JP5902373B2 - 全方向反射特性を有する多層フォトニック構造および該構造を取り入れたコーティング - Google Patents
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さらに、
TMおよびTE偏光に対してρTを解くと、
即ち、TEモードに対して、
範囲対ミッドレンジ比はパーセントで示すことができ、範囲対ミッドレンジ比と、範囲対ミッドレンジパーセントとはほぼ同じ意味で使用されることを理解すべきである。さらに、その後に‘%’サインを有する、ここに提供される‘範囲対ミッドレンジ比’の値は、当然、範囲対ミッドレンジ比のパーセント値である。TMモードおよびTEモードのための範囲対ミッドレンジ比は、式(31)および(32)から数学的に計算することができ、図3に示すように、高屈折率および低屈折率の関数としてプロットすることができる。さらに、一旦、範囲対ミッドレンジ比が決定されると、後に示すアペンディクスAに記載するように、対応する反射率を決定することができ、かつ、入射光の波長の関数としてプロットすることができる。ここに記載する多層フォトニック構造の異なる実施形態に対する反射スペクトルを、図4A−4C,7および9に種々の入射角に対してグラフを使って説明している。
アペンディクスA
Claims (15)
- Hを高屈折率材料層、Lを低屈折率材料層、0.5Lを多層フォトニック構造体の最上部及び最下部に位置する低屈折率誘電材料の半層であって、当該半層のそれぞれは低屈折率材料層Lの半分の厚さを有するもの、Nを高屈折率材料層と低屈折率材料層の対の数とする場合、[0.5LH(LH)N0.5L]の形状を有する高屈折率材料と低屈折率材料の交互層を有する多層フォトニック構造体において、
Nは1か1より大きい整数であり、
低屈折率誘電材料は1.3から2.5の屈折率nLを有し、さらに、
高屈折率誘電材料は1.8から3.5の屈折率nHを有し、ここでnH>nLであり、更に前記多層フォトニック構造体が可視波長の光に対して実質的に透明であり且つIR反射バンド及びUV反射バンドを有するように、前記低屈折率誘電材料の半層は光の可視波長を通過させそして光のUV及びIR波長を反射し、ここで前記多層フォトニック構造体の上面の垂線に対して0度から80度の入射角θ 0 を持つ光に対して多層フォトニック構造体の反射率はIR反射バンド内及びUV反射バンド内で100%であり、
前記多層フォトニック構造体のIR反射バンド及びUV反射バンドの少なくとも1個は、横電子(TE)モードまたは横磁場(TM)モードにおいて20%から50%の範囲対ミッドレンジ比を有し、更に横電子モードに対する範囲対ミッドレンジ比は、
- 請求項1に記載の構造体において、前記IR反射バンドは、当該多層フォトニック構造体の上面の垂線に対して0度から45度の入射角を有する光に対して250nmよりも大きく、前記UV反射バンドは100nmより大きい、多層フォトニック構造体。
- 請求項1に記載の構造体において、前記高屈折率材料と低屈折率材料間の屈折率コントラストは0.5から2.0である、多層フォトニック構造体。
- 請求項1に記載の構造体において、前記高屈折率材料および低屈折率材料は非金属材料である、多層フォトニック構造体。
- Hを高屈折率誘電材料層、Lを低屈折率誘電材料層、0.5Lを多層フォトニック構造体の最上部及び最下部に位置する低屈折率誘電材料の半層であって、当該半層のそれぞれは低屈折率材料層Lの半分の厚さを有するもの、Nを高屈折率材料層と低屈折率材料層の対の数とする場合、[0.5LH(LH)N0.5L]の形状を有する高屈折率材料層と低屈折率材料層を備えるUV−IR反射性多層フォトニック構造体において、
Nは1または1より大きい整数であり、
低屈折率誘電材料は1.3から2.5の屈折率nLを有し、
高屈折率誘電材料は1.8から3.5の屈折率nHを有し、ここでnH>nLであり、前記多層フォトニック構造体の上面の垂線に対する0度から80度の入射角θ 0 に対して、前記多層フォトニック構造体が、赤外スペクトルにおける光に対して300nmより大きな反射バンドと、紫外スペクトルにおける光に対して50nmより大きな反射バンドとを備えるように、前記低屈折率誘電材料の半層は赤外スペクトルと紫外スペクトルにおける波長の光を反射し、さらに、前記多層フォトニック構造体が0度から15度の入射角の可視光に対して実質的に透明であるように、前記低屈折率誘電材料の半層は可視スペクトルの波長の光を通過させ、
前記多層フォトニック構造体の赤外スペクトルにおける反射バンドと紫外スペクトルにおける反射バンドの少なくとも1個は、横電子モードまたは横磁場モードにおいて20%から50%の範囲対ミッドレンジ比を有し、更に横電子モードに対する範囲対ミッドレンジ比は、
