JP2013005489A - エレベータの非接触給電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】非接触給電によるバッテリへの充電動作を効率的に行って機器の正常な動作を確保すると共に、バッテリの寿命低下を極力抑える。
【解決手段】乗りかご11に給電装置26、昇降路10内の各階に受電装置27a,27b,27c…、バッテリ28a,28b,28c…、表示器23a,23b,23c…が設置された構成において、乗りかご11が各階のうちの任意の階に停止した際に、給電装置26を駆動して給電を行い、その停止階における乗りかご11の単位時間当たりの平均起動回数に応じて当該停止階のバッテリの充電モードを切り換えて充電する。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、エレベータの運転に必要な電力を非接触で給電するエレベータの非接触給電システムに関する。
近年、非接触給電技術への関心が高まり、様々な分野で利用されるようになってきた。エレベータでは、各階の乗場に設置されたホールインジケータや、乗りかご内の照明機器やドアの駆動モータなどへの電力供給を電力ケーブルを用いずに非接触で行うシステムが考えられている。このような非接触給電システムでは、受電側にバッテリが備えられ、非接触で給電された電力を機器の駆動電力としてバッテリに蓄えておく構成が一般的である。
特開2002−255462号公報 特開2003−54849号公報
しかしながら、上述した非接触給電システムでは、給電装置と受電装置が対向していないと、正常な給電がなされず、バッテリを充電できない。特に、エレベータでは、乗りかごなどの移動体に給電装置あるいは受電装置が設置されるため、移動体が頻繁に移動している場合には、バッテリを十分に充電できず、機器の動作に支障を与える可能性がある。この場合、短時間で充電動作を完了する所謂「急速充電」を行えば、バッテリの充電できるが、急速充電はバッテリへの負荷が大きく、寿命を低下するなどの問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、非接触給電によるバッテリへの充電動作を効率的に行って機器の正常な動作を確保すると共に、バッテリの寿命低下を極力抑えることのできるエレベータの非接触給電システムを提供することである。
本実施形態に係るエレベータの非接触給電システムは、昇降路内を移動する移動体に設置され、非接触で給電を行う給電装置と、上記昇降路内の各階に設置され、上記給電装置から給電される電力を受ける受電装置と、上記各階の乗場に設置された機器に接続され、上記受電装置を通じて得られた電力を上記機器の駆動電力として蓄えるバッテリと、上記移動体が上記各階のうちの任意の階に停止した際に、上記給電装置を駆動して給電を行い、その停止階における上記移動体の単位時間当たりの平均起動回数に応じて上記バッテリの充電モードを切り換えて充電する給電制御手段とを具備する。
図1は第1の実施形態に係るエレベータの非接触給電システムの構成を示す図である。 図2は同実施形態におけるエレベータの制御装置に設けられた第1のテーブルの一例を示す図である。 図3は同実施形態におけるエレベータの非接触給電システムの動作を示すフローチャートである。 図4は同実施形態における充電モードM1,M2,M3の関係を示す図である。 図5は同実施形態の変形例としてカウンタウエイトに給電装置を設置した場合のシステム構成を示す図である。 図6は第2の実施形態に係るエレベータの非接触給電システムの構成を示す図である。 図7は同実施形態におけるエレベータの制御装置に設けられた第2のテーブルの一例を示す図である。 図8は同実施形態におけるエレベータの非接触給電システムの動作を示すフローチャートである。 図9は同実施形態の変形例としてカウンタウエイトに受電装置を設置した場合のシステム構成を示す図である。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係るエレベータの非接触給電システムの構成を示す図である。
