JP2013014047A - インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】プラテンからの記録媒体の浮き上がりを抑えつつ、高いインク着弾精度を保つ。
【解決手段】記録媒体P1の所定量の搬送と、プラテン3の表面の複数の溝から記録媒体P1に吸引力を作用させて吸着しながら記録媒体P1へインクを吐出することとを交互に繰り返す。複数の溝は、記録媒体P1に吸引力を作用させる記録媒体吸着部5を構成する溝と、記録媒体P1の外側に吐出されたインクを受けるインク受け部8を構成する溝とを含む。インク受け部8の、記録媒体搬送方向の上流側端部と下流側端部には可動部材21a,21bが設けられている。記録媒体P1にフチあり記録を行う場合には、記録媒体P1の先端部へインクを吐出する際に、インク受け部8のうち記録媒体P1の外側にはみ出している部分を、可動部材21bによって覆う。
【選択図】図11

Description

本発明は、インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置に関する。
記録媒体にインクを吐出して記録を行う記録ヘッドと、記録ヘッドに対向する位置に記録媒体を保持するプラテンとを備えたインクジェット記録装置において、プラテンの表面に溝が形成されている場合がある。例えば、フチなし(余白なし)記録時に記録媒体の外側に吐出されたインクを受けるインク受け部を構成する溝が、プラテンの表面に形成され、インク受け部内に、インクを導出するための開口部が設けられる。また、記録媒体に吸引力を作用させて吸着するための開口部(吸引孔)を内包した記録媒体吸着部を構成する溝が、プラテンの表面に形成される場合もある。インク受け部と記録媒体吸着部は、記録媒体搬送方向における必要な長さが異なる。記録媒体吸着部は、両端部において吸引力の低下とそれに伴う画像流れが生じるのを防ぐために、両端部を含む全長が記録媒体によって覆われる必要がある。したがって、記録媒体吸着部は、記録媒体搬送方向の両端部が、カット紙状記録媒体の両端部よりも内側に位置するような長さを有する。一方、インク受け部は、インクを吐出するノズル列の長さに、ノズルから吐出したインクがはみ出さずに収まるようにするための余裕長さを加えた長さを有する。すなわち、インク受け部は、記録媒体搬送方向の両端部がノズル列の両端部よりも外側に位置するような長さを有する。その結果、記録媒体の搬送方向に見て、インク受け部は記録媒体吸着部よりも長い場合がある。
特許文献1には、記録媒体搬送方向に見て異なる長さを有する複数の溝を備えたプラテンが開示されている。このプラテンでは、端部に反り上がりが生じている記録媒体を搬送する際に、反り上がった端部が記録ヘッドやキャリッジと接触するのを抑えるため、記録媒体の端部に対向する位置で記録媒体吸着部が長くなっている。
特開2007−098936号公報
特許文献1に記載の構成では、記録の開始時または終了時に、インク受け部の端部(上流側端部または下流側端部)に、記録媒体で覆われない部分が生じる可能性がある。具体的には、記録媒体吸着部は、記録媒体搬送方向の全長が記録媒体で覆われるように短くすることができる。ところが、インク受け部は、前記したようにノズル列の長さに余裕長さを加えた長さが必要であるため、あまり短くできない。その結果、インク受け部の上流側端部または下流側端部に、カット紙状記録媒体によって覆われない部分が生じることがある。そして、記録媒体によって覆われない部分では、インク受け部内の開口部(インク吸引穴)を通る風の流れが発生する。そうすると、記録時に記録ヘッドから吐出されたインクが風の流れに乗って流されてしまい、インク着弾精度が低下する。その結果、インク受け部の上流側端部または下流側端部の近傍において画像品質の低下(画像流れ)が生じるという問題がある。
また、インク受け部の上流側端部または下流側端部が開放されることによって、インク受け部全体の吸引力(負圧)が小さくなり、記録媒体で完全に覆われている記録媒体吸着部における吸引力とのバランスが大きく崩れる。その結果、インク受け部でコックリング(波打ち状の変形)が成長しやすいという問題がある。
さらに、ロール状記録媒体を用いる場合には、記録媒体に巻き癖があるため、特に記録媒体の先端部がプラテンから浮きやすい。したがって、記録媒体の先端部をプラテンの表面に密着させるためには、より大きい吸引力が必要である。しかし、吸引力を大きくすると、インク受け部の上流側端部または下流側端部に生じる風の流れが強くなり、インク着弾精度がさらに悪化する。このように、吸引力を大きくして記録媒体の先端部をプラテンの表面に密着させることと、インク受け部の上流側端部または下流側端部に生じる風の流れを抑制してインク着弾精度の悪化を抑えることとを両立させることはできない。
そこで、本発明の目的は、プラテンからの記録媒体の浮き上がりを抑えつつ、高いインク着弾精度を保つことができる、インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置を提供することにある。
