JP2013013587A - 防音カーテン - Google Patents

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Abstract

【課題】インテリアとしての見栄えを妨げる事無く、大掛かりな設備も必要とせず、防音性能に優れ、重量の嵩む布地を使用してもカーテンフックが破損する事の無い、耐久性のある防音カーテンを提供する。
【解決手段】防音性能を有する布地からなるカーテン上部及び下部に帯状の防音保護布3をカーテンレール及び床に到達するように貼付けることにより、また、複数枚の防音カーテン1を横並びに使用する際に、前記防音性能を有する布地からなるカーテンの横方向に気密性ファスナー5で幅継ぎすることにより、防音性能を向上させることができる防音カーテン1。さらに所定の金属カーテンフックを用いることにより重量の嵩む防音性のある布地を使用してもカーテンフックが破損する事の無い、耐久性のある防音カーテン1を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ホームシアター、オーディオルーム、あるいはピアノルーム等の防音を必要とする部屋の窓に用いる防音カ−テンに関する。
従来からカーテンとしては、視界を遮るという基本的な機能に防音性を付加したものが使用されている。防音性とは、建物内の音を外部に出したくない場合や、これとは逆に外部の騒音を建物内に入れないようにすることを言い、カーテンの機能の中でも、主にホームシアター、オーディオルーム、あるいはピアノルーム等で使われることを前提に、音を遮ることを目的につくられています。しかしながら、従来の防音カーテンではカーテン布地その物には防音性は有るものの、カーテンを吊るした状態では、カーテンに重量があるために長さを調整できる樹脂製のアジャストカーテンフックが使えない事もあり、カーテン上部とカーテンレールの間に隙間が生じ、またカーテンフックから床までの高さも各種存在し、カーテン下部と床の間に隙間が生じるケースも多くあり、そこから音が漏れるという問題があった。さらには、2〜3枚の防音カーテンを横並びに使用した場合に、その境目から音が漏れるという問題もあった。
また、防音カーテンにおいても、通常カーテンと同様にカーテンフックでカーテンレールに吊り下げるが、防音カーテンの布地の重さは1kg/m以上と非常に重く、通常のカーテンフックでは長時間使用していると、カーテンフックが破損するという問題があった。
上記問題の対策として、例えば特許文献1では、カーテンボツクス内にカーテンを捲装状態で収容し、巻き上げ式でカーテンの高さを調整し、このカーテンの周端部に生じる隙間を塞いで音漏れを防止することで、簡単かつ安価に開口部における遮音性能を高めるようにした構造のものが提案されている。しかしながら、一般的な横引き式のカーテンについては検討されていない。
また、特許文献2では、カーテンの上端部を、室内の内壁面に横方向に沿って設けた吸音材付きのカバー部材によって覆い隠し、カーテンの側端部を、室内の内壁面に縦方向に沿って設けた係合溝内へ挿入して係止し、これらカーテンの召し合わせ端部同士を、互いに重ね合わせるように連結部材を介して着脱可能に連結する構造のものが提案されている。しかしながら、大掛かりな設備を必要とし、インテリアの見栄えとしては満足のいく物ではなかった。
実開平3−76991号公報 特開2008−49031号公報
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その課題は、インテリアとしての見栄えを妨げる事無く、大掛かりな設備も必要とせず、防音性能に優れ、重量の嵩む布地を使用してもカーテンフックが破損する事の無い、耐久性のある防音カーテンを提供することを目的とする。
本発明者は鋭意検討した結果、防音性能を有する布地からなるカーテン上部及び下部に帯状の防音保護布をカーテンレール及び床に到達するように貼付けることにより、また、複数枚の防音カーテンを横並びに使用する際に、前記防音性能を有する布地からなるカーテンの横方向に気密性ファスナーで幅継ぎすることにより、防音性能を向上させることができる防音カーテンを見出し本発明に到達した。さらに所定の金属カーテンフックを用いることにより重量の嵩む防音性のある布地を使用してもカーテンフックが破損する事の無い、耐久性のある防音カーテンを提供することができることを見出し本発明に到達した。
