JP2013013931A - 磁気式鋼板クランプ装置およびそれを用いた片面溶接装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】鋼板間の板厚差に関わらず、鋼板の裏面への磁気吸着部材の吸着がさらに確実となり、鋼板のクランプが単純、かつさらに確実なものとなる磁気式鋼板クランプ装置およびそれを用いた片面溶接装置を提供する。
【解決手段】磁気式鋼板クランプ装置1は、磁気吸着部材2と、磁気吸着部材の昇降をガイドするガイド部18と、一端部に磁気吸着部材2と係合する係合部14が形成され、他端部にガイド部18と当接する当接部が形成されたクランプレバー5と、クランプレバー5の全体を昇降させる押上板6と、磁気吸着部材2を鋼板の裏面に当接するまで上昇させる昇降機構部7とを備え、鋼板に磁気吸着部材2が吸着した後に、磁気吸着部材2が上方向に引っ張られると、クランプレバー5の当接部に引張力よりも大きな摩擦力が生じて磁気吸着部材2を固定する。
【選択図】図1
【解決手段】磁気式鋼板クランプ装置1は、磁気吸着部材2と、磁気吸着部材の昇降をガイドするガイド部18と、一端部に磁気吸着部材2と係合する係合部14が形成され、他端部にガイド部18と当接する当接部が形成されたクランプレバー5と、クランプレバー5の全体を昇降させる押上板6と、磁気吸着部材2を鋼板の裏面に当接するまで上昇させる昇降機構部7とを備え、鋼板に磁気吸着部材2が吸着した後に、磁気吸着部材2が上方向に引っ張られると、クランプレバー5の当接部に引張力よりも大きな摩擦力が生じて磁気吸着部材2を固定する。
【選択図】図1
Description
本発明は、磁気式鋼板クランプ装置およびそれを用いた片面溶接装置に関するものである。
従来の片面溶接装置では、特許文献1に記載されているように、鋼板の側端同士を突き合わせて仮付けされた溶接線の裏側にフラックスを押し当てる裏当装置を配置し、この溶接線に沿って走行する溶接機により、溶接金属の垂れを防止しつつ、溶接線の表側から鋼板を溶接する。また、この溶接装置においては、磁気式鋼板クランプ装置を備え、この磁気式鋼板クランプ装置の磁力で鋼板をクランプする。そして、この鋼板のクランプにより、裏当装置の押し当てによる鋼板の持ち上がりが抑制される。また、溶接中の鋼板の曲がり、および、移動が防止され、鋼板の溶接品質が向上する。
具体的には、図12(a)に示すように、磁気式鋼板クランプ装置21は、架台フレーム24に立設されたガイド軸23を、電磁マグネット等の磁気吸着部材22の側面に形成された突起部25に挿通することによって、架台フレーム24上に磁気吸着部材22を支持したものである。そして、図12(b)に示すように、磁気式鋼板クランプ装置21は、図示しないエアシリンダ等の昇降機構部により、磁気吸着部材22の上面と鋼板Wの裏面との間隔がT2となる位置に、磁気吸着部材22を上昇させる(S:シリンダストローク量)。次いで、この状態で磁気吸着部材22に通電することによって、図12(c)に示すように、磁気吸着部材22が励磁して飛び上がり、鋼板Wの裏面に吸着して鋼板Wをクランプする。
このとき、磁気吸着部材22の飛び上がり量T2は、架台フレーム24に磁気吸着部材22を支持した際の、磁気吸着部材22の上面から鋼板Wの裏面までの間隔S1からシリンダによる上昇距離Sを差し引いた距離S1−Sに等しくなる。そして、鋼板Wの裏面に板厚差がある溶接継手においては、前記間隔S1が、厚板Wa側の裏面に対して薄板Wb側の裏面では板厚差S2分大きくなる。また、板厚差は一定ではないため、薄板Wb側での間隔S1は都度変化する。そのため、図12(a)に示すように、飛び上り量T2を決定する突起部25からのガイド軸23の突出量T1は、予め設定されたクランプ制御幅αを考慮して、T1=T2+α+Sに設定される。
従来の磁気式鋼板クランプ装置21では、鋼板Wのクランプ状態および溶接品質も良好なものである。しかしながら、従来の磁気式鋼板クランプ装置21では、鋼板Wの板厚差S2が前記クランプ制御幅αを超える場合には、鋼板W(薄板Wb側)の裏面と磁気吸着部材22との間に隙間が空き、磁気吸着部材22の吸着力が低下して、近年の鋼板の溶接品質のさらなる向上を目的とした鋼板Wの確実なクランプ状態を達成できない恐れがあるという問題がある。
鋼板W(薄板Wb側)の裏面と磁気吸着部材22との間に隙間が空くという問題は、ガイド軸23の突出量T1を大きくして磁気吸着部材22が薄板Wb側の裏面に到達できるようにすることによって解決が可能であるが、厚板Wa側では持ち上がりが大きくなり、鋼板Wをクランプしたこととならない。また、ガイド軸23の突出量T1を板厚差S2に応じて都度調整することも可能であるが、装置長20mを超えることが多い片面溶接装置では、磁気式鋼板クランプ装置21は1列20個を超え、磁気式鋼板クランプ装置1台あたり4本のガイド軸23を使用しているため、全てのガイド軸23を板厚差S2に応じて都度調製することは多大な時間と労力を要し、現実的ではない。
