JP2013006471A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】モータの回転軸とウォーム軸にアライメント不良がある場合、モータケース内側の側面と軸受外との打音の発生やロータマグネットとステータとの磁気吸引力のアンバランスによる作動音の悪化を防止したモータを備えた電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】モータ回転軸21は、モータ側ジョイント部61に固定され、モータ側ジョイント部61の軸端部に4個の係合突起67が形成されている。ウォーム軸回転軸24は、ウォーム側ジョイント部32に固定され、ウォーム側ジョイント部32の軸端部には、4個の係合突起37が形成されている。モータ側ジョイント部61とウォーム側ジョイント部32との間には、硬度の異なる部材の2層からなる弾性部材(弾性カップリング)33が挿嵌され、両ジョイント部係合突起37,67に係合する。
【選択図】図3
【解決手段】モータ回転軸21は、モータ側ジョイント部61に固定され、モータ側ジョイント部61の軸端部に4個の係合突起67が形成されている。ウォーム軸回転軸24は、ウォーム側ジョイント部32に固定され、ウォーム側ジョイント部32の軸端部には、4個の係合突起37が形成されている。モータ側ジョイント部61とウォーム側ジョイント部32との間には、硬度の異なる部材の2層からなる弾性部材(弾性カップリング)33が挿嵌され、両ジョイント部係合突起37,67に係合する。
【選択図】図3
Description
本発明は、モータの回転を減速してステアリングシャフトに伝達する減速装置を備えた電動パワーステアリング装置に関するものである。
従来、モータの回転を減速してステアリングシャフトに伝達する減速装置を備えた電動パワーステアリング装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、モータの回転軸とウォーム軸との間に、弾性部材を介在させて、両軸間のがたつきを防止する減速装置を備えた電動パワーステアリング装置が記載されている。
特許文献1には、モータの回転軸とウォーム軸との間に、弾性部材を介在させて、両軸間のがたつきを防止する減速装置を備えた電動パワーステアリング装置が記載されている。
また、ウォーム軸の揺動を許容する減速装置を備えた電動パワーステアリング装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2には、ウォーム軸の一端の軸部側に設けられた移動体により、さらに、ウォーム軸の他端の軸部に設けられた凸部によって、ウォーム軸を凸部中心に揺動させることができる減速装置を備えた電動パワーステアリング装置が記載されている。
特許文献2には、ウォーム軸の一端の軸部側に設けられた移動体により、さらに、ウォーム軸の他端の軸部に設けられた凸部によって、ウォーム軸を凸部中心に揺動させることができる減速装置を備えた電動パワーステアリング装置が記載されている。
特許文献1あるいは特許文献2に記載の減速装置を備えた電動パワーステアリング装置は、モータの回転軸とウォーム軸の間の2軸相互の振れ、がたつき、偏心などへの対応をしたものである。
しかし、モータ軸とウォーム軸にアライメント不良がある場合、モータのリヤ側の軸受部がラジアル荷重を受け、モータケース内側の側面と軸受外輪との打音が発生したり、モータのロータのマグネットとステータとの磁気吸引力のアンバランスが生じ、作動音が発生する場合がある。
しかし、モータ軸とウォーム軸にアライメント不良がある場合、モータのリヤ側の軸受部がラジアル荷重を受け、モータケース内側の側面と軸受外輪との打音が発生したり、モータのロータのマグネットとステータとの磁気吸引力のアンバランスが生じ、作動音が発生する場合がある。
図6は、モータ回転軸とウォーム軸にアライメント不良がある場合に、モータのリヤ側の軸受部への影響を説明する図である。
モータ11の回転軸21は、モータ側ジョイント部61およびウォーム側ジョイント部32を介してウォーム軸13に接続されている。
