JP2013008420A - 情報処理装置のhdd支持構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】着脱可能なHDDを備える情報処理装置において、取り付け、取り外しの容易さを可能とし、耐震性を向上させた情報処理装置のHDD支持構造を提供することを目的とする。
【解決手段】筺体1内の基板7に固定されるコネクタ8とHDDに備えるコネクタ9とを接続し、筺体1には、筺体に固定されスロットからコネクタ8にHDD4aを案内する案内レール6と、コネクタ8の近傍で筺体内、または、案内レール6に固定される係合部材14とを備え、HDD4aと、HDDトレイ4bと、HDDトレイに固定され、HDDトレイの後端部で係合部材14と係合する位置に設けられる端部材13とを備えるHDDユニット4と、係合部材及び端部材は、いずれか一方は弾性体、他方は剛体で成形し、HDDユニットを挿入し、係合部材と端部材とを面接触させ、筺体の前面に固定するとともに、コネクタ9とコネクタ8とを圧接して固定するようにしたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】筺体1内の基板7に固定されるコネクタ8とHDDに備えるコネクタ9とを接続し、筺体1には、筺体に固定されスロットからコネクタ8にHDD4aを案内する案内レール6と、コネクタ8の近傍で筺体内、または、案内レール6に固定される係合部材14とを備え、HDD4aと、HDDトレイ4bと、HDDトレイに固定され、HDDトレイの後端部で係合部材14と係合する位置に設けられる端部材13とを備えるHDDユニット4と、係合部材及び端部材は、いずれか一方は弾性体、他方は剛体で成形し、HDDユニットを挿入し、係合部材と端部材とを面接触させ、筺体の前面に固定するとともに、コネクタ9とコネクタ8とを圧接して固定するようにしたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明の実施形態は、情報処理装置のHDD支持構造に関する。
社会インフラの分野で使用されるコンピュータは、汎用のパソコンに求められる以上の頑健性、信頼性、及び保守の容易性が要求される。このような要求に答えるコンピュータとして産業用コンピュータがある。
この産業用コンピュータの記憶装置としては、データの高速転送が可能なSATA(Serial Advanced Technology)で、筺体前面パネルから交換が可能なフロント交換タイプのHDDユニットが求められている。
このフロント交換タイプのHDD(Hard Disk Drive)ユニットを備える産業用コンピュータ200の例を図5に示す。筺体1の正面部にはHDDユニット40の入れ替え用のスロット2が設けられている。
HDD4aはHDDトレイ4bに底面にて固定され、HDDトレイ4bと一体固定されたHDDユニット40としてスロット2に差し込まれ、案内レール6にガイドされて、正面ネジ部4cにて筐体1へ固定される。
この構成での詳細をA−A’断面から見た側面図を図6に示す。筺体1のスロット2の内部にはHDDトレイ4bを案内するための案内レール6がトレイの挿入方向に設置され、さらにスロット2の奥部にはコネクタ8を備えた基板7が、HDD4aの先端部に備えられたコネクタ9をHDDトレイ4に押し込んで嵌め合う位置に固定されている。
このような構成においては、HDD4aと筺体1のコネクタ8との電気的な接続が、HDDトレイ4aを筐体1に取り付けることで実現できるようにしている。
HDD4aの後端部のコネクタ9と基板7に固定されているコネクタ8とは、HDD4a本体の寸法公差、HDDトレイ4bの製造上の寸法公差、HDD4aをHDDトレイ4bに組み付けた際のHDDユニット40としての寸法公差、などの誤差要因を加味して設計する必要がある。
そのため、HDD4aのコネクタ9と基板7のコネクタ8とを公差内で嵌合出来るように、実際の設計ではHDDトレイ4bと案内レール6との間には適度な隙間10を設けている。
このような電気的接合部が嵌合しているコネクタ接続においては、HDDユニット40が振動した場合にこの電気的接合部が損傷しないようにするため、コネクタ接点間の相対位置を一定に保つ必要がある。
そのため、夫々のコネクタの導体部分を挿脱方向に対して傾斜した傾斜面として成形し、HDDが本体に装着されるときに、相互の傾斜面が面接触状態に圧接するようコネクタを押圧し、HDDを押し込む力により、基板側のコネクタとHDD側のコネクタとが嵌合結合されるように構成した電気接続構造が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、HDDとその取り付けフレームを剛体として一体化し、筺体の取り付けアングルとの間に防振ゴムを介して取り付ける構成の磁気ディスク装置が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
