JP2012529582A - 優れた定着部を備える高伸長繊維 - Google Patents

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Abstract

本発明は、コンクリートまたはモルタルを補強するための鋼繊維に関する。繊維は、中央部分と定着端部を有する。中央部分は、最大荷重容量Fおよび最大荷重時伸びAg+eを有する。最大荷重時伸びAg+eは、少なくとも2.5%である。鋼繊維は、前記コンクリートまたは前記モルタルにおいて最大荷重容量Fの少なくとも90%の定着力を有する。定着力は、コンクリートまたはモルタルに定着端部の1つが埋め込まれた鋼繊維の引抜試験の間に得られる最大荷重である。鋼繊維は、コンクリートの荷重支持構造において通常の添加量で使用することができるという利点を有する。

Description

本発明は、コンクリートまたはモルタル補強のための新しい種類の鋼繊維に関する。この鋼繊維は、高い伸びを有し、コンクリートまたはモルタルに埋め込まれた場合に良好な定着を得ることを可能にする定着端部を備える。本発明はまた、かかる鋼繊維を有するコンクリートまたはモルタル構造にも関する。
コンクリートまたはモルタルを鋼繊維で補強してコンクリート材料の質を向上させることは周知である。
欧州特許第851957号明細書(NVベカルトSA社)は、扁平なかぎ形の端部を備える鋼繊維を教示する。それにより、かかる繊維を用いて補強されたコンクリートの亀裂後の曲げ強度は非常に改善される。
米国特許第4883713号明細書(Eurosteel社)は、鋼繊維補強コンクリートへの鋼繊維の定着特性を改善するために円錐形の端部を有する円筒形の鋼体からなる鋼繊維を教示する。
これらの2つの引用文献、ならびにその他の文献は、従来の鋼繊維コンクリートの特性が、鋼繊維コンクリートへの鋼繊維の定着特性の改善により大いに改善され得ることを教示する。
現在、コンクリート補強機能のための既知の先行技術の鋼繊維は、コンクリート構造の使用限界状態(SLS)を改善するために非常に良く機能する。すなわち、それらは典型的な三点曲げ試験(試験については、欧州規格EN 14651(曲げ引張強さを測定する、金属繊維コンクリートの試験方法)を参照)の間に、一般に必要とされる0.5mmまでの亀裂もしくは亀裂開口変位(CMOD)、例えば、0.1mm〜0.3mmの間の範囲のCMODを、非常に良くブリッジする。言い換えれば、かぎ形の端部を備える鋼繊維および円錐形の端部を有する繊維のような既知の鋼繊維は、約0.5mmまでの亀裂の幅または成長を制限するために十分に機能する(SLS)。これらの繊維の不利点は、現在、終局限界状態(ULS)での比較的低い性能である。特に、終局限界状態(ULS)と使用限界状態(SLS)の亀裂後強度の比率が比較的低い。この比率は、荷重値FR,1(CMOD=0.5mm)およびFR,4(CMOD=3.5mm)により決定される。一部の先行技術の繊維は、ULSで必要とされるよりも低いCMODで破断するため、ULSで機能しない。かぎ形の端部を備える繊維のようなその他の繊維は、引き抜かれるよう設計されている。引抜きにより、それらの繊維は既に小さい変位に対して変位−軟化挙動を示す。
ULSでのこの性能の低さにもかかわらず、現在既知の鋼繊維は、終局限界状態(ULS)を改善するために、いわゆる構造材用途にも使用され得る。ここで、既知の鋼繊維は、従来の補強、例えば鉄筋、メッシュ、プレストレシング(pre−stressing)、およびポストテンショニング(post−tensioning)の代わりに、またはそれに加えて、荷重を担うかまたは受けることが見込まれている。しかし、そのような荷重支持機能において効果的であるためには、これらの現在の鋼繊維を、通常の添加量の20kg/m〜40kg/mを大幅に上回る莫大な添加量で使用する必要がある。この莫大な添加量は、作業性の問題、例えば混合および設置の問題などを引き起こす可能性がある。
本発明の目的は、コンクリートまたはモルタルに埋め込まれたときに、新しい機能を実現する能力のある、新しい種類の鋼繊維を提供することである。
本発明のもう一つの目的は、欧州規格EN 14651(2005年6月)に従う三点曲げ試験の間に0.5mmよりも大きい亀裂開口変位を永久にブリッジする能力のある鋼繊維を提供することである。
本発明の目的は、構造材用途に対して通常の添加量で有利に使用され得る鋼繊維を提供することである。
