JP2012511680A - 回転軸の熱動運転停止シール - Google Patents

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Abstract

狭い環状の流体流路が取り囲む回転軸の熱動式運転停止シール。このシールは通常運転時該軸との間に環状部を残して該軸を取り囲み、軸が減速するか回転を停止すると軸に対して拘束状態となる。環状部は通常運転時、割りリングの対向端部間に介在するスペーサにより開状態に維持される。軸が回転を停止すると、環状部の温度が上昇してスペーサを割りリングから離脱させ、割りリングを軸に対して拘束状態にして環状部をブロックする。環状部がブロックされるとシールにかかる差圧が発生し、割りリングの下流のポリマーシールリングが軸に押圧されて環状部を封止する。一実施例において、スペーサは溶融可能な材料で形成される。第2の実施例では、スペーサは熱応答式アクチュエータにより割りリングから離脱される。

Description

本発明は一般的に回転軸のシールに係り、さらに詳細には、液体用遠心ポンプの熱動運転停止シールに係る。
加圧水型原子力発電所では、原子炉冷却系により原子炉から蒸気発生器へ熱を移送して蒸気を発生させる。蒸気はその後、有用な仕事を発生させるためのタービン発電機の駆動に使用される。原子炉冷却系は、各々が原子炉炉心に接続され、蒸気発生器と原子炉冷却材ポンプとを有する複数の別個の冷却ループを含む。
原子炉冷却材ポンプは通常、多量の原子炉冷却材を、例えば550°F(288℃)と2,250psia(155バー)の高温高圧で移動させるように設計された垂直単段遠心ポンプである。このポンプの基本構造は大まかに、下から上へ向かって液圧部、軸シール部及びモータ部の3つの部分より成る。下方の液圧部は、ポンプの下方端部に装着され、ポンプケーシング内で動作して原子炉冷却材を圧送しそれぞれのループに循環させるインペラを有する。上方のモータ部はポンプの回転軸を駆動するよう結合されたモータを有する。中間の軸シール部は、下方の一次組立体(ナンバーワン・シール)、中間の二次組立体及び上方の三次組立体である3つの縦続シール組立体を含む。シール組立体はポンプ軸上端部近くにおいて該軸と同心的に配置され、通常の運転状態時にポンプ軸に沿い格納空間へ漏洩する原子炉冷却材の量を最小限に抑えることを共通目的とする。従来技術において知られたポンプ軸シール組立体の代表例は米国特許第3,522,948号;3,529,838号;3,632,117号;3,720,222号及び4,275,891号に記載されている。
定常ポンプ圧力境界と回転軸の界面を機械的に密封するポンプ軸シール組立体は、過大な漏洩なしに高いシステム圧力(約2,250psi(155バー)を閉じ込める能力を備える必要がある。3つのシール組立体の縦続構成により圧力が段階的に分圧する。これら3つの機械式ポンプシール組立体は漏洩制御型シールであり、各段の制御漏洩量を最小限に抑えると共に一次冷却系からそれぞれのシール漏洩ポートへの原子炉冷却材の過大な漏洩を阻止するように動作する。
ポンプシール組立体は通常、該シール組立体での冷流体の注入またはシール組立体への到達前に一次流体を冷却する熱交換器の使用の何れかにより一次冷却系温度より十分に低い温度に維持される。これらのシステムに理論上想定される故障が発生すると、シール組立体の制御された漏洩を劇的に増加させる可能性のある高い温度に該シール組立体が曝される。燃料冷却能力が全て喪われる原因が全交流電源喪失にある場合、非常用ポンプを駆動する電力がなければシールのリークオフは冷却系に復帰できない。非常用の手段がない状態で制御された漏洩が起こると原子炉冷却材が炉心を覆えず、炉心損傷に至るという仮説的事態が発生する。
従って、燃料冷却能力全ての喪失と非常用ポンプ能力の喪失とが同時に起こった場合に標準的なシール組立体をバックアップする効果的方法に対する必要性が存在する。さらに、かかるバックアップシールは、好ましくは、電源喪失または非常用ポンプ能力喪失の他の原因が発生すると作動して漏洩がないように軸を実質的に密封するよう動作しなければならない。
上記目的は、本発明によると、ポンプ、コンプレッサなどのような軸シールを介する冷却材の通常漏洩を制限するように設計された回転機器の回転軸用熱動運転停止シールであって、減速または回転停止時に熱動するシールより達成される。本発明の運転停止シールは回転軸とハウジングの間の狭い流れ環状部を有する任意の装置の封止に有用である。運転停止シールは、加圧水型原子炉の原子炉冷却材ポンプのような遠心ポンプを封止するために設計されたものである。図2は、ウエスチングハウス・エレクトリック・カンパニー・エルエルシーが加圧水型原子炉の一次系に高温水を高圧で循環させるために使用するタイプの原子炉冷却材ポンプ(RCP)を示す。
運転停止シールは、(i)割りリングが通常運転時に軸と割りリングの間に環状部を残して該軸を取り囲み、(ii)軸が所定の速度以下に減速するか回転停止すると割りリングが該軸を拘束するよう設計されている点の特徴がある。この割りリングは、軸が通常のオンライン運転時で回転中、スペーサにより離隔関係に維持される対向端部を有する。軸が減速するか回転を停止してハウジング内の温度が上昇すると、スペーサは割りリングの対向端部から離脱し、割りリングの対向端部が互いに接近するため割りリングが軸を拘束する状態となり、流れ環状部を介する冷却材の漏洩の実質的な部分がブロックされる。一実施例において、スペーサは溶融可能な材料で形成される。第2の実施例において、スペーサは受動的に作動される装置により割りリングから引き外される。
運転停止シールは柔軟なポリマーシールリングも有するが、このポリマーシールリングは、割りリングが環状部を介する冷却材の漏洩をブロックしてハウジング内の圧力が上昇すると該軸に押し付けられる。さらに別の実施例において、リングの環状体の円形性は、開位置に拘束された状態でリングの割れ部分からほぼ180°離れた部分を半径方向に厚くすることにより改善される。
図1は、蒸気発生器及び原子炉冷却材ポンプが閉ループ系を形成するよう原子炉に直列に接続された従来型原子炉冷却系の1つの冷却ループを示す概略図である。 図2は原子炉冷却材ポンプの軸シール部の一部を破断した斜視図であり、シールハウジング及び該シールハウジング内に位置してポンプ軸を取り囲む下方の一次、中間の二次及び上方の三次シール組立体を横断面で示す。 図3は、図2の原子炉冷却材ポンプのシールハウジング及びシール組立体の一部を拡大して示す断面図である。 図4は本発明を利用可能な軸シール装置の断面図であり、図2及び3の下方の一次シールの拡大図である。 図5はポンプ軸及び本発明の運転停止シールの一部をハッチングで示す図4の一次シールの挿入材の拡大部分であり、運転停止シールは通常の運転温度を超えると分解するように設計された割りリングスペーサを使用する。 図6は、加圧水型原子炉をシミュレーションする環境において本発明の運転停止シールの運転停止試験中に採取したデータを示すグラフである。 図7は、スペーサを割りリングから離脱させるために熱動機械式ピストンを使用する本発明の運転停止シールの第2の実施例を用いる図5と同様な図である 図8は、ピストンが完全延伸位置にあり、スペーサが本発明の割りリングの開端部間に挿入された図7に略示するピストン装置の拡大図である。 図9は、スペーサが割りリングの開端部間の位置から離脱する作動時前の状態にある図8のピストン装置を示す断面図である。 図10は、加圧水型原子炉をシミュレーションする環境で本発明の運転停止シールを用いて運転停止時に採取したデータを示すグラフであり、作動温度に到達後約45秒未満の期間内に運転停止シールが冷却材の流れを有効にブロックする態様を示す。 図11は、本発明の運転停止シール用の改良型割りリングを示す平面図である。
