JP2012522071A - にじみ制御剤を含む顔料インクジェットインク - Google Patents

にじみ制御剤を含む顔料インクジェットインク Download PDF

Info

Publication number
JP2012522071A
JP2012522071A JP2012502191A JP2012502191A JP2012522071A JP 2012522071 A JP2012522071 A JP 2012522071A JP 2012502191 A JP2012502191 A JP 2012502191A JP 2012502191 A JP2012502191 A JP 2012502191A JP 2012522071 A JP2012522071 A JP 2012522071A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
biopolymer
inkjet ink
pigment
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012502191A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012522071A5 (ja
Inventor
イー.ヴァレンティーニ ホセ
ポール モリス グレゴリー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EIDP Inc
Original Assignee
EI Du Pont de Nemours and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by EI Du Pont de Nemours and Co filed Critical EI Du Pont de Nemours and Co
Publication of JP2012522071A publication Critical patent/JP2012522071A/ja
Publication of JP2012522071A5 publication Critical patent/JP2012522071A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/40Ink-sets specially adapted for multi-colour inkjet printing
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/32Inkjet printing inks characterised by colouring agents
    • C09D11/324Inkjet printing inks characterised by colouring agents containing carbon black
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D7/00Features of coating compositions, not provided for in group C09D5/00; Processes for incorporating ingredients in coating compositions
    • C09D7/40Additives
    • C09D7/65Additives macromolecular
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L33/00Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical, or of salts, anhydrides, esters, amides, imides or nitriles thereof; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L33/02Homopolymers or copolymers of acids; Metal or ammonium salts thereof

Abstract

本発明は、インクジェット印刷用のインクを提供する。このインクは水性ビヒクルと、自己分散性顔料と、にじみ制御剤としての有効量のバイオポリマーを含む。インクはたとえば普通紙上に印刷された場合に色間のにじみの減少を示す。

