JP2013005122A - 無線受信装置およびそのスケルチ制御方法 - Google Patents

無線受信装置およびそのスケルチ制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 帯域干渉フィルタ挿入による受信感度の低下、キャリアスケルチを無効(スケルチ開放)に制御することによる受信状態の悪化および帯域干渉フィルタバイパスによるスケルチの誤動作を防止することが可能な無線受信装置の提供。
【解決手段】 無線受信装置は隣接干渉波を抑圧する帯域干渉フィルタ3と、スケルチ開放制御を行うスケルチ制御部5とを含み、スケルチ制御部5はスケルチ開放制御と連動して帯域干渉フィルタ3をバイパスさせる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無線受信装置およびそのスケルチ制御方法に関し、特に帯域干渉フィルタを有する無線受信装置およびそのスケルチ制御方法に関する。
図9は本発明に関連する無線受信装置の一例の構成図である。同図を参照すると、本発明に関連する無線受信装置の一例は、チャンネル帯域フィルタ11と、受信検波回路12と、スケルチ制御回路13と、音声信号アンプ14と、音声信号端子15と、スケルチ制御端子16とを含んで構成される。
チャンネル帯域フィルタ11は隣接干渉波を抑圧する。受信検波回路12はローノイズアンプ、ミキサおよび検波回路を含む受信回路である。スケルチ制御回路13は、受信検波回路12より得られた受信強度信号(RSSI:Received Signal Strength Indication )レベルにより音声出力制御を行う。音声信号アンプ14は音声信号を増幅する。音声信号端子15は音声信号の出力端子である。スケルチ制御端子16は外部からスケルチを制御するための入力端子である。スケルチ制御回路13は、受信検波回路12より得られた受信強度信号レベルに応じて音声信号アンプ14のON−OFFを制御する。
一方、本発明に関連する無線受信装置の他の一例として、本発明の帯域干渉フィルタに対応するチャンネル選択フィルタを備えた受信機が開示されている(たとえば、特許文献1参照)。
この受信機はアンテナ端子に入力された高周波信号と局部発信器の出力信号をミキシングして中間周波数信号を得るためのミキサと、中間周波数信号を入力とするリミッタアンプと、リミッタアンプの出力信号を入力とするチャンネル選択フィルタと、チャンネル選択フィルタの出力信号レベルによりキャリアセンス動作を行うキャリアセンス回路を備えている。
そして、アンテナ端子への希望チャンネルの高周波信号の入力電力が第1の入力レベル以上のときキャリアセンス回路がキャリア有りの信号を出すように設定され、さらにアンテナ端子への高周波信号の入力電力が第1の入力レベルよりチャンネル選択フィルタの帯域外減衰量の値だけ大きな第2の入力レベルのときリミッタアンプが飽和するように設定されている。
さらに、本発明に関連する無線受信装置の他の一例として、本発明の帯域干渉フィルタに対応するGPS帯域除去フィルタと、GPS帯域除去フィルタをバイパスさせるためのバイパススイッチとを備える携帯無線端末が開示されている(たとえば、特許文献2参照)。
この携帯無線端末は、通信用アンテナと、GPS用アンテナとを備え、通信回路により無線送信実行中にGPS受信を行う場合、バイパススイッチにより通信用アンテナへの経路にGPS帯域除去フィルタを接続する。これにより、第1の通信帯域による送信信号から第2の通信帯域の成分が除去され、第1の通信部の送信信号が第2の通信部および第2のアンテナに悪影響を及ぼすのを防止する。
一方、通信回路により無線送信実行中にGPS受信を行わない場合は、バイパススイッチにより通信用アンテナへの経路からGPS帯域除去フィルタをバイパスさせる。
さらに、本発明に関連する無線受信装置の他の一例として、バンドパスフィルタの切り替え構成を有するフィルタ切替型ノイズスケルチ回路が開示されている(たとえば、特許文献3参照)。
