JP2019169849A - 無線受信回路及び無線受信方法 - Google Patents

無線受信回路及び無線受信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019169849A
JP2019169849A JP2018056283A JP2018056283A JP2019169849A JP 2019169849 A JP2019169849 A JP 2019169849A JP 2018056283 A JP2018056283 A JP 2018056283A JP 2018056283 A JP2018056283 A JP 2018056283A JP 2019169849 A JP2019169849 A JP 2019169849A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
circuit
interference wave
1stif
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018056283A
Other languages
English (en)
Inventor
遼一 鈴木
Ryoichi Suzuki
遼一 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2018056283A priority Critical patent/JP2019169849A/ja
Publication of JP2019169849A publication Critical patent/JP2019169849A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Superheterodyne Receivers (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)
  • Circuits Of Receivers In General (AREA)

Abstract

【課題】CW干渉波耐力の改善を実現する。【解決手段】無線受信回路1は、受信したRF信号をダウンコンバートして第1中間周波数(1stIF)信号を生成するRF受信回路2と、RF受信回路により生成された1stIF信号の干渉波成分の信号を透過するバンドパスフィルタ5と、バンドパスフィルタ5を透過した前記干渉波成分の信号の強度を検波する検波回路6と、検波回路6で検波された信号の強度に応じて、出力する電流の強弱を変化させる制御回路7と、制御回路7から入力された電流の強弱に応じて、RF受信回路から入力された1stIF信号にかけるバイアスを変化させるアンプ8と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、無線受信回路及び無線受信方法に関する。
受信信号を中間周波数信号に変換し、中間周波数(IF(Intermediate Frequency)周波数)に変換した受信信号に対して信号処理を行う受信回路が広く用いられている。
ここで無線通信システムにおいて、受信回路に対して所望波以外の干渉波が入ってきた場合には、信号の歪特性が劣化を起こし、結果として回線品質が低下を引き起こす問題がある。そのため、所望波よりも30dBレベルの高い干渉波入力信号が受信回路に入ってきても回線品質に影響ないように規格が設けられており、通信システムの受信回路には十分な干渉波耐力が要求されている。
特許文献1には、受信しようとする所望波に近接する周波数の干渉波を受信した場合や、離れた周波数の干渉波を受信した場合に、高い干渉波抑圧比が得られる受信回路及び受信回路を半導体基板上に形成した半導体装置が提案されている。
特開2011−087034号公報
しかしながら、特許文献1に示した受信回路及び半導体装置では、RF(Radio Frequency:高周波信号)回路のVGA(variable gain amplifier:利得増幅器)においてレベル可変として歪特性の特性改善をすることで、CW(Continuous Wave:連続波)干渉波耐力を上げているため、逆にNF(Noise Figure:雑音指数)特性は劣化してしまう。
ここで、通信品質を示す指標としてMER(変調誤差比)や、CNR(carrier‐noise ratio:搬送波対雑音比)がある。これは歪特性、NF特性などの要素のトータル特性で定義されており、特許文献1に記載された方法では歪特性を改善してCW干渉波耐力は向上するが、NF特性は劣化させているので、これらの指標にかかる通信品質を劣化させてしまうことが推定できる。このため、トレードオフの関係である歪特性、NF特性の特性を担保しつつ、CW干渉波耐力の改善を実現する課題があった。
