JP2012510327A - 非侵襲通気フード - Google Patents

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Abstract

【解決手段】患者の頭部を覆う、透明な部分をもつ本体2と、頭部を本体2によって覆われた患者の首に密着するカラー10とを備える、患者に対して非侵襲で通気を行うためのフードにおいて、患者の首の回りに位置して本体2に固定されかつ内側クッション8がヒートシールされるかまたは装着される輪状体20,20’を設け、かつ本体2を概ね硬質とし、カラー10と当接しうるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、患者に対して非侵襲での通気を可能にするフードに関する。
すでに知られているように、患者に対して非侵襲で通気を行いうるようにするための手段として、一般には、概ね円筒形の本体(上方にクッションが付いているものも、付いていないものもある)、ならびに空気および酸素を流通させる吸気口コネクタおよび排気口コネクタを備えたフードが用いられている。このフードには、弾性および可撓性のプラスチック材料の薄膜からなる輪状体(襟)も設けられる。この輪状体は、フードの密閉を保つよう、患者の首に密着する。
上記のような輪状体は、一般に、患者の皮膚を加圧することなく付着しうる、十分な可撓性をもつ膜からなる。また、この輪状体の弾性および可撓性は、一方ではフードの密閉を保つ上で有用であるが、他方、フードの構成に技術的な制約を与えるものとなる。なぜならば、輪状体が弾性的に変形するために通気の効果を弱めるとともに、輪状体がフードの内で盛り上がり、医師が、高圧の中で治療を施さなければならなくなる輪状体である。
さらに、上記のような輪状体では、患者が自発呼吸を開始したときに、通気のタイミングの同期(正確なタイミングでの通気が必要となる治療においては重要である)をとりにくくなる。
このような事情は、フードの機能を保つために、患者の脇の下を利用してフードが動くのを抑える手段(例えば、脇の下に当てるパッドの付いたストラップを渡してフードを定位置に保持する)の導入を迫るものである。すなわち、膨張と収縮を繰り返す柔らかい輪状体の場合、フードが上下に動くのを抑える(フードを静止させる)引張力を与えるために、患者の脇の下にストラップを掛ける。しかし、このような手段は、長期的視点に立てば、患者に不自由を強いることになる。
本発明の目的は、上記の事情に鑑み、患者に対して非侵襲での通気を可能にするフードであって、付属する可撓性の輪状体が、周囲の動きに伴って弾性変形することに伴う技術的短所を大幅に改善しつつ、患者の呼吸に伴ってフード自身が動くのも抑えうる非侵襲通気フードを提供することである。
本発明においては、上記の目的を達成するため、患者の呼吸中に急激な圧力の変動があってもさほど影響を受けないよう、通気フードの硬質さを高める。
また、本発明の通気フードによれば、患者が自発呼吸を開始したときに、通気のタイミングの同期を正確にとることができる。したがって、正確なタイミングでの通気が必要となる治療にも適用しうる。
さらに、本発明の通気フードによれば、構造的な特徴により、使用時の信頼性と安全性が高まる。
上記の目的、および以下に明らかになる他の目的は、患者の頭部を覆う、透明な部分をもつ本体と、頭部を前記本体によって覆われた患者の首に密着するカラーとを備える、患者に対して非侵襲で通気を行うためのフードにおいて、患者の首の回りに位置して、前記本体に固定される輪状体を備え、かつ前記本体は概ね硬質で、前記カラーと当接するようになっていることを特徴とするフード、および前記カラーが当接する内側クッションによって達成される。
本発明の一の実施形態に係る、互いに連結されて用いられる輪状体(2片からなる)を有する通気フードの一部を切り欠いた拡散分解図である。 本発明のもう一つの実施形態に係る、輪状体に装着されるかまたはヒートシールされる内側クッションを備えた、本発明に係る通気フードの一部を切り欠いた拡散分解図である。 患者に装着された状態を示す、本発明の他の実施形態に係る通気フードの斜視図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る通気フードの底面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る、一片からなる輪状体を備える通気フードの拡散分解図である。 一体化された輪状体に装着されるかまたはヒートシールされる内側クッションを備える、本発明のさらに他の実施形態に係る通気フードの一部を切り欠いた拡散分解図である。 組み合わせて一体化した輪状体を備える、本発明のさらに他の実施形態に係る通気フードの斜視図である。
