JP2012507566A - 剛性の部分を有するピリド[4,3−b]インドール - Google Patents

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Abstract

本開示は、剛性の部分を有するピリド[4,3−b]インドールを対象とする。一実施形態において化合物は、不飽和の炭化水素部分を有するピリド[4,3−b]インドールである。別の実施形態において化合物は、シクロアルキル、シクロアルケニルまたはヘテロシクリル部分を有するピリド[4,3−b]インドールである。認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害および/またはニューロン障害の処置を含めた様々な治療用途において化合物を使用する方法などのように、これら化合物を含む医薬組成物もまた提供される。

Description

(関連出願への相互参照)
本願は、2008年10月31日に出願された米国仮特許出願第61/110,519号、2009年4月29日に出願された同第61/173,960号および2009年9月23日に出願された同第61/245,150号に対する優先権を主張し、これらのそれぞれの開示は、その全体が本明細書において参照として援用される。
(政府の援助による研究の下でなされた発明に対する権利の陳述)
適用なし。
ヒスタミン、セロトニン、ドーパミンおよびノルエピネフリンなどの神経伝達物質は、中枢神経系(CNS)ならびにCNSの外側で多数のプロセスを媒介する。神経伝達物質の異常なレベルは、多種多様な疾患および状態に関連しており、これらの疾患および状態には、アルツハイマー病、パーキンソン病、自閉症、ギランバレー症候群、軽度の認識機能障害、統合失調症(例えば統合失調症(CIAS)に伴う認識機能障害、統合失調症の陽性症状、混乱型症状、および陰性症状)、不安、多発性硬化症、脳卒中、外傷性脳損傷、脊椎損傷、糖尿病性ニューロパチー、線維筋痛、双極性障害、精神病、うつ病、注意欠陥障害(ADD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)および様々なアレルギー性疾患などが含まれるが、これらだけに限らない。これらの神経伝達物質を調節する化合物が、有用な処置剤となり得る。
ヒスタミン受容体は、Gタンパク質結合した7つの膜貫通型タンパク質のスーパーファミリーに属する。Gタンパク質結合した受容体は、真核細胞の主要なシグナル伝達系の1つを構成する。これらの領域でアゴニスト−アンタゴニスト結合部位に寄与していると考えられているこれらの受容体に対するコード配列は、哺乳動物の種全体にわたり強く保存されている。ヒスタミン受容体は、大部分の末梢組織および中枢神経系内に存在する。ヒスタミン受容体を調節することができる化合物は、処置において使用を見出すことができ、例えば、ヒスタミンアンタゴニストは、抗ヒスタミン剤としての使用を見出すことができる。
中でもディメボンは、神経変性疾患の処置に有用な神経保護薬としても特徴づけられてきた、公知の抗ヒスタミン剤である。ディメボンは、アルツハイマー病およびハンチントン病の前臨床モデルにおいて、脳細胞(ニューロン)の死を阻害することが示され、これによって、これら疾患および他の神経変性疾患に対して新規の有望な処置法とされている。加えて、ディメボンは、細胞ストレスの状況において、非常に高い作用強度で、細胞のミトコンドリア機能を改善することが示された。例えば、ディメボン処置は、ミトコンドリア機能を改善し、細胞を用量依存的にトキシンイオノマイシンで処置した後、生存している細胞が増加した。ディメボンはまた、神経突起成長およびニューロン新生を促進することも示したが、これらは、新しいおよび/または強化されたニューロンの細胞結合の形成において重要なプロセスであり、追加の疾患または状態におけるディメボン使用の可能性の証拠となる。例えば、特許文献1および特許文献2およびPCT特許出願番号PCT/US2004/041081、PCT/US2007/020483、PCT/US2006/039077、PCT/US2008/077090、PCT/US2007/020516、PCT/US2007/022645、PCT/US2007/002117、PCT/US2008/006667、PCT/US2007/024626、PCT/US2008/009357、PCT/US2007/024623およびPCT/US2008/008121を参照されたい。水素添加したピリド[4,3−b]インドールおよびその使用は、PCT特許出願番号PCT/US2008/081390、PCT/US2009/032065およびPCT/US2009/038142で開示されている。水素添加されたピリド[3,4−b]インドールおよびその使用は、PCT/US2009/038138に記載されている。本明細書中および本明細書を通して開示されている全参考文献、例えば特許公開、特許、特許出願、および公開された特許出願は、その全体が本明細書中に参照により組み込まれている。
米国特許第6,187,785号明細書 米国特許第7,071,206号明細書
ディメボンは、神経変性疾患および/または神経突起成長および/またはニューロン新生が処置に関係している疾患の処置のための薬剤として多大な期待を担っているが、そのような疾患または状態の処置に対する新規および代替の処置が依然として必要とされている。加えて、新規および代替の抗ヒスタミン剤、好ましくは、傾眠などの副作用が削減または排除されているものが依然として必要とされている。ディメボンよりも強化された、および/またはより望ましい特性(例えば、優れた安全性および効力)を示す化合物は、少なくとも、ディメボンが有利であると考えられているような適応症の処置に特別な使用を見出すことができる。さらに、例えばインビトロおよび/またはインビボアッセイで測定した場合、ディメボンと異なる処置プロファイルを示す化合物は、さらなる疾患および状態において、使用を見出すことができる。
多数の化合物が、生化学的アッセイおよび細胞系アッセイ、ならびにインビボの調査で合成および試験されてきた。
テトラヒドロピリド[4,3−b]インドールが提供される。この化合物を含む組成物およびキットも、化合物を使用および作製する方法も提供される。本明細書中に提供されている化合物は、新しいヒスタミン受容体モジュレーターとして、ならびに他の神経伝達物質のモジュレーターとして使用を見出すことができる。提供されている化合物は、神経変性疾患の処置に使用を見出すこともできる。提供されている化合物はまた、アミン作動性Gタンパク質結合受容体および/または神経突起成長の調節が処置に関係している疾患および/または状態の処置に使用を見出すこともできる。本明細書中に開示される化合物は、ヒトなど、それを必要とする個体において、認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害および/またはニューロン障害(neuronal disorder)の処置、予防、開始の遅延および/または発現の遅延における使用を含めた、本明細書中に開示されている方法において、使用を見出すこともできる。
一態様では、本発明は、式(V)の化合物:
Figure 2012507566
またはその塩もしくは溶媒和物
(式中、
は、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、ペルハロアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキル、C〜Cペルハロアルコキシ、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニルまたはカルボニルアルキレンアルコキシであり、
各R2aおよびR2bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR2aおよびR2bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
各R3aおよびR3bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ニトロ、置換もしくは非置換のアミノ、ヒドロキシル、アルコキシ、アシルオキシ、アシルアミノ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルであるか、またはR3aおよびR3bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
各X、X、XおよびX10は、独立して、N、CHまたはCRであり、
各mおよびqは、独立して、0または1であり、
各Rは、独立して、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアラルキル、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、カルボニルアルキレンアルコキシ、アルキルスルホニルアミノまたはアシルであり、
各R8a、R8b、R8cおよびR8dは、独立して、H、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、C〜Cペルハロアルキル、カルボキシ、カルボニルアルコキシであるか、またはジェミナルRと一緒になって、式−OCHCHO−の部分を形成するか、またはこれが結合している炭素およびジェミナルRと一緒になって、シクロアルキル部分もしくはカルボニル部分を形成し、
各R10aおよびR10bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR10aおよびR10bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
各R11およびR12は、独立して、H、ハロ、アルコキシ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキル、C〜Cペルハロアルキル、カルボキシ、またはカルボニルアルコキシであり、
Figure 2012507566
の結合は、EもしくはZのいずれかの二重結合配置の存在を示すか、またはR11およびR12は、一緒になって結合を形成し、
Qは、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、アルコキシ、アシルオキシ、置換もしくは非置換のアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアルコキシ、シアノ、アルキニル、カルボキシ、カルボニルアルコキシまたはアシルアミノである)を包含する。
一変形では、化合物は、式(V)の化合物であり、ここで、X、X、X、X10、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R10a、R10b、Q、q、m、R8a、R8b、R8c、R8d、R11およびR12は、式(V)に対して定義された通りであるが、ただし、(i)X、XおよびX10がそれぞれCHであり、各R2a、R2b、R3a、R3b、R10aおよびR10bが水素である場合、R11およびR12のうちの少なくとも1つは、水素以外であり、R11およびR12は、一緒になって結合を形成せず、(ii)化合物は、化合物87以外とする。別の変形では、本発明の化合物、ならびに本明細書中で詳述されているようにこの化合物を使用する方法および化合物を投与する方法は、化合物87を含めた、式(V)の化合物のいずれも包含する。一態様では、qおよびmが、両方とも0であり、R11およびR12のうちの少なくとも1つが、置換または非置換のアルキル、例えばメチルである、式(V)の化合物が提供される。別の態様では、qおよびmが、両方とも0であり、R11およびR12のうちの少なくとも1つが、置換または非置換のアルキル、例えばメチルであり、Qが、置換または非置換のアリール、例えばフェニルであるか、または置換または非置換のヘテロアリール、例えばピリジルである、式(V)の化合物が提供される。
一変形では、式(V)の化合物を提供し、ここで、X、X、X、X10、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R10a、R10b、q、m、およびQは、式(V)に対して定義された通りであり、各R8a、R8b、R8cおよびR8dは、独立して、H、ヒドロキシル、C〜Cアルキルであるか、またはそれが結合している炭素およびジェミナルRと一緒になって、シクロアルキル部分またはカルボニル部分を形成し、R11は、H、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、またはC〜Cペルハロアルキルであり、
Figure 2012507566
の結合は、EまたはZのいずれかの二重結合配置の存在を示し、R12は、H、ハロ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、非置換のC〜Cアルキル;カルボニルアルコキシ、カルボキシルまたはアシルアミノ部分で置換されたC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cシクロアルキル、またはC〜Cペルハロアルキルである。
別の態様において、本発明は、式(II)の化合物:
Figure 2012507566
またはその塩もしくは溶媒和物
(式中、
は、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、ペルハロアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキル、C〜Cペルハロアルコキシ、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニルまたはカルボニルアルキレンアルコキシであり、
各R2aおよびR2bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR2aおよびR2bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
各R3aおよびR3bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ニトロ、置換もしくは非置換のアミノ、ヒドロキシル、アルコキシ、アシルオキシ、アシルアミノ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルであるか、またはR3aおよびR3bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
各X、X、XおよびX10は、独立して、N、CHまたはCRであり、
各mおよびqは、独立して、0または1であり、
各Rは、独立して、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアラルキル、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、カルボニルアルキレンアルコキシ、アルキルスルホニルアミノまたはアシルであり、
各R8a、R8b、R8cおよびR8dは、独立して、H、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cペルハロアルキル、カルボキシ、カルボニルアルコキシであるか、またはジェミナルRと一緒になって、式−OCHCHO−の部分を形成するか、またはこれが結合している炭素およびジェミナルRと一緒になって、シクロアルキル部分もしくはカルボニル部分を形成し、
各R10aおよびR10bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR10aおよびR10bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
各R11aおよびR12aは、独立して、H、ヒドロキシル、ハロ、アルコキシ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキル、C〜Cペルハロアルキル、カルボキシ、またはカルボニルアルコキシであり、またはR11aおよびR12aは、一緒になって、結合を表してもよく、
11bおよびR12bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルケニルまたは置換もしくは非置換のヘテロシクリル部分を形成し、
Qは、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、アルコキシ、アシルオキシ、置換もしくは非置換のアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアルコキシ、シアノ、アルキニル、カルボキシ、カルボニルアルコキシまたはアシルアミノである)を包含する。
一変形では、化合物は、式(VII)の化合物であり、ここで、X、X、X、X10、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R10a、R10b、Q、q、m、R8a、R8b、R8c、R8d、R11a、R11b、R12aおよびR12bは、式(VII)に対して定義された通りである。別の変形では、本発明の化合物、ならびに本明細書中に詳述されているようにこの化合物を使用する方法およびこの化合物を投与する方法は、2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−5H−ピリド[4,3−b]インドール−5−イル)シクロヘキサノールを含めた、式(VII)の化合物のいずれも包含する。
一変形では、式(VII)の化合物を提供し、ここで、X、X、X、X10、R、R11b、R12b、q、m、およびQは、式(VII)に対して定義された通りであり、各R2aおよびR2bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR2aおよびR2bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分を形成し、各R3aおよびR3bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR3aおよびR3bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分を形成し、各R8a、R8b、R8cおよびR8dは、独立して、H、ヒドロキシル、C〜Cアルキルであるか、またはこれらが結合している炭素およびジェミナルRと一緒になって、シクロアルキル部分またはカルボニル部分を形成し、各R10aおよびR10bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR10aおよびR10bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分を形成し、各R11aおよびR12aは、独立して、H、ヒドロキシル、またはC〜Cアルキルであるか、またはR11aおよびR12aは、一緒になって結合を表す。
本発明はまた、本明細書中で言及されている化合物のすべての塩、例えば薬学的に許容される塩なども含む。本発明はまた、記載の化合物の任意の鏡像異性体もしくはジアステレオ異性体形態および幾何異性体、またはこれらの混合物を含めた、立体化学形態のいずれかまたはすべてを含む。立体化学が化学構造または名称で明確に示されていない限り、この構造または名称は、表されている化合物の、幾何異性体を含めたすべての可能な立体異性体を包含することを意図する。オレフィン幾何構造が明確に示されていない限り、置換されたオレフィン結合は、シスもしくはトランス、または(Z)もしくは(E)異性体の形態、またはこれらの混合物として存在し得る。加えて、特定の立体化学形態が表されている場合、他の立体化学の形態もまた本発明により包含されることを理解されたい。例えば、化合物のZ形態しか具体的に列挙されていない場合、化合物のE形態もまた包含されることを理解されたい。化合物の結晶または非結晶形態など、化合物のすべての形態もまた、本発明に包含される。本発明の化合物を含む組成物は、例えば、その特定の幾何異性体を含めた、例えばその特定の立体化学形態を含めた、例えば、実質的に純粋な化合物の組成物なども対象とする。本発明の化合物の混合物を任意の割合で含む組成物もまた本発明に包含され、これらには、本発明の化合物の任意の割合での2つ以上立体化学形態の混合物が含まれ、化合物のラセミ、非ラセミ、エナンチオエンリッチおよびスケールミックである混合物またはこれらの混合物が包含される。
本発明は、本発明の化合物と、薬学的に許容される担体または添加剤とを含む医薬組成物も対象とする。本発明の化合物と、使用のための指示書とを含むキットもまた本発明により包含される。
一態様において、本発明の化合物は、ヒトなどのそれを必要とする個体において、認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害および/またはニューロン障害、のうちのいずれか1つまたは複数を処置、予防、開始を遅延させる、および/または発現を遅延させるために使用される。一変形では、本発明の化合物は、アミン作動性Gタンパク質結合した受容体の調節が有利であると考えられているまたは有利である、疾患または状態を処置、予防、開始を遅延させる、および/または発現を遅延させるために使用される。一変形では、本発明の化合物は、神経突起成長および/またはニューロン新生および/または神経栄養性作用が、有利であると考えられているまたは有利である、疾患または状態のうちのいずれか1つまたは複数を処置、予防、開始を遅延させる、および/または発現を遅延させるために使用される。別の変形では、本発明の化合物は、アミン作動性Gタンパク質結合した受容体および神経突起成長および/またはニューロン新生および/または神経栄養性作用の調節が、有利であると考えられているまたは有利である、疾患または状態を処置、予防、開始を遅延させる、および/または発現を遅延させるために使用される。一変形では、疾患または状態は、認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害および/またはニューロン障害である。
別の態様において、本発明の化合物は、個体において、認知機能を改善し、および/または精神病性作用を低下させるために使用され、それを必要とする個体に、認知機能を改善し、および/または精神病性作用を低下させるために有効な、本明細書中に記載されている化合物またはその薬学的に許容される塩のある量を投与するステップを含む。
さらなる態様において、本発明の化合物は、個体において、神経突起成長を刺激し、および/またはニューロン新生を促進し、および/または神経栄養性作用を強化するために使用され、それを必要とする個体に、神経突起成長を刺激し、および/またはニューロン新生を促進し、および/または神経栄養性作用を強化するために有効な、本明細書中に記載されている化合物またはその薬学的に許容される塩のある量を投与するステップを含む。シナプス損失は、アルツハイマー病、統合失調症、ハンチントン病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、脳卒中、頭部外傷および脊椎損傷を含めた様々な神経変性疾患および状態に伴う。神経突起成長を刺激する本発明の化合物は、これらの状況において有利となり得る。
別の態様において、本明細書中に記載されている化合物は、アミン作動性Gタンパク質結合した受容体を調節するために使用され、それを必要とする個体に、アミン作動性Gタンパク質結合した受容体を調節するために有効な、本明細書中に記載されている化合物またはその薬学的に許容される塩のある量を投与するステップを含む。一変形では、本発明の化合物は、以下の受容体のうちの少なくとも1つを調節する:アドレナリン受容体(例えば、α1D、α2Aおよび/またはα2B)、セロトニン受容体(例えば、5−HT2A、5−HT2c、5−HTおよび/または5−HT)、ドーパミン受容体(例えば、D2L)およびヒスタミン受容体(例えば、H、Hおよび/またはH)。別の変形では、以下の受容体のうちの少なくとも2つを調節する:アドレナリン受容体(例えば、α1D、α2Aおよび/またはα2B)、セロトニン受容体(例えば、5−HT2A、5−HT2c、5−HTおよび/または5−HT)、ドーパミン受容体(例えば、D2L)およびヒスタミン受容体(例えば、H、Hおよび/またはH)。別の変形では、以下の受容体のうちの少なくとも3つを調節する:アドレナリン受容体(例えば、α1D、α2Aおよび/またはα2B)、セロトニン受容体(例えば、5−HT2A、5−HT2c、5−HTおよび/または5−HT)、ドーパミン受容体(例えば、D2L)およびヒスタミン受容体(例えば、H、Hおよび/またはH)。別の変形では、以下の受容体のそれぞれを調節する:アドレナリン受容体(例えばα1D、α2Aおよび/またはα2B)、セロトニン受容体(例えば、5−HT2A、5−HT2c、5−HTおよび/または5−HT)、ドーパミン受容体(例えば、D2L)およびヒスタミン受容体(例えば、H、Hおよび/またはH)。別の変形では、以下の受容体のうちの少なくとも1つを調節する:α1D、α2A、α2B、5−HT2A、5−HT2c、5−HT、5−HT、D2L、H、HおよびH。別の変形では、以下の受容体のうちの少なくとも1つを調節する:α1D、α2A、α2B、5−HT2A、5−HT2c、5−HT、5−HT、D、H、HおよびH。別の変形では、以下の受容体のうちの少なくとも2つまたは3つまたは4つまたは5つまたは6つまたは7つまたは8つまたは9つまたは10または11を調節する:α1D、α2A、α2B、5−HT2A、5−HT2c、5−HT、5−HT、D2L、H、HおよびH。別の変形では、以下の受容体のうちの少なくとも2つまたは3つまたは4つまたは5つまたは6つまたは7つまたは8つまたは9つまたは10または11を調節する:α1D、α2A、α2B、5−HT2A、5−HT2c、5−HT、5−HT、D、H、HおよびH。ある特定の変形では、少なくともドーパミン受容体Dを調節する。さらなる別の変形では、少なくともドーパミン受容体D2Lを調節する。別の特定の変形では、少なくともドーパミン受容体Dおよびセロトニン受容体5−HT2Aを調節する。別の特定の変形では、少なくともドーパミン受容体D2Lおよびセロトニン受容体5−HT2Aを調節する。さらに特定の変形では、少なくともアドレナリン受容体α1D、α2A、α2Bおよびセロトニン受容体5−HTを調節する。別の特定の変形では、少なくともアドレナリン受容体α1D、α2A、α2B、セロトニン受容体5−HTおよびセロトニン受容体5−HT、5−HT2A、5−HT2cのうちの1つまたは複数、ならびにヒスタミン受容体HおよびHを調節する。さらに特定の変形では、ヒスタミン受容体Hを調節する。別の変形では、本発明の化合物は、本明細書中で詳述されている任意の受容体調節活性を示し、さらに神経突起成長および/またはニューロン新生を刺激し、および/または神経栄養性作用を強化する。一変形では、本明細書中で詳述されている化合物は、当技術分野で公知の適切なアッセイ、例えば本明細書中に記載されているアッセイなどで測定した場合、ヒスタミン受容体Hおよび/またはHへのリガンドの結合を、約80%未満阻害する。別の変形では、当技術分野で公知の適切なアッセイ、例えば本明細書中に記載されているアッセイなどで測定した場合、リガンドのヒスタミン受容体Hおよび/またはHへの結合を、約75%、70%、65%、60%、55%、または50%未満のうちのいずれかの分だけ阻害する。さらなる変形では、本明細書中で詳述されている化合物は、(a)当技術分野で公知の適切なアッセイ、例えば本明細書中に記載されているアッセイなどで測定した場合、リガンドのヒスタミン受容体Hおよび/またはHへの結合を、約80%未満(異なる変形では、約75%、70%、65%、60%、55%、または50%未満のいずれかであってよい)阻害し、(b)当技術分野で公知の適切なアッセイ、例えば本明細書中に記載されているアッセイなどで測定した場合、リガンドのドーパミン受容体D2Lへの結合を、約80%、85%、90%、95%、100%のいずれかを超える分だけ、または約85%および約95%の間、または約90%および約100%の間の分だけ阻害する。さらなる変形では、本明細書中で詳述されている化合物は、(a)当技術分野で公知の適切なアッセイ、例えば本明細書中に記載されているアッセイなどで測定した場合、リガンドのヒスタミン受容体Hおよび/またはHへの結合を、約80%未満(異なる変形では、約75%、70%、65%、60%、55%、または50%未満のうちのいずれかであってよい)阻害し、(b)当技術分野で公知の適切なアッセイ、例えば本明細書中に記載されているアッセイなどで測定した場合、リガンドのドーパミン受容体Dへの結合を、約80%、85%、90%、95%、100%のいずれかを超える分だけ、または約85%および約95%の間、または約90%および約100%の間の分だけ阻害する。
式(V)の化合物:
Figure 2012507566
またはその塩もしくは溶媒和物
(式中、
は、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、ペルハロアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキル、C〜Cペルハロアルコキシ、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニルまたはカルボニルアルキレンアルコキシであり、
各R2aおよびR2bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR2aおよびR2bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
各R3aおよびR3bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ニトロ、置換もしくは非置換のアミノ、ヒドロキシル、アルコキシ、アシルオキシ、アシルアミノ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルであるか、またはR3aおよびR3bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
各X、X、XおよびX10は、独立して、N、CHまたはCRであり、
各mおよびqは、独立して、0または1であり、
各Rは、独立して、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアラルキル、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、カルボニルアルキレンアルコキシ、アルキルスルホニルアミノまたはアシルであり、
各R8a、R8b、R8cおよびR8dは、独立して、H、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、C〜Cペルハロアルキル、カルボキシ、カルボニルアルコキシであるか、またはジェミナルRと一緒になって、式−OCHCHO−の部分を形成するか、またはこれが結合している炭素およびジェミナルRと一緒になって、シクロアルキル部分もしくはカルボニル部分を形成し、
各R10aおよびR10bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR10aおよびR10bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
各R11およびR12は、独立して、H、ハロ、アルコキシ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキル、C〜Cペルハロアルキル、カルボキシ、またはカルボニルアルコキシであり、
Figure 2012507566
の結合は、EもしくはZのいずれかの二重結合配置の存在を示すか、またはR11およびR12は、一緒になって結合を形成し、
Qは、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、アルコキシ、アシルオキシ、置換もしくは非置換のアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアルコキシ、シアノ、アルキニル、カルボキシ、カルボニルアルコキシまたはアシルアミノであり、
ただし、X、XおよびX10がそれぞれCHであり、各R2a、R2b、R3a、R3b、R10aおよびR10bが水素である場合、R11およびR12のうちの少なくとも1つは、水素以外であり、R11およびR12は、一緒になって結合を形成しない)が提供される。一態様では、mは0であり、qは0である。別の態様において、X、X、XおよびX10は、CHまたはCRである。さらなる態様では、X、X、XおよびX10のうちの少なくとも1つは、Nである。一変形では、X、X、XおよびX10のうちの2つは、Nである。別の変形では、X、X、XおよびX10のうちの少なくとも1つは、CRであり、これは、例えば各Rが、独立して、ハロ、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクリルまたは置換もしくは非置換のアリールなどのような場合である。一態様では、Qは、置換もしくは非置換のピリジル、フェニル、ピリミジニル、ピラジニル、イミダゾリル、フラニル、ピロリルまたはチオフェニル基である。別の態様において、R11は、HまたはC〜Cアルキルであり、R12は、独立して、H、C〜CアルキルまたはC〜Cペルハロアルキルである。
式(1−b1)および(1−b2)の化合物
Figure 2012507566
またはその塩もしくは溶媒和物もまた提供される。
式(VII)の化合物:
Figure 2012507566
またはその塩もしくは溶媒和物
(式中、
は、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、ペルハロアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキル、C〜Cペルハロアルコキシ、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニルまたはカルボニルアルキレンアルコキシであり、
各R2aおよびR2bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR2aおよびR2bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
各R3aおよびR3bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ニトロ、置換もしくは非置換のアミノ、ヒドロキシル、アルコキシ、アシルオキシ、アシルアミノ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルであるか、またはR3aおよびR3bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
各X、X、XおよびX10は、独立して、N、CHまたはCRであり、
各mおよびqは、独立して、0または1であり、
各Rは、独立して、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアラルキル、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、カルボニルアルキレンアルコキシ、アルキルスルホニルアミノまたはアシルであり、
各R8a、R8b、R8cおよびR8dは、独立して、H、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、C〜Cペルハロアルキル、カルボキシ、カルボニルアルコキシであるか、またはジェミナルRと一緒になって、式−OCHCHO−の部分を形成するか、またはこれが結合している炭素およびジェミナルRと一緒になって、シクロアルキル部分もしくはカルボニル部分を形成し、
各R10aおよびR10bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR10aおよびR10bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
各R11aおよびR12aは、独立して、H、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、C〜Cペルハロアルキル、カルボキシ、またはカルボニルアルコキシであり、またはR11aおよびR12aは、一緒になって、結合を表してもよく、
11bおよびR12bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルケニルまたは置換もしくは非置換のヘテロシクリル部分を形成し、
Qは、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、アルコキシ、アシルオキシ、置換もしくは非置換のアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアルコキシ、シアノ、アルキニル、カルボキシ、カルボニルアルコキシまたはアシルアミノである)もまた提供される。
適用可能であれば、一態様では、以下のいずれか1つまたは複数が適用される式の化合物が提供される:(i)mは0であり、qは0である、(ii)X、X、XおよびX10は、CHまたはCRである、(iii)X、X、XおよびX10のうちの少なくとも1つは、Nである、(iv)X、X、XおよびX10のうちの2つは、Nである、(v)X、X、XおよびX10のうちの少なくとも1つは、CRである、(vi)各Rは、独立して、ハロ、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、または置換もしくは非置換のアリールである、(vii)Qは、置換もしくは非置換のピリジル、フェニル、ピリミジニル、ピラジニル、イミダゾリル、フラニル、ピロリル、またはチオフェニル基である、(viii)各R11およびR12aは、独立して、H、C〜Cアルキル、またはC〜Cペルハロアルキルである、(ix)R11bおよびR12bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、場合によって置換されているシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル環を形成する、(x)R11bおよびR12bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、場合によって置換されているシクロプロピル環を形成する、(xi)R11bおよびR12bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、場合によって置換されているシクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニルまたはシクロヘキセニル環を形成する、ならびに(xi)R11aおよびR12aは、一緒になって、結合を形成する。
式(I−E)の化合物:
Figure 2012507566
(式中、
は、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、ペルハロアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキル、C〜Cペルハロアルコキシ、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニルまたはカルボニルアルキレンアルコキシであり、
各X、X、XおよびX10は、独立して、N、CHまたはCRであり、
各Rは、独立して、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアラルキル、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、カルボニルアルキレンアルコキシ、アルキルスルホニルアミノまたはアシルであり、
Qは、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアミノ、アルコキシ、アミノアシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、アミノカルボニルアルコキシまたはアシルアミノである)またはその塩もしくは溶媒和物もまた提供される。一態様では、X、XおよびX10は、それぞれCHであり、Xは、CRである。別の態様において、X、XおよびX10は、それぞれCHであり、Xは、CRであり、Rは、非置換のC〜Cアルキル、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、または置換もしくは非置換のアミノである。さらなる態様では、Rは、CF、CH、FまたはClである。追加の態様では、Rは、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、またはペルハロアルキルである。一変形では、Rは、メチル、2−フルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、または3−ヒドロキシ−3−メチル−ブタ−1−イルである。別の変形では、Qは、置換されたアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロアリールである。一態様では、Qは、置換されたフェニル、または置換もしくは非置換のピリジル、またはピリミジルである。別の態様において、Qは、4−フルオロフェニル、4−メトキシフェニル、3−フルオロ−4−メトキシフェニル、4−メチルカルバモイル、4−ジメチルカルバモイル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、6−メチルピリジン−3−イル、6−トリフルオロメチルピリジン−3−イル、またはピリミジン−4−イルである。さらなる態様では、
Figure 2012507566
の結合は、E二重結合の存在を示している。一変形では、
Figure 2012507566
の結合は、Z二重結合の存在を示している。
式(J−1)の化合物:
Figure 2012507566
(式中、Rは、メチル、2−フルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、または3−ヒドロキシ−3−メチル−ブタ−1−イルであり、Rは、CF、CH、FまたはClであり、R12は、ハロ、置換または非置換のC〜Cアルキル、置換または非置換のC〜Cアルケニル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシであり、Qは、4−フルオロフェニル、4−メトキシフェニル、3−フルオロ−4−メトキシフェニル、4−メチルカルバモイル、4−ジメチルカルバモイル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、6−メチルピリジン−3−イル、6−トリフルオロメチルピリジン−3−イル、またはピリミジン−4−イルである)、またはその塩もしくは溶媒和物が提供される。
個体における、認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害またはニューロン障害を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書中で詳述されている化合物、またはその薬学的に許容される塩の有効量を投与するステップを含む方法が提供される。個体におけるヒスタミン受容体を調節する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書中で詳述されている化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与するステップを含む方法も提供される。認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害またはニューロン障害の処置のための薬物の製造における、本明細書中で詳述されている化合物の使用も提供される。本明細書中で詳述されている化合物、またはその薬学的に許容される塩と、認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害またはニューロン障害の処置での使用のための指示書とを含むキットが提供される。認知障害または認識機能障害(impaired cognition)に伴う少なくとも1つの症状を引き起こすことを特徴とする障害を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書中で詳述されている化合物、またはその薬学的に許容される塩の低用量を投与するステップを含む方法が提供される。(i)精神病性障害、(ii)認知の改善(improved cognition)も必要な個体における精神病性障害、または(iii)少なくとも1つの精神病性症状および認識機能障害に伴う少なくとも1つの症状を引き起こすことを特徴とする障害を処置する方法であって、それを必要とする個体に、本明細書中で詳述されている化合物、またはその薬学的に許容される塩の高用量を投与するステップを含む方法もまた包含される。認知障害または認識機能障害に伴う少なくとも1つの症状を引き起こすことを特徴とする障害の処置のための薬物の製造における、本明細書中に提供されている化合物、またはその薬学的に許容される塩の低用量の使用は、本明細書中で詳述されている。同様に提供されるのは、(i)精神病性障害、(ii)認知の改善も必要な個体における精神病性障害、または(iii)少なくとも1つの精神病性症状および認識機能障害に伴う少なくとも1つの症状を引き起こすことを特徴とする障害の処置のための薬物の製造における、本明細書中で詳述されている化合物、またはその薬学的に許容される塩の高用量の使用である。本明細書中に提供されている化合物、またはその薬学的に許容される塩の低用量と、認知障害または認識機能障害に伴う少なくとも1つの症状を引き起こすことを特徴とする障害の処置における前認識効果(procognitive effect)を達成するための指示書とを含むキットも提供される。本明細書中で詳述されている化合物、またはその薬学的に許容される塩の高用量と、(i)認知障害または認識機能障害に伴う少なくとも1つの症状を引き起こすことを特徴とする障害の処置における前認識効果、ならびに(ii)精神病性障害、認知の改善も必要な個体における精神病性障害、または少なくとも1つの精神病性症状および認識機能障害に伴う少なくとも1つの症状を引き起こすことを特徴とする障害の処置における抗精神病性効果を達成するための指示書とを含むキットも包含される。
図1は、注射前および注射後の、全移動距離(cm/5分)と時間(分)を対比したグラフであり、統合失調症のPCP多動性マウスモデルでの化合物88(0.03、0.1、0.3、1、3、10および30mg/kg)およびクロザピンの結果を示している。90分間の試験時間の間に、OFで移動した全距離を、平均±SEMとして提示したデータと共に示している。 図2は、注射前および注射後の、全移動距離(cm/5分)と時間(分)を対比したグラフであり、統合失調症のPCP多動性マウスモデルでの化合物90(0.03、0.1、0.3、1、3、10および30mg/kg)およびクロザピンの結果を示している。90分間の試験時間の間に、OFで移動した全距離を、平均±SEMとして提示したデータと共に示している。 図3Aおよび3Bは、ラットの物体認識モデルでの自然忘却の状況において、ビヒクル(p.o)、化合物88(0.03、0.1、0.3、1、3および10mg/kg、p.o)またはドネペジル(1mg/kg、i.p)の単回投与に対する、T2の間の物体探索の時間(秒)のグラフである。すべての処置は、T1より30分前に行われた。T2の間に、ラットが、新規物体および見慣れた物体を探索するのに費やした時間を平均±SEMとして表す。図の中で、nは、1グループ当たりのラットの数であり、新規物体に対して、#は、p<0.05であり、##は、p<0.01であり、###は、p<0.001であり、ビヒクルグループに対して、**は、p<0.01であり、***は、p<0.001である。 図4Aおよび4Bは、ラットの物体認識モデルでの自然忘却の状況において、ビヒクル(p.o)、化合物90、またはドネペジル(1mg/kg、i.p)の単回投与に対する、T2の間の物体探索の時間(秒)のグラフである。図4Aは、化合物90を、0.03、0.1、0.3、1、3および10mg/kg、p.o.投与した場合のデータを含有している。図4Bは、化合物90を、0.03、0.1、0.3、1および3mg/kg、p.o.投与した場合のデータを含有している。すべての処置は、T1より30分前に行われた。T2の間に、ラットが新規物体および見慣れた物体を探索するのに費やした時間を平均±SEMとして表す。図の中で、nは、1グループ当たりのラットの数であり、新規物体に対して、#は、p<0.05であり、##は、p<0.01であり、###は、p<0.001であり、ビヒクルグループに対して、*は、p<0.01であり、**は、p<0.001である。 図5は、亜慢性のPCP誘発による社会的相互作用障害モデルでのビヒクル、クロザピンおよび化合物88に対する相互作用時間(秒)のグラフであり、PCP誘発による社会的相互作用の混乱に対する化合物88の効果を示している。データは、平均±SEMを表している。図の中で、*は、PCP−ビヒクル、p<0.05と有意に異なっている。 図6は、亜慢性のPCP誘発性社会的相互作用障害モデルでのビヒクル、クロザピンおよび化合物90に対する相互作用時間(秒)のグラフであり、PCP誘発による社会的相互作用の混乱に対する化合物90の効果を示している。データは、平均±SEMを表している。図の中で、*は、PCP−ビヒクル、p<0.05と有意に異なっている。 図7は、錐体外路症候群(EPS)モデルカタレプシー試験において、ビヒクル、ハロペリドールまたは化合物88(0.03、0.1、0.3、1、3、10および30mg/kg,)の投与後、3つの時間点(30分間、1時間および3時間)で、バーを握っていた時間(秒)のグラフである。マウスがバーを握っていた時間は、各時間点での3回のトライアルを平均した。データは、平均±SEMを表している。 図8は、錐体外路症候群(EPS)モデルカタレプシー試験において、ビヒクル、ハロペリドールまたは化合物90(0.03、0.1、0.3、1、3、10および30mg/kg)の投与後、3つの時間点(30分間、1時間および3時間)で、バーを握っていた時間(秒)のグラフである。マウスがバーを握っていた時間は、各時間点での3回のトライアルを平均した。データは、平均±SEMを表している。 図9は、条件回避反応モデルにおける、化合物83、90および88について、回避(テスト前との対比、%)と用量(mg/kg、p.o)を対比したものを表示しているグラフである。 図10Aおよび10Bは、注射前および注射後の、全移動距離(cm/5分)と時間(分)を対比したグラフであり、統合失調症のPCP多動性マウスモデルでの化合物83およびクロザピンの結果を示している。図10Aは、化合物83を0.1、0.3、1、3および10mg/kg投与した場合のデータを表示している。図10Bは、化合物83を0.1、0.3、1、2および3mg/kg投与した場合のデータを表示している。90分間の試験時間の間に、OFで移動した全距離を、平均±SEMとして提示したデータと共に示している。 図10Aおよび10Bは、注射前および注射後の、全移動距離(cm/5分)と時間(分)を対比したグラフであり、統合失調症のPCP多動性マウスモデルでの化合物83およびクロザピンの結果を示している。図10Aは、化合物83を0.1、0.3、1、3および10mg/kg投与した場合のデータを表示している。図10Bは、化合物83を0.1、0.3、1、2および3mg/kg投与した場合のデータを表示している。90分間の試験時間の間に、OFで移動した全距離を、平均±SEMとして提示したデータと共に示している。 図11A、11B、11Cおよび11Dは、注射前および注射後の、全立ち上がり数と処置法を対比したグラフであり、統合失調症のPCP多動性マウスモデルでの化合物83の結果を示している。図Aは、ベースラインの立ち上がり数(PCP前)を表示し、図Bは、化合物83を0.1、0.3、1、3および10mg/kg投与した場合の、PCP後の立ち上がり数を表示している。図Cは、ベースラインの立ち上がり数(PCP前)を表示し、図Dは、化合物83を0.1、0.3、1、2および3mg/kg投与した場合の、PCP後の立ち上がり数を表示している。 図11A、11B、11Cおよび11Dは、注射前および注射後の、全立ち上がり数と処置法を対比したグラフであり、統合失調症のPCP多動性マウスモデルでの化合物83の結果を示している。図Aは、ベースラインの立ち上がり数(PCP前)を表示し、図Bは、化合物83を0.1、0.3、1、3および10mg/kg投与した場合の、PCP後の立ち上がり数を表示している。図Cは、ベースラインの立ち上がり数(PCP前)を表示し、図Dは、化合物83を0.1、0.3、1、2および3mg/kg投与した場合の、PCP後の立ち上がり数を表示している。 図11A、11B、11Cおよび11Dは、注射前および注射後の、全立ち上がり数と処置法を対比したグラフであり、統合失調症のPCP多動性マウスモデルでの化合物83の結果を示している。図Aは、ベースラインの立ち上がり数(PCP前)を表示し、図Bは、化合物83を0.1、0.3、1、3および10mg/kg投与した場合の、PCP後の立ち上がり数を表示している。図Cは、ベースラインの立ち上がり数(PCP前)を表示し、図Dは、化合物83を0.1、0.3、1、2および3mg/kg投与した場合の、PCP後の立ち上がり数を表示している。 図11A、11B、11Cおよび11Dは、注射前および注射後の、全立ち上がり数と処置法を対比したグラフであり、統合失調症のPCP多動性マウスモデルでの化合物83の結果を示している。図Aは、ベースラインの立ち上がり数(PCP前)を表示し、図Bは、化合物83を0.1、0.3、1、3および10mg/kg投与した場合の、PCP後の立ち上がり数を表示している。図Cは、ベースラインの立ち上がり数(PCP前)を表示し、図Dは、化合物83を0.1、0.3、1、2および3mg/kg投与した場合の、PCP後の立ち上がり数を表示している。 図12は、全移動距離(cm/5分)と時間(分)を対比したグラフであり、統合失調症のアンフェタミン多動性マウスモデルでの化合物83(0.1、0.3、1、3および10mg/kg)の効果を示している。 図13Aおよび13Bは、注射前および注射後の、全立ち上がり数と処置法を対比したグラフであり、統合失調症のアンフェタミン多動性マウスモデルでの化合物83の結果を示している。図Aは、ベースラインの立ち上がり数(アンフェタミン前)を表示し、図Bは、化合物83を0.1、0.3、1、3および10mg/kg投与した場合の、アンフェタミン後の立ち上がり数を表示している。 図14は、処置法に対する突起の数のグラフであり、混合した皮層培養物における神経突起成長に対する化合物83(0.5、5および50nM)、BDNF(50ng/mL)およびNGF(75ng/mL)の効果を示している。結果は、平均+SDとして表示されている。図の中で、*は、p<0.05であり、**は、p<0.01であり、***は、p<0.001である。 図15は、錐体外路症候群(EPS)モデルカタレプシー試験において、ビヒクル、ハロペリドールまたは化合物83(0.03、0.1、0.3、1、3、10および30mg/kg)の投与後、3つの時間点(30分間、1時間および3時間)で、バーを握っていた時間(秒)のグラフである。マウスがバーを握っていた時間は、各時間点での3回のトライアルを平均した。データは、平均±SEMを表している。 図16は、処置前および処置後の、回避反応の数のグラフであり、ラットの条件回避反応試験において、ビヒクル(p.o)、化合物83(0.1、0.3、1、3、10および20mg/kg、p.o)またはリスペリドン(0.3mg/kg、s.c)の投与前および投与後に観察された回避反応の数を示している。結果は、1グループにつき12匹の動物を用いて、平均±SEMとして提示されている。図の中で、処置前に対して、**は、p<0.01であり、***は、p<0.001である。 図17は、処置前および処置後の、回避反応の数のグラフであり、ラットの条件回避反応試験において、ビヒクル(p.o)、化合物88(0.3、1、3、6および10mg/kg、p.o)またはリスペリドン(0.3mg/kg、s.c)の投与前および投与後に観察された回避反応の数を示している。結果は、1グループにつき12匹の動物を用いて、平均±SEMとして提示されている。図の中で、処置前に対して、*は、p<0.05であり、**は、p<0.01であり、***は、p<0.001である。 図18は、処置前および処置後の、回避反応の数のグラフであり、ラットの条件回避反応試験において、ビヒクル(p.o)、化合物90(0.3、1、2、3および10mg/kg、p.o)またはリスペリドン(0.3mg/kg、s.c)の投与前および投与後に観察された回避反応の数を示している。1グループにつき11匹の動物を用いて、平均±SEMとして提示されている。図の中で、処置前に対して、**は、p<0.01である。
定義
本明細書中で使用する場合、他で明らかに示されていない限り、「a」、「an」などの用語の使用は、1つまたは複数を指す。
本明細書で使用する場合、本明細書中の数値またはパラメータの「約」という言及は、数値またはパラメータそれ自体を対象とする実施形態を含む(および表す)。例えば、「約X」と言及している記載は、「X」の記載を含む。
本明細書で使用する場合、「アミン作動性Gタンパク質結合受容体」という用語は、細胞のコミュニケーションに関与している膜貫通型タンパク質のファミリーを指す。アミン作動性Gタンパク質結合受容体は、生体アミンにより活性化し、7つの膜貫通型らせん体で構造的に特徴づけられるGタンパク質結合受容体のアミン作動性のスーパーファミリーのサブクラスを表す。Gタンパク質結合受容体として、アドレナリン受容体、セロトニン受容体、ドーパミン受容体、ヒスタミン受容体およびイミダゾリン受容体が挙げられるが、これらに限らない。
本明細書で使用する場合、「アドレナリン受容体モジュレーター」という用語は、アドレナリン受容体に結合するか、またはリガンドのアドレナリン受容体への結合を阻害するか、またはアドレナリン受容体の活性を減少または排除または増加または強化または模倣する化合物を意図し、包含する。よって、「アドレナリン受容体モジュレーター」は、アドレナリン受容体アンタゴニストおよびアドレナリン受容体アゴニストの両方を包含する。一部の態様では、アドレナリン受容体モジュレーターは、α1−アドレナリン受容体(例えば、α1A、α1Bおよび/またはα1D)および/またはα2−アドレナリン受容体(例えば、α2A、α2Bおよび/またはα2c)へ結合するか、またはそれらへのリガンドの結合を阻害し、および/またはα1−アドレナリン受容体(例えば、α1A、α1Bおよび/またはα1D)および/またはα2−アドレナリン受容体(例えば、α2A、α2Bおよび/またはα2c)の活性を、可逆的または不可逆的に、減少または排除または増加または強化または模倣する。一部の態様では、アドレナリン受容体モジュレーターは、本明細書中に記載されているアッセイで測定した場合、少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%もしくは100%、またはこれらのうちのいずれか1つの分だけリガンドの結合を阻害する。一部の態様では、アドレナリン受容体モジュレーターは、アドレナリン受容体モジュレーターを用いた処置前の同じ対象における対応する活性と比較して、またはアドレナリン受容体モジュレーターを与えていない他の対象における対応する活性と比較して、少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%もしくは100%、またはこれらのうちのいずれかの分だけ、アドレナリン受容体の活性を減少させる。一部の態様では、アドレナリン受容体モジュレーターは、アドレナリン受容体モジュレーターを用いた処置前の同じ対象における対応する活性と比較して、またはアドレナリン受容体モジュレーターを与えていない他の対象における対応する活性と比較して、少なくとも約10%、20%、30%,40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%もしくは100もしくは200%もしくは300%もしくは400%もしくは500%以上、またはこれらのうちのいずれかの分だけ、アドレナリン受容体の活性を強化する。一部の態様では、アドレナリン受容体モジュレーターは、アドレナリン受容体の活性部位(例えば、リガンドへの結合部位)に結合することが可能である。一部の実施形態では、アドレナリン受容体モジュレーターは、アドレナリン受容体のアロステリック部位に結合することが可能である。
