JP2013009567A - ステータの製造方法、ステータ及びモータ - Google Patents

ステータの製造方法、ステータ及びモータ Download PDF

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Abstract

【課題】製造コストの増大及び占積率の低下を抑制しつつ、導体と電機子コアとの絶縁性を確保することができるステータの製造方法を提供する。
【解決手段】面取り工程において、1つのスロットS毎に対応して独立した複数の面取りパンチ76で、電機子コア7の軸方向端のコアシート11における、スロットSの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部Kを押圧して面取りする。
【選択図】図10

Description

本発明は、ステータの製造方法、該製造方法にて製造されたステータ、及び該ステータを備えたモータに関するものである。
従来、ステータには、例えば特許文献1に記載されているように、複数枚のコアシートを積層して形成され径方向に延びる複数のティースを有する電機子コアのスロットに、シート状の絶縁部材を挿入し、該絶縁部材の内側に導体を挿入して形成したものがある。電機子コアと導体との間に介在された絶縁部材は、当該電機子コアと導体との絶縁性を確保するためのものである。尚、SC巻線(セグメントコンダクタ巻線)をステータに備えると、巻線の占積率を高くできることが知られている。
また、特許文献1に記載されたステータでは、スロットに挿入した導体を周方向に屈曲するときに、電機子コアと導体との間に介在された絶縁部材がスロットの軸方向の開口部の角部によって損傷されることを抑制するために、ティースの軸方向の端部に軟質部分を設けている。
特開2009−38918号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているように、ティースの軸方向の端部に軟質部分を設けた場合、電機子コア、導体及び絶縁部材等、ステータを構成する既存の部品とは別に新たに軟質部分を設けることになるため、製造コストが増大するという問題が生じる。また、スロットの軸方向の開口部の角部で絶縁部材が損傷されることを軟質部分によってより効果的に防止するためには、スロットの軸方向の開口部の角部に絶縁部材が接触することを防止すべく、軟質部分をスロットの内側の方へ突出させることになる。しかしながら、この場合には、占積率が低下されるという問題が生じる。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、製造コストの増大及び占積率の低下を抑制しつつ、導体と電機子コアとの絶縁性を確保することができるステータの製造方法、ステータ及びモータを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、環状のヨーク構成部及び前記ヨーク構成部から径方向内側に延びる複数のティース構成部を有する板状のコアシートを軸方向に複数枚積層して形成され、積層された複数の前記ヨーク構成部からなる環状の環状部、積層された複数の前記ティース構成部からなり前記環状部から径方向内側に延びる複数のティース、及び周方向に隣り合う前記ティース間に形成された複数のスロットを備えた電機子コアと、各前記スロットの内周面を被覆するシート状の絶縁部材と、前記電機子コアとの間に前記絶縁部材が介在され前記スロットに挿入されるとともに前記スロットの軸方向の開口部付近で周方向に屈曲され巻線を構成する複数の導体とを備えたステータの製造方法であって、1つの前記スロット毎に若しくは複数の前記スロット毎に対応して独立した複数の面取りパンチで、前記電機子コアの軸方向の少なくとも一端の前記コアシートにおける、前記スロットの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部を押圧して面取りする押圧工程を備えたことをその要旨としている。
同方法によれば、スロットに挿入された導体が周方向に屈曲されるときに、該導体がスロットの軸方向の開口部の開口縁部に押し付けられたとしても、スロットの軸方向の開口部の開口縁部と導体との間に介在された絶縁部材が、スロットの軸方向の開口部の開口縁部によって損傷されることが抑制される。よって、導体と電機子コアとの間の絶縁性を確保することができる。また、電機子コアの軸方向の少なくとも一端のコアシートにおけるスロットの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部を面取りパンチで押圧して面取りすることで導体を屈曲するときの絶縁部材の損傷を抑制しているため、電機子コア、導体及び絶縁部材とは別の新たな部品を追加しなくてもよい。従って、新たな部品をステータに設けるために電機子コア等既存の部品の形状を変更したり、当該新たな部品を製造するための設備等を設けたりしなくてもよい。即ち、電機子コアを構成する既存のコアシートにおける、スロットの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部を押圧して面取する工程を追加するための僅かな製造コストの追加で、導体を屈曲するときの絶縁部材の損傷を抑制することができる。また、スロットの軸方向の開口部の開口縁部の角部を押圧して面取りすることでは、スロットの開口部の断面積は縮小され難い。これらのことから、製造コストの増大及び占積率の低下を抑制しつつ、導体と電機子コアとの絶縁性を確保することができる。また、複数の面取りパンチは、1つのスロット毎に若しくは複数のスロット毎に対応して独立している。従って、各面取りパンチにおいて、スロットの寸法誤差(電機子コアにおけるスロットの位置ずれ)を許容することが可能となる。そのため、スロットの周方向の両側に位置するティースの変形を抑制しつつ、電機子コアの軸方向の少なくとも一端のコアシートにおけるスロットの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部に面取りを施すことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のステータの製造方法において、各前記面取りパンチは、前記スロットの内周面に対応した外周面を有し先端から前記スロットに挿入される挿入部を有することをその要旨としている。
同構成によれば、挿入部をスロットに挿入することにより、面取りパンチは、該挿入部を挿入したスロットの位置に応じた位置に配置されやすくなる。従って、面取りパンチは、容易にスロットの寸法誤差を許容(吸収)することができる。また、スロットに挿入された挿入部によって、該スロットの周方向の両側のティースが周方向に略拘束される。従って、電機子コアの軸方向の少なくとも一端のコアシートにおけるスロットの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部を面取りパンチで押圧したときに、ティースが周方向に変形することを抑制できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のステータの製造方法において、前記面取りパンチは、前記スロットの数と同数設けられ、1つの前記スロット毎に対応して独立していることをその要旨としている。
同構成によれば、全てのスロットの寸法誤差(電機子コアにおけるスロットの位置ずれ)を、各スロットに対応した面取りパンチにて許容することが可能となる。従って、スロットの周方向の両側に位置するティースの変形をより抑制しつつ、電機子コアの軸方向の少なくとも一端のコアシートにおけるスロットの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部に面取りを施すことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のステータの製造方法において、前記押圧工程では、前記電機子コアの軸方向の両端の1枚ずつの前記コアシート、若しくは前記電機子コアの軸方向の片側端の1枚の前記コアシートにおける前記角部を前記面取りパンチにより押圧して面取りすることをその要旨としている。
同方法によれば、面取りが施されるコアシートは、電機子コアの軸方向の両端の1枚ずつのコアシート、若しくは電機子コアの軸方向の片側端の1枚のコアシートのみである。従って、面取りを施すことによるティースの変形を小さく抑えることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のステータの製造方法において、前記押圧工程では、前記電機子コアを前記電機子コアの径方向内側及び径方向外側から拘束した状態で、前記面取りパンチにより前記角部を押圧することをその要旨としている。
同方法によれば、電機子コアの軸方向端に位置するコアシートにおけるスロットの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部を面取りパンチで押圧したときに、電機子コアが径方向に変形することを抑制できる。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のステータの製造方法において、前記押圧工程では、各前記ティースの先端部及び前記環状部を軸方向から拘束した状態で、前記面取りパンチにより前記角部を押圧することをその要旨としている。
同方法によれば、電機子コアの軸方向端に位置するコアシートにおけるスロットの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部を面取りパンチで押圧したときに、環状部及びティースが軸方向に変形することを抑制できる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のステータの製造方法において、各前記ヨーク構成部は、軸方向に隣り合う前記ヨーク構成部同士を固定する固定部を有し、前記押圧工程では、前記環状部における前記固定部を含む範囲を軸方向から拘束することをその要旨としている。
同方法によれば、軸方向に隣り合うヨーク構成部同士は、該ヨーク構成部に備えられた固定部によって互いに固定されている。そのため、ヨーク構成部における固定部が設けられた部分には、ヨーク構成部における固定部が設けられていない部分と比較して、一様でない応力が生じている。従って、環状部における固定部が設けられた部分を軸方向から拘束することなく、電機子コアの軸方向端に位置するコアシートにおけるスロットの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部を面取りパンチで押圧すると、コアシートを様々な方向に変形させる変形力が発生しやすくなる。すると、電機子コアの軸方向端に位置するコアシート11におけるスロットの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部にも、様々な変形力が作用して当該角部の面取りが良好に行われない虞がある。そこで、本発明のように、環状部における固定部を含む範囲を軸方向から拘束することにより、電機子コアの軸方向端に位置するコアシート11におけるスロットの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部を面取りパンチで押圧するときに、当該角部に様々な変形力が作用することを抑制できる。従って、電機子コアの軸方向端に位置するコアシートにおけるスロットの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部に良好に面取りを施すことができる。また、環状部における固定部を含む範囲を軸方向から拘束すると、電機子コアの軸方向端に位置するコアシートにおけるスロットの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部に面取りパンチを押圧したときにも、軸方向に隣り合うヨーク構成部同士を固定部によって互いに固定した状態に維持することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載のステータの製造方法において、各前記ティースは、その先端部に周方向に突出したロータ対向部を有し、周方向に隣り合う前記ロータ対向部の先端面間には、前記スロットの径方向内側で前記スロットの内部及び前記電機子コアの径方向内側に開口するスリットが形成され、前記押圧工程では、各前記ティースの先端部を周方向から拘束する先端拘束部を各前記スリットの内部に挿入した状態で、前記面取りパンチにより前記角部を押圧することをその要旨としている。
