JP2012520038A - 色補正のための方法及びデバイス - Google Patents
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Abstract
【選択図】 図2
Description
主として、元の色空間と、元の色空間を記述しているICCプロファイルとの差を償うために、このステップを提供する。更に、実際には、デバイスの色空間とデバイスの色空間を記述しているICCプロファイルとの差を償うために、又は、単に、画像に対してある特定の特別な処理を行なうために、例えば、画像全体のシアン(Cyan, C)と、マゼンタ(Magenta, M)と、イエロー(Yellow, Y)と、ブラック(Black, K)の成分のうちで、マゼンタの成分を増やすために、このステップを使用する場合も当然にある。
このステップは、色補正の全処理のうちの中心となるステップである。このステップでは、元の色空間の特徴とデバイスの色空間とに従って、元の色空間における画像を、デバイスの色空間のもとで同じ又は同様の視覚効果を有する画像に、画素毎に変換することが必要である。擬似コードの以下の表現を参照されたい。
//ICC Convertは、色空間を変換するための関数である
//Resは、変換処理の結果、例えば、成功又は失敗を表す
//srcICCは、元の色空間を記述しているICCプロファイルを表す
//desICCは、デバイスの色空間を記述しているICCプロファイルを表す
//srcは、srcICCの色空間における画像のデータバッファを示すポインタである
//desは、出力に使用され、変換された画像のバッファを示すポインタである
//numは、変換を必要とする画素数を表す
srcは、当然に、色値でもあり得る;この場合は、変換された色値をdesによって得ることができる;
速度を上げるために、srsICCとdesICCとを、1つのファイルとして組み合わせて、2つの色空間の変換処理を進める場合がある。組み合わされたファイルを、DeviceLinkと呼ぶ。DeviceLinkを使用することによって、上記の擬似コードは、以下のようになる。
なお、src des Linkは、元の色空間からデバイスの色空間へのDeviceLinkを表わす。
CMYKの色空間のもとで、「ブラック」は、2種類の定義を有する。
b)ブラックの成分値が100%である、即ち、k=100%で、十分である。
異なる種類の紙は、異なる種類のインクの吸収力が非常に異なる。1つの位置(画素)において、様々な色成分値の和が大き過ぎる場合に、インク量が紙の吸収力を超えて、流れることになるか、又はインクを出力媒体に付けることができず、最終的に、全体的な画像の出力効果が損なわれる。
sum = c + m + y + k ;
if (sum > Threshold)
{
//インクの合計量が閾値を超えると、様々な色成分値を比例的に下げる
c = c * Threshold / sum;
m = m * Threshold / sum;
y = y * Threshold / sum;
k = k * Threshold / sum;
}
様々な色成分値を比例的に下げる方法は、インクの合計量を制御する方法のうちの1つに過ぎないことに注意すべきである。
一般に、出力デバイスのほとんどは、入力された色値を正確に表わすことができない。例えば、50%の純粋なシアン色の色ブロック(色値は、c=0.5、m=0、y=0、k=0である)をカラーインクジェットプリンタで印刷する場合に、シアンの実際の出力の測定値は、通常は70%以上である。この場合に、シアンの50%の出力値を達成するために、入力するシアンを調節する必要がある。
1つの色を別の色に均一に推移させるエリアが、画像中にある場合がある。実際には、これは、隣接する画素間の色値をある特定の方向に小さく規則的に変えている。
for ( int i = 0; i < sizeofImage; i++)
{
//imageは、CMYKの4つの成分を含む画像データを表す:
//各成分の範囲は、0-255である。
//テーブルの各値も、4つの成分を含み、
//各々の成分の範囲も、0-255である。
//できるだけ反復を避けるために、sizeofDTは、一般に素数である。
//%は、合同の操作を表す
image[i].c += image[i].c > DT[i%sizeofDT].c;
if (image[i].m > 0 && image[i].m < 255)
image[i].m += image[i].m > DT[i%sizeofDT].m;
