JP2013004616A - 車載機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定のサイズのコンソールに取り付けられる車載機器において、放熱(冷却)のための空気の通り道を確保した車載機器を提供する。
【解決手段】所定のサイズのコンソールに取り付けられる車載機器において、前記所定のサイズを規定する基準面に対して窪みを有し、当該窪みを構成するいずれかの面に通気口を備えるようにしたので、その車載機器を車両に取り付けるブラケットがどのような形状であったとしても、多くの空気の通り道を確保することができるため、すべての車両(車種)に対して特殊な設計や配慮をすることなく、確実に車載機器の放熱(冷却)をすることができる。
【選択図】図3

Description

この発明は、車両に搭載されている電子機器等の車載機器に関するものである。
近年、電子機器の高性能化に伴い、発熱量は増加傾向にあり、特に車載機器では、計算機能の高速化に伴う発熱量の増加が著しく、また、車載機器筐体内で十分な外気通風ができず、部品冷却が困難となっている。
通常、車載機器では、筐体内の発熱量の増加、高密度実装化にもかかわらず、筐体サイズは所定のサイズ(コンソール取り付け型の場合、1DIN/2DINなどの規格サイズ)で決められており、多機能化に伴う搭載デバイス、部品数の増加に伴って、放熱のための空気の通り道を確保する必要がある。そこで、従来のコンソール取り付け型車載機器は、機器冷却のために車載機器の筐体表面に通気口(吸気口または排気口)を設けていることがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−56462号公報
しかしながら、一般市販向けに増加しているコンソール取り付け型2DINサイズの車載機器を例にとると、車載機器を車両に取り付けるための板金ブラケットが上述の吸気口または排気口を塞いでしまい、意図した冷却効果を発揮できない場合があるという課題があった。これは、近年の一般市販向け製品の場合は、あらゆる車両に取り付けられる可能性があり、それぞれの車種が固有の車両取り付け用ブラケットを使用するため、すべてのブラケットにおいて車載機器の吸排気口を塞がないようにすることが困難なためである。一方、特定の車両に取り付けることが決まっている自動車メーカー純正品の車載機器の場合であっても、ブラケットと組み合わせられたときに筐体表面の吸気口または排気口を塞いでしまわないように配慮しながら設計する必要があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、所定のサイズのコンソールに取り付けられた車載機器において、放熱(冷却)のための空気の通り道を確保した車載機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明は、所定のサイズのコンソールに取り付けられる車載機器において、前記所定のサイズを規定する基準面に対して窪みを有し、当該窪みを構成するいずれかの面に通気口を備えたことを特徴とする。
この発明の車載機器によれば、その車載機器を車両に取り付けるブラケットがどのような形状であったとしても、多くの空気の通り道を確保することができるため、すべての車両(車種)に対して特殊な設計や配慮をすることなく、確実に車載機器の放熱(冷却)をすることができる。
一般的な2DINサイズの車載機器の概略図である。 車載機器を車両コンソールに取り付けるためのブラケットを示す概略図である。 この発明の実施の形態1における車載機器の概略図の一例である。 この発明の実施の形態1における車載機器の概略図の別の例である。 この発明の実施の形態2における車載機器の概略図の一例である。 この発明の実施の形態2における車載機器の概略図の別の例である。 この発明の実施の形態2における車載機器の概略図のさらに別の例である。 この発明の実施の形態3における車載機器の概略図の一例である。 この発明の実施の形態3における車載機器の概略図の別の例である。 この発明の実施の形態3における車載機器の概略図のさらに別の例である。 この発明の実施の形態4における車載機器の概略図の一例である。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、一般的な2DINサイズの車載機器の概略図であり、板金ブラケットが取り付けられた状態を想像線として二点鎖線で示している。また、図2は、車載機器を車両コンソールに取り付けるためのブラケットを示す概略図である。なお、この発明の実施の形態では、すべて車載機器として説明しているが、この車載機器としては、例えばナビゲーション装置、オーディオ装置、映像装置、その他の車載装置(ゲーム機、マルチメディア機、情報通信装置など)のいずれであってもよい。