以下の説明において、同一参照記号はいくつかの図面を通して同一または対応の部品を指すものである。また、以下の説明において、前方、後方、左、右、上方へ、下方へなどの用語は便宜的に使用する用語であって限定を意図するものとして解釈すべきでないことを理解されたい。
従来型原子炉冷却ポンプ

図1を参照して、該図は従来型原子炉冷却系の複数の冷却材ループの1つを示す概略図である。冷却材ループ10は、原子炉16と直列に接続されて閉ループ冷却系を形成する蒸気発生器12及び原子炉冷却材ポンプ14を含む。蒸気発生器12は、その入口プレナム20及び出口プレナム22と連通する一次伝熱管18を含む。蒸気発生器12の入口プレナム20は原子炉炉心16の出口と流れ連通関係を形成するように接続されており、閉ループ系統の通称がホットレッグの流路24に沿って原子炉炉心から高温の冷却材を受取る。蒸気発生器12の出口プレナム22は閉ループ系統の流路26に沿って原子炉冷却材ポンプ14の入口吸引側と流れ連通関係に接続されている。原子炉冷却材ポンプ14の出口圧力側は原子炉炉心16の入口と流れ連通関係を形成するよう接続されて、閉ループ系統のコールドレッグの流路28に沿って比較的低温の冷却材を原子炉炉心へ送り込む。
冷却材ポンプ14は冷却材を高圧で圧送して閉ループ系統を循環させる。詳細には、原子炉16から出た高温冷却材が蒸気発生器12の入口プレナム20及びそれと連通関係の伝熱管18へ送られる。高温の冷却材は、伝熱管18中にある時、従来型手段(図示せず)を介して蒸気発生器12へ供給される低温の給水と熱交換しながら流れる。給水は加熱され、その一部が蒸気に変換されてタービン発電機(図示せず)の駆動に使用される。熱交換により温度が低下した冷却材はその後、冷却材ポンプ14を介して原子炉16へ循環される。
原子炉冷却材ポンプ14は、多量の原子炉冷却材を高温高圧で移動させて閉ループ系統を循環させる能力を持つ必要がある。熱交換後蒸気発生器12からポンプ14を流れる冷却材は熱交換前に原子炉16から蒸気発生器12へ流れる冷却材の温度より実質的に低い温度に冷却されているが、その温度は依然として高く、通常は約555°F(288℃)である。液状の冷却材をこれら比較的高い温度に維持するために、この系は注入ポンプ(図示せず)により加圧され、動作圧力は約2,250psia(155バー)である。
図2及び3からわかるように、従来技術の原子炉冷却材ポンプ14は一般的に、ポンプハウジング30の一端がシールハウジング32で終端する構造である。このポンプはまた、ポンプハウジング30の中心を延びてシールハウジング32内に封止され該ハウジングに回転自在に装着されたポンプ軸34を有する。図示しないが、ポンプ軸34の下方部分はインペラに連結され、一方、その上方部分は高馬力の誘導型電気モータに連結されている。モータが軸34を回転させると、ポンプハウジング30の内部36にあるインペラにより加圧された原子炉冷却材が原子炉冷却材系を流れる。この加圧状態の冷却材は軸34に上向きの静水圧負荷を印加するが、それはシールハウジングの外側部分が周囲雰囲気で取り囲まれているからである。
ポンプハウジングの内部36とシールハウジングの外側の間に2,250psia(155バー)の境界圧力を維持しながらポンプ軸34をシールハウジング32内で自由に回転させるために、シールハウジング32内のポンプ軸34の周りには図2及び3に示す位置に下方の一次組立体38、中間の二次組立体40及び上方の三次シール組立体42が縦続配
置されている。圧力封止(約2,200psi(152バー))の大部分を担う下方の一次シール組立体38は非接触式の静水圧タイプであるが、中間の二次組立体40及び上方の三次シール組立体42は接触式または擦過性の機械式のものである。
ポンプ14のシール組立体38、40、42はそれぞれ、通常は、ポンプ軸34と共に回転するように該軸に装着された環状ランナー44、46、48と、シールハウジング32内に固定的に装着された環状シールリング50、52、54とを有する。ランナー44、46、48及びシールリング50、52、54はそれぞれ対向する上方端面56、58、60及び下方端面62、64、66を有する。下方の一次シール組立体38のランナー44及びシールリング50の対向端面56、62は常態では互いに接触せず、それらの間を常態ではフィルム状に流体が流れる。一方、中間の二次シール組立体40及び上方の三次シール組立体42のランナー及びシールリング46、52及び48、54の対向端面58、64及び60、66は常態では接触するかまたは互いに擦れ合う。
一次シール組立体38は常態ではフィルムに載るモードで動作するため、シールハウジング32とそれに回転自在に装着された軸34の間の環状空間をリークオフ(漏洩)する冷却用流体を取り扱うための何らかの構成を設ける必要がある。従って、シールハウジング32には一次リークオフポート69があり、一方、リークオフポート71は二次シール組立体40及び三次シール組立体42からの冷却材のリークオフを受け入れる。
図4は図2及び3に示すタイプのナンバーワン・シールまたは下方一次シールの領域のシールハウジングの断面図であり、ナンバーワン・シールの動作及び本発明との関連性の理解に資するものである。図示の構造物は、内部に圧力チェンバ35を形成する環状壁33を備えたハウジング32と、ハウジング32内に回転自在に装着された軸34と、シールランナー組立体44と、ハウジング32内に位置するシールリング組立体50とより成る。前述したように、軸34は適当なモータ(図示せず)より駆動されて、加圧系内に冷却材の流れを循環させる遠心ポンプ(図示せず)のインペラの駆動に使用される。注入水はポンプが発生するよりも高い圧力でチェンバ35へ供給される。ランナー組立体44は環状ホルダー70及び環状シールプレート72より成る。同様に、シールリング組立体50はホルダー74及び環状フェイスプレート76より成る。