そこで、本発明は、このような問題を解決すべく創案されたもので、その課題は、鋼板の溶接品質のさらなる向上を目的として、鋼板間の板厚差に関わらず、鋼板の裏面への磁気吸着部材の吸着がさらに確実となり、鋼板のクランプが単純、かつさらに確実なものとなる磁気式鋼板クランプ装置およびそれを用いた片面溶接装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明に係る磁気式鋼板クランプ装置は、仮付けされた溶接線を有する鋼板の裏面に磁力によって吸着する磁気吸着部材と、前記磁気吸着部材の昇降をガイドするガイド部と、一端部に前記磁気吸着部材と係合する係合部が形成されると共に、他端部に前記ガイド部と当接する当接部が形成され、前記ガイド部に沿って昇降するクランプレバーと、前記ガイド部に沿って昇降し、前記クランプレバーの全体を昇降させる押上板と、前記クランプレバーおよび前記押上板を介して前記磁気吸着部材を前記鋼板の裏面に当接するまで上昇させ、その後、下降させる昇降機構部と、を備え、前記鋼板に前記磁気吸着部材が吸着した後に、前記磁気吸着部材が上方向に引っ張られると、前記クランプレバーの前記当接部に引張力よりも大きな摩擦力が生じて前記磁気吸着部材を固定することを特徴とする。
前記構成によれば、昇降機構部が押上板およびクランプレバーを介して磁気吸着部材を鋼板の裏面に当接するまで上昇させるため、鋼板と磁気吸着部材との間に隙間がある状態で磁気吸着部材が励磁されることがない。その結果、磁気吸着部材が弱い磁力で鋼板を吸着するような現象が生じない。その結果、磁気吸着部材による鋼板の吸着が安定化し、低下することがない。
また、磁気吸着部材が吸着した状態で、昇降機構部を下降させると押上板が下降する。そして、クランプレバーは、一端部が磁気吸着部材に支持され、他端部の当接部がガイド部に当接する。この状態で、裏当装置が鋼板の裏面を押し付ける力や、溶接中の鋼板の歪みにより、磁気吸着部材が上方向に引っ張られると、その引張力により、クランプレバーの当接部にガイド部を横方向に押す押力が生じる。この押力によって当接部に摩擦力が生じ、引張力<摩擦力となるように設定することで、クランプレバーがガイド部に固定され、鋼板の裏面に吸着した磁気吸着部材の上方向への動きが拘束されるように固定され、鋼板のクランプが確実なものとなる。その結果、鋼板の板厚差による磁気吸着部材の位置制御が不要となると共に、ブレーキ等の拘束機構部も不要となる。
さらに、押上板がクランプレバー全体、すなわち、クランプレバーを水平状態にして昇降させるため、クランプレバーのガイド部を押す押力が解放され、クランプレバーの固定が解除される。また、クランプレバーが水平状態で昇降するため、磁気吸着部材の昇降時に、クランプレバーがガイド部に引っかかることが防止される。
本発明に係る磁気式鋼板クランプ装置は、前記ガイド部が、前記磁気吸着部材の昇降をガイドするガイド軸を備え、前記クランプレバーの前記当接部が、前記ガイド軸が挿通するガイド穴であって、前記クランプレバーが、前記鋼板に前記磁気吸着部材が吸着した際に、前記ガイド穴の内壁面の上端および下端で前記ガイド軸に当接することが好ましい。また、磁気式鋼板クランプ装置は、前記クランプレバーが、前記鋼板に前記磁気吸着部材が吸着した際に、前記磁気吸着部材に支持された前記係合部の支持点P1と前記内壁面の下端と前記ガイド軸とが当接する下部当接点P3との距離bと、前記内壁面の上端と前記ガイド軸とが当接する上部当接点P2と前記下部当接点P3との水平距離aと、前記内壁面と前記ガイド軸との摩擦係数μとが、(a/b)≦μを満足するように構成されていることが好ましい。
前記構成によれば、ガイド部がガイド軸を備え、クランプレバーの当接部が、ガイド軸が挿通するガイド穴であって、鋼板に磁気吸着部材が吸着した際に、クランプレバーがガイド穴の内壁面の上端および下端でガイド軸に当接する、また、クランプレバーの支持点P1、上部当接点P2および下部当接点P3が所定の関係を満足するように、クランプレバーがガイド軸に固定されるため、クランプレバーで生じる摩擦力が、磁気吸着部材の引張力よりもさらに大きくなり、鋼板の裏面に吸着した磁気吸着部材がさらに強固に固定され、鋼板のクランプもさらに確実なものとなる。
