JP2012510578A - ガラスドア用の取り付け具 - Google Patents

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Abstract

本発明は、ガラス製の開き戸若しくは引き戸を回転可能若しくは移動可能に支承するための取り付け具であって、戸片に接着される接着アダプタ(20)を備え、接着アダプタ(20)は、固定手段(6,13)を用いて枢着条片(3)若しくはアダプタ支持体(12)に取り付けられる形式のものに関し、接着アダプタ(20)は、ガラス繊維強化されたプラスチックにより構成されている。

Description

本発明は、ガラス製の開き戸若しくは引き戸を回転可能若しくは移動可能に支承するための取り付け具であって、戸片に接着される接着アダプタを備えており、接着アダプタは、固定手段を用いて枢着条片若しくはアダプタ支持体に取り付けられる形式のものに関する。
ガラス製の開き戸若しくは引き戸(スライドドア)の取り付け具は、一般的にガラス板のクランプによって、若しくはガラス板に設けられた孔を用いて戸(ドア)に取り付けられるようになっている。一般的に引き戸のローラ式台車におけるように、ガラス板をクランプ(ドアパネル)する場合には、取り付け具(金具)は、常にガラス板の縁部領域に配置されており、なぜならば、ガラス板の両方の側がクランプによってつかまれねばならないからである。必要なクランプ力は、ガラスエッジの上方若しくはガラス板の端面の上方に配置されたインターロック装置を介して形成されるようになっている。従って、このようなクランプ式取り付け機構は、高さに関してコンパクトに形成することができなくなっている。取り付け機構の高さをコンパクトに形成することは、魅力的なデザインにとって重要である。クランプ式取り付け機構の高さは、走行レールの高さに影響を及ぼし、このことはデザインを損ねてしまうことになる。
ガラス板に設けられる孔若しくは切欠き部を用いて取り付け具を固定する場合には、取り付け具の両方の取り付け具半部は、ガラス板を貫通する固定要素によって互いに結合されており、常にガラス破損のリスクが生じている。更なる欠点が製造コスト及び煩雑な方法にあり、結果として、ガラス板の交換若しくは建築現場に合わせた調整がほとんど不可能である。
上記問題を解決するために、取り付け具をガラス板に接着することが知られている。取り付け具をガラス板の端面に接着する場合には、確実な接着を行うためには、端面のある程度の長さ若しくは面積を用いなければならない。従って、取り付け具は、繊細な外観を必要とする場合には、著しい制約を受けることになる。
ドイツ連邦共和国実用新案出願公開第20104851U1号明細書に記載の取り付け具は、ガラス板の平面に接着されると共に、ガラス板の2つの端面を部分的に被っている。取り付け具を開き戸のガラス板の角隅に配置することに基づき、取り付け具の使用範囲が著しく制約され、ひいてはデザインの選択の余地が著しく狭められている。
ドイツ連邦共和国特許出願公開第10002679A1号明細書には、金属材料から成る取り付け具を記載してあり、該取り付け具は、専らガラス面に接着されるものである。取り付け具の、ガラス板へ接着される取り付け具下部分には、取り付け具上部分が係合しており、取り付け具上部分には、支承アイを介して第2の枢着条片が配置されている。利用者に見える枢着アイは、今日求められるデザイン要件を満たし得る程度にはコンパクトになっていない。
接着式の取り付け具における更なる問題は、ガラスドアの利用者に対する必要な安全性である。接着式の取り付け具の故障に際しては、多くの場合に、ガラスドアの損傷若しくは破損が発生しており、これにより利用者が負傷するリスクが著しく高くなっている。このような負傷リスクは、ガラスから成るシャワー室ドアの場合に特に高くなっている。ガラス破損の後に、接着部位の故障の原因を調べることは、多くの場合にほとんど不可能である。
本発明の課題は、簡単かつ経済的に製造可能である接着式の取り付け具を提供し、該取り付け具が再現可能に接着され、つまり所定の寸法精度で正確に接着されるようにすることである。
前記課題は、請求項1に記載の構成により解決される。本発明の有利な形態を従属請求項に記載してある。