[1]外からの音の遮蔽及び室内からの音の外部への漏れを防ぐ為に窓際に吊設する防音カーテンにおいて、前記防音カーテンが防音カーテン本体、防音保護布、カーテンフックで構成され、前記防音カーテン本体が防音性能を有する布地からなり、前記防音カーテン本体上部に、帯状の前記防音保護布を該防音保護布の上辺がカーテンレールに到達するように貼付け、前記防音カーテン本体とカーテンレールの間に生じる隙間を覆い、また、前記防音カーテン本体下部に帯状の前記防音保護布を該防音保護布の下辺が床に到達するように貼付け、前記防音カーテン本体と床の間に生じる隙間を覆い、防音性能を向上させたことを特徴とする防音カーテン。
[2]前記防音カーテン本体を構成する防音性能を有する布地が、高密度の織物に硫酸バリウム等の充填材が含有するポリ塩化ビニル(PVC)樹脂などの熱可塑性樹脂がラミネート加工され、重量が1.1〜1.3kg/mの布地であることを特徴とする前項1に記載の防音カーテン。
[3]前記防音カーテン本体を構成する防音性能を有する布地の、JIS−L1096Aに準じて測定した、縦方向及び横方向の引張強度が85kg以上、縦方向及び横方向の引裂強度が5.0kg以上であることを特徴とする前項1または2に記載の防音カーテン。
[4]前記防音保護布が前記防音カーテン本体と同等の防音性能を有する布地からなり、前記防音カーテン本体と同等の防音性能及び意匠を有することを特徴とする前項1乃至3に記載の防音カーテン。
[5]前記防音保護布が面ファスナー等により着脱可能であり、上方及び下方に位置調整が可能であることを特徴とする前項1乃至4に記載の防音カーテン。
[6]前記カーテンフックが鋼線等の金属線からなり、線径が1.8〜2.2mm、長さが70〜80mmであることを特徴とする前項1乃至5に記載の防音カーテン。
[7]前記防音カーテン本体を複数枚吊下した場合、あるいは、前記防音カーテン本体を複数枚吊下し、前記防音カーテン本体の上下に前記防音保護布を貼り付けた場合に、前記防音カーテン本体、及び前記防音保護布を高シール性ファスナーで幅継ぎすることを特徴とする防音カーテン。
[8]前記高シール性ファスナーが所定の気密性試験において0.2kgf/m以上の気密度を有することを特徴とする前項7に記載の防音カーテン。
[1]の発明によれば、防音カーテン本体が防音性能を有する布地からなることから優れた防音性能を有する防音カーテンとなり、さらに、前記防音カーテン本体上部に帯状の防音保護布を該防音保護布の上辺がカーテンレールに到達するように貼付け、前記防音カーテン本体とカーテンレールの間に生じる隙間を覆うことにより、前記防音カーテン本体とカーテンレールの間に生じる隙間を通じて、外部から入り込む音を遮り、内部からの音の漏れる事を防ぐことが出来る。また、前記防音カーテン本体下部に帯状の防音保護布を該防音保護布の下辺が床に到達するように貼付け、前記防音カーテン本体と床の間に生じる隙間を覆うことにより、前記防音カーテン本体と床の間に生じる隙間を通じて、外部から入り込む音を遮り、内部からの音の漏れる事を防ぐことが出来る。
[2]の発明によれば、防音カーテン本体を構成する防音性能を有する布地が、高密度の織物を用いることにより意匠性に優れ、硫酸バリウム等の充填材が含有するポリ塩化ビニル(PVC)樹脂などの熱可塑性樹脂がラミネート加工することにより機密性に優れ、重量が1.1〜1.3kg/mの布地であることから、遮音性に優れる防音カーテンとなる。
[3]の発明によれば、防音カーテン本体を構成する防音性能を有する布地の、JIS−L1096Aに準じて測定した、縦方向及び横方向の引張強度が85kg以上、縦方向及び横方向の引裂強度が5.0kg以上であることから、重量の嵩むカーテンでありながら、カーテンフックでカーテンレールに長時間吊下しても、カーテン生地が裂けたりする事の無い耐久性のある防音カーテンとなる。
[4]の発明によれば、前記防音保護布が前記防音カーテン本体と同等の防音性能を有する布地からなり、前記防音カーテン本体と同等の防音性能及び意匠を有することから、前記防音保護布で覆われた前記防音カーテン本体とカーテンレールの間に生じる隙間、及び前記防音カーテン本体と床の間に生じる隙間においても優れた防音性能を示し、インテリアの外観を損なう事の無い防音カーテンとなる。