このノイズスケルチ回路は、ノイズフィルタとして中心周波数が異なる複数のバンドパスフィルタを切り替え可能に備え、受信電界強度、ノイズレベル、通信品質を示す信号の少なくとも一つに基づいて、所要の中心周波数のバンドパスフィルタを選択するように構成されている。
特開平11−145859号公報 特開2010−136298号公報 特開2011−019050号公報
図9に記載の本発明に関連する無線受信装置の一例では、隣接干渉波の影響を受ける受信環境にあっては、指定された受信周波数以外の信号を除去するために、狭帯域の帯域除去フィルタをRF先頭段に挿入することで、隣接チャンネル干渉を抑圧している。
しかしながら、受信機にとって理想的な狭帯域と高抑圧度の性能を持つためには、挿入損失が大きくなりがちであり、これが受信感度特性を低下させる一因となっている。
また、受信感度が閾値付近である電波を受信している間、とぎれとぎれになる音声受信通話を継続させるため、キャリアスケルチを無効(スケルチ開放)に制御する場合があるが、これにより受信状態が悪化するという問題がある。
また、スケルチレベルのみでチャンネル帯域除去フィルタをバイパスした場合、干渉の影響を受け誤って音声を出力するという問題がある。
一方、特許文献1に開示の発明は、キャリアセンス回路(キャリアスケルチおよびノイズスケルチを含む)の前段にチャンネル選択フィルタを挿入したことを特徴とするものであり、本願のようなフィルタのバイパス制御はこの特許文献1には開示されていない。したがって、特許文献1に開示の発明によって本発明の課題を解決することはできない。
また、特許文献2に開示の発明は、フィルタをバイパス制御する構成を有しており、この点で本発明と共通する。しかし、特許文献2に開示の発明は、スケルチ制御を目的とするものではなく、通信回路の送信波がGPS受信機に与える影響を小さくすることを目的とするものである。したがって、特許文献2に開示の発明は、その目的が本発明と全く異なり、その目的達成のための構成も本発明と全く異なる。したがって、特許文献2に開示の発明によって本発明の課題を解決することはできない。
また、特許文献3に開示の発明は、スケルチ回路の誤動作防止を目的とする点で本発明と共通する。しかし、その構成は中心周波数が異なる複数のバンドパスフィルタを切り替えるものであり、本発明のようにバンドパスフィルタを接続あるいはバイパスさせる構成とは全く異なる。特に、特許文献3に開示の発明は、バンドパスフィルタをバイパスさせる構成を有しないため、バンドパスフィルタの挿入損失を零にすることはできない。したがって、特許文献3に開示の発明によって本発明の課題を解決することはできない。
そこで、本発明の目的は、帯域干渉フィルタ挿入による受信感度の低下、キャリアスケルチを無効(スケルチ開放)に制御することによる受信状態の悪化および帯域干渉フィルタバイパスによるスケルチの誤動作を防止することが可能な無線受信装置およびそのスケルチ制御方法を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明による無線受信装置は、隣接干渉波を抑圧する帯域干渉フィルタと、スケルチ開放制御を行うスケルチ制御部とを含み、前記スケルチ制御部は前記スケルチ開放制御と連動して前記帯域干渉フィルタをバイパスさせることを特徴とする。
また、本発明によるスケルチ制御方法は、隣接干渉波を抑圧する帯域干渉フィルタと、スケルチ開放制御を行うスケルチ制御部とを含む無線受信装置におけるスケルチ制御方法であって、前記スケルチ制御部は前記スケルチ開放制御と連動して前記帯域干渉フィルタをバイパスさせることを特徴とする。
また、本発明によるプログラムは、隣接干渉波を抑圧する帯域干渉フィルタと、スケルチ開放制御を行うスケルチ制御部とを含む無線受信装置におけるスケルチ制御方法を前記スケルチ制御部に実行させるためのプログラムであって、前記スケルチ制御部に、前記スケルチ開放制御と連動して前記帯域干渉フィルタをバイパスさせることを特徴とする。
本発明によれば、帯域干渉フィルタ挿入による受信感度の低下、キャリアスケルチを無効(スケルチ開放)に制御することによる受信状態の悪化および帯域干渉フィルタバイパスによるスケルチの誤動作を防止することが可能となる。
