JP2013006774A - 芳香族多価アルコールの製造方法 - Google Patents

芳香族多価アルコールの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】芳香族多価カルボン酸エステルを接触水素化して、芳香族多価アルコールを製造するに際し、高収率で製造する方法を提供する。
【解決手段】ホスフィン含有アミノ化合物を配位子とするルテニウム錯体触媒及び塩基を使用し、芳香族多価カルボン酸エステルを接触水素化することを特徴とする芳香族多価アルコールの製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、芳香族多価カルボン酸エステルを接触水素化し芳香族多価アルコールを製造する方法に関する。芳香族多価アルコールは、高分子材料のモノマーとして、例えばポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂のジオール成分等として重要である。
芳香族多価カルボン酸エステルを接触水素化し芳香族多価アルコールを製造する方法としては公知であり、特許文献1、2にはCu、Cr触媒を用いた方法が記載されている。また、金属錯体を触媒に用いた芳香族カルボン酸エステルの水素化法として特許文献3、非特許文献1、2に記載の方法を挙げることができる。
特開平6−25040号公報 特開平4−221330号公報 特開2009−96752号公報
Angewandte Chemie, International Edition (2006), 45, p.1113-1115 Angewandte Chemie, International Edition (2007), 46, p.7473-7476
上記の特許文献1、2に記載された方法ではカルボン酸エステル基がメチル基にまで還元された副生物や中間体のモノアルコールモノエステルが生成し満足いくものではない。また、この方法では、エステル種が炭素数3以上の基質と限定され、工業的に頻繁に用いられるカルボン酸メチルエステルの水素化は難しい。更に上記の特許文献3に記載のルテニウム錯体を用いた芳香族カルボン酸エステルの接触水素化では、本文中に芳香族多価カルボン酸エステルの例示はあるものの実施例はなく、脂肪族ジカルボン酸ジエステルの水素化では収率良くジアルコールを取得することができていない。非特許文献1にはテレフタル酸ジメチルの水素化で1,4−ジメタノールベンゼンを収率良く取得できることが記載されているが、クロロハイドライドルテニウム錯体をカリウムt-ブトキシドにて−32℃で脱水素処理する必要があり、実用的な触媒とは言い難い。また、非特許文献2には本発明と同じルテニウム錯体にてエステルの水素化によるアルコール合成が示されているが、芳香族多価カルボン酸エステルの例示がなく、副反応が起こりやすい芳香族多価カルボン酸への適用については触れられていない。本発明の目的は、芳香族多価アルコールを効率よく製造する方法を提供することにある。
本発明者らは、上記の如き課題を有する芳香族多価アルコールの製造法について鋭意検討した結果、芳香族多価カルボン酸エステルから芳香族多価アルコールを合成するに際して、ホスフィン含有アミノ化合物を配位子とするルテニウム錯体触媒及び塩基を使用することにより、効率よく芳香族多価アルコールが得られることを見出し、本発明に到達した。
即ち本発明は、芳香族多価カルボン酸エステルを接触水素化し芳香族多価アルコールを製造するに際し、ホスフィン含有アミノ化合物を配位子とするルテニウム錯体触媒及び塩基を使用することを特徴とする芳香族多価アルコールの製造方法である。
具体的には、芳香族多価カルボン酸エステルを接触水素化して、芳香族多価アルコールを製造するに際し、式(1)の二座配位子又は(2)の四座配位子を有するルテニウム錯体触媒及び塩基を使用することを特徴とする芳香族多価アルコールの製造方法である。
RuX(L1) (1)
RuX(L2) (2)
(式中X及びXはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基、ヒドロキシ基又はBH4基を表わし、
L1は、式(a)で表わされるホスフィン含有アミノ化合物であり、
Figure 2013006774

(式(a)中、R1、R2、R3及びR4はそれぞれ独立して水素原子、又はC1〜C6の直鎖若しくは分枝鎖のアルキル基であり、
Qは、C1〜C6の直鎖若しくは分枝鎖のアルキレン基、又は置換されていてもよいフェニレン基若しくはナフチレン基を表し、
Arは、置換されていてもよいフェニル基を表す。)
L2は、式(b)又は(c)で表わされるホスフィン含有アミノ化合物である。
Figure 2013006774

(式(b)中、R5、R7及びR8はそれぞれ独立して水素原子、又はC1〜C6の直鎖若しくは分枝鎖のアルキル基であり、R6は水素原子、C1〜C6の直鎖若しくは分枝鎖のアルキル基、又は置換されていてもよいフェニル基を表し、
Qは、C1〜C6の直鎖若しくは分枝鎖のアルキレン基、又は置換されていてもよいフェニレン基若しくはナフチレン基を表し、
Arは、置換されていてもよいフェニル基を表す。)
Figure 2013006774

