JP2004341813A - 入力装置表示制御方法及び入力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】個人差に対応させてキーの表示位置等を変更し、しかも、「誤入力」を前提としないアルゴリズムを採用して、利用当初からキータッチミスを発生しにくい仮想キーボード(入力装置)を提供する。
【解決手段】少なくとも1個以上のキーで構成された入力装置を画面に表示する入力装置表示制御方法において、前記画面上のタッチ座標を検出するタッチ座標検出工程(S24)と、前記タッチ座標が前記キーの表示範囲に含まれているか否かを判定する第1判定工程(S21)と、前記第1判定工程の判定結果が肯定(YES)の場合に前記タッチ座標と当該キーの表示座標とのずれ(Δh)を計測するずれ計測工程(S25)と、該ずれがゼロまたは抑制される方向に当該キーの表示座標を変更する表示座標変更工程(S28)とを含む。
【選択図】 図9
【解決手段】少なくとも1個以上のキーで構成された入力装置を画面に表示する入力装置表示制御方法において、前記画面上のタッチ座標を検出するタッチ座標検出工程(S24)と、前記タッチ座標が前記キーの表示範囲に含まれているか否かを判定する第1判定工程(S21)と、前記第1判定工程の判定結果が肯定(YES)の場合に前記タッチ座標と当該キーの表示座標とのずれ(Δh)を計測するずれ計測工程(S25)と、該ずれがゼロまたは抑制される方向に当該キーの表示座標を変更する表示座標変更工程(S28)とを含む。
【選択図】 図9
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力装置表示制御方法及び入力装置に関する。詳しくは、コンピュータなどの電子機器に文字列等を入力するために用いられる装置であって、特に画面上にイメージ(画像)として表示される仮想キーボード(またはグラフィカルキーボード)とも称される入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、コンピュータなどの電子機器に文字列等を入力するための入力デバイスとして、電子機器本体にケーブルを介して接続(ワイヤレス接続のものもある)される機械式キーボードが用いられてきたが、たとえば、携帯型のコンピュータなどにおいては、キーボードを持ち運んだり、ケーブルを接続したりする煩わしさから逃れるために、上記の“仮想キーボード”を用いることがある。本明細書において、単に「入力装置」や「キーボード」という場合は、この仮想キーボードを指すものとする。
【0003】
図16は、従来例を示す図である。この図において、コンピュータ1は、薄型平面筐体2の正面にタッチパネル付の液晶ディスプレイパネル3を備え、イメージ(画像)による仮想キーボード7を表示している。コンピュータ1は、現在、ユーザ(利用者ともいう)の文字入力待ちの状態(文字の入力位置がカーソル4で示されている。)にある。この状態でユーザの両手(左手5、右手6)をホームポジションにして、親指を除く両手の各4指で、液晶ディスプレイパネル3に表示される仮想キーボード7の特定のキーにタッチすると、画面上に、このキーに対応する文字が表示されるようになっている。なお、仮想キーボード7は、ホームポジジョンのまま継続して操作することを前提にしている。
【0004】
しかしながら、このような仮想キーボードは、単なるイメージ(画像)にすぎないため、機械式キーボードと違ってキーの感触がなく、このため、しばしば隣のキーを押してしまうなどの誤操作を招くことがある。そこで、このような誤操作を解消するために、仮想キーボードのキー配列においてキーの境界領域へのタッチを検出し、その後の修正操作にしたがって、この境界領域がタッチされたとき、どちらのキーに属するかを決定したり(特許文献1参照)、タッチ入力の受付範囲を調整したりする(特許文献2参照)技術が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−330175号公報(〔0066〕−〔0088〕、
第1、4、5、19、20図)
【特許文献2】
特開2000−66817号公報(〔0018〕−〔0020〕、
第2、3、4図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来例による誤操作の解消については、次の問題点があった。
【0007】
たとえば、図16において、特許文献1に開示されている方法では、ホームポジションのときの左右の人差し指のタッチ位置に対応させて、左右二つに分割された仮想キーボード7の各々(左キーボード部7aと右キーボード部7b)の表示位置、厳密には、左キーボード部7aのポイントキー(たとえば“G”キー)の表示位置と右キーボード部7bのポイントキー(たとえば“H”キー)の表示位置を制御するものの、ユーザの指の長さは様々である(個人差がある)から、左キーボード部7aと右キーボード部7bの全てのキーの位置やキーの大きさなどを各ユーザ毎に最適化することができず、結局、誤入力を否めない。
【0008】
また、特許文献2に開示されている方法では、標準状態の仮想キーボードを操作中に、▲1▼任意の文字(便宜的にアルファベットの“G”)を入力し、▲2▼その文字列を削除(たとえば、後退キーを押す)してから、▲3▼修正文字(便宜的にアルファベットの“F”)を再入力するといった文字列修正動作が行われた場合は、本来であれば標準状態の仮想キーボードの“F”キーを押すべきところ、間違って隣の“G”キーを押してしまったと判断し、この場合は“F”キーの入力受付範囲を拡大するように「学習」し、その学習結果を反映した仮想キーボードを表示するようにしているが、これは、明らかに「誤入力」を前提とした制御であるから、ユーザは、ある程度のキータッチミスを我慢しなければならない。
【0009】
したがって、本発明は、ユーザ個々の指の長さや操作感覚の違い(個人差)に対応させてキーの表示位置等を変更し、しかも、「誤入力」を前提としないアルゴリズムを採用して、利用当初からキータッチミスを発生しにくい仮想キーボード(入力装置)を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明に係る入力装置表示制御方法は、少なくとも1個以上のキーで構成された入力装置を画面に表示する入力装置表示制御方法において、前記画面上のタッチ座標を検出するタッチ座標検出工程と、前記タッチ座標が前記キーの表示範囲に含まれているか否かを判定する第1判定工程と、前記第1判定工程の判定結果が肯定(YES)の場合に前記タッチ座標と当該キーの表示座標とのずれを計測するずれ計測工程と、該ずれがゼロまたは抑制される方向に当該キーの表示座標を変更する表示座標変更工程とを含むことを特徴とする。
この発明では、ユーザ個々の指の長さや操作感覚の違い(個人差)によって発生する、タッチ座標とキー表示座標とのずれが計測され、そのずれがゼロまたは抑制される方向に当該キーの表示座標が変更される。したがって、キータッチミスを発生しにくい仮想キーボード(入力装置)を実現できる。しかも、この発明では、後退キーなどの文字訂正動作を必要としないため、つまり、「誤入力」を前提としないアルゴリズムを採用しているため、利用当初からキータッチミスを発生しにくい仮想キーボード(入力装置)とすることができる。
請求項2記載の発明に係る入力装置表示制御方法は、少なくとも2個以上のキーで構成された入力装置を画面に表示する入力装置表示制御方法において、前記画面上のタッチ座標を検出するタッチ座標検出工程と、前記タッチ座標が前記キーの表示範囲に含まれているか否かを判定する第1判定工程と、前記第1判定工程の判定結果が否定(NO)の場合に前記タッチ座標が前記キーとキーの間の境界領域に含まれているか否かを判定する第2判定工程と、前記第2判定工程の判定結果が肯定(YES)の場合にその境界領域に隣接する2個以上のキーのいずれかをその境界領域に属するみなしキーとするみなし工程と、前記第1判定工程の判定結果が肯定(YES)の場合に前記タッチ座標と当該キーの表示座標とのずれを計測し、または、前記第2判定工程の判定結果が肯定(YES)の場合に前記タッチ座標と前記みなしキーとのずれを計測するずれ計測工程と、該ずれがゼロまたは抑制される方向に当該キーの表示座標を変更する表示座標変更工程とを含むことを特徴とする。
この発明では、請求項1記載の発明の作用に加えて、さらに、キーとキーの間の境界領域へのタッチ操作も考慮し、その境界領域に隣接する複数のキーのいずれかを、その境界領域に属するキーとみなして、その表示位置を変更することができる。したがって、誤って境界領域にタッチした場合であっても、ユーザにキータッチミスを体感させることはない。
請求項3記載の発明に係る入力装置表示制御方法は、請求項1または請求項2いずれかに記載の入力装置表示制御方法において、前記表示座標変更工程は、前記ずれ計測工程で計測されたずれを累計して、その累計値が所定値を上回ったときに、該累計値がゼロまたは抑制される方向に当該キーの表示座標を変更することを特徴とする。
この発明では、ずれの累計値が所定値を上回ったときにのみキー表示位置を変更するので、頻繁な表示位置変更を回避し、画面表示のぎくしゃく感を無くすことができる。
請求項4記載の発明に係る入力装置表示制御方法は、請求項1乃至請求項3いずれかに記載の入力装置表示制御方法において、前記表示座標変更工程におけるキーの表示座標変更は、当該キーの水平位置変更、当該キーの表示角度変更、当該キーの表示範囲の拡大縮小、当該キーの表示形状変更のいずれかまたはそれらの組み合わせであることを特徴とする。
この発明では、ユーザのキー操作の癖に合わせて、よりキータッチが少なくなるように、キーの表示変更が行われる。
請求項5記載の発明に係る入力装置表示制御方法は、請求項1乃至請求項4いずれかに記載の入力装置表示制御方法において、さらに、前記入力装置の利用者を特定する利用者特定工程を含み、前記ずれ計測工程及び前記表示座標変更工程は、各利用者毎に各々の処理を行うことを特徴とする。
この発明では、利用者毎にキーの表示変更が行われるので、マルチユーザ環境に好適なものとすることができる。
請求項6記載の発明に係る入力装置表示制御方法は、請求項1乃至請求項5いずれかに記載の入力装置表示制御方法において、さらに、前記入力装置の利用者に対して配列が異なる複数の入力装置を提示してそのうちの一つの入力装置の選択を促す入力装置選択工程を含むことを特徴とする。
この発明では、利用者ごとに使いやすい入力装置を選択使用することができる。
請求項7記載の発明に係る入力装置は、画面上に表示される少なくとも1個以上のキーで構成された入力装置において、前記画面上のタッチ座標を検出するタッチ座標検出手段と、前記タッチ座標が前記キーの表示範囲に含まれているか否かを判定する第1判定手段と、前記第1判定手段の判定結果が肯定(YES)の場合に前記タッチ座標と当該キーの表示座標とのずれを計測するずれ計測手段と、該ずれがゼロまたは抑制される方向に当該キーの表示座標を変更する表示座標変更手段とを備えることを特徴とする。
この発明では、ユーザ個々の指の長さや操作感覚の違い(個人差)によって発生する、タッチ座標とキー表示座標とのずれが計測され、そのずれがゼロまたは抑制される方向に当該キーの表示座標が変更される。したがって、キータッチミスを発生しにくい仮想キーボード(入力装置)を実現できる。しかも、この発明では、後退キーなどの文字訂正動作を必要としないため、つまり、「誤入力」を前提としないアルゴリズムを採用しているため、利用当初からキータッチミスを発生しにくい仮想キーボード(入力装置)とすることができる。
請求項8記載の発明に係る入力装置は、画面上に表示される少なくとも少なくとも2個以上のキーで構成された入力装置において、前記画面上のタッチ座標を検出するタッチ座標検出手段と、前記タッチ座標が前記キーの表示範囲に含まれているか否かを判定する第1判定手段と、前記第1判定手段の判定結果が否定(NO)の場合に前記タッチ座標が前記キーとキーの間の境界領域に含まれているか否かを判定する第2判定手段と、前記第2判定手段の判定結果が肯定(YES)の場合にその境界領域に隣接する2個以上のキーのいずれかをその境界領域に属するみなしキーとするみなし手段と、前記第1判定手段の判定結果が肯定(YES)の場合に前記タッチ座標と当該キーの表示座標とのずれを計測し、または、前記第2判定手段の判定結果が肯定(YES)の場合に前記タッチ座標と前記みなしキーとのずれを計測するずれ計測手段と、該ずれがゼロまたは抑制される方向に当該キーの表示座標を変更する表示座標変更手段とを備えることを特徴とする。