昇降路10内にエレベータの乗りかご11とカウンタウエイト(吊り合い錘)12が設けられており、それぞれに図示せぬガイドレールに昇降動作可能に支持されている。乗りかご11は、かご上にシーブ14を有しており、そのシーブ14に一端が昇降路頂上部に固定されたロープ13が架設されている。ロープ13は、トラクションシーブ16を介してカウンタウエイト12上に設けられたシーブ15に架設され、その他端部を昇降路頂上部に固定している。これにより、乗りかご11とカウンタウエイト12を2:1ローピンク形式で支持している。
トラクションシーブ16は、モータ17の回転軸に取り付けられている。このモータ17の駆動によりトラクションシーブ16が回転することで、トラクションシーブ16に巻回されたロープ13を介して乗りかご11とカウンタウエイト12が昇降路内10をつるべ式に昇降動作する。
また、エレベータの制御装置21は、図示せぬエレベータの機械室あるいは昇降路10内に設置されている。この制御装置21は「制御盤」とも呼ばれ、モータ17の駆動制御などを含むエレベータ全体の制御を行う。
一方、各階の乗場22a,22b,22c…には、「ホールインジケータ」と呼ばれる表示器23a,23b,23c…が設置されており、乗りかご11の位置や運転方向などを表示している。
制御装置21と乗りかご11はテールコード24を介して接続されている。制御装置21と乗りかご11との間の各種信号のやり取りは、このテールコード24を介して行われる。なお、テールコード24は信号ラインの他に電力ラインも含んでおり、図示せぬ主電源に接続されている制御装置21からテールコード24を介して乗りかご11に所要の電力が供給されるようになっている。
また、制御装置21と各階の表示器23a,23b,23c…などの機器類とは伝送ケーブル25で接続されているが、この伝送ケーブル25には信号ラインだけが含まれ、電力ラインは含まれていない。後述するように、各階に対する給電は乗りかご11に設置された給電装置26より非接触で行われる。
なお、図1の例では、2:1ローピンク形式のエレベータの構成を示しているが、本発明は特にこの構成に限定されるものではなく、1:1ローピンク形式など、他の構成であってもよい。
ここで、第1の実施形態では、乗りかご11の下部に昇降路10内の各階に向けて非接触で給電を行う給電装置26が設置されている。一方、昇降路10内の各階には、給電装置26から給電される電力を受ける受電装置27a,27b,27c…と、これらの受電装置27a,27b,27c…に接続されたバッテリ28a,28b,28c…が設けられている。
受電装置27a,27b,27c…は、乗りかご11が各階で停止したときの位置に合わせて昇降路10内に配設されており、給電装置26と対向した状態で受電可能となる。バッテリ28a,28b,28c…は、それぞれに表示器23a,23b,23c…に接続されており、受電装置27a,27b,27c…で受けた電力を表示器23a,23b,23c…の駆動電力として蓄える。
なお、非接触給電の方式としては、例えば電磁誘導方式が用いられる。「電磁誘導方式」は、2つの隣接するコイルの一方(給電側コイル)に電流を流したときに発生する磁束を媒介として他方のコイル(受電側コイル)に送電する方式である。この他に、電流を電磁波に変換し、アンテナを介して送電する「電波方式」や、電磁界の共鳴現象を利用した「電磁界共鳴方式」などがあるが、本発明ではこれらの方式に特に限定されるものではない。
第1の実施形態において、制御装置21には、非接触給電システムを実現するための機能として、第1のテーブル21aと第1の給電制御部21bが備えられている。
第1のテーブル21aには、各階毎に乗りかご11の単位時間当たりの平均起動回数が記憶されている。「平均起動回数」とは、その階を目的階あるいは出発階として乗りかご11が停止する回数を単位時間で平均化したものである。例えば1階であれば、1階に乗りかご11が応答した回数と1階から乗りかご11が出発した回数の合計値を定期的(例えば1ヶ月毎)に計測し、その合計値を単位時間(例えば1時間)で除算することで求める。
図2に制御装置21に設けられた第1のテーブル21aの一例を示す。