本明細書で使用する場合、「ドーパミン受容体モジュレーター」という用語は、ドーパミン受容体に結合するか、またはリガンドのドーパミン受容体への結合を阻害するか、またはドーパミン受容体の活性を減少または排除または増加または強化または模倣する化合物を意図し、包含する。よって、「ドーパミン受容体モジュレーター」は、ドーパミン受容体アンタゴニストおよびドーパミン受容体アゴニストの両方を包含する。一部の態様では、ドーパミン受容体モジュレーターは、ドーパミン−1(D)および/またはドーパミン−2(D)受容体へ結合するか、またはそれらへのリガンドの結合を阻害するか、またはドーパミン−1(D)および/またはドーパミン−2(D)受容体の活性を、可逆または不可逆的に、減少または排除または増加または強化または模倣する。ドーパミンD受容体は、D2LおよびD2Sの2種類に分類されるが、これらは、示差的スプライシングにより単一遺伝子から形成される。D2L受容体は、D2Sより長い細胞内ドメインを有する。一部の実施形態では、ドーパミン受容体モジュレーターは、本明細書中に記載されているアッセイで測定した場合、少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%もしくは100%、またはこれらのいずれか1つの分だけ、リガンドの結合を阻害する。一部の実施形態では、ドーパミン受容体モジュレーターを用いた処置前の同じ対象における対応する活性と比較して、またはドーパミン受容体モジュレーターを与えていない他の対象における対応する活性と比較して、ドーパミン受容体モジュレーターは、少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%もしくは100%、またはこれらのいずれかの分だけ、ドーパミン受容体の活性を減少させる。一部の実施形態では、ドーパミン受容体モジュレーターは、ドーパミン受容体モジュレーターを用いた処置前の同じ対象における対応する活性と比較して、またはドーパミン受容体モジュレーターを与えていない他の対象における対応する活性と比較して、少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%もしくは100もしくは200%もしくは300%もしくは400%もしくは500%以上、またはこれらのいずれかの分だけ、ドーパミン受容体の活性を強化する。一部の実施形態では、ドーパミン受容体モジュレーターは、ドーパミン受容体の活性部位(例えば、リガンドへの結合部位)に結合することが可能である。一部の実施形態では、ドーパミン受容体モジュレーターは、ドーパミン受容体のアロステリック部位に結合することが可能である。
本明細書で使用する場合、「セロトニン受容体モジュレーター」という用語は、セロトニン受容体に結合するか、またはリガンドのセロトニン受容体への結合を阻害するか、またはセロトニン受容体の活性を減少または排除または増加または強化または模倣する化合物を意図し、包含する。よって、「セロトニン受容体モジュレーター」は、セロトニン受容体アンタゴニストおよびセロトニン受容体アゴニストの両方を包含する。一部の実施形態では、セロトニン受容体モジュレーターは、5−HT1Aおよび/または5−HT1Bおよび/または5−HT2Aおよび/または5−HT2Bおよび/または5−HT2Cおよび/または5−HTおよび/または5−HTおよび/または5−HTおよび/または5−HT受容体へ結合するか、またはそれらへのリガンドの結合を阻害するか、5−HT1Aおよび/または5−HT1Bおよび/または5−HT2Aおよび/または5−HT2Bおよび/または5−HT2Cおよび/または5−HTおよび/または5−HTおよび/または5−HTおよび/または5−HT受容体の活性を、可逆的または不可逆的に、減少または排除または増加または強化または模倣する。一部の実施形態では、本明細書中に記載されているアッセイで測定した場合、セロトニン受容体モジュレーターは、少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%もしくは100%、またはこれらのうちのいずれか1つの分だけ、リガンドの結合を阻害する。一部の実施形態では、セロトニン受容体モジュレーターは、セロトニン受容体モジュレーターを用いた処置前の同じ対象における対応する活性と比較して、またはセロトニン受容体モジュレーターを与えていない他の対象における対応する活性と比較して、少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%もしくは100%、またはこれらのいずれかの分だけ、セロトニン受容体活性を減少させる。一部の実施形態では、セロトニン受容体モジュレーターは、セロトニン受容体モジュレーターを用いた処置前の同じ対象の対応する活性と比較して、またはセロトニン受容体モジュレーターを与えていない他の対象における対応する活性と比較して、少なくとも約10%、20%、30%,40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%または100もしくは200%もしくは300%もしくは400%もしくは500%以上、またはこれらのいずれかの分だけ、セロトニン受容体の活性を強化する。一部の実施形態では、セロトニン受容体モジュレーターは、セロトニン受容体の活性部位(例えば、リガンドへの結合部位)に結合することが可能である。一部の実施形態では、セロトニン受容体モジュレーターは、セロトニン受容体のアロステリックな部位に結合することが可能である。
本明細書で使用する場合、「ヒスタミン受容体モジュレーター」という用語は、ヒスタミン受容体に結合するか、またはリガンドのヒスタミン受容体への結合を阻害するか、またはヒスタミン受容体の活性を減少または排除または増加または強化または模倣する化合物を意図し、包含する。よって、「ヒスタミン受容体モジュレーター」は、ヒスタミン受容体アンタゴニストおよびヒスタミン受容体アゴニストの両方を包含する。一部の実施形態では、ヒスタミン受容体モジュレーターは、ヒスタミンHおよび/またはHおよび/またはH受容体受容体へ結合するか、またはそれらへのリガンドの結合を阻害するか、またはヒスタミンHおよび/またはHおよび/またはH受容体の活性を、可逆または不可逆的に、減少または排除または増加または強化または模倣する。一部の実施形態では、ヒスタミン受容体モジュレーターは、本明細書中に記載されているアッセイで測定した場合、少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%もしくは100%、またはこれらのいずれか1つの分だけ、リガンドの結合を阻害する。一部の実施形態では、ヒスタミン受容体モジュレーターは、ヒスタミン受容体モジュレーターを用いた処置前の同じ対象の対応する活性と比較して、またはヒスタミン受容体モジュレーターを与えていない他の対象における対応する活性と比較して、少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%もしくは100%、またはこれらのいずれかの分だけヒスタミン受容体の活性を減少させる。一部の実施形態では、ヒスタミン受容体モジュレーターは、ヒスタミン受容体モジュレーターを用いた処置前の同じ対象の対応する活性と比較して、またはヒスタミン受容体モジュレーターを与えていない他の対象における対応する活性と比較して、少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%もしくは100もしくは200%もしくは300%もしくは400%もしくは500%以上、またはこれらのいずれかの分だけヒスタミン受容体の活性を強化する。一部の実施形態では、ヒスタミン受容体モジュレーターは、ヒスタミン受容体の活性部位(例えば、リガンドへの結合部位)に結合することが可能である。一部の実施形態では、ヒスタミン受容体モジュレーターは、ヒスタミン受容体のアロステリックな部位に結合することが可能である。
他に明らかに示されていない限り、「個体」とは、本明細書で使用する場合、これだけに限らないが、ヒト、ウシ、霊長類、ウマ、イヌ、ネコ、ブタ、およびヒツジの動物を含めた哺乳動物を意図する。したがって、本発明は、ヒト医薬、ならびに農業動物および家庭のペットにおける使用を含めた獣医学的文脈の両方において使用される。個体とは、認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害および/またはニューロン障害であると診断されたヒト、またはこれらに罹っている疑いがあるヒトであってよい。個体とは、認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害および/またはニューロン障害に伴う1つまたは複数の症状を示すヒトであってよい。個体とは、認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害および/またはニューロン障害に伴う変異したまたは異常な遺伝子を有するヒトであってよい。個体とは、認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害および/またはニューロン障害を遺伝的に発現するか、さもなければこれらの病気に罹りやすいヒトであってよい。
本明細書で使用する場合、「処置」または「処置する」とは、有利または所望の結果、例えば臨床上の結果を得るための取組みである。本発明の目的のため、有利なまたは所望の臨床上の結果として、症状の軽減および/または症状の程度の低減および/または疾患または状態に伴う症状の悪化の防止が挙げられるが、これらに限らない。一変形では、有利または所望の臨床上の結果として、症状の軽減および/または症状の程度の低減および/または認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害および/またはニューロン障害に伴う症状の悪化の防止が挙げられるが、これらに限らない。本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩を用いた疾患または状態の処置は、副作用を伴わない、または、疾患もしくは状態に対して現在利用できる処置に伴う副作用に比べて、副作用がより少ない、ならびに/または個体の生活の質を改善することが好ましい。
本明細書で使用する場合、疾患または状態の発現を「遅延させる」とは、疾患または状態の発現を引き延ばす、妨害する、遅くする、遅らせる、安定させる、および/または延ばすことを意味する。この遅延は、病歴および/または処置している個体に応じて時間の長さが異なってもよい。当業者には明らかなように、十分なまたはかなりの遅延は、実質的には、個体が、疾患または状態を発現しないという意味で、予防を包含する。例えば、アルツハイマー病の発現を「遅延させる」方法は、この方法を使用しなかった場合と比較して、所与の時間枠において疾患発現の可能性を低下させ、および/または所与の時間枠において疾患の程度を低下させる方法である。このような比較は通常、統計学的に有意な数の対象を用いた臨床調査に基づく。例えば、アルツハイマー病の発現は、標準的な臨床技術、例えば所定の神経学的検査、患者インタビュー、神経画像処理、血清または脳脊髄液中の特定のタンパク質濃度(例えば、アミロイドペプチドおよびタウ)の変化の検出、コンピュータ断層撮影法(CT)または核磁気共鳴画像法(MRI)などを用いて検出することができる。同様の技法が、他の疾患および状態に対して当技術分野で公知である。発現とは、最初に検出不可能であり得る病状悪化を指してもよく、出現、再発および開始を含む。
本明細書で使用する場合、「リスクのある」個体とは、本発明の化合物を用いて処置できる認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害および/またはニューロン障害を発現するリスクのある個体である。「リスクのある」個体は、検出可能な疾患または状態を有していてもいなくてもよく、本明細書中に記載されている処置方法の前に、検出可能な疾患を示していてもいなくてもよい。「リスクのある」とは、1つまたは複数の、いわゆるリスクファクターを有する個体を意味し、このリスクファクターとは、疾患または状態の発現と相関し、当技術分野で公知の測定可能なパラメータである。これらのリスクファクターのうちの1つまたは複数を有する個体は、これらのリスクファクター(複数可)なしの個体より、疾患または状態を発現する可能性が高い。これらのリスクファクターとして、年齢、性別、人種、食生活、以前の疾患歴、前駆疾患の存在、遺伝子的(すなわち、遺伝の)考慮事項、および環境曝露などが挙げられるが、これらに限らない。例えば、アルツハイマー病に対するリスクのある個体として、例えば、この疾患を経験した親類を有する者、および遺伝子または生化学マーカーの分析によりリスクが決定される者などが挙げられる。アルツハイマー病に対するリスクの遺伝マーカーには、APP遺伝子の変異、特に、それぞれHardyおよびSwedish変異と呼ばれる、位置717ならびに位置670および671でのAPP遺伝子の変異が含まれる(Hardy、Trends Neurosci.、第20巻:154〜9頁、1997年)。他のリスクマーカーは、プレセニリン遺伝子の変異(例えば、PS1またはPS2)、ApoE4アリル、アルツハイマー病、高コレステロール血症および/またはアテローム性動脈硬化症の家族歴である。他のそのような要素は、他の疾患および状態に対して当技術分野で公知である。
本明細書で使用する場合、その「認識促進」という用語としては、これらに限らないが、1つまたは複数の心理過程、例えば記憶、注意、認知および/または思考などの改善が挙げられ、これらは、当技術分野で公知の方法により評価し得る。
本明細書で使用する場合、「神経栄養性」効果という用語として、これらに限らないが、ニューロン機能、例えば増殖、生存および/または神経伝達物質の合成などを強化する作用が挙げられる。
本明細書で使用する場合、「認知障害」という用語は、ニューロン死を含めたニューロン構造および/または機能の進行性の損失を含むもしくは伴うと考えられているか、または実際これらを含むもしくは伴う疾患および状態を指し、および意図し、この場合、障害の中心となる特徴は、認識機能の障害であってよい(例えば、記憶、注意、認知および/または思考)。これらの障害として、病原誘発性認知機能不全、例えばHIV認知機能不全およびライム病認知機能不全などが挙げられる。認知障害の例として、アルツハイマー病、ハンチントン病、パーキンソン病、統合失調症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、自閉症、軽度の認識機能障害(MCI)、脳卒中、外傷性脳損傷(TBI)および年齢性記憶障害(AAMI)などが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「精神病性障害」という用語は、異常な思考および認知を引き起こすと考えられているか、または実際引き起こす精神性の疾患または状態を、指し、および意図する。精神病性障害は、妄想、幻覚(外部刺激が、鮮明で、実体のある、外部の客観的空間に位置するという意味で、本物の認知性質を有する外部刺激のない状態で、意識のある、覚醒状態での認知)、人格変化および/または混乱した思考などを伴う可能性のある現実の損失を特徴とする。他の一般的症状として、異常または奇異な行動、ならびに対人相互作用の困難および日常生活の活動を行う上での障害などが挙げられる。代表的な精神病性障害は、統合失調症、双極性障害、精神病、不安およびうつ病である。
本明細書で使用する場合、「神経伝達物質媒介性障害」という用語は、神経伝達物質、例えばヒスタミン、セロトニン、ドーパミン、ノルエピネフリンなどの異常な濃度、またはアミン作動性Gタンパク質結合受容体の機能障害を含むもしくは伴うと考えられている、または実際これらを含むもしくは伴う、疾患または状態を指し、意図する。代表的な神経伝達物質媒介性障害として、脊椎損傷、糖尿病性ニューロパチー、アレルギー性疾患および老化防御活性、例えば年齢性毛髪脱落(脱毛症)、年齢性体重減少および年齢性視力障害(白内障)などを含む疾患が挙げられる。異常な神経伝達物質濃度は、多種多様な疾患および状態に伴うもので、これらの例として、アルツハイマー病、パーキンソン病、自閉症、ギランバレー症候群、軽度の認識機能障害、統合失調症、不安、多発性硬化症、脳卒中、外傷性脳損傷、脊椎損傷、糖尿病性ニューロパチー、線維筋痛、双極性障害、精神病、うつ病および様々なアレルギー性疾患などが挙げられるが、これらに限らない。
本明細書で使用する場合、「ニューロン障害」という用語は、ニューロン細胞死および/またはニューロンの機能障害またはニューロンの機能減退を含むもしくは伴うと考えられているか、または実際これらを含むもしくは伴う、疾患または状態を指し、意図する。代表的なニューロン関連の適応症として、神経変性疾患および障害、例えばアルツハイマー病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、パーキンソン病、イヌの認知障害症候群(CCDS)、レビー小体病、メンケス病、ウィルソン病、クロイツフェルトヤコブ病、ファール病、脳循環に関連した急性または慢性障害、例えば虚血性または出血性脳卒中または他の大脳の出血性侵襲など、年齢性記憶障害(AAMI)、軽度の認識機能障害(MCI)、傷害関連の軽度の認識機能障害(MCI)、脳振盪後症候群、傷害後のストレス障害、アジュバント化学療法、外傷性脳損傷(TBI)、ニューロン死媒介による眼障害、黄斑変性症、加齢黄斑変性、自閉症、たとえば、自閉症スペクトラム障害、アスペルガー症候群、およびレット症候群などを含めたもの、裂離傷害、脊椎損傷、重症筋無力症、ギランバレー症候群、多発性硬化症、糖尿病性ニューロパチー、線維筋痛、脊椎損傷に伴うニューロパチー、統合失調症、双極性障害、精神病、不安またはうつ病などが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「ニューロン」という用語は、動物の神経系の任意の部分に由来する外胚葉胚性起源の細胞を表す。ニューロンは、ニューロフィラメントタンパク質、NeuN(Neuronal Nucleiマーカー)、MAP2、およびクラスIIIチューブリンを含めた、特徴がはっきりしたニューロン特異マーカーを発現する。ニューロンに含まれるのは、例えば、海馬、皮層、中脳ドーパミン作動性、脊髄モーター、感覚、交感、中隔コリン作動性、および小脳のニューロンである。
本明細書で使用する場合、「神経突起成長」または「神経突起活性化」という用語は、現存の神経突起の伸長(例えば、アクソンおよび樹状突起)および新しい神経突起(例えば、アクソンおよび樹状突起)の増殖または成長を指す。神経突起成長または神経突起の活性化は、神経結合を変化させ、これによって、新しいシナプスを確立するか、または現存のシナプスの組織修復を行う結果となる。
本明細書で使用する場合、「ニューロン新生」という用語は、多分化能ニューロン幹細胞としても公知の、未分化のニューロン前駆細胞からの新しい神経細胞の産生を指す。ニューロン新生は、新しいニューロン、アストロサイト、グリア、シュワン細胞、オリゴデンドロサイトおよび/または他の神経性系列を活溌に産生する。多量のニューロン新生は、ヒトの成長の初期に生じるが、その後の人生で、特に、成人脳のある限局した領域において特に継続する。
本明細書で使用する場合、「神経結合」という用語は、生物のニューロン間の接続の数、種類、および質(「シナプス」)を指す。シナプスは、ニューロン間、ニューロンと筋肉の間(「神経筋接合部」)、ならびにニューロンと、内部器官、内分泌腺などを含めた他の生物学的構造体との間に形成される。シナプスは、特定化された構造体であり、ニューロンは、これによって化学的または電気的信号を互いにおよび非ニューロン細胞、筋肉、組織、および器官へと伝達する。神経結合に影響を与える化合物は、新しいシナプスを確立すること(例えば、神経突起成長または神経突起活性化によって)または現存のシナプスを変化させるか、または組織修復することによって、それを行うことができる。シナプスの組織修復とは、特定のシナプスに伝達される信号の品質、強度または種類の変化を指す。
本明細書で使用する場合、「ニューロパシー」という用語は、神経系の運動、感覚、および自律性ニューロンの変化した機能および/または構造を特徴とする障害を指し、神経系の一次病巣または他の機能不全により開始または引き起こされる。末梢性ニューロパシーのパターンには、多発性ニューロパシー、単神経障害、多発性単神経炎および自律性ニューロパシーが含まれる。最も一般的な形態は、(対称性)末梢性の多発性ニューロパシーであり、主に足および脚に影響を与える。神経根症は、脊髄神経根が関与しているが、末梢神経も関与している場合には、神経根神経障害という用語が使用される。ニューロパシーの形態は、原因により、または主要線維の関与の大きさにより、例えば大径線維または小径線維末梢性ニューロパシーなどへとさらに分類することができる。中枢神経障害性疼痛は、脊椎損傷、多発性硬化症、および一部の脳卒中、ならびに線維筋痛において生じる可能性がある。ニューロパシーは、脱力、自律性変化および感覚性変化の異なる組合せと関連していることもある。筋肉の塊または束状化の損失、筋肉のある特定の微細な単収縮もまた見られる。感覚症状は、疼痛を含めた、感覚および「正の」現象の損失を包含する。ニューロパチーは、糖尿病(例えば、糖尿病性ニューロパシー)、線維筋痛、多発性硬化症、および帯状疱疹感染症、ならびに脊椎損傷および他の種類の神経損傷を含めた様々な障害と関連している。
本明細書で使用する場合、「アルツハイマー病」という用語は、進行性記憶欠損、混乱、行動上の問題、自分の身の回りのことができないこと、段階的な肉体的劣化および、最終的には死亡を臨床的特徴とする退行性脳障害を指す。組織学的には、この疾患は、老人斑を特徴とし、老人斑は、主に連合野、大脳辺縁系および基底核に見られる。これらのプラークの主要成分は、アミロイドβペプチド(Aβ)であり、これは、βアミロイド前駆タンパク質(βAPPまたはAPP)の分解産物である。APPは、大きな異所性のN末端ドメイン、膜貫通ドメインおよび小さな原形質のC末端テイルを含有するI型膜貫通型グリコプロテインである。第21染色体上の単一のAPP遺伝子の転写物の選択的スプライシングにより、アミノ酸の数が異なるいくつかのアイソフォームが生じる。Aβは、アルツハイマー病神経病理の中心的役割を担っているようにみえる。この疾患の家系性の形態は、APPおよびそのプレセニリン遺伝子の変異と連結している(Tanziら、1996年、Neurobiol. Dis.、第3巻:159〜168頁、Hardy、1996年、Ann. Med.、第28巻:255〜258頁)。これら遺伝子における疾患関連の変異により、アミロイド斑中に見られる主な形態、Aβの42−アミノ酸形態の産生が増加する結果となる。ミトコンドリアの機能不全もまたアルツハイマー病の重要な要素であると報告されている(Bubberら、Mitochondrial abnormalities in Alzheimer brain: Mechanistic Implications、Ann Neurol.、2005年、第57巻(5)、695〜703頁、Wangら、Insights into amyloid−β−induced mitochondrial dysfunction in Alzheimer disease、Free Radical Biology & Medicine、2007年、第43巻、1569〜1573頁、Swerdlowら、Mitochondria in Alzheimer’s disease、Int. Rev. Neurobiol.、2002年、第53巻、341〜385頁、およびReddyら、Are mitochondria critical in the pathogenesis of Alzheimer’s disease?, Brain Res Rev.、2005年、第49巻(3)、618〜32頁)。ミトコンドリアの機能不全は、ニューロン機能(神経伝達物質合成および分泌を含む)および生存度と因果関係があることが提示されている。したがって、ミトコンドリアを安定させる化合物が、アルツハイマー型患者に対して有利な影響を与えることができる。
本明細書で使用する場合、「ハンチントン病」という用語は、例えば不随意運動、認知機能障害または認知機能の損失および広い範囲の行動障害などの症状を臨床的特徴とする致命的な神経学的障害を指す。ハンチントン病に伴う一般的運動症状には、舞踏病(不随意のもがきおよびれん縮)、不器用さ、および歩行能力、会話(例えば、不明りょうな発語を示す)および飲み込みの進行性損失が含まれる。ハンチントン病の他の症状として、例えば、知性的スピード、注意および短期記憶の損失などの認知症状、ならびに/または人格の変化、うつ病、非理性的、感情的噴出および感情鈍麻の範囲にも及び得る行動上の症状を挙げることができる。臨床症状は通常、30歳代または40歳代に現れる。ハンチントン病は、壊滅的で、遅延性の疾病であることが多く、症状の開始から約10〜20年後に通常死に至る。ハンチントン病は、ミュータントハンチンチンタンパク質と呼ばれる異常なタンパク質をコードする変異または異常な遺伝子を介して遺伝し、この変異したハンチンチンタンパク質は、脳の多くの異なる領域でニューロン変性を生成する。この変性は、協調動作を含めた多くの重要な機能を制御する脳の深い部分の構造である基底核に位置するニューロン、および思考、認知および記憶を制御する脳の外側表面または皮質上のニューロンに集中している。
「筋萎縮性側索硬化症」または「ALS」は、上部運動ニューロン(脳の運動ニューロン)および/または下位運動ニューロン(脊髄の運動ニューロン)に影響を与え、運動ニューロン死を生じる進行性の神経変性疾患を意味するために本明細書中で使用されている。本明細書で使用する場合、「ALS」という用語は、当技術分野で公知のALSの分類のすべてを含み、これには、古典的ALS(通常下部および上部の運動ニューロンの両方に影響を与える)、原発性側索硬化症(PLS、通常上部運動ニューロンのみに影響を与える)、進行性球麻痺(PBPまたは球麻痺型、通常は、飲み込み、咀嚼および会話が困難になることから始まるALSの1つの型)、進行性筋萎縮(PMA、通常は、下位運動ニューロンのみに影響を与える)および家系性ALS(ALSの遺伝子バージョン)が含まれるが、これらだけに限らない。
「パーキンソン病」という用語は、本明細書で使用する場合、個体が、パーキンソン病に伴う1つまたは複数の症状、例えば制限なしで、以下の症状:静止時振戦、歯車様固縮、動作緩慢、姿勢反射機能障害、1ドーパ処置に良い反応を示す症状、顕著な動眼神経麻痺がない、小脳または錐体路兆候、筋萎縮、統合運動障害および/または失語症のうちの1つまたは複数を経験する任意の病状を指す。特定の実施形態では、本発明は、ドーパミン作動性機能不全に関連した障害の処置に利用される。特定の実施形態では、パーキンソン病を患った個体は、パーキンソン病に関連しているシヌクレイン、パーキンまたはNURR1核酸に変異または多形性を有する。一実施形態では、パーキンソン病を患った個体は、核酸の発現に欠陥または低下があるか、またはドーパミンニューロンの発現および/または生存を調節している核酸に変異がある。
本明細書で使用する場合、「イヌの認知機能障害症候群」または「CCDS」という用語は、病気に罹ったイヌの、正常に機能するための能力に影響を与える多発性認識機能障害を特徴とする精神的機能の年齢関連性の劣化を指す。CCDSに伴う認知能力の低下は、例えば腫瘍、感染症、感覚の機能障害、または器官不全などの一般的病状に完全に起因することはできない。イヌなどのイヌ科の動物のCCDSの診断は、一般的に、徹底的な行動歴および病歴、ならびに他の疾患プロセスと無関係なCCDSの臨床症状の存在に基づく除外の診断である。年齢関連性の行動の変化を所有者が観察することは、年老いた飼いイヌに起こり得るCCDSの開始を検出するために使用される実際的な手段である。いくつかの実験室で認知された作業課題の使用を、CCDSの診断に役立てることができる一方、血算、化学検査および尿検査を使用することによって、CCDSの臨床症状の模倣である可能性のある他の基礎疾患を除外することができる。CCDSの症状には、飼いイヌでは、失見当識および/または混乱、家族との相互作用および/または挨拶行動の減少または変化、睡眠覚醒サイクルの変化、活動レベルの低下、およびしつけの忘失、または頻繁な、不適当な排泄により明らかになる記憶損失が含まれる。CCDSを患ったイヌは、以下の臨床上または行動上の症状:食欲減退、周囲の認識の低下、馴染みの場所、人々または他の動物を認識する能力の低下、聴力低下、階段を上り下りする能力の低下、単独でいることに対する忍耐の低下、強迫性挙動もしくは反復行動または嗜癖の発現、旋回、振戦または振盪、失見当識、活動レベルの低下、異常な睡眠覚醒のサイクル、しつけの忘失、家族への反応の減少または変化、および挨拶行動の低下または変化のうちの1つまたは複数を示すことがある。CCDSは、疾患に罹ったイヌの健康および快適な暮らしに劇的に影響を与える可能性がある。さらに、CCDSに罹ったペットから与えられる仲間付き合いは、疾患の重症度が増加し、その症状がより重篤になればなるほど、得られるものが少なくなる可能性がある。
本明細書で使用する場合、「年齢性記憶障害」または「AAMI」という用語は、老化プロセスおよび進行性の変性認知症を7つの主要な段階に分化している包括的劣化スケール(GDS)(Reisberg、ら(1982年)Am. J. Psychiatry、第139巻:1136〜1139頁)のGDSの段階2と特定することができる状態を指す。GDSの段階1は、任意の年齢の個体が、認識機能障害の主観的な訴えも、機能障害の客観的証拠のどちらもない状態である。これらのGDSの段階1の個体は、正常と考えられる。GDSの第2段階は、一般的に、記憶および認知機能障害、例えば、5または10年前のようによく名前を思い出せない、または5または10年前のようにものを置いた場所をよく思い出せないなどの症状を訴える高齢者に適用される。これら主観的愁訴は、他の正常な高齢者においては非常に一般的のように見える。AAMIとは、GDSの段階2の人間を指し、この人間は、正常で、主観的な愁訴のない高齢者、すなわちGDSの段階1とは神経生理学的に異なる可能性がある。例えば、AAMI対象は、GDSの段階1の高齢者よりも、コンピュータ解析したEEG上でより多くの電気生理学的減速を有することが判明した(Prichep、John、Ferris、Reisbergら、(1994年)Neurobiol Aging、第15巻:85〜90頁)。
本明細書で使用する場合、「軽度の認識機能障害」または「MCI」という用語は、正常な年齢関連性の低下に特有の認知機能の劣化よりも明白な認知機能の劣化を特徴とする認知障害の一種類を指す。その結果、MCIに罹った初老または老齢の患者は、複雑な毎日の仕事および学習を行う上で、通常の困難を超える困難を有するが、アルツハイマー病、または最終的には認知症となる他の同様の神経変性障害に罹っている患者の典型である、正常な社会的、日常的、および/または専門的機能を実施する能力に欠けるわけではない。MCIは、他の機能障害でも、認知、記憶、および機能におけるかすかな、臨床的に明らかな欠陥を特徴とするが、これらは、アルツハイマー病または他の認知症の診断に対する基準を満たすのに十分な程度ではない。MCIはまた、ある特定の種類の傷害、例えば神経損傷(すなわち、脳振盪後症候群を含めた戦傷など)、神経毒性のある処置(すなわち、「ケモブレイン」を生じるアジュバント化学療法など)、肉体的傷害または他の神経変性から生じる組織損傷などから生じる本明細書中で認識機能障害と定義される傷害関連のMCIも包含し、これは、脳卒中、虚血、出血性侵襲、鈍的外傷などから生じる軽度の認識機能障害とは別の異なるものである。
本明細書で使用する場合、「外傷性脳損傷」または「TBI」という用語は、急性外傷、例えば殴打または衝撃または穿通性頭部外傷などにより引き起こされる脳傷害を指し、これは、機能を乱し、または脳を損傷する。TBIの症状は、軽度、中等度から重度までの範囲に及び、多くの認知(言語およびコミュニケーション、情報処理、記憶、および知覚的スキルの欠損)、肉体的(歩行運動、バランス、協調、微細な運動スキル、強さ、および持久力)、および心理的スキルに著しく影響し得る。
「ニューロン死で媒介された眼疾患」とは、ニューロン死に全体的または部分的に関係づけられた眼疾患を意図する。この疾患は、光受容体の死を含み得る。この疾患は、レチナール細胞死を含み得る。この疾患は、アポトーシスによる眼神経の死を含み得る。特定のニューロン死で媒介された眼疾患として、黄斑変性症、緑内障、網膜色素変性症、先天性定常夜盲症(小口病)、小児期開始の重篤なレチナールジストロフィー、レーバー先天黒内障、バルデー・ビードル症候群、アッシャー症候群、視神経症からの失明、レーバー遺伝性視神経萎縮症、色盲およびHansen−Larson−Berg症候群が挙げられるが、これらに限らない。
本明細書で使用する場合、「黄斑変性症」という用語は、当技術分野で公知のすべての形態および分類の黄斑変性症を含み、これらには、ブルッフ膜、脈絡膜、神経網膜および/またはその網膜色素上皮の異常に伴う中心視の進行性の損失を特徴とする疾患が含まれるが、これらだけに限らない。したがってこの用語は、加齢黄斑変性(ARMD)ならびに10歳未満で場合によっては検出できる、より稀な、早期開始のジストロフィーなどの障害を包含する。他の黄斑症としては、ノースカロライナ黄斑ジストロフィー、ソースビー黄斑変性症、シュタルガルト病、パターンジストロフィー、ベスト病、およびマラッティアレベンティネースが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「自閉症」という用語は、対人相互作用およびコミュニケーションを損ない、通常は乳児期または初期の小児期の間に現れる限定された反復行動を引き起こす脳発現障害を指す。認知および行動の欠陥は、部分的には、変化した神経結合性から生じると考えられている。自閉症は、時には「自閉症スペクトラム障害」と呼ばれる関連障害ならびにアスペルガー症候群およびレット症候群を包含する。
本明細書で使用する場合、「神経傷害」または「神経損傷」という用語は、神経への肉体的損傷、例えば裂離傷害(すなわち、神経(複数可)が、裂傷または引き裂かれている場合)または脊椎損傷(すなわち、感覚および脳との間の運動信号を保有する白質または有髄線維路の損傷)などを指す。脊椎損傷は、多くの原因から起こり得るが、これらには、肉体的外傷(すなわち、自動車事故、スポーツでの負傷など)、脊柱に影響を及ぼす腫瘍、発達障害、例えば脊椎披裂などが含まれる。
本明細書で使用する場合、「重症筋無力症」または「MG」という用語は、骨格筋の神経筋接合部でのアセチルコリン受容体の免疫媒介された損失により引き起こされる非認知の神経筋障害を指す。臨床的に、MGは通常、最初は、約3分の2の患者において、最も一般的に外眼性の筋肉に時々起こる筋力低下として現れる。これら最初の症状は、最終的には悪化して、眼瞼下垂(下垂)および/または複視(二重視)を引き起こし、多くの場合、これが原因で患者が処置を求めることになる。最終的に多くの患者は、毎週、毎日、またはさらにより頻繁に変動し得る全般的な筋力低下を発現する。全身性のMGは、表情、咀嚼、会話、飲み込み、および呼吸を制御する筋肉に影響を与えることが多く、最近になって処置が進歩する前は、呼吸不全が最も一般的死因であった。
本明細書で使用する場合、「ギランバレー症候群」という用語は、身体の免疫系が末梢神経系部分を攻撃する非認知障害を指す。この障害の第1の症状として、脚における異なる度合の衰弱または刺痛感覚が挙げられる。多くの場合、この衰弱および知覚異常は、腕および身体上部へと広がる。これらの症状は、ある特定の筋肉がまったく使用できなくなるまで、強度を増す可能性があり、重篤な場合、患者は、ほとんど完全に麻痺している。これらの場合、障害は生命にかかわり、つまり潜在的に呼吸、時には、血圧または心拍を妨害し、医学的な緊急事態と考えられる。しかしほとんどの患者は、ギランバレー症候群の一番重症例からでも回復する。ただし、継続して、ある程度衰弱している者もある。
本明細書で使用する場合、「多発性硬化症」または「MS」という用語は、免疫系が中枢神経系(CNS)を攻撃して、ニューロンの脱髄をもたらす自己免疫性状態を指す。これは、多数の症状を引き起こす可能性があり、これらの多くが、非認知であり、肉体的能力障害へと進行することが多い。MSは、白質として公知の脳および脊髄の部位に影響を与える。白質細胞は、その内部でプロセシングが行われる灰白質部位と、身体の残りの部分との間の信号を伝達する。より具体的には、MSは、脂肪層の生成および維持に関与しているオリゴデンドロサイトを破壊し、この脂肪層は、ミエリン鞘として公知であり、電気的信号を伝達するニューロンを補助する。MSにより、ミエリンは薄くなるか、または完全に損失し、それほど頻繁ではないが、ニューロンの拡張部分またはアクソンを切る(切断)結果となる。ミエリンが損失した場合、ニューロンは、電気的信号を効果的に伝導することがもはやできなくなる。任意の神経学的症状の大部分は、この疾患を伴う可能性がある。MSには、いくつかの型があるが、新しい症状は、分散した発病が起こる(再発型)か、または時間と共にゆっくりと蓄積する(進行性型)かのいずれかにより起こる。大部分の人々は、最初に再発性−寛解性MSと診断されるが、数年後第二次進行性MS(SPMS)を発現する。発病と発病の間には、症状は、完全に消えることもあるが、永久的な神経学的問題は、特に疾患が進行するにつれ、持続することが多い。
本明細書で使用する場合、「統合失調症」という用語は、1つまたは複数の陽性症状(例えば、妄想および幻覚)および/または陰性症状(例えば、鈍化した感情および無関心)および/または混乱症状(例えば、混乱した思考および言語または混乱した認知および行動)を特徴とする慢性的精神疾患を指す。本明細書で使用する場合、統合失調症は、当技術分野で公知のすべての統合失調症の形態および分類が含まれるが、例として、緊張型、破瓜型、混乱型、妄想型、残存型または未分化型の統合失調症および欠乏症候群および/またはAmerican Psychiatric Association: Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders、第4版、Washington D.C.、2000年またはInternational Statistical Classification of Diseases and Related Health Problemsに記載のもの、または他の当業者の公知のものが挙げられるが、これらだけに限らない。
「統合失調症に伴う認識機能障害」または「CIAS」には、注意、作業記憶、言語学習、および問題解決における神経心理学的欠損が含まれる。これら欠損は、機能的状態(例えば、社会的行動、職務遂行能力、および日常生活の活動)における機能障害に連結していると考えられている。
本明細書で使用する場合「老化防御活性」または「老化防御活性体」とは、老化を遅らせ、および/または寿命を延ばし、および/または生命を脅かすわけではないが、老化プロセスに伴い、高齢者らにとっては典型的な病状または状態の量および/または強さの程度を低下させることを介して、生活の質を向上もしくは改善する生物活性を意味する。生命を脅かすわけではないが、老化プロセスに伴う病状または状態として、失明(白内障)、皮膚の毛が生えている外皮の悪化(脱毛症)、および筋肉および/または脂肪細胞の死による、年齢に伴う体重減が挙げられる。
本明細書で使用する場合、注意欠陥多動性障害(ADHD)は、学童期の子供達に存在する最も一般的な小児神経精神医学的状態で、この集団の約5〜8%に影響を及ぼしている。ADHDとは、小児期において最初に現れ、多動性、衝動性、および/または不注意を特徴とする慢性的な障害を指す。ADHDは、同じ発育レベルまたは段階にある個体に観察されるものよりいっそう極度な不注意および/または衝動性−多動性の持続性パターンを特徴とする。家族および双子の調査から、ADHDは、相当な遺伝要素があるという重要な証拠が存在する。この障害は、環境および遺伝因子の相互作用が原因であると考えられている。ADHDは、すべての公知である種類のADHDを含む。例えば、Diagnostic & Statistical Manual for Mental Disorders (DSM−IV)では、3つのサブタイプのADHDが特定されている:(1)ADHD混合型、これは、不注意および多動性−衝動性の両症状を特徴とする、2.ADHD主に不注意型、これは、多動性−衝動性の症状ではなく、不注意を特徴とする、および3.ADHD主に多動性−衝撃性型、これは、不注意の症状ではなく、多動性−衝動性を特徴とする。
本明細書で使用する場合、注意欠陥障害(ADD)は、結果として、行動を制御できなくなり、個体の社会的、学問的、または職業性機能および発展を損なう可能性のある、注意散漫および衝動性を特徴とする、神経性刺激を処理する上での障害を指す。ADDは、行動の観察、診断インタビューの技術を含む公知の方法で診断することができる。
本明細書で使用する場合、「アレルギー性疾患」は、肥満細胞および塩基好性の過剰な活性化ならびにIgEイムノグロブリンの産生を特徴とする免疫系の障害を指し、その結果、極度な炎症反応が生成される。これは、アレルゲンとして公知の環境物質に対して過敏症の形態を表し、後天性疾患である。通常のアレルギー反応として、湿疹、じんま疹、枯草熱、喘息、食物アレルギー、ならびに昆虫、例えばスズメバチおよびハナバチなどの毒液の刺痛に対する反応が挙げられる。アレルギー反応は、ヒスタミンの過剰な放出を伴い、したがって、抗ヒスタミン剤を用いて処置することができる。
本明細書で使用する場合、「併用療法」は、2つ以上の異なる化合物を含む処置を意味する。したがって、一態様では、本明細書中で詳述されている化合物と、別の化合物とを含む併用療法が提供される。一部の変形では、併用療法は、1つまたは複数の薬学的に許容される担体または添加剤、非薬学的活性化合物、および/または不活性物質を場合によって含む。様々な実施形態では、併用療法を用いた処置は、本発明の単一の化合物の単独での投与と比較して、相加的またはさらに相乗的(例えば、相加的を超える)結果を生じ得る。一部の実施形態では、個別の処置に一般的に使用される量と比較して、より低量の各化合物を併用療法の一部として使用する。個々の化合物のいずれかを単独で用いる場合よりも、同じまたはそれ以上の処置利益が併用療法を用いて達成されることが好ましい。一部の実施形態では、個々の化合物または処置に対して一般的に使用される量より少量(例えば、より低い用量またはより少ない回数の投薬計画)の化合物を用いて、同じまたはそれ以上処置利益が併用療法で達成される。好ましくは、少量の化合物の使用は、化合物に伴う1つまたは複数の副作用の数、重症度、頻度、および/または持続時間を減少させる結果となる。
本明細書で使用する場合、「有効量」という用語は、その効力および毒性のパラメータと組み合わせて、ならびに実施する専門医の知識に基づき、所与の処置形態で有効であるべき本発明の化合物のそのような量を意図する。当技術分野で理解されているように、有効量は、1回または複数回の投与分であってよく、すなわち、所望の処置終了点に到達するために、単回投与または複数回投与が必要であってよい。有効量は、1つまたは複数の処置薬を投与するという状況で考えてもよいし、1つまたは複数の他の薬剤と一緒に、所望のまたは有利な結果が達成し得るまたは達成される場合、単一薬剤が有効量で与えられると考えてもよい。共投与される任意の化合物の適切な用量は、化合物の組み合わせによる作用(例えば、相加的または相乗的な効果)により、場合によって削減することができる。
本明細書で使用する場合、「単位剤形」は、単位用量として適切な、物理的に分散した単位を指し、各単位は、必要な薬学的担体と一緒に、所望の処置効果が得られるように計算された、有効成分の所定の含量を含有する。単位剤形は、単一または併用療法を含有し得る。
本明細書で使用する場合、「徐放」という用語は、薬剤の放出が即時ではない薬剤含有製剤またはその画分を指し、「徐放」製剤を用いた場合、投与することにより、薬剤は、吸収プールへの即時放出されない結果となる。この用語は、より長い時間にわたり薬剤化合物を徐々に放出することを目的とするデポー製剤を包含する。徐放製剤は、多種多様なドラッグデリバリーシステムを含むことができ、一般的に、薬剤化合物、ポリマーまたは所望の放出特徴を有する他の化合物(例えば、pH依存性または非pH依存性溶解度、異なる程度の水溶性など)を担体に混合するステップと、所望の送達経路に応じて混合物を処方するステップと(例えば、コーティングカプセル剤、移植可能な貯蔵所、生分解性カプセル剤を含有する注射用溶液剤など)を含む。
本明細書で使用する場合、「薬学的に許容される」または「薬理学的に許容される」とは、生物学上または他の点で望ましくない物質、例えば、任意の重大な望ましくない生物学的作用を引き起こすことなく、またはそれが含有されている組成物の他方の成分のいずれかと有害に相互作用することなしに、患者に投与される医薬組成物へと取り込むことができる物質を意味する。薬学的に許容される担体または添加剤は、中毒学的試験および製造試験の必要標準を満たすこと、ならびに/または米国食物医薬品局で作成されているInactive Ingredient Guideに含まれていることが好ましい。
「薬学的に許容される塩」とは、遊離(非塩)化合物の生物活性のうちの少なくとも一部を保持し、個体に薬剤または製薬として投与できるような塩である。薬学的に許容される塩は、イオン相互作用であり、共有結合ではないことを意図する。よって、N−オキシドは、塩と考えられない。このような塩として挙げられるのは、例えば:(1)無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などと共に形成される酸付加塩、または有機酸、例えば酢酸、シュウ酸、プロピオン酸、コハク酸、マレイン酸、酒石酸などと共に形成される酸付加塩、(2)親化合物に存在する酸性プロトンが、金属イオン、例えば、アルカリ金属イオン、アルカリの土イオン、もしくはアルミニウムイオンなどで置き換えられているか、または有機塩基と共に配位結合するかのいずれかである場合に形成される塩である。許容可能な有機塩基として、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどが挙げられる。許容可能な無機塩基として、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウムなどが挙げられる。薬学的に許容される塩のさらなる例として、Bergeら、Pharmaceutical Salts、J. Pharm. Sci.、1977年1月、第66巻(1):1〜19頁に列挙されているものが挙げられる。薬学的に許容される塩は、製造工程においてインサイチュで調製することができるか、またはそれぞれ適切な有機または無機の塩基または酸と共に形成される、遊離酸または遊離塩基の形態での精製された本発明化合物を別々に反応させ、こうして形成された塩をその後の精製の間に単離させることによって調製することができる。薬学的に許容される塩の言及には、その溶媒付加形態またはその結晶形、特に溶媒和物または多形体が含まれることを理解されたい。溶媒和物は、化学量論的または非化学量論的な量のいずれかの量の溶媒を含有し、結晶化過程の間に形成されることが多い。水和物は、溶媒が水の場合形成され、アルコラートは、溶媒がアルコールの場合形成される。多形体には、化合物の同じ元素の組成の異なる結晶充填配列が含まれる。多形体は通常、異なるエックス線回折パターン、赤外スペクトル、融点、密度、硬さ、結晶形状、光学的および電気的特性、安定性、および溶解性を有する。様々な要素、例えば、再結晶溶媒、結晶化速度、および保存温度などが原因で、単一の結晶形が優位を占める。
「添加剤」という用語は、本明細書で使用する場合、薬剤または製薬、例えば、本発明の化合物を有効成分として含有する錠剤などの製造に使用し得る不活性(inert)または不活性(inactive)な物質を意味する。添加剤という用語には様々な物質が包含されていてもよく、これには、制限なしで、結合剤、崩壊剤、コーティング剤、加圧/封入補助剤、クリームまたはローション、滑沢剤、非経口投与用溶液、咀嚼錠用材料、甘味剤または風味剤、懸濁剤/ゲル剤、または湿式造粒剤として使用される任意の物質などが挙げられる。結合剤としては、例えば、カルボマー、ポビドン、キサンタンガムなどが挙げられ、コーティング剤としては、例えば、酢酸フタル酸セルロース、エチルセルロース、ジェランガム、マルトデキストリン、腸溶コーティングなどが挙げられ、加圧/封入補助剤としては、例えば、炭酸カルシウム、ブドウ糖,フルクトースdc(dc=「直接圧縮性」)、ハチミツdc、ラクトース(無水物または一水和物、場合によってアスパルテーム、セルロース、または微結晶性のセルロースと組み合わせる)、デンプンdc、スクロースなどが挙げられ、崩壊剤としては、例えば、クロスカルメロースナトリウム、ジェランガム、デンプングリコール酸ナトリウム、などが挙げられ、クリームまたはローションとしては、例えば、マルトデキストリン、カラゲナンなどが挙げられ、滑沢剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、フマル酸ステアリルナトリウムなどが挙げられ、咀嚼錠用材料としては、例えば、ブドウ糖、フルクトースdc、ラクトース(一水和物、場合によってアスパルテームまたはセルロースと組み合わせる)などが挙げられ、懸濁剤/ゲル化剤として、例えば、カラゲナン、デンプングリコール酸ナトリウム、キサンタンガムなどが挙げられ、甘味剤として、例えば、アスパルテーム、ブドウ糖、フルクトースdc、ソルビトール、スクロースdcなどが挙げられ、湿式造粒剤として、例えば、炭酸カルシウム、マルトデキストリン、微結晶性セルロースなどが挙げられる。
「アルキル」は、飽和した直鎖状、分枝、または環状の一価の炭化水素構造体およびこれらの組合せを指し、および含む。特定のアルキル基は、1から20個の炭素原子(「C〜C20アルキル」)を有する基である。より特定のアルキル基は、1から8個の炭素原子(「C〜Cアルキル」)を有するものである。特定の数の炭素を有するアルキル残基の名称が挙げられた場合、その数の炭素を有するすべての幾何異性体を、包含し、記載することを意図しているので、例えば、「ブチル」は、n−ブチル、sec−ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチルおよびシクロブチルを含むことを意図し、「プロピル」は、n−プロピル、イソ−プロピルおよびシクロプロピルを含むことを意図する。この用語は、例えばメチル、t−ブチル、n−ヘプチル、オクチル、シクロヘキシルメチル、シクロプロピルなどの基により例示される。シクロアルキルは、アルキルのサブセットであり、シクロヘキシルのように1つの環からなることができるか、またはアダマンチルなどのように複数の環からなることができる。1つを超える環を含むシクロアルキルは、縮合しているか、スピロまたは架橋されているか、またはこれらの組合せであってよい。好ましいシクロアルキルは、3から13個の環状炭素原子を有する、飽和した環状の炭化水素である。より好ましいシクロアルキルは、3から8個の環状炭素原子を有する、飽和した環状の炭化水素である(「C〜Cシクロアルキル」)。シクロアルキル基の例として、アダマンチル、デカヒドロナフタレニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどが挙げられる。
「アルキレン」は、アルキルと同じであるが、二価性を有する残基を指す。アルキレンの例として、メチレン(−CH−)、エチレン(−CHCH−)、プロピレン(−CHCHCH−)、ブチレン(−CHCHCHCH−)などが挙げられる。
「アルケニル」は、少なくとも1つのオレフィン不飽和部位を有する不飽和の炭化水素基(すなわち、式C=Cの少なくとも1つの部分を有する)を指し、好ましくは2から10個の炭素原子、より好ましくは2から8個の炭素原子を有する。アルケニルの例として、これらに限らないが、−CH−CH=CH−CHおよび−CH−CH−シクロヘキセニルが挙げられるが、ここで、後者の例のエチル基は、環上の任意の利用可能な位置でシクロヘキセニル部分に結合することができる。シクロアルケニルは、アルケニルのサブセットであり、シクロヘキシルのように1つの環からなることができるか、または、ノルボルネニルのように複数の環からなることができる。より好ましいシクロアルケニルは、3から8個の環状炭素原子を有する不飽和の環状炭化水素(「C〜Cシクロアルケニル」)である。シクロアルケニル基の例として、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニルなどが挙げられる。
「アルキニル」は、好ましくは2から10個の炭素原子を有し、より好ましくは2から8個の炭素原子を有するなど、少なくとも1つのアセチレン性不飽和部位(すなわち、式C=Cの少なくとも1つの部分を有する)を有する不飽和の炭化水素基を指す。
「置換されたアルキル」は、これらだけに限らないが、例えばアルコキシ、置換されたアルコキシ、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、アシルアミノ、置換もしくは非置換のアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールオキシ、置換されたアリールオキシ、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアラルキル、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、オキソ、カルボニルアルキレンアルコキシなどの置換基を含めた、1から5つの置換基を有するアルキル基を指す。
「置換されたアルケニル」は、これだけに限らないが、例えばアルコキシ、置換されたアルコキシ、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、アシルアミノ、置換もしくは非置換のアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールオキシ、置換されたアリールオキシ、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアラルキル、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、オキソ、カルボニルアルキレンアルコキシなどの置換基を含めた、1から5つの置換基を有するアルケニル基を指す。
「置換されたアルキニル」は、これだけに限らないが、例えばアルコキシ、置換されたアルコキシ、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、アシルアミノ、置換もしくは非置換のアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールオキシ、置換されたアリールオキシ、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアラルキル、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、オキソ、カルボニルアルキレンアルコキシなどの基を含めた、1から5つの置換基を有するアルキニル基を指す。
「アシル」は、H−C(O)−、アルキル−C(O)−、置換されたアルキル−C(O)−、アルケニル−C(O)−、置換されたアルケニル−C(O)−、シクロアルキル−C(O)−、置換されたシクロアルキル−C(O)−、アルキニル−C(O)−、置換されたアルキニル−C(O)−、アリール−C(O)−、置換されたアリール−C(O)−、ヘテロアリール−C(O)−、置換されたヘテロアリール−C(O)−、複素環の−C(O)−、および置換された複素環の−C(O)−の基を指し、ここでアルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、複素環および置換された複素環は、本明細書中で定義された通りである。
「アシルオキシ」は、H−C(O)O−、アルキル−C(O)O−、置換されたアルキル−C(O)O−、アルケニル−C(O)O−、置換されたアルケニル−C(O)O−、アルキニル−C(O)O−、置換されたアルキニル−C(O)O−、シクロアルキル−C(O)O−、置換されたシクロアルキル−C(O)O−、アリール−C(O)O−、置換されたアリール−C(O)O−、ヘテロアリール−C(O)O−、置換されたヘテロアリール−C(O)O−、複素環の−C(O)O−、および置換された複素環の−C(O)O−の基を指し、ここでアルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、複素環および置換された複素環は、本明細書中で定義された通りである。
「複素環」、「複素環の」、または「ヘテロシクリル」は、単一の環または複数の縮合環を有し、1から10個の環状炭素原子および1から4個の環状ヘテロ原子、例えば窒素、硫黄または酸素などを有する、飽和または不飽和の非芳香族基を指す。1つを超える環を含む複素環は、縮合、スピロまたは架橋されているか、またはこれらの任意の組合せであってよい。縮合環系では、1つまたは複数の環は、アリールまたはヘテロアリールであってよい。少なくとも1つの環が芳香族である、1つを超える環を有する複素環は、非芳香環の位置または芳香環の位置のいずれかで親構造に結合していてもよい。一変形では、そのうちの少なくとも1つの環が芳香族である、1つを超える環を有する複素環は、非芳香環の位置で、親構造と結合している。
「置換された複素環」または「置換されたヘテロシクリル」は、これらだけに限らないが、例えば、アルコキシ、置換されたアルコキシ、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、アシルアミノ、置換もしくは非置換のアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールオキシ、置換されたアリールオキシ、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアラルキル、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、オキソ、カルボニルアルキレンアルコキシなどの置換基を含めた、1から3つの置換基で置換された複素環基を指す。一変形では、置換された複素環は、追加の環で置換された複素環であり、この追加の環は、芳香族または非芳香族であってよい。
「アリール」または「Ar」は、単一の環(例えば、フェニル)または複数の縮合環(例えば、ナフチルまたはアントリル)を有する不飽和の芳香族炭素環基を指し、この縮合環は、芳香族であってもなくてもよい。一変形では、アリール基は、6から14個の環状炭素原子を含有する。少なくとも1つの環が非芳香族である、1つを超える環を有するアリール基は、芳香環の位置または非芳香環の位置のいずれかの位置で親構造に結合していてもよい。一変形では、少なくとも1つの環が非芳香族である、1つを超える環を有するアリール基は、芳香環の位置で親構造に結合している。