本発明の特徴は、記録媒体を所定量だけ搬送するステップと、プラテン上で記録媒体の搬送を停止し、プラテンの表面に設けられている複数の溝から記録媒体に吸引力を作用させて記録媒体をプラテンの表面に吸着しつつ、記録媒体にインクを吐出するステップと、を交互に繰り返すインクジェット記録方法において、複数の溝は、記録媒体に吸引力を作用させる記録媒体吸着部を構成する溝と、記録媒体の外側に吐出されたインクを受けるインク受け部を構成する溝とを含み、インク受け部の、記録媒体搬送方向の上流側端部と下流側端部のいずれか一方または両方には可動部材が設けられており、記録媒体にフチあり記録を行う場合には、記録媒体の先端部へインクを吐出する際に、インク受け部のうち記録媒体の外側にはみ出している部分を、可動部材によって覆うところにある。
本発明のもう1つの特徴は、インクジェット記録装置が、インクを吐出する記録ヘッドと、記録ヘッドと対向する位置に記録媒体を保持するプラテンと、記録媒体をプラテンの表面に吸着するための吸引力発生装置と、プラテンの表面に設けられている複数の溝であって、記録媒体の外側に吐出されたインクを受けるインク受け部と、吸引力発生装置につながって記録媒体に吸引力を作用させる記録媒体吸着部とを構成する溝と、インク受け部の、記録媒体搬送方向の上流側端部と下流側端部のいずれか一方または両方に設けられており、インク受け部を部分的に塞ぐ姿勢と、少なくとも一部がインク受け部の底面側へ向かう斜面状の姿勢との間で移動可能な可動部材と、を含むところにある。
本発明によると、インク受け部が開放されて風の流れが発生することを抑えて、記録品位の低下を抑えることができる。また、インク受け部と記録媒体吸着部の吸引力のバランスを保って、コックリングの成長を防ぐことができる。
本発明の一実施形態のインクジェット記録装置を示す斜視図である。 図1に示すインクジェット記録装置の要部の拡大図である。 図1に示すインクジェット記録装置の制御系を示すブロック図である。 図1に示すインクジェット記録装置のプラテンの拡大斜視図である。 図4に示すプラテンの模式的断面図である。 図4に示すプラテンと可動部材を示す平面図である。 図4に示すプラテンのインク受け部と可動部材の一例を示す斜視図である。 図7に示す可動部材の駆動部を示す斜視図である。 (a)は図7に示す可動部材の水平姿勢を示す斜視図、(b)はその傾斜姿勢を示す斜視図である。 図7に示す可動部材の水平姿勢と傾斜姿勢を示す断面図である。 (a)は、図1に示すインクジェット記録装置による記録媒体の先端部の記録状態を模式的に示す断面図、(b)は記録媒体の中間部の記録状態を模式的に示す断面図、(c)はカット紙状記録媒体の後端部の記録状態を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態のインクジェット記録方法を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態のプラテンと可動部材を示す斜視図である。 図13に示すプラテンと可動部材を示す断面図である。 (a)は、図13に示す可動部材の内側傾斜姿勢を示す断面図、(b)は内側水平姿勢を示す断面図、(c)は両側傾斜姿勢を示す断面図である。 本発明の他の実施形態のインクジェット記録方法を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明のインクジェット記録装置の実施形態を説明する。
まず、本発明の一実施形態のインクジェット記録装置の全体構成について説明する。図1,2に示すインクジェット記録装置は、主に、図示しない自動給紙装置から供給される記録媒体(図示されている例ではロール状記録媒体)P1を搬送する搬送部と、搬送された記録媒体P1に記録を行う記録部とを含む。
搬送部は、プリンタフレーム17内の記録媒体搬送方向(副走査方向)の上流側に位置する搬送ローラ1およびピンチローラ2と、下流側に位置する排紙ローラ30とを含む。そして、排紙ローラ30の下流側には、記録媒体P1を切断するカッター10が設けられている。搬送ローラ1と排紙ローラ30は、それぞれ記録媒体搬送方向に交差する(図示されている例では直交する)記録媒体P1の幅方向(主走査方向)に延び、プリンタフレーム17に回転可能に保持され、搬送モータ22(図3参照)によって回転駆動される。ピンチローラ2は、搬送ローラ1に対向する位置にあり、記録媒体P1の幅方向に延びる長いローラを複数に切断した形状であって、搬送ローラ1の回転に伴って回転可能な従動ローラ群である。カッター10は、図示しない駆動装置によって記録媒体P1の幅方向に移動させられて、記録媒体P1を切断するものである。
記録部は、搬送ローラ1およびピンチローラ2と排紙ローラ30との間に位置して記録媒体P1を支持するプラテン3と、プラテン3に対向する位置にあるキャリッジ16を含む。図4,5に示すように、プラテン3は、表面に複数の溝5,8を有しており、各溝5,8内に開口部7,9が設けられている。各開口部7,9は、吸引力発生装置6(図3,5参照)に接続されている。プラテン3の詳細な構成については後述する。キャリッジ16は、両端がプリンタフレーム17に固定されて記録媒体P1の幅方向に延びるガイドシャフト18およびガイドレール19に、摺動可能に保持されている。従って、キャリッジモータ23(図3参照)およびベルト駆動装置(図示せず)によって、キャリッジ16は、ガイドシャフト18およびガイドレール19に沿って往復移動させられる。キャリッジ16は記録ヘッド4を内蔵または搭載しており、記録ヘッド4は、プラテン3に対向する位置に、インクを吐出する複数のノズル列(図示せず)を有している。記録ヘッド4に設けられている複数のノズル列は、いずれも副走査方向に沿って互いに平行に並んでおり、ノズル列ごとに異なる色のインクを吐出するようになっている。各ノズル列にはそれぞれ、インクタンク15から供給チューブ14を介して、対応する色のインクが供給される。