この例では、1階は1時間当たり50回、2回は1時間当たり20回…といったように、各階の1時間当たり平均起動回数が記憶されている。この第1のテーブル21aにより各階の利用頻度が分かる。
第1の給電制御部21bは、乗りかご11が各階のうちの任意の階に停止した際に、給電装置26を駆動して給電を行い、その停止階における乗りかご11の単位時間当たりの平均起動回数に応じて、バッテリ28a,28b,28c…の中の当該停止階に対応したバッテリの充電モードを切り換えて充電する。
次に、第1の実施形態の動作を説明する。
図3は第1の実施形態におけるエレベータの非接触給電システムの動作を示すフローチャートである。なお、このフローチャートで示される処理は、コンピュータである制御装置21が所定のプログラムを読み込むことで実行される。
エレベータの運転中において、乗りかご11が任意の階に停止すると(ステップS11のYes)、制御装置21は、その停止階で給電が必要であるか否かを判断する(ステップS12)。これは、上記停止階に設置されたバッテリの残量をチェックすることで行う。
例えば、図1に示す乗場22cの階に乗りかご11が停止したとすると、制御装置21は、その階に設置された表示器23cの駆動用のバッテリ28cの残量をチェックする。そして、バッテリ28cの残量が予め設定された量よりも少ない場合に給電の必要ありと判断する。なお、バッテリ残量をチェックする方法としては、バッテリの電圧降下を検出するなどの方法などがある。
給電の必要がある場合(ステップS12のYes)、制御装置21は、給電装置26を駆動して給電を行う(ステップS13)。なお、給電装置26の駆動は、制御装置21からテールコード24を介して乗りかご11に給電指令を出力することで行う。これにより、受電装置27a,27b,27c…の中の上記停止階に設置された受電装置に向けて非接触で給電が行なわれることになる。
ここで、制御装置21は、第1のテーブル21aを参照して上記停止階の単位時間当たりの平均起動回数を判断する。そして、平均起動回数が予め設定された基準回数N1よりも多い場合には(ステップS14のYes)、制御装置21は、充電モードを低速充電モードM1に切り換えて、給電装置26から給電された電力を上記停止階に設置されたバッテリに充電する(ステップS15)。「低速充電モードM1」とは、第1の時間t1で充電動作を完了する充電モードのことである。
一方、平均起動回数が予め設定された基準回数N1以下であり、かつ、基準回数N2(N1>N2)よりも多い場合には(ステップS16のYes)、制御装置21は、充電モードを中速充電モードM2に切り換えて、給電装置26から給電された電力を上記停止階に設置されたバッテリに充電する(ステップS17)。「中速充電モードM2」とは、第1の時間t1よりも短い第2の時間t2で充電動作を完了する充電モードのことである(t1>t2)。
また、平均起動回数が予め設定された基準回数N2以下であれば(ステップS16のNo)、制御装置21は、充電モードを高速充電モードM3に切り換えて、給電装置26から給電された電力を上記停止階に設置されたバッテリに充電する(ステップS18)。「高速充電モードM3」とは、「急速充電モード」ともいい、第2の時間t2よりもさらに短い第3の時間t3で充電動作を完了する充電モードのことである(t2>t3)。
図4は充電モードM1,M2,M3の関係を示す図であり、横軸が充電時間(min)、縦軸が充電量(%)を表している。
バッテリの充電量が100%になるまでの充電時間を比較すると、例えば低速充電モードM1は約60分、中速充電モードM2は約30分、高速充電モードM3は約10分である。この充電時間の差は、バッテリに供給する電流の大きさによる。
すなわち、高速充電モードM3では、大電流を流すことで、短時間で充電する(t3)。これに対し、中速充電モードM2は、高速充電モードM3に比べて電流値が低いので、充電時間がM3よりも遅くなる(t2)。低速充電モードM1は、中速充電モードM2よりも電流値が低いので、充電にさらに時間を要することになる(t1)。ただし、高速充電モードM3では、大電流を流して短時間でバッテリを充電するため、バッテリの負荷が大きく、寿命が低下する欠点がある。