同方法によれば、電機子コアの軸方向端に位置するコアシートにおけるスロットの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部を面取りパンチで押圧したときに、ティースの先端部が周方向に変形することを抑制できる。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のステータの製造方法において、前記押圧工程では、前記環状部及び各前記ティースの先端部を軸方向から拘束した状態で、前記面取りパンチにより前記角部を押圧するとともに、前記環状部を軸方向から拘束する拘束力の単位面積当たりの大きさは、各前記ティースの先端部を軸方向から拘束する拘束力の単位面積当たりの大きさよりも大きいことをその要旨としている。
同方法によれば、変形しやすいティースの先端部を、環状部よりも小さな拘束力で軸方向から拘束することにより、電機子コアの軸方向端に位置するコアシートにおけるスロットの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部全体にバランス良く面取りを施すことができる。
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載のステータの製造方法において、前記押圧工程では、前記ティースの径方向の中央部を軸方向から拘束した状態で、前記面取りパンチによる前記角部の押圧及び前記面取りパンチからの前記電機子コアの離型を行うことをその要旨としている。
同方法によれば、ティースの位置が安定した状態で、電機子コアの軸方向端に位置するコアシートにおけるスロットの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部に面取りを施すことができるため、より良好に当該角部に面取りを施すことができる。また、ティースの径方向の中央部を軸方向から拘束した状態で面取りパンチからの電機子コアの離型が行われるため、電機子コアと面取りパンチとが容易に離間される。従って、電機子コアの面取りパンチへの食いつきを抑制できる。
請求項11に記載の発明は、請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載のステータの製造方法において、2本の直線部とそれら直線部を繋ぐ連結部とを有し略U字状をなすセグメント導体である前記導体を前記絶縁部材の内側に軸方向から挿入する導体挿入工程を備えたことをその要旨としている。
同方法によれば、セグメント導体によって巻線が構成されるため、より占積率を高くすることができる。
請求項12に記載の発明は、請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載のステータの製造方法において、前記電機子コアを構成する複数枚の前記コアシートのうち少なくとも前記角部が面取りされる前記コアシートを、ケイ素鋼板より柔らかい磁性材料から形成し、複数枚の前記コアシートのうちケイ素鋼板より軟らかい前記磁性材料から形成された前記コアシート以外の前記コアシートを、ケイ素鋼板から形成したことをその要旨としている。
同方法によれば、電機子コアを構成する複数枚のコアシートのうち、電機子コアの軸方向端に位置し角部に面取りが施されるコアシートは、ケイ素鋼板よりも軟らかい磁性材料から形成されるため、面取りを施しやすい。また、電機子コアを構成する複数枚のコアシートのうち、ケイ素鋼板よりも軟らかい磁性材料から形成されたコアシート以外のコアシートは、磁気を通しやすいケイ素鋼板から形成されるため、本方法で製造されたステータを備えたモータにおいては従来と略同等の磁気性能(磁気透過性)を確保できる。
請求項13に記載の発明は、環状のヨーク構成部及び前記ヨーク構成部から径方向内側に延びる複数のティース構成部を有する板状のコアシートを軸方向に複数枚積層して形成され、積層された複数の前記ヨーク構成部からなる環状の環状部、積層された複数の前記ティース構成部からなり前記環状部から径方向内側に延びる複数のティース、及び周方向に隣り合う前記ティース間に形成された複数のスロットを備えた電機子コアと、各前記スロットの内周面を被覆するシート状の絶縁部材と、前記電機子コアとの間に前記絶縁部材が介在され前記スロットに挿入されるとともに前記スロットの軸方向の開口部付近で周方向に屈曲され巻線を構成する複数の導体とを備えたステータであって、前記電機子コアの軸方向の両端の1枚ずつの前記コアシート、若しくは前記電機子コアの軸方向の片側端の1枚の前記コアシートにおける、前記スロットの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部に、面取りが施されていることをその要旨としている。
同構成によれば、スロットに挿入された導体が周方向に屈曲されるときに、該導体がスロットの軸方向の開口部の開口縁部に押し付けられたとしても、スロットの軸方向の開口部の開口縁部と導体との間に介在された絶縁部材が、スロットの軸方向の開口部の開口縁部によって損傷されることが抑制される。よって、導体と電機子コアとの間の絶縁性を確保することができる。また、電機子コアの軸方向端に位置するコアシートにおけるスロットの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部に面取りを施したことで、導体を屈曲するときの絶縁部材の損傷を抑制しているため、電機子コア、導体及び絶縁部材とは別の新たな部品を追加しなくてもよい。従って、新たな部品をステータに設けるために電機子コア等既存の部品の形状を変更したり、当該新たな部品を製造するための設備等を設けたりしなくてもよい。即ち、電機子コアを構成する既存のコアシートにおける、スロットの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部を押圧して面取する工程を追加するための僅かな製造コストの追加で、導体を屈曲するときの絶縁部材の損傷を抑制することができる。また、スロットの開口部の開口縁部の角部に面取りを施すことでは、スロットの開口部の断面積は縮小され難い。これらのことから、製造コストの増大及び占積率の低下を抑制しつつ、導体と電機子コアとの絶縁性を確保することができる。更に、面取りが施されるコアシートは、電機子コアの軸方向の両端の1枚ずつのコアシート、若しくは電機子コアの軸方向の片側端の1枚のコアシートのみである。従って、面取りを施すことによるティースの変形を小さく抑えることができる。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載のステータにおいて、各前記ヨーク構成部は、前記ティース構成部の周方向の中央を通り径方向に延びる前記ティース構成部の中心線の延長線上となる位置に、軸方向に隣り合う前記ヨーク構成部同士を固定する固定部を有することをその要旨としている。
同構成によれば、各固定部は、該固定部の径方向内側に位置するティースの周方向の両側のスロットから等しい距離となる位置に形成されている。従って、電機子コアの軸方向端のコアシートに対して角部に面取りを施したときの、固定部の径方向内側に位置するティース構成部の周方向の両側でのコアシートの変形量を一様にしやすくなる。よって、電機子コアの軸方向端のコアシートがいびつに変形することを抑制できる。また、固定部が、環状部を流れる磁束の磁気抵抗となることを抑制できる。
請求項15に記載の発明は、請求項13又は請求項14に記載のステータにおいて、前記導体は、2本の直線部とそれら直線部を繋ぐ連結部とを有し略U字状をなすセグメント導体であることをその要旨としている。
同構成によれば、セグメント導体によって巻線が構成されるため、より占積率を高くすることができる。そして、電機子コアの軸方向端に位置するコアシートにおけるスロットの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部に面取りが施されているため、直線部の先端(即ち直線部における連結部と反対側の端)側の端部を周方向に屈曲するときに、該直線部と電機子コアとの間に介在された絶縁部材が損傷されることを抑制できる。
請求項16に記載の発明は、請求項13乃至請求項15の何れか1項に記載のステータにおいて、前記電機子コアを構成する複数枚の前記コアシートのうち少なくとも前記角部に面取りが施された前記コアシートは、ケイ素鋼板より柔らかい磁性材料にて形成されており、複数枚の前記コアシートのうちケイ素鋼板より軟らかい前記磁性材料から形成された前記コアシート以外の前記コアシートは、ケイ素鋼板にて形成されていることをその要旨としている。
同構成によれば、電機子コアを構成する複数枚のコアシートのうち、スロットの軸方向の開口部の開口縁部となる角部を有するコアシートは、ケイ素鋼板よりも軟らかい磁性材料から形成されるため、前記角部に容易に面取りを施すことができる。また、電機子コアを構成する複数枚のコアシートのうち、ケイ素鋼板よりも軟らかい磁性材料から形成されたコアシート以外のコアシートは、磁気を通しやすいケイ素鋼板から形成されるため、本発明のステータを備えたモータにおいては従来と略同等の磁気性能(磁気透過性)を確保できる。
請求項17に記載の発明は、請求項13乃至請求項16の何れか1項に記載のステータと、環状のロータコア及び前記ロータコアに固定された一方の磁極の複数のマグネットを有し前記ステータの内側に配置されたコンシクエントポール型のロータとを備え、前記導体は、2本の直線部とそれら直線部を繋ぐ連結部とを有し略U字状をなすセグメント導体であり、前記ロータは、前記ロータコアを構成するロータコア材より比重及び磁性が小さい小磁性軽量部を有するモータとしたことをその要旨としている。
同構成によれば、コンシクエントポール型のロータをモータに備えたことにより、ロータに取着するマグネットの数を半減できる。従って、このモータの製造コストを低減することができる。また、ロータは小磁性軽量部を有するため、ロータを軽量にし、モータ全体の重量を軽量化することができる。
本発明によれば、製造コストの増大及び占積率の低下を抑制しつつ、導体と電機子コアとの絶縁性を確保することができるステータの製造方法、ステータ及びモータを提供できる。
モータの断面図。 電機子コアの一部分解斜視図。 ステータ及びロータの一部断面図。 電機子コアの断面図。 (a)は電機子コアの部分拡大斜視図、(b)は電機子コアの端面図(図5(a)におけるB−B端面図)。 ステータの部分拡大断面図。 (a)はステータの部分断面図、(b)はステータの部分拡大断面図。 セグメント導体の概略図。 ロータの斜視図。 (a)は電機子コアを拘束した押圧装置の概略図、(b)は電機子コアに面取りのためのプレス加工を施している押圧装置の概略図。 内径拘束芯金にて拘束された電機子コアの断面図。 面取りパンチの部分拡大斜視図。 (a)は電機子コアを拘束した押圧装置の部分拡大図、(b)は電機子コアに面取りのためのプレス加工を施している押圧装置の部分拡大図。 押圧工程において電機子コアが軸方向から拘束される領域を説明するための説明図。 絶縁部材挿入工程を説明するための模式図。 導体挿入工程を説明するための模式図。 屈曲工程を説明するためのステータの部分拡大断面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、モータ1のモータケース2は、有底筒状に形成された筒状ハウジング3と、該筒状ハウジング3のフロント側(図1中、左側)の開口部を閉塞するフロントエンドプレート4とを有している。また、筒状ハウジング3のリア側(図1中、右側)の端部には、回路基板等の電源回路を収容した回路収容ボックス5が取着されている。
