JP6627263B2 - 電話システム、発信者確認システム及び発信者確認装置 - Google Patents

電話システム、発信者確認システム及び発信者確認装置 Download PDF

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本発明は、電話システム、発信者確認システム及び発信者確認装置に関する。
近年、いわゆる振り込め詐欺が多発している状況にある。振り込め詐欺は、例えば親族になりすまして一人暮らしの高齢者の自宅に電話をかけ、例えば交通事故の示談金や、仕事上での賠償金などの名目で金銭をだまし取る犯罪である。
そこで、振り込め詐欺に対する防犯を目的として以下のような電話機が知られている。つまり、例えば登録を要する者の音声から抽出した個人性特徴量を記憶しておく。そして、電話がかかってきたときには、電話回線からの音声信号の個人性特徴量と記憶部に記憶された個人性特徴量とを比較し、未登録者からの電話であった場合にはその旨を報知するというものである(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−341383号公報
しかしながら、特許文献1の電話機により不審者からの電話に対応した報知を的確に行わせるには、全ての親族や知人などの音声信号の個人性特徴量を事前に記憶させておく必要があるが、現実には相当な手間となる場合がある。
また、良好な音声信号が得られなかったような場合には個人性特徴量についての信頼性も低下するために、未登録者を登録者であると誤認識するような可能性を避けることも難しい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、電話利用における発信者の確認について、手軽かつ的確に行えるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、発信者が使用する第1電話装置と、受信者が使用する第2電話装置とを備え、前記第1電話装置において、所有者に関連する所有者関連情報を少なくとも記憶する記憶媒体から情報を読み取る読取部と、前記第1電話装置において、前記読取部により読み取られた所有者関連情報を前記第2電話装置に送信する読取情報処理部と、前記第2電話装置において、前記第1電話装置から受信した所有者関連情報を表示部に表示させる表示制御部とを備える電話システムである。
本発明の一態様は、上記の電話システムであって、前記読取情報処理部は、発信者が発信を行う前の段階で前記読取部により読み取られた所有者関連情報を、第2電話装置への発信に対応するタイミングで前記第2電話装置に送信し、前記表示制御部は、前記第1電話装置からの発信に応じた呼び出しの開始に応じたタイミングで、前記第2電話装置から受信された所有者関連情報を表示してもよい。
本発明の一態様は、上記の電話システムであって、前記読取情報処理部は、前記第1電話装置から前記第2電話装置への発信が行われてから、前記第1電話装置と前記第2電話装置との間での通話に対応する通信が開始されるまでの間において、前記読取部により読み取られた所有者関連情報を前記第2電話装置に送信し、前記表示制御部は、前記第1電話装置からの発信に応じた呼び出しが行われているときに、前記第1電話装置から受信された所有者関連情報の表示を開始してもよい。
本発明の一態様は、上記の電話システムであって、前記読取情報処理部は、前記第1電話装置と前記第2電話装置との間での通話に対応する通信が開始されてから、前記読取部により読み取られた所有者関連情報を前記第2電話装置に送信し、前記表示制御部は、前記通話に対応する通信が行われているときに、前記第1電話装置から受信された所有者関連情報の表示を開始してもよい。
本発明の一態様は、上記の電話システムであって、前記第2電話装置において、登録された電話番号を記憶する電話帳情報記憶部をさらに備え、前記第2電話装置において、第1電話装置からの発信を受けた場合において、第1電話装置の電話番号が前記電話帳情報記憶部に記憶されていない場合に、前記第1電話装置に対して前記所有者関連情報を要求する要求部をさらに備えてもよい。
本発明の一態様は、上記の電話システムであって、前記第2電話装置において、前記第1電話装置から受信された所有者関連情報を含む発信者履歴情報を発信者履歴情報記憶部に記憶させる履歴管理部をさらに備えてもよい。
本発明の一態様は、発信者が使用する第1電話装置と、受信者が使用する第2電話装置と、発信者確認装置とを備え、前記第1電話装置において、所有者に関連する所有者関連情報を少なくとも記憶する記憶媒体から情報を読み取る読取部と、前記第1電話装置において、前記読取部により読み取られた所定の情報を前記発信者確認装置に送信する読取情報処理部と、前記発信者確認装置において、前記第1電話装置から受信された前記所定の情報に対応する所有者関連情報が、登録者ごとの所有者関連情報を記憶する所有者関連情報記憶部に記憶されているか否かに基づいて発信者の信用性を判定する発信者判定部を備え、前記第2電話装置において、前記発信者判定部の判定結果に基づく情報を出力する判定結果出力部を備える発信者確認システムである。
本発明の一態様は、上記の発信者確認システムであって、前記判定結果出力部は、前記第1電話装置から受信された前記所定の情報に対応する所有者関連情報が前記所有者関連情報記憶部に記憶されている場合には、前記発信者確認装置から送信された前記所定の情報に対応する所有者関連情報を表示部に表示させてもよい。
本発明の一態様は、上記の発信者確認システムであって、前記所有者関連情報記憶部は、前記登録者が警戒を要する者であるか否かを示す警戒情報をさらに記憶し、前記発信者判定部は、前記警戒情報をさらに利用して発信者の信用性を判定してもよい。
本発明の一態様は、上記の発信者確認システムであって、前記発信者確認装置において、前記第1電話装置から受信された前記所定の情報に対応して前記所有者関連情報記憶部から取得された所有者関連情報を含む発信者履歴情報を、発信者履歴情報記憶部に記憶させる履歴管理部をさらに備えてもよい。
本発明の一態様は、上記の発信者確認システムであって、前記記憶媒体には、当該記憶媒体が正当なものであることを証明する正当性確認情報がさらに記憶されており、前記発信者判定部は、前記読取部によって記憶媒体から読み取られた正当性確認情報を利用して発信者の信用性を判定してもよい。
本発明の一態様は、発信者が使用する第1電話装置と、受信者が使用する第2電話装置とを備え、前記第1電話装置において、所有者に関連する所有者関連情報を少なくとも記憶する記憶媒体から情報を読み取る読取部と、前記第1電話装置において、前記読取部により読み取られた所定の情報を前記発信者確認装置に送信する読取情報処理部と、前記第2電話装置において、登録者ごとの所有者関連情報を記憶する所有者関連情報記憶部に、前記読取部によって読み取られた所定の情報に対応する所有者関連情報が記憶されているか否かに基づいて前記発信者確認装置が判定した発信者の信用性についての判定結果に基づく情報を出力する判定結果出力部を備える電話システムである。
本発明の一態様は、発信者が使用する第1電話装置と、受信者が使用する第2電話装置と通信する発信者確認装置であって、所有者に関連する所有者関連情報を少なくとも記憶する記憶媒体から前記第1電話装置が読み取った所定の情報に対応する所有者関連情報が、登録者ごとの所有者関連情報を記憶する所有者関連情報記憶部に記憶されているか否かに基づいて、発信者の信用性を判定する発信者判定部と、前記発信者判定部による判定結果を前記第2電話装置に送信する判定結果送信部とを備える発信者確認装置である。
以上説明したように、本発明によれば、電話利用における発信者の確認について、手軽かつ的確に行えるようになるという効果が得られる。
第1実施形態における電話システムの全体構成例を示す図である。 第1実施形態における電話装置の構成例を示す図である。 第1実施形態における個人証明カードが記憶する所有者関連情報の一例を示す図である。 第1実施形態における受信側電話装置にて表示される発信者情報の一例を示す図である。 第1実施形態における発信側電話装置と受信側電話装置とが実行する処理手順例を示すフローチャートである。 第2実施形態における発信側電話装置と受信側電話装置とが実行する処理手順例を示すフローチャートである。 第3実施形態における発信側電話装置と受信側電話装置とが実行する処理手順例を示すフローチャートである。 第4実施形態における発信者確認システムの全体構成例を示す図である。 第4実施形態における発信者確認サーバの構成例を示す図である。 第4実施形態における登録者情報の一例を示す図である。 第4実施形態における発信側電話装置と発信者確認サーバと受信側電話装置とが実行する処理手順例を示すフローチャートである。
<第1実施形態>
[電話システムの全体構成例]
図1は、本実施形態における電話システムの全体的な構成例を示している。本実施形態における電話システムは、発信側電話装置100−1(第1電話装置の一例)と受信側電話装置100−2(第2電話装置の一例)とを備える。発信側電話装置100−1と受信側電話装置100−2とは電話通信網NTを経由して接続される。
発信側電話装置100−1は、受信側電話装置100−2に対して発信を行う電話装置である。
即ち、発信側電話装置100−1のユーザである発信者は、受信側電話装置100−2のユーザである受信者と通話を行うために、発信側電話装置100−1を使用して受信側電話装置100−2に電話をかける。
受信側電話装置100−2は、受信者が使用する電話装置であり、発信側電話装置100−1からの発信を受ける。
なお、以降において発信側電話装置100−1と受信側電話装置100−2とで特に区別しない場合には電話装置100と記載する。
また、電話装置100は、自宅などに備えられる据え置き型であってもよいし、スマートフォン、携帯電話などの携帯型であってもよい。
また、同図に示される個人証明カード200(記憶媒体の一例)は、発信者が所有するカードであって、発信者の身分を証明するカードである。個人証明カード200には、所有者に関連する情報(所有者関連情報)として、発信者の身分の証明に使用される所定の情報が記憶される。
[電話装置の構成例]
図2は、本実施形態における電話装置100の構成例を示している。即ち、同図は、本実施形態における発信側電話装置100−1と受信側電話装置100−2との構成例を示している。
発信側電話装置100−1と受信側電話装置100−2とは、それぞれの機能に応じた異なる構成を有していてもよい。しかし、説明を簡単で分かりやすくするため、本実施形態においては、発信側電話装置100−1と受信側電話装置100−2とが同じ構成である場合を例に挙げて説明する。即ち、同図の電話装置100は、発信側電話装置100−1としても、受信側電話装置100−2としても機能する。