そこで、各階における乗りかご11の単位時間当たりの平均起動回数に応じて充電モードを切り換えるようにする。つまり、平均起動回数が基準回数N1よりも多い階の場合は、乗りかご11が停止して充電する機会が多いので、低速充電モードM1にして充電することで、バッテリへの負担を減らす。
一方、平均起動回数が基準回数N1以下の階の場合には、乗りかご11が停止して充電する機会が少ないので、中速充電モードM2あるいは低速充電モードM1にして充電することで、1回当たりの充電量を増やすことで、バッテリ不足による機器への影響を防ぐようにする。
このように第1の実施形態によれば、各階における乗りかご11の単位時間当たりの平均起動回数に応じて充電モードを切り換えることで、各階に設置されたバッテリ28a,28b,28c…を確実に充電して、表示器23a,23b,23c…の正常な動作を確保すると共にバッテリ寿命の低下を極力抑えることができる。
なお、上記第1の実施形態では、バッテリ駆動の対象機器を各階のホールインジケータ(表示器23a,23b,23c…)としたが、バッテリ駆動可能な機器であれば、他の機器であっても良い。
また、図1の例では、移動体である乗りかご11に給電装置26を設置したが、図5に示すように、もう1つの移動体であるカウンタウエイト12に給電装置26を設置して、昇降路10内の各階に設置されたバッテリ28a,28b,28c…に対して給電を行うような構成にしても良い。
図5は第1の実施形態の変形例としてカウンタウエイト12に給電装置26を設置した場合のシステム構成を示す図である。なお、図5の例では、便宜的に乗りかご11が各階の乗場22a,22b,22c…から離れて示されているが、実際には乗客が各階の乗場22a,22b,22c…で乗り降りできる位置に乗りかご11が停止する。
カウンタウエイト12の下部に給電装置26が昇降路10内の乗場側に向けて設置されている。この場合、乗りかご11が各階で停止する位置とカウンタウエイト12の位置は違うので、乗りかご11の各階で停止した際に、各階に設置された受電装置27a,27b,27c…の中で当該カウンタウエイト12の停止位置で給電装置26と対向した受電装置との間で非接触給電が行われることになる。このような構成であっても、各階におけるカウンタウエイト12の単位時間当たりの平均起動回数に応じて充電モードを切り換えることで、上記同様の効果を得ることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態では、昇降路内の各階の中の特定の階に給電装置が設置され、移動体である乗りかごに受電装置が設置された構成を想定する。つまり、上記第1の実施形態では給電対象が複数あったのに対し、第2の実施形態では給電対象が1つとなる。
図6は第2の実施形態に係るエレベータの非接触給電システムの構成を示す図である。なお、上記第1の実施形態における図1の構成と同じ部分には同一符号を付して、その説明は省略するものとする。
昇降路10内の特定の階に給電装置51が設置されている。なお。給電装置51が設置された階を「給電階」と呼び、少なくとも1つ階(図6の例では最上階)に給電装置51が設置される。この給電装置51は、制御装置21と伝送ケーブル52を介して接続されている。この伝送ケーブル52には、給電装置51に対する信号ラインと電力ラインが含まれている。
一方、乗りかご11の下部には受電装置53が昇降路10内の乗場側に向けて設置されている。この受電装置53は、乗りかご11が給電階に停止して給電装置51と対向した状態で、給電装置51から給電される電力を受電する。なお、上記第1の実施形態と同様に、非接触給電の方式としては、例えば電磁誘導方式が用いられる。
乗りかご11には、給電装置51にて受電された電力を蓄えるバッテリ54が備えられている。このバッテリ54に蓄えられた電力は、かご室内の照明機器55やかごドア56の駆動電力として使用される。なお、乗りかご11のテールコード24には、電力ラインはなく、制御装置21との間で信号を送受するための信号ラインのみが含まれているものとする。
また、第2の実施形態において、制御装置21には、非接触給電システムを実現するための機能として、第2のテーブル21cと第2の給電制御部21dが備えられている。