本発明に係る非侵襲通気フードの上記以外の特徴および効果は、添付の図面を参照して行う、以下の例示的な実施形態の説明から、明らかとなるであろう。
添付の図面(図面全体を通じて共通の要素には同一の符号を付す)において、本発明に係る非侵襲通気フード1は、患者の頭部を覆う本体2を備えている。本体2は、円筒形が有利であり、透明な材料から形成するのが好ましい。また、可撓性であるが、膨張することはない。本体2の開放している下端部には、硬質のベースリング3が設けられており、このベースリング3を介して、カラー10が連結される。カラー10は、患者の首に密着しうるよう、可撓性の材料から形成するのが好ましい。カラー10の上部は、本体2の内部に収容される。
公知の通気フードに見られるように、本体2は、吸気口および排気口を有している。また、本体2は、内部へのアクセスが可能となるように開閉可能な開口5も有している。
この外、本体2は、カラー10よりも下方に位置しかつ給気管9を通じて膨張させうる内側クッション8を備えている。カラー10は、輪状体20に装着、またはヒートシールさせうるようになっている。内側クッション8は、膨張可能な材料、柔軟な材料、または輪状体20にヒートシールさせうる材料から形成するのが好ましい。
本発明の特徴の一つとして、図1〜図4に示す実施形態における輪状体20がある。この輪状体20は、2片のアーチ体21,22の一方の端部を、回動ピン24を介して、互いに回動可能に連結させたものである。アーチ体21,22のもう一方の端部には、それぞれ、爪25aおよびスロット25bが設けられている。爪25aは、スロット25bに係合することができる。
輪状体20は、概ね硬質であるが、一定の可撓性をもつように形成することもできる。特に、ポリビニルクロリド、ポリプロピレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン、ポリオキシメチレン(商標「Delrin」の下に販売されている)その他のポリマー等のシート状のプラスチック材料から形成すると有利である。
輪状体20には、本体2に固定するための手段、すなわち、径方向に延びた複数のタブ27が設けられている。このタブ27は、輪状体20にヒートシールさせたものであるか、または輪状体20の一部となっている。タブ27は、貫通孔28を有している。タブ27を上方へ折り曲げて、ベースリング3の連結ピン29を貫通孔28に通せば、本体2を輪状体20上で安定に保持することができる。
輪状体20を本体2に装着させるタイプのものとし、かつ輪状体20に可撓性の材料を用いるならば、輪状体20は、概ね硬質となり、かつ内側クッション8の付いたカラー10に当接させることもできる。
上述の実施形態と概念的につながりのある実施形態として、図5に示すように、輪状体20'を、ノッチ26をもつ1片のC字体から構成することもできる。ノッチ26は、材料が可撓性であることを利用して、輪状体20'を、患者の首の回りに装着しうるようにするためのものである。
タブ27は、上方へ折り曲げた後、内側クッション8に設けられている連結スロット30の中に差し込む。内側クッション8は、輪状体20,20'に、直にヒートシールするか、または装着しうるようなものとすることができる。
輪状体20,20'(2片からなるものでも1片からなるものでもよい)の内縁には、柔軟な保護エッジ31を設ける。なお、外縁には、外側保護エッジ32が設けてある。
上記のような保護エッジを設けると、輪状体は本体2に安定に連結され、かつカラー10は、クッション8および輪状体20の当接面に当接するため、フード全体の構造を硬化させ、カラーの弾性変形を防止することができる。この結果、フードが上方に動いたり、本体の容積が変化したりするのを防ぐことができる。
本発明に係る非侵襲通気フードを実際に用いる場合には、カラーは、内側クッション8と輪状体20の当接面によって支持される。したがって、カラーは、弾性変形(患者が呼吸をしている間、フード内の圧力にマイナスの影響を与える)を生じることなく、患者の首に最適な形で密着することができる。
以上の説明から、本発明によれば、所期の目的を実現しうることは明らかである。特に、次の事実は強調しなければならない。すなわち、本発明の非侵襲通気フードにおいては、硬質の(または本体に取り付けると硬質になる)輪状体が存在するために、カラーを可撓性とすることができる。したがって、カラーを患者の首回りの形状に合わせて特に変形させなくても、最適な密着を得ることができる。他方、フードが持ち上がったり、本体の容積が変化したりするのも防ぐことができる。よって、本発明によれば、フードを首に密着させるために脇の下に掛けるストラップを用いる必要はない。