筒状ハウジング3の内周面にはステータ6が固定されている。ステータ6を構成する電機子コア7は、鋼板よりなる板状のコアシート11を軸方向に複数枚積層して形成されている。
図2に示すように、電機子コア7を構成する複数枚のコアシート11のうち、軸方向の両端の1枚ずつのコアシート11(図2において、上端の1枚のコアシート11aと下端の1枚のコアシート11b)は、ケイ素鋼板よりも軟らかい磁性材料(例えばSPCC(冷間圧延鋼板))から形成されている。また、電機子コア7の軸方向の両端に位置する2枚のコアシート11(即ちコアシート11a,11b)を除くコアシート11は、ケイ素鋼板から形成されている。各コアシート11は、金属板材(本実施形態では、ケイ素鋼板、若しくはケイ素鋼板より軟らかい磁性材料よりなる板材)をプレス加工により打ち抜いて形成されている。
図2及び図3に示すように、各コアシート11を軸方向から見た形状は、電機子コア7を軸方向から見た形状と同じ形状をなしている。各コアシート11は、円環状の板状をなすヨーク構成部12と、該ヨーク構成部12から径方向内側に延びる略短冊状の板状をなす複数(本実施形態では60個)のティース構成部13とを有する。ティース構成部13は、周方向に等角度間隔(本実施形態では6°間隔)に形成されている。また、周方向に隣り合うティース構成部13間の空間は、スロット構成部14となっている。
また、図2乃至図4に示すように、各コアシート11のヨーク構成部12には、その厚さ方向(軸方向)の一方側(図4において上側)に複数(本実実施形態では12個)の嵌合凸部15が形成されるとともに、その厚さ方向の他方側(図4において下側)に前記嵌合凸部15と同数の嵌合凹部16が形成されている。本実施形態では、嵌合凸部15は、各コアシート11のヨーク構成部12において、周方向に30°間隔となる12本のティース構成部13の径方向外側にそれぞれ形成されている。12個の嵌合凸部15は、軸方向に突出する円柱状をなすとともに、ヨーク構成部12において、周方向に30°間隔となる12本の各ティース構成部13の幅方向の中央を通り径方向に延びる中心線L1の延長線L2上に形成されている。そして、12個の嵌合凸部15の中心は、それぞれ12本のティース構成部13の中心線L1の延長線L2上に位置している。また、各嵌合凸部15は、径方向には、ヨーク構成部12の径方向の中央部(径方向の幅の中央部)に位置している。
図4に示すように、前記嵌合凹部16は、コアシート11のヨーク構成部12において、ヨーク構成部12の厚さ方向(軸方向に同じ)に12個の前記嵌合凸部15と並ぶ位置にそれぞれ形成されている。即ち、各嵌合凸部15の裏側にそれぞれ嵌合凹部16が設けられている。各嵌合凹部16は、ヨーク構成部12の軸方向に凹設されるとともに、ヨーク構成部12の厚さ方向から見た形状が円形状をなしている。また、各嵌合凹部16の内径は、嵌合凸部15の外径と略等しく形成されている。
そして、図2及び図4に示すように、複数枚のコアシート11は、互いのヨーク構成部12が厚さ方向に積層されるように、且つ、互いの60個のティース構成部13がそれぞれ厚さ方向に積層されるように積層されて電機子コア7を構成している。積層された複数枚のコアシート11は、軸方向にかしめられて一体化されている。軸方向に隣り合うコアシート11同士は、積層された複数枚のコアシート11が軸方向にかしめられるときに、一方のコアシート11の嵌合凹部16に他方のコアシート11の嵌合凸部15が圧入されて嵌合されることにより互いに固定(一体化)されている。
図2及び図3に示すように、複数枚のコアシート11を軸方向に積層して形成された電機子コア7においては、軸方向に積層された複数のヨーク構成部12によって円環状の環状部22が形成されている。また、軸方向に積層された複数のティース構成部13によって、環状部22から径方向内側に延びる周方向に複数(本実施形態では60個)のティース23が形成されている。また、周方向に隣り合うティース23間には、スロット構成部14が軸方向に連なって形成されたスロットSがそれぞれ形成されている。そして、電機子コア7は、このスロットSを60個備えている。
図6に示すように、各ティース23の径方向内側の端部である先端部には、周方向の両側に突出した一対のロータ対向部23aが形成されている。各ロータ対向部23aの先端面(即ちロータ対向部23aにおける周方向の端面)は、径方向に略沿うように延びるとともに軸方向と平行をなす平面状の平坦面23bとなっている。周方向に対向するロータ対向部23aの平坦面23b同士は、互いに平行をなしている。また、各ロータ対向部23aの径方向外側の端面は、各ロータ対向部23aの基端から先端に向かうに連れて環状部22から遠ざかるように傾斜した傾斜面23cとなっている。
各前記スロットSは、電機子コア7を軸方向に貫通している。そして、各ティース23の先端部に周方向に突出した前記ロータ対向部23aが設けられたことにより、各スロットSの径方向内側には、スロットSの周方向の幅W1よりもその周方向の幅W2が狭いスリット24が形成されている。各スリット24は、周方向に対向する平坦面23b間に形成された隙間である。各スリット24は、径方向両側に開口しており、径方向外側ではスロットの内部に開口し、径方向内側では電機子コア7の内側の空間(即ち、ティース23の径方向内側の先端面よりも径方向内側の空間)に開口している。更に、各スリット24は、軸方向の両側にも開口している。そして、このスリット24を介して、各スロットSは、電機子コア7の内側の空間と連通されている。尚、本実施形態では、各スロットSは、隣り合うティース23間の空間であって、平坦面23bよりも径方向外側となる部分(即ち、ティース23の周方向の側面におけるロータ対向部23aよりも径方向外側の部位、傾斜面23c、及び隣り合うティース23間で径方向内側に露出した環状部22の内側面によって囲まれた空間)である。
図5(a)及び図5(b)に示すように、電機子コア7の軸方向両端に位置するコアシート11には、当該コアシート11におけるスロットSの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部Kを押圧して面取りした面取り部25が形成されている。面取り部25は、プレス加工により、電機子コア7の軸方向の両端に位置する1枚ずつのコアシート11(即ち前記コアシート11a,11b)における、スロットSの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部Kを押圧することにより形成されている。本実施形態では、面取り部25は、角部Kを円弧状に面取りした形状をなしている。
図6に示すように、各スロットSには、絶縁性の樹脂材料から形成されたシート状の絶縁部材26がそれぞれ挿入されている。本実施形態の絶縁部材26の厚さは、前記スリット24の周方向の幅W2の半分よりも小さい値となっている。各絶縁部材26は、該絶縁部材26の両端部が互いに対向するように折り返した形状をなすとともに、スロットSに軸方向から挿入されている。この絶縁部材26は、スロットSの周方向の両側面をそれぞれ被覆する2つの対向部26a,26bと、2つの対向部26a,26bの径方向外側の端部を連結しスロットSの径方向外側の側面を被覆する絶縁連結部26cとから構成されている。そして、2つの対向部26a,26bの径方向内側の端部は、前記スリット24の内部に配置されている。また、各絶縁部材26において、2つの対向部26a,26bは、周方向に離間している。更に、スロットSに挿入された絶縁部材26は、スロットSの内周面に沿うように整形されており、スロットSの内周面(即ち、ティース23の周方向の両側面におけるロータ対向部23aよりも径方向外側の部位、傾斜面23c、及び隣り合うティース23間で径方向内側に露出した環状部22の内側面)を被覆している。また、各絶縁部材26の2つの対向部26a,26bの径方向内側の端部は、スリット24内で平坦面23bを被覆している。更に、図7(a)及び図7(b)に示すように、絶縁部材26は、スロットSの軸方向の長さよりも軸方向に長く形成されており、スロットSの軸方向の両端開口部からスロットSの外部に突出している。
図3に示すように、電機子コア7には、複数のセグメント導体27同士が電気的に接続されて構成される3相(U相、V相、W相)Y結線のセグメント巻線28が巻装されている。セグメント導体27は、同一断面形状の線材から形成してなるものであり、図7(a)及び図8に示すように、周方向位置の異なるスロットSを貫通するとともにスロットS内において異なる径方向位置(内側と外側)に配置される2本の直線部27a,27bと、それら直線部27a,27bを繋ぐ連結部27cとを有する略U字状に形成されたものである。
また、図6及び図8に示すように、本実施形態のステータ6は、スロットS内に前記直線部27a,27bが径方向に4つ並んで配置されるものである。そして、前記セグメント導体27は、2つの直線部27a,27bが径方向内側から1つ目と4つ目に配置されるもの(図8において外側に図示されたセグメント導体27x)と、2つの直線部27a,27bが径方向内側から2つ目と3つ目に配置されるもの(図8において内側に図示されたセグメント導体27y)の2種類が用いられている。尚、セグメント巻線28は、主に上記した略U字状の2種類のセグメント導体27にて構成されるが、その一部であって例えば巻線端部(電源接続端子や中性点接続端子等)となるものは、特殊な種類のセグメント導体(例えば、直線部が1つだけのセグメント導体)が用いられる。
そして、図7(a)及び図8に示すように、各直線部27a,27bは、スロットSを軸方向に貫通して外部に突出したその先端部が変形されて(折り曲げられて)他の先端部や特殊な種類のセグメント導体と溶接等により電気的に接続されている。このように、各直線部27a,27bの先端部が他の直線部27a,27bの先端部や特殊な種類のセグメント導体と電気的に接続されることで、複数のセグメント導体27によってセグメント巻線28が構成されることになる。尚、各直線部27a,27bは、絶縁部材26の内側に挿入されてスロットSを貫通している。そして、各直線部27a,27bの先端側の部位は、前記絶縁部材26を介して前記面取り部25に押し付けられるように面取り部25付近で屈曲されている。図8では、屈曲された直線部27a,27bの先端側の部位を二点鎖線で図示している。各セグメント導体27は、各セグメント導体27と電機子コア7との間に介在された絶縁部材26によって、電機子コア7と電気的に絶縁されている。
図1に示すように、ステータ6の内側には、該ステータ6と径方向に対向するロータ31が配置されている。ロータ31は、回転軸32に貫挿固着されている。回転軸32は、本実施形態では、金属(好ましくは非磁性体材)製シャフトであって、筒状ハウジング3の底部3aに支持された軸受34及びフロントエンドプレート4に支持された軸受35により軸支されている。
回転軸32に固着されたロータ31は、コンシクエントポール型のロータである。ロータ31は、鋼板よりなるロータ用コアシート36が複数枚積層されて形成された環状のロータコア37を有し、該ロータコア37が回転軸32に外嵌されて固着されている。