第2のテーブル21cには、給電階における乗りかご11の単位時間当たりの平均起動回数と時間帯との関係を示すデータが記憶されている。つまり、各時間帯で給電階を目的階あるいは出発階として乗りかご11が停止する回数を単位時間で平均化したデータが第2のテーブル21cに記憶されている。
図7に制御装置21に設けられた第2のテーブル21cの一例を示す。この例では、「7:00〜8:00」,「8:00〜9:00」,「9:00〜10:00」…といった時間帯で計測された1時間当たり平均起動回数が記憶されている。この第2のテーブル21cにより乗りかご11が給電階で停止する頻度が分かる。
第2の給電制御部21dは、乗りかご11が給電階に停止した際に、上記給電装置を駆動して給電を行い、上記移動体が上記給電階に停止したときの時間帯に応じて上記バッテリの充電モードを切り換えて充電する。
次に、第2の実施形態の動作を説明する。
図8は第2の実施形態におけるエレベータの非接触給電システムの動作を示すフローチャートである。なお、このフローチャートで示される処理は、コンピュータである制御装置21が所定のプログラムを読み込むことで実行される。
エレベータの運転中において、乗りかご11が給電階で停止すると(ステップS21のYes)、制御装置21は、その給電階で給電が必要であるか否かを判断する(ステップS22)。これは、乗りかご11に設置されたバッテリ54の残量をチェックすることで行う。そして、バッテリ54の残量が予め設定された量よりも少ない場合に給電の必要ありと判断する。なお、乗りかご11に設置されたバッテリ54の状態は、テールコード24を介して制御装置21側で検出可能であるとする。
給電の必要がある場合(ステップS22のYes)、制御装置21は、給電階に設置された給電装置51を駆動して給電を行う(ステップS24)。なお、給電装置51の駆動は、制御装置21から伝送ケーブル52を介して給電装置51に給電指令を出力することで行う。これにより、給電装置51から受電装置53に向けて非接触で給電が行なわれることになる。
ここで、平均起動回数が予め設定された基準回数N1よりも多い時間帯をT1、平均起動回数が予め設定された基準回数N1以下であり、かつ、基準回数N2(N1>N2)よりも多い場合をT2とする。
制御装置21は、第2のテーブル21cを参照して現在の時間帯が上記T1,T2のいずれに属するかを判断する。その結果、現在の時間帯が上記T1に属する場合には(ステップS24のYes)、制御装置21は、充電モードを低速充電モードM1に切り換えて、給電装置26から給電された電力を乗りかご11に設置されたバッテリ54に充電する(ステップS25)。「低速充電モードM1」とは、第1の時間t1で充電動作を完了する充電モードのことである。
一方、現在の時間帯が上記T2に属する場合には(ステップS26のYes)、制御装置21は、充電モードを中速充電モードM2に切り換えて、給電装置26から給電された電力を乗りかご11に設置されたバッテリ54に充電する(ステップS27)。「中速充電モードM2」とは、第1の時間t1よりも短い第2の時間t2で充電動作を完了する充電モードのことである(t1>t2)。
また、現在の時間帯が上記T1,T2以外であれば(ステップS26のNo)、制御装置21は、充電モードを高速充電モードM3に切り換えて、給電装置26から給電された電力を乗りかご11に設置されたバッテリ54に充電する(ステップS28)。「高速充電モードM3」とは、「急速充電」ともいい、第2の時間t2よりもさらに短い第3の時間t3で充電動作を完了する充電モードのことである(t2>t3)。
図4で説明したように、高速充電モードM3では、大電流を流すことで、短時間で充電する(t3)。これに対し、中速充電モードM2は、高速充電モードM3に比べて電流値が低いので、充電時間がM3よりも遅くなる(t2)。低速充電モードM1は、中速充電モードM2よりも電流値が低いので、充電にさらに時間を要することになる(t1)。ただし、高速充電モードM3のように大電流を流して短時間でバッテリを充電すると、バッテリの負荷が大きいため、寿命が低下する欠点がある。