前記課題を解決するために、本発明の1つの構成によれば、接着アダプタは、ガラス繊維強化されたプラスチックから成っている。ガラス繊維強化されたプラスチック(ガラス繊維強化プラスチック)による接着アダプタの射出成形に際して、ガラス繊維が接着アダプタから突出することに基づき、結合技術的に最適な材料組み合わせであるガラス対ガラス・接着結合が行われるようになっている。
本発明の別の構成によれば、前記課題を解決するために、接着アダプタは、金属材料から成りかつ金属性の接着面を画成する構成要素と、プラスチックから成る被覆体とにより形成されている。
本発明の有利な形態によれば、ガラス繊維強化プラスチックはポリアミドから成っており、ガラス繊維含有率は、50%〜70%であり、有利には60%である。この場合に、プラスチックは、ガラス繊維のための保持体として用いられている。上述のガラス繊維含有率は、接着アダプタに、枢着条片若しくはアダプタ支持体によるドアの支持のための十分な安定性を与えるものである。
再現可能な接着結合部を得るために、接着アダプタは、1つの接着面と1つの対向面とを有しており、接着面上に、接着剤層の厚さを規定するための少なくとも1つの突起部が設けられている。突起部は、ネップ、ストライプ若しくはリングとして形成されており、これによって簡単かつ経済的な製造が可能である。
高い荷重に耐えられる形状安定的な取り付け具を形成するために、本発明の形態によれば、接着アダプタ内に、ねじ付きのインサートを組み込んであり、インサート(挿入体)のねじは、対向面からアクセス可能とされ、つまり、対向面側から形成されている。インサートは、射出成形工程中に直接に接着アダプタ内に埋め込まれ、ねじを摩耗させることなく、高い耐用年数を可能にするものである。
更なる改良を目的として、本発明の形態によれば、インサートのねじは、貫通孔ねじとして形成されており、貫通孔ねじのねじ内径穴(ねじの内径により規定された穴)は、接着アダプタ内へ続いている。つまり、インサートのねじの内径に相当する内径の追加的な穴(ねじ内径穴)が、接着アダプタ内に、インサートのねじと整合した状態で設けられている。インサートのねじ内への固定手段又は固定部材のねじ込みに際して、固定手段又は固定部材のねじは、接着アダプタ内のねじ内径穴(下穴)にねじ山(ねじ)を切り出し成形(切り出し加工若しくはねじ立て又はタッピング)し、これにより、固定手段又は固定部材のための経済的な完全なセルフロックが得られるようになっている。
本発明の有利な形態によれば、インサートは、強度を高める手段として、アンダーカット部を有しており、このような構成により、接着アダプタの、アンダーカット部内に入り込んだプラスチック材料が、接着アダプタ内でインサートを係止するようになっている。
接着アダプタの対向面の、接着アダプタの縁部に隣接する領域若しくは部分を、傾斜して形成する、つまり面取りして形成することにより、該傾斜は、接着アダプタのプラスチック射出成形に際して、金型からの接着アダプタの離型を容易にするための離型傾斜としても機能するようになっている。
取り付け具は、有利な形態によれば、トランスポンダを有しており、トランスポンダは、あらゆる製造パラメーターを記憶していてかつ取り付け具の同定(同一であることの証明若しくは確認又は識別)のために用いられるようになっている。
トランスポンダは、有利な形態によれば、カプセルを用いて接着アダプタ内に組み込まれており、この場合にカプセルは、電子式の構成部分を製造工程中に保護している。トランスポンダは、製造工程中にカプセルと一緒に、プラスチック内に埋め込まれ、つまりインサート成形され、これにより、安価な製造が可能になっている。
戸片(鏡板又はドアパネル)への接着アダプタの固定は、UV及び光硬化性アクリル樹脂系接着剤若しくは光硬化性アクリル樹脂系接着剤により行われる。このようなアクリル樹脂系接着剤は、高い耐老化性を有している。
製作誤差を補償するために、接着アダプタと枢着条片若しくはアダプタ支持体との間に、垂直方向及び/又は水平方向及び/又は軸線方向の調節可能性のための手段、つまり調節手段を配置してある。
接着アダプタを備える枢着式取り付け具の斜視図である。 接着アダプタの断面図である。 接着アダプタを接着面側から見た斜視図である。 接着アダプタを固定側から見た斜視図である。 接着アダプタの別の実施形態を示す図である。 金属製の接着アダプタの別の実施形態を示す図である。 引き戸のための、接着アダプタに装着されるローラ式台車を示す図である。 引き戸に接着された接着アダプタを備えるローラ式台車を示す図である。