図3及び図9に示すように、ロータコア37は、円筒状に形成され回転軸32に外嵌される軸固定筒部41と、その軸固定筒部41の外側面を一定の間隔を空けて内包する磁石固定筒部42と、軸固定筒部41と磁石固定筒部42とを一定の間隔に連結する橋絡部43とを有している。
磁石固定筒部42の外周面には、周方向に5個の扇形状の凹部42aが等角度に、軸方向全体に凹設されている。そして、扇状の凹部42aを形成することで、磁石固定筒部42における凹部42aの間に5個の突極44が形成されている。
周方向に形成された5個の凹部42aには、マグネット45が固着配置されている。5個のマグネット45は、ロータコア37に対して、径方向において内側の面がN極に、径方向においてステータ6側(外側)の面がS極となるように配置される。その結果、マグネット45に対し周方向に隣り合う突極44の外側面(ステータ6側の面)はマグネット45の外側面と異なる磁極であるN極となる。
尚、本実施形態のロータ31に対するステータ6におけるティース23の個数「Z」は、以下のように設定している。
ロータ31のマグネット45の個数(=磁極対)を「p」(但し、pは2以上の整数)とし、セグメント巻線28の相数を「m」とすると、ティース23の個数「Z」は、
「Z=2×p×m×n」(但し、「n」は自然数)
となるように構成されている。
本実施形態では、この数式に基づいて、ティース23の個数「Z」は、Z=2×5(マグネット45の個数)×3(相数)×2=60(個)とされている。
また、軸固定筒部41と磁石固定筒部42とを連結保持する橋絡部43は、ロータ31に5個設けられている。各橋絡部43は、軸固定筒部41の外周面から延出形成されるとともに、磁石固定筒部42の内周面と連結されている。また、各橋絡部43は、磁石固定筒部42の内周面に対し、マグネット45を固着した凹部42aと対応した位置で連結されている。しかも、各橋絡部43は、その周方向の中心位置(角度)がマグネット45の周方向の中心位置(角度)と径方向に並ぶ(角度が一致する)ように設けられている。そして、軸固定筒部41の外側面と磁石固定筒部42の内側面との間に形成された空間は、周方向に5個配置された橋絡部43にて5個に分割され、軸固定筒部41と磁石固定筒部42との間に軸方向に貫通した5個の空隙46が形成される。この空隙46は、積層鋼板よりなるロータコア材よりも比重及び磁性が小さいことから、ロータコア37は、この空隙46が形成されることによって軽量となり、モータ1を軽量化することができる。
図1及び図3に示すように、上記したモータ1では、回路収容ボックス5内の電源回路からセグメント巻線28に駆動電流が供給されると、ステータ6でロータ31を回転させるための回転磁界が発生され、ティース23とロータ31間で磁束が授受されつつロータ31が回転駆動される。
次に、本実施形態のステータ6の製造方法を説明する。
まず、複数枚のコアシート11を厚さ方向に積層して電機子コア7を形成する積層工程が行われる。積層工程では、図2に示すように、複数枚のコアシート11を、互いのヨーク構成部12が厚さ方向(軸方向)に積層されるように、且つ、互いの60個のティース構成部13がそれぞれ厚さ方向に積層されるように積層する。このとき、図4に示すように、隣り合うコアシート11同士は、一方のコアシート11の12個の嵌合凹部16と他方のコアシート11の12個の嵌合凸部15とがコアシート11の厚さ方向(軸方向)にそれぞれ隣り合うように重ねられている。そして、積層された複数枚のコアシート11を軸方向にかしめて一体化する。このとき、隣り合うコアシート11のうち一方のコアシート11の嵌合凹部16に他方のコアシート11の嵌合凸部15が圧入されて嵌合され、互いに嵌り合った嵌合凹部16及び嵌合凸部15によって隣り合うコアシート11同士が互いに固定(一体化)される。こうして、複数枚のコアシート11から、軸方向に積層された複数のヨーク構成部12からなる円環状の環状部22、及び軸方向に積層された複数のティース構成部13からなる60個のティース23を有する電機子コア7が形成される。尚、この電機子コア7において、軸方向の両端に位置する1枚ずつのコアシート11(即ちコアシート11a,11b)は、ケイ素鋼板より軟らかい磁性材料(例えばSPCC(冷間圧延鋼板))から形成されており、それ以外のコアシート11はケイ素鋼板から形成されている。
次に、電機子コア7の軸方向両端に位置する1枚ずつのコアシート11におけるスロットSの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部Kに面取りを施す面取り工程を行う。この面取り工程では、各スロットSの軸方向の両端開口部の開口縁部の角部Kにプレス加工を施すことにより、当該角部Kに円弧状の面取りを施す。
ここで、面取り工程で使用する押圧装置51を、図10乃至図14を参照して説明する。図10(a)及び図10(b)に示すように、押圧装置51は、下型61と、該下型61の上方に配置される上型71とを備えている。
まず、下型61の説明をする。板状の下型台62の上面には、板状のダイプレート63が載置されている。ダイプレート63には、上下方向に貫通した複数の第1挿通孔63aが形成されるとともに、該第1挿通孔63aには、それぞれ第1ノックアウト押しピン64がダイプレート63に対して上下方向に相対移動可能に挿通されている。各第1ノックアウト押しピン64の基端部(下端部)は、前記下型台62において前記第1挿通孔63aと上下方向に隣り合う位置に形成された第1収容孔62a内に収容されている。また、第1収容孔62a内には、第1ノックアウト押しピン64の基端部を上方に付勢する第1スプリング65が収容されている。
また、前記ダイプレート63の上面には、円環状の外径拘束リング66が載置されている。この外径拘束リング66は、ダイプレート63に対して相対移動不能に配置されている。また、外径拘束リング66の上下方向の長さは、電機子コア7の軸方向の長さよりも長く形成されている。そして、外径拘束リング66の径方向の中央部には、上下方向に貫通した断面円形状の拘束孔66aが形成されている。拘束孔66aの内径は、電機子コア7の外径と略等しく、本実施形態では、電機子コア7の外径よりも僅かに大きい値となっている。更に、拘束孔66aの軸方向の長さ(即ち上下方向の長さ)は、電機子コア7の軸方向の長さよりも長く形成されている。また、外径拘束リング66の下端部には、拘束孔66aの下端開口部の外周縁部を上方に向かって凹設した形状をなす第1ストッパ凹部66bが形成されている。
外径拘束リング66の内側には、円環状の下ノックアウトプレート67が配置されている。下ノックアウトプレート67の下端部には、径方向外側に延設された鍔状の第1ストッパ67aが形成されている。第1ストッパ67aの外径は、前記第1ストッパ凹部66bの内径と略等しく形成されるとともに、第1ストッパ67aの軸方向の厚さ(上下方向の厚さ)は、前記第1ストッパ凹部66bの深さ(上下方向の深さ)よりも薄く形成されている。この第1ストッパ67aは、第1ストッパ凹部66b内に配置され、ダイプレート63の上面と第1ストッパ凹部66bの底面との間で上下方向に移動可能である。
また、下ノックアウトプレート67における第1ストッパ67aを除く部分の外径、即ち下ノックアウトプレート67における第1ストッパ67aよりも上側の部分の外径は、前記拘束孔66aの内径と略等しく形成されている。そして、下ノックアウトプレート67の上端部は、拘束孔66aに挿入されている。また、下ノックアウトプレート67における第1ストッパ67aよりも上側の部分の軸方向の長さは、拘束孔66aの軸方向の長さよりも短く形成されている。更に、下ノックアウトプレート67の径方向の中央部には、軸方向に貫通した貫通孔67bが形成されている。貫通孔67bの内径は、電機子コア7の内径と略等しく形成されている。また、下ノックアウトプレート67の上面は、下ノックアウトプレート67の軸方向と直交する(水平な)平面状をなす下側押圧面67cとなっている。更に、下ノックアウトプレート67の下端面には、前記第1ノックアウト押しピン64の先端面が当接している。
前記下ノックアウトプレート67の内側には、円柱状の内径拘束芯金68が配置されている。内径拘束芯金68は、外径拘束リング66及び下ノックアウトプレート67と同軸状に配置されるとともに、該内径拘束芯金68の下端部は、前記ダイプレート63に固定されている。また、内径拘束芯金68の軸方向の長さは、外径拘束リング66の軸方向の長さよりも長く、内径拘束芯金68は、その軸方向の両端部が、外径拘束リング66の軸方向の両側に突出するように配置されている。
図11に示すように、内径拘束芯金68は、上下方向に延びる円柱状の内径拘束部68aと、該内径拘束部68aの外周面に形成された複数の先端拘束部68bとを有する。内径拘束部68aの外径は、前記電機子コア7の内径と略等しく、本実施形態では、電機子コア7の内径よりも僅かに小さい値となっている。
先端拘束部68bは、内径拘束部68aの外周面から径方向外側に突出するとともに、軸方向に沿って延びる突条をなしている。先端拘束部68bは、内径拘束部68aの外周面に周方向に等角度間隔(本実施形態では6°間隔)に、電機子コア7に設けられたスリット24の数と同数の60個形成されている。そして、各先端拘束部68bは、周方向の幅がスリット24の周方向の幅と略等しく(僅かに狭く)形成されるとともに、径方向の長さがスリット24の径方向の長さよりも若干短く形成されている。
次に、前記上型71の説明をする。図10(a)及び図10(b)に示すように、板状の上型台72の下方には、該上型台72の下面と当接するように板状のパンチプレート73が配置されている。パンチプレート73には、上下方向に貫通した複数の第2挿通孔73aが形成されるとともに、該第2挿通孔73aには、それぞれ第2ノックアウト押しピン74がパンチプレート73に対して上下方向に相対移動可能に挿通されている。各第2ノックアウト押しピン74の基端部(上端部)は、前記上型台72において前記第2挿通孔73aと上下方向に隣り合う位置に形成された第2収容孔72a内に収容されている。また、第2収容孔72a内には、第2ノックアウト押しピン74の基端部を下方に付勢する第2スプリング75が収容されている。
また、パンチプレート73は、複数の前記第2挿通孔73aよりも内側に、電機子コア7に形成されたスロットSと同数の60個の面取りパンチ76を保持している。これらの面取りパンチ76は、1つのスロットS毎に対応して独立して設けられている。各面取りパンチ76は、板状の基部76aと、該基部76aから軸方向に延びる押圧部76bとを有する。各面取りパンチ76の基部76aは、パンチプレート73の上端部に形成された保持凹部73b内に収容されて保持凹部73bの底面と上型台72の下面との間に保持されるとともに、各面取りパンチ76の押圧部76bは、保持凹部73bの底部を貫通した挿通孔73cに挿入されている。そして、パンチプレート73にて保持された60個の面取りパンチ76は、電機子コア7の60個のスロットSと同じ間隔(本実施形態では周方向に6°間隔)で周方向に離間してそれぞれ独立して配置されている。
各面取りパンチ76において、前記押圧部76bは、前記基部76aの下端面から軸方向に沿って延びるとともに、略四角柱状をなしている。図10(a)及び図12に示すように、押圧部76bは、先端部に挿入部76cを有する。挿入部76cは、押圧部76bの基端側の部位よりも細い四角柱状をなしている。押圧部76bにおける挿入部76cよりも基端側の部位の断面形状は、スロットSの断面形状よりも一回り大きい四角形状をなしている。一方、挿入部76cの外形形状は、スロットSの内周面の形状と略等しく形成されるとともに、挿入部76cの軸方向と直交する断面の形状は、スロットSの断面形状と略等しい。即ち、挿入部76cは、スロットSの内周面に対応した外周面を有する。また、挿入部76cの先端部には、挿入部76cの先端に向かうに連れて細くなる四角錐台形状をなす導入部76dが形成されている。そして、60個の面取りパンチ76の押圧部76bは、電機子コア7の60個のスロットSに軸方向から挿入可能となっている。
