JP2016005333A - 電機子コアの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】端面コアシートが積層されていない単体の状態で面取りパンチによってティース構成部の角部を面取りする際に、ティース構成部の意図しない変形を抑制することができる電機子コアの製造方法を提供する。【解決手段】基材である磁性板70から各ティース構成部43の周方向間(スロットSに対応する部位)を半抜きする半抜き工程を行う。その後、各ティース構成部43の周方向間が半抜きされた状態で、該ティース構成部43の周方向端部の角部74を面取りパンチ102にて押圧して面取りする面取り工程を行う。その後、各ティース構成部43の周方向間の半抜き箇所を打ち抜く打ち抜き工程を行う。これら半抜き工程、面取り工程及び打ち抜き工程を経て、端面コアシートが成形される。【選択図】図11

Description

本発明は、電機子コアの製造方法に関するものである。
従来、例えば特許文献1に開示されるモータの電機子は、複数枚のコアシートを積層して形成され径方向に延びる複数のティースを有する電機子コアと、各ティースの周方向間の隙間(スロット)に巻装される巻線とを備えている。このような電機子では、スロットから軸方向に突出する巻線が周方向に屈曲されるため、スロットの軸方向の開口部を構成するティースの角部を面取りして円弧状(アール形状)とし、そのティースの角部と巻線の屈曲部位との接触面積を広くすることで、ティース構成部の角部における巻線の応力集中を緩和している。これにより、例えば、巻線表面の絶縁皮膜の剥離が抑制され、また、ティースの角部と巻線の屈曲部位との間に絶縁部材が介在される場合には、その絶縁部材の損傷が抑制され、電機子コアと巻線との間の絶縁性が向上されるようになっている。
特開2013−9567号公報
ところで、上記の電機子コアは、磁性板(鋼板)より打ち抜き成形されたコアシートを複数積層することで構成されており、それらコアシートにそれぞれ形成されたティース構成部が積層されて前記ティースを構成している。このような電機子コアにおいて、上記のようにティースの角部を面取りする場合、電機子コアを構成するコアシートのうちの端に位置するもの(以下、端面コアシート)のティース構成部の角部を面取りする。このとき、例えば特許文献1では、複数枚のコアシートを積層した後、端面コアシートのティース構成部の角部を面取りパンチで押圧して面取りするため、面取りパンチからの荷重が端面コアシート以外のコアシートにも作用して変形してしまう虞がある。
その問題を解決する方法として、各コアシートを積層する前の段階で、端面コアシートのティース構成部の角部を面取りパンチで押圧して面取りしておくことが考えられる。しかしながら、端面コアシートが積層されていない単体の状態ではティース構成部の剛性が低いため、面取りパンチの押圧によってティース構成部が意図しない形に変形してしまう虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、端面コアシートが積層されていない単体の状態で面取りパンチによってティース構成部の角部を面取りする際に、ティース構成部の意図しない変形を抑制することができる電機子コアの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決する電機子コアの製造方法は、環状のヨーク構成部と、該ヨーク構成部から径方向に延び周方向に複数並設されたティース構成部とを備えた磁性体よりなるコアシートが複数枚積層されてなり、それら積層されたコアシートのうちの端に位置する端面コアシートにおける前記ティース構成部の周方向端部の角部に面取り部が形成された電機子コアの製造方法であって、前記端面コアシートの基材である磁性板から前記各ティース構成部の周方向間を半抜きパンチにて半抜きする半抜き工程と、前記各ティース構成部の周方向間が半抜きされた状態で、該ティース構成部の周方向端部の角部を面取りパンチにて押圧して前記面取り部を形成する面取り工程と、前記面取り工程後、前記各ティース構成部の周方向間の半抜き箇所を打ち抜く打ち抜き工程とを有する。
この製造方法によれば、磁性板から端面コアシートを成形する際に、各ティース構成部の周方向間(スロットに対応する部分)が半抜きされる。これにより、各ティース構成部同士が完全に分断されない状態としてティース構成部の剛性の低下を抑制しつつも、後の面取り工程で面取りする角部を形成することができる。そして、そのように各ティース構成部同士が完全に分断されていない状態で、ティース構成部の周方向端部の角部を面取りパンチにて押圧して面取りするため、面取りの際にティース構成部が意図しない形に変形することを抑制することができる。そして、面取り工程の後の打ち抜き工程で、各ティース構成部の周方向間の半抜き箇所を打ち抜くことでティース構成部が分断される。
上記電機子コアの製造方法において、前記面取り工程において、前記面取りパンチにて前記端面コアシートのティース構成部の周方向両端部の角部に前記面取り部が形成されることが好ましい。
