JP2013005205A - 悪質電話防止装置、悪質電話防止システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】着信が許容されない電話番号を記憶するブラックリスト11と、ブラックリスト11へ登録する候補の電話番号を記憶するグレーリスト12と、発信された呼に含まれている電話番号が、ブラックリスト11またはグレーリスト12に含まれているか判定し、判定の結果、ブラックリスト11に含まれている場合、呼接続の制御を行い。判定の結果、発信された呼に含まれている電話番号が、グレーリスト12に含まれている場合、通話内容に基づいてブラックリスト11およびグレーリスト12の内容を更新する。こうすることにより、安全な電話呼のみ着信させることができ、通信網にて振り込め詐欺等の悪質な着信を高精度で検知し、高齢者等のユーザを保護することができる。
【選択図】図1
Description
しかしながら、「電話番号が変わった」という嘘に騙されるお年寄りが後を絶たない。通信事業を行う会社(以下、通信会社と呼ぶ)に求められる社会的責任を考慮すると、通信会社は悪質な電話から高齢者を積極的に保護すべきである。
このサービスの問題点は2つある。すなわち、1つ目の問題点は、振り込め詐欺行為者の電話番号がわからないために事前登録できないことである。このため、自己登録型のフィルタリングの仕組みでは振り込め詐欺行為を防ぐことができない。2つ目の問題点は、ITリテラシーの低いユーザが自身で電話番号を登録することが難しいことである。
まず、職業別電話帳を利用する場合の問題点を述べる。職業別電話帳には携帯電話番号は掲載されない。つまり、宅配便のドライバーや学校の先生といった本来着信を許可すべき相手であっても職業別電話帳に電話番号を公開していないので、職業別電話帳に公開されていないが、着信を許可すべき電話番号が多数存在する。
通話内容の音声解析結果に基づいてブラックリストおよびグレーリストの内容を更新することにより、ブラックリストおよびグレーリストの内容の確度を高めることができ、振り込め詐欺等の悪質な着信を高精度で検知し、高齢者等のユーザを保護することができる。
通話内容についてのアンケート結果に基づいてブラックリストおよびグレーリストの内容を更新することにより、ブラックリストおよびグレーリストの内容の確度を高めることができ、振り込め詐欺等の悪質な着信を高精度で検知し、高齢者等のユーザを保護することができる。
こうすることにより、着信端末のユーザの注意を喚起することができ、高齢者等のユーザを保護することができる。
本発明の一態様にかかる悪質電話防止装置システムは、上記悪質電話防止装置と、通話内容について音声解析を行う音声解析部を含む着信端末と、を備え、前記悪質電話防止装置の前記更新部が、前記音声解析部の解析結果に基づいて前記ブラックリストおよび前記グレーリストの内容を更新することを特徴とする。
実際の移動電話網には、無線基地局装置、基地局制御装置などの装置が設けられているが、説明を簡単化するため、以下の説明ではそれらの装置は図示せずかつ説明を省略する。
なお、以下の説明では、電話番号を「電番」と略記することがある。
図1は、本発明の実施形態による悪質電話防止装置を含む悪質電話防止システムの構成例を示すブロック図である。図1において、本例の悪質電話防止装置1は、発信端末2から発信される電話呼について、悪質電話に関するものか判定し、判定結果に基づいて着信端末3への着信を制御する機能を有している。
図1を参照すると、本例の悪質電話防止装置1は、ブラックリスト11と、グレーリスト12と、呼制御部13と、発呼者電番取得部14と、着信判定部15と、ガイダンス接続通知部16と、解析結果集計・分析部17と、SMS送信指示部18と、を備えている。これら各部については、例えば、後述する各部の機能を実現するためのプログラムを図示せぬ記憶部に記憶しておき、そのプログラムを図示せぬCPUが実行することによって実現できる。
なお、本例の悪質電話防止装置1は、上記各部をまとめて1つの筐体内に設けた装置として構成してもよいし、上記各部を分散して複数の筐体に設けた構成にしてもよい。上記各部を分散して複数の筐体に設けた構成の場合、ネットワークを介して各部が接続された構成になっていてもよい。このように、単一の装置によって上記各部が実現される場合に限らず、複数の装置によって上記各部が実現されかつ各装置がネットワークを介して接続されている場合も、本明細書の「悪質電話防止装置」に該当する。さらに、悪質電話防止装置1を、音声録音・解析装置4、音声ガイダンス装置5、加入者交換機7、および、SMS送信装置8、のうちの1つまたは複数の装置とまとめて1つの筐体内に設けた構成にしてもよい。