ホルダー70は軸34と共に回転するが、それはホルダーが、軸34上の肩部80と係合しスリーブ82により該軸に固定された環状支持体78上に装着されているからである。スリーブ82は該軸と、L字形断面の支持体78の上方に延びる脚部84との間で該軸34上に組み込まれている。本発明をポンプ軸上にスリーブを使用するポンプに利用されるものとして説明するが、本発明はスリーブを使用しないポンプ軸にも等しく利用可能であることを理解されたい。ホルダー70上の肩部86は脚部84の上端部に載っており、スリーブ82上の肩部88はホルダー70を支持体84上に保持する。ピン90はスリーブ82の凹部92に押し込まれてホルダー70の軸方向スロット94と係合する。スリーブ82と支持体78を軸34と共に回転させるナット(図示せず)により、軸方向のクランプ力がスリーブ82及び支持体78にかかる。このピン90は、ホルダー70をスリーブ82と共に回転させ、このスリーブは軸34と共に回転する。支持体78と軸34の間及び支持体78とホルダー70の間にはそれぞれOリングシール96、98が設けられる。ホルダー70とフェイスプレート72の間にはOリングシール100が設けられる。
フェイスプレート72は、ホルダー70が作られる材料と実質的に同じ熱膨張係数を有する耐腐食性及び耐侵食性材料で構成され、ホルダー70は大きい弾性係数を有する。同様に、フェイスプレート76は、弾性係数が大きいホルダー74の材料と実質的に同じ熱膨張係数を有する耐腐食性及び耐侵食性材料で構成される。適当な材料の例として炭化物類及びセラミック類がある。ホルダー74とフェイスプレート26の界面106にはOリ
ングシール104が設けられる。
ホルダー74は、ほぼL字形断面の環状シールリング挿入材110の下方に延びる脚部108に移動自在に装着されている。挿入材110はハウジング32内に押えねじ112により保持される。挿入材110とハウジング32の界面にはOリング114が設けられている。同様に、ホルダー74と挿入材110の脚部108の界面120にはOリングシール118が設けられている。挿入材110に押入されるピン122はホルダー74の回転を阻止する。ピン122はホルダー74のウエル124内に延びるが、ウエル126の壁とピン122の間には、ホルダー74の軸方向移動を可能にするが回転は制限する十分な間隙が存在する。
フェイスプレート76は、保持リング130、クランプリング132、ロックリング134、複数の押えねじ136及びロックリング134とクランプリング132の間の押えねじ136上に装着された皿ばね138を含むクランプ手段128によりホルダー74に固着される。押えねじ136は保持リング130、クランプリング132、皿ばね138を貫通し、ロックリング134に螺着される。ホルダー74の界面106には凹部140が設けられ、その界面上の、フェイスプレート76の界面の外径より小さい外径で環状の支点142を提供する。保持リング130はリッジ144を有する内向きのフランジを備えており、このリッジ144は支点142を越えて延びるフェイスプレート76の部分146と係合する。クランプリング132は、ホルダー74の面150と係合するリッジ148を備えた内向きフランジを有する。従って、押えねじ136を締めてクランプリング132及び保持リング130を互いに近付けようとすると、フェイスプレート76上に支点142を中心とする片持ちばり効果を及ぼす力が発生する。クランプ動作時、皿ばね138は部分的に圧縮され、フェイスプレート76はこのクランプ力により変形する。
フェイスプレート72は、フェイスプレート76につき説明したと同様な態様でクランプ手段150によりホルダー70により固着される。しかしながら、ホルダー70の界面102上の支点152は、ホルダー74上の支点142よりもフェイスプレート72の外径に近い所に位置する。従って、フェイスプレート72にかかるクランプ力はフェイスプレート76上に発生するような、支点152を中心とするフェイスプレートの大きな変形を発生させない。所望であれば、支点142及び152をそれらに対応するフェイスプレートに関して同じ場所に配置することが可能である。
前述したように、シールリング組立体50は軸34及びシールランナー組立体44に関して軸方向に限られた運動が可能なように装着される。また、シールリング組立体50の相対的な運動はシールリングホルダー74のウエル124に緩く嵌合する回転阻止用ピン122により制限される。フェイスプレート76上の封止面154は重力によりフェイスプレート72の対向する封止面156の方に付勢される。
軸34により駆動されるポンプの動作について、シールリングホルダー74の表面158及び160は高い圧力チェンバ35の全圧力に曝される。高圧チェンバ35と、スリーブ82に隣接する環状低圧領域162の間に圧力障壁を設けるのが望ましい。シールリング組立体50はこの圧力障壁として利用されるが、圧力チェンバ35からシールプレート76及び72上のそれぞれの対向シール表面154と156の間に設けられたシールギャップ164を介して領域162へ制御量の流体が漏洩できるようにする。
動作時、軸方向に移動可能なシールリング組立体50の対向する表面にかかる圧力に従って該シールリング組立体50の平衡位置が維持される。ギャップ164内の流体の厚み、従ってギャップ164を介する漏洩量はギャップ164の形状により決まる。
シールギャップ164が変化してもシールリング組立体50とランナー組立体44の相対的位置をひとりでに復元させるために、高圧の端縁部166からシールの対向末端間の位置まで厚さが減少する流体流路が設けられている。さらに詳細には、図示の構造において、厚さが減少する流体流路は外方端縁部166と、シール面154上の168に位置する中間同心円の間を延びる。
この構造に示されるように、厚みが減少する流路は、同心円168とフェイスプレート76の外方端縁部166の間において表面154をフェイスプレート72の対向表面156からわずかに離れるようにテイパーさせることにより形成する。図示上の表面154と表面156の間の角度は誇張されている。この構成または構造はフテイパー付き面シールとして知られている。このタイプのシールの動作は1967年10月12日にErling Frischへ付与された米国特許第3,347,552号に詳しく記載されている。
本発明の運転停止シール

本発明によると、図5及び7−9に示すように、ポンプ14に別のシール170を設けて、シール冷却能力が喪失すると軸34と端部シール組立体38、40、42の間の該軸34に沿う過大な漏洩を阻止するバックアップ安全または運転停止装置として作動させると有利である。図5に示すように、この運転停止シール170はナンバーワン・シールまたは一次シール38の挿入材110の環状開口に切削した溝に配置する。運転停止シールの特徴は割りリング172にあるが、この割りリングは(i)通常動作時は軸34との間に環状部を残して該軸34を取り囲み、(ii)シール冷却能力喪失後該軸が有意に減速するか停止すると該軸34に対して拘束状態になるように設計されている。割りリング172は軸方向に割れた不連続単片リング部材であり、対向する端部はポンプの通常運転時、スペーサ176により離隔関係に維持される。図5において、割りリング172の対向端部は“さねはぎ”に切削され、割りリングの端部がオーバーラップすると舌部が溝内に収まる構造である。別の実施例では、対向端部は突合せまたは半重ね斜め継ぎにしてオーバーラップさせる。