本発明に係る片面溶接装置は、前記磁気式鋼板クランプ装置と、前記磁気式鋼板クランプ装置を支持する土台フレームと、前記土台フレームに支持されると共に、前記土台フレームの長手方向に沿って延設して、前記鋼板の溶接線の裏側にフラックスを押し当てる裏当装置と、前記土台フレームに支持されると共に、前記裏当装置の両側に配置されて、前記裏当装置の上方で前記鋼板を水平移動させる搬送機構部と、前記裏当装置の上方に配置され、前記溶接線の表側から前記鋼板を溶接する溶接機とを備え、前記磁気式鋼板クランプ装置が、前記鋼板の溶接線に対して少なくとも片側に配置されることを特徴とする。
前記構成によれば、所定の構成を有する磁気式鋼板クランプ装置を備えることによって、鋼板の裏面に吸着した磁気吸着部材がクランプレバーで確実に固定されるため、鋼板のクランプも確実なものとなる。
本発明に係る磁気式鋼板クランプ装置およびそれを用いた片面溶接装置によれば、鋼板間の板厚差に関わらず、鋼板の裏面への磁気吸着部材の吸着がさらに確実となり、従来と同等の設置スペースで、鋼板のクランプが単純、かつさらに確実なものとなる。それにより、溶接品質がさらに向上した鋼板を得ることができる。
本発明に係る磁気式鋼板クランプ装置(以下、クランプ装置と称する)の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図4に示すように、クランプ装置1は、磁気吸着部材2と、ガイド部18と、クランプレバー5と、押上板6と、昇降機構部7とを備える。以下、各構成について説明する。
図1〜図4に示すように、クランプ装置1は、磁気吸着部材2と、ガイド部18と、クランプレバー5と、押上板6と、昇降機構部7とを備える。以下、各構成について説明する。
磁気吸着部材2は、仮付けされた溶接線を有する鋼板Wの裏面に磁力によって吸着するもので(図5参照)、通電によって励磁する電磁マグネットである。そして、磁気吸着部材2の磁力は、鋼板Wの裏面方向の一方向のみに働く。本願発明の説明では、磁気吸着部材2は、円筒体で構成されているが、鋼板Wの裏面に吸着して鋼板Wをクランプできれば、円以外の矩形等の横断面形状を持った多角筒体であってもよい。
磁気吸着部材2は、その側面には突起部8を備えると共に通電端子9が接続され、その底面には係止部10が形成されている。なお、磁気吸着部材2は、その側面に突起部8を接続したものでも、側面に突起部8を一体に形成したものでもよい。
突起部8は、横断面形状が円形または矩形の筒状体からなり、その筒状体の中心部に挿通穴8a(図5参照)が形成され、その挿通穴8aに後記するガイド部18のガイド軸4が挿通される。また、突起部8は、ガイド軸4に対応する個数と位置に形成され、図面では磁気吸着部材2の側面に4つ形成されている(図2参照)。そして、磁気吸着部材2は、この突起部8(挿通穴8a)にガイド軸4を挿通することによって、ガイド軸4に沿って昇降する(図5〜図9参照)。
通電端子9は、励磁のための通電ケーブルを接続する端子であって、接続されるケーブルが磁気吸着部材2の昇降の妨げにならない位置に配置される。
係止部10は、後記するクランプレバー5の一端部に形成される段差状の係合部14を係止して支持するもので、周縁の一部を段差状に切欠いた板状部材(図2、図4参照)で構成され、磁気吸着部材2の底面の中央部にボルト等で取り付けられる。もしくは、係止部10は、磁気吸着部材2と一体で形成されていてもよい。なお、係止部10の形状は、段差状に限定されるものではなく、クランプレバー5の係合部14に対応した、係合部14を係止できる形状に形成される。
ガイド部18は、磁気吸着部材2の昇降をガイドするもので、ガイド軸4を備え、また、ガイド軸4は、架台フレーム3から立設されたものである。
架台フレーム3は、磁気吸着部材2を搭載し、磁気吸着部材2の直下に配置されるもので、底板11と、その両側に立設された側板12と、両側板12、12の間に連結された天板13とから構成される。そして、天板13には、後記する昇降機構部7が挿通する挿通穴13a(図5参照)が形成されると共に、後記するガイド軸4が立設され、そのガイド軸4沿って昇降する磁気吸着部材2が後記するクランプレバー5および押上板6を介して搭載されている。また、底板11には、磁気吸着部材2をクランプレバー5および押上板6を介して昇降させる後記する昇降機構部7が搭載されている。また、架台フレーム3は、鋼板Wの移動をガイドするガイドローラ16を搭載する一組の補助板17、17を天板13から立設させたものでもよい。なお、各板は鋼製板材で構成されていることが好ましい。
架台フレーム3は、磁気吸着部材2を搭載し、磁気吸着部材2の直下に配置されるもので、底板11と、その両側に立設された側板12と、両側板12、12の間に連結された天板13とから構成される。そして、天板13には、後記する昇降機構部7が挿通する挿通穴13a(図5参照)が形成されると共に、後記するガイド軸4が立設され、そのガイド軸4沿って昇降する磁気吸着部材2が後記するクランプレバー5および押上板6を介して搭載されている。また、底板11には、磁気吸着部材2をクランプレバー5および押上板6を介して昇降させる後記する昇降機構部7が搭載されている。また、架台フレーム3は、鋼板Wの移動をガイドするガイドローラ16を搭載する一組の補助板17、17を天板13から立設させたものでもよい。なお、各板は鋼製板材で構成されていることが好ましい。