Description

[関連出願に対する相互参照]
本出願は、2009年3月24日出願の米国仮特許出願第61/162/804号からの35U.S.C.§119に基づく優先権を主張する。
本発明は、水性インクジェットインク、詳細には水性ビヒクルと自己分散性顔料とにじみ制御剤とを含む水性インクジェットインクに関する。
インクジェット印刷は、インクジェット小滴を紙などの基材上に被着させて所望の画像を形成するノンインパクト印刷プロセスである。インクジェットプリンタには、フルカラー印刷用に典型的にはシアン、マゼンタおよびイエローインク(CMY)を含むインクセットが具備されている。インクセットは一般的にブラックインクも含んでいる(CMYK)。
特に3原色または4原色を同時(またはほぼ同時に)印刷する能力を有するインクジェットプリンタについては、インクが比較的低い粘度を有しインクが広がる傾向をもつことを理由として、ある色から別の色へのにじみが、インクジェット印刷における1つの典型的な問題である。1つの印刷液体から隣接する印刷液体内へのこのようなにじみは、解像度の低い不明瞭な画像の生成を結果としてもたらす。
隣接する印刷液体のにじみを防ぐために、さまざまな方法が提案されてきた。1つの方法は2つの印刷液体を互いに一定距離を置いて適用して印刷液体の交じり合いあるいは混合が一切起こり得ないようにすることである。しかしながら、この方法では、解像度の低い画像が生成される。別の方法には、最初の液体が完全に乾燥するまで第2の印刷液体の適用を遅らせることが関与する。この方法は、非効率的であるために不利である。にじみを制御するさらに別のアプローチは、基材内への印刷液体の浸透速度を高めることにあるが、これは光学密度の低減をひき起こす。
米国特許第5,488,402号明細書は、2つの異なるカラーインク組成物間の色のにじみを防ぐための方法を開示しており、ここで第1のインクはアニオン性であり、1つ以上のカルボキシルおよび/またはカルボキシレート基を含む着色剤を含み、第2のインクは、2つのインク組成物間のにじみを防ぐために、第1のインク内の着色剤とイオン架橋して固体沈殿物を形成するように設計された沈殿剤を含んでいる。多価金属塩が、沈殿剤として有用なものとして開示されている。
米国特許第7,235,126号明細書は、非イオン性ポリマー添加剤を含むインクジェットインクを開示している。米国特許第5,977,209号明細書は、アルギン酸塩を含むインク組成物を開示している。しかしながら、これら2つの特許のいずれも、自己分散性顔料内でのアルギン酸塩の使用について開示していない。
インクセットの1つ以上のインク中で無機または有機塩を使用することでインクジェット印刷におけるにじみ特性が改善されたものの、インク中の塩濃度が高いことに由来するプリントヘッドに対する腐食およびインクの不安定さなどの欠点無く優れた印刷品質を提供するインクジェットインク調合物に対するニーズはなおも存在している。本発明は、改善されたにじみ特性および優れた光学密度を有する組成物を提供することによってこのニーズを満たすものである。
本発明の一実施形態は、水性ビヒクルと、自己分散性顔料と、にじみ制御剤としてのバイオポリマーとを含むインクジェットインクであって、前記バイオポリマーがグルロン酸およびマンヌロン酸構成単位で構成されている、インクジェットインクを提供する。
別の実施形態は、バイオポリマーが25,000〜250,000の範囲内の数平均分子量を有するアニオンポリマーであることを規定している。
別の実施形態は、バイオポリマー量が、インク総重量に基づいて0.1重量%〜5.0重量%の範囲内にあることを規定している。
別の実施形態は、バイオポリマー量が、インク総重量に基づいて0.20重量%であることを規定している。
別の実施形態は、バイオポリマー量が、インク総重量に基づいて0.40重量%であることを規定している。
別の実施形態は、バイオポリマー量が、インク総重量に基づいて0.50重量%であることを規定している。
別の実施形態は、自己分散性顔料が、アニオン親水性部分を含む自己分散性カーボンブラック顔料であることを規定している。
別の実施形態は、自己分散性カーボンブラック顔料上のアニオン親水性部分が、主として顔料表面に直接付着させられたカルボキシル基であることを規定している。
別の実施形態は、25℃で約20ダイン/cm〜約70ダイン/cmの範囲内の表面張力と25℃で約30cP未満の粘度を有することを規定している。
別の実施形態は、水性ビヒクルと、自己分散性顔料着色料とにじみ制御剤としてのバイオポリマーとを含むマゼンタ、イエロー、シアンおよびブラックインクを含むインクジェットインクセットであって、バイオポリマーがグルロン酸およびマンヌロン酸構成単位で構成されているインクジェットインクセットを提供している。
別の実施形態は、マゼンタ、イエローおよびシアンインクの各々が独立して選択された染料着色料を含むことを規定している。
本発明のこれらのおよびその他の特徴は、以下の詳細な説明を読むことにより当業者であればより容易に理解するものである。明確さを期して以上及び以下で別個の実施形態として記述されている本発明の一部の特徴は、単一の実施形態の中で組み合わせた形で提供されてもよい。逆に言うと、単一の実施形態に関して記述されている本発明のさまざまな特徴は、別個にまたは任意の下位組合せの形で提供されてもよい。
別段の明記または定義のないかぎり、本明細書中で使用されている全ての技術的および科学的用語は、本発明が関連する技術分野の当業者により一般的に理解される意味を有する。
別段の明記のないかぎり、全ての百分率、部分量、比率などは、重量に基づく。
量、濃度またはその他の値もしくはパラメータが、範囲、好ましい範囲または好ましい上限値と好ましい下限値一覧のいずれかとして示されている場合、これらは、範囲が別個に開示されているか否かには関わらず、任意の範囲上限または好ましい上限値と任意の範囲下限または好ましい下限値との任意の対で形成される全ての範囲を具体的に開示するものとして理解すべきである。数値範囲が本明細書中に記されている場合には、別途明記のないかぎり、この範囲はその端点およびその範囲内の全ての整数および分数を含むように意図されている。
1つの値または1範囲の1端点を記述するのに「約」という用語が使用される場合、開示は、言及された具体的値には端点を含むものと理解されるべきである。