if (image[i].y > 0 && image[i].y <255)
image[i].y += image[i].y > DT[i%sizeofDT].y;
if (image[i].k > 0 && image[i].k < 255)
image[i].k += image[i].k > DT[i%sizeofDT].k;
}
上述の方法から、入力画像の各画素の様々な成分値をランダムに上げる又は下げることによって、突然の変化が発生した場合に境界を目立たなくする効果が得られることが分かるであろう。
入力画像を1つ以上の画像ブロックに分割するステップと、
各画像ブロックにおいて、全ての画素の様々な色成分値を相互に比較して、全ての画素について同じ色成分値を有する画像ブロックを、単純なブロックと見なし、異なる色成分値を有する画像ブロックを、複雑なブロックと見なすステップと、
前記単純なブロックの1つの画素に対して、色補正の処理を行なって、次に、前記色補正の処理結果を、前記単純なブロックの他の画素にコピーするステップと、
を含む、色補正方法を提供する。
前記分割ユニットは、画像を画像ブロックに分割して、前記画像ブロックのデータを前記決定ユニットと前記処理ユニットとに送信するために使用され、
前記決定ユニットは、
画像ブロック中の全ての画素の様々な色成分値が等しいかどうかを決定するためと、
更に、複雑なブロック中の次の画素の色成分値と、前記記憶ユニットに記憶された前の画素の色成分値とが、等しいかどうかを決定するために使用され、
前記処理ユニットは、画素に対して色補正の処理をして、前記色補正の処理結果を前記記憶ユニットに記憶するために使用され、
前記記憶ユニットは、画素に対する前記色補正の前記処理結果を記憶して、前記処理結果を前記決定ユニットに送信するために使用される、
色補正デバイスを提供する。
意味する
//単位は画素である
for (int i = 0; i < (height+n-1)/n; i ++)
//画像全体を幅方向において詳しく検討する。widthは、画像全体の幅を
意味する
//単位は画素である
for (int j = 0; j < (width+m-1)/m; j ++)
{
//SignBlockは、現在のブロックが単純なブロックであるかどうかを表し、
デフォルトを単純なブロックに設定する
SignBlock[i][j] = TRUE;
//wは、画像ブロックの実際の幅を画素単位で表している
int w = m;
//hは、画像ブロックの実際の高さを画素単位で表している
int h = n;
//最右列における画像ブロックの幅は、m未満であってもよく、
この状況で対処する
if (width-j * m < m) w = width-j * m;
//最下行における画像ブロックの高さは、n未満であってもよく、
この状況で対処する
if (height-i * n < n) h = height-i * n;
BOOL bIsSimpleBlock = TRUE;
//pCは、入力画像の左上角の画素のシアンバージョンのデータを示し、
//pは、第i行及び第j列の画像ブロックの左上角の画素のシアン
//バージョンのデータを示す
p = pC + i * width * n + j * m;
//画像ブロック全体を詳しく検討する
for (int y = 0; y < h; y++)
for (int x = 0; x < w; x++)
//画像ブロックのシアンバージョンのデータと、画像ブロックの左上角の
画素のシアンバージョンのデータとが、等しいかどうかを決定する
if (p[0] != p[y*height+x])
{
//この画像ブロックが単純なブロックではないと決定すると、
ループから抜ける
bIsSimpleBlock = FALSE;
break;
}
//現在の画像ブロックが単純なブロックでないと決定された場合は、
次のブロックについて決定を開始する
if (bIsSimpleBlock == FALSE)
{
SignBlock[i][j] = FALSE;
continue;
}
//マゼンタバージョンについて検討を開始する
…
//イエローバージョンについて検討を開始する
…
//ブラックバージョンについて検討を開始する
…
}
画像のデータが画素に記憶されている場合は、それに応じて、上述の処理を変更する必要があり得る。SignBlockの意味は、テーブル1から分かる。テーブルにおいて、TRUEは、指定された画像ブロックが単純なブロックであることを表している。FALSEは、指定された画像ブロックが単純なブロックでないことを表している。
//現在の画素の色値が、前の画素の処理前の色値と一致する場合は、