また、図12及び図13(a)に示すように、挿入部76cの基端部には、面取り面76eが形成されている。面取り面76eは、挿入部76cの基端部(押圧部76bにおける、挿入部76cよりも基端側の部分と挿入部76cとの境界部分)の外周面であって、押圧部76bがスロットSに挿入されたときにスロットSの軸方向の開口部の周縁部と対応する範囲に形成されている。この面取り面76eは、スロットSの軸方向の開口部の開口縁部の角部Kに面取りを施すべく、円弧状に湾曲した曲面である。本実施形態では、面取り面76eの曲率半径Rは、コアシート11の厚さよりも大きい値に設定されている。また、図13(b)に示すように、面取り面76eは、電機子コア7の軸方向端に位置するコアシート11の前記角部Kに押圧されたときに、面取りを施すコアシート11(即ち電機子コア7の軸方向端に位置する角部Kを有するコアシート11)の隣のコアシート11(即ち、電機子コア7の軸方向端から2枚目のコアシート11)には接触しないように形成されている。
また、図10(a)に示すように、前記パンチプレート73の下方には、該パンチプレート73の下面と当接するように円環状のノックアウトホルダ77が配置されている。このノックアウトホルダ77は、パンチプレート73に対して移動不能に配置されるとともに、面取りパンチ76と同軸状に配置されている。そして、ノックアウトホルダ77の径方向の中央部には、上下方向に貫通した断面円形状の案内孔77aが形成されている。案内孔77aの内径は、電機子コア7の外径と略等しく、本実施形態では電機子コア7の外径よりも僅かに大きい値となっている。また、外径拘束リング66の上端部には、案内孔77aの上端開口部の外周縁部を下方に向かって凹設した形状をなす第2ストッパ凹部77bが形成されている。
ノックアウトホルダ77の内側には、円環状の上ノックアウトプレート78が配置されている。上ノックアウトプレート78は、面取りパンチ76と同軸状に配置されている。上ノックアウトプレート78の上端部には、径方向外側に延設された鍔状の第2ストッパ78aが形成されている。第2ストッパ78aの外径は、前記第2ストッパ凹部77bの内径と略等しく形成されるとともに、第2ストッパ78aの軸方向の厚さ(上下方向の厚さ)は、前記第2ストッパ凹部77bの深さ(上下方向の深さ)よりも薄く形成されている。この第2ストッパ78aは、第2ストッパ凹部77b内に配置され、パンチプレート73の下面と第2ストッパ凹部77bの底面との間で上下方向に移動可能である。
また、上ノックアウトプレート78における第2ストッパ78aを除く部分の外径、即ち上ノックアウトプレート78における第2ストッパ78aよりも下側の部分の外径は、前記案内孔77aの内径と略等しく形成されている。そして、上ノックアウトプレート78における第2ストッパ78aよりも下側の部分は、案内孔77aに挿通されるとともに、同案内孔77aを貫通して前記ノックアウトホルダ77よりも下方に突出している。
また、上ノックアウトプレート78には、前記面取りパンチ76の60個の押圧部76bがそれぞれ挿通された60個のパンチ挿通孔78bが形成されている。パンチ挿通孔78bの内周面は、押圧部76bにおける挿入部76cよりも基端側の部分の外形形状に対応した略四角筒状をなしている。更に、図13(a)に示すように、パンチ挿通孔78bの内周面と押圧部76bの外周面との間には、僅かな隙間79が設けられている。尚、同様に、図10(a)及び図10(b)に示すように、基部76aの外周面と保持凹部73bの内周面との間、及び押圧部76bの外周面と挿通孔73cの内周面との間にも僅かな隙間が形成されている。これらより、各面取りパンチ76は、パンチプレート73と上ノックアウトプレート78に対して独立したフローティングの状態にあり、面取りパンチ76がスロットSの位置に倣うことができるようになっている。
また、図10(a)に示すように、上ノックアウトプレート78の下端面には、外径拘束リング66の拘束孔66a内に配置された電機子コア7の軸方向の端面に上方から当接する上側押圧面78cが形成されている。図10(a)及び図14に示すように、上側押圧面78cは、環状部22の軸方向の端面であって、前記嵌合凹部16及び嵌合凸部15を含む円環状の第1押圧領域A1に当接可能に形成されている。また、上側押圧面78cは、各ティース23の軸方向の端面であって、各ティース23の径方向の中央部に設定された第2押圧領域A2に当接可能に形成されている。更に、上側押圧面78cは、各ティース23の軸方向の端面であって、各ティース23の先端部に設定された第3押圧領域A3に当接可能に形成されている。尚、図14では、第1押圧領域A1、第2押圧領域A2及び第3押圧領域A3に微細なドットを付している。
尚、上型71は、図示しない駆動装置によって駆動されるようになっている。
上記した押圧装置51を用いた押圧工程では、まず、下型61と上型71とが上下方向に離間されている。そして、下ノックアウトプレート67は、第1ノックアウト押しピン64を介して第1スプリング65に付勢されて第1ストッパ67aが第1ストッパ凹部66bの底面に当接されている。更に、上ノックアウトプレート78は、第2ノックアウト押しピン74を介して第2スプリング75に付勢されて第2ストッパ78aが第2ストッパ凹部77bの底面に当接されている。この状態の押圧装置51の外径拘束リング66の拘束孔66a内に、前記積層工程で形成された電機子コア7を配置する。電機子コア7は、下ノックアウトプレート67と軸方向に対向する軸方向の端面が下側押圧面67cに当接するまで、拘束孔66a内に軸方向に沿って挿入される。このとき、図11に示すように、電機子コア7の内側には、内径拘束芯金68が挿入される。即ち、60個のティース23の先端面の内側に軸方向から内径拘束部68aが挿入されると同時に、60個のスリット24に60個の先端拘束部68bが軸方向から挿入される。そして、拘束孔66a内に挿入された電機子コア7は、径方向外側から外径拘束リング66によって拘束されるとともに、径方向内側から内径拘束芯金68(内径拘束部68a)によって拘束される。更に、各ティース23の先端部は、周方向の両側から先端拘束部68bによって拘束される。また、電機子コア7は、外径拘束リング66及び内径拘束芯金68によって径方向外側及び径方向内側から拘束されることにより、面取りパンチ76及び上ノックアウトプレート78と同軸上に配置される。
その後、上ノックアウトプレート78の上側押圧面78cが電機子コア7に軸方向から当接するまで、図示しない駆動装置によって上型台72が下降される。これにより、電機子コア7は、その軸方向の一端面が上ノックアウトプレート78の上側押圧面78cに当接されるとともに、その軸方向の他端面が下ノックアウトプレート67の下側押圧面67cに当接された状態となる。即ち、図10(a)に示すように、電機子コア7は、上ノックアウトプレート78及び下ノックアウトプレート67によって軸方向の両側から固定された状態となる。尚、このとき、上型台72の下降に伴う面取りパンチの下降により、60個の押圧部76bの導入部76dがそれぞれ60個のスロットSの軸方向の一端開口部からスロットS内に挿入される。
その後、図10(b)に示すように、駆動装置によって上型台72が更に下降される。すると、上型台72に押圧されてパンチプレート73及び面取りパンチ76が更に下降し、60個の面取りパンチ76の押圧部76bの挿入部76cがスロットSの内部に挿入されていく。更に、パンチプレート73に押されてノックアウトホルダ77が下降する。各面取りパンチ76は、パンチプレート73と上ノックアウトプレート78に対して独立したフローティングの状態にあるため、パンチプレート73及び上ノックアウトプレート78との間の隙間の範囲内でスロットSの周方向及び径方向の位置の寸法誤差を許容(吸収)して当該スロットSの位置に応じた位置に配置される。
また、上型台72の下降に伴って圧縮された第2スプリング75が第2ノックアウト押しピン74を下方に押圧するとともに、第2ノックアウト押しピン74は、上ノックアウトプレート78を押圧する。更に、上ノックアウトプレート78は、電機子コア7を軸方向に沿って下方に押圧するとともに、該押圧力によって、下ノックアウトプレート67及び第1ノックアウト押しピン64が下降されて第1スプリング65が圧縮される。その結果、電機子コア7は、第1スプリング65及び第2スプリング75の付勢力によって、下ノックアウトプレート67及び上ノックアウトプレート78によって軸方向の両側から押圧されて拘束される。
ここで、下ノックアウトプレート67及び上ノックアウトプレート78による電機子コア7の軸方向の拘束について詳述する。図10(b)及び図14に示すように、電機子コア7は、上側押圧面78cが嵌合凹部16及び嵌合凸部15を含む円環状の第1押圧領域A1に当接することにより、下ノックアウトプレート67及び上ノックアウトプレート78によって環状部22が軸方向から拘束される。また、電機子コア7は、上側押圧面78cが第2押圧領域A2に当接することにより、下ノックアウトプレート67及び上ノックアウトプレート78によって各ティース23の径方向の中央部が軸方向から拘束される。更に、電機子コア7は、上側押圧面78cが第3押圧領域A3に当接することにより、下ノックアウトプレート67及び上ノックアウトプレート78によって各ティース23の先端部が軸方向から拘束される。そして、本実施形態では、下ノックアウトプレート67及び上ノックアウトプレート78が環状部22を軸方向から拘束する拘束力の単位面積当たりの大きさは、下ノックアウトプレート67及び上ノックアウトプレート78が各ティース23の先端部を軸方向から拘束する拘束力の単位面積当たりの大きさよりも大きい値となるように設定されている。更に、下ノックアウトプレート67及び上ノックアウトプレート78がティース23の先端部を軸方向から拘束する拘束力の単位面積当たりの大きさは、下ノックアウトプレート67及び上ノックアウトプレート78がティース23の径方向の中央部を軸方向から拘束する拘束力の単位面積当たりの大きさよりも大きい値に設定されている。即ち、第1〜第3押圧領域A1〜A3に加わる拘束力は、第1押圧領域A1に加わる拘束力が最も大きく、第2押圧領域A2に加わる拘束力が最も小さくなるように設定されている。
そして、図10(b)及び図13(b)に示すように、下ノックアウトプレート67及び上ノックアウトプレート78によって電機子コア7が軸方向の両側から拘束された状態で、上型台72の下降に伴って各面取りパンチ76が更に下降される。すると、電機子コア7の軸方向の一端(図10(b)において上端)に位置する1枚のコアシート11における、各スロットSの軸方向の一端開口部の開口縁部となる部位の角部Kに各面取りパンチ76の面取り面76eがそれぞれ押圧される。これにより、電機子コア7の軸方向の一端の1枚のコアシート11における、各スロットSの軸方向の一端端開口部の開口縁部となる部位の角部Kには、円弧状の面取り部25が形成される。このとき、面取り面76eは、電機子コア7の軸方向の一端の1枚のコアシート11にのみ接触するだけで、当該コアシート11の隣のコアシート11(即ち、電機子コア7の軸方向の一端から2枚目のコアシート11)には接触しない。