「ヘテロアリール」または「HetAr」は、1から10個の環状炭素原子および少なくとも1個の環状ヘテロ原子、例えばこれに限らないが、窒素、酸素および硫黄などのヘテロ原子を含めたものを有する、不飽和の芳香族炭素環基を指す。ヘテロアリール基は、単一の環(例えば、ピリジル、フリル)または複数の縮合環(例えば、インドリジニル、ベンゾチエニル)を有していてもよく、この縮合環は、芳香族であってもなくてもよい。少なくとも1つの環が非芳香族である、1つを超える環を有するヘテロアリール基は、芳香環の位置または非芳香環の位置のいずれかの位置で親構造に結合していてもよい。一変形では、少なくとも1つの環が非芳香族である、1つを超える環を有するヘテロアリール基は、芳香環の位置で親構造に結合している。
「置換されたアリール」は、これだけに限らないが、例えば、アルコキシ、置換されたアルコキシ、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、アシルアミノ、置換もしくは非置換のアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールオキシ、置換されたアリールオキシ、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアラルキル、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、オキソ、カルボニルアルキレンアルコキシなどの基を含めた、1から5個の置換基を有するアリール基を指す。
「置換されたヘテロアリール」は、これだけに限らないが、例えば、アルコキシ、置換されたアルコキシ、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、アシルアミノ、置換もしくは非置換のアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、アリールオキシ、置換されたアリールオキシ、シアノ、ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換のアルキル、置換もしくは非置換のアルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアラルキル、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、オキソ、カルボニルアルキレンアルコキシなどの基を含めた、1から5個の置換基を有するヘテロアリール基を指す。
「アラルキル」は、アリール部分が、アルキル残基に結合していて、アラルキル基が、アリールまたはアルキル残基のいずれかの位置で親構造に結合していてもよい残基を指す。好ましくは、アラルキルは、アルキル部分を介して親構造に結合している。一変形では、アラルキルは、少なくとも1つのシクロアルキル部分が、少なくとも1つのアリール部分に縮合している縮合環系である。「置換されたアラルキル」は、アリール部分が、置換されたアルキル残基に結合していて、アラルキル基が、アリールまたはそのアルキル残基のいずれかの位置で親構造に結合していてもよい残基を指す。アラルキルが、アルキル部分を介して親構造に結合している場合、これを「アルカリル」と呼ぶこともできる。より特定のアルカリル基は、アルキル部分内で1から3個の炭素原子を有するものである(「C〜Cアルカリル」)。
「アルコキシ」は、アルキル−O−基を指し、これらを例として挙げれば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソ−プロポキシ、n−ブトキシ、tert−ブトキシ、sec−ブトキシ、n−ペントキシ、n−ヘキソキシ、1,2−ジメチルブトキシなどである。同様に、アルケニルオキシは、「アルケニル−O−」基を指し、アルキニルオキシは、「アルキニル−O−」基を指す。「置換されたアルコキシ」は、アルキル−Oで置換された基を指す。
「非置換のアミノ」は、−NHの基を指す。
「置換されたアミノ」は、−NR基を指し、ここで、(a)各RおよびR基は、独立して、H、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、複素環、置換された複素環からなる群から選択されるが、ただし、RおよびR基は、両方ともHではない、または(b)RおよびRは、窒素原子と一緒に結合することによって、複素環または置換された複素環式環を形成する、のいずれかである。
「アシルアミノ」は、−C(O)NR基を指し、ここで、RおよびRは、独立して、H、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、複素環の、置換された複素環からなる群から選択されるか、またはRおよびR基は、窒素原子と一緒に結合することによって、複素環または置換された複素環式環を形成する。
「アミノアシル」は、−NRC(O)R基を指し、ここで、各RおよびR基は、独立して、H、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル,置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、複素環または置換された複素環からなる群から選択される。好ましくは、Rは、Hまたはアルキルである。
「アミノスルホニル」は、−NRSO−アルキル、−NRSO置換アルキル、−NRSO−アルケニル、−NRSO−置換アルケニル、−NRSO−アルキニル、−NRSO−置換アルキニル、−NRSO−シクロアルキル、−NRSO−置換シクロアルキル、−NRSO−アリール、−NRSO−置換アリール、−NRSO−ヘテロアリール、−NRSO−置換ヘテロアリール、−NRSO−複素環、および−NRSO−置換複素環の基を指し、ここでRは、Hまたはアルキルであり、ここで、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、複素環および置換された複素環は、本明細書中で定義された通りである。
「スルホニルアミノ」は、−SONH、−SONR−アルキル、−SONR−置換アルキル、−SONR−アルケニル、−SONR−置換アルケニル、−SONR−アルキニル、−SONR−置換アルキニル、−SONR−アリール、−SONR−置換アリール、−SONR−ヘテロアリール、−SONR−置換されたヘテロアリール、−SONR−複素環、および−SONR−置換複素環の基を指し、Rは、Hまたはアルキル、または−SONRであり、ここで、2つのR基は、一緒になって、およびこれらが結合している窒素原子と共に、複素環または置換された複素環式環を形成する。
「スルホニル」は、−SO−アルキル、−SO−置換アルキル、−SO−アルケニル、−SO−置換アルケニル、−SO−アルキニル、−SO−置換アルキニル、−SO−アリール、−SO−置換されたアリール、−SO−ヘテロアリール、−SO−置換ヘテロアリール、−SO−複素環、および−SO−置換複素環の基を指す。
「アミノカルボニルアルコキシ」は、−NRC(O)OR基を指し、各RおよびR基は、H、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、複素環、および置換されたヘテロシクリルからなる群から独立して選択される。
「カルボニルアルキレンアルコキシ」は、−C(=O)−(CH2)−OR基を指し、ここで、Rは、置換もしくは非置換のアルキルであり、nは1から100の整数、より好ましくは、nは1から10または1から5の整数である。
「ハロ」または「ハロゲン」は、原子番号9から85を有する第17族の元素を指す。好ましいハロ基として、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素の基が挙げられる。残基が1つを超えるハロゲンで置換されている場合、これは、結合しているハロゲン部分の数に相当する接頭辞を用いて呼ぶことができ、例えば、ジハロアリール、ジハロアルキル、トリハロアリールなどは、2つ(「ジ」)または3つ(「トリ」)のハロ基で置換されたアリールおよびアルキルを指すが、これらは、必ずしも同じハロゲンでなくてもよく、したがって4−クロロ−3−フルオロフェニルは、ジハロアリールの範囲内である。各Hがハロ基で置き換えられているアルキル基は、「ペルハロアルキル」と呼ばれている。好ましいペルハロアルキル基は、トリフルオロアルキル(−CF)である。同様に、「ペルハロアルコキシ」は、アルコキシ基のアルキル部分を構成している炭化水素において、ハロゲンが各Hを置き換えているアルコキシ群を指す。ペルハロアルコキシ基の例は、トリフルオロメトキシ(−OCF)である。
「カルボニル」は、C=O基を指す。
「シアノ」は、−CN基を指す。
「オキソ」は、=O部分を指す。
「ニトロ」は、−NO基を指す。
「チオアルキル」は、−S−アルキル基を指す。
「アルキルスルホニルアミノ」は、−RSONR基を指し、ここで、RおよびRは、独立して、H、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、複素環、置換された複素環からなる群から独立して選択されるか、またはこのRおよびR基は、窒素原子と一緒になって、複素環または置換された複素環式環を形成し、Rは、アルキル基である。
「カルボニルアルコキシ」は、本明細書で使用する場合、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−置換アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−置換アリール、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−置換アルケニル、−C(O)O−アルキニル、−C(O)O−置換アルキニル、−C(O)O−ヘテロアリール、−C(O)O−置換ヘテロアリール、−C(O)O−複素環または−C(O)O−置換複素環の基を指す。
「ジェミナル」は、同じ原子に結合している2つの部分の関係を指す。例えば、残基−CH−CHRにおいて、RおよびRは、ジェミナルであり、Rは、RのジェミナルR基と呼ぶこともできる。
「ビシナル」は、隣接する原子に結合した2つの部分の関係を指す。例えば、残基−CHR−CHにおいて、RおよびRは、近接しており(vicinal)、Rは、Rに対するビシナルR基と呼ぶこともできる。
「実質的に純粋な」化合物の組成物は、15%以下、または好ましくは10%以下、またはより好ましくは5%以下、またはさらにより好ましくは3%以下、最も好ましくは1%以下の不純物を含有する組成物を意味し、不純物は、異なる立体化学形態の化合物であってよい。例えば、実質的に純粋な(S)化合物の組成物は、15%以下、または10%以下、または5%以下、または3%以下、または1%以下の化合物の(R)形態を含有する組成物を意味する。
本発明の化合物
本発明による化合物は、発明の概要および付随する特許請求の範囲を含めた、本明細書中で詳述されている。本発明は、本明細書中に記載されている化合物の、幾何異性体(シス/トランス)またはE/Z異性体を含めた任意およびすべての立体異性体、塩および溶媒和物を含めた、本明細書中に記載されているすべての化合物の使用、ならびにそのような化合物を生成する方法を含む。
本発明は、式(I)の化合物:
Figure 2012507566
またはその塩もしくは溶媒和物
(式中、
は、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、ペルハロアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキル、C〜Cペルハロアルコキシ、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニルまたはカルボニルアルキレンアルコキシであり、
各R2aおよびR2bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR2aおよびR2bは、一緒になって、カルボニル部分を形成し、
各R3aおよびR3bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR3aおよびR3bは、一緒になって、カルボニル部分を形成し、
各X、X、XおよびX10は、独立して、N、CHまたはCRであり、
各mおよびqは、独立して、0または1であり、
各Rは、独立して、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアラルキル、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、カルボニルアルキレンアルコキシ、アルキルスルホニルアミノまたはアシルであり、
各R8a、R8b、R8cおよびR8dは、独立して、H、ヒドロキシル、C〜Cアルキル、またはこれが結合している炭素およびジェミナルRと一緒になって、シクロアルキル部分もしくはカルボニル部分を形成し、
各R10aおよびR10bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR10aおよびR10bは、一緒になって、カルボニル部分を形成し、
11は、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、またはC〜Cペルハロアルキルであり、
Figure 2012507566
の結合は、EもしくはZのいずれかの二重結合配置の存在を示し、
12は、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、またはC〜Cペルハロアルキルであり、
Qは、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアミノ、アルコキシ、アミノアシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、アミノカルボニルアルコキシまたはアシルアミノであり、
ただし、X、XおよびX10は、それぞれCHであり、各R2a、R2b、R3a、R3b、R10aおよびR10bが水素の場合、この化合物は、表A内の化合物以外である)を包含する。表A内の化合物は、式(I)の構造を有し、ここで、各R2a、R2b、R3a、R3b、R10aおよびR10bは、Hであり、各X、XおよびX10は、CHであり、R、m、qおよびQは、表Aに列挙されている通りであり、Xは、CRであり、Rは、表Aに列挙されている通りである。Rが、Hとして列挙されている場合、Xは、CHである。
Figure 2012507566
同様に提供されるのは、本明細書中に記載されている化合物、例えば式(I)の化合物などを、様々な治療用途に使用する方法である。表Aの化合物を使用する方法もまた包含される。したがって、提供されるのは、式(I−1)の化合物:
Figure 2012507566
またはその塩もしくは溶媒和物
(式中、
は、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、ペルハロアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキル、C〜Cペルハロアルコキシ、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニルまたはカルボニルアルキレンアルコキシであり、
各R2aおよびR2bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR2aおよびR2bは、一緒になって、カルボニル部分を形成し、
各R3aおよびR3bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR3aおよびR3bは、一緒になって、カルボニル部分を形成し、
各X、X、XおよびX10は、独立して、N、CHまたはCRであり、
各mおよびqは、独立して、0または1であり、
各Rは、独立して、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアラルキル、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、カルボニルアルキレンアルコキシ、アルキルスルホニルアミノまたはアシルであり、
各R8a、R8b、R8cおよびR8dは、独立して、H、ヒドロキシル、C〜Cアルキルであるか、またはこれが結合している炭素およびジェミナルRと一緒になって、シクロアルキル部分もしくはカルボニル部分を形成し、
各R10aおよびR10bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR10aおよびR10bは、一緒になって、カルボニル部分を形成し、
11は、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、またはC〜Cペルハロアルキルであり、
Figure 2012507566
の結合は、EもしくはZのいずれかの二重結合配置の存在を示し、
12は、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、またはC〜Cペルハロアルキルであり、
Qは、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアミノ、アルコキシ、アミノアシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、アミノカルボニルアルコキシ、またはアシルアミノである)を使用する方法である。
一変形では、式(V)の化合物を提供し、ここで、X、X、X、X10、R1、R2a、R2b、R3a、R3b、R10a、R10b、Q、q、m、R8a、R8b、R8c、R8dは、式(I)で定義された通りであり、R11およびR12は、独立して、H、ハロ、アルコキシ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、カルボニルアルコキシ、カルボキシルまたはアシルアミノ部分で置換されたC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロシクリルまたはC〜Cペルハロアルキルなどであり、
Figure 2012507566
の結合は、EまたはZ二重結合配置のいずれかの存在を示す。1つのそのような変形では、R11およびR12は、H以外である。別の変形では、R12は、H以外、例えばR12が置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールの場合である。
一変形では、化合物は、式(I)の化合物であり、ここで、R11およびR12の少なくとも1つは、H以外である。1つのそのような変形では、化合物は、式(I)の化合物であり、ここで、R11は、C〜Cアルキルである。例えば、この化合物は、一態様では、式(I)の化合物であり、ここで、R11は、メチルである。別のそのような変形では、化合物は、式(I)の化合物であり、ここで、R12は、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、またはC〜Cペルハロアルキルである。例えば、化合物は、一態様では、式(I)の化合物であり、ここで、R12は、メチル、エチル、シクロプロピルまたはトリフルオロメチルである。一態様では、化合物は、式(I)の化合物であり、ここで、R12は、C〜Cアルキル(例えば、メチルおよびエチル)である。別の態様において、化合物は、式(I)の化合物であり、ここで、R12は、C〜Cシクロアルキル(例えば、シクロプロピル)である。さらなる別の態様では、化合物は、式(I)の化合物であり、R12は、C〜Cペルハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル)である。別のそのような変形では、R11およびR12は、独立して、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、またはC〜Cペルハロアルキルである。さらに別のそのような変形では、R11は、C〜Cアルキルであり、R12は、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、またはC〜Cペルハロアルキルである。例えば、化合物は、一態様では、式(I)の化合物であり、ここでR11およびR12は両方ともメチルであり、別の態様では、R11は、メチルであり、R12は、メチル、エチル、シクロプロピルまたはトリフルオロメチルである。この段落の変形に限らないがそれらも含めて、適用可能な場合、一変形では、式(I)の化合物は、Qが置換もしくは非置換のヘテロアリールであるとさらに定義される。
Qが、非置換または置換されたヘテロアリールの場合、一変形では、それは、環状の窒素原子を含有するヘテロアリールである。一態様では、Qが非置換のまたは置換されたヘテロアリールの場合、このヘテロアリールは、窒素および炭素環状原子しか含有しない。ある特定の変形では、Qは、任意の利用できる環位置で、親構造に結合していてもよい非置換のピリジルである。例えば、式(I)の一変形では、Qは4−ピリジル、3−ピリジルまたは2−ピリジルである。Qが置換されたヘテロアリールの場合、一態様ではそれは置換されたピリジルである。Qが置換されたピリジルの場合、このピリジルは、1つまたは1つを超える置換基で置換されていてもよく、置換されたピリジルは、任意の利用可能な環位置で親構造に結合していてもよい。例えば、式(I)の一変形では、Qは一置換のピリジルであり、ここで、置換基は、C〜C非置換のアルキル(例えば、メチル)である。
ある特定の変形では、化合物は、式(I)の化合物であり、qおよびmの両方は0であり、R11およびR12のうちの少なくとも1つは、H以外である。例えば、一変形では、qおよびmは両方とも0であり、R11およびR12は、先行段落で詳述されている任意の変形において提供される。ある特定のそのような変形では、qおよびmは両方とも0であり、R12はメチルである。さらなる別の変形では、化合物は、式(I)の化合物であり、qおよびmは両方とも0であり、R12は、メチルであり、(i)〜(iii)の少なくとも1つが適用される:(i)XはCRであり、ここで、Rは、ハロ(例えば、クロロ)である、(ii)Qは置換されたフェニルである、ならびに(iii)X、XおよびX10は、それぞれCHである。さらに別の変形では、化合物は、式(I)の化合物であり、ここで、qおよびmは両方とも0であり、R12はメチルであり、(i)〜(iii)の少なくとも1つが適用される:(i)XはCRであり、ここで、Rはハロ(例えば、クロロ)であるか、または非置換のC〜Cアルキルである、(ii)Qは置換もしくは非置換のピリジルである、ならびに(iii)X、XおよびX10は、それぞれCHである。
式(I)の一変形では、qおよびmは両方とも0であり、R12は、C〜Cアルキル(例えば、メチル)であり、X〜X10のうちの少なくとも1つは、CRであり、ここで、Rは、ハロである。1つのそのような変形では、qおよびmは両方とも0であり、R12は、C〜Cアルキル(例えば、メチル)であり、X〜X10のうちの少なくとも1つは、CRであり、ここで、Rは、ハロであり、化合物は、以下の構造上の特徴のうちの1つまたは複数をさらに有する:(i)Qは、置換されたアリールであり、(ii)X、XおよびX10は、それぞれCHであり、(iii)R11はHであり、(iv)R2a、R2b、R3a、R3b、R10aおよびR10bは、それぞれHであり、(v)Rはアルキルである。ある特定のそのような変形では、qおよびmは両方とも0であり、R12はメチルであり、XはCRであり、ここで、Rは、クロロである。より特定のそのような変形では、qおよびmは両方とも0であり、R12はメチルであり、XはCRであり、ここで、Rはクロロであり、(i)〜(v)のうちの少なくとも1つが適用される:(i)Qは置換されたフェニルである、(ii)X、XおよびX10はそれぞれCHである、(iii)R11はHである、(iv)R2a、R2b、R3a、R3b、R10aおよびR10bは、それぞれHである、ならびに(v)Rはメチルである。
一変形では、化合物は、式(I)の化合物であり、ここで、qは0であり、mは1である。1つのそのような変形では、化合物は、式(I)の化合物であり、qは0であり、mは1であり、R11およびR12は両方ともHである。別の態様において、化合物は、式(I)の化合物であり、ここで、qは0であり、mは1であり、Qは非置換のアリールまたはヘテロアリールである。
別の変形では、化合物は、式(I)の化合物であり、ここで、Qは二置換または三置換されたアリール、置換されたヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、または置換もしくは非置換のヘテロシクリルである。一態様では、化合物は、式(I)の化合物であり、ここで、Qは二置換または三置換されたアリールである。Qが二置換または三置換されたアリールの場合、この置換基は、同じでも異なっていてもよく、アリール環上の任意の利用可能な位置に位置し得る。一態様では、Qは二置換または三置換されたフェニル(例えば、4−メトキシ−3−フルオロフェニル、3,4−ジ−フルオロフェニル、4−クロロ−3−フルオロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2,4−ジクロロフェニルおよび2,4,6−トリフルオロフェニル)である。別の態様において、Qは、少なくとも1つのクロロまたはメチル基(例えば、4−クロロフェニルおよび4−メチルフェニル)で置換されたフェニルである。さらに別の態様では、化合物は、式(I)の化合物であり、ここで、Qは置換されたヘテロアリール(例えば、Qは6−メチル−3−ピリジル、6−トリフルオロメチル−3−ピリジル、5−トリフルオロメチル−3−ピリジルまたはピリミジニルである)である。一態様では、Qは置換されたピリジル、例えば6−メチル−3−ピリジル、6−トリフルオロメチル−3−ピリジルおよび5−トリフルオロメチル−3−ピリジルである。別の変形では、式(I)の化合物を提供し、ここで、Qは非置換のヘテロアリールであり、R12は非置換のC〜Cアルキル、例えばメチルである。あるそのような変形では、Qはピリジル(例えば、4−ピリジル)であり、R12はメチルである。
一変形では、化合物は、式(I)の化合物であり、ここで、X〜X10のうちの少なくとも1つは、CRであり、ここで、Rはクロロである。そのような変形では、XはCRであり、Rはクロロである。別の変形では、XはCRであり、ここで、Rはクロロであり、X、XおよびX10はCHである。一態様では、化合物は、式(I)の化合物であり、ここで、X〜X10のうちの少なくとも1つはCRであり、Rはクロロであり(例えば、XがCRの場合、Rはクロロである)、Qは非置換のアリール(例えば、フェニル)、置換されたアリール(例えば、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−メトキシフェニル、3−フルオロ−4−メトキシフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、4−クロロ−3−フルオロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2,4,5−トリフルオロフェニルおよび2,4−ジクロロフェニル)であり、非置換のヘテロアリール(例えば、3−ピリジルおよび4−ピリジル)または置換されたヘテロアリール(例えば、6−メチル−3−ピリジル、6−トリフルオロメチル−3−ピリジルおよび5−トリフルオロメチル−3−ピリジル)である。ある特定の変形では、XはCRであり、ここで、Rはクロロであり、X、XおよびX10は、それぞれCHであり、Rはメチルまたはシクロプロピルであり、Qは非置換のアリール、置換されたアリール、非置換のヘテロアリールまたは置換されたヘテロアリールである。
本明細書中で詳述されている式(I)の任意の変形または態様において、一実施形態では、式(I)の化合物は、E配置にある。同様に、本明細書中で詳述されている式(I)の任意の変形または態様において、別の実施形態では、その式(I)の化合物は、Z配置にある。
特定の実施形態において、式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物は、構造:
Figure 2012507566
を有する
(式中、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R8a、R8b、R10a、R10b、R11、R12、q、Q、X、X、X、およびX10は、式(I)に対して定義された通りであり、適用可能な場合には、本明細書中で詳述されている任意の変形の通りである)。すなわち、全体を通して詳述されている式(I)の変形は、適用可能な場合、各および全ての変形が、具体的および個々に、式(I−A)に対して列挙されているかのごとく、式(I−A)に同様に適用される。一変形では、式(I−A)の化合物は、本明細書中で詳述されているが、ただしこの場合、この化合物は、表Aの化合物以外の化合物とする。別の変形では、表Aの化合物も含む式(I−A)の化合物、およびそのような化合物を使用および投与する方法が包含されている。式(I−A)の一態様では、qは1である。式(I−A)の別の変形では、qは0であり、R12はH以外である(例えば、R12は、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、またはC〜Cペルハロアルキルである)。式(I−A)の別の特定の変形では、qは0であり、R12はC〜Cアルキル(例えば、メチル)である。1つのそのような変形では、R12は非置換のC〜Cアルキルであり、Qは置換もしくは非置換のヘテロアリールである。式(I−A)の一変形では、R12は非置換のC〜Cアルキルであり、Qはハロ置換されたフェニル以外である。式(I−A)のさらに特定の変形では、qは0であり、R12はC〜Cアルキルであり、XはCRであり、ここで、Rはハロであり、各X、XおよびX10はCHである。式(I−A)のさらにより特定の変形では、qは0、R12はC〜Cアルキルであり、XはCRであり、ここで、Rはハロであり、各X、XおよびX10はCHであり、Rはアルキル(例えば、メチル)であり、各R2a、R2b、R3a、R3b、R10a、R10bはHである。本明細書中で詳述されている式(I−A)の任意の変形または態様において、一実施形態では、式(I−A)の化合物は、E配置にある。同様に、本明細書中で詳述されている式(I−A)の任意の変形または態様において、別の実施形態では、式(I−A)の化合物は、Z配置にある。
他の実施形態では、式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物は、構造:
Figure 2012507566
を有する
(式中、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R10a、R10b、R11、R12、Q、X、X、XおよびX10は、式(I)に対して定義された通りであり、適用可能な場合には、本明細書中で詳述されている任意の変形の通りである)。すなわち、全体を通して詳述されている式(I)の変形は、適用可能な場合、各および全ての変形が、具体的および個々に、式(I−B)に対して列挙されているかのごとく、式(I−B)に同様に適用される。一変形では、式(I−B)の化合物は、本明細書中で詳述されているが、ただしこの場合、この化合物は、表Aの化合物以外とする。別の変形では、表Aの化合物も含む式(I−B)の化合物、およびそのような化合物を使用および投与する方法が包含されている。式(I−B)の一態様では、R11およびR12のうちの少なくとも1つは、H以外である。式(I−B)の1つのそのような変形では、R11はHであり、R12はC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、またはC〜Cペルハロアルキルである。式(I−B)の一態様では、R11はHであり、R12はC〜Cアルキルである。式(I−B)の別の変形では、R11およびR12のうちの少なくとも1つはH以外であり、RはC〜Cアルキルである。1つのそのような変形では、R12は非置換のC〜Cアルキルであり、Qは置換もしくは非置換のヘテロアリールである。式(I−B)の一変形では、R12は非置換のC〜Cアルキルであり、Qはハロ置換されたフェニル以外である。式(I−B)のさらに特定の変形では、R11はHであり、R12はC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、またはC〜Cペルハロアルキルであり、RはC〜Cアルキルである。さらにより特定の式(I−B)の変形では、R11はHであり、R12はC〜Cアルキルであり、XはCRであり、ここで、Rは、ハロであり、各X、XおよびX10はCHである。式(I−B)の別の変形では、R11はHであり、R12はC〜Cアルキルであり、XはCRであり、ここで、Rはハロであり、各X、XおよびX10はCHであり、Rはアルキルであり、各R2a、R2b、R3a、R3b、R10a、R10bはHである。本明細書中で詳述されている式(I−B)の任意の変形または態様において、一実施形態では、式(I−B)の化合物は、E配置である。同様に、本明細書中で詳述されている式(I−B)の任意の変形または態様において、別の実施形態では、式(I−B)の化合物はZ配置にある。例えば、提供されているのは、式(I−B)の化合物であり、ここで、R11はHであり、R12はC〜Cアルキルであり、XはCRであり、ここで、Rはハロであり、各X、XおよびX10はCHであり、化合物はE配置にある。同様に、提供されるのは、式(I−B)の化合物であり、ここで、R11はHであり、R12はC〜Cアルキルであり、XはCRであり、ここで、Rはハロであり、各X、XおよびX10はCHであり、化合物はZ配置にある。
具体的な実施形態では、式(I−B)を有する化合物、またはその塩もしくは溶媒和物は、構造:
Figure 2012507566
を有する
(式中、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R10a、R10b、R11、R12、Q、X、X、X、およびX10は、式(I−B)に対して定義された通りであり、適用可能な場合には、本明細書中で詳述されている任意の変形の通りである)。すなわち、全体を通して詳述されている式(I−B)および式(I)の変形は、適用可能な場合、各および全ての変形が、具体的および個々に、式(I−b1)および(I−b2)に対して列挙されているかのごとく、式(I−b1)および(I−b2)に同様に適用される。一変形では、式(I−b1)および(I−b2)の化合物は、本明細書中で詳述されているが、ただしこの場合、この化合物は、表Aの化合物以外とする。別の変形では、表Aの化合物も含む式(I−b1)および(I−b2)の化合物が提供され、そのような化合物を使用および投与する方法が包含されている。式(I−b1)および(I−b2)の一変形では、R11およびR12のうちの少なくとも1つはH以外である。式(I−b1)および(I−b2)の1つのそのような変形では、R11はHであり、R12はC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、またはC〜Cペルハロアルキルである。1つのそのような変形では、R12は非置換のC〜Cアルキルであり、Qは置換もしくは非置換のヘテロアリールである。別の変形では、R12は非置換のC〜Cアルキルであり、Qはハロ置換されたフェニルである。一変形では、化合物は、R12がC〜Cアルキル(例えば、メチル)の式(I−b1)の化合物である。別の変形では、化合物は、R11がHであり、R12がC〜Cアルキル(例えば、メチル)の式(I−b1)の化合物である。式(I−b1)のある特定の変形では、R11はHであり、R12はC〜Cアルキル(例えば、メチル)であり、XはCRであり、ここで、Rはハロ(例えば、クロロ)である。式(I−b1)のより特定の変形では、R11はHであり、R12はC〜Cアルキル(例えば、メチル)であり、XはCRであり、ここで、Rはハロ(例えば、クロロ)であり、(i)〜(iv)のうちの少なくとも1つが適用される:(i)X、XおよびX10はそれぞれCHである、(ii)Qは非置換のアリール(例えば、フェニル)、置換されたアリール(例えば、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−メトキシフェニル(methyoxyphenyl)、3−フルオロ−4−メトキシフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、4−クロロ−3−フルオロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2,4,5−トリフルオロフェニルおよび2,4−ジクロロフェニル)、非置換のヘテロアリール(例えば、3−ピリジルおよび4−ピリジル)または置換されたヘテロアリール(例えば、6−メチル−3−ピリジル、6−トリフルオロメチル−3−ピリジルおよび5−トリフルオロメチル−3−ピリジル)である、(iii)RはC〜Cアルキル(例えば、メチルおよびシクロプロピル)である、ならびに(iv)各R2a、R2b、R3a、R3b、R10aおよびR10bはHである。式(I−b1)のさらなる変形では、R11はHであり、R12は非置換のC〜Cアルキルであり、XはCRであり、ここで、Rは、非置換のC〜Cアルキルであり、Qは置換もしくは非置換のヘテロアリールである。このような変形は、式(I−b2)にも適用できる。
他の実施形態では、式(I)化合物、またはその塩もしくは溶媒和物は、構造:
Figure 2012507566
を有する
(式中、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R8a、R8b、R10a、R10b、R11、R12、Q、X、X、X、およびX10は、式(I)に対して定義された通りであり、適用可能な場合には、本明細書中で詳述されている任意の変形の通りである)。すなわち、全体を通して詳述されている式(I)の変形は、適用可能な場合、各および全ての変形が、具体的および個々に、式(I−C)に対して列挙されているかのごとく、式(I−C)に同様に適用される。式(I−C)の一変形では、R8aおよびR8bは、それぞれHである。式(I−C)の別の変形では、R11およびR12のうちの少なくとも1つはHである。式(I−C)のさらに別の変形では、R11およびR12は両方ともHである。式(I−C)の一態様では、R8aおよびR8bは、それぞれHであり、R11およびR12のうちの少なくとも1つはHである。式(I−C)のそのような一態様では、R8aおよびR8bは、それぞれHであり、R11はHであり、R12はC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、またはC〜Cペルハロアルキルである。式(I−C)のそのような別の態様では、R8a、R8b、R11およびR12は、それぞれHである。式(I−C)のある特定の変形では、R8a、R8b、R11およびR12は、それぞれHであり、X〜X10のうちの少なくとも1つはCRであり、ここで、Rはハロ(例えば、クロロ)である。式(I−C)のより特定の変形では、R8a、R8b、R11およびR12は、それぞれHであり、XはCRであり、ここで、Rは、ハロ(例えば、クロロ)である。式(I−C)のさらなるより特定の変形では、R2a、R2b、R3a、R3b、R8a、R8b、R10a、R10b、R11およびR12は、それぞれHであり、XはCRであり、ここで、Rはハロ(例えば、クロロ)であり、RはC〜Cアルキル(例えば、メチル)である。本明細書中で詳述されている式(I−C)の任意の変形または態様において、一実施形態では、式(I−C)の化合物は、E配置にある。同様に、本明細書中で詳述されている式(I−C)の任意の変形または態様において、別の実施形態にでは、式(I−C)の化合物は、Z配置にある。
具体的な実施形態では、式(I−C)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物は、式:
Figure 2012507566
を有する
(式中、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R8a、R8b、R10a、R10b、R11、R12、Q、X、X、X、およびX10は、式(I−C)に対して定義された通りであり、適用可能な場合には、本明細書中で詳述されている任意の変形の通りである)。すなわち、全体を通して詳述されている式(I−C)および式(I)の変形は、適用可能な場合、各および全ての変形が、具体的および個々に、式(I−c1)および(I−c2)に対して列挙されているかのごとく、式(I−c1)および(I−c2)に同様に適用される。
さらなる実施形態では、その式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物は、構造:
Figure 2012507566
を有する
(式中、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R8c、R8d、R10a、R10b、R11、R12、Q、X、X、X、およびX10は、式(I)に対して定義された通りであり、適用可能な場合には、本明細書中で詳述されている任意の変形の通りである)。すなわち、全体を通して詳述されている式(I)の変形は、適用可能な場合、各および全ての変形が、具体的および個々に、式(I−D)に対して列挙されているかのごとく、式(I−D)に同様に適用される。式(I−D)の一態様では、R11およびR12のうちの少なくとも1つは、H以外(例えば、R12はメチル)である。式(I−D)の別の態様では、R11およびR12のうちの少なくとも1つは、H以外(例えば、R12はメチル)であり、R8cおよびR8dは両方ともHである。式(I−D)のさらなる別の態様では、R11およびR12のうちの少なくとも1つは、H以外(例えば、R12はメチルである場合)であり、R8cおよびR8dは両方ともHであり、X〜X10のうちの少なくとも1つはCRであり、ここで、Rはハロである。本明細書中で詳述されている式(I−D)任意の変形または態様において、一実施形態では、式(I−D)の化合物は、E配置にある。同様に、本明細書中で詳述されている式(I−D)の任意の変形または態様において、別の実施形態では、式(I−D)の化合物は、Z配置にある。
具体的な実施形態では、式(I−D)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物は、式:
Figure 2012507566
を有する
(式中、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R8c、R8d、R10a、R10b、R11、R12、Q、X、X、X、およびX10は、式(I−D)に対して定義された通りであり、適用可能な場合には、本明細書中で詳述されている任意の変形の通りである)。すなわち、全体を通して詳述されている式(I−D)および式(I)の変形は、適用可能な場合、各および全ての変形が、具体的および個々に、式(I−d1)および(I−d2)に対して列挙されているかのごとく、式(I−d1)および(I−d2)に同様に適用される。
さらなる実施形態では、式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物は、構造:
Figure 2012507566
を有する
(式中、R、Q、X、X、X、およびX10は、式(I)に対して定義された通りであり、適用可能な場合には、本明細書中で詳述されている任意の変形の通りである)。すなわち、全体を通して詳述されている式(I)の変形は、適用可能な場合、各および全ての変形が、具体的および個々に、式(I−E)に対して列挙されているかのごとく、式(I−E)に同様に適用される。式(I−E)のある特定の変形では、XはCRであり、ここで、Rはハロである。式(I−E)のさらなる変形では、XはCRであり、ここで、Rはハロであり、各X、XおよびX10はCHである。式(I−E)のよりさらなる変形では、XはCRであり、ここで、Rは、ハロであり、Qは置換されたアリールである。式(I−E)の他の変形では、XはCRであり、ここで、Rはハロであり、Qは置換もしくは非置換のヘテロアリールである。式(I−E)の一態様では、RはC〜Cアルキル(例えば、メチル)であり、XはCRであり、ここで、Rはハロである。式(I−E)の別の態様において、RはC〜Cアルキル(例えば、メチル)であり、XはCRであり、ここで、Rはハロ(例えば、クロロ)であり、Qは置換されたアリール(例えば、置換されたフェニル)である。式(I−E)のさらなる態様では、Rはメチルであり、RはCRであり、ここで、Rはクロロであり、X、XおよびX10は、それぞれCHであり、Qは置換されたアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロアリールである。式(I−E)の別の変形では、Qは置換もしくは非置換のヘテロアリールである。Qが非置換または置換されたヘテロアリールの場合、一変形では、それは環状の窒素原子を含有するヘテロアリールである。一態様では、Qが非置換または置換されたヘテロアリールの場合、このヘテロアリールは、窒素および炭素環状原子しか含有しない。ある特定の変形では、Qは、任意の利用可能な環位置で親構造に結合していてもよい非置換のピリジルである。例えば、式(I)の一変形では、Qは4−ピリジル、3−ピリジルまたは2−ピリジルである。Qが置換されたヘテロアリールの場合、一態様では、それは置換されたピリジルである。Qが置換されたピリジルの場合、ピリジルは、1つまたは1つを超える置換基で置換されていてもよく、この置換されたピリジルは、任意の利用可能な環位置で親構造に結合していてもよい。例えば、式(I−E)の一変形では、Qは一置換のピリジルであり、ここで、置換基はC〜C非置換アルキル(例えば、メチル)である。式(I−E)のある特定の変形では、XはCRであり、ここで、Rは非置換のC〜Cアルキルであり、Qは置換もしくは非置換のヘテロアリールである。式(I−E)のさらなる変形では、Qは置換もしくは非置換のピリジルであり、(i)〜(iii)のうちの少なくとも1つが適用される:(i)XはCRであり、ここで、Rは非置換のC〜Cアルキルである、(ii)Rは、非置換のC〜Cアルキルである、ならびに(iii)X、XおよびX10は、それぞれCHである。
具体的な実施形態では、式(I−E)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物は、式:
Figure 2012507566
を有する
(式中、R、Q、X、X、X、およびX10は、式(I−E)に対して定義された通りであり、適用可能な場合には、本明細書中で詳述されている任意の変形の通りである)。すなわち、全体を通して詳述されている式(I−E)および式(I)の変形は、適用可能な場合、各および全ての変形が、具体的および個々に、式(I−e1)および(I−e2)に対して列挙されているかのごとく、式(I−e1)および(I−e2)に同様に適用される。化合物(I−e1)および(I−e2)のある特定の変形では、Qは、置換もしくは非置換のヘテロアリールである。
さらなる実施形態では、式(I)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物は、構造:
Figure 2012507566
を有する
(式中、XはCHまたはCRであり、Qは、式(I)に対して定義された通りであり、適用可能な場合には、本明細書中で詳述されている任意の変形の通りである)。すなわち、全体を通して詳述されている式(I)の変形は、適用可能な場合、各および全ての変形が、具体的および個々に、式(I−F)に対して列挙されているかのごとく、式(I−F)に同様に適用される。式(I−F)の一変形では、XはCHまたはCRであり、ここで、Rは−ハロまたは置換もしくは非置換のC〜Cアルキルである。式(I−F)のある特定の変形では、XはCRであり、ここでRはハロ(例えばクロロ)である。式(I−F)の別の特定の変形では、XはCRであり、ここで、Rは非置換のC〜Cアルキル(例えばメチル)である。式(I−F)のある特定の変形では、XはCHである。式(I−F)のさらなる変形では、Qは置換もしくは非置換のヘテロアリールである。一変形では、Qは非置換のヘテロアリール(例えば4−ピリジルまたは4−ピリミジル)である。よりさらなる式(I−F)の変形では、XはCHまたはCRであり、ここで、Rは、ハロまたは置換もしくは非置換のC〜Cアルキルであり、Qは置換もしくは非置換のヘテロアリールである。式(I−F)の一態様では、XはCRであり、ここで、Rは、C〜Cアルキル(例えば、メチル)であり、Qは置換もしくは非置換のヘテロアリールである。式(I−F)の別の態様では、XはCRであり、ここで、Rは、ハロ(例えば、クロロ)であり、Qは置換もしくは非置換のヘテロアリールである。式(I−F)の別の態様では、XはCHであり、Qは置換もしくは非置換のヘテロアリールである。式(I−F)のさらなる態様では、XはCHまたはCRであり、ここで、Rは、メチルまたはクロロであり、Qは4−ピリジルである。
具体的な実施形態では、式(I−F)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物は、式:
Figure 2012507566
を有する
(式中、XはCHまたはCRであり、RおよびQは、式(I−F)に対して定義された通りであり、適用可能な場合には、本明細書中で詳述されている任意の変形の通りである)。すなわち、全体を通して詳述されている式(I−F)および式(I)の変形は、適用可能な場合、各および全ての変形が、具体的および個々に、式(I−f1)および(I−f2)に対して列挙されているかのごとく、式(I−f1)および(I−f2)に同様に適用される。式(I−f1)の1つの特定の態様では、Xは、CHまたはCRであり、ここで、Rは、メチルまたはクロロであり、Qは4−ピリジルである。式(I−f2)の1つの特定の態様では、XはCHまたはCRであり、ここで、Rはメチルまたはクロロであり、Qは4−ピリジルである。
一変形では、式(J−1)の化合物:
Figure 2012507566
またはその塩もしくは溶媒和物が提供される
(式中、R、R、R12およびQは、式(I)に対して定義された通りであり、適用可能な場合には、本明細書中で詳述されている任意の変形の通りである)。すなわち、全体を通して詳述されている式(I)の変形は、適用可能な場合、各および全ての変形が、具体的および個々に、式(J−1)に対して列挙されているかのごとく、式(J−1)に同様に適用される。
一変形では、式(J−1)の化合物、またはその塩もしくは溶媒和物が提供され、ここで、Rは、置換もしくは非置換のC〜Cアルキルであり、Rは、H、ハロ、トリフルオロメチル、C〜C非置換のアルキルまたは置換されたアミノであり、R12は、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のアリール、ハロおよびアルコキシであり、Qは置換されたアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロアリールであり、
Figure 2012507566
の結合は、EまたはZのいずれかの二重結合配置の存在を示す。式(J−1)の一変形では、Rは、非置換のC〜Cアルキルまたはハロもしくはヒドロキシル基で置換されたC〜Cアルキルである。そのような変形では、Rは、メチル、2−ハロエチル(例えば、2−フルオロエチル)、2,2,2−トリフルオロエチル、またはヒドロキシル置換されたペンチル基である。式(J−1)のある特定の変形では、Rは、−CH、−CHCHF、−CHCF、または−CHCHC(CHOHである。式(J−1)の別の変形では、Rは、H、ハロ、メチル、トリフルオロメチル、または式−N(H)(C〜C非置換のアルキル)の置換されたアミノである。Rがハロ(例えば、フルオロまたはクロロ)の場合、一態様ではRは、クロロである。式(J−1)の一変形では、Rは、H、メチルまたはクロロである。式(J−1)の一変形では、Rは、メチルまたはクロロである。Rが式−N(H)(C〜C非置換のアルキル)の置換されたアミノの場合、一態様では、C〜C非置換のアルキルは、直鎖状のC〜C非置換のアルキル、例えばメチルまたはエチルである。式(J−1)のある特定の変形では、Rは、−N(H)(CH)である。式(J−1)に対する任意のRは、各および全ての組合せが、具体的および個々に列挙されているかのごとく、式(J−1)の任意のRと同様に組み合わせることができることを理解されたい。例えば、Rが、−CH、−CHCHF、−CHCF、または−CHCHC(CHOHであり、Rが、H、クロロ、フルオロ、メチル、トリフルオロメチル、または−N(H)(CH)である、式(J−1)の化合物が提供される。同様に、Rがメチルであり、Rが、H、ハロ、メチルまたは式−N(H)(C〜C非置換のアルキル)の置換されたアミノである、式(J−1)の化合物が提供される。このような一態様では、Rがメチルであり、Rが、H、ハロまたはメチルである、式(J−1)の化合物が提供される。1つのこのような態様では、Rがメチルであり、Rがハロ(例えば、フルオロまたはクロロ)、トリフルオロメチル、またはメチルである、式(J−1)の化合物が提供される。式(J−1)の一変形では、R12は、非置換のC〜Cアルキル、またはハロ、ヒドロキシル、カルボキシルもしくはアシルアミノ基で置換されたC〜Cアルキルである。1つのこのような変形では、R12は、メチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、ハロ(例えば、フルオロ)、カルボキシル置換されたメチル基またはアミド置換されたメチル基である。ある特定の変形では、R12はメチルである。式(J−1)のQが置換されたアリールである場合、一態様では、Qは置換されたフェニルである。一態様では、Qは一置換されたフェニルである。ある特定の態様では、式(J−1)のQは、ハロ置換されたフェニル、アルコキシ置換されたフェニルまたはアシルアミノ置換されたフェニルである。したがって、一変形でのQは、フルオロで一置換されたフェニル、C〜Cアルコキシ(例えば、メトキシ)、式−C(O)NH(C〜C非置換のアルキル)のアシルアミノ部分または式−C(O)N(C〜C非置換のアルキル)のアシルアミノ部分、例えば2−フルオロ−フェニル、4−フルオロ−フェニル、4−メトキシ−フェニル、4−(C(O)NH(CH)および4−(C(O)N(CH)2)−フェニルである、式(J−1)の化合物が提供される。一態様では、Qは二置換されたフェニルである。一態様では、式(J−1)のQは、二ハロ置換されたフェニル基、例えば3,4−ジフルオロ−フェニルである。ある特定の態様では、式(I−G)のQは、1つのハロ基および1つのC〜Cアルコキシ基(例えば、メトキシ)で置換されたフェニル基である。したがって、Qが、一変形では、フルオロおよびC〜Cアルコキシ基で置換されたフェニル、例えば3−フルオロ−4−メトキシ−フェニルである、式(J−1)の化合物が提供される。式(J−1)のQが、置換もしくは非置換のヘテロアリールの場合、一変形では、この置換もしくは非置換のヘテロアリールは、ピリジルまたはピリミジル部分である。したがって、式(J−1)の一態様では、Qは、非置換のピリジルまたはピリミジル、例えば3−ピリジル、4−ピリジルおよび4−ピリミジルである。式(J−1)の別の態様において、Qは、置換されたピリジル、例えば6−メチル−3−ピリジルである。式(J−1)に対する任意のQは、各および全ての組合せが、具体的および個々に列挙されているかのごとく、式(J−1)の任意のRおよび/またはRと同様に組み合わせることができることを理解されたい。例えば、Rが、−CH、−CHCHF、−CHCF、または−CHCHC(CHOHであり、Rが、H、クロロ、フルオロ、メチル、トリフルオロメチル、または−N(H)(CH)であり、Qが、4−ピリジル、3−ピリジル、6−メチル−3−ピリジル、6−ピリミジル、4−フルオロ−フェニル、4−メトキシ−フェニル、3−フルオロ−4−メトキシ−フェニルまたは4−ジメチルカルバモイル−フェニルである、式(J−1)の化合物が提供される。同様に、Rがメチルであり、Rが、H、ハロまたはメチルであり、Qが非置換のピリジルである、式(J−1)の化合物が提供される。式(J−1)の任意の変形において、一態様では、
Figure 2012507566
の結合は、Eの二重結合配置の存在を示す。式(J−1)の任意の変形において、一態様では、
Figure 2012507566
の結合は、Zの二重結合配置の存在を示す。
特定の変形では、式(J−1)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物は、式:
Figure 2012507566
有する
(式中、R、R、R12およびQは、式(J−1)に対して定義された通りであり、適用可能な場合には、本明細書中で詳述されている任意の変形の通りである)。すなわち、全体を通して詳述されている式(J−1)の変形は、適用可能な場合、各および全ての変形が、具体的および個々に、式(J−1a)および(J−1b)に対して列挙されているかのごとく、式(J−1a)および(J−1b)に同様に適用される。式(J−1a)の1つの特定の態様では、Rは、−CH、−CHCHF、−CHCF、または−CHCHC(CHOHであり、Rは、H、クロロ、フルオロ、メチル、トリフルオロメチル、または−N(H)(CH)である。R12は、非置換のC〜Cアルキルまたはハロ、ヒドロキシル、カルボキシルもしくはアシルアミノ基で置換されたC〜Cアルキルである。1つのそのような変形では、Rは、メチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、ハロ(例えば、フルオロ)、カルボキシル置換されたメチル基またはアミド−置換されたメチル基であり、Qは、4−ピリジル、3−ピリジル、6−メチル−3−ピリジル、6−ピリミジル、4−フルオロ−フェニル、4−メトキシ−フェニル、3−フルオロ−4−メトキシ−フェニルまたは4−ジメチルカルバモイル−フェニルである。式(J−1a)の別の態様において、Rはメチルであり、Rは、H、クロロまたはメチルであり、R12はメチルである。Qは置換もしくは非置換のピリジルである。式(J−1b)の1つの特定の態様では、Rはメチルであり、Rはメチルであり、R12はメチルである。Qは、置換もしくは非置換のピリジルである。式(J−1)、(J−1a)および(J−1b)の化合物の薬学的に許容される塩もまた提供される。
一変形では、式(J−2)の化合物:
Figure 2012507566
またはその塩もしくは溶媒和物が提供される
(式中、Rは、置換もしくは非置換のC〜Cアルキルであり、Rは、H、ハロまたはC〜C非置換のアルキルであり、R12は、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のアリール、ハロおよびアルコキシなどであり、
Figure 2012507566