スペーサ176は、図示のように、運転時に対向端部が軸34上に閉じないようにして環状部174を開いた状態に維持することにより漏洩が制御量生じるようにするためギャップ内にある。本発明によると、運転停止シールはシールの温度がシール冷却能喪失の結果として上昇すると、好ましくはポンプ軸の回転が減速または停止すると作動される。スペーサは温度の上昇(軸が有意に減速するかまたは停止するかもしくは他の任意の理由により)に応答して割りリング172の対向端部から離脱する。このため、割りリングの対向端部が互いに接近して、対向端部が軸34に対し拘束状態となり、流れ環状部174を介する冷却材の漏洩をブロックする。割りリング及び軸(または軸上にスリーブを使用する場合は軸スリーブ)をかじり傷に強い材料で形成するのが好ましいが、そのようにすると、回転中の軸上で作動されても、封止表面間に漏洩流路を開く楔として働くことがあるかじり傷の玉が形成されない。割りリング及び軸の両方に17−4ステンレス鋼のような材料を用いると、首尾よく動作することが判明している。一実施例において、スペーサを、温度上昇に応答して分解するかその圧縮強度を有意に失う分解性、例えば溶融性材料で形成する。第2の実施例において、スペーサが受動的に作動される装置により割りリング172から引き出されるようにする。何れの実施例においても、軸34の周りにおいて割りばねと中実の保持シールリング180の間の割りばね172に柔軟なポリマー製シールリング178を配置する。柔軟なポリマー製のシールリング178は、割りリングが環状部174を介する冷却材の漏洩を制限する時ハウジングの圧力増加により軸に押し付けられるため、封止能力の高いシールが形成される。
図5は図4の原子炉冷却材ポンプに取り付けられた本発明の第1実施例による運転停止シール170を示す。図5の運転停止シールはシール冷却能力喪失後に作動し、ポンプ軸34の減速時または回転停止時に漏洩が起きないように封止する。この運転停止シールは
ポンプハウジング内に位置して軸34を取り囲む。図2−4に示すタイプの原子炉冷却材ポンプの場合、ナンバーワン・シールの挿入材を頂部フランジの内径部分を一部切削することにより改造することが可能である。この運転停止シール170は、作動されるまで、改造前ナンバーワン・シールの挿入材が占めていた空間内に実質的に完全に収まるため、該シールと軸34の間の環状部174には実質的な変化がない。このようにして、環状部174を軸34に沿って流れる冷却材の流れは回転機器の通常運転時には実質的にさえぎられることはない。
図5の運転停止シール170の作動部分は、割りリング172の対向端部を開いた状態に保つ低溶融温度のスペーサ176により構成される。例えば、溶融指数が190℃で少なくとも25g/ 10min、ASTM01238試験で2.16kg、ガラス遷移温度が218°F(103℃)、溶融温度が255°F(124℃)の線形低密度ポリエチレンを原子炉冷却材ポンプに用いると有利である。このポリマーにすると、運転停止シール170は通常運転時には確実に作動しない。スペーサ176が軟化すると、割りリング172の閉動作が始まり、改造されたナンバーワン・シールの挿入材に保持されたまま軸34の周りで拘束状態となる。割りリング172によりシールに圧力降下が発生して環状部174を介する冷却材の流れが中断される結果、システム圧が割りリング172に作用して封止をさらに緊密にし、そしてスペーサ176が割りリング172の対向端部の間から押し出される。スペーサ176が離脱すると、割りリング172は一次シールリング178に封止を開始させるに十分な封止効果を発揮できる。割りリング172は波形ばね182に載っているため、このばねにより割りリング172が一次シールリング178に押し付けられる結果、初期の封止接触が生じ、割りリング172にかかる圧力降下が一次シールリング178に作用する。可撓性で波形の金属条片である波形ばねは運転停止シールが回転中の軸上に作動する時も圧縮力を維持する。波形ばねは割りリングと共に回転できるかまたは割りリングを故障なしにその表面上で回転させることができる。波形ばねは軸の回転停止後、割りリングまたはポリマーリングが摩耗したとしても緊密な封止を行なえるに十分なばね力を与える。一次シールリング178は、割りリング172により誘起される非常に大きな圧力降下による作用を受けると軸34の周りで保持リング180に対して上方に拘束される柔軟なポリマー材料の中実リングである。一次シールリング178は拘束状態になると大きな圧力降下を発生させるが、この圧力降下が軸34の周りで保持リング180に対して上方にリング178をさらに緊密な拘束状態にする。この圧力降下はまた、割りリング172及び保持リング180を押し上げるため、全ての封止表面間において緊密な封止効果が確実に得られる。後述するPEEKポリマー製シールリング178を用い、ポリマーリングにかかる圧力降下を約0.2psia(0.014バー)に制限し、スリーブの直径を8.47インチ(21.5cm)とすると、保持リング180の内径を、保持リングとスリーブの間に最大0.065インチ(0.17cm)、最小0.003インチ(0.008cm)の押し出しギャップを形成する値にほぼ制限するのが好ましいことが確かめられている。この最小ギャップがシールを通過できる異物の最小サイズを設定する。望ましくは、軸とインターフェイスする保持リングの底部は約0.2またはそれ以下、好ましくは0.12乃至0.2の摩擦係数を有する。
ポリマーリング178を使用せず、割りリング172だけで軸34を封止する別の設計によると、形状順応性が小さく、その結果漏洩が大きいシールが得られる。ポリマーリング178は真円のゆがみ、カキ傷、へこみ、破片、粗さ及び割りリング172がぴったりなじむことができない他の表面異常に順応することができる。ポリマーリング178により漏れのないシールが提供されると、封止表面をだめにして有意な漏洩を生ぜしめる漏洩蒸気によるワイヤー・カッティングの恐れはない。ポリマーのもう1つの利点は軸に沿って軸方向に摺動し、軸と共に半径方向にシフトし、しかも緊密な封止効果を失わないという能力である。これは摩擦係数が小さいことと、リングが不連続でないという事実による。封止が一旦始まると、割りリング172はポリマーリング178が封止を行なうための
条件とは最早なりえない。