その後、駆動装置によって上型台72が上昇される。上型台72の上昇に伴って、パンチプレート73及び面取りパンチ76も上昇する。このとき、第1スプリング65及び第2スプリング75の付勢力によって、下ノックアウトプレート67及び上ノックアウトプレート78は電機子コア7の方へ押圧されているため、電機子コア7は、下ノックアウトプレート67及び上ノックアウトプレート78によって軸方向の両側から拘束された状態に維持されている。即ち、電機子コア7は、環状部22、ティース23の径方向の中央部及びティース23の先端部が、下ノックアウトプレート67及び上ノックアウトプレート78によって軸方向の両側から拘束された状態に維持されている。この状態で、各面取りパンチ76が上昇されて、電機子コア7における面取り部25が形成された角部Kが面取り面76eから離型(離間)される。そして、図10(a)に示す状態になった後に、更に上型71が上昇されて、電機子コア7を拘束孔66aから取り出すことが可能となる。その後、同様にして、電機子コア7の軸方向の他端側(即ち、先に面取り部25が形成された側と反対側の軸方向の端)の1枚のコアシート11における、各スロットSの軸方向の一端開口部の開口縁部となる角部Kにも、面取り部25が形成される。
次に、図15に示すように、絶縁部材26をスロットSに挿入する絶縁部材挿入工程が行われる。絶縁部材挿入工程でスロットSに挿入する絶縁部材26は、四角形のシート状をなす絶縁材料(図示略)を、該絶縁材料の両端部が互いに対向するように折り返して断面略コ字状をなすように成形したものである。そして、絶縁部材挿入工程では、絶縁部材26を撓ませながら、スロットSの軸方向の一端開口部から電機子コア7の軸方向に沿って絶縁部材26をスロットSの内部に挿入する。絶縁部材26は、スロットSを軸方向に貫通してスロットSの軸方向の両側の開口部から軸方向の両側に突出した状態となるまでスロットS内に挿入される。
次に、スロットSから軸方向に突出した絶縁部材26の軸方向の一端部を周方向に拡開する拡開工程を行う。拡開工程では、スロットSの軸方向の一端開口部から突出している絶縁部材26の軸方向の一端部に、所定温度に加熱された加熱成形器(図示略)を圧接する。これにより、スロットSの軸方向の一端開口部から突出した絶縁部材26の軸方向の一端部は、加熱成形器によって周方向に拡開される。即ち、スロットSの軸方向の一端開口部から突出した絶縁部材26の軸方向の一端部に、図16に示すように、周方向に拡開した拡開部81が形成される。尚、加熱成型器は、図示しない駆動装置によって電機子コアの軸方向に移動されるものである。
次に、スロットS内に挿入された絶縁部材26の内側に複数のセグメント導体27を軸方向から挿入する導体挿入工程を行う。導体挿入工程では、略U字状のセグメント導体27の2本の直線部27a,27bを、周方向に所定の個数だけ離間した2つのスロットSにそれぞれ挿入する。直線部27a,27bは、絶縁部材26の内側に拡開部81側から挿入される。そして、セグメント導体27は、スロットSの軸方向の他端開口部(即ち、拡開部81と反対側の開口部)から直線部27a,27bの先端部がスロットSの外部に突出するまで、電機子コア7の軸方向に沿って電機子コア7に対して移動される。
次に、スロットSの軸方向の他端開口部から突出した直線部27a,27bの先端部を周方向に屈曲する屈曲工程が行われる。図17に示すように、屈曲工程では、各直線部27a,27bは、スロットSの軸方向の他端開口部の開口縁部に設けられた面取り部25との間に絶縁部材26が介在された状態で、面取り部25に対して押圧されながら該面取り部25付近で周方向に屈曲される。そして、各直線部27a,27bの先端部が周方向に屈曲されることにより、各直線部27a,27bの先端は、それぞれ接続される別の直線部27a,27bと隣り合う位置に配置される。
次に、直線部27a,27bを電気的に接続する接続工程が行われる。接続工程では、各直線部27a,27bを、それぞれ別の直線部27a,27bと溶接により電気的に接続する。これにより、複数のセグメント導体27からセグメント巻線28が形成され、こうしてステータ6が完成する。
次に、本実施形態のステータ6の製造方法の作用を述べる。
面取り工程で使用する押圧装置51においては、各面取りパンチ76は、パンチプレート73と上ノックアウトプレート78に対して独立したフローティングの状態にあるため、各面取りパンチ76がスロットSの位置に倣うことができるようになっている。その結果、ティース23の変形(歪み)を抑制しつつ好ましい面取りが可能となっている。
そして、面取り工程において、電機子コア7の軸方向の両端の1枚ずつのコアシート11における、スロットSの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部Kを押圧して面取りすることにより、当該角部Kに円弧状の面取り部25が形成される。そのため、屈曲工程において、直線部27a,27bを、スロットSの軸方向の開口部の開口縁部の角部Kに押し付けながら周方向に屈曲したときの角部Kと絶縁部材26との接触面積が、角部Kが面取り部25を備えない尖った形状をなす場合に比べて大きくなる。従って、面取り部25が形成された角部Kと直線部27a,27bとの間に介在された絶縁部材26に対して、直線部27a,27bを屈曲するときに局所的に大きな力が加わることが抑制される。その結果、スロットSの軸方向の開口部の開口縁部によって絶縁部材26が損傷されることが抑制される。
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)電機子コア7の軸方向の両端の1枚ずつのコアシート11における、スロットSの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部Kを押圧して面取りする面取り工程が行われることにより、当該角部Kには面取り部25が形成される。そのため、屈曲工程においてスロットSに挿入されたセグメント導体27が周方向に屈曲されるときに、セグメント導体27がスロットSの軸方向の開口部の開口縁部に押し付けられたとしても、スロットSの軸方向の開口部の開口縁部とセグメント導体27との間に介在された絶縁部材26が、スロットSの軸方向の開口部の開口縁部によって損傷されることが抑制される。よって、セグメント導体27と電機子コア7との間の絶縁性を確保することができる。また、電機子コア7の軸方向端に位置するコアシート11におけるスロットSの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部Kを面取りパンチ76で押圧して面取りすることでセグメント導体27を屈曲するときの絶縁部材26の損傷を抑制しているため、電機子コア7、セグメント導体27及び絶縁部材26とは別の新たな部品を追加しなくてもよい。従って、新たな部品をステータ6に設けるために電機子コア7等既存の部品の形状を変更したり、当該新たな部品を製造するための設備等を設けたりしなくてもよい。即ち、電機子コア7を構成する既存のコアシート11における、スロットSの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部Kを押圧して面取する工程を追加するための僅かな製造コストの追加で、セグメント導体27を屈曲するときの絶縁部材26の損傷を抑制することができる。また、スロットSの軸方向の開口部の開口縁部の角部Kを押圧して面取りすることでは、スロットSの開口部の断面積は縮小され難い。これらのことから、製造コストの増大及び占積率の低下を抑制しつつ、セグメント導体27と電機子コア7との絶縁性を確保することができる。また、複数の面取りパンチ76は、1つのスロットS毎に対応して独立している。従って、各面取りパンチ76において、スロットSの寸法誤差(電機子コア7におけるスロットSの位置ずれ)を許容することができる。そのため、スロットSの周方向の両側に位置するティース23の変形を抑制しつつ、電機子コア7の軸方向端に位置するコアシート11におけるスロットSの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部Kに面取りを施すことができる。
(2)挿入部76cをスロットSに挿入することにより、面取りパンチ76は、該挿入部76cを挿入したスロットSの位置に応じた位置に配置されやすくなる。従って、面取りパンチ76は、容易にスロットSの寸法誤差を許容(吸収)することができる。また、スロットSに挿入された挿入部76cによって、該スロットSの周方向の両側のティース23が周方向に略拘束される。従って、電機子コア7の軸方向端に位置するコアシート11におけるスロットSの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部Kを面取りパンチ76で押圧したときに、ティース23が周方向に変形することを抑制できる。
(3)面取りパンチ76は、スロットSの数と同数の60個設けられ、1つのスロットS毎に対応して独立している。従って、全てのスロットSの寸法誤差(電機子コア7におけるスロットSの位置ずれ)を、各スロットSに対応した面取りパンチ76にて許容することができる。従って、スロットSの周方向の両側に位置するティース23の変形をより抑制しつつ、電機子コア7の軸方向端に位置するコアシート11におけるスロットSの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部Kに面取りを施すことができる。
(4)面取りが施されるコアシート11は、電機子コア7の軸方向の両端の1枚ずつのコアシート11のみである。従って、面取りを施すことによるティース23の変形を小さく抑えることができる。その結果、ティース23の先端部分の変形によるコギングトルクの増大を抑制することができる。
(5)押圧工程では、電機子コア7を電機子コア7の径方向内側及び径方向外側から拘束した状態で、電機子コア7の軸方向端に位置するコアシート11におけるスロットSの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部Kを面取りパンチ76により押圧する。従って、電機子コア7の軸方向端に位置するコアシート11におけるスロットSの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部Kを面取りパンチ76で押圧したときに、電機子コア7が径方向に変形することを抑制できる。
(6)押圧工程では、各ティース23の先端部及び環状部22を軸方向から拘束した状態で、電機子コア7の軸方向端に位置するコアシート11におけるスロットSの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部Kを面取りパンチ76により押圧する。従って、電機子コア7の軸方向端に位置するコアシート11におけるスロットSの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部Kを面取りパンチ76で押圧したときに、環状部22及びティース23が軸方向に変形することを抑制できる。
(7)軸方向に隣り合うヨーク構成部12同士は、該ヨーク構成部12に備えられた嵌合凸部15及び嵌合凹部16によって互いに固定されている。そのため、ヨーク構成部12における嵌合凸部15及び嵌合凹部16が設けられた部分には、ヨーク構成部12における嵌合凸部15及び嵌合凹部16が設けられていない部分と比較して、一様でない応力が生じている。従って、押圧工程において、環状部22における嵌合凸部15及び嵌合凹部16が設けられた部分を軸方向から拘束することなく、電機子コア7の軸方向端に位置するコアシート11におけるスロットSの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部Kを面取りパンチ76で押圧すると、コアシート11を様々な方向に変形させる変形力が発生しやすくなる。すると、電機子コア7の軸方向端に位置するコアシート11におけるスロットSの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部Kにも、様々な変形力が作用して当該角部Kの面取りが良好に行われない虞がある。そこで、本実施形態のように、環状部22における嵌合凸部15及び嵌合凹部16を含む範囲(電機子コア7の軸方向の端面において第1押圧領域A1)を軸方向から拘束することにより、角部Kを面取りパンチ76で押圧するときに、当該角部Kに様々な変形力が作用することを抑制できる。従って、電機子コア7の軸方向端に位置するコアシート11におけるスロットSの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部Kに良好に面取りを施すことができる。また、環状部22における嵌合凸部15及び嵌合凹部16を含む範囲を軸方向から拘束すると、電機子コア7の軸方向端に位置するコアシート11の前記角部Kに面取りパンチ76を押圧したときにも、軸方向に隣り合うヨーク構成部12同士を嵌合凸部15及び嵌合凹部16によって互いに固定した状態に維持することができる。