本発明のもう一つの目的は、引張り領域においてそれらの繊維で補強したコンクリート構造のクリープ挙動を、低下または回避することを可能にする鋼繊維を提供することである。
さらなる目的は、SLSにおいてだけでなく、ULSにおいても、繊維における歪(またはCMOD)からの応力を計算することを可能にする鋼繊維を提供することである。従来の鋼繊維は基本的に2つの仕事のメカニズムを示す。最初のメカニズムは、例えば欧州特許第851957号明細書から既知のかぎ形の端部を備える鋼繊維に対する、かつ一部の波状の繊維に対するような、繊維を破壊することのない繊維引抜である。この場合、CMODと繊維の歪との間に直接的な関係はない。第二のメカニズムは、繊維破損である。この場合、繊維は、ごく限られた繊維の引抜が起こり得るように十分に定着しているが、繊維を作るワイヤの低い歪容量(strain capacity)に起因して、繊維はULSで必要とされるよりも低いCMODで破損する。特に、ULSとSLSの亀裂後強度の比率が、比較的低い。繊維の破損が起こる場合、CMODと繊維の歪との間に直接的な関係はない。本発明に従う繊維は、完全にまたはほぼ完全にコンクリートまたはモルタルに定着しているが、該繊維は高い破壊歪を有する鋼ワイヤで作られているので、それらはULSに達する前に破断しない。ULS/SLSの比率は、1本の繊維に対して1以上である。本発明に従う繊維に関して、繊維の歪(CMODから誘導される)は、繊維を作るワイヤの歪みにほぼ等しいので、従来の繊維と違って1本の繊維における応力を歪から計算することができる。
本発明の第一の態様によれば、コンクリートまたはモルタルを補強するための鋼繊維が提供される。鋼繊維は、中央部分および中央部分の一端または両端の定着端部を有する。鋼繊維の中央部分は、長さL、最大荷重容量F(単位はN)および最大荷重時伸びAg+eを有する。本発明に従う鋼繊維、より具体的には本発明に従う鋼繊維の中央部分の最大荷重時伸びは、少なくとも2.5%である。本発明に従う鋼繊維は、モルタルのコンクリートにおいて、最大荷重容量Fの少なくとも90%である定着力を有する。定着力は、引抜試験の間に到達する最大荷重によって決まる。この引抜試験のために、鋼繊維は一つの端部をコンクリートまたはモルタルに埋め込まれる。この試験は、さらにより詳細に説明される。
[最大荷重時伸び]
本発明の文脈において、破断点伸びAでない最大荷重時伸びAg+eは、鋼繊維の、より具体的には鋼繊維の中央部分の伸びを特徴付けるために使用される。一度最大荷重に達すると、鋼繊維の利用可能な表面の収縮が開始し、それよりも大きな荷重は引き受けられないためである。最大荷重時伸びAg+eは、最大荷重時の塑性伸びAと弾性伸びの合計である。最大荷重時伸びは、鋼繊維の中央部分の波状特性に起因し得る構造伸びAがあったとしても、これを含まない。波状の鋼繊維の場合、その鋼繊維をまず真っ直ぐにしてからAg+eを測定する。
本発明に従う鋼繊維の中央部分の最大荷重時伸びAg+eは、少なくとも2.5%である。本発明の特定の実施形態によれば、鋼繊維の中央部分の最大荷重時伸びAg+eは、2.75%よりも高いか、3.0%よりも高いか、3.25%よりも高いか、3.5%よりも高いか、3.75%よりも高いか、4.0%よりも高いか、4.25%よりも高いか、4.5%よりも高いか、4.75%よりも高いか、5.0%よりも高いか、5.25%よりも高いか、5.5%よりも高いか、5.75%よりも高いか、またはさらに6.0%よりも高い。
高度の最大荷重時伸びAg+eは、熱処理などの特定の応力除去処理を鋼繊維の原料となる鋼ワイヤに適用することによって得ることができる。
[最大荷重容量F−引張強さR
本発明に従う鋼繊維、すなわち、本発明に従う鋼繊維の中央部分は、高い最大荷重容量Fを有することが好ましい。最大荷重容量Fは、鋼繊維が引張試験の間に耐える最大荷重である。引張強さRは、最大荷重容量Fを鋼繊維の元の断面積で割ったものであるので、中央部分の最大荷重容量Fは、中央部分の引張強さRに直接関連する。本発明に従う鋼繊維に関して、鋼繊維の中央部分の引張強さは、好ましくは1000MPaより上、より具体的には1400MPaより上、例えば、1500MPaより上、例えば、1750MPaより上、例えば、2000MPaより上、例えば、2500MPaより上である。本発明に従う鋼繊維の高い引張強さにより、鋼繊維を高い荷重に耐えさせることができる。従って、より高い引張強さは、繊維のより低い添加量に直接反映される.
