JP2013001057A - 液体吐出用装置 - Google Patents
液体吐出用装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013001057A JP2013001057A JP2011137147A JP2011137147A JP2013001057A JP 2013001057 A JP2013001057 A JP 2013001057A JP 2011137147 A JP2011137147 A JP 2011137147A JP 2011137147 A JP2011137147 A JP 2011137147A JP 2013001057 A JP2013001057 A JP 2013001057A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- oil
- recording ink
- liquid
- based recording
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
【解決手段】少なくとも着色剤がカルボキシル基含有樹脂中に分散しているか、またはカルボキシル基含有樹脂によってマイクロカプセル化されており、かつオイル成分を含有する油性記録用インクと、少なくとも着色剤がカルボキシル基含有樹脂中に分散しているか、またはカルボキシル基含有樹脂によってマイクロカプセル化されており、かつ界面活性剤、抑泡剤を含有する水性記録用インクとを同一機内に有し、画像面積によって油性記録用インクまたは水性記録用インクのいずれか一方を選択し吐出する液体吐出用装置であって、画像面積が記録媒体全面積に対して30%以上の場合は油性記録用インクを吐出し、30%未満の場合は水性記録用インクを吐出させるようにした。
【選択図】図10
Description
(1)少なくとも着色剤がカルボキシル基含有樹脂中に分散しているか、またはカルボキシル基含有樹脂によってマイクロカプセル化されており、かつオイル成分を含有する油性記録用インクと、少なくとも着色剤がカルボキシル基含有樹脂中に分散しているか、またはカルボキシル基含有樹脂によってマイクロカプセル化されており、かつ界面活性剤、抑泡剤を含有する水性記録用インクとを同一機内に有し、
画像面積によって油性記録用インクまたは水性記録用インクのいずれか一方を選択し吐出する液体吐出用装置であって、
画像面積が記録媒体全面積に対して30%以上の場合は油性記録用インクを吐出し、30%未満の場合は水性記録用インクを吐出させるようにしたことを特徴とする液体吐出用装置。
(2)少なくとも有機酸、多価金属塩、及び架橋剤からなる郡より選択されるいずれか1種以上を含有し、かつ界面活性剤、抑泡剤を含有する処理液を、油性記録用インクまたは水性記録用インクの吐出前または吐出後に記録媒体に塗布または吐出する機構を有することを特徴とする上記(1)に記載の液体吐出用装置。
(3)前記油性記録用インクに含まれるカルボキシル基含有樹脂が植物由来の樹脂であることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の液体吐出用装置。
(4)前記油性記録用インクに含まれるカルボキシル基含有樹脂が大豆油変性アルキド樹脂であることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の液体吐出用装置。
(5)前記油性記録用インクに含まれるカルボキシル基含有樹脂、及び前記水性記録用インクに含まれるカルボキシル基含有樹脂の添加量が、それぞれのインク中で1〜10重量%であることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の液体吐出用装置。
(6)前記オイル成分が植物油またはその誘導体からなり、そのヨウ素価が60〜130であることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載の液体吐出用装置。
(7)前記界面活性剤が以下の(1)式または(2)式で表される化合物のうち、少なくとも1つを有することを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれかに記載の液体吐出用装置。
式(1)中、nは2〜6の整数を示し、aは15〜50の整数を示す。式(1)中、Yは−CbH2b+1(bは11〜19の整数を示す)又は−CH2CH(OH)CH2−CmF2m+1(mは2〜6の整数を示す)を示す。
(9)前記有機酸が乳酸または乳酸アンモニウム塩であることを特徴とする上記(2)〜(8)のいずれかに記載の液体吐出用装置。
(10)前記乳酸または乳酸アンモニウム塩の添加量が処理液中で5重量%以下であることを特徴とする上記(9)に記載の液体吐出用装置。
本発明に係る液体吐出用装置に使用される油性記録用インクは、少なくとも着色剤がカルボキシル基含有樹脂で分散またはマイクロカプセル化されており、かつオイル成分を含有してなる。
本発明の油性記録用インクで使用される着色剤としては公知のものが使用でき、アセチレンブラック、チャンネルブラック、ファーネスカーボンなどのカーボンブラック類、アルミニウム粉、ブロンズ粉などの金属粉、弁柄、黄鉛、群青、酸化クロム、酸化チタンなどの無機顔料、不溶性アゾ顔料、アゾレーキ顔料、縮合アゾ顔料などのアゾ顔料、無金属フタロシアニン系顔料や銅フタロシアニン顔料などのフタロシアニン系顔料、アントラキノン系、キナクリドン系、イソインドリノン系、イソインドリン系、ジオキサンジン系、スレン系、ベリレン系、ペリノン系、チオインジゴ系、キノフラノン系、金属錯体などの縮合多環系顔料、酸性または塩基性染料のレーキなどの有機顔料、ジアゾ染料、アントラキノン系染料などの油溶性染料、蛍光顔料などが挙げられる。
また、無機粒子を有機顔料またはカーボンブラックで被覆した着色剤粒子を用いても良い。染料は耐光性の面で問題があり不溶性着色剤を使用するのが好ましいが色を補う目的で添加しても構わないし、色によって染料と顔料を使い分けても良い。
分散剤としては、アルキルアミン系高分子化合物、アルミニウムキレート化合物、スチレン−無水マレイン酸系共重合高分子化合物、ポリカルボン酸エステル型高分子化合物、脂肪酸系多価カルボン酸、高分子ポリエステルのアミン塩類、エステル型アニオン界面活性剤、高分子量ポリカルボン酸の長鎖アミン塩類、長鎖ポリアミノアミドと高分子酸ポリエステルの塩、ポリアミド系化合物、燐酸エステル系界面活性剤、アルキルスルホカルボン酸塩類、α−オレフィンスルホン酸塩類、ジオクチルスルホコハク酸塩類、ポリエチレンイミン、アルキロールアミン塩及びアルキド樹脂などの不溶性着色剤分散能を有する樹脂なども挙げられる。この他にもインキの保存安定性を阻害しない範囲であれば、イオン性界面活性剤、両親媒性界面活性剤なども挙げられる。