上述したような従来の産業用コンピュータ等の情報処理装置においては、HDDが情報処理装置の筐体と一体の剛体として固定されている場合と異なり、情報処理装置の外部に露出している筺体パネル面のみで固定されるため、筺体内部で隙間10が生じるのは構造上避けられない。
この隙間10が存在する状態で外部から筺体全体に衝撃、振動が加えられると、案内レール6とHDDトレイ4bとの間で衝突現象が起こり、時には外部から与えられる加速度以上の衝撃力が発生す場合がある。
HDD4aにとっては、衝撃力により内部のディスク及び読み取りヘッドの損傷や、HDD4a側のコネクタ9と筐体側のコネクタ8との相対変位が大きくなり、コネクタ導体(ピン)間の接触不良を引き起こしたりし、故障のなる可能性がある。
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示された構成には、HDDが着脱可能な構成においてHDDの防振を行う技術が開示されていない。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、筺体全面から着脱可能なHDDを備える情報処理装置において、取り付け、取り外しの容易さを可能とし、さらに、耐震性を向上させた情報処理装置のHDD支持構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本実施例による情報処理装置のHDD支持構造は、情報処理装置の筺体内の基板に固定される第1のコネクタとHDDに備える第2コネクタとを接続し、当該HDDを着脱可能に設けられる情報処理装置のHDD支持構造であって、前記筺体には、その壁面に前記HDDを挿入するスロットを設け、さらに、当該筺体に固定され当該スロットから前記第1のコネクタに前記HDDを案内する前記筺体に固定された案内レールと、前記第1のコネクタの近傍で前記筺体内、または、前記案内レールに固定される係合部材と、を備え、前記HDDと、前記HDDを一つの剛体として固定するHDDトレイと、当該HDDトレイに固定され、当該HDDトレイの後端部で前記係合部材と係合する位置に設けられる端部材と、を備えるHDDユニットと、前記係合部材及び前記端部材は、いずれか一方は弾性体、他方は剛体で成形し、前記スロットから前記HDDユニットを挿入して、前記係合部材と端部材とを面接触させ、前記HDDユニットを前記筺体の前面に固定するとともに、前記第2のコネクタと前記第1のコネクタとを圧接して固定するようにしたことを特徴とする。
以下、実施形態の情報処理装置のHDD支持構造について図面を参照して説明する。
(実施例1)
図1を参照して実施例1を説明する。図1は実施例1の情報処理装置100のHDD支持構造を示す。図1(a)は、図5に示したように、HDDユニット4を筐体1内部に取り付けるとき、その挿入方向に対しその側面A−A’から見た内部断面図を示し、図1(b)は図1(a)のY−Y’横断面から見たコネクタ9側の部分拡大図を示す。
図1を参照して実施例1を説明する。図1は実施例1の情報処理装置100のHDD支持構造を示す。図1(a)は、図5に示したように、HDDユニット4を筐体1内部に取り付けるとき、その挿入方向に対しその側面A−A’から見た内部断面図を示し、図1(b)は図1(a)のY−Y’横断面から見たコネクタ9側の部分拡大図を示す。
図1に示す情報処理装置のHDD支持構造は、情報処理装置100の筺体1内の基板7に固定される第1のコネクタ8とHDD4aに備える第2コネクタ9とを接続し、当該HDD4aを着脱可能に設けられる。
図1に示すようにHDD支持構造は、筺体1の壁面にHDDユニット4を挿入するスロット2を設け、さらに、当該筺体1に固定されスロット2から基板7に固定された第1のコネクタ8にHDDユニット4を案内する筺体1に固定された案内レール6と、第1のコネクタ8の近傍で(筺体1内、または、)案内レール6に固定される係合部材14と、を備える。
HDDユニット4は、HDD4aと、HDD4aを一つの剛体として固定するHDDトレイ4bと、当該HDDトレイ4bに固定され、HDDトレイ4bの後端部で係合部材14と係合する位置に設けられる端部材13と、を備える。
そして、係合部材14及び端部材13は、いずれか一方は弾性体、他方は剛体で成形し、スロット2からHDDユニット4aを挿入して、係合部材14と端部材13とを面接触させ、HDDユニット4aを筺体1の前面に固定するとともに、第2のコネクタ9と第1のコネクタ8とを圧接して固定する。
図1の各部が、図6と異なる点は、HDDトレイ4bには挿入方向の先端部に端部材13を備え、この端部材13の対応するコネクタ8の近傍の位置において、例えば、案内レール6に、弾性体で成形された係合部材14を備えるようにしたことに有る。
