JP2012518205A - 全方向性多層フォトニック構造を製造するための方法 - Google Patents

全方向性多層フォトニック構造を製造するための方法 Download PDF

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Abstract

少なくとも1個の、高屈折率材料と低屈折率材料の交互層グループを含む多層フォトニック構造を製造する方法は、多層フォトニック構造に対して固有性関数を決定し、固有性関数のターゲットプロファイルとの比較に基づいて、少なくとも1個の交互層グループに対する厚さ乗数を決定し、決定された厚さ乗数で固有性関数を調整し、さらに、調整された固有性関数をターゲットプロファイルと比較する、各ステップを備え、調整された固有性関数がターゲットプロファイルに近似しない場合は、少なくとも1個の追加の層グループを多層フォトニック構造に付加する。
【選択図】図5

Description

ここに記載する実施形態は、一般に、多層フォトニック構造に関し、さらに特定すると、所望の反射特性及び透過特性を有する多層フォトニック構造を製造するために、多層フォトニック構造を設計するための方法に関する。
太陽光は、紫外(UV)、可視及び赤外(IR)光を含む電磁スペクトルにおいて、ある波長領域を有している。ある物体に関係するピグメント(色素)の色は、このピグメントによって反射され人間の眼によって観察された光の波長によって決定される。例えば、太陽光即ち白色光は、可視スペクトルの波長のおおよそ等しい混合物で構成される。白色光がピグメントに入射する場合、白色光のある波長は吸収され、その他は反射される。反射された波長はピグメントの色を決定する。多くのピグメントに対して、反射率は、物体に入射する光の角度に強く依存する。従って、ピグメントは、異なる入射角度に対して光の異なる波長を反射することが可能で、その他を吸収する。という訳で、ピグメントは、全ての入射角において全ての波長の光に対して、必ずしも、全方向反射器として振る舞う必要は無い。その結果、入射光の異なる角度に対してカラーシフトを有するピグメントが得られる。
同様の効果がUV及びIR光で見られる。特に、異なる入射角に対して、ピグメントはUVおよび/またはIR光のある波長を反射し、その他を吸収し、その結果として望ましくない効果を生じることがある。例えば、UV光が高分子材料によって吸収される場合、この高分子材料は重合体の化学結合を破壊することがある。このプロセスは、光崩壊と呼ばれ、クラッキング、チョーキング、色変化および/または高分子材料の物理特性に損失を起こすことがある。同様に、近赤外太陽光(780nm〜2100nm)は、全太陽エネルギーの50%を有し、吸収された場合、物体の表面に蓄積される熱を生じ、その結果として、望ましくない熱的状態が生じる。例えば、自動車、建物及びその他の構造物のような、ある物体において、このようにして蓄積された熱は、例えばHVACシステムのようなあるシステムの、効率および/または性能を低下させる場合がある。
従って、少なくともUV及びIR光を全方向に反射するフォトニック構造が望ましく、かつ、このようなフォトニック構造を製造するための代替的な方法が必要である。
一実施形態において、高屈折率材料と低屈折率材料の少なくとも1個の交互層グループを有する多層フォトニック構造を製造するための方法は、多層フォトニック構造に対して固有性関数を決定し、かつ、少なくとも1個の交互層グループに対して、厚み乗数を決定することを含んでいる。この厚み乗数は、固有性関数をターゲットとなるプロファイルにフィッティングすることによって、決定することができる。固有性関数は、決定された厚み乗数に基づいて調整することができる。その後、調整された固有性関数を、ターゲットプロファイルと比較しても良い。調整された固有性関数がターゲットプロファイルに近似しない場合、少なくとも1個の追加の層グループを、多層フォトニック構造に付加することができる。
他の実施形態において、高屈折率材料と低屈折率材料の少なくとも1個の交互層グループを含む全方向反射性多層フォトニック構造を製造するための方法は、多層フォトニック構造上に入射する光の複数の角度に対して、多層フォトニック構造に対する反射率関数と交互層の各グループに対する厚み乗数の値とを決定することを、含んでいても良い。各グループに対する厚み乗数の値は、光のそれぞれの角度に対する反射率関数をターゲット反射率プロファイルにフィッティングすることによって、決定することができる。その後、調整された反射率関数は、光のそれぞれの角度に対して、ターゲットプロファイルと比較するようにしても良い。調整された反射率関数がターゲット反射率プロファイルを近似しない場合、少なくとも1個の層グループを多層フォトニック構造に付加しても良い。
さらに別の実施形態では、高及び低屈折率材料の少なくとも1個の交互層グループを含む全方向UV−IR反射器を製造するための方法が、多層フォトニック構造上に入射する光の複数の角度に対して反射率関数を決定することを含む。電磁スペクトルのUV領域での光の波長に対して約100%の反射率と、電磁スペクトルの可視領域での光の波長に対して100%未満の反射率と、さらに、電磁スペクトルのIR領域における光の波長に対して約100%の反射率を有する、ターゲット反射率プロファイルを選択することができる。その後、光のそれぞれの角度に対する反射率関数をターゲット反射率プロファイルにフィッティングすることによって、少なくとも1個の厚み乗数の値を決定することができる。光のそれぞれの角度に対する反射率関数は、決定された厚み乗数に基づいて調整することができる。その後、光のそれぞれの角度に対して調整された反射率関数は、ターゲット反射率プロファイルと比較することができる。調整された反射率関数がターゲット反射率プロファイルに近似しない場合、少なくとも1個の追加の層グループを、多層フォトニック構造に付加することができる。