この製造方法によれば、端面コアシートのティース構成部の周方向両端部の角部が面取りされるため、様々な巻線態様において、例えば巻線表面の絶縁皮膜の剥離等を抑制することができる。
上記電機子コアの製造方法において、前記半抜きパンチは、前記端面コアシートの各ティース構成部の周方向間を半抜きする際に該ティース構成部の周方向側部にリブを成形するためのリブ成形凹部を有することが好ましい。
この製造方法によれば、半抜きパンチにリブ成形凹部を形成することで、半抜きパンチの半抜き時にティース構成部の周方向側部にリブが形成される。これにより、半抜きされた状態でのティース構成部の剛性がより向上される。その結果、面取りパンチの押圧の際に、ティース構成部が意図しない形に変形することをより一層抑制することができる。
上記電機子コアの製造方法において、前記端面コアシートの板厚は、電機子コアを構成する他の前記コアシートの板厚よりも厚く設定されていることが好ましい。
この製造方法によれば、端面コアシート以外のコアシートの板厚を薄くすることで電機子コア内に生じる渦電流を小さく抑えつつも、端面コアシートにおいては他のコアシートよりも板厚が厚いため、その端面コアシートのティース構成部の角部に形成される面取り部の幅(長さ)を広くすることが可能となる。それにより、面取り部における巻線の応力集中をより緩和させることが可能となる。
本発明の電機子コアの製造方法によれば、端面コアシートが積層されていない単体の状態で面取りパンチによってティース構成部の角部を面取りする際に、ティース構成部の意図しない変形を抑制することができる。
実施形態のモータの模式断面図である。 同形態のステータの平面図である。 同形態の磁性板のロータ対向部を説明するための正面図である。 同形態のステータコアの分解斜視図である。 同形態のステータコアを模式断面図である。 同形態のステータを部分的に拡大して示す平面図である。 同形態のセグメント導体の屈曲部位を示す模式断面図である。 同形態のモータを部分的に拡大して示す模式断面図である。 (a)〜(d)同形態において、基材としての磁性板から端面コアシートを製造する際の手順を説明するための平面図である。 端面コアシートの製造工程における半抜き工程を説明するための断面図である。 端面コアシートの製造工程における面取り工程を説明するための断面図である。 端面コアシートの製造工程における打ち抜き工程を説明するための断面図である。 半抜き工程に使用する半抜きパンチの一部を示す斜視図である。 別例の端面コアシートを説明するための模式断面図である。
以下、電機子コアの製造方法の一実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態のモータ10は、リヤフレーム11とフロントフレーム12によってモータ10の軸方向に挟持された環状のステータ13の内側にロータ14が配置されて構成されている。なお、モータ10の軸方向出力側(後述するジョイント63側)を保持するフレームをフロントフレーム12とし、軸方向反出力側を保持するフレームをリヤフレーム11としている。各フレーム11,12は、互いに離間しないようにステータ13の外周側の位置でスルーボルト15にて締結固定されている。
[フレーム]
リヤフレーム11及びフロントフレーム12は、アルミニウムや鋼鉄等の金属材料にて形成されている。リヤフレーム11は、略円盤状の本体部11aと、本体部11aの外周縁からモータ10の軸方向に延出された円筒状のステータ保持部11bとを備えている。一方のフロントフレーム12も略同様の構成であり、略円盤状の本体部12aと、本体部12aの外周縁からモータ10の軸方向に延出された円環状のステータ保持部12bとを備えている。各フレーム11,12の本体部11a,12aの径方向中央には、同軸上に配置された軸受16,17が保持され、その軸受16,17には、ロータ14の回転軸18が軸支されている。
各フレーム11,12の本体部11a,12aには、その外周縁の複数箇所(例えば2箇所)から径方向外側に延びる締結固定部11c,12cが形成されている。なお、図1では、周方向に複数設けられた締結固定部11c,12cをそれぞれ1つのみ図示している。リヤフレーム11側の締結固定部11cとフロントフレーム12側の締結固定部12cは互いに同数設けられるとともに、回転軸18の軸方向に互いに対向している。そして、それぞれ対をなす締結固定部11c,12cがスルーボルト15によって締結固定されることで、各フレーム11,12のステータ保持部11b,12bがステータ13(ステータコア21)を挟持する状態で互いに固定されるようになっている。
[ステータ]
ステータ13は、各フレーム11,12のステータ保持部11b,12bに挟持された円環状のステータコア21(電機子コア)と、そのステータコア21に装着された電機子巻線22とを備える。
図2及び図6に示すように、ステータコア21は、その外周を構成する略円筒状のヨーク部23と、そのヨーク部23から径方向内側に延出された複数(本実施形態では60個)のティース24とからなる。各ティース24には、径方向内側に向かうにつれて周方向幅が狭くなるテーパ状をなす径方向延出部24aが形成され、その各径方向延出部24aの先端部(径方向内側端部)には、該径方向延出部24aよりも周方向幅が広い幅広部24bが形成されている。径方向延出部24aの周方向両端面は、回転軸18の軸線と平行な平面状をなすとともに、周方向に隣り合う周方向端面同士が平行をなしている。
