PCのような固定型端末機と異なり、携帯用端末機はサイズが小さいため、キーボードを効果的に配置し難い。また、頻繁なキーボードの使用等によってキーボード部分の故障が度々発生する。
仮想キーボードが携帯用端末機の情報入力手段の代替物として実施できる。例えば、仮想キーボードはタッチスクリーン上に仮想キーボードを表示し、ユーザーが仮想キーボードで所望のキーに触れると、そのキーに対応するキー値が入力される方式である。
図1は、携帯用端末機に備えられる従来の仮想キーボードを示した例示図である。仮想キーボード5は、携帯用端末機1に備えられるタッチスクリーン4画面上の一部領域または全体領域に表示される。この仮想キーボード5は、文字、数字または特殊文字等を選択できる多数個のキーを含む。前記キーは、四角形領域内に横及び縦に一定の間隔で配列されてマトリックス形態を成す。近年は、端末機を横向きにおいて使用できるように横方向に配置されるマトリックス形態の仮想キーボードが提供されてもいる。
ところが、このような従来の仮想キーボード5に含まれているキーのうち、ユーザーが容易にタッチし難いキーが存在する場合もある。なぜなら、従来の仮想キーボード5は、タッチスクリーン4上に単純な形態、例えば、四角形形態で表示されるだけで、ユーザーが楽に入力できる範囲は考慮されていなかったためである。
図2は、ユーザーが携帯用端末機1のタッチスクリーン4に表示されたキーに触れて情報を入力する一般的な動作を示した例示図である。
図1〜図2を参照すると、通常、ユーザーは携帯用端末機1を片手で持ったままその手の特定の指、例えば、親指7を動かしてタッチスクリーン4に表示されている所望のキーを選択して触れる。よって、図2に示したように、ユーザーの親指7が容易に移動できる移動範囲は、扇形領域だと言える。
図3は、本発明の好ましい実施例にかかる仮想キーボード提供装置を備える携帯用端末機の構成を示したブロック図である。携帯用端末機10は、タッチスクリーンモジュール22、仮想キーボード提供装置100、端末機制御部40及び多数個の機能モジュール50等を備えることができる。
タッチスクリーンモジュール22は、仮想キーボード提供装置100、端末機制御部40又は多数個の機能モジュール50等から転送される情報をディスプレイできるタッチスクリーン画面を提供する。また、外部(例えば、ユーザーの指、タッチペン等)からタッチスクリーン画面に接触する場合、その接触地点を感知して、感知された接触地点に対応する情報信号を生成して仮想キーボード提供装置100に出力する機能を行うことができる。
このようなタッチスクリーンモジュール22は、LCD(Liquid Crystal Display)等のようにディスプレイ画面を提供するディスプレイパネル、外部からの接触を感知できる感知手段、感知された接触地点に対応する情報信号を生成及び出力する信号処理回路等を備えることができる。
仮想キーボード提供装置100は、タッチスクリーンモジュール22と連動してタッチスクリーン画面に多様な形態の仮想キーボードをディスプレイし、ユーザーが仮想キーボードに接触することにより発生する情報信号をタッチスクリーンモジュール22から受信して端末機制御部40に転送できる。
好ましくは、前記仮想キーボードは、ユーザーの指または親指の移動領域を考慮して扇形形態で構成できる。例えば、前記仮想キーボードはユーザーが携帯用端末機10を握った状態で情報を入力するための特定の指、例えば、親指で情報を容易に入力できるように、親指の移動領域に対応する扇形領域内の少なくとも一部分に多数個のキーが配置され得る。
また、仮想キーボード提供装置100は、仮想キーボードのサイズをユーザーが設定できるサイズ設定ユーザーインターフェースをタッチスクリーン画面を通じて提供し、ユーザーインターフェースから入力される情報を基に仮想キーボードのサイズを調整した後、仮想キーボードをディスプレイすることもできる。
一方、仮想キーボード提供装置100は、ユーザーがタッチスクリーン画面で特定の接触またはドラッグ動作を行う場合、該当接触またはドラッグ動作によって仮想キーボードを選択したり、仮想キーボードの位置を移動させたり、或いは仮想キーボードの入力モードを転換することもできる。前記入力モードは、例えば、ハングル、英文、特殊文字等を入力できるモードを意味し得る。