本明細書内で使用される増強されたまたは改善された「印刷品質」に対する言及は、例えば摩擦堅牢度(指による摩擦)、水堅牢度(水の滴下)および油性汚れ堅牢度(蛍光ペンでのマーキング)を含め、印刷された画像の光学密度、光沢および明確度(DOI)ならびに堅牢度(印刷された画像からのインク除去に対する耐性)という一部の側面が増大していることを意味する。
本明細書内で使用する「SDP」という用語は、「自己分散性(self−dispersibleまたはself−dispersing)」顔料を意味する。
本明細書中で使用される「分散」という用語は、1つの相がバルク物質全体を通して分散させられた細分割粒子(多くの場合コロイドサイズ範囲)で構成され、これらの粒子が分散相または内部相であり、バルク物質が連続相または外部相である、2相系を意味している。
本明細書中で使用される「分散剤」という用語は、多くの場合コロイドサイズのものである極めて細かい固体粒子の均一かつ最大の分離を促進するように懸濁媒質に添加される表面活性剤を意味する。顔料については、最も多くの場合分散剤はポリマー分散剤であり、分散剤と顔料は通常分散用機器を用いて組合わされる。
本明細書中で使用される「OD」という用語は、光学密度を意味する。
本明細書中で使用される「光沢」という用語は、印刷された表面からの反射光の所見を意味し、通常、印刷基材は光沢紙である。
本明細書中で使用される「機能化度」という用語は、本明細書中でさらに記述されている方法に従って測定された、SDPの表面上に存在する単位表面積あたりの親水基の量を意味する。
本明細書中で使用される「水性ビヒクル」という用語は、水または水と少なくとも1つの水溶性または部分的水溶性(すなわちメチルエチルケトン)の有機溶媒(共溶媒)との混合物を意味する。
本明細書中で使用される「実質的に」という用語は、著しいレベルのもの、ほぼ全てであることを意味する。
本明細書中で使用される「ダイン/cm」という用語は、表面張力の単位であるセンチメートルあたりのダインを意味する。
本明細書中で使用される「cP」という用語は、粘度単位であるセンチポアズを意味する。
本明細書中で使用される「mPa.s」という用語は、粘度単位であるミリパスカル秒を意味する。
本明細書中で使用される「mN.m-1」という用語は、表面張力単位であるメートルあたりのミリニュートンを意味する。
本明細書中で使用される「EDTA」という用語は、エチレンジアミン四酢酸を意味する。
本明細書中で使用される「IDA」という用語は、イミノ二酢酸を意味する。
本明細書中で使用される「EDDHA」という用語は、エチレンジアミン−ジ(o−ヒドロキシフェニル酢酸)を意味する。
本明細書中で使用される「NTA」という用語は、ニトリロ三酢酸を意味する。
本明細書中で使用される「DHEG」という用語は、ジヒドロキシエチレングリシンを意味する。
本明細書中で使用される「CyDTA」という用語は、トランス−1,2−シクロヘキサンジアミン四酢酸を意味する。
本明細書中で使用される「DTPA」という用語は、ジエチレントリアミン−N,N,N’,N’’,N’’−五酢酸を意味する。
本明細書中で使用される「GEDTA」という用語は、グリコールエーテルジアミン−N,N,N’,N’−四酢酸を意味する。
本明細書中で使用されるSurfynol(登録商標)465は、Air Products(Allentown、PA、U.S.A.)製の界面活性剤である。
本明細書中で使用されるグリセレス26は、26という平均エトキシル化値を有するグリセリンのポリエチレングリコールエーテルである。
本明細書中で使用されるアクアゾール50は、2−エチルオキサゾリンのポリマーである。
本明細書中で使用される「RMSD」という用語は、二乗平均平方根偏差を意味する。
本明細書中で使用される「噴射性」という用語は、印刷中詰まりや偏向を起こさない優れた噴射特性を意味する。
別段の指摘のないかぎり、上述の化学物質は、Aldrich(Milwaukee、WI、U.S.A.)またはその他の類似の実験室化学物質供給業者から入手された。
本明細書中の材料、方法及び実施例は、明示的に記されている場合以外、単なる一例に過ぎず、限定的なものとして意図されていない。
ビヒクル
適切な水性ビヒクル混合物の選択は、所望の表面張力および粘度、選択された着色料、インクの乾燥時間およびインクを印刷する基材のタイプなどの具体的利用分野の要件により左右される。本発明において利用し得る水溶性有機溶媒の代表例は、米国特許第5,085,698号明細書中に開示されている。
水と水溶性溶媒の混合物が使用される場合、水性ビヒクルは典型的に、約30%〜約95%の水を含み、残り(すなわち約70%〜約5%)は水溶性溶媒である。本発明の組成物は、水性ビヒクルの総重量に基づいて、約60%〜約95%の水を含んでいてよい。
インク中の水性ビヒクルの量は、典型的に、インク総重量に基づいて、約70%〜約99.8%;具体的には約80%〜約99.8%の範囲内にある。
水性ビヒクルは、界面活性剤またはグリコールエーテルまたは1,2−アルカンジオールなどの浸透剤を含み入れることにより、高速浸透(急速乾燥)するように製造することができる。適切な界面活性剤としては、エトキシル化アセチレンジオール類(例えばAir Products製のSurfynols(登録商標)シリーズ)、エトキシル化第一級アルコール類(例えばShell製のNeodol(登録商標)シリーズ)および第二級アルコール類(例えばUnion Carbide製のTergitol(登録商標)シリーズ)、スルホスクシネート類(例えばCytec製のAerosol(登録商標)シリーズ)、オルガノシリコーン類(例えばWitco製のSilwet(登録商標)シリーズ)およびフルオロ界面活性剤(例えばDuPont製のZonyl(登録商標)シリーズ)が含まれる。
添加されるグリコールエーテルまたは1,2−アルカンジオールの量は、適正に決定されなければならないが、インク総重量に基づいて典型的には約1重量%〜約15重量%、より典型的には約2重量%〜約10重量%の範囲内にある。界面活性剤は、インク総重量に基づいて典型的には約0.01%〜約5%、そして具体的には約0.2%〜約2%の量で使用されてよい。
着色料