本発明に係る無線受信装置の一例の構成図である。 キャリアスケルチレベルの閾値SQ1およびSQ2と受信信号のRSSI値との関係の一例を示す図である。 キャリアスケルチレベルの閾値SQ1およびSQ2と受信信号のRSSI値との関係の一例を示す図である。 干渉波が存在する場合のRSSIレベルの一例を示す図である。 干渉波が存在しない場合のRSSIレベルの一例を示す図である。 本発明に係る無線受信装置のスケルチ制御方法の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る無線受信装置のスケルチ制御方法の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る無線受信装置のスケルチ制御方法の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明に関連する無線受信装置の一例の構成図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。図1は本発明に係る無線受信装置の一例の構成図である。同図を参照すると、本発明に係る無線受信装置の一例は、2個のRFスイッチ1,2と、チャンネル帯域フィルタ3と、受信検波回路4と、スケルチ制御回路5と、音声信号アンプ6と、音声信号端子7と、スケルチ制御端子8と、プログラム格納部9と、メモリ10とを含んで構成される。
RFスイッチ1,2はチャンネル帯域フィルタ3の信号経路Aと、チャンネル帯域フィルタ3をバイパスする信号経路Bとを切り換えるスイッチである。チャンネル帯域フィルタ3は隣接干渉波を抑圧する。受信検波回路4はローノイズアンプ、ミキサおよび検波回路を含む受信回路である。
スケルチ制御回路5は、受信検波回路4より得られた受信強度信号(RSSI:Received Signal Strength Indication )レベルにより音声出力制御を行う。音声信号アンプ6は音声信号を増幅する。音声信号端子7は音声信号の出力端子である。スケルチ制御端子8は外部からスケルチを制御するための入力端子である。プログラム格納部9には後述するスケルチ制御方法のプログラムが格納される。メモリ10にはデータが格納される。
チャンネル帯域フィルタ3を経由する信号経路Aと、チャンネル帯域フィルタ3を経由しない信号経路Bとの切り替えを行うRFスイッチ1,2をチャンネル帯域フィルタ3の両端に接続する。また、RFスイッチ1,2の切り替えはスケルチ制御回路5によって行われる。
なお、チャンネル帯域フィルタ3を経由する信号経路A側にRFスイッチ1,2を切り替えることを「チャンネル帯域フィルタ3を接続する」と表示し、チャンネル帯域フィルタ3を経由しない信号経路B側にRFスイッチ1,2を切り替えることを「チャンネル帯域フィルタ3をバイパスする」と以後表示する場合がある。
スケルチ制御回路5は、受信検波回路4によって得られたRSSIを使用したキャリアスケルチを用いてスケルチ制御を行う。図2および図3はキャリアスケルチレベルの閾値SQ1およびSQ2と受信信号のRSSI値との関係の一例を示す図である。なお、図2はチャンネル帯域フィルタ3の接続時、図3はチャンネル帯域フィルタ3のバイパス時をそれぞれ示している。
キャリアスケルチレベルの閾値は、運用条件によって決定されたSQ1(図2参照)と、チャンネル帯域フィルタ3をバイパスすることによってRSSIレベルの向上が期待できるSQ2(図3参照)の2つの閾値を用意する。チャンネル帯域フィルタ3の挿入損失をFLとしたときのSQ1,SQ2との関係は、
SQ1≦FL+SQ2 ・・・(1)
とする。つまり、SQ2のレベルは、チャンネル帯域フィルタ3をバイパスすることにより期待できる値を限界値とする。
RSSIレベルがSQ1を超える時は、RFスイッチ1,2をチャンネル帯域フィルタ3を経由する信号経路A側に切り換えるとともに、音声信号アンプ6をON状態とすることで受信音声を出力する。