端末機制御部40は、仮想キーボード提供装置100から伝達される情報信号に従って各機能モジュール50を制御できる。前記機能モジュール50は、携帯用端末機10の多様なサービス、例えば、文字転送サービス、マルチメディアサービス、ゲームサービス、無線インターネットサービス等を提供するために固有の機能を行うモジュールを意味し得る。
以下では、本発明の好ましい実施例による仮想キーボード提供装置100の詳細構成と機能及び動作手続きを詳しく説明する。
図4は、本発明の好ましい実施例にかかる仮想キーボード提供装置100の構成を示したブロック図である。
仮想キーボード提供装置100は、仮想キーボード情報データベース140、仮想キーボード処理モジュール120、仮想キーボードサイズ設定モジュール110及び制御モジュール101等を含み得る。前記要素(110〜140)間の相互動作および全体的なデータの流れは、制御モジュール101によって制御され得る。
前記仮想キーボード情報データベース140は、少なくとも一つの仮想キーボードを構成できる少なくとも一つの仮想キーボード構成情報を保存できる。前記仮想キーボード構成情報は、タッチスクリーン画面内で仮想キーボードの位置、仮想キーボードの領域情報、仮想キーボード内のキーの位置情報、入力モードによるキーの対応値、グラフィック情報等を含み得る。
本実施例の説明では、例えば、仮想キーボード情報データベース140が、相違する形態の4つの仮想キーボードを構成できる情報を保存すると仮定して説明する。例えば、仮想キーボード情報データベース140は、4つの仮想キーボード、例えば、第1仮想キーボード、第2仮想キーボード、第3仮想キーボード、第4仮想キーボードを構成できる4つの仮想キーボード構成情報、例えば、第1仮想キーボード構成情報、第2仮想キーボード構成情報、第3仮想キーボード構成情報及び第4仮想キーボード構成情報等を保存できる。
仮想キーボード処理モジュール120は、外部(例えば、ユーザー入力、端末機制御部40等)から入力される仮想キーボード要請信号に応答して、仮想キーボード情報データベース140から仮想キーボード構成情報を抽出し、抽出された仮想キーボード構成情報を基にタッチスクリーン画面に仮想キーボードをディスプレイする機能を行うことができる。
図5は、本発明の好ましい実施例にかかる仮想キーボード提供装置100によって提供される仮想キーボードの一形態である第1仮想キーボードを説明するための例示図である。
第1仮想キーボードVK1は、携帯用端末機10のタッチスクリーン20画面の右側下段部を中心点とする扇形領域内に多数個のキーが配列される形態で構成される。このような第1仮想キーボードVK1は、ユーザーが右利きの場合は、ユーザーが携帯用端末機10を縦に握った状態で右手親指でキーを容易に入力できるようにする。つまり、第1仮想キーボードVK1は、ユーザーが右手で携帯用端末機10を縦に握った状態で右手親指の移動領域である扇形領域に対応する仮想キーボードである。
仮想キーボード処理モジュール120は、仮想キーボード情報データベース140に保存された第1仮想キーボード構成情報を抽出し、抽出された第1仮想キーボード構成情報を基にタッチスクリーン20画面に第1仮想キーボードをディスプレイできる。
図6は、本発明の好ましい実施例にかかる仮想キーボード提供装置100によって提供される仮想キーボードの他の形態である第2仮想キーボードを説明するための例示図である。
図6に示したように、第2仮想キーボードVK2は携帯用端末機10のタッチスクリーン20画面の左側下段部を中心点とする扇形領域内に多数個のキーが配列される形態で構成される。このような第2仮想キーボードVK2は、ユーザーが左利きの場合、ユーザーが携帯用端末機10を縦に握った状態で左手親指でキーを容易に入力できるようにする。つまり、第2仮想キーボードVK2は、ユーザーが左手で携帯用端末機10を縦に握った状態で左手親指の移動領域である扇形領域に対応する仮想キーボードである。
仮想キーボード処理モジュール120は、仮想キーボード情報データベース140に保存された第2仮想キーボード構成情報を抽出し、抽出された第2仮想キーボード構成情報を基にタッチスクリーン20画面に第2仮想キーボードをディスプレイできる。
図7及び図8は、本発明の好ましい実施例にかかる仮想キーボード提供装置100によって提供される仮想キーボードのまた別の形態である第3仮想キーボード及び第4仮想キーボードを説明するための例示図である。