本開示の目的は、上述した課題を鑑み、CW干渉波耐力の改善を実現した受信回路及び無線受信方法を提供することにある。
本開示にかかる無線受信回路は、受信したRF信号をダウンコンバートして第1中間周波数(1stIF)信号を生成するRF受信回路と、前記RF受信回路により生成された前記1stIF信号の干渉波成分の信号を透過するバンドパスフィルタと、前記バンドパスフィルタを透過した前記干渉波成分の信号の強度を検波する検波回路と、前記検波回路で検波された信号の強度に応じて、出力する電流の強弱を変化させる制御回路と、前記制御回路から入力された電流の強弱に応じて、前記RF受信回路から入力された前記1stIF信号にかけるバイアスを変化させるアンプと、を備える。
また、本開示にかかる無線受信方法は、受信したRF信号をダウンコンバートして第1中間周波数(1stIF)信号を生成し、生成された前記1stIF信号の干渉波成分の信号を透過し、前記干渉波成分の信号の強度を検波し、前記信号の強度に応じて、出力する電流の強弱を変化させ、前記電流の強弱に応じて、前記1stIF信号にかけるバイアスを変化させる。
CW干渉波耐力の改善を実現する。
無線受信回路の構成の概要を示す図である。 無線受信回路の構成を示す図である。 第2のAMPに電流をかけることで変化する歪特性とNF特性の一例を示す図である。 第2のAMPに電流をかけることで変化する歪特性の変化の一例を示す図である。 第2のAMPに電流をかけることで変化するNF特性の変化の一例を示す図である。
(実施の形態の概要)
まず、実施の形態に先立って、実施の形態の概要について説明する。図1を用いて、実施の形態の概要にかかる無線受信回路1について説明する。
無線受信回路1は、受信した電波について、二段の変換を行うダブルコンバージョン方式を採用している回路である。無線受信回路1は、電波を受信し、RF信号を伝送するRF受信回路2と、RF信号から生成された第1の中間周波数を有する1stIF(第1中間周波数)信号を伝送する1stIF回路3と、第1の中間周波数から生成された第2の中間周波数を有する2ndIF(第2中間周波数)信号を伝送する2ndIF回路4と、を備える。
RF受信回路2は、受信した信号をRF信号として伝送し、1stIF信号に変換して出力する。
1stIF回路3は、RF受信回路2から出力された1stIF信号を伝送する。1stIF回路3は、バンドパスフィルタ5と、検波回路6と、制御回路7と、増幅器8と、を備える。
バンドパスフィルタ5は、RF受信回路2から出力された1stIF信号の干渉波成分の信号を透過する。
検波回路6は、バンドパスフィルタ5を透過した1stIF信号の干渉波成分の信号の強度を検波する。
制御回路7は、検波回路6により検波された信号の強度に応じて、増幅器8に電流を出力する。
増幅器8は、RF受信回路2から出力された1stIF信号に対して、制御回路7から入力された電流の強弱に応じてバイアスをかける。
2ndIF回路4は、増幅器8でバイアスがかけられた1stIF信号から生成された2ndIF信号を伝送する。
これにより、1stIF信号の干渉波成分の強弱に応じて、増幅器8において1stIF信号にかけるバイアスの強弱を変更するフィードバック制御を実行できる。
(実施の形態)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図2に示すように、無線受信回路10は、二段の変換を行うダブルコンバージョン方式を採用している。
無線受信回路10は、入力ポート11と、入力ポート11に入力された信号にフィルタを掛ける第1のバンドパスフィルタ(BPF)12と、第1のBPFを透過した信号を増幅する第1の増幅器(AMP:アンプ)13と、Lo(local oscillator)信号を発生させる第1の局部発振器14と、第1のAMP13により増幅された信号と第1の局部発振器14で発生させたLo信号を合成する第1の混合器(MIX)15と、第1のMIX15が出力した信号を増幅する第2のAMP16と、第2のAMPにより増幅された信号を減衰させる第1の可変減衰器17と、第1の可変減衰器17により減衰された信号にフィルタを掛ける第2のBPF18と、Lo信号を発生させる第2の局部発振器19と、第2のBPF18を透過した信号と第2の局部発振器19で発生させたLo信号を合成する第2のMIX20と、第2のMIX20が出力した信号を増幅する第3のAMP21と、第3のAMPにより増幅された信号を減衰させる第2の可変減衰器22と、第2の可変減衰器22により減衰した信号にフィルタを掛ける第3のBPF23と、第1のMIX15が出力した信号にフィルタを掛ける第4のBPF24と、第4のBPF24を透過した信号の検波を行う検波回路25と、検波回路25による検波に応じて第2のAMP16の動作を制御する制御回路26と、を備える。