ゲル化剤は、インクに含まれる樹脂をゲル化してインクの保存安定性、定着性、流動性を向上させる役割を持ち、本発明のインキに添加されるゲル化剤としてはインク中の樹脂と配位結合する化合物が好ましい。このような化合物は例えば、Li、Na、K、Al、Ca、Co、Fe、Mn、Mg、Pb、Zn、Zrなどの金属を含む有機酸塩、有機キレート化合物、金属石鹸オリゴマーなどであり、具体的には、オクチル酸アルミニウムなどのオクチル酸金属塩、ナフテン酸マンガンなどのナフテン酸金属塩、ステアリン酸亜鉛などのステアリン酸塩、アルミニウムジイソプロポキシドモノエチルアセトアセテートなどの有機キレート化合物などが挙げられる。これらのゲル化剤は単独で用いても良いし、2種以上を混合して用いても良い。添加量はインク中の樹脂の15重量%以下が好ましく、5〜10重量%がより好ましい。
本発明で使用しているオイル成分とは植物油と呼ばれているものを使用することが好ましく、一般に公知のものが使用でき、例えば、大豆油、ナタネ油、コーン油、ゴマ油、トール油、パーム油、綿実油、ひまわり油、サンフラワー油、ウォルナッツオイル、ポピーオイル、リンシードオイルなどであり、これらは単独で用いても良いし、2種以上を混合して用いても良い。また、これらの植物油に関してはメチル、ブチル、イソプロピル、プロピル、オクチルなど、エステル化した植物油も使用することができる。
また、この他のオイル成分として、各種工業用溶剤、モーター油、ギヤー油、軽油、灯油、スピンドル油、マシン油、流動パラフィンなどの鉱物油などのほか合成油なども使用できる。オイル成分はインク保存安定性の向上などの目的により揮発性の異なる油を複数混合して使用するが、揮発性オイルは地球環境に対して悪影響を及ぼす可能性があるのでなるべく使用しない方が好ましい。
酸化防止剤としては公知の物が使用でき、ジフェニルフェニレンジアミン、イソプロピルフェニルフェニレンジアミンなどのアミン系化合物、トコフェロール、ジブチルメチルフェノールなどのフェノール系化合物、メルカプトメチルベンゾイミダゾールなどの硫黄系化合物など公知のものが使用できる。これらは単独で用いても良いし、2種以上を混合して用いても良い。ただし、植物油含有量に対して極めて少量の酸化防止剤を添加した場合、適切な酸化防止効果は期待できず、逆に植物油含有量に対して多量の酸化防止剤を一度に添加してしまうと酸化促進剤として作用してしまう場合もある。よって、少量の酸化防止剤でも植物油の酸化を抑えるために相乗剤を加えることが好ましい。
油性記録用インクに添加されるカルボキシル基含有樹脂は、ロジン、重合ロジン、水素化ロジン、ロジンエステル、ロジンポリエステル樹脂、水素化ロジンエステルなどのロジン系樹脂、ロジン変性アルキド樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、石油樹脂、環化ゴムなどのゴム誘導体樹脂、テルペン樹脂、アルキド樹脂、重合ひまし油などを1種または2種以上を混合して添加して良い。なかでも、植物由来の樹脂であることが好ましい。
油脂としては大豆油などの半乾性油及びこれらの脂肪酸が挙げられるが、ヤシ油、パーム油、オリーブ油、ひまし油、米糠油、綿実油などのヨウ素価80以下の不乾性油あるいは半乾性油から成るアルキド樹脂も支障が無い範囲で使用することができる。
多塩基酸としては無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、テトラヒドロフタル酸、フマル酸、イタコン酸、無水シトラコン酸などの不飽和多塩基酸が挙げられる。
また、カルボキシル基含有樹脂の添加量は油性記録用インク中で1〜10重量%であることが好ましく、2〜5重量%であることがより好ましい。カルボキシル基含有樹脂の添加形態は、着色剤である顔料をカルボキシル基含有樹脂で包含(マイクロカプセル化)した形態で添加してもよいし、着色剤をカルボキシル基含有樹脂中に分散した形態でも良い。
また、油性記録用インク中には滲み防止あるいは粘度調整のために体質顔料も添加できる。油性記録用インク中に添加される体質顔料としては、白土、シリカ、タルク、クレー、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、アルミナホワイト、ケイソウ土、カオリン、マイカ、水酸化アルミニウム、有機ベントナイトなどの無機微粒子及びポリアクリル酸エステル、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリシロキサン、フェノール樹脂、エポキシ樹脂などの有機微粒子またはこれらの共重合体からなる微粒子が挙げられる。これらの添加量はインクに対して0.1〜50重量%が好ましく、1〜5重量%がより好ましい。
本発明の水性記録用インクは、少なくとも着色剤、水溶性有機溶剤、カルボキシル基含有樹脂、界面活性剤、抑泡剤、水を含む。
(着色剤)
着色剤としては水性記録用インクにおいて公知の染料や顔料を使用することができる。また、無機粒子を有機顔料またはカーボンブラックで被服した着色剤粒子を用いてもよい。
無機粒子の一次粒径は100nm以下が好ましく、5〜50nmがより好ましい。
キナクリドン系顔料としては、例えば、C.Iピグメントオレンジ48、C.Iピグメントオレンジ49、C.Iピグメントレッド122、C.Iピグメントレッド192、C.Iピグメントレッド202、C.Iピグメントレッド206、C.Iピグメントレッド207、C.Iピグメントレッド209、C.Iピグメントバイオレット19、C.Iピグメントバイオレット42等が挙げられる。
ジアゾイエロー系顔料としては、例えば、C.Iピグメントイエロー14、C.Iピグメントイエロー16、C.Iピグメントイエロー17等が挙げられる。
複素環式イエロー顔料としては、例えば、C.Iピグメントイエロー117、C.Iピグメントイエロー138等が挙げられる。
例えば、1次粒径が20nmの無機粒子を等量の有機顔料で被覆した場合、その1次粒径は25nm程度になる。そこで適当な分散剤を用いて1次粒子の状態のままで分散できれば、分散粒子径が25nmの非常に微細な顔料分散インクを作成することができる。
着色剤粒子の水性記録用インク中の含有量は、1〜20重量%が好ましく、2〜15重量%がより好ましい。