悪質電話防止装置1内のブラックリスト11は、着信が許容されない識別子(すなわち電番)である着信非許容識別子を記憶するデータベースである。ブラックリスト11は、振込め詐欺行為者が利用していると断定できる電話番号の一覧である。
また、グレーリスト12は、ブラックリスト11へ登録する候補の識別子(すなわち電番)である着信非許容候補識別子を記憶するデータベースである。グレーリストは振込め詐欺行為者が利用していると疑われる電話番号の一覧である。
また、グレーリスト12に記憶されている電番からの発信については、着信端末へガイダンスを出力した後、接続するかまたは接続が拒否される。グレーリストの記憶内容と一致した場合の動作については、着信端末のユーザの意思によって事前に着信拒否または着信許容を設定できるようにしてもよい。
発呼者電番取得部14は、接続要求信号から、発呼者の電番号ユーザ識別子の取得を行う機能を有している。
着信判定部15は、発信端末から発信された呼に含まれている電番が、ブラックリスト11の記憶内容やグレーリスト12の記憶内容に含まれているか判定する。
ガイダンス接続通知部16は、着信端末へ音声ガイダンスを出力するために、音声ガイダンス装置5へガイダンス接続指示を出力する機能を有している。
着信端末側の加入者交換機7は、一般的な回線交換機能の他、着信端末から通話内容の録音および解析について了承する旨の回答があったか否かを判定するユーザ選択認識部71を有している。
SMS送信装置8は、メッセージの送信指示が入力された場合に、SMSによるメッセージを送信する機能を有している。
音声ガイダンス装置5は、ガイダンス接続指示が入力された場合に、音声ガイダンスを出力する機能を有している。
音声録音・解析装置4は、ユーザ選択認識部71が着信端末から通話内容の録音および解析について了承する旨の回答があったと判定した場合に、通話内容を録音する通話録音部41と、通話録音部41によって録音された通話内容について音声解析を行う音声解析部42と、を有している。
音声解析部42は、通話内容すべてについて音声解析を行う。つまり疑わしき電番からの発信について、音声解析が毎回行われ、グレーリストが自動的に作成される。そして、音声解析部42は、予め登録されているキーワードの出現回数とその組合せとでスコアリングを行う。例えば、息子を装った連帯保証人詐欺行為については、「おれだよ」、「ケータイなくした」、「ちかん」、「示談金」、「お金振込んで」、「借金」、「連帯保証人」、「保証人」、「友人」、「借金」、「飲食店」、「弁護士」、「法廷処分」、「サラ金」、「今日までに」、「振込む」、などをキーワードとする。そして、音声解析した通話内容において、上記のキーワードの全てが検出された場合には例えば「10点」、5個のキーワードが検出された場合には例えば「3点」などとスコアリングを行う。
なお、音声解析部42が行う音声解析自体は周知の既存技術を利用する。
発信端末2は、本例では、振込め詐欺行為者が使用する電話端末である。着信端末3は、本例では、振込め詐欺行為のターゲットとなる者が使用する電話端末である。これら発信端末2及び着信端末3は、電話番号が定められており、音声通話を行うことができる装置である。これら発信端末2及び着信端末3には、周知の携帯電話端末の他、スマートフォンも含まれる。
図2は、悪質電話防止装置の動作を示す図である。
図2において、悪質電話防止装置1には、加入者交換機6および7、音声録音・解析装置4、および、SMS送信装置8、が接続されている。
発信側の加入者交換機6は、本例では、発信端末2から発信される電話呼を受け付ける。着信側の加入者交換機7は、本例では、着信端末3との間において呼を確立する。
図2において、振込め詐欺行為者がターゲットに電話をかける操作を行うと、発信端末2から電話呼が発信される(ステップS1)。この電話呼が加入者交換機6に入力されると、加入者交換機6は発信端末2の電番を抽出して悪質電話防止装置1に通知する(ステップS2)。
その後、着信端末3において着信呼び出しに応答した場合、音声ガイダンス装置5から加入者交換機7を介して着信端末3へ音声ガイダンスが送られる。音声ガイダンスを聞いた着信端末3のユーザが録音および解析を行うことについて了承する場合には、呼が確立される(ステップS4)。
なお、悪質電話防止装置1がSMS送信装置8へSMS送信指示を送信した場合、SMS送信装置8から着信端末3へSMSによるメッセージが送信される。
図3を参照して、本例の悪質電話防止装置1の処理内容について説明する。
図3において、発信端末2から発呼されると(ステップS101)、発呼信号に含まれている発呼者の電番すなわち発信端末2に設定されている電番が加入者交換機6によって抽出され、悪質電話防止装置1に通知される(ステップS102)。