の結合は、EまたはZのいずれかの二重結合配置の存在を示し、ここで、Rおよびそのピリジル部分は、任意の利用可能な位置で親構造に結合していてもよい。式(J−2)の一変形では、Rは、非置換のC〜Cアルキルまたはハロもしくはヒドロキシル基で置換されたC〜Cアルキルである。1つのそのような変形では、Rは、メチル、2−ハロエチル(例えば、2−フルオロエチル)、2,2,2−トリフルオロエチル、またはヒドロキシル置換されたペンチル基である)。式(J−2)のある特定の変形では、Rは、−CH、−CHCHF、−CHCF、または−CHCHC(CHOHである。式(J−2)の別の変形では、Rは、H、ハロ,トリフルオロメチル、またはメチルである。Rが、ハロ(例えば、フルオロまたはクロロ)の場合、一態様ではRはクロロである。式(J−2)の一変形では、Rは、H、メチルまたはクロロである。式(J−2)の一変形では、Rは、メチルまたはクロロである。式(J−1)の一変形では、R12は、非置換のC〜Cアルキル、またはハロ、ヒドロキシル、カルボキシルもしくはアシルアミノ基で置換されたC〜Cアルキルである。1つのそのような変形では、Rは、メチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、ハロ(例えば、フルオロ)、カルボキシル置換されたメチル基またはアミド置換されたメチル基である。ある特定の変形では、R12はメチルある。式(J−2)に対する任意のRは、各および全ての組合せが、具体的および個々に列挙されているかのごとく、式(J−2)の任意のRと同様に組み合わせることができることを理解されたい。例えば、Rが、−CH、−CHCHF、−CHCF、または−CHCHC(CHOHであり、Rが、H、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、またはメチルである、式(J−2)の化合物が提供される。同様に、Rがメチルであり、Rが、H、ハロまたはメチルである、式(J−2)の化合物が提供される。このような一態様では、Rがメチルであり、Rが、ハロ(例えば、フルオロまたはクロロ)、トリフルオロメチル、またはメチルである、式(J−2)の化合物が提供される。式(J−2)の任意の変形において、一態様では、
Figure 2012507566
の結合は、E二重結合配置の存在を示す。式(J−2)の任意の変形において、一態様では、
Figure 2012507566
の結合は、Z二重結合配置の存在を示す。
特定の変形では、式(J−2)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物は、式:
Figure 2012507566
を有する
(式中、R、RおよびR12は、式(J−2)に対して定義された通りである)。すなわち、全体を通して詳述されている式(J−2)の変形は、適用可能な場合、各および全ての変形が、具体的および個々に、式(J−2a)および(J−2b)に対して列挙されているかのごとく、式(J−2a)および(J−2b)に同様に適用される。式(J−2)、(J−2a)および(J−2b)の化合物の薬学的に許容される塩もまた提供される。
式(J−3)および(J−4)の化合物:
Figure 2012507566
またはその塩もしくは溶媒和物もまた提供される
(式中、Rは、CH、−CHCH−C(CH(OH)、−CHCF、または−CHCHFであり、R4aは、HまたはFであり、R4cは、H、CH、Cl、F、CF、または−NHCHであり、R9bは、HまたはFであり、R9cは、F、OCH、−CONH(CH)または−CON(CHであり、R12は、非置換のC〜Cアルキル、またはハロ、ヒドロキシル、カルボキシルもしくはアシルアミノ基で置換されたC〜Cアルキルである)。式(J−3)および(J−4)の一実施形態において、RはCHであり、R4aはHであり、R4cはCH、Cl、Fまたは−NHCHであり、R9bは、HまたはFであり、R9cはF、OCH、−CONH(CH)または−CON(CHであり、およびR12は、メチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、ハロ(例えば、フルオロ)、カルボキシル置換されたメチル基またはアミド置換されたメチル基である。さらなる実施形態において、RはCHであり、R4aはHであり、R4cはCH、Cl、Fまたは−NHCHであり、R9bはHであり、R9cはF、OCHであり、R12はメチルである。
式(J−5)および(J−6)の化合物:
Figure 2012507566
またはその塩もしくは溶媒和物もまた包含される
(式中、Rは、CHであり、−CHCH−C(CH(OH)、−CHCF、または−CHCHFであり、R4aは、HまたはFであり、R4cは、H、CH、Cl、F、CF、または−NHCHであり、R12は、メチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、ハロ(例えば、フルオロ)、カルボキシル置換されたメチル基またはアミド置換されたメチル基である)。式(J−5)および(J−6)の一実施形態において、RはCHであり、R4aはHであり、R4cは、CH、Cl、Fまたは−NHCHであり、R12はCHである。さらなる別の変形では、RはCHであり、R4aはHであり、R4cは、CH、ClまたはFであり、R12はCHである。
一変形では、式(J−7)または(J−8)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物
Figure 2012507566
が提供される
(式中、Rは、CH、−CHCH−C(CH(OH)、−CHCF、または−CHCHFであり、R4aは、HまたはFであり、R4cは、H、CH、Cl、F、CF、または−NHCHであり、R9cは、H、F、CH、CF、OCH、−CONH(CH)または−CON(CHであり、R12は、メチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、ハロ(例えば、フルオロ)、カルボキシ置換されたメチル基またはアミド置換されたメチル基である)。式(J−7)および(J−8)の一変形では、RはCHであり、R4aはHであり、R4cは、CH、Cl、F、CF、または−NHCHであり、R9cは、H、F、CF、またはCHであり、R12はメチルである。ある特定の変形では、RはCHであり、R4aはHであり、R4cは、CH、CF、ClまたはFであり、R9cは、H、CF、またはCHである。
別の変形では、式(J−9)および(J−10)の化合物:
Figure 2012507566
またはその塩もしくは溶媒和物が提供される
(式中、Rは、CH、−CHCH−C(CH(OH)、−CHCF、または−CHCHFであり、R4aは、HまたはFであり、R4cは、H、CH、Cl、F、−CF、または−NHCHである。R12は、メチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、ハロ(例えば、フルオロ)、カルボキシル置換されたメチル基またはアミド置換されたメチル基である)。式(J−9)および(J−10)の一実施形態において、RはCHであり、R4aはHであり、R4cは、CH、Cl、F、CF、または−NHCHである。一実施形態においてRはCHであり、R4aはHであり、R4cは、CH、CF、ClまたはFであり、R12はメチルである。
一変形では、式(I−G)の化合物:
Figure 2012507566
またはその塩もしくは溶媒和物が提供される
(式中、R、RおよびQは、式(I)に対して定義された通りであり、適用可能な場合には、本明細書中で詳述されている任意の変形の通りである)。すなわち、全体を通して詳述されている式(I)の変形は、適用可能な場合、各および全ての変形が、具体的および個々に、式(I−G)に対して列挙されているかのごとく、式(I−G)に同様に適用される。
一変形では、式(I−G)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物が提供され、ここで、Rは、置換または非置換のC〜Cアルキルであり、Rは、H、ハロ、トリフルオロメチル、C〜C非置換のアルキルまたは置換されたアミノであり、Qは置換されたアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールであり、
Figure 2012507566
の結合は、EまたはZのいずれかの二重結合配置の存在を示す。式(I−G)の一変形では、Rは、非置換のC〜Cアルキル、またはハロもしくはヒドロキシル基で置換されたC〜Cアルキルである。1つのそのような変形では、Rは、メチル、2−ハロエチル(例えば、2−フルオロエチル)、2,2,2−トリフルオロエチル、またはヒドロキシル置換されたペンチル基である。式(I−G)のある特定の変形では、Rは、−CH、−CHCHF、−CHCF、または−CHCHC(CHOHである。式(I−G)の別の変形では、Rは、H、ハロ、メチル、トリフルオロメチル、または式−N(H)(C〜C非置換のアルキル)の置換されたアミノである。Rがハロ(例えば、フルオロまたはクロロ)の場合、一態様では、Rはクロロである。式(I−G)の一変形では、Rは、H、メチルまたはクロロである。式(I−G)の一変形では、Rは、メチルまたはクロロである。Rが、式−N(H)(C〜C非置換のアルキル)の置換されたアミノの場合、一態様では、C〜C非置換のアルキルは、直鎖状C〜C非置換アルキル、例えばメチルまたはエチルである。式(I−G)のある特定の変形では、Rは−N(H)(CH)である。式(I−G)に対する任意のRは、各および全ての組合せが、具体的および個々に列挙されているかのごとく、式(I−G)の任意のRと同様に組み合わせることができることを理解されたい。例えば、Rが、−CH、−CHCHF、−CHCF、または−CHCHC(CHOHであり、Rが、H、クロロ、フルオロ、メチル、トリフルオロメチル、または−N(H)(CH)である、式(I−G)の化合物が提供される。同様に、Rがメチルであり、Rが、H、ハロ、メチル、または式−N(H)(C〜C非置換のアルキル)の置換されたアミノである、式(I−G)の化合物が提供される。このような一態様では、Rがメチルであり、Rが、H、ハロ、トリフルオロメチル、またはメチルである、式(I−G)の化合物が提供される。このような一態様では、Rがメチルであり、Rがハロ(例えば、フルオロまたはクロロ)またはメチルである、式(I−G)の化合物が提供される。式(I−G)のQが置換されたアリールの場合、一態様ではQは、置換されたフェニルである。一態様では、Qは一置換されたフェニルである。ある特定の態様では、式(I−G)のQは、ハロ置換されたフェニル、アルコキシ置換されたフェニルまたはアシルアミノ置換されたフェニルである。したがって、Qが、一変形では、フルオロ、C〜Cアルコキシ(例えば、メトキシ)、式−C(O)NH(C〜C非置換のアルキル)のアシルアミノ部分もしくは式−C(O)N(C〜C非置換のアルキル)のアシルアミノ部分で一置換されたフェニル、例えば2−フルオロ−フェニル、4−フルオロ−フェニル、4−メトキシ−フェニル、4−(C(O)NH(CH)および4−(C(O)N(CH)−フェニルなどである、式(I−G)の化合物が提供される。一態様では、Qは、二置換されたフェニルである。一態様では、式(I−G)のQは、二ハロ置換されたフェニル基、例えば3,4−ジフルオロ−フェニルである。ある特定の態様では、式(I−G)のQは、1つのハロ基および1つのC〜Cアルコキシ基(例えば、メトキシ)で置換されたフェニル基である。したがって、Qが、一変形では、フルオロおよびC〜Cアルコキシ基で置換されたフェニル、例えば3−フルオロ−4−メトキシ−フェニルである、式(I−G)の化合物が提供される。式(I−G)のQが、置換または非置換のヘテロアリールの場合、一変形では、この置換または非置換のヘテロアリールは、ピリジルまたはピリミジル部分である。したがって、式(I−G)の一態様では、Qは、非置換のピリジルまたはピリミジル、例えば3−ピリジル、4−ピリジルおよび4−ピリミジルである。式(I−G)の別の態様において、Qは、置換されたピリジル、例えば6−メチル−3−ピリジルである。式(I−G)に対する任意のQは、各および全ての組合せが、具体的および個々に列挙されているかのごとく、式(I−G)の任意のRおよび/またはRと同様に組み合わせることができることを理解されたい。例えば、Rが、−CH、−CHCHF、−CHCF、または−CHCHC(CHOHであり、Rが、H、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、メチルまたは−N(H)(CH)であり、Qが、4−ピリジル、3−ピリジル、6−メチル−3−ピリジル、6−トリフルオロメチル−3−ピリジル、6−ピリミジル、4−フルオロ−フェニル、4−メトキシ−フェニル、3−フルオロ−4−メトキシ−フェニルまたは4−ジメチルカルバモイル−フェニルである、式(I−G)の化合物が提供される。同様に、Rがメチルであり、Rが、H、ハロまたはメチルであり、Qが、非置換のピリジルである、式(I−G)の化合物が提供される。式(I−G)の任意の変形において、一態様では、
Figure 2012507566
の結合は、E二重結合配置の存在を示す。式(I−G)の任意の変形において、一態様では、
Figure 2012507566
の結合は、Z二重結合配置の存在を示す。
特定の変形では、式(I−G)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物は、式:
Figure 2012507566
を有する
(式中、R、RおよびQは、式(I−G)に対して定義された通りであり、適用可能な場合には、本明細書中で詳述されている任意の変形の通りである)。すなわち、全体を通して詳述されている式(I−G)の変形は、適用可能な場合、各および全ての変形が、具体的および個々に、式(I−g1)および(I−g2)に対して列挙されているかのごとく、式(I−g1)および(I−g2)に同様に適用される。式(I−g1)の1つの特定の態様では、Rは、−CH、−CHCHF、−CHCF、または−CHCHC(CHOHであり、Rは、H、クロロ、フルオロ、メチルトリフルオロメチル、または−N(H)(CH)であり、Qは4−ピリジル、3−ピリジル、6−メチル−3−ピリジル、6−トリフルオロメチル−3−ピリジル、6−ピリミジル、4−フルオロ−フェニル、4−メトキシ−フェニル、3−フルオロ−4−メトキシ−フェニルまたは4−ジメチルカルバモイル−フェニルである。式(I−g1)の別の態様において、Rはメチルであり、Rは、H、クロロまたはメチルであり、Qは置換もしくは非置換のピリジルである。式(I−g2)の1つの特定の態様では、Rはメチルであり、Rはメチルであり、Qは置換もしくは非置換のピリジルである。式(I−G)、(I−g1)および(I−g2)の化合物の薬学的に許容される塩もまた提供される。
一変形では、式(I−H)の化合物:
Figure 2012507566
またはその塩もしくは溶媒和物が提供される
(式中、Rは、置換もしくは非置換のC〜Cアルキルであり、Rは、H、ハロまたはC〜C非置換のアルキルであり、
Figure 2012507566
の結合は、EまたはZのいずれかの二重結合配置の存在を示し、ここで、Rおよびピリジル部分は、任意の利用可能な位置で親構造に結合していてもよい)。式(I−H)の一変形では、Rは、非置換のC〜Cアルキル、またはハロもしくはヒドロキシル基で置換されたC〜Cアルキルである。1つのそのような変形では、Rは、メチル、2−ハロエチル(例えば、2−フルオロエチル)、2,2,2−トリフルオロエチル、またはヒドロキシル置換されたペンチル基である。式(I−H)のある特定の変形では、Rは、−CH、−CHCHF、−CHCF、または−CHCHC(CHOHである。式(I−H)の別の変形では、Rは、H、ハロ、トリフルオロメチル、またはメチルである。Rがハロ(例えば、フルオロまたはクロロ)の場合、一態様では、Rはクロロである。式(I−H)の一変形では、Rは、H、メチルまたはクロロである。式(I−H)の一変形では、Rは、メチルまたはクロロである。式(I−H)に対する任意のRは、各および全ての組合せが、具体的および個々に列挙されているかのごとく、式(I−H)の任意のRと同様に組み合わせることができることを理解されたい。例えば、Rが、−CH、−CHCHF、−CHCF、または−CHCHC(CHOHであり、Rが、H、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、またはメチルである、式(I−H)の化合物が提供される。同様に、Rがメチルであり、Rが、H、ハロまたはメチルである、式(I−H)の化合物が提供される。このような一態様では、Rがメチルであり、Rが、ハロ(例えば、フルオロまたはクロロ)またはメチルである、式(I−H)の化合物が提供される。式(I−H)の任意の変形において、一態様では、
Figure 2012507566
の結合は、E二重結合配置の存在を示す。式(I−H)の任意の変形において、一態様では、
Figure 2012507566
の結合は、Z二重結合配置の存在を示す。
特定の変形では、式(I−H)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物は、式:
Figure 2012507566
を有する
(式中、RおよびRは、式(I−H)に対して定義された通りである)。すなわち、全体を通して詳述されている式(I−H)の変形は、適用可能な場合、各および全ての変形が、具体的および個々に、式(I−h1)および(I−h2)に対して列挙されているかのごとく、式(I−h1)および(I−h2)に同様に適用される。式(I−H)、(I−h1)および(I−h2)の化合物の薬学的に許容される塩もまた提供される。
式(H−1)および(H−2)の化合物:
Figure 2012507566
またはその塩もしくは溶媒和物もまた提供される
(式中、Rは、CH、−CHCH−C(CH(OH)、−CHCF、または−CHCHFであり、R4aは、HまたはFであり、R4cは、H、CH、CF、Cl、Fまたは−NHCHであり、R9bは、HまたはFであり、R9cは、F、OCH、−CONH(CH)または−CON(CHである)。式(H−1)および(H−2)の一実施形態において、RはCHであり、R4aはHであり、R4cは、CH、Cl、F、CF、または−NHCHであり、R9bは、HまたはFであり、R9cは、F、OCH、−CONH(CH)または−CON(CHである。さらなる実施形態において、RはCHであり、R4aはHであり、R4cは、CH、Cl、Fまたは−NHCHであり、R9bはHであり、R9cは、F、OCHである。
式(H−3)および(H−4)の化合物:
Figure 2012507566
またはその塩もしくは溶媒和物もまた包含される
(式中、Rは、CH、−CHCH−C(CH(OH)または−CHCHFであり、R4aは、HまたはFであり、R4cは、H、CH、Cl、Fまたは−NHCHである)。式(H−3)および(H−4)の一実施形態において、Rは、CHであり、R4aはHであり、R4cは、CH、Cl、F、CF、または−NHCHである。さらに別の変形では、Rは、CHであり、R4aは、Hであり、R4cは、CH、CF、ClまたはFである。
一変形では、式(H−5)または(H−6)の化合物:
Figure 2012507566
またはその塩もしくは溶媒和物が提供される
(式中、Rは、CH、−CHCH−C(CH(OH)、−CHCF、または−CHCHFであり、R4aは、HまたはFであり、R4cは、H、CH、Cl、F、CF、または−NHCHであり、R9cは、H、F、CH、CF、OCH、−CONH(CH)または−CON(CHである)。式(H−5)および(H−6)の一変形では、Rは、CHであり、R4aは、Hであり、R4cは、CH、Cl、F、CF、または−NHCHであり、R9cは、H、F、CF、またはCHである。ある特定の変形では、Rは、CHであり、R4aは、Hであり、R4cは、CH、ClまたはFであり、R9cは、H、CF、またはCHである。
別の変形では、式(H−7)および(H−8)の化合物:
Figure 2012507566
またはその塩もしくは溶媒和物が提供される
(式中、Rは、CHであり、−CHCH−C(CH(OH)、−CHCF、または−CHCHFであり、R4aは、HまたはFであり、R4cは、H、CH、CF、Cl、Fまたは−NHCHである)。式(H−7)および(H−8)の一実施形態において、Rは、CHであり、R4aは、Hであり、R4cは、CH、Cl、F、CF、または−NHCHである。一実施形態においてRは、CH、R4aは、Hであり、R4cは、CH、CF、ClまたはFである。
式(I)の化合物に適していると本明細書中に記載されている置換基、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R8a、R8b、R8c、R8d、R10a、R10b、R11、R12、m、q、Q、X、X、X、およびX10はまた、適用可能な場合、式(I−A)、(I−B)、(I−C)、(I−D)、(I−E)、(I−F)、(I−b1)、(I−b2)、(I−c1)、(I−c2)、(I−d1)、(I−d2)、(I−e1)、(I−e2)、(I−f1)および(I−f2)の化合物にも適している。同様に、式(I)の化合物に適していると本明細書中に記載されている置換基R、R2a、R2b、R3a、R3b、R8a、R8b、R8c、R8d、R10a、R10b、R11、R12、m、q、Q、X、X、X、およびX10はまた、適用可能な場合、式(I−G)、(I−g1)、(I−g2)、(I−H)、(I−h1)および(I−h2)の化合物にも適している。
本発明はまた、式(III)の化合物:
Figure 2012507566
またはその塩もしくは溶媒和物
(式中、
は、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、ペルハロアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキル、C〜Cペルハロアルコキシ、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニルまたはカルボニルアルキレンアルコキシであり、
各R2aおよびR2bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR2aおよびR2bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
各R3aおよびR3bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR3aおよびR3bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
各X、X、XおよびX10は、独立して、N、CHまたはCRであり、
各mおよびqは、独立して、0または1であり、
各Rは、独立して、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、カルボニルアルコキシ、チオール、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアラルキル、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、カルボニルアルキレンアルコキシ、アルキルスルホニルアミノまたはアシルであり、
各R8a、R8b、R8cおよびR8dは、独立して、H、ヒドロキシル、C〜Cアルキルであるか、またはこれらが結合している炭素およびジェミナルRと一緒になって、シクロアルキル部分もしくはカルボニル部分を形成し、
各R10aおよびR10bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR10aおよびR10bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
11は、H、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、C〜Cアルキル、C〜CシクロアルキルまたはC〜Cペルハロアルキルであり、
Figure 2012507566
の結合は、EもしくはZのいずれかの二重結合配置の存在を示し、
12は、H、ハロ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、非置換のC〜Cアルキル;カルボニルアルコキシ、カルボキシルまたはアシルアミノ部分で置換されたC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cシクロアルキル、またはC〜Cペルハロアルキルであり、
Qは、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアミノ、アルコキシ、アミノアシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、アミノカルボニルアルコキシまたはアシルアミノであり、
ただし、(i)X、XおよびX10が、それぞれCHであり、各R2a、R2b、R3a、R3b、R10aおよびR10bが水素の場合、化合物は、表Aの化合物以外であり、および(ii)化合物は、化合物87以外である)を包含する。別の変形では、本発明の化合物、本明細書中で詳述されているように化合物を使用する方法および化合物を投与する方法は、化合物87を含めた式(III)の化合物のいずれも包含する。別の変形では、本発明の化合物、ならびに本明細書中で詳述されているようにこの化合物を使用する方法およびこの化合物を投与する方法は、表Aに列挙されているものを含めた式(III)の化合物のいずれも包含する。別の変形では、本発明の化合物、本明細書中で詳述されているように化合物を使用する方法および化合物を投与する方法は、化合物87および表Aに列挙されているものを含めた式(III)の化合物のいずれも包含する。式(I)の化合物に適していると本明細書中に記載されている置換基R、R2a、R2b、R3a、R3b、R8a、R8b、R8c、R8d、R10a、R10b、R11、R12、m、q、Q、X、X、X、およびX10はまた、式(III)の化合物にも適している。全体を通して詳述されている式(I)の変形は、適用可能な場合、各および全ての変形が、具体的および個々に、式(III)に対して列挙されているかのごとく、式(III)に同様に適用される。
一変形では、化合物は、式(III)の化合物であって、ここで、Rは、H、ヒドロキシル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、ペルハロアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキル、C〜Cペルハロアルコキシ、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニルまたはカルボニルアルキレンアルコキシである。別の変形では、化合物は、式(III)の化合物であり、ここで、各R2aおよびR2bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ヒドロキシル、アルコキシであるか、またはR2aおよびR2bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、各R10aおよびR10bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ヒドロキシル、アルコキシであるか、またはR10aおよびR10bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成する。一部の変形では、化合物は、式(III)の化合物であり、ここで、Rは、非置換のC〜Cアルキル(例えばメチル)であり、各R2a、R2b、R3a、R3b、R10a、およびR10bは、Hである。
一変形では、化合物は、式(III)の化合物であり、ここで、R11およびR12のうちの少なくとも1つは、H以外である。1つのそのような変形では、化合物は、式(I)の化合物であり、ここで、R11は、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、またはC〜Cペルハロアルキルである。例えば、化合物は、一態様では、式(III)の化合物であり、ここで、R11は、置換されたアリール(例えば4−フルオロフェニル)である。別の態様において、化合物は、式(III)の化合物であり、ここで、R11は、非置換のアリール(例えばフェニル)である。別のそのような変形では、化合物は、式(III)の化合物であり、ここで、R12は、ハロ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、非置換のC〜Cアルキル;カルボニルアルコキシ、カルボキシルもしくはアシルアミノ部分で置換されたC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cシクロアルキル、またはC〜Cペルハロアルキルである。例えば、化合物は、一態様では、式(III)の化合物であり、ここで、R12は、ハロ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール;カルボニルアルコキシ、カルボキシルもしくはアシルアミノ部分で置換されたC〜Cアルキル、またはC〜Cアルケニルである。一態様では、化合物は、式(III)の化合物であり、ここで、R12はハロ(例えば、フルオロ)である。別の態様において、化合物は、式(III)の化合物であり、ここで、R12は、置換されたアリール(例えば、4−フルオロフェニル)または非置換のアリール(例えばフェニル)である。別の態様において、化合物は、式(III)の化合物であり、ここで、R12は、カルボニルアルコキシ、カルボキシルまたはアシルアミノ部分(例えば、エトキシカルボニルメチル、カルボキシメチルまたはメチルアミノカルボニルメチル)で置換されたC〜Cアルキルである。さらなる別の態様では、化合物は、式(III)の化合物であり、ここで、R12は、C〜Cアルケニル(例えば、プロペン−1−イル)である。別のそのような変形では、R11は、置換もしくは非置換のアリールであり、R12はHである。さらに別のそのような変形では、R11はHであり、R12はハロ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール;カルボニルアルコキシ、カルボキシルまたはアシルアミノ部分で置換されたC〜Cアルキル、またはC〜Cアルケニルである。1つの特定の変形では、化合物は、式(III)の化合物であり、ここで、R11は、置換もしくは非置換のアリールであり、R12はHであり、mは0であり、qは1であり、各R8aおよびR8bはHであり、Qはカルボキシまたはカルボニルアルコキシである。別の特定の変形では、化合物は、式(III)の化合物であり、ここで、R11はHであり、R12はハロであり、mおよびqは0であり、Qはヘテロアリール(例えばaピリジル例えば4−ピリジル)である。別の特定の変形では、化合物は、式(III)の化合物であり、ここで、R11はHであり、R12は置換もしくは非置換のアリール;カルボニルアルコキシ、カルボキシルまたはアシルアミノ部分で置換されたC〜Cアルキル、またはC〜Cアルケニルであり、mおよびqは0であり、Qは置換されたアリール(例えば、4−フルオロフェニル)または非置換のアリール(例えばフェニル)である。
本発明はまた、式(V)の化合物:
Figure 2012507566
またはその塩もしくは溶媒和物
(式中、
は、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、ペルハロアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキル、C〜Cペルハロアルコキシ、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニルまたはカルボニルアルキレンアルコキシであり、
各R2aおよびR2bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR2aおよびR2bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
各R3aおよびR3bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ニトロ、置換もしくは非置換のアミノ、ヒドロキシル、アルコキシ、アシルオキシ、アシルアミノ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルであるか、またはR3aおよびR3bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
各X、X、XおよびX10は、独立して、N、CHまたはCRであり、
各mおよびqは、独立して、0または1であり、
各Rは、独立して、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、カルボニルアルコキシ、チオール、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアラルキル、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、カルボニルアルキレンアルコキシ、アルキルスルホニルアミノまたはアシルであり、
各R8a、R8b、R8cおよびR8dは、独立して、H、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、C〜Cペルハロアルキル、カルボキシ、カルボニルアルコキシであるか、またはジェミナルRと一緒になって、式−OCHCHO−の部分を形成するか、またはこれが結合している炭素およびジェミナルRと一緒になって、シクロアルキル部分もしくはカルボニル部分を形成し、
各R10aおよびR10bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR10aおよびR10bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
各R11およびR12は、独立して、H、ハロ、アルコキシ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキル、C〜Cペルハロアルキル、カルボキシ、またはカルボニルアルコキシであり、
Figure 2012507566
の結合は、EもしくはZのいずれかの二重結合配置の存在を示すか、またはR11およびR12は、一緒になって結合を形成し、
Qは、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、アルコキシ、アシルオキシ、置換もしくは非置換のアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアルコキシ、シアノ、アルキニル、カルボキシ、カルボニルアルコキシまたはアシルアミノである)を包含する。
一変形では、化合物は、式(V)の化合物であり、ここで、X、X、X、X10、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R10a、R10b、Q、q、m、R8a、R8b、R8c、R8d、R11およびR12は、式(V)に対して定義された通りであるが、ただし、(i)X、XおよびX10が、それぞれCHであり、各R2a、R2b、R3a、R3b、R10a、およびR10bが水素の場合、R11およびR12のうちの少なくとも1つが水素以外であり、R11およびR12は、一緒になって結合を形成せず、(ii)化合物は、化合物87以外とする。一態様では、qおよびmが両方とも0であり、R11およびR12のうちの少なくとも1つが、置換もしくは非置換のアルキル、例えばメチルである、式(V)の化合物が提供される。別の態様において、qおよびmが両方とも0であり、R11およびR12のうちの少なくとも1つが、置換もしくは非置換のアルキル、例えばメチルであり、Qが、置換もしくは非置換のアリール、例えばフェニルであるか、または置換もしくは非置換のヘテロアリール、例えばピリジルである、式(V)の化合物が提供される。別の態様において、qおよびmが両方とも0であり、R11がHであり、R12がメチルであり、Qが置換もしくは非置換のヘテロアリール、例えばピリジルである、式(V)の化合物が提供される。式(V)のより特定の変形では、qおよびmは、両方とも0であり、R11はHであり、R12はメチルであり、Qは置換もしくは非置換のヘテロアリール、例えばピリジルであり、以下の構造上の特徴のうちの1つまたは複数が適用される:(i)X、XおよびX10は、それぞれCHである、(ii)Xは、CHまたはCRであり、ここで、Rは、ハロまたは非置換のC〜Cアルキルである、(iii)R2aおよびR2bは両方ともHである、(iv)Rはメチルである、(v)R3aおよびR3bは両方ともHである、ならびに(vi)R10aおよびR10bは両方ともHである。1つのそのような変形では、(i)〜(vi)のうちの少なくとも2つまたは3つまたは4つまたは5つまたはすべてが適用される。(i)〜(vi)のうちの2つ以上が適用される場合、条件は任意の方法で組み合わせることができる。別の変形では、本明細書中に提供されている化合物、ならびに本明細書中で詳述されているようにこの化合物を使用する方法およびこの化合物を投与する方法は、化合物87を含めた式(V)の任意の化合物を包含する。式(I)および(III)の化合物に適していると本明細書中に記載されている置換基、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R8a、R8b、R8c、R8d、R10a、R10b、R11、R12、m、q、Q、X、X、X、およびX10はまた、式(V)の化合物にも適している。全体を通して詳述されている式(I)および(III)の変形は、適用可能な場合、各および全ての変形が、具体的および個々に、式(V)に対して列挙されているかのごとく、式(V)に同様に適用される。
一変形では、式(V)の化合物が提供され、ここで、X、X、X、X10、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R10a、R10b、q、m、およびQは、式(V)に対して定義された通りであり、各R8a、R8b、R8c、およびR8dは、独立して、H、ヒドロキシル、C〜Cアルキルであるか、またはこれが結合している炭素およびジェミナルRと一緒になってシクロアルキル部分またはカルボニル部分を形成し、R11は、H、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、またはC〜Cペルハロアルキルであり、
Figure 2012507566
の結合は、EまたはZのいずれかの二重結合配置の存在を示し、R12は、H、ハロ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、非置換のC〜Cアルキル;カルボニルアルコキシ、カルボキシルもしくはアシルアミノ部分で置換されたC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cシクロアルキル、またはC〜Cペルハロアルキルである。別の変形では、化合物は、式(V)であり、ここで、X、X、X、X10、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R10a、R10b、Q、q、m、R8a、R8b、R8cおよびR8dは、式(V)に対して定義された通りであり、R11は、H、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、またはC〜Cペルハロアルキルであり、R12は、H、ハロ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換または非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜CシクロアルキルまたはC〜Cペルハロアルキルである。別の変形では、化合物は、式(V)の化合物であり、ここで、X、X、X、X10、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R10a、R10b、Q、q、m、R8a、R8b、R8c、R8dおよびR11は、式(V)に対して定義された通りであり、R12は、カルボニルアルコキシ、カルボキシルまたはアシルアミノ部分で置換されたC〜Cアルキルである。
一実施形態では、提供されるのは、式(V)の化合物であり、ここで、少なくとも1つのR3aおよびR3bはアリールである。式(V)のある特定の変形では、R3aおよびR3bのうちの少なくとも1つはフェニルである。
一部の実施形態では、式(V)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物は、式(V−B):
Figure 2012507566
を有する
(式中、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R10a、R10b、R11、R12、Q、X、X、X、およびX10は、式(V)に対して定義された通りであり、適用可能な場合には、本明細書中で詳述されている任意の変形の通りである)。すなわち、全体を通して詳述されている式(V)の変形は、適用可能な場合、各および全ての変形が、具体的および個々に、式(V−B)に対して列挙されているかのごとく、式(V−B)に同様に適用される。一変形では、式(V−B)の化合物は、本明細書中で詳述されているが、ただし、(i)X、XおよびX10が、それぞれCHであり、各R2a、R2b、R3a、R3b、R10aおよびR10bが水素の場合、R11およびR12のうちの少なくとも1つは、水素以外であり、R11およびR12は、一緒になって結合を形成しない、ならびに(ii)化合物は、化合物87以外である。別の変形では、化合物87を含めた式(V−B)の化合物、およびそのような化合物を使用および投与する方法が包含される。式(V−B)の一態様では、R11およびR12のうちの少なくとも1つは、H以外である。式(V−B)の1つのそのような変形では、R11はHであり、R12は、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、またはC〜Cペルハロアルキルである。式(V−B)の一態様では、R11はHであり、R12はC〜Cアルキルである。式(V−B)の別の変形では、R11およびR12のうちの少なくとも1つは、H以外であり、Rは、C〜Cアルキルである。1つのそのような変形では、R12は、非置換のC〜Cアルキルであり、Qは置換もしくは非置換のヘテロアリールである。式(V−B)の一変形では、R12は、非置換のC〜Cアルキルであり、Qは、ハロ置換されたフェニル以外である。式(V−B)のより特定の変形では、R11はHであり、R12は、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、またはC〜Cペルハロアルキルであり、RはC〜Cアルキルである。式(V−B)のさらにより特定の変形では、R11はHであり、R12はC〜Cアルキルであり、XはCRであり、ここで、Rはハロであり、各X、XおよびX10はCHである。式(V−B)の別の変形では、R11はHであり、R12はC〜Cアルキルであり、XはCRであり、ここで、Rはハロであり、各X、XおよびX10はCHであり、Rはアルキルであり、各R2a、R2b、R3a、R3b、R10a、R10bはHである。本明細書中で詳述されている式(V−B)の任意の変形または態様において、一実施形態では、式(V−B)の化合物は、E配置にある。同様に、本明細書中で詳述されている式(V−B)の任意の変形または態様において、別の実施形態では、式(V−B)の化合物は、Z配置にある。例えば、提供されるのは、式(V−B)の化合物であり、ここで、R11はHであり、R12はC〜Cアルキルであり、XはCRであり、ここで、Rはハロであり、各X、XおよびX10はCHであり、化合物は、E配置にある。同様に、提供されるのは、式(V−B)の化合物であり、ここで、R11はHであり、R12はC〜Cアルキルであり、XはCRであり、ここで、Rはハロであり、各X、XおよびX10はCHであり、化合物は、Z配置にある。
一実施形態では、化合物は、式(V−B)の化合物であり、ここで、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R10a、R10b、Q、X、X、X、およびX10は、式(V)に対して定義された通りであり、R11は、H、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロ、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、C〜Cペルハロアルキル、カルボキシル、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールであり、R12およびQは、独立して、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロアリールである。一変形では、R12およびQが両方ともフェニルの場合など、R12およびQは、同じ置換もしくは非置換のアリールまたはヘテロアリール部分である。
一部の実施形態では、式(V)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物は、式(V−G):
Figure 2012507566
を有する
(式中、X、X、X、X10、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R8a、R8b、R8c、R8d、R10a、R10b、q、mおよびQは、式(V)に対して定義された通りである)。一変形では、化合物は、式(V−G)の化合物であるが、ただし、(i)qおよびmが0であり、各R2a、R2b、R3a、R3b、R10aおよびR10bがHであり、各X、X、XおよびX10が、独立して、CHまたはCRであり、ここで、Rが、メチル、フルオロまたはCFであり、Qがフェニル、置換されたフェニル、ピリジルまたはピリミジルである場合、化合物は、WO2008/123796A2に記載されている化合物以外であり、および(ii)化合物は、化合物478、化合物490および化合物495以外である。別の変形では、本発明の化合物、ならびに本明細書中で詳述されているようにこの化合物を使用する方法およびこの化合物を投与する方法は、化合物478、化合物490および化合物495を含めた、式(V−G)の化合物のいずれも包含する。別の変形では、本発明の化合物、および本明細書中で詳述されているように化合物を使用する方法および化合物を投与する方法は、WO2008/123796A2に記載されている化合物を含めた、式(V−G)の化合物のいずれも包含する。
一部の実施形態では、式(V)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物は、式(V−H):
Figure 2012507566
を有する
(式中、RおよびQは、式(V)に対して定義された通りである)。一変形では、式(V−H)のQは、置換もしくは非置換のアリール、例えばフェニルなどである。一態様では、式(V−H)のQは、一置換されたフェニル、例えば、一ハロ置換されたフェニル、例えば4−フルオロ−フェニルなどである。別の変形では、式(V−H)のQは、一置換されたフェニルであり、Rは、非置換のC〜Cアルキル、例えばメチルなどである。
本発明は、式(IV)の化合物:
Figure 2012507566
またはその塩もしくは溶媒和物
(式中、
は、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、ペルハロアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキル、C〜Cペルハロアルコキシ、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニルまたはカルボニルアルキレンアルコキシであり、
各R2aおよびR2bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR2aおよびR2bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
各R3aおよびR3bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR3aおよびR3bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
各X、X、XおよびX10は、独立して、N、CHまたはCRであり、
各Rは、独立して、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、カルボニルアルコキシ、チオール、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアラルキル、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、カルボニルアルキレンアルコキシ、アルキルスルホニルアミノまたはアシルであり、
各R10aおよびR10bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR10aおよびR10bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
各R13aおよびR13bは、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜CシクロアルキルまたはC〜Cペルハロアルキルであり、
各R14aおよびR14bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cペルハロアルキル、カルボニルアルコキシ、カルボキシル、アシルアミノであるか、またはR14aおよびR14bは、これらが結合している炭素と一緒になって、シクロアルキル部分を形成し、
Qは、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアミノ、アルコキシ、アミノアシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、アミノカルボニルアルコキシまたはアシルアミノであり、
Figure 2012507566
の結合は、EまたはZのいずれかの二重結合配置の存在を示す)をさらに包含する。
一変形では、式(IV)の化合物が提供され、ここで、X、X、X、X10、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R10a、R10b、Q、R13a、R13bは、式(IV)に対して定義された通りであり、R14aおよびR14bは、独立して、H、ハロ、アルコキシ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル;カルボニルアルコキシ、カルボキシルまたはアシルアミノ部分で置換されたC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロシクリルまたはC〜Cペルハロアルキルである。
式(I)または式(III)の化合物に適していると本明細書中に記載されている置換基R、R2a、R2b、R3a、R3b、R10a、R10b、Q、X、X、X、およびX10は、式(IV)の化合物にも適している。全体を通して詳述されている、置換基R、R2a、R2b、R3a、R3b、R10a、R10b、Q、X、X、X、およびX10に関する式(I)および式(III)の変形は、適用可能な場合、各および全ての変形が、具体的および個々に、式(IV)に対して列挙されているかのごとく、式(IV)に同様に適用される。
一部の実施形態では、化合物は、式(IV)の化合物であり、ここで、R13aおよびR13bのうちの少なくとも1つはHである。1つのそのような変形では、各R13aおよびR13bはHである。別の変形では、R13aおよびR13bのうちの一方はHであり、R13aおよびR13bのうちの他方はC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、またはC〜Cペルハロアルキルである。ある特定の変形では、化合物は、式(IV)の化合物であり、ここで、各R13aおよびR13bはHであり、Qは、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキルまたは置換もしくは非置換のヘテロシクリルである。
一部の実施形態では、化合物は、式(IV)の化合物であり、ここで、R14aおよびR14bのうちの少なくとも1つはHである。1つのそのような変形では、各R14aおよびR14bはHである。別のそのような変形では、R14aおよびR14bの一方はHであり、R14aおよびR14bのうちの他方は、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cペルハロアルキル、カルボニルアルコキシ、カルボキシルまたはアシルアミノである。例えば、R14aおよびR14bのうちのHでない方は、非置換のC〜Cアルキル(例えばメチル、エチルまたはプロピル)、ヒドロキシ(例えば2−ヒドロキシエチル)で置換されたC〜Cアルキル、ルボニルアルコキシ、カルボキシルまたはアシルアミノ基である。1つの特定の変形では、化合物は、式(IV)の化合物であり、ここで、各R13aおよびR13bはHであり、各R14aおよびR14bはHである。さらなる変形では、化合物は、式(IV)の化合物であり、ここで、各R13aおよびR13bはHであり、各R14aおよびR14bはHであり、Qは、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、または置換もしくは非置換のヘテロシクリルである。
一部の実施形態では、化合物は、式(IV)の化合物であり、ここで、各R14aおよびR14bは、独立して、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cペルハロアルキル、カルボニルアルコキシ、カルボキシル、アシルアミノであるか、またはR14aおよびR14bは、これらが結合している炭素と一緒になって、シクロアルキル部分を形成する。1つのそのような変形では、各R14aおよびR14bは、独立して、置換もしくは非置換のC〜Cアルキルである。例えば、各R14aおよびR14bは、メチルであるか、または、R14aおよびR14bの一方がメチルであり、他方が、メチル以外の置換もしくは非置換のC〜Cアルキルである。別のそのような変形では、R14aおよびR14bは、これらが結合している炭素と一緒になって、シクロアルキル部分を形成する。例えば、R14aおよびR14bは、これらが結合している炭素と一緒になって、シクロプロピル部分を形成する。一部の変形では、化合物は、式(IV)の化合物であり、ここで、各R14aおよびR14bは、独立して、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cペルハロアルキル、カルボニルアルコキシ、カルボキシル、アシルアミノであるか、またはR14aおよびR14bは、これらが結合している炭素と一緒になって、シクロアルキル部分を形成し、各R13aおよびR13bはHであり、Qは、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキルまたは置換もしくは非置換のヘテロシクリルである。
本発明はまた、式(VI)の化合物:
Figure 2012507566
またはその塩もしくは溶媒和物
(式中、
は、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、ペルハロアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキル、C〜Cペルハロアルコキシ、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニルまたはカルボニルアルキレンアルコキシであり、
各R2aおよびR2bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR2aおよびR2bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
各R3aおよびR3bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ニトロ、置換もしくは非置換のアミノ、ヒドロキシル、アルコキシ、アシルオキシ、アシルアミノ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルであるか、またはR3aおよびR3bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
各X、X、XおよびX10は、独立して、N、CHまたはCRであり、
各Rは、独立して、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、カルボニルアルコキシ、チオール、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアラルキル、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、カルボニルアルキレンアルコキシ、アルキルスルホニルアミノまたはアシルであり、
各R10aおよびR10bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR10aおよびR10bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
各R13aおよびR13bは、独立して、H、ハロ、アルコキシ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキル、C〜Cペルハロアルキル、カルボキシ、またはカルボニルアルコキシであり、
各R14aおよびR14bは、独立して、H、ハロ、アルコキシ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキル、C〜Cペルハロアルキル、カルボニルアルコキシ、カルボキシル、アシルアミノであるか、またはR14aおよびR14bは、これらが結合している炭素と一緒になって、シクロアルキル部分を形成し、
Qは、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、アルコキシ、アシルオキシ、置換もしくは非置換のアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアルコキシ、シアノ、アルキニル、カルボキシ、カルボニルアルコキシまたはアシルアミノであり、
Figure 2012507566
の結合は、EまたはZのいずれかの二重結合配置の存在を示す)を包含する。
一変形では、化合物は、式(VI)の化合物であり、ここで、X、X、X、X10、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R10a、R10b、Q、R13a、R13b、R14aおよびR14bは、式(VI)に対して定義された通りであり、ただし、この化合物は、化合物132以外である。別の変形では、本発明の化合物、ならびに本明細書中で詳述されているようにこの化合物を使用する方法およびこの化合物を投与する方法は、化合物132を含めた、式(VI)の化合物のいずれも包含する。式(IV)の化合物に適していると本明細書中に記載されている置換基R、R2a、R2b、R3a、R3b、R10a、R10b、R13a、R13b、R14a、R14b、Q、X、X、X、およびX10は、式(VI)の化合物にも適している。全体を通して詳述されている式(IV)の変形は、適用可能な場合、各および全ての変形が、具体的および個々に、式(VI)に対して列挙されているかのごとく、式(VI)に同様に適用される。
一変形では、式(VI)の化合物が提供され、ここで、X、X、X、X10、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R10a、R10b、Q、R13aおよびR13bは、式(VI)に対して定義された通りであり、各R14aおよびR14bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cペルハロアルキル、カルボニルアルコキシ、カルボキシル、アシルアミノであるか、またはR14aおよびR14bは、これらが結合している炭素と一緒になって、シクロアルキル部分を形成する。