同図の電話装置100は、送受信部101、制御部102、記憶部103、受話器104、スピーカ105、表示部106、操作部107及びカードリーダ108(読取部の一例)を備える。
送受信部101は、電話通信網NT(図1)を経由して受信側電話装置100−2と通信を行う。
制御部102は、電話装置100における各種の制御を行う。制御部102としての機能は、電話装置100が備えるCPU(Central Processing Unit)がプログラムを実行することによって実現される。
本実施形態における制御部102は、通話制御部121、読取情報処理部122、表示制御部123及び履歴管理部124を備える。なお、同図に示される要求部125は、後述の第2実施形態及び第3実施形態における受信側電話装置100−2に備えられる機能部であることから、本実施形態での説明は省略する。
通話制御部121は、他の電話装置との間の通話に関する制御を実行する。
同図の電話装置100が発信側電話装置100−1である場合、通話制御部121は、発信者の発呼操作に応じた発信(発呼)に関する処理を行う。また、発信側電話装置100−1の通話制御部121は、受信側電話装置100−2側での着信応答に応じて通話対応の接続が行われることに応じて、受信側電話装置100−2と音声信号の送受信を行う。つまり、発信側電話装置100−1の通話制御部121は、受信側電話装置100−2から受信された受話音声を受話器104から出力させ、受話器104から入力された発話音声を受信側電話装置100−2に送信する制御を行う。
また、同図の電話装置100が受信側電話装置100−2である場合、通話制御部121は、発信側電話装置100−1からの発呼に応じて着信があったことを受信者に報知するための着信通知に関する制御を行う。また、受信側電話装置100−2の通話制御部121は、受信者が着信応答の操作を行ったことで通話対応の接続が行われることに応じて、発信側電話装置100−1と音声信号の送信を行う。つまり、受信側電話装置100−2の通話制御部121は、発信側電話装置100−1から受信された受話音声を受話器104から出力させ、受話器104から入力された発話音声を発信側電話装置100−1に送信する制御を行う。
読取情報処理部122は、発信側電話装置100−1に対応する機能部である。読取情報処理部122は、後述のカードリーダ108により個人証明カード200から読み取られた情報を処理する。本実施形態における読取情報処理部122は、後述のカードリーダ108により個人証明カード200から読み取られた所有者関連情報を受信側電話装置100−2に送信する。個人証明カード200及び個人証明カード200が記憶する所有者関連情報については後述する。
表示制御部123は、受信側電話装置100−2に対応する機能部である。表示制御部123は、発信側電話装置100−1から受信した所有者関連情報を表示部106に表示させる。
履歴管理部124は、受信側電話装置100−2に対応する機能部である。履歴管理部124は、発信者についての履歴を示す発信者履歴情報を管理する。このために、履歴管理部124は、発信側電話装置100−1から受信された所有者関連情報を含む発信者履歴情報を発信者履歴情報記憶部131に記憶させる。
記憶部103は、制御部102が利用する各種の情報を記憶する。例えば電話装置100におけるCPUが実行するプログラムのデータは記憶部103が記憶する。
本実施形態の記憶部103は、発信者履歴情報記憶部131を備える。なお、電話帳情報記憶部132は、後述の第2実施形態に対応する記憶部であることから、ここでの説明は省略する。
発信者履歴情報記憶部131は、発信者履歴情報を記憶する。発信者履歴情報記憶部131は、受信側電話装置100−2に対応する記憶部である。
発信者履歴情報記憶部131が記憶する発信者履歴情報は、図示は省略するが、着信日時に発信側電話装置100−1から受信した所有者関連情報を対応付けた構造を有する。着信日時は、対応の発信者の発信側電話装置100−1からの発信に応じて、受信側電話装置100−2にて着信が生じた日時であればよい。
受話器104は、電話装置100のユーザ(発信者または受信者)の発話音声を収音して音声信号に変換する。また、受話器104は、他の電話装置から受信された受話音声を通話制御部121の制御に応じて入力し、入力された受話音声がユーザに聞こえるように出力する。
受話器104は、例えば電話装置100がスマートフォンや携帯電話などの場合には、スマートフォンや携帯電話に備えられる通話用のスピーカと通話用のマイクロフォンとを含む。また、受話器が本体から分離しているタイプの電話装置100である場合には、受話器104は、受話器の部分を含む。
スピーカ105は、制御部102の制御に応じて、例えば呼出音などをはじめとする電話装置100の動作に応じた音を出力する。
表示部106は、制御部102の制御に応じて表示を行う。
操作部107は、電話装置100に備えられる各種の操作子を一括して示す。
カードリーダ108は、発信側電話装置100−1に対応する部位である。カードリーダ108は、個人証明カード200に記憶されている所有者関連情報を読み取る部位である。カードリーダ108と個人証明カード200との通信方式は、非接触式であっても接触式であってもよいが、本実施形態では非接触式である場合を例に挙げる。
ここで、図3を参照して、個人証明カード200に記憶される情報(所有者関連情報)の内容例について説明する。同図に示されるように、個人証明カード200においては、所有者関連情報として、個人ID、氏名、住所、所属情報及び顔画像データが記憶される。
個人IDは、対応の個人証明カード200の所有者である個人を特定する識別子である。なお、個人証明カード200は、個人ごとに与えられるものであることから、個人IDは、個人証明カード200ごとに固有である。
氏名は、対応の個人証明カード200の所有者である個人の氏名である。
住所は、対応の個人証明カード200の所有者である個人の住所である。
なお、例えば氏名と住所については、住民票に登録されているのと同じ内容が記憶される。
所属情報は、対応の個人証明カード200の所有者である個人がどの団体に所属するのかを示す情報である。ここでの団体とは、企業、法人、学校などである。具体的に、例えば個人証明カード200の所有者が、或る金融機関(銀行)の企業に所属している(金融機関の従業員である)場合には、所属情報には、金融機関の企業名が含まれる。この場合において、所属情報には、金融機関の企業名に加えて、さらに金融機関の営業所名などが含まれてもよい。
顔画像データは、対応の個人証明カード200の所有者である個人の顔を撮像した画像データである。
なお、本実施形態の個人証明カード200は、例えば公的機関が所定の制度などのもとで国民や地域住民などに向けて発行するようなものであってもよい。あるいは、個人証明カード200は、宅配業の企業などが従業員に携帯させるために発行するようなものであってもよい。
[電話システムの使用例]
続いて、図1〜図3により説明した構成による本実施形態の電話システムの使用例について説明する。
発信者が或る特定の受信者に電話をかけようとするにあたり、発信者は、発信操作を行う前に、発信側電話装置100−1に、自分の所有する個人証明カード200に記憶されている所有者関連情報を読み込ませることができる。
例えば、これから電話をかけようとする受信者が親しい間柄ではないような場合、受信者が着信を不審に思って着信応答しないような可能性がある場合に、発信者は自分の所有する個人証明カード200を発信側電話装置100−1に読み込ませるとよい。
発信者は、個人証明カード200を発信側電話装置100−1に読み込ませるにあたり、自分の個人証明カード200を持って、発信側電話装置100−1においてカードリーダ108が設けられた部位にかざすようにして近付ける。これにより、個人証明カード200がカードリーダ108の通信範囲内に位置すると、個人証明カード200とカードリーダ108との間で通信が行われ、個人証明カード200に記憶されている所有者関連情報がカードリーダ108によって読み取られる。
発信者は、個人証明カード200から所有者関連情報を読み取らせると、受信側電話装置100−2に発信させるための発信操作を発信側電話装置100−1に対して行う。
発信操作に応じて、発信側電話装置100−1は、発信を行う。また、発信側電話装置100−1は、発信に応じた所定のタイミングで、カードリーダ108により読み取った所有者関連情報を受信側電話装置100−2に対して送信する。
このように、発信前の段階においてカードリーダ108により個人証明カード200から所有者関連情報が読み取られた場合、発信側電話装置100−1は、受信側電話装置100−2への発信と所有者関連情報の送信とを行う。
この場合、受信側電話装置100−2においては、発信側電話装置100−1からの発信に応じた着信が得られるとともに、所有者関連情報の受信が行われる。そこで、受信側電話装置100−2は、例えば着信音の出力やバイブレータの動作、表示などによって、着信通知を開始する。また、受信側電話装置100−2は、着信通知の開始とともに、受信された所有者関連情報を含む発信者情報の表示を開始させる。
図4は、受信側電話装置100−2の表示部106において表示される発信者情報の態様例を示している。
同図においては、情報領域Ar1〜Ar5が配置されている。情報領域Ar1においては、発信側電話装置100−1の電話番号が表示される。なお、電話番号の情報は、例えば着信時において交換機から送信される発信電話番号の信号に基づいて受信側電話装置100−2が取得できる。
情報領域Ar2には、受信された所有者関連情報に含まれていた氏名が、発信者の氏名として表示される。
情報領域Ar3には、受信された所有者関連情報に含まれていた住所が、発信者の住所として表示される。
情報領域Ar4には、受信された所有者関連情報に含まれていた所属情報が、発信者の所属する団体の名称として表示される。
情報領域Ar5には、受信された所有者関連情報に含まれていた顔画像データの画像が、発信者の顔画像として表示される。
ここで、個人証明カード200に記憶される所有者関連情報の内容は、図3の例に限定されるものではない。例えば個人証明カード200に記憶される個人証明カード200としては、図3に示した情報のうちの一部が省略されてもよいし、図3に例示した情報に対して、さらに情報(例えば、年齢、性別など)が追加されてもよい。
また、表示部106に表示される発信者情報において提示される所有者関連情報についても、図4の例に限定されない。例えば、発信者情報において提示される所有者関連情報は、図4に示した情報のうちの一部が省略されてもよいし、図4に例示した情報に対してさらに情報が追加されてもよい。
図4のように表示される発信者情報を見ることで、受信側電話装置100−2は、着信中とされて着信通知が行われている状態のもとで、電話の発信者の身分を確認することができる。