(8)押圧工程では、各ティース23の先端部を周方向から拘束する先端拘束部68bを各スリット24の内部に挿入した状態で、電機子コア7の軸方向端に位置するコアシート11におけるスロットSの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部Kを面取りパンチ76により押圧する。従って、電機子コア7の軸方向端に位置するコアシート11におけるスロットSの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部Kを面取りパンチ76で押圧したときに、ティース23の先端部が周方向に変形することを抑制できる。
(9)押圧工程を行う際に、下ノックアウトプレート67及び上ノックアウトプレート78が環状部22を軸方向から拘束する拘束力の単位面積当たりの大きさは、下ノックアウトプレート67及び上ノックアウトプレート78が各ティース23の先端部を軸方向から拘束する拘束力の単位面積当たりの大きさよりも大きい値となるように設定されている。従って、変形しやすいティース23の先端部を、環状部22よりも小さな拘束力で軸方向から拘束することにより、電機子コア7の軸方向端に位置するコアシート11におけるスロットSの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部K全体にバランス良く面取りを施すことができる。
(10)押圧工程では、ティース23の径方向の中央部を軸方向から拘束した状態で、面取りパンチ76による角部Kの押圧及び面取りパンチ76からの電機子コア7の離型を行う。従って、ティース23の位置が安定した状態で、電機子コア7の軸方向端に位置するコアシート11におけるスロットSの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部Kに面取りを施すことができる。よって、より良好に当該角部Kに面取りを施すことができる。また、ティース23の径方向の中央部を軸方向から拘束した状態で面取りパンチ76からの電機子コア7の離型が行われるため、電機子コア7と面取りパンチ76とが容易に離間される。従って、電機子コア7の面取りパンチ76への食いつきを抑制できる。
(11)セグメント導体27によって巻線(即ちセグメント巻線28)が構成されるため、より占積率を高くすることができる。
(12)電機子コア7を構成する複数枚のコアシート11のうち、電機子コア7の軸方向端に位置し角部Kに面取りが施されるコアシート11(本実施形態では、コアシート11a、11b)は、ケイ素鋼板よりも軟らかい磁性材料から形成されるため、面取りを施しやすい。また、電機子コア7を構成する複数枚のコアシート11のうち、ケイ素鋼板よりも軟らかい磁性材料から形成されたコアシート11以外のコアシート11(本実施形態では、軸方向の両端に位置する2枚のコアシート11の間に積層されたコアシート11)は、磁気を通しやすいケイ素鋼板から形成される。そのため、ステータ6を備えたモータ1においては従来と略同等の磁気性能(磁気透過性)を確保できる。
(13)各ヨーク構成部12は、ティース構成部13の中心線L1の延長線L2上となる位置に、軸方向に隣り合うヨーク構成部12同士を固定する嵌合凸部15及び嵌合凹部を有する。各嵌合凸部15及び嵌合凹部16は、該嵌合凸部15及び嵌合凹部16の径方向内側に位置するティース23の周方向の両側のスロットSから等しい距離となる位置に形成されている。従って、電機子コア7の軸方向端のコアシート11に対して角部Kに面取りを施したときの、嵌合凸部15及び嵌合凹部16の径方向内側に位置するティース構成部13の周方向の両側でのコアシート11の変形量を一様にしやすくなる。よって、電機子コア7の軸方向端のコアシート11がいびつに変形することを抑制できる。また、嵌合凸部15及び嵌合凹部16が、環状部22を流れる磁束の磁気抵抗となることを抑制できる。
(14)電機子コア7の軸方向端に位置するコアシート11におけるスロットSの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部Kに面取りが施されている。従って、本実施形態のようにセグメント導体27から巻線(即ちセグメント巻線28)が構成された場合においても、直線部27a,27bの先端(即ち直線部27a,27bにおける連結部27cと反対側の端)側の端部を周方向に屈曲するときに、該直線部27a,27bと電機子コア7との間に介在された絶縁部材26が損傷されることを抑制できる。
(15)コンシクエントポール型のロータ31をモータ1に備えたことにより、ロータ31に取着するマグネット45の数を半減できる。従って、このモータ1の製造コストを低減することができる。また、ロータ31は空隙46を有するため、ロータ31を軽量にし、モータ1全体の重量を軽量化することができる。
(16)スロットSの軸方向の開口縁部の角部Kに面取り部25が形成されたことにより、絶縁部材挿入工程において、絶縁部材26をスロットSの内部に挿入するときに、角部Kによって絶縁部材26が損傷されることが抑制される。従って、絶縁部材26の薄型化を図りつつ、電機子コア7とセグメント導体27との間の絶縁性を確保することが可能となる。その結果、製造コストの増大及び占積率の低下をより抑制しつつ、セグメント導体27と電機子コア7との絶縁性を確保することができる。
(17)パンチ挿通孔78bの内周面と押圧部76bの外周面との間には、僅かな隙間79が設けられている。従って、上ノックアウトプレート78に対する面取りパンチ76の相対移動を容易に行うことができる。その結果、面取りパンチ76の挿入部76cをスロットSの内部に容易に挿入することができる。
(18)各挿入部76cの先端部には、挿入部76cの先端に向かうに連れて細くなる四角錐台形状をなす導入部76dが形成されている。従って、導入部76dから挿入部76cをスロットSの内部に挿入することにより、挿入部76cの先端部が角部Kに接触することを抑制できる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、ロータ31は、空隙46を備えているが、空隙46を備えない構成であってもよい。また、ロータ31は、コンシクエントポール型のロータに限らない。例えば、ロータ31は、N極のマグネットとS極のマグネットとが周方向に交互に配置されたものであってもよい。また、ロータ31は、磁極毎にマグネットがロータコアに埋設された磁石埋め込み型のロータであってもよい。また、ロータ31のマグネット45の数は、5個に限らず適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、電機子コア7を構成する複数枚のコアシート11のうち、電機子コア7の軸方向の両端に位置し面取り部25が形成される2枚のコアシート11(コアシート11a,11b)は、ケイ素鋼板より柔らかい磁性材料から形成されている。更に、電機子コア7の軸方向の両端の2枚のコアシート11以外のコアシート11は、ケイ素鋼板から形成されている。しかしながら、電機子コア7を構成するコアシート11のうち、軸方向の両端部の複数枚ずつのコアシート11を、ケイ素鋼板より柔らかい磁性材料から形成し、電機子コア7の軸方向の中央部の残りのコアシート11を、ケイ素鋼板にて形成してもよい。このようにしても、上記実施形態の(12)と同様の効果を得ることができる。また、電機子コア7を構成する全てのコアシート11を、ケイ素鋼板より柔らかい磁性材料若しくはケイ素鋼板から形成してもよい。また、コアシート11は、ケイ素鋼板より柔らかい磁性材料、ケイ素鋼板以外の鋼板から形成されてもよい。
・上記実施形態では、スロットSに挿入される導体は、セグメント巻線28を構成する略U字状のセグメント導体27である。しかしながら、スロットSに挿入される導体は、セグメント導体27に限らず、銅線等からなるものであってもよい。
・上記実施形態では、各コアシート11のヨーク構成部12には、12個の嵌合凸部15が形成されるとともに、12個の嵌合凸部15は、ヨーク構成部12において、周方向に30°間隔となる12本の各ティース構成部13の幅方向の中央を通り径方向に延びる中心線L1の延長線L2上に形成されている。そして、ヨーク構成部12には、12個の嵌合凸部15の裏側に嵌合凹部16がそれぞれ形成されている。しかしながら、各コアシート11のヨーク構成部12に形成される嵌合凸部15及び嵌合凹部16の数はこれに限らない。例えば、モータ1の磁気特性を考慮して、ヨーク構成部12において、周方向に60°間隔となる6箇所、若しくは周方向に90°間隔となる4箇所に嵌合凸部15を形成してもよい。尚、この場合においても、各嵌合凸部15は、ヨーク構成部12において、ティース構成部13の中心線L1の延長線L2上となる位置に形成される。そして、ヨーク構成部12において、各嵌合凸部15の裏側に嵌合凹部16が形成される。また、嵌合凸部15及び嵌合凹部16は、ヨーク構成部12において、延長線L2から周方向にずれた位置に形成されてもよい。
・上記実施形態の押圧工程では、ティース23の径方向の中央部を軸方向から拘束した状態で、面取りパンチ76による角部Kの押圧及び面取りパンチ76からの電機子コア7の離型を行う。しかしながら、面取りパンチ76による角部Kの押圧及び面取りパンチ76からの電機子コア7の離型は、必ずしもティース23の径方向の中央部を軸方向から拘束した状態で行わなくてもよい。
・上記実施形態の押圧工程では、環状部22及び各ティース23の先端部を軸方向から拘束した状態で、電機子コア7の軸方向端に位置するコアシート11におけるスロットSの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部Kを面取りパンチ76により押圧する。このとき、下ノックアウトプレート67及び上ノックアウトプレート78が環状部22を軸方向から拘束する拘束力の単位面積当たりの大きさは、下ノックアウトプレート67及び上ノックアウトプレート78が各ティース23の先端部を軸方向から拘束する拘束力の単位面積当たりの大きさよりも大きい値となるように設定されている。しかしながら、下ノックアウトプレート67及び上ノックアウトプレート78が環状部22を軸方向から拘束する拘束力の大きさ、及び下ノックアウトプレート67及び上ノックアウトプレート78が各ティース23の先端部を軸方向から拘束する拘束力の大きさは、これに限らない。例えば、下ノックアウトプレート67及び上ノックアウトプレート78が環状部22を軸方向から拘束する拘束力の単位面積当たりの大きさは、下ノックアウトプレート67及び上ノックアウトプレート78が各ティース23の先端部を軸方向から拘束する拘束力の単位面積当たりの大きさと同じ値に設定されてもよい。また、押圧工程では、環状部22及び各ティース23の先端部を必ずしも軸方向から拘束しなくてもよい。