本発明の着色料は、自己分散性(self−dispersingまたはself−dispersible)顔料である。自己分散性顔料(または「SDP」)という用語は、別個の分散剤なく水性ビヒクル中で安定した形で顔料が分散できるようにする親水性の分散性付与基で化学的に修飾された表面を有する顔料粒子を意味する。「安定した形で分散される」とは、顔料が細分割され、均一に分布し、かつ粒子成長及び凝集に対する耐性を有することを意味する。
SDPは、官能基または官能基を含む分子を顔料の表面にグラフトさせることによって、または物理的処理(例えば真空プラズマ)によって、または化学的処理(例えばオゾン、次亜塩素酸などでの酸化)によって調製されてよい。単一のタイプのまたは複数のタイプの親水性官能基を1つの顔料粒子に結合させてよい。親水基は、水性ビヒクル中に分散させた場合に負の電荷をSDPに提供するカルボキシレートまたはスルフォネート基である。カルボキシレートまたはスルフォネート基は通常、一価および/または二価のカチオン性対イオンと会合させられる。SDPの製造方法は、周知であり、例えば米国特許第5,554,739号明細書および米国特許第6,852,156号明細書中に見出すことができる。
SDPは、カーボンブラックに基づくものなどの黒色顔料であっても、有色顔料であってもよい。インクジェットインク中で有用な色特性を有する顔料の例としては、ピグメントブルー15:3およびピグメントブルー15:4(シアン用);ピグメントレッド122およびピグメントレッド202(マゼンタ用);ピグメントイエロー14、ピグメントイエロー74、ピグメントイエロー95、ピグメントイエロー110、ピグメントイエロー114、ピグメントイエロー128およびピグメントイエロー155(イエロー用);ピグメントオレンジ5、ピグメントオレンジ34、ピグメントオレンジ43、ピグメントオレンジ62、ピグメントレッド17、ピグメントレッド49:2、ピグメントレッド112、ピグメントレッド149、ピグメントレッド177、ピグメントレッド178、ピグメントレッド188、ピグメントレッド255およびピグメントレッド264(レッド用);ピグメントグリーン1、ピグメントグリーン2、ピグメントグリーン7およびピグメントグリーン36264(グリーン用);ピグメントブルー60、ピグメントバイオレット3、ピグメントバイオレット19、ピグメントバイオレット23、ピグメントバイオレット32、ピグメントバイオレット36およびピグメントバイオレット38(ブルー用);およびカーボンブラックが含まれる。ただし、これらの顔料の一部は、SDPとしての調製に適していないかもしれない。本明細書中では、着色料は、Society Dyers and Colourists(Bradford、Yorkshire、UK)により制定され、The Color Index(第3版、1971年)に公開された「C.I.」呼称で言及されている。
本発明のSDPは、アニオン基の密度が顔料表面積1平方メートルあたり約3.5μmoles(3.5μmol/m2)未満そしてより具体的には約3.0μmol/m2未満である官能化度を有していてよい。約1.8μmol/m2未満そしてより具体的には約1.5μmol/m2未満の官能化度も同様に適切であり、一部の具体的タイプのSDPについては好ましいかもしれない。
分散後の有用な粒子サイズ範囲は、典型的には約0.005um〜約15umである。典型的には、顔料粒子サイズは、約0.005um〜約5um;そして具体的には約0.005um〜約1umの範囲内にあるべきである。動的光散乱により測定される平均粒子サイズは、約500nm未満、典型的には約300nm未満である。
インク中に存在する着色料の量は、インクの総重量にもとづいて、典型的には約0.1重量%〜約10重量%の範囲内そしてより典型的には約0.5重量%〜約8重量%の範囲内にある。
にじみ制御剤および他の添加剤
バイオポリマーにじみ制御剤は、1,4−結合Dマンヌロン酸(M)とそのC−5エピマーであるL−グルロン酸(G)残基のホモポリマーブロックで構成されている。これらのホモポリマーは、
Figure 2012522071
という構造式Iに示される通りの異なる配列またはブロックで共有結合される。
これらのバイオポリマーの実用種は、マクロシスチス(Macrocystis)、アスコフィラム(Ascophylulum)およびラミナリア(Laminaria)を含めた海藻から得られる。文献中では、海藻からバイオポリマーを生産するための異なるプロセスが記述されてきた。Standfordにより開発された当初のプロセスは、10%の含水炭酸カルシウムで海藻を浸軟させて海藻をゼラチン状の塊に崩壊させ、その後濾過し酸処理して不水溶性酸性ポリマー生成物を分離することから成る。このポリマーを水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは水酸化アンモニウムで中和させて、対応する水溶性塩に転換させることができる。これらの酸性ポリマーの酸化プロピレンエステルも同様に水溶性である。本発明で使用される典型的な市販のナトリウム塩またはエステルは、32,000〜220,000の範囲内の平均分子量を有する。バイオポリマー中のグルロン酸残基の濃度は、にじみを有効に制御するために50%超でなければならない。
バイオポリマーにじみ制御剤は、バイオポリマー無しの同じインクに比べてにじみを制御するのに有効な量で、インク中に含められる。典型的には、バイオポリマーは、インク総重量に基づいて少なくとも約0.2重量%のレベルでインク中に存在する。上限レベルは制限されないが、他のインク成分との相溶性などの考慮事項により決定される。一実施形態において、バイオポリマーは、インク総重量に基づいて0.1%〜5%の範囲内で存在する。別の実施形態において、バイオポリマーは、インク総重量に基づいて0.2%〜4%の範囲内で存在する。適切なにじみ制御剤レベルは、当業者によって日常的な実験を通して容易に決定できる。バイオポリマーは、例えばFMC Corporation、(Philadelphia、PA、U.S.A.)から市販されている。
その他の成分、添加剤は、それらがインクジェットインクの安定性及び噴射性と干渉しないかぎり、インクジェットインク内に調合されてもよい。これは、当業者によって日常的実験を通して容易に決定されてもよい。
一般に、表面張力および濡れ特性を調整するためにインクに対し界面活性剤が添加される。適切な界面活性剤には、以上のビヒクルの項で開示されたものが含まれる。界面活性剤はインクの総重量に基づく典型的には最高約5%の量で、そしてより典型的には最高2重量%の量で使用される。
エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、イミノ二酢酸(IDA)、エチレンジアミン−ジ(o−ヒドロキシフェニル酢酸)(EDDHA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、ジヒドロキシエチルグリシン(DHEG)、トランス−1,2−シクロヘキサンジアミン四酢酸(CyDTA)、ジエチレントリアミン−N,N,N’,N’’,N’’−五酢酸(DTPA)およびグリコールエーテルジアミン−N,N,N’,N’−四酢酸(GEDTA)およびそれらの塩などの金属イオン封鎖剤(またはキレート剤)の封入が、例えば重金属不純物の有害効果を無くするために有利であるかもしれない。
耐久性またはその他の特性を改善するために、インクにポリマーを添加してもよい。ポリマーはビヒクル中で可溶であるかまたは分散形態であり得、イオン性または非イオン性であり得る。可溶性ポリマーには、直鎖状ホモポリマーおよびコポリマーまたはブロックポリマーが含まれる。これらは同様に、グラフトまたは分枝状ポリマー、星形ポリマーおよびデンドリマーを含めた構造化ポリマーであり得る。分枝状ポリマーには、例えばラテックス、ヒドロゾルなどが含まれていてもよい。ポリマーは、フリーラジカル重合、基移動重合、イオン重合、縮合重合および他のタイプの重合を含めた(ただしこれらに限定されない)任意の公知のプロセスにより作製されてもよい。これらは、溶液重合、エマルジョン重合または懸濁重合プロセスによって作製されてもよい。典型的な部類のポリマー添加剤としては、アニオンアクリルポリマー、スチレンアクリルポリマーおよびポリウレタンポリマーが含まれる。
ポリマーが存在する場合、そのレベルはインクの総重量に基づく典型的に約0.01重量%〜約3重量%である。上限は、インク粘度またはその他の物理的制約条件により決定される。
インクセット
「インクセット」という用語は、インクジェットプリンタが射出するために装備された個々のインクまたは他の流体全体を意味している。インクセットは、典型的には、少なくとも3つの異なる色のインクを含む。例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)インクがCMYインクセットを形成する。より典型的には、インクセットは、例えばブラック(K)インクをCMYインクセットに追加してCMYKインクセットを形成することによって、少なくとも4つの異なる色のインクを含む。インクセットのマゼンタ、イエローおよびシアンインクは典型的に水性インクであり、着色料として染料、顔料またはその組合せを含んでいてもよい。このような他のインクは、一般的な意味で、当業者にとって周知のものである。
典型的なCMYKインクに加えて、インクセットは、異なる色のインク、例えばオレンジインク、グリーンインク、レッドインクおよび/またはブルーインクを含めた1つ以上の「色域拡大」インク、およびライトシアンおよびライトマゼンタなどのライト強度インクとフル強度インクの組合せを含んでいてもよい。このような他のインクは、一般的な意味で当業者にとって公知である。
典型的なインクセットは、マゼンタ、イエロー、シアンおよびブラックインクを含み、ここでブラックインクは、水性ビヒクル、自己分散性カーボンブラック顔料を含む本発明に係るインクである。具体的には、マゼンタ、イエローおよびシアンの各インク中の着色料は染料である。
インク特性
噴射速度、小滴の分離長さ、液滴サイズおよび流れ安定性は、インクの表面張力および粘度により大きく影響される。顔料インクジェットインクは、典型的に、25℃で約20ダイン/cm〜約70ダイン/cmの範囲内の表面張力を有する。粘度は、25℃で30cPという高いものであり得るが、典型的にはそれよりもやや低いものである。インクは、ドロップオンデマンド装置または連続装置のいずれについてもサーマルヘッドのための射出条件あるいは圧電素子の駆動周波数という広範な射出条件そしてノズルの形状およびサイズと適合性のある物理的特性を有する。インクは、インクジェット装置内で著しい詰まりを起こすことがないように長期間にわたる優れた貯蔵安定性を有していなければならない。その上、インクは、それと接触するインクジェット印刷装置の部品を腐食させてはならず、本質的に無臭でなくてはならない。
いずれかの特別な粘度範囲またはプリントヘッドに制約されるわけではないが、本発明のインクセットは、サーマルプリントヘッドにより必要とされるものなどの比較的低粘度の利用分野に特に適している。こうして、25℃における本発明のインクの粘度は、約7cP未満、典型的には約5cP未満そしてより典型的には約3.5cP未満であり得る。サーマルインクジェットアクチュエータは、インクの液滴を射出するのに瞬間的な加熱/気泡形成に依存しており、この液滴形成機序には一般的に比較的粘度の低いインクが必要とされる。
基材
本発明は、普通紙、例えば一般的な電子写真複写機用紙および写真用紙、光沢紙そしてインクジェットプリンタで使用される類似の紙に印刷するために特に有利である。
指示された成分を合わせて撹拌し、結果として得た混合物を濾過することにより、インクを調製した。以下の実施例で使用された水は、別段の明記のないかぎり脱イオン水であった。
分散1
米国特許第6,852,156号明細書中に記載されているプロセスにしたがってオゾンを用いてカーボンブラック(Degussa製S−160)を酸化させて、カーボンブラック顔料表面に直接付着したカルボン酸基を作り出した。水酸化カリウムを用いて処理済み顔料を中和させ、表面酸基をカリウム塩形態に転換した。中和した混合物を限外濾過により精製して、遊離酸、塩および汚染物質を除去した。混合物の導電率が安定し比較的恒常にとどまるまで脱イオン水で繰り返し洗浄することによって、混合物をさらに精製した。回収後、分散1は、自己分散性カーボンブラック顔料の20.5重量%の分散であった。
分散2