[定着力]
コンクリートまたはモルタルに埋め込まれた定着端部を備える鋼繊維の定着力は、引抜試験により決定される。より具体的には、定着力は、引抜試験の間に到達する最大荷重に相当する。引抜試験はさらにより詳細に説明される。本発明に従う鋼繊維は、コンクリートまたはモルタルにおいて非常に優れた(ほぼ完璧な)定着をもたらす。本発明によれば、鋼繊維のコンクリートまたはモルタル中の定着力は、鋼繊維の中央部分の最大荷重容量Fの少なくとも90%である。
一部の実施形態では、定着力は、鋼繊維の中央部分の最大荷重容量Fの92%、95%、98%よりも高い、またはさらに99%よりも高い。
コンクリートへの高度な定着は、鉄筋コンクリート構造に、鋼ワイヤの完全な強度の90%またはそれ以上が使用され得るような、より高い残留強度を与える。実際に、鋼繊維は、コンクリートから滑り出ることがない。
コンクリートへの高度な定着は、例えば定着端部を厚くするかまたは増大することによる、冷間圧造する(cold heading)ことによる、鋼繊維を平らにすることによる、顕著なかぎ形を鋼繊維の末端に作ることによる、端部を波形にすること(ondulating)による、あるいはこれらの組合せによるような、様々な方法で得ることができる。定着端部は、例えば、厚くなった定着端部、増大した定着端部、冷間圧造された定着端部、扁平な定着端部、曲がった定着端部、波状の(ondulated)定着端部またはそれらのあらゆる組合せである。
いくつかの端部がその他の端部よりも良好な定着をもたらす機構については、完全に理解されておらず、定着の程度は、例えば数学的なモデリングによって予測することができない。そのため、本発明によれば、コンクリートまたはモルタルに1つの定着端部を備えている鋼繊維を埋め込むことによって、かつ、鋼繊維を引抜試験(荷重変位試験)に供することによって、鋼繊維の定着力を決定することが提案される。定着力が、最大荷重容量Fの少なくとも90%である場合、鋼繊維は、定着に関して本発明の要件を満たす。
引抜試験は、次の段階を含む。
−本発明に従う鋼繊維をその定着端部の一端で前記コンクリートまたはモルタルに、好ましくはコンクリートまたはモルタルの塊に埋め込む段階。鋼繊維の中央部分の一部はそれによってコンクリートまたはモルタルに埋め込まれ(=鋼繊維の中央部分の埋め込み部)、鋼繊維の中央部分の一部はコンクリートまたはモルタルから突出している(=鋼繊維の中央部分の突出部)。
−クランプを前記鋼繊維の前記中央部分前記突出部で固定する段階。
−前記クランプで変位を及ぼす段階。
この試験により荷重−伸び曲線を記録する。
引抜試験では、鋼繊維の定着端部の一つがコンクリートまたはモルタルに完全に埋め込まれている。鋼繊維の中央部分の埋め込まれた部分は、長さLmiddle portion embeddedまたはLMP embを有する。クランプまでの中央部分の突出部分は、長さLmiddie portion protruding clampsまたはLMP pr clampsを有する。長さLMP embとLMP pr clampsの合計を、中央部分のクランプまでの長さLmiddle portion clampsまたはLMP clampsと定義する。
好ましくは、鋼繊維は、50×50×50mm、60×60×50mmまたは80×80×60mmのコンクリートまたはモルタルの塊に埋め込まれている。
middle portion embeddedは、好ましくは少なくとも15mmである。
本発明に従う鋼繊維は、この引抜試験の間に得ることのできる最大荷重での引抜試験において、xmiddle portion clamps/100の絶対変位を可能にし、xは少なくとも2.5である。好ましくは、xは、少なくとも最大荷重時伸びAg+eに等しい。
好ましい実施形態では、本発明に従う鋼繊維は、引抜試験の最大荷重で、少なくとも4middle portion clamps/100の、少なくとも5middle portion clamps/100の、または少なくとも6middle portion clamps/100の絶対変位を可能にする。
本発明に従う鋼繊維の高い延性または高い伸びのために、繊維は、EN 14651に従う三点曲げ試験において、1.5mmより上、2.5mmより上または3.5mmより上のCMODで破断しない。
高い最大荷重時伸びAg+eの次に、本発明に従う鋼繊維はまた、高度の定着により特徴付けられる。上述のように、高度の定着により、繊維の引抜が回避される。高度の定着は、最大強度での高い伸びと相まって、繊維の引抜を回避し、繊維の破損を回避する。
本発明に従う鋼繊維の高い引張強さRは、鋼繊維を高い荷重に耐えさせる。高度の定着は、高い引張強さと相まって、亀裂の発生後の引張強さをより良好に利用することを可能にする。そのため、より高い引張強さは、従来のコンクリートで必要な繊維のより低い添加量に直接反映される。