この発明では、請求項7記載の発明の作用に加えて、さらに、キーとキーの間の境界領域へのタッチ操作も考慮し、その境界領域に隣接する複数のキーのいずれかを、その境界領域に属するキーとみなして、その表示位置を変更することができる。したがって、誤って境界領域にタッチした場合であっても、ユーザにキータッチミスを体感させることはない。
請求項9記載の発明に係る入力装置は、請求項7または請求項8いずれかに記載の入力装置において、前記表示座標変更手段は、前記ずれ計測手段で計測されたずれを累計して、その累計値が所定値を上回ったときに、該累計値がゼロまたは抑制される方向に当該キーの表示座標を変更することを特徴とする。
この発明では、ずれの累計値が所定値を上回ったときにのみキー表示位置を変更するので、頻繁な表示位置変更を回避し、画面表示のぎくしゃく感を無くすことができる。
請求項10記載の発明に係る入力装置は、請求項7乃至請求項9いずれかに記載の入力装置において、前記表示座標変更手段におけるキーの表示座標変更は、当該キーの水平位置変更、当該キーの表示角度変更、当該キーの表示範囲の拡大縮小、当該キーの表示形状変更のいずれかまたはそれらの組み合わせであることを特徴とする。
この発明では、ユーザのキー操作の癖に合わせて、よりキータッチが少なくなるように、キーの表示変更が行われる。
請求項11記載の発明に係る入力装置は、請求項7乃至請求項10いずれかに記載の入力装置において、さらに、前記入力装置の利用者を特定する利用者特定手段を備え、前記ずれ計測手段及び前記表示座標変更手段は、各利用者毎に各々の処理を行うことを特徴とする。
この発明では、利用者毎にキーの表示変更が行われるので、マルチユーザ環境に好適なものとすることができる。
請求項12記載の発明に係る入力装置は、請求項7乃至請求項11いずれかに記載の入力装置において、さらに、前記入力装置の利用者に対して配列が異なる複数の入力装置を提示してそのうちの一つの入力装置の選択を促す入力装置選択手段を備えることを特徴とする。
この発明では、利用者ごとに使いやすい入力装置を選択使用することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、平面型コンピュータへの適用を例にして、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明における様々な細部の特定ないし実例および数値や文字列その他の記号の例示は、本発明の思想を明瞭にするための、あくまでも参考であって、それらのすべてまたは一部によって本発明の思想が限定されないことは明らかである。また、周知の手法、周知の手順、周知のアーキテクチャおよび周知の回路構成等(以下「周知事項」)についてはその細部にわたる説明を避けるが、これも説明を簡潔にするためであって、これら周知事項のすべてまたは一部を意図的に排除するものではない。かかる周知事項は本発明の出願時点で当業者の知り得るところであるので、以下の説明に当然含まれている。
【0012】
図1は、実施の形態の入力装置を適用するコンピュータの外観図である。この図において、コンピュータ20は、持ち運び可能な大きさ(たとえば、A4サイズやA5サイズ程度)の薄型平面筐体21の正面にタッチパネル付の液晶ディスプレイパネル22を備え、さらに、筐体21にタッチペン23の保持溝24を形成すると共に、電源スイッチ25、電源表示灯26、ハードディスクアクセス灯27、周辺機器接続端子28及び外部電源端子29などを備えている。
【0013】
コンピュータ20は、通常は外部電源端子29から供給される外部電源で動作するが、内部に外部電源で充電されるバッテリを備えており、しかも、その液晶ディスプレイパネル22に仮想キーボードを表示できるようになっているため、本体(筐体21)だけでも十分に利用可能である。
【0014】
また、所望により、インターフェース用端子28に各種の周辺機器を接続して使用することもできる。使用可能な周辺機器には、たとえば、機械式キーボード、マウス、フレキシブルディスクドライブ装置、ハードディスクドライブ装置、光ディスクドライブ装置、ネットワーク接続装置、プリンタ、スキャナ、画像読み取り装置など多種多様なものがある。これらの周辺機器の代表的なインターフェースは、たとえば、USB(Universal Serial Bus)であるので、周辺機器接続端子28をUSBにしておけば、所望により、機械式キーボードやマウスを接続して入力操作の効率を高めることができる。
【0015】
なお、本実施の形態のポイントは仮想キーボードの改良にある。このため、以下の説明では、機械式キーボードやマウスを使わない利用形態、つまり、本体(筐体21)だけの利用を想定する。
【0016】
図2は、コンピュータ20の概念的なブロック構成図である。この図において、コンピュータ20は、基本プログラム(オペレーティングシステム)や各種の応用プログラム(アプリケーションプログラム)など(以下、これらを総称してソフトウェアリソースという。)を格納する、たとえば、ハードディスクなどで構成された記憶部32と、それらのソフトウェアリソースの所要部分(タスク)をロードする、たとえば、高速半導体メモリで構成されたワークメモリ31と、ワークメモリ31にロードされたソフトウェアリソースを実行することにより、コンピュータ20の動作に必要な各種制御を行う、たとえば、マイクロプロセッサなどで構成された中央制御部30とを備えると共に、中央制御部30の制御に従って液晶ディスプレイパネル22に文字や画像などを表示する表示制御部33、液晶ディスプレイパネル22の上に透過的に積層されたタッチパネル34(タッチ座標検出手段)のタッチ座標を特定してその座標信号を生成するタッチパネル制御部35(タッチ座標検出手段)、及び、周辺機器接続端子28との間の信号のやり取りを制御する外部インターフェース部36などを備える。
【0017】
中央制御部30は、所要のソフトウエアリソースを実行することにより、発明の要旨に記載されたタッチ座標検出手段、第1判定手段、第2判定手段、表示座標変更手段、みなし手段、ずれ計測手段、表示座標変更手段、利用者特定手段及び入力装置選択手段を実現する。
【0018】
図3は、中央制御部30で文字列の入力を必要とする任意のアプリケーションプログラム(以下、便宜的にワードプロセッサとする。)を実行しているときの液晶ディスプレイパネル22の表示画面を示す図である。この図において、表示画面の上部分37はワードプロセッサの使用領域、下部分38は仮想キーボード39(入力装置)の表示領域である。
【0019】
なお、仮想キーボード39は、図示のように常に表示しておいてもよいが、必ずしもアプリケーション実行中に文字入力を行うとは限らない。たとえば、ワープロ文書を確認する場合などは文字入力を全く行わないことがある。このような場合は、むしろ仮想キーボード39の存在が邪魔になるため、たとえば、通常は、仮想キーボード39を非表示にしておき、文字入力をしようとしたとき(たとえば、両手をホームポジションにしてその親指を除く各4指で液晶ディスプレイパネル22が所定押圧力でタッチされたときなど)に、改めて仮想キーボード39を表示するようにしてもよい。
【0020】
図4及び図5は、どちらも仮想キーボード39のキー配列図である。両者は所定のキーボード配列(たとえば、JIS配列)を有する点で共通するが、その配列が整然と行われているか否かの点で相違する。図4の仮想キーボード39は、後述の「キー配列修正処理」を実行する前のもの(以下「キー配列修正処理前」という。)であり、そのキー配列は一定の規則で整然と行われている。一方、図5の仮想キーボード39は、同「キー配列修正処理」を実行した後のもの(以下「キー配列修正処理後」という。)であり、そのキー配列は不規則になっている。この不規則さは、後述の「キー配列修正処理」を実行した結果によるものである。
【0021】
図6は、記憶部32の記憶空間を示す概念図である。この記憶空間はいくつかのエリア(図では便宜的に三つのエリア32a〜32c)に区分けされている。たとえば、エリア32aには基本プログラム40が格納され、エリア32bにはキーボードテーブル41が格納され、エリア32cには各種応用プログラムが格納される。
【0022】
中央制御部30は、適宜に記憶部32にアクセスして、各々のエリア32a〜32cから必要なプログラムやデータを読み出し、それをワークメモリ31にロードして実行することにより、たとえば、液晶ディスプレイパネル22に前出の図3の画面(上部分37をワードプロセッサの使用領域とし、下部分38を仮想キーボード39の表示領域とする画面)を表示する。
【0023】
図7は、キーボードテーブル41の概念図である。中央制御部30は、液晶ディスプレイパネル22に前出の図3の画面(上部分37をワードプロセッサの使用領域とし、下部分38を仮想キーボード39の表示領域とする画面)を表示するとき、その仮想キーボード39のキー配列を、このキーボードテーブル41のデータに従って決定する。
【0024】
キーボードテーブル41は、いくつかのフィールドで構成された多数のレコードを有する。フィールドは、たとえば、キーボードタイプフィールド41a、キー名称フィールド41b、画像オブジェクトフィールド41c、基本座標フィールド41d、累計差分フィールド41e、及び、表示座標フィールド41fなどである。
【0025】
キーボードタイプフィールド41aには、仮想キーボード39のキー配列タイプ名が格納される。特に限定しないが、タイプ名“A”はJIS配列、タイプ名“B”はASCII(アスキー)配列、タイプ名“C”はその他の配列を意味する。
【0026】
キー名称フィールド41bには、そのキーボードタイプ名における各キーの名称(たとえば、“半角/全角”キーの名称は“半”、数字の“1”キーの名称は“1”、同“2”キーの名称は“2”などである。)が格納される。
【0027】
画像オブジェクトフィールド41cには、そのキーボードタイプ名における各キーの画像オブジェクト(たとえば、“半角/全角”キーであれば、キーの形を背景にしてその背景中に“半”の文字をデザインした画像オブジェクトなどである。)が格納される。テーブル中のAia、Aib、Aic、・・・・、Bia、Bib、Bic、・・・・、Cia、Cib、Cic、・・・・は各々画像オブジェクトの実体またはリンク先を示すものとする。
【0028】
基本座標フィールド41dには、そのキーボードタイプ名における各キーの初期配列座標が格納される。テーブル中のAa、Ab、Ac、・・・・、Ba、Bb、Bc、・・・・、Ca、Cb、Cc、・・・・は各々初期配列座標を示すものとする。
【0029】
累計差分フィールド41eには、後述の「キー配列修正処理」で生成される、そのキーボードタイプ名における各キーごとの累計差分値(TΔh(i))が格納される。テーブル中のAa′、Ab′、Ac′、・・・・、Ba′、Bb′、Bc′、・・・・、Ca′、Cb′、Cc′、・・・・は各々累計差分値を示すものとする。。累計差分値の意味等については後で詳しく説明する。
【0030】
最後に、表示座標フィールド41fには、実際に画面に現れる仮想キーボード39の各キーの表示座標が格納される。テーブル中のAa″、Ab″、Ac″、・・・・、Ba″、Bb″、Bc″、・・・・、Ca″、Cb″、Cc″、・・・・は各々表示座標を示すものとする。
【0031】
今、コンピュータ20が、たとえば、購入直後のような状態(以下「初期状態」という。)にあるとき、キーボードテーブル41の累計差分フィールド41eには有効な値が格納されていない(たとえば、ゼロ値が格納されている)。また、この初期状態において、キーボードテーブル41の表示座標フィールド41fには、基本座標フィールド41dと同じデータが格納されている。前出の図4の仮想キーボード39(キー配列修正処理前のもの)は、初期状態のときのキーボードテーブル41の表示座標フィールド41fのデータ、すなわち、基本座標フィールド41dと同じデータに基づいて、そのキー配列が決定されたときのものである。