以下では、入力ポート11から第1のMIX15まで伝送される信号をRF信号とする。また、第1のMIX15により生成された第1の中間周波数を有する信号であり、第2のMIX20に入力されるまでの信号を1stIF信号とする。また、第2のMIX20により生成された第2の中間周波数を有する伝送信号を2ndIF信号とする。なお、概要に示したように、RF信号が伝送されている回路をRF受信回路、1stIF信号が伝送されている回路を1stIF回路、2ndIF信号が伝送されている回路を2ndIF回路とする。
入力ポート11は、送信回路(図示せず)から送信された信号を受信するポートである。なお入力ポート11では、送信回路からの所望波だけでなく、干渉波が入力される。
第1のBPF12は、入力ポート11に入力されたRF信号のうち、所定の周波数の信号を透過させ、それ以外の信号を遮断する。なお、第1のBPF12による透過帯域を狭くすれば干渉波耐力が向上するが、通信装置では周波数チャネル数をできるだけ多くすることが望まれている。したがって第1のBPF12では、所望するRF信号以外の干渉波の一部を透過するように、一定の広さの信号帯域を有するように設けられている。第1のBPF12は、透過したRF信号を、第1のAMP13に出力する。
第1のAMP13は、第1のBPF12を透過したRF信号の振幅を増幅する。第1のAMP13は、増幅されたRF信号を、第1のMIX15に出力する。
第1の局部発振器14は、RF信号を周波数変換するためのLo信号を発生する発振器である。第1の局部発振器14は、発生させたLo信号を、第1のMIX15に出力する。
第1のMIX15では、第1のAMP13から入力されたRF信号に対して、第1の局部発振器14から入力されたLo信号を混合することで、周波数変換を行う。例えば、第1のMIX15では、入力信号と局部発振の周波数の差と和の信号が生成され、周波数の差である低い周波数を出力として利用する。これにより、第1のMIX15は、RF信号をダウンコンバートした1stIF信号を生成する。第1のMIX15は、生成した1stIF信号を、第2のAMP16と、第4のBPF24と、の夫々に出力する。
第2のAMP16は、制御回路26からの制御に応じて、第1のMIX15から出力された1stIF信号の振幅の増幅を行う可変増幅器である。なお後述するように、第2のAMP16では、検波回路25により検波された干渉波成分の振幅レベルに応じて、制御回路26から電流の入力を受け、1stIF信号にバイアスをかける。第2のAMP16は、増幅させた1stIF信号を、第1の可変減衰器17に出力する。
第1の可変減衰器17は、第2のAMP16により増幅された1stIF信号について、周波数ごとに振幅を減衰させて信号を調整する。なお、第1の可変減衰器17による1stIF信号の減衰量は、任意に変更可能である。第1の可変減衰器17は、減衰した1stIF信号を、第2のBPF18に出力する。
第2のBPF18は、1stIF信号のうちの所定の周波数の信号を透過させ、それ以外の信号を遮断する。第2のBPF18は、透過させた1stIF信号を、第2のMIX20に出力する。
第2の局部発振器19は、RF信号を周波数変換するためのLo信号を発生する発振器である。第2の局部発振器19は、発生させたLo信号を、第2のMIX20に出力する。
第2のMIX20は、第2のBPF18から入力された1stIF信号に対して、第2の局部発振器19から入力されたLo信号を混合することで、第1のMIX15と同様に周波数変換を行う。第2のMIX20は、生成した2ndIF信号を、第3のAMP21に出力する。
第3のAMP21は、第2のMIX20から出力された2ndIF信号の振幅を増幅する。第3のAMP21は、増幅された2ndIF信号を、第2の可変減衰器22に出力する。
第2の可変減衰器22は、第3のAMP21により増幅された2ndIF信号について、周波数ごとに振幅を減衰させて信号を調整する。なお、第2の可変減衰器22による2ndIF信号の減衰量は、任意に変更可能である。第2の可変減衰器22は、減衰した2ndIF信号を、第3のBPF23に出力する。
第3のBPF23は、2ndIF信号のうちの所定の周波数の信号を透過させ、それ以外の信号を遮断する。第3のBPF23により出力された信号は、その後、所望波にかかる信号であるものとして用いられる。