一方、RSSIレベルがSQ1を超えないがSQ2を超えた場合は、RFスイッチ1,2をチャンネル帯域フィルタ3をバイパスする信号経路B側に切り換える。
なお、SQ2を超えたRSSIレベルをV1とし、この値をメモリ10(図1参照)に記憶しておき、チャンネル帯域フィルタ3をバイパスした時のRSSIレベルV2と比較する。
チャンネル帯域フィルタ3の特徴は、希望波の挿入損失FLは可能な限り小さくする一方、隣接チャンネル干渉の抑圧度は、一例として20dB以上の損失を持たせることにある。
したがって、隣接干渉のない時のRSSIレベルは、チャンネル帯域フィルタ3のバイパス前後の、
V2−V1=FL ・・・(2)
の関係式が成り立つ。なお、(V2−V1)はRSSIの差を表す。
一方、干渉波を伴う受信の場合は、先のチャンネル帯域フィルタ3の特性から、
V2−V1>FL ・・・(3)
となり、干渉波によるものか否かを(V2−V1)の値をFLと比較することで識別が可能となる。
したがって、V2−V1=FL(式2参照)が成立する時は、希望波の受信を行っていると判断し、音声信号アンプ6をON状態とし受信音声を得る。一方、V2−V1>FL(式3参照)が成立する時は、干渉波もしくは不要波と判断し、音声信号アンプ6をOFF状態に維持する。
すなわち、スケルチレベルの閾値をSQ1,SQ2と2つ設けることで、SQ1を超える十分な受信レベルが得られる場合は、耐干渉性能を上げるためチャンネル帯域フィルタ3をバイパスしない動作とする。
スケルチレベルSQ2の閾値は、閾値SQ1からチャンネル帯域フィルタ3の損失レベルFLを差し引いた値より高く設定する。すなわち、
SQ2>SQ1−FL ・・・(4)
とし、チャンネル帯域フィルタ3をバイパスした時の受信レベルは、チャンネル帯域フィルタ3使用時のSQ1より高く設定することで、運用性を損なわない受信環境時にのみチャンネル帯域フィルタ3を使用する。
したがって、スケルチ制御によるチャンネル帯域フィルタ3のバイパス動作は、
SQ1>RSSI(フィルタ通過時:V1)>SQ2 ・・・(5)
に制限するものとする。
上記(式5)が成立する時のRSSIレベルV1の値をメモリ10に記憶保持し、RSSIレベルV1とチャンネル帯域フィルタ3をバイパスしたRSSIレベルV2との値を比較し、V2−V1=FL(式2参照)が成立するときに受信検波回路4に入力した信号は、希望チャンネルの信号と判断し、音声信号アンプ6をONに制御する。
次に、本発明の動作の概要について説明する。干渉波と希望波の判別は図4および図5により説明することができる。図4は干渉波が存在する場合のRSSIレベルの一例を示す図、図5は干渉波が存在しない場合のRSSIレベルの一例を示す図である。
具体的に説明すると、図4(A)は干渉波が存在しかつチャンネル帯域フィルタ3を接続した場合のRSSIレベルV1の一例を示し、図4(B)は干渉波が存在しかつチャンネル帯域フィルタ3をバイパスした場合のRSSIレベルV2の一例を示している。
また、図5(A)は干渉波が存在しないでかつチャンネル帯域フィルタ3を接続した場合のRSSIレベルV1の一例を示し、図5(B)は干渉波が存在しないでかつチャンネル帯域フィルタ3をバイパスした場合のRSSIレベルV2の一例を示している。
図4(A),(B)は干渉波F1によりチャンネル帯域フィルタ3を通過したRSSIレベルV1がSQ2<V1<SQ1の条件を満たす場合に、チャンネル帯域フィルタ3をバイパスすると、チャンネル帯域フィルタ3によって抑圧された損失レベルFL分が開放されるため、RSSIレベルV2=V1+FLとなることを示している。
一方、図5(A),(B)に示すように、干渉波が存在せず希望波のみの信号であれば、チャンネル帯域フィルタ3を通過したV1とバイパスしたV2との関係は、V2=Vi+FLの式が成り立つことで、希望波のみかあるいは干渉波を含んだ信号なのかの識別が可能となる。