ガイド軸4は、架台フレーム3(天板13)から磁気吸着部材2側に立設し、その一端部が架台フレーム3の天板13に固定され、他端部が磁気吸着部材2の突起部8を挿通して磁気吸着部材2の鋼板Wの裏面側への昇降をガイドするものである。また、ガイド軸4は、その本数は特に限定されないが、磁気吸着部材2を傾きなく昇降させるために、架台フレーム3から複数本で立設されることが好ましい。図面では、ガイド軸4は、天板13(架台フレーム3)の互いに対向する位置に4本立設されている(図2〜図4参照)。なお、ガイド軸4は、図面では、鋼製ボルトで記載されているが、ボルトに限定されるものではない。
クランプレバー5は、磁気吸着部材2とガイド部18(架台フレーム3)との間に配置された略矩形の横断面形状を有する板状部材である。また、クランプレバー5は、その一端部には磁気吸着部材2の底面に形成された係止部10と係合する係合部14が形成されると共に、その他端部に当接部15が形成され、その当接部15はガイド部18(ガイド軸4)が挿通するガイド穴15である。そして、クランプレバー5は、ガイド軸4に沿って昇降して、磁気吸着部材2を昇降させる(図5〜図9参照)。なお、クランプレバー5は、鋼製板材で構成されていることが好ましい。また、クランプレバー5は、板厚よりも板幅が狭くなるような形状であってもよく、板状に限定されるものではない。
クランプレバー5は、図面では一端部から他端部にわたる長さ方向において直線状に延びた平板部材が記載されているが、係合部14および当接部(ガイド穴)15が形成できれば、平板部材に限定されず、長さ方向において屈曲または湾曲したクランク形状の板状部材であってもよい(図示せず)。また、クランプレバー5の個数は、ガイド部18が備えるガイド軸4と同数であることが好ましく、図面では4つのクランプレバー5が記載されている。これによって、磁気吸着部材2を傾きなく昇降させることが可能となる。
クランプレバー5の係合部14は、板状部材の一端部を段差状に切欠いて形成したものであるが、係止部10(磁気吸着部材2)と係合できれば段差状以外の形状であってもよく、係止部10の形状に対応した形状で形成される。また、ガイド穴15は、その内径aがガイド軸4の外径よりも大きく形成され、かつ、後記するように、クランプレバー5のガイド軸4への固定を確実なものとするために、クランプレバー5の長さに対応する距離bとの関係で決定される(図7参照)。
クランプレバー5は、図6、図7に示すように、鋼板Wに磁気吸着部材2が吸着した際には、後記する昇降機構部7によって押上板6が下降すると、一端部側の係合部14で磁気吸着部材2(係止部10)に支持されると共に、他端部側が自重によってガイド軸4に沿って架台フレーム3側に下降し、ガイド穴15の内壁面の上端15aおよび下端15bでガイド軸4に当接する。この状態で、裏当装置50(図11参照)が鋼板Wの裏面を押し付ける力や、溶接中の鋼板Wの歪みにより、磁気吸着部材2が上方向に引っ張られると、その引張力F1により、上端15aおよび下端15bにガイド軸4を押す押力F21、F22が生じる。この押力F21、F22によって上端15aおよび下端15bに摩擦力F31、F32が生じ、引張力(F1)<摩擦力(F31+F32)となるように設定することで、クランプレバー5がガイド軸4に固定される。その結果、鋼板Wの裏面に吸着した磁気吸着部材2の上方向への動きが拘束されるように固定され、鋼板Wのクランプが確実なものとなる。
クランプレバー5において、図7に示すように、引張力(F1)<摩擦力(F31+F32)となるように設定するためには、磁気吸着部材2に支持された係合部14の支持点P1と、ガイド穴15の内壁面の下端15bとガイド軸4とが当接する下部当接点P3との距離bと、ガイド穴15の内壁面の上端15aとガイド軸4とが当接する上部当接点P2と下部当接点P3との水平距離aと、ガイド穴15の内壁面とガイド軸4との摩擦係数μとが、(a/b)≦μを満足するように構成されていることが好ましい。以下に、このような関係であることの理由について説明する。
クランプレバー5がガイド軸4に固定する条件を検討すると、以下のようになる。ここで、支持点P1での引張力を(F1)とし、上部当接点P2でのF1によるモーメント円周力を(F20)、ガイド軸4への垂直押力を(F21)、摩擦力を(F31)とし、下部当接点P3を中心とするモーメントを(M)、(F21)の反力である押力を(F22)、摩擦力を(F32)とする。また、クランプレバー5の長さに対応する支持点P1と下部当接点P3との距離を(b)、ガイド軸4の外径に相当する上部当接点P2と下部当接点P3との水平距離を(a)、クランプレバー5の上部当接点P2と下部当接点P3との垂直距離を(T)とする。さらに、上部当接点P2の摩擦係数、下部当接点P3での摩擦係数は同じで(μ)とする。
