JP2013003180A - レンズユニット - Google Patents

レンズユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2013003180A
JP2013003180A JP2011130879A JP2011130879A JP2013003180A JP 2013003180 A JP2013003180 A JP 2013003180A JP 2011130879 A JP2011130879 A JP 2011130879A JP 2011130879 A JP2011130879 A JP 2011130879A JP 2013003180 A JP2013003180 A JP 2013003180A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
inclined plane
holding hole
group
lens unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2011130879A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehiko Senba
威彦 仙波
Isao Okuda
功 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP2011130879A priority Critical patent/JP2013003180A/ja
Publication of JP2013003180A publication Critical patent/JP2013003180A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】レンズのコバ面に入射面と出射面の一方側から他方側に向かうにつれて光軸からの距離が徐々に長くなる傾斜平面を形成する場合においても、樹脂からなる小型のレンズ枠の成形性を安定させることが可能なレンズユニットを提供する。
【解決手段】一対のコバ面に入射面L6aと出射面L6bの一方側から他方側に向かうにつれて光軸からの直線方向距離が徐々に長くなる傾斜平面L6eを形成し、かつ、他方の直線方向寸法が一方より長いレンズL6と、該レンズが嵌合可能で、かつ内面の傾斜平面と対向する部分に傾斜平面と略平行な傾斜平面部47bを形成した貫通保持孔47aを有する樹脂製のレンズ支持枠47と、を備えることを特徴とするレンズユニット。
【選択図】図8

Description

本発明は、レンズとレンズ支持枠を具備するレンズユニットに関する。
近年、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等の主として撮影を目的とした携帯電子機器や、カメラ付き携帯電話機や携帯情報端末といった付随的に撮影機能を備えた携帯電子機器が広く普及している。この種の携帯電子機器においては、中空のハウジングに撮像素子と撮像素子に撮影光を導くための撮像光学系とを収納した構成の撮像ユニットを内蔵させることが広く行われている。そして近年、携帯電子機器の薄型化に伴って撮像ユニットに対する薄型化の要求が強くなっているため、撮像ユニット内に設けるレンズの2カ所(レンズの光軸を挟んで撮像ユニットの厚み方向に離間する2カ所)を切断し(コバ面を形成し)、撮像ユニットのさらなる薄型化を図ることが行われている。
さらにこのタイプのレンズにおいてコバ面に入射面側から出射面側に向かうにつれて光軸からの直線距離が徐々に長くなる傾斜平面を形成すれば、入射面側から出射面側に向かうにつれて径が徐々に大きくなる有効光束をケルことなくレンズを軽量化できる。
特開2011−27926号公報 特開2010−243763号公報
レンズのコバ面に上記のような傾斜平面を形成する場合は、このレンズを支持するレンズ支持枠の貫通保持孔の内径を、レンズの出射面側端部の外径に合わせて設定するのが一般的である。
しかし撮像ユニットの薄型化を実現するためにはレンズ支持枠の外形寸法も小さくする必要があるので、貫通保持孔の内径をレンズの中で一番径の大きい部分である出射面側端部に合わせて設定すると、レンズ枠の肉厚(レンズ径方向の厚み)が薄くなってしまう。しかしレンズ枠の肉厚を薄くすると、レンズ枠の成形時に原料となる樹脂の成形型内における流動性が低下するため、安定した成形性を得られなくなり、成形精度が低下してしまう。
なお、レンズ支持枠の貫通保持孔の内径をレンズの傾斜平面の傾斜方向に沿って階段状に拡径させることも考えられるが、この場合も上記の場合と同様に樹脂の成形型内における流動性が低下してしまう。