次に、このインクジェット記録装置の制御系について説明する。図3に示すように、インクジェット記録装置の動作全体を制御するCPU(central processing unit)11に、インターフェース12を介して各種の駆動回路31〜35が接続されている。各種の駆動回路とは、具体的には、記録ヘッド4と、キャリッジモータ23と、記録媒体搬送用の搬送モータ22と、吸引力発生装置6と、可動部材モータ27とをそれぞれ駆動する個別の駆動回路31〜35である。また、CPU11には、電源13も接続されている。
このような基本構成を有するインクジェット記録装置において、本実施形態では、プラテン3の表面に、記録媒体吸着部5とインク受け部8の2種類の溝を設け、インク受け部8の上方に可動部材21a,21bを配置している。この点について、図4〜10を参照して説明する。
図4〜6に示すように、プラテン3の表面には2種類の溝が形成されており、一方の溝は、記録媒体P1を吸着保持するための記録媒体吸着部5を構成し、他方の溝はインク受け部8を構成している。記録媒体吸着部5には開口部(吸引孔7)が設けられており、この吸引孔7は吸引力発生装置6につながっている。吸引力発生装置6は、例えば高い吸引力を省スペースで実現するシロッコファンであり、プラテン3上に位置する記録媒体P1を吸着保持して浮き上がりを防止する。インク受け部8は、定型サイズ(例えばA4判やB5判など)の記録媒体P1の幅方向の両端部にあたる位置に配置されている。インク受け部8は、特にフチなし(余白なし)記録を行う際に記録媒体P1の外側に吐出されたインク滴を受ける。インク受け部8の底面は斜面状になっており、斜面の底にあたる位置に、インク滴を回収するとともに浮遊するミストを吸引するための開口部(インク吸引穴)9が設けられている。このインク吸引穴9も、記録媒体吸着部5の吸引孔7と同様に吸引力発生装置6につながっている。従って、インク受け部8も、記録媒体P1に対して吸引力を作用させる。吸引力発生装置6によって吸引された空気は、図示しないフィルターを介して、インクジェット記録装置の外部へ排出される。図4〜6には、溝5,8の形状や開口部7,9の配置がそれぞれ異なる例が示されているが、実質的な構成は同一である。
図6,7に示すように、各インク受け部8の上方には、記録媒体の搬送方向に見てインク受け部8の両端部に、可動部材21a,21b(図4,5では図示省略)がそれぞれ配置されている。すなわち、個々のインク受け部8に対して1対の可動部材21a,21bが設けられている。そして、各対の可動部材21a,21bのうち、記録媒体P1の搬送方向に見てインク受け部8の上流側端部にそれぞれ位置する複数の可動部材21aが、回転軸24aによって連結されている。同様に、インク受け部8の下流側端部にそれぞれ位置する複数の可動部材21bが、プラテン3上に回転可能に支持されている別の回転軸24bによって連結されている。各可動部材21a,21bは、一端部が、インク受け部8の端部(上流側端部または下流側端部)で回転軸24a,24bにそれぞれ連結されている。そして、他端部が、記録媒体搬送方向に見て、一端部に比べてインク受け部8の中央側に位置しており、移動可能である。そして、回転軸24a,24bはそれぞれ、プラテン3の外側に位置する駆動部20に接続されている。複数の可動部材21aは、駆動部20および回転軸24aによって一体的に揺動させられ、複数の可動部材21bは、駆動部20および回転軸24bによって一体的に揺動させられる。図8に示すように、駆動部20は、2つのギア26a,26bと、可動部材モータ27と、可動部材21の回転位置を制御する可動部材センサ25とを有している。
前記したように、記録媒体搬送方向に見て、インク受け部8は記録媒体吸着部5よりも長い。そこで、可動部材21a.21bは、記録媒体搬送方向の長さが、インク受け部8と記録媒体吸着部5の記録媒体搬送方向の長さの差以上になるように形成されている。
可動部材モータ27がギア26a,26bを介して回転軸24a,24bを回転させると、図9〜10に示すように、可動部材21a,21bは回転軸24a,24bを中心として揺動する。可動部材は、プラテン3の表面(溝5,8以外の部分)と同一面をなすように水平に位置してインク受け部8の一部を覆う(塞ぐ)姿勢と、プラテン3の表面からインク受け部8の底面側(開口部9の方向)へ向かう下向きの斜面状の姿勢との間で移動可能である。以下の説明では、前者の姿勢を「水平姿勢」と言い、後者の姿勢を「傾斜姿勢」と言う場合がある。ギア26a,26bの作用によって、回転軸24aおよび可動部材21aと、回転軸24bおよび可動部材21bの回転方向は反対になる。なお、図10に示す例では、可動部材21a,21bが水平姿勢と傾斜姿勢との間で揺動する角度は50度であるが、インク滴をインク吸引穴9に向けて流れ落ちさせるためには20度程度であってもよい。
