JPH1179806A - コンクリート補強用鋼繊維 - Google Patents

コンクリート補強用鋼繊維

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JPH1179806A
JPH1179806A JP23480597A JP23480597A JPH1179806A JP H1179806 A JPH1179806 A JP H1179806A JP 23480597 A JP23480597 A JP 23480597A JP 23480597 A JP23480597 A JP 23480597A JP H1179806 A JPH1179806 A JP H1179806A
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JP
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steel fiber
steel
concrete
strength
fiber
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JP23480597A
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English (en)
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Nobuhiro Imai
信宏 今井
Kazumi Sawamura
一巳 沢村
Nobuyuki Nakamura
信行 中村
Tomiyasu Kaneko
富康 金子
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JFE Engineering Corp
Sango Co Ltd
Sango KK
Original Assignee
Sango Co Ltd
Sango KK
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高強度コンクリートに適用したときに大きな
外力に対して破断することのない、主として型枠への打
ち込みによる覆工コンクリートに用いられるコンクリー
ト補強用鋼繊維。 【解決手段】 高張力薄鋼板を細く剪断加工して製造さ
れるコンクリート補強用鋼繊維である。鋼繊維8は、4
0〜60mmの長さを有し、0.8〜1.2mmの幅を
有し、60〜100kgf/mm2 の引張強度を有し、
10〜25%の伸びを有している。そして、鋼繊維8の
両端部には、波形に加工した異形部2が対称に配されて
設けられている。鋼繊維8の中央部は、異形部を設けな
い軸線部1からなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンクリートの
強度および靱性を補強する目的で混入される、主として
型枠への打ち込みによる覆工コンクリートに用いられる
コンクリート補強用鋼繊維に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般建設材料として用いられるコンクリ
ートの中に鋼繊維を混入し均一に分散させた鋼繊維補強
コンクリート(以下、「SFRC」という)は、鋼繊維
を混入しない通常のコンクリートに比べてひび割れ抵抗
性および引張り強度が大きく、ひび割れ発生後のコンク
リートの靱性も大きいことから、土木および建築分野で
の利用が増えつつある。鋼繊維はその長さにより利用さ
れる分野が分けられ、長さ20〜30mmの短い鋼繊維
は、主としてトンネルの1次覆工や道路の法面などの吹
き付けコンクリートに、長さ40〜60mmの長い繊維
は、主として工場の土間床やトンネルの2次覆工など型
枠内に打ち込まれる覆工コンクリートに用いられる。コ
ンクリート1m3 当りの鋼繊維の混入量は、施工性およ
び作業性を勘案して吹き付けSFRCの場合体積百分率
で約1%、覆工SFRCで0.5〜0.8%前後であ
る。また、覆工SFRCに用いられるコンクリートの粗
骨材は、骨材の最大寸法の約2〜2.5倍の鋼繊維長さ
のときにSFRCとしての性能が最も発揮されることよ
り、最大寸法が20〜25mmの砂利や砕石が一般に用
いられる。