通常、2DINサイズのコンソールに図1に示すような車載機器を取り付ける場合、車載機器は図2(a),(b)に示すようなブラケット10やブラケット11を介してコンソール内に収納され、モニタ部1のみが表面に現れるようになっている。なお、ここでは2つの形状のブラケットを示したが、ブラケットの形状は車種ごとに様々であり、また、市販のブラケットがどのような形状であるかはわからないが、車載機器を車両コンソールに取り付けるための穴の位置については、各自動車メーカーごとにほぼ同じ位置に決められている。ここでは、ブラケット10やブラケット11は、車載機器の側面3においてそれぞれ4つのネジで車載機器に取り付けられるものとし、また、ブラケットの車体取付部10a,11aにより、車体側に取り付けられるものである。
ここで、このような所定のサイズ(この例では2DINサイズ)のコンソールに取り付けられる機器筐体の上面2、底面、側面3のことを、所定のサイズを規定する基準面と呼ぶ。この基準面が、車載機器を車両コンソールに取り付けるためのブラケット取付け面であり、基準面である側面3には、図2に示すようなブラケット10やブラケット11を取り付けるためのネジ穴4が設けられている。また、側面3には、機器内部に空気を取り込むための吸気口(通気口)5が設けられ、機器筐体の背面7に設けられた排気口(通気口)6(図1においては図示せず。図3等参照)から内部の空気を外に排出するようになっている。
図3は、この発明の実施の形態1における車載機器の概略図の一例である。図3(a)に示すように、機器筐体の側面3(基準面)に、縦方向に車載機器の上から下まで通った窪み21を形成した。窪み21には車載機器を車両コンソールに取り付けるブラケットをネジ止めして取り付けるためのネジ穴を持った突部22が設けられている。ネジ穴を持った突部22は、ポストのようなものでもよいし、機器筐体の板金を絞って突出させたものでもよい。窪み21には機器内部に空気を取り込むための吸気口5が開けられており、ネジ穴を持った突部22にブラケット10を取り付けた場合であっても、ブラケット10と吸気口5が設けられた機器筐体表面との間には、十分な空間が確保できる。
また、図3(b)は、図3(a)を側面3の方向から見た概略図であるが、この図3(b)に示すように、機器筐体の背面7には、機器内部の空気を外に排出するための排気口6が設けられており、吸気口5から取り入れた空気が機器内部を通って、熱と一緒に排気口6から機器の外へ排出される。なお、ここでは筐体の側面3に形成した窪み21の表面に吸気口5を設け、機器筐体の背面7に排気口6を設けたが、排気口6を筐体の側面3に形成した窪み21の表面に設け、吸気口5を機器筐体の背面7に設けるようにしてもよい。
なお、図3は、機器筐体の側面3(基準面)に、縦方向に車載機器の上から下まで通った窪み21を形成したものであるが、機器筐体の側面3(基準面)に、横方向に車載機器の背面7まで通り抜けた窪み21を形成して、その窪み21にブラケット取付け用の突起22を設けるようにしてもよい(図示せず)。
また、図4は、この発明の実施の形態1における車載機器の概略図の別の例であり、図3(b)と同じ側面方向から見た概略図である。この図4では、機器筐体の側面3(基準面)は存在せず、基準面に対して(ブラケット10取付け面に対して)、ブラケットをネジ止めして取り付けるためのネジ穴を持った突部22以外の部分がすべて、基準面に対する窪み21として形成されている。この場合には、吸気口5の面積を広くとることができるため、より多くの空気の通り道を作ることができる。
以上のように、この発明の実施の形態1における車載機器によれば、その車載機器を車両に取り付けるブラケットがどのような形状であったとしても、多くの空気の通り道を確保することができるため、すべての車両(車種)に対して特殊な設計や配慮をすることなく、確実に車載機器の放熱(冷却)をすることができる。
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2における車載機器の概略図の一例であり、図3(b)と同じ側面方向から見た概略図である。この図5では、図3と同様に、機器筐体の側面3(基準面)に、縦方向に車載機器の上から下まで通った窪み21を形成したものであるが、図3とは異なり、窪み21の幅を狭くしたものである。このように、窪み21の幅を狭くした場合には、図1に示す一般的な車載機器と同様に、ブラケット取付け用の穴4を基準面(側面3)に直接設けることができるため、ポストや板金の絞りによる突部22を設ける必要がない。