例えば、端部材13は、図1に示すように先端の形状が垂直方向に3角形の凸形状とし、嵌合する係合部材14は3角形の凹形状とし、HDDトレイ4bを筺体1に挿入して、HDD4aの第2のコネクタ9と基板7上に固定された第1のコネクタ8とが接続され、突出体13と係合部材14が嵌合接続される。
この係合部材14はゴムなどの弾性体で作られているため、第2のコネクタ9と第1のコネクタ8の位置合わせには影響を与えない。
尚、本実施例には上下方向に対する耐震性を図示したが、端部材13の形状を水平方向の凸形状とし、嵌合する係合部材14を凹形状とすることで、直交する2軸方向での耐震性に備えることが可能である。また、凹形状の係合部材をHDDユニットに備え、凸形状の筺体内部に備えても同様の効果が得られる。
また、嵌合形状は、位置決めし易い形状であれば何れの形状でも良い。
本実施例によれば、筺体全面から着脱可能なHDDを備える情報処理装置において、取り付け、取り外しの容易さを可能とし、さらに、耐震性を向上させた情報処理装置のHDD支持構造を提供することができる。
(実施例2)
図2を参照して実施例2を説明する。図2の各部について、図1各部と同一部分は同一の符号で示し、その説明を省略する。
図2を参照して実施例2を説明する。図2の各部について、図1各部と同一部分は同一の符号で示し、その説明を省略する。
実施例2が実施例1と異なる点は、図1に示す実施例1では、HDDトレイ4bには挿入方向の先端部に端部材13を備え、この端部材13の対応するコネクタ8の近傍の位置において、案内レール6に、弾性体で成形された係合部材14を備えたが、実施例2では、HDD4を搭載したHDDトレイ4b内部の案内レール6の挿入方向先端部に3隅、上下方向と左(右いずれか)に平板の端部材13aを備え、この端部材3aの対向する位置で案内レール6にバネ材で成形された一対の係合部材14aを備え、HDDトレイ4bの断面Y−Y’における直交する上下、左右の2方向での変位を抑制するようにしたことにある。
但し、バネ材の硬さは、HDDトレイ4bを筺体1に組み込んだ際に接続されるHDDユニット4側の第2のコネクタ9と基板7の第1のコネクタ8との位置合わせに影響を与えない程度に抑えるように設定する。
本実施例によれば、実施例1同様に、筺体全面から着脱可能なHDDを備える情報処理装置において、取り付け、取り外しの容易さを可能とし、さらに、耐震性を向上させた情報処理装置のHDD支持構造を提供することができる。
(実施例3)
図3を参照して実施例3を説明する。図3の各部について、図1各部と同一部分は同一の符号で示し、その説明を省略する。
図3を参照して実施例3を説明する。図3の各部について、図1各部と同一部分は同一の符号で示し、その説明を省略する。
実施例3が実施例1と異なる点は、図1に示す実施例1では、HDDトレイ4bには挿入方向の先端部に端部材13を備え、この端部材13の対応するコネクタ8の近傍の位置において、HDDトレイ4bと同程度の長さの案内レール6に弾性体で成形された係合部材14を備えたが、実施例3では、HDD4を搭載したHDDトレイ4bを内部の案内レール6a長さLgを筺体1のスロットからHDDトレイ4bの全長Lの半分以下の長さとし、またHDDトレイ4bの挿入方向先端部に水平及び垂直方向で位置決め可能なL形形状の端部材13bを備え、この端部材13bの対向する位置で案内レール6aにL型形状と嵌合する弾性体で成形された係合部材14bを設けるようにしたことにある。
この係合部材14bは適度な弾性を有しており、HDDトレイ4bを収納した際に、ある程度つぶれる構造となっている。また、係合部材14bの厚さは、HDDトレイ4bを筺体1に収納する際に、第2のコネクタ9と第1のコネクタ8が係合しはじめた後でHDDトレイ4bと係合部材14bの嵌合接触が始まるような位置に設定する。
一般に、HDDトレイ4bを保持する力が弱くなる。その場合、筺体1が加振されている間内部のHDDトレイ4bの振幅が若干大きくなってしまう場合がある。
その場合には、本実施例に示すように、案内レール6aの長さをHDDトレイ4bの全長の半分以下に短くすることで、HDDトレイ4bの振幅が大きい最奥部でのHDDトレイ4aと案内レール6aとの干渉を避けるように構成することも出来る。
本実施例3によれば、筺体前面から着脱可能なHDDを備える情報処理装置において、取り付け、取り外しの容易さを可能とし、さらに、耐震性を向上させた情報処理装置のHDD支持構造を提供することができる。
(実施例4)
図4を参照して実施例4を説明する。実施例4の各部について、図1各部と同一部分は同一の符号で示し、その説明を省略する。
図4を参照して実施例4を説明する。実施例4の各部について、図1各部と同一部分は同一の符号で示し、その説明を省略する。