図2−4の原子炉冷却材ポンプのポリマーリング178は、割りリングが300°Fの温度で最小350psi(24バー)の圧力降下を与えることができると仮定して原子炉冷却材ポンプの圧力及び温度で漏れのない封止をするPEEK(ポリエーテル・エーテル・ケトン)ポリマーで形成するのが好ましい。PEEKは、漏洩率を増加させるだけでなくシールに損傷を与える可能性のある悪条件から原子炉冷却材ポンプのシールを保護するための理想的な作動温度である300°F(149℃)のガラス遷移温度を有する。300°F(149℃)のガラス遷移温度を持つということは、ポリマーが軸の周りに順応し、しかも環状部にポリマーを押し出そうとするせん断力に抗する強度を依然として保持するに十分な柔軟性を有することを意味する。PEEKはまた、その溶融温度が600°F(316℃)より高い、例えば647°F(342℃)であって、シールがさらされやすい原子炉冷却系の最高温度560°F(293℃)まで健全性を確実に維持するという点で理想的である。また、PEEKはめだって吸湿性でなく、そのため通常運転時に体積が膨張して環状部を閉じることがない。PEEKは予想される9年分の放射性にさらされた後でもその性質(ガラス遷移温度、溶融温度または強度)が変化しない程度にクロスリンクしない。軸とナンバーワン・シール挿入材の間の原子炉冷却材ポンプのシールに狭い環状部があるため、厚さ0.25インチ(6.35cm)のPEEK製リングは、その両端間に生じるかもしれない2350psi(162バー)の原子炉冷却系の全圧力に570°F(299℃)の温度で、少なくとも72時間、また、350°F(177℃)及び375psi(26バー)の残留熱除去状態で少なくともさらに44時間の間耐えることができる。必要なPEEKがこのように少量であるため、運転停止シールを構成する一次シールリング178及びそれ以外の2つのリング172、180は、ナンバーワン・シール挿入材の内径からの離脱を可能にする体積部にぴったりと収まることが可能であり、その際該挿入材の構造的健全性に何の問題も発生しない。流体、温度、圧力及び間隙に応じて異なるポリマーが必要である。
図5に示す実施例において、割りリング172は斜め継ぎでオーバーラップする端部を有する。割りリング172のこれら2つの端部間には、該端部が相互方向に摺動することにより、割りリング172を曝される可能性のある温度範囲にわたり直径がわずかに変異するポンプ軸にぴったり合わせるに十分なギャップが設けられる。割りリングの対向端部について選択される形状にかかわらず、割りリングの直接対向端部間に、作動温度において軸周を包み時でも互いに接触しないようにするに十分なギャップを設ける必要がある。しかしながら、このギャップは、スペーサが離脱した時に有意な差圧が発生するのを阻止するほど大きなものであってはならない。このギャップは割りリングと軸の加熱度合いの差を補償する必要がある。従って、割りリング172は軸の許容誤差または熱膨張に敏感であってはならない。割りリング172の内径は作動温度で封止される軸の直径の0.001インチ(0.025mm)以内である。割りリング172の頂部、底部及び内径の表面は少なくとも16RMS表面仕上げ値を有するが、このRMSは仕上げの粗さの指標である。
PEEKポリマーを用いる利点は、作動後、系から圧力が取り除かれると、PEEKポリマーが8時間もの間漏洩のない封止を行なった後でも軸から後退し、作業員が容易に取り外せるという点である。有利なことに、切断または切削をしないでもPEEKポリマーを取り外すことができるため、異物が残留する懸念がない。ポリマーは封止状態が長くなる場合、拘束状態を維持するが、ハンマーで軽く叩くと容易に取り外せる。
保持リング180の頂部にPEEKポリマーを被覆することにより、シールハウジングの許容誤差及び表面条件に敏感でないシールを得ることが可能である。保持リング180は原子炉冷却材ポンプのシール用としてはタイプ410ステンレス鋼で良い。運転停止シ
ールのコンポーネントは、保持リング180が焼嵌めされる(焼嵌めにより全てのリング及びばねがナンバーワン・シール挿入材に確実に捕捉される)ナンバーワン・シール挿入材と同じまたは同様な熱膨張係数を持つ必要がある。温度が560°F(293℃)に上昇すると、熱膨張係数に違いがあれば、保持リングは変形し、PEEKリング178を均等に支持せず、該リングが押し出されて破損する可能性がある。保持リング180の頂部表面は少なくとも32RMSの表面仕上げ値を持つのが好ましく、運転停止シールを取り付けた後、この頂部表面はナンバーワン・シール挿入材のフランジの環状表面と同平面である。図6は加圧水型原子炉をシミュレーションする環境において本発明の運転停止シールのプロトタイプを使用し運転停止試験時に採取したデータを示すものである。
図7は、熱トリガー式ピストンによりスペーサを後退位置に引き寄せて、割りリングをポンプ軸の周りに閉じる本発明の運転停止シール170の第2の好ましい実施例を示す。図7の運転停止シールはシール冷却能力の喪失後作動し、ポンプ軸34が減速中か回転停止中時に洩れのない封止を行なうように設計されている。運転停止シールはポンプハウジング内にあって、軸34を取り囲んでいる。図2−4に示すタイプの原子炉冷却材ポンプの場合、ナンバーワン・シール挿入材110は頂部フランジの内径を部分的に切削することにより改造可能である。運転停止シール170は、作動されるまで、改造前のナンバーワン・シール挿入材が占めていた空間内に完全に収納されるため、シール170と軸34の間の環状部174に変化はない。従って、軸に沿い環状部を流れる冷却材の流れは回転機器の通常運転時には実質的にさえぎられるものではない。
この好ましい実施例の運転停止シールの作動部分は、割りリング172の対向端部を開いた状態に保つ後退自在のスペーサ176により構成される。後退自在のスペーサ176は本願明細書に記載するピストン186のような熱応答機械式装置184により作動される。スペーサ176が割りリング172の端部から後退させられると、割りリング172はぱちんと閉じて軸34の周りで拘束状態となり、改造型ナンバーワン・シール挿入材110内に保持されたままである。割りリング172は波形ばね182上にあり、該ばねは割りリング172をシールリング178に対して押し上げ、該シールリングが保持リング180に押圧される。環状部174を介する流れがさえぎられることにより生じる圧力降下はまた、割りリング172及びシールリング178を押し上げるため、全ての封止表面間で緊密な封止が得られる。
軸34とナンバーワン・シール挿入材110の間の原子炉冷却材ポンプのシールに狭い環状部174があるため、厚さ0.25インチ(6.35mm)の割りリング172はその両端間で経験する2,350psi(162バー)の原子炉冷却系の全圧に、552°F(289℃)及び570°F(299℃)の温度で、少なくとも28時間、また350°F(177℃)及び375psi(26バー)の残留熱除去条件で少なくともさらに44時間、耐えることができる。割りリング172はこのように十分小さいものであるため、運転停止シール170を構成する割りリング172、シールリング178及び保持リング180は、ナンバーワン・シール挿入材110の内径から離脱するに許容可能な体積にぴったり収まることが可能であり、ナンバーワン・シール挿入材110の構造的健全性については何の問題もない。後退自在のスペーサ176は熱応答機械式装置(またはアクチュエータ)184により割りリング172の端部から後退させられる。図7及び8は通常運転時におけるスペーサ176とアクチュエータ184の相対位置を示す。アクチュエータ184の軸は軸34の軸線に垂直であり、ポンプハウジングの凹部に収まっている。原子炉冷却材ポンプでは、アクチュエータ184はナンバーワン・シール挿入材110のフランジに形成した孔部内にあり、フランジの内径の一部は運転停止シールリングのために除去されている。