次に、悪質電話防止装置1は、通知された電番について、ブラックリスト11に含まれている着信非許可電番と一致するか判定される(ステップS103→S104)。この判定の結果、着信非許可電番と一致する場合、呼出しに対して着信者が応答した時、接続確認ガイダンスを出力する(ステップS104→S105)。
(1)この電話は振込め詐欺行為者からの発信である疑いがあること
(2)今後のフィルタリングサービスに役立てるため、通信内容を解析させてほしいこと
(3)上記を認識した上での接続及び通話解析の可否を選択してほしいこと
ここで、上記(3)については、例えば、「上記を認識して接続する場合は「1」を、接続するが通話解析を拒否する場合は「2」を、接続を拒否する場合は「3」をプッシュしてください。」というメッセージを着信端末へ出力する。
ステップS104の判定の結果、着信非許可電番と一致しない場合、グレーリスト12に含まれている、振り込め詐欺が疑われる電番と一致するか判定される(ステップS108→S109)。この判定の結果、振り込め詐欺が疑われる電番と一致する場合、呼出しに対して着信者が応答した時、録音確認ガイダンスを出力する(ステップS110→S111)。
上述したステップS109において振り込め詐欺が疑われる電番と一致しない場合、または、上述したステップS106において着信端末3のユーザが着信を許可した場合、もしくは、ステップS111において着信端末3のユーザが通話内容の録音を許可しない場合、通常の着信呼び出しが行われる(ステップS106→S114、ステップS111→S114)。
ここで、音声ガイダンス装置に接続し、通話録音を開始するまでの処理シーケンスについて図4を参照して説明する。図4において、他網の端末から発信接続要求IAM(Initial Address Message)があると(ステップS401)、関門交換機GMSや加入者交換機は、ホーム網の在圏管理サーバであるHLR1へ着信端末の在圏情報の問い合わせを行う(ステップS402)。このとき、問合せ信号MAP_SRI(Mobile Application Part_Send Routing Information)により、発信端末の電番も通知される。
もし、どちらかのリストに記憶されている電番と一致した場合、着側交換機7へ送付するPRN(Provide Roaming Number)に、特定ガイダンス接続指示を示すパラメータを付与して送出する(ステップS404)。もしくは、PRNとは独立に着側交換機7へ特定ガイダンス接続指示を通知してもよい。
音声ガイダンスを聞いたユーザによる操作が行われ、着信端末3において選択された結果は、着側交換機7で検出され、音声録音・解析装置4を介してHLR1へ送られる(ステップS408、S409)。
なお、図4中の破線Hで囲まれている部分の処理は、発信端末の電番がブラックリスト11またはグレーリスト12に含まれている場合の処理である。発信端末の電番がブラックリスト11またはグレーリスト12に含まれていない場合、破線Hで囲まれている部分の処理は行われない(つまり通常の処理が行われる)。
図5を参照して、本例の悪質電話防止装置1の他の処理内容について説明する。図5において、ステップS101からステップS109までの処理は、図3の場合と同じである。
図5において、グレーリスト12に含まれている、振り込め詐欺が疑われる電番と一致するか判定の結果、振り込め詐欺が疑われる電番と一致する場合、着信端末のユーザへの警告のため、SMSによるメッセージの送信要求を送信する(ステップS109→S310)。SMSによるメッセージは、音声の着信より前に着信端末へ送信することができるので、着信端末のユーザへの警告効果として十分である。
送信されたメッセージを受信した着信端末において、通話内容に関するアンケートの回答が入力されると、その回答がフィードバックとして集計および分析され(ステップS311→S312)、その集計および分析の結果に応じてブラックリストおよびグレーリストの更新が行われる(ステップS312)。通話内容に関するアンケートの回答が入力されない場合は、そのまま処理は終了となる。
上述したSMSまたはメールによって送信するアンケートメッセージによって、概ね以下の点を含めて通知する。
(1)何時何分にあった電話が振込め詐欺行為等の疑いがある。
(2)今後のフィルタリングサービスに役立てるため、アンケートに回答してほしい。
(3)アンケートWebサイトのURL。
