JP2013013492A - ベルト付きバックル及びヘルメット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バックルは、雌バックルと雄バックル18を嵌合する。雄バックル18には、基部25の嵌合凸部24側の端部に、第一挿通孔28を挟んで係止部26を設けた。係止部26に対して第一挿通孔28と反対側に第二挿通孔29を挟んで引掛け部27を設けた。引掛け部27で巻回したベルト13の自由端部13aが第二挿通孔29を通って基端部側部分13bと重ねられて第一挿通孔28を通って係止部26を巻く。嵌合凸部24の端部24cには、二重のベルト13に当接可能な突出部30を形成した。係止部26を巻回された二重のベルト13の基端側部分13bに下方や横方向に引っ張る力が加わっても、押圧力Fが二重のベルト13から係止部26に生じるので緩まない。
【選択図】図6
Description
また、雌型バックルには耳紐をV字状に巻き付けて取り付けるためのガイド溝が表裏両面に形成されている。雄型バックルにはブリッジを挟んで前後に二つの長孔が形成されており、顎紐の自由端部を雄型バックルの嵌合部側の第一の長孔に通してブリッジに巻回して第二の長孔に通すことで顎紐を緩まないように係止すると共に長さ調整可能としている。
一方、図9(b)において、顎ベルト8の基端側部分8bに斜め下方向(矢印A′方向)の力が加わると、矢印C方向の押圧力が小さいために、顎ベルト8は基端側部分8b側と自由端部8a側のいずれも移動可能となり、弛緩してしまうという欠点がある。
本発明によるベルト付きバックルによれば、ベルトを装着してなる雌バックルまたは雄バックルにおいて、嵌合部分側から離間した引掛け部で巻回されたベルトの一方が第二挿通孔を通ってベルトの他方と重なって二重のベルトとして第一挿通孔を通って係止部を巻いて装着されているため、係止部を巻回された二重のベルトの他方にバックルの嵌合部分側と反対側へ引っ張る力が加わったり、その方向に略直交する方向に力が加わったりしても、二重のベルトを係止部に押圧する方向に押圧力がかかるため、ベルトが緩んだりすることがなく係止状態に保持され、バックルにおけるベルトの弛緩を防止できる。また、二重のベルトの係止部側に位置するベルトの一方に引っ張る力が加わるとベルトが移動可能になる。
なお、本発明において、ベルトの一方とはベルトの自由端部側の部分であり、他方とは基端側部分であることが好ましい。
本発明によるヘルメットによれば、帽体を装着者の頭に装着してベルトと耳ベルトまたは別のベルトとをバックルで締結するとバックルは顔の側部に位置することになり、バックルのベルトを装着した雌バックルまたは雄バックルにおいて、係止部を巻回された二重のベルトの他方にバックルの嵌合部分側と反対側である例えば下方に引っ張る力が加わったり、その方向に略直交する例えば横方向に力が加わったりしても、ベルトが緩んだりすることがなく係止状態に保持されベルトの弛緩を防止できる。また、二重のベルトの係止部側に位置するベルトの一方に引っ張る力が加わるとベルトが移動可能になる。
係止部を巻く二重のベルトに対して、嵌合部分側の端部から突出部が第一挿通孔に突出して形成されているため、二重のベルトのうちの外側のベルトが移動したり弛緩しそうになったとしても突出部によってベルトの移動を阻止させることができる。
しかも、本発明によるバックルによれば、突出部を雌バックルまたは雄バックルで一体成形できるから、部品点数が増加しない。
係止部と引掛け部の位置を雌バックルまたは雄バックルの本体の延在方向に対して直交する両側に互いにずらすことでベルトの移動や弛緩のずれを抑制できる。
なお、係止部は突出部に対向する部分が平面部とされていてもよく、この場合には、ベルトに引っ張り方向の力が加わった際、突出部と係止部の平面部との間でベルトは突出部の係止力と平面部との摩擦で弛緩や移動を抑制する。
図1に示すように、本実施例によるヘルメット10は、例えば幼児や学童等が使用するものである。このヘルメット10は、略半球状または凸曲面形状をなす例えば合成樹脂製の帽体11と、帽体11の内面に対向して取り付けられた略三角形状をなす一対の耳ベルト12と、一方の耳ベルト12に三角カン(図示せず)を介して連結された顎ベルト13とを備えている。また、帽体11内には図示しないクッションパッドとサイズアジャスタ14とが取り付けられている。
そして、顎ベルト13と他方の耳ベルト12には、両者を着脱可能に締結するバックル16が備えられている。
そして、図6に示す雄バックル18の中央縦断面図では、引掛け部27は例えば略涙滴形状とされ、係止部26は略レモン形状とされている。また、雄バックル18の延在方向(長手方向)に対して直交する方向の両側にずれた位置に係止部26と引掛け部27が形成されている。
顎ベルト13の装着に際して、自由端部13aは基部25における嵌合凸部24側の第一挿通孔28を貫通して引掛け部27を外側から巻回して第二挿通孔29を貫通することで引掛け部27をループ状に囲む。そして、顎ベルト13の自由端部13aは基端側部分13bと積層状態に重ねられ、二層に重なった状態で係止部26を巻回して下方に延びるように装着されている。