【0003】この種の鋼繊維には、SFRCとしての補
強効果を高めるために鋼繊維1本当たりの引張強度が高
いこと、コンクリートとの付着が良いことおよびコンク
リートに混入して練り混ぜるときの鋼繊維の分散性が良
いことなどが要求され、鋼繊維の製造法に応じて種々の
形状が考案されている。鋼繊維を製造する方法として代
表的なものは、以下の通りである。 (1)厚さ0.5mm程度の冷延薄鋼板を回転刃により
細く剪断加工する薄板剪断法(特開昭52−29689
号公報、特開昭57−176362号公報)。(以下、
「先行技術1」という)。 (2)冷延、引抜きされた丸鋼線を所定の長さに切断す
る鋼線切断法(特開昭60−195043号公報、特開
昭60−235751号公報、特開平4−310553
号公報)。(以下、「先行技術2」という)。
【0004】これらの先行技術の方法により製造された
鋼繊維は、それぞれ製造法、繊維長さ、鋼繊維の原材料
となる素材の材質の違いによる特有の性質を有してお
り、SFRCとしたとき、その強度特性および変形性能
がかなり異なることが判明している。これら性質の差
は、鋼繊維が外力を受けたときに、鋼繊維が切断しない
で抜け出してくるときのコンクリートと鋼繊維との付着
特性によるところが大きく、鋼繊維とコンクリートとの
付着強度を鋼繊維が切断しない範囲で高めるために鋼繊
維の形状について種々の工夫がなされている。この方法
としては、以下に示す(a)、(b)がある。 (a)鋼繊維の軸線部における異形部を設けるもの。 (b)鋼繊維の端部を折り曲げ加工して端部でのアンカ
ー作用により引き抜け抵抗性を高めたもの。
【0005】いずれの鋼繊維もSFRCとなして、これ
に外力が作用した場合には、鋼繊維の引張強度とコンリ
ートの付着強度とのバランスがとれており、鋼繊維が破
断することなく高い付着強度を維持しながら抜け出して
くることによりコンクリートが破壊しにくく、且つ粘り
強くなるような特性をSFRCに付与している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来、長さ50mm前
後の鋼繊維は、設計基準強度で210〜240kgf/
cm2 の通常のコンクリート強度に対して使用され、そ
れ程大きな荷重および変形が作用しない建築の大規模な
工場などの土間床コンクリートに主に適用されてきた。
また、引張り強度が60〜100kgf/mm2 、長さ
が50mm前後の、薄板剪断法により作られる鋼繊維で
は、上記の通常のコンクリート強度に対しては、次に示
す鋼繊維の異形部とコンクリートとの付着特性を表す指
標である支圧面積係数を0.005〜0.015の範囲
内に設定した波形の異形部を、鋼繊維軸線部に適切な個
数配すれば、SFRCに外力が作用した場合、鋼繊維が
破断することなく高い付着強度を維持しながら引き抜け
ることで外力に抵抗できることが判明している。
【0007】支圧面積係数=異形部の張り出し面積(=
支圧面積)/(1ピッチの長さ×鋼繊維周長) ここで、支圧面積係数とは、波形の異形部と未加工の軸
線部とからなる1ピッチ長さの鋼繊維表面積当たりの異
形部の張り出し面積である支圧面積(=鋼繊維の幅×波
形の異形部の軸線部と直角方角の山の高さ)の比率を表
すものである。
【0008】ところが、近年、覆工SFRCの用途が多
様化し、主に土木分野で大口径トンネルの2次覆工コン
クリートや大きな内圧が作用する導水路トンネルへの適
用など構造部材として用いられる例が増えてきた。この
ような適用例では、土間床のような非構造材とは異な
り、大きな外力および変形が作用するため、これに対抗
するためにはコンクリート強度が設計基準強度で360
kgf/cm2 以上の高強度コンクリートを適用せざる
を得なくなっている。ここで、設計基準強度で360k
gf/cm2 以上とは、圧縮強度でいえば500kgf
/cm2 以上になる。このようにコンクリート強度が高
くなると、必然的に鋼繊維に設けた異形部とコンクリー
トとの付着強度も大きくなり、また外力によりひび割れ
が生じた場合はSFRC内部に蓄えられた高強度コンク
リートなるが故の大きな歪エネルギーが一挙に解放され
るため、薄板剪断法による長さ50mm前後の従来の鋼
繊維では、ひび割れ面にある鋼繊維の全部または何割か