[5]の発明によれば、前記防音保護布が面ファスナー等により着脱可能であることから、防音機能が不要な場合には前記防音保護布を取り外すことにより、より一層すっきりしたインテリアとしての外観を楽しむことが出来る防音カーテンとなる。また前記防音保護布が上方及び下方に位置調整が可能であることから、如何なる高さの部屋に該防音カーテンを吊下する際に、前記防音保護布で余す事無く、前記防音カーテン本体とカーテンレールの間に生じる隙間、及び前記防音カーテン本体と床の間に生じる隙間を覆うことが可能となる。
[6]の発明によれば、カーテンフックが鋼線等の金属線からなり、線径が1.8〜2.2mm、長さが70〜80mmであることから、重量の嵩む前記防音カーテン本体、及び前記防音保護布を長時間吊下しても、カーテンフックが損傷する事無く、耐久性のある防音カーテンとなる。
[7]の発明によれば、前記防音カーテン本体を複数枚吊下した場合、あるいは、前記防音カーテン本体を複数枚吊下し、前記防音カーテン本体の上下に前記防音保護布を貼り付けた場合に、前記防音カーテン本体、及び前記防音保護布を高シール性ファスナーで幅継ぎすることにより、複数枚の前記防音カーテン本体、及び前記防音保護布の境目から外部から入り込む音を遮り、内部からの音の漏れる事を防ぐことが出来る。
[8]の発明によれば、前記高シール性ファスナーが所定の気密性試験において0.2kgf/m以上の気密度を有することにより、複数枚の防音性能を有する布地からなるカーテンの境目密閉性を高めることが可能となり、外部から入り込む音を遮り、内部からの音の漏れる事を防ぐことが出来る。
以下この発明に係わる防音カーテンの一実施形態を図面を参照しつつ説明する。この発明の防音カーテン(1)は、図1に示すように、防音カーテン本体(2)と該防音カーテン本体(2)の上部、及び下部に貼付けられた防音保護布(3)と、前記防音カーテン本体(2)上部に取り付けられた、カーテンレールに吊下するためのカーテンフック(4)からなる。
本発明における防音カーテン本体(2)は防音性能を有する布地からなることを特徴とし、該布地は高密度の織物に硫酸バリウム等の充填材が含有するポリ塩化ビニル(PVC)樹脂などの熱可塑性樹脂がラミネート加工され、重量が1.1〜1.3kg/mの布地で構成される。該布地の表面材としては、インテリアとしての外観を演出するという観点から高密度の織物を用いることが好ましい。また、前記高密度の織物としては防音性能に付与できる密度があれば良く、公知の織物を用いることが出来る。構成する繊維としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ポリオレフィン系繊維等の合成繊維等または羊毛、木綿等の天然繊維等を単一または複数混合したものを挙げられるが、経済性、及び外観上の観点等からポリエステル繊維が好ましい。
次に、前記高密度の織物の裏面にラミネート加工機を用いて、硫酸バリウム等の充填材が含有するポリ塩化ビニル(PVC)樹脂などの熱可塑性樹脂がラミネート加工を施し重量が1.1〜1.3kg/mの布地を構成する。用いる樹脂としては、加工性、及びカーテンとしてのドレープ性を維持するために、柔軟性のあるポリ塩化ビニル(PVC)樹脂を好適に用いることが出来る。また、前記ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂に含有させる充填剤としては、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、ガラス粉末、あるいは鉛などを使用できる。これらのうち、特に硫酸バリウムが環境面、加重性、及び加工性の点で好ましい。さらに、重量が1.1〜1.3kg/mの布地となることから優れた防音性能を発揮する防音カーテン本体(2)となる。
また、前記高密度の織物に重量が1.1〜1.3kg/mの布地となるように、硫酸バリウム等の充填材が含有するポリ塩化ビニル(PVC)樹脂などの熱可塑性樹脂がラミネート加工されている事から、前記防音カーテン本体(2)を構成する防音性能を有する布地の、JIS−L1096Aに準じて測定した、縦方向及び横方向の引張強度が85kg以上、縦方向及び横方向の引裂強度が5.0kg以上となる。該引張強度、及び引裂強度があれば、重量の嵩むカーテンでありながら、カーテンフック(4)でカーテンレールに長時間吊下しても、カーテン生地が裂けたりする事の無い耐久性のある防音カーテン(1)となる。また、前記防音カーテン本体(2)の重量が1.1kg/mを下回れば満足な防音性能が得られず、1.3kg/mを上回れば重量が嵩み、取り扱いが困難な防音カーテン(1)となる。