本発明は、レンズのコバ面に入射面と出射面の一方側から他方側に向かうにつれて光軸からの距離が徐々に長くなる傾斜平面を形成する場合においても、樹脂からなる小型のレンズ枠の成形性を安定させることが可能なレンズユニットを提供することを目的とする。
本発明のレンズユニットは、光軸を挟んで一方向に延びる直線方向に離間する2カ所に設けた一対のコバ面に入射面と出射面の一方側から他方側に向かうにつれて上記光軸からの上記直線方向距離が徐々に長くなる傾斜平面を形成し、かつ、上記他方の上記直線方向寸法が上記一方より長いレンズと、該レンズが嵌合可能で、かつ内面の上記傾斜平面と対向する部分に該傾斜平面と略平行な傾斜平面部を形成した貫通保持孔を有する樹脂製のレンズ支持枠と、を備えることを特徴としている。
上記レンズ支持枠の上記他方側の端面に、上記貫通保持孔と連通する接着剤塗布用凹部を形成してもよい。
上記レンズが円形レンズの上記2カ所を切断した形状であり、上記レンズの外周面の上記コバ面を除く部分の少なくとも一部が、上記円形レンズの外周部の一部を構成する円弧面であってもよい。
本発明によれば、レンズ支持枠の貫通保持孔の内面にレンズの傾斜平面と略平行な傾斜平面部を形成しているので、レンズ支持枠の外形寸法を小さくした場合であっても、レンズ支持枠の傾斜平面部を形成した部分の肉厚(レンズ径方向の厚み)は(入射面と出射面の他方側の端部およびその近傍部を除いて)ある程度の大きさとなり、かつ当該部分の内面が平面となる。そのため、レンズ支持枠が小型の場合であっても、原料となる樹脂の成形型内における流動性が低下せず成形性が安定するので、レンズ支持枠を高い成形精度で成形することが可能になる。
本発明の一実施形態のレンズユニットを搭載した撮像ユニットの前斜め上方から見た斜視図である。 撮像ユニットの前斜め上方から見た分解斜視図である。 撮像光学系がワイド端位置にあるときのカバー部材及び回路基板を取り外した撮像ユニットの正面図である。 撮像光学系がテレ端位置にあるときの図1のIV−IV矢線に沿う断面図である。 前側のレンズ、前側遮光マスク、及び、右側遮光マスクを省略した第1レンズ群ブロックの分解斜視図である。 3群レンズ枠と第3レンズ群の分解斜視図である。 3群レンズ枠と第3レンズ群からなるレンズユニットの右側面図である。 図7のVIII−VIII矢線に沿う断面図である。 図7のIX−IX矢線に沿う断面図である。 第3レンズ群の底面図である。 変形例の図8と同様の断面図である。 別の変形例の図8と同様の断面図である。
以下、図1〜図10を参照しながら本発明の一実施形態について説明する。なお以下の説明における前後、左右、及び、上下の各方向は、図中に記載した矢線方向を基準としている。
図1、図2に示すように撮像ユニット1は大きな構成要素として第1レンズ群ブロック3、本体モジュール15、基板モジュール65、及び、カバー部材76を具備している。
第1レンズ群ブロック3は合成樹脂の成形品であるホルダ4を具備している。ホルダ4の左端部には貫通孔6を有する上下一対の耳片5が突設してある。またホルダ4の内部には前面及び右側面が開口するプリズム収納空間7が形成してあり、プリズム収納空間7の前面開口部には左側部が開放された前側レンズ保持孔8が形成してあり、プリズム収納空間7の右側面開口部には上下両端部がそれぞれ開放された非円形形状の右側レンズ保持孔9が形成してある(図5参照)。図4等に示すようにプリズム収納空間7には、前後方向に対して直交する上下方向に長い矩形形状の入射面LP1−aと左右方向に対して直交する上下方向に長い矩形形状の出射面LP1−bとを備える第1プリズムLP1が嵌合固定してある。また前側レンズ保持孔8には、外形形状が円形でありその光軸が前後方向に延びるレンズL1が、入射面LP1−aと前後方向に対向する状態で嵌合固定してある。
図3に示すように前方から第1レンズ群ブロック3を見たとき、第1プリズムLP1の入射面LP1−aの四隅がレンズL1の外周側に位置する。しかし図2に示すように、ホルダ4の前面(マスク固定面)にはレンズL1を避けるためのレンズ逃げ孔11が形成された前側遮光マスク10が固定状態で貼り付けてあり、前側遮光マスク10の四隅によって入射面LP1−aの四隅が覆われるので、入射面LP1−aの四隅は前方に露出しない。
ホルダ4の右側レンズ保持孔9には、共に樹脂製であるレンズL2とレンズL3を互いに接合することにより構成したレンズユニット12が嵌合してある(図5参照)。