一実施形態では、提供されるのは、式(VI)の化合物であり、ここで、少なくとも1つのR3aおよびR3bは、アリールである。式(VI)のある特定の変形では、R3aおよびR3bのうちの少なくとも1つは、フェニルである。
一変形では、式(VIA)の化合物:
Figure 2012507566
またはその塩もしくは溶媒和物が提供される
(式中、X、X、X、X10、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R10a、R10b、Q、R13a、R13b、R14a、R14bは、式(VI)またはその変形に対して定義された通りであり、qは0または1である)。
別の態様において、本発明は、式(II)の化合物:
Figure 2012507566
またはその塩もしくは溶媒和物
(式中、
は、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、ペルハロアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキル、C〜Cペルハロアルコキシ、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニルまたはカルボニルアルキレンアルコキシであり、
各R2aおよびR2bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR2aおよびR2bは、一緒になって、カルボニル部分を形成し、
各R3aおよびR3bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR3aおよびR3bは、一緒になって、カルボニル部分を形成し、
各X、X、XおよびX10は、独立して、N、CHまたはCRであり、
各mおよびqは、独立して、0または1であり、
各Rは、独立して、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアラルキル、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、カルボニルアルキレンアルコキシ、アルキルスルホニルアミノまたはアシルであり、
各R8a、R8b、R8cおよびR8dは、独立して、H、ヒドロキシル、C〜Cアルキルであるか、またはこれが結合している炭素およびジェミナルRと一緒になって、シクロアルキル部分もしくはカルボニル部分を形成し、
各R10aおよびR10bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR10aおよびR10bは、一緒になって、カルボニル部分を形成し、
各R11aおよびR12aは、独立して、H、ヒドロキシルまたはC〜Cアルキルであるか、またはR11aおよびR12aは、一緒になって結合を表し、
11bおよびR12bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルケニルまたは置換もしくは非置換のヘテルシクリル部分を形成し、
Qは、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアミノ、アルコキシ、アミノアシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、アミノカルボニルアルコキシまたはアシルアミノである)を包含する。
式(II)の一変形では、qは0であり、mは両方とも0であり、R11aおよびR12aは、それぞれHである。式(II)の別の変形では、qおよびmは両方とも0であり、R11aおよびR12aは、それぞれHであり、R11bおよびR12bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換のシクロアルキル部分を形成する。式(II)のさらに別の変形では、qおよびmは、両方とも0であり、R11aおよびR12aは、それぞれHであり、R11bおよびR12bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、置換または非置換のシクロアルキル部分を形成し、(i)〜(iv)のうちの少なくとも1つが適用される:(i)XはCRであり、ここで、Rは、C〜Cアルキル(例えば、メチル)またはハロ(例えば、クロロ)である、(ii)Rは、C〜Cアルキル(例えば、メチル)である、(iii)各X、XおよびX10はCHである、ならびに(iv)各R2a、R2b、R3a、R3b、R10aおよびR10bはHである。好ましくは、Qがシクロアルキル部分の場合、これは、非置換のC〜Cシクロアルキル部分(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシル)である。
式(II)の一変形では、R11aおよびR12aは、一緒になって、結合を形成する。式(II)のある特定の変形では、R11aおよびR12aは、一緒になって、二重結合を形成し(R11aおよびR11bを保持する炭素と、R12aおよびR12bを保持する炭素の間の結合は、二重結合である)、R11bおよびR12bと一緒になって、シクロアルケニル部分を形成する(例えば、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニルおよびシクロヘキセニル)。式(II)のさらなる変形では、R11aおよびR12aは、一緒になって、二重結合を形成し、R11bおよびR12bと一緒になって、シクロアルケニル部分を形成し、(i)〜(v)のうちの少なくとも1つが適用される:(i)X〜X10のうちの少なくとも1つがCRであり、ここで、Rは、ハロ(例えば、XがCRの場合、Rはクロロ)である、(ii)Rは、C〜Cアルキル(例えば、メチル)である、(iii)Qは置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニルまたは置換もしくは非置換のヘテロシクリルである、(iv)qおよびmは両方とも0である、ならびに(v)各R2a、R2b、R3a、R3b、R1OaおよびR10bはHである。
本明細書中で詳述されている式(II)のいずれかの変形または態様では、R11aおよびR12aは、一緒になって、二重結合を形成し、R11aおよびR12aは、R11bおよびR12bと一緒になって、シクロアルケニル部分を形成する。一実施形態では、式(II)の化合物は、E配置にある。同様に、本明細書中で詳述されている式(II)のいずれかの変形または態様において、別の実施形態では、式(II)の化合物は、Z配置にある。
いくつかの実施形態では、式(II)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物は、構造:
Figure 2012507566
を有する
(式中、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R8a、R8b、R10a、R10b、R11a、R11b、R12a、R12b、q、Q、X、X、X、およびX10は、式(II)に対して定義された通りであり、適用可能な場合には、本明細書中で詳述されている任意の変形の通りである)。すなわち、全体を通して詳述されている式(II)の変形は、適用可能な場合、各および全ての変形が、具体的および個々に、式(II−A)に対して列挙されているかのごとく、式(II−A)に同様に適用される。
一部のそのような実施形態では、R11aおよびR12aは、一緒になって、結合を形成し、式(II−A)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物は、構造:
Figure 2012507566
を有する
(式中、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R8a、R8b、R10a、R10b、R11b、R12b、q、Q、X、X、X、およびX10は、式(II−A)に対して定義された通りであり、適用可能な場合には、本明細書中で詳述されている任意の変形の通りである)。すなわち、全体を通して詳述されている式(II−A)および式(II)の変形は、適用可能な場合、各および全ての変形が、具体的および個々に、式(II−a1)に対して列挙されているかのごとく、式(II−a1)に同様に適用される。
他の実施形態では、式(II)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物は、構造:
Figure 2012507566
を有する
(式中、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R10a、R10b、R11a、R11b、R12a、R12b、Q、X、X、X、およびX10は、式(II)に対して定義された通りであり、適用可能な場合には、本明細書中で詳述されている任意の変形の通りである)。すなわち、全体を通して詳述されている式(II)の変形は、適用可能な場合、各および全ての変形が、具体的および個々に、式(II−B)に対して列挙されているかのごとく、式(II−B)に同様に適用される。
一部のそのような実施形態では、R11aおよびR12aは、一緒になって、結合を形成し、式(II−B)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物は、構造:
Figure 2012507566
を有する
(式中、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R10a、R10b、R11b、R12b、Q、X、X、X、およびX10は、式(II−B)に対して定義された通りであり、適用可能な場合には、本明細書中で詳述されている任意の変形の通りである)。すなわち、全体を通して詳述されている式(II−B)および式(II)の変形は、適用可能な場合、各および全ての変形が、具体的および個々に、式(II−b1)に対して列挙されているかのごとく、式(II−b1)に同様に適用される。
他の実施形態では、式(II)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物は、構造:
Figure 2012507566
を有する
(式中、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R8a、R8b、R10a、R10b、R11a、R11b、R12a、R12b、Q、X、X、X、およびX10は、式(II)に対して定義された通りであり、適用可能な場合には、本明細書中で詳述されている任意の変形の通りである)。すなわち、全体を通して詳述されている式(II)の変形は、適用可能な場合、各および全ての変形が、具体的および個々に、式(II−C)に対して列挙されているかのごとく、式(II−C)に同様に適用される。
一部のそのような実施形態では、R11aおよびR12aは、一緒になって、結合を形成し、式(II−C)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物は、構造:
Figure 2012507566
を有する
(式中、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R8a、R8b、R10a、R10b、R1lb、R12b、Q、X、X、XおよびX10は、式(II−C)に対して定義された通りであり、適用可能な場合には、本明細書中で詳述されている任意の変形の通りである)。すなわち、全体を通して詳述されている式(II−C)および式(II)の変形は、適用可能な場合、各および全ての変形が、具体的および個々に、式(II−c1)に対して列挙されているかのごとく、式(II−c1)に同様に適用される。
さらなる実施形態では、式(II)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物は、構造:
Figure 2012507566
を有する
(式中、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R8c、R8d、R10a、R10b、R11a、R11b、R12a、R12b、Q、X、X、X、およびX10は、式(II)に対して定義された通りであり、適用可能な場合には、本明細書中で詳述されている任意の変形の通りである)。すなわち、全体を通して詳述されている式(II)の変形は、適用可能な場合、各および全ての変形が、具体的および個々に、式(II−D)に対して列挙されているかのごとく、式(II−D)に同様に適用される。
一部のそのような実施形態では、R11aおよびR12aは、一緒になって、結合を形成し、式(II−D)の化合物またはその塩もしくは溶媒和物は、構造:
Figure 2012507566
を有する
(式中、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R8c、R8d、R10a、R10b、R11b、R12b、Q、X、X、XおよびX10は、式(II−D)に対して定義された通りであり、適用可能な場合には、本明細書中で詳述されている任意の変形の通りである)。すなわち、全体を通して詳述されている式(II)の変形は、適用可能な場合、各および全ての変形が、具体的および個々に、式(II−d1)に対して列挙されているかのごとく、式(II−d1)に同様に適用される。
式(II)の化合物に適していると本明細書中に記載されている置換基R、R2a、R2b、R3a、R3b、R8a、R8b、R8c、R8d、R10a、R10b、R11a、R11b、R12a、R12b、m、q、Q、X、X、X、およびX10は、式(II−A)、(II−B)、(II−C)、(II−D)、(II−a1)、(II−b1)、(II−c1)および(II−d1)の化合物にも適している。
本発明はまた、式(VII)の化合物:
Figure 2012507566
またはその塩もしくは溶媒和物
(式中、
は、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、ペルハロアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキル、C〜Cペルハロアルコキシ、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニルまたはカルボニルアルキレンアルコキシであり、
各R2aおよびR2bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR2aおよびR2bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
各R3aおよびR3bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ニトロ、置換もしくは非置換のアミノ、ヒドロキシル、アルコキシ、アシルオキシ、アシルアミノ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルであるか、またはR3aおよびR3bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
各X、X、XおよびX10は、独立して、N、CHまたはCRであり、
各mおよびqは、独立して、0または1であり、
各Rは、独立して、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアラルキル、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、カルボニルアルキレンアルコキシ、アルキルスルホニルアミノまたはアシルであり、
各R8a、R8b、R8cおよびR8dは、独立して、H、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、C〜Cペルハロアルキル、カルボキシ、カルボニルアルコキシであるか、またはジェミナルRと一緒になって、式−OCHCHO−の部分を形成するか、またはこれが結合している炭素およびジェミナルRと一緒になって、シクロアルキル部分もしくはカルボニル部分を形成し、
各R10aおよびR10bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR10aおよびR10bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
各R11aおよびR12aは、独立して、H、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、C〜Cペルハロアルキル、カルボキシ、またはカルボニルアルコキシであるか、またはR11aおよびR12aは、一緒になって結合を表し、
11bおよびR12bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルケニルまたは置換もしくは非置換のヘテロシクリル部分を形成し、
Qは、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、アルコキシ、アシルオキシ、置換もしくは非置換のアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアルコキシ、シアノ、アルキニル、カルボキシ、カルボニルアルコキシまたはアシルアミノである)を包含する。
一変形では、化合物は、式(VII)の化合物であり、ここで、X、X、X、X10、R、R2a、R2b、R3a、R3b、R10a、R10b、Q、q、m、R8a、R8b、R8c、R8d、R11a、R11b、R12aおよびR12bは、式(VII)に対して定義された通りであるが、ただし、化合物は、2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−5H−ピリド[4,3−b]インドール−5−イル)シクロヘキサノール以外である。別の変形では、本発明の化合物、ならびに本明細書中で詳述されているようにこの化合物を使用する方法およびこの化合物を投与する方法は、2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−5H−ピリド[4,3−b]インドール−5−イル)シクロヘキサノールを含めた式(VII)の化合物のいずれも包含する。式(II)の化合物に適していると本明細書中に記載されている置換基R、R2a、R2b、R3a、R3b、R8a、R8b、R8c、R8d、R10a、R10b、R11a、R11b、R12a、R12b、m、q、Q、X、X、X、およびX10は、式(VII)の化合物にも適している。全体を通して詳述されている式(II)の変形は、適用可能な場合、各および全ての変形が、具体的および個々に、式(VII)に対して列挙されているかのごとく、式(VII)に同様に適用される。
一変形では、式(VII)の化合物が提供され、ここで、X、X、X、X10、R、R11b、R12b、q、m、およびQは、式(VII)に対して定義された通りであり、各R2aおよびR2bは、独立してH、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR2aおよびR2bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分を形成し、各R3aおよびR3bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR3aおよびR3bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分を形成し、各R8a、R8b、R8cおよびR8dは、独立して、H、ヒドロキシル、C〜Cアルキルであるか、またはこれが結合している炭素およびジェミナルRと一緒になって、シクロアルキル部分またはカルボニル部分を形成し、各R10aおよびR10bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR10aおよびR10bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分を形成し、各R11aおよびR12aは、独立して、H、ヒドロキシル、またはC〜Cアルキルであるか、またはR11aおよびR12aは、一緒になって、結合を表す。
一実施形態では、提供されるのは、式(VII)化合物であり、ここで、少なくとも1つのR3aおよびR3bはアリールである。式(VII)のある特定の変形では、R3aおよびR3bのうちの少なくとも1つは、フェニルである。
本発明はまた、式(VIII)の化合物:
Figure 2012507566
またはその塩もしくは溶媒和物
(式中、
は、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、ペルハロアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキル、C〜Cペルハロアルコキシ、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニルまたはカルボニルアルキレンアルコキシであり、
各R2aおよびR2bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR2aおよびR2bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
各R3aおよびR3bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ニトロ、置換もしくは非置換のアミノ、ヒドロキシル、アルコキシ、アシルオキシ、アシルアミノ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルであるか、またはR3aおよびR3bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
各X、X、XおよびX10は、独立して、N、CHまたはCRであり、
各mおよびqは、独立して、0または1であり、
各Rは、独立して、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、カルボニルアルコキシ、チオール、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアラルキル、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、カルボニルアルキレンアルコキシ、アルキルスルホニルアミノまたはアシルであり、
各R8a、R8b、R8c、R8d、R8eおよびR8fは、独立して、H、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、C〜Cペルハロアルキル、カルボキシ、カルボニルアルコキシであり、これが結合している炭素およびジェミナルR8(a〜f)と一緒になって、シクロアルキル部分またはカルボニル部分を形成し、ジェミナルR8(a〜f)と一緒になって、式−OCHCHO−の部分、メチレンまたは置換されたメチレンを形成し、ビシナルR8(a−f)およびこれらが結合している炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルケニルまたは置換もしくは非置換のヘテロシクリル部分を形成するか、または、ビシナルR8(a−f)と一緒になって、結合を形成するが、ただし、(i)R8cおよびR8dのうちの少なくとも1つは、ビシナルR8(a−f)と一緒になって、およびこれらが結合している炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルケニルまたは置換もしくは非置換のヘテロシクリル部分を形成するか、または、ビシナルR8(a〜f)と一緒になって、結合を形成する、および(ii)R8(a〜f)がビシナルRと一緒になって、結合を形成する場合、ジェミナルR8(a〜f)は、ヒドロキシル以外であり、
各R10aおよびR10bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR10aおよびR10bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
Qは、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、アルコキシ、アシルオキシ、置換もしくは非置換のアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアルコキシ、シアノ、アルキニル、カルボキシ、カルボニルアルコキシまたはアシルアミノである)を包含する。
別の変形では、これらの式の化合物またはその薬学的に許容される塩が包含されるが、ただし、この化合物は、表Bの化合物またはその薬学的に許容される塩以外である。ある特定の変形では、式(I)の化合物が包含されるが、ただし、この化合物は、化合物1x〜99xのいずれか以外である。一変形では、式(III)の化合物が包含されるが、ただし、この化合物は、化合物1x〜99xのいずれか以外である。別の変形では、式(V)が包含されるが、ただし、この化合物は、1x〜129xのうちのいずれか以外である。さらなる別の変形では、式(VIII)の化合物が包含されるが、ただしこの化合物は、化合物1x〜129xのうちのいずれか以外である。さらに別の変形では、式(IV)の化合物が包含されるが、ただしこの化合物は、化合物130x以外である。別の変形では、式(VI)の化合物が、包含されるが、ただしこの化合物は、130x以外の化合物である。よりさらなる変形では、本明細書中で詳述されている式の化合物が提供され、ここで、化合物は、表Bの化合物またはその薬学的に許容される塩を含む。加えて、本明細書中で詳述されている処置の方法を含めた、本明細書中に提供されている方法は、一変形において、表Bの化合物を含めた、本明細書中で詳述されている式による化合物を使用する。
Figure 2012507566
Figure 2012507566
Figure 2012507566
Figure 2012507566
Figure 2012507566
Figure 2012507566
Figure 2012507566
式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)および(VIII)の化合物では、Rは、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、ペルハロアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキル、C〜Cペルハロアルコキシ、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニルまたはカルボニルアルキレンアルコキシである。具体的な実施形態では、Rは、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換のヘテロシクリルまたは置換もしくは非置換のアリールである。より具体的な実施形態では、Rは、非置換のC〜Cアルキル、例えばメチルおよびシクロプロピルなどである。
特定の実施形態では、Rが以下の部分から選択される、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)および(VIII)の化合物が提供される。
Figure 2012507566
式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)および(VIII)の化合物では、N、R2a、R2b、R10a、R10b、R3aおよびR3bを含む環を、本明細書中ではC環と呼ぶことがある。
式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)および(VIII)の化合物では、各R2aおよびR2bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR2aおよびR2bは、一緒になって、カルボニル部分を形成する。具体的な実施形態では、各R2aおよびR2bは、独立して、H、メチル、フルオロであるか、またはR2aおよびR2bは、一緒になって、カルボニル部分を形成する。具体的な実施形態では、R2aおよびR2bは、両方ともHである。
式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)および(VIII)の化合物では、各R3aおよびR3bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR2aおよびR2bは、一緒になって、カルボニル部分を形成する。具体的な実施形態では、各R3aおよびR3bは、独立して、Hまたはフルオロである。別の具体的な実施形態では、R3aおよびR3bは、両方ともHである。さらに具体的な実施形態では、R3aおよびR3bは、両方ともHであり、R2aおよびR2bは、両方ともHである。
式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)および(VIII)の化合物では、各R10aおよびR10bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR10aおよびR10bは、一緒になって、カルボニル部分を形成する。具体的な実施形態では、各R10aおよびR10bは、独立して、H、ハロ、ヒドロキシルまたはメチルであるか、またはR10aおよびR10bは、一緒になって、カルボニル部分を形成する。別の具体的な実施形態では、R10aおよびR10bは、両方ともHである。さらなる具体的な実施形態では、R10aおよびR10bは、両方ともHであり、R2a、R2b、R3aおよびR3bは、それぞれHである。
式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)および(VIII)の化合物では、X、X、XおよびX10を含む環は、本明細書中でA環と呼ばれることもある。式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)および(VIII)の化合物では、各X、X、XおよびX10は、独立して、N、CHまたはCRである。特定の実施形態では、各X、X、XおよびX10は、CHまたはCRであり、よってA環は、場合によって置換されているフェニル環である。具体的な実施形態では、Xは、CRであり、ここで、Rは、ハロまたはアルキルであり、X、XおよびX10は、それぞれCHである。他の実施形態では、X、X、XおよびX10のうちの1つがNであり、その他がCHまたはCRである、よってA環は、場合によって置換されているピリジン環である。さらなる実施形態では、X、X、XおよびX10のうちの2つがNであり、その他がCHまたはCRであり、A環は、場合によって置換されているピリミジンまたはピラジン環である。式(I)の一変形では、Xは、CRであり、ここでRは、ハロまたはアルキルであり、X、XおよびX10は、それぞれCHであり、R12は、H以外である。式(II)の一変形では、Xは、CRであり、ここでRは、ハロまたはアルキルであり、X、XおよびX10は、それぞれCHであり、(a)R11aおよびR12aは、両方ともHであり、R11bおよびR12bは、一緒になって、置換もしくは非置換のシクロアルキルを形成するか、または(b)R11aおよびR12aは、一緒になって、二重結合を形成し、R11bおよびR12bと一緒になって、シクロアルケニル部分を形成する。
式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)および(VIII)の化合物では、各Rは、存在する場合、独立して、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアラルキル、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、カルボニルアルキレンアルコキシ、アルキルスルホニルアミノまたはアシルである。一変形では、X〜X10のうちの少なくとも1つは、CR(式中、Rはハロである)である。ある特定の変形では、X〜X10のうちの1つは、CRであり、ここで、Rは、クロロであり、その他は、CHである。特定の変形では、X、XおよびX10は、それぞれCHであり、Xは、CR(式中、Rは、クロロである)である。
式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)および(VIII)の特定の実施形態では、各Rは、存在する場合、独立して、ヒドロキシル、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシ、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアラルキル、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アルキルスルホニルアミノまたはアシルである。さらなる実施形態では、各Rは、独立して、ヒドロキシル、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、またはC〜Cアルコキシであるか、またはよりさらなる変形では、各Rは、独立して、ハロ、非置換のC〜CアルキルまたはC〜Cペルハロアルキルである。
具体的な実施形態では、A環は、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、またはピラジニル環であり、これらは0〜2つのR基(すなわち、(R)n)(式中、nは、0、1または2である)で場合によって置換されている。一部のこのような実施形態では、nは、1または2であり、各Rは、独立して、ハロ、メチルまたはCFである。
式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)および(VIII)の化合物では、各R8a、R8b、R8cおよびR8dは、存在する場合、独立して、H、ヒドロキシル、C〜Cアルキルであるか、またはこれが結合している炭素およびジェミナルRと一緒になって、シクロアルキル部分もしくはカルボニル部分を形成する。具体的な実施形態では、各R8a、R8b、R8cおよびR8dは、存在する場合、独立して、H、ヒドロキシル、メチルであるか、または、これが結合している炭素とおよびジェミナルRと一緒になって、カルボニル部分を形成する。別の具体的な実施形態では、各R8a、R8b、R8cおよびR8dは、存在する場合、Hである。
式(I)、(II)および(III)の具体的な実施形態では、qは0であり、mは0である。他の実施形態では、qは1であり、mは0である。式(I)の化合物では、mが0の場合、Q基は、R12を保持する炭素原子に直接結合し、R8cおよびR8dならびにこれらが結合している炭素は不在である。式(II)の化合物では、mが0の場合、Q基は、R12aおよびR12bを保持する炭素原子に直接結合し、R8cおよびR8dならびにこれらが結合している炭素は不在である。
式(I)、(II)および(III)のさらなる実施形態では、qは0であり、mは1である。qが0の場合、R8aおよびR8bならびにこれらが結合している炭素は不在である。
式(I)、(II)および(III)のある好ましい実施形態では、qは0であり、mは0である。他の実施形態では、qは1であり、mは0である。他の実施形態では、qは0であり、mは1である。
式(I)の化合物では、R11は、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、またはC〜Cペルハロアルキルであり、R12は、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、またはC〜Cペルハロアルキルである。一変形では、化合物は、式(I)の化合物であり、ここで、R11は、HまたはC〜Cアルキルであり、R12は、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、またはC〜Cペルハロアルキルである。一部の実施形態では、各R11およびR12は、独立して、Hまたは場合によって置換されているC〜Cアルキルである。特定の実施形態では、各R11およびR12は、独立して、HまたはC〜Cアルキルである。具体的な実施形態では、各R11およびR12は、独立して、Hまたはメチルである。他の実施形態では、R11は、HまたはC〜Cアルキルであり、R12は、C〜Cペルハロアルキルであり、好ましくはトリフルオロメチルである。さらなる実施形態では、R11は、HまたはMeであり、R12は、Me、Et、シクロプロピルまたはCFである。一部の実施形態では、置換基R11およびR12を保持しているオレフィンは、トランス配向を有し、他の実施形態では、このオレフィンは、シス配向を有する。
式(II)の一部の実施形態では、各R11aおよびR12aは、独立して、H、ヒドロキシル、またはC〜Cアルキルである。特定の実施形態では、各R11aおよびR12aは、独立して、HまたはC〜Cアルキルである。具体的な実施形態では、各R11aおよびR12aは、独立して、Hまたはメチルである。他の実施形態では、R11aおよびR12aは、一緒になって、結合を表してもよく、よってR11aおよびR12aが結合している炭素原子間の結合は、二重結合であり、R11bおよびR12bとの間に形成される環は、不飽和の炭素環または複素環式環である。
式(II)の化合物では、R11bおよびR12bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルケニルまたは置換もしくは非置換のヘテロシクリル部分を形成する。一部の実施形態では、R11bおよびR12bが一緒になって、シクロアルケニル環を形成する場合、R11aおよびR12aは、一緒になって結合を表す。
式(II)のある実施形態では、R11aおよびR12bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、場合によって置換されているシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル環を形成する。一部のそのような実施形態では、シクロアルキル環は、ヒドロキシル、C〜Cアルキル、またはオキソ(=O)で置換されている。他の実施形態では、シクロアルキル環は非置換である。
式(II)の他の実施形態では、R11aおよびR12bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、場合によって置換されているシクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニルまたはシクロヘキセニル環を形成する。一部のそのような実施形態では、R11aおよびR12aは、一緒になって、これらが結合している炭素原子間の結合を表す。一部の実施形態では、シクロアルケニル環は、ヒドロキシル、C〜Cアルキル、またはオキソ(=O)で場合によって置換されている。他の実施形態では、シクロアルケニル環は非置換である。
さらなる実施形態では、R11bおよびR12bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、N、OおよびSからなる群から選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含有する場合によって置換されている複素環式環を形成し、この複素環式環は、飽和でも不飽和でもよい。
式(II)のある変形では、R11bおよびR12bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、以下の構造から選択されるシクロアルキルまたはシクロアルケニル環を形成し、これらのそれぞれは、場合によって置換されていてもよい。
Figure 2012507566
式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)および(VIII)の化合物では、Qは、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアミノ、アルコキシ、アミノアシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、アミノカルボニルアルコキシまたはアシルアミノである。一変形では、化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物であり、ここで、Qは、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルケニルまたは置換されたまたは非置換のヘテロシクリルである。特定の実施形態では、Qは、置換もしくは非置換の5または6員のアリールまたはヘテロアリールである。一部のそのような実施形態では、Qは、置換もしくは非置換のフェニル、ピリジルまたはピリミジニル環である。Qが置換されている場合、これは、ハロ、C〜Cアルキル、C〜Cペルハロアルキル、およびC〜Cアルコキシからなる群から選択される1〜3の置換基で置換されることが多い。
式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)および(VIII)のある特定の変形では、Qは、置換されたヘテロアリール、クロロもしくはアルキル基で置換された一置換のアリール基または二置換または三置換されたアリール部分である。例えば、一変形でのQは、4−メトキシ−3−フルオロフェニル、3,4−ジ−フルオロフェニル、4−クロロ−3−フルオロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、2,4,6−トリフルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−メチルフェニル、6−メチル−3−ピリジル、6−トリフルオロメチル−3−ピリジル、5−トリフルオロメチル−3−ピリジルおよびピリミジニルからなる群から選択される。一態様では、Qは、置換されたピリジル、例えば6−メチル−3−ピリジル、6−トリフルオロメチル−3−ピリジルおよび5−トリフルオロメチル−3−ピリジルである。
式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)および(VIII)の一部の実施形態では、Rは、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換のヘテロシクリルまたは置換もしくは非置換のアリールであり、各R2aおよびR2bは、独立して、H、メチル、フルオロであるか、またはR2aおよびR2bは、一緒になって、カルボニル部分を形成し、各R3aおよびR3bは、独立して、Hまたはフルオロであり、各R10aおよびR10bは、独立して、H、ハロ、ヒドロキシルまたはメチルであるか、またはR10aおよびR10bは、一緒になって、カルボニル部分を形成する。式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)および(VIII)の特定変形では、Rは、非置換のC〜Cアルキルであり、R2a、R2b、R3a、R3b、R10aおよびR10bはそれぞれHである。式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)および(VIII)のよりさらなる変形では、Rは、非置換のC〜Cアルキルであり、R2a、R2b、R3a、R3b、R10aおよびR10bは、それぞれHであり、Qは、4−メトキシ−3−フルオロフェニル、3,4−ジ−フルオロフェニル、4−クロロ−3−フルオロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、2,4,6−トリフルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−メチルフェニル、6−メチル−3−ピリジル、6−トリフルオロメチル−3−ピリジル、5−トリフルオロメチル−3−ピリジルおよびピリミジニルからなる群から選択される。式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)および(VIII)のよりさらなる変形では、Rは、非置換のC〜Cアルキルであり、R2a、R2b、R3a、R3b、R10aおよびR10bは、それぞれHであり、XはCRであり、ここでRはクロロである。式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)および(VIII)のまたさらなる変形では、Rは、非置換のC〜Cアルキルであり、R2a、R2b、R3a、R3b、R10aおよびR10bは、それぞれHであり、XはCRであり、ここでRはクロロであり、Qは、置換もしくは非置換のアリール、または置換された、または置換されたヘテロアリールである。そのような一変形では、Qは置換されたフェニルである。
式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の特定の実施形態では、各X、X、XおよびX10は、CHまたはCRである。他の実施形態では、化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物であり、ここで、X、X、XおよびX10のうちの少なくとも1つはNである。別の変形は、X、X、XおよびX10のうちの少なくとも2つがNである、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物を提供する。さらなる変形では、X、X、XおよびX10がNであり、X、X、XおよびX10のうちの2つが、CHまたはCRである、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物が提供される。X、X、XおよびX10のうちの1つがNであり、X、X、XおよびX10のうちの3つがCHまたはCRである、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物もまた本発明に包含される。
別の変形では、本発明の化合物は、A環が以下の構造から選択される芳香族部分である、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物である:
Figure 2012507566
(式中、各Rは、式(I)に対して定義された通りである)。ある特定の変形では、各Rは、独立して、ヒドロキシル、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシ、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアラルキル、チオアルキル、置換されたまたはアミノ、アルキルスルホニルアミノまたはアシルである。さらなる変形では、各Rは、独立して、ハロ、非置換のC〜Cアルキル、C〜Cペルハロアルキル、またはC〜Cアルコキシである。
またさらなる変形では、本発明の化合物は、A環が以下の構造から選択される芳香族部分である、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物である:
Figure 2012507566
(式中、Rは、式(I)において定義された通りである)。または、ある特定の変形では、Rは、ヒドロキシル、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシ、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアラルキル、チオアルキル、置換されたもしくはアミノ、アルキルスルホニルアミノもしくはアシルであるか、または、またさらなる変形では、各Rは、独立して、ハロ、非置換のC〜Cアルキル、C〜Cペルハロアルキル、またはC〜Cアルコキシである。
さらなる変形では、本発明の化合物は、A環が、以下の構造から選択される芳香族部分である、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物である。
Figure 2012507566
本明細書中で詳述されているいかなる式も、適用可能な場合、一変形において、これらが一緒になって、本明細書中で上に詳述されている芳香族部分を提供するX、X、XおよびX10基を有することができる。「適用可能な場合」とは、一変形において、このようなX、X、XおよびX10基は、式がこのような構造を包含する場合、一緒になって、本明細書中の上記のような部分を提供すること意図することを理解されたい。例えば、X、X、XおよびX10基が一緒になって、ピリジル部分を提供する構造を所与の式が包含しない場合、本明細書中で上に詳述されているようなピリジル部分は、特定の式には適用可能ではないが、X、X、XおよびX10基が一緒になってピリジル部分を提供する構造を包含する式には依然として適用可能である。
別の実施形態では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物であり、ここで、X〜X10は、式(I)において定義された通りであるか、または本明細書中の任意の変形に詳述されている通りであり、Rは、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキルである。さらなる実施形態では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物であり、ここで、X〜X10は、式(I)において定義された通りであるか、または本明細書中の任意の変形に詳述されている通りであり、ここで、Rは、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換のヘテロシクリルまたは置換もしくは非置換のアリールである。ある特定の変形では、本発明の化合物は、式(I)の化合物であり、ここで、X〜X10は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)において定義された通りであるか、または本明細書中の任意の変形に詳述されている通りであり、ここで、Rは、メチル、エチル、シクロプロピル、プロピレート、トリフルオロメチル、イソプロピル、tert−ブチル、sec−ブチル、2−メチルブチル、プロパナール、1−メチル−2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエタナール、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、置換されたフェニル、ピペリジン−4−イル、ヒドロキシシクロペント−3−イル、ヒドロキシシクロペント−2−イル、ヒドロキシシクロプロパ−2−イル、1−ヒドロキシ−1−メチルシクロプロパ−2−イル、または1−ヒドロキシ−1,2,2−トリメチル−シクロプロパ−3−イルである。
別の変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物であり、ここで、X〜X10およびRは、式(I)において定義された通りであるか、または本明細書中の任意の変形に詳述されている通りであり、ここで、R2aおよびR2bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ニトロであるか、またはR2aおよびR2bは、一緒になって、カルボニル部分を形成し、各R3aおよびR3bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノまたはニトロである。別の変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物であり、ここで、X〜X10およびRは、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)において定義された通りであるか、または本明細書中の任意の変形に詳述されている通りであり、ここで、各R2aおよびR2bは、独立して、H、非置換のC〜Cアルキル、ハロであるか、またはR2aおよびR2bは、一緒になって、カルボニル部分を形成し、各R3aおよびR3bは、独立して、H、非置換のC〜Cアルキル、ハロであるか、またはR3aおよびR3bは、一緒になって、カルボニル部分を形成する。またさらなる変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物であり、ここで、X〜X10およびRは、式(I)において定義された通りであるか、または本明細書中の任意の変形に詳述されている通りであり、ここで、各R2aおよびR2bは、独立して、H、非置換のC〜Cアルキル、ハロであるか、またはR2aおよびR2bは、一緒になって、カルボニル部分を形成し、各R3aおよびR3bは、独立して、H、非置換のC〜Cアルキル、ハロであるか、またはR3aおよびR3bは、一緒になって、カルボニル部分を形成する。本発明はまた、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)による本発明の化合物を包含し、ここで、X〜X10およびRは、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)において定義された通りであるか、または本明細書中の任意の変形に詳述されている通りであり、ここで、各R2aおよびR2bは、独立して、H、メチル、ハロであるか、またはR2aおよびR2bは、一緒になって、カルボニル部分を形成し、各R3aおよびR3bは、独立して、H、メチル、ハロであるか、またはR3aおよびR3bは、一緒になって、カルボニル部分を形成する。
本発明は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)による本発明の化合物をさらに包含し、ここで、X〜X10およびRは、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)において定義された通りであるか、または本明細書中の任意の変形に詳述されている通りであり、ここで、各R2a、R2b、R3aおよびR3bはHである。一変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物であり、ここで、X〜X10およびRは、式(I)において定義された通りであるか、または本明細書中の任意の変形に詳述されている通りであり、ここで、R2a、R2b、R3aおよびR3bのうちの少なくとも1つは、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ニトロであるか、またはジェミナルRまたはRと一緒になって、カルボニル部分を形成する。
別の変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物であり、ここで、X〜X10およびRは、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)において定義された通りであるか、または本明細書中の任意の変形に詳述されている通りであり、ここで、R2a、R2b、R3aおよびR3bのうちの少なくとも2つは、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ニトロであるか、またはジェミナルRまたはRと一緒になって、カルボニル部分を形成する。また別の変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物であり、ここで、X〜X10およびRは、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)において定義された通りであるか、または本明細書中の任意の変形に詳述されている通りであり、ここで、R2a、R2b、R3aおよびR3bのうちの少なくとも1つは、フルオロまたはメチルであるか、またはジェミナルRまたはRと一緒になって、カルボニル部分を形成する。
さらなる別の変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物であり、ここで、X〜X10およびRは、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)において定義された通りであるか、または本明細書中の任意の変形に詳述されている通りであり、ここで、R2aおよびR2bまたはR3aおよびR3bのいずれかは、メチルまたはフルオロ(例えば、R2aおよびR2bの両方が、メチルであるか、または一方がフルオロであり、一方がメチルである)であるか、または一緒になって、カルボニル部分を形成する。一変形では、R2aおよびR2bは、一緒になって、カルボニル部分を形成する。別の変形では、R2aおよびR2bのうちの少なくとも1つは、ヒドロキシルまたはアルコキシである。ある特定の変形では、各R2aおよびR2bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ニトロであるか、またはR2aおよびR2bは、一緒になって、カルボニル部分を形成する。別の変形では、各R2aおよびR2bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ニトロであるか、またはR2aおよびR2bは、一緒になって、カルボニル部分を形成する。
本発明はまた、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)による化合物を包含し、ここで、X〜X10、R、R2a、R2b、R3aおよびR3bは、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)において定義された通りであるか、または本明細書中の任意の変形に詳述されている通りであり、ここで、各R10aおよびR10bは、独立して、H、ハロ、非置換のC〜Cアルキル、ヒドロキシルであるか、またはR10aおよびR10bは、一緒になって、カルボニル部分を形成する。同様に包含されるのは、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)による化合物であり、ここで、X〜X10、R、R2a、R2b、R3aおよびR3bは、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)において定義された通りであるか、または本明細書中の任意の変形に詳述されている通りであり、ここで、各R10aおよびR10bは、独立して、H、ハロ、非置換のC〜Cアルキル、ヒドロキシルであるか、またはR10aおよびR10bは、一緒になって、カルボニル部分を形成する。別の変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物であり、ここで、X〜X10、R、R2a、R2b、R3aおよびR3bは、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)において定義された通りであるか、または本明細書中の任意の変形に詳述されている通りであり、ここで、各R10aおよびR10bは、独立して、H、ブロモ、メチル、ヒドロキシルであるか、またはR10aおよびR10bは、一緒になって、カルボニル部分を形成する。
また別の変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物であり、ここで、X〜X10、R、R2a、R2b、R3aおよびR3bは、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)において定義された通りであるか、または本明細書中の任意の変形に詳述されている通りであり、ここで、R10aおよびR10bのうちの少なくとも1つは、非置換のC〜Cアルキル、ヒドロキシル、ハロであるか、またはR10aおよびR10bは、一緒になって、カルボニル部分を形成する。またさらなる変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物であり、ここで、X〜X10、R、R2a、R2b、R3aおよびR3bは、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)において定義された通りであるか、または本明細書中の任意の変形に詳述されている通りであり、ここでR10aおよびR10bのうちの少なくとも1つは、メチル、ブロモ、ヒドロキシルであるか、またはR10aおよびR10bは、一緒になって、カルボニル部分を形成する。
