JP2012009728A - 電子機器収納ラック - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーブルの曲げ変形を伴った配線処理による複数個のラック側コネクタの傾きを簡単な構造と簡単な作業で抑えることができる電子機器収納ラックを提供すること。
【解決手段】電子機器収納ラックは、電子機器を収納可能なラック本体と、ラック本体に固定され、電子機器の背面に備える機器側コネクタ220と接続可能なフローティング機構を有する複数個のラック側コネクタ150が取付けられたコネクタ取付部材130と、コネクタ取付部材130に対し所定の間隔で設けられ、コネクタ取付部材130に対する複数個のラック側コネクタ150の傾きを規制するコネクタ規制部材140とを備え、コネクタ規制部材140は、ラック側コネクタ150の個数と同数の規制用孔F、Gを有しており、各ラック側コネクタ150の先端が規制用孔F、Gに挿入された状態となるように配置するようにした。
【選択図】図5

Description

本発明は、電子機器を収納する電子機器収納ラックに関し、詳細には、電子機器収納ラックの背面にラック側コネクタを支持する構造に関する。
従来の電子機器を収納する電子機器収納ラックにおいては、ラック内に複数のラックマウントが固定され、電子機器をラックマウントごとに収納することができるようになっている。
ラックマウントに収納される電子機器の背面側には機器側コネクタを備え、ラックマウントの背面側にはラック側コネクタを備えており、電子機器をラックマウントに収納すると、機器側コネクタがラック側コネクタに接続されるようになっている。ラックマウントの背面側には、ラック側コネクタに接続されたケーブルが配線処理されており、電子機器は、このケーブルを介して他の電子機器と電気的に接続されるようになっている。
ラックマウントは、電子機器を確実に収納できるように、収納する寸法に少しあそびを有しているが、このあそびがあるため、電子機器はラックマウントに対してがたつきが生じ、機器側コネクタがラック側コネクタに対して位置ずれを生じる。この結果、機器側コネクタがラック側コネクタに接続できないことがあるため、ラック側コネクタには、このような位置ずれを吸収するフローティング機構を備えている。
このようなフローティング機構付のラック側コネクタをラックマウントの背面側に備えた電子機器収納ラックとして、ラックマウントの背面側にコネクタ取付け板が固定され、このコネクタ取付け板を挟むように、コネクタ取付け板の前後にフローティング板が取付られているものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この電子機器収納ラックでは、ラック側コネクタがこのフローティング板に設けられており、フローティング板がコネクタ取付け板に対して上下左右にスライドするので、ラック側コネクタが上下左右に所定の範囲で変位するようになっている。
ところで、電子機器収納ラックにおいて、例えば、電子機器と他の電子機器とが近接して収納される場合、上下左右に変位するように設けられたラック側コネクタに接続されたケーブルを、他の電子機器と電気的に接続されるように配線処理したとき、ケーブルには曲げ変形が生じるため、この曲げ変形に反発する反発力がラック側コネクタに作用する。この結果、ラック側コネクタのフローティング機構があるために、コネクタ取付板に対してラック側コネクタが傾いてしまい、電子機器を収納する際、機器側コネクタとうまく接続できない問題が生じた。
このため、特許文献1に記載の電子機器収納ラックには、ラック側コネクタが傾いてしまうことを防止する構造を備えている。この構造は、コネクタ取付け板に対し、ケーブル支持部材とケーブル保持部材とが所定の間隔で平行に配置され、ケーブル保持部材がケーブル支持部材に対し、上下左右に所定の範囲で変位するようになっており、ケーブルがケーブル保持部材の上面にケーブル固定具により固定されるようになっている。
このようなケーブル保持構造によって、ラック側コネクタが上下左右に変位すると、ケーブル保持部材もケーブルを介して上下左右に追従して変位するため、ラック側コネクタがケーブルの曲げ変形を伴った配線処理の影響を受けることなく、ラック側コネクタが傾かないようになっている。
しかしながら、特許文献1では、機器側コネクタとラック側コネクタを1個ずつ備えた構造であるため、電子機器の背面側に複数個の機器側コネクタが一列に備えられ、ラックの背面側に機器側コネクタと同数個のラック側コネクタが一列に備えられる場合、以下のような問題点が生じてしまう。
すなわち、ラック側コネクタごとにケーブル保持部材およびケーブル固定具が必要となり、これらの部材を1つ1つ取付ける手間が生じてしまうという問題点があった。また、ケーブルの曲げ変形を伴った配線処理により、それぞれのケーブルの配線方向が相違するときには、それぞれのラック側コネクタの傾き方向も相違するので、機器側コネクタをラック側コネクタに接続できなくなるという問題点があった。
また、ケーブルの太さがそれぞれ異なるときには、ケーブルの太さに見合ったケーブル保持部材およびケーブル固定具が必要となり、部品点数の増加につながるという問題点があった。さらに、それぞれのケーブルを1つの部材で支持するようにした場合、それぞれのケーブルの位置を決めるためのガイド構造が必要となり、複雑な構造になるという問題点があった。
特開2007−081290号公報(第2頁−第5頁、第1図−第4図)
本発明は上記問題点に鑑み、複数個のラック側コネクタを備えた電子機器収納ラックにおいて、ラック側コネクタに接続されたケーブルの曲げ変形を伴った配線処理による複数個のラック側コネクタの傾きを簡単な構造と簡単な作業で抑えることができる電子機器収納ラックを提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、電子機器を収納可能なラック本体と、同ラック本体に固定され、前記電子機器の背面に備える機器側コネクタと接続可能なフローティング機構を有する複数個のラック側コネクタが取付けられたコネクタ取付部材と、同コネクタ取付部材に対する前記ラック側コネクタの傾きを規制する規制用孔を前記ラック側コネクタの個数と同数またはそれ以上有するコネクタ規制部材とを備え、同コネクタ規制部材は、前記コネクタ取付部材に対し、前記複数個のラック側コネクタが前記コネクタ取付部材に取付けられた際、前記ラック側コネクタの先端が前記規制用孔に挿入された状態となるように配置したことを特徴とする。
本発明によれば、複数個のラック側コネクタを備えた電子機器収納ラックにおいて、ラック側コネクタに接続されたケーブルの曲げ変形を伴った配線処理による複数個のラック側コネクタの傾きを簡単な構造と簡単な作業で抑えることで、機器側とラック側の両コネクタの接続が容易にできる。
本発明による電子機器収納ラックに電子機器を収納した状態を示す要部外観斜視図である。 本発明による電子機器収納ラックを示す要部分解斜視図である。 本発明による電子機器収納ラックに収納する電子機器を示す外観斜視図である。 本発明によるコネクタを示す説明図であり、(A)はラック側コネクタを示す説明図、(B)は機器側コネクタを示す図3のA部拡大図である。 本発明によるラック側コネクタを支持する構造を示す要部上面図であり、(A)はコネクタ規制部材がない場合の支持状態を示す説明図、(B)はコネクタ規制部材がある場合の支持状態を示す説明図である。 本発明による電子機器収納ラックに支持されたラック側コネクタに、電子機器に備えた機器側コネクタを接続する様子を示す説明図であり、(A)は接続前を示す外観斜視図、(B)は接続後を示す外観斜視図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。本実施形態における電子機器収納ラックは、図1に示すように、電子機器200を収納可能なラック本体1を備え、このラック本体1は、ラック10とラックマウント100から構成されている。ラック10に複数のラックマウント100が固定され、このラックマウント100に電子機器200が収納されている。これにより、ラック10内に複数の電子機器200を収納することができるようになっている。
次に、電子機器収納ラックの構成を詳細に説明する。図2に示すように、ラックマウント100は、マウント部材110と、機器取付部材120とを備え、このラックマウント100に、コネクタ取付部材130、コネクタ規制部材140およびラック側コネクタ150が取付けられるようになっている。このように、各部材が取付けられたラックマウント100に電子機器200が収納されると、電子機器200に備える後述の機器側コネクタ220がラック側コネクタ150に接続されるようになっている。
マウント部材110は、金属製であり、機器取付部材120が取付けられる底板111と、この底板の両側から上方に延びる側板113と、この側板113の前方端から外側に直角に延びるフランジ114とを備えている。
底板111には、コーナーに近い位置に機器取付部材120を取付けるための取付孔112が形成され、フランジ114には、ラック10にマウント部材110を固定するための一対の切欠115が形成されている。
機器取付部材120は、金属製であり、マウント部材110に取付けられる底板121と、この底板121の前方端を上方に直角に折り曲げて形成されるフランジ124と、底板121の両側を上方に直角に折り曲げて形成される側板126と、側板126の上方端を底板121に対向するように直角に折り曲げて形成されるガイドレール127と、側板126の後方端をフランジ124に対向するように直角に折り曲げて形成されるフランジ128とを備えている。
底板121には、コーナーに近い位置に取付孔122が形成され、取付ネジ123がこの取付孔122に挿入され、上述の取付孔112に螺着されるようになっている。フランジ124には、両側に近い位置に後述の機器取付枠230を取付けるための一対の取付孔125が形成されている。ガイドレール127は、電子機器200を機器取付部材120の前方から後方に向けてガイドするものである。フランジ128には、コネクタ取付部材130を取付けるための一対の取付孔129が形成されている。なお、フランジ124の高さは、ガイドレール127からフランジ124の上端までの高さが、電子機器200を搭載できる高さになっている。
コネクタ取付部材130は、金属製であり、機器取付部材120に取付けられる前面板131と、この前面板131の上下左右の四辺から背面側に直角に延びる側板138とを備えている。
前面板131には、コーナーに近い位置に取付孔132が形成され、取付ネジ133がこの取付孔132に挿入され、上述の取付孔129に螺着されるようになっている。また、前面板131には、5個のラック側コネクタ150の先端が挿入される5個の貫通孔A〜Eが横一列に形成された貫通孔群134を備え、貫通孔A〜Eのそれぞれの周囲に一対の取付孔135が形成されている。
更に、前面板131には、貫通孔Aおよび貫通孔Eよりも外側に、コネクタ規制部材140を取付けるための取付孔136が形成され、この取付孔136よりも外側に、電子機器200に備える後述の機器側コネクタ220がラック側コネクタ150に対向するようにガイドするためのガイドピン137が設けられている。
コネクタ規制部材140は、平板状に形成された金属製であり、コネクタ取付部材130の前面側に、円筒状に形成されたスペーサ160を介して、コネクタ取付部材130と平行に設けられている。
コネクタ規制部材140には、コーナーに近い位置に取付孔141が形成され、取付ネジ142がこの取付孔141に挿入されるとともにスペーサ160の円筒内に挿入され、上述の取付孔136に螺着されるようになっている。また、コネクタ規制部材140には、コネクタ取付部材130に取付けられる5個のラック側コネクタ150の傾きを規制するための5個の規制用孔F〜Jが横一列に形成された規制用孔群143を備え、この規制用孔群143の規制用孔F〜Jは、上述の貫通孔群134である貫通孔A〜Eと互いに対向するようになっている。
ラック側コネクタ150は、同軸ケーブル151付のコネクタであり、フローティング機構を有するプラグである。このラック側コネクタ150は、取付ネジ152によってコネクタ取付部材130に取付けられ、同軸ケーブル151は、コネクタ取付部材130の背面側で配線処理され、図示しない他の電子機器と電気的に接続されるようになっている。具体的には、ラック10内に電子機器200と図示しない他の電子機器が収納される場合、電子機器200は、後述する機器側コネクタ150を介してラック側コネクタ150に接続される。このラック側コネクタ150に付いた同軸ケーブル151の他端にも図示しないフローティング機構付のラック側コネクタを備えており、図示しない他の電子機器に向けて同軸ケーブル151を配線処理し、図示しないラック側コネクタを介して図示しない他の電子機器の機器側コネクタに接続される。または、ラック10外の電子機器に接続される場合もある。
次に、電子機器200の構成について説明する。電子機器200は、図3に示すように、筐体210と、機器側コネクタ220と、機器取付枠230とを備えている。
筐体210は、略直方体状に形成され、背面側の両側近傍にガイド孔211が形成され、両側面にガイド溝212が水平に形成されている。機器側コネクタ220は、筐体210の背面側から外側に突出するように、ガイド孔211よりも内側の位置に、横一列に5個固定されている。
機器取付枠230は、機器取付部材120のフランジ124に取付ネジ233を用いて取付けられる前面枠231(図6(B)参照)と、この前面枠231の両側から直角に延びる側面枠232とを備えている。この側面枠232が筐体210の両側面の前方に取付ネジ234を用いて取付けられている。
次に、ラック側コネクタ150と機器側コネクタ210の構成について説明する。まず、ラック側コネクタ150は、図4(A)に示すように、機器側コネクタ220に嵌合される嵌合部153と、この嵌合部153に一体的に形成されるフランジ部155と、このフランジ部155に遊嵌可能に設けられるフローティング部材157とを備えている。このように、ラック側コネクタ150にフローティング機構を備えることで、ラック側コネクタ150が、コネクタ取付部材130に取付けられた際、電子機器200のラックマウント100に対するがたつきによって生じる機器側コネクタ220の位置ずれを、吸収できるようにしている。
嵌合部153は、その先端の内周面にテーパー154が形成され、このテーパー154の範囲内で、機器側コネクタ220に備える後述の嵌合部211との嵌合軸の軸合わせが可能になっている。フランジ部155は、長方形状に形成され、その両側に一対のフローティング用丸孔156が設けられている。
フローティング部材157は、ネジ挿通孔を有するボビン形状に形成され、フローティング用丸孔156に遊嵌可能に嵌合される嵌合部158と、この嵌合部158の両端に一体的に形成される一対のフローティング用フランジ部159とを備えている。
フローティングの移動範囲は、フローティング用丸孔156と嵌合部158との間のあそびによって形成されている。このあそびは、フローティング用丸孔156の直径Oと嵌合部158の外径Pの差分(O−P)と、嵌合部158の高さmとフランジ部155の厚さnの差分(m−n)とから成り立っている。
フローティング部材157に取付ネジ152を挿通し、コネクタ固定部材130の取付孔135に螺着した際、差分(O−P)と差分(m−n)によるあそびの範囲内で、嵌合部153とフランジ部155がフローティング部材157に対し、嵌合部153の径方向および嵌合軸方向に変位するようになっている。したがって、嵌合部153はフローティング部材157に対し、嵌合軸方向の変位に径方向の変位が合成されて傾いてしまう。
一方、機器側コネクタ220は、図4(B)に示すように、フローティング機構のない固定されたコネクタであり、ラック側コネクタ150に接続可能なレセプタクルである。機器側コネクタ220は、ラック側コネクタ150に嵌合する嵌合部221と、この嵌合部221に一体的に形成されるフランジ部222とを備えている。このフランジ部222が取付ネジ223によって電子機器200の背面側に固定されている。
次に、ラックマウント100、コネクタ取付部材130およびコネクタ規制部材140の組立手順について説明する。図2に示すように、まず、スペーサ160を介してコネクタ規制部材140をコネクタ取付部材130に固定する。この時、取付ネジ142が取付孔141およびスペーサ160に挿入され、取付孔136に螺着される。次いで、このコネクタ取付部材130を機器取付部材120に固定する。この時、取付ネジ133が取付孔132に挿入され、取付孔129に螺着される。更に、この機器取付部材120をマウント部材110に固定する。この時、取付ネジ123が取付孔122に挿入され、取付孔112に螺着される。
次に、ラック側コネクタ150をコネクタ取付部材130およびコネクタ規制部材140に支持させる組立手順について説明する。なお、上述のように組立られたラックマウント100がラック10に固定された状態で、ラック本体1の背面側から、ラック側コネクタ150をコネクタ取付部材130およびコネクタ規制部材140に支持させるものとして説明する。
図2および図5(B)に示すように、ラック側コネクタ150の嵌合部153を貫通孔Aに挿入するとともに、規制用孔Fに挿入する。次いで、取付ネジ152をフローティング部材157に挿入するとともに、取付孔135に螺着する。他のラック側コネクタ150は図示していないが、上述と同様に、それぞれの嵌合部153を貫通孔B〜Eに挿入するとともに、規制用孔G〜Jに挿入し、その後、取付ネジ152をフローティング部材157に挿入するとともに、取付孔135に螺着する。
これにより、5個のラック側コネクタ150のそれぞれの嵌合部153の先端が、規制用孔F〜Jに挿入された状態で、規制用孔F〜Jの前面側の開口端に沿うように配置される。このような配置となるように、コネクタ取付部材130とコネクタ規制部材140との間に介在されるスペーサ160の長さが設定されている。なお、規制用孔F〜Jの前面側の開口端に必ずしも沿わなくてもよく、開口端よりも若干突出された状態で配置されるようにしてもよい。また、5個のラック側コネクタ150は、コネクタ取付部材130およびコネクタ規制部材140に対して遊嵌可能に支持された状態となる。
すなわち、貫通孔A〜Eと嵌合部153との間には、寸法にあそびを有している。このあそびは、貫通孔A〜Eの直径Sと嵌合部153の外径Rの差分(S−R)から成り立っている。この差分(S−R)は、上述の差分(O−P)以上になっていればよいが、本実施形態では差分(S−R)を差分(O−P)と同一に設定している。
また、規制用孔F〜Jと嵌合部153との間には、寸法にあそびを有している。このあそびは、規制用孔F〜Jの直径Qと嵌合部153の外径Rの差分(Q−R)から成り立っている。更に、規制用孔F〜Jの直径Qは、貫通孔A〜Eの直径S以下になっていればよいが、本実施形態では規制用孔F〜Jの直径Qは、貫通孔A〜Eの直径Sよりも小さく設定している。これにより、貫通孔A〜Eに対する嵌合部153の径方向の可動範囲よりも、規制用孔F〜Jに対する嵌合部153の径方向の可動範囲が狭くなっている。
この結果、上述の差分(m−n)と差分(S−R)と差分(Q−R)によるあそびの範囲内で、嵌合部153がコネクタ取付部材130およびコネクタ規制部材140に対し、嵌合部153の径方向および嵌合軸方向に変位するようになっており、上述した差分(O−P)と差分(m−n)によるあそびの範囲内での嵌合部153の径方向および嵌合軸方向の変位よりも小さくなっている。
したがって、本実施形態におけるコネクタ規制部材140を配置しない場合、図5(A)に示すように、コネクタ取付部材130の背面側において、曲げ変形を伴った同軸ケーブル151の配線処理がなされると、コネクタ取付部材130に対し、ラック側コネクタ150が必要以上に傾いた状態となる。このため、機器側コネクタ220の嵌合部153の嵌合軸に対し、ラック側コネクタ150の嵌合部153の嵌合軸が、例えば、左方向に角度θ傾いた状態となり、このラック側コネクタ150に機器側コネクタ220を正しく接続できなくなる。仮に、無理して接続できたとしても、ラック側コネクタ150および機器側コネクタ220が破損することになる。
これに対して、本実施形態におけるコネクタ規制部材140を配置している場合、図5(B)に示すように、コネクタ取付部材130の背面側において、曲げ変形を伴った同軸ケーブル151の配線処理がなされると、ラック側コネクタ150の左方向の角度θの傾きはコネクタ規制部材140の規制用孔F〜Jによって所定範囲に規制され、コネクタ取付部材130およびコネクタ規制部材140に対し、ラック側コネクタ150は若干傾いた状態となる。したがって、ラック側コネクタ150の嵌合部153の径方向および嵌合軸方向の変位が、上述の差分(m−n)と差分(S−R)と差分(Q−R)によるあそびの範囲内に限定されるため、機器側コネクタ220の嵌合部153の嵌合軸に対し、ラック側コネクタ150の嵌合部153の嵌合軸を、略同一軸方向に対向させた状態にすることができる。
次に、電子機器200をラックマウント100に収納するとともに、機器側コネクタ220をラック側コネクタ150に接続する方法について説明する。図5(B)および図6に示すように、まず、電子機器200を機器取付部材120に収納する。この時、電子機器200のガイド溝212を機器取付部材120のガイドレール127に合わせて電子機器200をガイドさせ、電子機器200をコネクタ規制部材140に向けてスライドさせる。その後、電子機器200のガイド孔211をコネクタ取付部材130のガイドピン137でガイドさせ、更に、電子機器200をコネクタ規制部材140に向けてスライドさせる。この時、電子機器200の機器取付部材120に対する位置ずれを補正し、嵌合部221が嵌合部153に略同一軸方向に対向するように位置合わせされる。次いで、嵌合部221の先端が嵌合部153のテーパー154に当接されると、嵌合部153と規制用孔F〜Jとの遊嵌範囲で、嵌合部221と嵌合部153の嵌合軸同士が合わせられる。次いで、嵌合部221と嵌合部153とが互いに嵌合され、機器側コネクタ220とラック側コネクタ150の図示しない結合部同士が結合されて電気的に接続される。最後に、前面枠231をフランジ124に固定させる。この時、取付ネジ233が取り付け孔125に螺着される。
以上説明してきた本実施形態における電子機器収納ラックは、電子機器200を収納可能なラック本体1と、このラック本体1に固定され、電子機器200の背面に備える機器側コネクタ220と接続可能なフローティング機構を有する5個のラック側コネクタ150が取付けられるコネクタ取付部材130と、このコネクタ取付部材130に対するラック側コネクタ150の傾きを規制する規制用孔F〜Jをラック側コネクタ150と同数の5個有するコネクタ規制部材140とを備えている。
このコネクタ規制部材140は、コネクタ取付部材130に対し、5個のラック側コネクタ150がコネクタ取付部材130に取付けられた際、ラック側コネクタ150の先端が規制用孔F〜Jに挿入された状態となるように配置されている。
また、1個のコネクタ規制部材140が、スペーサ160を介してコネクタ取付部材130に取付けられ、5個のラック側コネクタ150の嵌合部153が、貫通孔A〜Eおよび規制用孔F〜Jに挿入され、取付ネジ152がフローティング部材157に挿入され、取付孔135に螺着される構造になっている。
これにより、本実施形態による電子機器収納ラックでは、ラック側コネクタ150の嵌合部153が、貫通孔A〜Eおよび規制用孔F〜Jに対して遊嵌可能に支持される構造になっており、背景技術のように、同軸ケーブル151側が支持される構造ではないため、ラックマウント100の背面側で曲げ変形を伴った同軸ケーブル151の配線処理を自由に行うことができる。
また、曲げ変形を伴った同軸ケーブル151の配線処理に起因する5個のラック側コネクタ150の嵌合部153の傾きを、簡単な構造と簡単な作業で抑えることができる。
以上説明してきた本実施形態における電子機器収納ラックでは、5個のラック側コネクタ150の嵌合部153が貫通孔A〜Eおよび規制用孔F〜Jに挿入された際、各嵌合部153の先端が規制用孔F〜Jの前面側の開口端に沿うように配置され、かつ、各嵌合部153が貫通孔A〜Eおよび規制用孔F〜Jに対し、各嵌合部153の径方向および嵌合軸方向に遊嵌可能になっている。
これにより、5個のラック側コネクタ150の嵌合部153の傾き方向がそれぞれ異なっていても、これらの嵌合部153の傾きを、略同一方向に遊嵌可能な状態で規制することができる。このため、ラック側コネクタ150の嵌合部153と機器側コネクタ220の嵌合部221の嵌合軸同士が完全に一致していなくても、ラック側コネクタ150のフローティング機構により、これを吸収することができ、5個の機器側コネクタ220を5個のラック側コネクタ150に一括して接続することができる。
なお、本実施形態による電子機器収納ラックでは、5個のラック側コネクタ150が、コネクタ取付部材130に形成された5個の貫通孔A〜E、コネクタ規制部材140に形成された5個の規制用孔F〜Jにそれぞれ挿入される構造にしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、5個以外の複数個のラック側コネクタ150が、ラック側コネクタ150の個数と同数の貫通孔および規制用孔に挿入される構造にしてもよい。また、コネクタ規制部材140にラック側コネクタ150の個数以上の規制用孔を有するようにしてもよく、この場合、電子機器200の機能変更などによって機器側コネクタ220やラック側コネクタ150が増えても、これに対応することができる。
また、本実施形態による電子機器収納ラックでは、貫通孔A〜Eに対する嵌合部153の径方向の可動範囲よりも、規制用孔F〜Jに対する嵌合部153の径方向の可動範囲を狭くしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ラック側コネクタ150と機器側コネクタ220同士が嵌合できる範囲において、貫通孔A〜Eに対する嵌合部153の径方向の可動範囲と、規制用孔F〜Jに対する嵌合部153の径方向の可動範囲とを同一にしてもよい。
また、本実施形態による電子機器収納ラックでは、コネクタ取付部材130に5個のラック側コネクタ150を挿入する5個の貫通孔A〜Eを横一列に形成し、コネクタ規制部材140に5個のラック側コネクタ150の傾きを規制する5個の規制用孔F〜Jを横一列に形成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、電子機器200の背面側に固定される複数個の機器側コネクタ220の配列に合わせて、貫通孔A〜Eおよび規制用孔F〜Jを縦一列やその他の配列に形成してもよい。
更に、本実施形態による電子機器収納ラックでは、コネクタ規制部材140を平板状に形成された金属製としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ラック側コネクタ150の傾きを規制するコネクタ規制部材140として、強度があり変形のないものであれば、樹脂製としてもよい。
1 ラック本体
10 ラック
100 ラックマウント
110 マウント部材
111 底板
112 取付孔
113 側板
114 フランジ
115 切欠
120 機器取付部材
121 底板
122 取付孔
123 取付ネジ
124 フランジ
125 取付孔
126 側板
127 ガイドレール
128 フランジ
129 取付孔
130 コネクタ取付部材
131 前面板
132 取付孔
133 取付ネジ
134 貫通孔群
A〜E 貫通孔
135 取付孔
136 取付孔
137 ガイドピン
138 側板
140 コネクタ規制部材
141 取付孔
142 取付ネジ
143 規制用孔群
F〜J 規制用孔
150 ラック側コネクタ
151 同軸ケーブル
152 取付ネジ
153 嵌合部
154 テーパー
155 フランジ部
156 フローティング用丸孔
157 フローティング部材
158 嵌合部
159 フローティング用フランジ部
160 スペーサ
200 電子機器
210 筐体
220 機器側コネクタ
221 嵌合部
222 フランジ部
223 取付ネジ
230 機器取付枠
231 前面枠
232 側面枠
234 取付ネジ

Claims (1)

  1. 電子機器を収納可能なラック本体と、
    同ラック本体に固定され、前記電子機器の背面に備える機器側コネクタと接続可能なフローティング機構を有する複数個のラック側コネクタが取付けられたコネクタ取付部材と、
    同コネクタ取付部材に対する前記ラック側コネクタの傾きを規制する規制用孔を前記ラック側コネクタの個数と同数またはそれ以上有するコネクタ規制部材とを備え、
    同コネクタ規制部材は、前記コネクタ取付部材に対し、前記複数個のラック側コネクタが前記コネクタ取付部材に取付けられた際、前記ラック側コネクタの先端が前記規制用孔に挿入された状態となるように配置したことを特徴とする電子機器収納ラック。
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