鋼繊維の低い最大歪容量に起因する引抜き、または繊維破損は、時間に依存する現象であり、張力のかかっている構造のクリープ挙動を左右する。本発明に従う鋼繊維で補強したコンクリートのクリープ挙動が低いほど、これらの鋼繊維が引き抜かれず、早期に破断しないと見込まれる。
鋼繊維、より具体的には鋼繊維の中央部分は、一般に0.10mm〜1.20mmの範囲の直径Dを有する。鋼繊維、より具体的には鋼繊維の中央部分の断面が円形でない場合、直径は、鋼繊維の中央部分の断面と同じ表面積をもつ円の直径に等しい。鋼繊維、より具体的には鋼繊維の中央部分は、一般に40〜100の範囲の長さ対直径比L/Dを有する。
鋼繊維の中央部分は、一直線または直線状(rectilinear)であってよい。あるいは、うねり状(wavy)または波状(ondulated)であってよい。
本発明の第二の態様によれば、本発明に従う鋼繊維を含むコンクリート構造が提供される。
コンクリート構造のULSでの平均亀裂後残留強度は、3MPaを上回る、例えば、4MPaより大きい、例えば、5MPa、6MPa、7MPa、7.5MPaより大きい。コンクリート構造中の鋼繊維の添加量は、好ましくは、必ずしもそうである必要はないが、80kg/m未満、好ましくは60kg/m未満である。コンクリート中の鋼繊維の添加量は、一般に20kg/m〜50kg/m、例えば、30kg/m〜40kg/mの範囲であってよい。好ましいコンクリート構造のULSでの平均亀裂後残留強度は、40kg/m未満の前記鋼繊維の添加量で5MPAを上回る。
本発明の第3の態様によれば、上記のような鋼繊維のコンクリートの荷重支持構造のための使用が提供される。
本発明を、添付の図面を参照してより詳細に説明する。
鋼繊維の引張試験(荷重−歪試験)を示す図である。 コンクリートまたはモルタルに埋め込まれた鋼繊維の引抜試験(荷重−変位試験)を示す図である。 2つの先行技術の鋼繊維と1つの本発明に従う鋼繊維の荷重−歪曲線を示す図である。 2つの先行技術の鋼繊維と1つの本発明に従う鋼繊維の荷重−歪曲線を示す図である。 2つの先行技術の鋼繊維と1つの本発明に従う鋼繊維の荷重−変位曲線を示す図である。 2つの先行技術の鋼繊維と1つの本発明に従う鋼繊維の荷重−変位曲線を示す図である。 本発明に従う定着端部を備える鋼繊維の説明図である。 本発明に従う定着端部を備える鋼繊維の説明図である。 本発明に従う定着端部を備える鋼繊維の説明図である。
本発明は、特定の実施形態に関して、特定の図面を参照して説明されるが、本発明はそれに限定されるものではなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。記載されている図面は概略的なものでしかなく、非限定的である。図面において、一部の要素の大きさは、説明のために誇張され、縮尺どおりに描かれていない可能性がある。寸法および相対寸法は、本発明の実際の縮率に対応しない。
以下の用語は、本発明の理解を助けるためだけに提供される。
−最大荷重容量(F):鋼繊維が引張試験の間に耐える最大荷重、
−最大荷重時伸び(Elongation a maximum load)(%):元のゲージ長の百分率として表される、最大力での鋼繊維のゲージ長の増加、
−破断点伸び(%):元のゲージ長の百分率として表される、破断の瞬間のゲージ長の増加、
−引張強さ(R):最大荷重(F)に相当する応力、
−応力:鋼繊維の元の断面積で除算した力、
−添加量:1容積のコンクリートに加えられた繊維の量(kg/mで表す)。
本発明を説明するために、いくつかの異なる鋼繊維、先行技術の鋼繊維および本発明に従う鋼繊維を、いくつかの異なる試験に供した:
−引張試験(荷重−歪試験)および
−引抜試験(荷重−変位試験)。
引張試験は、鋼繊維、より具体的には鋼繊維の中央部分に適用される。あるいは、引張試験は、鋼繊維を製造するために使用されるワイヤに適用される。引張試験を用いて、鋼繊維の最大荷重容量Fが決定され、最大荷重時伸びAg+eが決定される。引抜試験は、コンクリートまたはモルタルに1つの定着端部が埋め込まれている鋼繊維に適用される。引抜試験は、コンクリートまたはモルタルにおける鋼繊維の定着力を測定するために、かつコンクリートまたはモルタルに埋め込まれた鋼繊維の絶対変位を決定するために使用される。これらの試験は、図1および図2にそれぞれ説明されている。
