JP2012510924A - 自転車のサドルの為の固定手段及びシートポスト - Google Patents

Abstract

自転車のサドル（２）の為の固定スリーブであって、該スリーブが、管（２２）と、管（２２）の一方の上部端（１４）に取付けられ、サドルを支持する為の１つ以上の支持要素（３９）を固く締め付けることができる、締め付け下部プレート（３）及び締め付け上部プレート（４）を備えた固定クランプ（３０）と、を有し、該下部及び上部プレート（３、４）は、実質的に縦軸（Ｓ）に沿って配置されている締め付け要素（５、６）により締め付けられ、該締め付け要素（５、６）の少なくとも１つが、少なくとも部分的に管（２２）内に隠れて収容されている、スリーブにおいて、該管（２２）が差別化された厚さを有し、側壁（２５）が前壁及び後壁（２４）の厚さよりも小さな厚さを有することを特徴とするスリーブである。
【選択図】図３

Description

本発明は、自転車のサドルの為の固定スリーブに関する。

より詳しくは、本発明は、サドルを円形部分と楕円形部分から成る「フォーク」支持部に固定する為の調節可能なクランプを備える、高性能／重量比を有する型のサドル支持スリーブに関する。

現在において、自転車のサドルの為の固定スリーブは、例えば欧州特許明細書ＥＰ０８４２０８３号及び米国特許明細書ＵＳ５６４９７３８号に記載の型のものが周知である。

しかしながら、周知の型のスリーブは、サドル取付けの容易さ及び確実性に関していくつかの制限があるものである。

周知の型のスリーブの更なる欠点は、固定手段の全体的な寸法に関するものであり、スリーブの重量と比較した積載量に関するものである。

本発明は、周知の解決策の欠点を克服し、使用が簡単で、軽量であり、その上、耐久力のある構造の自転車のサドルの為の固定スリーブを提供することを目的とするものである。

上記目的は、添付の請求項のいずれかに記載のスリーブにより達成される。

本発明の第１の利点は、本発明のスリーブの構造は、高性能に妥協することなくスリーブの重量を減少することを可能にすることである。

本発明の更なる利点は、クランプの上部固定プレートを取外す必要なく、サドルを横から取付けることを可能にすることである。

本発明のもう１つの更なる利点は、楕円形部分フォーク及び円形部分フォークによりサドルを取付けることができることである。

本発明のもう１つの更なる利点は、制限された側部及び上部の全体的な寸法を有することである。

本発明のもう１つの更なる利点は、サドルを横方向に傾斜した位置で取付けることができることである。

本発明のもう１つの更なる利点は、スリーブ管内に少なくとも１つのクランプの締め付けねじを有していることである。

本発明のこれらの利点及び他の利点は、排他的でない単なる例として示されている、添付の図面及び以下の記載により、当業者にはより良く理解できるであろう。

図面を参照に、サドル２を自転車のフレームに固定する為の本発明によるサドル支持スリーブ１は、
自転車のフレーム（図示しない）内に適合される、好ましくは差別化された厚さの壁、即ち前壁及び後壁の厚さよりも小さな厚さの側壁、を有する管２２と、
サドルの支持フォークの要素３９を固く固定する為に相互に締め付けることができる下部プレート３及び上部プレート４を有し、管２２の１つの上部端１４上に取付けられる固定クランプ３０と、
好ましくは、管２２とクランプの上部プレート４の間に作用するねじ５、６から成るクランプの締め付け要素と、を有する。

より詳しくは、管２２が、上部において、管２２の軸ａ１に対して中心が異なる突き出し１４により終わっており、該突き出し１４がクランプ３０に対する管２２の固定部分を構成している。

管２２、中心が異なる突き出し１４及びクランプ３０は、アルミニウム又は他の複合体の鍛造、又はチッピング除去の為の機械的加工により得られる。

クランプの下部プレート３はＨ形状であり、管２２の軸（ａ１）に対して前後方向に距離（ｄ）だけずれている中間軸（ａ２）を有する、突き出し１４の対応する湾曲管凹部１３内に回転可能に収容される、例えば円形状の、アーチ状外部形状を有する横材１８から成る。

横材１８の両側には２つのフィン２１が突き出ており、該フィン２１内に、サドルフォークの要素３９を収容する縦方向受け座３６が備えられ、そして、該フィン２１が、使用時に、同様に縦方向受け座２８を有する上部プレート４の対応する側部フィン１７に対向配置される。

側部フィン１７は下部プレート３の対応する受け座３６よりも短くすることもできる。

例えば、上部プレート４の側部フィン１７は約３０ｍｍより短い長さを有することができ、また、下部プレート３の縦方向受け座３６は約４０ｍｍより長い長さとすることができ、したがって、上部プレート４と下部プレート３の間の長さの差は少なくとも約１０ｍｍとなる。

上部プレート４は、締め付けねじ５、６の通過を可能にする為に中央部分１５に沿って作られた複数の孔１６を、前後方向Ｓに沿っているが軸ａ１には合っていない位置に備えている。