これまでの説明から理解されるように、表示部106に表示される発信者情報は、発信者が所持する個人証明カード200に記憶されている所有者関連情報の内容であることから、発信者情報として提示された発信者の身分については高い信用性を有する。このため、受信者は、表示された発信者情報の内容を見ることで、発信者の身分を的確に知ることができる。この結果、受信者は、例えば着信応答すべきかどうかについても的確に判断することができる。
また、例えば知人などではないが、着信応答をすると判断した場合であっても、例えば親族などではないことが明確であることから、受信者は、予め警戒して着信応答を行って通話することもできる。
このように、本実施形態においては、着信時において発信者の身分を示す情報として信頼性の高い情報が表示される。これにより、電話の発信者の確認について、手軽かつ的確に行えることになり、例えば振り込め詐欺などに対して高い防犯効果が得られる。
[処理手順例]
続いて、図5のフローチャートを参照して、本実施形態における発信側電話装置100−1と受信側電話装置100−2とが実行する処理手順例について説明する。
発信側電話装置100−1における読取情報処理部122は、発信の処理が開始される前の段階において、カードリーダ108による個人証明カード200からの所有者関連情報の読み取りが行われたか否かについて判定する(ステップS101)。
なお、ここでの発信操作とは、発信先の電話番号を指定する操作と、指定された電話番号への発信(発呼)を指示する操作とを含む。
ステップS101に対応する個人証明カード200からの所有者関連情報の読み取りにあたっては、発信者に、個人証明カード200から所有者関連情報を読み取らせることを促す読取案内メッセージを表示させるようにしてもよい。
具体的には、例えば受話器が本体と分離したタイプの発信側電話装置100−1の場合であれば、発信者により受話器104としての受話器が取られたことに応じて、読取案内メッセージを出力させることができる。この場合、読取案内メッセージの出力は、例えばスピーカ105や受話器のスピーカからの音声出力、または、表示部106における表示などによって行われればよい。
また、スマートフォンや携帯電話などでは、電話の操作画面が表示されたときに、表示部106に読取案内メッセージを表示させるようにすることができる。
発信操作に先立って、発信者が個人証明カード200をカードリーダ108の通信範囲内に対応する位置にかざすと、個人証明カード200とカードリーダ108とが通信可能となって、カードリーダ108が個人証明カード200から所有者関連情報を読み取る。
上記のようにカードリーダ108によって個人証明カード200から所有者関連情報が読み取られたことが判定されると(ステップS101−YES)、読取情報処理部122は、カードリーダ108により読み取られた所有者関連情報を記憶する(ステップS102)。この際、所有者関連情報は、記憶部103に記憶されてもよいし、例えば制御部102が備えるRAM(Random Access Memory)に記憶されてもよい。
個人証明カード200からの所有者関連情報の読み取りが行われないことが判定された場合(ステップS101−NO)、またはステップS102の処理が終了された後、通話制御部121は、発信操作が行われたか否かについて判定する(ステップS103)。
発信操作が行われないことが判定された場合(ステップS103−NO)、ステップS101に処理が戻される。
このように、本実施形態の発信側電話装置100−1は、発信操作が行われるまで個人証明カード200からの所有者関連情報の読み取りを受け付け可能である。なお、同図では省略しているが、個人証明カード200からの所有者関連情報の読み取りが行われた後において、一定時間を経過しても発信操作が行われない場合には、ステップS102にて記憶した所有者関連情報をクリア(消去)してよい。
発信操作の行われたことが判定された場合(ステップS103−YES)、通話制御部121は、受信側電話装置100−2に対する発信処理を実行する(ステップS104)。発信処理によって、発信側電話装置100−1から受信側電話装置100−2に対して呼出信号が送信される。
また、ステップS104による発信処理の実行とともに、読取情報処理部122は、読み取り情報が記憶されているか否かについて判定する(ステップS105)。即ち、ステップS105においては、発信操作前において個人証明カード200に対する所有者関連情報の読み取りが行われ、ステップS102による所有者関連情報の記憶が行われているか否かについての判定が行われる。
読み取り情報が記憶されている場合(ステップS105−YES)、読取情報処理部122は、記憶していた所有者関連情報を受信側電話装置100−2に対して送信する(ステップS106)。
一方、読み取り情報が記憶されていない場合(ステップS105−NO)、読取情報処理部122は、ステップS106の処理をスキップする。この場合には、所有者関連情報の送信を伴うことなく、発信のみが行われる。
次に、受信側電話装置100−2の処理手順例について説明する。受信側電話装置100−2において、通話制御部121は、ステップS104による発信側電話装置100−1からの発信に応じた着信が得られるのを待機している(ステップS201−NO)。着信が得られると(ステップS201−YES)、通話制御部121は、呼出処理を開始する(ステップS202)。呼出処理は、前述のように、着信音の出力、バイブレータの動作、表示などによる受信者への着信の通知のための制御を含む。
また、ステップS201にて着信が得られたことに応じて、表示制御部123は、所有者関連情報が受信されたか否かについて判定する(ステップS203)。
ステップS106により発信側電話装置100−1から所有者関連情報が送信されている場合、ステップS201に応じて着信が得られてから一定時間内に所有者関連情報が受信される(ステップS203−YES)。この場合、表示制御部123は、受信された所有者関連情報を含む発信者情報の表示を開始する(ステップS204)。
ステップS204の処理が行われることで、ステップS202により開始された呼出処理による受信者への呼出通知と、表示部106における発信者の所有者関連情報(発信者情報)の表示とが同時に行われる状態が得られる。
これにより、受信者は、着信に気付くことができるとともに、表示部106に表示される所有者関連情報を見て発信者の身分を確認し、着信応答するかどうかを的確に判断できる。
また、履歴管理部124は、ステップS203に応じて所有者関連情報が受信されたことに応じて、受信された所有者関連情報を含む発信者履歴情報を、発信者履歴情報記憶部131に記憶させる(ステップS205)。
一方、所有者関連情報が受信されなかった場合には(ステップS203−NO)、ステップS204、S205の処理がスキップされる。この場合には、表示部106において発信者情報の表示が行われることなく、呼出通知が行われる状態となる。
ステップS205の処理の後、あるいは、ステップS202にて所有者関連情報が受信されなかったことが判定されて後において、受信者が呼出通知に応じて着信応答の操作を行えば、発信側電話装置100−1との間で通話に対応する接続が行われる。
なお、図5の例では、発信者が個人証明カード200の所有者関連情報を読み取らせるかどうかは任意であって、発信側電話装置100−1は、個人証明カード200からの所有者関連情報の読み取りなくとも発信が可能とされる例を挙げている。
しかし、例えば防犯機能の強化のために、発信側電話装置100−1について、個人証明カード200からの所有者関連情報の読み取りが行われなければ発信を行わないように構成されてもよい。
また、受信側電話装置100−2においては、所有者関連情報が受信されなかった場合であっても呼出通知(即ち、ステップS202による呼出処理)が行われるようにされている。しかし、例えば防犯機能の強化のために、所有者関連情報が受信されなかった場合には呼出通知が行われないように構成されてもよい。
<第2実施形態>
[電話装置の構成例]
続いて、第2実施形態について説明する。
図2を再度参照して本実施形態における電話装置100の構成例について説明する。本実施形態における電話装置100は、受信側電話装置100−2に対応して、要求部125をさらに備える。
また、本実施形態における電話装置100は、受信側電話装置100−2に対応して、電話帳情報記憶部132(電話帳情報記憶部の一例)をさらに備える。
電話帳情報記憶部132は、電話帳情報を記憶する。電話帳情報は、受信者により登録された電話番号を含む情報であり、具体的には、受信者の親族、知人、受信者が利用する企業、団体などの電話番号が登録される。
要求部125は、発信側電話装置100−1からの発信を受けた場合において、発信側電話装置100−1の電話番号が電話帳情報記憶部132に記憶されていない場合に、発信側電話装置100−1に対して所有者関連情報を要求する。
[電話システムの使用例]
続いて、本実施形態における電話システムの使用例について説明する。
本実施形態では、発信者は、個人証明カード200の所有者関連情報を読み込ませることなく、発信側電話装置100−1により受信側電話装置100−2に発信する。
そして、本実施形態においては、受信側電話装置100−2が、発信側電話装置100−1からの着信に応じて発信側電話装置100−1に対して所有者関連情報を要求する。
受信側電話装置100−2は、着信が得られると例えば交換機などから発信者の電話番号を取得する。受信側電話装置100−2は、取得された発信者の電話番号が、電話帳情報記憶部132が記憶する電話帳情報に登録されているか否かについて判定する。
発信者の電話番号が電話帳情報に登録されていることが判定された場合、発信者は受信者が知っている個人または団体に所属する者であるから、特に警戒する理由はない。そこで、この場合の受信側電話装置100−2は、発信側電話装置100−1に発信者の所有者関連情報を要求することなく、着信に応じた呼出処理を開始する。
一方、発信者の電話番号が電話帳情報に登録されていないことが判定された場合、受信者が知っている個人あるいは団体などが発信した電話ではないことになる。そこで、この場合の受信側電話装置100−2は、呼出処理を開始せずに、発信側電話装置100−1に発信者の所有者関連情報を要求する。
所有者関連情報の要求を受けた発信側電話装置100−1では、表示または音声などにより、発信者の個人証明カード200に記憶された所有者関連情報の読み取りを発信者に促す読取案内メッセージを出力する。
発信側電話装置100−1は、読取案内メッセージの出力とともに、一定時間内においてカードリーダ108による情報の読み取りを有効化する。発信者は、一定時間内に読取案内メッセージに応じて、自分が所有する個人証明カード200の所有者関連情報をカードリーダ108に読み取らせることができる。