実施例4が実施例1と異なる点は、HDDトレイ4bの挿入方向の先端部に端部材13を備え、この端部材13の対応するコネクタ8の近傍の位置において、HDDトレイ4bの案内レール6に弾性体で成形された係合部材14を備えたが、実施例4では、HDDトレイ4bの端部材13cとして逆U字状のブラケットを備え、一方、HDDトレイ6を筺体1に格納した位置において、このブラケットに圧接する、先端を丸く加工し弾性体で成形された係合部材14cを、筺体1または案内レール6に設けるようにしたことにある。
本実施例によれば、筺体前面から着脱可能なHDDを備える情報処理装置において、取り付け、取り外しの容易さを可能とし、さらに、耐震性を向上させた情報処理装置のHDD支持構造を提供することができる。
本発明のいくつかの実施例を説明したが、これらの実施例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら新規な実施例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で,種々の省略、置き換え、変更を行うことが出来る。これらの実施例やその変形は、発明の要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明と均等の範囲に含まれる。
1 筺体
2 スロット
4、40 HDDユニット
4a HDD
4b HDDトレイ
4c 固定ネジ
6 案内レール
7 基板
8 第1のコネクタ
9 第2のコネクタ
10 (HDDトレイと案内レールとの間の)隙間
13、13a、13b、13c 端部材
14、14a、14b、14c 係合部材
100、200 情報処理装置
2 スロット
4、40 HDDユニット
4a HDD
4b HDDトレイ
4c 固定ネジ
6 案内レール
7 基板
8 第1のコネクタ
9 第2のコネクタ
10 (HDDトレイと案内レールとの間の)隙間
13、13a、13b、13c 端部材
14、14a、14b、14c 係合部材
100、200 情報処理装置
Claims (2)
- 情報処理装置の筺体内の基板に固定される第1のコネクタとHDDに備える第2コネクタとを接続し、当該HDDを着脱可能に設けられる情報処理装置のHDD支持構造であって、
前記筺体には、その壁面に前記HDDを挿入するスロットを設け、さらに、当該筺体に固定され当該スロットから前記第1のコネクタに前記HDDを案内する前記筺体に固定された案内レールと、前記第1のコネクタの近傍で前記筺体内、または、前記案内レールに固定される係合部材と、を備え、
前記HDDと、前記HDDを一つの剛体として固定するHDDトレイと、当該HDDトレイに固定され、当該HDDトレイの後端部で前記係合部材と係合する位置に設けられる端部材と、を備えるHDDユニットと、
前記係合部材及び前記端部材は、いずれか一方は弾性体、他方は剛体で成形し、
前記スロットから前記HDDユニットを挿入して、前記係合部材と端部材とを面接触させ、前記HDDユニットを前記筺体の前面に固定するとともに、前記第2のコネクタと前記第1のコネクタとを圧接して固定するようにしたことを特徴とする情報処理装置のHDD支持構造。 - 前記トレイの後端部の端部材と前記係合部材はとの接触面は、前記基板の平面に対して2軸の方向で面接触可能な嵌合形状とした請求項1に記載の情報処理装置のHDD支持構造。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011140868A JP2013008420A (ja) | 2011-06-24 | 2011-06-24 | 情報処理装置のhdd支持構造 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011140868A JP2013008420A (ja) | 2011-06-24 | 2011-06-24 | 情報処理装置のhdd支持構造 |
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Country Status (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104392736A (zh) * | 2014-11-14 | 2015-03-04 | 江门市未来之星网络科技有限公司 | 西数2.5寸硬盘平推式底层通信设备及其底层通信方法 |
Citations (3)
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-
2011
- 2011-06-24 JP JP2011140868A patent/JP2013008420A/ja active Pending
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