が切断して外力に対して抵抗できなくなり、SFRCと
して強度および粘り強さを表す靱性が大きく低下する現
象が生じてきた。薄板剪断法による長さ50mm前後の
覆工用鋼繊維を設計基準強度360kgf/cm2 以上
の高強度コンクリートに適用したときに、大きな外力に
対して鋼繊維が破断することなくコンクリートとの高い
付着力を維持しながら抜け出ることにより高強度および
高靱性SFRCとなすことができるための好適な鋼繊維
の形状ならびに材質についてはこれまで検討がなされて
いなかった。
【0009】従って、この発明の目的は、上記の課題を
解決することができるコンクリート補強用鋼繊維を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
高張力薄鋼板を細く剪断加工して製造されるコンクリー
ト補強用鋼繊維において、前記鋼繊維は、40〜60m
mの長さを有し、0.8〜1.2mmの幅を有し、60
〜100kgf/mm2 の引張強度を有し、10〜25
%の伸びを有しており、前記鋼繊維の両端部には、波形
に加工した異形部が対称に配されて設けられており、前
記鋼繊維の中央部は異形部を設けない軸線部からなるこ
とに特徴を有するものである。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の鋼
繊維において、前記鋼繊維の全長に対する異形部を設け
ない前記軸線部の長さの比が、0.4〜0.6の範囲内
にあることに特徴を有するものである。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の鋼繊維において、波形に加工した前記異形部の支
圧面積係数が、0.005〜0.015の範囲内にある
ことに特徴を有するものである。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1、2また
は3記載の鋼繊維において、鋼繊維を適用するコンクリ
ートの設計基準強度が、360kgf/cm2 以上の高
強度コンクリートであることに特徴を有するものであ
る。
【0014】上記の課題を解決する方法として、鋼繊維
の引張強度を鋼線切断法(先行技術2)による鋼繊維の
ように100kgf/mm2 以上と高いものにして鋼繊
維が破断しないようにする方法と、鋼繊維の原材料であ
る高張力薄鋼板の材質や鋼繊維の軸線部に加工する異形
部の個数など、鋼繊維の形状を制御して高強度および高
靱性SFRCとする方法とがある。
【0015】鋼繊維の引張強度を大きくする方法は、原
材料である高張力薄鋼板のコストアップの要因となり、
又、引張強度が増すと鋼板の硬度が従来の薄鋼板より大
きくなり、回転刃による剪断加工の効率が低下し回転刃
の磨耗も早くなるため製造効率が悪くなる欠点がある。
このため、課題の解決は、高強度および高靱性SFRC
を実現し、且つ製造面から鋼繊維を安価に大量に製造で
きるための鋼張力薄鋼板の好適な材質および鋼繊維の形
状を見出すことによりなされる。従来の鋼繊維を用いた
高強度SFRCにおいて、鋼繊維が破断する主な原因の
1つは大きな歪解放エネルギーに対して鋼繊維が耐えら
れないことにある。このため、鋼繊維に使用する薄鋼板
の材質の内、伸びが従来のものよりはるかに良いものに
変え、ひび割れが生じた場合の大きな歪解放エネルギー
をひび割れ面に位置する鋼繊維の大きな伸びにより一旦
吸収して和らげることにより弱めて鋼繊維が破断しない
ようにし、更に、ひび割れが進展する際は、鋼繊維の軸
線部に波形に加工した異形部とコンクリートとの付着強
度および鋼繊維自体が持つ大きな伸び変形能力の両方に
よって外力に抵抗して鋼繊維が破断しない範囲で徐々に
抜け出してくることにより高強度および高靱性SFRC
となすことが考えられる。
【0016】このアイデアを確かめるべく、表1に示す
伸びの異なる薄鋼板No. 1〜9の9種類を用いて鋼繊維
を多数試作し、これを用いて図1に示すような高強度の
モルタル試験体9に鋼繊維8を1本を埋込み長さを鋼繊
維の全長の半分として埋込み、これを引張試験機にて引
抜き鋼繊維引抜き試験を実施し、鋼繊維1本当たりが有
する吸収エネルギーの比較を行った。
【0017】
【表1】
【0018】図2は、鋼繊維引抜き試験での引抜き荷重
Pと鋼繊維がモルタルマトリクスから抜け出してくる滑