図7〜図8に示したように、仮想キーボード提供装置100は、第1仮想キーボード又は第2仮想キーボード以外にも応用可能なまた別の形態の仮想キーボードを提供できる。
例えば、図7に示したように、第3仮想キーボードVK3は、携帯用端末機10のタッチスクリーン20画面の右側上段部を中心点とする扇形領域内に多数個のキーが配列される形態で構成できる。仮想キーボード処理モジュール120は、仮想キーボード情報データベース140に保存された第3仮想キーボード構成情報を抽出し、抽出された第3仮想キーボード構成情報を基にタッチスクリーン20画面に第3仮想キーボードVK3をディスプレイできる。
また、図8に示したように、第4仮想キーボードVK4は、携帯用端末機10のタッチスクリーン20画面の左側上段部を中心点とする扇形領域内に多数個のキーが配列される形態で構成できる。仮想キーボード処理モジュール120は、仮想キーボード情報データベース140に保存された第4仮想キーボード構成情報を抽出し、抽出された第4仮想キーボード構成情報を基にタッチスクリーン20画面に第4仮想キーボードVK4をディスプレイできる。
仮想キーボード処理モジュール120は、仮想キーボード情報データベース140に多数個の仮想キーボードに対応する多数個の仮想キーボード構成情報が保存されている場合、仮想キーボード要請信号に応答して最初にディスプレイする仮想キーボードを設定できる設定機能を提供することもできる。
例えば、仮想キーボード処理モジュール120は、第1仮想キーボードVK1、第2仮想キーボードVK2、第3仮想キーボードVK3、第4仮想キーボードVK4等のうち、最初にディスプレイする仮想キーボードを選択できるユーザーインターフェースをタッチスクリーン20画面を通じてディスプレイできる。もし、ユーザーが右利きの場合、ユーザーは前記ユーザーインターフェースを使用して第1仮想キーボードVK1を選択できる。そうすると、前記ユーザーインターフェースは第1仮想キーボードVK1を最初にディスプレイする仮想キーボードとして設定できる。以降、仮想キーボード処理モジュール120は、仮想キーボード要請信号を受信する場合、前記第1仮想キーボードVK1に対応する第1仮想キーボード構成情報を仮想キーボード情報データベース140から抽出して、第1仮想キーボードVK1をタッチスクリーン20画面にディスプレイできる。
一方、仮想キーボード処理モジュール120は、ユーザーがタッチスクリーン20画面で特定した接触またはドラッグ動作を行う場合、該当接触またはドラッグ動作によって仮想キーボードを選択するか、仮想キーボードの位置を移動させたり、仮想キーボードの入力モードを転換することもできる。
ここで、前記仮想キーボードを選択するための接触またはドラッグ動作を、仮想キーボード選択動作と称することにする。前記仮想キーボードの位置を移動させるための動作を、仮想キーボード位置移動動作と称することにする。また、前記仮想キーボードの入力モードを転換するための動作を、入力モード選択動作と称することにする。
仮想キーボード処理モジュール120は、現在特定仮想キーボードがディスプレイされている状態で、ユーザーがタッチスクリーン20画面で仮想キーボード選択動作を行う場合、現在ディスプレイされている仮想キーボードの代わりに選択された仮想キーボードをタッチスクリーン画面にディスプレイできる。
より具体的には、仮想キーボード処理モジュール120は、タッチスクリーンモジュール22から他の仮想キーボードを選択する仮想キーボード選択動作が行われることを表す情報信号を受信すると、仮想キーボード情報データベース140から前記の選択された仮想キーボードに対応する仮想キーボード構成情報を抽出し、抽出された仮想キーボード構成情報を基にする情報を前記タッチスクリーンモジュール22に転送することにより、前記タッチスクリーン20画面に前記の選択された仮想キーボードをディスプレイできる。
図9は、タッチスクリーン20画面で仮想キーボードを選択するための仮想キーボード選択動作を説明するための例示図である。以下の図5〜図9を参照した説明において、タッチスクリーン20画面には現在図5に示された第1仮想キーボードVK1がディスプレイされていると仮定する。