本発明に係る水性記録用インクは水を溶媒として使用するが、更にインクの乾燥を防止するため、分散安定性を向上するため等の目的で水溶性有機溶剤を使用する。これらの水溶性有機溶剤は複数混合して使用してもよい。
水溶性有機溶剤としては、例えば、多価アルコール類、多価アルコールアルキルエーテル類、多価アルコールアリールエーテル類、含窒素複素環化合物、アミド類、アミン類、含硫黄化合物類、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン等が挙げられる。
含窒素複素環化合物類としては、例えば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ε−カプロラクタム、γ−プチロラクトン等が挙げられる。
含硫黄化合物類としては、例えば、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等が挙げられる。
着色剤粒子と水溶性有機溶剤の配合比は、インクの吐出安定性に非常に影響がある。顔料固形分が多いのに、水溶性有機溶剤の配合量が少ないと、ノズル付近の水分蒸発が進み、吐出不良をもたらすことになる。
糖類の含有量は、水性インクに対して0.1〜40重量%が好ましく、0.5〜30重量%がより好ましい。
界面活性剤としては、特に制限はなく、着色剤の種類や水溶性有機溶剤、浸透剤等の組み合わせによって、分散安定性を損なわない界面活性剤の中から目的に応じて適宜選択することができる。特に記録媒体に印刷する場合には、表面張力が低く、レベリング性の高いフッ素系界面活性剤やシリコーン系界面活性剤が好適であり、特にフッ素系界面活性剤が好ましい。
パーフルオロアルキルカルボン酸化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルカルボン酸塩等が挙げられる。
パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物としては、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの硫酸エステル塩、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの塩等が挙げられる。
前記フッ素系界面活性剤としては、適宜合成したものを使用しても、市販品を使用してもよい。該市販品としては、例えば、旭硝子社製のサーフロンシリーズ(S−111、S−112、S−113、S−121、S−131、S−132、S−141、S−145)、住友スリーエム社製のフルラードシリーズ(FC−93、FC−95、FC−98、FC−129、FC−135、FC−170C、FC−430、FC−431)、大日本インキ社製のメガファックシリーズ(F−470、F−1405、F−474)、Dupont社製のZonyl TBS、FSP、FSA、FSN−100、FSN、FSO−100、FSO、FS−300、UR、ネオス社製のFT−110、FT−250、FT−252、FT−400S、FT−150、FT−400SW、オムノバ社製のPF−151N等が挙げられるが、中でも特に以下の構造を有するフッ素系界面活性剤が特に好ましい。
シリコーン系界面活性剤としては、適宜合成したものを使用しても、市販品を使用してもよい。市販品としては、例えば、ビックケミー社、信越シリコーン社、東レ・ダウコーニング・シリコーン社等のものを容易に入手できる。
ポリエーテル変性シリコーン化合物としては、適宜合成したものを使用しても、市販品を使用してもよい。市販品としては、例えば、信越化学社製のKF−618、KF−642、KF−643等が挙げられる。
前記アニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、コハク酸エステルスルホン酸塩、ラウリル酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートの塩等が挙げられる。
しかし、特にフッ素系界面活性剤の界面活性能は非常に高く、一般的に使用されているシリコーン系抑泡剤を添加したとしても、発生した気泡が消えずに残留してしまう。これにより、インクを吐出する際には吐出不良などが発生する可能性がある。従って本発明においては、気泡の発生を抑えるためにN−オクチル−2−ピロリドン、2,4,7,9−テトラメチルデカン−4,7−ジオール、2,5,8,11−テトラメチルドデカン−5,8−ジオールのいずれか1種を添加している。上記いずれか1種の抑泡剤と上記フッ素系界面活性剤を併用することで、気泡の発生を抑えることができ、気泡による不具合を解消することが可能となる。
本発明に係る水性記録用インクはカルボキシル基含有樹脂を含むことを特徴とする。これにより、処理液中の有機酸または多価金属塩、架橋剤と水性記録用インク中のカルボキシル基含有樹脂が反応し、記録媒体上での顔料の凝集が起こるので、高画質化を図ることができる。なお、処理液が存在しない場合においても、前記カルボキシル基含有樹脂が含有されていることにより、耐擦過性向上等の効果が期待できる。
また、カルボキシル基含有樹脂の添加量は水性記録用インク中で1〜10重量%であることが好ましく、2〜5重量%であることがより好ましい。カルボキシル基含有樹脂の添加形態は、着色剤である顔料をカルボキシル基含有樹脂で包含(マイクロカプセル化)した形態で添加してもよいし、着色剤をカルボキシル基含有樹脂中に分散した形態でも良い。
本発明に係る水性記録用インクには、前記の各成分の他に、必要に応じて公知の浸透剤、ポリマー粒子、pH調整剤、防腐防錆剤、防黴剤等を添加することができる。
前記グリコールエーテル化合物としては、例えば、多価アルコールアルキルエーテル化合物、多価アルコールアリールエーテル化合物等が挙げられる。
多価アルコールアリールエーテル化合物としては、例えば、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等が挙げられる。
このようなポリマー粒子が含まれていると、水性記録用インク中の揮発成分が蒸発した際に該ポリマー粒子が皮膜を形成し、インク中の着色剤を強固に記録媒体に固着する役割を課す。これにより、耐擦過性、耐水性に優れた画像を実現することができる。
ポリマー粒子の体積平均粒子径は、5〜200nmが好ましく、10〜100nmがより好ましい。
pH調整剤としては、例えばアルコールアミン類、アルカリ金属水酸化物、アンモニウム水酸化物、ホスホニウム水酸化物、アルカリ金属炭酸塩等が挙げられる。
アルコールアミン類としては、例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール等が挙げられる。