図1に示してある取り付け具1は、旋回式取り付け具又は枢着式取り付け具として形成されていて、第1の枢着条片2及び第2の枢着条片3を有しており、該両方の枢着条片(短冊状部材又はヒンジストラップ[hinge strap])は、回転軸4を介して互いに相対回動可能に連結されている。図示の実施形態では、第1の枢着条片2が壁若しくは枠への取り付け部分として形成されている。第2の枢着条片3は、接着アダプタ20の受容のための凹部8を有している。接着アダプタ20は、図示の実施形態では円形のプレートとして、若しくは円いディスクとして形成されている。第2の枢着条片3は、更に孔5を有しており、該孔内に固定部材6が挿入されて、接着アダプタ20に螺合されるようになっている。固定部材6は、接着アダプタ20への螺合の後に、カバーキャップ7によって覆われるようになっている。凹部8及び孔5は、取り付け具1を接着アダプタ20に対して垂直方向及び/又は水平方向で調節できるように、接着アダプタ20及び固定部材6の直径に対応して寸法設定されている。ガラスドアに向かう方向、つまり固定部材6の軸線方向の製作誤差を補償するために、接着アダプタ20と第2の枢着条片3との間に、図示省略のスペーサディスク若しくはスペーサシート或いはシムを挿入するようになっていてよいものである。
図2には、接着アダプタ20の断面を示してあり、軸線に沿った該断面図には接着面21が現れており、接着面21は、1つ若しくは複数の突起部22を有していてよいものである。突起部(ウエブ[web])22は、ネップ(neps)又は小節として、ストライプ(stripes)又は線条部として、若しくはリング(ring)又は環状部として接着面21に設けられてよいものである。突起部22の高さは、接着剤層の厚さに相当している。このような構成により、接着剤層の量並びに厚さに関する再現性が保証され、つまり、接着剤層の正確に再現される量並びに厚さに基づき、接着剤の硬化に関するパラメーターが正確に規定されることになる。接着面と反対側の対向面23には、ねじ26を有するインサート24が組み込まれている。接着アダプタ20はプラスチック材料から成るものであるので、インサート24は、接着アダプタ20内への埋め込みの改良に寄与するアンダーカット部25を有している。明らかなように、ねじ26は固定部材6と協働するものである。つまり、固定部材6がねじ26にねじ込まれるようになっている。更に、接着アダプタ20には、トランスポンダ31を備えるカプセル30が組み込まれている。カプセル30は、接着アダプタ20の製造工程中に、プラスチック材料混合物内に埋め込まれるようになっている。対向面23は、接着アダプタ20の縁部に向かって下り勾配で傾斜され、つまり面取りされており、これによって、製造プロセスのための離型傾斜が形成されている。
ねじ26は、インサートの貫通孔の全長にわたって延びる貫通孔ねじとして形成されていてよい。接着アダプタ20内には、ねじ26のねじ内径穴28が続いている。固定部材6及び13(図7)の最初のねじ込みに際して、固定部材6及び13のねじは、インサートのねじ26に沿って進行して、最初のねじ条(ねじ山)で、ねじ内径穴28にねじ(ねじ溝又は雌ねじ)を切り出し成形(切り出し加工若しくはねじ立て又はタッピング)することになる。このような構成により、固定部材6及び13のための経済的な完全なセルフロックが達成される。
図3には、突起部22を有する接着面21が示してある。該実施形態においては、3つの突起部22が接着面21に均一に配置されている。突起部22は点状に形成され、若しくはネップとして形成されている。
図4は、接着アダプタ20の対向面23を示している。インサート24若しくはねじ26の領域に、2つの孔27を設けてあり、該孔内に、1つの取り付け金具部分若しくは枢着条片3のピンが、相対回動防止部材として係合するようになっている。