このインクジェット記録装置の基本動作について説明する。まず、待機状態のインクジェット記録装置のCPU11が、図示しないホストコンピュータからの画像データを受信する。図示しない自動給紙装置からプリンタフレーム17の内部に、記録媒体P1の先端を進入させる。このようにして供給された記録媒体P1は、搬送ローラ1とピンチローラ2との間に挟まれ、搬送モータ22に駆動される搬送ローラ1の回転によって搬送される。搬送された記録媒体P1は、プラテン上にて一旦搬送停止され、プラテン3に支持される。このとき、吸引力発生装置6からの吸引力(負圧)が、溝5,8内の開口部7,9から記録媒体P1に作用して、記録媒体P1をプラテン3の表面に密着した状態に吸着して保持する。そこで、キャリッジモータ23およびベルト駆動装置に駆動されて、キャリッジ16がガイドシャフト18とガイドレール19に沿って、記録媒体P1の幅方向に移動する。この移動中に、キャリッジ16に内蔵または搭載された記録ヘッド4のノズル列からインク滴を吐出して、プラテン3上の記録媒体P1に付着させる。このように、キャリッジ16の移動にタイミングを合わせて、記録ヘッド4のノズル列から適宜にインク滴を吐出することにより、キャリッジ16の1回走査分の所望の記録が行われる。
キャリッジ16が、記録媒体P1の記録領域の全幅にわたって移動したら、記録媒体P1のプラテン3上への吸着保持を解除して、搬送ローラ1が再度回転して記録媒体P1を所定量だけ搬送する。記録媒体P1の所定量の搬送が完了すると、記録媒体は再び停止させられてプラテン3上に吸着保持される。そこで、再びキャリッジ16が記録媒体P1の幅方向に移動しながら、適宜のタイミングで記録ヘッド4のノズル列からインク滴を吐出する。このように、キャリッジ16の移動および記録ヘッド4のノズル列からのインク滴吐出と、記録媒体P1の移動とを交互に繰り返すことによって、記録媒体P1への記録(画像形成)を行う。ロール状記録媒体の場合、所定の範囲、すなわち1枚分の記録媒体P1に相当する記録が完了したら、搬送ローラ1によって記録媒体P1を搬送し、図示しない駆動装置によってカッター10を移動させて、記録媒体P1の記録済みの部分(所定の範囲)を切り離す。それから、排紙ローラ30を回転させて、切断された記録媒体P1を排出する。
キャリッジ16の1回走査分の記録が完了した後に記録媒体P1を所定量だけ移動させてから、キャリッジ16の初期位置への復帰動作(復路走査)を行いながら記録ヘッド4のノズル列からインク滴を吐出して、次の1回走査分の記録を行ってもよい。あるいは、キャリッジ16の復路走査時には記録ヘッド4のノズル列からのインク滴の吐出は行わず、往路走査時のみに記録を行うようにしてもよい。後者の場合、キャリッジの復路走査は、記録媒体P1の所定量の移動の前であっても、同時であっても、後であってもよい。
本実施形態では、このような記録動作を行う上で、特に、記録媒体の種類(ロール状記録媒体またはカット紙状記録媒体)や、記録モード(フチなし記録またはフチあり記録)に応じて、可動部材21a,21bを適宜に作動させる。電源がオフの場合を含めて、記録前の待機状態においては、可動部材21a,21bは、図9(b),11(b)に示す傾斜姿勢にする。これは、可動部材21a,21bにインク滴やインクミストが付着した場合に、そのまま可動部材21a,21bの表面に堆積することなく、インク受け部8のインク吸引穴9に向けて流れ落ちて行くようにするためである。
CPU11が画像データを受信すると、その画像データの記録品位に応じて、キャリッジ16の走査速度や紙送りパス数や吸引力発生装置6のデューティを設定する。そして、画像データに付随するデータから、記録媒体P1の種類と記録モードを確認する。
[ロール状記録媒体へのフチなし記録]
図12のフローチャートに示すように、前記した通り可動部材21a,21bが傾斜姿勢である待機状態において(101)、画像データを受信する(102)。このとき、記録媒体P1がロール状記録媒体であって(103)、記録モードがフチなし記録である(104)場合には、図9(b),11(b)に示すように、可動部材21a,21bを傾斜姿勢に保つ。そして、前記したようにキャリッジ16の移動および記録ヘッド4のノズル列からのインク滴吐出と、記録媒体P1の移動とを交互に繰り返して、記録媒体P1への記録を行う(105)。1枚分の記録媒体P1に対する所定の記録が完了したら、カッター10により記録媒体P1を切断し(106)、排紙ローラ30によって外部へ排出する(107)。
このように、ロール状記録媒体P1にフチなし記録を行う場合には、可動部材21a,21bは、待機時および記録時を含めて常に傾斜姿勢である。この場合、フチなし記録を行うために、記録媒体P1の幅方向の外縁よりも外側にもインク滴を吐出する。記録媒体P1の外側に吐出されたインク滴は、プラテン3のインク受け部8内に収容される。インク受け部8に設けられている可動部材21a,21bは傾斜姿勢であるため、可動部材21a,21bに当接したインク滴は、可動部材21a,21bの表面に堆積することはなく、インク受け部8のインク吸引穴9に向けて流れ落ちる。
なお、フチなし記録を行う場合には、記録媒体P1の先端部に例えば30mm以上の余白をとり、先端部の記録が行われた後でその余白部分を切断することが好ましい。そうすると、先端部を記録する際にも、インク受け部8は余白部分に覆われて、開放される個所が存在しないため、インク受け部8内のインク吸引穴9を通る風の流れが発生せず、インク着弾精度が低下することがない。また、インク受け部8からのリークによる吸引力の低減がなく、インク受け部8における吸引力と記録媒体吸着部5における吸引力とのバランスが保たれるため、コックリングの発生が抑えられる。
[ロール状記録媒体へのフチあり記録]