第4のBPF24は、1stIF信号のうちの所定の周波数の信号を透過させ、それ以外の信号を遮断する、干渉波信号透過バンドパスフィルタである。ここで、第4のBPF24が透過させる所定の周波数の信号とは、第1のMIX15によりダウンコンバートされた1stIF信号における、CW干渉波成分の周波数の信号である。例えば、CW干渉波成分は、1stIF信号における所望波成分から、周波数が1/2だけ離れた1/2 1stIF離れ信号である。第4のBPF24は、1/2 1stIF離れ信号を透過させ、その他の周波数を遮断する。第4のBPF24は、透過させた1/2 1stIF離れ信号を、検波回路25に出力する。
検波回路25は、第4のBPF24を透過した1/2 1stIF離れ信号の電圧レベルを検波する。検波回路25は、検波した電圧レベルの情報を、制御回路26に出力する。なお、検波回路25は、入力された1/2 1stIF離れ信号の電圧レベルによって、入力されている信号が、干渉波の影響が小さい定常状態か、干渉波の影響が大きい干渉波入力状態かを判定して制御回路26に出力する。例えば、検波回路25は、検波した干渉波の電圧レベルが、あらかじめ定めた所定の閾値より高い状態であれば、干渉波入力状態と判定する。一方、干渉波の電圧レベルが閾値より低ければ、定常状態と判定する。また例えば、検波回路25は、干渉波入力状態及び定常状態の判定について、干渉波成分が所望波成分に比べて30dbレベルが高い状態を閾値の基準として定めて、判定してもよい。
制御回路26は、検波回路25により検波された、干渉周波数成分である1/2 1stIF離れ信号の電圧レベルに応じて、第2のAMP16に対して電流を流す。より具体的には、制御回路26では、検波回路25により検波された干渉周波数成分が大きいほど、第2のAMP16に対して流す電流を大きくする。後述するように、制御回路26では、検波回路25により定常状態であると判定された場合には第2のAMP16に電流を流さず、干渉波入力状態と判定された場合に第2のAMP16に電流を流すものとして説明する。
なお、第4のBPF24と、検波回路25と、制御回路26と、により1/2 1stIF離れ回路が形成されているものとする。
次に、無線受信回路10の動作について説明する。最初に、RF受信回路において信号を受信した際に、干渉波が無い場合、又は、所望波に比べて干渉波が十分に小さい定常状態の場合の無線受信回路10の動作について説明する。
無線受信回路10では、送信回路から送られた信号波を、RF受信回路で受信する。ここで、RF受信回路では、入力ポート11に信号波が入力されることにより、入力ポート11から第1のMIX15まで、RF信号が伝送される。
より具体的には、入力ポート11から出力されたRF信号について、第1のBPF12は、所望波にあたる周波数、およびその近傍の周波数の信号を透過させる。その後、第1のAMP13は、第1のBPF12を透過したRF信号の振幅を増幅する。
第1の局部発振器14では、RF信号を周波数変換するためのLo信号を発生させる。第1のMIX15では、第1のAMP13から入力されたRF信号に対して、第1の局部発振器14から入力されたLo信号を混合することで、ダウンコンバートした1stIF信号を生成する。これにより、RF受信回路は、RF信号から生成した1stIF信号を、1stIF回路に出力する。
1stIF回路では、第1のAMP13から出力された1stIF信号が、第2のAMP16と、第4のBPF24に伝送される。ここで、第4のBPF24では、1/2 1stIF離れ信号にあたる周波数の信号を透過させる。その後、検波回路25では、第4のBPF24を透過した1/2 1stIF離れ信号を検知する。
ここで、RF受信回路で受信した信号は、干渉波が無い、又は、所望波に比べて干渉波が十分に小さいため、検波回路25では、1/2 1stIF離れ信号の電圧が、十分に小さいものとして検波される。したがって、検波回路25から十分に干渉波が小さいと検波結果を受けた制御回路26は、第2のAMP16への電流の出力を行わない。
一方、第2のAMP16は、1stIF信号の振幅を増幅する。なお、第2のAMP16には制御回路26から電流が入力されていないため、1stIF信号のバイアスの制御を行うことなく、振幅の増幅を行う。
その後、第1の可変減衰器17は、増幅された1stIF信号の振幅を減衰させ、第2のBPF18は、1stIF信号のうち、所望波にあたる周波数からダウンコンバートされて生成された周波数成分を透過させる。
第2の局部発振器19では、1stIF信号を周波数変換するためのLo信号を発生させる。第2のMIX20では、第2のBPF13から入力された1stIF信号に対して、第2の局部発振器19から入力されたLo信号を混合することで、ダウンコンバートした2ndIF信号を生成する。これにより、1stIF回路は、1stIF信号から生成した2ndIF信号を、2ndIF回路に出力する。