M=F1b
F20=M/r=F1b/r
F21=F20cosθ=(F1b/r)(T/r)=F1bT/r2
押力F21による抗力である摩擦力F31は、
F31=μF21
同様に、F21の反力F22による抗力である摩擦力F32は、F21=F22より
F32=μF22=μF21
F20=M/r=F1b/r
F21=F20cosθ=(F1b/r)(T/r)=F1bT/r2
押力F21による抗力である摩擦力F31は、
F31=μF21
同様に、F21の反力F22による抗力である摩擦力F32は、F21=F22より
F32=μF22=μF21
従って、クランプレバー5がガイド軸4に固定される条件は、
F1<F31+F32=μF21+μF21=(2μF1bT)/r2、(F1>0)で、
1<(2μbT)/r2
すなわち、
r2<2μbT・・・(1)
式(1)から、r2=a2+T2なので、Tに関する2次方程式で表すと、
T2−2μbT+a2<0・・・(2)
式(2)=0とおいて、Tについて解くと、
T=〔2μb±(4μ2b2−4a2)1/2〕/2
=μb±(μ2b2−a2)1/2・・・(3)
式(3)に実数による解が存在する為には、
μb≧a、すなわち、(a/b)≦μ・・・(4)でなければならない。
F1<F31+F32=μF21+μF21=(2μF1bT)/r2、(F1>0)で、
1<(2μbT)/r2
すなわち、
r2<2μbT・・・(1)
式(1)から、r2=a2+T2なので、Tに関する2次方程式で表すと、
T2−2μbT+a2<0・・・(2)
式(2)=0とおいて、Tについて解くと、
T=〔2μb±(4μ2b2−4a2)1/2〕/2
=μb±(μ2b2−a2)1/2・・・(3)
式(3)に実数による解が存在する為には、
μb≧a、すなわち、(a/b)≦μ・・・(4)でなければならない。
そして、以下のように、a、bおよびμの値から、Tの範囲を設定できる。なお、摩擦係数(μ)は、クランプレバー5およびガイド軸4の両者を鋼材で構成した場合には、μ=0.1〜0.2となる。
b=60(mm)、μ=0.2とすると、式(4)よりa≦12(mm)となる。
a=10(mm)とすると、式(3)より、
T=0.2×60±(0.22×602−102)1/2となり、
5.3<T<18.6(mm)となる。
逆に、a=20(mm)、b=110(mm)とすると、
T=0.2×110±(0.22×1102−202)1/2となり、
12.8<T<31.2(mm)となる。
a=10(mm)とすると、式(3)より、
T=0.2×60±(0.22×602−102)1/2となり、
5.3<T<18.6(mm)となる。
逆に、a=20(mm)、b=110(mm)とすると、
T=0.2×110±(0.22×1102−202)1/2となり、
12.8<T<31.2(mm)となる。
押上板6は、図1〜図4に示すように、クランプレバー5とガイド部18(架台フレーム3)との間に配置された板状部材であって、ガイド部18(ガイド軸4)に沿って昇降し、クランプレバー5の全体を昇降させる(図5〜図9参照)。なお、押上板6は、鋼製板材で構成されていることが好ましい。
押上板6は、その端部にガイド軸4が挿通される挿通穴6bが形成されている。また、架台フレーム3(天板13)から複数のガイド軸4が立設されている場合には、押上板6は、中心部から端部に形成された各ガイド軸4が挿通される挿通穴6bに向って延出する延出部6aが形成されることが好ましい。図3では、放射状に延出した4つの延出部6a、6a、6a、6aが形成された、横断面形状が十字形の押上板6が記載されている。押上板6がこのような形状(十字形状)であることにより、押上板6の収容スペースを減少させることが可能となると共に、磁気吸着部材2を傾きなく昇降させることが可能となる。なお、押上板6は、収容スペースが十分確保できれば、延出部6aが形成されない横断面形状が矩形の押上板6であってもよい(図示せず)。
押上板6は、その昇降の際にクランプレバー5の全体を昇降させるため、クランプレバー5が水平状態となり、その他端部に形成されたガイド穴15とガイド軸4との間に隙間が生じる。その結果、ガイド軸4に対するクランプレバー5の固定が解除され、クランプレバー5による磁気吸着部材2の固定も解除されることとなる。また、磁気吸着部材2の昇降の際に、固定が解除された状態でクランプレバー5が昇降するため、クランプレバー5がガイド軸4に引っかかることがなく、磁気吸着部材2がスムーズに昇降することとなる。