2.5:1の重量比でのカーボンブラック(Evonik Degussa(Frankfurt、DE)製Nipex(登録商標)180)およびカリウムで中和した分散剤2ブロック共重合体4//30/6MAA//BzMA/MAA(MAA=メタクリル酸:BzMA=ベンジルメタクリル酸)の水性プレミックスを、0.5mmのYTZ(登録商標)粉砕媒体を用いてビーズミル内で練磨した。練磨した分散を0.3ミクロンのPallフィルターを通して濾過して媒体を分離し、大型粒子を除去した。回収した分散を水で希釈して、約15重量%のカーボンブラック顔料の最終的分散を得た。
用紙
使用した用紙は、Cannon GF500(キャノン株式会社製)およびBusiness 4200(富士ゼロックス株式会社製)であった。これらはそれぞれ「Canon GF500」および「Xerox 4200」と呼ばれている。
光学密度
Canon PIXMA 4200プリンタを用いて上述の用紙上にインクを印刷した。基材上にインクジェットプリンタが印刷する被覆率は通常、プリンタソフトウエアによって制御され、プリンタの設定時に設定可能である。印刷は、100%の被覆率を目標とする選択された標準印刷モードで行った。この100%の被覆率の設定は、インクジェットプリンタが、印刷対象面積の少なくとも100%を被覆するのに十分な小滴/ドットを発射しなければならないことを意味する。その結果、通常ドットは広がり互いに部分的に重複することになる。100%被覆率で印刷された部域について報告された光学密度(OD)値は、Greytag−Macbeth AG(Regensdorf、Switzerland)製のGreytag Macbeth Spectrolinoスペクトロメーターで測定された値であった。
にじみの評価
3つのテストパターンを同じ枚葉紙上に作製した。第1のパターンでは、白色紙上に、隣接する色無しで幅約400ミクロンのベタ水平ブラックラインを作製した。(ブラック・オン・ホワイトと称し、K/Wと略す)。第2のパターンでは、類似の水平ブラックラインが、上縁部と下縁部の両方で、黄色のベタブロックと隣接する(ブラック・オン・イエローと称し、K/Yと略す)。第3のパターンでは、最初の2つのパターンの場合と類似した水平ブラックラインが、上縁部と下縁部の両方で赤色(イエロープラスマゼンタ)のベタブロックに隣接している(ブラック・オン・レッドと称し、K/Rと略す)。
次に、3つのパターンの各々におけるブラックラインの縁部尖鋭度を顕微鏡での画像分析によって評価した。顕微鏡に連結したモノクロカメラで、このラインのデジタル顕微鏡写真を撮影した。上縁部と下縁部の境界を、反射率閾値の分析によって判定した。各境界内の点を用いてライン縁部の最小二乗最良適合を表す直線を計算した。各々の縁部について、境界内の点の二乗平均平方根偏差(RMSD)を、最小二乗最良適合との関係において計算した(ミクロン単位、μ)。ライン縁部の分析が統計学的に有意なものとなるように、所与の枚葉紙上で十分な量および場所の点をサンプリングした。RMSDが小さいラインは、目視で鮮明に見え、一方RMSDが大きいラインは「不鮮明」または「ギザギザ」に見える。この方法は、異なる条件下で印刷したラインの相対的鮮明度(またはギザギザ度)を客観的に定量化する。
K/Wライン縁部(RMSD K/W)のむらは、隣接する色が全く無いことから「フェザリング」と呼ばれる。K/Yライン縁部(RMSD K/Y)のむらは、イエローまたはレッドへのブラックの「にじみ」とフェザリングの組合せである。本明細書で言及されている「にじみ」は、K/YラインについてはRMSD K/YマイナスRMSD K/Wとして、そしてK/RラインについてはRMSD K/RマイナスRMSD K/Wとして定量される。にじみの増加は、K/WのRMSDを超えるK/YまたはK/RのRMSDの増加である。
テストパターンをCanon PIXMA 4200プリンタで印刷した。水平ラインを作製するのに用いたブラックインクについては、実施例に記載されている。イエローおよびレッドの色ブロックを作製するのに使用されたイエローおよびマゼンタインクは、PIXMA 4200プリンタ用に製造された市販のCanon CLi−8YおよびCli−8Mインクであった。
RMSDは、紙の銘柄によって大きく変動するかもしれない。同じ銘柄内でも紙の連によって実質的な変動が存在することがある。日々の環境上の変動(例えば温度、湿度)も変動性の原因となり得る。このような変動性を最小限に抑えるために、所与のシリーズ内の全ての試験は同じ連からの紙を用いて同日に行われ、結果は5枚の異なる枚葉紙上の5つのテストパターンから平均される。
実施例1
下表1Aに列挙した成分を用いてインク1A〜1Eを調製した。インク1Aは、一切のにじみ制御剤が存在しない対照インクである。インク1Bは、0.1%の水溶性ポリマーアクアゾール50を含む。インク1C〜1Eは、さまざまな比率のグルロン酸とマンヌロン酸で構成されたバイオポリマーにじみ制御剤をさまざまな量で含んでいる。
Figure 2012522071
下表1Bに示す通り、SDPを含むインク(インク1B)に対して一般的な水溶性ポリマーを添加した結果、このポリマーを含まない同じインク(インク1A)に比べて、にじみが有意に増大した(より大きいK/YおよびK/Rにじみ値)。本発明のバイオポリマー添加剤の添加(インク1C〜1E)は、結果として、光学密度の損失をひき起こすことなくにじみを実質的に削減した(より小さいK/YおよびK/Rにじみ値)。キャノンおよびゼロックスの両方のプリンタで一貫性ある結果が得られた。
Figure 2012522071
実施例2
表2A中に列挙されている成分を用いてインク2A〜2Cを調製した。ポリマー分散剤を含む分散体である分散2を用いて、インク2A〜2Bを作製した。自己分散性カーボンブラック顔料を含む分散体である分散1を用いてインク2Cを作製した。インク2Aは、本発明のにじみ制御剤を含まない対照インクである。インク2Cは、存在するバイオポリマーの量が0.4%であるという点を除いてインク1Cに類似している。
Figure 2012522071
下表2Bに示されているように、ポリマー分散剤を含むインク(インク2B)にバイオポリマーを添加した結果、バイオポリマー添加剤を含まない同じインク(インク2A)に比べて控え目なにじみ制御がもたらされた。自己分散性顔料を含むインク(インク2C)にバイオポリマーを添加した結果、非自己分散性顔料を含むインク(インク2A)に比べて有意なにじみ制御と同時に光学密度の改善がもたらされた。キャノンおよびゼロックスの両方のプリンタで、一貫性ある結果が得られた。
Figure 2012522071