記録媒体P1がロール状記録媒体であり(103)、フチあり(余白あり)記録(104)を行う場合には、記録媒体P1の外側にインク滴が吐出されることがなく、インク受け部8がインクを受ける必要がない。そこで、インク滴の吐出を開始する前に、可動部材モータ27が回転軸24a,24bを回転させ、図9(a),11(a),11(c)に示すように、可動部材21a,21bを水平姿勢にする(108)。それにより、インク受け部8が可動部材21a,21bによって部分的に塞がれる。具体的には、インク受け部8のうち、少なくとも記録媒体P1の外側にはみ出している部分を、可動部材21a,21bによって覆う。すなわち、インク受け部8の長さが実質的に短くなる。言い換えると、記録媒体搬送方向に見て、記録媒体P1の先端部のエッジが、記録媒体吸着部5の下流側端部とインク受け部8の下流側端部との間にあるときに、可動部材21a,21bを、傾斜姿勢にする。そして、可動部材21a,21bによって、少なくともインク受け部5の、記録媒体吸着部5の下流側端部よりも下流側の部分を覆う。その結果、インク受け部8の溝の上流側端部から下流側端部に至るまでの全長が記録媒体P1と可動部材21a,21bとによって覆われ、開放される個所が存在しない。従って、インク着弾精度が低下することがなく、コックリングが抑えられる。この可動部材21a,21bの揺動に合わせて、吸引力発生装置6の吸引力を大きくすることもできる。このように吸引力を大きくすることは、本発明ではインク受け部8全体が記録媒体P1と可動部材21a,21bとによって覆われ、インク着弾精度の低下に配慮する必要がなくなることで可能になっている。その結果、記録媒体の浮き上がりをより確実に抑えることができる。
記録媒体P1の先端部の記録を行って(109)、その後に、可動部材モータ27が回転軸24a,24bを回転させ、可動部材21a,21bを傾斜姿勢にする(110)。この段階では、インク受け部8の全体が記録媒体P1に覆われて記録媒体P1の外側にはみ出す部分が存在しないため、可動部材21a,21bによってインク受け部P1を覆う必要はない。可動部材21a,21bが傾斜姿勢になることにより、記録中に記録媒体P1をプラテン3に吸着するための吸引領域が拡大し、プラテン3からの記録媒体P1の浮き上がり防止を強化できる。記録媒体P1の先端部を記録するときに比べると、先端部の記録が完了して記録媒体P1が所定量搬送された後の方が、記録媒体P1が浮き上がりにくいので、吸引力発生装置6の騒音低減のために吸引力を小さくしてもよい。
それから記録媒体に対して先端部以外の記録を行い(111)、1枚分の記録が完了したら、記録媒体を切断して(106)排出する(107)。記録の終了から待機状態に至るまで、可動部材21a,21bは傾斜姿勢のままである。
[カット紙状記録媒体へのフチあり記録]
記録媒体P1がカット紙状記録媒体であって(103)、フチあり記録(104)を行う場合には、ロール状記録媒体の場合と同様に、インク滴の吐出を開始する前に、可動部材21a,21bを水平姿勢にする(108)。これにより、インク受け部8のうち、少なくとも記録媒体P1の外側にはみ出している部分を可動部材21a,21bによって覆う。言い換えると、記録媒体搬送方向に見て、記録媒体P1の先端部のエッジが、記録媒体吸着部5の下流側端部とインク受け部8の下流側端部との間にあるときに、可動部材21a,21bを、傾斜姿勢にする。この可動部材21a,21bによって、少なくともインク受け部5の、記録媒体吸着部5の下流側端部よりも下流側の部分を覆う。
それから、記録媒体P1の先端部の記録(109)が終了した後に、可動部材21a,21bを傾斜姿勢にする(110)。そして、記録媒体P1の中間部(先端部と後端部の間)の記録を行い(112)、後端部の記録を行う前に可動部材21a,21bを再び水平姿勢にする(113)。この時も、インク受け部8のうち、少なくとも記録媒体P1の外側にはみ出している部分を、可動部材21a,21bによって覆う。すなわち、記録媒体搬送方向に見て、記録媒体P1の後端部のエッジが、記録媒体吸着部5の上流側端部とインク受け部8の上流側端部との間にあるときに、可動部材21a,21bを、傾斜姿勢にする。そして、可動部材21a,21bによって、少なくともインク受け部5の、記録媒体吸着部5の上流側端部よりも上流側の部分を覆う。なお、カット紙状記録媒体P1を搬送する場合には、後端部は排紙ローラ30のみで搬送することになる。そこで、カット紙状記録媒体P1の後端部が搬送ローラ1およびピンチローラ2を離れて、カット紙状記録媒体P1が排紙ローラ30のみによって搬送される状態になった時点で、可動部材21a,21bを水平姿勢にするようにしてもよい。これにより、インク受け部8の溝が記録媒体P1と可動部材21a,21bとによって覆われ、開放される個所が存在しないため、インク着弾精度が低下せずコックリングが生じにくい。そして、カット紙状記録媒体P1の後端部の記録(114)が完了したら、可動部材21a,21bを傾斜姿勢にして(115)、記録媒体を排出し(107)、待機状態にする。
このようにカット紙状記録媒体P1にフチあり記録を行う場合には、カット紙状記録媒体P1の先端部の記録時に、ロール状記録媒体の先端部の記録時と同様に、可動部材21a,21bを水平姿勢にする。それにより、インク受け部8の溝内に、覆われずに開放される個所が生じることを防いでいる。同様に、カット紙状記録媒体P1の後端部の記録時にも、可動部材21a,21bを水平姿勢にして、インク受け部8の溝が覆われずに開放される個所が生じることを防いでいる。