各ティース24の間の空間は、電機子巻線22を構成するセグメント導体25を収容する部位であるスロットSとして構成される。つまり、スロットSは、ティース24の周方向側面とティース24間におけるヨーク部23の内周面とから構成されている。本実施形態では、ティース24は、周方向に隣り合う径方向延出部24aの周方向端面同士が平行となるように形成されるため、各スロットSが軸方向視で略矩形状をなすように構成されている。また、各スロットSは、ステータコア21を軸方向に沿って貫通するとともに、径方向内側に開口する形状をなしている。なお、ステータコア21に形成されたスロットSの個数は、ティース24と同数(本実施形態では60個)である。
[ステータコア]
上記のような形状を有するステータコア21は、複数の磁性板(鋼板)を積層して一体化することによって成形されている。
詳述すると、図4に示すように、ステータコア21は、磁性板をプレス加工により打ち抜いて形成した複数枚のコアシート30を軸方向に積層してかしめて一体化することにより形成されたメインコア部31と、メインコア部31の軸方向両端部にそれぞれ固定された端面コアシート40とから構成されている。なお、本実施形態では、端面コアシート40は、同形状のものがメインコア部31の軸方向両側に1枚ずつ設けられている。ステータコア21がこのような磁性板の積層構造を有することで、ステータコア21内に生じる渦電流が小さく抑えられるようになっている。
メインコア部31の各コアシート30は同一形状をなし、板面が軸方向と直交するように配置されている。この各コアシート30は、円環状をなすヨーク構成部32と、そのヨーク構成部32から径方向内側に延びる複数のティース構成部33を有している。また、各コアシート30は、ティース構成部33が軸方向沿って重なるように積層されている。
図2、図4及び図6に示すように、端面コアシート40は、プレス加工により成形されるものであり、メインコア部31の軸方向両端のコアシート30に積層された板状の積層部41を有している。積層部41は、メインコア部31のコアシート30に対して平行且つ同軸となるように積層されている。また、端面コアシート40は、その板厚T1がメインコア部31のコアシート30の板厚T2よりも厚く設定されている(図1参照)。
積層部41には、コアシート30のヨーク構成部32と軸方向に重なる円環状をなすヨーク構成部42と、そのヨーク構成部42から径方向内側に延びる複数のティース構成部43とが形成されている。積層部41のティース構成部43は、軸方向視においてコアシート30のティース構成部33と同形状をなしている。そして、積層部41のヨーク構成部42及びティース構成部43は、コアシート30のヨーク構成部32及びティース構成部33とそれぞれ軸方向に重なるように設けられている。このコアシート30と端面コアシート40の各ヨーク構成部32,42がステータコア21のヨーク部23を構成し、各ティース構成部33,43がステータコア21のティース24を構成している。また、積層部41のヨーク構成部42の外径は、コアシート30のヨーク構成部32の外径よりも小さく形成されている(図2参照)。これにより、軸方向視においてコアシート30のヨーク構成部32の外周縁全体が露出するように構成されている。
端面コアシート40のティース構成部43の径方向内側端部(ロータ14側端部)には、軸方向外側(反メインコア部側)に延出されたロータ対向部44が形成されている。ロータ対向部44は、ティース構成部43の径方向内側端部を軸方向外側に直角に屈曲することで形成されている。つまり、端面コアシート40は、軸方向外側に屈曲形成されたロータ対向部44で板面が径方向を向くように形成されている。なお、ロータ対向部44の内径面は、メインコア部31(コアシート30)の内径と同径となるように曲面形成されている。また、積層部41の軸方向厚みとロータ対向部44の径方向厚みは、端面コアシート40の板厚T1によって決まり、それらは互いに等しい厚みとなっている。また、ロータ対向部44とティース構成部43との間の折曲部位(ティース構成部43とロータ対向部44のなす角部)の肉厚は、ロータ対向部44の板厚(つまり、端面コアシート40の板厚T1)よりも厚くなるように形成されている。
図3に示すように、ロータ対向部44は、周方向両側に周方向側部としての側縁部44aを有する。この側縁部44aは、回転軸18の軸線方向に対して周方向に傾斜する形状とされる。側縁部44aは、先端側(反メインコア部側)ほどロータ対向部44の周方向中央側に近づくように傾斜されている。また、各側縁部44aは、ロータ対向部44を径方向から見たときに、ロータ対向部44の周方向の中心線に対して左右対称となるように形成されている。このため、ロータ対向部44は、軸方向基端側(軸方向内側)の周方向幅がティース構成部43の先端部(幅広部24b)の周方向幅と等しく形成されるとともに、軸方向先端側(軸方向外側)ほど周方向幅が狭く、径方向視で台形形状をなすように形成される。なお、本実施形態の各ロータ対向部44は全て同形状をなすように形成される。