図9は作動前のスペーサ176及びアクチュエータ184を示す。アクチュエータ18
4は図7、8及び9に示すように、ばねにより付勢されたスペーサ176を缶内に置いたピストン186より成る。その缶内には、さらに説明するように、原子炉冷却材ポンプにとって望ましい温度、例えば280°F(138℃)で相変化を起こすワックス188がある。この相変化が生じるとワックス188の体積が実質的に増加する。例えば、オクタコサンのようなワックスは体積が約17%増加する。ワックス188が相変化して膨張すると、ピストンヘッド190をポンプ軸34から離れる方向に押す。ピストンヘッド190が移動すると、ヘッド190により定位置に保持されていたボール192が外れるため、圧縮状態のばね194を伸張して、スペーサ176に連結されたプランジャ196を後退させる。ばね194が伸張するにつれて押されるプランジャ196はスペーサ176を引き寄せるため、スペーサ176が割りリング端部間の位置から後退する。スペーサ176を割りリング172から後退させるためにばね194が克服する必要のある摩擦力が腐食性生物により増加しないようにするため、スペーサ176にクロム炭化物を被覆してもよい。アクチュエータの熱応答するワックス188を、265−280°F(129−138℃)で相変化して運転停止シールを作動するように処方してもよい。282°F(139℃)以上になると、原子炉冷却材ポンプのシールは非常に不安定で予測不能な混合流(蒸気と水)を遭遇する。シールのリークオフのための警告温度は180−190°F(82−88℃)であり、運転停止温度は225−235°F(107−113℃)である。作動温度を260−280°F(127−138℃)にすると、潜在的に不安定な状態に対する保護を与えながら最大のマージンが得られる。
この設計の運転停止シールは、停止した軸上で漏洩がないように封止するが、完全に非封止型のナンバーワン・シール(非封止型ナンバーワン・シールの重大性については後述する)をもってしても、20rpmの回転速度で、軸を休止するに必要な時間を超える時間の間漏洩のない封止を行なうことができる。20rpmは原子炉冷却材ポンプのモータ軸受の油の楔作用が効かず原子炉冷却材ポンプの軸が直ちに停止するおおよその速度である。モータ軸受が非常に小さい摩擦抵抗を与えながら軸が原子炉冷却材ポンプの漸近減速により最も長く回転するのがこの速度範囲である。運転停止シールが軸に加えるトルクは、運転停止シールに有意な損傷が生じて漏洩のない封止が崩壊する十分前に原子炉冷却材ポンプを休止するに十分な大きさである。
この設計の運転停止シールは50rpmで回転中の軸上で作動されると平均速度1gpm(3.785lpm)で漏洩を制御することができる。50rpmは原子炉冷却材ポンプのモータのトリップが1分遅すぎる場合に軸が回転する近似速度である。運転停止シールは、完全な非封止型ナンバーワン・シールをもってしても、軸を休止するに要する時間を超える時間の間この回転に耐えることができる。従って、この設計の運転停止シールはシール冷却能力を全て喪失する事象にオペレータが反応できるマージンを提供する。
静止状態の軸上で漏洩のない封止を行なえるように最適化されるが、原子炉冷却材ポンプのナンバーワン・シールに関連する運転停止シールの幾つかのコンポーネントは、運転停止シールが封止すべき時に封止を行い、封止すべきでない時は封止をしない特性を有する。運転停止シールは、封止をするだけでなく、原子炉冷却材ポンプの封止を損なわず、あるいはコンポーネントを損傷しない。これらの特性により、運転停止シールは全速力で回転する軸上での作動に耐え且つプラントオペレータが原子炉冷却材ポンプを安全に停止させる操作をするに十分に長い時間の間耐えることができる。一部の状況では、この運転停止シールは全速力の軸上での封止に無期限に耐えることができるため、原子炉冷却材ポンプまたはプラントは運転停止を全く必要としない。これらの状況下で軸が休止すると、運転停止シールはシール冷却能力を全て喪失する事象において封止を行なえる、即ち1gpm未満に抑えられることが証明されている。
この設計の運転停止シールは、全シール冷却能力喪失事象において該シールを損傷から
保護するだけでなく該シールを押圧して封止機能を発揮させるナンバーワン・シールの特性の利点を利用する。ナンバーワン・シールの保護特性は、そのフェイスプレート上のテイパー角度が収斂する結果、シールのリークオフが差圧に反応しないようになるためである。そのように、ナンバーワン・シールは、通常の動作範囲に留まる間誤作動された運転停止シールと共に圧力を担うことができる。運転停止シールは、ナンバーワン・シールの性能が原子炉冷却材ポンプのトリップを必要とするような程度に劣化する前に系統の差圧の80%を誘導しなければならない。
運転停止シールがそれにかかる系統差圧の100%を担うことができても、ナンバーワン・シールはそのフェイスプレートの瞬時の擦過に耐えることができる。系統差圧の100%が運転停止シールにかかる場合、ナンバーワン・シールはそれ自体の重量により接触力を与える。ナンバーワン・シールによる封止がないこの最も極端なケースでは、運転停止シールはこの大きさの差圧を約12秒間担うことができるが、その後摩耗して軸から解放され、圧力分担を開始し、これがさらなる摩耗を惹き起こす圧力を制限する。
運転停止シールが回転中の軸上で作動すると、損傷は自己制限される。割りリングは、その端部が互いに当接する時の割りリングの円周長に軸の円周長が減少する点まで該軸を摩耗させることができるに過ぎない。割りリングの端部間のギャップは該リングが熱膨張しても端部が当接しないように設計されている。従って、そのギャップは非常に小さい。この円周長の減少は摩耗による軸直径の減少の3倍である。軸の限界摩耗量は人が触っただけではほとんど感知できないものである。摩耗のこの限界はrpmまたは回転持続時間とは無関係である。
摩耗の自己制限性のため、軸及び割りリングに感知可能な摩耗が生じないように保護されるだけでなく、ポリマーリング及び他のコンポーネントも保護される。摩耗が最大になってしまうと、運転停止シールはもはや、ポリマーリングを軸周に拘束状態にするに十分に封止効果を発揮しない。従って、摩耗はこれ以上進まない。運転停止シールが開くにつれてナンバーワン・シールが差圧をますます担うようになると、運転停止シールを摩耗させる力がますます小さくなる。
保持リングは全速で回転する軸上での作動に耐えて下流のコンポーネントを保護するように最適化される。かかる耐性を与えるために、その下側表面には、ポリマーリングとの間の摩擦を減少させるように表面処理した耐摩耗性被覆を施す。保持リングは、軸との間の環状部を通過可能な摩耗粒子のサイズを制限することにより下流のシステム及びコンポーネントを保護する。運転停止シールが破局的破損を受けた場合、破片は小さくない限り運転停止シールの領域に含まれるため、破片は安全に通過できるであろう。