アンモニウムの水酸化物としては、例えば、水酸化アンモニウム、第四級アンモニウム水酸化物、第四級ホスホニウム水酸化物等が挙げられる。
アルカリ金属の炭酸塩としては、例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等が挙げられる。
防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライト等が挙げられる。
前記油性記録用インクまたは水性記録用インクの吐出前または吐出後に記録媒体へ塗布する処理液は、少なくとも有機酸または多価金属塩、架橋剤のいずれか1種以上を含有し、更に、界面活性剤、抑泡剤を含有することが好ましい。
(有機酸)
ここで言う有機酸とは、その構造中にカルボキシル基を含有するものが望ましい。有機酸は、体内で生産されたり食品等に含まれており、人体残留が少なく、また、無臭なものが多く、家庭やオフィスでの画像形成装置で使用されるには望ましい。具体的には、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸などが好ましく、中でも特に乳酸が好ましく、またそれらの塩を使用しても構わない。
多価金属塩も有機酸の作用と同様に、油性記録用インクまたは水性記録用インク中のカルボキシル基含有樹脂との反応により記録媒体上での顔料が凝集し、画像濃度や発色性が向上する。
本発明では処理液中に架橋剤を添加しても良い。架橋剤としては、オキサゾリン基含有ポリマーまたは多官能アジリジン化合物、カルボジイミドから選択される。いずれも油性記録用インクまたは水性記録用インク中のカルボキシル基含有樹脂と架橋構造を形成することによって定着性を向上させることができる。
前記オキサゾリン基を有する樹脂としては、市販品として入手可能であり、例えば、日本触媒社製のK−2000シリーズのアクリル−スチレン系樹脂、WSシリーズのアクリル系樹脂、RPSシリーズのスチレン系樹脂、RASシリーズのアクリロニトリル−スチレン系樹脂等が挙げられる。
また、オキサゾリン基を表面に吸着させた微粒子は、市販品として入手可能であり、有機微粒子、無機微粒子に制限されるものではない。オキサゾリン基を有する有機微粒子では、創研化学社製のMEシリーズ、日本純薬社製のジュリマーMBシリーズ、東芝シリコーン社製のトスパールシリーズ、日本ペイント社製のマイクロジェルシリーズ、旭硝子社製のプルオンシリーズ等が挙げられ、オキサゾリン基を有する無機微粒子としては、出光興産社製のチタニアリリーズ、日本アエロジル社製のアルミニウムオキサイドC等が挙げられる。
従って、画像上不具合が無い範囲で処理液に対する有機酸の添加量を決定する必要があり、その添加量は20重量%以下が好ましく、10重量%以下がより好ましい。
処理液中に添加している界面活性剤は、前処理液の表面張力を下げるために添加している。本発明の処理液に求められる特性の1つとして各種記録媒体に対して適度に濡れやすく、かつムラ無く吐出または塗布できることが挙げられる。適度に濡れやすくすることによって、各種記録媒体への浸透速度を早めることができ、耐擦過性やブリードなどの不具合を改善することが可能となる。
特に処理液の各種記録媒体への浸透性というものは非常に重要である。仮に浸透性が低い場合には記録媒体表面付近に処理液が多く留まり、着色剤を含む油性記録用インクまたは水性記録用インクと記録媒体上で接触した際に処理液中の有機酸などによって油性記録用インクまたは水性記録用インク中の着色剤を包含しているカルボキシル基含有樹脂が過剰に凝集作用を起こすことで、ドット径の減少によるベタ画像の埋まり不足が発生してしまう。また、記録媒体表面に着色剤成分が過剰に留まることによって、定着性などの不具合も発生してしまう。
上記理由により、濡れ性を向上させるためには界面活性剤を添加して表面張力を下げることが一般的であり、中でも特にフルオロアルキル基を有する界面活性剤は水溶性にした場合にこの表面張力を大幅に低下させる能力を有していることから好ましい。具体的には以下の構造を有するフッ素系界面活性剤が特に好ましい。
しかし、上記構造のフッ素系界面活性剤の界面活性能は非常に高く、一般的に使用されているシリコーン系抑泡剤を添加したとしても発生した気泡が消えずに残留してしまう。これにより、ローラーなどで塗布する際に塗布ムラが発生したり、または吐出ヘッドによって吐出する際には吐出不良などが発生する可能性がある。従って本発明においては、気泡の発生を抑えるためにN−オクチル−2−ピロリドン、2,4,7,9−テトラメチルデカン−4,7−ジオール、2,5,8,11−テトラメチルドデカン−5,8−ジオールのいずれか1種を添加することが好ましい。上記いずれか1種の抑泡剤と上記フッ素系界面活性剤を併用することで、気泡の発生を抑えることができ、気泡による不具合を解消することが可能となる。
処理液にはその他に溶剤として水もしくは水溶性有機溶剤を添加することができる。水溶性有機溶剤としては、例えば、多価アルコール類、多価アルコールアルキルエーテル類、多価アルコールアリールエーテル類、含窒素複素環化合物、アミド類、アミン類、含硫黄化合物類、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン等が挙げられる。
多価アルコールアリールエーテル類としては、例えば、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等が挙げられる。
含硫黄化合物類としては、例えば、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等が挙げられる。
本発明の処理液または油性記録用インクまたは水性記録用インクを充填するカートリッジは、それぞれを容器内に収容したものであり、必要に応じて適宜選択したその他の部材等を有する。
容器としては特に制限はなく、目的に応じてその形状、構造、大きさ、材質等を適宜選択することができ、例えば、プラスチック製容器、アルミニウムラミネートフィルム等で形成されたインク袋等を有するものが挙げられる。
具体例としては、例えば後述する図5、図6に示す構造のものが挙げられる。
本発明の液体吐出用装置は、記録媒体の表面にインクを吐出させて画像を形成する画像形成手段と、処理液を貯留する貯留手段と、前記画像形成手段による画像形成の前もしくは後に、前記記録媒体の表面に対して処理を行う処理手段とを備えている。また、画像形成手段は少なくともインク飛翔手段を有し、必要に応じてその他の手段、例えば、刺激発生手段、制御手段等を有する。