図5に示すように、コアシート30と端面コアシート40の各ヨーク構成部32,42には、板厚方向に突出する凸部45(ダボ)がプレス加工にて形成されている。各ヨーク構成部32,42において、凸部45は周方向に複数(本実施形態では4つ)形成されている。また、各ヨーク構成部32,42は、各凸部45の裏側において凸部45の成形時に形成された凹部46を有している。そして、各凸部45は、軸方向に隣り合うコアシート30の凹部46に圧入固定(かしめ固定)されている。これにより、各コアシート30が一体化されてメインコア部31を構成するとともに、そのメインコア部31の軸方向両側に端面コアシート40が固定される。
図6に示すように、ステータコア21の各スロットS内には、絶縁性の樹脂材料から形成されたシート状の絶縁部材47が装着されている。各絶縁部材47は、スロットSの径方向外側端部で折り返された状態で設けられ、スロットSの内周面に沿うように形成されている。また、各絶縁部材47はスロットSに軸方向に挿入されるものであり、絶縁部材47の軸方向長さは、スロットSの軸方向長さよりも長く設定されている。つまり、絶縁部材47の軸方向両端部は、スロットSの軸方向両端部から外部に突出している(図7参照)。
[電機子巻線]
図6及び図8に示すように、上記したステータコア21に装着された電機子巻線22は、複数のセグメント導体25(セグメントコンダクタ)にて構成されている。各セグメント導体25は、所定のもの同士で接続されて、3相(U相、V相、W相)Y結線の電機子巻線22を構成している。また、各セグメント導体25は、同一断面形状(断面矩形状)の線材から形成されるものである。
各セグメント導体25は、スロットS内に挿通される部位である一対の直線部51と、スロットSから軸方向一方側(リヤフレーム11側)に突出する第1突出部52と、スロットSから軸方向他方側(フロントフレーム12側)に突出する第2突出部53とを有し、第1突出部52側で折り返される略U字状をなしている。また、第1及び第2突出部52,53は、端面コアシート40のロータ対向部44と径方向に間隙を介して対向している。
一対の直線部51は、径方向位置が互いにずれるように形成されるとともに、周方向位置の異なるスロットSにそれぞれ挿入される。また、直線部51はスロットS内において絶縁部材47の内側に配置されている(図6参照)。この絶縁部材47によってセグメント導体25とステータコア21とが電気的に絶縁されている。
セグメント導体25は、各スロットS内において直線部51が径方向に4つ並ぶように配置されている。そして、セグメント導体25には、2つの直線部51が径方向内側から1つ目と4つ目に配置されるもの(図8において外側に図示されたセグメント導体25x)と、2つの直線部51が径方向内側から2つ目と3つ目に配置されるもの(図8において内側に図示されたセグメント導体25y)の2種類が用いられている。なお、主にこの2種類のセグメント導体25x,25yから電機子巻線22が構成されるが、例えば電機子巻線22の端部(電源接続端子や中性点接続端子等)を構成するセグメント導体には、別種類のもの(例えば、直線部が1つだけのセグメント導体)が用いられる。
各直線部51は、スロットSを軸方向に貫通してフロントフレーム12側に突出した第2突出部53が、周方向に屈曲されて他のセグメント導体25の直線部51や、特殊な種類のセグメント導体と溶接等により電気的に接続され、これにより、各セグメント導体25によって電機子巻線22が構成される。
また、セグメント導体25の第1及び第2突出部52,53は、スロットSの軸方向両端で直線部51に対して周方向に屈曲されている。ここで、第1突出部52が周方向に屈曲されたスロットSの軸方向端部付近の拡大図を図7に示す。同図に示すように、スロットSの軸方向両端部を構成する各端面コアシート40(積層部41)のティース構成部43の角部(つまり、端面コアシート40のティース構成部43の周方向両端部の角部)には、円弧状に面取りされた面取り部43aが形成されている。面取り部43aは、第1及び第2突出部52,53の周方向への屈曲形状に沿う円弧状をなし、その屈曲部位54に対して広い面積で接触するようになっている。
なお、図6に示すように、面取り部43aは、軸方向から見てスロットSを略一周するように形成されている。即ち、面取り部43aは、ティース構成部43の周方向両端の角部だけでなく、スロットSの径方向両端に位置する角部(ヨーク構成部42の内周縁の角部、及びティース構成部43の幅広部24bの径方向外側端部の角部)にも連続的に形成されている。