図5〜図9を参照すると、現在タッチスクリーン20画面に第1仮想キーボードVK1がディスプレイされた状態で、第2仮想キーボードVK2を選択するための第2仮想キーボード選択動作は、第1仮想キーボードVK1内の特定領域から第2仮想キーボードVK2が位置する領域、例えば、図6に示したように、左側にドラッグする動作であり得る。
第3仮想キーボードVK3を選択するための第3仮想キーボード選択動作は、第1仮想キーボードVK1内の特定領域から第3仮想キーボードVK3が位置する領域、つまり、図7に示したように、左上側にドラッグする動作であり得る。また、第4仮想キーボードVK4を選択するための第4仮想キーボード選択動作は、第1仮想キーボードVK1内の特定領域から第4仮想キーボードVK4が位置する領域、つまり、図8に示したように、上側にドラッグする動作であり得る。
上述の通り、仮想キーボード選択動作は、現在ディスプレイされている仮想キーボード内の特定領域から選択しようとする仮想キーボードの領域にドラッグする動作であり得る。よって、同じ概念で現在タッチスクリーン20画面に第2仮想キーボードVK2がディスプレイされている場合、第2仮想キーボードVK2内の特定領域から右側、右上側、上側にドラッグする場合、第1仮想キーボードVK1、第3仮想キーボードVK3及び第4仮想キーボードVK4を選択できる。このようなタッチスクリーン20画面におけるドラッグを用いた仮想キーボードの選択は、多様な応用が可能である。
また、仮想キーボードの選択は、前記ドラッグ方式だけでなく、タッチスクリーン20画面内の特定領域を特定回数だけ連続的に接触する方式で具現することもでき、また、仮想キーボードの選択のための専用キーを用いる方式で具現することもできる。
一方、仮想キーボード処理モジュール120は、仮想キーボードの位置を移動させるための仮想キーボード位置移動動作によって、タッチスクリーン20画面にディスプレイされている仮想キーボードの位置を移動させることもできる。
さらに具体的に、仮想キーボード処理モジュール120は、タッチスクリーンモジュール22から特定領域に仮想キーボードを移動させるための仮想キーボード位置移動動作が行われることを示す情報信号を受信すると、仮想キーボードが移動する領域の情報、移動による各キーの位置(例えば座標値等)等を算出し、算出された情報によってタッチスクリーン20画面で仮想キーボードを移動させることができる。
図10は、仮想キーボード移動動作及びそれに応じて仮想キーボードを移動させる例を説明するための例示図である。
図5及び図10を参照すると、タッチスクリーン20画面に第1仮想キーボードがディスプレイされている状態で、第1仮想キーボードVK1内の特定領域から移動する位置にドラッグする動作が行われると、仮想キーボード処理モジュール120は第1仮想キーボードVK1を該当位置に移動させることができる。
好ましくは、仮想キーボード処理モジュール120は、タッチスクリーンモジュール22から受信される情報信号をリアルタイムで分析及び処理して、ドラッグ動作が行われる間、リアルタイムで移動する仮想キーボードをタッチスクリーン画面にディスプレイすることもできる。
例えば、第1仮想キーボードVK1がディスプレイされている状態で、ユーザーが第1仮想キーボードVK1の特定領域から左上側にドラッグ動作を行うと、仮想キーボード処理モジュール120は前記ドラッグ動作によってリアルタイムで移動する第1仮想キーボードVK1をタッチスクリーン20画面にディスプレイできる。このとき、ユーザーが特定領域でドラッグを中止すると、移動していた第1仮想キーボードVK1は該当地点で止まり、ユーザーは移動された仮想キーボードを利用して情報を入力することができる。一方、前記左上側へのドラッグ動作が続くと、第4仮想キーボードVK4を選択するための領域に到達できるが、この場合、リアルタイムで移動していた第1仮想キーボードVK1は第4仮想キーボードVK4に転換されてディスプレイされる場合もある。
このように、仮想キーボード処理モジュール120は、タッチスクリーンモジュール22から受信される情報信号をリアルタイムで分析及び処理して、ドラッグ動作が行われる間、リアルタイムで移動する仮想キーボードをタッチスクリーン20画面にディスプレイすることにより、ユーザーが仮想キーボードの移動または選択を容易に行うことができる。
一方、図5〜図8に示した仮想キーボードは、ユーザーが携帯用端末機を縦に握るか置いて使用し易い形態の仮想キーボードを例示的に示している。本発明の好ましい実施例によると、仮想キーボードはユーザーが携帯用端末機を横に握るか置いて使用し易い形態に構成することもできる。