一定時間内に所有者関連情報が読み取られた場合、発信側電話装置100−1は、所有者関連情報の要求に対する応答として、読み取られた所有者関連情報を受信側電話装置100−2に送信する。一方、一定時間を経過しても所有者関連情報の読み取りが行われなかった場合、発信側電話装置100−1は、所有者関連情報の要求に対する応答として、所有者関連情報が取得不可であったことを示すメッセージを送信する。
受信側電話装置100−2は、所有者関連情報の要求に対する応答として所有者関連情報を受信した場合、受信された所有者関連情報を含む発信者情報を表示して呼出処理を開始する。
一方、受信側電話装置100−2は、所有者関連情報の要求に対する応答として所有者関連情報が取得不可であったことのメッセージを受信した場合、所有者関連情報に基づく発信者情報の表示が不可である旨を表示部106に表示して呼出処理を開始する。
このように、本実施形態においては、受信側電話装置100−2の電話帳情報に登録されていない電話番号の発信側電話装置100−1から着信があった場合おいて、受信側電話装置100−2から発信者の所有者関連情報の要求が行われる。
そして、要求に応じて、発信側電話装置100−1から所有者関連情報が送信されてきたのであれば発信者情報を表示したうえで呼出処理が行われる。これにより、受信者は、着信とともに表示される発信者情報を見ることで、発信者が電話帳情報に登録されていない場合には発信者の身分を確認することができる。
また、本実施形態では、発信者が個人証明カード200から所有者関連情報を読み取らせなかった場合には、受信側電話装置100−2にて、所有者関連情報が取得されないことで発信者情報が表示できない旨の警告的なメッセージが表示部106にて表示される。これにより、受信者は、例えば着信応答せずにおこうと判断することもできるし、着信応答をすると判断した場合にも警戒心をもって発信者と会話することができる。
[処理手順例]
続いて、図6のフローチャートを参照して、本実施形態における発信側電話装置100−1と受信側電話装置100−2とが実行する処理手順例について説明する。
発信側電話装置100−1において、通話制御部121は、発信者の発信操作に応じて受信側電話装置100−2に対する発信処理を行う(ステップS301)。
発信処理の後、読取情報処理部122は、一定時間内に受信側電話装置100−2から送信される所有者関連情報要求が受信された否かについて判定する(ステップS302)。
なお、ステップS302での一定時間は、所有者関連情報要求の受信についての待ち時間である。従って、ステップS302での一定時間は、例えば着信に応じて受信側電話装置100−2から所有者関連情報要求が送信された場合に、送信された所有者関連情報要求が発信側電話装置100−1にて受信されるまでに要する時間に基づいて設定されればよい。
一定時間内に所有者関連情報要求が受信された場合(ステップS302−YES)、読取情報処理部122は、発信者に対して、個人証明カード200から所有者関連情報を読み取らせることを促す読取案内メッセージを出力する(ステップS303)。
読取案内メッセージの出力は、前述のように、表示部106に対する表示によって行われてもよいし、スピーカ105または受話器104からの音声出力によって行われるようにしてもよい。
読取案内メッセージを出力するとともに、読取情報処理部122は、一定時間内にカードリーダ108による個人証明カード200からの所有者関連情報の読み取りが行われたか否かについて判定する(ステップS304)。
ここでの一定時間については、発信者が読取案内メッセージに応じて自分の所有する個人証明カード200を取り出してカードリーダ108に読み込ませるまでの行為を行うのに要する時間を考慮して設定されればよい。
一定時間内に個人証明カード200からの所有者関連情報の読み取りが行われた場合(ステップS304−YES)、読取情報処理部122は、所有者関連情報要求に対する応答処理として、読み取られた所有者関連情報を含む所有者関連情報応答を受信側電話装置100−2に送信する(ステップS305)。
一方、一定時間を越えても個人証明カード200からの所有者関連情報の読み取りが行われなかった場合(ステップS304−NO)、読取情報処理部122は、所有者関連情報要求に対する応答処理として、以下の処理を行う。つまり、読取情報処理部122は、所有者関連情報の取得が不可であったことを示す所有者関連情報応答を送信する(ステップS306)。
次に、受信側電話装置100−2の処理手順例について説明する。受信側電話装置100−2において、通話制御部121は、ステップS301による発信側電話装置100−1からの発信に応じた着信が得られるのを待機している(ステップS401−NO)。
着信が得られると(ステップS401−YES)、要求部125は、着信に応じて例えば交換機から取得した発信側電話装置100−1の電話番号を、電話帳情報記憶部132が記憶する電話帳情報から検索する(ステップS402)。
要求部125は、ステップS402による検索の結果によって、発信側電話装置100−1の電話番号が電話帳情報から検索されたか否かについて判定する(ステップS403)。
発信側電話装置100−1の電話番号が電話帳情報から検索されていない場合(ステップS403−NO)、要求部125は、発信者の個人証明カード200に記憶される所有者関連情報を要求するための所有者関連情報要求を、発信側電話装置100−1に送信する(ステップS404)。
ステップS404による所有者関連情報要求の送信に応じて、発信側電話装置100−1からは所有者関連情報要求に対する応答(所有者関連情報応答)が送信されてくる。そこで、表示制御部123は、受信された所有者関連情報応答が、所有者関連情報が含まれている所有者関連情報応答であるか否かについて判定する(ステップS405)。
所有者関連情報が含まれている所有者関連情報応答である場合(ステップS405−YES)、表示制御部123は、所有者関連情報応答に含まれる所有者関連情報が含まれる発信者情報を表示部106に表示させる(ステップS406)。
一方、受信された所有者関連情報応答が、所有者関連情報を含まずに、所有者関連情報取得不可を示すものであった場合(ステップS405−NO)、表示制御部123は、発信者情報表示不可の旨を表示部106に表示する(ステップS407)。例えば、この場合の表示制御部123は、発信者側に所有者関連情報を要求したが、発信者が拒否をしたために発信者情報の表示ができないことを端的に示す文章などとしてのメッセージを表示部106に表示させる。
電話番号が検索された場合(ステップS403−YES)、ステップS406により発信者情報の表示を行った後、またはステップS407により発信者情報表示不可の旨を表示部106に表示した後においては、以下の処理が行われる。
即ち、通話制御部121は、ステップS401に対応して得られた着信に応じた呼出処理を開始する(ステップS408)。
具体的に、ステップS403にて電話番号が検索されたことが判定され場合には、特に発信者情報の表示は行われることなく、呼出音、バイブレーション、表示などによる呼出が行われる。ただし、この場合においては、例えば電話帳情報に登録されている情報が表示されるようにしてもよい。
また、所有者関連情報要求の送信に応じて、所有者関連情報を含む所有者関連情報応答が受信された場合には、表示部106において発信者情報の表示が行われた状態で呼出が行われる。
また、所有者関連情報要求の送信に応じて、所有者関連情報の取得不可を示す所有者関連情報応答が受信された場合には、表示部106において発信者情報の表示が不可であることを示す警告的な表示が行われた状態のもとで呼出が行われる。
なお、同図の受信側電話装置100−2の処理によれば、所有者関連情報応答が所有者関連情報の取得不可を示すものであった場合には、発信者情報の表示が不可である旨を表示したうえで呼出処理が開始されるようになっている。
しかし、防犯性を高めるために、例えば所有者関連情報応答が所有者関連情報の取得不可を示すものであった場合には、呼出処理を行わないようにしてもよい。
また、本実施形態においても、受信側電話装置100−2において履歴管理部124と発信者履歴情報記憶部131を設けて、発信者履歴情報を管理可能なように構成してもよい。
この場合の履歴管理部124は、所有者関連情報を含む所有者関連情報応答が受信されることに応じて、所有者関連情報応答に含まれていた所有者関連情報を含む発信者履歴情報を、発信者履歴情報記憶部131に記憶させればよい。
また、第2実施形態の変形例として、電話帳情報の検索を行うことなく、着信が得られたことに応じて、受信側電話装置100−2における要求部125が、発信側電話装置100−1に対して所有者関連情報要求を送信するようにしてよい。
また、もう1つの第2実施形態の変形例として、受信側電話装置100−2において着信が得られることに応じて、受信者に所有者関連情報を要求するか否かの意思確認を行うようにしてもよい。所有者関連情報を要求するか否かの意思確認としては、受信側電話装置100−2において、例えば発信者情報が必要であるどうかを受信者に問い合わせるメッセージの表示を表示部106に行ったうえで、所有者関連情報の要否を指定する所定操作を待機する。そして、所有者関連情報が必要であることを指定する操作が行われたのであれば、所有者関連情報要求を送信し、所有者関連情報が不要であることを指定する操作が行われたのであれば、所有者関連情報要求を送信するように受信側電話装置100−2を構成すればよい。
<第3実施形態>
[電話システムの使用例]
続いて、第3実施形態について説明する。まず、第3実施形態における電話システムの使用例について説明する。
本実施形態においては、発信者は、個人証明カード200の所有者関連情報を読み込ませることなく、発信側電話装置100−1から受信側電話装置100−2に発信する。
本実施形態において、受信側電話装置100−2は、発信側電話装置100−1からの着信が得られると、発信者の所有者関連情報を要求することなく呼出処理を開始する。そして、受信者は、呼出処理によって呼出通知が行われている状態において着信応答の操作を行うことができる。着信応答の操作に応じて、発信側電話装置100−1と受信側電話装置100−2とが接続され、発信者と受信者との間での通話が可能な状態となる。
そして、本実施形態では、上記のように通話が可能な状態のもとで、受信側電話装置100−2において所有者関連情報の要否を指定する操作が可能とされている。
通話が可能な状態において、受信者により所有者関連情報が必要であることを指定する操作が行われると、受信側電話装置100−2から発信側電話装置100−1に対して、所有者関連情報要求が送信される。