接着アダプタ20は、図示の実施形態では、ガラス繊維で強化されたプラスチックによって形成されている。一般的に、ガラスとプラスチックとの材料組み合わせにおいては、両者間に十分な接着を得ることができない。つまり、ガラスとプラスチックとの接着は不十分なものである。プラスチックとしては、ガラス繊維強化されたポリアミドを用いてあり、ガラス繊維強化されたポリアミドは、50%〜70%、有利には60%のガラス繊維から成るものである。金型内へのプラスチックの射出及び続く硬化に際して、ガラス繊維の端部は、接着アダプタ20からランダムに突出することになる。これにより、ガラスとガラスとの接着作用効果が得られるようになり、結合技術的に最適な材料組み合わせが得られることになる。この場合に、プラスチックは保持体としてのみ機能するものである。対向面23の、接着アダプタ20の縁部に隣接して設けられた傾斜は、接着アダプタ20の射出成形工程における離型の際の離型傾斜として用いられるものである。射出成形中に、トランスポンダ31を有するカプセル30は、接着アダプタ20内にインサート成形されるようになっている。
接着面21とガラス面との間の接着は、無溶剤の一液型接着剤として必要な耐老化性を有する無色のUV及び光硬化性アクリル樹脂系接着剤若しくは光硬化性アクリル樹脂系接着剤を用いて行われる。この場合に、接着は、戸の戸片の端面(小口)を使用することなく、もっぱら戸片平面上で行われるようになっている。
接着剤層の再現性を確認するために、接着剤層の厚さに加えて、他の製造パラメーター、例えば湿度、ガラス温度、硬化時間及び硬化温度が記録されねばならない。記録(データ)は、トランスポンダ31内に記憶され、該トランスポンダはカプセル30内に収納して接着アダプタ20内に組み込まれるようになっている。接着結合部、つまり接着アダプタの製造工程中に、データは、コンピュータ制御に基づきトランスポンダ31内に記憶されるようになっている。この場合に、各接着式取り付け具は、通しの1つの製造番号を有しており、該製造番号は、インターネットデータベースを介して製造場所や顧客から検索されるようになっている。このような構成により、現在の取り付け具が、接着部位に支障のある場合などに、純正品であるか否かを、いつでも調べることができ、その結果、品質保証を得ることができるようになっている。トランスポンダ31は、隠された複製防止手段(コピープロテクション[copy protection])としても用いられるものであり、それというのは、ガラス製取り付け具は盗作品や偽造品又はコピーが容易に製作されるからである。トランスポンダ31としては、RFID-技術に基づくアクティブトランスポンダ若しくはパッシブトランスポンダを用いることができる。しかしながら、RFID-技術における低い性能に基づき、トランスポンダ31は、金属製の取り付け具には、著しく制約された状態でしか組み込まれないものである。専ら金属だけでのみ形成される接着アダプタ20は、高い遮断作用を有しており、その結果、トランスポンダ31は大きな出力を用いてしか読み取られなくなる。従って、接着アダプタ20と、該接着アダプタにプラスチックを介して組み込まれるトランスポンダ31との組み合わせが、最適であり、なぜならば、射出成形工程におけるカプセル30を介したトランスポンダ31の組み込みは、極めて簡単かつ経済的に実施されるものであり、かつ製造工程中に必要なパラメーターの自動的な記憶が可能であるからである。
接着アダプタ20の別の実施形態を図5に示してある。該接着アダプタ20は、部分的に、つまりベース部分を、従来技術と同様に金属材料から成る金属性の構成要素によって形成されており、該構成要素の金属性の接着面21は、接着剤により戸片に固定されるようになっている。接着アダプタ20にねじ26を加工成形してあり、該ねじは、固定部材6,13に協働するものである。取り付け具へのトランスポンダ31の組み込みのために、接着アダプタ20は、プラスチックから成る被覆体29を備えており、該被覆体内にトランスポンダ31はカプセル30を用いて埋め込まれている。該実施形態では、接着アダプタ20の縁部領域及び、戸片とは逆の側の表面が、プラスチックから成る被覆体29を備えている。該接着アダプタ20も、例えば点状の突起部22を備えていてよく、該突起部は接着剤層をばらつきのない所定の厚さにするために用いられるものである。更に、接着アダプタ20の対向面23には、製造過程を容易にするための離型傾斜が設けられていてよい。
