JP2013017445A - 抗疲労組成物 - Google Patents
抗疲労組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013017445A JP2013017445A JP2011155202A JP2011155202A JP2013017445A JP 2013017445 A JP2013017445 A JP 2013017445A JP 2011155202 A JP2011155202 A JP 2011155202A JP 2011155202 A JP2011155202 A JP 2011155202A JP 2013017445 A JP2013017445 A JP 2013017445A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fatigue
- composition
- mass
- lactic acid
- fermentation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明の抗疲労組成物は、糠類及び大豆類を含む培地に納豆菌を接種し、発酵培養して得られた発酵組成物を有効成分として含有することを特徴とし、乳酸産生抑制剤及び/又は血中乳酸蓄積抑制剤として用いることができる。
【選択図】図1
Description
本発明の目的は、持久力の向上及び抗疲労効果を有し、運動パフォーマンス(運動能力)の低下の抑制に優れる抗疲労組成物を提供することにある。
1.米糠類及び大豆類を含む培地に納豆菌を接種し、発酵培養して得られた発酵組成物を有効成分として含有することを特徴とする抗疲労組成物。
2.乳酸産生抑制剤及び/又は血中乳酸蓄積抑制剤である、前記1.に記載の抗疲労組成物。
また、乳酸産生抑制剤及び/又は血中乳酸蓄積抑制剤である場合には、乳酸産生抑制作用及び/又は血中乳酸蓄積抑制作用を有し、優れた運動パフォーマンス低下抑制効果及び抗疲労効果を備える抗疲労組成物とすることができる。
本発明の抗疲労組成物は、米糠類及び大豆類を含む培地に納豆菌を接種し、発酵培養して得られた発酵組成物を有効成分として含有することを特徴とする。
上記大豆類は、マメ科の一年草である大豆(Glycine max)から得られる種子等を意味し、加工処理等の有無は特に制限されない。上記大豆類としては、例えば、生大豆、乾燥大豆、脱脂大豆、キナ粉、ずんだ、大豆粉、大豆カス、大豆エキス、大豆タンパク質、大豆ペプチド、これらの加水分解物等が挙げられる。これらは1種又は2種以上を用いることができる。
炭素源を培地に含有させる場合の配合量としては、米糠類を100質量部とする場合、好ましくは10〜1000質量部であり、より好ましくは20〜500質量部であり、更に好ましくは50〜200質量部である。また、炭素源の培地への配合量としては、培地全量を100質量%としたときに、好ましくは0.1〜15質量%であり、より好ましくは0.5〜5質量%である。これらの範囲にある場合には、菌が良好に発育することができる。
上記フィチン酸としては、合成フィチン酸でも、抽出単離したフィチン酸でもよい。また、その塩としては、非毒性塩が用いられ、金属、有機塩基、塩基性アミノ酸、有機エステル残基等との塩が用いられ、例えば、カリウム、ナトリウム、アルギニン、オルニチン、リジン、ヒスチジン、グルカミン、モノエタノールアミン等の塩とすることができる。
フィチン酸を培地に含有させる場合の配合量としては、米糠類を100質量部とする場合、好ましくは10〜1000質量部であり、より好ましくは20〜500質量部であり、更に好ましくは50〜200質量部である。また、フィチン酸の培地への配合量としては、培地全量を100質量%としたときに、好ましくは0.1〜15質量%であり、より好ましくは0.5〜5質量%である。これらの範囲にある場合には、菌の発育が良好であり、更に、得られる発酵組成物が運動パフォーマンス低下抑制効果に優れるものとすることができる。
アミノ酸類を含有させる場合の含有量としては、米糠類を100質量部とする場合、好ましくは10〜1000質量部であり、より好ましくは20〜500質量部であり、更に好ましくは50〜200質量部である。また、アミノ酸類の培地への配合量としては、培地全量を100質量%としたときに、好ましくは0.1〜15質量%であり、より好ましくは0.5〜5質量%である。
上記ビタミン酸類を含有させる場合の含有量としては、米糠類を100質量部とする場合、好ましくは0.1〜50質量部であり、より好ましくは1〜10質量部である。
上記pH調製剤の添加量は、培地の調製工程及び発酵培養工程において、所望のpHとなるような添加量が、適宜選択される。
pHは、好ましくは6.5〜10であり、より好ましくは7.0〜9.0であり、更に好ましくは7.5〜8.5である。培地のpHを調節する場合は、上記のアルカリ化剤(好ましくは水酸化カリウム等)を用いることができる。