本発明の実施形態によって提供された、これら及び更なる特徴は、図面と共に以下の詳細な説明を参照することによって、さらに完全に理解することが可能である。
図面において記載した実施形態は、本質的に説明に役立ちかつ典型的なものであり、請求の範囲によって定義される発明を限定することを意図するものではない。実施形態の以下の詳細な説明は、以下の図面と共に読む場合に理解され、これらの図面において、同様の構造は同様の参照番号で示されている。
ここに示しかつ記載する1又はそれ以上の実施形態に係る、多層フォトニック構造を製造するための準備ステップのフローチャートである。 ここに示しかつ記載する1又はそれ以上の実施形態に係る、多層フォトニック構造を製造するための方法のフローチャートである。 ここに示しかつ記載する1又はそれ以上の実施形態に係る、多層フォトニック構造を製造するための方法と共に使用される、多層フォトニック構造を示す。 1、2、3及び4個の多層グループを備える多層フォトニック構造のそれぞれの層の厚さを図示し、それぞれのグループは、ここに示しかつ記載する1又はそれ以上の実施形態に従って、低屈折率及び高屈折率材料の交互層を備える。 ここに記載する1又はそれ以上の実施形態に従って、1、2、3及び4個の多層グループを有する多層フォトニック構造上への入射角度0度の光に対し、波長の関数として反射率を図示する。 1、2、3及び4個の多層グループを有する多層フォトニック構造上への、0度、15度、30度及び45度の入射角を有する光に対して、波長の関数として屈折率を図示する。 1、2、3及び4個の多層グループを有する多層フォトニック構造に対して、0度、15度、30度及び45度の入射角を有する光の波長の関数として、屈折率を図示する。 1、2、3及び4個の多層グループを有する多層フォトニック構造に対して、0度、15度、30度及び45度の入射角を有する光の波長の関数として、屈折率を図示する。 1、2、3及び4個の多層グループを有する多層フォトニック構造に対して、0度、15度、30度及び45度の入射角を有する光の波長の関数として、屈折率を図示する。
図2は、例えば反射率である固有の性質を達成する、全方向多層フォトニック構造を設計するための方法の一実施形態のフローチャートを、概略的に示している。この方法は、多層フォトニック構造上に入射する光の波長の関数として固有の性質のためのターゲットプロファイルを選択することを含む。多層フォトニック構造のための基本的層構造もまた選択される。基本層構造のそれぞれの層の厚さは、この構造上に入射する光の波長、層の屈折率及び厚さ乗数の関数として、表現することができる。入射光の与えられた角度に対する、基本層構造の固有性関数は、入射光の波長及び厚さ乗数の関数として決定することができる。厚さ乗数と、従って、基本構造のそれぞれの層の厚さは、ターゲットプロファイルに対して固有性関数をフィッティングすることによって、決定することができる。全方向多層フォトニック構造を製造するための方法及びそれによって製造された多層フォトニック構造を、以下にさらに詳細に説明する。
全方向多層フォトニック構造を設計するための方法を説明するに当たって、多層フォトニック構造上に入射する電磁波について説明する。用語“電磁波”は、“光”と殆ど同じ意味で使用され、これらの用語は電磁スペクトルの種々の波長、特に、電磁スペクトルの紫外(UV)、赤外(IR)及び可視の部分を意味することを、理解すべきである。
次に、図1を参照すると、全方向特性を有する多層フォトニック構造を設計するための準備ステップのフローチャート10が示されている。フローチャート10にリストアップしたステップは、特定の順序で設定されかつ説明されているが、準備ステップを実施する順序は可変であることを理解すべきである。
一実施形態では、全方向特性を有する多層フォトニック構造を設計する方法は、多層構造のための固有性を選択する準備ステップ12を含むことができる。ここに記載する実施形態では、この固有性は多層フォトニック構造の反射率である。ここで使用されるように、反射率は、多層フォトニック構造に入射して反射される光の割合即ちパーセントを意味し、かつ、この構造上に入射する光の波長の関数としてプロットすることができる。
ここに記載する多層フォトニック構造を設計するための方法の具体的な実施形態では、最適化するための固有性として反射率を使用しているが、ここに記載する方法は、その代わりに、透過率又は吸収率を最適化のための固有性として用いることができることを、理解すべきである。ここに使用されているように、透過率は、多層フォトニック構造に入射してこの層を透過即ち通過する光の割合即ちパーセントを意味し、かつ、この構造上に入射する光の波長の関数としてプロットすることができる。吸収率は、ここで使用されるように、多層フォトニック構造上に入射し、かつ反射も透過もされない光の割合、即ちパーセントを意味し、反射率及び透過率から決定することができる。
もう一個の準備ステップ14において、固有性のためのターゲットプロファイルが選択される。固有性が多層フォトニック構造の反射率であるここに記載した実施形態では、ターゲット反射率プロファイルを、最適化された多層フォトニック構造が、ある反射率特性を有するように選択することができる。例えば、一実施形態では、ターゲット反射率プロファイルは、最適化された多層フォトニック構造がUV及びIR光を反射し、その一方で、可視光に対して透明であるような、直角井戸反射率プロファイルであっても良い。さらに特定すると、直角井戸反射率プロファイルは、図5に示すように、約200nmから約350nmの波長(即ち、電磁スペクトルのUV部分における光の波長)に対して100%の反射率と、約350nmから約850nmの波長(即ち、電磁スペクトルの可視部分の波長)に対して10%の反射率と、約850nmから約2100nmの波長(即ち、電磁スペクトルのIR部分の波長)に対して100%の反射率を有していても良い。