次に、本発明の第1実施例について説明する。図1を参照すると、本発明の実施例として、重要となるのはチャンネル帯域フィルタ3の特性に整合したスケルチ制御にある。たとえば、チャンネル間隔25kHz,チャンネル帯域フィルタ3の通過帯域特性BW=10kHz、通過帯域損失FL=6dB,±25kHz離れでの抑圧度を30dB以上とする。
運用上必要なスケルチ設定は、RSSI=−100dBmと仮定すると、
SQ1=−100dBm
SQ2≧SQ1−FL=−100−6=−106dBm
の設定がそれぞれ与えられる。なお、チャンネル帯域フィルタ3を通過したRSSIレベルをV1,チャンネル帯域フィルタ3をバイパスしたRSSIをV2とする。
以上の条件の下、たとえば、RSSI=−98dBmの入力信号がある場合の動作は、受信検波回路4から出力されるRSSI(V1)=−98dBm>SQ1であるので、スケルチ制御は、チャンネル帯域フィルタ3を通過する経路Aのまま、音声信号アンプ6がON制御され、音声出力される。
一方、RSSI=−102dBmの入力信号がある場合の動作は、受信検波回路4から出力されるRSSI(V1=−102dBm)は、SQ1(−100dBm)より小さいが、SQ2(−106dBm)より大きいため、スケルチ制御は、V1(−102dBm)の値をメモリ10に記憶し、チャンネル帯域フィルタ3をバイパスする経路Bに切り替える。
この時のRSSI(V2)が希望波であれば、想定した帯域フィルタの損失であるFL=6dBだけレベルが向上するため、V2(−96)≒V1(−102)+FL(6)であれば音声信号アンプ6をONとし、音声信号を出力させる。
一方、入力信号が干渉波であれば、抑圧度30dB程度RSSIが増加するため、V2≒―102+30=−72dBmとなり、想定したV2≒−96dBmとはかけ離れた値となる。干渉波と判断した場合は、スケルチ制御によりRFスイッチ1,2(図1参照)をチャンネル帯域フィルタ3側に切り換える。
実際の運用では、RSSI検出誤差や入力レベル変動があるため、想定したレベルより±2〜3dB程度等、運用上都合の良い許容値を持たせることで干渉波と希望波の切り分けを行う。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。受信信号のレベルがスケルチの閾値付近である場合、受信者は任意にスケルチ開放制御を行い、多少ノイズがあっても継続した受信音声出力を必要とする場合がある。
このような任意のスケルチ制御時、前述と同様の手法により、チャンネル帯域フィルタ3のバイパス制御と連動した仕組みを盛り込む。すなわち、任意のスケルチ開放制御に同期させ、チャンネル帯域フィルタ3をバイパスし希望波レベルを向上させる。
バイパス制御設定により、先の干渉波と希望波を切り分け、入力信号が希望波のみであれば、スケルチ開放時にチャンネル帯域フィルタ3をバイパス制御し、干渉波があるときはチャンネル帯域フィルタ3を通過させたままとする等、運用形態により設定変更することも考えられる。
次に、本発明の第2実施例について説明する。先の実施例では、SQ1,SQ2の2つの閾値としたが、SQ1より大きな閾値、たとえばSQ0を設定し、よりS/Nの高い受信を優先させてフィルタバイパスを積極的に活用することも可能である。
次に、本発明の第3実施例について説明する。図1の音声信号アンプ6は、簡易的にアナログ音声をアナログ制御することを実施例としたが、デジタル音声をデジタル制御する場合にも本発明の適用が可能である。すなわち、干渉波と判断した時に音声信号を抑圧し、希望波と判断した時に音声出力を行うことが可能であれば、音声信号アンプ6の取り扱う信号はアナログ音声でもデジタル音声でもよい。
次に、本発明に係る無線受信装置のスケルチ制御方法の動作の一例について説明する。図6〜8は本発明に係る無線受信装置のスケルチ制御方法の動作の一例を示すフローチャートである。
以下の動作は、スケルチ制御回路5がメモリ10内のデータを参照して、RFスイッチ1,2、受信検波回路4および音声信号アンプ6を制御することで実行される。