液体吐出用装置101には、油性記録用インクまたは水性記録用インクを吐出するヘッドを集積したヘッドユニット110K、110C、110M、110Yと、それぞれのヘッドユニットに対応し、ヘッドのメンテナンスを行うメンテナンスユニット111K、111C、111M、111Y、インクを供給するインクカートリッジ107K、107C、107M、107Y、カートリッジからのインクを一部貯蔵し、ヘッドに適切な圧力でインクを供給するサブインクタンク108K、108C、108M、108Yを備えている。
各ヘッドユニットのノズル列は、記録媒体114の搬送方向に直行するように配列されており、記録領域以上の長さのノズル列を形成している。給紙トレイから記録媒体114が分離コロにて一枚に分離され、加圧コロにて搬送ベルトに密着されることで搬送ベルト上に固定され、ヘッドユニット下を通過する際に記録媒体に液滴を吐出することで、高速に液滴にて記録媒体にパターンニングができ、分離爪にて搬送ベルトから分離され、排紙ローラと排紙コロにて支えられて排紙トレイに記録物が排出される。
何れの方式を用いても処理液を任意の位置に任意の量だけ塗布することができる。
ヘッドユニットはヘッド外周部材160にヘッド154A〜154Lを固定しており、ヘッドはノズルの一部が重複するように千鳥配置で固定されている。
この制御部300は、装置全体の制御を司るCPU301と、CPU301が実行するプログラム、本発明において使用する所定インク吐出に対するノズル面汚染度合の値及びノズル面汚染許容閾値、駆動波形データ、その他の固定データを格納するROM302と、画像データ等を一時格納するRAM303と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための不揮発性メモリ(NVRAM)304と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC305とを備えている。
そして、CPU301は、ホストI/F306に含まれる受信バッファ内に印刷データを読み出して解析し、ASIC305にて必要な画像処理、データの並び替えを行い、記録ヘッド154のヘッド幅の1ページ分に相当する画像データ(ドットパターンデータ)を、クロック信号に同期して、ヘッド駆動制御部307に送出する。
また、図示していないが、処理液をローラ塗布する場合、塗布ローラ等の塗布用ローラ群の駆動制御が必要となるため、塗布用モータ制御部と、制御されるモータ、制御用のセンサを設ける。
一方自動切り替えモードは、読み込んだ画像の面積が記録媒体全面積に対して30%以上か否かを判断し、30%以上の場合には油性記録用インクを、30%未満の場合には水性記録用インクを自動で選択して印字する。
図7は吐出ヘッドからの吐出方式について記載したものであり、記録媒体114の搬送方向上流側に処理液135を吐出する記録ヘッドを設け、搬送方向下流側に油性記録用インクまたは水性記録用インク130を設けることで、所定の画像データに基づいて予め吐出される処理液135と油性記録用インクまたは水性記録用インク130を記録媒体114上で混合することができる。
顔料としてカーボンブラックを50重量%、分散剤としてアンモニウムフタロシアニンスルホン酸塩及びポリエステルアミンを5重量%、大豆油変性アルキド樹脂を5重量%、パーム油を40重量%とをビーズミル機(アシザワ株式会社製:LMZ0.6)用いて分散し、黒色顔料分散液を得た。その後、下記表の割合で混合し、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行うことで油性インクを得た。なお、黒色顔料分散液は固形分として8重量%となるような割合で添加している。
[合成例]
攪拌装置、滴下装置、温度センサー及び上部に窒素導入装置を有する還流装置を取り付けた反応容器を有する自動重合反応装置(轟産業株式会社製:重合試験機DSL−2AS型)の反応容器にメチルエチルケトンを550g仕込み、攪拌しながら反応容器内を窒素置換した。反応容器内を窒素雰囲気に保ちながら80℃で加温した後、滴下装置によりメタクリル酸−2−ヒドロキシエチルを75.0g、メタクリル酸を77.0g、スチレンを80.0g、メタクリル酸ブチルを150.0g、アクリル酸ブチルを98.0g、メタクリル酸メチルを20.0g及び「パーブチル(登録商標)O」(日本油脂株式会社製)40.0gの混合溶液を4時間かけて滴下した。滴下終了後、更に同温度で15時間反応を継続させて、酸価100、重量平均分子量21,000、Tg(計算値)31℃のアニオン性基含有スチレン−アクリル系共重合体Aのメチルエチルケトン溶液を得た。反応終了後、メチルエチルケトンの一部を減圧留去し、不揮発分を50%に調製した共重合体A溶液を得た。
冷却用ジャケットを備えた混合槽にカーボンブラックを1000gと、合成例で得た共重合体A溶液を800g、205水酸化ナトリウム水溶液を143g、メチルエチルケトンを100g及び水1957gを仕込み、攪拌混合した。混合液を直径0.3mmのジルコニアビーズを充填した分散装置(三井鉱山株式会社製:SCミルSC100)に通し、循環方式(分散装置より出た分散駅を混合槽に戻す方式)により6時間分散した。分散装置の回転数は2,700回転/分とし、冷却用ジャケットには冷水を通して分散液温度が40℃以下に保たれるようにした。分散終了後、混合槽より分散原液を抜き取り、次いで水10,000gで混合槽及び分散装置流露を洗浄し、分散原液と合わせて希釈分散液を得た。ガラス製蒸留装置に希釈分散液を入れ、メチルエチルケトンの全量と水の一部を留去した。室温まで冷却後、攪拌しながら10%塩酸を滴下してpH4.5に調整した後、固形分をヌッチェ式濾過装置で濾過、水洗した。ケーキを容器に取り、20%水酸化カリウム水溶液200gを加えた後、ディスパ(特殊機化工業株式会社製:TKホモディスパ)にて分散し、更に水を加えて不揮発分を調整して、不揮発分20%のカーボンブラックが水酸化カリウム中で中和されたカルボキシル基含有スチレン−アクリル系共重合体で被覆された複合粒子として水性媒体中に分散した水性顔料分散体を得た。
調製例1で得た水性顔料分散体と水溶性有機溶剤、水などを下記表のような割合で混合し、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行うことで水性インクを作製した。なお、水性インクにおいて着色剤は、調製例1で得た水性顔料分散体の固形分が8重量%となるような割合で添加している。
有機酸や水などを下記表のような割合で混合し、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行うことで処理液を作成した。