り出し変位曲線との関係を模式的に示したグラフであ
る。ハッチで囲った部分の面積が鋼繊維1本当たりの吸
収エネルギーに相当する。この吸収エネルギーが大きい
ほどSFRCとなしたときの吸収エネルギー、即ち、靱
性(タフネス)が大きくなる。ここで、鋼繊維の抜け出
しが卓越しない11の曲線では、引抜き荷重が鋼繊維の
破断荷重SFPmaxを超えると鋼繊維が破断し、当然吸
収エネルギーは鋼繊維が付着抜け出しする場合の曲線1
0に比べて小さくなる。また、付着抜け出しが卓越する
場合には、引抜き荷重−滑り出し変位曲線において、図
2に示すようにモルタル内に埋め込まれた異形部の数だ
けの山の部分が存在し、これが鋼繊維とモルタルマトリ
クスとの付着による抵抗に相当する。
【0019】モルタル試験体を用いた鋼繊維引抜き試験
では、モルタルの圧縮強度が600〜610kgf/c
2 となるように調合を行ない、モルタル試験体の大き
さは、40×40×40mmの立方体とした。試験で
は、鋼繊維が出ている面を端部拘束した後、外に出てい
る鋼繊維の端部を最大能力500kgfの引張試験機の
チャックで挟み付け鋼繊維を上方に引き抜くことにより
引抜き荷重−滑り出し変位曲線を測定し、得られた曲線
より鋼繊維1本当たりの吸収エネルギーを計算した。
【0020】試験に供した試作鋼繊維は、表1に示すよ
うに伸びが1.9〜35.4%の範囲内にある得る鋼板
より薄板剪断法により試作したもので、長さ50mm、
波形の異形部は付着抜け出しが卓越するように鋼繊維片
側にのみ3個を配し、残る片側は、引張試験機のチャッ
クで挟み込む関係上異形部を設けないストレートな形状
とした。また、試作鋼繊維は、異形部とモルタルマトリ
クスとの付着による影響を同一条件とするため、異形部
の支圧面積係数を0.008前後、異形部から異形部ま
での1ピッチ長さを5mm、更に鋼繊維の材軸と直交す
る断面での鋼繊維の周長が同じとなるよう鋼繊維の形状
を定めた。表1に示す試作鋼繊維のうち伸びが1.9%
のNo. 1の鋼繊維が通常のコンクリート強度に対して適
用される従来品の材質に相当する。
【0021】図3は、鋼繊維1種類に付き6体作製した
引抜き試験の平均値から得られた吸収エネルギーと鋼繊
維の伸びとの関係を示したグラフである。縦軸は表1で
示すNo. 1の鋼繊維から得られた吸収エネルギーの平均
値で各試作鋼繊維の吸収エネルギーの平均値を除して無
次元化した吸収エネルギー比で表した。図3において、
●印:鋼繊維の伸びが本発明の範囲内にある場合に相当
するもの、○印:鋼繊維の伸びが本発明の範囲外にある
場合に相当するものを示す。図3から、伸びが10〜2
5%の範囲内にある鋼繊維の吸収エネルギーが、伸びが
これ以外の範囲にある鋼繊維の吸収エネルギーの約2倍
と高い値を示すことが判明し、アイデアの確認ができ
た。図3に示す結果は、図4に示す試験の結果得られた
伸びの異なる各領域での典型的な引抜き荷重−滑り出し
変位曲線で説明できる。図4において、12の曲線は伸
びが10%未満の鋼繊維に対するもの、13の曲線は伸
びが10から25%の範囲にある鋼繊維に対するもの、
14の曲線は伸びが25%を超えて大きい鋼繊維に対す
るものである。伸びが10%未満の場合は、鋼繊維が外
力に対して抵抗する機構が殆ど鋼繊維の異形部とマトリ
クスとの付着力に依存し、また、鋼繊維が一旦抜け出し
始めると伸びが小さい分、鋼繊維全体がずるずると抜け
出し吸収エネルギーが小さい。また、伸びが25%を超
えて大きい場合は、伸びが大きいが故に、異形部が抜け
出てくる前に鋼繊維がいわばゴムを引っ張ったような深
絞りの状態になって断面積が減少するため鋼繊維が破断
して吸収エネルギーが小さくなる。一方、伸びが10〜
25%の範囲内にある鋼繊維は、異形部1個ごとに鋼繊
維の伸びによる抵抗分および異形部による付着力の両方
で外力に抵抗するため、図4に見られるように吸収エネ
ルギーが格段に大きくなる。
【0022】本発明は、上記の予備試験を基に鋭意研究
の結果なされたもので、薄板剪断法により製造される長
さ40〜60mmの覆工用鋼繊維において、原材料の高
張力薄鋼板の材質を引張強度を60〜100kgf/m
2 、伸びを10〜25%とし、ひび割れ発生後に鋼繊
維の付着抜け出しが卓越する鋼繊維の形状を定めること
により高強度コンクリートに適用した場合でも高強度お