2ndIF回路では、第2のMIX20から入力された2ndIF信号が、第3のAMP21に伝送される。第3のAMP21では、2ndIF信号の振幅を増幅する。その後、第2の可変減衰器22では2ndIF信号を減衰させ、第3のBPF23では、2ndIF信号のうち、所望波にあたる周波数からダウンコンバートされて生成された周波数成分を透過させる。
これにより、RF受信回路において信号を受信した際に、干渉波が無い場合、又は、所望波に比べて干渉波が十分に小さい場合には、第2のAMP16においてバイアスの制御を行うことなく、中間信号を伝送させることができる。したがって、第2のAMP16の動作によって、所望波の変調信号帯域を減衰させて通信容量を減少させることはなく、NF特性を優先した状態で信号を伝送することができる。
次に、RF受信回路において信号を受信した際に、所望波に比べて干渉波が大きい、干渉波入力状態の場合の無線受信回路10の動作について説明する。
なお、RF受信回路と2ndIF回路の動作については、所望波に比べて干渉波が小さい場合と同様であるため、記載を省略する。したがって、第1のMIX15から1stIF信号を出力した状態から説明する。
1stIF回路では、第1のAMP13から出力された1stIF信号が、第2のAMP16と、第4のBPF24に伝送される。ここで、第4のBPF24では、1/2 1stIF離れ信号にあたる周波数の信号を透過させる。その後、検波回路25では、第4のBPF24を透過した1/2 1stIF離れ信号を検知する。
ここで、RF受信回路で受信した信号は、所望波に比べて干渉波が大きいため、検波回路25では、1/2 1stIF離れ信号の電圧が大きいものとして検波される。検波回路25では、検波した電圧レベルの情報を、制御回路26に出力する。
制御回路26は、検波回路25が検波した電圧レベルに応じて、第2のAMP16への電流の出力の強弱の変更を行う。例えば、制御回路26では、検波回路25が検波した電圧レベルが高いほど、第2のAMP16への電流の出力が大きくなるように制御する。
第2のAMP16は、1stIF信号の振幅を増幅する。ここで、第2のAMP16には制御回路26から電流が入力されていることにより、1stIF信号に対してバイアス制御を行いながら、振幅の増幅を行う。ここで、第2のAMP16に入力される電流が大きいほど、第2のAMP16で1stIF信号にかかるバイアスは大きくする。例えば、この第2のAMP16によるバイアスの強弱は、制御回路26から入力される電流に比例して決定する。
この第2のAMP16におけるバイアス制御により、1stIF信号は、歪特性が改善して干渉耐力が増強される。
その後、第1の可変減衰器17は、増幅された1stIF信号の振幅を減衰させ、第2のBPF18は、1stIF信号のうち、所望波にあたる周波数からダウンコンバートされて生成された周波数成分を透過させる。第2の局部発振器19では、1stIF信号を周波数変換するためのLo信号を発生させる。また、第2のMIX20では、第2のBPF13から入力された1stIF信号に対して、第2の局部発振器19から入力されたLo信号を混合することで、ダウンコンバートした2ndIF信号を生成する。
なお上記では、干渉波の影響が小さい定常状態では、第2のAMP16に対して制御回路26から電流の入力を行わないものとして記載したが、これに限られない。例えば、上述の説明では定常状態として扱う程度に干渉波が小さい場合であっても、干渉波入力状態として扱うことができる。この場合、第2のAMP16に入力する電流の大きさを、干渉波の大小に応じてリニアに変更することができる。
ここで図3に、第2のAMP16に電流を流すことで変化するNF/歪特性の一例を示す。干渉波が少ない定常状態のときは、第2のAMP16に対して制御回路26から入力される電流を小さくすることで、1stIF信号にかけるバイアスを少量とすることで、NF特性を優先させることができる。なお、消費電力やNF特性の劣化の観点から、定常状態の通信環境向上をはかる場合には、第2のAMP16における電流の増加は干渉波入力状態に限定することができる。
ここで図4は、定常状態とCW波入力状態の夫々について、第2のAMP16に電流を流すことで変化する信号受信レベルごとの歪特性の一例である。また、図5は、定常状態とCW波入力状態の夫々について、第2のAMP16に電流を流すことで変化する信号受信レベルごとのNF特性の一例である。ここで、図4及び図5において、NF特性と歪特性がトレードオフの関係であることが示されている。
また、干渉波入力状態では、第2のAMP16に対して制御回路26から入力される電流を大きくすることで、1stIF信号にバイアスをかけて歪特性を改善し、干渉耐力を上げることができる。