昇降機構部7は、ガイド部18(架台フレーム3)内に配置され、クランプレバー5および押上板6を介して磁気吸着部材2を鋼板Wの裏面に当接するまで上昇させ、その後、下降させるもので、エアシリンダ等である。昇降機構部7は、磁気吸着部材2を鋼板Wの裏面に当接するまで上昇させるため、板厚差のある鋼板Wであっても、通電による励磁で鋼板Wを磁気吸着部材2で確実に吸着することが可能となる。
次に、本発明のクランプ装置1の吸着動作について、図5〜図9を参照して説明する。
(1)図5に示すように、初期状態にあったクランプ装置1の昇降機構部7(エアシリンダ等)を上昇させ、押上板6および水平状態のクランプレバー5を介して、磁気吸着部材2(電磁マグネット)を鋼板Wの裏面に当接するまでガイド軸4に沿って上昇させる。
(1)図5に示すように、初期状態にあったクランプ装置1の昇降機構部7(エアシリンダ等)を上昇させ、押上板6および水平状態のクランプレバー5を介して、磁気吸着部材2(電磁マグネット)を鋼板Wの裏面に当接するまでガイド軸4に沿って上昇させる。
(2)図6、図7に示すように、磁気吸着部材2に通電して励磁し、磁気吸着部材2を鋼板Wの裏面に吸着させる。この状態で、昇降機構部7を下降させると、押上板6も下降する。押上板6の下降によって、クランプレバー5は、一端部側の係合部14は磁気吸着部材2の係止部10に支持されるが、他端部側はガイド軸4に沿って下降するため、傾斜状態となる。傾斜状態のクランプレバー5は、他端部側のガイド穴15が傾斜して内壁面の上端15aおよび下端15bがガイド軸4に当接する。その結果、前記したように、内壁面の上端15aおよび下端15bで摩擦力(F31、F32)が生じる。この摩擦力でクランプレバー5がガイド軸4に固定された状態となるため、クランプレバー5を支持している磁気吸着部材2の上方向への移動が抑制され、磁気吸着部材2が吸着している鋼板Wがクランプされた状態となる。
(3)図8に示すように、昇降機構部7を上昇させ、下降していた押上板6を上昇させる。押上板6の上昇によって、傾斜状態であったクランプレバー5の他端部側が上昇して、クランプレバー5が水平状態となり、クランプレバー5の固定が解除される。
(4)図9に示すように、磁気吸着部材2の通電を止めて消磁し、鋼板Wの裏面への磁気吸着部材2の吸着を解除する。この状態で、昇降機構部7を下降すると、磁気吸着部材2がクランプレバー5および押上板6の上に搭載された状態で、ガイド軸4に沿って下降してクランプ装置1が初期状態に戻る。
次に、本発明に係る片面溶接装置について、図面を参照して説明する。
図10、図11に示すように、片面溶接装置100は、クランプ装置1と、土台フレーム104と、裏当装置50と、搬送機構部105と、溶接機30とを備える。以下、各構成について説明する。なお、クランプ装置1については前記のとおりであるので、説明を省略する。
図10、図11に示すように、片面溶接装置100は、クランプ装置1と、土台フレーム104と、裏当装置50と、搬送機構部105と、溶接機30とを備える。以下、各構成について説明する。なお、クランプ装置1については前記のとおりであるので、説明を省略する。
土台フレーム104は、クランプ装置1を支持するもので、鋼製の角材を枠組みして断面視凹状を呈するように形成され、上方が開放され内部に後記する裏当装置50が支持され、裏当装置50の長手方向に沿って延設されるフレームである。土台フレーム104は、長手方向に沿って並設された2本の主梁104aと、主梁104a、104aの間に直角に連結された連結梁104bと、主梁104aに垂直に立設された2本の連結梁104c、104cと、主梁104a、104aの上方において、それぞれ平行に設置された補助梁104d、104dと、補助梁104d、104dから裏当装置50の反対側に向かって張出した片持梁104e、104eとを備える。また、土台フレーム104は、連結梁104bの下方に回転台車部108が設置され、片面溶接装置100の長手方向に所定の間隔をあけて並設された複数のレール107の上を回転台車部108が移動することによって、幅方向に移動する。
裏当装置50は、土台フレーム104に支持されると共に、土台フレーム104の長手方向に沿って延設して、鋼板Wの溶接線Mの裏側にフラックスを押し当てるものである。裏当装置50は、フラックスを押し当てるフラックスカッパーバッキング式第1裏当部51aおよびフラックスバッキング式第2裏当部51bと、第1裏当部51aおよび第2裏当部51bを搭載する水平移動可能な裏当フレーム54と、裏当フレーム54の直下に配置された架台フレーム55とを備える。また、架台フレーム55の内部には、第1裏当部51aから落下させるフラックスを回収する第1裏当部用フラックス回収手段56と、第2裏当部51bから落下させるフラックスを回収する第2裏当部用フラックス回収手段57とを備える。そして、第1裏当部51aでは、フラックスを保持する銅板52aを第1エアホース53aで上昇させることで溶接線Mの裏側にフラックスを押し当てて供給する。また、第2裏当部51bでは、フラックスを保持する樋状のフラックス容器52bを第2エアホース53bで上昇させることで溶接線Mの裏側にフラックスを押し当てて供給する。