図11は、仮想キーボード提供装置100によって提供される仮想キーボードのまた別の形態を例示的に示す例示図である。
仮想キーボード提供装置100は、携帯用端末機10を横向きに使用し易いように最適化された仮想キーボードVK5を提供することもできる。このために、仮想キーボード情報データベース140に保存されるそれぞれの仮想キーボード構成情報は、横向きに使用するためのキーの対応値及び縦向きに使用するためのキーの対応値を含むことができる。
仮想キーボード提供装置100は、ユーザーが横向き使用用仮想キーボード又は縦向き使用用仮想キーボードを選択できるように横/縦選択キーで提供するか、特定の接触動作またはドラッグ動作を横/縦選択動作として設定することもできる。この場合、仮想キーボード処理モジュール120は、横/縦選択キー又は横/縦選択動作によって仮想キーボード情報データベース140から情報を抽出して該当仮想キーボードをタッチスクリーン20画面にディスプレイできる。
一方、仮想キーボード処理モジュール120は、仮想キーボードの入力モードを転換するための入力モード転換動作によって、タッチスクリーン20画面にディスプレイされた仮想キーボードの入力モードを転換することもできる。前記入力モードは、ハングル、英文、特殊文字、数字等を入力するためのモードを意味し得る。例えば、前記入力モードは、ハングル入力モード、英文入力モード、特殊文字入力モード、数字入力モード等であり得る。
さらに具体的に、仮想キーボード処理モジュール120は、タッチスクリーンモジュール22から仮想キーボードの入力モードを転換するための入力モード転換動作が行われることを示す情報信号を受信すると、転換された入力モードによるキーの対応値を仮想キーボード情報データベース140から抽出して、抽出された値を基にタッチスクリーン20画面に転換された入力モードによるキー値をディスプレイできる。
仮想キーボード情報データベース140に保存されるそれぞれの仮想キーボード構成情報は、各入力モードによるキーの対応値を含み得る。例えば、それぞれの仮想キーボード構成情報は、ハングル入力モードによるキーの対応値、英文入力モードによるキーの対応値、数字入力モードによるキーの対応値、特殊文字入力モードによるキーの対応値等を含むことができる。
図12は、仮想キーボードの入力モードを転換するための入力モード転換動作を説明するための例示図であり、図5に示した第1仮想キーボードVK1の入力モードの転換を例示的に示している。
図12に示したように、第1仮想キーボードVK1の入力モードを転換するための入力モード転換動作は、タッチスクリーン20画面にディスプレイされる第1仮想キーボードVK1の領域内で右側または左側に丸くドラッグする動作であり得る。
第1仮想キーボードVK1は、右側へのドラッグ動作によって数字入力モードVK1−4、特殊文字入力モードVK1−3、英文入力モードVK1−2、ハングル入力モードVK1−1に順に転換できる。反対に、第1仮想キーボードVK1は、左側へのドラッグ動作によって英文入力モードVK1−2、特殊文字入力モードVK1−3、数字入力モードVK1−4及びハングル入力モードVK1−1に順に転換できる。
このような機能のために仮想キーボード情報データベース140に保存される第1仮想キーボード構成情報の各入力モードによるキーの対応値は、ハングル入力モードVK1−1による各キーの対応値、英文入力モードVK1−2による各キーの対応値、特殊文字入力モードVK1−3による各キーの対応値及び数字入力モードVK1−4による各キーの対応値を含むことができる。
前記入力モードのいずれかは、デフォルトに設定できる。例えば、ハングル入力モードVK1−1がデフォルトに設定されていると仮定すると、仮想キーボード処理モジュール120は第1仮想キーボードVK1を初めてタッチスクリーン画面にディスプレイする際、第1仮想キーボード構成情報でデフォルトに設定されているハングル入力モードVK1−1による各キーの対応値を抽出してディスプレイできる。以降、タッチスクリーンモジュール22から入力情報転換動作を示す情報信号が受信されると、該当転換する入力モードによる各キーの対応値を抽出してタッチスクリーンモジュール22に転送してタッチスクリーン画面に転換された入力モードの第1仮想キーボードVK1がディスプレイされるようにできる。