所有者関連情報要求を受信した発信側電話装置100−1は、例えば個人証明カード200からの所有者関連情報の読み取りを促す読取案内メッセージを出力し、一定時間においてカードリーダ108により読み取られた情報を受け付け可能な状態となる。
読取案内メッセージの出力から一定時間内において、発信者が、個人証明カード200の所有者関連情報をカードリーダ108により読み取らせると、読み取られた所有者関連情報を含む所有者関連情報応答が受信した発信側電話装置100−1に送信される。
発信側電話装置100−1は、受信側電話装置100−2と通信可能に接続された状態のもとで、受信された所有者関連情報応答に所有者関連情報が含まれていた場合には、所有者関連情報を含む発信者情報を表示部106に表示させる。受信者は、表示された発信者情報を見て、通話の相手である発信者の身分を確認することができる。
このように通話中に発信者情報が表示されることから、例えば受信者は、発信者情報を見て不審に思ったような点については、発信者に直接聞いて確認することができる。
一方、一定時間を越えても発信者が所有者関連情報をカードリーダ108により読み取らせなかった場合、発信側電話装置100−1から所有者関連情報が取得不可であったことを示す所有者関連情報応答が送信される。所有者関連情報が取得不可であったことを示す所有者関連情報応答が受信された場合、受信側電話装置100−2は、発信者情報の表示が不可である旨の表示を表示部106に行う。
受信者は、発信者表示が不可である旨の表示が行われることで、発信者が個人証明カード200からの所有者関連情報の読み取りを拒否したことを知ることができる。これにより、受信者は、発信者に対して警戒心を持ちながら会話することができる。
[処理手順例]
図7のフローチャートを参照して、本実施形態の本実施形態における発信側電話装置100−1と受信側電話装置100−2とが実行する処理手順例について説明する。本実施形態における電話装置100の構成は、例えば第2実施形態の場合と同様でよい。
発信側電話装置100−1において、通話制御部121は、発信者の発信操作に応じて受信側電話装置100−2に対する発信処理を行う(ステップS501)。ここでは、発信処理に応じて、受信側電話装置100−2にて着信応答の操作が行われた場合を例に挙げる。受信側電話装置100−2にて着信応答の操作が行われたことに応じて、発信側電話装置100−1と受信側電話装置100−2との間で通話に応じた接続(通話接続)が行われる。そこで、通話制御部121は、受信側電話装置100−2との間の通話に応じた通話制御を開始する(ステップS502)。
前述のように、本実施形態においては、通話接続が行われている状態において、受信側電話装置100−2から所有者関連情報要求が送信される可能性がある。そこで、読取情報処理部122は、通話制御が行われている状態のもとで、所有者関連情報要求が受信されたか否かについて判定する(ステップS503)。
所有者関連情報要求が受信された場合(ステップS503−YES)、読取情報処理部122は、発信者に対して、個人証明カード200から所有者関連情報を読み取らせることを促す読取案内メッセージを出力する(ステップS504)。
読取案内メッセージの出力とともに、読取情報処理部122は、一定時間内にカードリーダ108による個人証明カード200からの所有者関連情報の読み取りが行われたか否かについて判定する(ステップS505)。
一定時間内に個人証明カード200からの所有者関連情報の読み取りが行われた場合(ステップS505−YES)、読取情報処理部122は、所有者関連情報要求に対する応答処理として、読み取られた所有者関連情報を含む所有者関連情報応答を受信側電話装置100−2に送信する(ステップS506)。
一方、一定時間を越えても個人証明カード200からの所有者関連情報の読み取りが行われなかった場合(ステップS505−NO)、読取情報処理部122は、所有者関連情報要求に対する応答処理として、以下の処理を行う。つまり、読取情報処理部122は、所有者関連情報の取得が不可であったことを示す所有者関連情報応答を送信する(ステップS507)。
所有者関連情報が受信されないことが判定された場合(ステップS503−NO)、ステップS506またはステップS507の処理が終了された後、通話制御部121は、通話が終了したか否かについて判定する(ステップS508)。ここでの通話の終了とは、例えば、受信側電話装置100−2と発信側電話装置100−1のいずれかにおいて通話終了の操作が行われたことで、通話接続が切断された状態が対応する。
通話の終了していないことが判定された場合(ステップS508−NO)、ステップS503に処理が戻される。一方、通話の終了したことが判定されると(ステップS508−YES)、通話制御部121がこれまでの通話制御を終了する(ステップS509)。
次に、受信側電話装置100−2の処理手順例について説明する。受信側電話装置100−2において、通話制御部121は、ステップS501により発信側電話装置100−1が行った発信処理に応じた着信が得られたことに応じて呼出処理を開始する(ステップS601)。
呼出処理により呼出通知が行われ、受信者が着信応答操作を行うことに応じて、発信側電話装置100−1と通話接続が行われ、通話制御部121は、通話制御を開始する(ステップS602)。
ステップS602により通話制御が開始されて発信者との通話が可能とされた状態のもと、要求部125は、所有者関連情報の要求を指示する情報要求操作が行われたか否かについて判定する(ステップS603)。
情報要求操作の行われたことが判定された場合(ステップS603−YES)、要求部125は、所有者関連情報要求を発信側電話装置100−1に送信する(ステップS604)。
ステップS604による所有者関連情報要求の送信に応じて、発信側電話装置100−1からは所有者関連情報応答が送信されてくる。
そこで、表示制御部123は、受信された所有者関連情報応答に所有者関連情報が含まれているか否かについて判定する(ステップS605)。
所有者関連情報を含む所有者関連情報応答である場合(ステップS605−YES)、表示制御部123は、所有者関連情報応答から取得した所有者関連情報を含む発信者情報を表示部106に表示させる(ステップS606)。
一方、受信された所有者関連情報応答が、所有者関連情報を含まずに、所有者関連情報取得不可を示すものであった場合(ステップS605−NO)、表示制御部123は、発信者情報の表示が不可である旨を表示部106に表示する(ステップS607)。
情報要求操作が行われなかったことが判定された場合(ステップS603−NO)、ステップS606またはステップS607の処理が終了された後において、通話制御部121は、通話が終了したか否かについて判定する(ステップS608)。
通話の終了していないことが判定された場合(ステップS608−NO)、ステップS603に処理が戻される。一方、通話の終了したことが判定されると、通話制御部121がこれまでの通話制御を終了する(ステップS609)。
なお、上記の処理では、所有者関連情報の取得が不可であったことを示す所有者関連情報応答が受信された場合には、警告的に発信者情報の表示が不可である旨のメッセージを表示したうえで、通話については終了されることなく継続される。
しかし、例えば防犯性を高めるために、所有者関連情報の取得が不可であったことを示す所有者関連情報応答が受信された場合には、受信側電話装置100−2側で通話を終了させるようにしてもよい。
また、本実施形態においても、受信側電話装置100−2において履歴管理部124と発信者履歴情報記憶部131を設けて、発信者履歴情報を管理可能なように構成してもよい。
この場合の履歴管理部124は、所有者関連情報を含む所有者関連情報応答が受信されることに応じて、所有者関連情報応答に含まれていた所有者関連情報を含む発信者履歴情報を、発信者履歴情報記憶部131に記憶させればよい。
<第4実施形態>
[発信者確認システムの全体構成例]
続いて、第4実施形態について説明する。図8を参照して、本実施形態における発信者確認システムの全体的な構成例について説明する。なお、同図において、図1と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
同図に示される発信者確認システムにおいては、図1の構成に対して、さらに発信者確認サーバ300(発信者確認装置の一例)が備えられる。発信者確認サーバ300は、電話通信網NTと接続されることで、発信側電話装置100−1及び受信側電話装置100−2と通信可能に接続される。
[電話システムの使用例]
次に、本実施形態における電話システムの使用例について説明する。上記の第1実施形態〜第3実施形態においては、発信側電話装置100−1にて個人証明カード200から読み取られた所有者関連情報を含む発信者情報が受信側電話装置100−2にて表示されるようにしていた。これにより、受信者が、表示された発信者情報を見ることで、発信者の正当性を確認できるようにされていた。
これに対して、本実施形態においては、発信者確認サーバ300において多数の登録者の個人証明カード200に記憶されている所有者関連情報を蓄積(記憶)させておくようにする。
本実施形態の場合、発信側電話装置100−1により発信処理が行われると、発信処理に応じた着信を、発信者確認サーバ300が受信側電話装置100−2に先だって受けるようにされている。発信者確認サーバ300は、発信側電話装置100−1からの発信を受けると、個人証明カード200に記憶されている所定の情報(カード情報)を要求する。本実施形態においては、カード情報に個人IDが含まれる場合を例に挙げる。
発信者確認サーバ300からのカード情報要求に応じて、発信側電話装置100−1は、読取案内メッセージを出力し、発信者に対して個人証明カード200からのカード情報の読み取りを促す。
そこで、発信者は、自分の個人証明カード200のカード情報をカードリーダ108に読み取らせる。発信側電話装置100−1は、読み取ったカード情報を、カード情報の要求に対する応答(カード情報応答)として、発信者確認サーバ300に送信する。
発信者確認サーバ300は、発信側電話装置100−1から受信したカード情報に含まれているのと同じ個人IDを含む所有者関連情報を登録者の所有者関連情報のうちから検索する。
所有者関連情報が検索されたのであれば、発信者は、発信者確認サーバ300に自分の個人証明カード200の所有者関連情報を登録している登録者であることになる。発信者が登録者である場合、発信者確認サーバ300は、発信者について信用性があると判定する。この場合、発信者確認サーバ300は、発信者が信用性のあることを通知するメッセージ(第1メッセージ)を付帯させて、発信側電話装置100−1から受けた発信信号を受信側電話装置100−2に転送する(第1メッセージ付帯発信)。