そこで、給電階における乗りかご11の単位時間当たりの平均起動回数が多い時間帯か否かに応じて充電モードを切り換えるようにする。つまり、平均起動回数が基準回数N1よりも多い時間帯T1の場合は、乗りかご11が停止して充電する機会が多いので、低速充電モードM1にして充電することで、バッテリへの負担を減らす。一方、平均起動回数が基準回数N1以下の時間帯の場合には、乗りかご11が停止して充電する機会が少ないので、中速充電モードM2あるいは低速充電モードM1にして充電することで、1回当たりの充電量を増やすことで、バッテリ不足による機器への影響を防ぐようにする。
このように第2の実施形態によれば、時間帯に応じて充電モードを切り換えることで、乗りかご11に設置されたバッテリ54を確実に充電することができ、かご室内の照明機器55やかごドア56の正常な動作を確保すると共にバッテリ寿命の低下を極力抑えることができる。
なお、上記第2の実施形態では、バッテリ駆動の対象機器として乗りかご11内の照明機器55やかごドア56を例としたが、バッテリ駆動可能な機器であれば、他の機器であっても良い。
また、図6の例では、移動体である乗りかご11に受電装置53を設置したが、図9に示すように、もう1つの移動体であるカウンタウエイト12に受電装置53を設置して、給電階に設置された給電装置51からの電力を受電する構成にしても良い。
図9は第2の実施形態の変形例としてカウンタウエイト12に受電装置53を設置した場合のシステム構成を示す図である。なお、図9の例では、便宜的に乗りかご11が各階の乗場22a,22b,22c…から離れて示されているが、実際には乗客が各階の乗場22a,22b,22c…で乗り降りできる位置に乗りかご11が停止する。
カウンタウエイト12の下部に受電装置53が昇降路10内の乗場側に向けて設置されている。このカウンタウエイト12には、バッテリ61、制御装置62、モータ63が搭載されている。
バッテリ61は、給電装置51から受電装置53を通じて受けた電力を蓄える。制御装置62は、バッテリ61に蓄えられた電力を用いてモータ63を駆動制御する。モータ63は、乗りかご11とカウンタウエイト12を昇降動作させるための駆動装置である。このモータ63の回転軸にトラクションシーブ64が取り付けられている。ロープ13は、昇降路頂上部に設けられたシーブ65を介してカウンタウエイト12に設けられたトラクションシーブ63に巻回され、その他端部を昇降路頂上部に固定している。これにより、乗りかご11とカウンタウエイト12を2:1ローピンク形式で支持され、モータ63の駆動により乗りかご11とカウンタウエイト12がつるべ式に昇降動作する。
このような構成では、給電階にウンタウエイト12が停止したときに、その給電階に設置された給電装置51とカウンタウエイト12に設置された受電装置53との間で非接触給電が行われることになる。この場合、時間帯に応じて充電モードを切り換えることで、上記同様の効果を得ることができる。
なお、上記第1および第2の実施形態では、制御装置21が3つの充電モードM1,M2,M3を有し、これらを適宜切り換えるものとして説明したが、充電時間が異なる少なくとも2つの充電モードを有して、これらを適宜切り換える構成であれば良い。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、非接触給電によるバッテリへの充電動作を効率的に行って機器の正常な動作を確保すると共に、バッテリの寿命低下を極力抑えることのできるエレベータの非接触給電システムを提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…昇降路、11…乗りかご、12…カウンタウエイト、13…ロープ、14…シーブ、15…シーブ、16…トラクションシーブ、17…モータ、21…制御装置、21a…第1のテーブル、21b…第1の給電制御部、21c…第2のテーブル、21d…第2の給電制御部、22a,22b,22c…乗場、23a,23b,23c…表示器、24…テールコード、25…伝送ケーブル、26…給電装置、27a,27b,27c…受電装置、28a,28b,28c…バッテリ、51…給電装置、52…伝送ケーブル、53…受電装置、54…バッテリ、55…照明機器、56…かごドア。