図1は、コンクリート補強に適した鋼繊維の伸びを測定するための試験設定60を示す。試験する鋼繊維の定着端部(例えば増大したかまたはかぎ形の端部)を最初に切断する。残った鋼繊維の中央部分14を、2組のクランプ62、63の間に固定する。クランプ62、63によって、漸増する引張力Fが鋼繊維の中央部分14にかかる。伸び計のグリップ64、65の変位を測定することにより、この漸増する引張力Fによる変位または伸びを測定する。Lは、鋼繊維の中央部の長さであり、例えば、50mm、60mmまたは70mmである。Lは、クランプ間の距離であり、例えば、20mmまたは25mmである。Lは、伸び計のゲージ長であり、最小10mm、例えば、12mm、例えば、15mmである。鋼繊維の中央部分14に対する伸び計のグリップを改善するため、鋼繊維の中央部分14をコーティングするか、または、薄いテープで覆って伸び計が鋼繊維から滑り落ちることを回避することができる。この試験により、荷重−伸び曲線を記録する。最大荷重時の全伸び率は、次式により計算する。
g+e=最大荷重時伸び/伸び計のゲージ長L×100
試験設定60によって、いくつかの異なるワイヤを最大荷重容量F(破断荷重)、引張強さRおよび最大荷重時の全伸びAg+eに関して試験する。合計10本のワイヤ、すなわち9本の先行技術ワイヤおよび1本の本発明のワイヤを試験する。1試験片あたり5つの試験を実施する。表1に結果を要約する。
Figure 2012529582
本発明のワイヤだけが、2.5%を超える最大荷重時伸びを有する。
図2は、コンクリート中の鋼繊維202の定着を測定するための試験設定200を説明する。鋼繊維202は、中央部分204と定着端部206を有する。鋼繊維202は、その定着端部206の一つでコンクリート立方体208に定着している。コンクリート立方体208は、例えば50×50×50mmの立方体である。あるいは、立方体208は、60×60×50mmの立方体または80×80×60mmの立方体である。立方体208は、例えば従来のコンクリートで作られている。鋼繊維202は、立方体208の一表面210の中心に、その面210に垂直に埋め込まれている。それにより定着端部206は、コンクリートの立方体に完全に埋め込まれている。コンクリートまたはモルタルに埋め込まれた鋼繊維の中央部分の長さは、Lmiddie portion embeddedまたはLMP embとして定義され、222で表される。コンクリートまたはモルタルに埋め込まれていない鋼繊維の中央部分のクランプまでの長さは、Lmiddie portion protruding clampsまたはLMP pr clampsとして定義され、224で表される。
長さLMP embとLMP pr clampsの合計は、中央部分のクランプまでの長さLmiddie portion clampsまたはLMP clampsとして定義され、226で表される。
middie portion embeddedは、好ましくは少なくとも15mmである。
次に、立方体208を、鋼繊維202がそれを貫いて(throught)伸びる中央開口部216をもつプラットフォーム214の上に載せる。プラットフォーム214は、立方体208の周囲にケージを構築する棒218に支えられている。鋼繊維202のもう一方の端部を切り取り、クランプ220に固定する。鋼繊維202が破断するか立方体208から引き抜かれるまで鋼繊維202に変位を及ぼす。力変位または荷重変位線図を記録する。
図3aは、直径が0.90mmの3種類の異なる鋼繊維の荷重−歪曲線を示す。
−荷重−歪曲線32は、先行技術ワイヤ、より具体的には表1の先行技術ワイヤ1の荷重−歪曲線である。
−荷重−歪曲線33は、第二の先行技術ワイヤ、より具体的には表1の先行技術ワイヤ8の荷重−歪曲線である。
−荷重−歪曲線34は、本発明に従う鋼繊維に使用されるワイヤ、より具体的には表1の本発明のワイヤの荷重−歪曲線である。
荷重−歪曲線は、鋼繊維を図1に記載される試験に供することにより得られる。荷重−歪曲線32および荷重−歪曲線33は類似している。荷重−歪曲線32は、879Nの最大荷重容量Fを示す。この最大荷重容量Fは、約1382MPaの最大引張強さRに相当する。さらに、荷重−歪曲線32は、1.37%の最大荷重時伸びAg+eを示す。荷重−歪曲線33は、751Nの最大荷重容量Fを示す。この最大荷重容量Fは、約1181MPaの最大引張強さRに相当する。荷重−歪曲線33は、2.16%の最大荷重時伸びAg+eを示す。本発明に従う鋼繊維の荷重−歪曲線34を、先行技術の鋼繊維の荷重−歪曲線32および33と比較すると、2つの違いに気づく。まず第一に、最大荷重容量Fは、1400ニュートンよりも大きい、すなわち、曲線32および曲線33の先行技術繊維の最大荷重容量Fよりもはるかに大きい。第二に、最大荷重時伸びAg+eも、曲線32の先行技術繊維および曲線33の先行技術繊維の最大荷重時伸びAg+eよりもはるかに大きい。本発明に従う鋼繊維の最大荷重時伸びAg+eは、2.5%よりも大きい、あるいは3.0%または4.0%、より具体的には5%よりもさらに大きい。
図3bは、図3aの荷重−歪試験で試験した繊維の荷重−変位曲線を示す。