また、所有者関連情報が検索されなかった場合、発信者は、登録者ではないことになる。この場合、発信者確認サーバ300は、発信者が登録者ではないことを根拠に信頼性のない発信者であることを通知するメッセージ(第3メッセージ)とともに、発信側電話装置100−1から受けた発信信号を受信側電話装置100−2に転送する(第3メッセージ付帯発信)。
ただし、本実施形態においては、登録者の全てが正当な者であるとは限らない。例えば、発信者確認サーバ300は、登録者のうちで要注意者(警戒を要する者の一例)であると特定された者については、要注意者であって警戒すべきことを示す警戒情報を、対応の所有者関連情報に付加して記憶している。
そこで、発信者確認サーバ300は、発信側電話装置100−1から受信したのと同じ個人IDを含む登録者の所有者関連情報が検索された場合、検索された所有者関連情報に警戒情報が付加されているか否かについて確認する。
ここで、警戒情報が付加されていなければ、発信者確認サーバ300は、前述のように、発信者について信用性があると判定し、第1メッセージ付帯発信を行う。これに対して、警戒情報が付加されていた場合には、発信者確認サーバ300は、発信者が要注意者であると判定する。この場合、発信者確認サーバ300は、発信者が要注意者であることを根拠に信用性のないことを通知するメッセージ(第2メッセージ)とともに、発信側電話装置100−1から受けた発信信号を受信側電話装置100−2に転送する(第2メッセージ付帯発信)。
また、本実施形態の電話システムにおいては、発信者の信頼性の判定にあたり、発信者が所有する個人証明カード200自体の正当性についても判定が行われる。
本実施形態における個人証明カード200には、個人証明カード200自体の正当性を証明する情報(正当性確認情報)としてチェックディジット(CD)が記憶されている。本実施形態における発信側電話装置100−1は、カード情報として、前述の個人IDとともにチェックディジットについても個人証明カード200から読み取る。
そして、発信側電話装置100−1は、上記のように取得したチェックディジットを、先に説明した個人IDとともにカード情報に含めて発信者確認サーバ300に送信する。
発信者確認サーバ300は、受信されたカード情報に含まれるチェックディジットを利用して、発信者確認サーバ300にて読み取りの対象とされた個人証明カード200が正当なものであるか否かの判定を行う。
本実施形態において、チェックディジットを利用した個人証明カード200の正当性判定は、前述の個人IDを検索キーとする登録者の所有者関連情報の検索に先立って行われる。
例えば、個人証明カード200が改竄や模造などされた偽のものである場合には、チェックディジットを用いた所定の演算によって得られる値について誤りが生じる。
個人証明カード200が正当なものではないと判定した場合、発信者は不正な個人証明カード200を所有していることになる。この場合、発信者確認サーバ300は、個人証明カード200が不正なものであることを根拠に信用性のない発信者であることを通知するメッセージ(第4メッセージ)とともに、発信側電話装置100−1から受けた発信信号を受信側電話装置100−2に転送する(第4メッセージ付帯発信)。
この場合、個人証明カード200自体が不正なものであることから、個人証明カード200に記憶される所有者関連情報も信用性がない。そこで、この場合の発信者確認サーバ300は、個人IDを検索キーとする登録者の所有者関連情報の検索は行わなくともよい。
一方、個人証明カード200について正当なものであると判定した場合には、前述のように、発信側電話装置100−1から受信された個人IDを検索キーとして登録者の所有者関連情報の検索を行う。
また、発信者がカードリーダ108に個人証明カード200のカード情報を読み取らせなかった場合には、発信側電話装置100−1から発信者確認サーバ300に、カード情報の取得が不可であったことを示すカード情報応答が送信される。
この場合、発信者確認サーバ300は、カード情報の取得が不可である(即ち、カード情報の読み取りが発信者によって拒否された)ことを根拠に信用性のない発信者であることを通知するメッセージ(第5メッセージ)とともに、発信側電話装置100−1から受けた発信信号を受信側電話装置100−2に転送する(第5メッセージ付帯発信)。
上記のように、本実施形態においては、発信者確認サーバ300が行った発信者についての確認結果に応じて、5つのメッセージ付帯発信(第1〜第5メッセージ付帯発信)のいずれかが受信側電話装置100−2に対して行われる。
受信側電話装置100−2は、メッセージ付帯発信の受信に応じて、呼出処理を開始するとともに、受信されたメッセージ付帯発信に付帯されたメッセージの内容が受信者に示されるように、表示部106への表示を行う。
このようにして、受信側電話装置100−2においては、呼出が行われている状態において、第1〜第5メッセージのうちで受信されたメッセージ内容が表示部106に表示される。受信者は、表示されたメッセージの内容を見ることで発信者の信用性を的確に把握することができる。これにより、例えば着信応答するか否かについて適切に判断することができる。また、信用性が低くとも発信者と通話しなければならない状況であるような場合には、受信者は表示されたメッセージの内容に応じて用心しながら発信者と会話することができる。
[電話装置の構成例]
続いて、本実施形態における電話装置100の構成例について、再度、図2を参照して説明する。
本実施形態の電話装置100の制御部102は、同図に示される機能部のうち、例えば通話制御部121、読取情報処理部122及び表示制御部123を備えればよい。即ち、本実施形態における発信側電話装置100−1と受信側電話装置100−2とにおいては、履歴管理部124及び要求部125については省略されてよい。
そのうえで、本実施形態の表示制御部123は、判定結果出力部としての機能を含む。判定結果出力部は、発信者確認サーバ300における発信者判定部の判定結果に基づく情報を出力する。
また、本実施形態の記憶部103においても、図2に示した発信者履歴情報記憶部131及び電話帳情報記憶部132については省略されてよい。
[発信者確認サーバの構成例]
続いて、図9を参照して、発信者確認サーバ300の構成例について説明する。同図の発信者確認サーバ300は、通信部301、制御部302及び記憶部303を備える。
通信部301は、電話通信網NTを経由して発信側電話装置100−1及び受信側電話装置100−2と通信を行う。
制御部302は、発信者確認サーバ300における各種制御を行う。制御部302としての機能は、発信者確認サーバ300が備えるCPUがプログラムを実行することによって実現される。
本実施形態における制御部302は、要求部321、発信者判定部322、判定結果送信部323及び履歴管理部324を備える。
要求部321は、発信側電話装置100−1に対してカード情報を要求する。
発信者判定部322は、個人証明カード200から発信側電話装置100−1が読み取ったカード情報(所定の情報の一例)に対応する所有者関連情報が、登録者ごとの所有者関連情報を記憶する登録者情報記憶部331(所有者関連情報記憶部の一例)に記憶されているか否かに基づいて、発信者の信用性を判定する。
判定結果送信部323は、発信者判定部322による判定結果を受信側電話装置100−2に送信する。
履歴管理部124は、発信者履歴情報を管理する。履歴管理部124は、発信側電話装置100−1から受信されたカード情報に対応して登録者情報記憶部331から取得された所有者関連情報を含む発信者履歴情報を、発信者履歴情報記憶部332に記憶させる。
記憶部303は、制御部302が利用する各種の情報を記憶する。本実施形態の記憶部303は、登録者情報記憶部331及び発信者履歴情報記憶部332を備える。
登録者情報記憶部331は、登録者情報を記憶する。登録者情報は、登録者ごとに、登録者が所有する個人証明カード200に記憶される所有者関連情報を対応付けた情報である。
図10は、登録者情報記憶部331が記憶する登録者情報の一例を示している。同図の登録者情報は、登録者ごとの所有者関連情報として、個人ID、氏名、住居及び顔画像データが含まれている。
そのうえで、本実施形態の登録者情報は、登録者ごとに警戒情報が付加されている。本実施形態の警戒情報は、対応の登録者が要注意者であるか否かを示す。同図の警戒情報は、「0」により要注意者であることを、「1」により要注意者ではないことを示す場合の例である。
ここでの要注意者とは、例えば詐欺などの犯罪者であることが確定さあるいは推定される個人または団体を含む。あるいは、犯罪ではないが、例えば迷惑電話に該当するようなセールス業者なども含まれてよい。
要注意者であることを示す警戒情報の設定は、例えば、発信者確認サーバ300の運用者などが収集した要注意者の所有者関連情報や、電話装置100の利用者からの不審な電話に関する情報提供(不審者からの着信に応じて不審者の所有者関連情報が取得されていれば、不審者の所有者関連情報を含めて不審者に関する情報が提供される)に基づいて行われる。
そのうえで、要注意者であることを示す警戒情報の設定は、例えば、発信者確認サーバ300の運用者が手動によって行ってもよい。
あるいは、警戒情報の設定は、発信者確認サーバ300などの情報処理装置が行う情報処理によって行われてもよい。つまり、発信者確認サーバ300などの情報処理装置は、上記のように収集、提供された情報に基づく不審者についての統計結果に基づいて要注意者を特定し、特定した要注意者の所有者関連情報に対して、要注意者であることを示す「1」の警戒情報を設定するようにしてもよい。
説明を図9に戻す。発信者履歴情報記憶部332は、発信者履歴情報を記憶する。発信者履歴情報は、発信側電話装置100−1から発信者確認サーバ300に送信された発信者の所有者関連情報を、受信者ごとに対応付けた情報である。
[処理手順例]
続いて、図11のフローチャートを参照して、本実施形態における発信側電話装置100−1、発信者確認サーバ300及び受信側電話装置100−2が実行する処理手順例について説明する。
発信側電話装置100−1において、通話制御部121は、発信者の発信操作に応じて受信側電話装置100−2に対する発信処理を行う(ステップS701)。
本実施形態においては、発信側電話装置100−1による発信を、一旦、発信者確認サーバ300が受ける。具体的には、例えば発信側電話装置100−1による発信処理に応じて受信側電話装置100−2に送信されるべき発信信号は、まず発信者確認サーバ300に送信される。
発信者確認サーバ300は、発信を受けると、発信者確認のために、発信側電話装置100−1に対してカード情報要求を送信してくる。そこで、発信側電話装置100−1における読取情報処理部122は、ステップS701による発信処理を行ってから一定時間内にカード情報要求が受信されたか否かについて判定する(ステップS702)。