【0032】
図8は、本実施の形態のプログラムリソースの要部フローチャートを示す図である。このフローチャートは中央処理部30において定期的に実行されるタスクの一部であり、このフローチャートには、タッチパネル34がタッチされたか否かを判定するための判定部(ステップS11)が含まれている。通常(タッチパネル34がタッチされていないとき)は、判定部(ステップS11)の判定結果が“NO”となって、上記のタスク処理をそのまま継続する(R1)が、判定部(ステップS11)で、タッチパネル34がタッチされたことが判定された場合は、上記のタスクを抜けて(R2)、以下の特徴的な処理を実行する。
【0033】
まず、タッチ位置がキーボード表示エリア(図3の仮想キーボード39の表示領域38)内であるか否かを判定し(ステップS12/第1判定工程)、表示エリア内でなければキーボード以外のタッチ操作または意味のないタッチ操作であると判断して、上記のタスク処理を継続する一方、表示エリア内であれば「キー配列修正処理」(ステップS13)を実行する。
【0034】
図9は、キー配列修正処理のフローチャートを示す図である。この図において、まず、タッチ位置がキー上であるか否か、すなわち、表示されているキー画像に重なるようにタッチされたか否かを判定する(ステップS21)。タッチ位置がキー上でない場合は仮想キーボード39の背景領域またはキーとキーの間の境界領域へのタッチであり、入力キーを特定できないため、フローチャートを抜けて上記のタスク処理を継続するが、タッチ位置がキー上である場合は、タッチ位置のキー名称(たとえば、“半角/全角”キーであれば、キー名称は“半”)を取得し(ステップS22)、さらに、当該キーの現在の表示座標(k_x,k_y)を取得する(ステップS23)と共に、タッチ位置の座標(t_x,t_y)を取得し(ステップS24/タッチ座標検出工程)、次いで、両座標((k_x,k_y)と(t_x,t_y))のずれに相当する差分Δhを演算する(ステップS25/ずれ計測工程)。
【0035】
ここで、当該キーの現在の表示座標(k_x,k_y)とは、図7のキーボードテーブル41の表示座標フィールド41fから取り出した表示座標のことである。具体的には、図10(a)に示すように、キー43の中心点の座標のことである。たとえば、当該キーの名称を“半”とすると、その“半”に対応する表示座標フィールド41fの表示座標はAa″であるから、この場合、当該キーの現在の表示座標(k_x,k_y)は「Aa″」になる。
【0036】
また、タッチ位置の座標(t_x,t_y)とは、図10(b)に示すように、タッチパネル34への指先44のタッチ点の座標(指先中央の座標)のことである。今、たとえば、当該キーの中心に指先が正しくタッチしていた場合には、タッチ位置の座標(t_x,t_y)と当該キーの現在の表示座標(k_x,k_y)とは略一致するから、この場合、両座標〔(k_x,k_y)と(t_x,t_y)〕の差分Δhは略0となるが、もし、図11(a)に示すように、キー43の中心から若干ずれて指先44がタッチしていた場合には、両座標〔(k_x,k_y)と(t_x,t_y)〕の差分Δhは、そのずれに対応した大きさとなる。
【0037】
このようにして、ステップS25で差分Δhを演算すると、次に、キーボードテーブル41の累計差分フィールド41eの累計差分値(TΔh(i))にその差分Δhを加算して更新する(ステップS26)。たとえば、ステップS25で演算された差分Δhが“半”キーのものである場合は、“半”キーの累計差分値(TΔh(i))の値Aa′に、差分Δhが加えられる。この場合、累計差分値(TΔh(i))の(i)は“半”キーを示す。
【0038】
次いで、“半”キーの累計差分値(TΔh(i))の値Aa′と所定値とを比較し(ステップS27)、“半”キーの累計差分値(TΔh(i))の値Aa′が所定値を超えていなければ、上記のタスク処理を継続する一方、所定値を超えている場合は、累計差分値(TΔh(i))の値Aa′に基づいて“半”キーの表示座標(表示座標フィールド41fの値Aa″)を変更する(ステップS28/表示座標変更工程)と共に、仮想キーボード39の表示を更新して、図11(b)に示すように、キー43の位置をタッチ位置に合わせて修正した後、上記のタスク処理を継続する。
【0039】
以上のとおり、本実施の形態においては、仮想キーボード39のキー表示座標(k_x,k_y)に対する指先のタッチ座標(t_x,t_y)のずれ(差分Δh)を常に計測し、その計測結果を累計して当該キーの累計差分値(TΔh(i))とし、累計差分値(TΔh(i))が所定値を超えたときに、当該キーの表示座標(k_x,k_y)を更新するようにしたから、次の特有の効果が得られる。
【0040】
(1) 仮想キーボード39を構成する全てのキーについて、その表示座標(k_x,k_y)を所定の条件(累計差分値が所定値を超えたとき)で更新し、表示位置を適正化することができるため、ポイントキー(“G”キーや“H”キー)はもちろんのこと、仮想キーボード39を構成する全てのキーについても、その表示位置を適正化(ユーザの指の長さや操作の癖などに合わせて適正化)することができる。
【0041】
また、キーの表示座標(k_x,k_y)を更新するため、横方向のキーピッチのみならず、縦方向のピッチも適正化(ユーザの指の長さや操作の癖などに合わせて適正化)することができる。
【0042】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されず、その技術思想の範囲で様々な変形例や発展例を含むことはもちろんである。
【0043】
たとえば、上記の実施の形態では、図11(b)に示すように、キーの表示位置を水平方向に移動させて変更しているが、これに限らず、たとえば、図11(c)に示すように、キーの表示角度(α)を変更してもよいし、または、図11(d)に示すように、キーの大きさ(図は拡大例を示す)を変更してもよい。あるいは、キーの形状を変更してもよい。
【0044】
また、上記の実施の形態では、キーとキーの間の境界領域へのタッチ操作を無効(図9のステップS21の“NO”判定を参照)としているが、この無効処理は、キータッチミスとしてユーザに体感されるため、好ましくは、次のように改良してもよい。
【0045】
図12は、その改良されたフローチャートを示す図である。なお、このフローチャートにおいて、前出の図9と共通するステップには同一の符号を付してその説明を省略する。このフローチャートにおいて、特徴とする点は、ステップS21でタッチ位置がキー上であるか否かを判定し、その判定結果が“NO”となった場合、つまり、仮想キーボード39の背景領域またはキーとキーの間の境界領域へのタッチであると判断された場合に、波線で囲まれた処理を実行することにある。
【0046】
この特徴的処理では、まず、仮想キーボード39の背景領域へのタッチか、それとも、境界領域へのタッチかを判別する(ステップS31/第2判定工程)。そして、仮想キーボード39の背景領域へのタッチの場合は、フローチャートを抜ける一方、境界領域へのタッチの場合は、その境界領域内のタッチ位置に応じて、該当キーを特定する処理・・・・最も単純には、境界領域内のタッチ位置に最も近いキーを該当キーとして特定する(ステップS32/みなし工程)。以下、この処理によって特定された該当キーのことを「みなしタッチキー」ということにする。・・・・を実行した後、前出の図9と同様のステップS22以降の処理を実行する。
【0047】
すなわち、みなしタッチキーの名称(たとえば、“半角/全角”キーであれば、キー名称は“半”)を取得し(ステップS22)、さらに、みなしタッチキーの現在の表示座標(k_x,k_y)を取得する(ステップS23)と共に、タッチ位置の座標(t_x,t_y)を取得する(ステップS24)。次いで、両座標((k_x,k_y)と(t_x,t_y))の差分Δhを演算し(ステップS25)、キーボードテーブル41の累計差分フィールド41eの累計差分値(TΔh(i))にその差分Δhを加算して更新(ステップS26)した後、みなしタッチキーの累計差分値(TΔh(i))の値Aa′と所定値とを比較し(ステップS27)、みなしタッチキーの累計差分値(TΔh(i))の値Aa′が所定値を超えていなければ、フローチャートを抜け、一方、所定値を超えている場合は、累計差分値(TΔh(i))の値Aa′に基づいてみなしタッチキーの表示座標(表示座標フィールド41fの値Aa″)を変更する(ステップS28)と共に、仮想キーボード39の表示を更新して、図11(b)に示すように、みなしタッチキー43の位置を修正した後、フローチャートを抜ける。
【0048】
以上のように、この改良されたフローチャートによれば、仮想キーボード39の境界領域へのタッチの場合であっても、たとえば、そのタッチ位置に最も近いキーを実際にタッチされたものと“みなし”て、前出の図9と同様の処理(表示位置の更新処理)を実行できるので、ユーザにキータッチミスを体感させないようにすることができ、操作性を改善した仮想キーボード39を提供できる。
【0049】
なお、この改良例では、境界領域内のタッチ位置に最も近いキーを実際にタッチされたものと“みなし”ているが、その原理は次のとおりである。
【0050】
図13は、四つのキー46〜49(便宜的に“W”キー、“E”キー、“S”キー、“D”キー)に囲まれた境界領域の概念図である。ここで、“W”キー46と“E”キー47の間には境界領域イが設けられており、“W”キー46と“S”キー48の間には境界領域ロが設けられている。また、“E”キー47と“D”キー49の間には境界領域ハが設けられており、四つのキー46〜49の間には二つの境界領域ホ、ヘが設けられている。境界領域ホは“W”キー46、“E”キー47及び“S”キー46の間のものであり、境界領域ヘは“E”キー47、“S”キー48及び“D”キー49の間のものである。
【0051】
今、境界領域イにタッチされたとき、そのタッチ位置をPaとし、Paから“W”キー46の中心座標までの距離をLa、“E”キー47の中心座標までの距離をLbとするとき、タッチ位置Paは、LaとLbを比較して小さい方のキーに属しているものと判断する(みなす)ことができる。たとえば、La<Lbであれば、そのタッチ位置Paは“W”キー46に属していると判断し、この場合、タッチ位置Paに対応する“みなしタッチキー”は“W”キー46になる。
【0052】
また、同様に、境界領域ロにタッチされたときは、“W”キー46と“S”キー48のうちそのタッチ位置に近いキーを“みなしタッチキー”とし、または、境界領域ハにタッチされたときは、“E”キー47と“D”キー49のうちそのタッチ位置に近いキーを“みなしタッチキー”とし、境界領域ニにタッチされたときは、“S”キー48と“D”キー49のうちそのタッチ位置に近いキーを“みなしタッチキー”とする。
【0053】
三つのキーに囲まれた領域(境界領域ホ、ヘ)についても、比較すべき距離がそのキーの数に対応した三つになる点を除いて上記と同様である。すなわち、境界領域ホにタッチされたときは、“W”キー46、“E”キー47及び“S”キー48のうちそのタッチ位置に近いキーを“みなしタッチキー”とし、また、境界領域ヘにタッチされたときは、“E”キー47、“S”キー48及び“D”キー49のうちそのタッチ位置に近いキーを“みなしタッチキー”とする。
【0054】
また、以上の説明では、特定配列の仮想キーボード39(たとえば、JIS配列のもの)を例にしているが、これに限らない。たとえば、様々なキー配列の中からユーザに希望のものを選択させるようにしてもよい。
【0055】
図14は、様々なキー配列の中からユーザに希望のものを選択させ得るようにした改良例(キーボードタイプ選択処理)を示す図である。この図において、(a)に示すフローチャートは、前出の図9または図12のステップS21の前に実行される。
【0056】