−荷重−変位曲線42は、第一の先行技術繊維の、より具体的には表1の先行技術ワイヤ1で作られた鋼繊維の荷重−変位曲線であり、該鋼繊維は両方の端部に定着端部としてネイルズヘッド(nail’s heads)を備えている。
−荷重−変位曲線43は、第二の先行技術の鋼繊維の、より具体的には表1の先行技術ワイヤ8で作られた鋼繊維の荷重−変位曲線であり、該鋼繊維は、両方の端部にかぎ形の端部を備えている。
−荷重−変位曲線44は、本発明に従う繊維の、より具体的には表1の本発明のワイヤで作られた鋼繊維の荷重−歪曲線に相当し、該鋼繊維は、両方の端部に定着端部としてネイルズヘッドを備えている。
引抜試験の間、第一の先行技術の鋼繊維(曲線42)は、図3a(曲線32)で決定される相当するワイヤの最大荷重容量Fとほぼ同じ最大荷重(=定着力)を示す。これはコンクリートでの繊維の良好な定着を示す。コンクリート中の繊維の最大荷重容量Fは、比較的小さい変位で到達する。しかし、第一の先行技術の繊維は、低いCMOD、繊維の破断のためにULSで必要とされるよりもはるかに低いCMODで破損する。
第二の先行技術の繊維(曲線43)は、完全に他の挙動を示す。曲線43は、かぎ形の端部を備える先行技術の繊維の引抜挙動に関連する。かぎ形の端部は、コンクリートから引き抜かれるよう設計されている。引抜試験の間、第二の先行技術の鋼繊維(曲線43)は、図3a(曲線33)で決定される対応するワイヤの最大荷重容量Fよりもはるかに低い最大荷重を示す。鋼繊維が引抜試験においてさらなる荷重を受ける場合、それらのかぎは変形し始め、鋼繊維をコンクリートから滑り出させる。これにより、より低い荷重で、より大きい変位がもたらされる。結果的に、かぎ形の端部を備える第二の先行技術の鋼繊維は、鋼の完全な引張強さを利用しない。繊維は、繊維が破断することなく引き抜かれる。
曲線44を見ると、引抜試験の間に得られた最大荷重は、図3a(曲線44)で決定される相当するワイヤの最大荷重容量Fとほぼ同じである。これは本発明に従う鋼繊維のコンクリートでの良好な定着力を示す。曲線44の鋼繊維は、引抜試験で得られた最大荷重での引抜試験において、xmiddle portion clamps/100の絶対変位を可能にし、xは少なくとも2.5である。好ましくは、xは少なくとも最大荷重時伸びAg+eに等しい。好ましい実施形態では、本発明に従う鋼繊維は、引抜試験において最大荷重で、少なくとも4middle portion clamps/100、少なくとも5middle portion clamps/100または少なくとも6middle portion clamps/100の絶対変位を可能にする。
本発明に従う鋼繊維は、EN 14651に従う三点曲げ試験において、1.5mmより上、2.5mmより上または3.5mmより上のCMODで破断しない。鋼繊維の高い引張強さ、高い伸びおよび良好な定着のために、一度荷重された鋼繊維は、破断することも、引き抜かれることなく、その完全な引張強さをほぼ利用する。結果的に、より低い添加量を使用することができる。さらに、この種類の鋼繊維で補強されたコンクリートは、より低いクリープを示す。
図4aは、直径がそれぞれ0.75mm、0.77mmおよび0.70mmの3つの異なる鋼繊維の荷重−歪曲線を示す。荷重−歪曲線35は、先行技術ワイヤ、より具体的には表1の先行技術ワイヤ7の荷重−歪曲線である。
−荷重−歪曲線36は、第二の先行技術ワイヤ、より具体的には表1の先行技術ワイヤ9の荷重−歪曲線である。
−荷重−歪曲線37は、本発明に従う鋼繊維に使用されるワイヤの荷重−歪曲線である。
荷重−歪曲線は、鋼繊維を図1に記載される試験に供することにより得られる。荷重−歪曲線35は、533Nの最大荷重容量Fを示す。この最大荷重容量Fは、約1206MPaの最大引張強さRに相当する。さらに、荷重−歪曲線35は、2.20%の最大荷重時伸びAg+eを示す。荷重−歪曲線36は、1051Nの最大荷重容量Fを示す。この最大荷重容量Fは、約2562MPaの最大引張強さRに相当する。ワイヤは、高い炭素含有量を有する鋼で作られている。これが、高い最大荷重容量Fを説明している。荷重−歪曲線36は、1.88%の最大荷重時伸びAg+eを示す。荷重−歪曲線37は、890Nの最大荷重容量Fを示す。この最大荷重容量Fは、約2313MPaの最大引張強さRに相当する。さらに、荷重−歪曲線35は、4%より大きい、例えば5%の最大荷重時伸びAg+eを示す。本発明のワイヤの荷重−歪曲線37を先行技術ワイヤの荷重−歪曲線35および36と比較した場合、
−本発明のワイヤの最大荷重容量Fは、2つの先行技術ワイヤの最大荷重容量Fの間である
−本発明のワイヤの最大荷重時伸びAg+eは、2つの先行技術ワイヤ最大荷重時伸びAg+eよりもはるかに大きい