なお、ステップS702での一定時間は、カード情報要求の受信についての待ち時間である。従って、ステップS702での一定時間は、例えば発信処理を送信してから、発信者確認サーバ300が送信したカード情報要求が発信側電話装置100−1にて受信されるまでに要する時間に基づいて設定されればよい。
一定時間内にカード情報要求が受信された場合(ステップS702−YES)、読取情報処理部122は、発信者に対して、個人証明カード200から所有者関連情報を読み取らせることを促す読取案内メッセージを出力する(ステップS703)。
読取案内メッセージの出力ともに、読取情報処理部122は、一定時間内にカードリーダ108による個人証明カード200からのカード情報(チェックディジット及び個人ID)の読み取りが行われたか否かについて判定する(ステップS704)。
一定時間内に個人証明カード200からのカード情報の読み取りが行われた場合(ステップS704−YES)、読取情報処理部122は、カード情報要求に対する応答として、読み取られたカード情報を含む応答(カード情報応答)を受信側電話装置100−2に送信する(ステップS705)。
一方、一定時間を越えても個人証明カード200からの所有者関連情報の読み取りが行われなかった場合(ステップS704−NO)、読取情報処理部122は、カード情報要求に対する応答として、以下の処理を行う。つまり、読取情報処理部122は、カード情報の取得が不可であったことを示すカード情報応答を送信する(ステップS706)。
次に、発信者確認サーバ300の処理手順例について説明する。発信者確認サーバ300において、要求部321は、ステップS701による発信側電話装置100−1の発信処理を受けたことに応じて、発信側電話装置100−1にカード情報要求を送信する(ステップS801)。
ステップS801によりカード情報要求を送信したことに応じて、発信側電話装置100−1からは、前述のように、ステップS705またはS706によりカード情報応答が送信される。つまり、カード情報を含むカード情報応答と、カード情報を含まずにカード情報取得不可であったことを示すカード情報応答とのいずれかが発信側電話装置100−1から送信される。
そこで、発信者判定部322は、受信されたカード情報応答にカード情報が含まれているか否かについて判定する(ステップS802)。
受信されたカード情報応答にカード情報が含まれていた場合(ステップS802−YES)、まず、発信者判定部322は、受信されたカード情報応答に含まれるカード情報からチェックディジットを取得する。そして、発信者判定部322は、取得したチェックディジットを利用して、発信側電話装置100−1にて情報の読み取りが行われた個人証明カード200についての正当性を判定する(ステップS803)。
ステップS803により、個人証明カード200について正当であるとの判定結果が得られた場合(ステップS804−YES)、発信者判定部322は、さらに受信されたカード情報応答に含まれるカード情報から個人IDを取得する。発信者判定部322は、取得した個人IDを検索キーとして、同じ個人IDを含む所有者関連情報を、登録者情報記憶部331から検索する(ステップS805)。
ステップS805による検索の結果、所有者関連情報が検索された場合(ステップS806−YES)、発信者判定部322は、検索された所有者関連情報に付加された警戒情報を参照する。そして、発信者判定部322は、警戒情報を参照した結果、対応の発信者が要注意者であるか否かについて判定する(ステップS807)。
要注意者ではないことが判定された場合(ステップS807−NO)、発信者は、発信者確認サーバ300の登録者情報に個人証明カード200の所有者関連情報が記憶されている登録者であることになる。ステップS807における要注意者ではないとの判定は、発信者判定部322が発信者について信用性があると判定したことに相当する。
そこで、この場合の判定結果送信部323は、第1メッセージ付帯発信を受信側電話装置100−2に対して行う(ステップS808)。つまり、判定結果送信部323は、発信者について信用性のあることを通知する第1メッセージとともに、ステップS801にて受けた発信に応じた発信信号を受信側電話装置100−2に送信する。
一方、要注意者であるとの判定(ステップS807−YES)は、発信者判定部322が、発信者について信用性がないと判定したことに相当する。
上記の判定結果に応じて、この場合の判定結果送信部323は、第2メッセージ付帯発信を受信側電話装置100−2に対して行う(ステップS809)。つまり、判定結果送信部323は、要注意者であることを根拠として発信者について信用性がないことを通知する第2メッセージとともに、ステップS801にて受けた発信に応じた発信信号を受信側電話装置100−2に送信する。
また、所有者関連情報が検索されなかった場合(ステップS806−NO)、発信者判定部322は、発信者が登録者ではなかったということになる。ステップS806において所有者関連情報が検索されなかったとの判定は、発信者判定部322が、発信者について信用性がないと判定したことに相当する。
上記の判定結果に応じて、判定結果送信部323は、第3メッセージ付帯発信を受信側電話装置100−2に対して行う(ステップS810)。つまり、判定結果送信部323は、発信者が登録者でないことを根拠として発信者について信用性がないことを通知する第3メッセージとともに、ステップS801にて受けた発信に応じた発信信号を受信側電話装置100−2に送信する。
また、発信者の個人証明カード200が正当なものでないことが判定された場合(ステップS804−NO)、発信者が不正が個人証明カード200を所有していることになる。ステップS804における個人証明カード200が正当なものでないとの判定は、発信者判定部322が、発信者について信用性がないと判定したことに相当する。
上記の判定結果に応じて、判定結果送信部323は、第4メッセージ付帯発信を受信側電話装置100−2に対して行う(ステップS811)。つまり、判定結果送信部323は、個人証明カード200が正当でないことを根拠として発信者について信用性がないことを通知する第4メッセージとともに、ステップS801にて受けた発信に応じた発信信号を受信側電話装置100−2に送信する。
また、発信側電話装置100−1から受信されたカード情報応答にカード情報が含まれていない(カード情報応答がカード情報の取得不可を示す)場合(ステップS802−NO)、発信者は、自分の所有する個人証明カード200からのカード情報の読み取りを拒否したということである。ステップS802におけるカード情報応答にカード情報が含まれていないとの判定は、発信者判定部322が、発信者について信用性がないと判定したことに相当する。
上記の判定結果に従って、判定結果送信部323は、第5メッセージ付帯発信を受信側電話装置100−2に対して行う(ステップS812)。つまり、判定結果送信部323は、発信者がカード情報の提供を拒否したことを根拠として発信者について信用性がないことを通知する第5メッセージとともに、ステップS801にて受けた発信に応じた発信信号を受信側電話装置100−2に送信する。
次に、受信側電話装置100−2の処理手順例について説明する。
前述のように、発信者確認サーバ300は、発信者についての信用性の判定を行い、判定に応じたメッセージ付帯発信を送信する。つまり、発信者確認サーバ300は、ステップS808〜S812のいずれかにより、第1メッセージ付帯発信〜第5メッセージ付帯発信のうちのいずれかを送信する。
受信側電話装置100−2において、通話制御部121は、上記のように発信者確認サーバ300から送信される第1メッセージ付帯発信〜第5メッセージ付帯発信のうちのいずれかが着信(受信)されるのを待機している(ステップS901−NO)。
そして、第1メッセージ付帯発信〜第5メッセージ付帯発信のうちのいずれかの着信が得られると(ステップS901−YES)、通話制御部121は、呼出処理を開始する(ステップS902)。
また、ステップS902による呼出処理の開始とともに、表示制御部123は、前述の判定結果出力部としての機能により、着信されたメッセージ付帯発信に付帯されたメッセージの内容を表示部106に表示させる(ステップS903)。
つまり、第1メッセージ付帯発信の着信があった場合、表示制御部123は、信頼性のある発信者からの着信であることを受信者に通知するメッセージを表示部106に表示する。
また、第2メッセージ付帯発信の着信があった場合、表示制御部123は、発信者が要注意者であることの警告を受信者に通知するメッセージを表示部106に表示する。
また、第3メッセージ付帯発信の着信があった場合、表示制御部123は、発信者が発信者確認サーバ300において登録されていないことを根拠として発信者に信頼性がないことを受信者に通知(警告)する内容のメッセージを表示部106に表示する。
また、第4メッセージ付帯発信の着信があった場合、表示制御部123は、発信者の所有する個人証明カード200が正当なものでないことを根拠として発信者に信頼性がないことを受信者に通知するメッセージを表示部106に表示する。
また、第4メッセージ付帯発信の着信があった場合、表示制御部123は、カード情報の読み取りが発信者によって拒否されたことを根拠として発信者に信頼性がないことを受信者に通知するメッセージを表示部106に表示する。
なお、図11においては説明を簡単にすることの便宜上、対応の処理のステップの図示を省略したが、発信者確認サーバ300において、履歴管理部324は、以下のように発信者履歴情報を管理する。
つまり、ステップS805による検索によって登録者情報記憶部331から所有者関連情報が検索された場合、履歴管理部324は、検索された所有者関連情報を含む発信者履歴情報を発信者履歴情報記憶部332に記憶させる。
また、第1メッセージ付帯発信と第2メッセージ付帯発信が行われた場合には、発信者確認サーバ300において、発信者の所有者関連情報が登録者情報記憶部331から検索されている。
そこで、第4実施形態においては、第1メッセージ付帯発信と第2メッセージ付帯発信とが行われる場合において、例えば以下のように、所有者関連情報を表示させることができる。
つまり、発信者確認サーバ300における判定結果送信部323は、ステップS809による第1メッセージ付帯発信と、ステップS810による第2メッセージ付帯発信に際して、検索された所有者関連情報も送信する。
そして、受信側電話装置100−2における表示制御部123は、第1メッセージ付帯発信または第2メッセージ付帯発信の着信とともに所有者関連情報を受信すると、受信された所有者関連情報を、第1メッセージまたは第2メッセージとともに、例えば図4に準じた所定の態様で表示部106に表示させる。