このフローチャートでは、まず、ユーザに対してどのキーボードタイプを使用するのかを問う選択画面を液晶ディスプレイパネル22に表示する(ステップS41/入力装置選択工程)。(b)はその選択画面を示す図である。この選択画面には、キー配列の異なる、たとえば、四つの仮想キーボードの縮小イメージ50〜53が表示されている。ユーザは、好みの縮小イメージを、たとえば、指先でタッチするなどして選択する。
【0057】
仮想キーボードが選択されると(ステップS42)、次に、その選択イメージに対応した仮想キーボード39を液晶ディスプレイパネル22に表示する(ステップS43)。このとき、中央制御部30は、図7のキーボードテーブル41を参照し、選択された仮想キーボードタイプと同じタイプのキー名称フィールド41b、画像オブジェクトフィールド41c、及び、表示座標フィールド41fの各データを取り出し、それらのデータに基づいて、仮想キーボード39を生成し、液晶ディスプレイパネル22に表示する。
【0058】
たとえば、選択された仮想キーボードタイプをタイプ“A”とするとき、図7のキーボードテーブル41から、キー名称“半”、“1”、“2”、・・・・、画像オブジェクトAia、Aib、Aic、・・・・、表示座標Aa″、Ab″、Ac″、・・・・が取り出され、それらのデータに基づいて、タイプAの仮想キーボード39が生成・表示される。
【0059】
または、選択された仮想キーボードタイプをタイプ“B”とするとき、図7のキーボードテーブル41から、キー名称“半”、“1”、“2”、・・・・、画像オブジェクトBia、Bib、Bic、・・・・、表示座標Ba″、Bb″、Bc″、・・・・が取り出され、それらのデータに基づいて、タイプBの仮想キーボード39が生成・表示される。
【0060】
あるいは、選択された仮想キーボードタイプをタイプ“C”とするとき、図7のキーボードテーブル41から、キー名称“半”、“1”、“2”、・・・・、画像オブジェクトCia、Cib、Cic、・・・・、表示座標Ca″、Cb″、Cc″、・・・・が取り出され、それらのデータに基づいて、タイプCの仮想キーボード39が生成・表示される。
【0061】
この改良されたフローチャートによれば、ユーザの好みに応じた仮想キーボード39を生成し、それを液晶ディスプレイパネル22に表示することができる。
【0062】
また、以上の説明では、コンピュータ20の単独利用(特定のユーザのみの占有的利用)を前提としているが、場合によっては、複数のユーザで共用することもある。このような利用スタイル(共用)の場合、以上の説明では不都合を来すことがある。あるユーザに適合するように仮想キーボード39のキー配列を変更したとき、変更後のキー配列は、他のユーザにとって必ずしも適切なものとならない(場合によっては不適切となることさえある)からである。このような不都合を解消するためには、ユーザ毎にキー配列の変更を行うようにすればよい。
【0063】
図15は、ユーザ毎にキー配列の変更を行うように改良したフローチャートを示す図である。このフローチャートも、前出の図9または図12のステップS21の前に実行される。まず、ユーザを識別する(ステップS51)。このユーザ識別は、たとえば、基本プログラムのログイン機能を利用してもよい。マルチユーザ環境に対応した基本プログラムでは、システムを立ち上げるときに、ログイン画面を出してユーザ名やパスワードを受け付けるようになっており、あらかじめ登録されたユーザの中のどのユーザであるかを特定して、そのユーザ専用の作業環境を提供できるようになっているからである。作業環境は、たとえば、デスクトップなどであるが、本改良例においては、さらに、そのユーザによって事前に選択(図14参照)された仮想キーボード39が加えられる。
【0064】
つまり、そのログインユーザに対応した仮想キーボード39の情報(キーボードタイプや各キーの表示位置情報など)が保存されているか否かを判定し(ステップS52/利用者特定工程)、情報が保存されていなければ、図14(a)のキーボードタイプ選択処理を実行する一方、情報が保存されていればそのキーボード情報をロード(ステップS53)して、図9または図12のキー配列修正処理を実行する(ステップS54)。そして、ログアウト要求を待ち(ステップS55)、ログアウト要求があると、そのユーザのキーボード情報(キーボードタイプや各キーの表示位置情報など)を保存または更新し(ステップS56)、ログアウト処理を実行する(ステップS57)。
【0065】
この改良されたフローチャートによれば、ログインユーザ毎の固有のキーボード情報(キーボードタイプや各キーの表示位置情報など)を参照して、仮想キーボード39を生成・表示するので、各々のユーザに適合した仮想キーボード39を生成・表示することができ、マルチユーザ環境の不都合を解消することができる。
【0066】
【発明の効果】
請求項1記載の発明に係る入力装置表示制御方法によれば、ユーザ個々の指の長さや操作感覚の違い(個人差)によって発生する、タッチ座標とキー表示座標とのずれが計測され、そのずれがゼロまたは抑制される方向に当該キーの表示座標が変更される。したがって、キータッチミスを発生しにくい仮想キーボード(入力装置)を実現できる。しかも、この発明では、後退キーなどの文字訂正動作を必要としないため、つまり、「誤入力」を前提としないアルゴリズムを採用しているため、利用当初からキータッチミスを発生しにくい仮想キーボード(入力装置)とすることができる。
請求項2記載の発明に係る入力装置表示制御方法によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、さらに、キーとキーの間の境界領域へのタッチ操作も考慮し、その境界領域に隣接する複数のキーのいずれかを、その境界領域に属するキーとみなして、その表示位置を変更することができる。したがって、誤って境界領域にタッチした場合であっても、ユーザにキータッチミスを体感させることはない。
請求項3記載の発明に係る入力装置表示制御方法によれば、ずれの累計値が所定値を上回ったときにのみキー表示位置を変更するので、頻繁な表示位置変更を回避し、画面表示のぎくしゃく感を無くすことができる。
請求項4記載の発明に係る入力装置表示制御方法によれば、ユーザのキー操作の癖に合わせて、よりキータッチが少なくなるように、キーの表示変更が行われる。
請求項5記載の発明に係る入力装置表示制御方法によれば、利用者毎にキーの表示変更が行われるので、マルチユーザ環境に好適なものとすることができる。請求項6記載の発明に係る入力装置表示制御方法によれば、利用者ごとに使いやすい入力装置を選択使用することができる。
請求項7記載の発明に係る入力装置によれば、ユーザ個々の指の長さや操作感覚の違い(個人差)によって発生する、タッチ座標とキー表示座標とのずれが計測され、そのずれがゼロまたは抑制される方向に当該キーの表示座標が変更される。したがって、キータッチミスを発生しにくい仮想キーボード(入力装置)を実現できる。しかも、この発明では、後退キーなどの文字訂正動作を必要としないため、つまり、「誤入力」を前提としないアルゴリズムを採用しているため、利用当初からキータッチミスを発生しにくい仮想キーボード(入力装置)とすることができる。
請求項8記載の発明に係る入力装置によれば、請求項7記載の発明の効果に加えて、さらに、キーとキーの間の境界領域へのタッチ操作も考慮し、その境界領域に隣接する複数のキーのいずれかを、その境界領域に属するキーとみなして、その表示位置を変更することができる。したがって、誤って境界領域にタッチした場合であっても、ユーザにキータッチミスを体感させることはない。
請求項9記載の発明に係る入力装置によれば、ずれの累計値が所定値を上回ったときにのみキー表示位置を変更するので、頻繁な表示位置変更を回避し、画面表示のぎくしゃく感を無くすことができる。
請求項10記載の発明に係る入力装置によれば、ユーザのキー操作の癖に合わせて、よりキータッチが少なくなるように、キーの表示変更が行われる。
請求項11記載の発明に係る入力装置によれば、利用者毎にキーの表示変更が行われるので、マルチユーザ環境に好適なものとすることができる。
請求項12記載の発明に係る入力装置によれば、利用者ごとに使いやすい入力装置を選択使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の入力装置を適用するコンピュータの外観図である。
【図2】コンピュータ20の概念的なブロック構成図である。
【図3】中央制御部30で文字列の入力を必要とする任意のアプリケーションプログラムを実行しているときの液晶ディスプレイパネル22の表示画面を示す図である。
【図4】仮想キーボード39のキー配列図(キー配列修正処理前のもの)である。
【図5】仮想キーボード39のキー配列図(キー配列修正処理後のもの)である。
【図6】記憶部32の記憶空間を示す概念図である。
【図7】キーボードテーブル41の概念図である。
【図8】本実施の形態のプログラムリソースの要部フローチャートを示す図である。
【図9】キー配列修正処理のフローチャートを示す図である。
【図10】キーの表示座標(k_x,k_y)とタッチ座標(t_x,t_y)を示す図である。
【図11】キー表示位置移動のいくつかの例を示す図である。
【図12】改良されたフローチャートを示す図(境界領域へのタッチを考慮したもの)である。
【図13】四つのキー46〜49に囲まれた境界領域の概念図である。
【図14】様々なキー配列の中からユーザに希望のものを選択させ得るようにした改良例(キーボードタイプ選択処理)を示す図である。
【図15】ユーザ毎にキー配列の変更を行うように改良したフローチャートを示す図である。
【図16】従来例を示す図である。
【符号の説明】
S12 ステップ(第1判定工程)
S24 ステップ(タッチ座標検出工程)
S25 ステップ(ずれ計測工程)
S28 ステップ(表示座標変更工程)
S31 ステップ(第2判定工程)
S32 ステップ(みなし工程)
S41 ステップ(入力装置選択工程)
S52 ステップ(利用者特定工程)
22 液晶ディスプレイパネル(画面)
30 中央制御部(タッチ座標検出手段、第1判定手段、第2判定手段、表示座標変更手段、みなし手段、ずれ計測手段、表示座標変更手段、利用者特定手段、入力装置選択手段)
34 タッチパネル(タッチ座標検出手段)
35 タッチパネル制御部(タッチ座標検出手段)
39 仮想キーボード(入力装置)
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力装置表示制御方法及び入力装置に関する。詳しくは、コンピュータなどの電子機器に文字列等を入力するために用いられる装置であって、特に画面上にイメージ(画像)として表示される仮想キーボード(またはグラフィカルキーボード)とも称される入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、コンピュータなどの電子機器に文字列等を入力するための入力デバイスとして、電子機器本体にケーブルを介して接続(ワイヤレス接続のものもある)される機械式キーボードが用いられてきたが、たとえば、携帯型のコンピュータなどにおいては、キーボードを持ち運んだり、ケーブルを接続したりする煩わしさから逃れるために、上記の“仮想キーボード”を用いることがある。本明細書において、単に「入力装置」や「キーボード」という場合は、この仮想キーボードを指すものとする。
【0003】
図16は、従来例を示す図である。この図において、コンピュータ1は、薄型平面筐体2の正面にタッチパネル付の液晶ディスプレイパネル3を備え、イメージ(画像)による仮想キーボード7を表示している。コンピュータ1は、現在、ユーザ(利用者ともいう)の文字入力待ちの状態(文字の入力位置がカーソル4で示されている。)にある。この状態でユーザの両手(左手5、右手6)をホームポジションにして、親指を除く両手の各4指で、液晶ディスプレイパネル3に表示される仮想キーボード7の特定のキーにタッチすると、画面上に、このキーに対応する文字が表示されるようになっている。なお、仮想キーボード7は、ホームポジジョンのまま継続して操作することを前提にしている。
【0004】