また、培養時間は、各種条件により適宜選択されるが、好ましくは6〜48時間であり、より好ましくは12〜24時間であり、更に好ましくは15〜20時間である。
水約80部に、米糠エキス1.5部、大豆タンパク質1.5部、フィチン酸1.5部、グルコース1.5部、アルギニン1.5部及び消泡剤0.1部を加え、水酸化カリウムでpHを8.0に調整後、全量100部となるように水を加えて、培地を調製した。次いで、上記培地を、オートクレーブにより121℃で20分間滅菌した後、培養温度(37℃)まで冷却させた。そして、上記培地に納豆菌を植菌し、特に強制通気はせず、培養温度37℃で、18時間培養を行なった。その後、培地100部に対して、クエン酸3部を培養後の培地(発酵物)に添加して、pHを3.4にまで下げた。次に、オートクレーブにより121℃で20分間滅菌した後、室温(約20℃)まで冷却し、遠心分離(遠心分離機;株式会社トミー精工製「GRX−250」、回転速度:5000rpm、時間:15分)に供して、固形分が除かれた発酵液を得た。次いで、その発酵液をろ過(#1のろ紙を使用)することにより、発酵組成物として褐色の液体を得た。この液体の固形分濃度は10%であった。
上記方法により得られた試験品A及び対照品Bをサンプルとして用いて、以下の方法により、(1)持久力試験と、(2)血中の乳酸値測定とを行った。
20才代の10名の男性モニターによる自転車エルゴメーター(コンビウェルネス株式会社製、(登録商標)「POWERMAX−VIII」)を用いた持久力試験を行った。
持久力試験としては、上記試験品Aを370g摂取して、摂取から1時間経過した後、1分間につき10秒間自転車エルゴメーターを漕いで、次いで、50秒間休憩するという作業を、30分間にわたって30回繰り返す持久力試験を行なった。そして、各1分毎の10秒間における自転車エルゴメーターにおけるパワー値(W)を計測した。そして、各1分毎に得られた10名の男性モニターによる、パワー値(W)の平均値をプロットしたグラフを図1に示す。
上記試験品A及び上記対照品Bについて、上記の持久力試験の前後における血中の乳酸値(mmol/l)を測定した。具体的には、持久力試験を行なうにあたって、試験品A又は対照品Bの摂取の直前、及び、30分間の持久力試験の直後に指先より血を採取して、持久力試験の前後における血中の乳酸の値を測定した。その測定結果を、グラフにして図2に示す。尚、図2において、試験品A又は対照品Bの摂取の直前の血中濃度をpre、及び、30分間の持久力試験の直後の血中濃度をpostと表記する。
また、図2に示される結果より、試験品Aは、本発明の抗疲労組成物を含有することから、対照品Bに比べて、運動時における乳酸の産生抑制、若しくは、乳酸の蓄積抑制に優れることが分かる。
発酵液、そのろ過液若しくは濃縮液等の原液或いは水容液等の液状であるが、これに限らず、この原液を凍結乾燥や噴霧乾燥等の公知の方法により溶媒を除去した固形物や粉末化した粉末物でもよい。また、原液等を吸液性粉末に含浸させた粉末品、造粒した造粒品、増量剤等他の粉末成分を配合した錠剤、又はマイクロカプセル等とすることができる。また、これらの原液、粉末品等を所定容器に充填してなる商品形態、またこれ単独で使用するか他剤(水溶液のもの、油性液のもの若しくは粉末を問わない。)に配合して使用するかについても特に限定されず、例えば、ポーション型でもよいし、他形状容器に充填してもよいし、粉末品をスティック状容器(袋)に充填したものでもよい。更に、従来の清涼飲料水、ドリンク剤、乳製品、油剤化製品等に配合、分散して使用してもよい。尚、この分散は油中水型、水中油型を問わない。また、他の栄養成分、薬効成分、調味成分、匂い成分等を配合してもよい。これらのうち、特に水溶性成分が好ましい。均一に溶解した商品とすることができるからである。
Claims (2)
- 米糠類及び大豆類を含む培地に納豆菌を接種し、発酵培養して得られた発酵組成物を有効成分として含有することを特徴とする抗疲労組成物。
- 乳酸産生抑制剤及び/又は血中乳酸蓄積抑制剤である、請求項1に記載の抗疲労組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011155202A JP5855375B2 (ja) | 2011-07-13 | 2011-07-13 | 抗疲労組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011155202A JP5855375B2 (ja) | 2011-07-13 | 2011-07-13 | 抗疲労組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013017445A true JP2013017445A (ja) | 2013-01-31 |
JP5855375B2 JP5855375B2 (ja) | 2016-02-09 |
Family