よび高靱性SFRCとなすことができる鋼繊維が得られ
ることを見出したものである。
【0023】薄板剪断法により製造される高強度および
高靱性SFRCを実現するための長さ50mm前後の覆
工用鋼繊維に用いる薄鋼板の好適な材質およびひび割れ
後の鋼繊維が付着抜け出しするための最適な形状を決定
するに当たり、多数の鋼繊維供試品を作り、日本コンク
リート工学協会「鋼繊維表コンクリート研究小委員会」
により「繊維補強コンクリートの曲げ強度および曲げタ
フネス試験方法(案)」に基づくSFRCの曲げタフネ
ス試験を多数実施した。その結果、鋼繊維の形状は、鋼
繊維中央部に異形部を設けず鋼繊維両端に波形に加工し
た異形部を対称に配し、鋼繊維の幅は0.8〜1.2m
m望ましくは1.0mm、支圧面積係数で0.005〜
0.015望ましくは、0.008前後の範囲で、鋼繊
維の両端に2乃至は3個の望ましくは3個の波形に加工
した異形部を対称に配し、異形部を設けない鋼繊維中央
部の長さと鋼繊維の全長との比率を0.4〜0.6とし
た形状とし、鋼繊維の引張強度が60〜100kgf/
mm2 、伸びが10〜25%の材質とすれば、設計基準
強度が360kgf/cm2 以上の高強度コンクリート
でも鋼繊維が切断することなく高い付着強度をもって抜
け出してくる高性能なSFRC特性が得られた。
【0024】以上に示した薄板剪断法による鋼繊維とな
せば、高強度コンクリートでもSFRCの曲げ強度およ
びひび割れ後のエネルギー吸収能力を表す指標である曲
げ靱性係数(タフネス)も大きくなり、鋼繊維の補強効
果を最も大ならしめるSFRCが得られることを見出し
たものである。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を図
面を参照しながら説明する。図5は、この発明の実施の
形態に係る薄板剪断法による鋼繊維の材軸方向の断面図
である。図面において、1は、鋼繊維8の軸線部、2
は、異形部を示す。鋼繊維8の中央部は、軸線部1のみ
からなっている。鋼繊維8の両端部は、軸線部1と異形
部2とからなっており、軸線部1と異形部2とは、異形
部2から隣りの異形部2までの1ピッチ長さqをもって
交互に現れるようになっている。図6は、薄板剪断法に
よる鋼繊維の製造法の概略を示す側面図で、図7に示す
異形部を加工するための凹部をもつダイス7の上に送ら
れてきた鋼繊維の長さlと同幅にスリットされた薄鋼版
6を、回転刃15により細く切り落とすことにより鋼繊
維を製造する。波形の異形部の加工は、ダイスの凹部に
薄鋼板を押し付けながら切り落とされる時になされ、波
形の異形部の山の高さhは凹部の深さを変えることによ
り制御される。
【0026】表2は、材令28日の圧縮強度が500k
gf/cm2 以上の高強度コンクリートに覆工用鋼繊維
を混入したときの本発明による鋼繊維および従来品の薄
鋼板より製造した鋼繊維を用いた場合のSFRCの性能
について示すものである。
【0027】
【表2】
【0028】表2に示す本発明による鋼繊維はいずれも
同じピッチ長さpを持ち、支圧面積係数0.008前後
の範囲で製造したものでピッチ長さは5mmとした。ま
た、表2には、鋼繊維の製造に用いた高張力薄鋼板の機
械的性質、鋼繊維の寸法および鋼繊維1本に配した異形
部の総個数も併記した。表1に示すSFRC性能試験で
は、横断面が15×15cm、長さ53cmの直方体の
小型はり曲げ試験体により曲げ強度および曲げ靱性係数
(タフネス)を、そして、直径15cm、高さ30cm
の円柱体試験体により圧縮強度をそれぞれ求めた。小型
はり曲げ試験は、日本コンクリート工学協会で提案され
ている2点集中載荷曲げ試験方法(支点間距離45c
m、載荷点間隔15cm)により行った。鋼繊維補強コ
ンクリートの配合は、水セメント比41%、細骨材率5
0%、単位水量175kg/m3 、単位セメント量42
7kg/m3 、鋼繊維混入量49kg/m3 (容積百分
率で0.5%)、用いた粗骨材の最大寸法は20mmと
した。SFRC打設後の試験体は、材令1日で脱型し、
以後、材令28日の性能試験実施まで20℃標準水中養
生した。
【0029】表2において、配合No. 1〜6が本発明の
鋼繊維によるもの、配合No. 7〜11が比較のための鋼