処理液処方で示す材料を混合して調製した各実施例及び比較例の処理液を小林製作所社製のワイヤーバー(巻線径:0.02mm)を用いて、記録媒体(リコー社製 マイペーパー)へ均一に塗布した。
次いで、液体吐出用装置(リコー社製のIPSIO GX5000)により前記記録媒体へ、ある所定画像に従って、印字速度30rpmで油性インクまたは水性インクを吐出させ、印刷サンプルを得た。
<画像濃度>
油性記録用インクまたは水性記録用インク、または処理液を塗布した記録媒体への各インクを1cm×1cmのベタ画像に従って吐出させた印刷サンプルのベタ部を、X−Rite社製の分光測色濃度計(939)で測定した。
印刷サンプルのベタ部を、東洋精機製作所社製のクロックメーターに布を貼り付けて擦り、擦過後の布へのインクの転写濃度を、X−Rite社製の分光側色濃度計(939)で測定した。転写濃度が小さいほど、画像の定着性が良好である。
比較例または実施例に記載の処方に基づいて混合・調製した油性記録用インク及び水性記録用インク、処理液を、容量100mlのメスシリンダーに10ml入れて一昼夜放置し、その後、メスシリンダーを10℃の恒温水槽に30分以上入れて液温を慣らした。液温が十分慣れたら、所定のシリンジにて空気を吹き込み100mlまで泡立たせた。その後、30秒後の泡高さを目視にて確認した。
印字面積が記録媒体全面積に対して30%及び50%の画像を水性記録用インクまたは油性記録用インクにて印字し、10秒後のカール量を測定した。
油性記録用インク及び水性記録用インクを70℃の恒温槽に2週間放置し、初期粘度と保存後の粘度の差(粘度上昇レベル)を以下の3段階に分けて判断した。
○:粘度上昇は認められない
△:やや粘度上昇が認められる
×:顕著な粘度上昇が認められる
表中の比較例4及び実施例12、16、20などより、処理液により記録媒体を処理することによって、高濃度の画像を得ることができることが示された。
表中の実施例2、3、4より、大豆油変性アルキド樹脂を油性記録用インク中に1〜10重量%含有することで、処理液中の凝集剤(有機酸/多価金属塩/架橋剤)との反応により高濃度の画像を得ることができることが示された。
表中の実施例1、5より、ヨウ素価が60〜130の植物油またはその誘導体を使用することによって、経時での保存安定性を確保することができることが示された。
表中の実施例実施例7、8、9より、カルボキシル基含有樹脂の添加量が1〜10重量%であることによって、処理液中の凝集剤(有機酸/多価金属塩/架橋剤)との反応により高濃度の画像を得ることができることが示された。
表中の比較例4及び実施例13、15より、処理液中に乳酸または乳酸アンモニウム塩を添加することにより高濃度の画像を得ることができることが示された。
表中の実施例12、13、14より、処理液中に乳酸または乳酸アンモニウム塩を5重量%以下含有させることによって高濃度の画像を得ることができることが示された。
表中の実施例16、17より、処理液中に多価金属塩を0.1重量%以上含有させることによって高濃度の画像を得ることができることが示された。
表中の実施例20、21、22より、処理液中にオキサゾリン基含有ポリマー、多官能アジリジン化合物、カルボジイミドから選択される少なくとも1種を10重量%以下含有させることによって高濃度の画像を得ることができることが示された。
表中の実施例1、13、23、24より、記録用インクの吐出前または吐出後に記録媒体を加温することによって、定着性の向上及び水性記録用インクを使用した場合には記録媒体のカール量を抑えることができることが示された。
103 給紙トレイ
104 排紙トレイ
105 手差しトレイ
106 操作パネル
107K インクカートリッジ
107C インクカートリッジ
107M インクカートリッジ
107Y インクカートリッジ
108K サブインクタンク
108C サブインクタンク
108M サブインクタンク
108Y サブインクタンク
109 廃液タンク
110K ヘッドユニット
110C ヘッドユニット
110M ヘッドユニット
110Y ヘッドユニット
111K メンテナンスユニット
111C メンテナンスユニット
111M メンテナンスユニット
111Y メンテナンスユニット
112 分離パッド
113 搬送ベルト
114 記録媒体
115 テンションローラ
116 帯電ローラ
117 排紙コロ
118 プラテンローラ
119 搬送ローラ
120 吸引ファン
121 搬送ローラ
124 プラテン
122 分離パッド
123 カウンターローラ
130 水性記録用インク
134 可動ブレード
135 処理液
136 塗布ローラ
137 汲み上げローラ
138 膜圧制御ローラ
139 塗布用カウンターローラ
140 処理液貯蔵タンク
154A〜L 記録ヘッド
160 外周部材
200 ノズル
201 ノズルプレート
202 充填剤
240 インクカートリッジ
241 インク袋
242 インク注入口
243 インク排出口
244 カートリッジケース
300 制御部
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 不揮発性メモリ(NVRAM)
305 ASIC
306 ホストI/F
307 ヘッド駆動制御部
308 記録媒体搬送モータ駆動制御部
309 記録媒体搬送モータ
311 ヘッドユニット(キャリッジ)移動モータ
312 維持ユニット移動モータ駆動制御部
314 インク経路バルブ制御部
315 電磁弁
316 送液吸引モータ駆動制御部
317 キャップ吸引モータ
318 インク供給モータ
322 I/O
323 センサ
401 塗布ローラ
402 膜厚制御ローラ
Claims (10)
- 少なくとも着色剤がカルボキシル基含有樹脂中に分散しているか、またはカルボキシル基含有樹脂によってマイクロカプセル化されており、かつオイル成分を含有する油性記録用インクと、少なくとも着色剤がカルボキシル基含有樹脂中に分散しているか、またはカルボキシル基含有樹脂によってマイクロカプセル化されており、かつ界面活性剤、抑泡剤を含有する水性記録用インクとを同一機内に有し、
画像面積によって油性記録用インクまたは水性記録用インクのいずれか一方を選択し吐出する液体吐出用装置であって、
画像面積が記録媒体全面積に対して30%以上の場合は油性記録用インクを吐出し、30%未満の場合は水性記録用インクを吐出させるようにしたことを特徴とする液体吐出用装置。 - 少なくとも有機酸、多価金属塩、及び架橋剤からなる群より選択されるいずれか1種以上を含有し、かつ界面活性剤、抑泡剤を含有する処理液を、油性記録用インクまたは水性記録用インクの吐出前または吐出後に記録媒体に塗布または吐出する機構を有することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出用装置。