しかしながら、このような仮想キーボードは、単なるイメージ(画像)にすぎないため、機械式キーボードと違ってキーの感触がなく、このため、しばしば隣のキーを押してしまうなどの誤操作を招くことがある。そこで、このような誤操作を解消するために、仮想キーボードのキー配列においてキーの境界領域へのタッチを検出し、その後の修正操作にしたがって、この境界領域がタッチされたとき、どちらのキーに属するかを決定したり(特許文献1参照)、タッチ入力の受付範囲を調整したりする(特許文献2参照)技術が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−330175号公報(〔0066〕−〔0088〕、
第1、4、5、19、20図)
【特許文献2】
特開2000−66817号公報(〔0018〕−〔0020〕、
第2、3、4図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来例による誤操作の解消については、次の問題点があった。
【0007】
たとえば、図16において、特許文献1に開示されている方法では、ホームポジションのときの左右の人差し指のタッチ位置に対応させて、左右二つに分割された仮想キーボード7の各々(左キーボード部7aと右キーボード部7b)の表示位置、厳密には、左キーボード部7aのポイントキー(たとえば“G”キー)の表示位置と右キーボード部7bのポイントキー(たとえば“H”キー)の表示位置を制御するものの、ユーザの指の長さは様々である(個人差がある)から、左キーボード部7aと右キーボード部7bの全てのキーの位置やキーの大きさなどを各ユーザ毎に最適化することができず、結局、誤入力を否めない。
【0008】
また、特許文献2に開示されている方法では、標準状態の仮想キーボードを操作中に、▲1▼任意の文字(便宜的にアルファベットの“G”)を入力し、▲2▼その文字列を削除(たとえば、後退キーを押す)してから、▲3▼修正文字(便宜的にアルファベットの“F”)を再入力するといった文字列修正動作が行われた場合は、本来であれば標準状態の仮想キーボードの“F”キーを押すべきところ、間違って隣の“G”キーを押してしまったと判断し、この場合は“F”キーの入力受付範囲を拡大するように「学習」し、その学習結果を反映した仮想キーボードを表示するようにしているが、これは、明らかに「誤入力」を前提とした制御であるから、ユーザは、ある程度のキータッチミスを我慢しなければならない。
【0009】
したがって、本発明は、ユーザ個々の指の長さや操作感覚の違い(個人差)に対応させてキーの表示位置等を変更し、しかも、「誤入力」を前提としないアルゴリズムを採用して、利用当初からキータッチミスを発生しにくい仮想キーボード(入力装置)を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明に係る入力装置表示制御方法は、少なくとも1個以上のキーで構成された入力装置を画面に表示する入力装置表示制御方法において、前記画面上のタッチ座標を検出するタッチ座標検出工程と、前記タッチ座標が前記キーの表示範囲に含まれているか否かを判定する第1判定工程と、前記第1判定工程の判定結果が肯定(YES)の場合に前記タッチ座標と当該キーの表示座標とのずれを計測するずれ計測工程と、該ずれがゼロまたは抑制される方向に当該キーの表示座標を変更する表示座標変更工程とを含むことを特徴とする。
この発明では、ユーザ個々の指の長さや操作感覚の違い(個人差)によって発生する、タッチ座標とキー表示座標とのずれが計測され、そのずれがゼロまたは抑制される方向に当該キーの表示座標が変更される。したがって、キータッチミスを発生しにくい仮想キーボード(入力装置)を実現できる。しかも、この発明では、後退キーなどの文字訂正動作を必要としないため、つまり、「誤入力」を前提としないアルゴリズムを採用しているため、利用当初からキータッチミスを発生しにくい仮想キーボード(入力装置)とすることができる。
請求項2記載の発明に係る入力装置表示制御方法は、少なくとも2個以上のキーで構成された入力装置を画面に表示する入力装置表示制御方法において、前記画面上のタッチ座標を検出するタッチ座標検出工程と、前記タッチ座標が前記キーの表示範囲に含まれているか否かを判定する第1判定工程と、前記第1判定工程の判定結果が否定(NO)の場合に前記タッチ座標が前記キーとキーの間の境界領域に含まれているか否かを判定する第2判定工程と、前記第2判定工程の判定結果が肯定(YES)の場合にその境界領域に隣接する2個以上のキーのいずれかをその境界領域に属するみなしキーとするみなし工程と、前記第1判定工程の判定結果が肯定(YES)の場合に前記タッチ座標と当該キーの表示座標とのずれを計測し、または、前記第2判定工程の判定結果が肯定(YES)の場合に前記タッチ座標と前記みなしキーとのずれを計測するずれ計測工程と、該ずれがゼロまたは抑制される方向に当該キーの表示座標を変更する表示座標変更工程とを含むことを特徴とする。
この発明では、請求項1記載の発明の作用に加えて、さらに、キーとキーの間の境界領域へのタッチ操作も考慮し、その境界領域に隣接する複数のキーのいずれかを、その境界領域に属するキーとみなして、その表示位置を変更することができる。したがって、誤って境界領域にタッチした場合であっても、ユーザにキータッチミスを体感させることはない。
請求項3記載の発明に係る入力装置表示制御方法は、請求項1または請求項2いずれかに記載の入力装置表示制御方法において、前記表示座標変更工程は、前記ずれ計測工程で計測されたずれを累計して、その累計値が所定値を上回ったときに、該累計値がゼロまたは抑制される方向に当該キーの表示座標を変更することを特徴とする。
この発明では、ずれの累計値が所定値を上回ったときにのみキー表示位置を変更するので、頻繁な表示位置変更を回避し、画面表示のぎくしゃく感を無くすことができる。
請求項4記載の発明に係る入力装置表示制御方法は、請求項1乃至請求項3いずれかに記載の入力装置表示制御方法において、前記表示座標変更工程におけるキーの表示座標変更は、当該キーの水平位置変更、当該キーの表示角度変更、当該キーの表示範囲の拡大縮小、当該キーの表示形状変更のいずれかまたはそれらの組み合わせであることを特徴とする。
この発明では、ユーザのキー操作の癖に合わせて、よりキータッチが少なくなるように、キーの表示変更が行われる。
請求項5記載の発明に係る入力装置表示制御方法は、請求項1乃至請求項4いずれかに記載の入力装置表示制御方法において、さらに、前記入力装置の利用者を特定する利用者特定工程を含み、前記ずれ計測工程及び前記表示座標変更工程は、各利用者毎に各々の処理を行うことを特徴とする。
この発明では、利用者毎にキーの表示変更が行われるので、マルチユーザ環境に好適なものとすることができる。
請求項6記載の発明に係る入力装置表示制御方法は、請求項1乃至請求項5いずれかに記載の入力装置表示制御方法において、さらに、前記入力装置の利用者に対して配列が異なる複数の入力装置を提示してそのうちの一つの入力装置の選択を促す入力装置選択工程を含むことを特徴とする。
この発明では、利用者ごとに使いやすい入力装置を選択使用することができる。
請求項7記載の発明に係る入力装置は、画面上に表示される少なくとも1個以上のキーで構成された入力装置において、前記画面上のタッチ座標を検出するタッチ座標検出手段と、前記タッチ座標が前記キーの表示範囲に含まれているか否かを判定する第1判定手段と、前記第1判定手段の判定結果が肯定(YES)の場合に前記タッチ座標と当該キーの表示座標とのずれを計測するずれ計測手段と、該ずれがゼロまたは抑制される方向に当該キーの表示座標を変更する表示座標変更手段とを備えることを特徴とする。
この発明では、ユーザ個々の指の長さや操作感覚の違い(個人差)によって発生する、タッチ座標とキー表示座標とのずれが計測され、そのずれがゼロまたは抑制される方向に当該キーの表示座標が変更される。したがって、キータッチミスを発生しにくい仮想キーボード(入力装置)を実現できる。しかも、この発明では、後退キーなどの文字訂正動作を必要としないため、つまり、「誤入力」を前提としないアルゴリズムを採用しているため、利用当初からキータッチミスを発生しにくい仮想キーボード(入力装置)とすることができる。
請求項8記載の発明に係る入力装置は、画面上に表示される少なくとも少なくとも2個以上のキーで構成された入力装置において、前記画面上のタッチ座標を検出するタッチ座標検出手段と、前記タッチ座標が前記キーの表示範囲に含まれているか否かを判定する第1判定手段と、前記第1判定手段の判定結果が否定(NO)の場合に前記タッチ座標が前記キーとキーの間の境界領域に含まれているか否かを判定する第2判定手段と、前記第2判定手段の判定結果が肯定(YES)の場合にその境界領域に隣接する2個以上のキーのいずれかをその境界領域に属するみなしキーとするみなし手段と、前記第1判定手段の判定結果が肯定(YES)の場合に前記タッチ座標と当該キーの表示座標とのずれを計測し、または、前記第2判定手段の判定結果が肯定(YES)の場合に前記タッチ座標と前記みなしキーとのずれを計測するずれ計測手段と、該ずれがゼロまたは抑制される方向に当該キーの表示座標を変更する表示座標変更手段とを備えることを特徴とする。
この発明では、請求項7記載の発明の作用に加えて、さらに、キーとキーの間の境界領域へのタッチ操作も考慮し、その境界領域に隣接する複数のキーのいずれかを、その境界領域に属するキーとみなして、その表示位置を変更することができる。したがって、誤って境界領域にタッチした場合であっても、ユーザにキータッチミスを体感させることはない。
請求項9記載の発明に係る入力装置は、請求項7または請求項8いずれかに記載の入力装置において、前記表示座標変更手段は、前記ずれ計測手段で計測されたずれを累計して、その累計値が所定値を上回ったときに、該累計値がゼロまたは抑制される方向に当該キーの表示座標を変更することを特徴とする。
この発明では、ずれの累計値が所定値を上回ったときにのみキー表示位置を変更するので、頻繁な表示位置変更を回避し、画面表示のぎくしゃく感を無くすことができる。
請求項10記載の発明に係る入力装置は、請求項7乃至請求項9いずれかに記載の入力装置において、前記表示座標変更手段におけるキーの表示座標変更は、当該キーの水平位置変更、当該キーの表示角度変更、当該キーの表示範囲の拡大縮小、当該キーの表示形状変更のいずれかまたはそれらの組み合わせであることを特徴とする。
この発明では、ユーザのキー操作の癖に合わせて、よりキータッチが少なくなるように、キーの表示変更が行われる。
請求項11記載の発明に係る入力装置は、請求項7乃至請求項10いずれかに記載の入力装置において、さらに、前記入力装置の利用者を特定する利用者特定手段を備え、前記ずれ計測手段及び前記表示座標変更手段は、各利用者毎に各々の処理を行うことを特徴とする。
この発明では、利用者毎にキーの表示変更が行われるので、マルチユーザ環境に好適なものとすることができる。
請求項12記載の発明に係る入力装置は、請求項7乃至請求項11いずれかに記載の入力装置において、さらに、前記入力装置の利用者に対して配列が異なる複数の入力装置を提示してそのうちの一つの入力装置の選択を促す入力装置選択手段を備えることを特徴とする。
この発明では、利用者ごとに使いやすい入力装置を選択使用することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、平面型コンピュータへの適用を例にして、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明における様々な細部の特定ないし実例および数値や文字列その他の記号の例示は、本発明の思想を明瞭にするための、あくまでも参考であって、それらのすべてまたは一部によって本発明の思想が限定されないことは明らかである。また、周知の手法、周知の手順、周知のアーキテクチャおよび周知の回路構成等(以下「周知事項」)についてはその細部にわたる説明を避けるが、これも説明を簡潔にするためであって、これら周知事項のすべてまたは一部を意図的に排除するものではない。かかる周知事項は本発明の出願時点で当業者の知り得るところであるので、以下の説明に当然含まれている。
【0012】