上記のターゲットプロファイルは、直角井戸形状のターゲット反射率プロファイルであるが、異なる形状を有する他のターゲットプロファイルも使用することができることを、理解すべきである。例えば、ターゲットプロファイルは、最適化された多層フォトニック構造において、所望の反射率を達成するための曲線又はその他の適切な形状であり得る。さらに、上記のターゲットプロファイルはターゲット反射率プロファイルであるが、ターゲットプロファイルはターゲット透過率プロファイル又はターゲット吸収率プロファイルであっても良いことを、理解すべきである。
他の準備ステップ16は、多層フォトニック構造の基本層構造を選択することを含んでいても良い。ここに記載された多層フォトニック構造は、通常、交互に配置された、比較的高い屈折率nを有する材料(即ち、高屈折率材料)の層と、比較的低い屈折率nを有する材料(即ち、低屈折率材料)の層とを備えている。
図3を参照すると、上述のように、ターゲットプロファイルが直角井戸形状のターゲット反射率プロファイルである一実施形態では、多層フォトニック構造100の基本層構造は、1個又はそれ以上の層グループGを備えていても良い。それぞれの層グループGは、高屈折率材料と低屈折率材料の交互層を備えていても良い。例えば、1個の層グループGは、2個の低屈折率材料104間に配置された、高屈折率材料102の単層を備えていても良い。以降により詳細に記載するように、多層フォトニック構造100は、所望のターゲットプロファイルを達成するために、1個の層グループ(即ち、K=1)又は、その代わりに、複数の層グループを備えていても良い。多層フォトニック構造は、基板106上に堆積されても良く、この基板は、ガラス、ポリマー材料、セラミック材料、金属材料、複合材料および/またはそれらの種々の組合せを含むことができる。
図3に示す実施形態において、それぞれの層グループGは、一般式、
[0.5mLmH0.5mL]
で記述することができる。ここで、Lは、厚さDを有する低屈折率材料の層を表し、Hは、厚さDを有する高屈折率材料の層を表し、さらに、mはグループGに適用される厚み乗数である。従って、多層構造100は、一般式、
[(0.5mLmH0.5mL)
を有し、ここで、Kは、K≧1の整数であり、設計されたターゲットフォトニック構造100において層グループGの個数を表す。
図3に示す多層フォトニック構造の実施形態において、この構造は、層グループGにおける低屈折率材料層104のそれぞれの層の厚さDを以下の様に記載することができる、非4分の1波長スタックであっても良い。
=mλref/8n (1)
ここで、上記のように、nは低屈折率材料の屈折率、λrefは被膜上に入射する光の規準波長、mはこのグループに対する厚み乗数である。同様に、グループGにおける高屈折率材料層104のそれぞれの層の厚さDは、以下の様に書ける。
=mλref/4n (2)
ここで、上記のように、nは高屈折率材料の屈折率、λrefは被膜上に入射する光の規準波長、mはこのグループに対する厚み乗数である。
図3は多層フォトニック構造100に対する基本層構造の一実施形態を図示しているが、他の構造を使用することができることを理解すべきである。例えば、多層フォトニック構造は、異なる層配置および/または異なる層厚を有することが出来る。さらに、多層フォトニック構造を製造するためにここに記載された方法を、このような他の構造と共に使用することができることを、理解すべきである。
再度、図1を参照すると、他の準備ステップ18において、高屈折率材料の屈折率nと低屈折率材料の屈折率nとの値を選択することができる。一実施形態では、nとnの値は、こられの値が一般に入手可能な材料と同じであるように、選択される。例えば、nとnの値が、シリカ(SiO、屈折率1.46)とアナターゼ(TiO、屈折率2.49)の屈折率にそれぞれ近似するように、nの値を1.5として選択し、一方、nの値を2.5として選択しても良い。従って、nとnにそれぞれ1.5と2.5を使用する多層フォトニック構造設計を、シリカ及びアナターゼあるいは同じか同様の屈折率を有する他の材料で構成することができる。nとnに対して、他の材料の屈折率に対応する他の値を選択することが可能であることに、注意すべきである。以下に示す表1は、ここに記載する多層フォトニック構造において使用することができる、可能性ある材料の非排他的なリストと、該当する屈折率とを含んでいる。
Figure 2012518205
とnの値に加えて、多層フォトニック構造をその上に堆積する基板の屈折率nsubstrateと入射材料の屈折率n(即ち、構造の最も上、即ち最終層に直接隣接する媒体の屈折率)を、同様に割り当てることができる。例えば、最適化された多層フォトニック構造がガラス上に堆積される場合、nsubstrateは約1.25である。この構造の最も上の層に直接隣接する媒体が空気である場合、nは約1.0である。nsubstrateとnの値は、具体的な基板と多層フォトニック構造が使用される環境に従って変化することがある。
再び図2を参照すると、多層フォトニック構造を製造するための方法200のフローチャートが記載されている。説明のために、多層フォトニック構造を製造するための方法200の種々のステップを、UV及びIR光を反射し可視光に透明な(透過する)上述の多層フォトニック構造を具体的に参照して、説明する。この多層フォトニック構造はここで、“UV−IR反射器”として言及される。従って、上述の準備ステップにおいて、特有のターゲット固有性は多層フォトニック構造の反射率であり、ターゲットプロファイルは、直角井戸形状のターゲット反射率プロファイルであり、さらに、多層フォトニック構造の基本層構造は、上記の、[0.5mLmH0.5mL]の形を有する3層構造である。しかしながら、ここに記載した方法は、他の種々のターゲットプロファイル、基本層構造及び固有性と共に使用することができることを、理解すべきである。