左右方向に見たときのレンズL2の外形形状は右側レンズ保持孔9の断面形状と略同じ形状である。即ち、撮像ユニット1(ホルダ4)の厚み(前後寸法)を小さくするために前後両端部を直線的に切り落とした非円形形状である。レンズL2の中央部には略円形をなし、かつ右側面(射出側の面)が凹面となっているレンズ部L2aが形成してある。レンズ部L2aの上側と下側には一対の突部L2bが突設してある。左右方向に見たときのレンズL3の外形形状はレンズL2と略同じ形状であり、その中央部にはレンズ部L2aと同じ側面形状(左右方向に見たときの形状)で、かつ左側面(入射側の面)が凸面となっているレンズ部L3aが形成してあり、レンズ部L3aの上側と下側には一対の突部L3bが突設してある。
レンズユニット12は、右側レンズ保持孔9の上下両端部の開放部内に上下の突部L2b、L3bを位置させながら右側レンズ保持孔9に嵌合させてある。レンズL3の右側面(射出側の面)はホルダ4の右端面(右側レンズ保持孔9を形成している壁の右端面)と同一平面上に位置しており、レンズ部L2aは第1プリズムLP1の出射面LP1−bと左右方向(レンズL2、L3の光軸方向)に対向する。
さらにホルダ4の右端面にはレンズL3の右側面を覆う右側遮光マスク13が固定状態で貼設してある(図2参照)。但し右側遮光マスク13には開口14が形成してあるので、レンズ部L3aの外周縁部より内周側部分は右側に露出している。
以上説明したホルダ4、前側遮光マスク10、レンズユニット12、及び、右側遮光マスク13が第1レンズ群ブロック3の構成要素である。またレンズL1、第1プリズムLP1、レンズL2、レンズL3が第1レンズ群LG1の構成要素である。
本体モジュール15は、合成樹脂製のハウジング16を備えている。ハウジング16の左端部には取付用凹部17が凹設してあり、取付用凹部17より右側に位置する部分の前面には断面略矩形の収納凹部18が形成してある。取付用凹部17と収納凹部18の間には両者を区切る隔壁19が形成してあり、隔壁19の中央部には取付用凹部17と収納凹部18を連通させるための連通孔20(図3、図4参照)が穿設してある。収納凹部18の底面(後面)の右端部には正面視略方形をなす位置決め部22が前向きに突設してある。さらに位置決め部22は前方に向かって突出する3つのスペーサ23a、23b、23cを備えており、各スペーサ23a、23b、23cの前面は前後方向(ハウジング16の厚み方向)に対して直交する扁平な位置決め平面24となっている。また位置決め部22の内部には前面及び左側面が開口するプリズム用凹部25が凹設してある。さらに収納凹部18の内周面の前縁部には、ハウジング16の前面より後方に一段後退しかつ前後方向に対して直交する基板支持面27が形成してあり、基板支持面27の2カ所には前向きに突出する係止突起28が設けてある。ハウジング16の上面中央部の前端部には周辺部に比べて(下方に)一段下がった第1係合凹部30が形成してあり、第1係合凹部30の左側には第1係合凹部30と同じ高さに位置しかつ第1係合凹部30より広幅の第2係合凹部31が形成してあり、第2係合凹部31には係合突起32が突設してある。さらにハウジング16の下面にも同じ構成の第1係合凹部30、第2係合凹部31、係合突起32が形成してある。下面の第1係合凹部30、第2係合凹部31、係合突起32の互いの位置関係は上面のものと同じであるが、下面の第1係合凹部30、第2係合凹部31、係合突起32は上面のものに対して全体的に右側にずれている。さらにハウジング16の右側面には上下一対の係合突起34が突設してある。
プリズム用凹部25には左右方向に対して直交する入射面LP2−aと前後方向に対して直交する出射面LP2−bとを備える第2プリズムLP2が嵌合固定してあり、入射面LP2−aは出射面LP1−bと左右方向に対向している。
ハウジング16の右側壁の内面と隔壁19には共に左右方向に直線的に延びる金属製の円柱部材である第1ロッド36と第2ロッド37の両端部が上下に並べた状態で固定してある。
第1ロッド36には合成樹脂製の2群レンズ枠39の上部に形成した挿通孔40が嵌合しており、第2ロッド37には2群レンズ枠39の下端部に形成した回転止め溝41が係合している。このように回転止め溝41が第2ロッド37に係合することにより2群レンズ枠39の第1ロッド36回りの回転を規制しているので、2群レンズ枠39は第1ロッド36及び第2ロッド37に沿って左右方向にスライド可能である。2群レンズ枠39を左右方向に貫通するレンズ保持孔には、2枚のレンズL4、L5からなり、かつ出射面LP1−b及び入射面LP2−aと左右方向に対向する第2レンズ群LG2が嵌合固定してある。また、2群レンズ枠39の上端部には左右両端が開放したナット保持孔42が形成してあり、ナット保持孔42には軸線が左右方向に延びる雌ねじ孔を備えるドリブンナット44が、該軸線回りの回転を規制された状態で嵌合固定してある。収納凹部18の上部にはステッピングモータからなる第1モータM1が固定してある。第1モータM1は左方に向かって直線的に延びる回転駆動軸M1aを備えており、回転駆動軸M1aの先端部近傍に形成した雄ねじ溝がドリブンナット44の上記雌ねじ溝に螺合している。従って、第1モータM1を動作させることにより回転駆動軸M1aをその軸線回りに正逆回転させると、2群レンズ枠39(レンズL4、L5)が第1ロッド36と第2ロッド37に沿って図4に示すテレ端位置と図3に示すワイド端位置との間を左右方向に直線移動する。