繊維を用いた場合のものである。配合No. 1〜3は、鋼
繊維の材質および異形部の総個数を変えずに鋼繊維の幅
を変えたもので、異形部の配置は異形部と軸線部との1
ピッチ長さを5mmとして鋼繊維の両端にそれぞれ3個
の異形部を対称に配している。配合No. 4、5は、鋼繊
維の形状を同じにして薄鋼版の伸びを変えたものであ
る。No. 6は、鋼繊維の形状の内、鋼繊維の軸線部に設
ける異形部の個数を片側2個ずつ計4個とした場合のも
のである。
【0030】比較鋼繊維による配合No. 7〜9は、鋼繊
維の材質および鋼繊維の寸法を同じとして異形部の総個
数を変えたもので、配合No. 7では、異形部を片側3個
ずつ対称に配した鋼繊維を、配合No. 8、9では、異形
部を鋼繊維軸線部にわたって均等な間隔でそれぞれ5
個、4個配した鋼繊維を用いている。配合No. 10は、
配合No. 7〜9のものより若干伸びの良い薄鋼板による
鋼繊維で片側に3個の異形部を対称に配したものであ
る。配合No. 11は、本発明の材質の薄鋼板を用いてい
るが、異形部の総個数が鋼繊維軸線部全面に本発明品と
同じピッチ長さpで10個と多い場合のものである。配
合No. 12は、配合No. 2の鋼繊維と同じ材質で、鋼繊
維の厚さ、幅および長さの形状も同じであるが、異形部
を本発明品と同じピッチ長さpで片側4個ずつ対称に計
8個を配したものである。配合No. 13は、鋼繊維の伸
びが35.4%と本発明による鋼繊維より伸びの良い鋼
繊維を用いた場合のものである。
【0031】本発明による鋼繊維を用いたSFRCは、
圧縮強度が設計基準強度で360kgf/cm2 以上の
高強度コンクリートに対して、曲げひび割れ発生後は鋼
繊維が破断することなく高い付着強度を維持しながら鋼
繊維が抜け出してくるため耐力の落ち込みの少ない優れ
た抵抗性を示し、SFRCの粘り強さを表す曲げ靱性係
数は、比較のための鋼繊維に比べて最大で約2倍と高い
性能を示した。
【0032】一方、引張強度が本発明品とほぼ同等であ
るが伸びが少ない鋼繊維を用いた配合No. 7〜9は、ひ
び割れ発生直後の鋼繊維が切断して耐力の急激な低下を
示したり、または、異形部の個数を減じてコンクリート
との付着強度を下げて鋼繊維が切断しないようにしても
ひび割れ時に鋼繊維の何割かがやはり切断し曲げ靱性係
数は低下した。
【0033】若干伸びの良い鋼繊維を用いた配合No. 1
0の場合も、ひび割れ発生時に鋼繊維の何割かが切断し
て耐力が低下し、曲げ靱性係数の値は若干向上するが本
発明品による鋼繊維の場合に比べて値ははるかに小さ
い。
【0034】本発明の範囲の引張強度、伸びを持つが異
形部の総数が本発明品の場合より多い軸線部全面に10
個の異形部を設けた配合No. 11の場合および片側4個
ずつ計8個の異形部を設けた配合No. 12の場合は、ひ
び割れ発生時に鋼繊維が切断することはないが、鋼繊維
がコンクリートとから抜け出す際に付着強度が鋼繊維の
引張強度より過大となり、鋼繊維の何割かがやはり切断
し曲げ靱性係数は低かった。
【0035】伸びが35.4%と本発明より大きな伸び
を持つ鋼繊維を用いた配合No. 13は、ひび割れ発生時
に鋼繊維が切断することはないが、ひび割れ進展時に鋼
繊維が抜け出ようとする前に鋼繊維軸線部が深絞り状態
になり、断面積が減少して鋼繊維が破断するため曲げ靱
性係数の値は本発明のものより低かった。
【0036】以上の結果より、鋼繊維の好適な形状は支
圧面積係数で0.008前後とし、鋼繊維が切断しない
範囲でコンクリートとの高い付着力を維持するための合
理的な形状即ち鋼繊維両端にそれぞれ波形に加工した異
形部を2乃至3個対称に配し、異形部を設けない鋼繊維
軸線部中央部の長さと鋼繊維の全長との比率が0.4〜
0.6の範囲内とすれば良いことが分かる。支圧面積係
数が0.005以下、即ち、異形部の山の高さが本発明
品より低い場合は、コンクリートとの付着力が極端に低
くなり、ひび割れ後はひび割れ面から鋼繊維が低い外力
でずるずると抜け出してくるため、結局曲げ靱性係数が
本発明品よりはるかに低くなり好ましくない。また、支
圧面積係数が0.005以下となると薄板剪断法では波
形の異形部の加工そのものが悪くなり、表面にかすかに
波形の模様がつく程度で外観上は波形の加工を行わない
ストレートな形状の鋼繊維と大差はない。支圧面積係数