第1ステップ202において、多層フォトニック構造に対して、固有性関数を決定する。ここで使用するように、固有性関数は、例えば、反射率又は透過率のような多層フォトニック構造の特定の固有性を記載する関数として定義される。ここで記載した事例では、固有性は多層フォトニック構造の反射率である。固有性関数は、この構造において、関与する波長範囲に渡る、それぞれの層グループGの厚さ乗数mの関数である。固有性関数は、最初、基本層構造を有する1個の層グループGに対して決定され、その後、さらに固有性を最適化するために、追加の層が付加される。
一実施形態において、固有性が反射性である場合、固有性関数は多層フォトニック構造の反射率であり、転送行列法を用いて決定することができる。この転送行列法では、多層構造の反射率は、被膜に入射する光の角度(即ち、入射角)と、偏光度、関与する波長、多層フォトニック構造のそれぞれの層の厚さと高及び低屈折率材料の屈折率、透過媒体、及び、媒体の屈折率に依存している。転送行列法について、以下に詳細に説明する。
“行列方法”とは、Adam John Nolteによる、“Fundamental Studies of Polyelectrolyte Multilayer Films:Optical Mechanical and Lithograaphic Property Control”(Massachusetts Institute of Technology、2007)と題された博士論文に記載する行列代数を使用して、フォトニック構造の反射率と透過率を計算するための方法論である。しかしながら、フォトニック構造の反射率及び透過率を計算するために、他の方法を使用できることを理解すべきである。多層フォトニック構造中の光の伝搬は、この構造のそれぞれの層における光の偏位を調べることによって、理解することができる。
ここで使用される記号“J”は、屈折率n及び厚さdをそれぞれ有するフォトニック構造の1個の層を意味する。J個の識別可能な層を備えるフォトニック構造に対して、J+1個のインターフェースがその構造中に存在する。転送行列方法の説明のために、入射媒体(即ち、構造の最も上の層に隣接する媒体)に下付き文字“0”を添付し、さらに、フォトニック構造を堆積するための基板媒体に下付き文字“J+1”を添付する。例えば、入射媒体は屈折率nを有するが、基板層は屈折率nJ+1を有する。層j内において、電磁波は、以下の様に、位相シフトi・δを受ける。
δ=(2π・n・d・cosθ)/λ (3)
ここで、λは入射光の波長、θjは層jにおける屈折角であり、Snellの法則によって以下の式が成立する。
sinθ=nsinθ (4)
ここで、上述の表記によって、nとθは入射媒体の屈折率及び入射角である。図3を参照すると、ここで使用されるように、入射角は、入射光300の光線と多層フォトニック構造の最上面に対する法線Nとの間の角度である。式(4)は、θjがこの層上の光の入射角θの関数であるように、θに対して解くことができることを理解すべきである。
層に入射する光は、電場成分と磁場成分を有している。従って、この構造のそれぞれのインターフェースにおけるTEモード偏光とTMモード偏光に対する、全電場(E)及び磁場(H)の大きさは、次のように表すことができる。
Figure 2012518205
ここで、光学アドミッタンス、η、の特有の形状は偏光に依存する。
Figure 2012518205
εとμは、それぞれ、真空の誘電率と透磁率であり、ここで、
μ=4π・10−7・(H/m)であり、ε=1/(c・μ)≒8.85・10−12(F/m)であり、cは、真空中の光の速度である。
式(3)−(10)は、行列で記載され、この行列は、層jの特性に関して、jとj+1のインターフェースにおいて、電場と磁場を関係付ける。
Figure 2012518205
ここで、Mは、ある特定の層jの特性行列として知られている。多層フォトニック構造全体に対して同様に特性行列と呼ばれる、全転送行列(M)は、多層フォトニック構造のそれぞれの層に対して特性行列を乗算することによって、以下の様に得ることができる。
Figure 2012518205
反射振幅(r)と透過率(t)の係数はMから以下の様にして求められる。
Figure 2012518205
以上から、多層フォトニック構造によって反射されかつ透過される光の実際の割合である、反射率(R)と透過率(T)それぞれを計算することができる。特に、
Figure 2012518205
となる。変数“A”は、多層フォトニック構造の吸収率を意味し、これは、上述したように、反射されず又透過されること無く、この構造によって吸収された入射パワーの割合である。式(3)−(20)は、ある多層フォトニック構造の固有性に関係する種々の入力をユーザから受け取り、そして、反射率R、透過率Tおよび/または吸収率Aに対する関数を決定するようにプログラムされたソフトウエアを備える、コンピュータによって実行できることを、理解する必要がある。このようなソフトウエアは、フォトニック計算機と呼ばれる。
上述したように、転送行列法は、多層フォトニック構造の反射率と透過率の両者を決定するために使用することができる。従って、ここで使用された具体的な事例が、転送行列法を使用して、具体的な多層フォトニック構造(即ち、UV−IR反射器)に対する反射率の決定を記載していても、この転送行列法をこの構造の透過率を決定するために使用できること、及び、ここに記載した方法は透過率を最適化するために使用できること、を理解する必要がある。