搬送機構部105は、土台フレーム104の上部(補助梁104d)に支持されると共に、裏当装置50の両側に配置されて、裏当装置50の上方で鋼板Wを水平移動させるパネル移動ローラ105aで構成される。また、搬送機構部105は、パネル移動ローラ105aと、鋼板Wの搬送を補助するために、土台フレーム104の上部(片持梁104e)に支持される補助ローラ105bとで構成されてもよい。
溶接機30は、裏当装置50の上方に配置され、溶接線Mの表側から鋼板Wを溶接するものである。溶接機30は、裏当装置50の第1裏当部51aおよび第2裏当部51bの長手方向に沿って延設される溶接機ビーム101を走行する走行台車31と、走行台車31に移動可能に取り付けられた溶接トーチ32とを備える。
片面溶接装置100では、クランプ装置1は、鋼板Wの溶接線Mに対して少なくとも片側に配置される。図面では、溶接線Mに対して両側にクランプ装置1を配置した例を記載した。クランプ装置1は、裏当装置50の長手方向に所定の間隔をおいて3列配置され、すなわち、第1裏当部51aと第2裏当部51bとの間の位置に配置され、搬送機構部105(パネル移動ローラ105a)の前後の位置にも配置されている。
次に、片面溶接装置を用いた溶接方法について説明する。なお、片面溶接装置100の各構成については、図10、図11を参照する。
(1)フラックス供給手段60から、第1裏当部51a(銅板52a)にフラックスを供給する。そして、パネル移動ローラ105aおよび補助ローラ105bにより、仮付けされた鋼板Wを移動させ、裏当装置50の上方に鋼板Wの溶接線Mを配置させる。そして、クランプ装置1を起動して、クランプ装置1で鋼板Wを磁力によって吸着してクランプする。
(1)フラックス供給手段60から、第1裏当部51a(銅板52a)にフラックスを供給する。そして、パネル移動ローラ105aおよび補助ローラ105bにより、仮付けされた鋼板Wを移動させ、裏当装置50の上方に鋼板Wの溶接線Mを配置させる。そして、クランプ装置1を起動して、クランプ装置1で鋼板Wを磁力によって吸着してクランプする。
(2)図示しない駆動装置を作動させて溶接線Mの直下に銅板52aが位置するように第1裏当部51aの幅方向の微調整を行う。具体的には、第1裏当部51aを搭載した裏当フレーム54を、移動ローラ58を用いて架台フレーム55の上部で幅方向に水平移動させる。
(3)第1エアホース53aに空気を導入し、第1エアホース53aを膨張させる。第1エアホース53aの膨張によって、銅板52aが溶接線Mの裏側に当接し、フラックスが供給される。そして、溶接機30を溶接機ビーム101の上を所定速度で移動させながら、溶接線Mの表側から溶接トーチ32によって片面サブマージアーク溶接を施して、鋼板Wを溶接する。
(4)次に、溶接線Mが複数ある場合には、第1エアホース53a内の空気を排出して、銅板52aを鋼板Wの裏側から押し下げる、そして、昇降手段59で架台フレーム55を降下させ、第1裏当部51aを鋼板Wの裏側からさらに押し下げる。そして、クランプ装置1を解除し、前記(1)〜(3)を行う。このような動作を、溶接線Mがなくなるまで行う。
また、裏当方式をフラックスカッパーバッキング式からフラックスバッキング式に切り替える場合には、溶接機30の走行台車31を介して、第1裏当部51a(銅板52a)の上から第2裏当部51b(フラックス容器52b)の上に、溶接トーチ32を移動する。そして、前記(1)〜(4)にしたがって溶接を行なう。
1 磁気式鋼板クランプ装置(クランプ装置)
2 磁気吸着部材
4 ガイド軸
5 クランプレバー
6 押上板
7 昇降機構部
14 係合部
15 当接部(ガイド穴)
15a 上端
15b 下端
18 ガイド部
30 溶接機
50 裏当装置
100 片面溶接装置
104 土台フレーム
105 搬送機構部
M 溶接線
W 鋼板
2 磁気吸着部材
4 ガイド軸
5 クランプレバー
6 押上板
7 昇降機構部
14 係合部
15 当接部(ガイド穴)
15a 上端
15b 下端
18 ガイド部
30 溶接機
50 裏当装置
100 片面溶接装置
104 土台フレーム
105 搬送機構部
M 溶接線
W 鋼板
Claims (4)
- 仮付けされた溶接線を有する鋼板の裏面に磁力によって吸着する磁気吸着部材と、