(式(c)中、R9は独立して水素原子、又はC1〜C6の直鎖若しくは分枝鎖のアルキル基であり、R0は水素原子、C1〜C6の直鎖若しくは分枝鎖のアルキル基、又は置換されていてもよいフェニル基を表し、
Qは、C1〜C6の直鎖若しくは分枝鎖のアルキレン基、又は置換されていてもよいフェニレン基若しくはナフチレン基を表し、
Arは、置換されていてもよいフェニル基を表す。))
本発明で示したルテニウム錯体及び塩基を用いることにより、芳香族多価カルボン酸エステルを原料として極めて高収率で効率よく芳香族多価アルコールを製造することができ、本発明の意義は大きい。
本発明の原料となる芳香族多価カルボン酸エステルは種々の方法で製造されるが、一般的に芳香族多価カルボン酸若しくは芳香族多価カルボン酸無水物とアルコールとのエステル化によって製造される。芳香族カルボン酸としては、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等のベンゼンジカルボン酸;2,3−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等のナフタレンジカルボン酸;1,2,3−ベンゼントリカルボン酸、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,3,5−ベンゼントリカルボン酸等のベンゼントリカルボン酸;1,2,3,4−ベンゼンテトラカルボン酸、1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸等のベンゼンテトラカルボン酸;2,2’−ジフェニルジカルボン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸等のジフェニルジカルボン酸、等が挙げられる。アルコールとしてはメタノール、エタノール、2−プロパノール、エチレングリコール等の脂肪族アルコールが用いられる。
芳香族多価カルボン酸エステルは前記芳香族多価カルボン酸若しくは芳香族多価カルボン酸無水物とメタノールとのジメチルエステルであることが好ましく、ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステルが特に好ましい。
本発明に関わる触媒として式(1)の二座配位子又は(2)の四座配位子を有するルテニウム錯体触媒が用いられる。
RuX(L1) (1)
RuX(L2) (2)
式中X及びXはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基、ヒドロキシ基又はBH4基を表わし、中でも水素原子、ハロゲン原子及びBH4基が好ましい。
L1は、式(a)で表わされるホスフィン含有アミノ化合物である。
Figure 2013006774

(式中、R1、R2、R3及びR4はそれぞれ独立して水素原子、又はC1〜C6の直鎖若しくは分枝鎖のアルキル基であり、
Qは、C1〜C6の直鎖若しくは分枝鎖のアルキレン基、又は置換されていてもよいフェニレン基若しくはナフチレン基を表し、
Arは、置換されていてもよいフェニル基を表す。)
L2は、式(b)又は(c)で表わされるホスフィン含有アミノ化合物である。
Figure 2013006774

(式中、R5、R7及びR8はそれぞれ独立して水素原子、又はC1〜C6の直鎖若しくは分枝鎖のアルキル基であり、R6は水素原子、C1〜C6の直鎖若しくは分枝鎖のアルキル基、又は置換されていてもよいフェニル基を表し、
Qは、C1〜C6の直鎖若しくは分枝鎖のアルキレン基、又は置換されていてもよいフェニレン基若しくはナフチレン基を表し、
Arは、置換されていてもよいフェニル基を表す。)
Figure 2013006774

(式中、R9は独立して水素原子、又はC1〜C6の直鎖若しくは分枝鎖のアルキル基であり、R0は水素原子、又はC1〜C6の直鎖若しくは分枝鎖のアルキル基又は置換されていてもよいフェニル基を表し、
Qは、C1〜C6の直鎖若しくは分枝鎖のアルキレン基、又は置換されていてもよいフェニレン基若しくはナフチレン基を表し、
Arは、置換されていてもよいフェニル基を表す。)
式(1)におけるL1としては式(3)で表される化合物が例示され、式(2)におけるL2としては式(4)及び(5)で表わされる化合物が例示される。
Figure 2013006774