防音カーテン本体(2)の製造方法としては、前記防音性能を有する布地を公知のカーテンの裁断、及び縫製方法により製造することができる。但し、布地が厚手であるために、周縁部の縁取り加工は、糸による縁取り加工(オーバーロック加工)ではなく、布または樹脂製のテープによる縁取り加工(テープロック加工)が好ましい。
本発明における最大の特徴である防音保護布(3)は前記防音カーテン本体(2)の上部、及び下部に貼付け、前記防音カーテン本体(2)とカーテンレールの間に生じる隙間を覆い、前記防音カーテン本体(2)と床の間に生じる隙間を覆うものである。一般カーテンではカーテンの脇、裾は2つ折または3つ巻きを基準に、上部にはカーテン用細幅芯地を縫い合わせたうえで芯地にカーテンフック(4)の取り付け部があるもの、もしくはつまみヒダなどを縫製してカーテンフックの差込部を作成している。その場合カーテンフック(4)は樹脂製のアジャストフックを使用することで丈寸法の微調整が可能となるが、厚手の防音カーテン(1)ではアジャストフックが使用できず、丈寸法の調整が困難となる。したがって、従来の防音カーテンでは、カーテン自体に防音性能があったとしても、部屋に吊下した場合、どうしてもカーテン上部とカーテンレールの間に隙間が生じる。また床からカーテンレールまでの高さも各種存在し、カーテン下部と床の間に隙間が生じ、その結果、各隙間を通じて外部から音が入り込み、内部からの音が漏れるという現象が多く見られる。本発明はその隙間からの外部音の侵入、及び内部音の漏れを防ぐ事を目的とする。
防音保護布(3)は前記防音カーテン本体(2)と同等の布地を用いる。したがって、インテリアの外観を損なうものではない。サイズとしては、幅は前記防音カーテン本体(2)と同等で、高さは60〜80cmの矩形からなり、前記防音カーテン本体(2)と同様に布または樹脂製のテープによる縁取り加工(テープロック加工)を周縁に施している。貼り付け方法としては、前記防音カーテン本体(2)の上部、及び下部に面ファスナー雌部材を縫い付け、前記防音保護布(3)の裏面に面ファスナー雄部材を縫い付けて、前記防音保護布(3)と前記防音カーテン本体(2)を重ね合わせ、空いている隙間を埋めるように貼り付ける。面ファスナーはベルクロなどの名称でも呼ばれている係合治具である。パイルが鉤状の雄部材と、パイルがループ状の雌部材があり、押しつけると結合力が発揮され、使用時にははずれる事無く、前記防音保護布(3)と前記防音カーテン本体(2)の貼り付けには好適に用いることができる。
前記面ファスナーで貼り付けるために、前記防音カーテン本体(2)とカーテンレールの間に生じる隙間、及び前記防音カーテン本体(2)と床の間に生じる隙間の長さに合わすことが可能で、隙間の無い防音カーテン(1)とすることができ、優れた防音性能を有する防音カーテン(1)となる。また、防音性能を必要としない時は、取り外すことにより、よりすっきりとしたインテリアを楽しむことができる防音カーテン(1)となる。
本発明におけるカーテンフック(4)は前記防音カーテン本体(2)をカーテンレールに吊下させる冶具であり、通常は樹脂製または細い金属線からなるカーテンフックを用いる。ところが本発明における防音カーテン(1)では重量が1.1〜1.3kg/mの前記防音カーテン本体(2)を吊下させることから、通常の樹脂製または細い金属線からなるカーテンフックでは、長時間の使用には耐えられずカーテンフックが損傷してしまう。したがって本発明では鋼線等の金属線からなり、線径が1.8〜2.2mm、長さが70〜80mmであるカーテンフック(4)を用いることを特徴とする。該径、及び長さのカーテンフック(4)であれば、重量が1.1〜1.3kg/mの前記防音カーテン本体(2)を吊下させても損傷する事無く、長時間の使用に耐えうることができる。径、及び長さが該範囲を下回れば、カーテンフックが損傷するおそれがあり、該範囲を上回ればインテリアとしての外観が損なわれ、前記防音カーテン本体(2)に取り付ける事が困難となる。