が0.015以上、即ち、波形の異形部の山の高さが本
発明品より高い場合は、異形部とコンクリートとの付着
力が鋼繊維が破断する荷重より過大となり、ひび割れ発
生と同時にひび割れ面での鋼繊維が一挙に各個撃破的に
破断し、結果として曲げ靱性係数が極端に低下するため
好ましくない。
【0037】図8は、15×15×53cmの小型はり
試験体を用いた曲げタフネス試験における曲げ荷重Pと
試験体中央点でのたわみδとの関係を、本発明品の配合
No.2の場合と比較の鋼繊維による配合No. 7の場合に
ついて示した一例を示すグラフである。本発明の鋼繊維
によるSFRCの場合は、ひび割れ発生時の大きな歪解
放エネルギーをひび割れ面での鋼繊維の大きな伸びで吸
収して弱め、ひび割れ進展時は鋼繊維の伸びと鋼繊維の
異形部との高い付着力の両方で外力に抵抗して鋼繊維が
徐々に抜け出してくるため、結果として高い曲げ靱性性
能を得ることができる。一方、比較の鋼繊維を用いたも
のは、ひび割れ発生時にひび割れ面での鋼繊維の殆どが
各個撃破的に次々と破断するため耐力が急激に低下し曲
げ靱性係数も小さくなる。
【0038】本発明による鋼繊維の好適な形状および材
質は、以上述べたように、鋼繊維両端にそれぞれ波形に
加工する異形部の個数は2乃至3個を対称に配し、異形
部を設けない中央部の長さと鋼繊維の全長との比率は
0.4〜0.6となし、鋼繊維の幅は、0.8〜1.2
mm、鋼繊維の引張強度は60〜100kgf/m
2、鋼繊維の伸びは10〜25%の範囲内が好まし
い。鋼繊維の幅が0.8mmより小さいとコンクリート
中の鋼繊維の本数が増え曲げ強度の値は大きくなるが、
鋼繊維1本当たりの引張強度が低下するため、ひび割れ
発生時にひび割れ面で鋼繊維の何割かが破断して靱性が
低下するため好ましくない。鋼繊維の幅が1.2mmを
超えるとひび割れ発生時、進展時に鋼繊維が破断するこ
とはないが、コンクリート中での鋼繊維の本数が少なく
なることによりコンクリート全面を補強する効果が十分
に発揮できず、曲げ強度、曲げ靱性係数も低下するため
好ましくない。鋼繊維の伸びが10%未満だと、ひび割
れ発生時の大きな歪解放エネルギーを鋼繊維の伸びだけ
では吸収することが難しく、鋼繊維とコンクリートとの
付着力により解放エネルギーの大半を負担することにな
り、鋼繊維が破断すればSFRCとしての靱性も大幅に
低下する。鋼繊維が破断しないように異形部の個数を減
じたりすれば鋼繊維の破断する場合が多少減少するにし
てもその分コンクリートとの付着強度が低下して耐力お
よび靱性の向上には効果が小さくなる。また、鋼繊維の
伸びが25%を超えると、ひび割れ進展時に異形部が抜
け出す前に鋼繊維が破断することが多くタフネスが低下
するため好ましくない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、下記に示す有用な効果がもたらされる。
【0040】 本発明は、薄板剪断法による従来の覆
工用鋼繊維に比べて10〜25%と伸びの良い薄鋼板を
用いて設計基準強度360kgf/cm2 以上の高強度
コンクリートにおいて、強度および靱性とも優れたSF
RCとなる鋼繊維を提供することができる。
【0041】 更に、本発明による鋼繊維は、設計基
準強度が210〜240kgf/cm2 と通常のコンク
リート強度に対しても、ひび割れ発生時の歪エネルギー
を吸収するメカニズムが従来のものより優れているた
め、曲げ靱性係数で2〜3割、従来のものより高い粘り
強いSFRCとすることができる。本発明による鋼繊維
をコンクリートに混入することにより、コンクリートに
外力が作用した場合のSFRCに要求される性能を最大
限に発揮することができ、また、生産性が極めて高く実
用性の高い鋼繊維を提供することがきる。
【図面の簡単な説明】
【図1】モルタル試験体を用いた鋼繊維の引抜き試験を
示す説明図である。
【図2】鋼繊維引き抜き試験での鋼繊維1本当たりの吸
収エネルギーの概念を示すグラフである。
【図3】鋼繊維引き抜き試験から得られた鋼繊維の伸び
と鋼繊維が吸収するエネルギーを無次元化した吸収エネ
ルギー比との関係を示すグラフである。
【図4】鋼繊維引き抜き試験における伸びの違う領域に
ある鋼繊維の引き抜き荷重−滑り出し変位曲線の典型的
な例を示すグラフである。