Figure 2013006774

Figure 2013006774

式(3)〜(5)中、Arは、置換されていてもよいフェニル基であり、より好ましくは置換基を有していないフェニル基である。
本発明で使用するルテニウム錯体は、公知の方法(例えば特開平11−189600号公報に記載の方法など)により得ることができる。使用する触媒量は、通常、原料基質/ルテニウム錯体(モル比)=100〜5000、好ましくは300〜3000の範囲で選択される。100未満では経済的でなく、5000を超えると収率が低下する。
本発明における塩基化合物は、式(6)で表わされるアルコラートである。
M(OR)n (6)
式(6)中、Mはアルカリ金属原子又はアルカリ土類金属原子であり、RはC1〜C6の直鎖又は分枝鎖のアルキル基である。アルカリ金属原子の場合はn=1であり、アルカリ土類金属原子の場合はn=2である。
アルコラートの具体例として、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムイソプロポキシド、ナトリウムt−ブトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、カリウムイソプロポキシド、カリウムt−ブトキシド、リチウムメトキシド、リチウムエトキシド、リチウムイソプロポキシド、リチウムt−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド;マグネシウムメトキシド、マグネウムエトキシド等のアルカリ土類金属アルコキシド等が挙げられる。中でもアルカリ金属アルコキシドが好ましく、ナトリウムメトキシドが特に好ましい。アルコラートの使用量はルテニウム錯体に対するモル比(アルコラート/ルテニウム錯体)が10〜1000、好ましくは100〜500の範囲で選択される。
本反応に用いる水素としては分子状水素ガスが利用できる。水素ガスは、必ずしも高純度である必要はなく、水素化反応に影響を与えない窒素やメタン等が含まれていても良い。
本反応の圧力は使用する水素源にもよるが、常圧から10MPa、好ましくは3〜8MPaである。反応圧力は高いほど反応速度は上昇するが、高過ぎると副反応や分解反応の原因となり収率を損なうため好ましくない。反応温度は10〜200℃であり、好ましくは30〜150℃である。200℃を超えると副反応が起こりやすく、10℃未満では反応速度が遅くなり、実用的でない。
本発明の芳香族多価アルコールの製造には溶媒を用いることが一般的である。溶媒の種類は反応に支障をきたさなければ特に限定されない。具体的にはトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル等のエーテル類;メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール等のアルコール類;アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等のヘテロ元素含有溶媒等が挙げられる。好ましくはエーテル類である。
以下実施例にて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
参考例(ルテニウム錯体の合成)
(a)ホスフィン含有アミノ化合物の合成 (式(7)記載の化合物)
0−(ジフェニルホスフィノ)ベンズアルデヒド0.5g(1.722mmol、アルドリッチ製)とエチレンジアミン0.05g(0.861mmol、アルドリッチ製)を30mlエタノール中に添加し、2時間還流した。次にエタノールを約20ml留分として抜き出した後、0℃まで冷却し20時間保持した。その後、析出した固形物を冷エタノールで洗浄ろ過し、真空乾燥を行い、170mgの式(7)に記載の化合物を得た。
Figure 2013006774

(b-1)ルテニウム錯体の合成I
公知の方法で合成したRuCl(PPh268mg(0.28mmol)のトルエン溶液3mlを式(7)の化合物170mg(0.28mmol)のトルエン溶液4mlをアルゴンガスで置換したフラスコに導入し、100℃にて3時間混合した。冷却後、トルエンを減圧下で留去し、ヘキサン25mlを加え、生成物をヘキサン及びジエチルエーテルで洗浄、ろ過した。得られた固形物を減圧乾燥し、式(8)のルテニウム錯体130mgを得た。
Figure 2013006774

(b-2) ルテニウム錯体の合成II
アルゴン雰囲気下、式(8)の化合物130mg(0.167mmol)を乾燥したトルエン20mlに顕濁させ、顕濁液にNABH4 174mg(4.6mmol)を加え、還流下1時間加熱した。室温まで冷却後、減圧下トルエンを留去した。その後、トルエン及びヘキサンで洗浄、ろ過し、式(9)のルテニウム錯体85mgを得た。
Figure 2013006774
実施例1
攪拌子を入れた30mlオートクレーブに公知の方法で合成した式(10)で表わされるルテニウム錯体触媒3.2mg(0.005mmol)とナトリウムメトキシド27mg(0.5mmol)を入れ、テトラヒドロフラン11mlと2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステル(以下NDCMと称す。)488mg(2mmol)を加えた後、水素圧6MPa、50℃の条件下、15時間攪拌を行った。得られた反応液をガスクロマトグラフィーにより分析したところ、NDCMの転化率は100%であり、2,6−ビス(ヒドロキシメチル)ナフタレン(以下BHMNと称す。)が選択率100%で得られた。
Figure 2013006774
実施例2
攪拌子を入れた30mlオートクレーブに参考例で示した式(8)で表わされるルテニウム錯体触媒3.88mg(0.005mmol)とナトリウムメトキシド54mg(1.0mmol)を入れ、テトラヒドロフラン11mlとNDCM488mg(2mmol)を加えた後、水素圧6MPa、110℃の条件下、15時間攪拌を行った。得られた反応液をガスクロマトグラフィーにより分析したところ、NDCMの転化率は100%であり、BHMNの選択率は100%であった。
実施例3
攪拌子を入れた30mlオートクレーブに参考例で示した式(9)で表わされるルテニウム錯体触媒3.62mg(0.005mmol)とナトリウムメトキシド72mg(1.33mmol)を入れ、テトラヒドロフラン11mlとNDCM488mg(2mmol)を加えた後、水素圧6MPa、110℃の条件下、15時間攪拌を行った。得られた反応液をガスクロマトグラフィーにより分析したところ、NDCMの転化率は100%であり、BHMNの選択率は100%であった。
比較例1
攪拌子を入れた30mlオートクレーブに公知の方法で合成した式(11)で表わされるルテニウム錯体触媒4.2mg(0.0066mmol)とナトリウムメトキシド40mg(0.75mmol)を入れ、テトラヒドロフラン11mlとNDCM488mg(2mmol)を加えた後、水素圧6MPa、110℃の条件下、15時間攪拌を行った。得られた反応液をガスクロマトグラフィーにより分析したところ、NDCM転化率34%、BHMNは得られず、メチル6−(ヒドロキシメチル)−2−ナフトエートが選択率62%で得られた。
Figure 2013006774
比較例2
攪拌子を入れた30mlオートクレーブに公知の方法で合成した式(12)で表わされるルテニウム錯体触媒4.2mg(0.0066mmol)とナトリウムメトキシド40mg(0.75mmol)を入れ、テトラヒドロフラン11mlとNDCM488mg(2mmol)を加えた後、水素圧6MPa、110℃の条件下、15時間攪拌を行った。得られた反応液をガスクロマトグラフィーにより分析したところ、NDCM転化率26%、BHMNは得られず、メチル6−(ヒドロキシメチル)−2−ナフトエートが選択率45%で得られた。
Figure 2013006774