図1は、実施の形態の入力装置を適用するコンピュータの外観図である。この図において、コンピュータ20は、持ち運び可能な大きさ(たとえば、A4サイズやA5サイズ程度)の薄型平面筐体21の正面にタッチパネル付の液晶ディスプレイパネル22を備え、さらに、筐体21にタッチペン23の保持溝24を形成すると共に、電源スイッチ25、電源表示灯26、ハードディスクアクセス灯27、周辺機器接続端子28及び外部電源端子29などを備えている。
【0013】
コンピュータ20は、通常は外部電源端子29から供給される外部電源で動作するが、内部に外部電源で充電されるバッテリを備えており、しかも、その液晶ディスプレイパネル22に仮想キーボードを表示できるようになっているため、本体(筐体21)だけでも十分に利用可能である。
【0014】
また、所望により、インターフェース用端子28に各種の周辺機器を接続して使用することもできる。使用可能な周辺機器には、たとえば、機械式キーボード、マウス、フレキシブルディスクドライブ装置、ハードディスクドライブ装置、光ディスクドライブ装置、ネットワーク接続装置、プリンタ、スキャナ、画像読み取り装置など多種多様なものがある。これらの周辺機器の代表的なインターフェースは、たとえば、USB(Universal Serial Bus)であるので、周辺機器接続端子28をUSBにしておけば、所望により、機械式キーボードやマウスを接続して入力操作の効率を高めることができる。
【0015】
なお、本実施の形態のポイントは仮想キーボードの改良にある。このため、以下の説明では、機械式キーボードやマウスを使わない利用形態、つまり、本体(筐体21)だけの利用を想定する。
【0016】
図2は、コンピュータ20の概念的なブロック構成図である。この図において、コンピュータ20は、基本プログラム(オペレーティングシステム)や各種の応用プログラム(アプリケーションプログラム)など(以下、これらを総称してソフトウェアリソースという。)を格納する、たとえば、ハードディスクなどで構成された記憶部32と、それらのソフトウェアリソースの所要部分(タスク)をロードする、たとえば、高速半導体メモリで構成されたワークメモリ31と、ワークメモリ31にロードされたソフトウェアリソースを実行することにより、コンピュータ20の動作に必要な各種制御を行う、たとえば、マイクロプロセッサなどで構成された中央制御部30とを備えると共に、中央制御部30の制御に従って液晶ディスプレイパネル22に文字や画像などを表示する表示制御部33、液晶ディスプレイパネル22の上に透過的に積層されたタッチパネル34(タッチ座標検出手段)のタッチ座標を特定してその座標信号を生成するタッチパネル制御部35(タッチ座標検出手段)、及び、周辺機器接続端子28との間の信号のやり取りを制御する外部インターフェース部36などを備える。
【0017】
中央制御部30は、所要のソフトウエアリソースを実行することにより、発明の要旨に記載されたタッチ座標検出手段、第1判定手段、第2判定手段、表示座標変更手段、みなし手段、ずれ計測手段、表示座標変更手段、利用者特定手段及び入力装置選択手段を実現する。
【0018】
図3は、中央制御部30で文字列の入力を必要とする任意のアプリケーションプログラム(以下、便宜的にワードプロセッサとする。)を実行しているときの液晶ディスプレイパネル22の表示画面を示す図である。この図において、表示画面の上部分37はワードプロセッサの使用領域、下部分38は仮想キーボード39(入力装置)の表示領域である。
【0019】
なお、仮想キーボード39は、図示のように常に表示しておいてもよいが、必ずしもアプリケーション実行中に文字入力を行うとは限らない。たとえば、ワープロ文書を確認する場合などは文字入力を全く行わないことがある。このような場合は、むしろ仮想キーボード39の存在が邪魔になるため、たとえば、通常は、仮想キーボード39を非表示にしておき、文字入力をしようとしたとき(たとえば、両手をホームポジションにしてその親指を除く各4指で液晶ディスプレイパネル22が所定押圧力でタッチされたときなど)に、改めて仮想キーボード39を表示するようにしてもよい。
【0020】
図4及び図5は、どちらも仮想キーボード39のキー配列図である。両者は所定のキーボード配列(たとえば、JIS配列)を有する点で共通するが、その配列が整然と行われているか否かの点で相違する。図4の仮想キーボード39は、後述の「キー配列修正処理」を実行する前のもの(以下「キー配列修正処理前」という。)であり、そのキー配列は一定の規則で整然と行われている。一方、図5の仮想キーボード39は、同「キー配列修正処理」を実行した後のもの(以下「キー配列修正処理後」という。)であり、そのキー配列は不規則になっている。この不規則さは、後述の「キー配列修正処理」を実行した結果によるものである。
【0021】
図6は、記憶部32の記憶空間を示す概念図である。この記憶空間はいくつかのエリア(図では便宜的に三つのエリア32a〜32c)に区分けされている。たとえば、エリア32aには基本プログラム40が格納され、エリア32bにはキーボードテーブル41が格納され、エリア32cには各種応用プログラムが格納される。
【0022】
中央制御部30は、適宜に記憶部32にアクセスして、各々のエリア32a〜32cから必要なプログラムやデータを読み出し、それをワークメモリ31にロードして実行することにより、たとえば、液晶ディスプレイパネル22に前出の図3の画面(上部分37をワードプロセッサの使用領域とし、下部分38を仮想キーボード39の表示領域とする画面)を表示する。
【0023】
図7は、キーボードテーブル41の概念図である。中央制御部30は、液晶ディスプレイパネル22に前出の図3の画面(上部分37をワードプロセッサの使用領域とし、下部分38を仮想キーボード39の表示領域とする画面)を表示するとき、その仮想キーボード39のキー配列を、このキーボードテーブル41のデータに従って決定する。
【0024】
キーボードテーブル41は、いくつかのフィールドで構成された多数のレコードを有する。フィールドは、たとえば、キーボードタイプフィールド41a、キー名称フィールド41b、画像オブジェクトフィールド41c、基本座標フィールド41d、累計差分フィールド41e、及び、表示座標フィールド41fなどである。
【0025】
キーボードタイプフィールド41aには、仮想キーボード39のキー配列タイプ名が格納される。特に限定しないが、タイプ名“A”はJIS配列、タイプ名“B”はASCII(アスキー)配列、タイプ名“C”はその他の配列を意味する。
【0026】
キー名称フィールド41bには、そのキーボードタイプ名における各キーの名称(たとえば、“半角/全角”キーの名称は“半”、数字の“1”キーの名称は“1”、同“2”キーの名称は“2”などである。)が格納される。
【0027】
画像オブジェクトフィールド41cには、そのキーボードタイプ名における各キーの画像オブジェクト(たとえば、“半角/全角”キーであれば、キーの形を背景にしてその背景中に“半”の文字をデザインした画像オブジェクトなどである。)が格納される。テーブル中のAia、Aib、Aic、・・・・、Bia、Bib、Bic、・・・・、Cia、Cib、Cic、・・・・は各々画像オブジェクトの実体またはリンク先を示すものとする。
【0028】
基本座標フィールド41dには、そのキーボードタイプ名における各キーの初期配列座標が格納される。テーブル中のAa、Ab、Ac、・・・・、Ba、Bb、Bc、・・・・、Ca、Cb、Cc、・・・・は各々初期配列座標を示すものとする。
【0029】
累計差分フィールド41eには、後述の「キー配列修正処理」で生成される、そのキーボードタイプ名における各キーごとの累計差分値(TΔh(i))が格納される。テーブル中のAa′、Ab′、Ac′、・・・・、Ba′、Bb′、Bc′、・・・・、Ca′、Cb′、Cc′、・・・・は各々累計差分値を示すものとする。。累計差分値の意味等については後で詳しく説明する。
【0030】
最後に、表示座標フィールド41fには、実際に画面に現れる仮想キーボード39の各キーの表示座標が格納される。テーブル中のAa″、Ab″、Ac″、・・・・、Ba″、Bb″、Bc″、・・・・、Ca″、Cb″、Cc″、・・・・は各々表示座標を示すものとする。
【0031】
今、コンピュータ20が、たとえば、購入直後のような状態(以下「初期状態」という。)にあるとき、キーボードテーブル41の累計差分フィールド41eには有効な値が格納されていない(たとえば、ゼロ値が格納されている)。また、この初期状態において、キーボードテーブル41の表示座標フィールド41fには、基本座標フィールド41dと同じデータが格納されている。前出の図4の仮想キーボード39(キー配列修正処理前のもの)は、初期状態のときのキーボードテーブル41の表示座標フィールド41fのデータ、すなわち、基本座標フィールド41dと同じデータに基づいて、そのキー配列が決定されたときのものである。
【0032】
図8は、本実施の形態のプログラムリソースの要部フローチャートを示す図である。このフローチャートは中央処理部30において定期的に実行されるタスクの一部であり、このフローチャートには、タッチパネル34がタッチされたか否かを判定するための判定部(ステップS11)が含まれている。通常(タッチパネル34がタッチされていないとき)は、判定部(ステップS11)の判定結果が“NO”となって、上記のタスク処理をそのまま継続する(R1)が、判定部(ステップS11)で、タッチパネル34がタッチされたことが判定された場合は、上記のタスクを抜けて(R2)、以下の特徴的な処理を実行する。
【0033】
まず、タッチ位置がキーボード表示エリア(図3の仮想キーボード39の表示領域38)内であるか否かを判定し(ステップS12/第1判定工程)、表示エリア内でなければキーボード以外のタッチ操作または意味のないタッチ操作であると判断して、上記のタスク処理を継続する一方、表示エリア内であれば「キー配列修正処理」(ステップS13)を実行する。
【0034】
図9は、キー配列修正処理のフローチャートを示す図である。この図において、まず、タッチ位置がキー上であるか否か、すなわち、表示されているキー画像に重なるようにタッチされたか否かを判定する(ステップS21)。タッチ位置がキー上でない場合は仮想キーボード39の背景領域またはキーとキーの間の境界領域へのタッチであり、入力キーを特定できないため、フローチャートを抜けて上記のタスク処理を継続するが、タッチ位置がキー上である場合は、タッチ位置のキー名称(たとえば、“半角/全角”キーであれば、キー名称は“半”)を取得し(ステップS22)、さらに、当該キーの現在の表示座標(k_x,k_y)を取得する(ステップS23)と共に、タッチ位置の座標(t_x,t_y)を取得し(ステップS24/タッチ座標検出工程)、次いで、両座標((k_x,k_y)と(t_x,t_y))のずれに相当する差分Δhを演算する(ステップS25/ずれ計測工程)。
【0035】
ここで、当該キーの現在の表示座標(k_x,k_y)とは、図7のキーボードテーブル41の表示座標フィールド41fから取り出した表示座標のことである。具体的には、図10(a)に示すように、キー43の中心点の座標のことである。たとえば、当該キーの名称を“半”とすると、その“半”に対応する表示座標フィールド41fの表示座標はAa″であるから、この場合、当該キーの現在の表示座標(k_x,k_y)は「Aa″」になる。
【0036】
また、タッチ位置の座標(t_x,t_y)とは、図10(b)に示すように、タッチパネル34への指先44のタッチ点の座標(指先中央の座標)のことである。今、たとえば、当該キーの中心に指先が正しくタッチしていた場合には、タッチ位置の座標(t_x,t_y)と当該キーの現在の表示座標(k_x,k_y)とは略一致するから、この場合、両座標〔(k_x,k_y)と(t_x,t_y)〕の差分Δhは略0となるが、もし、図11(a)に示すように、キー43の中心から若干ずれて指先44がタッチしていた場合には、両座標〔(k_x,k_y)と(t_x,t_y)〕の差分Δhは、そのずれに対応した大きさとなる。
【0037】