また、実施の形態1と同様に、窪み21には吸気口5が設けられ、機器筐体の背面7には排気口6が設けられている。そして、吸気口5から取り入れた空気が機器内部を通って、熱と一緒に排気口6から機器の外へ排出される。なお、この図5では、筐体の側面3に形成された窪み21を構成する面のうち最も奥にある面(側面3と平行な面)に吸気口5が設けられているが、窪み21を構成する他の面(機器筐体の背面7と平行ないずれかの面)に吸気口5を設けるようにしてもよい。
図6は、この発明の実施の形態2における車載機器の概略図の別の例であり、機器筐体の側面3(基準面)に、横方向に車載機器の背面7まで通り抜ける窪み21を形成したものである。この図6においても、図5と同様に、窪み21の幅を狭くしており、ブラケット取付け用の穴4を基準面(側面3)に直接設けることができるため、ポストや板金の絞りによる突部22を設ける必要がない。
また、図5と同様に、窪み21には吸気口5が設けられ、機器筐体の背面7には排気口6が設けられている。そして、吸気口5から取り入れた空気が機器内部を通って、熱と一緒に排気口6から機器の外へ排出される。なお、この図6では、筐体の側面3に形成された窪み21を構成する面のうち最も奥にある面(側面3と平行な面)に吸気口5が設けられているが、窪み21を構成する他の面(機器筐体の上面2と平行ないずれかの面)に吸気口5を設けるようにしてもよい。
図7は、この発明の実施の形態2における車載機器の概略図のさらに別の例であり、機器筐体の上面2(基準面)に、車載機器の背面7まで通り抜ける窪み21を形成したものである。この窪み21は、機器筐体の上面の横方向に(一方の側面3から他方の側面3に通り抜けるように)形成してもよいし、機器筐体の底面に形成するようにしてもよい。この図7のような車載機器であれば、ブラケットが図2(a)に示すブラケット10のような形状であればもちろん吸気口5が塞がれることはなく、空気の通り道を確保することができるが、例えば図2(b)に示すブラケット11のように、機器筐体の上面2を覆うような形状であったとしても、空気の通り道を確保することができる。
以上のように、この発明の実施の形態2における車載機器によれば、実施の形態1と同様に、その車載機器を車両に取り付けるブラケットがどのような形状であったとしても、多くの空気の通り道を確保することができるため、すべての車両(車種)に対して特殊な設計や配慮をすることなく、確実に車載機器の放熱(冷却)をすることができる。また、ブラケット取付け用の穴を車載機器の基準面に直接設けることができるため、ポストや板金の絞りによる突部22を設ける必要がないという効果もある。
実施の形態3.
図8は、この発明の実施の形態3における車載機器の概略図の一例である。図8に示すように、機器筐体の側面3(基準面)に形成する窪み21は複数設けてもよい。この図8では、機器筐体の側面3(基準面)において、ブラケット取付け用の穴4の部分2列(3a及び3b)と、強度を確保するために底面側にもう1列の基準面(3c)を残し、左右にそれぞれ横方向の窪み21を2つずつ形成した。なお、これよりもさらに多数の窪み21を形成してもよいし、側面3と上面2、底面に窪み21を形成するようにしてもよい。また、強度的に問題がなければ、図8に示す機器筐体の側面(基準面)において、ブラケット取付け用の穴4の部分2列(3a及び3b)のみを残して、その他を窪み21として形成してもよい。
また、実施の形態1,2と同様に、窪み21には吸気口5が設けられ、機器筐体の背面7には排気口6が設けられている。そして、吸気口5から取り入れた空気が機器内部を通って、熱と一緒に排気口6から機器の外へ排出される。なお、この図8では、筐体の側面3に形成された窪み21を構成する面のうち最も奥にある面(側面3と平行な面)に吸気口5が設けられているが、窪み21を構成する他の面(機器筐体の上面2と平行ないずれかの面)に吸気口5を設けるようにしてもよい。
図9は、この発明の実施の形態3における車載機器の概略図の別の例である。図9では、機器筐体の側面3(基準面)において、ブラケット取付け用の穴4が設けられる面(ブラケット10と接触する部分)だけを残し、それ以外の部分をすべて窪み21として形成したものである。
そして、窪み21には吸気口5が設けられ、機器筐体の背面7には排気口6が設けられており、吸気口5から取り入れた空気が機器内部を通って、熱と一緒に排気口6から機器の外へ排出される。
図10は、この発明の実施の形態3における車載機器の概略図のさらに別の例である。この図10は、図8に示した車載機器において、機器筐体の側面3(基準面)に形成した窪み21が、車載機器の背面7まで通り抜けておらず、背面7付近で少しだけ機器筐体の側面3が残されているものである。これは、ブラケットの形状やサイズにもよるが、ブラケットのサイズより大きな隙間(空間)があり、空気の通り道が確保できるのであれば、これまでの実施の形態に示したように必ずしも縦方向や横方向に窪み21が通り抜けていなくても、図10に示すような形状の車載機器であっても構わない。