また、図11に示した例の場合には、発信者確認サーバ300において発信者の信用性がないと判定された4つの根拠ごとに応じて、第2メッセージ付帯発信〜第5メッセージ付帯発信が受信側電話装置100−2に送信されるようになっている。この場合、受信側電話装置100−2においては、発信者の信用性がないことについての警告は行われるものの、着信に応じてかならず呼び出しが行われる。
これに対して、例えば第4実施形態の変形例として、発信者の信用性がないことの判定結果が得られた場合には、発信者確認サーバ300が受信側電話装置100−2への発信の転送を行わないようにしてもよい。つまり、発信者の信用性がないとの判定が得られた場合には、発信側電話装置100−1からの発信が受信側電話装置100−2にて着信しないようにしてもよい。
このような構成とすれば、受信者は、信用性のない発信者と通話することがなくなるために、防犯機能を高めることができる。
なお、本変形例においては、第2メッセージ〜第5メッセージに対応して発信者の信用性がないと判定された全てのケースに対応して発信の転送を行わないようにしてもよいし、一部のケースに限定して発信の転送を行わないようにしてもよい。
また、上記の第4実施形態においては、登録者情報における所有者関連情報に付加される警戒情報については、例えば「1」と「0」とにより要注意者であるか否かを示すものである場合を例に挙げた。しかし、例えば警戒情報については、要注意者としての危険度を所定の段階数により示すようにしてもよい。
この場合、例えば発信者確認サーバ300は、第2メッセージ付帯発信にあたり、要注意者としての危険度のレベルについても通知することができる。そして、受信側電話装置100−2は、危険度のレベルについても通知を受けることに応じて、要注意者としての危険度のレベルを含めたメッセージを表示することができる。
また、上記第4実施形態においては、個人証明カード200から読み取った個人IDを検索キーとして、登録者情報記憶部331から所有者関連情報を検索するようにしていた。しかし、登録者情報記憶部331から所有者関連情報を検索するにあたっての検索キーとしては、個人証明カード200に記憶される個人証明カード200に固有の情報であればよく、個人IDに限定されない。
一例として、上記の検索キーとして使用できる情報として、個人証明カード200における通信デバイスなどが備える物理アドレスとすることが考えられる。この場合には、登録者テーブルにおいて、登録者ごとの所有者関連情報に、対応の個人証明カード200の物理アドレスを含めるようにすればよい。
また、第4実施形態においては、例えば、発信者確認サーバ300が、受信した所有者関連情報をさらに受信側電話装置100−2に送信してもよい。そして、受信側電話装置100−2においては履歴管理部124と発信者履歴情報記憶部131(図1)を備え、履歴管理部124が、発信者確認サーバ300から受信された所有者関連情報を発信者履歴情報として発信者履歴情報記憶部131に記憶させるようにしてもよい。
なお、上述の発信側電話装置100−1、受信側電話装置100−2、発信者確認サーバ300などとしての機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、上述の発信側電話装置100−1、受信側電話装置100−2、発信者確認サーバ300などとしての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
100 電話装置、100−1 発信側電話装置、100−2 受信側電話装置、101 送受信部、102 制御部、103 記憶部、104 受話器、105 スピーカ、106 表示部、107 操作部、108 カードリーダ、121 通話制御部、122 読取情報処理部、123 表示制御部、124 履歴管理部、125 要求部、131 発信者履歴情報記憶部、132 電話帳情報記憶部、200 個人証明カード、300 発信者確認サーバ、301 通信部、302 制御部、303 記憶部、321 要求部、322 発信者判定部、323 判定結果送信部、324 履歴管理部、331 登録者情報記憶部、332 発信者履歴情報記憶部

Claims (9)

  1. 発信者が使用する第1電話装置と、受信者が使用する第2電話装置とを備え、
    前記第1電話装置において、所有者に関連する所有者関連情報を少なくとも記憶する記憶媒体から情報を読み取る読取部と、
    前記第1電話装置において、前記読取部により読み取られた所有者関連情報を前記第2電話装置に送信する読取情報処理部と、
    前記第2電話装置において、前記第1電話装置から受信した所有者関連情報を表示部に表示させる表示制御部とを備え
    前記読取情報処理部は、
    前記第1電話装置から前記第2電話装置への発信が行われてから、前記第1電話装置と前記第2電話装置との間での通話に対応する通信が開始されるまでの間において、前記読取部により読み取られた所有者関連情報を前記第2電話装置に送信し、
    前記表示制御部は、
    前記第1電話装置からの発信に応じた呼び出しが行われているときに、前記第1電話装置から受信された所有者関連情報の表示を開始し、
    前記第2電話装置において、登録された電話番号を記憶する電話帳情報記憶部と、
    前記第2電話装置において、第1電話装置からの発信を受けた場合において、第1電話装置の電話番号が前記電話帳情報記憶部に記憶されていない場合に、前記第1電話装置に対して前記所有者関連情報を要求する要求部とを備える
    電話システム。
  2. 発信者が使用する第1電話装置と、受信者が使用する第2電話装置とを備え、
    前記第1電話装置において、所有者に関連する所有者関連情報を少なくとも記憶する記憶媒体から情報を読み取る読取部と、
    前記第1電話装置において、前記読取部により読み取られた所有者関連情報を前記第2電話装置に送信する読取情報処理部と、
    前記第2電話装置において、前記第1電話装置から受信した所有者関連情報を表示部に表示させる表示制御部とを備え、
    前記読取情報処理部は、
    前記第1電話装置と前記第2電話装置との間での通話に対応する通信が開始されてから、前記読取部により読み取られた所有者関連情報を前記第2電話装置に送信し、
    前記表示制御部は、
    前記通話に対応する通信が行われているときに、前記第1電話装置から受信された所有者関連情報の表示を開始し、
    前記第2電話装置において、登録された電話番号を記憶する電話帳情報記憶部をさらに備え、
    前記第2電話装置において、第1電話装置からの発信を受けた場合において、第1電話装置の電話番号が前記電話帳情報記憶部に記憶されていない場合に、前記第1電話装置に対して前記所有者関連情報を要求する要求部をさらに備える
    電話システム。
  3. 前記第2電話装置において、前記第1電話装置から受信された所有者関連情報を含む発信者履歴情報を発信者履歴情報記憶部に記憶させる履歴管理部をさらに備える
    請求項1または2に記載の電話システム。
  4. 発信者が使用する第1電話装置と、受信者が使用する第2電話装置と、発信者確認装置とを備え、
    前記第1電話装置において、所有者に関連する所有者関連情報と記憶媒体が正当なものであることを証明する正当性確認情報とを少なくとも記憶する記憶媒体から情報を読み取る読取部と、
    前記第1電話装置において、前記読取部により読み取られた所定の情報を前記発信者確認装置に送信する読取情報処理部と、
    前記発信者確認装置において、前記第1電話装置から受信された前記所定の情報に含まれる正当性確認情報を利用して発信者の信用性を判定する第1の判定と、前記第1電話装置から受信された前記所定の情報に含まれる所有者関連情報が、登録者ごとの所有者関連情報を記憶する所有者関連情報記憶部に記憶されているか否かに基づいて発信者の信用性を判定する第2の判定とのうち、少なくとも前記第1の判定を行う発信者判定部と、
    前記第2電話装置において、前記発信者判定部の判定結果に基づく情報を出力する判定結果出力部を備える
    発信者確認システム。
  5. 前記判定結果出力部は、
    前記第1電話装置から受信された前記所定の情報に対応する所有者関連情報が前記所有者関連情報記憶部に記憶されている場合には、前記発信者確認装置から送信された前記所定の情報に対応する所有者関連情報を表示部に表示させる
    請求項に記載の発信者確認システム。
  6. 前記所有者関連情報記憶部は、前記登録者が警戒を要する者であるか否かを示す警戒情報をさらに記憶し、
    前記発信者判定部は、前記警戒情報をさらに利用して発信者の信用性を判定する
    請求項またはに記載の発信者確認システム。
  7. 前記発信者確認装置において、前記第1電話装置から受信された前記所定の情報に対応して前記所有者関連情報記憶部から取得された所有者関連情報を含む発信者履歴情報を、発信者履歴情報記憶部に記憶させる履歴管理部をさらに備える
    請求項からのいずれか一項に記載の発信者確認システム。
  8. 発信者が使用する第1電話装置と、受信者が使用する第2電話装置とを備え、
    前記第1電話装置において、所有者に関連する所有者関連情報と記憶媒体が正当なものであることを証明する正当性確認情報とを少なくとも記憶する記憶媒体から情報を読み取る読取部と、
    前記第1電話装置において、前記読取部により読み取られた所定の情報を発信者確認装置に送信する読取情報処理部と、
    前記第2電話装置において、前記発信者確認装置が、前記読取部によって読み取られた所定の情報に含まれる正当性確認情報を利用して発信者の信用性を判定する第1の判定と、登録者ごとの所有者関連情報を記憶する所有者関連情報記憶部に、前記読取部によって読み取られた所定の情報に含まれる所有者関連情報が記憶されているか否かに基づいて発信者の信用性を判定する第2の判定とのうち、少なくとも第1の判定を行って得られた発信者の信用性についての判定結果に基づく情報を出力する判定結果出力部を備える
    電話システム。
  9. 発信者が使用する第1電話装置と、受信者が使用する第2電話装置と通信する発信者確認装置であって、
    所有者に関連する所有者関連情報と記憶媒体が正当なものであることを証明する正当性確認情報とを少なくとも記憶する記憶媒体から前記第1電話装置が読み取った所定の情報に含まれる正当性確認情報を利用して発信者の信用性を判定する第1の判定と、前記第1電話装置から受信された前記所定の情報に含まれる所有者関連情報が、登録者ごとの所有者関連情報を記憶する所有者関連情報記憶部に記憶されているか否かに基づいて、発信者の信用性を判定する第2の判定とのうち少なくとも第1の判定を行う発信者判定部と、
    前記発信者判定部による判定結果を前記第2電話装置に送信する判定結果送信部と
    を備える発信者確認装置。
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