また、図8に示すように、セグメント導体25の折り返し部25aが形成された第1突出部52は、径方向外側に傾く(膨らむ)ように形成されている。これにより、折り返し部25aがスロットSの径方向中央よりも径方向外側に偏倚するとともに、第1突出部52の径方向内側端部52aがスロットSの径方向内側端部Saよりも径方向外側に位置するように構成される。これにより、第1突出部52と端面コアシート40のロータ対向部44との径方向間の間隙が広く構成されるため、第1突出部52とロータ対向部44との干渉がより好適に抑制されている。その結果、セグメント導体25とロータ対向部44との絶縁性がより好適に確保されるだけでなく、第1突出部52との干渉によってロータ対向部44が変形することによるコギングトルクの増大や出力の低下が抑制されている。
一方、セグメント導体25の第2突出部53には、折り返し部が形成されず、その第2突出部53同士が溶接接合される構成のため、第2突出部53とロータ対向部44との間隙を容易に確保できるようになっている。また、第2突出部53の溶接部位は、フロントフレーム12側のロータ対向部44の軸方向先端部よりも軸方向外側(反メインコア部側)に形成されている。これにより、第2突出部53の溶接作業においてロータ対向部44が邪魔になりにくく、作業性が向上されるとともに、第2突出部53とロータ対向部44との絶縁性をより確実に確保することが可能となっている。なお、第2突出部53の溶接部位を、フロントフレーム12側のロータ対向部44の軸方向先端部よりも軸方向内側(メインコア部31側)に設定してもよく、この場合には、第2突出部53がロータ対向部44よりも軸方向外側に突出しないように構成できるため、ステータ13の軸方向の小型化に寄与できる。
[ロータ]
図1に示すように、ロータ14は、軸受16,17に軸支された回転軸18と、回転軸18に一体回転可能に固定された円筒状のロータコア61と、ロータコア61の外周面に固着された複数(本実施形態では10個)の界磁磁石62とから構成されている。各界磁磁石62は、フェライト磁石よりなり、磁極(N極とS極)が周方向で交互に異なるように配置されている。ロータコア61及びロータ14の界磁磁石62の軸方向長さは、ステータコア21の内周端部の軸方向長さ(即ち、一方の端面コアシート40のロータ対向部44の先端から他方の端面コアシート40のロータ対向部44の先端までの長さ)と略等しく設定されている。即ち、界磁磁石62は、ステータコア21のメインコア部31の内周面と各端面コアシート40のロータ対向部44に対して径方向に対向している。
回転軸18の先端部(図1において左側の端部)は、フロントフレーム12を貫通してモータ10の外部に突出している。そして、この回転軸18の先端部には、該回転軸18と一体回転するジョイント63が設けられている。このジョイント63は図示しない外部装置に連結され、その外部装置に回転軸18の回転を伝達する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
ステータ13の電機子巻線22への通電により発生した磁界とロータ14の界磁磁石62の磁界とが、メインコア部31の内周面と各端面コアシート40のロータ対向部44を介して作用し合い、ロータ14が回転する。なお、本実施形態では、端面コアシート40の板厚T1がコアシート30の板厚T2よりも厚く設定されているため、端面コアシート40での磁気飽和が生じにくく、端面コアシート40を介して磁気を取り込みやすくなっている。
本実施形態では、上記のように、各端面コアシート40のティース構成部43の周方向両端部の角部には、円弧状に面取りされた面取り部43aが形成され、その面取り部43aは、第1及び第2突出部52,53の屈曲部位54に対して広い面積で接触される(図7参照)。これにより、第1及び第2突出部52,53の屈曲部位54と面取り部43aとに挟まれた絶縁部材47の損傷が抑制され、その結果、セグメント導体25とステータコア21との絶縁信頼性が向上されるようになっている。また、第1及び第2突出部52,53の周方向の屈曲部位54に対して、ティース構成部43の角部から局所的に力が加わることが抑制され、その屈曲部位54の損傷も抑制されるようになっている。
[ステータコアの製造方法]
次に、ステータコア21の端面コアシート40の製造方法について説明する。
図9(a)には、端面コアシート40の基材である磁性板70を示している。まず、図9(b)に示すように、磁性板70に対して、中央の円形の孔70aと、その孔70aから放射状に延びる、各ロータ対向部44の周方向間の隙間に対応する各スリット70bを打ち抜く。その後、磁性板70の板面と平行をなす状態の各ロータ対向部44を、図9(c)に示すように直角に折り曲げ成形する。
その後、図9(c)の磁性板70に対して、後述する半抜き工程、面取り工程及び打ち抜き工程を行うことで、図9(d)に示すように、各ティース構成部43の周方向間のスロットSが打ち抜かれて端面コアシート40が完成する。
[半抜き工程]
図10に示すように、前述の半抜き工程では、下型80のダイ81と半抜き用上型90のストリッパプレート91とで磁性板70を板厚方向に押圧挟持した状態で、磁性板70における各ティース構成部43の周方向間の前記各スロットSに対応する部位を、ストリッパプレート91を貫通する各半抜きパンチ92にて同時に半抜き加工する。このとき、半抜きパンチ92は、磁性板70における各ティース構成部43の周方向間の肉を板厚方向に押し込み、その押し込まれた肉は磁性板70から板厚方向に突出する突出部71としてダイ81の孔82に流れ込むとともに、ダイ81の孔82内に配置された支持部材83と当接する。