なお、ロール状記録媒体の場合には、後端部に記録を行うことがほとんどない(1ロールに1回しかない)ため、前記した説明では先端部の記録を行った後は可動部材21a,21bを傾斜姿勢にしている。それに対し、カット紙状記録媒体P1の場合には、記録動作を行う度に後端部への記録を行うため、後端部の記録時にも先端部の記録時と同様に、可動部材21a,21bを水平姿勢にしている。
[カット紙状記録媒体へのフチなし記録]
カット紙状記録媒体P1にフチなし記録を行う場合には、前記したロール状記録媒体にフチなし記録を行う場合と実質的に同様に、可動部材21a,21bが傾斜姿勢にある状態でカット紙状記録媒体P1全体の記録を行う(116)。ただし、記録媒体P1の先端部の記録時と後端部の記録時には、先端部の前方と後端部の後方にそれぞれ例えば30mm以上の余白を設けておき、記録後にその余白部分を切断するようにする。
[他の実施形態]
次に、本発明の他の実施形態について説明する。ただし、前記した実施形態と同様の部分については同一の符号を付与し、説明を省略する。
本実施形態では、図13〜15に示すように、中央部が回転軸24に連結され、この連結部分を頂点とする山形の可動部材29が設けられている。この可動部材29は、大まかに言うと、以下の3通りの姿勢をとることができる。その1つは、図15(a)に示すように、回転軸24よりも内側の部分29aが、インク吸引穴9へ向かう下向きの斜面状になる姿勢(内側傾斜姿勢)である。もう1つは、図15(b)に示すように、回転軸24よりも内側の部分29aが、プラテン3の表面と同一面をなすように水平に位置する姿勢(内側水平姿勢)である。さらに、可動部材29は、内側傾斜姿勢と内側水平姿勢との間で揺動可能であり、両姿勢の中間で、図15(c)に示すように、回転軸24よりも内側の部分29aと外側の部分29bとがそれぞれ下向きの斜面状になる姿勢(両側傾斜姿勢)をとる。
図15には、フチなし記録時のインク吐出範囲Aと、フチあり記録時のインク吐出範囲Bを図示している。そして、図15(b)には、記録媒体P1の先端部がフチあり記録時のインク吐出範囲Bの端部に位置した状態を示している。
可動部材29の揺動角度を制御するために、可動部材モータ27はステッピングモータであってもよく、また、図示しないが、ギア26にコードフィルムを取り付けるとともに、そのコードフィルムを読み取るエンコーダセンサを駆動部20に追加してもよい。なお、図13〜15には、インク受け部8の一端部に設けられた可動部材29のみを示しているが、前に説明した実施形態の可動部材21a,21bと同様に、インク受け部8の両端部にそれぞれ可動部材29を設けてもよい。
本実施形態では、記録媒体P1の搬送方向におけるインク受け部8の側方に、可動部材29の揺動を許容する空間36が設けられており、空間36はインク受け部8につながっている。空間36の上方に位置するプラテン3の表面には、空間36に連通する穴28が設けられている。
図16のフローチャートに示すように、本実施形態の可動部材29は、電源13がオフの場合を含めて、記録前の待機状態においては、図15(a)に示す内側傾斜姿勢をとっている(201)。内側傾斜姿勢では、可動部材29の内側の端部がインク受け部8の底面に当接または近接しており、記録ヘッド4から吐出されるインク滴は、インク受け部8に直接入るか、または可動部材29の内側の斜面状の部分に沿って流れ落ちてインク受け部8に入る。従って、記録ヘッド4から吐出された全てのインク滴がインク受け部8に入り、インク受け部8の中央に設けられたインク吸引穴9にスムーズに吸引される。
画像データを受信して(102)、記録媒体がロール状記録媒体P1であって(103)記録モードがフチなし記録である(104)場合には、可動部材29を、図14(a)に示す内側傾斜姿勢に維持したまま、記録媒体P1への記録を行う(105)。記録媒体P1の先端部の前方に十分な(例えば30mm以上の)余白を設け、先端部の記録後にその余白部分を切断するようにすると、先端部の記録時にインク受け部8が余白部分に覆われて、インク着弾精度を低下させる風の流れが生じないので、好ましい。
ロール状記録媒体P1(103)にフチあり記録(104)を行う場合には、待機状態から記録媒体P1の先端部の記録を開始する前に、可動部材29を、図15(b)に示す内側水平姿勢にする(202)。これにより、インク受け部8の、記録媒体P1からはみ出した部分は可動部材29によって覆われ、インク着弾精度を低下させる風の流れは生じない。さらに、可動部材29の外側の端部がインク受け部8の底面に当接して、インク受け部8と空間36とを仕切る。従って、インク受け部8は閉じた空間となり、外気に対して隔絶されるため、吸引力発生装置6による吸引力(負圧)が効率よく作用して、記録媒体P1をプラテン3上に強く吸着保持することができる。このとき、インク受け部8の一部が記録媒体P1からはみ出してインク着弾精度を低下させる風の流れが生じることはないため、吸引力発生装置6の吸引力をさらに強くすることもできる。