//処理後のバッファに入れられた結果を直接に割り当てる;
p[0] = procDot;
else
{
//現在の画素の色値を記録する
prevDot = p[0];
int sum = p[0].c + p[0].m + p[0].y + p[0].k;
if (sum > Threshold)
{
p[0].c = p[0].c * Threshold / sum;
p[0].m = p[0].m * Threshold / sum;
p[0].y = p[0].y * Threshold / sum;
p[0].k = p[0].k * Threshold / sum;
}
//現在の画素の処理後の色値を記録する
procDot = p[0];
}
上述の方法は、1つの画素に適用されるバッファであるので、これをポイントバッファと呼ぶ。画像中の隣接する画素間に強い関連性があるので、ポイントバッファの解決策は、複雑な計算を減らして、速度を上げる良い効果をもたらす。
for (int i = 0; i < w; i ++)
{
//画素の値と、前の行/列の中の同じ位置における画素の値とが、
等しい場合は、処理後の色値を直接にコピーする
if (p[i] == prevLine[i])
p[i] = procLine[i];
else
{
//(処理前の)現在の画素の値を記録する
prevLine[i] = p[i];
//画素の値と、前の行/列の中の同じ位置における画素の値とが、
等しくない場合は、その位置をposに記録する
//現在の画素の色値を一時バッファsrcにコピーする
pos[index] = i;
src[index] = p[i];
index ++;
}
}
//ICC変換を行なう。インデックスはw以下であることに注意すべきである
ICC Convert (srcICC,desICC,src,src,index);
//変換結果を、入力画像の列/行における同じ位置に、procLineの変換結果
として送る
for (i = 0; i < index; i ++)
{
p[pos[i]] = src[i];
}
//処理後の現在の行/列の位置を記録して、次の行/列を処理するときに、
それを使用する
procLine = p;
更に、比較プロセス中に、2つの隣接する行/列間の関連性が低い場合は、比較を止めて、現在の行/列の画素を直接に処理する。しかしながら、次の行/列を処理するときに、良い環境(prevLineとprocLine)を使用できるように、これを取っておく必要がある。3行の画像データがある場合に、第1の行と第2の行との間における関連性は低いが、第2の行と第3の行との間における関連性は高い(データ画像において、このような状況は一般的である)。以下のようなやり方で、処理を行なう。第1の行と第2の行との関連性が低いことを検出した後は、データの第2の行に対して、色補正の最適化された処理をそれ以上行なわない。このときに、prevLine(第1の行における画像データを示す)は、変わらない可能性が非常に高い。しかしながら、prevLineは、画像の第3の行を処理する前の、第2の行における画像データを示すはずである。このやり方では、第3の行における画像データを処理するときに、第2の行と第3の行との間における関連性を使用してもよい。次の概略的なコードを参照すべきである。
//ICC変換を行なう
ICC Convert (srcICC, desICC, p, p, w);
procLine = p;
ポイントバッファ方法と同様に、ラインバッファ方法は、画像中の隣接する画素間の強い関連性を効果的に使用して、計算量を減らす目的を達成することができる。
かどうかを決定する
if (SignBlock[i][j] != TRUE)
{
//wとhは、それぞれ、現在の画像ブロックの幅と高さである
for (int x = 0; x < h; x++)
for (int y = 0; y < w; y++)
{
//pC, pM, pY, pKは、それぞれ、現在の画像ブロックの中の
様々なカラーバージョン(CMYK)の左上角の画素を示す
//widthは、画像全体の幅を表す
pNew[x][y].c = pC[x * width + y];
pNew[x][y].m = pM[x * width + y];
pNew[x][y].y = pY[x * width + y];
pNew[x][y].k = pK[x * width + y];
}
}
pNewは、処理後に画素に記憶される画像ブロックのデータを示すポインタである。
Claims (10)