ID=47689530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011155202A Active JP5855375B2 (ja) | 2011-07-13 | 2011-07-13 | 抗疲労組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5855375B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015086207A (ja) * | 2013-11-01 | 2015-05-07 | 株式会社東洋発酵 | 美容健康用経口組成物 |
JP2017088549A (ja) * | 2015-11-11 | 2017-05-25 | 株式会社ダイセル | 持久力向上剤 |
JP2018104373A (ja) * | 2016-12-27 | 2018-07-05 | 株式会社東洋発酵 | 更年期不定愁訴緩和剤 |
WO2019069735A1 (ja) | 2017-10-03 | 2019-04-11 | 学校法人慶應義塾 | 体力向上作用及び抗疲労作用のうちの一以上の作用を有する組成物 |
US11103543B2 (en) | 2017-05-31 | 2021-08-31 | Kirin Holdings Kabushiki Kaisha | Composition for recovering from fatigue and/or preventing fatigue accumulation |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01269456A (ja) * | 1988-04-20 | 1989-10-26 | Fuji Oil Co Ltd | スポーツ用食品 |
JPH03272657A (ja) * | 1990-03-20 | 1991-12-04 | Nippon Haiga Kenkyusho:Kk | アルコール耐性付与醗酵物の製造方法及びアルコール耐性付与醗酵食品 |
JPH06284872A (ja) * | 1991-10-31 | 1994-10-11 | Toyo Hakko:Kk | Sod作用を有する健康・美容増進剤、血圧抑制剤及び便秘改良剤 |
JP2001072590A (ja) * | 1999-09-01 | 2001-03-21 | Kuressendo Corporation:Kk | 大豆由来のイソフラボンによる運動時のエネルギー代謝 |
JP2010043046A (ja) * | 2008-08-18 | 2010-02-25 | Toyo Shinyaku Co Ltd | 抗疲労組成物 |
-
2011
- 2011-07-13 JP JP2011155202A patent/JP5855375B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01269456A (ja) * | 1988-04-20 | 1989-10-26 | Fuji Oil Co Ltd | スポーツ用食品 |
JPH03272657A (ja) * | 1990-03-20 | 1991-12-04 | Nippon Haiga Kenkyusho:Kk | アルコール耐性付与醗酵物の製造方法及びアルコール耐性付与醗酵食品 |
JPH06284872A (ja) * | 1991-10-31 | 1994-10-11 | Toyo Hakko:Kk | Sod作用を有する健康・美容増進剤、血圧抑制剤及び便秘改良剤 |
JP2001072590A (ja) * | 1999-09-01 | 2001-03-21 | Kuressendo Corporation:Kk | 大豆由来のイソフラボンによる運動時のエネルギー代謝 |
JP2010043046A (ja) * | 2008-08-18 | 2010-02-25 | Toyo Shinyaku Co Ltd | 抗疲労組成物 |
Non-Patent Citations (4)
Title |
---|
JPN6015039813; 食品と開発 Vol.35, No.2, 200002, pp.54-56 * |
JPN6015039814; バイオサイエンスとインダストリー Vol.63, No.1, 20050101, pp.44-47 * |
JPN6015039815; FOOD STYLE 21 Vol.10, No.9, 20060901, pp.17-19 * |
JPN6015039816; ジャパンフードサイエンス Vol.49, No.1, 2010, pp.30-36 * |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015086207A (ja) * | 2013-11-01 | 2015-05-07 | 株式会社東洋発酵 | 美容健康用経口組成物 |
JP2017088549A (ja) * | 2015-11-11 | 2017-05-25 | 株式会社ダイセル | 持久力向上剤 |