ことが見出される。
図4bは、図4aの荷重−歪試験で試験した繊維の荷重−変位曲線を示す。
−荷重−変位曲線45は、先行技術の鋼繊維、より具体的には表1の先行技術ワイヤ7で作られた鋼繊維の荷重−変位曲線であり、該鋼繊維はかぎ形の端部を備えている。
−荷重−変位曲線46は、もう一つの先行技術の鋼繊維、より具体的には表1の先行技術ワイヤ9で作られた鋼繊維の荷重−変位曲線であり、該鋼繊維はかぎ形の端部を備えている。
−荷重−変位曲線44は、本発明に従う繊維、より具体的には表1の本発明のワイヤで作られた鋼繊維の荷重−歪曲線に相当し、該鋼繊維は定着端部としてネイルズヘッドを備えている。
引抜試験の間、第一の先行技術の鋼繊維(曲線45)は、図4a(曲線35)で決定される相当するワイヤの最大荷重容量Fよりも実質的に低い最大荷重を示す。曲線45は、かぎ形の端部を備える先行技術の繊維の引抜挙動を示す。鋼繊維が引抜試験において荷重を受ける場合、それらのかぎは変形し始め、鋼繊維をコンクリートから滑り出させる。これにより、より低い荷重で、より大きい変位がもたらされる。結果的にかぎ形の端部を備える先行技術の繊維は、鋼の完全な引張強さを利用しない。繊維は、繊維が破断することなく引き抜かれる。
曲線46は、曲線44に非常に類似している。曲線46の引抜試験で得られる最大荷重は、曲線45の最大荷重よりも多少高い。曲線45と同様に、曲線46の引抜試験で得られる最大荷重は、図4a(曲線36)で決定される相当するワイヤの最大荷重容量Fよりもはるかに低い。鋼繊維が引抜試験においてさらなる荷重を受ける場合、それらのかぎは変形し始め、鋼繊維をコンクリートから滑り出させる。これにより、より低い荷重で、より大きい変位がもたらされる。結果的にかぎ形の端部を備える先行技術の鋼繊維は、鋼の完全な引張強さを利用しない。繊維は、繊維が破断することなく引き抜かれる。
曲線47を見ると、引抜試験の間に得られる最大荷重は、図4a(曲線37)で決定される相当するワイヤの最大荷重容量Fとほぼ同じである。これは本発明に従う鋼繊維のコンクリートでの良好な定着力を示す。曲線46の鋼繊維の中央部分は曲線47の鋼繊維の中央部分のよりも高い荷重容量Fを有するが、曲線47の鋼繊維の引抜試験の間に得られる最大荷重は、曲線46の鋼繊維の引抜試験の間に得られる最大荷重よりも高い。曲線47の鋼繊維は、破壊されることも引き抜かれることもなくその完全な引張強さをほぼ利用するのに対して、曲線46の鋼繊維は、その強さを利用することなく滑り出る。曲線47の鋼繊維は、引抜試験における最大荷重での引抜試験において、xmiddle portion clamps/100の絶対変位を可能にし、xは少なくとも2.5である。好ましくは、xは、少なくとも最大荷重時伸びAg+eに等しい。好ましい実施形態では、本発明に従う鋼繊維は、引抜試験において最大荷重で少なくとも4middle portion clamps/100の、少なくとも5middle portion clamps/100の、または少なくとも6middle portion clamps/100の絶対変位を可能にする。
図5a、図5bおよび図5cは、鋼繊維がコンクリートまたはモルタルに埋め込まれると、良好な定着力をもたらす、本発明に従う鋼繊維の異なる実施形態を示す。
なぜ一部の定着端部がその他の定着端部よりもうまく機能するのかは、完全に理解されていない。そのため、本発明によれば、コンクリートまたはモルタルにその定着端部を備えている鋼繊維を埋め込むことによって、かつ、鋼繊維を引抜試験(荷重変位試験)に供することによって、鋼繊維の定着力を決定することが提案される。定着力が最大荷重容量Fの少なくとも90%である場合、鋼繊維は、本発明の要件を満たす。
図5aは、定着端部504を備える中央部分503を有する鋼繊維502を示す。定着端部504は、中央部分503の両端の増大した端部である。これらの増大した端部504は、ネイルズヘッドに相当する。図5aに示される実施形態において、ネイルズヘッドは丸形である。しかしこれは限定ではない。別の形状を有するネイルズヘッド、例えば正方形の頭部または長方形の頭部なども適している。
図5bは、中央部分507の両方の端部に定着端部508を備える中央部分507を有する、別の鋼繊維506を示す。定着端部508はかぎ形である。
図5cは、コンクリートまたはモルタルに一度埋め込まれると90%より高い定着をもたらす、本発明に従う鋼繊維510のさらなる実施形態を示す。鋼繊維510は、中央部分511の両方の末端に定着端部512を備える中央部分511を有する。定着端部512は、閉じた、または実質的に閉じたかぎ形を有する。