本発明の好ましい実施例にかかる仮想キーボードは、たとえタッチスクリーン画面上には扇形にディスプレイされても、概念的には図12に示したように、それぞれ固有の入力モードを有する扇形形態の仮想キーボードが多数個結合された円盤形態の仮想キーボードとも見なせる。つまり、多数個の入力モードを有する円盤形態の概念的な仮想キーボードを構成し、いずれかの入力モードを扇形形態にタッチスクリーン20画面にディスプレイするものである。
一方、ユーザー毎に親指の長さが異なったり、携帯用端末機10を握る方式が異なるため、ユーザー毎に使用し易い仮想キーボードのサイズが異なる。よって、仮想キーボード提供装置100は仮想キーボードのサイズをユーザーが望む大きさに設定できる機能を提供することもできる。このような機能は、仮想キーボードサイズ設定モジュール110によって提供できる。
仮想キーボードサイズ設定モジュール110は、仮想キーボードのサイズを設定するためのサイズ設定ユーザーインターフェースをタッチスクリーン20画面を通じて提供し、サイズ設定ユーザーインターフェースを通じて入力される情報を基に仮想キーボードのサイズ情報を設定した後、設定されたサイズ情報を仮想キーボード処理モジュール120に転送する機能を行うことができる。
このような仮想キーボードサイズ設定モジュール110は、前記サイズ設定ユーザーインターフェースを使用して特定ポイントの座標情報または特定領域の情報が入力され得る。仮想キーボードサイズ設定モジュール110は、前記の入力された特定ポイントの座標情報または特定領域の情報を基に仮想キーボードのサイズ情報を設定できる。
一方、サイズ設定ユーザーインターフェースは、サイズ設定を望む仮想キーボードの種類を選択する選択情報(例えば、サイズ設定を望む仮想キーボードが第1キーボードなのか、第2キーボードなのか等を選択する情報)が入力される場合もある。仮想キーボードサイズ設定モジュール110は、サイズ情報の決定時に、前記の入力された仮想キーボードの選択情報を考慮できる。
以下では、仮想キーボード提供装置100が仮想キーボードのサイズを設定し、設定されたサイズに従って仮想キーボードをタッチスクリーン20画面にディスプレイする構成について詳しく説明する。
図13は、仮想キーボードサイズ設定モジュール110によってタッチスクリーン20画面にディスプレイされるサイズ設定ユーザーインターフェースを図示する例示図である。
図13に示したように、サイズ設定ユーザーインターフェースは、ユーザーが携帯用端末機10を握った状態でユーザーの親指でタッチスクリーン画面内の特定ポイントに触れるように要請できる。また、図示してはいないが、サイズ設定ユーザーインターフェースは、サイズ調整を望む仮想キーボードの種類を選択することを要請することもできる。本説明では、右利きユーザーに有用な第1仮想キーボードVK1を選択したと仮定する。
ユーザーが特定ポイント、例えば、P1に触れると、仮想キーボードサイズ設定モジュール110は、前記P1の座標情報を基に第1仮想キーボードVK1が表示されるサイズ情報を設定する。例えば、仮想キーボードサイズ設定モジュール110は、中心点からP1の座標までを半径とする扇形形態の領域をサイズ情報として設定できる。仮想キーボードサイズ設定モジュール110は、前記の設定されたサイズ情報を仮想キーボード処理モジュール120に転送できる。
そうすると、仮想キーボード処理モジュール120は、仮想キーボード情報データベース140から第1仮想キーボードVK1を構成するための仮想キーボード構成情報を抽出し、前記仮想キーボードサイズ設定モジュール110から転送されるサイズ情報に合うように第1仮想キーボード構成情報を修正できる。例えば、仮想キーボード処理モジュール120は、第1仮想キーボードVK1の領域情報をサイズ情報に従って修正し、修正された領域情報を基に第1仮想キーボードVK1内のキーの位置等を算出してキーの位置を修正できる。そして、その修正された情報を基に、サイズを調整した仮想キーボードをタッチスクリーン画面にディスプレイできる。
図14は、仮想キーボード処理モジュール120によってサイズが調整された仮想キーボードを図示する例示図である。
図14に示したように、サイズ設定ユーザーインターフェースから入力されたP1と中心点までを半径R1とする扇形領域内に第1仮想キーボードVK1と類似する形態の仮想キーボードがディスプレイされる。