一例として、上述のようにUV−IR反射器に対し、多層フォトニック構造のそれぞれの層の厚さdを、式(1)及び(2)によってそれぞれ定義する。この式では、基準波長λrefは550nmであり、n及びnはそれぞれ、1.5と2.5である。従って、式(3)中のδは、それぞれの層グループGに対して厚さ乗数mの関数として記載することができる。同様に、多層フォトニック構造中のそれぞれの層の屈折率nは、その層が高屈折率材料を含むか低屈折率材料を含むかによって、1.5又は2.5であり得る。nが1であるように入射媒体は空気であっても良く、基板がガラスであればnj+1は1.52である。この事例に対して、入射光は自然の白色光であり、TEとTMモードが同じ大きさであり、従って、偏光度は0.5である。被膜に入射する光は、200nmから2100nmの波長λを有している。光の入射角θは、最初、0度にセットされている。これらの例示的条件に基づいて、多層フォトニック構造の反射率Rは、多層フォトニック構造上に入射する光の波長λと、この構造中のそれぞれの層グループGに対する厚さ乗数mとに依存する。多層フォトニック構造の反射率および/または透過率を決定するための1個の式或いは式の体系は、上述したように、フォトニック計算機と共に転送行列を使用することによって、決定することができる。
次のステップ204において、それぞれの層グループGに対して、厚み乗数mを、多層フォトニック構造が特定の固有性を有するように、最適化する。例えば、ここに記載したUV−IR反射器は、UV−IR反射器がある特定の波長をある割合で反射し、一方、他の波長では異なる量の光を反射するように、最適化することができる。厚み乗数mを最適化するために、固有性関数をターゲットプロファイルと比較することができる。ここに記載したUV−IR反射器の例では、固有性関数は反射率Rであり、ターゲットプロファイルはターゲット反射率プロファイルである。上述のように、UV−IR反射器を製造するために、ターゲット反射率プロファイルは、対応する構造の反射率がUV及びIRに対して100%であり、一方、可視スペクトルにおける反射率が100%未満であるように、直角井戸形状を有することができる。
厚さ乗数mの値は、反射率Rに対する式を、転送行列法を介して説明したように、ターゲット反射率プロファイルにフィッティングすることによって、決定することができる。特に、反射率Rは、多層フォトニック構造中のそれぞれの層グループGの厚さを調整することによって、ターゲット反射率プロファイルにフィットさせることができる。これは、それぞれの層グループGに対して厚さ乗数mの値を調節することによって達成することができる。従って、最適化即ち曲線フィッティングプロセスは、固有性関数、この場合は反射率R、がターゲットプロファイルに近似するように、厚さ乗数mの値を生み出す。
一実施形態において、mの値は固有性関数を、非線形曲線フィッティングアルゴリズムを用いて、ターゲットプロファイルにフィッティングすることによって決定することができる。一実施形態では、非線形曲線フィッティングアルゴリズムは、変数(即ち、反射率R)のベクトルとターゲット座標セット(即ち、ターゲット反射率プロファイル)とを含む、与えられた関数の差の2乗の合計を最小化することを介して、関数を解くことができる。例えば、差の2乗の合計の最小化は、以下の形を有し得る。
Figure 2012518205
ここで、F(x、y)は反射率Rであり、F(x、yTarget)はターゲット反射率プロファイルである。ここに記載した非線形曲線フィッティングアルゴリズムは、非線形曲線フィッティングアルゴリズムを実施するようにプログラムされたソフトウエアを備えるコンピュータシステムによって実行することができる。一実施形態では、曲線フィッティングアルゴリズムは、上記のフォトニック計算機と同じソフトウエアパッケージの一部分であり得る。従って、このソフトウエアパッケージは、多層フォトニック構造の種々のパラメータに関係した入力をユーザから受信する、ユーザによるターゲットプロファイル入力を受信する、受信した入力に基づいて多層フォトニック構造のための固有性関数を決定する、さらに、固有性関数を受信したターゲットプロファイルにフィットさせて多層フォトニック構造の層グループのための厚さ乗数を決定する、様に、動作することができる。或いは、mの値を決定するために使用することが可能な適切な曲線フィッティングアルゴリズムは、ソフトウエアパッケージMatlab.(登録商標)の最適化ツールボックスのLSQCURVEFIT機能であり得る。反射率Rとターゲット反射率プロファイルのための式を、ソフトウエアにインポートし、反射率Rがターゲット反射率プロファイルに近似するように、約200nmから約2100nmの波長範囲に渡って、mの値を解くことができる。例えば、以下に示す表2は、順に、1、2、3及び4個の層グループを有する多層フォトニック構造に相当する、K=1、2、3及び4に対して厚さ乗数mの値を示している。表2のこの値mは、入射角度θが0度の光に対して、差の2乗和最小化アルゴリズムを使用して計算された。
Figure 2012518205
上述の曲線フィッティング技術は差の2乗和アルゴリズムの使用を参照しているが、反射率Rをターゲット反射率プロファイルにフィットし、それによって、多層フォトニック構造における層グループGのそれぞれの厚さ乗数mを決定するために、他の種々の非線形曲線フィッティング技術を使用することができることを、理解すべきである。
次に、図4を参照すると、層厚(D、D)対層の屈折率を示す一連のプロットが、1、2、3及び4個の層グループ(即ち、K=1、2、3、4)を備える多層構造を有する、UV−IR反射器に対して示されている。UV−IR反射器の各層の厚さは、式(1)及び(2)と表2からのmの値を使用して計算された。