記録媒体P1の先端部への記録(109)が完了したら、可動部材モータ27が回転軸24を回転させ、可動部材29を、図15(c)に示す両側傾斜姿勢にする(203)。これにより、インク受け部8と空間36とが互いに連通して、記録媒体P1をプラテン3上に吸着保持するための吸引領域として作用する。ロール状記録媒体P1の先端部以外の部分の記録を行う際(111)には、インク受け部8全体が記録媒体P1に覆われてほぼ外気と隔絶される(可動部材29の端部はインク受け部8の底面に当接せず仕切っていない)。それにより、インク受け部8と空間36が構成する広い領域が吸引領域として作用し、記録媒体P1をプラテン3上に強く吸着保持することができる。記録媒体P1への記録が完了したら、図15(a)に示す内側傾斜姿勢にする(204)。
カット紙状記録媒体P1(103)にフチあり記録(104)を行う場合には、ロール状記録媒体の場合と同様に、記録媒体P1の先端部の記録を開始する前に、可動部材29を、図15(b)に示す内側水平姿勢にする(202)。そして、記録媒体P1の先端部への記録(109)が完了したら、可動部材モータ27が回転軸24を回転させ、可動部材29を、図15(c)に示す両側傾斜姿勢にする(203)。このような可動部材29の姿勢の変化に伴う効果は、前記したロール状記録媒体の場合と同様である。
カット紙状記録媒体P1の中間部への記録(112)が完了し、後端部への記録を行う前に、可動部材29を、図14(b)に示す内側水平姿勢にする(205)。それにより、インク受け部8全体が記録媒体P1と可動部材29によって覆われて、インク着弾精度を低下させる風の流れは生じなくなる。そして、インク受け部8が閉じた空間となって、記録媒体P1をプラテン3上に強く吸着保持することができる。なお、ここでいう記録媒体P1の後端部とは、カット紙状記録媒体P1が排紙ローラ30のみによって搬送される状態で記録される部分のことである。記録媒体P1の後端部への記録(114)が完了したら、図15(a)に示す内側傾斜姿勢にする(206)。
カット紙状記録媒体P1(103)にフチなし記録(104)を行う場合には、前記したロール状記録媒体にフチなし記録を行う場合と、実質的に同様に、可動部材29が内側傾斜姿勢にある状態で、カット紙状記録媒体P1全体の記録を行う(116)。ただし、記録媒体P1の先端部の記録時と後端部の記録時には、先端部の前方と後端部の後方にそれぞれ例えば30mm以上の余白を設けておき、記録後にその余白部分を切断するようにする。
以上説明したように、本発明によると、可動部材21a,21b,29を用いることによって、記録媒体P1の端部への記録を行う際に、インク受け部8が開放されてインク着弾精度を低下させる風の流れが発生することを抑えられる。その結果、インク受け部8の端部近傍における記録品位の低下(画像流れ)を抑えることができる。また、記録開始時または終了時のインク受け部8における吸引力(負圧)が、記録媒体吸着部5の吸引力と同レベルになり、吸引力バランスが改善される。それによって、インク受け部8でのコックリングの成長を防ぐことができる。そして、インク受け部8が記録媒体P1に覆われている状態では、記録媒体P1をプラテン3上に吸着する吸引力を強くすることができるとともに、効率よく作用させることができ、記録媒体P1の浮き上がりを抑えることができる。これは、巻き癖の強いロール状記録媒体の先端部を記録する場合に特に効果的である。本発明では、ここに記載した効果を、可動部材21a,21b,29の作動によって両立させることができる。
さらに、記録媒体P1がインク受け部8全体を覆っている時に、可動部材21a,21b,29がインク受け部8を覆わないように傾斜姿勢(内側傾斜姿勢および両側傾斜姿勢を含む)にすることによって、記録媒体を吸引する面積を拡大できる。それにより、記録媒体P1の浮き上がりをより確実に抑制できる。
なお、可動部材は、インク受け部の、記録媒体搬送方向の上流側端部と下流側端部のいずれか一方のみに設けても、両方にそれぞれ設けてもよい。
本発明は、インクジェット記録装置であれば、記録媒体P1の大小および対応可能な定型サイズの数や、記録ヘッド4の数や、使用するインクの種類数や性状等にかかわらず、同様に適用可能で同様の作用効果を奏する。
3 プラテン
4 記録ヘッド
5 記録媒体吸着部(溝)
6 吸引力発生装置
7 吸引孔(開口部)
8 インク受け部(溝)
9 インク吸引穴(開口部)
21a,21b,29 可動部材
24,24a,24b 回転軸
P1 記録媒体

Claims (15)

  1. 記録媒体を所定量だけ搬送するステップと、プラテン上で前記記録媒体の搬送を停止し、前記プラテンの表面に設けられている複数の溝から前記記録媒体に吸引力を作用させて前記記録媒体を前記プラテンの表面に吸着しつつ、前記記録媒体にインクを吐出するステップと、を交互に繰り返すインクジェット記録方法であって、
    前記複数の溝は、前記記録媒体に吸引力を作用させる記録媒体吸着部を構成する溝と、前記記録媒体の外側に吐出されたインクを受けるインク受け部を構成する溝とを含み、前記インク受け部の、記録媒体搬送方向の上流側端部と下流側端部のいずれか一方または両方には可動部材が設けられており、
    前記記録媒体にフチあり記録を行う場合には、前記記録媒体の先端部へインクを吐出する際に、前記インク受け部のうち前記記録媒体の外側にはみ出している部分を、前記可動部材によって覆う
    インクジェット記録方法。