好ましくは、後部ねじ５は、突き出し１４の孔１０を通過し、そして、外側球面形状３２を有するナット７を締め付ける為に、外側から（示された実施例においては下から）回すことができ、また、ナット７は、上部プレート４の中央部分１５に備えられた対応する球面台９内に収容される。

もう１つの方法としては、球面ナット７の代わりに、上部プレート４との球面結合を確保するのに適した他の結合手段を使用することもできる。

この解決策により、サドルの相対的な傾斜を得ることを可能にし、その上、クランプの高さを減少することを可能にする。

好ましくは、ナット７は、ねじが締め付けられた時にナットが回転することを停止する非円形外側形状の部分３１をも有する。

前部ねじ６は、同様に、好ましくは外側球面形状の頭部３４を有し、該頭部３４は上部プレートの第２の球面台１１内に収容され、そして、該前部ねじ６は、他端において、管２２の内部空洞２３内の厚み部分２７内に作られたねじ山２６に係合する。

この場合もまた、もう１つの方法として、球面頭部３４を有する前部ねじ６の代わりに、上部プレート４との球面結合を確保するのに適した他の結合手段を使用することもできる。

好ましくは、前部ねじ６もまた、外側から手でアクセス可能であるねじ込み座金１２により回すことができる。

本願発明により、スリーブの高さを減少し、したがって、サドルに存在する隙間を増大することを目的に、下部プレート３及び上部プレート４はそれぞれ補強リブ１９、２９及び空洞３５を有する。

この解決策により、特にサドルの中央部分において、サドルを曲げるのに十分な空間を残すことができ、固定クランプに対して強打する危険性を制限することができる。

下部及び上部プレート３、４は、スリーブ部品が曲げ応力下にある時に使用されて破損することを防止する目的で、丸くされて結合している端、特に前端及び後端をも有する。

使用時に、下部プレート３は、湾曲部分１８が陥凹部１３内で回転可能なように、管２２上に配置され、そして、上部プレート４は、縦方向受け座２８、３６が実質的に対向するように、下部プレート３上に配置される。

使用者の好みに応じて、スリーブ１は、突き出し１４を後向きに（図１）又は前向きに（図１８）都合よく配置することができる。

いずれにしても、ねじ５、６は、下部プレート３を真ん中に配置して、管２２の突き出し１４に上部プレート４を固定する為に、簡単にはめ込むことができる。

サドルを取付けるには、図１７ａ〜ｈに示されるように進めることができる。まず、２つのサドル支持要素３９の１つを横から挿入し、次に、２つ目のサドル支持要素３９を挿入し、次に、ねじ５、６を締め付け、最後に、サドルをクランプに固定し、そして、クランプを管２２に固定する。

好都合なことに、この操作は、上部プレート４のフィン１７の相対的に横に広い幅、及び、ねじを完全に取り除かなくてもクランプが相対的に横向きに開くことを可能にする固定ネジの球面形状により、簡単になる。

さらに好都合なことに、ねじを締め付ける時に、２つのねじを操作して、下部プレート３と陥凹部１３の間の回転可能な結合構造を利用してサドルを傾斜させることができる。

特に、ねじ６は、座金１２を使用することにより簡単に回すことができ、また、ねじ５は、六角スパナ等の適切な道具を使用することにより簡単に回すことができる。

さらに、上述のように、両方のねじ５、６は、上部プレート４の対応する球面台内に適合する球面形状の頭部を有することができ、そして、部分的にサドルを横向きに傾斜させることを可能にする。

本発明は好ましい実施例を使用して説明されているが、特許請求の範囲の保護範囲から外れることなく、同等の変形を設計することができるものである。

フォーク支持部により取付けられたサドルを有する本発明のスリーブを示す図である。 より良い表示の為に一部の部品が取外されている、スリーブクランプの詳細側面図である。 より良い表示の為に一部の部品が取外されている、スリーブクランプの詳細側面図である。 より良い表示の為に一部の部品が取外されている、スリーブクランプの詳細側面図である。 スリーブクランプの上部プレートの上面図である。 スリーブクランプの下部プレートの上面図である。 スリーブクランプの下部プレートの側面図である。 スリーブ管の詳細斜視図である。 スリーブ管の詳細側面図である。 スリーブ管の詳細下面図である。 スリーブ管の詳細上面図である。 スリーブクランプの上部プレートの詳細斜視図である。 スリーブクランプの上部プレートの詳細上面図である。 スリーブクランプの上部プレートの詳細側面図である。 スリーブクランプの上部プレートの詳細前面図である。 スリーブクランプの上部プレートの詳細後面図である。 本発明によるスリーブにサドルを取付ける工程を段階ａ〜ｈとして示す図である。 本発明によるスリーブ上に前向きの突き出しを有する、取付けられたサドルを示す図である。 スリーブクランプの締め付けねじの詳細図である。