この図10においても、実施の形態1,2や図8と同様に、窪み21には吸気口5が設けられ、機器筐体の背面7には排気口6が設けられている。そして、吸気口5から取り入れた空気が機器内部を通って、熱と一緒に排気口6から機器の外へ排出される。なお、この図10では、筐体の側面3に形成された窪み21を構成する面のうち最も奥にある面(側面3と平行な面)に吸気口5が設けられているが、窪み21を構成する他の面(機器筐体の上面2と平行ないずれかの面)に吸気口5を設けるようにしてもよい。
以上のように、この発明の実施の形態3における車載機器によれば、実施の形態1,2と同様に、その車載機器を車両に取り付けるブラケットがどのような形状であったとしても、多くの空気の通り道を確保することができるため、すべての車両(車種)に対して特殊な設計や配慮をすることなく、確実に車載機器の放熱(冷却)をすることができる。また、ブラケット取付け用の穴を車載機器の基準面に直接設けることができるため、ポストや板金の絞りによる突部22を設ける必要がないという効果もある。さらに、より多数の窪み21を形成するようにしたため、より多くの空気の通り道を確保することができ、より冷却効果を高めることができる。
実施の形態4.
図11は、この発明の実施の形態4における車載機器の概略図である。この図11では、車載機器を車両コンソールに取り付けるブラケット10に、開口部12(吸気口または排気口)を設けている。このようにすれば、さらに空気の通り道を確保することができるため、より高い冷却性能を確保することが期待できる。
以上のように、この発明の実施の形態4における車載機器によれば、実施の形態1〜3と同様に、その車載機器を車両に取り付けるブラケットがどのような形状であったとしても、多くの空気の通り道を確保することができるため、すべての車両(車種)に対して特殊な設計や配慮をすることなく、確実に車載機器の放熱(冷却)をすることができる。また、ブラケット取付け用の穴を車載機器の基準面に直接設けることができるため、ポストや板金の絞りによる突部22を設ける必要がないという効果もある。さらに、ブラケットにも開口部12を設けたことにより、さらに空気の通り道を確保することができ、より冷却効果を高めることができる。
なお、いずれの実施の形態においても、所定のサイズとして2DINサイズの車載機器の例で説明したが、1DINサイズの車載機器であってもよい。
また、車載機器としては、例えばナビゲーション装置、オーディオ装置、映像装置、その他の車載装置(ゲーム機、マルチメディア機、情報通信装置など)のいずれであってもよい。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 モニタ部、2 所定のサイズの機器筐体の上面(基準面)、3,3a,3b,3c 所定のサイズの機器筐体の側面(基準面)、4 ブラケット取付け用の穴、5 吸気口(通気口)、6 排気口(通気口)、7 機器筐体の背面、10,11 ブラケット、10a,11a ブラケットの車体取付部、12 ブラケットの開口部、21 基準面に対する窪み、22 ブラケット取付け用の突部。

Claims (5)

  1. 所定のサイズのコンソールに取り付けられる車載機器において、
    前記所定のサイズを規定する基準面に対して窪みを有し、当該窪みを構成するいずれかの面に通気口を備えた
    ことを特徴とする車載機器。
  2. 前記所定のサイズのコンソールに前記車載機器を取り付けるブラケット取付け用の突部が、前記窪み面に設けられていることを特徴とする請求項1記載の車載機器。
  3. 前記所定のサイズのコンソールに前記車載機器を取り付けるブラケット取付け用の穴が、前記基準面に設けられていることを特徴とする請求項1記載の車載機器。
  4. 前記所定のサイズのコンソールに前記車載機器を取り付けるブラケットを備え、当該ブラケットに開口部があることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の車載機器。
  5. 前記車載機器は、ナビゲーション装置、オーディオ装置、映像装置、その他の車載装置のいずれかであることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の車載機器。
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