モータ11の回転軸21は、ウォーム側では、モータ側軸受35を介して、また、リヤ側、すなわち、リヤ側回転軸34は、リヤ軸受36およびウェーブワッシャ43を介してモータケース40に回転可能に支持されている。
モータ11の回転軸21は、モータ側ジョイント部61およびウォーム側ジョイント部32を介してウォーム軸13に接続されている。
モータ11の回転軸21は、ウォーム側では、モータ側軸受35を介して、また、リヤ側、すなわち、リヤ側回転軸34は、リヤ軸受36およびウェーブワッシャ43を介してモータケース40に回転可能に支持されている。
モータ11の回転軸21とウォーム軸13の両軸の間に、アライメント不良、すなわち、軸ずれ、傾き(倒れ)、あるいは、振れ回りがある場合には、その軸ずれ等は、継手ユニット15により吸収されるものの、一定の負荷がモータ11の回転軸21とウォーム軸13の継手ユニット15、すなわち、図6の負荷作用部29で示す位置で発生する。その負荷は、モータ側軸受35の中央の中点30を中心にしたモーメント(長さL1およびL2)となって、モータ11のリヤ側に作用し、リヤ軸受36が、ラジアル(半径)方向の荷重を受けることになる。したがって、モータ11の回転軸21とウォーム軸13の両軸の間のアライメント不良が大きい場合には、図6に示す接触箇所70で、リヤ軸受36の外輪とモータケース40内側の側面とが当たり、打音が発生したり、モータ11のロータ42のマグネットとステータ41との磁気吸引力のアンバランスに起因して作動音が悪化する。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、モータの回転軸とウォーム軸の両軸の間にアライメント不良がある場合、モータケース内側の側面と軸受外との打音の発生やロータマグネットとステータとの磁気吸引力のアンバランスによる作動音の悪化を防止したモータを備えた電動パワーステアリング装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ステアリングシャフトに負荷されるトルクに応じて駆動される操舵補助用のモータと、前記ステアリングシャフトに接続されたウォームホイールと、前記ウォームホイールに係合するウォーム軸と、前記モータおよび前記ウォーム軸を収容するケースと、前記ケース内で、前記モータの第1モータ回転軸を支持するモータ側軸受と、前記ケース内で、前記モータの第2モータ回転軸を支持するリヤ軸受と、前記ケース内で、前記ウォーム軸の第1ウォーム軸を支持するウォーム側軸受と、前記ケース内で、前記ウォーム軸の第2ウォーム軸を支持するウォーム軸リヤ軸受と、前記第1モータ回転軸の一端に設けられたモータ軸係合突起部と、前記第1ウォーム軸の一端に設けられ前記モータ軸係合突起部に係合するウォーム軸係合突起部と、前記モータ軸係合突起部と前記ウォーム軸係合突起部との間に介在する弾性部材と、を備えた電動パワーステアリング装置において、前記弾性部材は、前記モータ軸係合突起部および前記ウォーム軸係合突起部に当接し、前記ウォーム軸の軸方向に硬度の異なる2層の部材によって形成されることを要旨とする。
上記構成によれば、モータ軸係合突起部とウォーム軸係合突起部と、両係合突起部間に介在する2層の弾性部材からなるカップリング部を介して、モータ回転軸とウォーム軸が連結される。モータ回転軸とウォーム軸の両軸の間にアライメント不良がある場合、カップリング部はモータ出力が低トルクの時は、カップリング部の硬度の小さい部材の接触面で左右均等にウォーム軸係合突起部からの荷重を受け、モータ出力が高トルクの時は、ウォーム軸係合突起部の倒れが大きくなるためカップリング部の硬度の小さい部材は圧縮され、硬度の大きい部材の接触面でウォーム軸係合突起部からの荷重を受ける。これにより、ウォーム軸の振れによるウォーム軸係合突起部の倒れ(傾き)や同軸度のずれを抑制できる。この結果、アライメント不良の影響を小さくできるため、リヤ軸受とモータケースとの接触による打音の発生やモータのロータのマグネットとステータとの磁気吸引力のアンバランスに起因した作動音の悪化を防止できる。