JP2018104373A (ja) * | 2016-12-27 | 2018-07-05 | 株式会社東洋発酵 | 更年期不定愁訴緩和剤 |
US11103543B2 (en) | 2017-05-31 | 2021-08-31 | Kirin Holdings Kabushiki Kaisha | Composition for recovering from fatigue and/or preventing fatigue accumulation |
WO2019069735A1 (ja) | 2017-10-03 | 2019-04-11 | 学校法人慶應義塾 | 体力向上作用及び抗疲労作用のうちの一以上の作用を有する組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5855375B2 (ja) | 2016-02-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5576386B2 (ja) | バチルス属菌株を用いた発酵茶の製造方法 | |
TWI520686B (zh) | 天然中性調味劑之備製方法 | |
JP5855375B2 (ja) | 抗疲労組成物 | |
CN1185904A (zh) | 含冻干的活乳酸菌的食用组合物 | |
CN103221531A (zh) | 具有高蛋白质水解活性的瑞士乳杆菌细菌 | |
JP5467433B2 (ja) | 海藻発酵組成物およびその製造方法 | |
BR112015008228B1 (pt) | método de preparo de flavorizante natural sabor kokumi | |
JP4596304B2 (ja) | 成長ホルモン分泌促進組成物 | |
CN108576534A (zh) | 一种红茶菌发酵豆腐黄浆水饮品的生产方法 | |
CN105614614B (zh) | 一种活性乳酸菌发酵饮料及其制备方法 | |
CN102987275B (zh) | 一种高生物效价的大豆低聚糖肽的制备方法 | |
CN105852104A (zh) | 一种保健型速溶蛋白粉的制作方法 | |
TWI502070B (zh) | Production method of γ-butyric acid | |
TWI679982B (zh) | 乳酸菌發酵物用於製造戊糖素(pentosidine)生成抑制劑之用途 | |
JP2008086292A (ja) | γ−アミノ酪酸含有食品素材の製造方法 | |
JPH069474B2 (ja) | アルコール耐性付与醗酵物の製造方法及びアルコール耐性付与醗酵食品 | |
JP2013128455A (ja) | 豆乳培地を用いたおからの乳酸菌発酵 | |
JP3796463B2 (ja) | ビーフエキス様天然調味料およびその製造方法 | |
JP2009044984A (ja) | 液体調味料の製造方法及び液体調味料 | |
JP6860284B2 (ja) | Agp分解酵素生産菌 | |
JP2004357611A (ja) | おから可溶化液からなる培地とその製造方法、該培地を用いた微生物の培養方法及び有用物質の製造方法と食品素材 | |
JP2000279108A (ja) | γ−アミノ酪酸富化米およびその加工食品 | |
JP2002101816A (ja) | キムチの製造方法 | |
JP4041020B2 (ja) | 集中力向上食品 | |
EP2525674B1 (en) | Prebiotic use of water soluble soybean polysaccharide |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140512 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20140617 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150728 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150904 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151006 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151116 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20151201 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20151209 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5855375 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |