JP2004022270A - 電子機器のコネクタ取り付け構造 - Google Patents

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JP2004022270A
JP2004022270A JP2002173866A JP2002173866A JP2004022270A JP 2004022270 A JP2004022270 A JP 2004022270A JP 2002173866 A JP2002173866 A JP 2002173866A JP 2002173866 A JP2002173866 A JP 2002173866A JP 2004022270 A JP2004022270 A JP 2004022270A
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Shinya Chiba
千葉 伸也
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】プラグイン時の信頼性の確保と製造コストの低減を図った電子機器のコネクタ取り付け構造を提供する。
【解決手段】電子機器の筐体1に設けられたコネクタ3a及び実装部材2に設けられたコネクタ3bの少なくとも一方を、縦横方向及び縦横方向と直交するプラグイン方向の3次元方向へ移動自在なフローティング状態で筐体1または実装部材2に取り付けたもので、筐体1や実装部材2に取り付けられたコネクタ3a,3bの取り付け精度にバラツキがあったり、プラグイン方向に取り付け誤差があっても、フローティング状態のコネクタ3a,3bがプラグイン方向へ移動してバラツキや誤差を吸収するため、両コネクタ3a,3bを確実に嵌合することができる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はフローティング構造を採用した電子機器のコネクタ取り付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、実装部材をプライングイン方式により筐体(シャーシ)へ実装するようにした電子機器には、コネクタの取り付け精度にバラツキがあっても、コネクタが確実に嵌合できるようコネクタの一方を浮動(フローティング)状態で電子機器の筐体に取り付けた所謂フローティング構造を採用したものがある。
【0003】
図8及び図9は従来のフローティング構造を採用したコネクタの取り付け構造を示すもので、互に嵌合自在な一対のコネクタa,bの一方aは、電子機器の筐体c側に取り付けられ、他方bは筐体cに実装する実装部材d側に固着具eにより固着されている。
【0004】
また筐体c側に取り付けられたコネクタaは、コネクタaの外周面に突設されたフランジfの肉厚tよりやや長さが長いガイド部gを有する段付きねじhの先端を、フランジfに穿設された取り付け孔iに遊嵌した状態で筐体cに螺挿することにより、筐体cに対しフローティング状態で取り付けられている。
【0005】
これによって筐体cに実装部材dを図8及び図9に示すようにプラグイン方向jより挿入した際、コネクタa,bの取り付け精度にバラツキがあっても、筐体cに取り付けられたコネクタaが縦方向(イ)及び横方向(ロ)に移動してバラツキを吸収するため、筐体c側のコネクタaに実装部材d側のコネクタbを確実にプラグインできるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし前記従来のコネクタ取り付け構造では、筐体c側にフローティング状態で取り付けられたコネクタaは、フランジfの肉厚tよりやや長いガイド部gの長さの僅かな範囲でしかプラグイン方向jへ移動することができないため、各コネクタa,bにプラグイン方向jの取り付け誤差があった場合、各コネクタa,b間に嵌合不良が発生して接触不良の原因となったり、逆に嵌合が過剰となって各コネクタa,bに無理な力が加わり、コネクタa,bが破損する等の問題がある。
【0007】
また各コネクタa,bのプラグイン方向jの取り付け精度を上げれば前記問題は解決するが、各コネクタa,bの取り付け精度を上げるためには、筐体cや実装部材dの寸法精度や組み立て精度を上げる必要があるため、電子機器の製造コストが上がる等の問題がある。
【0008】
本発明はかかる従来の問題点を改善するためになされたもので、プラグイン方向にもフローティング状態でコネクタを保持するようにした電子機器のコネクタ取り付け構造を提供して、プラグイン時の信頼性の確保と製造コストの低減を図ることを目的とするものである
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明の電子機器のコネクタ取り付け構造は、電子機器の筐体に設けられたコネクタに、実装部材に設けられたコネクタをプラグイン方式で接続する電子機器のコネクタ取り付け構造であって、前記コネクタの少なくとも一方を、縦横方向及び縦横方向と直交するプラグイン方向の3次元方向へ移動自在なフローティング状態で筐体または実装部材に取り付けたものである。
【0010】
前記構成により、筐体や実装部材に取り付けられたコネクタの取り付け精度にバラツキがあっても、フローティング状態のコネクタが縦横に移動してバラツキを吸収し、また筐体や実装部材に取り付けられたコネクタにプラグイン方向の取り付け誤差があっても、フローティング状態のコネクタがプラグイン方向へ移動して誤差を吸収するため、実装部材側のコネクタを筐体側のコネクタに確実に嵌合することができると共に、各コネクタの嵌合不足により接触不良が発生したり、嵌合長が過剰となってコネクタが破損する等の事故も未然に防止できるため、信頼性も高い。
【0011】
また各コネクタのプラグイン方向の取り付け誤差を、支持片が弾性変形して吸収することから、筐体や実装部材の寸法精度や組み立て精度を上げる必要がないため、電子機器の製造コストを低減することもできる。
【0012】
前記目的を達成するため本発明の電子機器のコネクタ取り付け構造は、コネクタの取り付け位置近傍に、プラグイン方向に弾性を有する一対の支持片を切り起し形成した支持部材を取り付けると共に、各支持片の先端側に設けたガイド手段をコネクタの取り付け孔に遊嵌することにより、コネクタをフローティング状態に支持したものである。
【0013】
前記構成により、予めコネクタの大きさや種類に応じて支持部材を製作しておけば、コネクタの取り付け孔にガイド手段を遊嵌した状態で支持部材及びコネクタを筐体に取り付けることができるため、組み立て作業の能率化が図れると共に、電子機器を振動が加わる環境下で使用した場合でも、支持片の弾性により筐体側のコネクタが実装部材側のコネクタに常時押し付けられているため、コネクタが抜け外れる等の心配も少ない。
【0014】
前記目的を達成するため本発明の電子機器のコネクタ取り付け構造は、プラグイン方向に弾性を有し、かつ互に独立した複数の支持片の基端部側をコネクタの取り付け位置近傍に固着し、かつ各支持片の先端側に設けたガイド手段をコネクタの取り付け孔に遊嵌することにより、コネクタをフローティング状態に支持しものである。
【0015】
前記構成により、コネクタの大きさや種類が変っても、コネクタに応じて支持片の取り付け位置を変えるだけでコネクタを取り付けることができるため、コネクタの大きさや種類に応じて複数種類の支持手段を製作する必要がなく、これによって部品費の削減が図れるようになる。
【0016】
前記目的を達成するため本発明の電子機器のコネクタ取り付け構造は、支持片の先端に設けたガイド手段を、ガイドピンまたはガイド突起により形成したものである。
【0017】
前記構成により、コネクタをフローティング状態に支持する支持手段が安価に得られるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図面を参照して詳述する。
【0019】
図1はプラグイン方式によりコネクタ同士を接続する電子機器のコネクタ取り付け構造を示す斜視図、図2は図1のA方向からの矢視図、図3は図2のB−B線に沿う断面図、図4は作用説明図である。
【0020】
図1において1は電子機器の筐体、2は筐体1に実装する実装部材を示すもので、これら筐体1と実装部材2の間には、両者を電気的に接続するコネクタ3が取り付けられている。
【0021】
コネクタ3は筐体1側に取り付けられた雄のコネクタ3aと、実装部材2側に取り付けられた雌のコネクタ3bよりなり、筐体1に実装部材2を実装した際各コネクタ3a,3bが互に嵌合するようになっている。
【0022】
実装部材2側に取り付けられたコネクタ3bは、外周面に突設されたフランジ3cがビス等の固着具4により実装部材2の所定位置に固着されている。
【0023】
また筐体1側のコネクタ3aは、筐体1に対して縦横方向(イ)、(ロ)及びプラグイン方向(ハ)へ移動自在なフローティング状態に取り付けられている。
【0024】
すなわちコネクタ3aの外周面に突設されたフランジ3dの両端部には、取り付け孔3eが穿設されていて、これら取り付け孔3eにガイドピンよりなるガイド手段5の一端側が遊嵌されている。
【0025】
ガイド手段5の一端側は、取り付け孔3eの内径より外径が小径となっており、中間部には両端側の外径より大径な抜け止め部5aが形成されていると共に、ガイド手段5の他端側は、支持部材6の支持片6aに穿設されたピン孔6bに密嵌されている。
【0026】
支持部材6は、金属板等により図2に示すように長方形状に形成されていて、筐体1側に取り付けられたコネクタ3aの周辺部を囲むようにして、両端部がビス等の固着具7により筐体1に固着されている。
【0027】
また支持部材6には、コネクタ3aを挟んで対向する位置に、前記支持片6aが切り起し形成されている。
【0028】
これら支持片6aは、図3に示すようにほぼV字形に屈曲されていて、プラグイン方向(ハ)に弾性を有していると共に、各支持片6aの先端部には、コネクタ3aの端面と平行する押圧部6cが形成されていて、これら押圧部6cに前記ピン孔6bが穿設されている。
【0029】
ピン孔6bの内径は、ガイド手段5の他端側の外径とほぼ等しく形成されていて、これらピン孔6bにガイド手段5を密嵌することにより、支持片6aの弾性により押圧部6cがガイド手段5の抜け止め部5aを筐体1側へ押圧するようになっており、これによってコネクタ3aのフランジ3dが筐体1と押圧部6cの間にフローティング状態で挟着保持されている。
【0030】
次に前記構成されたコネクタ取り付け構造の作用を説明する。
【0031】
電子機器の筐体1に実装部材2を実装すべく、実装部材2をプラグイン方向(ハ)へ挿入すると、実装部材2に取り付けられたコネクタ3bが筐体1に取り付けられたコネクタ3aに嵌合されて両者が電気的に接続されるが、筐体1及び実装部材2に取り付けられたコネクタ3a,3bの取り付け精度にバラツキがあったり、筐体1や実装部材2に製作誤差があると、両コネクタ3a,3bの嵌合位置にずれが生じて互に嵌合できなくなる。
【0032】
しかし筐体1側に取り付けられたコネクタ3aのフランジ3dに穿設された取り付け孔3eは、ガイド手段5の一端側の外径より予め大きくなっていて、取り付け孔3eとガイド手段5の一端側の間に隙間が生じている。
【0033】
これによってコネクタ3aの取り付け精度が縦横方向にバラついても、取り付け孔3eとガイド手段5の一端側の間に生じた隙間により、コネクタ3aが図4に示すように縦方向(イ)及び横方向(ロ)に移動してバラツキを吸収するため、筐体1側のコネクタ3aに実装部材2側のコネクタ3bを確実に嵌合できるようになる。
【0034】
また筐体1側のコネクタ3aは、支持部材6の支持片6aの弾性によりプラグイン方向(ハ)にもフローティング状態にあるため、各コネクタ3a,3bにプラグイン方向(ハ)の取り付け誤差があっても、図4に示すようにコネクタ3aがプラグイン方向(ハ)に移動して取り付け誤差を吸収するため、各コネクタ3a,3bの嵌合長が不足して接触不良を起したり、嵌合長が過剰となってコネクタ3a,3bが破損する等の事故を未然に防止できるようになる。
【0035】
なお前記実施の形態では、コネクタ3aのフランジ3dに形成された取り付け孔3eの内径よりガイド手段5の一端側の外径を小さくして、両者の間に取り付け誤差を吸収する隙間を形成したが、取り付け孔3eにガイド手段5の一端側を密嵌し、ガイド手段5の他端側の外径を、押圧部6cに形成されたピン孔6bの内径より小さくして、両者の間に取り付け誤差を吸収する隙間を形成しても同様の作用効果が得られる。
【0036】
一方図5ないし図7は支持部材6及びガイド手段5の変形例を示したもので、次にこれらの変形例について説明する。
【0037】
なお前記実施の形態と同一部分は同一符号を付して、その説明は省略する。
【0038】
図5ないし図7に示す変形例では、支持部材6を支持片6aのみで形成し、各支持片6aの基端部を固着具7により筐体1に固着している。
【0039】
また各支持片6aの先端部に形成された押圧部6cに、外径がコネクタ3aの取り付け孔3eの内径より小径なガイド突起よりなるガイド手段5を突設して、これらガイド手段5を取り付け孔3eに遊嵌することによりコネクタ3aをフローティング状態に支持したもので、前記実施の形態と同様に筐体1側のコネクタ3aが縦横方向(イ)、(ロ)及びプラグイン方向(ハ)へ移動自在となっているため、前記実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0040】
さらに前記変形例では、各支持片6aが独立しているため、コネクタ3の大きさや形状が変っても適用できるため、コネクタ3の種類に応じて複数種類の支持部材6を製作する必要がないため、部品費の削減が図れるようになる。
【0041】