この半抜きパンチ92の押し込み量Hは、磁性板70の板厚T1の1/2以上、2/3以下に設定されるのが好ましく、突出部71の突出量は、半抜きパンチ92の押し込み量Hと等しくなっている。また、半抜きパンチ92の周方向寸法は、ダイ81の孔82の周方向寸法よりも小さく設定されており、半抜きパンチ92とダイ81の孔82との周方向間のクリアランスC(片側のクリアランス)は、磁性板70の板厚T1の6%に設定されるのが好ましい。
このように、各ティース構成部43の周方向間(各スロットSに対応する部位)が半抜きされた状態では、周方向に隣り合うティース構成部43同士が完全に分断されずに部分的に繋がっている。これにより、各ティース構成部43同士を完全に分断した場合と比較して、ティース構成部43の剛性の低下が抑制されている。そして、この半抜き工程を経ることで、周方向に隣り合う各ティース構成部43同士が部分的に繋がった状態としつつも、各ティース構成部43の周方向両端の角部74(ステータコア21の軸方向端面を構成するティース構成部43の軸方向端面とティース構成部43の周方向側面とがなす角部)が形成される。
また、図13に示すように、半抜きパンチ92の先端部の径方向中央部には、2つのリブ成形凹部92aが形成されている。各リブ成形凹部92aは、半抜きパンチ92の先端面と周方向両側面とがなす両角部にそれぞれ形成されている。このため、図10に示すように、半抜きパンチ92の半抜きによって形成された磁性板70の各凹部72には、各リブ成形凹部92aと対応する部位にそれぞれリブ73が成形される。各リブ73は、凹部72の底面と側面(つまり、ティース構成部43の周方向側面)とがなす角部において、該凹部72の底面と側面とを繋ぐように形成される。
上記のように、半抜きによって各突出部71を形成した後、磁性板70から半抜きパンチ92を上方に抜く。その後、ストリッパプレート91及び半抜きパンチ92を含む半抜き用上型90を上方に移動させて磁性板70の挟持状態を解除する。ここで、半抜きによって形成された各突出部71がダイ81の各孔82に対して周方向に係止されているため、半抜きパンチ92を磁性板70から抜くときや、ストリッパプレート91を上方に移動させるとき等に、磁性板70が周方向にずれてしまうことが防止されている。
[面取り工程]
次に、図11に示すように、下型80のダイ81の上方に面取り用上型100を配置し、その面取り用上型100のストリッパプレート101とダイ81とで磁性板70を板厚方向に押圧挟持する。そして、その状態で、磁性板70の各ティース構成部43の周方向両端の前記角部74を、面取りパンチ102にて円弧状に面取り加工する。このとき、各面取りパンチ102の先端の挿入部103が、半抜きパンチ92の半抜きによって形成された磁性板70の各凹部72(後にスロットSとなる部位)に挿入されるとともに、該挿入部103の基端に形成されたアール面104がティース構成部43の前記角部74を押圧され、それにより、該角部74が円弧状に塑性変形される。なお、この面取りパンチ102による面取りは、各ティース構成部43の角部74に対して同時になされる。
ここで、半抜き状態の磁性板70では、前述したように、周方向に隣り合う各ティース構成部43同士が部分的に繋がった状態となっており、その状態の磁性板70に対して面取りパンチ102による角部74の面取りが施される。このため、面取りの際にティース構成部43が意図しない形に変形(倒れや傾き等)してしまうことが抑制されるようになっている。
また、本実施形態では、上記半抜き工程において、ティース構成部43の周方向両側にリブ73が形成されるため、半抜きされた状態でのティース構成部43の剛性がより向上される。その結果、面取りパンチ102の押圧の際に、ティース構成部43が意図しない形に変形してしまうことがより一層抑制されている。
また、半抜き工程にて形成された磁性板70の各突出部71は、ダイ81の各孔82に対して周方向に係止されているため、面取りパンチ102の押圧の際に、磁性板70が周方向にずれる回転ずれが生じにくくなっている。なお、面取りパンチ102の挿入部103の周方向寸法は、ダイ81の孔82の周方向寸法よりも小さく設定されている。
上記のような面取り工程によって、ティース構成部43に、図6及び図7に示す面取り部43aが形成される。なお、本実施形態では、面取りパンチ102の押圧によって、スロットSの径方向両端に位置する角部(ヨーク構成部42の内周縁の角部、及びティース構成部43の幅広部24bの径方向外側端部の角部)にも連続的に面取り部43aが形成される(図6参照)。
面取りパンチ102にてティース構成部43の角部74を面取りした後、磁性板70から面取りパンチ102を上方に抜く。その後、ストリッパプレート101及び面取りパンチ102を含む面取り用上型100を上方に移動させて磁性板70の挟持状態を解除する。ここでも、半抜き工程にて形成された各突出部71がダイ81の各孔82に対して周方向に係止されているため、面取りパンチ102を磁性板70から離間させるときや、ストリッパプレート101を上方に移動させるとき等に、磁性板70が周方向にずれてしまうことが防止されている。
[打ち抜き工程]
次に、図12に示すように、下型80のダイ81の上方に打ち抜き用上型110を配置し、その打ち抜き用上型110のストリッパプレート111とダイ81とで磁性板70を板厚方向に押圧挟持する。そして、その状態で、磁性板70における各ティース構成部43の周方向間(前記各凹部72)を打ち抜きパンチ112にて板厚方向に貫通するように打ち抜き、それにより、各ティース構成部43の周方向間に各スロットSが形成される。このとき、半抜き工程にて形成された前記各突出部71が、打ち抜きカス75として磁性板70から離間される。これにより、角部74に面取りが施された各ティース構成部43を有する端面コアシート40が完成する。なお、打ち抜きパンチ112による打ち抜きは、各ティース構成部43の周方向間に対して同時になされる。
そして、上記の半抜き工程、面取り工程及び打ち抜き工程を経て成形された端面コアシート40を2つ用意し、それらをメインコア部31の軸方向両端部にそれぞれかしめ固定する。それにより、ステータコア21が完成する。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)磁性板70から端面コアシート40を成形する際、各ティース構成部43の周方向間(スロットに対応する部分)を半抜きする(半抜き工程)。これにより、各ティース構成部43同士が完全に分断されない状態としてティース構成部43の剛性の低下を抑制しつつも、後の面取り工程で面取りする角部74を形成することができる。そして、そのように各ティース構成部43同士が完全に分断されていない状態で、ティース構成部43の周方向端部の角部74を面取りパンチ102にて押圧して面取りするため、面取りの際にティース構成部43が意図しない形に変形することを抑制することができる。
また、面取り工程の後の打ち抜き工程で、各ティース構成部43の周方向間の半抜き箇所を打ち抜きパンチ112にて打ち抜くことでティース構成部43が分断される。ここで、面取りパンチ102によってティース構成部43の周方向端部の角部74を面取りした際に、万一、ティース構成部43の肉が周方向に流れて各ティース構成部43の周方向間(スロットS)の形状が変形してしまったとしても、打ち抜きパンチ112の打ち抜きによってティース構成部43のスロット側に流れた肉が除去され、スロットSを所望の形状に形成することができる。
(2)端面コアシート40の成形時において、半抜きパンチ92の半抜きによって磁性板70に形成された突出部71がダイ81の孔82に対して周方向に係止される。このため、例えば面取りパンチ102の押圧の際に生じうる磁性板70の回転ずれの発生を抑制することができる。
(3)面取り工程において、面取りパンチ102にて端面コアシート40のティース構成部43の周方向両端部の角部74に面取り部43aが形成されるため、様々な巻線態様において、例えばセグメント導体25の表面の絶縁皮膜の剥離や、絶縁部材47の損傷等を抑制することができる。
(4)半抜きパンチ92は、端面コアシート40の各ティース構成部43の周方向間を半抜きする際に該ティース構成部43の周方向側部にリブ73を成形するためのリブ成形凹部92aを有する。このため、半抜きパンチ92の半抜き時にティース構成部43の周方向側部にリブ73が形成され、それにより、半抜きされた状態でのティース構成部43の剛性がより向上される。その結果、面取りパンチ102の押圧の際に、ティース構成部43が意図しない形に変形することをより一層抑制することができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、端面コアシート40の板厚T1は、ステータコア21を構成する他のコアシート30の板厚T2よりも厚く設定される。つまり、コアシート30を薄くすることでメインコア部31内に生じる渦電流を小さく抑えつつも、端面コアシート40においてはコアシート30よりも厚いため、ティース構成部43の角部に形成される面取り部43aの曲率半径Rmをコアシート30の板厚T2よりも大きく設定することが可能となる(図14参照)。そして、曲率半径Rmを大きくすることで面取り部43aの幅(長さ)が広くなり、その結果、面取り部43aにおけるセグメント導体25及び絶縁部材47の応力集中をより一層緩和させることが可能となる。
・上記実施形態では、ティース構成部43に面取り部43aが形成される端面コアシート40は、ステータコア21を構成する他のコアシート30に対して厚み等の形状を異ならせているが、端面コアシート40とコアシート30とを、面取り部43aを除いた部分に関しては互いに同一形状としてもよい。詳しくは、上記実施形態では、端面コアシート40の板厚T1はコアシート30の板厚T2よりも厚いが、それらの板厚T1,T2を等しくしてもよく、また、端面コアシート40の板厚T1をコアシート30の板厚T2よりも薄くしてもよい。また、上記実施形態では、端面コアシート40のティース構成部43の先端部にロータ対向部44を形成したが、そのロータ対向部44を省略してコアシート30のティース構成部33と同一構成としてもよい。