例として、本発明に従う鋼繊維は、以下の通り製造することができる。出発原料は、例えば5.5mmまたは6.5mmの直径をもつワイヤロッドであり、鋼組成は、0.50重量パーセント(重量%)の、例えば、0.60重量%以上の最小炭素含有量を有し、マンガン含有量は0.20重量%〜0.80重量%の範囲であり、シリコン含有量は0.10重量%〜0.40重量%の範囲である。硫黄含有量は、最大0.04重量%であり、リン含有量は、最大0.04重量%である。典型的な鋼組成は、0.725%炭素、0.550%マンガン、0.250%ケイ素、0.015%硫黄および0.015%リンを含む。
別の鋼組成は、0.825%炭素、0.520%マンガン、0.230%ケイ素、0.008%硫黄および0.010%リンを含む。ワイヤロッドは、0.20mm〜1.20mmの範囲の最終直径まで、多数の延伸段階で冷間引抜きされる。鋼繊維に高い破断点伸びおよび最大荷重時伸びを与えるために、このようにして延伸されたワイヤを、例えば、通過するワイヤの速度に適合した長さの高周波または中周波誘導コイルにワイヤを通過させることにより、応力除去処理に供してもよい。約300℃の温度での一定時間の熱処理により、破断点伸びおよび最大荷重時伸びを増加させることなく、引張強さを約10%低下させる結果がもたらされることが観察された。しかし、温度をわずかに、400℃よりも高く上昇させると、引張強さのさらなる低下、およびそれと同時に破断点伸びの増加および最大荷重時伸びの増加が観察される。
ワイヤは、耐蝕性塗料、例えば亜鉛もしくは亜鉛合金塗料、より具体的には亜鉛アルミニウム塗料または亜鉛アルミニウムマグネシウム塗料などでコーティングされてもよいし、されなくてもよい。引抜作業を促進するために、ワイヤを、引抜の前、または引抜の間に、銅もしくは銅合金塗料でコーティングしてもよい。
次に、応力除去処理されたワイヤを適切な長さの鋼繊維に切断し、鋼繊維の端部に適切な定着部または肥厚部を与える。切断およびかぎ形成形は、適切なロールを用いて1つの同じ作業段階で行うこともできる。
このようにして得た鋼繊維は、米国特許第4284667号明細書に従って接着してもよいし、しなくてもよい。
その上、またはあるいは、得た鋼繊維を欧州特許第1383634号明細書に従って連鎖状の包装材料に入れてもよいし、出願人による出願番号第09150267.4号の欧州特許出願に開示されているものなどの帯状の包装材料に入れてもよい。

Claims (13)

  1. コンクリートまたはモルタルを補強するための鋼繊維であって、前記鋼繊維は中央部分および前記中央部分の一端または両端の定着端部を有し、前記中央部分は、最大荷重容量Fおよび最大荷重時伸びAg+eを有し、前記最大荷重時伸びAg+eは少なくとも2.5%であり、前記鋼繊維は前記最大荷重容量Fの少なくとも90%の前記コンクリートまたは前記モルタルにおける定着力を有し、前記定着力は、前記コンクリートまたは前記モルタルに前記定着端部の一端が埋め込まれた鋼繊維の引抜試験の間に得られる最大荷重である、鋼繊維。
  2. 前記鋼繊維の前記中央部分が、少なくとも1000MPaの引張強さRを有する、請求項1に記載の鋼繊維。
  3. 前記中央部分が、少なくとも1400MPaの引張強さRを有する、請求項1または2に記載の鋼繊維。
  4. 前記鋼繊維の前記中央部分が、少なくとも4%の最大荷重時伸びAg+eを有する、請求項1〜3のいずれかに記載の鋼繊維。
  5. 前記鋼繊維の前記中央部分が、少なくとも6%の最大荷重時伸びAg+eを有する、請求項1〜4のいずれかに記載の鋼繊維。
  6. 前記中央部分が、少なくとも1400MPaの引張強さRおよび少なくとも4%の最大荷重時伸びAg+eを有する、請求項4に記載の鋼繊維。
  7. 前記定着端部が、厚くなった定着端部、増大した末端の定着端部、冷間圧造された定着端部、扁平な定着端部、曲がった定着端部、波状の定着端部またはそれらの組合せである、請求項1〜6のいずれかに記載の鋼繊維。
  8. 前記鋼繊維が、応力除去処理された状態である、請求項1〜7のいずれかに記載の鋼繊維。
  9. 前記鋼繊維の前記中央部分の直径が、0.1mm〜1.20mmの範囲である、請求項1〜8のいずれかに記載の鋼繊維。
  10. 前記鋼繊維の前記中央部分の長さ対直径比L/Dが、40〜100の範囲である、請求項1〜9のいずれかに記載の鋼繊維。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の鋼繊維を含むコンクリート構造。
  12. 前記コンクリート構造が、40kg/m未満の前記鋼繊維の添加量で、5MPaを上回るULSでの平均亀裂後残留強度を有する、請求項11に記載のコンクリート構造。
  13. コンクリートの荷重支持構造のための、請求項1〜10のいずれかに記載の鋼繊維の使用。
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