なお、1stIF回路の第2のBPF18で1/2 2ndIF離れの信号について減衰させようとした場合、所望波の変調信号帯域を減衰させてしまうことになり、通信容量を減らすことになってしまう。また、干渉波として30dbレベルが高い干渉波成分が入力された場合であって、第2のAMP16でバイアスをかけない場合、第2のAMP16によって1stIF信号が歪んでしまい、2次の高調波成分が発生しやすくなる。この2次の高調波成分は、2ndIF信号の周波数と同じ周波数帯に生成されるため、2ndIF回路の第3のBPF23では、所望波と干渉波を分離することができない。
これに対し、無線受信回路10では、検波回路25によりCW干渉波成分である1/2 1stIF離れの信号を検波して、検波した信号のレベルに応じて制御回路26から第2のAMP16でかけるバイアスを可変として制御する。
これにより、RF信号をIF周波数にダウンコンバートした後、周波数の差を検出する帯域検出回路を設け、帯域検出回路が受信しようとする希望波の周波数帯域の近傍に妨害波を検出した場合は、第2のAMP16に電圧フィードバックを掛け、Gainをコントロールして干渉波入力レベルを下げることができる。すなわち、NF特性と歪特性をコントロールして、CW干渉波耐力の改善を実現している。
なお一般に用いられる回路に対して、追加される回路は、干渉波信号透過バンドパスフィルタである第4のBPF24と、検波回路25と、制御回路26のみである。そのため、一般に用いられる干渉除去回路よりも安価で簡易な構成で、通信品質を落とすことなく無線受信回路を構築することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1 無線受信回路
2 RF受信回路
3 第1中間周波数回路
4 第2中間周波数回路
5 バンドパスフィルタ
6 検波回路
7 制御回路
8 増幅器
10 無線受信回路
11 入力ポート
12 第1のバンドパスフィルタ
13 第1のアンプ
14 第1の局部発振器
15 第1の混合器
16 第2のアンプ
17 第1の可変減衰器
18 第2のバンドパスフィルタ
19 第2の局部発振器
20 第2の混合器
21 第3のアンプ
22 第2の可変減衰器
23 第3のバンドパスフィルタ
24 第4のバンドパスフィルタ
25 検波回路
26 制御回路

Claims (7)

  1. 受信したRF信号をダウンコンバートして第1中間周波数(1stIF)信号を生成するRF受信回路と、
    前記RF受信回路により生成された前記1stIF信号の干渉波成分の信号を透過するバンドパスフィルタと、
    前記バンドパスフィルタを透過した前記干渉波成分の信号の強度を検波する検波回路と、
    前記検波回路で検波された信号の強度に応じて、出力する電流の強弱を変化させる制御回路と、
    前記制御回路から入力された電流の強弱に応じて、前記RF受信回路から入力された前記1stIF信号にかけるバイアスを変化させるアンプと、を備える、
    無線受信回路。
  2. 前記バンドパスフィルタが透過する前記干渉波成分の信号は、
    前記1stIF信号の所望波から周波数が1/2離れた1/2 1stIF離れ信号である、
    請求項1に記載の無線受信回路。
  3. 前記制御回路は、前記検波回路で検波された干渉波成分の強度が弱い場合には前記アンプに流す電流を小さく、強度が強い場合には前記アンプに流す電流を大きくし、
    前記アンプは、前記制御回路から入力された電流の大小に応じて、前記1stIF信号にバイアスをかける、
    請求項1又は2に記載の無線受信回路。
  4. 前記アンプは、前記制御回路から入力された電流が大きい場合には前記1stIF信号にかけるバイアスを大きくし、前記制御回路から入力された電流が小さい場合には前記1stIF信号にかけるバイアスを小さくする、
    請求項3に記載の無線受信回路。
  5. 前記検波回路は、入力された1stIF信号の干渉波成分の信号の強度が閾値より低い定常状態と、閾値より高い干渉波入力状態と、を判定し、
    前記制御回路は、前記検波回路が定常状態と判定した場合には、前記アンプに対して電流の出力を行わず、前記検波回路が干渉波入力状態と判定した場合には、前記アンプに対して電流の出力を行う、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の無線受信回路。
  6. Lo信号を発生させる局部発振器と、
    前記アンプにより処理された1stIF信号と、前記局部発振器により発生させたLo信号を混合し、ダウンコンバートした第2中間周波数信号を生成する混合器と、をさらに備える、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の無線受信回路。