１ スリーブ
２ サドル
３ 下部プレート
４ 上部プレート
５ 締め付け要素、ねじ
６ 締め付け要素、ねじ
７ ナット
９ 球面台
１０ １４の孔
１１ 球面台
１２ 座金
１３ 管凹部
１４ 突き出し、上部端
１５ 中央部分
１６ １５の孔
１７ 側部フィン
１８ 横材
１９ 補強リブ
２１ フィン
２２ 管
２３ ２２の内部空洞
２４ 前壁、後壁
２５ 側壁
２６ ネジ山
２７ 厚み部分
２８ 縦方向受け座
２９ 補強リブ
３０ クランプ
３４ 頭部
３５ ３、４の空洞
３６ 縦方向受け座
３９ 支持要素
ａ１ ２２の軸
ａ２ １３の中間軸
ｄ 距離
Ｓ 前後方向

Claims (13)

1. 自転車のサドル（２）の為の固定スリーブであって、該スリーブが、管（２２）と、管（２２）の一方の上部端（１４）に取付けられ、サドルを支持する為の１つ以上の支持要素（３９）を固く締め付けることができる、締め付け下部プレート（３）及び締め付け上部プレート（４）を備えた固定クランプ（３０）と、を有し、該下部及び上部プレート（３、４）は、実質的に縦軸（Ｓ）に沿って配置されている締め付け要素（５、６）により締め付けられ、該締め付け要素（５、６）の少なくとも１つが、少なくとも部分的に管（２２）内に隠れて収容されている、スリーブにおいて、該管（２２）が差別化された厚さを有し、側壁（２５）が前壁及び後壁（２４）の厚さよりも小さな厚さを有することを特徴とするスリーブ。
2. 当該上部プレート（４）が、当該締め付け要素（５、６）を通過させる為の複数の孔（１６）を有する中央部分（１５）と、２つの自由側部フィン（１７）と、から成ることを特徴とする請求項１に記載のスリーブ。
3. 当該自由側部フィン（１７）が約３０ｍｍよりも短い長さを有することを特徴とする請求項２に記載のスリーブ。
4. 当該下部プレート（３）の縦方向受け座（３６）が約４０ｍｍよりも長い長さを有することを特徴とする請求項３に記載のスリーブ。
5. 側部フィン（１７）と縦方向受け座（３６）の間の長さの差が少なくとも約１０ｍｍあることを特徴とする請求項４に記載のスリーブ。
6. 当該下部プレート（３）は実質的にＨ形状であり、管（２２）の端部（１４）の対応する湾曲管凹部（１３）内に回転可能に収容されるアーチ状外部形状を有する横材（１８）から成り、そして、横材（１８）の両側には、使用時に上部プレート（４）の側部フィン（１７）と対向して配置される、２つのフィン（２１）が備えられることを特徴とする請求項１から５のいずれか１つに記載のスリーブ。
7. 当該端部（１４）が、管（２２）の軸（ａ１）に対して中心が異なるように突き出ており、管凹部（１３）の中間軸（ａ２）が、管（２２）の軸（ａ１）に対して前後方向にずれている（ｄ）ことを特徴とする請求項１から６のいずれか１つに記載のスリーブ。
8. 当該締め付け要素（５、６）の少なくとも１つが、端部（１４）の孔（１０）を通過するねじ（５）から成り、該ねじ（５）は、上部プレート（４）の対応する球面台（９）内に収容される外部球面形状を有するナット（７）、又は上部プレート（４）との球面結合を確保するのに適した結合手段、を締め付ける為に外側から回すことができることを特徴とする請求項１から７のいずれか１つに記載のスリーブ。
9. 当該締め付け要素（５、６）の少なくとも１つが、上部プレート（４）の球面台（１１）内に収容される頭部（３４）、又は上部プレート（４）との球面結合を確保するのに適した結合手段、を有するねじ（６）から成り、該ねじ（６）は、他端において、管（２２）内のネジ山（２６）と係合しており、そして、該ねじ（６）は、外側からアクセス可能なねじ込み座金（１２）により手動で回すことができることを特徴とする請求項１から８のいずれか１つに記載のスリーブ。
10. 当該下部プレート（３）及び上部プレート（４）が、少なくとも、破損を防止する目的で丸くされて結合している前端及び後端を有することを特徴とする請求項１から９のいずれか１つに記載のスリーブ。
11. 当該下部プレート（３）及び上部プレート（４）の少なくとも１つが、補強リブ（１９、２９）及び空洞（３５）を有することを特徴とする請求項１から１０のいずれか１つに記載のスリーブ。
12. 当該クランプ（３０）が、アルミニウム又は他の複合体を鍛造することにより得られることを特徴とする請求項１から１１のいずれか１つに記載のスリーブ。
13. 当該管（２２）及び該管（２２）の上部端（１４）が、アルミニウム又は他の複合体の鍛造、又はチッピング除去の為の機械的加工により得られることを特徴とする請求項１から１２のいずれか１つに記載のスリーブ。

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