また第2ロッド37には2群レンズ枠39の右側に位置する樹脂製の3群レンズ枠47(レンズ支持枠)の下部に形成した挿通孔48が嵌合しており、第1ロッド36には3群レンズ枠47の上端部に形成した回転止め溝49が係合しているので、3群レンズ枠47は第1ロッド36及び第2ロッド37に沿って(第2ロッド37回りに回転を規制された状態で)左右方向にスライド可能である。3群レンズ枠47を左右方向に貫通するレンズ保持孔47a(貫通保持孔)には1枚のレンズL6からなり第2レンズ群LG2と互いに同心をなす第3レンズ群LG3が嵌合固定してあり、3群レンズ枠47の下端部には左右両端が開放したナット保持孔50が形成してあり、ナット保持孔50にはドリブンナット44が自身の軸線(左右方向)回りの回転を規制された状態で嵌合固定してある。
図6〜図10に詳細を示したように3群レンズ枠47のレンズ保持孔47aの(左右方向に見たときの)断面形状は、円形の前後2カ所を上下方向に延びる直線に沿って切断した非円形形状である。レンズ保持孔47aの内周面の前部及び後部には、左端部近傍(入射側)から右側(出射側)に向かうにつれてレンズ保持孔47aの中心軸線(光軸)からの前後方向距離が徐々に長くなり、かつ上下方向及び左右方向に延びる平面に対して傾斜する傾斜平面部47bが形成してある。図6及び図9に示すように3群レンズ枠47の左端部の上下2カ所には一対の端部位置規制壁47cが形成してあるため、レンズ保持孔47aの入射側開口部(左端部)の上下寸法は出射側の上下寸法に比べて短い。さらに3群レンズ枠47の右端面の上下両側にはレンズ保持孔47aと連通する接着剤塗布用凹部47dが凹設してある(図7参照)。
レンズL6は光軸を中心とする回転体である円形レンズ(図示略)の外周部を切断した形状となるように、図示を省略した成形型を用いて成形したものである。レンズL6の左側面と右側面にはそれぞれ入射面L6aと出射面L6bが形成してあり、出射面L6bの前後寸法は入射面L6aより長い(図8参照)。レンズL6の左側面の上下両側には、入射面L6aより右側に位置し(入射面L6aとの間に段差を形成する)、かつ左右方向に対して直交する平面である当接平面L6cが形成してある。レンズL6の外周面の上下両面は、互いに平行な平面からなる扁平コバ面L6dとなっている。またレンズL6の外周面の前後両面(前後方向に延びる直線方向に離間した2カ所)は、左端部近傍(入射側)から右側(出射側)に向かうにつれて光軸からの前後方向距離が徐々に長くなり、かつ上下方向及び左右方向に延びる平面に対して傾斜する傾斜平面L6eとなっている。一方、レンズL6の外周面の4つの角部は、(光軸を中心とする)円弧面L6fとなっている。
図示するようにレンズL6は右側から3群レンズ枠47のレンズ保持孔47aに嵌合してあり、上下の当接平面L6cを上下の端部位置規制壁47cの右側面にそれぞれ面接触させてある。この面接触状態を維持しながらレンズL6をレンズ保持孔47aに対して前後及び上下に対して相対移動(位置調整)した後に、上下の接着剤塗布用凹部47dに接着剤(図示略)を注入する。上下の扁平コバ面L6dが上下の接着剤塗布用凹部47dとそれぞれ対向しているため、接着剤塗布用凹部47dと扁平コバ面L6dの間には大きな空間が形成されている。そのため十分な量の接着剤によってレンズL6と3群レンズ枠47が互いに固定(接着)され、レンズL6と3群レンズ枠47からなるレンズユニットが構成される。このようにしてレンズユニットを構成すると、図4及び図8に示すようにレンズL6の前後の傾斜平面L6eが3群レンズ枠47の前後の傾斜平面部47bとそれぞれ対向し、かつ対応する傾斜平面L6eと傾斜平面部47bが互いに略平行となる。
収納凹部18の下部には第1モータM1と同一仕様の第2モータM2が固定してあり、回転駆動軸M2a(回転駆動軸M1aと同一仕様)の先端部近傍に形成した雄ねじ溝がドリブンナット44の上記雌ねじ溝に螺合している。従って、第2モータM2を動作させることにより回転駆動軸M2aをその軸線回りに正逆回転させると、3群レンズ枠47(第3レンズ群LG3)が第1ロッド36と第2ロッド37に沿って図4に示すテレ端位置と図3に示すワイド端位置との間を左右方向に直線移動する。