このようにして、ステップS25で差分Δhを演算すると、次に、キーボードテーブル41の累計差分フィールド41eの累計差分値(TΔh(i))にその差分Δhを加算して更新する(ステップS26)。たとえば、ステップS25で演算された差分Δhが“半”キーのものである場合は、“半”キーの累計差分値(TΔh(i))の値Aa′に、差分Δhが加えられる。この場合、累計差分値(TΔh(i))の(i)は“半”キーを示す。
【0038】
次いで、“半”キーの累計差分値(TΔh(i))の値Aa′と所定値とを比較し(ステップS27)、“半”キーの累計差分値(TΔh(i))の値Aa′が所定値を超えていなければ、上記のタスク処理を継続する一方、所定値を超えている場合は、累計差分値(TΔh(i))の値Aa′に基づいて“半”キーの表示座標(表示座標フィールド41fの値Aa″)を変更する(ステップS28/表示座標変更工程)と共に、仮想キーボード39の表示を更新して、図11(b)に示すように、キー43の位置をタッチ位置に合わせて修正した後、上記のタスク処理を継続する。
【0039】
以上のとおり、本実施の形態においては、仮想キーボード39のキー表示座標(k_x,k_y)に対する指先のタッチ座標(t_x,t_y)のずれ(差分Δh)を常に計測し、その計測結果を累計して当該キーの累計差分値(TΔh(i))とし、累計差分値(TΔh(i))が所定値を超えたときに、当該キーの表示座標(k_x,k_y)を更新するようにしたから、次の特有の効果が得られる。
【0040】
(1) 仮想キーボード39を構成する全てのキーについて、その表示座標(k_x,k_y)を所定の条件(累計差分値が所定値を超えたとき)で更新し、表示位置を適正化することができるため、ポイントキー(“G”キーや“H”キー)はもちろんのこと、仮想キーボード39を構成する全てのキーについても、その表示位置を適正化(ユーザの指の長さや操作の癖などに合わせて適正化)することができる。
【0041】
また、キーの表示座標(k_x,k_y)を更新するため、横方向のキーピッチのみならず、縦方向のピッチも適正化(ユーザの指の長さや操作の癖などに合わせて適正化)することができる。
【0042】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されず、その技術思想の範囲で様々な変形例や発展例を含むことはもちろんである。
【0043】
たとえば、上記の実施の形態では、図11(b)に示すように、キーの表示位置を水平方向に移動させて変更しているが、これに限らず、たとえば、図11(c)に示すように、キーの表示角度(α)を変更してもよいし、または、図11(d)に示すように、キーの大きさ(図は拡大例を示す)を変更してもよい。あるいは、キーの形状を変更してもよい。
【0044】
また、上記の実施の形態では、キーとキーの間の境界領域へのタッチ操作を無効(図9のステップS21の“NO”判定を参照)としているが、この無効処理は、キータッチミスとしてユーザに体感されるため、好ましくは、次のように改良してもよい。
【0045】
図12は、その改良されたフローチャートを示す図である。なお、このフローチャートにおいて、前出の図9と共通するステップには同一の符号を付してその説明を省略する。このフローチャートにおいて、特徴とする点は、ステップS21でタッチ位置がキー上であるか否かを判定し、その判定結果が“NO”となった場合、つまり、仮想キーボード39の背景領域またはキーとキーの間の境界領域へのタッチであると判断された場合に、波線で囲まれた処理を実行することにある。
【0046】
この特徴的処理では、まず、仮想キーボード39の背景領域へのタッチか、それとも、境界領域へのタッチかを判別する(ステップS31/第2判定工程)。そして、仮想キーボード39の背景領域へのタッチの場合は、フローチャートを抜ける一方、境界領域へのタッチの場合は、その境界領域内のタッチ位置に応じて、該当キーを特定する処理・・・・最も単純には、境界領域内のタッチ位置に最も近いキーを該当キーとして特定する(ステップS32/みなし工程)。以下、この処理によって特定された該当キーのことを「みなしタッチキー」ということにする。・・・・を実行した後、前出の図9と同様のステップS22以降の処理を実行する。
【0047】
すなわち、みなしタッチキーの名称(たとえば、“半角/全角”キーであれば、キー名称は“半”)を取得し(ステップS22)、さらに、みなしタッチキーの現在の表示座標(k_x,k_y)を取得する(ステップS23)と共に、タッチ位置の座標(t_x,t_y)を取得する(ステップS24)。次いで、両座標((k_x,k_y)と(t_x,t_y))の差分Δhを演算し(ステップS25)、キーボードテーブル41の累計差分フィールド41eの累計差分値(TΔh(i))にその差分Δhを加算して更新(ステップS26)した後、みなしタッチキーの累計差分値(TΔh(i))の値Aa′と所定値とを比較し(ステップS27)、みなしタッチキーの累計差分値(TΔh(i))の値Aa′が所定値を超えていなければ、フローチャートを抜け、一方、所定値を超えている場合は、累計差分値(TΔh(i))の値Aa′に基づいてみなしタッチキーの表示座標(表示座標フィールド41fの値Aa″)を変更する(ステップS28)と共に、仮想キーボード39の表示を更新して、図11(b)に示すように、みなしタッチキー43の位置を修正した後、フローチャートを抜ける。
【0048】
以上のように、この改良されたフローチャートによれば、仮想キーボード39の境界領域へのタッチの場合であっても、たとえば、そのタッチ位置に最も近いキーを実際にタッチされたものと“みなし”て、前出の図9と同様の処理(表示位置の更新処理)を実行できるので、ユーザにキータッチミスを体感させないようにすることができ、操作性を改善した仮想キーボード39を提供できる。
【0049】
なお、この改良例では、境界領域内のタッチ位置に最も近いキーを実際にタッチされたものと“みなし”ているが、その原理は次のとおりである。
【0050】
図13は、四つのキー46〜49(便宜的に“W”キー、“E”キー、“S”キー、“D”キー)に囲まれた境界領域の概念図である。ここで、“W”キー46と“E”キー47の間には境界領域イが設けられており、“W”キー46と“S”キー48の間には境界領域ロが設けられている。また、“E”キー47と“D”キー49の間には境界領域ハが設けられており、四つのキー46〜49の間には二つの境界領域ホ、ヘが設けられている。境界領域ホは“W”キー46、“E”キー47及び“S”キー46の間のものであり、境界領域ヘは“E”キー47、“S”キー48及び“D”キー49の間のものである。
【0051】
今、境界領域イにタッチされたとき、そのタッチ位置をPaとし、Paから“W”キー46の中心座標までの距離をLa、“E”キー47の中心座標までの距離をLbとするとき、タッチ位置Paは、LaとLbを比較して小さい方のキーに属しているものと判断する(みなす)ことができる。たとえば、La<Lbであれば、そのタッチ位置Paは“W”キー46に属していると判断し、この場合、タッチ位置Paに対応する“みなしタッチキー”は“W”キー46になる。
【0052】
また、同様に、境界領域ロにタッチされたときは、“W”キー46と“S”キー48のうちそのタッチ位置に近いキーを“みなしタッチキー”とし、または、境界領域ハにタッチされたときは、“E”キー47と“D”キー49のうちそのタッチ位置に近いキーを“みなしタッチキー”とし、境界領域ニにタッチされたときは、“S”キー48と“D”キー49のうちそのタッチ位置に近いキーを“みなしタッチキー”とする。
【0053】
三つのキーに囲まれた領域(境界領域ホ、ヘ)についても、比較すべき距離がそのキーの数に対応した三つになる点を除いて上記と同様である。すなわち、境界領域ホにタッチされたときは、“W”キー46、“E”キー47及び“S”キー48のうちそのタッチ位置に近いキーを“みなしタッチキー”とし、また、境界領域ヘにタッチされたときは、“E”キー47、“S”キー48及び“D”キー49のうちそのタッチ位置に近いキーを“みなしタッチキー”とする。
【0054】
また、以上の説明では、特定配列の仮想キーボード39(たとえば、JIS配列のもの)を例にしているが、これに限らない。たとえば、様々なキー配列の中からユーザに希望のものを選択させるようにしてもよい。
【0055】
図14は、様々なキー配列の中からユーザに希望のものを選択させ得るようにした改良例(キーボードタイプ選択処理)を示す図である。この図において、(a)に示すフローチャートは、前出の図9または図12のステップS21の前に実行される。
【0056】
このフローチャートでは、まず、ユーザに対してどのキーボードタイプを使用するのかを問う選択画面を液晶ディスプレイパネル22に表示する(ステップS41/入力装置選択工程)。(b)はその選択画面を示す図である。この選択画面には、キー配列の異なる、たとえば、四つの仮想キーボードの縮小イメージ50〜53が表示されている。ユーザは、好みの縮小イメージを、たとえば、指先でタッチするなどして選択する。
【0057】
仮想キーボードが選択されると(ステップS42)、次に、その選択イメージに対応した仮想キーボード39を液晶ディスプレイパネル22に表示する(ステップS43)。このとき、中央制御部30は、図7のキーボードテーブル41を参照し、選択された仮想キーボードタイプと同じタイプのキー名称フィールド41b、画像オブジェクトフィールド41c、及び、表示座標フィールド41fの各データを取り出し、それらのデータに基づいて、仮想キーボード39を生成し、液晶ディスプレイパネル22に表示する。
【0058】
たとえば、選択された仮想キーボードタイプをタイプ“A”とするとき、図7のキーボードテーブル41から、キー名称“半”、“1”、“2”、・・・・、画像オブジェクトAia、Aib、Aic、・・・・、表示座標Aa″、Ab″、Ac″、・・・・が取り出され、それらのデータに基づいて、タイプAの仮想キーボード39が生成・表示される。
【0059】
または、選択された仮想キーボードタイプをタイプ“B”とするとき、図7のキーボードテーブル41から、キー名称“半”、“1”、“2”、・・・・、画像オブジェクトBia、Bib、Bic、・・・・、表示座標Ba″、Bb″、Bc″、・・・・が取り出され、それらのデータに基づいて、タイプBの仮想キーボード39が生成・表示される。
【0060】
あるいは、選択された仮想キーボードタイプをタイプ“C”とするとき、図7のキーボードテーブル41から、キー名称“半”、“1”、“2”、・・・・、画像オブジェクトCia、Cib、Cic、・・・・、表示座標Ca″、Cb″、Cc″、・・・・が取り出され、それらのデータに基づいて、タイプCの仮想キーボード39が生成・表示される。
【0061】
この改良されたフローチャートによれば、ユーザの好みに応じた仮想キーボード39を生成し、それを液晶ディスプレイパネル22に表示することができる。
【0062】
また、以上の説明では、コンピュータ20の単独利用(特定のユーザのみの占有的利用)を前提としているが、場合によっては、複数のユーザで共用することもある。このような利用スタイル(共用)の場合、以上の説明では不都合を来すことがある。あるユーザに適合するように仮想キーボード39のキー配列を変更したとき、変更後のキー配列は、他のユーザにとって必ずしも適切なものとならない(場合によっては不適切となることさえある)からである。このような不都合を解消するためには、ユーザ毎にキー配列の変更を行うようにすればよい。
【0063】
図15は、ユーザ毎にキー配列の変更を行うように改良したフローチャートを示す図である。このフローチャートも、前出の図9または図12のステップS21の前に実行される。まず、ユーザを識別する(ステップS51)。このユーザ識別は、たとえば、基本プログラムのログイン機能を利用してもよい。マルチユーザ環境に対応した基本プログラムでは、システムを立ち上げるときに、ログイン画面を出してユーザ名やパスワードを受け付けるようになっており、あらかじめ登録されたユーザの中のどのユーザであるかを特定して、そのユーザ専用の作業環境を提供できるようになっているからである。作業環境は、たとえば、デスクトップなどであるが、本改良例においては、さらに、そのユーザによって事前に選択(図14参照)された仮想キーボード39が加えられる。