図6の実施形態は、図5の実施形態とわずかに異なっている。図6の実施形態においても、接着アダプタ20は、金属性の接着面21を用いて形成されていて、プラスチックから成る被覆体29内に埋め込まれている。プラスチックから成る被覆体29内には、トランスポンダ31が組み込まれている。被覆体29は、図示の実施形態では接着アダプタの全周にわたって延びていて接着面21に向かって隆起する環状のエッジ32を有しており、該環状のエッジ(縁部)は、接着面21を超えて突出している。エッジ32の高さは、突起部22と同様に、接着剤層の厚さを所定の値に規定するように構成されている。戸片表面上への接着過程に際して接着アダプタ20を押圧すると、エッジ32は変形して、まだ液状の接着剤層を受容しているスペースは、小さくなるので、被覆体29の周囲でエッジ32の近傍に1つ若しくは複数の孔33を設けて、該孔により、接着面21から流動状態の余剰の接着剤若しくは余剰の空気を導出するようになっている。接着アダプタ20の背面側で対向面23の領域において、別の環状のエッジ34を被覆体29の外周に設けてあり、該エッジ(縁部)は、図示の実施形態では接着アダプタ20の全周にわたって延びていて、導出された接着剤が滴を成して接着アダプタ20の外壁に沿って流れ落ちて、戸の表面を汚してしまうようなことを防止しようとするものである。接着過程の終了の後には、接着過程時に変形及び圧縮されたエッジ32は、戸片の表面に全体的に密着して、接着面21上への水若しくは洗浄液の浸入を防止するようになっている。
図7には、引き戸40のための本発明に基づく取り付け具を示してあり、該取り付け具(金具)は、接着アダプタ20への結合部を有している。図示のローラ式台車10は、ローラ支持体11を有しており、該ローラ支持体11に走行レール用の2つのローラ15を配置してある。ローラ支持体11は、調節装置14を介してアダプタ支持体12に結合されており、このような構成により、戸(ドア)の垂直方向の高さ調節が可能になっている。アダプタ支持体12には固定部材13を回転可能に取り付けてあり、該固定部材は接着アダプタ20のねじ26内に係合するようになっている。アダプタ支持体12は、接着アダプタ20を受容するために、凹状に構成されており、このような構成により、接着アダプタ20のための受容スペースが、最少の厚さ寸法(構成深さ)で形成されるようになっている。アダプタ支持体12をローラ15間に配置してあることも、ローラ式台車10の厚さ寸法(ドアの鉛直方向又は上下方向及びローラ式台車の走行方向に対して垂直な方向の寸法)を最少にすることに寄与している。ローラ支持体11は、ローラ15の受容のために、複数の凹み部若しくは1つの段部を有しており、凹み部は、ローラ15の厚さ寸法の少なくとも一部分を受け入れるようになっている。つまり、凹み部は、ローラ15の厚さ寸法の少なくとも一部分に相当する深さで形成されていて、ローラ15の厚さ寸法の少なくとも一部分にわたってローラを収容するようになっている。言い換えれば、ローラ15はその厚さ寸法の少なくとも一部分にわたって凹み部内に収容されるようになっている。ローラ式台車10は、下方から遮蔽板19によってシールされている。ローラ支持体11は、該ローラ支持体のリフトオフ(離昇)の防止のために、一方の側若しくは両方の側にリフトオフ防止部分16を備えていてよい。リフトオフ防止部分16は、実施形態ではローラ支持体11に被せ嵌めて固定されるようになっている。このような構成により、ローラ支持体11は、リフトオフ防止部分16を後付けされるようになっている。リフトオフ防止部分16には、ストッパ若しくは終端停止部材への係合のためのフック17が設けられている。更に、リフトオフ防止部分16は緩衝器18を有しており、該緩衝器は終端停止部材への引き戸の衝突を緩衝するようになっている。ガラスドアに向かう方向での製作誤差補償を可能にするために、接着アダプタ20とアダプタ支持体12との間に、図示省略のスペーサディスク若しくはスペーサシート若しくはシムを挿入するようになっていてよい。
図8には、引き戸40へのローラ式台車10の装着を示してある。接着アダプタ20は、戸片に接着されている。ローラ式台車10は、固定部材13を用いて接着アダプタ20に組み付けられて、固定部材13を中心として回転可能に支承されており、このような構成により、走行レールに対する補償若しくは引き戸の均等でない懸架に対する補償が行われるようになっている。引き戸40は、固定部材13の軸線を中心として自由に揺動できるようになっていてよい。リフトオフ防止部分16の緩衝器18の外面は、引き戸40にばね弾性的に接触していて、接着アダプタ20とローラ式台車10との間の結合部の遊びを補償するようになっている。