以上説明したハウジング16、第1ロッド36、第2ロッド37、第2レンズ群LG2(2群レンズ枠39、ドリブンナット44)、第3レンズ群LG3(3群レンズ枠47、ドリブンナット44)、及び、第2プリズムLP2、第1モータM1、及び、第2モータM2が本体モジュール15の構成要素である。
第1レンズ群ブロック3と本体モジュール15は、ホルダ4の耳片5より右側に位置する部分を取付用凹部17に嵌合し、さらに上下の耳片5とハウジング16の上下の左端面(取付用凹部17の上下両側に位置する突部の左端面)との間でスペーサSを挟んだ状態で、左側から上下の貫通孔6に一対の固定ネジBをそれぞれ挿入し、固定ネジBのネジ部をハウジング16の左端面に形成した雌ネジ孔に螺合することにより一体化してある。
第1レンズ群ブロック3と本体モジュール15を一体化すると、ホルダ4の右端部(右側レンズ保持孔9を形成している壁)が隔壁19の連通孔20に嵌合し、レンズユニット12(レンズL2、レンズL3)の光軸Aが第2レンズ群LG2及び第3レンズ群LG3の光軸と一致する。
以上説明した第1レンズ群LG1、第2レンズ群LG2(2群レンズ枠39、ドリブンナット44)、第3レンズ群LG3(3群レンズ枠47、ドリブンナット44)、及び、第2プリズムLP2が撮像光学系(屈曲光学系)の構成要素であり、第2レンズ群LG2(レンズL4、L5)と第3レンズ群LG3(レンズL6)が第1ロッド36及び第2ロッド37に沿って進退することにより該撮像光学系はズーミング動作を行い、第3レンズ群LG3が進退することによりフォーカシング動作を行う。
基板モジュール65は正面形状がハウジング16の収納凹部18と略同一であり前後方向に対して直交する平板からなる回路基板66を具備している。回路基板66の後面には図示を省略したプリント回路が形成してあり、かつ回路基板66の角部の2カ所には円形孔67が穿設してある。
回路基板66の後面の右端部には撮像素子69が固定してあり、撮像素子69に設けた複数の端子(図示略)が上記プリント回路に半田付けにより固定状態で接続している。撮像素子69の後面には前後方向に対して直交する撮像面(図示略)が形成してある。さらに撮像素子69はその入射側の面(図中後面)に、平板からなり該撮像面全体を覆うカバーガラス70を固定状態で備えている。
さらに撮像素子69の後面(後端部)には、前面及び左側面が開放したゴム等の弾性材料からなるパッキン72が被せてある。さらにパッキン72の後面には上記撮像面全体を後方に露出させるための露出用孔(貫通孔)73と、スペーサ23a、23b、23cをそれぞれ貫通させるための3つの貫通孔が穿設してある。
以上説明した回路基板66、撮像素子69、及び、パッキン72が基板モジュール65の構成要素である。
金属板のプレス成形品であるカバー部材76は、前後方向に対して直交する平板部である基部77と、基部77の上下両縁部からそれぞれ後方に向かって延びる短寸係合片78及び長寸係合片(弾性係合片)79と、基部77の右側縁部からそれぞれ後方に向かって延びる上下一対かつ側面視略T字形の側部係合片(弾性係合片)81と、を一体的に備えている。基部77は回路基板66より若干大寸の略矩形形状であり、かつ、共に前後方向に弾性変形可能な押圧片84、押圧片85、及び、押圧片86を有している。
押圧片84、押圧片85、及び、押圧片86は前方から後方に向かって突出する押圧突起84a、押圧突起85a、及び、押圧突起86aをそれぞれ具備しており(押圧片84、押圧片85、及び、押圧片86の押圧突起84a、押圧突起85a、及び、押圧突起86aに対応する部分の前面は凹んでいる)、自由状態にあるとき押圧片84、押圧片85、及び、押圧片86は基部77の他の部分と同一平面上に位置している。
長寸係合片79と側部係合片81には共に方形をなす係合孔80と係合孔82がそれぞれ穿設してある。
本体モジュール15に対して基板モジュール65とカバー部材76を組み付けるには、まず回路基板66の2つの円形孔67をハウジング16の2つの係止突起28にそれぞれ嵌合させながら回路基板66によって収納凹部18の前面開口を塞ぎ、回路基板66の後面の周縁部を基板支持面27に面接触させる(回路基板66の前面とハウジング16の前面は略同一平面上に位置する)。するとハウジング16の3つのスペーサ23a、23b、23cがパッキン72の上記した3つの貫通孔を前方に通り抜けて、その位置決め平面24が撮像素子69のカバーガラス70の扁平な後面(撮像面の直後に位置する部分より外周側)に面接触し、カバーガラス70と第2プリズムLP2(出射面LP2−b)の間に前後方向の隙間が形成される。さらに露出用孔73を通して撮像素子69の上記撮像面が第2プリズムLP2の出射面LP2−bと前後方向に対向する。またパッキン72の後面が位置決め部22の前面に当接する。