アンケートWebサイトでは通話内容について、振り込め詐欺行為であったか、どのような手口であったか(話のストーリー)などについてユーザからのフィードバックを集計する。また、アンケートサイトへ誘導するためのURL(Uniform Resource Locator)には、ある特定の通信を特定するための識別子(セッションキー)を埋め込み、1回の通信から複数回のフィードバックを受けないよう考慮する。
振込め詐欺行為者は身元がばれることを恐れ、携帯電話機を違法な方法で入手して電番を頻繁に変えることが想定される。携帯電話機の契約者が変わることで、その電番の持ち主(電番に対応するユーザ)も変わる。従って、ブラックリストおよびグレーリストは定期的に更新されている必要がある。例えば、本電話システムを保持する通信オペレータの加入者である場合は、電話番号の契約者が解約したことを知ることができるため、音声契約解除の契機にブラックリストまたはグレーリストからその電話番号を削除する。
ブラックリストまたはグレーリストに登録されていても本システムを運営する通信会社の加入者ではない場合、ある一定期間の発信した形跡がない場合、ブラックリストまたはグレーリストからその電番を削除してもよい。
また、グレーリスト12を複数設けてそれらを使い分けてもよい。例えば、振込め詐欺である可能性が70%以上のグレーリストと、その可能性が70%以下のグレーリストとを設けておき、着信端末へ出力するガイダンスの内容を変える等の使い分けてもよい。
振り込め詐欺行為者が、自己の電番がブラックリストに登録されたことに気づいた場合に、別の電番を利用することも考えられる。せっかくブラックリストに登録しても別の電番を利用されると、振り込め詐欺行為を防止できなくなる、ということも推定される。また、別の電番をブラックリストに追加登録するには、一定の時間を要する。
図3及び図5においては、発信された呼に含まれている電番がブラックリストに含まれている場合に発呼側(発信端末)へメッセージを通知している(図3及び図5のステップS107)。このメッセージを通知すると、ブラックリストに登録されていることを発呼者(つまり振り込め詐欺行為者)に気づかせることになる。そこで、発呼者に気づかせることを防止するため、このメッセージを通知しないようにしてもよい。
本システムでは、ブラックリストまたはグレーリストに登録されている電番に関する通話内容を録音する機能を有している。通話内容が録音されたことを契機に、着信端末のユーザの家族の通信端末へ、振込め詐欺行為者からの着信があったこと、さらにはその通話内容を、本システムから通知してもよい。この場合、振込め詐欺行為者との通話内容が録音・解析装置4に録音されたことを契機に、本システムから着信端末のユーザの家族の通信端末へ、録音通知メッセージを送信する。このメッセージは、SMS送信装置8へ指示することによって、送信することができる。このSMSメッセージを受信した通信端末のユーザ(つまり、家族)は、SMSメッセージの内容からPhone To機能を利用してメッセージを再生することができる。
特許文献2のように、声紋データを登録する場合、先述したような悪意のあるユーザによる登録リスクが伴う。しかし、振込め詐欺行為者の声紋データが入手できれば、NGワードによる検知方式の誤検知率を下げることが可能である。さらに、振り込め詐欺行為者が電話番号を変えても検知することができる。振込め詐欺行為者の声紋データを含むデータベース(以下、ブラックリスト声紋データベース)は、例えば、声紋ID、声紋データ、および、電番を記憶項目とする。そして、1つの声紋データに複数の電番を対応付けて記憶してもよい。
なお、警察からの要請があれば、振込め詐欺行為に使用された電番と声紋データとを提出することができる。
フィードバックの方法として、上記の他に、発信端末の位置情報の利用、詐欺行為者の交友関係の利用、振込め詐欺行為者の行動特定の利用、振込め詐欺行為者の声紋の利用、が考えられる。
(a)発信端末の位置情報の利用
振込め詐欺行為者は、詐欺行為に利用する携帯電話機を複数所有していると仮定する。その場合、振込め詐欺行為に使われる携帯電話機が同じ場所に複数台在圏している可能性が高い。このため、ブラックリストに該当する携帯電話機の位置情報を取得し、その周辺に在圏する携帯電話機及び固定電話機をグレーリストに追加することが考えられる。
振込め詐欺行為者はグループで行動すると仮定する。このため、振込め詐欺行為者に音声解析やアンケートの手口がばれないように、ブラックリストに含まれる電話番号間の通話、及び、ブラックリストに含まれる電話番号とグレーリストに含まれる電話番号との間の通話は、上述した音声解析やアンケートの実施対象から除外するのが望ましい。