別の変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物であり、ここで、X〜X10、R、R2a、R2b、R3aおよびR3bは、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)において定義された通りであるか、または本明細書中の任意の変形に詳述されている通りであり、ここで、R10aおよびR10bは両方ともメチルである。別の変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物であり、ここで、X〜X10、R、R2a、R2b、R3aおよびR3bは、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)において定義された通りであるか、または本明細書中の任意の変形に詳述されている通りであり、ここで、R10aおよびR10bは、一緒になって、カルボニル部分を形成する。別の変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物であり、ここで、X〜X10、R、R2a、R2b、R3aおよびR3bは、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)において定義された通りであるか、または本明細書中の任意の変形に詳述されている通りであり、ここで、R10aはHであり、R10bはメチルである。別の変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物であり、ここで、X〜X10、R、R2a、R2b、R3aおよびR3bは、式(I)において定義された通りであるか、または本明細書中の任意の変形に詳述されている通りであり、ここで、R10aはHであり、R10bはブロモである。R10aおよびR10bを保持している式(I)の炭素が光学活性の場合、これは、(S)−または(R)−配置にあり、実質的に純粋な(R)または(S)化合物またはこれらの混合物を任意の量で含む組成物は、本発明に包含される。
式(I)、(II)、(III)または(IV)の化合物では、N、R2a、R2b、R10a、R10b、R3a、およびR3bは、本明細書中でC環と呼ばれることもある。一部の実施形態では、このC環は、以下の構造から選択される環である:
Figure 2012507566
(式中、上の構造でRは、式(I)に対して定義された通りであるか、または本明細書中の任意の変形に詳述されている通りである)。
一部の実施形態では、そのC環は、以下の構造の環である:
Figure 2012507566
(式中、Rは、式(I)に対して定義された通りであるか、または本明細書中の任意の特定の変形に詳述されている通りである。本明細書中で詳述されている任意の式は、適用可能な場合、一変形において、上の構造によるC環を有していてもよい。
式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物では、Qは、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールであり、これらは、置換もしくは非置換のピリジル、フェニル、ピリミジニル、ピラジニル、イミダゾリル、フラニル、ピロリルまたはチオフェニル基であってもよいが、これらに限らない。一変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)もしくは(VIII)の化合物または本明細書中で前に詳述されている任意の変形であり、ここで、Qは、置換もしくは非置換のフェニルまたはピリジル基である。ある特定の変形では、Qは、少なくとも1つのメチル、トリフルオロメチル、メトキシまたはハロ置換基で置換されたフェニルまたはピリジル基である。別の変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)もしくは(VIII)の化合物または本明細書中で前に詳述されている任意の変形であり、ここで、Qは、少なくとも1つの置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロまたはC〜Cペルハロアルキル部分で置換された、ピリジル、フェニル、ピリミジニル、ピラジニル、イミダゾリル、フラニル、ピロリルまたはチオフェニル基である。
さらなる別の変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)もしくは(VIII)の化合物または本明細書中で前に詳述されている任意の変形であり、ここで、Qは、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキルまたは置換もしくは非置換のヘテロシクリルである。別の変形では、Qは、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキルまたは置換もしくは非置換のヘテロシクリルである。また別の変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)もしくは(VIII)の化合物または本明細書中で前に詳述されている任意の変形であり、ここで、Qは、置換もしくは非置換のピリジル、フェニル、ピラジニル、ピペラジニル、ピロリジニルまたはチオモルホリニル基である。ある特定の変形では、Qは、少なくとも1つのメチル、CF、メトキシまたはハロ基で置換されたピリジル、フェニル、ピラジニル、ピペラジニル、ピロリジニルまたはチオモルホリニル基である。
一変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)もしくは(VIII)の化合物または本明細書中で前に詳述されている任意の変形であり、ここで、Qは、非置換のシクロアルキルまたは非置換のヘテロシクリルである。別の変形では、Qは、非置換のC〜Cシクロアルキルまたは非置換のヘテロシクリルである。別の変形では、本発明の化合物は、式(I)の化合物または本明細書中で前に詳述されている任意の変形であり、ここで、Qは置換もしくは非置換のシクロヘキシル、モルホリニル、ピペラジニル、チオモルホリニル、シクロペンチルまたはピロリジニル部分である。また別の変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)もしくは(VIII)の化合物、または本明細書中で前に詳述されている任意の変形であり、ここで、Qは、置換されたシクロヘキシル、モルホリニル、ピペラジニル、チオモルホリニル、シクロペンチルまたは少なくとも1つのカルボニル、ヒドロキシメチル、メチルもしくはヒドロキシル基で置換されたピロリジニル部分である。Q基は、Q部分上の任意の利用可能な位置で、親構造と結合していてもよい。したがって、あるQ部分に対する特定の結合点が、本明細書中で表されているが、このようなQ部分は、任意の利用可能な位置で親構造に結合していてもよいことを理解されたい。例えば、2−フルオロ−フェニルが本明細書中で表されている場合、他のモノ−フルオロ−フェニル、例えば、3−フルオロ−フェニルおよび4−フルオロ−フェニルが意図されることを理解されたい。本明細書中で詳述されている任意の式は、適用可能な場合、一変形では、本明細書中および以下で詳述されているQ部分を有してもよいことも理解されたい。
別の変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物、または本明細書中で前に詳述されている任意の変形であり、ここで、Qは、以下の構造から選択される部分である:
Figure 2012507566
(式中、各Rは、独立して、ハロ、シアノ、ニトロ、ペルハロアルキル、ペルハロアルコキシ、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、チオアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、アルコキシ、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、スルホニルアミノ、スルホニル、カルボニル、アミノアシルまたはアミノカルボニルアミノである)。一変形では、Qは、1つ以下のR基で置換される。別の変形では、Qは、単に1つのR基で置換される。一変形では、Qは、2つのR基で置換される。さらなる変形では、Qが、R官能基を含有しないか、または式N−Rの部分を含有しないかのいずれかとなるように、残基が(Rの部分を有する、詳述されている芳香族構造からQは選択される。
さらなる別の変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)もしくは(VIII)の化合物または本明細書中で前に詳述されている任意の変形であり、ここで、Qは、以下の構造から選択される部分である:
Figure 2012507566
(式中、各Rは、独立して、ハロ、シアノ、ニトロ、ペルハロアルキル(C〜C)、ペルハロアルコキシ(C〜C)、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、チオアルキル、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、アルコキシ、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、スルホニルアミノ、スルホニル、カルボニル、アミノアシルまたはアミノカルボニルアミノである)。一変形では、Qは、1つ以下のR基で置換される。別の変形では、Qは、単に1つのR基で置換される。一変形では、Qは、2つのR基で置換される。さらなる変形では、Qが、R官能基を含有しないか、または式N−Rの部分を含有するかのいずれかとなるように残基が(Rの部分を有する、詳述されている芳香族構造からQは選択される。
一変形では、Qは、1つ以下のR基で置換される。別の変形では、Qは、単に1つのR基で置換される。一変形では、Qは、2つのR基で置換される。さらなる変形では、Qが、R官能基を含有しないか、または式N−Rの部分を含有するかのいずれかとなるよう残基が(Rの部分を有する、詳述されている芳香族構造からQは選択される。
別の変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)もしくは(VIII)の化合物または本明細書中で前に詳述されている任意の変形であり、ここで、Qは、以下の構造から選択される部分である:
Figure 2012507566
(式中、Rは、mが1の場合、R8cおよびR8dを保持している炭素にQが結合している位置で、またはmが0の場合、R12を保持している炭素にQが結合している位置で、Qのオルトまたはパラへ結合している。ある特定の変形では、Qは、以下の式の構造体であり、
Figure 2012507566
は、mが1の場合、R8cおよびR8dを保持している炭素にQが結合し、またはmが0の場合、R12を保持している炭素にQが結合している位置で、Qのパラへ結合している。
別の変形では、本発明の化合物は、式(II)の化合物またはその本明細書中で前に詳述されている任意の変形であり、ここで、Qは、以下の構造から選択される部分である:
Figure 2012507566
(式中、Rは、mが1の場合、R8cおよびR8dを保持している炭素にQが結合し、またはmが0の場合、R12aおよびR12bを保持している炭素にQが結合している位置で、Qのオルトまたはパラへ結合している)。ある特定の変形では、Qは、以下の式の構造体であり、
Figure 2012507566
は、mが1の場合、R8cおよびR8dを保持している炭素にQが結合し、またはmが0の場合、R12aおよびR12bを保持している炭素にQが結合している位置で、Qのオルトまたはパラへ結合している。別の特定の変形では、Qは、以下の式の構造体である:
Figure 2012507566
(式中各Rは、独立して、アルキル、ペルハロアルキルまたはハロである)。
別の変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)もしくは(VIII)の化合物または本明細書中で前に詳述されている任意の変形であり、ここで、Qは、以下の構造から選択される部分である:
Figure 2012507566
Figure 2012507566
(式中、各Rは、独立して、ハロ、シアノ、ニトロ、ペルハロアルキル、ペルハロアルコキシ、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、チオアルキル、アルコキシ、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、スルホニルアミノ、スルホニル、カルボニル、アミノアシルまたはアミノカルボニルアミノである)。一変形では、Qは、1つ以下のR基で置換される。別の変形では、Qは、単に1つのR基で置換される。また別の変形では、Qは、2つのR基で置換される。ある特定の変形では、Qは、残基が、Qが、R官能基を含有しないか、または式N−Rの部分を含有するかのいずれかとなるように(Rの部分を有する、詳述されている炭素環および複素環の構造から選択される。
基を含有する、本明細書中に詳述されている任意の構造または変形において、各Rは、一変形では、独立して、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、トリフルオロメチルまたはヒドロキシルである。別の変形では、各Rは、独立して、メチル、−CHOH、イソプロピル、ハロ、トリフルオロメチルまたはヒドロキシルである。
別の変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)もしくは(VIII)の化合物または本明細書中で前に詳述されている任意の変形であり、ここで、Qは、以下の構造から選択される部分である。
Figure 2012507566
別の変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)もしくは(VIII)の化合物または本明細書中で前に詳述されている任意の変形であり、ここで、Qは、以下の構造から選択される部分である。
Figure 2012507566
また別の変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)もしくは(VIII)の化合物または本明細書中で前に詳述されている任意の変形であり、ここで、Qは、以下の構造から選択される部分である。
Figure 2012507566
別の変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)もしくは(VIII)の化合物または本明細書中で前に詳述されている任意の変形であり、ここで、Qは、置換もしくは非置換のアミノ、アルコキシ、アミノアシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、アミノカルボニルアルコキシまたはアシルアミノ部分である。ある特定の変形では、Qは、非置換のアミノである。別の変形では、Qは、式−N(C〜Cアルキル)の置換されたアミノ、例えば−N(Me)または−N(CH)(CHCH)の部分などである。別の変形では、Qは、式−N(H)(シクロアルキルまたは置換されたシクロアルキル)の置換されたアミノ、例えば、以下の式の部分である。
Figure 2012507566
別の変形では、Qは、式−N(H)(アリールまたは置換されたアリール)の置換されたアミノ、例えば以下の式の部分である。
Figure 2012507566
ある特定の変形では、Qは、アミノまたは置換されたアミノであり、mは1であり、R8cおよびR8dは、一緒になって、カルボニル部分を形成する。また別の変形では、Qは、アシルアミノ部分である。さらなる別の変形では、Qは、アシルアミノ部分、(1)mが1の場合、R8cおよびR8dは両方とも水素である、または(2)mは0である、のいずれかである。
別の変形では、Qは、式−O−C〜Cアルキルのアルコキシ基、例えば、−O−CHCHの部分である。また別の変形では、Qは、アルコキシ基であり、mは1であり、R8cおよびR8dは、一緒になって、カルボニル部分を形成する。またさらなる変形では、Qは、カルボニルアルコキシ部分である。また別の変形では、Qは、カルボニルアルコキシ部分であり、(1)mは1であり、R8cおよびR8dは両方とも水素である、または(2)mは0である、のいずれかである。
さらなる別の変形では、Qは、アシルオキシ、アミノカルボニルアルコキシまたはアシルアミノ部分である。一変形では、Qは、アシルオキシ、アミノカルボニルアルコキシまたはアシルアミノ部分であり、(1)mは1であり、R8cおよびR8dは両方とも水素である、または(2)mは0である、のいずれかである。
本発明はまた、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)もしくは(VIII)の化合物または本明細書中で前に詳述されている任意の変形を包含し、ここで、Qは、アミノアシル部分である。一変形では、Qは、アミノアシル基であり、ここで、RおよびRのうちの少なくとも1つはHであり、これは、例えばQが、式−NHC(O)Rの場合などである。一変形では、Qは、以下からなる群から選択されるアミノアシル部分である:−NHC(O)−ヘテロシクリル、−NHC(O)−置換されたヘテロシクリル、−NHC(O)−アルキル、−NHC(O)−シクロアルキル、−NHC(O)−アラルキルおよび−NHC(O)−置換されたアリール。別の変形では、Qは、以下からなる群から選択されるアミノアシル部分である:−NHC(O)−C〜Cヘテロシクリル、−NHC(O)−C〜Cアルキル、−NHC(O)−C〜Cシクロアルキル、−NHC(O)−C〜Cアラルキルおよび−NHC(O)−置換されたフェニル。ある特定の変形では、Qは、以下の式の部分である。
Figure 2012507566
一変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)もしくは(VIII)の化合物または本明細書中で前に詳述されている任意の変形であり、ここで、Qはアシルオキシである。
一変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)もしくは(VIII)の化合物または本明細書中で前に詳述されている任意の変形であり、ここで、Qはカルボニルアルコキシ部分である。一変形では、Qは、式−C(O)−O−Rのカルボニルアルコキシ部分であり、ここで、Rは、H、アルキル、置換されたアルキルまたはアルカリルである。一変形では、Qは、式−C(O)−O−C〜Cアルキルのカルボニルアルコキシ部分である。ある特定の変形では、Qは、式−C(O)−O−Cのカルボニルアルコキシ部分である。一変形では、Qは、以下からなる群から選択されるカルボニルアルコキシ部分である:−C(O)−O−C〜C10アルキル、−C(O)−O−C〜Cアルカリル、−C(O)−O−C〜C置換されたアルキルおよび−C(O)−OH。別の変形では、Qは、−C(O)−O−C〜Cアルキルである。ある特定の変形では、Qは、以下の式の部分である。
Figure 2012507566
別の変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)もしくは(VIII)の化合物または本明細書中で前に詳述されている任意の変形であり、ここで、Qは、アミノカルボニルアルコキシ部分である。一変形では、Qは、式−NHC(O)−O−Rのアミノカルボニルアルコキシ部分である。別の変形では、Qは、式−NHC(O)−O−Rのアミノカルボニルアルコキシ部分であり、ここで、Rは、置換されたアルキル基である。ある特定の変形では、Qは、式−NH−C(O)−O−CH−CClの部分である。
本発明はまた、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)もしくは(VIII)の化合物または本明細書中で前に詳述されている任意の変形を包含し、ここで、Qは、アシルアミノ部分である。一変形では、Qは、アシルアミノ基であり、ここで、RおよびRのうちの少なくとも1つは、Hであり、これは例えばQが式−C(O)N(H)(R)の場合などである。別の変形では、Qは、アシルアミノ基であり、ここで、RおよびRは両方ともアルキルである。一変形では、Qは、以下からなる群から選択されるアシルアミノ部分である:−C(O)−N(H)(アルキル)、−C(O)−N(アルキル)、−C(O)−N(H)(アラルキル)および−C(O)−N(H)(アリール)。別の変形では、Qは、以下からなる群から選択されるアシルアミノ部分である:−C(O)−N(H)、−C(O)−N(H)(C〜Cアルキル)、−C(O)−N(C〜Cアルキル)および−C(O)−N(H)(C〜Cアラルキル)。ある特定の変形では、Qは、以下の式の部分である。
Figure 2012507566
さらなる変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物であり、ここで、Rは、非置換のアルキルであり、R2a、R2b、R3a、R3b、R10aおよびR10bはそれぞれHであり、各X、X、XおよびX10は、独立して、NまたはCHであり、各R8a、R8b、R8c、およびR8dは、独立して、Hまたはヒドロキシルであり、Qは、これらだけに限らないが、置換もしくは非置換のフェニルまたはピリジル基を含めた、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールである。Qが、置換されたフェニルまたはピリジル基の場合、一変形では、これは、少なくとも1つのメチルまたはハロ基で置換されている。
またさらなる変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物であり、ここで、Rは、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアリールであり、各R2aおよびR2bは、独立して、H、非置換のC〜Cアルキルまたはハロであり、各R3aおよびR3bは、独立して、Hまたはハロであり、各X、X、XおよびX10は、CHまたはCRであり、ここでRは、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)もしくは(VIII)、またはある特定の変形で定義された通りであり、Rは、ハロ、ピリジル、メチルまたはトリフルオロメチルであり、R10aおよびR10bは、両方ともHであり、Qは、これだけに限らないが置換もしくは非置換のピリジル、フェニル、ピリミジニル、ピラジニル、イミダゾリル、フラニル、ピロリルまたはチオフェニル基を含めた、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリールである。ある特定の変形では、Qは、少なくとも1つの置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロまたはペルハロアルキル部分で置換されたピリジル、フェニル、ピリミジニル、ピラジニル、イミダゾリル、フラニル、ピロリルまたはチオフェニル基である。一変形では、本明細書中で詳述されている変形の化合物が提供され、ここで、Rは、プロピレート、メチル、エチル、シクロプロピル、トリフルオロメチル、イソプロピル、tert−ブチル、sec−ブチル、2−メチルブチル、プロパナール、1−メチル−2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエタナール、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、置換されたフェニル、ピペリジン−4−イル、ヒドロキシシクロペント−3−イル、ヒドロキシシクロペント−2−イル、ヒドロキシシクロプロパ−2−イル、1−ヒドロキシ−1−メチルシクロプロパ−2−イル、または1−ヒドロキシ−1,2,2−トリメチル−シクロプロパ−3−イルである。
またさらなる変形では、本発明の化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物であり、ここで、Rは、置換もしくは非置換のC〜Cアルキルであり、各R2a、R2b、R3aおよびR3bは、独立して、Hまたはハロであり、各Rは、独立して、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、置換されたまたは非置換のC〜Cアルキルであり、各R8a、R8b、R8cおよびR8dはHであり、Qは、置換もしくは非置換のシクロヘキシル、モルホリニル、ピペラジニル、チオモルホリニル、シクロペンチルまたはピロリジニル部分である。本発明はまた、式(I)の化合物を包含し、ここで、Rはメチルであり、X、X、XおよびX10のうちの少なくとも1つはCRであり、各Rは、独立して、ハロ、メチルまたはトリフルオロメチルである。本発明は、化合物を包含し、ここで、詳述されている任意の変形では、Qは、このような置換基が、化学的に意味があるような程度まで、少なくとも1つのカルボニル、ヒドロキシメチル、メチルまたはヒドロキシル基で置換されている。
ある特定の変形では、化合物は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物であり、ここで、Rは、置換もしくは非置換のC〜Cアルキルであり、各R2aおよびR2bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキルであるか、またはR2aおよびR2bは、一緒になって、カルボニル部分を形成し、R3aおよびR3bは、両方ともHであり、各Rは、独立して、ハロまたは置換もしくは非置換のC〜Cアルキルであり、各R8a、R8b、R8c、およびR8dはHであり、各R10aおよびR10bは、独立して、H、ハロ、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ヒドロキシル、アルコキシであるか、またはR10aおよびR10bは、一緒になって、カルボニル部分を形成するが、ただし、R10aおよびR10bのうちの少なくとも1つはH以外である。この変形の一態様では、Qは、置換もしくは非置換のピリジル、フェニル、ピラジニル、ピペラジニル、ピロリジニルまたはチオモルホリニル基であってよい。この変形の別の態様において、Qは、少なくとも1つのメチルまたはハロ基で置換されたピリジル、フェニル、ピラジニル、ピペラジニル、ピロリジニルまたはチオモルホリニル基である。この変形の別の態様では、X、X、XおよびX10は、CHまたはCRであり、各Rは独立して、ハロまたはメチルである。
別の変形では、本発明の化合物は、本明細書中で詳述されている式、例えば、式(I)、(II)もしくは(III)、または本明細書中で前に詳述されている任意の変形の化合物、あるいは式(I−A)、(I−B)、(I−C)、(I−D)、(I−E)、(I−F)、(I−G)(I−b1)、(I−b2)、(I−c1)、(I−c2)、(1−d1)、(I−d2)、(I−e1)、(I−e2)、(I−f1)、(I−f2)、(I−g1)および(I−g2)のうちのいずれか1つに記載の化合物であり、ここで、Qは、以下の構造から選択される、置換もしくは非置換のシクロアルキルまたはヘテロシクリルである。
Figure 2012507566
別の変形では、本発明の化合物は、本明細書中で詳述されている式、例えば、式(I)、(II)もしくは(III)または本明細書中で前に詳述されている任意の変形の化合物、あるいは式(I−A)、(I−B)、(I−C)、(I−D)、(I−E)、(I−F)、(I−G)、(I−b1)、(I−b2)、(I−c1)、(I−c2)、(I−d1)、(I−d2)、(I−e1)、(I−e2)、(I−f1)、(I−f2)、(I−g1)および(I−g2)のうちのいずれか1つに記載の化合物であり、ここで、Qは、以下の構造から選択される、置換もしくは非置換のヘテロアリールである。
Figure 2012507566
Figure 2012507566
別の変形では、本発明の化合物は、本明細書中で詳述されている式、例えば、式(I)、(II)もしくは(III)または本明細書中で前に詳述されている任意の変形の化合物、あるいは式(I−A)、(I−B)、(I−C)、(I−D)、(I−E)、(I−F)、(I−G)、(I−b1)、(I−b2)、(I−c1)、(I−c2)、(1−dl)、(I−d2)、(I−e1)、(I−e2)、(I−f1)、(I−f2)、(I−g1)および(I−g2)のうちのいずれか1つに記載の化合物であり、ここで、Qは、以下の構造から選択される、置換もしくは非置換のフェニルである。
Figure 2012507566
別の変形では、本発明の化合物は、本明細書中で詳述されている式、例えば、式(I)、(II)もしくは(III)または本明細書中で前に詳述されている任意の変形の化合物、あるいは式(I−A)、(I−B)、(I−C)、(I−D)、(I−E)、(I−F)、(I−G)、(I−b1)、(I−b2)、(I−c1)、(I−c2)、(1−d1)、(I−d2)、(I−e1)、(I−e2)、(I−f1)、(I−f2)、(I−g1)および(I−g2)のうちのいずれか1つに記載の化合物であり、ここで、Qは、以下の構造から選択される、置換もしくは非置換のヘテロアリールである。
Figure 2012507566
Figure 2012507566
式(I)に対して本明細書中に記載されている実施形態および変形はまた、式(I−A)、(I−B)、(I−C)、(I−D)、(I−E)、(I−F)、(I−G)、(I−b1)、(I−b2)、(I−c1)、(I−c2)、(I−d1)、(I−d2)、(I−e1)、(I−e2)、(I−f1)、(I−f2)、(I−g1)および(I−g2)の化合物に対しても適している。式(II)に対して本明細書中に記載されている実施形態および変形はまた、式(II−A)、(II−B)、(II−C)、(II−D)、(II−a1)、(II−b1)、(II−c1)および(II−d1)の化合物に対しても適している。適切であれば、式(I)およびその変形に対して本明細書中に記載されている置換基は、式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)および(VII)、ならびにその変形の化合物にも適している。
驚くべきことに、置換されたビニル部分、例えばメチルビニルなどを含有する、本発明に含まれる化合物が、これに対応する非置換のビニル化合物と比較して、Hに対してより低い結合親和性を示すことが発見された。例示すると、化合物106(メチルビニル部分を含有する)は、これに対応する非置換のビニル化合物、化合物415と比較して、Hに対してより低い結合親和性を示す。同様に、化合物85(メチルビニル部分を含有する)は、これに対応する非置換のビニル化合物、化合物95と比較して、Hに対してより低い結合親和性を示す。化合物106、415、85および95の構造を以下に示し、化合物106および85のメチルビニル部分を点線で囲む。
Figure 2012507566
したがって、置換されたビニル部分、例えばメチルビニルが、減少したH親和性の原因であり得ると考えられる。
ヒスタミン受容体Hに対して親和性を示す化合物は、望ましくない副作用、例えば、メタボリックシンドローム、糖尿病2型、体重増加、高脂血症、高血糖、高血圧および傾眠などを誘発し得る(Kroezeら、Neuropsychopharmacology(2003年)第28巻、519〜526頁)。望ましくない副作用の数および程度は、H受容体に対する親和性が増加すると共に増加する。したがって、一態様では、本明細書中の式の化合物は、ヒスタミン受容体Hに対して、親和性が減少するか、親和性が低いか、または親和性を全く示さない。Hに対し低い親和性を有する化合物は、Hへのリガンドの結合の約80%未満の阻害を示す化合物である。本明細書中で詳述されているすべての変形に対するHへのリガンドの結合の阻害は、当技術分野で公知の適切なアッセイ、例えば本明細書中に記載されているアッセイなどで求められる。ある変形では、本明細書中の式の化合物は、Hへのリガンドの結合を、約80%、75%、70%、65%、60%、55%および50%未満のいずれかの分だけ阻害する。一変形では、本明細書中の式の化合物は、Hへのリガンドの結合を約50%から約80%の間の分だけ阻害する。態様において、本明細書中の式の化合物は、Hへのリガンドの結合を、任意の濃度、例えば本明細書中で詳述されているような、例えば、0.1μMおよび1μMなどの濃度で、約80%、75%、70%、65%、60%、55%および50%未満のいずれかの分だけ阻害する。一変形では、本明細書中の式の化合物は、本明細書中に記載されているアッセイで測定した場合、ピリラミンからHへの結合を阻害する。さらなる変形では、Hへの結合のパーセント阻害を、本明細書中で詳述されているアッセイで測定する。
置換されたビニル部分、例えばメチルビニル部分などを含有する化合物は、本明細書中に詳述されており、これらの化合物は、これらに対応する非置換のビニル化合物と比較して、Hに対して減少した親和性を示す。一態様では、置換されたビニル部分、例えばメチルビニル部分などを含有する化合物は、Hに対して低い親和性示すか、またはまったく親和性を示さず、したがって非置換のビニル部分を含有する化合物よりも望ましくない副作用の数または量がより少ない化合物が得られる。一変形では、置換されたビニル部分、例えばメチルビニルなどを含有する、本明細書中に詳述されている化合物は、Hへのリガンドの結合を、約80%、75%、70%、65%、60%、55%および50%未満のいずれかの分だけ阻害する。別の変形では、例えばメチルビニルなどの置換されたビニル部分を含有する、本明細書中に詳述されている化合物は、Hへのリガンドの結合を、約50%、40%、30%、20%、10%および5%未満のいずれかの分だけ阻害する。
本発明による中間体および最終化合物を含めた、本明細書中に詳述されている化合物の代表的な例は、以下の表に表示されている。一態様では、単離されおよび個体に投与することができる中間体化合物を含めた、いかなる化合物でも、適用可能な場合、本明細書中に詳述されている方法において使用することができることを理解されたい。
本明細書中で記載されている化合物は、塩は記載されていなくとも、塩として存在することができ、当業者であればよく理解されているように、本発明は、本明細書に記載されている化合物のすべての塩および溶媒和物、ならびに化合物の非塩および非溶媒和物の形態を包含することを理解されたい。一部の実施形態では、本発明の化合物の塩は、薬学的に許容される塩である。
本明細書中に詳述されている任意の化合物の医薬組成物は、本発明に包含される。したがって、本発明は、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体または添加剤とを含む医薬組成物を含む。一態様では、薬学的に許容される塩は、酸付加塩、例えば、無機酸または有機酸と共に形成される塩である。本発明による医薬組成物は、経口、口腔、非経口、経鼻、局所的または直腸の投与に適した形態または吸入による投与に適切な形態を取ることができる。
本明細書中に詳述されている化合物は、一態様では、精製された形態であってよく、精製された形態の化合物を含む組成物が本明細書中に詳述されている。本明細書中に詳述されている化合物またはその塩を含む組成物、例えば実質的に純粋な化合物の組成物などが提供される。一部の実施形態では、本明細書中に詳述されている化合物またはその塩を含有する組成物は、実質的に純粋な形態である。特に明記しない限り、「実質的に純粋な」とは、35%以下の不純物を含有する組成物を意図し、この不純物とは、組成物の大部分を構成する化合物またはその塩以外の化合物を意味する。化合物1を例に取ってみれば、実質的に純粋な化合物1の組成物とは、35%以下の不純物を含有する組成物を意図し、この不純物とは、化合物1またはその塩以外の化合物を意味する。一変形では、実質的に純粋な化合物またはその塩の組成物が提供され、この組成物は、25%以下の不純物を含有する。別の変形では、実質的に純粋な化合物またはその塩の組成物が提供され、この組成物は、20%以下の不純物を含有する。さらなる別の変形では、実質的に純粋な化合物またはその塩の組成物が提供され、この組成物は、10%以下の不純物を含有する。さらなる変形では、実質的に純粋な化合物またはその塩の組成物が提供され、この組成物は、5%以下の不純物を含有する。別の変形では、実質的に純粋な化合物またはその塩の組成物が提供され、この組成物は、3%以下の不純物を含有する。さらなる別の変形では、実質的に純粋な化合物またはその塩が提供され、この組成物は、1%以下の不純物を含有する。さらなる変形では、実質的に純粋な化合物またはその塩の組成物が提供され、この組成物は、0.5%以下の不純物を含有する。
一変形では、本明細書中の化合物は、個体への投与のために調製された合成化合物である。別の変形では、実質的に純粋な形態の化合物を含有する組成物が提供される。別の変形では、本発明は、本明細書中に詳述されている化合物と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物を包含する。別の変形では、化合物を投与する方法が提供される。精製された形態、医薬組成物および化合物を投与する方法は、本明細書中に詳述されている任意の化合物または形態に適している。
生物学的アッセイの一般的記載
本明細書中に開示される化合物の、アドレナリン受容体、ドーパミン受容体、セロトニン受容体、ヒスタミン受容体およびイミダゾリン受容体を含めた、アミン作動性のGタンパク質結合した受容体のパネルへの結合特性を求めることができる。結合特性は、当技術分野で公知の方法、例えば競合的結合アッセイなどにより評価することができる。一変形では、化合物は、本明細書中に詳述されている結合実験で評価する。本明細書中に開示される化合物はまた、さらなる特徴づけのための細胞系アッセイまたはインビボモデルで試験することができる。一態様では、本明細書中に開示される化合物は、本明細書中で詳述されているいずれかの式の化合物であり、以下の特徴のうちの1つまたは複数をさらに示す:アドレナリン受容体(例えば、α1D、α2Aおよびα2B)へのリガンドの結合の阻害、セロトニン受容体(例えば、5−HT2A、5−HT2c、5−HTおよび5−HT)へのリガンドの結合の阻害、ドーパミン受容体(例えば、D2L)へのリガンドの結合の阻害、およびヒスタミン受容体(例えば、H、HおよびH)へのリガンドの結合の阻害;セロトニン受容体(例えば、5−HT2A、5−HT)に対するアゴニスト/アンタゴニスト活性、ドーパミン受容体(例えば、D2L、D2s)に対するアゴニスト/アンタゴニスト活性、ヒスタミン受容体(例えば、H)に対するアゴニスト/アンタゴニスト活性;神経突起成長の活性アッセイ、コリン作動性機能不全/機能低下に伴う記憶機能障害の前臨床モデルにおける効力、注意衝動性および実行機能の前臨床モデルにおける効力、および統合失調症の前臨床モデルにおける効力。
一変形では、リガンドの受容体への結合の阻害を、本明細書中に記載されているアッセイで測定する。別の変形では、リガンドの結合の阻害を、当技術分野で公知のアッセイで測定する。一変形では、受容体へのリガンドの結合は、当技術分野で公知の適切なアッセイ、例えば本明細書中に記載されているアッセイなどで測定した場合、少なくとも約80%阻害される。一変形では、受容体へのリガンドの結合は、当技術分野で公知の適切なアッセイ、例えば本明細書中に記載されているアッセイなどで測定した場合、約80%、85%、90%、95%、100%のいずれかを超える分だけ、または約85%と約95%の間、または約90および約100%の間の分だけ阻害される。一変形では、受容体へのリガンドの結合は、当技術分野で公知のアッセイで測定した場合、少なくとも約80%±20%阻害される。
一変形では、本発明の化合物は、少なくとも1つの受容体および本明細書中に詳述されている11もの受容体(例えばα1D,α2A,α2B、5−HT2A、5−HT2c、5−HT、5−HT、D2L、H、H、H)へのリガンドの結合を阻害する。一変形では、本発明の化合物は、少なくとも1つの受容体および本明細書中に詳述されている11もの受容体(例えばα1D,α2A,α2B、5−HT2A、5−HT2c、5−HT、5−HT、D2L、H、H、H)へのリガンドの結合を阻害する。一変形では、本発明の化合物は、本明細書中に記載されているアッセイで測定した場合、少なくとも1つの受容体および本明細書中に詳述されている11もの受容体へのリガンドの結合を阻害し、本明細書中に詳述されている1つまたは複数の受容体(例えば、セロトニン受容体5−HT2A、セロトニン受容体5−HT、ドーパミン受容体D2L、ドーパミン受容体D2sおよびヒスタミン受容体H)に対するアゴニストまたはアンタゴニスト活性をさらに示す。一変形では、セロトニン受容体5−HT2Aへのアゴニスト反応は、適切なアッセイ、例えば本明細書中に記載されているアッセイなどで測定した場合、本発明の化合物により、少なくとも約50%、50%、70%、80%、90%、100%、110%、120%、130%、140%、150%のうちのいずれか1つの分だけ阻害される。
一変形では、本発明の化合物は、例えば本明細書中に記載されているアッセイで測定した場合、少なくとも1つの受容体および本明細書中に詳述されている11もの受容体へのリガンドの結合を阻害し、さらに神経突起成長を刺激する、上に記載の神経伝達物質受容体結合プロファイルを示す。本発明のある化合物は、培養中の一次ニューロンを用いた、神経突起成長アッセイにおいて、活性を示した。本発明の化合物は、例えば脳から生成される神経栄養因子(BDNF)および神経成長因子(NGF)などの自然発生のプロトタイプ神経栄養性タンパク質と、匹敵する規模の活性を有することを示唆するデータが提示されている。特に、神経突起成長は、新しいシナプス形成の重要な役割を果たしており、ニューロン障害の処置に有利である。一変形では、ニューロンの障害は、ADHDを含む。一変形では、当技術分野で公知の適切なアッセイ、例えば本明細書中に記載されているアッセイなどで測定した場合、神経突起成長が、約1μMの効力で観察されている。別の変形では、神経突起成長は、約500nMの効力で観察されている。さらなる変形では、神経突起成長は、約50nMの効力で観察されている。別の変形では、神経突起成長は、約5nMの効力で観察されている。
別の変形では、本発明の化合物は、少なくとも1つの受容体および11もの本明細書中に詳述されている受容体とのリガンドの結合を阻害し、さらに本明細書中に詳述されている1つまたは複数の受容体に対するアゴニストまたはアンタゴニスト活性を示し、神経突起成長をさらに刺激する。
さらなる変形では、本発明の化合物は、少なくとも1つの、および11もの本明細書中に詳述されている受容体へのリガンドの結合を阻害し、および/または上に記載の神経伝達物質受容体結合プロファイルを示し、コリン作動性機能不全/機能不全に伴う記憶機能障害の前臨床モデル、ならびに注意/衝動性および実行機能の前臨床モデルにおける効力をさらに示す。すなわち、記憶機能障害の前臨床モデルにおける前認識効果を示す。本発明の化合物は、コリン作動性機能不全に伴う記憶機能障害の前臨床モデルにおいて有効であることが示された(関連する実施例を参照されたい)。Hアンタゴニズムは、この受容体に対して、鎮静、体重増加および認知の低下、低親和性に関与しているので(本明細書中に記載されているアッセイでの1μMでのピリラミンの結合の約80%未満の阻害)、認知促進効果およびより望ましい副作用プロファイルを伴うことができる。さらに、5−HTアンタゴニストとしてより高い作用強度を有する本発明の化合物は、この受容体を介して作用するセロトニンが記憶を損なう可能性があることから、認知強化作用を有することができる。
別の変形では、本発明の化合物は、リガンドの、少なくとも1つ、および11もの本明細書中に詳述されている受容体への結合を阻害し、コリン作動性機能不全/機能不全に伴う記憶機能障害の前臨床のモデルにおいて、効力をさらに示す。すなわち、記憶機能障害の前臨床のモデル、ならびに注意/衝動性および実行機能の前臨床のモデルにおいて前認識効果を示し、本明細書中に詳述されている1つまたは複数の受容体へのアゴニストまたはアンタゴニスト活性をさらに示す。
さらなる変形では、本発明の化合物は、リガンドの、少なくとも1つ、および11もの本明細書中に詳述されている受容体への結合を阻害し、コリン作動性機能不全/機能不全に伴う記憶機能障害の前臨床モデルにおいて効力をさらに示す。すなわち、記憶機能障害の前臨床モデル、ならびに注意/衝動性および実行機能の前臨床のモデルにおいて前認識効果を示し、神経突起成長をさらに刺激する。
別の変形では、本発明の化合物は、少なくとも1つ、および11もの本明細書中に詳述されている受容体を阻害し、コリン作動性機能不全/機能不全に伴う記憶機能障害の前臨床モデルにおける効力をさらに示す。すなわち、記憶機能障害の前臨床モデルにおける、ならびに注意/衝動性および実行機能の前臨床モデルにおける前認識効果を示し、本明細書中に詳述されている1つまたは複数の受容体へのアゴニストまたはアンタゴニスト活性をさらに示し、神経突起成長をさらに刺激する。
さらなる変形では、本発明の化合物は、少なくとも1つ、および11もの受容体へのリガンドの結合を阻害し、統合失調症の前臨床モデルにおいて測定されたように、抗精神病性の効果をさらに所有し、統合失調症の前臨床モデルでの効力を示す。
別の変形では、本発明の化合物は、少なくとも1つ、および11もの受容体へのリガンドの結合を阻害し、統合失調症の前臨床モデルにおける効力をさらに示し、および本明細書中に詳述されている1つまたは複数の受容体へのアゴニストまたはアンタゴニスト活性をさらに示す。
さらなる変形では、本発明の化合物は、少なくとも1つ、および11もの受容体へのリガンドの結合を阻害し、統合失調症の前臨床モデルにおける効力をさらに示し、神経突起成長をさらに刺激する。
さらなる変形では、本発明の化合物は、少なくとも1つ、および11もの受容体へのリガンドの結合を阻害し、コリン作動性機能不全/機能不全に伴う記憶機能障害の前臨床モデルにおける効力、例えば記憶保持の強化および記憶障害の低減などをさらに示し、注意/衝動性および実行機能の前臨床のモデル、ならびに統合失調症の前臨床モデルにおける効力をさらに示す。
別の変形では、本発明の化合物は、少なくとも1つ、および11もの受容体へのリガンドの結合を阻害し、統合失調症の前臨床モデルにおける効力をさらに示し、本明細書中に詳述されている1つまたは複数の受容体へのアゴニストまたはアンタゴニスト活性をさらに示し、コリン作動性機能不全/機能不全に伴う記憶機能障害の前臨床モデルにおける効力、例えば記憶保持の強化および記憶障害の低減など、ならびに注意/衝動性および実行機能の前臨床のモデルにおける効力をさらに示す。
別の変形では、本発明の化合物は、少なくとも1つ、および11もの受容体へのリガンドの結合を阻害し、統合失調症の前臨床モデルにおける効力をさらに示し、神経突起成長をさらに刺激し、コリン作動性機能不全/機能不全に伴う記憶機能障害の前臨床モデルにおける効力、例えば記憶保持の強化および記憶障害の低減など、ならびに注意/衝動性および実行機能の前臨床のモデルにおける効力をさらに示す。
さらなる変形では、本発明の化合物は、少なくとも1つ、および11もの本明細書中に詳述されている受容体へのリガンドの結合を阻害し、本明細書中に詳述されている1つまたは複数の受容体へのアゴニストまたはアンタゴニスト活性をさらに示し、神経突起成長をさらに刺激し、統合失調症の前臨床モデルにおける効力をさらに示す。
別の変形では、本発明の化合物は、少なくとも1つ、および11もの受容体へのリガンドの結合を阻害し、統合失調症の前臨床モデルにおける効力をさらに示し、本明細書中に詳述されている1つまたは複数の受容体へのアゴニストまたはアンタゴニスト活性をさらに示し、神経突起成長をさらに刺激し、コリン作動性機能不全/機能不全に伴う記憶機能障害の前臨床モデルにおける効力、例えば記憶保持の強化および記憶障害の低減など、ならびに注意/衝動性および実行機能の前臨床のモデルにおける効力をさらに示す。
別の変形では、本発明の化合物は、神経突起成長を刺激する。別の変形では、本発明の化合物は、統合失調症の前臨床モデルにおける効力を示し、神経突起成長をさらに刺激する。別の変形では、本発明の化合物は、神経突起成長を刺激し、コリン作動性機能不全/機能不全に伴う記憶機能障害の前臨床モデルにおける効力、例えば記憶保持の強化および記憶障害の低減など、ならびに注意/衝動性および実行機能の前臨床のモデルにおける効力をさらに示す。別の変形では、本発明の化合物は、統合失調症の前臨床モデルにおける効力を示し、神経突起成長をさらに刺激し、コリン作動性機能不全/機能不全に伴う記憶機能障害の前臨床モデルにおける効力、例えば記憶保持の強化および記憶障害の低減など、ならびに注意/衝動性および実行機能の前臨床のモデルにおける効力をさらに示す。
一態様では、本発明の化合物は、アドレナリン受容体α1D、α2A、α2Bへのリガンドの結合を阻害し、セロトニン受容体5−HTへのリガンドの結合を阻害する。別の変形では、本発明の化合物は、アドレナリン受容体α1D、α2A、α2Bへの、セロトニン受容体5−HTへの、および以下の受容体のうちのいずれか1つまたは複数へのリガンドの結合を阻害する:セロトニン受容体5−HT、5−HT2Aおよび5−HT2c。別の変形では、本発明の化合物は、アドレナリン受容体α1D、α2A、α2Bへの、セロトニン受容体5−HTへの、および以下の受容体:セロトニン受容体5−HT、5−HT2Aおよび5−HT2Cのうちのいずれか1つまたは複数へのリガンドの結合を阻害し、ヒスタミン受容体Hおよび/またはHへのリガンドの結合の弱い阻害をさらに示す。一変形では、セロトニン受容体5−HTへのリガンドの結合の強い阻害も示す本発明の化合物が特に望ましい。別の変形では、本発明の化合物は、アドレナリン受容体α1D、α2A、α2Bへの、セロトニン受容体5−HTへのリガンドの結合を阻害し、ヒスタミン受容体Hおよび/またはHへのリガンドの結合の弱い阻害をさらに示す。この受容体のアゴニストとして許容された、ヒスタミンH受容体へのリガンドの結合の弱い阻害は、記憶の刺激ならびに体重増加と関係している。一変形では、ヒスタミン受容体Hへの結合は、約80%未満の分だけ阻害される。別の変形では、ヒスタミン受容体Hへのリガンドの結合は、当技術分野で公知の適切なアッセイ、例えば本明細書中に記載されているアッセイなどで測定された場合、約75%、70%、65%、60%、55%、または50%未満のいずれかの分だけ阻害される。
別の変形では、本発明の化合物は、ドーパミン受容体Dへのリガンドの結合を阻害する。別の変形では、本発明の化合物は、ドーパミン受容体D2Lへのリガンドの結合を阻害する。別の変形では、本発明の化合物は、ドーパミン受容体Dおよびセロトニン受容体5−HT2Aへのリガンドの結合を阻害する。別の変形では、本発明の化合物は、ドーパミン受容体D2Lおよびからセロトニン受容体5−HT2Aへのリガンドの結合を阻害する。別の変形では、本発明の化合物は、ヒスタミン受容体Hへのリガンドの結合を阻害する。ある態様では、本発明の化合物は、以下の特性のうちの1つまたは複数をさらに示す:セロトニン5−HT受容体へのリガンドの結合の強い阻害、セロトニン5−HT2A受容体へのリガンドの結合の強い阻害、セロトニン5−HT2c受容体へのリガンドの結合の強い阻害、ヒスタミンH受容体へのリガンドの結合の弱い阻害、ヒスタミンH受容体へのリガンドの結合の弱い阻害、およびセロトニン受容体5−HT2Aに対するアンタゴニスト活性。
一変形では、本発明の化合物は、本明細書中に詳述されている受容体結合態様のいずれかを示し、以下の受容体:セロトニン受容体5−HT2A、セロトニン受容体5−HT、ドーパミン受容体D2L、ドーパミン受容体D2sおよびヒスタミン受容体H、のうちの1つまたは複数に対するアゴニスト/アンタゴニスト活性をさらに示す。一変形では、本発明の化合物は、明細書中に詳述されている受容体結合態様のいずれかを示し、神経突起成長をさらに刺激する。一変形では、本発明の化合物は、本明細書中に詳述されている受容体結合態様のいずれかを示し、コリン作動性機能不全/機能不全に伴う記憶機能障害の前臨床モデルにおける効力、例えば記憶保持の強化および記憶障害の低減をおよび注意/衝動性および実行機能の前臨床のモデルにおける効力をさらに示す。一変形では、本発明の化合物は、本明細書中に詳述されている受容体結合態様のいずれかを示し、統合失調症の前臨床モデルにおける効力をさらに示す。一変形では、本発明の化合物は、本明細書中に詳述されている受容体結合態様のいずれかを示し、アゴニスト/アンタゴニストアッセイのいずれか1つまたは複数(例えば、セロトニン受容体5−HT2A、5−HT、ドーパミン受容体D2L、ドーパミン受容体D2sおよびヒスタミン受容体Hへの)における効力、神経突起成長、コリン作動性機能不全/機能不全に伴う記憶機能障害の前臨床モデルおよび統合失調症の前臨床モデルにおける効力をさらに示す。
いくつかの態様では、本発明の化合物は、当技術分野で公知の適切なアッセイ、例えば本明細書中に記載されているアッセイなどで測定した場合、アドレナリン受容体α1D、α2A、α2B、セロトニン受容体5−HTおよびドーパミン受容体Dへのリガンドの結合を少なくとも約80%阻害する。一変形では結合は、適切なアッセイ、例えば本明細書中に記載されているアッセイなどで測定した場合、少なくとも約80%阻害される。いくつかの態様では、本発明の化合物は、当技術分野で公知の適切なアッセイ、例えば本明細書中に記載されているアッセイなどで測定した場合、アドレナリン受容体α1D、α2A、α2B、セロトニン受容体5−HTおよびドーパミン受容体D2Lへのリガンドの結合を少なくとも約80%阻害する。一変形では結合は、適切なアッセイ、例えば本明細書中に記載されているアッセイなどで測定した場合、少なくとも約80%阻害される。一変形では、リガンドの受容体への結合は、当技術分野で公知の適切なアッセイ、例えば本明細書中に記載されているアッセイなどで測定した場合、約80%、85%、90%、95%、100%のうちのいずれか1つを超えて、または約85〜約95%の間、または約90〜約100%の間の分だけ阻害される。
いくつかの態様では、本発明の化合物は、上に記載の神経伝達物質受容体結合プロファイルを示し、抗精神病作用をさらに示す。本発明の化合物は、抗精神病活性を有する化合物と同様の結合プロファイルを有し、いくつかの本発明の化合物は、統合失調症の前臨床モデルに有効なことを示したことが認識されている(関連実施例を参照)。加えて、本発明の化合物は、ディメボンの認知強化特性を所有し得るので、これらの抗精神病分子の有利な薬理学プロファイルを加える。一変形では、本発明の化合物は、上に記載の神経伝達物質受容体結合プロファイルを示し、記憶機能障害の前臨床モデルにおける前認識効果、例えば記憶保持の強化および記憶障害の低減をさらに示す。別の変形では、本発明の化合物は、上に記載の神経伝達物質受容体結合プロファイルを示し、記憶機能障害、学習および記憶の前臨床モデルにおける前認識効果は示さない。
一変形では、本発明の化合物は、記憶機能障害、学習および記憶の前臨床モデルにおける前認識効果を実証する。さらなる変形では、本発明の化合物は、統合失調症の前臨床モデルにおいて抗精神病性の効果を所有する。さらなる変形では、本発明の化合物は、記憶機能障害、学習および記憶の前臨床モデルにおける前認識効果を実証し、統合失調症の前臨床モデルにおける抗精神病性の効果をさらに所有する。
本方法の概要
本明細書中に記載されている化合物は、例えばヒトなどの個体における認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害および/またはニューロンの障害を、処置、予防、開始を遅延および/または発現を遅延させるために使用することができる。一態様では、本明細書中に記載されている化合物は、認知障害を処置、予防、開始を遅延および/または発現を遅延させるために使用することができる。一変形では、認知障害は、本明細書で使用する場合、認知要素を含有する障害、例えば認知要素(例えば、CIAS)を含有する精神病性障害(例えば、統合失調症)を含む、および意図する。一変形では、認知障害はADHDを含む。別の態様において、本明細書中に記載されている化合物は、精神病性障害を処置、予防、開始を遅延および/または発現を遅延させるために使用することができる。一変形では、精神病性障害は、本明細書で使用する場合、精神病性要素、例えば精神病性要素(例えば、アルツハイマー病または認知症などの精神病)を含有する認知障害(例えば、アルツハイマー病)などを含有する障害を含む、および意図する。一変形では、統合失調症に伴う少なくとも1つの認知症状および/または精神病性症状を改善する方法が提供される。一態様では、CIASを有する、または有していると思われる個体における認知を改善する方法が提供される。ある特定の態様では、統合失調症を処置する方法が提供され、ここで、統合失調症の、1つまたは複数の陰性症状および/または1つまたは複数の陽性症状および/または1つまたは複数の混乱症状の改善のための処置を提供する。また別の態様では、本明細書中に記載されている化合物は、神経伝達物質媒介性障害を処置、予防、開始を遅延および/または発現を遅延させるために使用することができる。一態様では、神経伝達物質媒介性障害は、ADHDを含む。一実施形態では、神経伝達物質媒介性障害として、脊椎損傷、糖尿病性ニューロパシー、アレルギー性疾患(食物アレルギーを含む)および老化防御活性を含む疾患、例えば年齢性毛髪脱落(脱毛症)、年齢性体重減少および年齢性視力障害(白内障)などが挙げられる。別の変形では、神経伝達物質媒介性障害として、脊椎損傷、糖尿病性ニューロパシー、線維筋痛およびアレルギー性疾患(食物アレルギーを含む)が挙げられる。さらなる別の実施形態では、神経伝達物質媒介性障害として、アルツハイマー病、パーキンソン病、自閉症、ギランバレー症候群、軽度の認知障害、多発性硬化症、脳卒中および外傷性脳損傷が挙げられる。さらに別の実施形態では、神経伝達物質媒介性障害として、統合失調症、不安、双極性障害、精神病、うつ病およびADHDが挙げられる。一変形では、うつ病とは、本明細書で使用する場合、処置抵抗性うつ病、精神病性障害に関連するうつ病、または双極性障害に関連するうつ病を含む、および意図する。別の態様において、本明細書中に記載されている化合物は、ニューロン障害を処置、予防、開始を遅延および/または発現を遅延させるために使用することができる。一態様では、本明細書中に記載されている化合物はまた、認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害および/またはニューロンの障害を処置、予防、開始を遅延および/または発現を遅延させるために使用することができ、このためにアミン作動性Gタンパク質結合した受容体の調節が有利であると考えられるまたは有利である。