図15は、仮想キーボードサイズ設定モジュール110によってタッチスクリーン20画面にディスプレイされる他の形態のサイズ設定ユーザーインターフェースを図示する例示図である。
図15に示したように、サイズ設定ユーザーインターフェースは、ユーザーがタッチスクリーン20画面内に望む領域をドラッグ動作によって選択することを要請できる。また、前述のように、サイズ設定ユーザーインターフェースは、サイズ調整を望む仮想キーボードの種類を選択することを要請することもできる。本説明では、右利きユーザーに有用な第1仮想キーボードVK1を選択したと仮定する。
ユーザーが望む領域を選択するために、例えば、P2からP3を経てP4までをドラッグすると、仮想キーボードサイズ設定モジュール110は前記のドラッグされたラインを基に第1仮想キーボードVK1が表示されるサイズ情報を設定する。すると、仮想キーボード処理モジュール120は仮想キーボード情報データベース140から第1仮想キーボードVK1を構成するための仮想キーボード構成情報を抽出し、前記仮想キーボードサイズ設定モジュール110によって設定されたサイズ情報に合うように第1仮想キーボード構成情報を修正した後、ユーザーによって選択された領域に符合する仮想キーボードをディスプレイできる。
図16は、仮想キーボード処理モジュール120によってサイズが調整された仮想キーボードを図示する例示図である。
図16に示したように、サイズ設定ユーザーインターフェースから選択された領域、つまり、ユーザーがドラッグしたライン内の扇形領域内に第1仮想キーボードVK1と類似する形態の、サイズが調整された仮想キーボードがディスプレイされる。前記のサイズが調整された仮想キーボードは、本来の第1仮想キーボードVK1より更に大きな半径R2を有する大きな扇形形状の一部分であり、仮想キーボードの領域及び各キーの広さ/高さの比率も設定されたサイズに符合するように変形されたことが分かる。
一方、仮想キーボード処理モジュール120は、サイズが調整された仮想キーボードの構成情報を仮想キーボード情報データベース140に保存することもできる。例えば、仮想キーボード処理モジュール120は、サイズが調整された仮想キーボードを第6仮想キーボードに設定して仮想キーボード情報データベース140に保存できる。以降、ユーザーの要請があれば、前記の保存された第6仮想キーボードの構成情報を仮想キーボード情報データベース140から選択及び抽出してタッチスクリーン20画面にディスプレイできる。
以上にて説明したように、本発明の好ましい実施例にかかる仮想キーボード提供装置100によると、ユーザーが使用し易い形態の仮想キーボードを提供することができ、タッチスクリーン20画面で簡単な動作、例えば、タッチ又はドラッグ等を行うと、仮想キーボードの形態、位置、入力モード等を容易に選択または転換できるようにする。また、仮想キーボード提供装置100は仮想キーボードのサイズをユーザーの好み(例えば、ユーザーの手の大きさ及びユーザーが携帯用端末機を握る方法)によって、ユーザーが望むサイズに設定できるようにすることにより、ユーザーに最適化された仮想キーボードを提供することができる。
以下では、上述の仮想キーボード提供装置100を基にした仮想キーボード提供方法を説明する。
図17は、仮想キーボード提供装置100によって行われる仮想キーボード提供手続きを説明するためのフローチャートである。
図17に示したように、先ず仮想キーボード提供装置100は、ディスプレイする仮想キーボードを設定できるユーザーインターフェースをタッチスクリーン20画面を通じてディスプレイした後、前記ユーザーインターフェースから入力される情報によって特定仮想キーボードを選択する(段階:S1)。例えば、仮想キーボード提供装置100で提供できる仮想キーボードが多数個の場合、前記ユーザーインターフェースは、前記多数個の仮想キーボードのうち、望む仮想キーボードを選択するように要請し、入力される情報に対応する仮想キーボードを選択できる。一方、特定仮想キーボードがデフォルトに設定されていたり、特定仮想キーボードが予め設定されている場合は、前記段階S1は省略できる。