次いでハウジング16の前面にカバー部材76の基部77を前方から被せて、上下の短寸係合片78を上下の第1係合凹部30にそれぞれ係合させ、上下の長寸係合片79の係合孔80を上下の係合突起32にそれぞれ係合させ、かつ、上下の側部係合片81の係合孔82を上下の係合突起34にそれぞれ係合させて、カバー部材76をハウジング16に固定する。
このようにして撮像ユニット1を組み立てると、カバー部材76の押圧片84、押圧片85、及び、押圧片86の押圧突起84a、押圧突起85a、及び、押圧突起86aが回路基板66の前面の右側部に接触し、僅かに前方に弾性変形した押圧片84、押圧片85、及び、押圧片86から(押圧突起84a、押圧突起85a、及び、押圧突起86aを通じて)回路基板66の前面に後向きの押圧力(付勢力)が掛かるので、回路基板66及び撮像素子69が後方に押圧される。するとハウジング16の3つのスペーサ23a、23b、23cの位置決め平面24とカバー部材76の押圧突起84a、押圧突起85a、及び、押圧突起86aによって回路基板66と撮像素子69の一体物が前後から挟持されるので、スペーサ23a、23b、23cと押圧突起84a、85a、86aとによって回路基板66及び撮像素子69がハウジング16及び第2プリズムLP2に対して前後方向に正確に位置決めされる。
撮像ユニット1を前方に位置する被写体に向けると、該被写体の反射光(撮影光)はレンズL1を透過した後に入射面LP1−aから第1プリズムLP1の内部に入り、第1プリズムLP1の内面によって出射面LP1−b側に進行方向を90°変換されながら反射される。さらに出射面LP1−bを出た該反射光は、各レンズL2〜L6を透過した後に入射面LP2−aから第2プリズムLP2の内部に入り、第2プリズムLP2の内面によって出射面LP2−b側に進行方向を90°変換されながら反射され、露出用孔73及びカバーガラス70を通り抜けた後に撮像素子69の上記撮像面によって撮像(受光)される。そして撮像ユニット1は上記のように外力や振動が掛かった場合においても撮像素子69(の上記撮像面)の前後位置が所定の設計位置に正確に保持されるので、外力や振動が掛かった場合においても撮像素子69によって被写体像をピントのあったブレの無い画像として撮像できる。
さらに第1モータM1と第2モータM2を利用して第2レンズ群LG2(レンズL4、L5)と第3レンズ群LG3(レンズL6)を第1ロッド36及び第2ロッド37に沿って進退させることにより上記撮像光学系をズーミング動作及びフォーカシング動作させれば、被写体像を変倍及び合焦させた状態で撮像可能となる。
以上説明した本実施形態の撮像ユニット1では、撮像ユニット1の薄型化を図るべくレンズL6の外周面(コバ面)の上下両部に傾斜平面L6eを形成することにより、入射面L6aの前後寸法を出射面L6bより短くし、さらにレンズL6全体の前後寸法を上記円形レンズに比べて短くしている。しかしレンズL6を透過する撮影光(有効光束)は入射面L6a側から出射面L6b側に向かうにつれて拡径する形状(断面形状)なので(図8の一点鎖線を参照)、当該撮影光が3群レンズ枠47によってケラれることはない。
さらに撮像ユニット1の薄型化を図るために3群レンズ枠47の前後寸法も短くしているが、レンズ保持孔47aの内面の前部と後部に傾斜平面部47bを形成しているので、3群レンズ枠47の傾斜平面部47bを形成した部分の肉厚(前後寸法)は(出射側端部およびその近傍部を除いて)ある程度の大きさになっている。そのため原料となる樹脂材料を成形型(図示略)を用いて3群レンズ枠47を成形するときに当該樹脂材料の成形型内における流動性が良好となり、成形性が安定するので、3群レンズ枠47を高い成形精度で成形可能になる。
以上本実施形態を利用して本発明を説明したが、本発明は様々な変形を施しながら実施可能である。
例えば図11に示すようにレンズL6’の外周面の前部及び後部に、入射面L6aの周縁部から出射面L6bの周縁部にまで延びる傾斜平面L6e’を形成してもよい。この場合は3群レンズ枠47’のレンズ保持孔47aにレンズ保持孔47aの左端面から右端面まで延び、左端面側から右端面側に向かうにつれてレンズ保持孔47aの中心軸線(光軸)からの前後方向距離が徐々に長くなる傾斜平面部47b’を形成する。