本発明はまた、認知機能を改善および/または精神病性作用を低下させる方法であって、認知機能の改善および/または精神病性作用の低下に有効な本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩のある量を、それを必要とする個体に投与するステップを含む方法を提供する。ある特定の変形では、統合失調症を処置する方法が提供され、少なくとも1つの認知機能、例えば、CIASを有する、または有すると思われる個体における認知機能の改善が処置により提供される。さらなる変形では、統合失調症を処置する方法が提供され、この方法は、統合失調症に伴う精神病性作用を低下させる。一実施形態では、統合失調症を処置する方法が提供され、この方法は、それを必要とする個体における統合失調症の陰性症状を改善する。一実施形態では、統合失調症を処置する方法が提供され、それを必要とする個体における統合失調症の陽性症状を改善する。さらなる変形では、統合失調症を処置する方法が提供され、この方法は、それを必要とする個体における認知機能の改善し、精神病性作用を低下させる。統合失調症の1つまたは複数の陰性症状、陽性症状および混乱症状を改善する方法も提供され、この方法は、本明細書中に詳述されている化合物またはその薬学的に許容される塩を、そのような改善を必要とする個体に投与するステップを伴う。一変形では、統合失調症の少なくとも1つの陰性症状を改善する方法が提供され、この方法は、本明細書中に詳述されている化合物またはその薬学的に許容される塩を、そのような改善を必要とする個体に投与するステップを伴う。別の変形では、統合失調症の少なくとも1つの陰性症状および少なくとも1つの陽性症状を改善する方法が提供され、この方法は、本明細書中に詳述されている化合物またはその薬学的に許容される塩を、そのような改善を必要とする個体に投与するステップを伴う。また別の変形では、統合失調症の少なくとも1つの陰性および少なくとも1つの混乱症状を改善する方法も提供され、この方法は、本明細書中に詳述されている化合物、またはその薬学的に許容される塩を、そのような改善を必要とする個体に投与するステップを伴う。さらなる別の変形では、統合失調症の少なくとも1つの陽性症状および少なくとも1つの混乱症状を改善する方法も提供され、この方法は、本明細書中に詳述されている化合物、またはその薬学的に許容される塩を、そのような改善を必要とする個体に投与するステップを伴う。またさらなる変形では、統合失調症の少なくとも1つの陰性症状、少なくとも1つの陽性症状および少なくとも1つの混乱症状を改善する方法が提供され、この方法は、本明細書中に詳述されている化合物、またはその薬学的に許容される塩を、そのような改善を必要とする個体に投与するステップを伴う。
本発明はまた、個体における神経突起成長の刺激および/またはニューロン新生の促進および/または神経栄養性作用の強化の方法であって、それを必要とする個体に、神経突起成長の刺激および/またはニューロン新生の促進および/または神経栄養性作用の強化に有効な、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩のある量を投与するステップを含む方法を提供する。
本発明は、アミン作動性Gタンパク質結合受容体を調節する方法であって、それを必要とする個体に、アミン作動性Gタンパク質結合受容体を調節するのに有効な、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩のある量を投与するステップを含む方法をさらに包含する。
本明細書中に記載されている方法はまた、本発明の化合物を含む組成物を投与する方法を包含することを理解されたい。
認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害および/またはニューロン障害を処置、予防、開始を遅延および/または発現を遅延するための方法
一態様では、本発明は、アミン作動性Gタンパク質結合受容体の調節が有利と考えられているまたは有利である、認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害および/またはニューロン障害を処置、予防、開始を遅延および/または発現を遅延させる方法であって、それを必要とする個体に本発明の化合物を投与するステップを含む方法を提供する。ある変形では、アドレナリン受容体α1D、α2A、α2B、セロトニン受容体5−HT2A、5−HT、5−HT、ヒスタミン受容体Hおよび/またはHの調節は、認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害および/またはニューロン障害に有利であることが予想される、または有利である。ある変形では、アドレナリン受容体α1D、α2A、α2Bおよびセロトニン受容体5−HT受容体の調節が、認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害および/またはニューロン障害に対して有利であることが予想される、または有利である。ある変形では、アドレナリン受容体α1D、α2A、α2B、およびセロトニン受容体5−HT受容体の調節、ならびに以下の受容体:セロトニン5−HT、5−HT2A、5−HT2cならびにヒスタミンHおよびH、のうちの1つまたは複数の調節が、認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害および/またはニューロン障害に対して有利であることが予想される、または有利である。ある変形では、ドーパミン受容体Dの調節が、認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害および/またはニューロン障害に対して、有利であることが予想される、または有利である。ある変形では、ドーパミン受容体D2Lの調節が、認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害および/またはニューロン障害に対して有利であることが予想される、または有利である。ある変形では、ドーパミン受容体Dの調節が、認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害および/またはニューロン障害に対して、有利であることが予想される、または有利である。ある変形では、ドーパミンD2L受容体およびセロトニン受容体5−HT2Aの調節が、認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害および/またはニューロン障害に対して、有利であることが予想される、または有利である。ある変形では、本発明の化合物を投与することによって、認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害および/またはニューロン障害を処置、予防および/またはこれらの開始もしくは発現を遅延させる。
認知機能を改善および/または精神病性作用を低下させるための方法
本発明は、それを必要とする個体に、本発明の化合物を投与することによって、認知機能を改善する方法を提供する。ある変形では、認知機能を改善するため、1つまたは複数のアドレナリン受容体α1D、α2A、α2B、セロトニン受容体5−HT2A、5−HT、5−HT、ヒスタミン受容体Hおよび/またはHの調節が望ましいまたは望ましいと予想される。ある変形では、認知機能を改善するため、α1D、α2A、α2Bアドレナリン受容体およびセロトニン5−HT受容体の調節が望ましいまたは望ましいと予想される。ある変形では、認知機能を改善するため、α1D、α2A、α2Bアドレナリン受容体およびセロトニン受容体5−HTの調節、および以下の受容体:セロトニン受容体5−HT、5−HT2A、5−HT2cおよびヒスタミン受容体HおよびH、のうちの1つまたは複数の調節が望ましい、または望ましいと予想される。別の態様では、本発明は、それを必要とする個体に本発明の化合物を投与することによって、精神病性作用を低下させるために方法を包含する。一部の実施形態では、ドーパミンD受容体の調節が、精神病性作用を低下させるために望ましいと予想される、または望ましい。一部の実施形態では、ドーパミンD2L受容体の調節が、精神病性作用を低下させるために望ましいと予想される、または望ましい。一部の実施形態では、ドーパミンD受容体およびセロトニン5−HT2A受容体の調節が、精神病性作用を低下させるために望ましいと予想される、または望ましい。一部の実施形態では、ドーパミンD2L受容体およびセロトニン5−HT2A受容体の調節が、精神病性作用を低下させるために望ましいと予想される、または望ましい。ある変形では、本発明の化合物は、それを必要とする個体に投与される。
神経突起成長を刺激、ニューロン新生を促進および/または神経栄養性作用を強化する方法
さらなる態様では、本発明は、神経突起成長を刺激および/またはニューロン新生を強化および/または神経栄養性作用を強化する方法であって、それを必要とする個体への、神経突起成長を刺激および/またはニューロン新生を強化および/または神経栄養性作用を強化するのに十分な条件下で、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与するステップを含む方法を提供する。ある変形では、本発明の化合物は、適切なアッセイ、例えば本明細書中に記載されているアッセイなどで測定した場合、約1μMの効力で神経突起成長を刺激する。ある変形では、本発明の化合物は、適切なアッセイ、例えば本明細書中に記載されているアッセイなどで測定した場合、約500nMの効力で、神経突起成長を刺激する。ある変形では、適切なアッセイ、例えば本明細書中に記載されているアッセイなどで測定した場合、本発明の化合物は、約50nMの効力で、神経突起成長を刺激する。ある変形では、本発明の化合物は、適切なアッセイ、例えば本明細書中に記載されているアッセイなどで測定した場合、約5nMの効力で、神経突起成長を刺激する。
アミン作動性Gタンパク質結合受容体を調節するための方法
本発明は、アミン作動性Gタンパク質結合受容体の活性を調節するための方法であって、アミン作動性Gタンパク質結合受容体の活性を調節するのに十分な条件下で、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与するステップを含む方法をさらに想定する。ある変形では、アミン作動性Gタンパク質結合受容体は、α1D、α2A、α2Bアドレナリン受容体およびセロトニン5−HT受容体である。ある変形では、アミン作動性Gタンパク質結合受容体は、α1D、α2A、α2Bアドレナリン受容体およびセロトニン5−HTおよび5−HT受容体である。ある変形では、アミン作動性Gタンパク質結合受容体は、α1D、α2A、α2Bアドレナリン受容体、セロトニン5−HTおよび以下の受容体:セロトニン5−HT、5−HT2Aおよび5−HT2cならびにヒスタミンHおよびH受容体、のうちの1つまたは複数である。ある変形では、アミン作動性Gタンパク質結合受容体は、ドーパミンD受容体である。ある変形では、アミン作動性Gタンパク質結合受容体は、ドーパミンD2L受容体である。ある変形では、アミン作動性Gタンパク質結合受容体は、ドーパミンD受容体およびセロトニン5−HT2A受容体である。ある変形では、アミン作動性Gタンパク質結合受容体は、ドーパミンD2L受容体およびセロトニン5−HT2A受容体である。ある変形では、アミン作動性Gタンパク質結合受容体は、ヒスタミンH受容体である。
用量依存的処置(DDT)
用量依存的処置は、それが投与される用量に応じて、異なる適応症に対して単一分子を使用することができるという概念を指す。本発明に含まれる化合物は、前認識効果を発揮し(一態様では、前認識効果は、低用量で投与された場合、障害された認知に伴う1つまたは複数の症状を減少させることで達成される)、その一方で、高用量では、これらの化合物は、認識促進および抗精神病性作用の両方を誘発する(一態様では、抗精神病性作用は、精神病性障害に伴う1つまたは複数の症状を減少させることで達成される)ことが示されている。これらの化合物は、用量依存的処置化合物(DDT化合物)とさらに呼ばれる。高用量で投与する場合、DDT化合物は、一態様では、他の抗精神剤、例えば5−HT2A受容体モジュレーターではない抗精神剤と比較して、より少ない数および/またはより少ない量の副作用、例えば、錐体外路症候群(EPS)などを示す。EPSは、少なくとも部分的には、D受容体の高い占有率により引き起こされたと考えられ、この効果は、セロトニン受容体5−HT2Aに高親和性を示す化合物で無効にされ得る。EPSは、当技術分野で公知の様々なスケール、例えばAbnormal Involuntary Movement Scale((AIMS)異常不随意運動評価尺度)、Barnes Akathisia Rating Scale((BARS)バーンズ静座不能評価尺度)、Simpson−Angus Rating Scale((SARS)錐体外路系副作用評価尺)、(Extrapyramidal Symptoms Rating Scale((ESRS)錐体外路症状評価尺度)およびExtrapyramidal Symptoms Rating Scale−Abbreviated((ESRS−A)錐体外路症状評価尺度−簡略)を用いて求めることができる。DDT化合物は、一態様では、5−HT2Aモジュレーターであり、好ましくは5−HT2Aのアンタゴニストである。一変形では、DDT化合物は、ヒスタミン受容体Hに対して親和性が低いかまたは親和性がなく、これはまた、望ましくない副作用、例えばメタボリックシンドローム、糖尿病2型、体重増加、高脂血症、高血糖、高血圧および傾眠などと関係づけられる(Kroezeら、Neuropsychopharmacology(2003年)第28巻、519〜526頁)。
DDT化合物
DDT化合物は、少なくともセロトニン受容体5−HT2Aおよび/またはセロトニン受容体5−HTを調節し、ドーパミン受容体D、例えばD2Lなどを調節する。一態様では、DDT化合物は、少なくとも5−HT2Aおよび/または5−HTへのリガンドの結合およびDへのリガンドの結合を阻害する。本明細書中に詳述されているすべての変形に対する結合の阻害は、当技術分野で公知の適切なアッセイ、例えば本明細書中に記載されているアッセイなどで決定される。一態様では、DDT化合物は、5−HT2Aおよび/または5−HTのアンタゴニストとして作用し、Dのアンタゴニストとして作用する。別の態様において、DDT化合物は、5−HT2AおよびDのアンタゴニストとして作用する。別の態様において、DDT化合物は、5−HT2A、5−HTおよびDのアンタゴニストとして作用する。一変形では、DDT化合物は、5−HT2Aおよび/または5−HTへのリガンドの結合を、約0.1μMのDDT濃度で、少なくとも約50%阻害し、Dへのリガンドの結合を、約1μMのDDT濃度で少なくとも約90%阻害する。別の変形では、DDT化合物は、5−HT2Aおよび/または5−HTへのリガンドの結合を、少なくとも約0.1μMのDDT濃度で、約50%、60%、70%または80%のうちのいずれかを超える分だけ阻害する。さらなる変形では、DDT化合物は、5−HT2Aおよび/または5−HTへのリガンドの結合を、約0.1μM未満のDDT濃度で(例えば、約0.01μMより高く、約0.1μM未満)、約50%、60%、70%または80%のうちのいずれかを超える分だけ阻害する。さらなる変形では、DDT化合物は、5−HT2Aおよび/または5−HTへのリガンドの結合を、約0.1μMのDDT濃度で、少なくとも約80%阻害する。一変形では、DDT化合物は、Dへのリガンドの結合を、約1μMを超えるDDT濃度で、少なくとも約90%阻害する。別の変形では、DDT化合物は、Dへのリガンドの結合を、約1μM〜約3μMの間のDDT濃度で、少なくとも約90%阻害する。一変形では、本明細書中に記載されているアッセイで測定した場合、DDT化合物は、ケタンセリン、LSDおよびスピペロンの、それぞれ5−HT2A、5−HTおよびDへの結合を阻害する。別の変形では、5−HT2Aおよび/または5−HTへのリガンドの結合は、約80%、85%、90%または95%のうちのいずれかを超える分だけ阻害され、または約0.1μMのDDT濃度で約100%阻害される。さらなる変形では、5−HT2Aおよび/または5−HTへのリガンドの結合は、約85%〜約95%の間の分だけ、または約0.1μMのDDT濃度で、約90%〜約100%の間の分だけ阻害される。別の変形では、Dへのリガンドの結合は、約1μMのDDT濃度で、約90%または95%のいずれかを超えて、または約100%阻害される。さらなる変形では、Dへのリガンドの結合は、約1μMの濃度で、約90%〜約100%の間の分だけ阻害される。別の変形では、当技術分野で公知のアッセイで測定した場合、5−HT2Aおよび/または5−HTへのリガンドの結合は、約0.1μMのDDT濃度で、少なくとも80%±20%阻害され、Dへのリガンドの結合は、約1μMの濃度で、少なくとも約90%阻害される。一態様では、DDT化合物は、5−HT2AおよびDへのリガンドの結合を阻害する。別の態様において、DDT化合物は、5−HTおよびDへのリガンドの結合を阻害する。また別の態様では、DDT化合物は、5HT2A、5HTおよびDへのリガンドの結合を阻害する。一変形では、5−HT2A、5−HTおよびDへの結合のパーセント阻害を、本明細書中に詳述されているアッセイで測定する。
一態様では、DDT化合物は、ヒスタミン受容体Hへの低親和性を示す。Hへの低い親和性を有する化合物は、Hへのリガンドの結合の約80%未満の阻害を示すような化合物である。本明細書中に詳述されているすべての変形に対して、Hへのリガンドの結合の阻害は、当技術分野で公知の適切なアッセイ、例えば本明細書中に記載されているアッセイで測定される。ある変形では、DDT化合物は、Hへのリガンドの結合を、約80%、75%、70%、65%、60%55%または50%未満のいずれかの分だけ阻害する。一変形では、DDT化合物は、Hへのリガンドの結合を約50%〜約80%の間の分だけ阻害する。ある変形では、DDT化合物は、任意のDDT濃度、例えば、約0.1μM〜約1μMで、結合を約80%未満阻害する。一変形では、DDT化合物は、本明細書中に記載されているアッセイで測定した場合、ピリラミンのHへの結合を阻害する。さらなる変形では、Hへの結合のパーセント阻害を、本明細書中に詳述されているアッセイで測定する。
一部の態様では、DDT化合物は、5−HT2AおよびDアンタゴニストとして作用する。すべての変形について、当技術分野で公知の適切なアッセイ、例えば本明細書中に記載されているアッセイで、アンタゴニスト活性を測定する。一変形では、5−HT2A活性は、約0.1μMのDDT濃度で少なくとも約70%阻害される。別の変形では、5−HT2A活性は、約0.1μMのDDT濃度で、約70%、75%、80%、85%、90%、95%、または約100%のうちのいずれかを超える分だけ阻害される。一変形では、D活性は、約1μMのDDT濃度で、少なくとも約70%阻害される。別の変形では、D活性は、約1μMのDDT濃度で、約70%、75%、80%、85%、90%、95%、または約100%のうちのいずれかを超える分だけ阻害される。一変形では、活性のパーセント阻害は、本明細書中に記載されているアッセイで測定する。一態様では、DDT化合物は、5−HT2AおよびD活性を阻害する。別の態様において、DDT化合物は、5−HT2A、5−HTおよびD活性を阻害する。
一態様では、DDT化合物は、DDT化合物に対して本明細書中に詳述されている任意の活性を示し、本明細書中に提供されている式の構造をさらに有する。一態様では、DDT化合物は、置換されたビニル部分、例えばメチルビニル部分を含有する。したがって、ある特定の態様では、DDT化合物は、式(I−C)、または式(I−c1)および(I−c2)の化合物を含めた任意のその変形の化合物であり、ここで、R11およびR12のうちの少なくとも1つはH以外であり、例えば、R11およびR12のうちの少なくとも1つが、C〜Cアルキル、C−Cシクロアルキル、またはC〜Cペルハロアルキルであるような場合である。DDT化合物はまた、式(I−D)、または式(I−d1)および(I−d2)の化合物を含めた任意のその変形の化合物であってよく、ここで、R11およびR12のうちの少なくとも1つはH以外である。一変形では、DDT化合物は、式(I−E)、または式(I−e1)および(I−e2)の化合物を含めた任意のその変形の化合物である。別の変形では、DDT化合物は、式(I−F)、または式(I−f1)および(I−f2)の化合物を含めた任意のその変形の化合物である。さらなる別の変形では、DDT化合物は、式(J−1)、または式(J−1a)および(J−1b)の化合物を含めた任意のその変形の化合物である。さらなる別の変形では、DDT化合物は、式(J−2)、または式(J−1a)および(J−1b)の化合物を含めた、任意のその変形の化合物である。DDT化合物は、式(J−1)、(J−2)、(J−3)、(J−4)、(J−5)、(J−6)、(J−7)または(J−8)の化合物であってよい。さらなる別の変形では、DDT化合物は、式(I−G)、または式(I−g1)および(I−g2)の化合物を含めた、任意のその変形の化合物である。また別の変形では、DDT化合物は、式(I−H)、または式(I−hl)および(I−h2)の化合物を含めた、任意のその変形の化合物である。DDT化合物はまた、式(H−1)、(H−2)、(H−3)、(H−4)、(H−5)、(H−6)、(H−7)または(H−8)の化合物であってよい。別の態様において、DDT化合物は、式(II−a1)または(II−b2)または(II−c1)または(II−d1)であってよく、ここで、R11およびR12のうちの少なくとも1つは、H以外である(例えば、メチル)。別の態様において、DDT化合物は、式(III)または任意のその変形の化合物であり、ここで、R11およびR12のうちの少なくとも1つは、H以外である(例えば、メチル)。別の態様において、DDT化合物は、式(V)または任意のその変形、例えば式(V−B)であり、ここで、R11およびR12のうちの少なくとも1つは、H以外である(例えば、メチル)。
DDT化合物は、その薬学的に許容される塩、または溶媒和物として存在することもできる。DDT化合物と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物もまた包含される。これらの医薬組成物は、経口の、口腔の、非経口の、経鼻の、局所的なまたは直腸の投与に適した形態、または吸入による投与に適した形態を取ることができる。
高用量
一態様では、DDT化合物の高用量は、少なくとも65%のドーパミン受容体Dの受容体占有率を生じる量に相当し、これは、公知の方法、例えばポジトロン放出断層撮影法(PET)で評価することができる(Paniら、European Psychiatry(2007年)、第22巻、276〜275頁)。ある変形では、高用量は、65%、70%、75%、80%、85%および90%のうちのいずれか1つを超えるD占有率をもたらす。一変形では、高用量は、少なくとも65%のD占有率をもたらす。別の変形では、高用量は、少なくとも65%から90%、または少なくとも65%から85%、または少なくとも65%から80%、または少なくとも65%から75%、または少なくとも65%から70%、または少なくとも70%から90%、または少なくとも70%から85%、または少なくとも70%から80%、または少なくとも70%から75%、または少なくとも75%から90%、または少なくとも75%から85%、または少なくとも75%から80%、または少なくとも80%から90%のD占有率をもたらす。一変形では、高用量は、80%未満および65%を超えるD占有率をもたらす。
別の態様において、DDT化合物の高用量は、少なくとも約1mg/kgの一日量に相当する。別の変形では、高用量は、約1mg/kgの一日量に相当する。別の変形では、高用量は、少なくとも約1mg/kgから少なくとも約3mg/kgの一日量に相当する。また別の変形では、高用量は、少なくとも約1mg/kgから約5mg/kgの一日量に相当する。さらなる変形では、高用量は、1mg/kgを超える一日量に相当する。
さらなる態様では、DDT化合物の高用量は、陽性陰性症状評価尺度(Positive and Negative Syndrome Scale(PANSS)で測定した場合、抗精神病性作用を誘発する量に相当する。別の変形では、抗精神病性作用は、以下:PANSS、簡便精神医学的評価尺度(Brief Psychiatric Rating Scale(BPRS))、PANSSの陽性症状サブスケール(Positive symptom sub−scale of PANSS、ヤング躁病評価尺度(Young Mania Rating Scale(Y−MRS))、躁病評価尺度(Mania Rating Scale(MRS))、のうちの1つまたは複数により測定する。さらなる変形では、抗精神病性作用は、当技術分野で公知の別の評価尺度および/または試験により測定する。
本発明の別の態様において、DDT化合物の高用量は、前認識効果を誘発するが、抗精神病性作用を誘発しない量の少なくとも約100倍に相当する。一変形では、前認識効果は、当技術分野で公知の認知評価尺度、例えば「統合失調症における認知機能改善のための測定と処置調査(Measurement and Treatment Research to Improve Cognition in Schizopherenia MATRICS)」で測定する。別の変形では、前認識効果は、以下のスケールおよび/または試験:MATRICS、Negative Symptoms Assessment scale((NSA)陰性症状審査尺度)、Scale for the Assessment of Negative Symptoms((SANS)陰性症状用評価尺度)、Schedule for the Deficit Syndrome((GDS)欠陥症候群用調査票)、Negative symptom sub−scale of PANSS(PANSSの陰性症状サブスケール)、MATRICS Consensus Cognition Battery(MCCB)、CNSVitalSigns、CogState battery、Cognitive Drug Research battery(CDR)、Brief Assessment of Cognition in Schizophrenia((BACS)統合失調症認知機能簡易評価尺度)、Schizophrenia Cognition Rating Scale((SCoRS)統合失調症認知評価尺度)、Clinical Global Impression of Cognition in Schizophrenia(CGI−CogS)、Repeatable Battery for the Assessment of Neuropsychological Status(RBANS)、Test of Adaptive Behavior in Schizophrenia(TABS)、Independent Living Skills Inventory(ILS)、UCSD Performance−Based Skills Assessment(UPSA)、Cognitive Assessment Interview((CAI)認知機能評価尺度)、Global Assessment of Function from CAI(GAF)、Quality of Life Scale(QLS)、Maryland Assessment of Social Competence(MASC)、Calgary Depression Scale(CDS)、およびMontgomery−Åsberg Depression Rating Scale(MADRS)、のうちの1つまたは複数で測定される。さらなる変形では、前認識効果は、当技術分野で公知の別の評価尺度および/または試験で測定される。
低用量
一態様では、DDT化合物の低用量は、ドーパミン受容体Dの65%未満の受容体占有率を生じる量に相当する。ある変形では、低用量は、65%、60%、55%および50%未満のうちのいずれか1つのD占有率をもたらす。
別の態様において、DDT化合物の低用量とは、約0.03mg/kgの一日量に相当する。別の変形では、低用量は、約0.03から約0.3mg/kgの一日量に相当する。別の変形では、低用量は、約0.3mg/kgの一日量に相当する。また別の変形では、低用量は、約0.03から約1mg/kgの一日量に相当する。さらなる変形では、低用量は、約0.01mg/kgの一日量に相当する。また別の変形では、低用量は、一日量0.01から約1mg/kgの一日量に相当する。さらなる変形では、低用量は、約0.5mg/kgの一日量に相当する。また別の変形では、低用量は、約0.5mg/kg未満の一日量に相当する。別の変形では、低用量は、一日量1mg/kg未満の一日量に相当する。
さらなる態様では、DDT化合物の低用量は、認知スケール、例えばMATRICSで決定された前認識効果を誘発するが、抗精神病性作用は誘発しない量に一致する。別の変形では、前認識効果は、以下のスケールおよび/または試験:MATRICS、Negative Symptoms Assessment scale(NSA)、Scale for the Assessment of Negative Symptoms(SANS)、Schedule for the Deficit Syndrome(GDS)、Negative symptom sub−scale of PANSS、MATRICS Consensus Cognition Battery (MCCB)、CNSVitalSigns、CogState battery、Cognitive Drug Research battery(CDR)、Brief Assessment of Cognition in Schizophrenia(BACS)、Schizophrenia Cognition Rating Scale(SCoRS)、Clinical Global Impression of Cognition in Schizophrenia(CGI−CogS)、Repeatable Battery for the Assessment of Neuropsychological Status(RBANS)、Test of Adaptive Behavior in Schizophrenia(TABS)、Independent Living Skills Inventory(ILS)、UCSD Performance−Based Skills Assessment(UPSA)、Cognitive Assessment Interview(CAI)、Global Assessment of Function from CAI(GAF)、Quality of Life Scale(QLS)、Maryland Assessment of Social Competence(MASC)、Calgary Depression Scale(CDS)、およびMontgomery−Åsberg Depression Rating Scale (MADRS)、のうちの1つまたは複数の認知要素を測定することにより決定する。さらなる変形では、前認識効果は、当技術分野で公知の別の評価尺度および/または試験により測定する。
本発明の別の態様において、DDT化合物の低用量は、抗精神病性作用を誘発する量の少なくとも約1/100に相当する。一変形では、抗精神病性作用は、アッセイ、例えばPANSSなどで測定する。別の変形では、抗精神病性作用は、PANSS、Brief Psychiatric Rating Scale(BPRS)、Positive symptom sub−scale of PANSS、Young Mania Rating Scale(Y−MRS)、Mania Rating Scale (MRS)、のうちの1つまたは複数で測定する。さらなる変形では、抗精神病性作用は、別のスケールおよび/または当技術分野で公知の試験により測定する。
単位剤形
DDT化合物は、様々な単位剤形で提供されてもよい。一態様では、単一の処置用量を提供する。一変形では、単位剤形は、本明細書中に記載されているDDT化合物の低用量を含む。別の変形では、単位剤形は、本明細書中に記載されているDDT化合物の高用量を含む。
別の態様では、併用療法剤形が、提供される。一変形では、組合せ剤形は、本明細書中に記載されているDDT化合物の低用量と、抗精神病性の処置に適切な第2の薬剤とを含む。別の変形では、組合せ剤形は、本明細書中に記載されているDDT化合物の高用量と、抗精神病処置に適した第2の薬剤とを含む。
キット
本発明は、DDT化合物を、本明細書中に詳述されている低用量での前認識効果、または本明細書中に詳述されている高用量での前認識効果および抗精神病性作用を達成するための指示書と共に含むキットをさらに提供する。一態様では、キットは、低用量のDDT化合物と、単に前認識効果を達成するための指示書とを含む。ある変形では、前認識効果には、(i)CIASの改善、例えば記憶(例えば、短期記憶、作業記憶、社会的な記憶)、注意、衝動性、言語の流暢さおよび実行機能のうちのいずれか1つまたは複数の改善、および/または(ii)統合失調症の陰性症状の改善、例えば、感情鈍麻、意欲消失、性快感消失症、アロギー、不安、自殺傾向、絶望、憂うつおよび気分の低下、のうちのいずれか1つまたは複数の改善などが含まれる。したがって、一態様では、前認識効果を達成するために使用するキットには、本明細書中に記載されているDDT化合物の低用量が含まれる。別の変形では、前認識効果を達成するために使用するキットには、本明細書中に記載されている低用量のDDT化合物を含有する単位剤形が含まれる。
さらなる態様では、本発明のキットは、高用量のDDT化合物と、認識促進および抗精神病性作用の両方を達成するための指示書とを含む。ある変形では、抗精神病性作用は、例えば、統合失調症の陽性症状(例えば、妄想、幻覚、混乱した思考および興奮)のうちのいずれか1つまたは複数の精神病性症状の改善を含む。高用量のDDT化合物を含むキットは、1つまたは複数の前認識効果および1つまたは複数の抗精神病性作用を達成するために使用してもよい。したがって、一態様では、認識促進および抗精神病性作用を達成するために使用されるキットは、本明細書中に記載されている高用量のDDT化合物を含む。別の変形では、認識促進および抗精神病性作用を達成するために使用するキットは、本明細書中に詳述されているDDT化合物の高用量を含有する単位剤形を含む。さらなる変形では、認識促進および抗精神病性作用を達成するのに使用するキットは、低用量のDDT化合物と、抗精神病性の処置に適した第2の薬剤とを含む。また別の変形では、認識促進および抗精神病性作用を達成するために使用するキットは、DDT化合物の高用量と、抗精神病処置に適した第2薬剤とを含む。一態様では、認識促進および抗精神病性作用を達成するために使用するキットは、本明細書中に詳述されている単位剤形中のDDT化合物を含む。
処置の方法
本発明は、認知および/または精神病が関係している疾患または状態を処置する方法を提供する。本発明は、DDT化合物を、それを必要とする対象に、薬学的有効量を投与することによって、認知障害および/または精神病性障害を処置する方法を提供する。一変形では、認知障害とは、本明細書で使用する場合、認知要素を含有する障害、例えば認知要素(例えば、CIAS)を含有する精神病性障害(例えば、統合失調症)などを含む、および意図する。一変形では、認知障害は、実行機能に影響を及ぼす障害である。一変形では、精神病性障害は、本明細書で使用する場合、精神病性要素を含有する障害、例えば精神病性要素(例えば、アルツハイマー病または認知症の精神病)を含有する認知障害(例えば、アルツハイマー病)などを含む、および意図する。一変形では、精神病性障害は、認知症に伴う精神病である。
一態様では、本発明は、それを必要とする対象に、薬学的有効量でDDT化合物を投与することによって、認知を改善する方法を包含する。一変形では、認知を改善することは、認識機能障害に伴う1つまたは複数の症状を減少させることを含む。さらなる態様では、本発明は、(i)認知を改善する、および(ii)それを必要とする対象における、精神病性障害に伴う症状を減少させる方法を提供する。また別の態様では、本発明は、認知を改善し、それを必要とする対象における精神病性障害に伴う症状を減少させない方法を包含する。またさらなる態様では、本発明は、認知を改善し、それを必要とする対象における精神病性障害に伴う症状をあまり減少させない方法を提供する。ある変形では、それを必要とする対象は、他の認識促進および/または抗精神病性の処置に不応の個体である。
一態様では、本発明は、低用量または高用量のいずれかで、DDT化合物を投与することによって、認知を改善し、および/または認識機能障害に伴う症状を減少させる方法を対象とする。一変形では、認知を改善することは、(i)CIASの改善、例えば、記憶(例えば、短期記憶、作業記憶、社会的記憶)、注意、衝動性、言語の流暢さおよび実行機能のうちのいずれか1つまたは複数の改善、および/または(ii)統合失調症の陰性症状の改善、例えば、感情鈍麻、意欲消失、性快感消失症、アロギー、不安、自殺傾向、絶望、憂うつおよび気分の低下のうちのいずれか1つまたは複数の改善を含む。
さらなる態様では、本発明は、DDT化合物を高用量で投与することにより、(i)認知を改善する(例えば、本明細書中に記述された通り)および/または認識機能障害に伴う症状を減少させること、および(ii)精神病性障害に伴う症状を減少させることの両方の方法を提供する。一変形では、精神病性障害に伴う症状を減少させることは、精神病性症状、例えば統合失調症の陽性症状(例えば、妄想、幻覚、混乱した思考および興奮)のうちのいずれか1つまたは複数の改善を含む。一変形では、本発明は、高用量のDDT化合物を投与することによって、統合失調症を処置する方法を対象とする。別の変形では、本発明は、高用量のDDT化合物を投与することによって、統合失調症の陽性症状のうちの1つまたは複数の症状を減少させる方法を提供する。さらなる変形では、本発明は、高用量のDDT化合物を投与することによって、統合失調症の1つまたは複数の陽性の症状および/または陰性症状のうちの1つまたは複数の症状を減少させる方法を包含する。また別の変形では、本発明は、高用量のDDT化合物を投与することによって、CIASの陽性症状のうちの1つまたは複数の症状および/またはCIASの1つまたは複数の症状を減少させる方法を提供する。また別の変形では、本発明は、高用量のDDT化合物を投与することによって、統合失調症の、陽性症状のうちの1つまたは複数の症状、および/または陰性症状のうちの1つまたは複数の症状、および/または1つまたは複数の混乱症状を減少させる方法を提供する。
別の態様において、本発明は、DDT化合物を低用量で投与することによって、認知を改善し、および/または認識機能障害に伴う症状を減少させ、および精神病性障害に伴う症状を減少させない方法を対象とする。一変形では、認知を改善することは、(i)CIASの改善、例えば、記憶(例えば、短期記憶、作業記憶、社会的記憶)、注意、衝動性、言語の流暢さおよび実行機能などのうちのいずれか1つまたは複数の改善、および/または(ii)統合失調症の陰性症状の改善、例えば感情鈍麻、意欲消失、性快感消失症、アロギー、不安、自殺傾向、絶望、うつ病および気分の低下のうちのいずれか1つまたは複数の改善を含む。
また別の態様では、本発明は、DDT化合物を低用量で投与することによって、認知を改善する、および/または、精神病性障害に伴う症状を有意に改善することなく認識機能障害に伴う症状を減少させる方法を包含する。
薬物の製造方法
本発明のさらなる態様では、薬物の製造におけるDDT化合物およびその組成物の使用が提供される。特に、認知および/または精神病が関係している疾患または状態の処置における使用のための、薬物の製造が本明細書中に記載されている。さらに、DDT化合物の医薬組成物もまた、認知および/または精神病が関係している疾患または状態の処置における使用のための、薬物の製造においての使用が意図されている。
用量/処置を決定する方法
本発明は、それを必要とする個体において(i)前認識効果のみを達成するため、または(ii)前認識効果および抗精神病性作用の両方を達成するためのいずれかのために、DDT化合物の適切なまたは最適な用量を決定する方法をさらに包含する。一態様では、適切な用量は、D占有率のパーセンテージを測定し、これに応じて、個体の用量を調整することにより決定する。一変形では、当技術分野で公知の方法、例えばPETで測定したD占有率が65%未満である場合、抗精神病性作用を達成するために用量を増加させる。別の変形では、D占有率が65%、60%、55%、および50%未満のうちのいずれか1つである場合、抗精神病性作用を達成するために用量を増加させる。さらなる変形では、D占有率が少なくとも65%の場合、抗精神病性作用ではなく認識促進を達成するように用量を減少させる。また別の変形では、D占有率が65%、70%、75%、80%および90%のうちのいずれか1つを超える場合、認識促進を達成し、抗精神病性作用を達成しないよう、用量を減少させる。さらなる変形では、D占有率が65%を超える場合、認識促進を達成し、抗精神病性作用を有意に達成しないよう、用量を減少させる。少なくとも65%のD占有率、または65%、70%、75%、80%および90%のうちのいずれか1つを超えるD占有率が1つ示唆することは、精神病性障害に伴う1つまたは複数の症状の数または重症度の減少である。
別の態様において、適切な用量は、個体の認識促進および/または抗精神病性作用を評価し、これに応じて、個々の用量を調整することにより決定する。例えば一変形では、当技術分野で公知の適切な試験および/または評価尺度でそのように評価され得るように、個体において、第1用量が抗精神病性作用を誘発していないと判定された場合、第2用量レベルで抗精神病性作用を達成するために、個体の用量を第1用量からより高い第2用量へと増加させる。別の変形では、第1用量からより低い第2用量へと用量を減少させ、この第2用量は依然として、抗精神病性作用を達成し、しかも第1用量と比較して、副作用を減少させる。副作用は、当技術分野で公知の適切な試験および/または評価尺度により測定することができる。別の変形では、第1用量からより低い第2用量へ用量を減少させることによって、認識促進を達成し、抗精神病性作用は達成しない。別の変形では、用量を、第1用量からより低い第2用量へと減少させることによって、認識促進を達成し、抗精神病性作用を達成せず、この用量で誘発される副作用の数または量は第1用量よりも少ない。したがって、また別の変形では、用量は最小限の用量まで減少させ、適切な試験および/または評価尺度により測定した場合、依然として前認識効果を達成し、しかも副作用を減少させる。
一態様では、上に記述の通り、ある期間、例えば1週間、2週間、3週間、1カ月、2カ月、3カ月、4カ月、5カ月、6カ月またはそれ以上(例えば、個体の処置の全期間にわたって)の間、個体の処置を監視することによって、個体の用量レベルを必要に応じて調整する。よって、本明細書中に詳述されている個別化された処置は、処置パラメータを測定し、これに応じて用量を調整することによって、処置に対する個体の初期反応および継続した反応に従い最適な用量を達成する方法を提供する。
一般的合成法
本発明の化合物は、以下に一般的に、本明細書中これ以降に実施例でより具体的に記載された、いくつかの方法で調製することができる。以下の方法の記載において、表されている式に使用されている記号は、特に指定しない限り、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)またはこれらの変形と関連して、上に記載の基を表すものと理解されるべきである。
化合物のある特定の鏡像異性体を得ることが望まれる場合、これは、鏡像異性体を分離または分解するための任意の適切な従来の手順を用いて、鏡像異性体の対応する混合物から得ることができる。したがって、例えば、ジアステレオ異性体誘導体は、鏡像異性体、例えばラセミ体、および適切なキラル化合物などの混合物の反応により生成することができる。次いでジアステレオマーは、任意の便利な手段、例えば結晶化などにより分離し、所望の鏡像異性体を回収することができる。別の分割方法では、ラセミ体は、キラルな高速液体クロマトグラフィーを用いて分離することができる。あるいは、必要に応じて、ある特定の鏡像異性体は、記述した方法の1つにおける適切なキラルな中間体を用いて、得ることができる。
クロマトグラフィー、再結晶および他の従来の分離手順を、化合物のある特定の異性体を得る、さもなければ、反応の生成物を精製することを所望する場合には、中間体または最終生成物に使用することができる。
本明細書中以下の略語を用いる:薄層クロマトグラフィー(TLC)、時間(h)、分(min.)、秒(sec.)、エタノール(EtOH)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、トリフルオロ酢酸(TFA)、テトラヒドロフラン(THF)、EtOAc(EtOAc)、正常(N)、水性(aq.)、メタノール(MeOH)、ジクロロメタン(DCM)、室温(RT)、保持因子(Rf)。
本発明の化合物の合成に使用したカルボリン中間体を合成する方法を一般的方法1として示す。RおよびRなどの識別子は、以下の方法に示されているが、他で異なる識別子または変形が使用されていても、これらの部分は、本明細書中に詳述されている化合物に適用されることが理解されよう(例えば、化合物は、2つ以上のRを含み得ることが理解されよう)。
一般的方法1
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化合物A(1当量)および化合物B(0.76〜1.4当量)を、適切な溶媒、例えばEtOH中で混合し、80℃で16時間(一晩)の間加熱し、この後溶媒を真空中で除去する。例えば飽和したNaHCO水溶液を用いて残っている残留物を塩基性化する。水層をDCMで抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮し、例えば、シリカゲルクロマトグラフィー(230〜400メッシュ)で、適切な溶媒勾配、例えばMeOH−DCM勾配またはEtOAc−ヘキサン勾配のいずれかを用いて精製した。
一般的方法1により調製した代表的カルボリン化合物を表1に示す。
Figure 2012507566
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本発明の化合物の合成に使用したエポキシド中間体を合成する方法を一般的方法2として示す。例えばRおよびRなどの識別子が以下の方法で示されているが、他で異なる識別子または変形が使用されていても、これらの部分は、本明細書中に詳述されている化合物に適用されることが理解されよう。示されている特定の物質への変更が意図されていること、例えば、化合物Lは、ピリジルなどのヘテロアリール基とすることができることもまた理解されよう。
一般的方法2
Figure 2012507566
DMSOを、油(1〜1.8当量)中のNaH60%分散液に加え、1時間65℃に加熱する。THF(10mL)を65℃の溶液に加え、加熱をもう10分間継続する。次いで反応混合物を0℃に冷却し、トリメチルスルホニウムアイオダイド(1〜1.2当量)を加える。この反応混合物をもう10分間撹拌し、この後、適切なアルデヒド/ケトン(1当量)をTHF中溶液として加える。この反応混合物を、反応が完了するまで、室温でさらに撹拌する(TLCおよびLCMSで監視)。次いで反応混合物を氷水に注ぎ、生成物を有機溶媒中(エーテルまたはEtOAc)に抽出し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、25℃で濃縮することによって、生成物を得る。
一般的方法2に従い調製した代表的オキシラン化合物を表2に示す。
Figure 2012507566
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カルボリンを用いて、エポキシド開環によりアルコール中間体を合成する一般的方法を、一般的方法3として示す。R、Rなどの識別子が以下の方法で示されているが、他で異なる識別子または変形が使用されていても、これらの部分は、本明細書中に詳述されている化合物に適用されることを理解されたい。例えば、以下の方法における化合物Cには、置換基識別子Rが挙げられているが、化合物Cは、識別子Rを利用している一般の方法1から得られるものと同じでることを理解されたい。示されている特定の物質への変更が意図されている、例えば、化合物Lは、ピリジルなどのヘテロアリール基とすることができることもまた理解されたい。
一般的方法3
Figure 2012507566
化合物C(1当量)、化合物L(2〜7.5当量)およびNaH(1〜3当量)を、DMF中で、120℃で16時間加熱する。含有物をMeOHでクエンチし、乾燥蒸発させる。生成した粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィー(230〜400メッシュ)で、MeOH−DCM勾配を用いて精製し、続いて逆相クロマトグラフィー(C−18、500mm×50mm、移動相A=水中0.05%TFA、B=アセトニトリル中0.05%TFA、勾配:10%Bから80%B、30分間、注入体積5mL)を用いて精製する。
一般的方法3で調製した代表的ピリド[4,3b]インド−5−イルアルコール化合物を表3に示す。
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アルコール中間体の脱水によりある化合物を合成する方法を一般的方法4として示す。R、Rなどの識別子が以下の方法で示されているが、他で異なる識別子または変形が使用されていても、これらの部分は、本明細書中に詳述されている化合物に適用されることを理解されたい。示されている特定の物質への変更が意図されていることも理解されたい。
一般的方法4
Figure 2012507566
インドール−5−イルアルコール誘導体(1当量)を、反応が完了するまで25%硫酸と共に還流させる。次いでこの反応混合物を5℃に冷却し、KOHでpH9〜10に塩基性化する。生成物をEtOAc中に抽出し、抽出物を10mLの水、続いてブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で蒸発させることによって、粗生成物を得る。これをシリカゲルクロマトグラフィーおよび/またはHPLCで精製する。
本明細書中に詳述されているある化合物を一般的方法5に従い合成する。
一般的方法5
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適切な2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1当量)のN−メチル−2−ピロリドン中溶液をKOH(7当量)に加える。この反応混合物を室温で20分間撹拌する。適切な2−ブロモエタノン(1当量)のN−メチル−2−ピロリドン中溶液を滴加し、撹拌をさらに2〜4時間継続する。この反応物をLCMSおよびTLCで監視する。反応混合物を、水を添加することにより希釈し、EtOAcで抽出する。有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮する。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製する。
適切な2−(3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)エタノン(100mg、3mmol)をトルエン中に溶解し、(カルボエトキシメチレン)トリフェニルホスホラン(200mg、0.56mmol)を加える。この反応混合物を一晩100℃で加熱する。溶媒を減圧下で除去し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製する。
本明細書中に記載されている一般的方法に従い調製した代表的な化合物を表4に示す。この方法で得た異性体化合物を表5に示す。
Figure 2012507566
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表4のある化合物は(Z)および(E)の両形態として明確に列挙されているが(例えば、化合物83は(E)形態であり、化合物397は(Z)形態である)、表4の化合物のすべての形態が意図されていることを理解されたい。したがって、単一形態としてのみ列挙されている表4の化合物については、すべての他の形態も本発明に包含され、各およびすべての立体化学の形態が具体的および個々に列挙されているかのように、同じように本明細書中で提供されることを理解されたい。特に、化合物の(Z)形態のみが表4に列挙されている場合、そのような化合物の(E)形態もまた、この(E)形態が具体的および個々に表4に列挙されているかのように、本明細書中に同じように提供されている。同様に、単に化合物の(E)形態のみが表4に列挙されている場合、そのような化合物の(Z)形態もまた、この(Z)形態が具体的および個々に表4に列挙されているかのように、本明細書中に同じように提供されている。
Figure 2012507566
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式(II)の化合物を以下に示す反応スキームにより調製することができる。以下に示す代表的実施例は、表6で示唆された方法で調製することができる。
Figure 2012507566
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スキームA
Figure 2012507566
一般的方法6.スキームAを用いた一般的合成方法
ステップ1:カルボリンの合成
スキームAのカルボリンは、標準的条件下での、適切に置換されたフェニルヒドラジンと、1−メチル−4−ピペリドンの反応により得ることができる。通常は、1−メチル−4−ピペリドン(1当量)および適切に置換されたアリールヒドラジン塩酸塩(1当量)を1,4−ジオキサン中の7%硫酸混合物の中で、一晩窒素下で還流させる。混合物を氷上に注ぎ、50%NaOH水溶液で塩基性化する。生成した沈殿物を濾過し、水でよく洗浄し、空気中で乾燥することによって、置換された2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール誘導体を得る。
ステップ2:1−シクロアルケニル−4−ハロベンゼンの合成
スキームAの化合物IからIVは、例えば、Barberoら、Tet.Letters、(1992年)、第33巻(39):5841〜42頁に記載の方法により得ることができる。
ステップ3:1−シクロアルケニル−4−ハロベンゼンとカルボリンの反応物
通常、適切に置換された2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1当量)、1−シクロアルケニル−4−ハロベンゼン(3当量)およびKOH(7当量)のNMP(0.5mL/mmol)中混合物を撹拌し、100℃で3時間加熱する。反応混合物を室温で冷却し、氷および飽和水性NaClを添加することによって希釈する。水層をEtOAcで抽出し、有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮することによって、生成物を得る。
スキームAに示したケースのそれぞれにおいて、最終化合物は、以下に図示する異性体の混合物である。スキームAで示唆されている経路は、化学的に純粋な化合物へのアクセスを提供する一方、必要な場合、異性体の分離は、独自の異性体の合成を完了するために行わなければならない二次的ステップである。
Figure 2012507566
スキームAにおける中間体IからIVの合成
これだけに限らないが、フェニル環上のp−フルオロ基なしでの中間体IVなどの分子の合成を記載している、Barberoら、Tet.Letters(1992年)、第33巻(39):5841〜42頁に記載されているものと同様の方法を用いて、中間体IからIVが合成されることが予想される。
スキームB
Figure 2012507566
一般的方法7.スキームBを用いた一般的合成方法
ステップ1:カルボリンの合成
スキームBのカルボリンは、標準的条件下での、適切に置換されたフェニルヒドラジンと1−メチル−4−ピペリドンとの反応により得ることができる。通常、1−メチル−4−ピペリドン(1当量)および適切に置換されたアリールヒドラジン塩酸塩(1当量)を、1,4−ジオキサン中の7%硫酸混合物中で、一晩窒素下で還流させる。この混合物を氷上に注ぎ、50%NaOH水溶液で塩基性化する。生成した沈殿物を濾過し、水でよく洗浄し、空気中で乾燥させることによって、置換された2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール誘導体を得る。
ステップ2:1−(4−ハロフェニル)−5−オキサビシクロ[m.n.0]アルカンの合成
スキームBの化合物VからVIIIは、例えば、Yu & Corey、Org. Letters(2002年)、第4巻(16):2727〜30頁で概要が述べられている方法により得ることができる。
ステップ3:1−(4−ハロフェニル)−5−オキサビシクロ[m.n.0]アルカンのカルボリンでの合成
通常、適切に置換された2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1当量)をDMF(2mL/mmol)中に溶解する。この溶液に、水素化ナトリウム(2.2当量)を、室温で少しずつ加え、10分間撹拌する。DMF(0.5mL/mmol)中の適切な1−(4−ハロフェニル)−5−オキサビシクロ[m.n.0]アルカン(2当量)を10分間滴加し、一晩室温で撹拌する。この反応混合物をMeOHでクエンチし、乾燥濃縮させる。水を残留物に加え、生成物をEtOAc中に抽出する。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させることによって、生成物を得る。
ステップ4:脱水ステップ:
通常は、適切に置換された2−(3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)エタノール(1当量)を25%水性の硫酸中に取り、90℃で3時間撹拌する。反応混合物を冷却し、KOH水溶液で塩基性化し、EtOAcで抽出する。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させることによって、生成物を得る。
スキームBにおける中間体VからVIIIの合成
フェニル環上のp−フルオロ基なしでの中間体VIIなどの分子の合成を記載している、Yu & Corey、Org. Letters、(2002年)、第4巻(16):2727〜30頁に記載されているものと同様の方法を用いて、中間体VからVIIIが合成されることが予想される。
表されている化合物は、たとえ塩が表されていなくとも、塩として調製され、当技術分野の当業者であればよく理解しているように、本発明は、本明細書に表されている化合物のすべての塩および溶媒和物、ならびに化合物の非塩および非溶媒和物形態を包含することを理解されたい。
代表的な化合物をスキームCで示されている通りに調製した。
スキームC
Figure 2012507566
一般的方法8.スキームCを用いた一般的合成方法
ステップ1:カルボリン1の合成
硫酸(3.5mL)を、4−クロロフェニルヒドラジン塩酸塩(1当量)のジオキサン(50mL)中溶液に加え、室温で5分間撹拌する。N−メチル−4−ピペリドン(1当量)を加え、混合物を80℃で2時間の間加熱する。反応完了後(TLCで解析)、反応混合物を減圧下で約20mLに濃縮し、10%KOH水溶液を用いて、pH10に塩基性化し、EtOAcで抽出し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮することによって、所望の化合物を得る。
ステップ2:4−シクロヘキセニルピリジンの合成
化合物IXは、Barberoら、Tet.Letters(1992年)、第33巻(39):5841〜42頁で概要が述べられている方法で得ることができる。
ステップ3:カルボリンCIと3−シクロヘキセニルピリジンの反応
8−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(0.1g、0.45mmol)のN−メチル−2−ピロリドン(1.0mL)中溶液に、粉末化したKOH(0.140g、2.5mmol)を加え、室温で10分間撹拌する。3−シクロヘキセニルピリジン(1.25mmol)を加え、この反応混合物を100℃でさらに4時間撹拌する。反応完了後(TLCで解析)、反応混合物を水(15mL)で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出する。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮することによって、生成物を得る。
本明細書中に詳述されているある化合物を、一般的方法9に従い合成する。
一般的方法9.