まず、スケルチ制御回路5は、RFスイッチ1,2を制御して、チャンネル帯域フィルタ3を受信検波回路4の入力側に接続させる(ステップS1)。次に、スケルチ制御回路5は受信検波回路4で受信された信号のRSSIレベル(V1)をSQ1と比較する(ステップS2)。そして、RSSI(V1)がSQ1を超える場合(ステップS2にて“Y”の場合)、スケルチ制御回路5は音声信号アンプ6をONに設定する(ステップS3)。
一方、RSSI(V1)がSQ1未満の場合(ステップS2にて“N”の場合)、スケルチ制御回路5は受信検波回路4で受信された信号のRSSIレベル(V1)をSQ1およびSQ2と比較する(ステップS4)。そして、RSSI(V1)がSQ1未満であるがSQ2を超える場合(ステップS4にて“Y”の場合)、スケルチ制御回路5はRFスイッチ1,2を制御して、チャンネル帯域フィルタ3を受信検波回路4の入力側からバイパスさせる(ステップS6)。次に、スケルチ制御回路5はV1の値をメモリ10に記憶させる(ステップS7)。
そして、スケルチ制御回路5は受信検波回路4で受信された信号のRSSIレベル(V2)を測定し、かつメモリ10からV1の値を読み出し、V2とV1の差を算出する(ステップS8)。そして、V2とV1の差がFL以下である場合(ステップS8にて“Y”の場合)、スケルチ制御回路5は音声信号アンプ6をONに設定する(ステップS9)。
一方、ステップS4にてRSSI(V1)がSQ2未満である場合(ステップS4にて“N”の場合)、スケルチ制御回路5は音声信号アンプ6をOFFに設定する(ステップS5)。
一方、ステップS8にてV2とV1の差がFLを超える場合(ステップS8にて“N”の場合)、スケルチ制御回路5は音声信号アンプ6をOFFに設定する(ステップS10)。そして、スケルチ制御回路5はRFスイッチ1,2を制御して、チャンネル帯域フィルタ3を受信検波回路4の入力側に接続させる(ステップS11)。
次に、本発明に係るスケルチ制御方法のプログラムについて説明する。本発明に係る無線受信装置はプログラム格納部9を備えている(図1参照)。プログラム格納部9には図6〜図8にフローチャートで示すスケルチ制御方法のプログラムが格納されている。
スケルチ制御回路5はプログラム格納部9からそのプログラムを読み出し、そのプログラムにしたがって、メモリ10内のデータを参照し、RFスイッチ1,2、受信検波回路4および音声信号アンプ6を制御する。その制御内容については既に述べたのでここでの説明は割愛する。
以上説明したように、本発明に係る無線受信装置およびそのスケルチ制御方法によれば、受信感度を向上させることが可能となる。その理由は、非干渉状態に帯域フィルタをバイパスするため、帯域フィルタの損失がバイパスされるためである。
さらに、本発明によれば、干渉波の誤検出によるスケルチ制御を抑圧することが可能となる。その理由は、帯域フィルタの接続有りの場合のRSSIレベルと無しの場合のRSSIレベルとを比較することで、干渉の有無を判断し、干渉が有る場合は音声信号アンプをOFFとし、運用者側に音声出力を行わないためである。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1) 隣接干渉波を抑圧する帯域干渉フィルタと、スケルチ開放制御を行うスケルチ制御部と、前記スケルチ制御部によって音声のONおよびOFFが制御される音声信号アンプとを含み、前記スケルチ制御部はスケルチ開放とともに前記音声信号アンプをONに設定し、スケルチ閉塞とともに前記音声信号アンプをOFFに設定することを特徴とする無線受信装置。
(付記2) 隣接干渉波を抑圧する帯域干渉フィルタと、スケルチ開放制御を行うスケルチ制御部とを含む無線受信装置におけるスケルチ制御方法であって、前記スケルチ制御部はキャリアスケルチを用いてスケルチ制御を行うことを特徴とするスケルチ制御方法。
(付記3) 前記無線受信装置には前記スケルチ制御部によって音声のONおよびOFFが制御される音声信号アンプがさらに含まれ、前記スケルチ制御部はスケルチ開放とともに前記音声信号アンプをONに設定し、スケルチ閉塞とともに前記音声信号アンプをOFFに設定することを特徴とする付記2記載のスケルチ制御方法。
1、2 RFスイッチ
3 チャンネル帯域フィルタ