  7. 受信したRF信号をダウンコンバートして第1中間周波数(1stIF)信号を生成し、
    生成された前記1stIF信号の干渉波成分の信号を透過し、
    前記干渉波成分の信号の強度を検波し、
    前記信号の強度に応じて、出力する電流の強弱を変化させ、
    前記電流の強弱に応じて、前記1stIF信号にかけるバイアスを変化させる、
    無線受信方法。
JP2018056283A 2018-03-23 2018-03-23 無線受信回路及び無線受信方法 Pending JP2019169849A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018056283A JP2019169849A (ja) 2018-03-23 2018-03-23 無線受信回路及び無線受信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018056283A JP2019169849A (ja) 2018-03-23 2018-03-23 無線受信回路及び無線受信方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019169849A true JP2019169849A (ja) 2019-10-03

Family

ID=68108578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018056283A Pending JP2019169849A (ja) 2018-03-23 2018-03-23 無線受信回路及び無線受信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019169849A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4665676B2 (ja) 受信装置
US7890075B2 (en) Mechanism for controlling amplifier gain in a radio receiver
US6741844B2 (en) Receiver for audio enhancement and method therefor
US7305216B2 (en) Transmitting and receiving arrangement with interference signal suppression control
EP1710920A1 (en) Receiving modulated radio signals
US11177988B2 (en) Receiver circuits with blocker attenuating mixer
EP1895657A1 (en) Receiver and amplification-gain controlling device thereof
US9184718B2 (en) Gain control circuit, communication device, electronic appliance, and gain control method
US7403760B1 (en) DC offset correction for direct-conversion receiver
US8041322B2 (en) RF receiver device
US7542529B2 (en) Wireless receiving device suppressing occurrence of reception error
JP2019169849A (ja) 無線受信回路及び無線受信方法
US9793934B2 (en) Wireless receiver
US8548413B2 (en) Noise suppression apparatus
KR100818499B1 (ko) 선형성이 향상된 무선 수신기
JP2005197918A (ja) コードレス電話機の受信機
JP2008244551A (ja) Fm検波回路
WO2021245820A1 (ja) 無線受信回路
JP4696868B2 (ja) 受信装置および受信方法
JP2015126365A (ja) 受信機
JPH06291688A (ja) 受信機
KR100592589B1 (ko) 수신기의 상호변조 신호 발생을 억제할 수 있는자동이득제어 장치 및 그 방법
JPH07326980A (ja) 移動通信用受信機
JPH1084294A (ja) 受信回路
JPH11145859A (ja) 受信機