なお前記実施の形態及び変形例とも、筐体1側のコネクタ3aをフローティング状態に取り付けたが、実装部材2側のコネクタ3bをフローティング状態に取り付けても、同様な作用効果が得られるものである。
【0042】
【発明の効果】
本発明は以上詳述したように、電子機器の筐体に設けられたコネクタ及び実装部材に設けられたコネクタの少なくとも一方を、縦横方向及び縦横方向と直交するプラグイン方向の3次元方向へ移動自在なフローティング状態で筐体または実装部材に取り付けたことから、筐体や実装部材に取り付けられたコネクタの取り付け精度にバラツキがあっても、フローティング状態のコネクタが縦横に移動してバラツキを吸収し、また筐体や実装部材に取り付けられたコネクタにプラグイン方向の取り付け誤差があっても、フローティング状態のコネクタがプラグイン方向へ移動して誤差を吸収するため、実装部材側のコネクタを筐体側のコネクタに確実に嵌合することができると共に、各コネクタの嵌合不足により接触不良が発生したり、嵌合長が過剰となってコネクタが破損する等の事故も未然に防止できるため、信頼性も高い。
【0043】
また各コネクタのプラグイン方向の取り付け誤差を、支持片が弾性変形して吸収することから、筐体や実装部材の寸法精度や組み立て精度を上げる必要がないため、電子機器の製造コストを低減することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態になる電子機器のコネクタ取り付け構造を示す斜視図
【図2】図1のA方向からの矢視図
【図3】2のB−B線に沿う断面図
【図4】本発明の実施の形態になる電子機器のコネクタ取り付け構造の作用説明図
【図5】本発明の実施の形態になる電子機器のコネクタ取り付け構造の変形例を示す斜視図
【図6】本発明の実施の形態になる電子機器のコネクタ取り付け構造の変形例を示す正面図
【図7】図6のC−C線に沿う断面図
【図8】従来の電子機器のコネクタ取り付け構造を示す平面図
【図9】従来の電子機器のコネクタ取り付け構造を示す斜視図
【符号の説明】
1   筐体
2   実装部材
3a  コネクタ
3b  コネクタ
3e  取り付け孔
5   ガイド手段
6   支持部材
6a  支持片
(イ) 縦方向
(ロ) 横方向
(ハ) プラグイン方向

Claims (4)

  1. 電子機器の筐体に設けられたコネクタに、実装部材に設けられたコネクタをプラグイン方式で接続する電子機器のコネクタ取り付け構造であって、前記コネクタの少なくとも一方を、縦横方向及び縦横方向と直交するプラグイン方向の3次元方向へ移動自在なフローティング状態で前記筐体または前記実装部材に取り付けたことを特徴とする電子機器のコネクタ取り付け構造。
  2. 前記コネクタの取り付け位置近傍に、プラグイン方向に弾性を有する一対の支持片を切り起し形成した支持部材を取り付けると共に、前記各支持片の先端側に設けたガイド手段を前記コネクタの取り付け孔に遊嵌することにより、前記コネクタをフローティング状態に支持してなる請求項1に記載の電子機器のコネクタ取り付け構造。
  3. プラグイン方向に弾性を有し、かつ互に独立した複数の支持片の基端部側を前記コネクタの取り付け位置近傍に固着し、かつ前記各支持片の先端側に設けたガイド手段を前記コネクタの取り付け孔に遊嵌することにより、前記コネクタをフローティング状態に支持してなる請求項1に記載の電子機器のコネクタ取り付け構造。
  4. 前記支持片の先端に設けたガイド手段を、ガイドピンまたはガイド突起により形成してなる請求項1ないし3の何れかに記載の電子機器のコネクタ取り付け構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7778018B2 (en) 2007-12-26 2010-08-17 Kabushiki Kaisha Toshiba Support device and electronic equipment system
US8100706B2 (en) 2007-04-04 2012-01-24 Nec Corporation Back plug-in connector device

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US8100706B2 (en) 2007-04-04 2012-01-24 Nec Corporation Back plug-in connector device
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