振込め詐欺のターゲットは年寄りであるため、振り込め詐欺行為者が振込め詐欺等の電話発呼を行う時間帯は概ね午前9時〜午後9時程度に限られる。ブラックリストに該当する電話番号に対応する端末から深夜に発信された電話発呼は、実際は振込め詐欺の電話発呼ではない可能性が高い。そこで、ブラックリストに該当する電話番号に対応する端末からの深夜等の発信を振り込め詐欺行為者の交友関係を調査するための情報として使用してもよい。
ブラックリストに該当する電話主の会話から、振込め詐欺行為者の声紋を取得し登録する。音声解析のアルゴリズムの1つとして声紋のマッチングを行ってもよい。声紋判定は、上述したNGワードの組合せによるスコアリングとは独立に判定する。声紋判定でマッチし、かつ、スコアリングでも高いスコアを取得した電話番号に対応する端末のユーザは振込め詐欺行為者である可能性がより高い。
なお、ブラックリストおよびグレーリストに含まれる電番の契約者がその電話網を管理する通信会社の加入者である場合において、ブラックリストに含まれる電番の契約者の契約解除通知の受信を契機に、そのブラックリストまたはそれに対応するグレーリストに含まれる電番を削除してもよい。こうすることにより、電番に対応する契約主が変わったにも関わらず、ブラックリストまたはグレーリストに電番が登録され続けているため、通信が拒否されてしまうことを防止することができる。
本システムは、IMT−2000規格に準拠した携帯電話端末による通話に限らず、LTE(Long Term Evolution)規格に準拠した携帯電話端末による通話にも適用できる。
また、以上は、携帯電話端末による通話について説明したが、音声解析によるフィードバックを行う場合については、固定電話機による通話にも、本システムを適用できる。
以上のように、本システムによれば、自己登録が不要となるため、着信端末のユーザが振込め詐欺行為者からの着信を一度も受けずに受信拒否のフィルタリングルールを生成することができる。また、ユーザがフィルタリングルールを設定する手間が軽減される。さらに、本システムによれば、振込め詐欺行為が疑われる発信者の通話内容を解析してからブラックリスト化するため、誤検知によって着信を抑止してしまうリスクが低い。
2 発信端末
3 着信端末
4 音声録音・解析装置
5 音声ガイダンス装置
6、7 加入者交換機
8 SMS送信装置
11 ブラックリスト
12 グレーリスト
13 呼制御部
14 発呼者電番取得部
15 着信判定部
16 ガイダンス接続通知部
17 解析結果集計・分析部
18 SMS送信指示部
41 通話録音部
42 音声解析部
71 ユーザ選択認識部
Claims (5)
- 着信が許容されない識別子である着信非許容識別子を記憶するブラックリストと、
前記ブラックリストへ登録する候補の識別子である着信非許容候補識別子を記憶するグレーリストと、
発信された呼に含まれている識別子が、前記ブラックリストまたは前記グレーリストに含まれているか判定する着信判定部と、
前記着信判定部の判定の結果、発信された呼に含まれている識別子が、前記ブラックリストに含まれている場合、呼接続の制御を行う呼接続部と、
前記着信判定部の判定の結果、発信された呼に含まれている識別子が、前記グレーリストに含まれている場合、通話内容に基づいて前記ブラックリストおよび前記グレーリストの内容を更新する更新部と、
を含むことを特徴とする悪質電話防止装置。 - 請求項1において、
通話内容について音声解析を行う音声解析部をさらに含み、
前記更新部は、前記音声解析部の解析結果に基づいて前記ブラックリストおよび前記グレーリストの内容を更新することを特徴とする悪質電話防止装置。 - 請求項1において、
通話内容について着信端末へアンケートメッセージを送信するメッセージ送信部をさらに含み、
前記更新部は、前記アンケートメッセージに対する前記着信端末からの返信内容に基づいて前記ブラックリストおよび前記グレーリストの内容を更新することを特徴とする悪質電話防止装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項において、
前記呼接続部は、
前記着信判定部の判定の結果、発信された呼に含まれている識別子が、前記ブラックリストに含まれている場合、接続確認ガイダンスを前記着信端末へ送信する、または、呼を接続しないように制御を行うことを特徴とする悪質電話防止装置。 - 請求項1に記載の悪質電話防止装置と、
通話内容について音声解析を行う音声解析部を含む着信端末と、
を備え、前記悪質電話防止装置の前記更新部は、前記音声解析部の解析結果に基づいて前記ブラックリストおよび前記グレーリストの内容を更新することを特徴とする悪質電話防止システム。
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