そして、係止部26の突出部30に対向する領域は例えば平面部26aとされていてもよく、この平面部26aと突出部30との間隔は、顎ベルト13の積層された二枚の厚みdとほぼ同一に設定されている。
なお、本実施例において、一例として、雌バックル17及び雄バックル18からなるバックル16の材質は例えばポリアセタールまたはナイロンであり、顎ベルト13及び耳ベルト12の材質は例えばポリプロピレン、ナイロンまたはポリエステルである。しかも、顎ベルト13の厚みは例えば1.2mm程度である。
この状態で、バックル16の雄バックル18に設けた顎ベルト13は、例えば図6に示すように、基部25において、引掛け部27をループ状に囲う顎ベルト13の自由端部13aと基端側部分13bが重ねられた状態で第一挿通孔28を通って係止部26で折り曲げられて下方に延びているものとする。
これに対し、基端側部分13bの下側に位置する顎ベルト13の自由端部13aに下方向(矢印B方向)に力が加わった場合、基端側部分13bに荷重が加わらなければ、押圧力Fは働かないか小さいため、自由端部13aは下方向(矢印B方向)に可動となり、顎ベルト13の基端側部分13bを装着者の顎に締め込むことができる。
そのため、顎ベルト13が、下方向だけでなく斜め下方向や横方向(水平方向)に引っ張られるようなことがあっても緩むことを防止できる。
これに対し、基端側部分13bの下側に位置する顎ベルト13の自由端部13aに下方向(矢印B方向)に荷重が加わった場合、基端側部分13bに荷重が加わらなければ、押圧力Fは働かないか小さいため、自由端部13aは基端側部分13bに対して下方向(矢印B方向)に可動となり、顎ベルト13を装着者の顎に締め込んだりすることができる。
これに対し、基端側部分13bの下側に位置する顎ベルト13の自由端部13aに下方向(矢印B方向)に力が加わった場合、同様に押圧力Fは働かないため、自由端部13aは基端側部分13bに対して下方向(矢印B方向)に可動となり、顎ベルト13を装着者の顎に締め込んだりすることができる。
また、本実施例によるバックル16によれば、突出部30を雄バックル18で一体成形できるから、部品点数が増加しない上に製造が容易である。
上述の実施例によるバックル16では、雄バックル18の基部25における嵌合凸部24側の第一挿通孔28を形成する端面24cに略板状の突出部30を突出して形成したが、突出部30は必ずしも断面J字状に湾曲して形成されていなくてもよく、直線状等でもよく、逆方向に湾曲していてもよく、先端部にR状の面取りが施されていても良い。
また、突出部30は板状である必要はなく、ドット状や凸曲面など適宜形状の突出部を採用できる。また、端面24cに突出部を形成しなくてもよく、係止部26との間隙がd程度であれば同様な効果を発揮できる。
また、三角ベルト12に別のベルトを取り付け、この別のベルトに雌バックル17または雄バックル18を固定するようにしてもよい。
また、本実施例によるヘルメット10について、幼児や学童用としたが、本発明はこのような用途に限定されることなく工事用等、適宜の用途に使用できる。ヘルメット10に取り付けたバックル16についても顔の側部に位置する構成に限定されない。また、ベルト付きバックル16についても、ヘルメット用に限定されることなく、バック、カバン、リュックサック、カメラやそのケース等任意の用途に用いることができることはいうまでもない。
13 顎ベルト
13a 自由端部
13b 基端側部分
16 バックル
17 雌バックル
18 雄バックル
19 嵌合凹部
24 嵌合凸部
24c 端面
25 基部
26 係止部
27 引掛け部
28 第一挿通孔
29 第二挿通孔
30 突出部
Claims (4)
- 雌バックルと雄バックルを嵌合可能なベルト付きバックルにおいて、
前記雌バックルと雄バックルの一方には、前記バックルの嵌合部分側の端部に対して第一挿通孔を挟んで係止部が設けられ、該係止部に対して前記第一挿通孔と反対側に形成された第二挿通孔を挟んで引掛け部が設けられており、
前記引掛け部で巻回されたベルトの一方が前記第二挿通孔を通ってベルトの他方と重なって前記第一挿通孔を通って前記係止部を巻いて装着されていることを特徴とするベルト付きバックル。 - 前記嵌合部分側の端部には、前記係止部を巻く二重のベルトに当接可能な突出部が前記第一挿通孔に突出して形成されている請求項1に記載されたベルト付きバックル。
- 前記係止部と引掛け部は、前記雌バックルまたは雄バックルの延在方向に直交する両側に互いにずれて配設されている請求項1または2に記載されたベルト付きバックル。
- 帽体と、該帽体の内周面に両端部を連結された一対の耳ベルトと、一方の耳ベルトに連結されたベルトと、該ベルトと他方の耳ベルトまたは該他方の耳ベルトに連結された別のベルトとを着脱可能に連結するための請求項1乃至3のいずれか1項に記載された前記バックルと、を備えたことを特徴とするベルト付きヘルメット。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2011-07-01 JP JP2011147251A patent/JP5762178B2/ja active Active
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