再び図2を参照すると、ステップ206において、固有性関数は、以前に決定された固有性関数に厚さ乗数を組み込むことによって、調整即ち最適化される。例えば、D及びDの値が厚さ乗数の関数である場合のように、厚さ乗数を上記の式(3)に組み込むことが可能である。調整された即ち最適化された固有性関数は、次に、ターゲットプロファイルと比較され、最適化された固有性関数がターゲットプロファイルを近似しているか否かが決定される。例えば、UV−IR反射器に対して、最適化された反射率(即ち、ステップ204で決定された厚み乗数mを組み込んだ反射率)を波長の関数として直角井戸ターゲット反射率プロファイルと同じ軸上にプロットして、最適化された反射率がターゲット反射率プロファイルを近似しているか否かを決定する。例えば、ここに記載するUV−IR反射器の事例において、可視領域の反射率がターゲット反射率の約30%未満で、UV及び近赤外領域の反射率が約90%以上である場合に、反射率は、ターゲット反射率プロファイルを近似している。近似の程度は、結果として生じる全方向多層フォトニック構造の所望の特性に依存して、変化し得る。
次に、例として図5を参照すると、mに対する値が多層フォトニック構造中のそれぞれの層グループGに対して決定した後で、この構造の反射率を多層フォトニック構造上に入射する光の波長の関数としてプロットすることができる。図5は、最適化された反射率と同じ軸上にプロットされたターゲット反射率プロファイル、この場合は上記直角井戸反射率プロファイル、を示している。図5に示すように、多層フォトニック構造が1個の層グループ(即ち、K=1)を備える場合、最適化された反射率はあまりよくターゲット反射率プロファイルに近似しない。しかしながら、多層構造の層グループの数が増加すると(即ち、K=2、3、4)、最適化された反射率はターゲット反射率プロファイルによりに近似するようになる。
図2を再度参照すると、ステップ206において、反射率とターゲット反射率プロファイルの間の近似の程度が充分でないと決定された場合、方法200はステップ208に進む。ステップ208では、1個又はそれ以上の追加の層グループGが多層フォトニック構造に付加される。上述しかつ図5に示したように、多層フォトニック構造への層グループGの付加は、さらに多層フォトニック構造を最適化し、最適化された反射率がさらにターゲット反射率プロファイルに近似するようになる。UV−IR反射器の具体的な事例に対して、4個の層グループ(即ち、K=4)が充分にターゲット反射率プロファイルを近似すると決定された。
追加の層グループGが多層フォトニック構造に付加された後、ステップ202と204が多層フォトニック構造全体に対して繰り返される。例えば、多層フォトニック構造が最初1個の層グループを含んでおり(即ち、K=1)、ステップ208でK=2となるように第2の層グループが付加されると、グループGとGに対する厚さ乗数mとmがそれぞれ決定されるように、ステップ202と204とが繰り返される。既存の層グループに層グループを付加することは、多層フォトニック構造に対して固有性関数を最適化するために、これまでに決定された全ての厚さ乗数mを再決定することが必要であることに、注意する必要がある。例えば、構造に付加された追加層グループのそれぞれが、以前の層グループのそれぞれに対して厚さ乗数に変化を生じることを、表2は示している。
この方法200は、ステップ206からステップ202がループとなっており、多層フォトニック構造の最適化された固有性がターゲット反射プロファイルに近似するまで、多層フォトニック構造に追加層グループが付加される。上述したように、構造が4個の層グループを含む場合に、UV−IR反射器が最適化される。一旦、ターゲットプロファイルが近似されると、最適化アルゴリズムが完成する(即ち、構造はステップ210で最適化される)。
上述したように、多層フォトニック構造は最初、入射角0度の光に対して最適化される。しかしながら、固有性が全方向特性、例えば全方向反射率、に対して最適化されるように多層フォトニック構造を調整するために、他の種々の入射角に対して方法200を繰り返すこともできる。全方向反射率とは、ここで使用するように、入射角に関係なく完全に反射される光に言及する。以下に示す図6A−6Dは、種々のKの値(即ち、K=1、2、3及び4)と種々の入射角(即ち、θ=0度、15度、30度及び45度)に対して、波長の関数として、最適化反射率を示している。図6A−6Dに示されたデータは、0度から45度の入射角に対して最適化されているが、ここに記載した多層フォトニック構造は、約0度から約90度未満までのその他の入射角度に対して、さらに、最適化可能であることを理解すべきである。
図6A−6Dを参照すると、ここに記載したUV−IR反射器に対するモデルの反射率を、種々の入射角に対して示している。図6A−6Dに示すように、被膜上に入射する光の角度を増加させることは、最適化反射率に、殆ど影響しない。特に、入射角度が増加するに従って、より高い波長での反射率において、より低い波長方向への僅かなシフトがある。しかしながら、このシフトは、可視スペクトルの反射率において生じないことに注意すべきである。従って、図6A−6Dは、全方向固有性、特に、全方向反射率、を達成するために、多層フォトニック構造を効果的に“調整”するために、ここに記載した方法を用いることができることを、示している。
入射光の種々の角度に対して方法200を実施して、それぞれの入射角におけるそれぞれの層グループGに対する厚さ乗数mを決定した後、これらの厚さ乗数を共に平均化することもできる。以下に示す表3は、UV−IR反射器が全方向反射率に対して調整されるようにここに記載された、UV−IR反射器に対する厚さ乗数の平均値mKAVGを含んでいる。