ばねを摩耗から保護するのは、ポリマーリングが摩耗するにつれてばねの負荷がますます小さくなるためである。負荷が小さくなれば摩耗率も小さくなる。
誤って作動されても、運転停止シールがひどい損傷を受けるかまたはナンバーワン・シールを損傷することもないだけでなく、この運転停止シールは全シール冷却能力喪失時に軸が停止すれば封止作用を発揮する可能性がある。シール冷却能力が全て喪失すると、温度が550°F(288℃)以上になる。この設計の運転停止シールはこのこと及びそれに付随して温度が系統に及ぼす影響を利用するものである。著しい温度上昇に対してナンバーワン・シールが応答すると、そのテイパー角度が元に戻され、シールが開いて、漏洩量を増加させる。550°F(288℃)の温度で、ナンバーワン・シールの漏洩量は22gpm(83lpm)である。運転停止シールは流量及び温度のこの増加を2つの点で利用する。流量の増加により割りリングと軸の間の環状部にかかる自己制限性の差圧が有意に増加する。この差圧によりポリマーリングによる封止が誘導される。さらに、封止を行なう
のにポリマーリングによる支援が加わるということは、温度の上昇によりポリマーの機械的特性が減少することである。そのため、温度が上昇するに従って、ポリマーリングを拘束状態にするに要する差圧が小さくなる一方、割りリングにより発生される差圧が大きくなる。550°F(288℃)の温度で、環状部は約900psid(6.21MPad)を発生させる一方、ポリマーリングを閉じるのに100psid(289kPad)が必要となる。
ポリマーリング全体が摩耗し、軸がその自己制限寸法にまで摩耗しても、運転停止シールはシール冷却能力全喪失時においても流れ制限装置として機能する。狭くなった環状部が流量をナンバーワン・シールだけによる最良のケースの流量以下に制限する。
ポリマーリングは、その物理的性質が運転停止シールが作動する設計温度以下で大きいため自己保護性を有する。従って、設計温度以下の温度では軸の拘束に抵抗する。これにより、設計温度に近付くまでポリマーリングの健全性が保護され、維持される。
割りリングは、該リングが封止する取外し可能なスリーブが軸に装着されておれば斜め継ぎでなくて突合せ端部にすることができる。スリーブの直径及び表面仕上げを厳密に制御するのであれば、単純設計の割りリングを用いることができる。しかしながら、この割りリングのサイズは室温から作動温度への通常の膨張を許容するように選択しなければならない。リングの直径が大きすぎると、小さすぎるのを同様に漏洩が起こりやすい。リングの端部が大きすぎると当接して、円周長全体がスリーブに接触することができない。小さすぎると、端部間に、流量減少させるかポリマーリングを拘束状態にする十分な差圧を発生させることなく流れが逃げるギャップが存在する。
割りリングを閉じる力を2つの制約内に制御する必要がある。まず第1に、後退するアクチュエータのスペーサが割りリングの端部間から離脱するのを阻止するほど強過ぎてはならない。第2に、この閉じる力は軸周に十分な接触状態を生ぜしめて差圧を最大にするに十分な大きさでなければならない。
温度上昇に対する典型的な応答に反して、この用途におけるPEEKは強度が増加し結晶化して環状部から押し出されないよう抵抗する。この現象は、ポリマーリングにかかる非常に大きい差圧によりこのポリマーリングに実質的な圧縮応力が印加されると同時に、運転停止シールの作動時遭遇する温度の大きな上昇により大きな熱応力が印加されることによる。この圧縮により、一次シールリング178は、熱膨張による通常の場合と違って半径方向に歪むことができない。そのため、材料に熱エネルギーが加えられる結果、膨張でなくて、材料内で分子変化が生じる。
ポリマーがそのガラス遷移温度を通過すると、分子がそれらの再配置に要するエネルギーレベルに到達する。このため、通常通りポリマーがより非晶質になり、その特性、特に引張り及び曲げ特性が低下し始める。その材料の粘性を考慮しなければならないため圧縮特性が同じレートで低下することはない。拘束状態にある材料を加熱すると、その材料が歪むことができないなら内部応力が発生する。歪むことが出来ない場合、エネルギーは材料の分子構造により別のモードで“吸収”される必要がある。運転停止シールのポリマーリングの場合、その分子鎖の振動に非常に多くのエネルギーが注ぎ込まれるため、“低エネルギー”の互いに支持する状態に移行する。PEEKのような半結晶質ポリマー材料では、互いに支持する状態への移行は結晶化である。これにより材料の分子密度が増加する(1.26g/ccから1.35g/cc)。同様に、ポリマーの鎖の切断が起こると、余分な分子自由度が分子の再配置を助け、分子構造が寄木細工状になって結晶化がさらに進む。
その結果、PEEKリングの機械的特性が実質的に増加するが、これは原子炉冷却系の圧力と温度が同時に印加されるからである。換言すれば、最初に温度上昇がPEEKの機
械的特性を低下させて、PEEKが拘束状態となり封止を開始できるようにする。割りリングの封止が開始されると、圧縮力が増加しそれと熱応力とが組み合わされる。押し出しに対する抵抗がもうこれ以上押し出しに抵抗できない点まで急速に増加する。運転停止シールの用途では、軸の保持リングにより形成される環状部へ押し出されるPEEKの体積はリングの全体積の約2%に限定される。これは8時間を超えて、570°F(299℃)及び2350psid(162バー)に曝される時間とは無関係である。曝される時間が8時間未満では、リングは永続的に変形しない。そのため、圧力と温度が除去されると、リングは元の寸法に復帰し、ナンバーワン・シールの漏洩路が復元される(しかしながら、割りリングは拘束状態のままである)。しかしながら、曝される時間が少なくとも8時間では、PEEKは結晶化して後戻りできず、体積がわずかに減少する(約7%減少)。従って、リングはその内径が“収縮”し、依然として軸/スリーブに堅くクランプされたままである。
図10は、加圧水型原子炉をシミュレーションする環境において本発明の好ましい実施例である運転停止シールのプロトタイプを用いる運転停止テスト時に採取したデータを採取する。図10は、プロトタイプのシールが作動温度に到達した約45秒未満後において冷却材の流れを事実上停止させることを示す。
図11は、割りリングが、制限された開位置にある間、軸34とナンバーワン・シール挿入材110の間の環状部174に突出しないようにするための本発明の運転停止シールの割りリング172の別の改良型を示す。割りリング172の短いセグメント198、例えばその円周の2乃至5度、好ましくは3度のセグメントは、割りリングの開口200に対向する180度のところで剛性化されている。半径方向に広くしたセグメント198がなければ、割りリングはギャップ200に対して90度優先的に膨張するため、開口200から180度離れた所に集中して卵形に歪む。領域198を剛性化すると、応力がより均等に分布するようになるため、より真円に近い内径が得られる。このようにすると、割りリング172の内径は、環状部174内の蒸気の流れを乱さないように一緒に同心円でなければならならないナンバーワン・シール挿入材110の内径の形状にぴったり合うことになる。