  2. 前記インク受け部の全体が前記記録媒体に覆われて該記録媒体の外側にはみ出していない時には、前記可動部材を、少なくとも一部が前記インク受け部の底面側へ向かう斜面状の姿勢にする、請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  3. ロール状記録媒体へのフチあり記録を行う場合には、前記記録媒体の先端部へインクを吐出する際に、前記可動部材を、前記インク受け部の一部を覆う姿勢に保ち、該記録媒体の先端部以外の部分へインクを吐出する際には、前記可動部材を、少なくとも一部が前記インク受け部の底面側へ向かう斜面状の姿勢に保ち、前記記録媒体の所定の範囲への記録が完了したら、記録済みの前記範囲を切り離す、請求項2に記載のインクジェット記録方法。
  4. 記録媒体搬送方向に見て前記インク受け部は前記記録媒体吸着部よりも長く、前記可動部材の記録媒体搬送方向の長さは、前記インク受け部と前記記録媒体吸着部の記録媒体搬送方向の長さの差以上であり、
    前記記録媒体にフチあり記録を行う場合には、前記記録媒体の搬送方向に見て前記記録媒体の先端部のエッジが前記記録媒体吸着部の下流側端部と前記インク受け部の下流側端部との間にあるときに、前記可動部材を、少なくとも前記インク受け部の下流側の部分を覆う姿勢に保つ、請求項3に記載のインクジェット記録方法。
  5. カット紙状記録媒体へのフチあり記録を行う場合には、前記記録媒体の先端部へインクを吐出する際と、前記記録媒体の後端部へインクを吐出する際に、前記可動部材を、前記インク受け部の一部を覆う姿勢に保ち、該記録媒体の前記先端部と前記後端部の間の中間部へインクを吐出する際には、前記可動部材を、少なくとも一部が前記インク受け部の底面側へ向かう斜面状の姿勢に保つ、請求項2に記載のインクジェット記録方法。
  6. 記録媒体搬送方向に見て前記インク受け部は前記記録媒体吸着部よりも長く、前記可動部材の記録媒体搬送方向の長さは、前記インク受け部と前記記録媒体吸着部の記録媒体の搬送方向の長さの差以上であり、
    カット紙状記録媒体へのフチあり記録を行う場合には、前記記録媒体の搬送方向に見て前記記録媒体の先端部のエッジが前記記録媒体吸着部の下流側端部と前記インク受け部の下流側端部との間にあるときに、前記可動部材を、少なくとも前記インク受け部の下流側の部分を覆う姿勢に保ち、前記記録媒体の後端部のエッジが前記記録媒体吸着部の上流側端部と前記インク受け部の上流側端部との間にあるときに、前記可動部材を、少なくとも前記インク受け部の上流側の部分を覆う姿勢に保つ、請求項5に記載のインクジェット記録方法。
  7. 前記可動部材が前記インク受け部の一部を覆っているときに前記記録媒体に作用させる吸引力を大きくする、請求項1から6のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
  8. 前記記録媒体にフチなし記録を行う場合には、前記可動部材を、少なくとも一部が前記インク受け部の底面側へ向かう斜面状の姿勢に保つ、請求項1から7のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
  9. インクを吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドと対向する位置に記録媒体を保持するプラテンと、
    前記記録媒体を前記プラテンの表面に吸着するための吸引力発生装置と、
    前記プラテンの前記表面に設けられている複数の溝であって、前記記録媒体の外側に吐出されたインクを受けるインク受け部と、前記吸引力発生装置につながって前記記録媒体に吸引力を作用させる記録媒体吸着部とを構成する溝と、
    前記インク受け部の、記録媒体搬送方向の上流側端部と下流側端部のいずれか一方または両方に設けられており、前記インク受け部を部分的に塞ぐ姿勢と、少なくとも一部が前記インク受け部の底面側へ向かう斜面状の姿勢との間で移動可能な可動部材と、
    を含むインクジェット記録装置。
  10. 前記インク受け部には、底面側にインク吸引穴が設けられている、請求項9に記載のインクジェット記録装置。
  11. 記録媒体搬送方向に見て前記インク受け部は前記記録媒体吸着部よりも長く、前記可動部材の記録媒体搬送方向の長さは、前記インク受け部と前記記録媒体吸着部の記録媒体の搬送方向の長さの差以上である、請求項9または10に記載のインクジェット記録装置。
  12. 複数の前記インク受け部が、記録媒体搬送方向に交差する幅方向に並んで配置され、複数の前記インク受け部にそれぞれ設けられている前記可動部材が、前記幅方向に延びる回転軸によって連結され、該回転軸の回転によって一体的に揺動する、請求項9から11のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  13. 複数の前記インク受け部の、記録媒体搬送方向の上流側端部にそれぞれ設けられている前記可動部材が、1つの前記回転軸によって連結され、記録媒体搬送方向の下流側端部にそれぞれ設けられている前記可動部材が、他の前記回転軸によって連結されている、請求項12に記載のインクジェット記録装置。
  14. 前記可動部材の一端部が、前記インク受け部の端部で前記回転軸に連結されており、他端部が、記録媒体搬送方向に見て前記一端部よりも前記インク受け部の中央側に位置しており移動可能である、請求項12または13に記載のインクジェット記録装置。
  15. 前記可動部材は、中央部が前記回転軸に連結され、この連結部分を頂点とする山形の形状を有している、請求項12または13に記載のインクジェット記録装置。
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