Figure 2012518205
全方向特性に対して多層フォトニック構造が最適化されるように、一旦、厚さ乗数mKAVGが決定されると、多層フォトニック構造のそれぞれの層の厚さを、mKAVGを用いて計算することができる。例えば、多層構造が[(0.5mLmH0.5mL)]の形状を有するように、[0.5mLmH0.5mL]の形状のKグループを多層フォトニック構造が含む場合、式(1)及び(2)を用いて、低屈折率材料Lのそれぞれの層の厚さDと高屈折率材料Hのそれぞれの層の厚さDを計算することができる。上述したように、UV−IR反射器は、それぞれ1.5と2.5の屈折率nとnを有する、低屈折率材料層と高屈折率材料層を有することが可能で、かつ、基準波長λrefは550nmである。多層フォトニック構造におけるそれぞれの層の厚さの値を、以下の表4に示す。それぞれの層の厚さを計算するために、K=4に対する厚さ乗数mKAVGを用いた。
Figure 2012518205
多層フォトニック構造中のそれぞれの層の厚さが、一旦、決定されると、多層フォトニック構造のそれぞれの層が多層フォトニック構造において所望の全方向特性を達成するために適切な厚さを有するように、多層フォトニック構造を基板上に堆積することができる。基板上に多層構造を堆積するために種々の材料堆積および/または材料処理技術を用いることができる。この技術には、限定的な意味ではなく、物理的気相成長法、化学的気相成長法、ゾルゲル法、交互層の電子ビーム蒸着法及びエッチング法、高真空気相成長及び酸化処理、交互層のスパッタ、分子ビームエピタキシャル法、熱機会処理、化学処理、層毎のポリ電解質多層成長および/またはそれらの組合せ、が含まれる。前記の技術は、基板上に多層フォトニック構造を成長させるために使用することができ、この基板は、限定的な意味ではなく、金属、合金、高分子体、セラミック、ガラス及びそれらの組合せを含む、種々の材料で形成される。
実例として、ここに記載するUV−IR反射器は、高及び低屈折率材料の層を成長させて、図3に示す多層フォトニック構造100を形成することによって、実現することができる。例えば、上述したように、高屈折率材料102は、アナターゼのような屈折率nが2.5の材料で構成され、低屈折率材料104は、シリカのような屈折率nが1.5の材料で構成される。それぞれのグループが、[0.5mLmH0.5mL]の形状を有する、3層のグループにおいて、高及び低屈折率材料はガラス基板(nsubstrrate=1.52)上に堆積される。ここに記載するように、全体の構造が、[(0.5mLmH0.5mL)]として表せるように、多層フォトニック構造は4個の層グループを含んでいる。それぞれのグループGのそれぞれの層L及びHの厚さを、上記表4に示す。
ここに記載した方法を、所望の固有性に対して最適化した多層フォトニック構造を製造するために用いることができることを、理解すべきである。さらに、ここに記載した具体的な事例は、多層フォトニック構造を反射率固有性に対して最適化することに関係しているが、ここに記載した方法を多層フォトニック構造の透過率を最適化するためにも用いることができることを、理解すべきである。
ここでは、本発明のある特定の実施例と態様を説明しかつ記載したが、本発明の精神及び範囲を放れることなく、種々の変更及び修正が可能である。さらに、種々の発明的態様をここに記載したが、このような態様を組合せて用いる必要は無い。従って、添付の請求の範囲が、本発明の範囲内のこのような全ての変更及び修正をカバーすることを、意図している。

Claims (20)

  1. 高屈折率材料と低屈折率材料の少なくとも1個の交互層グループを含む多層フォトニック構造を製造するための方法であって、
    前記多層フォトニック構造に対する固有性関数を決定し、
    前記固有性関数をターゲットプロファイルにフィッティングすることによって、前記少なくとも1個の交互層グループに対して厚さ乗数を決定し、
    前記決定された厚さ乗数で前記固有性関数を調整し、さらに
    調整された固有性関数をターゲットプロファイルと比較する、各ステップを備え、
    前記調整された固有性関数が前記ターゲットプロファイルを近似しない場合は、少なくとも1個の追加の層グループを前記多層フォトニック構造に付加する、方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、
    前記調整された固有性関数が前記ターゲットプロファイルを近似する場合、前記少なくとも1個の交互層グループに対する前記決定された厚さ乗数に基づいて、前記少なくとも1個の交互層グループにおける高屈折率材料及び低屈折率材料の層の厚さを計算し、さらに、
    多層構造のそれぞれの層が前記計算された厚さを有するように、高屈折率材料と低屈折率材料の前記少なくとも1個の交互層グループを基板上に堆積させることによって、前記多層フォトニック構造を前記基板上に形成する、各ステップをさらに備える、方法。
  3. 請求項1に記載の方法において、前記固有性関数は、前記多層フォトニック構造の反射率、前記多層フォトニック構造の透過率又は前記多層フォトニック構造の吸収率を表す、方法。
  4. 請求項1に記載の方法において、前記固有性関数は転送行列法を用いて決定される、方法。
  5. 請求項4に記載の方法において、前記低屈折率材料の屈折率n、前記高屈折率材料の屈折率n、基準波長λref、入射媒体の屈折率n、基板媒体の屈折率nsubstrate、入射光の入射角θ及び入射光の偏光を選択するステップを、さらに備える、方法。
  6. 請求項1に記載の方法において、
    前記少なくとも1個の交互層グループは、複数の交互層グループを含み、さらに、