Claims (10)

  1. 昇降路内を移動する移動体に設置され、非接触で給電を行う給電装置と、
    上記昇降路内の各階に設置され、上記給電装置から給電される電力を受ける受電装置と、
    上記各階の乗場に設置された機器に接続され、上記受電装置を通じて得られた電力を上記機器の駆動電力として蓄えるバッテリと、
    上記移動体が上記各階のうちの任意の階に停止した際に、上記給電装置を駆動して給電を行い、その停止階における上記移動体の単位時間当たりの平均起動回数に応じて上記バッテリの充電モードを切り換えて充電する給電制御手段と
    を具備したことを特徴とするエレベータの非接触給電システム。
  2. 上記給電制御手段は、
    上記移動体が上記各階のうちの任意の階に停止した際に、その停止階における上記バッテリの残量から給電の必要性を判断し、給電が必要な場合に上記給電装置を駆動することを特徴とする請求項1記載のエレベータの非接触給電システム。
  3. 上記給電制御手段は、
    少なくとも、第1の時間で充電動作を完了する第1の充電モードと上記第1の時間よりも短い第2の時間で充電動作を完了する第2の充電モードを有し、上記平均起動回数が予め設定された基準回数よりも多い場合に上記第1の充電モード、上記平均起動回数が上記基準回数以下の場合に上記第2の充電モードに切り換えて上記バッテリを充電することを特徴とする請求項1記載のエレベータの非接触給電システム。
  4. 上記各階毎に上記移動体の単位時間当たりの平均起動回数を記憶したテーブルを備え、
    上記給電制御手段は、
    上記テーブルを参照して、上記停止階における上記移動体の単位時間当たりの平均起動回数を判断することを特徴とする請求項1記載のエレベータの非接触給電システム。
  5. 上記移動体は、上記昇降内を移動する乗りかごまたはカウンタウエイトであることを特徴とする請求項1記載のエレベータの非接触給電システム。
  6. 昇降路内の各階の中の給電階に設置され、非接触で給電を行う給電装置と、
    上記昇降路内を移動する移動体に設置され、上記給電装置から給電される電力を受ける受電装置と、
    上記移動体に設置された機器に接続され、上記受電装置を通じて得られた電力を上記機器の駆動電力として蓄えるバッテリと、
    上記移動体が上記給電階に停止した際に、上記給電装置を駆動して給電を行い、上記移動体が上記給電階に停止したときの時間帯に応じて上記バッテリの充電モードを切り換えて充電する給電制御手段と
    を具備したことを特徴とするエレベータの非接触給電システム。
  7. 上記給電制御手段は、
    上記移動体が上記給電階に停止した際に、上記バッテリの残量から給電の必要性を判断し、給電が必要な場合に上記給電装置を駆動することを特徴とする請求項6記載のエレベータの非接触給電システム。
  8. 上記給電制御手段は、
    少なくとも、第1の時間で充電動作を完了する第1の充電モードと上記第1の時間よりも短い第2の時間で充電動作を完了する第2の充電モードを有し、上記給電階における上記乗りかごの単位時間当たりの平均起動回数が予め設定された基準回数よりも多い時間帯の場合に上記第1の充電モード、上記平均起動回数が上記基準回数以下の時間帯の場合に上記第2の充電モードに切り換えて上記バッテリを充電することを特徴とする請求項6記載のエレベータの非接触給電システム。
  9. 上記給電階における上記移動体の単位時間当たりの平均起動回数と時間帯との関係を示すデータを記憶したテーブルを備え、
    上記給電制御手段は、
    上記テーブルを参照して、上記移動体の平均起動回数が多い時間帯か否かを判断することを特徴とする請求項6記載のエレベータの非接触給電システム。
  10. 上記移動体は、上記昇降内を移動する乗りかごまたはカウンタウエイトであることを特徴とする請求項6記載のエレベータの非接触給電システム。
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