【0064】
つまり、そのログインユーザに対応した仮想キーボード39の情報(キーボードタイプや各キーの表示位置情報など)が保存されているか否かを判定し(ステップS52/利用者特定工程)、情報が保存されていなければ、図14(a)のキーボードタイプ選択処理を実行する一方、情報が保存されていればそのキーボード情報をロード(ステップS53)して、図9または図12のキー配列修正処理を実行する(ステップS54)。そして、ログアウト要求を待ち(ステップS55)、ログアウト要求があると、そのユーザのキーボード情報(キーボードタイプや各キーの表示位置情報など)を保存または更新し(ステップS56)、ログアウト処理を実行する(ステップS57)。
【0065】
この改良されたフローチャートによれば、ログインユーザ毎の固有のキーボード情報(キーボードタイプや各キーの表示位置情報など)を参照して、仮想キーボード39を生成・表示するので、各々のユーザに適合した仮想キーボード39を生成・表示することができ、マルチユーザ環境の不都合を解消することができる。
【0066】
【発明の効果】
請求項1記載の発明に係る入力装置表示制御方法によれば、ユーザ個々の指の長さや操作感覚の違い(個人差)によって発生する、タッチ座標とキー表示座標とのずれが計測され、そのずれがゼロまたは抑制される方向に当該キーの表示座標が変更される。したがって、キータッチミスを発生しにくい仮想キーボード(入力装置)を実現できる。しかも、この発明では、後退キーなどの文字訂正動作を必要としないため、つまり、「誤入力」を前提としないアルゴリズムを採用しているため、利用当初からキータッチミスを発生しにくい仮想キーボード(入力装置)とすることができる。
請求項2記載の発明に係る入力装置表示制御方法によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、さらに、キーとキーの間の境界領域へのタッチ操作も考慮し、その境界領域に隣接する複数のキーのいずれかを、その境界領域に属するキーとみなして、その表示位置を変更することができる。したがって、誤って境界領域にタッチした場合であっても、ユーザにキータッチミスを体感させることはない。
請求項3記載の発明に係る入力装置表示制御方法によれば、ずれの累計値が所定値を上回ったときにのみキー表示位置を変更するので、頻繁な表示位置変更を回避し、画面表示のぎくしゃく感を無くすことができる。
請求項4記載の発明に係る入力装置表示制御方法によれば、ユーザのキー操作の癖に合わせて、よりキータッチが少なくなるように、キーの表示変更が行われる。
請求項5記載の発明に係る入力装置表示制御方法によれば、利用者毎にキーの表示変更が行われるので、マルチユーザ環境に好適なものとすることができる。請求項6記載の発明に係る入力装置表示制御方法によれば、利用者ごとに使いやすい入力装置を選択使用することができる。
請求項7記載の発明に係る入力装置によれば、ユーザ個々の指の長さや操作感覚の違い(個人差)によって発生する、タッチ座標とキー表示座標とのずれが計測され、そのずれがゼロまたは抑制される方向に当該キーの表示座標が変更される。したがって、キータッチミスを発生しにくい仮想キーボード(入力装置)を実現できる。しかも、この発明では、後退キーなどの文字訂正動作を必要としないため、つまり、「誤入力」を前提としないアルゴリズムを採用しているため、利用当初からキータッチミスを発生しにくい仮想キーボード(入力装置)とすることができる。
請求項8記載の発明に係る入力装置によれば、請求項7記載の発明の効果に加えて、さらに、キーとキーの間の境界領域へのタッチ操作も考慮し、その境界領域に隣接する複数のキーのいずれかを、その境界領域に属するキーとみなして、その表示位置を変更することができる。したがって、誤って境界領域にタッチした場合であっても、ユーザにキータッチミスを体感させることはない。
請求項9記載の発明に係る入力装置によれば、ずれの累計値が所定値を上回ったときにのみキー表示位置を変更するので、頻繁な表示位置変更を回避し、画面表示のぎくしゃく感を無くすことができる。
請求項10記載の発明に係る入力装置によれば、ユーザのキー操作の癖に合わせて、よりキータッチが少なくなるように、キーの表示変更が行われる。
請求項11記載の発明に係る入力装置によれば、利用者毎にキーの表示変更が行われるので、マルチユーザ環境に好適なものとすることができる。
請求項12記載の発明に係る入力装置によれば、利用者ごとに使いやすい入力装置を選択使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の入力装置を適用するコンピュータの外観図である。
【図2】コンピュータ20の概念的なブロック構成図である。
【図3】中央制御部30で文字列の入力を必要とする任意のアプリケーションプログラムを実行しているときの液晶ディスプレイパネル22の表示画面を示す図である。
【図4】仮想キーボード39のキー配列図(キー配列修正処理前のもの)である。
【図5】仮想キーボード39のキー配列図(キー配列修正処理後のもの)である。
【図6】記憶部32の記憶空間を示す概念図である。
【図7】キーボードテーブル41の概念図である。
【図8】本実施の形態のプログラムリソースの要部フローチャートを示す図である。
【図9】キー配列修正処理のフローチャートを示す図である。
【図10】キーの表示座標(k_x,k_y)とタッチ座標(t_x,t_y)を示す図である。
【図11】キー表示位置移動のいくつかの例を示す図である。
【図12】改良されたフローチャートを示す図(境界領域へのタッチを考慮したもの)である。
【図13】四つのキー46〜49に囲まれた境界領域の概念図である。
【図14】様々なキー配列の中からユーザに希望のものを選択させ得るようにした改良例(キーボードタイプ選択処理)を示す図である。
【図15】ユーザ毎にキー配列の変更を行うように改良したフローチャートを示す図である。
【図16】従来例を示す図である。
【符号の説明】
S12 ステップ(第1判定工程)
S24 ステップ(タッチ座標検出工程)
S25 ステップ(ずれ計測工程)
S28 ステップ(表示座標変更工程)
S31 ステップ(第2判定工程)
S32 ステップ(みなし工程)
S41 ステップ(入力装置選択工程)
S52 ステップ(利用者特定工程)
22 液晶ディスプレイパネル(画面)
30 中央制御部(タッチ座標検出手段、第1判定手段、第2判定手段、表示座標変更手段、みなし手段、ずれ計測手段、表示座標変更手段、利用者特定手段、入力装置選択手段)
34 タッチパネル(タッチ座標検出手段)
35 タッチパネル制御部(タッチ座標検出手段)
39 仮想キーボード(入力装置)
Claims (12)
- 少なくとも1個以上のキーで構成された入力装置を画面に表示する入力装置表示制御方法において、
前記画面上のタッチ座標を検出するタッチ座標検出工程と、
前記タッチ座標が前記キーの表示範囲に含まれているか否かを判定する第1判定工程と、
前記第1判定工程の判定結果が肯定(YES)の場合に前記タッチ座標と当該キーの表示座標とのずれを計測するずれ計測工程と、
該ずれがゼロまたは抑制される方向に当該キーの表示座標を変更する表示座標変更工程と
を含むことを特徴とする入力装置表示制御方法。 - 少なくとも2個以上のキーで構成された入力装置を画面に表示する入力装置表示制御方法において、
前記画面上のタッチ座標を検出するタッチ座標検出工程と、
前記タッチ座標が前記キーの表示範囲に含まれているか否かを判定する第1判定工程と、
前記第1判定工程の判定結果が否定(NO)の場合に前記タッチ座標が前記キーとキーの間の境界領域に含まれているか否かを判定する第2判定工程と、
前記第2判定工程の判定結果が肯定(YES)の場合にその境界領域に隣接する2個以上のキーのいずれかをその境界領域に属するみなしキーとするみなし工程と、
前記第1判定工程の判定結果が肯定(YES)の場合に前記タッチ座標と当該キーの表示座標とのずれを計測し、または、前記第2判定工程の判定結果が肯定(YES)の場合に前記タッチ座標と前記みなしキーとのずれを計測するずれ計測工程と、
該ずれがゼロまたは抑制される方向に当該キーの表示座標を変更する表示座標変更工程と
を含むことを特徴とする入力装置表示制御方法。 - 前記表示座標変更工程は、前記ずれ計測工程で計測されたずれを累計して、その累計値が所定値を上回ったときに、該累計値がゼロまたは抑制される方向に当該キーの表示座標を変更することを特徴とする請求項1または請求項2いずれかに記載の入力装置表示制御方法。
- 前記表示座標変更工程におけるキーの表示座標変更は、当該キーの水平位置変更、当該キーの表示角度変更、当該キーの表示範囲の拡大縮小、当該キーの表示形状変更のいずれかまたはそれらの組み合わせであることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載の入力装置表示制御方法。
- さらに、前記入力装置の利用者を特定する利用者特定工程を含み、前記ずれ計測工程及び前記表示座標変更工程は、各利用者毎に各々の処理を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれかに記載の入力装置表示制御方法。
- さらに、前記入力装置の利用者に対して配列が異なる複数の入力装置を提示してそのうちの一つの入力装置の選択を促す入力装置選択工程を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項5いずれかに記載の入力装置表示制御方法。
- 画面上に表示される少なくとも1個以上のキーで構成された入力装置において、
前記画面上のタッチ座標を検出するタッチ座標検出手段と、
前記タッチ座標が前記キーの表示範囲に含まれているか否かを判定する第1判定手段と、
前記第1判定手段の判定結果が肯定(YES)の場合に前記タッチ座標と当該キーの表示座標とのずれを計測するずれ計測手段と、
該ずれがゼロまたは抑制される方向に当該キーの表示座標を変更する表示座標変更手段と
を備えることを特徴とする入力装置。 - 画面上に表示される少なくとも少なくとも2個以上のキーで構成された入力装置において、
前記画面上のタッチ座標を検出するタッチ座標検出手段と、
前記タッチ座標が前記キーの表示範囲に含まれているか否かを判定する第1判定手段と、
前記第1判定手段の判定結果が否定(NO)の場合に前記タッチ座標が前記キーとキーの間の境界領域に含まれているか否かを判定する第2判定手段と、
前記第2判定手段の判定結果が肯定(YES)の場合にその境界領域に隣接する2個以上のキーのいずれかをその境界領域に属するみなしキーとするみなし手段と、
前記第1判定手段の判定結果が肯定(YES)の場合に前記タッチ座標と当該キーの表示座標とのずれを計測し、または、前記第2判定手段の判定結果が肯定(YES)の場合に前記タッチ座標と前記みなしキーとのずれを計測するずれ計測手段と、
該ずれがゼロまたは抑制される方向に当該キーの表示座標を変更する表示座標変更手段と
を備えることを特徴とする入力装置。 - 前記表示座標変更手段は、前記ずれ計測手段で計測されたずれを累計して、その累計値が所定値を上回ったときに、該累計値がゼロまたは抑制される方向に当該キーの表示座標を変更することを特徴とする請求項7または請求項8いずれかに記載の入力装置。
- 前記表示座標変更手段におけるキーの表示座標変更は、当該キーの水平位置変更、当該キーの表示角度変更、当該キーの表示範囲の拡大縮小、当該キーの表示形状変更のいずれかまたはそれらの組み合わせであることを特徴とする請求項7乃至請求項9いずれかに記載の入力装置。
- さらに、前記入力装置の利用者を特定する利用者特定手段を備え、前記ずれ計測手段及び前記表示座標変更手段は、各利用者毎に各々の処理を行うことを特徴とする請求項7乃至請求項10いずれかに記載の入力装置。
- さらに、前記入力装置の利用者に対して配列が異なる複数の入力装置を提示してそのうちの一つの入力装置の選択を促す入力装置選択手段を備えることを特徴とする請求項7乃至請求項11いずれかに記載の入力装置。
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