- 入力画像を1つ以上の画像ブロックに分割するステップと、
各画像ブロックにおいて、全ての画素の様々な色成分値を相互に比較して、全ての画素について同じ色成分値を有する画像ブロックを、単純なブロックと見なし、異なる色成分値を有する画像ブロックを、複雑なブロックと見なすステップと、
前記単純なブロックの1つの画素に対して、色補正の処理を行なって、次に、前記色補正の処理結果を、前記単純なブロックの他の画素にコピーするステップと、
を含むことを特徴とする、色補正方法。 - 前記複雑なブロックにおいて、前の画素の様々な色成分値と、次の画素の様々な色成分値とを比較するステップと、
前記色成分値が等しい場合は、前記前の画素に対する前記色補正の処理結果を、前記次の画素にコピーするステップと、
を更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の色補正方法。 - 前記入力画像の複雑なブロックの前記色成分値が、色面構成に記憶されている場合は、前記入力画像の複雑なブロックの前記色成分値を、画素構成に記憶するステップ、
を更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の色補正方法。 - 前記画像ブロックの幅と高さは、等しく、2の累乗の画素であることを特徴とする、請求項1に記載の色補正方法。
- 同じ色成分値を有する隣接する単純なブロックを組み合わせて、新たな単純なブロックにして、
隣接する複雑なブロックを組み合わせて、新たな複雑なブロックにすることを特徴とする、請求項1又は4に記載の色補正方法。 - 前記複雑なブロック中の前の画素に対する色補正の前記処理が完了した後で、前記色補正の前記処理結果と前記色成分値とを記憶するステップと、
次の画素の前記色成分値と、前記前の画素の前記記憶された前記色成分値とを比較するステップと、
前記色成分値が等しい場合は、前記色補正の前記記憶された処理結果を、前記次の画素にコピーするステップと、
を更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の色補正方法。 - 前記複雑なブロック中の前の行の画素に対する色補正の前記処理が完了した後で、全ての前記前の行の画素に対する前記色補正の処理結果と色成分値とを記憶するステップと、
前記前の行の中の全ての画素の様々な色成分値と、次の行の中の対応する位置における画素の様々な色成分値とを比較するステップと、
前記色成分値が等しい場合は、前記前の行の中の前記画素に対する前記色補正の前記記憶された処理結果を、前記次の行の中の前記対応する位置における前記画素にコピーするステップと、
を更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の色補正方法。 - 前記複雑なブロック中の前の列の画素に対する色補正の前記処理が完了した後で、全ての前記前の列の画素に対する前記色補正の処理結果と色成分値とを記憶するステップと、
前記前の列の中の全ての画素の様々な色成分値と、次の列の中の対応する位置における画素の様々な色成分値とを比較するステップと、
前記色成分値が等しい場合は、前記前の列の中の前記画素に対する前記色補正の前記記憶された処理結果を、前記次の列の中の前記対応する位置における前記画素にコピーするステップと、
を更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の色補正方法。 - 分割ユニットと、決定ユニットと、処理ユニットと、記憶ユニットと、を具備する、色補正デバイスであって、
前記分割ユニットは、画像を画像ブロックに分割して、前記画像ブロックのデータを前記決定ユニットと前記処理ユニットとに送信するために使用され、
前記決定ユニットは、
画像ブロック中の全ての画素の様々な色成分値が等しいかどうかを決定するためと、
更に、複雑なブロック中の次の画素の色成分値と、前記記憶ユニットに記憶された前の画素の色成分値とが、等しいかどうかを決定するために使用され、
前記処理ユニットは、画素に対して色補正の処理をして、前記色補正の処理結果を前記記憶ユニットに記憶するために使用され、
前記記憶ユニットは、画素に対する前記色補正の前記処理結果を記憶して、前記処理結果を前記決定ユニットに送信するために使用される、
ことを特徴とする、色補正デバイス。 - 前記分割ユニットは、隣接する画像ブロックを組み合わせて新たな画像ブロックを形成するために更に使用されることを特徴とする、請求項9に記載の色補正デバイス。
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