請求項2に記載の発明は、前記弾性部材を形成する硬度の高い一方の部材は、軸方向で前記ウォーム軸係合突起部に向かってテーパー形状を有することを要旨とする。
特に請求項2の構成とすれば、モータ出力が高トルクでウォーム軸係合突起部の倒れが大きい場合、弾性部材の硬度の大きい部材のウォーム軸係合突起部との接触面に、モータ回転軸に対してテーパー状の傾きを設けることでウォーム軸係合突起部の倒れや同軸度のずれが小さくなり、よりアライメント不良を抑制できる。
モータの回転軸とウォーム軸の両軸の間にアライメント不良がある場合、モータケース内側の側面と軸受外輪との打音の発生やロータマグネットとステータとの磁気吸引力のアンバランスによる作動音の悪化を防止したモータを備えた電動パワーステアリング装置を提供できる。
以下、本発明の実施形態について、図に基づいて具体的に説明する。
図1は、本発明の電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。動力操舵装置1の舵取機構2は、例えば、ラックアンドピニオン式のものである。舵取機構2は、ステアリングホイール4が一端に設けられた車体にステアリングコラムを介して回転自在に支持されるステアリングシャフト6と、このステアリングシャフト6の他端に設けられたピニオン7と、このピニオン7と噛み合うラック9を有してステアリングホイール4の動きにより車輪5を操向するために往復移動するラック軸8とを有している。ラック軸8は、車両の進行方向に対して左右となる車両の幅方向に延びており、ラック軸8の端部には、タイロッド10等を介して車輪5が連結されている。
図1は、本発明の電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。動力操舵装置1の舵取機構2は、例えば、ラックアンドピニオン式のものである。舵取機構2は、ステアリングホイール4が一端に設けられた車体にステアリングコラムを介して回転自在に支持されるステアリングシャフト6と、このステアリングシャフト6の他端に設けられたピニオン7と、このピニオン7と噛み合うラック9を有してステアリングホイール4の動きにより車輪5を操向するために往復移動するラック軸8とを有している。ラック軸8は、車両の進行方向に対して左右となる車両の幅方向に延びており、ラック軸8の端部には、タイロッド10等を介して車輪5が連結されている。
動力駆動機構である電動パワーステアリング装置3は、操舵補助力の駆動源としてのモータ11と、このモータ11からのトルクをステアリングシャフト6に伝達するウォーム軸13およびウォームホイール14からなるウォームギヤ12と、ウォーム軸13およびモータ11の回転軸21との間に介在してトルク伝達する継手ユニット15と、ステアリングシャフト6に負荷されるトルクを検出するトルクセンサ16と、このトルクセンサ16からの出力信号に応じてモータ11を制御しつつ駆動するマイクロコンピュータ等を含む制御部(以下、ECUという)17とを有している。モータ11は、例えば、3相のモータコイルを有するブラシレスモータである。
また、電動パワーステアリング装置3では、ステアリングシャフト6に負荷されるトルクに応じて駆動される操舵補助用のモータ11の回転を、ウォーム軸13およびウォームホイール14を介して舵取機構2のステアリングシャフト6に伝える。
図2は、図1に示す電動パワーステアリング装置3の詳細図である。電動パワーステアリング装置3は、ウォーム軸13を回転可能に支持するウォーム側軸受18、19と、ウォーム側軸受18、19、ウォームギヤ12、ウォーム軸13、ウォームホイール14等を収容するケース20とを有している。ケース20は、ステアリングコラム(図示せず)に固定されている。ケース20内で、ウォームホイール14は、ステアリングシャフト6と一体に回転可能に取り付けられている。ケース20はウォーム軸13の回転軸24および円柱部25を、それぞれウォーム側軸受18、19を介して回転可能に支持している。ウォーム側軸受19は、ケース20に設けられたねじ機構49、調整部材48等により、その位置が調整可能に支持されている。