従って、これらの実施例は例えば、全交流電源喪失による停電により惹き起こされるシール冷却能力の全喪失が発生した場合に原子炉冷却材ポンプを封止するように設計される。これらの運転停止シールは、米国原子力規制委員会の事業所停電規則の条件(炉心を4乃至8時間の必須の対処期間の間保護すること)、その付則Rの条件(火災時に発電所を72時間以内に冷温停止に持ち込むこために加圧器の制御を維持するべく冷却材を適切な量確保すること)、また、米国火災保護協会基準805規則(550°F(288℃)で、シールが183gpm(693lpm)漏洩するのを阻止すること)を満たすものである。また、この運転停止シールは電力会社のためのシステム性能軽減指数マージンを有意に改善する。
本発明を特定の実施例につき詳細に説明したが、当業者にとっては、これらの詳細事項に対する種々の変形例及び設計変更は開示全体に照らして想到しうることが理解できるであろう。従って、図示説明した特定の実施例は例示にすぎず、本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲及び任意且つ全ての均等物の全幅を与えられるべきであろう。

Claims (21)

  1. 回転軸を取り囲む運転停止シールであって、
    前記運転停止シールは回転軸の回転が減速するかまたは停止した後該回転軸を取り囲む環状部の流体が運転停止シールを介して漏洩するのを防止し、
    前記運転停止シールは、
    対向端部を有し、前記回転軸の回転中前記環状部の一部を画定する内径が前記回転軸から離隔するように前記回転軸を取り囲む拘束自在の割りリングと、
    前記割りリングの対向端部間に位置して、前記回転軸の通常動作時は前記対向端部間の環状空間を維持し、前記流体の温度が所定温度以上になると前記対向端部間から離脱して前記割りリングを拘束状態にして前記環状部の一部を狭窄または実質的に封止できるようにするスペーサと、
    前記環状部の一部を画定する内径が前記回転軸の回転中は前記回転軸から離隔するように前記回転軸を取り囲み、前記割りリングから液体の流れ方向において上流に前記回転軸に沿って離隔したほぼ剛性の保持リングと、
    前記割りリングと前記保持リングの間で前記回転軸を取り囲み、前記環状部の一部を画定する内径が前記回転軸の回転中は前記回転軸から離隔し、前記割りリングが前記環状部内を前記回転軸の方へ移動して拘束状態になると発生する圧力差により前記回転軸の方へ押圧される柔軟なポリマーリングとより成る運転停止シール。
  2. 前記ポリマーリングは前記所定温度に近いガラス遷移温度を有する請求項1の運転停止シール。
  3. 前記ポリマーはPEEKポリマーである請求項2の運転停止シール。
  4. 前記所定の温度は約300°F(149℃)またはそれより高い温度である請求項1の運転停止シール。
  5. スペーサは、溶融指数が2.16kg、190℃で少なくとも25g/ 10min、ガラス遷移温度が約218°F、溶融温度が約255°Fの線形低密度ポリエチレンより成る請求項1の運転停止シール。
  6. 前記割りリングを前記柔軟なポリマーリングに対して実質的に前記回転軸の軸線方向に付勢するように配置されたばねを含む請求項1の運転停止シール。
  7. 前記ばねは波形ばねである請求項6の運転停止シール。
  8. 前記ポリマーリングは中実の連続するリングである請求項1の運転停止シール。
  9. 前記ポリマーリングの厚さは約0.25インチである請求項1の運転停止シール。
  10. 前記割りリングの内径は前記回転軸の直径の0.001インチ以内である請求項1の運転停止シール。
  11. 前記スペーサに固着され、前記環状部内の流体温度が前記所定温度になるかそれより上昇すると応答して前記スペーサを前記割りリングの対向端部間から引き出す温度応答性アクチュエータを含む請求項1の運転停止シール。
  12. 前記温度応答性アクチュエータは、シリンダ内を運動自在なピストンであり、前記ピストンは前記所定温度における前記シリンダ内の材料の状態変化に応答して前記スペーサを
    前記割りリングの対向端部間から引き出す請求項11の運転停止シール。
  13. 前記材料はワックスである請求項12の運転停止シール。
  14. 前記ワックスはオクタコサンである請求項13の運転停止シール。
  15. 前記保持リングは少なくとも一部がポリマーで被覆されている請求項1の運転停止シール。
  16. 前記割りリングは前記対向端部から約180°離れたところで半径方向に増径した周部分を有する請求項1の運転停止シール。
  17. 前記割りリングまたは前記回転軸は17−4ステンレス鋼により構成される請求項1の運転停止シール。
  18. 前記保持リングの内径は保持リングと前記回転軸の間に約0.003インチ(0.008cm)と0.065インチ(0.17cm)の間の押し出しギャップを形成する請求項1の運転停止シール。
  19. 前記柔軟なポリマーリングにかかる圧力降下は約0.2psia(0.014バー)より小さいかそれに等しい請求項18の運転停止シール。
  20. 前記回転軸とインターフェイスする前記保持リングの底部は約0.2またはそれ未満の摩擦係数を有する請求項1の運転停止シール。
  21. インペラがモータに、前記モータとインペラの間に回転自在に支持された回転軸を介して連結されたポンプであって、
    前記モータとインペラとの間の回転軸の周りに介在するシールハウジングは前記回転軸を取り囲む運転停シールを有し、前記運転停止シールは前記回転軸の回転が減速するかまたは停止した後前記回転軸を取り囲む環状部の流体が運転停止シールを介して漏洩するのを防止し、前記運転停止シールは、
    対向端部を有し、前記回転軸の回転中前記環状部の一部を画定する内径が前記回転軸から離隔するように前記回転軸を取り囲む拘束自在の割りリングと、
    前記割りリングの対向端部間に位置して、前記回転軸の通常動作時は前記対向端部間の環状空間を維持し、前記流体の温度が所定温度以上になると前記対向端部間から離脱して前記割りリングを拘束状態にして前記環状部の一部を狭窄または実質的に封止できるようにするスペーサと、
    前記環状部の一部を画定する内径が前記回転軸の回転中は前記回転軸から離隔するように前記回転軸を取り囲み、前記割りリングから液体の流れ方向において上流に前記回転軸に沿って離隔したほぼ剛性の保持リングと、
    前記割りリングと前記保持リングの間で前記回転軸を取り囲み、前記環状部の一部を画定する内径が前記回転軸の回転中は前記回転軸から離隔し、前記割りリングが前記環状部内を前記回転軸の方へ移動して拘束状態になると発生する圧力差により前記回転軸の方へ押圧される柔軟なポリマーリングとより成るポンプ。
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