Claims (23)

  1. 水性ビヒクルと、自己分散性顔料と、にじみ制御剤としてのバイオポリマーとを含むインクジェットインクであって、前記バイオポリマーがグルロン酸およびマンヌロン酸の構成単位で構成されている、インクジェットインク。
  2. 前記バイオポリマーが25,000〜250,000の範囲内の数平均分子量を有するアニオンポリマーである、請求項1に記載のインクジェットインク。
  3. 前記バイオポリマー量が、インク総重量に基づいて0.1重量%〜5.0重量%の範囲内にある、請求項2に記載のインクジェットインク。
  4. 前記バイオポリマー量が、前記インク総重量に基づいて0.20重量%である、請求項2または3に記載のインクジェットインク。
  5. 前記バイオポリマー量が、前記インク総重量に基づいて0.4重量%である、請求項2または3に記載のインクジェットインク。
  6. 前記バイオポリマー量が、前記インク総重量に基づいて0.5重量%である、請求項2または3に記載のインクジェットインク。
  7. 前記自己分散性顔料が、アニオン親水性部分を含む自己分散性カーボンブラック顔料である、請求項2に記載のインクジェットインク。
  8. 前記自己分散性カーボンブラック顔料上の前記アニオン親水性部分が、主として前記顔料表面に直接付着させられたカルボキシル基である、請求項7に記載のインクジェットインク。
  9. 前記バイオポリマー量が、前記インク総重量に基づいて0.1重量%〜5.0重量%の範囲内にある、請求項8に記載のインクジェットインク。
  10. 前記バイオポリマー量が、前記インク総重量に基づいて0.20重量%である、請求項8または9に記載のインクジェットインク。
  11. 前記バイオポリマー量が、前記インク総重量に基づいて0.40重量%である、請求項8または9に記載のインクジェットインク。
  12. 前記バイオポリマー量が、前記インク総重量に基づいて0.5重量%である、請求項8または9に記載のインクジェットインク。
  13. 25℃で約20ダイン/cm〜約70ダイン/cmの範囲内の表面張力と25℃で約30cP未満の粘度を有する、請求項1に記載のインクジェットインク。
  14. 水性溶媒(vehicle)と、自己分散性顔料とにじみ制御剤としてのバイオポリマーとを含む、マゼンタ、イエロー、シアンおよびブラックインクを含むインクジェットインクセットであって、前記バイオポリマーがグルロン酸およびマンヌロン酸の構成単位で構成されているインクジェットインクセット。
  15. 前記マゼンタ、イエローおよびシアンインクの各々が独立して選択された染料着色料を含む、請求項14に記載のインクジェットインクセット。
  16. 前記バイオポリマーが、25,000〜250,000の範囲内の数平均分子量を有するアニオン性ポリマーである、請求項14または15に記載のインクジェットインクセット。
  17. 前記バイオポリマー量が、前記インク総重量に基づいて0.1重量%〜5.0重量%の範囲内にある、請求項14または15に記載のインクジェットインクセット。
  18. 前記自己分散性顔料が、アニオン性親水性部分を含む自己分散性カーボンブラック顔料である、請求項14または15に記載のインクジェットインクセット。
  19. 前記自己分散性カーボンブラック顔料上の前記アニオン性親水性部分が、主として顔料表面に直接付着させられたカルボキシル基である、請求項18に記載のインクジェットインクセット。
  20. 前記バイオポリマー量が、前記インク総重量に基づいて0.1重量%〜5.0重量%の範囲内にある、請求項19に記載のインクジェットインクセット。
  21. 前記バイオポリマー量が、前記インク総重量に基づいて0.2重量%である、請求項20に記載のインクジェットインクセット。
  22. 前記バイオポリマー量が、前記インク総重量に基づいて0.4重量%である、請求項20に記載のインクジェットインクセット。
  23. 前記バイオポリマー量が、前記インク総重量に基づいて0.5重量%である、請求項20に記載のインクジェットインク。
JP2012502191A 2009-03-24 2010-03-24 にじみ制御剤を含む顔料インクジェットインク Pending JP2012522071A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US16280409P 2009-03-24 2009-03-24
US61/162,804 2009-03-24
PCT/US2010/028418 WO2010111336A1 (en) 2009-03-24 2010-03-24 Pigmented inkjet ink comprising a bleed control agent