これまでに説明した本発明の非侵襲通気フードは、特許請求の範囲に記載した範囲内で、多くの変更や修正を施すことができる。
特許請求の範囲に記載した発明特定事項は、技術的に等価なもので置き換えることができる。
実際には、本発明に係る非侵襲通気フードに用いる材料、形状および大きさは、用途に適合しうるものである限り、現場での要求やその時々の技術水準に応じて、どのようなものに変えることもできる。
イタリア国実用新案登録出願MI2008U000396号(本願は、この出願に基づく優先権を主張している)の明細書に記載した内容は、そのすべてを本明細書において引用する。
特許請求の範囲における発明特定事項には符号を付してあるが、この符号は、請求項の記載を分かりやすくすることのみを目的とするものであり、発明特定事項の解釈に限定を加える趣旨ではない。
本発明は、患者に対して非侵襲での通気を可能にするフードに関する。
すでに知られているように、患者に対して非侵襲で通気を行いうるようにするための手段として、一般には、概ね円筒形の本体(上方にクッションが付いているものも、付いていないものもある)、ならびに空気および酸素を流通させる吸気口コネクタおよび排気口コネクタを備えたフードが用いられている(特許文献1参照)。このフードには、弾性および可撓性のプラスチック材料の薄膜からなる輪状体(襟)も設けられる。この輪状体は、フードの密閉を保つよう、患者の首に密着する。
上記のような輪状体は、一般に、患者の皮膚を加圧することなく付着しうる、十分な可撓性をもつ膜からなる。また、この輪状体の弾性および可撓性は、一方ではフードの密閉を保つ上で有用であるが、他方、フードの構成に技術的な制約を与えるものとなる。なぜならば、輪状体が弾性的に変形するために通気の効果を弱めるとともに、輪状体がフードの内で盛り上がり、医師が、高圧の中で治療を施さなければならなくなる輪状体である。
さらに、上記のような輪状体では、患者が自発呼吸を開始したときに、通気のタイミングの同期(正確なタイミングでの通気が必要となる治療においては重要である)をとりにくくなる。
このような事情は、フードの機能を保つために、患者の脇の下を利用してフードが動くのを抑える手段(例えば、脇の下に当てるパッドの付いたストラップを渡してフードを定位置に保持する)の導入を迫るものである(特許文献2参照)。すなわち、膨張と収縮を繰り返す柔らかい輪状体の場合、フードが上下に動くのを抑える(フードを静止させる)引張力を与えるために、患者の脇の下にストラップを掛ける。しかし、このような手段は、長期的視点に立てば、患者に不自由を強いることになる。
米国特許第5819728号明細書 米国特許第6854459号明細書
本発明の目的は、上記の事情に鑑み、患者に対して非侵襲での通気を可能にするフードであって、付属する可撓性の輪状体が、周囲の動きに伴って弾性変形することに伴う技術的短所を大幅に改善しつつ、患者の呼吸に伴ってフード自身が動くのも抑えうる非侵襲通気フードを提供することである。
本発明においては、上記の目的を達成するため、患者の呼吸中に急激な圧力の変動があってもさほど影響を受けないよう、通気フードの硬質さを高める。
また、本発明の通気フードによれば、患者が自発呼吸を開始したときに、通気のタイミングの同期を正確にとることができる。したがって、正確なタイミングでの通気が必要となる治療にも適用しうる。
さらに、本発明の通気フードによれば、構造的な特徴により、使用時の信頼性と安全性が高まる。
本発明によれば、特許請求の範囲に記載した通りの非侵襲通気フードが提供される。
本発明の一の実施形態に係る、互いに連結されて用いられる輪状体(2片からなる)を有する通気フードの一部を切り欠いた拡散分解図である。 本発明のもう一つの実施形態に係る、輪状体に装着されるかまたはヒートシールされる内側クッションを備えた、本発明に係る通気フードの一部を切り欠いた拡散分解図である。 患者に装着された状態を示す、本発明の他の実施形態に係る通気フードの斜視図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る通気フードの底面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る、一片からなる輪状体を備える通気フードの拡散分解図である。 一体化された輪状体に装着されるかまたはヒートシールされる内側クッションを備える、本発明のさらに他の実施形態に係る通気フードの一部を切り欠いた拡散分解図である。 組み合わせて一体化した輪状体を備える、本発明のさらに他の実施形態に係る通気フードの斜視図である。