Claims (6)

  1. 芳香族多価カルボン酸エステルを接触水素化して、芳香族多価アルコールを製造するに際し、式(1)の二座配位子又は(2)の四座配位子を有するルテニウム錯体触媒及び塩基を使用することを特徴とする芳香族多価アルコールの製造方法。
    RuX(L1) (1)
    RuX(L2) (2)
    (式中X及びXはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基、ヒドロキシ基又はBH4基を表わし、
    L1は、式(a)で表わされるホスフィン含有アミノ化合物であり、
    Figure 2013006774

    (式(a)中、R1、R2、R3及びR4はそれぞれ独立して水素原子、又はC1〜C6の直鎖若しくは分枝鎖のアルキル基であり、
    Qは、C1〜C6の直鎖若しくは分枝鎖のアルキレン基、又は置換されていてもよいフェニレン基若しくはナフチレン基を表し、
    Arは、置換されていてもよいフェニル基を表す。)
    L2は、式(b)又は(c)で表わされるホスフィン含有アミノ化合物である。
    Figure 2013006774

    (式(b)中、R5、R7及びR8はそれぞれ独立して水素原子、又はC1〜C6の直鎖若しくは分枝鎖のアルキル基であり、R6は水素原子、C1〜C6の直鎖若しくは分枝鎖のアルキル基、又は置換されていてもよいフェニル基を表し、
    Qは、C1〜C6の直鎖若しくは分枝鎖のアルキレン基、又は置換されていてもよいフェニレン基若しくはナフチレン基を表し、
    Arは、置換されていてもよいフェニル基を表す。)
    Figure 2013006774

    (式(c)中、R9は独立して水素原子、又はC1〜C6の直鎖若しくは分枝鎖のアルキル基であり、R0は水素原子、C1〜C6の直鎖若しくは分枝鎖のアルキル基、又は置換されていてもよいフェニル基を表し、
    Qは、C1〜C6の直鎖若しくは分枝鎖のアルキレン基、又は置換されていてもよいフェニレン基若しくはナフチレン基を表し、
    Arは、置換されていてもよいフェニル基を表す。))
  2. 式(1)におけるL1が式(3)で表わされる化合物である請求項1に記載の芳香族多価アルコールの製造方法。
    Figure 2013006774

    (式(3)中、Arは、置換されていてもよいフェニル基を表す。)
  3. 式(2)におけるL2が式(4)又は(5)で表わされる化合物である請求項1に記載の芳香族多価アルコールの製造方法。
    Figure 2013006774

    (式(4)中、Arは、置換されていてもよいフェニル基を表す。)
    Figure 2013006774

    (式(5)中、Arは、置換されていてもよいフェニル基を表す。)
  4. 塩基が式(6)で表わされるアルコラートである請求項1に記載の芳香族多価アルコールの製造方法。
    M(OR)n (6)
    (式(6)中、Mはアルカリ金属又はアルカリ土類金属であり、RはC1〜C6の直鎖又は分枝鎖のアルキル基であり、Mがアルカリ金属の場合はn=1、アルカリ土類金属の場合はn=2である。)
  5. 芳香族多価カルボン酸エステルがジメチルエステルである請求項1から4のいずれかに記載の芳香族多価アルコールの製造方法。
  6. 芳香族多価カルボン酸エステルがナフタレンジカルボン酸ジメチルエステルである請求項1から4のいずれかに記載の芳香族多価アルコールの製造方法。
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