さらに、ケース20には、モータケース40が固定され、そのモータケース40は、モータ11を構成するステータ41、ロータ42、モータ側軸受35、リヤ軸受36、ウェーブワッシャ43等を収容している。モータ11の回転軸21は、ウォーム軸13側では、モータ側軸受35により支持され、他端のリヤ側、すなわち、リヤ側回転軸34は、リヤ軸受36およびウェーブワッシャ43を介して、モータケース40内で回転可能で、かつウェーブワッシャ43による押圧状態で支持されている。このとき、継手ユニット15から過大な負荷が加わった場合には、所定量のラジアル方向の荷重に対しウェーブワッシャ43がラジアル方向に移動しないように支持されている。
図3は、図2に示す継手ユニット15の具体的構成を示す詳細図であり、また、図4(a)は、図2に示す継手ユニット15の分解図、図4(b)は、図4(a)の弾性部材33を矢印A方向から見た側面図である。
図3に示すように、モータ11の回転軸21は、モータ側ジョイント部61に形成された結合穴64に圧入され固定されている。また、モータ側ジョイント部61の軸端部に4個の係合突起67が形成されている。
ウォーム軸13のウォーム軸回転軸24は、ウォーム側ジョイント部32に形成された結合穴71に圧入され固定されている。また、ウォーム側ジョイント部32の結合穴71とは反対側の軸端部には、4個の係合突起37が形成されている。
モータ側ジョイント部61とウォーム側ジョイント部32との間には、硬度の異なる大小の部材から形成された2層の弾性部材(弾性カップリング)33が挿嵌され、モータ側ジョイント部61の係合突起67と、ウォーム側ジョイント部32の係合突起37との間の金属接触を防ぎつつ、モータ11の回転をウォーム軸13にスムーズに伝えている。これらの係合突起37,67、および弾性部材33は、上記の特許文献1に記載の継手ユニットであってもよい。
また、ウォーム側軸受18は、モータ側軸受35に比較して、ケース20に対して、遊びの大きな取付けがされている。この結合関係により、ウォーム軸13の傾動は規制され、ウォーム軸13は、モータ側ジョイント部61と、ウォーム側ジョイント部32との嵌合部の軸方向領域の中央にある中点を中心に傾動する。
図4(a)、図4(b)に示すように、モータ側ジョイント部61の係合突起67と、ウォーム側ジョイント部32の係合突起37との間に挟み込まれる弾性部材33は、硬度の小さい部材33a、例えば、ゴム材、および硬度の大きい部材33b、例えば、樹脂材からなる2層構造の弾性カップリングを形成しており、硬度の大きい部材33bは軸方向でウォーム側ジョイント部32に向かってテーパー形状を有している。さらに、弾性部材33はそれぞれ4個の係合突起37,67に係合する同一形状の4組の部材から構成されている。
次に、図5(a)は、モータ11の出力が低トルクの時の継手ユニット15の弾性部材33の具体的動作を説明する詳細図、図5(b)はモータ11の出力が高トルクの時の継手ユニット15の弾性部材33の具体的動作を説明する詳細図である。
モータ11の出力トルクが小さい場合、図5(a)に示すようにウォーム側ジョイント部32の倒れ(傾き)は小さいため、ウォーム側ジョイント部32の係合突起37は弾性部材の硬度の小さい部材33aに当接する。このとき、係合突起37は左右均等に荷重を受けるため、硬度の小さい部材33aの形状はモータ11の回転軸21に対して平行な接触面となる。
モータ11の出力トルクが大きい場合、図5(b)に示すようにウォーム側ジョイント部32の倒れが大きいため、継手ユニット15のモータ側ジョイント部61とウォーム側ジョイント部32の嵌合部に倒れや同軸度ずれが発生する。このとき、ウォーム側ジョイント部32の係合突起37は大きな荷重を受けるため、弾性部材の硬度の小さい部材33aは圧縮され、ウォーム側ジョイント部32の係合突起37は硬度の大きい部材33bのモータ11の回転軸21に対して傾斜した面に当接する。