- 前記油性記録用インクに含まれるカルボキシル基含有樹脂が植物由来の樹脂であることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出用装置。
- 前記油性記録用インクに含まれるカルボキシル基含有樹脂が大豆油変性アルキド樹脂であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の液体吐出用装置。
- 前記油性記録用インクに含まれるカルボキシル基含有樹脂、及び前記水性記録用インクに含まれるカルボキシル基含有樹脂の添加量が、それぞれのインク中で1〜10重量%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液体吐出用装置。
- 前記オイル成分が植物油またはその誘導体からなり、そのヨウ素価が60〜130であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液体吐出用装置。
- 前記抑泡剤がN−オクチル−2−ピロリドン、2,4,7,9−テトラメチルデカン−4,7−ジオール、又は2,5,8,11−テトラメチルドデカン−5,8−ジオールであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の液体吐出用装置。
- 前記有機酸が乳酸または乳酸アンモニウム塩であることを特徴とする請求項2〜8のいずれかに記載の液体吐出用装置。
- 前記乳酸または乳酸アンモニウム塩の添加量が処理液中で5重量%以下であることを特徴とする請求項9に記載の液体吐出用装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011137147A JP2013001057A (ja) | 2011-06-21 | 2011-06-21 | 液体吐出用装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011137147A JP2013001057A (ja) | 2011-06-21 | 2011-06-21 | 液体吐出用装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013001057A true JP2013001057A (ja) | 2013-01-07 |
Family
ID=47670114
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011137147A Pending JP2013001057A (ja) | 2011-06-21 | 2011-06-21 | 液体吐出用装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013001057A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017196899A (ja) * | 2017-05-11 | 2017-11-02 | 株式会社リコー | 記録媒体加熱装置、記録媒体前処理装置及び印刷システム |
WO2022097503A1 (ja) * | 2020-11-06 | 2022-05-12 | 富士フイルム株式会社 | 浸透性基材用インクセット及び画像記録方法 |
JP2023503518A (ja) * | 2019-11-27 | 2023-01-30 | 株式会社リコー | インク組成物 |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07276615A (ja) * | 1994-04-08 | 1995-10-24 | Copyer Co Ltd | インクジェット記録装置 |
JP2001219579A (ja) * | 2000-02-09 | 2001-08-14 | Seiko Epson Corp | インクジェット記録装置および印字ヘッド部の洗浄方法 |
JP2004067746A (ja) * | 2002-08-02 | 2004-03-04 | Fuji Photo Film Co Ltd | インク組成物及びインクジェット記録方法 |
JP2005325279A (ja) * | 2004-05-17 | 2005-11-24 | Konica Minolta Holdings Inc | 油性インクジェットインクとそれを用いたインクジェット記録方法 |
JP2006116794A (ja) * | 2004-10-21 | 2006-05-11 | Konica Minolta Holdings Inc | インクジェット記録方法及びこれに用いるインクジェットプリンタ |
JP2006328422A (ja) * | 2006-08-21 | 2006-12-07 | Ricoh Co Ltd | 記録用インク及び該インクを使用した記録方法 |
JP2007307763A (ja) * | 2006-05-17 | 2007-11-29 | Fuji Xerox Co Ltd | 液滴吐出装置及び液滴吐出方法 |
JP2007314651A (ja) * | 2006-05-25 | 2007-12-06 | Dainippon Ink & Chem Inc | インクジェット記録用油性インク組成物、インキ及びインクジェット記録方法 |
JP2011046801A (ja) * | 2009-08-26 | 2011-03-10 | Riso Kagaku Corp | 非水系顔料インク |
JP2011079305A (ja) * | 2009-09-11 | 2011-04-21 | Ricoh Co Ltd | 液体吐出装置用処理液、及びそれを含むカートリッジ |
-
2011
- 2011-06-21 JP JP2011137147A patent/JP2013001057A/ja active Pending
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07276615A (ja) * | 1994-04-08 | 1995-10-24 | Copyer Co Ltd | インクジェット記録装置 |