1 取り付け具、 2,3 枢着条片、 4 回転軸、 5 孔、 6 固定部材、 7 カバーキャップ、 8 凹部、 10 ローラ式台車、 11 ローラ支持体、 12 アダプタ支持体、 13 固定部材、 14 調節装置、 15 ローラ、 16 リフトオフ防止部分、 17 フック、 18 緩衝器、 19 遮蔽板、 20 接着アダプタ、 21 接着面、 22 突起部、 23 対向面、 24 インサート、 25 アンダーカット部、 26 ねじ、 27 孔、 28 ねじ内径穴、 29 被覆体、 30 カプセル、 31 トランスポンダ、 32 エッジ、 33 孔、 34 エッジ、 40 引き戸

Claims (16)

  1. ガラス製の開き戸若しくは引き戸を回転可能若しくは移動可能に支承するための取り付け具であって、戸片に接着される接着アダプタ(20)を備えており、該接着アダプタ(20)は、固定手段(6,13)を用いて枢着条片(3)若しくはアダプタ支持体(12)に取り付けられる形式のものにおいて、前記接着アダプタ(20)は、ガラス繊維強化されたプラスチックにより、若しくは金属性の構成要素により構成されており、前記金属性の構成要素は、金属性の接着面(21)を有し、かつプラスチックから成る被覆体(29)を備えていることを特徴とするガラスドア用の取り付け具。
  2. 前記ガラス繊維強化されたプラスチックは、ポリアミドから成っており、ガラス繊維含有率は、50%〜70%であり、有利には60%である請求項1に記載の取り付け具。
  3. 前記接着アダプタ(20)は、1つの接着面(21)と1つの対向面(23)とを有しており、前記接着面(21)上に少なくとも1つの突起部(22)を設けてあり、該突起部は接着剤層の厚さを規定している請求項1に記載の取り付け具。
  4. 前記突起部(22)は、ネップ、ストライプ若しくはリングとして形成されている請求項3に記載の取り付け具。
  5. 前記接着アダプタ(20)内に、ねじ(26)を有するインサート(24)が組み込まれており、前記ねじ(26)は、前記対向面(23)からアクセスされるようになっている請求項1に記載の取り付け具。
  6. 前記ねじ(26)は、貫通孔ねじとして形成されており、該貫通孔ねじのねじ内径穴(28)は接着アダプタ(20)内へ続いている請求項5に記載の取り付け具。
  7. 前記インサート(24)はアンダーカット部(25)を有している請求項5に記載の取り付け具。
  8. 前記対向面(23)は、接着アダプタ(20)の縁部に向かって傾斜されている請求項3に記載の取り付け具。
  9. 前記接着アダプタ(20)は、前記取り付け具の同定のために用いられるトランスポンダ(31)を有している請求項1に記載の取り付け具。
  10. 前記トランスポンダ(31)は、カプセル(30)を用いて前記接着アダプタ(20)内に組み込まれている請求項9に記載の取り付け具。
  11. 前記トランスポンダ(31)は、前記カプセル(30)と一緒に、製造工程中に前記接着アダプタ(20)内に埋め込まれるようになっている請求項10に記載の取り付け具。
  12. 前記接着アダプタ(20)は、UV及び光硬化性アクリル樹脂系接着剤を用いて前記戸片に接着されるようになっている請求項1に記載の取り付け具。
  13. 前記被覆体(29)は、該被覆体の外周の領域に、前記接着面(21)を超えて突出する環状のエッジ(32)を有している請求項1に記載の取り付け具。
  14. 前記被覆体(29)は、該被覆体の外周の領域に、前記接着面(21)からの空気若しくは接着剤の導出のための少なくとも1つの孔(33)を有している請求項13に記載の取り付け具。
  15. 前記接着アダプタ(20)の背面側で前記対向面(23)の領域において、前記被覆体(29)の外周の領域に環状のエッジ(34)を設けてある請求項14に記載の取り付け具。
  16. 前記接着アダプタ(20)と前記枢着条片(3)若しくは前記アダプタ支持体(12)との間に、調節手段を設けてある請求項1に記載の取り付け具。
JP2011538869A 2008-12-02 2009-11-24 ガラスドア用の取り付け具 Withdrawn JP2012510578A (ja)

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