さらに図12に示すように、レンズL6’’(入射面L6a’の前後寸法が出射面L6b’より長い)に入射面L6a’側から出射面L6b’側に向かうにつれて光軸からの前後方向距離が徐々に短くなる傾斜平面L6e’’を形成してもよい。この場合は3群レンズ枠47’’のレンズ保持孔47aにレンズ保持孔47aの左端面から右端面側に向かうにつれてレンズ保持孔47aの中心軸線(光軸)からの前後方向距離が徐々に短くなる傾斜平面部47b’’を形成する。なお図11の変形例の傾斜平面部47b’及び傾斜平面L6e’の傾斜方向を図12の変形例と同様にしてもよい。
本発明を適用したレンズユニットは第1レンズ群LG1や第2レンズ群LG2にも適用可能であり、さらに撮像ユニット1とは異なる光学機器にも適用可能である。
また、第1プリズムLP1と第2プリズムLP2をミラーに代えてもよい。
さらに、撮像光学系(屈曲光学系)に含まれるプリズムを第1プリズムLP1のみとしてもよい。
1 撮像ユニット
3 第1レンズ群ブロック
4 ホルダ
5 耳片
6 貫通孔
7 プリズム収納空間
8 前側レンズ保持孔
9 右側レンズ保持孔
10 前面遮光マスク
11 レンズ逃げ孔
12 レンズユニット
13 右側遮光マスク
14 開口
15 本体モジュール
16 ハウジング
17 取付用凹部
18 収納凹部
19 隔壁
20 連通孔
22 位置決め部
23a 23b 23c スペーサ
24 位置決め平面
25 プリズム用凹部
27 基板支持面
28 係止突起
30 第1係合凹部
31 第2係合凹部
32 34 係合突起
36 第1ロッド
37 第2ロッド
39 2群レンズ枠
40 挿通孔
41 回転止め溝
42 ナット保持孔
44 ドリブンナット
47 47’ 47’’ 3群レンズ枠(レンズ支持枠)(レンズユニット)
47a レンズ保持孔(貫通保持孔)
47b 47b’ 47b’’ 傾斜平面部
47c 端部位置規制壁
47d 接着剤塗布用凹部
48 挿通孔
49 回転止め溝
50 ナット保持孔
65 基板モジュール
66 回路基板
67 円形孔
69 撮像素子
70 カバーガラス
72 パッキン
73 露出用孔(貫通孔)
76 カバー部材
77 基部
78 短寸係合片
79 長寸係合片(弾性係合片)
80 係合孔
81 側部係合片(弾性係合片)
82 係合孔
84 85 86 押圧片
84a 85a 86a 押圧突起
A 光軸
B 固定ネジ
L1 レンズ
L2 レンズ
L2a レンズ部
L2b 突部
L3 レンズ
L3a レンズ部
L3b 突部
L4 レンズ
L5 レンズ
L6 L6’ L6’’ レンズ(レンズユニット)
L6a L6a’ 入射面
L6b L6b’ 出射面
L6c 当接平面
L6d 扁平コバ面
L6e L6e’ L6e’’ 傾斜平面(コバ面)
L6f 円弧面
LG1 第1レンズ群
LG2 第2レンズ群
LG3 第3レンズ群
LP1 第1プリズム
LP1−a 入射面
LP1−b 出射面
LP2 第2プリズム
LP2−a 入射面
LP2−b 出射面
M1 第1モータ
M1a 回転駆動軸
M2 第2モータ
M2a 回転駆動軸
S スペーサ

Claims (3)

  1. 光軸を挟んで一方向に延びる直線方向に離間する2カ所に設けた一対のコバ面に入射面と出射面の一方側から他方側に向かうにつれて上記光軸からの上記直線方向距離が徐々に長くなる傾斜平面を形成し、かつ、上記他方の上記直線方向寸法が上記一方より長いレンズと、
    該レンズが嵌合可能で、かつ内面の上記傾斜平面と対向する部分に該傾斜平面と略平行な傾斜平面部を形成した貫通保持孔を有する樹脂製のレンズ支持枠と、
    を備えることを特徴とするレンズユニット。
  2. 請求項1記載のレンズユニットにおいて、
    上記レンズ支持枠の上記他方側の端面に、上記貫通保持孔と連通する接着剤塗布用凹部を形成したレンズユニット。
  3. 請求項1または2記載のレンズユニットにおいて、
    上記レンズが円形レンズの上記2カ所を切断した形状であり、
    上記レンズの外周面の上記コバ面を除く部分の少なくとも一部が、上記円形レンズの外周部の一部を構成する円弧面であるレンズユニット。
JP2011130879A 2011-06-13 2011-06-13 レンズユニット Withdrawn JP2013003180A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011130879A JP2013003180A (ja) 2011-06-13 2011-06-13 レンズユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011130879A JP2013003180A (ja) 2011-06-13 2011-06-13 レンズユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013003180A true JP2013003180A (ja) 2013-01-07