通常、カーテンは100cm幅の物が主流で、幅が100cm以上の窓については、所定のカーテンを2〜3枚横並びに吊下することになる。従来の防音カーテンも同様で窓の幅に合して複数枚の防音カーテンを吊下することになる。しかしながら、吊下した複数枚のカーテンの境目から、外部から音が入り込み、内部からの音が漏れるという問題が生じる。本発明ではこの問題を解消するために、本発明におけるもう一つの特徴として、前記防音カーテン本体(2)を複数枚吊下する場合、あるいは、前記防音カーテン本体(2)を複数枚吊下し、前記防音カーテン本体(2)の上下に前記防音保護布(3)を貼り付けた場合に、、前記防音カーテン本体(2)、及び前記防音保護布(3)を横方向に高シール性ファスナー(5)で幅継ぎすることを特徴とする。
前記高シール性ファスナー(5)とは、気密ファスナー、あるいは防水ファスナーと呼ばれる物で、通常のファスナーに比べて、テープ部分、及びスライダー部分の密閉性を上げて、閉じた時の気密性を向上させたものである。具体的には市販されている、商品名「アクアシール」(YKK株式会社製)、商品名「プロシール」(YKK株式会社製)等を用いることができる。
前記高シール性ファスナー(5)は下記気密度試験において0.2kgf/m以上の気密度を有することを必要とする。0.2kgf/m以上であれば、窓の幅に合して複数枚の防音カーテン本体(2)を吊下した場合吊下した複数枚の防音カーテン本体(2)及び前記防音保護布(3)の境目を閉じて、境目から、外部から音が入り込み、内部からの音が漏れるという問題を防ぐことができる。0.2kgf/mを下回れば外部から音が入り込み、内部からの音の漏れが生じる事になる。
<気密度試験>ゴムプレス台にファスナーで幅継ぎしたカーテンをセットし、水を溜め所定の測定圧をかけ、15秒以上全く泡がでない圧力を気密度とした。
前記高シール性ファスナー(5)は公知の縫製方法で、前記防音カーテン本体(2)の側面に取り付ける事ができる。また左右両側面に取り付ける事により、3枚以上の防音カーテン本体(2)を横並びに吊り下げることができる。その結果、如何なる幅の窓においても、防音性の高い防音カーテン(1)とすることができる。したがって、極端に大きな窓があるコンサートホールや体育館等においても十分に防音性の高い防音カーテン(1)として使用することができる。
以下に、本発明の実施例を記載するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。得られた各防音カーテンに対して下記評価法に基づいて、防音カーテンの外部音遮音性、内部音遮音性、縦方向及び横方向の引張強度、引裂強度を調べた。その結果を表1に示す。
(外部音遮音性)高さ1.8m、幅2mのガラス窓を有する6畳サイズの試験室において、窓にカーテンを吊下し、窓の外1mの所でラジオを通常ボリュームで流し、室内で聞え方を下記基準により評価した。◎:音が全く聞こえない。○:音が殆ど聞こえない△:音がやや聞こえる。×:音が聞こえる。
(内部音遮音性)高さ1.8m、幅2mのガラス窓を有する6畳サイズの試験室において、窓にカーテンを吊下し、室内でテレビを通常ボリュームで流し、窓の外1mの所で聞え方を下記基準により評価した。◎:音が全く聞こえない。○:音が殆ど聞こえない△:音がやや聞こえる。×:音が聞こえる。
(引張強度、引裂強度)作成したカーテン生地をJIS−L1096Aに準じて測定した。
<実施例1>経糸、及び緯糸に84dtexのポリエステルフイラメント糸を使用し、経糸密度を90本/吋、緯糸密度を78本/吋にて、目付155g/mで織成した織物の片面に硫酸バリウム入りポリ塩化ビニル(PVC)樹脂をラミネート加工し、重量1.2kg/mのカーテン生地を幅1m、丈1.8mに裁断し布製テープによる縁取り加工を施して防音カーテン本体を作成し、線径が2.0mm、長さが75mmの鋼線からなるカーテンフックを取り付けた。また同等のカーテン生地を用い、幅1m、丈0.3mに裁断し布製テープによる縁取り加工を施して防音保護布を作成した。さらに、防音カーテン本体、及び防音保護布の丈方向の両端に気密度が0.25kgf/mの高シール性ファスナーを取り付けた。次に、6畳サイズの試験室の高さ1.8m、幅2mのガラス窓に2枚の防音カーテン本体を吊下し、2枚の防音保護布を貼り付け、さらに防音カーテン本体、及び防音保護布の2枚の繋ぎ目を高シール性ファスナーを閉めて横繋ぎし防音カーテンを得た。