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012522071A true JP2012522071A (ja) 2012-09-20
JP2012522071A5 JP2012522071A5 (ja) 2013-05-02

Family

ID=42781459

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012502191A Pending JP2012522071A (ja) 2009-03-24 2010-03-24 にじみ制御剤を含む顔料インクジェットインク

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20110308427A1 (ja)
EP (1) EP2411229B1 (ja)
JP (1) JP2012522071A (ja)
WO (1) WO2010111336A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016176246A1 (en) * 2015-04-30 2016-11-03 E I Du Pont De Nemours And Company Cationic modified self-dispersing pigment dispersions

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05194884A (ja) * 1991-07-29 1993-08-03 Hewlett Packard Co <Hp> 熱インクジェット印刷のカラーブリード制御方法および熱インクジェットインク
JPH11269785A (ja) * 1997-12-30 1999-10-05 E I Du Pont De Nemours & Co インク/媒体組み合わせ物
JP2003105236A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Ricoh Co Ltd インクジェット記録用インク及びインクセット並びに記録方法及び記録装置
JP2003277655A (ja) * 2002-03-22 2003-10-02 Ricoh Co Ltd インクジェット記録用インク組成物及び記録方法
JP2006348304A (ja) * 1998-03-20 2006-12-28 Canon Inc インク、インクセット、インクカートリッジ、記録ユニット、画像記録装置および画像記録方法
JP2008019356A (ja) * 2006-07-13 2008-01-31 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット用インクセット、インクジェット用インクタンク、及び、インクジェット記録装置
JP2008137369A (ja) * 2006-04-18 2008-06-19 Ricoh Co Ltd インクジェット記録メディア、記録方法及び記録装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2868741A (en) * 1952-01-30 1959-01-13 Dick Co Ab Water base stencil duplicating ink
US5713989A (en) * 1995-09-14 1998-02-03 Hewlett-Packard Company Bleed alleviated aqueous pigment dispersion-based ink-jet ink compositions
JP3454024B2 (ja) * 1995-10-06 2003-10-06 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録用インク組成物及び記録方法
US5853465A (en) * 1997-03-24 1998-12-29 Hewlett-Packard Company Black-to-color bleed alleviation using non-specific ionic, pH, and colloidal effects
JP3185729B2 (ja) * 1997-11-07 2001-07-11 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置及び画像形成方法
JP2005008725A (ja) * 2003-06-18 2005-01-13 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット記録用インク、インクジェット記録用インクセット、それを用いたインクジェット記録方法並びにインクジェット記録装置
US7439034B2 (en) * 2004-06-01 2008-10-21 University Of Maryland Alginases, systems containing alginases and methods of cloning, purifying and/or utilizing alginases

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05194884A (ja) * 1991-07-29 1993-08-03 Hewlett Packard Co <Hp> 熱インクジェット印刷のカラーブリード制御方法および熱インクジェットインク
JPH11269785A (ja) * 1997-12-30 1999-10-05 E I Du Pont De Nemours & Co インク/媒体組み合わせ物
JP2006348304A (ja) * 1998-03-20 2006-12-28 Canon Inc インク、インクセット、インクカートリッジ、記録ユニット、画像記録装置および画像記録方法
JP2003105236A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Ricoh Co Ltd インクジェット記録用インク及びインクセット並びに記録方法及び記録装置
JP2003277655A (ja) * 2002-03-22 2003-10-02 Ricoh Co Ltd インクジェット記録用インク組成物及び記録方法
JP2008137369A (ja) * 2006-04-18 2008-06-19 Ricoh Co Ltd インクジェット記録メディア、記録方法及び記録装置
JP2008019356A (ja) * 2006-07-13 2008-01-31 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット用インクセット、インクジェット用インクタンク、及び、インクジェット記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20110308427A1 (en) 2011-12-22
WO2010111336A1 (en) 2010-09-30
EP2411229B1 (en) 2014-08-27
EP2411229A4 (en) 2013-08-28
EP2411229A1 (en) 2012-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5704423B2 (ja) インクジェット記録用インク組成物
JP4756293B2 (ja) 高級印刷方法
JP5767107B2 (ja) マゼンタインクジェットインクならびにその製造および使用方法
JP4683676B2 (ja) インクジェット・インク
JPH10272768A (ja) インクジェット用インクセット
JP4839504B2 (ja) インクジェット用水性顔料インクおよびインクジェット記録方法
JP3674498B2 (ja) 水性顔料インクセット
US7833336B2 (en) Pigmented inkjet ink comprising a bleed control agent
JP2012516912A (ja) 光学密度が増大したインクジェットインク
JP4560766B2 (ja) インクジェット記録用インク組成物
JP3915369B2 (ja) インクジェット記録方法およびインクジェット記録インク
US20130210992A1 (en) Method of preparing pigment dispersions
JP2002121434A (ja) インクジェット記録用水性カラーインクセット及びこれを用いたインクジェット記録方法
JP2009507992A (ja) インクジェットインクおよびインクセット
JP2010513672A (ja) インクジェットインク、インクセットおよびそれを使用した方法
US8398762B2 (en) Pigmented inkjet ink comprising a bleed control agent
JP3952348B2 (ja) 低吸液性印刷用紙に用いられるブラックインク組成物
JP2011508010A (ja) 自己分散性顔料を含む水性インクジェットインク
JP2010506967A (ja) インクジェットインク
JP2011509318A (ja) ブリード制御剤を含む水性インクジェットインク
WO2012166702A1 (en) Pigmented inkjet ink comprising hydrophilic polymer as a bleed control agent
JP4543295B2 (ja) 印刷方法
US7833337B2 (en) Aqueous inkjet ink comprising a bleed control agent
JP2012522071A (ja) にじみ制御剤を含む顔料インクジェットインク
US10196531B2 (en) Pigmented inkjet ink comprising dispersed polyurethane and olefin ionic copolymer

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130313

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130313

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140311

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141007

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20150107

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20150209

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150428