本発明に係る非侵襲通気フードの上記以外の特徴および効果は、添付の図面を参照して行う、以下の例示的な実施形態の説明から、明らかとなるであろう。
添付の図面(図面全体を通じて共通の要素には同一の符号を付す)において、本発明に係る非侵襲通気フード1は、患者の頭部を覆う本体2を備えている。本体2は、円筒形が有利であり、透明な材料から形成するのが好ましい。また、可撓性であるが、膨張することはない。本体2の開放している下端部には、硬質のベースリング3が設けられており、このベースリング3を介して、カラー10が連結される。カラー10は、患者の首に密着しうるよう、可撓性の材料から形成するのが好ましい。カラー10の上部は、本体2の内部に収容される。
公知の通気フードに見られるように、本体2は、吸気口および排気口を有している。また、本体2は、内部へのアクセスが可能となるように開閉可能な開口5も有している。
この外、本体2は、カラー10よりも下方に位置しかつ給気管9を通じて膨張させうる内側クッション8を備えている。カラー10は、輪状体20に装着、またはヒートシールさせうるようになっている。内側クッション8は、膨張可能な材料、柔軟な材料、または輪状体20にヒートシールさせうる材料から形成するのが好ましい。
本発明の特徴の一つとして、図1〜図4に示す実施形態における輪状体20がある。この輪状体20は、2片のアーチ体21,22の一方の端部を、回動ピン24を介して、互いに回動可能に連結させたものである。アーチ体21,22のもう一方の端部には、それぞれ、爪25aおよびスロット25bが設けられている。爪25aは、スロット25bに係合することができる。
輪状体20は、概ね硬質であるが、一定の可撓性をもつように形成することもできる。特に、ポリビニルクロリド、ポリプロピレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン、ポリオキシメチレン(商標「Delrin」の下に販売されている)その他のポリマー等のシート状のプラスチック材料から形成すると有利である。
輪状体20には、本体2に固定するための手段、すなわち、径方向に延びた複数のタブ27が設けられている。このタブ27は、輪状体20にヒートシールさせたものであるか、または輪状体20の一部となっている。タブ27は、貫通孔28を有している。タブ27を上方へ折り曲げて、ベースリング3の連結ピン29を貫通孔28に通せば、本体2を輪状体20上で安定に保持することができる。
輪状体20を本体2に装着させるタイプのものとし、かつ輪状体20に可撓性の材料を用いるならば、輪状体20は、概ね硬質となり、かつ内側クッション8の付いたカラー10に当接させることもできる。
上述の実施形態と概念的につながりのある実施形態として、図5に示すように、輪状体20'を、ノッチ26をもつ1片のC字体から構成することもできる。ノッチ26は、材料が可撓性であることを利用して、輪状体20'を、患者の首の回りに装着しうるようにするためのものである。
タブ27は、上方へ折り曲げた後、内側クッション8に設けられている連結スロット30の中に差し込む。内側クッション8は、輪状体20,20'に、直にヒートシールするか、または装着しうるようなものとすることができる。
輪状体20,20'(2片からなるものでも1片からなるものでもよい)の内縁には、柔軟な保護エッジ31を設ける。なお、外縁には、外側保護エッジ32が設けてある。
上記のような保護エッジを設けると、輪状体は本体2に安定に連結され、かつカラー10は、クッション8および輪状体20の当接面に当接するため、フード全体の構造を硬化させ、カラーの弾性変形を防止することができる。この結果、フードが上方に動いたり、本体の容積が変化したりするのを防ぐことができる。
本発明に係る非侵襲通気フードを実際に用いる場合には、カラーは、内側クッション8と輪状体20の当接面によって支持される。したがって、カラーは、弾性変形(患者が呼吸をしている間、フード内の圧力にマイナスの影響を与える)を生じることなく、患者の首に最適な形で密着することができる。
以上の説明から、本発明によれば、所期の目的を実現しうることは明らかである。特に、次の事実は強調しなければならない。すなわち、本発明の非侵襲通気フードにおいては、硬質の(または本体に取り付けると硬質になる)輪状体が存在するために、カラーを可撓性とすることができる。したがって、カラーを患者の首回りの形状に合わせて特に変形させなくても、最適な密着を得ることができる。他方、フードが持ち上がったり、本体の容積が変化したりするのも防ぐことができる。よって、本発明によれば、フードを首に密着させるために脇の下に掛けるストラップを用いる必要はない。