次に、上記のように構成された本実施形態の電動パワーステアリング装置3の作用および効果について説明する。
モータ11の回転軸21とウォーム軸13の両軸の間には、組立時のアライメント不良や、ウォーム軸13とウォームホイール14(図2参照)との間のバックラッシュ調整のためのウォーム軸13の調整などによって、アライメント不良が存在する。そして、このアライメント不良があると、モータ11の出力するトルクによりウォーム軸13が揺動した場合、ウォーム軸ジョイント部32の倒れやモータ11の回転軸21とウォーム軸13との同軸度ずれが発生する。このため、継手ユニット15内のモータ側ジョイント部61の係合突起67と、ウォーム側ジョイント部32の係合突起37との間に挟み込まれる弾性部材33を硬度の異なる2層の部材33a,33bにより形成し、両係合突起67,37に係合させる。さらに、モータ11の出力トルクが大きい時に倒れが大きくなることを考慮して、硬度の大きい部材33bのウォーム側ジョイント部32の係合突起37との接触面を、モータ回転軸21方向にウォーム側ジョイント部32の係合突起37に対してテーパー形状としている。
モータ11の回転軸21とウォーム軸13の両軸の間には、組立時のアライメント不良や、ウォーム軸13とウォームホイール14(図2参照)との間のバックラッシュ調整のためのウォーム軸13の調整などによって、アライメント不良が存在する。そして、このアライメント不良があると、モータ11の出力するトルクによりウォーム軸13が揺動した場合、ウォーム軸ジョイント部32の倒れやモータ11の回転軸21とウォーム軸13との同軸度ずれが発生する。このため、継手ユニット15内のモータ側ジョイント部61の係合突起67と、ウォーム側ジョイント部32の係合突起37との間に挟み込まれる弾性部材33を硬度の異なる2層の部材33a,33bにより形成し、両係合突起67,37に係合させる。さらに、モータ11の出力トルクが大きい時に倒れが大きくなることを考慮して、硬度の大きい部材33bのウォーム側ジョイント部32の係合突起37との接触面を、モータ回転軸21方向にウォーム側ジョイント部32の係合突起37に対してテーパー形状としている。
上記の構成により、モータ11の回転軸21と、ウォーム軸13の両軸の間にアライメント不良があった場合、ウォーム軸13は、モータ軸ジョイント部67とウォーム軸ジョイント部32との嵌合部の軸方向領域の中点を中心に傾動するとともに、アライメント不良は、継手ユニット15内の弾性部材33を形成する硬度の異なる2層の部材33a,33bにより抑制される。その結果、モータ11のリヤ軸受36への影響も少なくなり、モータケース40内側の側面とリヤ軸受外輪36との打音の発生や電動モータ11のロータ42のマグネットとステータ41との磁気吸引力のアンバランスによる作動音の悪化を防止できる。
さらに、軸受損等の機械的な摩擦により発生するモータのロストルクの増加を抑制することにより、操舵後のステアリングホイール4(ウォームホイール14)の戻りの遅れ等を低減し、操舵フィーリングの低下を防ぐことができるとともに、軸受の磨耗を抑制し、軸受の作動および耐久性を向上できる。
さらに、軸受損等の機械的な摩擦により発生するモータのロストルクの増加を抑制することにより、操舵後のステアリングホイール4(ウォームホイール14)の戻りの遅れ等を低減し、操舵フィーリングの低下を防ぐことができるとともに、軸受の磨耗を抑制し、軸受の作動および耐久性を向上できる。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば、弾性カップリングを硬度の異なるゴム材と樹脂材の2層の弾性部材として樹脂材にテーパーを設けることとしたが、ゴム材を樹脂材で挟み込んだ3層の弾性部材とし、ウォーム軸側の樹脂材にテーパーを有する同様な形状に具体化してもよい。
また、本実施形態では、車両のステアリング装置をモータの回転力により操舵補助する電動パワーステアリング装置(EPS)に適用した例を示したが、工作機械等のモータ駆動装置に具体化してもよい。