JP2001219579A (ja) * | 2000-02-09 | 2001-08-14 | Seiko Epson Corp | インクジェット記録装置および印字ヘッド部の洗浄方法 |
JP2004067746A (ja) * | 2002-08-02 | 2004-03-04 | Fuji Photo Film Co Ltd | インク組成物及びインクジェット記録方法 |
JP2005325279A (ja) * | 2004-05-17 | 2005-11-24 | Konica Minolta Holdings Inc | 油性インクジェットインクとそれを用いたインクジェット記録方法 |
JP2006116794A (ja) * | 2004-10-21 | 2006-05-11 | Konica Minolta Holdings Inc | インクジェット記録方法及びこれに用いるインクジェットプリンタ |
JP2007307763A (ja) * | 2006-05-17 | 2007-11-29 | Fuji Xerox Co Ltd | 液滴吐出装置及び液滴吐出方法 |
JP2007314651A (ja) * | 2006-05-25 | 2007-12-06 | Dainippon Ink & Chem Inc | インクジェット記録用油性インク組成物、インキ及びインクジェット記録方法 |
JP2006328422A (ja) * | 2006-08-21 | 2006-12-07 | Ricoh Co Ltd | 記録用インク及び該インクを使用した記録方法 |
JP2011046801A (ja) * | 2009-08-26 | 2011-03-10 | Riso Kagaku Corp | 非水系顔料インク |
JP2011079305A (ja) * | 2009-09-11 | 2011-04-21 | Ricoh Co Ltd | 液体吐出装置用処理液、及びそれを含むカートリッジ |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017196899A (ja) * | 2017-05-11 | 2017-11-02 | 株式会社リコー | 記録媒体加熱装置、記録媒体前処理装置及び印刷システム |
JP2023503518A (ja) * | 2019-11-27 | 2023-01-30 | 株式会社リコー | インク組成物 |
JP7367871B2 (ja) | 2019-11-27 | 2023-10-24 | 株式会社リコー | インク組成物 |
WO2022097503A1 (ja) * | 2020-11-06 | 2022-05-12 | 富士フイルム株式会社 | 浸透性基材用インクセット及び画像記録方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6958380B2 (ja) | 印刷方法、処理液とインクのセット、及び印刷装置 | |
JP5573347B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP5407594B2 (ja) | 液体吐出装置用水性インクおよび該インクを含有するインクカートリッジ | |
AU2012215836B2 (en) | Ink set, cartridge, inkjet recording method, and inkjet recording device | |
JP5516254B2 (ja) | 液体吐出装置用処理液、及びそれを含むカートリッジ | |
JP2014097632A (ja) | 記録媒体を処理する処理液、この処理液を用いた画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP2014124784A (ja) | 画像形成方法 | |
JP7258285B2 (ja) | 印刷方法及び印刷装置 | |
JP2015193230A (ja) | 処理液、インクセット、及びインクジェット記録方法 | |
JP6057238B2 (ja) | 記録媒体を処理する処理液及びこれを用いた画像形成方法 | |
JP6503863B2 (ja) | 画像形成用セット、画像形成装置、及び画像形成方法 | |
JP6171795B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP2015037872A (ja) | 画像形成方法、画像形成装置 | |
JP5966612B2 (ja) | 処理液及びその製造方法、並びに画像形成方法 | |
JP5509585B2 (ja) | 記録媒体の前処理方法、前処理液、カートリッジ及び画像形成装置 | |
JP2015037871A (ja) | 画像形成方法、画像形成装置 | |
JP5515346B2 (ja) | インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、前処理液セット | |
JP2013001057A (ja) | 液体吐出用装置 | |
JP5428310B2 (ja) | 前処理液とこれを用いたカートリッジ、液体吐出装置、記録方法 | |
JP6596854B2 (ja) | インクセット、画像形成方法、及び記録物 | |
JP2017014337A (ja) | インク、インクカートリッジ、液体吐出装置、及び記録物 | |
JP6868208B2 (ja) | インク、インク収容容器及びインクジェット記録装置 | |
JP2012148407A (ja) | 画像形成する際に用いる前処理液、前処理方法、カートリッジ | |
JP5994497B2 (ja) | インクジェット用記録インク、カートリッジ、インクジェット記録装置、画像形成方法及び画像形成物 | |
JP2023141054A (ja) | インク、インクセット、インクと前処理液のセット、インク吐出方法、及びインク吐出装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140516 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150227 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150227 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150410 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20150909 |