【図5】この発明の実施の形態に係る鋼繊維の軸方向の
横断面図である。
【図6】薄板剪断法による鋼繊維の製造方法の概略を示
す側面図である。
【図7】波形の異形部を加工するための凹部を持つダイ
スを回転刃側より見た断面図である。
【図8】15×15×53cmの小型のSFRCはり試
験体による曲げ荷重−はり中央点のたわみ関係を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
1:軸線部 2:異形部 3:本発明による鋼繊維を用いたSFRCの曲げ荷重−
たわみ曲線 4:比較のための鋼繊維を用いたSFRCの曲げ荷重−
たわみ曲線 5:小型はり曲げタフネス試験を示す概略図 6:薄鋼板 7:ダイス 8:鋼繊維 9:モルタル試験体 10:鋼繊維が付着引き抜けするときの曲線 11:鋼繊維が破断するときの曲線 12:伸びが10%未満の鋼繊維に対する曲線 13:伸びが10から25%の範囲内にある鋼繊維に対
する曲線 14:伸びが25%を超えて大きい鋼繊維に対する曲線 15:回転刃 図1中のP:引き抜き荷重SF Pmax:鋼繊維の破断荷重 p:軸線部と異形部とが交互に現れるピッチ長さ h:凹部の深さ l:鋼繊維の長さ 図8中のP:曲げ荷重 δ:はり試験体中央点でのたわみ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 信行 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 金子 富康 神奈川県横浜市港北区根岸町35番地1 株 式会社サンゴ内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高張力薄鋼板を細く剪断加工して製造さ
    れるコンクリート補強用鋼繊維において、前記鋼繊維
    は、40〜60mmの長さを有し、0.8〜1.2mm
    の幅を有し、60〜100kgf/mm2 の引張強度を
    有し、10〜25%の伸びを有しており、前記鋼繊維の
    両端部には、波形に加工した異形部が対称に配されて設
    けられており、前記鋼繊維の中央部は異形部を設けない
    軸線部からなることを特徴とするコンクリート補強用鋼
    繊維。
  2. 【請求項2】 前記鋼繊維の全長に対する異形部を設け
    ない前記軸線部の長さの比が、0.4〜0.6の範囲内
    にあることを特徴とする請求項1記載のコンクリート補
    強用鋼繊維。
  3. 【請求項3】 波形に加工した前記異形部の支圧面積係
    数が、0.005〜0.015の範囲内にあることを特
    徴とする請求項1または2記載のコンクリート補強用鋼
    繊維。
  4. 【請求項4】 鋼繊維を適用するコンクリートの設計基
    準強度が、360kgf/cm2 以上の高強度コンクリ
    ートであることを特徴とする請求項1、2または3記載
    のコンクリート補強用鋼繊維。
JP23480597A 1997-08-29 1997-08-29 コンクリート補強用鋼繊維 Pending JPH1179806A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012529416A (ja) * 2009-06-12 2012-11-22 ナムローゼ・フェンノートシャップ・ベーカート・ソシエテ・アノニム 高伸長繊維
EP2440718B1 (en) 2009-06-12 2017-04-12 NV Bekaert SA Concrte structure comprising high elongation fibres with good anchorage
CN107935426A (zh) * 2017-10-31 2018-04-20 重庆工程职业技术学院 一种具有混凝土阻裂作用的金属结构

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JP2012529416A (ja) * 2009-06-12 2012-11-22 ナムローゼ・フェンノートシャップ・ベーカート・ソシエテ・アノニム 高伸長繊維
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