・上記実施形態の押圧工程では、各前記ティース23の先端部を周方向から拘束する先端拘束部68bを各スリット24の内部に挿入した状態で、電機子コア7の軸方向端に位置するコアシート11におけるスロットSの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部Kを面取りパンチ76により押圧する。しかしながら、必ずしも先端拘束部68bを各スリット24の内部に挿入しなくてもよい。この場合、内径拘束芯金68は、内径拘束部68aのみから構成される。
・上記実施形態の押圧工程では、環状部22における嵌合凸部15及び嵌合凹部16を含む範囲を軸方向から拘束する。しかしながら、環状部22における嵌合凸部15及び嵌合凹部16を含まない範囲を軸方向から拘束してもよい。
・上記実施形態の押圧工程では、電機子コア7を電機子コア7の径方向内側及び径方向外側から拘束した状態で、電機子コア7の軸方向端に位置するコアシート11におけるスロットSの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部Kを面取りパンチ76により押圧する。しかしながら、押圧工程では、電機子コア7を内径拘束芯金68によって径方向内側からのみ拘束してもよい。また、押圧工程では、電機子コア7を外径拘束リング66によって径方向外側からのみ拘束してもよい。また、必ずしも電機子コア7を電機子コア7の径方向内側及び径方向外側から拘束しなくてもよい。
・上記実施形態では、電機子コア7の軸方向の両端の1枚ずつのコアシート11に面取り部25を形成している。しかしながら、電機子コア7の軸方向の片側端の1枚のコアシート11(即ち、コアシート11a,11bの何れか一方のコアシート)のみに面取り部25を形成してもよい。
・上記実施形態では、面取り部25は、円弧状をなしている。しかしながら、面取り部25は、円弧状(R面取り形状)に限らず、C面取り形状であってもよい。この場合、C面取り形状は、例えば、電機子コア7の軸方向に対して45°〜80°傾斜したC面取り形状とされる。このようにしても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
・面取り工程は、積層工程の後であって絶縁部材挿入工程よりも前であれば、いつ行われてもよい。
・拡開工程は必ずしも行わなくてもよい。
・上記実施形態では、面取りパンチ76は、スロットSと同数の60個設けられ、1つのスロットS毎に対応して独立している。しかしながら、面取りパンチ76は、複数のスロットS毎に対応して独立したものであってもよい。例えば、周方向に並ぶ3つのスロット毎に対応して独立した20個の面取りパンチ76を用いて、電機子コア7の軸方向端に位置するコアシート11に面取り部25を形成してもよい。このようにしても、上記実施形態の(1)と同様の効果を得ることができる。
・上記実施形態では、電機子コア7は、60本のティース23を備えることにより、周方向に60個のスロットSを備えている。しかしながら、ティース23の本数(スロットSの個数)は適宜変更してもよい。
6…ステータ、7…電機子コア、11,11a,11b…コアシート、12…ヨーク構成部、13…ティース構成部、15…固定部を構成する嵌合凸部、16…固定部を構成する嵌合凹部、22…環状部、23…ティース、23a…ロータ対向部、24…スリット、26…絶縁部材、27,27x,27y…導体としてのセグメント導体、27a,27b…直線部、27c…連結部、28…巻線としてのセグメント巻線、31…ロータ、37…ロータコア、45…マグネット、46…小磁性軽量部としての空隙、68b…先端拘束部、76…面取りパンチ、76c…挿入部、K…角部、L1…中心線、L2…延長線、S…スロット。

Claims (17)

  1. 環状のヨーク構成部及び前記ヨーク構成部から径方向内側に延びる複数のティース構成部を有する板状のコアシートを軸方向に複数枚積層して形成され、積層された複数の前記ヨーク構成部からなる環状の環状部、積層された複数の前記ティース構成部からなり前記環状部から径方向内側に延びる複数のティース、及び周方向に隣り合う前記ティース間に形成された複数のスロットを備えた電機子コアと、
    各前記スロットの内周面を被覆するシート状の絶縁部材と、
    前記電機子コアとの間に前記絶縁部材が介在され前記スロットに挿入されるとともに前記スロットの軸方向の開口部付近で周方向に屈曲され巻線を構成する複数の導体と
    を備えたステータの製造方法であって、
    1つの前記スロット毎に若しくは複数の前記スロット毎に対応して独立した複数の面取りパンチで、前記電機子コアの軸方向の少なくとも一端の前記コアシートにおける、前記スロットの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部を押圧して面取りする押圧工程を備えたことを特徴とするステータの製造方法。
  2. 請求項1に記載のステータの製造方法において、
    各前記面取りパンチは、前記スロットの内周面に対応した外周面を有し先端から前記スロットに挿入される挿入部を有することを特徴とするステータの製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のステータの製造方法において、
    前記面取りパンチは、前記スロットの数と同数設けられ、1つの前記スロット毎に対応して独立していることを特徴とするステータの製造方法。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のステータの製造方法において、
    前記押圧工程では、前記電機子コアの軸方向の両端の1枚ずつの前記コアシート、若しくは前記電機子コアの軸方向の片側端の1枚の前記コアシートにおける前記角部を前記面取りパンチにより押圧して面取りすることを特徴とするステータの製造方法。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のステータの製造方法において、
    前記押圧工程では、前記電機子コアを前記電機子コアの径方向内側及び径方向外側から拘束した状態で、前記面取りパンチにより前記角部を押圧することを特徴とするステータの製造方法。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のステータの製造方法において、
    前記押圧工程では、各前記ティースの先端部及び前記環状部を軸方向から拘束した状態で、前記面取りパンチにより前記角部を押圧することを特徴とするステータの製造方法。
  7. 請求項6に記載のステータの製造方法において、
    各前記ヨーク構成部は、軸方向に隣り合う前記ヨーク構成部同士を固定する固定部を有し、
    前記押圧工程では、前記環状部における前記固定部を含む範囲を軸方向から拘束することを特徴とするステータの製造方法。
  8. 請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載のステータの製造方法において、
    各前記ティースは、その先端部に周方向に突出したロータ対向部を有し、周方向に隣り合う前記ロータ対向部の先端面間には、前記スロットの径方向内側で前記スロットの内部及び前記電機子コアの径方向内側に開口するスリットが形成され、
    前記押圧工程では、各前記ティースの先端部を周方向から拘束する先端拘束部を各前記スリットの内部に挿入した状態で、前記面取りパンチにより前記角部を押圧することを特徴とするステータの製造方法。
  9. 請求項8に記載のステータの製造方法において、
    前記押圧工程では、前記環状部及び各前記ティースの先端部を軸方向から拘束した状態で、前記面取りパンチにより前記角部を押圧するとともに、前記環状部を軸方向から拘束する拘束力の単位面積当たりの大きさは、各前記ティースの先端部を軸方向から拘束する拘束力の単位面積当たりの大きさよりも大きいことを特徴とするステータの製造方法。
  10. 請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載のステータの製造方法において、
    前記押圧工程では、前記ティースの径方向の中央部を軸方向から拘束した状態で、前記面取りパンチによる前記角部の押圧及び前記面取りパンチからの前記電機子コアの離型を行うことを特徴とするステータの製造方法。
  11. 請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載のステータの製造方法において、
    2本の直線部とそれら直線部を繋ぐ連結部とを有し略U字状をなすセグメント導体である前記導体を前記絶縁部材の内側に軸方向から挿入する導体挿入工程を備えたことを特徴とするステータの製造方法。
  12. 請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載のステータの製造方法において、
    前記電機子コアを構成する複数枚の前記コアシートのうち少なくとも前記角部が面取りされる前記コアシートを、ケイ素鋼板より柔らかい磁性材料から形成し、複数枚の前記コアシートのうちケイ素鋼板より軟らかい前記磁性材料から形成された前記コアシート以外の前記コアシートを、ケイ素鋼板から形成したことを特徴とするステータの製造方法。
  13. 環状のヨーク構成部及び前記ヨーク構成部から径方向内側に延びる複数のティース構成部を有する板状のコアシートを軸方向に複数枚積層して形成され、積層された複数の前記ヨーク構成部からなる環状の環状部、積層された複数の前記ティース構成部からなり前記環状部から径方向内側に延びる複数のティース、及び周方向に隣り合う前記ティース間に形成された複数のスロットを備えた電機子コアと、
    各前記スロットの内周面を被覆するシート状の絶縁部材と、
    前記電機子コアとの間に前記絶縁部材が介在され前記スロットに挿入されるとともに前記スロットの軸方向の開口部付近で周方向に屈曲され巻線を構成する複数の導体と
    を備えたステータであって、
    前記電機子コアの軸方向の両端の1枚ずつの前記コアシート、若しくは前記電機子コアの軸方向の片側端の1枚の前記コアシートにおける、前記スロットの軸方向の開口部の開口縁部となる部位の角部に、面取りが施されていることを特徴とするステータ。
  14. 請求項13に記載のステータにおいて、
    各前記ヨーク構成部は、前記ティース構成部の周方向の中央を通り径方向に延びる前記ティース構成部の中心線の延長線上となる位置に、軸方向に隣り合う前記ヨーク構成部同士を固定する固定部を有することを特徴とするステータ。
  15. 請求項13又は請求項14に記載のステータにおいて、
    前記導体は、2本の直線部とそれら直線部を繋ぐ連結部とを有し略U字状をなすセグメント導体であることを特徴とするステータ。
  16. 請求項13乃至請求項15の何れか1項に記載のステータにおいて、
    前記電機子コアを構成する複数枚の前記コアシートのうち少なくとも前記角部に面取りが施された前記コアシートは、ケイ素鋼板より柔らかい磁性材料にて形成されており、複数枚の前記コアシートのうちケイ素鋼板より軟らかい前記磁性材料から形成された前記コアシート以外の前記コアシートは、ケイ素鋼板にて形成されていることを特徴とするステータ。
  17. 請求項13乃至請求項16の何れか1項に記載のステータと、
    環状のロータコア及び前記ロータコアに固定された一方の磁極の複数のマグネットを有し前記ステータの内側に配置されたコンシクエントポール型のロータと
    を備え、
    前記導体は、2本の直線部とそれら直線部を繋ぐ連結部とを有し略U字状をなすセグメント導体であり、
    前記ロータは、前記ロータコアを構成するロータコア材より比重及び磁性が小さい小磁性軽量部を有することを特徴とするモータ。
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