<実施例2>2枚の防音カーテン本体、及び防音保護布を高シール性ファスナーで閉じなかったこと以外実施例1と全く同様にして防音カーテンを得た。
<実施例3>防音保護布を貼り付けず、防音カーテン本体のみを高シール性ファスナーで閉じたこと以外実施例1と全く同様にして防音カーテンを得た。
<比較例1>防音保護布を貼り付けず、防音カーテン本体を高シール性ファスナーで閉じなかったこと以外実施例1と全く同様にして防音カーテンを得た。
<比較例2>経糸、及び緯糸に84dtexのポリエステルフイラメント糸を使用し、経糸密度を90本/吋、緯糸密度を78本/吋にて、目付155g/mで織成した織物だけで、重量0.8kg/mのカーテン生地としたこと以外実施例1と全く同様にして防音カーテンを得た。
<比較例3>気密度が0.10kgf/mのファスナーを用いて、2枚の防音カーテン本体、及び防音保護布を横繋ぎしたこと以外実施例1と全く同様にして防音カーテンを得た。
表1から明らかなように、実施例1〜3の防音カーテンは、外部音遮音性、及び内部音遮音性に優れ、防音性に優れた防音カーテンとなった。またカーテン生地の高い引張強度、引裂強度を示し、耐久性に優れた防音カーテンとなった。一方、比較例1、3の防音カーテンは、外部音遮音性、及び内部音遮音性に劣り、防音性が劣る防音カーテンとなった。また、比較例2の防音カーテンは、外部音遮音性、及び内部音遮音性に劣り、カーテン生地の引張強度、引裂強度も低く、耐久性に劣る防音カーテンとなった。
本発明の一実施形態に係わる防音カーテンの概略正面図である。 本発明の一実施形態に係わる防音カーテン上部の概略正面図及び拡大図である。 本発明の一実施形態に係わる防音カーテン下部の概略正面図及び拡大図である。
1………防音カーテン2………防音カーテン本体3………防音保護布4………カーテンフック5………高シール性ファスナー6………面ファスナー

Claims (8)

  1. 外からの音の遮蔽及び室内からの音の外部への漏れを防ぐ為に窓際に吊設する防音カーテンにおいて、前記防音カーテンが防音カーテン本体、防音保護布、カーテンフックで構成され、前記防音カーテン本体が防音性能を有する布地からなり、前記防音カーテン本体上部に、帯状の前記防音保護布を該防音保護布の上辺がカーテンレールに到達するように貼付け、前記防音カーテン本体とカーテンレールの間に生じる隙間を覆い、また、前記防音カーテン本体下部に帯状の前記防音保護布を該防音保護布の下辺が床に到達するように貼付け、前記防音カーテン本体と床の間に生じる隙間を覆い、防音性能を向上させたことを特徴とする防音カーテン。
  2. 前記防音カーテン本体を構成する防音性能を有する布地が、高密度の織物に硫酸バリウム等の充填材が含有するポリ塩化ビニル(PVC)樹脂などの熱可塑性樹脂がラミネート加工され、重量が1.1〜1.3kg/mの布地であることを特徴とする請求項1に記載の防音カーテン。
  3. 前記防音カーテン本体を構成する防音性能を有する布地の、JIS−L1096Aに準じて測定した、縦方向及び横方向の引張強度が85kg以上、縦方向及び横方向の引裂強度が5.0kg以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の防音カーテン。
  4. 前記防音保護布が前記防音カーテン本体と同等の防音性能を有する布地からなり、前記防音カーテン本体と同等の防音性能及び意匠を有することを特徴とする請求項1乃至3に記載の防音カーテン。
  5. 前記防音保護布が面ファスナー等により着脱可能であり、上方及び下方に位置調整が可能であることを特徴とする請求項1乃至4に記載の防音カーテン。
  6. 前記カーテンフックが鋼線等の金属線からなり、線径が1.8〜2.2mm、長さが70〜80mmであることを特徴とする請求項1乃至5に記載の防音カーテン。
  7. 記防音カーテン本体を複数枚吊下した場合、あるいは、前記防音カーテン本体を複数枚吊下し、前記防音カーテン本体の上下に前記防音保護布を貼り付けた場合に、前記防音カーテン本体、及び前記防音保護布を高シール性ファスナーで幅継ぎすることを特徴とする防音カーテン。
  8. 前記高シール性ファスナーが所定の気密性試験において0.2kgf/m以上の気密度を有することを特徴とする請求項7に記載の防音カーテン。
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