・上記実施形態では、面取りパンチ102にて端面コアシート40のティース構成部43の周方向両端部の角部74に面取り部43aを形成したが、これ以外に例えば、巻線態様に応じて、ティース構成部43の周方向一端の角部74のみに形成してもよい。
・上記実施形態では、スロットSの径方向両端に位置する角部(ヨーク構成部42の内周縁の角部、及びティース構成部43の幅広部24bの径方向外側端部の角部)にも面取り部43aを形成したが、これに特に限定されるものではなく、巻線態様に応じてスロットSの径方向両端に位置する角部の面取りの有無を変更してもよい。
・上記実施形態では、端面コアシート40をメインコア部31の軸方向両側にそれぞれ設けたが、これに特に限定されるものではなく、端面コアシート40をメインコア部31の軸方向一方側のみに設けてもよい。
・上記実施形態では、セグメント導体25とステータコア21との間の電気的な絶縁を図るための絶縁部材47を備えるが、セグメント導体25の表面に施された絶縁皮膜によって絶縁性が十分に確保できる場合には、上記実施形態から絶縁部材47を省いてもよい。
・上記実施形態では、セグメント導体25にて構成される電機子巻線22を用いたが、これ以外に例えば、銅線等をティースに巻回してなる電機子巻線を用いてもよい。
・上記実施形態では、ロータ14の界磁磁石62にフェライト磁石を用いたが、これ以外に例えば、ネオジム磁石等、その他の磁石を用いてもよい。
・上記実施形態では、ロータ14をステータ13の内周側に配置したインナロータ型のモータ10に具体化したが、これに特に限定されるものではなく、ロータをステータの外周側に配置したアウタロータ型のモータに具体化してもよい。なお、アウタロータ型のモータの場合、ステータコアのティースは径方向外側に延出するように構成することが好ましい。
・上記実施形態では、ステータ13を電機子としたブラシレスモータの電機子コア(ステータコア21)の製造方法に適用したが、ロータ14を回転電機子とした直流モータの電機子コアの製造方法に適用してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)請求項1〜4のいずれか1項に記載の電機子コアの製造方法において、
前記半抜きパンチの半抜きにより前記磁性板の板厚方向に突出形成された突出部を、前記面取り工程に使用する型に対して前記磁性板の板面方向に係止させることを特徴とする電機子コアの製造方法。
この製造方法によれば、ティース構成部の周方向端部の角部を面取りパンチにて面取りする際に、磁性板のずれを抑制することができる。
10…モータ、13…ステータ(電機子)、14…ロータ、18…回転軸、21…ステータコア(電機子コア)、22…電機子巻線、30…コアシート、31…メインコア部、32…ヨーク構成部、33…ティース構成部、40…端面コアシート、42…ヨーク構成部、43…ティース構成部、43a…面取り部、70…磁性板、73…リブ、74…角部、92…半抜きパンチ、92a…リブ成形凹部、102…面取りパンチ、S…スロット。

Claims (4)

  1. 環状のヨーク構成部と、該ヨーク構成部から径方向に延び周方向に複数並設されたティース構成部とを備えた磁性体よりなるコアシートが複数枚積層されてなり、それら積層されたコアシートのうちの端に位置する端面コアシートにおける前記ティース構成部の周方向端部の角部に面取り部が形成された電機子コアの製造方法であって、
    前記端面コアシートの基材である磁性板から前記各ティース構成部の周方向間を半抜きパンチにて半抜きする半抜き工程と、
    前記各ティース構成部の周方向間が半抜きされた状態で、該ティース構成部の周方向端部の角部を面取りパンチにて押圧して前記面取り部を形成する面取り工程と、
    前記面取り工程後、前記各ティース構成部の周方向間の半抜き箇所を打ち抜く打ち抜き工程と
    を有することを特徴とする電機子コアの製造方法。
  2. 請求項1に記載の電機子コアの製造方法において、
    前記面取り工程において、前記面取りパンチにて前記端面コアシートのティース構成部の周方向両端部の角部に前記面取り部が形成されることを特徴とする電機子コアの製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の電機子コアの製造方法において、
    前記半抜きパンチは、前記端面コアシートの各ティース構成部の周方向間を半抜きする際に該ティース構成部の周方向側部にリブを成形するためのリブ成形凹部を有することを特徴とする電機子コアの製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電機子コアの製造方法において、
    前記端面コアシートの板厚は、電機子コアを構成する他の前記コアシートの板厚よりも厚く設定されていることを特徴とする電機子コアの製造方法。
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