次いで、仮想キーボード提供装置100は仮想キーボード情報データベース140で表示する仮想キーボードに対応する仮想キーボード構成情報を抽出した後(段階:S2)、抽出された仮想キーボード構成情報を基にタッチスクリーン20画面に仮想キーボードをディスプレイする(段階:S3)。このとき、ディスプレイされる仮想キーボードは、扇形領域内の少なくとも一部分に多数個のキーが配列された形態の仮想キーボードであり得る。よって、ユーザーは携帯用端末機10を手に握ったままで、特定の指、例えば親指等を使用して望む情報を容易に入力できる。
一方、仮想キーボード提供装置100は、ユーザーがタッチスクリーン20画面で特定した接触またはドラッグ動作を行う場合、該当接触またはドラッグ動作によって仮想キーボードを選択したり、仮想キーボードの位置を移動させたり、或いは仮想キーボードの入力モードを転換することもできる。このような多様な機能については、前述の図9、図10及び図12等を参照した説明で詳しく記載している。
図18は、仮想キーボード提供装置100によって行われる仮想キーボードサイズ調整手続きを説明するためのフローチャートである。
図18に示したように、先ず、仮想キーボード提供装置100は仮想キーボードのサイズを設定するためのサイズ設定ユーザーインターフェースを、タッチスクリーン20画面を通じて提供できる(段階:S11)。ここで、前記サイズ設定ユーザーインターフェースは、特定ポイントまたは特定領域を選択することを要請する情報をディスプレイできる。すると、ユーザーは前記タッチスクリーン20画面で接触動作またはドラッグ動作等を行うことにより、特定ポイント又は特定領域を選択できる。
一方、サイズ設定ユーザーインターフェースは、サイズ設定を望む仮想キーボードをユーザーが選択するようにする情報をディスプレイすることもできるが、この場合、ユーザーはサイズ設定を望む仮想キーボードを選択することもできる。
次いで、仮想キーボード提供装置100は、前記サイズ設定ユーザーインターフェースから入力される情報、例えば、特定ポイントまたは特定領域の情報を基に仮想キーボードのサイズ情報を設定できる(段階:S12)。一方、前記サイズ設定ユーザーインターフェースから仮想キーボードの選択情報が入力された場合、仮想キーボード提供装置100は前記サイズ情報の設定時に選択された仮想キーボードの種類を考慮することができる。
次に、仮想キーボード提供装置100は、仮想キーボード情報データベース140から仮想キーボード構成情報を抽出し、前記の設定されたサイズ情報に従って仮想キーボード構成情報を修正する(段階:S13)。例えば、仮想キーボード提供装置は、設定されたサイズ情報に従って仮想キーボードの領域情報を修正し、修正された領域情報を基に仮想キーボード内のキーの位置等を算出してキーの位置等を修正できる。
次いで、仮想キーボード提供装置100は、修正された仮想キーボード構成情報を基にタッチスクリーン20画面に設定されたサイズ情報に合うようにサイズを調整した仮想キーボードをディスプレイできる(段階:S14)。一方、仮想キーボード提供装置100は、修正された仮想キーボード構成情報を仮想キーボード情報データベース140に保存できる(段階:S15)。
本明細書は、多くの限定を含むが、これらは本発明の、またはクレームであり得るものの範疇を制限するものと解釈してはならなく、単に特定発明の特定実施例に限定できる特徴の説明と解釈しなければならない。また、個別的な実施例のコンテンツとして本明細書に説明されたある特徴は、単一実施例で組み合わせて実施できる。反対に、単一実施例のコンテンツとして説明された多様な特徴はまた、複数の実施例で個別的に、又はある適切なサブ−組み合わせで実施できる。さらに、たとえ特徴がある組み合わせで動作すると上で説明されていてクレームとして説明できるとしても、クレームの組み合わせで一つ以上の特徴は、あるケースにおいて前記組み合わせから削除することもでき、前記クレームの組み合わせは、サブ−組み合わせ又はサブ−組み合わせの変形を指す場合もある。
一方、動作が図面に特定順序で示されていても、これは前記動作が図示された特定順序でまたは順次的に行われることを、又は全ての図示された動作が好ましい結果を得るために必要だと理解してはならない。ある環境でマルチタスク及び並列処理は有利であり得る。さらに、前記で説明した実施例の多様システム構成要素の分離は、全ての実施例における分離を必要とすると理解してはならない。
但し、幾つかの実施例と例を開示し、他の実施、改善及び変形が本出願で説明されており、開示されているものを基に作られ得る。