- 請求項5に記載の構造体において、前記多層フォトニック構造体は、前記多層フォトニック構造体の上面の垂線に対して0度から45度の入射角を持つ赤外スペクトルの光に対して450nmより大きい反射バンドを備える、UV−IR反射性多層フォトニック構造体。
- 請求項5に記載の構造体において、前記高屈折率材料と低屈折率材料間の屈折率コントラストは0.5から2.0である、UV−IR反射性多層フォトニック構造体。
- 請求項5に記載の構造体において、前記多層フォトニック構造体は破片である、UV−IR反射性多層フォトニック構造体。
- 請求項8に記載の構造体において、前記破片は0.5μm〜10μmの平均厚を有する、UV−IR反射性多層フォトニック構造体。
- 請求項8に記載の構造体において、前記破片は10μmから50μmの平均径を有する、UV−IR反射性多層フォトニック構造体。
- 請求項2に記載の構造体において、可視光の少なくとも1個の波長は、前記多層フォトニック構造体の上面の垂線に対して15度より大きな入射角を有する可視光に対して反射される、多層フォトニック構造体。
- コーティング上への入射光の0度から80度の角度に対して250nmよりも大きなバンド幅を備える少なくとも1個の反射バンドを有する広帯域全方向反射コーティングを備える製品であって、前記コーティングは、
結合剤と該結合剤中に分散された複数の多層フォトニック構造体とを備え、前記多層フォトニック構造体は、前記多層フォトニック構造体上への入射光θ 0 の、前記構造体上面の垂線に対して0度から少なくとも45度までの角度に対して、250nmよりも大きなバンド幅を有する少なくとも1個の反射バンドを有し、ここで前記多層フォトニック構造体は、Hを高屈折率誘電材料層、Lを低屈折率誘電材料層、Nを高屈折率材料層と低屈折率材料層の対の数、0.5Lを多層フォトニック構造体の最上部及び最下部に位置する低屈折率誘電材料の半層であって、当該半層のそれぞれは低屈折率材料層Lの半分の厚さを有するもの、とする場合、[0.5LH(LH)N0.5L]の形状を有する高屈折率材料と低屈折率材料の層を備え、ここで
Nは1または1より大きい整数であり、
低屈折率誘電材料は1.3から2.5の屈折率nLを有し、
高屈折率誘電材料は1.8から3.5の屈折率nHを有し、且つnH>nLであり、
少なくとも1つの反射バンドが、赤外スペクトル光に対して300nmよりも大きいバンド幅を有する第1の反射バンドと、紫外スペクトル光に対して50nmよりも大きい第2の反射バンドを備え、且つ、前記多層フォトニック構造体が可視光に対して実質的に透明であるように、前記低屈折率誘電材料の半層は可視スペクトルの波長の光を通過させ、赤外スペクトル及び紫外スペクトルの波長の光を反射し、更に、
前記第1の反射バンド及び第2の反射バンドの少なくとも1個は横電子モード又は横電磁モードにおいて、20%から50%の範囲対ミッドレンジ比を有し、前記横電子モードに対する範囲対ミッドレンジ比は、
- 請求項12に記載の製品であって、前記多層フォトニック構造体は破片であり、該破片は0.5μmから10μmの平均厚と10μmから50μmの平均径を有する、製品。
- 請求項1に記載の多層フォトニック構造体であって、前記多層フォトニック構造体は、0.5μmから10μmの平均厚さと、10μmから50μmの平均径を有する破片である、多層フォトニック構造体。
- Hを高屈折率材料層、Lを低屈折率材料層、0.5Lを多層フォトニック構造体の最上部及び最下部に位置する低屈折率誘電材料の半層であって、当該半層のそれぞれは低屈折率材料層Lの半分の厚さを有するもの、Nを高屈折率材料層と低屈折率材料層の対の数とする場合、[0.5LH(LH)N0.5L]の形状を有する高屈折率材料と低屈折率材料の交互層を有する多層フォトニック構造体において、
Nは1か1より大きい整数であり、
低屈折率誘電材料は1.3から2.5の屈折率nLを有し、さらに、
高屈折率誘電材料は1.8から3.5の屈折率nHを有し、ここでnH>nLであり、更に前記多層フォトニック構造体が可視波長の光に対して実質的に透明であり且つIR反射バンド及びUV反射バンドを有するように、前記低屈折率誘電材料の半層は光の可視波長を通過させそして光のUV及びIR波長を反射し、ここで前記多層フォトニック構造体の上面の垂線に対して0度から80度の入射角θ 0 を持つ光に対して多層フォトニック構造体の反射率はIR反射バンド内及びUV反射バンド内で100%であり、
前記多層フォトニック構造体のIR反射バンド及びUV反射バンドの少なくとも1個は、横電子モードおよび横磁場モードにおいて20%から50%の範囲対ミッドレンジ比を有し、更に横電子モードに対する範囲対ミッドレンジ比は、
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