4 受信検波回路
5 スケルチ制御回路
6 音声信号アンプ
7 音声信号端子
8 スケルチ制御端子
9 プログラム格納部
10 メモリ

Claims (10)

  1. 隣接干渉波を抑圧する帯域干渉フィルタと、
    スケルチ開放制御を行うスケルチ制御部とを含み、
    前記スケルチ制御部は前記スケルチ開放制御と連動して前記帯域干渉フィルタをバイパスさせることを特徴とする無線受信装置。
  2. 前記スケルチ制御部は少なくとも2つのスケルチ開放閾値を備え、前記2つのスケルチ開放閾値の差分は前記帯域干渉フィルタの挿入損失分に対応することを特徴とする請求項1記載の無線受信装置。
  3. 前記スケルチ制御部は、
    2つのスケルチ開放閾値をSQ1およびSQ2(SQ1>SQ2)とすると、
    前記帯域干渉フィルタを接続した場合の受信信号のレベル(V1)がSQ2以上かつSQ1以下であり、かつ前記受信信号のレベル(V1)と帯域干渉フィルタをバイパスした場合の受信信号のレベル(V2)との差が前記帯域干渉フィルタの挿入による損失分に等しい場合、隣接干渉は存在しないと判断してスケルチを開放することを特徴とする請求項2記載の無線受信装置。
  4. 前記スケルチ制御部は、
    2つのスケルチ開放閾値をSQ1およびSQ2(SQ1>SQ2)とすると、
    前記帯域干渉フィルタを接続した場合の受信信号のレベル(V1)がSQ2以上かつSQ1以下であり、かつ前記受信信号のレベル(V1)と帯域干渉フィルタをバイパスした場合の受信信号のレベル(V2)との差が前記帯域干渉フィルタの挿入による損失分を超える場合、隣接干渉が存在すると判断してスケルチを閉塞することを特徴とする請求項2または3記載の無線受信装置。
  5. 前記スケルチ制御部はキャリアスケルチを用いてスケルチ制御を行うことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の無線受信装置。
  6. 隣接干渉波を抑圧する帯域干渉フィルタと、スケルチ開放制御を行うスケルチ制御部とを含む無線受信装置におけるスケルチ制御方法であって、
    前記スケルチ制御部は前記スケルチ開放制御と連動して前記帯域干渉フィルタをバイパスさせることを特徴とするスケルチ制御方法。
  7. 前記スケルチ制御部は少なくとも2つのスケルチ開放閾値を備え、前記2つのスケルチ開放閾値の差分は前記帯域干渉フィルタの挿入損失分に対応することを特徴とする請求項6記載のスケルチ制御方法。
  8. 前記スケルチ制御部は、
    2つのスケルチ開放閾値をSQ1およびSQ2(SQ1>SQ2)とすると、
    前記帯域干渉フィルタを接続した場合の受信信号のレベル(V1)がSQ2以上かつSQ1以下であり、かつ前記受信信号のレベル(V1)と帯域干渉フィルタをバイパスした場合の受信信号のレベル(V2)との差が前記帯域干渉フィルタの挿入による損失分に等しい場合、隣接干渉は存在しないと判断してスケルチを開放することを特徴とする請求項7記載のスケルチ制御方法。
  9. 前記スケルチ制御部は、
    2つのスケルチ開放閾値をSQ1およびSQ2(SQ1>SQ2)とすると、
    前記帯域干渉フィルタを接続した場合の受信信号のレベル(V1)がSQ2以上かつSQ1以下であり、かつ前記受信信号のレベル(V1)と帯域干渉フィルタをバイパスした場合の受信信号のレベル(V2)との差が前記帯域干渉フィルタの挿入による損失分を超える場合、隣接干渉が存在すると判断してスケルチを閉塞することを特徴とする請求項7または8記載のスケルチ制御方法。
  10. 隣接干渉波を抑圧する帯域干渉フィルタと、スケルチ開放制御を行うスケルチ制御部とを含む無線受信装置におけるスケルチ制御方法を前記スケルチ制御部に実行させるためのプログラムであって、
    前記スケルチ制御部に、前記スケルチ開放制御と連動して前記帯域干渉フィルタをバイパスさせることを特徴とするプログラム。
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