    それぞれの交互層グループに対して厚さ乗数が決定される、方法。
  7. 高屈折率材料と低屈折率材料の少なくとも1個の交互層グループを備える全方向反射性多層フォトニック構造を製造するための方法であって、
    前記多層フォトニック構造上に入射する光の複数の角度に対して前記多層フォトニック構造のための反射率関数を決定し、
    それぞれの光の角度に対する前記反射率関数をターゲット反射率プロファイルにフィッティングすることによって、それぞれの交互層グループに対して厚さ乗数の値を決定し、
    前記決定された厚さ乗数に基づいて光のそれぞれの角度に対して前記反射率関数を調整し、さらに、
    光のそれぞれの角度に対する前記調整された反射率関数を前記ターゲット反射率プロファイルと比較し、前記調整された反射率関数が前記ターゲット反射率プロファイルを近似しない場合、少なくとも1個の追加の層グループを前記多層フォトニック構造に付加する、各ステップを備える、方法。
  8. 請求項7に記載の方法において、前記それぞれの光の角度に対して前記調整された反射率プロファイルが前記ターゲット反射率プロファイルを近似する場合、それぞれの光の角度に対するそれぞれの層グループの前記厚さ乗数に基づいて、それぞれの層グループに対して平均の厚さ乗数を決定するステップを、さらに備える、方法。
  9. 請求項7に記載の方法において、
    それぞれの交互層グループにおける光屈折率材料と低屈折率材料の層の厚さを、それぞれの交互層グループに対して決定された平均の厚さ乗数の値に基づいて計算し、さらに
    前記多層構造のそれぞれの層が計算された厚さを有するように、基板上に高屈折率材料と低屈折率材料の前記少なくとも1個の交互層グループを堆積することにより、前記基板上に多層フォトニック構造を形成する、各ステップを備える、方法。
  10. 請求項7に記載の方法において、前記反射率は転送行列法によって決定される、方法。
  11. 請求項10に記載の方法において、前記低屈折率材料の屈折率nと、前記高屈折率材料の屈折率nと、基準波長λrefと、入射媒体の屈折率nと、基板媒体の屈折率nsubstrateと、入射光の入射角度θと、入射光の偏光を選択するステップを、さらに備える、方法。
  12. 請求項7に記載の方法において、非線形曲線フィッティングアルゴリズムを用いて、前記反射率関数が、前記ターゲット反射率プロファイルにフィットされる、方法。
  13. 高及び低屈折率材料の少なくとも1個の交互層グループを備えるUV−IR反射器を製造するための方法において、
    多層フォトニック構造上に入射する光の複数の角度に対して反射率関数を決定し、
    電磁スペクトルのUV領域における光の波長に対して約100%の反射率と、電磁スペクトルの可視領域の光の波長に対して100%未満の反射率と、電磁スペクトルのIR領域における光の波長に対して約100%の反射率を有する、ターゲット反射率プロファイルを選択し、
    それぞれの光の角度に対する反射率関数をターゲット反射率プロファイルにフィッティングすることによって、少なくとも1個の厚さ乗数の値を決定し、さらに、
    前記決定された厚さ乗数に基づいて、それぞれの光の角度に対して前記反射率関数を調整し、さらに、
    それぞれの光の角度に対する前記調整された反射率関数をターゲット反射率プロファイルと比較し、前記調整された反射率関数が前記ターゲット反射率プロファイルに近似しない場合、前記多層フォトニック構造に少なくとも1個の追加の層グループを付加する、各ステップを備える方法。
  14. 請求項13に記載の方法において、それぞれの光の角度に対して前記調整された反射率プロファイルがターゲットプロファイルに近似する場合、それぞれの光の角度に対するそれぞれの層グループの厚さ乗数に基づいて、それぞれの層グループに対して平均の厚さ乗数を決定するステップを、さらに備える、方法。
  15. 請求項13に記載の方法において、
    それぞれの交互層グループに対する決定された平均の厚さ乗数に基づいて、少なくとも1個の交互層グループにおける高屈折率材料と低屈折率材料層の厚さを計算し、さらに、
    多層構造のそれぞれの層が前記計算された厚さを備えるように、基板上に高屈折率材料と低屈折率材料のそれぞれの交互層グループを堆積することによって、前記多層フォトニック構造を形成する、各ステップをさらに備える、方法。
  16. 請求項13に記載の方法において、前記ターゲット反射率プロファイルは、約200nmから約350nmの波長に対して100%の反射率と、約350nmから約850nmの波長に対して約10%の反射率と、約850nmから約2100nmの波長に対して約100%の反射率を有する、直角井戸関数である、方法。
  17. 請求項13に記載の方法において、前記反射率は、転送行列法によって決定される、方法。
  18. 請求項17に記載の方法において、前記低屈折率材料の屈折率nと、前記高屈折率材料の屈折率nと、基準波長λrefと、入射媒体の屈折率nと、基板媒体の屈折率nsubstrateと、入射光の偏光とを選択するステップを、さらに備える、方法。
  19. 請求項18に記載の方法において、少なくとも1個の交互層グループは、[0.5mLmH0.5mL]の形状を有し、ここで、mは厚さ乗数、Lは低屈折率材料の層、Hは高屈折率材料の層である、方法。
  20. 請求項19に記載の方法において、低屈折率材料の各層の厚さDは、
    =mλref/8n であり、
    高屈折率材料の各層の厚さDは、
    =mλref/4n
    である、方法。
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