これまでに説明した本発明の非侵襲通気フードは、特許請求の範囲に記載した範囲内で、多くの変更や修正を施すことができる。
特許請求の範囲に記載した発明特定事項は、技術的に等価なもので置き換えることができる。
実際には、本発明に係る非侵襲通気フードに用いる材料、形状および大きさは、用途に適合しうるものである限り、現場での要求やその時々の技術水準に応じて、どのようなものに変えることもできる。
イタリア国実用新案登録出願MI2008U000396号(本願は、この出願に基づく優先権を主張している)の明細書に記載した内容は、そのすべてを本明細書において引用する。
特許請求の範囲における発明特定事項には符号を付してあるが、この符号は、請求項の記載を分かりやすくすることのみを目的とするものであり、発明特定事項の解釈に限定を加える趣旨ではない。

Claims (13)

  1. 患者の頭部を覆う、透明な部分をもつ本体(2)と、頭部を前記本体(2)によって覆われた患者の首に密着するカラー(10)とを備える、患者に対して非侵襲で通気を行うためのフードにおいて、患者の首の回りに位置して、前記本体(2)に固定される輪状体(20,20’)を備え、かつ前記本体(2)は概ね硬質で、前記カラー(10)と当接するようになっていることを特徴とするフード。
  2. 前記輪状体(20)は、一方の端部同士が連結部材を介して互いに連結された2片のアーチ体(21,22)からなることを特徴とする請求項1に記載のフード。
  3. 前記輪状体(20)をなす2片のアーチ体(21,22)は、概ね硬質であることを特徴とする請求項1または2に記載のフード。
  4. 前記輪状体(20)をなす2片のアーチ体(21,22)は、概ね可撓性の材料からなり、前記本体(2)と連結することによって硬化されるようになっていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のフード。
  5. 前記連結手段は、前記2片のアーチ体(21,22)の1つの一方の端部に設けられた爪(25a)と、この爪(25a)と対向するように、前記2片のアーチ体(21,22)のもう1つの一方の端部に設けられ、かつ前記爪(25a)が差し込まれるようになっているスロット(25b)とからなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のフード。
  6. 前記概ね可撓性のアーチ体(21,22)は、シート状のプラスチックシート材料からなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のフード。
  7. 前記輪状体(20,20’)を本体(2)に固定するための固定手段(27,28,29)をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のフード。
  8. 前記固定手段は、前記輪状体(20,20’)から径方向に延びかつ貫通孔(28)を有するタブ(27)と、前記本体(2)の下端部に配置される硬質のリング(3)に設けられかつ前記貫通孔(28)と係合するピン(29)とからなることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のフード。
  9. 前記カラー(10)に当接し、かつ前記径方向に延びるタブ(27)を挿入するためのスロット(30)を有する内側クッション(8)をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のフード。
  10. 前記カラー(10)に当接し、かつ前記輪状体(20,20’)に装着しうる内側クッション(8)をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のフード。
  11. 前記輪状体(20’)は、ノッチ(26)を有する1片からなることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載のフード。
  12. 前記輪状体(20,20’)の内側には、柔軟な保護エッジ(31)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載のフード。
  13. 前記輪状体(20,20’)の外側には、外側保護エッジ(31)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載のフード。
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