Family

ID=47671851

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011130879A Withdrawn JP2013003180A (ja) 2011-06-13 2011-06-13 レンズユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013003180A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107561822A (zh) * 2016-06-30 2018-01-09 佳能株式会社 光学部件、光学部件制造方法和相机

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004252281A (ja) * 2003-02-21 2004-09-09 Olympus Corp 結像光学系及びそれを用いた撮像装置
JP2005057838A (ja) * 2003-08-06 2005-03-03 Olympus Corp 振動波リニアモータ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004252281A (ja) * 2003-02-21 2004-09-09 Olympus Corp 結像光学系及びそれを用いた撮像装置
JP2005057838A (ja) * 2003-08-06 2005-03-03 Olympus Corp 振動波リニアモータ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107561822A (zh) * 2016-06-30 2018-01-09 佳能株式会社 光学部件、光学部件制造方法和相机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN115145019B (zh) 光学系统
JP5985353B2 (ja) 撮像ユニット
KR20120033280A (ko) 촬상 유닛
US11131825B2 (en) Optical element driving mechanism
JP2018036416A (ja) カメラモジュール
JP5619561B2 (ja) 撮像ユニット
JP2013029643A (ja) 撮像ユニット
JP5819128B2 (ja) 撮像ユニット
JP2012185246A (ja) 撮像ユニット
JP5877953B2 (ja) 撮像ユニット
JP2013003180A (ja) レンズユニット
JP2009071631A (ja) カメラモジュール
JP4696192B2 (ja) 固体撮像素子ユニット及びその製造方法並びに撮像装置
JP6050128B2 (ja) 撮像ユニット
JP5093324B2 (ja) 固体撮像素子ユニット及びその製造方法並びに撮像装置
JP2012242632A (ja) 撮像ユニット
KR20180023354A (ko) 듀얼 카메라 모듈
TWI654473B (zh) 鏡頭模組及鏡頭模組的組裝方法
JP2014149368A (ja) 撮像ユニット
TWI771955B (zh) 鏡頭模組及電子裝置
WO2022143218A1 (zh) 摄像模组、制造方法以及移动终端
JP2006165735A (ja) 撮像モジュール
KR102662890B1 (ko) 이미지 센서 모듈 및 이를 구비하는 카메라 모듈
JP2012103681A (ja) 撮像ユニット
JP2012177886A (ja) 撮像ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140409

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150127

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150130

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20150318