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば、弾性カップリングを硬度の異なるゴム材と樹脂材の2層の弾性部材として樹脂材にテーパーを設けることとしたが、ゴム材を樹脂材で挟み込んだ3層の弾性部材とし、ウォーム軸側の樹脂材にテーパーを有する同様な形状に具体化してもよい。
また、本実施形態では、車両のステアリング装置をモータの回転力により操舵補助する電動パワーステアリング装置(EPS)に適用した例を示したが、工作機械等のモータ駆動装置に具体化してもよい。
1:動力操舵装置、2:舵取機構、3:電動パワーステアリング装置、
4:ステアリングホイール、5:車輪、6:ステアリングシャフト、7:ピニオン、
8:ラック軸、9:ラック、10:タイロッド、11:モータ、12:ウォームギヤ、
13:ウォーム軸、14:ウォームホイール、15:継手ユニット、16:トルクセンサ、
17:ECU(制御部)、18,19:ウォーム側軸受、20:ケース、
21:モータ回転軸、24:ウォーム軸回転軸、25:ウォーム部円柱部、
29:負荷作用部、30:中点、32:ウォーム側ジョイント部、
33:弾性部材(弾性カップリング)、33a:硬度小の部材、33b:硬度大の部材、
34:リヤ側回転軸、35:モータ側軸受、36:リヤ軸受、
37:ウォーム側ジョイント部係合突起、40:モータケース、41:ステータ、
42:ロータ、43:ウェーブワッシャ、48:調整部材、49:ねじ機構、
61:モータ側ジョイント部、67:モータ側ジョイント部係合突起
4:ステアリングホイール、5:車輪、6:ステアリングシャフト、7:ピニオン、
8:ラック軸、9:ラック、10:タイロッド、11:モータ、12:ウォームギヤ、
13:ウォーム軸、14:ウォームホイール、15:継手ユニット、16:トルクセンサ、
17:ECU(制御部)、18,19:ウォーム側軸受、20:ケース、
21:モータ回転軸、24:ウォーム軸回転軸、25:ウォーム部円柱部、
29:負荷作用部、30:中点、32:ウォーム側ジョイント部、
33:弾性部材(弾性カップリング)、33a:硬度小の部材、33b:硬度大の部材、
34:リヤ側回転軸、35:モータ側軸受、36:リヤ軸受、
37:ウォーム側ジョイント部係合突起、40:モータケース、41:ステータ、
42:ロータ、43:ウェーブワッシャ、48:調整部材、49:ねじ機構、
61:モータ側ジョイント部、67:モータ側ジョイント部係合突起
Claims (2)
- ステアリングシャフトに負荷されるトルクに応じて駆動される操舵補助用のモータと、
前記ステアリングシャフトに接続されたウォームホイールと、
前記ウォームホイールに係合するウォーム軸と、
前記モータおよび前記ウォーム軸を収容するケースと、
前記ケース内で、前記モータの第1モータ回転軸を支持するモータ側軸受と、
前記ケース内で、前記モータの第2モータ回転軸を支持するリヤ軸受と、
前記ケース内で、前記ウォーム軸の第1ウォーム軸を支持するウォーム側軸受と、
前記ケース内で、前記ウォーム軸の第2ウォーム軸を支持するウォーム軸リヤ軸受と、
前記第1モータ回転軸の一端に設けられたモータ軸係合突起部と、
前記第1ウォーム軸の一端に設けられ前記モータ軸係合突起部に係合するウォーム軸係合突起部と、
前記モータ軸係合突起部と前記ウォーム軸係合突起部との間に介在する弾性部材と、を備えた電動パワーステアリング装置において、
前記弾性部材は、前記モータ軸係合突起部および前記ウォーム軸係合突起部に当接し、前記ウォーム軸の軸方向に硬度の異なる2層の部材によって形成されることを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 請求項1において、前記弾性部材を形成する硬度の高い一方の部材は、軸方向で前記ウォーム軸係合突起部に向かってテーパー形状を有することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20140902 |