前記磁気吸着部材の昇降をガイドするガイド部と、
一端部に前記磁気吸着部材と係合する係合部が形成されると共に、他端部に前記ガイド部と当接する当接部が形成され、前記ガイド部に沿って昇降するクランプレバーと、
前記ガイド部に沿って昇降し、前記クランプレバーの全体を昇降させる押上板と、
前記クランプレバーおよび前記押上板を介して前記磁気吸着部材を前記鋼板の裏面に当接するまで上昇させ、その後、下降させる昇降機構部と、を備え、
前記鋼板に前記磁気吸着部材が吸着した後に、前記磁気吸着部材が上方向に引っ張られると、前記クランプレバーの前記当接部に引張力よりも大きな摩擦力が生じて前記磁気吸着部材を固定することを特徴とする磁気式鋼板クランプ装置。 - 前記ガイド部は、前記磁気吸着部材の昇降をガイドするガイド軸を備え、前記クランプレバーの前記当接部は、前記ガイド軸が挿通するガイド穴であって、
前記クランプレバーは、前記鋼板に前記吸着部材が吸着した際に、前記ガイド穴の内壁面の上端および下端で前記ガイド軸と当接することを特徴とする請求項1に記載の磁気式鋼板クランプ装置。 - 前記クランプレバーは、前記鋼板に前記磁気吸着部材が吸着した際に、前記磁気吸着部材に支持された前記係合部の支持点P1と前記内壁面の下端と前記ガイド軸とが当接する下部当接点P3との距離bと、前記内壁面の上端と前記ガイド軸とが当接する上部当接点P2と前記下部当接点P3との水平距離aと、前記内壁面と前記ガイド軸との摩擦係数μとが、(a/b)≦μを満足するように構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の磁気式鋼板クランプ装置。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載された磁気式鋼板クランプ装置と、
前記磁気式鋼板クランプ装置を支持する土台フレームと、
前記土台フレームに支持されると共に、前記土台フレームの長手方向に沿って延設して、前記鋼板の溶接線の裏側にフラックスを押し当てる裏当装置と、
前記土台フレームに支持されると共に、前記裏当装置の両側に配置されて、前記裏当装置の上方で前記鋼板を水平移動させる搬送機構部と、
前記裏当装置の上方に配置され、前記溶接線の表側から前記鋼板を溶接する溶接機とを備え、
前記磁気式鋼板クランプ装置が、前記鋼板の溶接線に対して少なくとも片側に配置されることを特徴とする片面溶接装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011150079A JP2013013931A (ja) | 2011-07-06 | 2011-07-06 | 磁気式鋼板クランプ装置およびそれを用いた片面溶接装置 |
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Publications (1)
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ID=47687133
Family Applications (1)
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JP2011150079A Withdrawn JP2013013931A (ja) | 2011-07-06 | 2011-07-06 | 磁気式鋼板クランプ装置およびそれを用いた片面溶接装置 |
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JP (1) | JP2013013931A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107127493A (zh) * | 2017-06-19 | 2017-09-05 | 绵竹市加林动力备件厂(普通合伙) | 一种承载汽轮机气室部件的装置 |
CN112122856A (zh) * | 2020-09-30 | 2020-12-25 | 宝武重工有限公司 | 一种x型坡口焊缝成型工装 |
CN112536561A (zh) * | 2020-11-02 | 2021-03-23 | 中车石家庄车辆有限公司 | 脚踏定位装置及方法 |
CN113481945A (zh) * | 2021-07-29 | 2021-10-08 | 山东省水利科学研究院 | 一种柔性钢坝施工方法 |
-
2011
- 2011-07-06 JP JP2011150079A patent/JP2013013931A/ja not_active Withdrawn
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