スキームD
Figure 2012507566
ピリド[4,3−b]インドール化合物、例えば表1に列挙されたものを、実施例293および294に記載のものと同様の条件下で、適切に置換されたビニルブロミドとカップリングすることによって、スキームDに示した5−ビニル−ピリド[4,3−b]インドール化合物を得る。
一般的方法10
スキームE
Figure 2012507566
スキームEに示した型のアルキンは、銅/フェナントロリンカップリング剤を用いて、実施例475〜498に記載の通り、表1の型のカルボリンを、適切に置換されたフェニル−アセチレンと、または、同様のアセチレン結合している芳香族化合物とカップリングすることによって、またはカルボリンを塩基で処理し、続いてハロエチニル−ベンゼンを添加することによって、調製することができる。あるいは、フッ化アルケン生成物は、実施例353または379に記載の通り、フッ化物イオンの存在下、ハロ芳香族とのパラジウム−媒介されたカップリングによって、中間体アルキン化合物から合成することができる。
上で詳述された方法は、当業者には公知の通り適応することによって、本明細書中に詳述されている化合物を生成することができる。一般的方法のそれぞれの具体例を以下の実施例に提供する。
以下の実施例は、本発明を制限するためでなく、説明するために提供されている。
本明細書中に開示されるすべての参考文献は、その全体が参照により組み込まれる。
(実施例1)
8−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物1)の調製
硫酸(3.5mL)をジオキサン(50mL)中の4−クロロフェニルヒドラジン塩酸塩(2.0g、11.2mmol)の溶液に加え、5分間室温で撹拌した。N−メチルピペリドン(0.76〜1.4当量)を加え、混合物を80℃で2時間加熱した。薄層クロマトグラフィー(TLC)で測定して反応完了後、反応混合物を減圧下でほぼ20mLまで濃縮し、10%KOH水溶液を使用してpH10まで塩基性化した。反応生成物をEtOAc(3×50mL)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下でロータリーエバポレーターを使用して濃縮して、生成物(1.3g)を茶色の固体として得た。
Figure 2012507566
(実施例1A)
4−クロロフェニルヒドラジン塩酸塩(30g、167.59mmol)をジオキサン(300mL)に溶解させ、1−メチル−4−ピペリドン(28mL、234.63mmol)を加えた。硫酸(14.4mL)を滴下し、混合物を80℃で3時間加熱した。反応完了後(TLCで監視)、ジオキサン層をデカントし、残渣を10%KOH水溶液で塩基性化した。得られた固体を濾過し、水(2L)および最後にヘキサン(500mL)で洗浄した。生成物を真空下において室温で乾燥した。収量:明るい茶色の固体として30g。
(実施例2)
2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物3)の調製
硫酸(2mL)をジオキサン(60mL)中のp−トリルヒドラジン塩酸塩(6.0g、37mmol)の溶液に加え、5分間室温で撹拌した。N−メチルピペリドン(5.03g、41mmol)を加え、混合物を80℃で2時間加熱した。TLCで測定して反応完了後、反応混合物を減圧下でほぼ20mLまで濃縮し、10%KOH水溶液を使用してpH10まで塩基性化した。反応混合物をEtOAc(3×300mL)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下でロータリーエバポレーターを使用して濃縮して、所望の化合物を茶色の固体(4.0g、収率52%)として得た。
Figure 2012507566
(実施例2A)
水(26.25kg)を50Lガラス製円筒型ジャケット付反応器に装入し、次いでp−トリルヒドラジンHCl7(1.75kg)を装入した。室温で15分間撹拌後溶解させ、N−メチル−4−ピペリドン(1.56kg)を4分間かけて加えた。バッチを45〜55℃の範囲に加熱し、濃HClを50分間かけて加えた(37%、3.97kg)。溶液を17時間保持し、その後試料を取り、その時点でHPLC IPCは0.07A%のp−トリルヒドラジンが残留していることを示した。反応を30〜45℃まで冷却し、ほぼ4.5Lの6.25N NaOHを加えて、溶液をpH3.2にした。このpHで生じたわずかな析出は添加停止後に再溶解しなかった。MTBE(1.94kg)を加え、最終pHを12.4にするまでほぼ4Lの6.25N NaOHをさらに加えると析出は続いた。懸濁液を30分間30〜45℃で撹拌させ、1.5時間にわたって5〜15℃の範囲まで冷却した。バッチを30分間保持し、次いで急速濾過した。ケーキを水(8.75kg)および冷MTBE(3.89kg)で洗浄し、フィルター上で1時間条件付けし、その後乾燥トレイに移した。バッチを減圧下において70℃で68時間乾燥して、水のレベルを<1.0%まで減少させた。カルボリン遊離塩基(1.99kg)を収率90%(HPLCにより>99.9A%)で単離した。
Figure 2012507566
(実施例3)
2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物5)の調製
フェニルヒドラジン塩酸塩(1当量)および1−メチルピペリジン−4−オン塩酸塩(0.76〜1.4当量)をEtOHに溶解させ、80〜90℃で終夜撹拌する。反応をTLCで監視する。完了したら、反応混合物を室温まで冷却し、溶媒を蒸発乾固する。残渣をEtOAcに溶解させ、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄する。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固して、2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得る。
(実施例3A)
フェニルヒドラジン塩酸塩(5g、34.57mmol)および1−メチルピペリジン−4−オン塩酸塩(4.5g、30.1mmol、1当量)をエタノール(150mL)に溶解させ、80〜90℃で終夜撹拌した。反応をTLCで監視した。混合物を室温まで冷却し、溶媒を減圧濃縮した。残渣をEtOAcに溶解させ、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して、3.0gの2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得た。
Figure 2012507566
(実施例4)
2−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物7)の調製
EtOH中のフェニルヒドラジン塩酸塩(1当量)の溶液に1−エチルピペリジン−4−オン塩酸塩(0.76〜1.4当量)を加え、反応混合物を80℃で16時間加熱する。例えば、液体クロマトグラフィー−質量分析(LCMS)で監視して反応完了後、反応混合物を濃縮乾固し、飽和NaHCO水溶液で塩基性化し、EtOAcで抽出する。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、2−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得る。
(実施例4A)
エタノール中のフェニルヒドラジン塩酸塩(1当量)の溶液に1−エチルピペリジン−4−オン塩酸塩(1当量)を加え、80℃で16時間加熱した。反応完了後(LCMSで監視して)、反応混合物を真空濃縮し、飽和NaHCO水溶液で塩基性化し、EtOAcで抽出し、有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して、2−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得た。
Figure 2012507566
(実施例5)
2−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物9)の調製
EtOH中のp−トリルヒドラジン塩酸塩(1当量)の溶液に1−エチルピペリジン−4−オン塩酸塩(0.76〜1.4当量)を加え、内容物を80℃で16時間加熱する。LCMSで監視して反応完了後、反応混合物を濃縮乾固し、飽和NaHCO水溶液で塩基性化する。反応生成物をEtOAcで抽出し、有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、2−エチル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得る。
(実施例5A)
エタノール(150mL)中のp−トリルヒドラジン塩酸塩(5.0g、31.5mmol)の溶液に1−エチルピペリジン−4−オン塩酸塩(4.0g、24.5mmol)を加え、80℃で16時間加熱した。反応完了後(LCMSで監視して)、反応混合物を濃縮乾固し、飽和NaHCO水溶液で塩基性化し、EtOAcで抽出し、有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、4.8g(収率71.0%)の2−エチル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得た。
Figure 2012507566
(実施例6)
6,8−ジクロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物11)の調製
2,4−ジクロロフェニルヒドラジン塩酸塩(1当量)を1,4−ジオキサン(dioxan)中の7%硫酸に溶解させる。N−メチルピペリジン−4−オン(0.76〜1.4当量)を加え、内容物を室温で15分間撹拌し、次いで80℃で14時間加熱する。LCMSで監視して反応完了後、溶媒を真空除去し、飽和NaHCO水溶液で塩基性化し、EtOAcで抽出する。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製して、6,8−ジクロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得る。
(実施例6A)
2,4−ジクロロフェニルヒドラジン塩酸塩(1.0g、4.68mmol)を1,4−ジオキサン(50mL)中の7%HSOに溶解させ、N−メチルピペリジン−4−オン(0.76g、5.0mmol)を加え、室温で15分間撹拌し、80℃で14時間加熱した。反応完了後(LCMSで監視して)、溶媒を真空除去し、飽和NaHCO水溶液で塩基性化し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮した。得られた生成物をカラムクロマトグラフィーで精製して、0.58gの6,8−ジクロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得た。
(実施例7)
8−クロロ−6−フルオロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物13)の調製
4−クロロ−2−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩(1当量)を1,4−ジオキサン中の7%硫酸に溶解させる。N−メチルピペリジン−4−オン(0.76〜1.4当量)を加え、内容物を室温で10分間撹拌する。次いで反応混合物を100℃で6時間撹拌する。反応をTLCおよびLCMSで監視する。反応完了後、反応混合物を濃縮し、次いでNaHCO水溶液でゆっくりとクエンチし、次いでEtOAcで抽出する。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固する。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製して、8−クロロ−6−フルオロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得る。
(実施例7A)
4−クロロ−2−フルオロヒドラジン塩酸塩(3g、15.3mmol)を1,4−ジオキサン(150mL)中の7%HSOに溶解させ、N−メチルピペリジン−4−オン(2.28g、15.3mmol)を加え、室温で10分間撹拌した。反応混合物を100℃で6時間撹拌した。反応をTLC&LCMSで監視した。反応完了後、反応混合物を真空濃縮し、NaHCO水溶液でゆっくりとクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して、1.2gの8−クロロ−6−フルオロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得た。
Figure 2012507566
(実施例8)
8−エチル−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物15)の調製
硫酸をジオキサン中の4−エチルフェニルヒドラジン塩酸塩(1当量)の溶液に加え、5分間室温で撹拌する。N−メチルピペリドン(0.76〜1.4当量)を加え、混合物を80℃で3時間加熱する。TLCで監視して完了後、反応混合物を減圧濃縮し、10%KOH水溶液を使用してpH10まで塩基性化し、EtOAcで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下でロータリーエバポレーターを使用して濃縮して、所望の化合物を得る。
(実施例8A)
硫酸(2mL)をジオキサン(30mL)中の4−エチルフェニルヒドラジン塩酸塩(2.0g、11mmol)の溶液に加え、5分間室温で撹拌させた。N−メチルピペリドン(1.7g、13mmol)を加え、混合物を80℃で3時間加熱した。反応完了後(TLCで監視)、反応混合物を約20mLまで減圧下で濃縮し、10%KOH水溶液を使用してpH10まで塩基性化した。混合物をEtOAc(3×100mL)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下でロータリーエバポレーターを使用して濃縮して、所望の化合物を茶色の固体(0.35g、収率82%)として得た。
(実施例9)
8−イソプロピル−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物2)の調製
硫酸をジオキサン中の4−イソプロピルフェニルヒドラジン塩酸塩(1当量)の溶液に加え、5分間室温で撹拌する。N−メチルピペリドン(0.76〜1.4当量)を加え、混合物を80℃で2時間加熱する。TLCで監視して完了後、反応混合物を減圧濃縮し、10%KOH水溶液を使用してpH10まで塩基性化し、EtOAcで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下でロータリーエバポレーターを使用して濃縮して、所望の化合物を得る。
(実施例9A)
硫酸(14mL)をジオキサン(186mL)中の4−イソプロピルフェニルヒドラジン塩酸塩(7.0g、37mmol)の溶液に加え、5分間室温で撹拌させた。N−メチルピペリドン(4.6mL、37mmol)を加え、混合物を80℃で2時間加熱した。反応完了後(TLCで監視)、反応混合物を約20mLまで減圧下で濃縮し、10%KOH水溶液を使用してpH10まで塩基性化した。混合物をEtOAc(3×200mL)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下でロータリーエバポレーターを使用して濃縮して、所望の化合物を黄色の固体(7.0g、収率82%)として得た。
Figure 2012507566
(実施例10)
8−クロロ−9−フルオロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物4)の調製
硫酸をジオキサン中の4−クロロ−3−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩(1当量)の溶液に加え、5分間室温で撹拌する。N−メチルピペリドン(0.76〜1.4当量)を加え、混合物を80℃で3時間加熱する。TLCで監視して完了後、反応混合物を減圧濃縮し、10%KOH水溶液を使用してpH10まで塩基性化し、EtOAcで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ロータリーエバポレーターを使用して減圧濃縮して、混合物または位置異性体生成物を得る。この実施例のために、シリカゲルクロマトグラフィーにより、実施例11で得た他の位置異性体(化合物6)から標題化合物を分離する。
(実施例10A)
硫酸(1.0mL)をジオキサン(15mL)中の4−クロロ−3−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩(0.5g、2.1mmol)の溶液に加え、5分間室温で撹拌させた。N−メチルピペリドン(0.3mL、2.3mmol)を加え、混合物を80℃で3時間加熱した。反応完了後(TLCで監視)、反応混合物を減圧濃縮し、10%KOH水溶液を使用してpH10まで塩基性化した。混合物をEtOAc(3×100mL)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ロータリーエバポレーターを使用して減圧濃縮して、6(主)および7(副)の混合物を茶色の固体(0.17g、収率33%)として得た。
(実施例11)
8−クロロ−7−フルオロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物6)の調製
硫酸をジオキサン中の4−クロロ−3−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩(1当量)の溶液に加え、5分間室温で撹拌する。N−メチルピペリドン(0.76〜1.4当量)を加え、混合物を80℃で3時間加熱する。TLCで監視して完了後、反応混合物を減圧濃縮し、10%KOH水溶液を使用してpH10まで塩基性化し、EtOAcで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ロータリーエバポレーターを使用して減圧濃縮して、混合物または位置異性体生成物を得る。この実施例のために、シリカゲルクロマトグラフィーにより、実施例10で得た他の位置異性体(化合物4)から標題化合物を分離する。
(実施例11A)
硫酸(1.0mL)をジオキサン(15mL)中の4−クロロ−3−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩(0.5g、2.1mmol)の溶液に加え、5分間室温で撹拌させた。N−メチルピペリドン(0.3mL、2.3mmol)を加え、混合物を80℃で3時間加熱した。反応完了後(TLCで監視)、反応混合物を減圧濃縮し、10%KOH水溶液を使用してpH10まで塩基性化した。混合物をEtOAc(3×100mL)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ロータリーエバポレーターを使用して減圧濃縮して、6(主)および7(副)の混合物を茶色の固体(0.17g、収率33%)として得た。
Figure 2012507566
(実施例12)
メチル2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド(4,3−b)インドール−8−カルボキシレート(化合物8)の調製
メチル−4−ヒドラジニルベンゾエート塩酸塩(1当量)および1−メチルピペリジン−4−オンHCl(0.76〜1.4当量)をHCl水溶液に溶解させ、100℃で終夜加熱する(生成物をLCMSで検出)。反応混合物を濃縮し、メタノール性HCl中で終夜還流する(90℃)(生成物をLCMSおよびTLCで検出)。反応混合物を濃縮し、NaHCO水溶液で塩基性化し、EtOAcで抽出する。粗生成物をDCMおよびエーテルおよびヘキサン中で結晶化させる。
(実施例12A)
メチル−4−ヒドラジニルベンゾエート塩酸塩(10g、50mmol)および1−メチルピペリジン−4−オン塩酸塩(7.3g、50mmol)をHCl水溶液に溶解させ、100℃で終夜加熱した(生成物をLCMSで検出)。反応混合物を真空濃縮し、メタノール性HCl中で終夜還流した(90℃)(生成物をLCMS&TLCで検出)。反応混合物を真空濃縮し、NaHCO水溶液で塩基性化し、EtOAcで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して、生成物を得た。生成物をDCMおよびエーテルおよびヘキサン中で結晶化させた。収量5.1g。
Figure 2012507566
(実施例13)
2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−8−(トリフルオロメトキシ)−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物10)の調製
(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ヒドラジン塩酸塩(1当量)を1,4−ジオキサン中の7%硫酸に溶解させる。1−メチルピペリジン−4−オン塩酸塩(0.76〜1.4当量)を加え、混合物を80℃で6時間撹拌する。反応をTLCおよびLCMSで監視する。反応完了後、反応混合物を濃縮し、次いでNaHCO水溶液でゆっくりとクエンチし、EtOAcで抽出する。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固し、カラムクロマトグラフィーで精製して、2−メチル−8−(トリフルオロメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得る。
(実施例13A)
(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ヒドラジン塩酸塩(1g、4.37mmol)を1,4−ジオキサン(50mL)中の7%HSOに溶解させ、1−メチルピペリジン−4−オン塩酸塩(0.65g、4.37mmol)を加え、80℃で6時間撹拌した。反応をTLC&LCMSで監視した。反応完了後、反応混合物を真空濃縮し、NaHCO水溶液でゆっくりとクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して、0.9gの2−メチル−8−(トリフルオロメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得た。
Figure 2012507566
(実施例14)
2,3,4,5−テトラヒドロ−2,6−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物12)の調製
O−トリルヒドラジン塩酸塩(1当量)をEtOHに溶解させる。1−メチルピペリジン−4−オン塩酸塩(0.76〜1.4当量)およびエタノール性HClを加え(pH酸性)、内容物を80℃で5時間撹拌する。反応をTLCで監視する。反応完了後、反応混合物を濃縮する。残渣をNaHCO水溶液に溶解させ、EtOAcで抽出する。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧蒸発させて、2,6−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得る。
(実施例14A)
O−トリルヒドラジン塩酸塩(3.0g、18.9mmol)をエタノール(10mL)に溶解させ、1−メチルピペリジン−4−オン塩酸塩(2.8g、18.9mmol)およびエタノール性HCl(10mL)を加え(pH酸性)、80℃で5時間撹拌した。反応をTLCで監視した。反応完了後、反応混合物を真空濃縮した。残渣をNaHCO水溶液に溶解させ、EtOAcで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧蒸発させて、2.5gの2,6−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得た。
Figure 2012507566
(実施例15)
8−tert−ブチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物14)の調製
(4−tert−ブチルフェニル)ヒドラジン塩酸塩(1当量)を1,4−ジオキサン中の7%硫酸に溶解させる。1−メチルピペリジン−4−オン塩酸塩(0.76〜1.4当量)を加え、内容物を80℃で3時間撹拌する。反応をTLCおよびLCMSで監視する。反応完了後、反応混合物を濃縮し、次いでNaHCO水溶液でクエンチし、次いでEtOAcで抽出する。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固し、カラムクロマトグラフィー(5%MeOH−DCM)で精製して、8−tert−ブチル−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得る。
(実施例15A)
(4−tert−ブチルフェニル)ヒドラジン塩酸塩(1g、4.98mmol)を1,4−ジオキサン(50mL)中の7%HSOに溶解させ、1−メチルピペリジン−4−1塩酸塩(0.742g、4.98mmol)を加え、80℃で3時間撹拌した。反応をTLC&LCMSで監視した。反応完了後、反応混合物を真空濃縮し、NaHCO水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮し、カラムクロマトグラフィー(5%メタノール−DCM)で精製して、0.51gの8−tert−ブトキシ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得た。
Figure 2012507566
(実施例16)
2,3,4,5−テトラヒドロ−8−ヨード−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物16)の調製
1,4−ジオキサン(50mL)中の化合物4−ヨードフェニルヒドラジン(1当量)の溶液に濃硫酸を加え、次いで室温で1−メチル−4−ピペリドン(1当量)を滴下する。反応混合物を70℃で90分間加熱し、蒸発させ、水で希釈し、40mLの15%KOH水溶液でpHを12に調整する。反応混合物をEtOAcで抽出し、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をEtOAc中0〜5%の勾配のMeOHを使用する230〜400シリカゲルでカラム精製する。注1:反応温度は70℃にするべきである。より高い温度は結果として脱ヨードカルボリンとなる。
(実施例16A)
室温でジオキサン(30mL)中の4−ヨードフェニルヒドラジン塩酸塩(2.0g、0.0074mol)の懸濁液に濃HSO(0.7mL、0.0171mol)を滴下し、反応混合物を5分間撹拌した。これにN−メチル−4−ピペリドン(0.838g、0.0074mol)を加え、反応混合物を室温で10分間撹拌し、70℃で90分間加熱した。反応をTLCで監視した。溶媒を蒸発させ、10%KOH溶液でpHを9〜10に調整した。生成物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮し、生成物を溶媒系(0〜10%、DCM/MeOH)中カラムクロマトグラフィーで精製した(100〜200メッシュシリカ)。1.8gの茶色の固体を得た。
Figure 2012507566
(実施例17)
8−クロロ−2−シクロプロピル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物17)の調製
硫酸をジオキサン中の4−クロロフェニルヒドラジン塩酸塩(1当量)の溶液に加え、5分間室温で撹拌する。N−シクロプロピルピペリドン(1当量)を加え、混合物を80℃で2時間加熱する。TLCで監視して完了後、反応混合物を減圧濃縮し、10%KOH水溶液を使用してpH10まで塩基性化する。反応生成物をEtOAcで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下でロータリーエバポレーターを使用して濃縮して、所望の化合物を得る。
(実施例17A)
硫酸(3.5mL)をジオキサン(50mL)中の4−クロロフェニルヒドラジン塩酸塩(1当量)の溶液に加え、5分間室温で撹拌させた。N−シクロプロピルピペリドン(1当量)を加え、混合物を80℃で2時間加熱した。反応完了後(TLCで監視)、反応混合物を約20mLまで減圧下で濃縮し、10%KOH水溶液を使用してpH10まで塩基性化した。混合物をEtOAc(3×200mL)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下でロータリーエバポレーターを使用して濃縮して、所望の化合物を茶色の固体(1.3g、収率53%)として得た。
(実施例18)
8−フルオロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物18)の調製
硫酸をジオキサン中の4−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩(1当量)の溶液に加え、5分間室温で撹拌する。N−メチルピペリドン(0.76〜1.4当量)を加え、混合物を80℃で2時間加熱する。TLCで監視して完了後、反応混合物を減圧濃縮し、10%KOH水溶液を使用してpH10まで塩基性化する。反応混合物をEtOAcで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下でロータリーエバポレーターを使用して濃縮して、所望の化合物を得る。
(実施例18A)
硫酸(3.5mL)をジオキサン(50mL)中の4−フルオロフェニルヒドラジン塩酸塩(2.0g、12.3mmol)の溶液に加え、5分間室温で撹拌させた。N−メチルピペリドン(1.38g、12mmol)を加え、混合物を80℃で2時間加熱した。完了後(TLC)、反応混合物を約20mLまで減圧下で濃縮し、10%KOH水溶液を使用してpH10まで塩基性化した。反応混合物をEtOAc(3×200mL)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下でロータリーエバポレーターを使用して濃縮して、所望の化合物を茶色の固体(1.3g、53%収率)として得た。
Figure 2012507566
(実施例19)
2−メチル−5−(オキシラン−2−イル)ピリジン(化合物19)の調製
DMSOを油(1〜1.8当量)中のNaH60%分散液に加え、65℃まで1時間加熱する。THFを同温で混合物に加え、さらに10分間加熱する。10分後、反応混合物を0℃まで冷却する。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1〜1.2当量)を加え、内容物を10分間撹拌する。THF中の6−メチルニコチンアルデヒド(1当量)の溶液を滴下する。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌し、LCMSで監視する。反応混合物を氷水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で濃縮して、粗生成物2−メチル−5−(オキシラン−2−イル)ピリジンを得る。
(実施例19A)
DMSO(4mL)を油(0.314g、7.8mmol、1.3当量)中のNaH60%分散液に加え、それを65℃まで1時間加熱した。THF(10mL)を同温で加え、さらに10分間加熱した。10分後、反応混合物を0℃まで冷却した。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1.2g、5.9mmol、1当量)を加え、10分間撹拌し、THF中の6−メチルニコチンアルデヒド(0.720g、5.9mmol、1当量)の溶液を滴下した。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌した。生成物をLCMSで検出した。反応混合物を氷水に注いだ。生成物をジエチルエーテル(4×50mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で真空濃縮して、生成物2−メチル−5−(オキシラン−2−イル)ピリジン(1.1g)を得た。
(実施例20)
2−(4−フルオロフェニル)−2−メチルオキシラン(化合物21)の調製
DMSO中のヨウ化トリメチルスルホニウム(1〜1.2当量)の溶液に油(1〜1.8当量)中の水素化ナトリウム50%〜55%分散液を少しずつ5分間かけて加え、1時間室温で撹拌する。DMSO中の1−(4−フルオロフェニル)エタノン(1当量)の溶液を反応混合物に20分間かけて滴下し、室温で4時間撹拌する。反応をTLCで監視し、完了したら、反応混合物を水(100mL)に注ぎ、EtOAcで抽出する。合わせた有機抽出物を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固する。
(実施例20A)
DMSO(30mL)中のヨウ化トリメチルスルホニウム(3.5g、17.15mmol、1.2当量)の溶液に油(0.97g、22.2mmol、1.5当量)中の水素化ナトリウム50%〜55%分散液を少しずつ5分間かけて加え、1時間室温で撹拌した。DMSO(10mL)中の1−(4−フルオロフェニル)エタノン(2g、14.47mmol、1当量)の溶液を反応混合物に20分間かけて滴下した。それを室温で4時間撹拌した。TLCをチェックし、反応混合物を100mLの水に注ぎ、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(2×150mL)、次いでブラインで洗浄した。それを硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮した。収量:2.2gの茶色の油。
Figure 2012507566
(実施例21)
2−p−トリルオキシラン(化合物23)の調製
DMSO中のヨウ化トリメチルスルホニウム(1〜1.2当量)の溶液に油(1〜1.8当量)中の水素化ナトリウム60%分散液を少しずつ5分間かけて加え、1時間室温で撹拌する。DMSO中の4−メチルベンズアルデヒド(1当量)の溶液を反応混合物に20分間かけて滴下し、室温で4時間撹拌する。反応をTLCで監視し、反応混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出する。合わせた有機抽出物を水、次いでブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固して、2−p−トリルオキシランを粗生成物として得る。
(実施例21A)
DMSO(70mL)中のヨウ化トリメチルスルホニウム(10.28g、50.37mmol、1.2当量)の溶液に油(2.82g、70.5mmol、1.7当量)中の水素化ナトリウム60%分散液を少しずつ5分間かけて加え、1時間室温で撹拌した。DMSO(25mL)中の4−メチルベンズアルデヒド(5.0g、42.0mmol、1当量)の溶液を反応混合物に20分間かけて滴下した。それを室温で4時間撹拌した。TLCをチェックし、反応混合物を150mLの水に注ぎ、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を水およびブラインで洗浄した。それを無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、5.2gの2−p−トリルオキシランを生成物として得た。
Figure 2012507566
(実施例22)
3−(オキシラン−2−イル)ピリジン(化合物25)の調製
油(1〜1.8当量)中の水素化ナトリウム50%分散液をDMSOに溶解させ、65℃で1時間加熱する。THFを同温で混合物に加え、10分間加熱する。反応混合物を0℃まで冷却し、ヨウ化トリメチルスルホニウム(1〜1.2当量)、次いでニコチンアルデヒド(1当量)を加え、内容物を室温で1時間撹拌する。反応をTLCおよびLCMSで監視する。反応完了後、反応混合物を氷に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧蒸発させて、粗生成物(3−(オキシラン−2−イル)ピリジン)を得る。
(実施例22A)
油(1.64g、34.2mmol、1.8当量)中の水素化ナトリウム50%分散液をDMSO(12mL)に溶解させ、65℃で1時間加熱した。THF(36mL)を同温で加え、10分間加熱した。反応混合物を0℃まで冷却し、ヨウ化トリメチルスルホニウム(3.81g、18.6mmol、1当量)、次いでニコチンアルデヒド(2g、18.6mmol、1当量)を加え、室温で1時間撹拌した。反応をTLCおよびLCMSで監視した。反応完了後、反応混合物を氷に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧蒸発させて、1gの生成物(3−(オキシラン−2−イル)ピリジン)を得た。
Figure 2012507566
(実施例23)
2−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−2−メチルオキシラン(化合物27)の調製
DMSOをNaH(1〜1.8当量)に加え、65℃まで1時間加熱する。THFを同温で加え、さらに10分間加熱する。10分後、反応混合物を0℃まで冷却する。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1〜1.2当量)を加え、内容物を10分間撹拌し、その後THF中の1−(2,4,6−トリフルオロフェニル)エタノン(1当量)の溶液を滴下する。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌し、反応の完了を監視する。完了後、反応混合物を氷水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で濃縮して、粗生成物を得る。
(実施例23A)
DMSOをNaH(1当量)に加え、65℃まで1時間加熱した。THFを同温で加え、さらに10分間加熱した。10分後、反応混合物を0℃まで冷却した。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1当量)を加え、10分間撹拌し、その後THF中の1−(2,4,6−トリフルオロフェニル)エタノン(1当量)の溶液を滴下した。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌した。生成物をLCMSで検出した。反応混合物を氷水に注いだ。生成物をジエチルエーテル(4×50mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で真空濃縮して、生成物を得た。
(実施例24)
2−(2,4−ジクロロフェニル)−2−メチルオキシラン(化合物29)の調製
DMSOをNaH(1〜1.8当量)に加え、65℃まで1時間加熱する。THFを同温で加え、さらに10分間加熱する。10分後、反応混合物を0℃まで冷却する。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1〜1.2当量)を加え、内容物を10分間撹拌する。その後THF中の1−(2,4−ジクロロフェニル)エタノン(1当量)の溶液を滴下する。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌し、反応をLCMSで監視する。完了後、反応混合物を氷水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で濃縮して、粗生成物を得る。
(実施例24A)
DMSOをNaH(1当量)に加え、65℃まで1時間加熱した。THFを同温で加え、さらに10分間加熱した。10分後、反応混合物を0℃まで冷却した。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1当量)を加え、10分間撹拌し、その後THF中の1−(2,4−ジクロロフェニル)エタノン(1当量)の溶液を滴下した。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌した。生成物をLCMSで検出した。反応混合物を氷水に注いだ。生成物をジエチルエーテル(4×50mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で真空濃縮して、生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例25)
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチルオキシラン(化合物31)の調製
DMSOをNaH(1〜1.8当量)に加え、65℃まで1時間加熱する。THFを同温で加え、さらに10分間加熱する。10分後、反応混合物を0℃まで冷却する。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1〜1.2当量)を加え、内容物を10分間撹拌する。その後THF中の1−(2,4−ジフルオロフェニル)エタノン(1当量)の溶液を滴下する。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌し、反応をLCMSで監視する。完了後、反応混合物を氷水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で濃縮して、粗生成物を得る。
(実施例25A)
DMSOをNaH(1当量)に加え、65℃まで1時間加熱した。THFを同温で加え、さらに10分間加熱した。10分後、反応混合物を0℃まで冷却した。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1当量)を加え、10分間撹拌し、その後THF中の1−(2,4−ジフルオロフェニル)エタノン(1当量)の溶液を滴下した。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌した。生成物をLCMSで検出した。反応混合物を氷水に注いだ。生成物をジエチルエーテル(4×50mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で真空濃縮して、生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例26)
2−(3,4−ジクロロフェニル)−2−メチルオキシラン(化合物33)の調製
DMSOをNaH(1〜1.8当量)に加え、65℃まで1時間加熱する。THFを同温で加え、さらに10分間加熱する。10分後、反応混合物を0℃まで冷却する。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1〜1.2当量)を加え、内容物を10分間撹拌する。その後THF中の1−(3,4−ジクロロフェニル)エタノン(1当量)の溶液を滴下する。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌し、反応をLCMSで監視する。完了後、反応混合物を氷水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で濃縮して、粗生成物を得る。
(実施例26A)
DMSOをNaH(1当量)に加え、65℃まで1時間加熱した。THFを同温で加え、さらに10分間加熱した。10分後、反応混合物を0℃まで冷却した。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1当量)を加え、10分間撹拌し、その後THF中の1−(3,4−ジクロロフェニル)エタノン(1当量)の溶液を滴下した。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌した。生成物をLCMSで検出した。反応混合物を氷水に注いだ。生成物をジエチルエーテル(4×50mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で真空濃縮して、生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例27)
2−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−メチルオキシラン(化合物35)の調製
DMSOをNaH(1〜1.8当量)に加え、65℃まで1時間加熱する。THFを同温で加え、さらに10分間加熱する。10分後、反応混合物を0℃まで冷却する。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1〜1.2当量)を加え、内容物を10分間撹拌する。その後THF中の1−(3,4−ジフルオロフェニル)エタノン(1当量)の溶液を滴下する。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌し、反応をLCMSで監視する。反応混合物を氷水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で濃縮して、粗生成物を得る。
(実施例27A)
DMSOをNaH(1当量)に加え、65℃まで1時間加熱する。THFを同温で加え、さらに10分間加熱した。10分後、反応混合物を0℃まで冷却した。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1当量)を加え、10分間撹拌し、その後THF中の1−(3,4−ジフルオロフェニル)エタノン(1当量)の溶液を滴下した。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌した。生成物をLCMSで検出した。反応混合物を氷水に注いだ。生成物をジエチルエーテル(4×50mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で真空濃縮して、生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例28)
2−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−2−メチルオキシラン(化合物37)の調製
DMSOをNaH(1〜1.8当量)に加え、65℃まで1時間加熱する。THFを同温で加え、さらに10分間加熱する。10分後、反応混合物を0℃まで冷却する。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1〜1.2当量)を加え、内容物を10分間撹拌し、その後THF中の1−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)エタノン(1当量)の溶液を滴下する。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌し、反応をLCMSで監視する。完了後、反応混合物を氷水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で濃縮して、粗生成物を得る。
(実施例28A)
DMSOをNaH(1当量)に加え、65℃まで1時間加熱した。THFを同温で加え、さらに10分間加熱した。10分後、反応混合物を0℃まで冷却した。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1当量)を加え、10分間撹拌し、その後THF中の1−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)エタノン(1当量)の溶液を滴下した。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌した。生成物をLCMSで検出した。反応混合物を氷水に注いだ。生成物をジエチルエーテル(4×50mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で真空濃縮して、生成物を得た。
(実施例29)
2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−2−メチルオキシラン(化合物39)の調製
DMSOをNaH(1〜1.8当量)に加え、65℃まで1時間加熱する。THFを同温で加え、さらに10分間加熱する。10分後、反応混合物を0℃まで冷却する。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1〜1.2当量)を加え、内容物を10分間撹拌する。その後THF中の1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)エタノン(1当量)の溶液を滴下する。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌し、反応をLCMSで監視する。完了後、反応混合物を氷水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で濃縮して、粗生成物を得る。
(実施例29A)
DMSOをNaH(1当量)に加え、65℃まで1時間加熱した。THFを同温で加え、さらに10分間加熱した。10分後、反応混合物を0℃まで冷却した。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1当量)を加え、10分間撹拌し、その後THF中の1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)エタノン(1当量)の溶液を滴下した。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌した。生成物をLCMSで検出した。反応混合物を氷水に注いだ。生成物をジエチルエーテル(4×50mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で真空濃縮して、生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例30)
2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)オキシラン(化合物41)の調製
DMSOをNaH(1〜1.8当量)に加え、65℃まで1時間加熱する。THFを同温で加え、さらに10分間加熱する。10分後、反応混合物を0℃まで冷却する。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1〜1.2当量)を加え、内容物を10分間撹拌し、その後THF中の3−フルオロ−4−メトキシベンズアルデヒド(1当量)の溶液を滴下する。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌し、反応をLCMSで監視する。反応混合物を氷水に注ぎ、ジエチルエーテル(4×50mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で濃縮して、粗生成物を得る。
(実施例30A)
DMSOをNaH(1当量)に加え、65℃まで1時間加熱した。THFを同温で加え、さらに10分間加熱した。10分後、反応混合物を0℃まで冷却した。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1当量)を加え、10分間撹拌し、その後THF中の3−フルオロ−4−メトキシベンズアルデヒド(1当量)の溶液を滴下した。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌した。生成物をLCMSで検出した。反応混合物を氷水に注いだ。生成物をジエチルエーテル(4×50mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で真空濃縮して、生成物を得た。
(実施例31)
2−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−メチルオキシラン(化合物20)の調製
DMSOをNaH(1〜1.8当量)に加え、65℃まで1時間加熱する。THFを同温で加え、さらに10分間加熱する。10分後、反応混合物を0℃まで冷却する。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1〜1.2当量)を加え、内容物を10分間撹拌し、その後THF中の1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エタノン(1当量)の溶液を滴下する。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌し、反応をLCMSで監視する。反応混合物を氷水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で濃縮して、粗生成物を得る。
(実施例31A)
DMSOをNaH(1当量)に加え、65℃まで1時間加熱した。THFを同温で加え、さらに10分間加熱した。10分後、反応混合物を0℃まで冷却した。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1当量)を加え、10分間撹拌し、その後THF中の1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)エタノン(1当量)の溶液を滴下した。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌した。生成物をLCMSで検出した。反応混合物を氷水に注いだ。生成物をジエチルエーテル(4×50mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で真空濃縮して、生成物を得た。
(実施例32)
2−(4−クロロフェニル)−2−メチルオキシラン(化合物22)の調製
DMSOをNaH(1当量)に加え、65℃まで1時間加熱した。THFを同温で加え、さらに10分間加熱した。10分後、反応混合物を0℃まで冷却した。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1当量)を加え、内容物を10分間撹拌し、その後THF中の1−(4−クロロフェニル)エタノン(1当量)の溶液を滴下した。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌し、反応をLCMSで監視した。完了後、反応混合物を氷水に注ぎ、ジエチルエーテル(4×50mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で濃縮して、粗生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例33)
2−(4−フルオロフェニル)−2,3−ジメチルオキシラン(化合物24)の調製
DMSOをNaH(1〜1.8当量)に加え、65℃まで1時間加熱する。THFを同温で加え、さらに10分間加熱する。10分後、反応混合物を0℃まで冷却する。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1〜1.2当量)を加え、内容物を10分間撹拌し、その後THF中の1−(4−フルオロフェニル)エタノン(1当量)の溶液を滴下する。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌し、反応をLCMSで監視する。完了後、反応混合物を氷水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で濃縮して、粗生成物を得る。
(実施例33A)
DMSOをNaH(1当量)に加え、65℃まで1時間加熱した。THFを同温で加え、さらに10分間加熱した。10分後、反応混合物を0℃まで冷却した。ヨウ化トリエチルスルホニウム(1当量)を加え、10分間撹拌し、その後THF中の1−(4−フルオロフェニル)エタノン(1当量)の溶液を滴下した。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌した。生成物をLCMSで検出した。反応混合物を氷水に注いだ。生成物をジエチルエーテル(4×50mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で濃縮して、生成物を得た。
(実施例34)
2−(4−メトキシフェニル)−2−メチルオキシラン(化合物26)の調製
DMSOをNaH(1〜1.8当量)に加え、65℃まで1時間加熱する。THFを同温で加え、さらに10分間加熱する。10分後、反応混合物を0℃まで冷却する。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1〜1.2当量)を加え、内容物を10分間撹拌する。その後THF中の1−(4−メトキシフェニル)エタノン(1当量)の溶液を滴下する。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌し、反応をLCMSで監視する。完了後、反応混合物を氷水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で濃縮して、粗生成物を得る。
(実施例33A)
DMSOをNaH(1当量)に加え、65℃まで1時間加熱した。THFを同温で加え、さらに10分間加熱した。10分後、反応混合物を0℃まで冷却した。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1当量)を加え、10分間撹拌し、その後THF中の1−(4−メトキシフェニル)エタノン(1当量)の溶液を滴下した。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌した。生成物をLCMSで検出した。反応混合物を氷水に注いだ。生成物をジエチルエーテル(4×50mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で濃縮して、生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例35)
2−(トリフルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)オキシラン(化合物28)の調製
DMSOをNaH(1〜1.8当量)に加え、65℃まで1時間加熱する。THFを同温で加え、さらに10分間加熱する。10分後、反応混合物を0℃まで冷却する。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1〜1.2当量)を加え、内容物を10分間撹拌し、その後THF中の2,2,2−トリフルオロ−1−(4−フルオロフェニル)エタノン(1当量)の溶液を滴下する。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌し、反応をLCMSで監視する。反応混合物を氷水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で濃縮して、粗生成物を得る。
(実施例35A)
DMSOをNaH(1当量)に加え、65℃まで1時間加熱した。THFを同温で加え、さらに10分間加熱した。10分後、反応混合物を0℃まで冷却した。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1当量)を加え、10分間撹拌し、その後THF中の2,2,2−トリフルオロ−1−(4−フルオロフェニル)エタノン(1当量)の溶液を滴下した。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌した。生成物をLCMSで検出した。反応混合物を氷水に注いだ。生成物をジエチルエーテル(4×50mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で真空濃縮して、生成物を得た。
(実施例36)
2−(トリフルオロメチル)−5−(2−メチルオキシラン−2−イル)ピリジン(化合物30)の調製
DMSOをNaH(1〜1.8当量)に加え、65℃まで1時間加熱する。THFを同温で加え、さらに10分間加熱する。10分後、反応混合物を0℃まで冷却する。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1〜1.2当量)を加え、内容物を10分間撹拌し、その後THF中の5−アセチル−2−(トリフルオロメチル)ピリジン(1当量)の溶液を滴下する。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌し、反応をLCMSで監視する。完了後、反応混合物を氷水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で濃縮して、粗生成物を得る。
(実施例36A)
DMSOをNaH(1当量)に加え、65℃まで1時間加熱した。THFを同温で加え、さらに10分間加熱した。10分後、反応混合物を0℃まで冷却した。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1当量)を加え、10分間撹拌し、その後THF中の1−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)エタノン(1当量)の溶液を滴下した。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌した。生成物をLCMSで検出した。反応混合物を氷水に注いだ。生成物をジエチルエーテル(4×50mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で真空濃縮して、生成物を得た。
(実施例37)
2−(トリフルオロメチル)−5−(オキシラン−2−イル)ピリジン(化合物32)の調製
DMSOをNaH(1〜1.8当量)に加え、65℃まで1時間加熱する。THFを同温で加え、さらに10分間加熱する。10分後、反応混合物を0℃まで冷却する。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1〜1.2当量)を加え、内容物を10分間撹拌し、その後THF中の6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルブアルデヒド(1当量)の溶液を滴下する。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌し、反応をLCMSで監視する。完了後、反応混合物を氷水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で濃縮して、粗生成物を得る。
(実施例37A)
DMSOをNaH(1当量)に加え、65℃まで1時間加熱した。THFを同温で加え、さらに10分間加熱した。10分後、反応混合物を0℃まで冷却した。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1当量)を加え、10分間撹拌し、その後THF中の6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−カルブアルデヒド(1当量)の溶液を滴下した。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌した。生成物をLCMSで検出した。反応混合物を氷水に注いだ。生成物をジエチルエーテル(4×50mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で真空濃縮して、生成物を得た。
(実施例38)
2−シクロプロピル−2−(4−フルオロフェニル)オキシラン(化合物34)の調製
DMSOをNaH(1〜1.8当量)に加え、65℃まで1時間加熱する。THFを同温で加え、さらに10分間加熱する。10分後、反応混合物を0℃まで冷却する。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1〜1.2当量)を加え、内容物を10分間撹拌する。その後THF中のシクロプロピル(4−フルオロフェニル)メタノン(1当量)の溶液を滴下する。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌し、反応をLCMSで監視する。完了後、反応混合物を氷水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で濃縮して、粗生成物を得る。
(実施例38A)
DMSOをNaH(1当量)に加え、65℃まで1時間加熱した。THFを同温で加え、さらに10分間加熱した。10分後、反応混合物を0℃まで冷却した。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1当量)を加え、10分間撹拌し、その後THF中のシクロプロピル(4−フルオロフェニル)メタノン(1当量)の溶液を滴下した。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌した。生成物をLCMSで検出した。反応混合物を氷水に注いだ。生成物をジエチルエーテル(4×50mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で真空濃縮して、生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例39)
2−エチル−2−(4−フルオロフェニル)オキシラン(化合物36)の調製
DMSOをNaH(1〜1.8当量)に加え、65℃まで1時間加熱する。THFを同温で加え、さらに10分間加熱する。10分後、反応混合物を0℃まで冷却する。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1〜1.2当量)を加え、内容物を10分間撹拌し、その後THF中の1−(4−フルオロフェニル)プロパン−1−オン(1当量)の溶液を滴下する。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌し、反応をLCMSで監視する。完了後、反応混合物を氷水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で濃縮して、粗生成物を得る。
(実施例39A)
DMSOをNaH(1当量)に加え、65℃まで1時間加熱した。THFを同温で加え、さらに10分間加熱した。10分後、反応混合物を0℃まで冷却した。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1当量)を加え、10分間撹拌し、その後THF中の1−(4−フルオロフェニル)プロパン−1−オン(1当量)の溶液を滴下した。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌した。生成物をLCMSで検出した。反応混合物を氷水に注いだ。生成物をジエチルエーテル(4×50mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で濃縮して、生成物を得た。
(実施例40)
2−メチル−2−フェニルオキシラン(化合物38)の調製
DMSOをNaH(1〜1.8当量)に加え、65℃まで1時間加熱する。THFを同温で加え、さらに10分間加熱する。10分後、反応混合物を0℃まで冷却する。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1〜1.2当量)を加え、内容物を10分間撹拌する。その後THF中のアセトフェノン(1当量)の溶液を滴下する。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌し、反応をLCMSで監視する。反応混合物を氷水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で濃縮して、粗生成物を得る。
(実施例40A)
DMSOをNaH(1当量)に加え、65℃まで1時間加熱した。THFを同温で加え、さらに10分間加熱した。10分後、反応混合物を0℃まで冷却した。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1当量)を加え、10分間撹拌し、その後THF中のアセトフェノン(1当量)の溶液を滴下した。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌した。生成物をLCMSで検出した。反応混合物を氷水に注いだ。生成物をジエチルエーテル(4×50mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で真空濃縮して、生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例41)
2−メチル−5−(2−メチルオキシラン−2−イル)ピリジン(化合物40)の調製
DMSOをNaH(1〜1.8当量)に加え、65℃まで1時間加熱する。THFを同温で加え、さらに10分間加熱する。10分後、反応混合物を0℃まで冷却する。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1〜1.2当量)を加え、内容物を10分間撹拌し、その後THF中の1−(6−メチルピリジン−3−イル)エタノン(1当量)の溶液を滴下する。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌し、反応をLCMSで監視する。完了後、反応混合物を氷水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で濃縮して、粗生成物を得る。
(実施例41A)
DMSOをNaH(1当量)に加え、65℃まで1時間加熱した。THFを同温で加え、さらに10分間加熱した。10分後、反応混合物を0℃まで冷却した。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1当量)を加え、10分間撹拌し、その後THF中の1−(6−メチルピリジン−3−イル)エタノン(1当量)の溶液を滴下した。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌した。生成物をLCMSで検出した。反応混合物を氷水に注いだ。生成物をジエチルエーテル(4×50mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で真空濃縮して、生成物を得た。
(実施例42)
2−メチル−5−(2−メチルオキシラン−2−イル)ピリミジン(化合物42)の調製
DMSOをNaH(1〜1.8当量)に加え、65℃まで1時間加熱する。THFを同温で加え、さらに10分間加熱する。10分後、反応混合物を0℃まで冷却する。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1〜1.2当量)を加え、内容物を10分間撹拌し、その後THF中の1−(2−メチルピリミジン−5−イル)エタノン(1当量)の溶液を滴下する。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌し、反応をLCMSで監視する。反応混合物を氷水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で濃縮して、粗生成物を得る。
(実施例42A)
DMSOをNaH(1当量)に加え、65℃まで1時間加熱した。THFを同温で加え、さらに10分間加熱した。10分後、反応混合物を0℃まで冷却した。ヨウ化トリメチルスルホニウム(1当量)を加え、10分間撹拌し、その後THF中の1−(2−メチルピリミジン−5−イル)エタノン(1当量)の溶液を滴下した。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌した。生成物をLCMSで検出した。反応混合物を氷水に注いだ。生成物をジエチルエーテル(4×50mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、25℃で真空濃縮して、生成物を得た。
(実施例43)
ラセミ−2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−p−トリルエタノール(化合物43)の調製
3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(2.2g、11mmol、1当量)、4−メチルスチレンオキシド(5.8g、44mmol、4当量)およびNaH(1.3g、32.5mmol、2.95当量)をDMF(70mL)中120℃で16時間(終夜)加熱した。内容物をMeOHでクエンチし、蒸発乾固した。得られた粗生成物をEtOAc−ヘキサン勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィー(230〜400メッシュ)で精製して、1.3gのラセミ−2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−p−トリルエタノールを得た。遊離塩基をエタノール性HClで処理してその塩酸塩に変換した。
Figure 2012507566
(実施例44)
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(4−フルオロフェニル)プロパン−2−オール(化合物45)の調製
DMF(6mL)中のカルボリン(290mg、1.314mmol、1.0当量)の溶液に油中の38mgの水素化ナトリウム55〜60%分散液を一度に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱した。反応混合物を0℃まで冷却し、エポキシド(400mg、2.628mmol、2当量)を5分間かけて滴下した。温度を120℃まで再び上げ、同温で2時間撹拌した。反応混合物を室温にし、60mLのEtOAcと15mLの水との間に分配した。有機層を分離し、水層をEtOAc(1×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水および次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物(600mg)を得た。粗生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用する230〜400シリカゲル(1%トリエチルアミン/ヘキサンで不活化)のカラムクロマトグラフィーで精製した(フラッシュ)。H NMRおよびLCMSは矛盾がないことが分かった。収量:150mgの遊離塩基。純粋な化合物をTHF中の1当量のシュウ酸でそのシュウ酸塩に変換した。
Figure 2012507566
(実施例45)
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)プロパン−2−オール(化合物47)の調製
水素化ナトリウム(38mg、1.6mmol、1.2当量)をDMF(6mL)中の8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(290mg、1.31mmol、1.0当量)に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱した。反応混合物を0℃まで冷却し、2−メチル−5−(2−メチルオキシラン−2−イル)ピリジン(400mg、2.68mmol、2.0当量)を5分間かけて滴下した。温度を120℃まで上げ、2時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAc(60mL)と水(15mL)との間に分配した。有機層を分離し、水層をEtOAc(1×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得た。生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ、1%トリエチルアミン/ヘキサンで不活化)のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、遊離塩基を得た。純粋な化合物をそのシュウ酸塩に変換した。遊離塩基を10mLのTHFに溶解させ、1当量のシュウ酸二水和物で処理することによって分析試料を調製した。
Figure 2012507566
(実施例46)
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(ピリミジン−5−イル)プロパン−2−オール(化合物49)の調製
水素化ナトリウム(1〜3当量)をDMF(6mL)中の8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.0当量)の溶液に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱する。反応混合物を0℃まで冷却し、5−(2−メチルオキシラン−2−イル)ピリミジン(2〜7.5当量)を5分間かけて滴下する。温度を120℃まで上げ、2時間撹拌する。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAc(60mL)と水(15mL)との間に分配する。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得る。生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ、1%トリエチルアミン/ヘキサンで不活化)のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、遊離塩基を得る。純粋な化合物をそのシュウ酸塩に変換する。遊離塩基をTHFに溶解させ、1当量のシュウ酸二水和物で処理することによって分析試料を調製する。
(実施例46A)
水素化ナトリウム(38mg、1.6mmol、1.2当量)をDMF(6ml)中の8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(290mg、1.31mmol、1.0当量)の溶液に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱した。反応混合物を0℃まで冷却し、5−(2−メチルオキシラン−2−イル)ピリミジン(400mg、2.9mmol、2.2当量)を5分間かけて滴下した。温度を120℃まで上げ、2時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAc(60ml)と水(15ml)との間に分配した。有機層を分離し、水層をEtOAc(1×20ml)で抽出した。合わせた有機層を水および次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得た。生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ、1%トリエチルアミン/ヘキサンで予備処理)のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、生成物を得た。
(実施例47)
ラセミ−2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−8−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−p−トリルエタノール(化合物51)の調製
2−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(214mg、1mmol)、4−メチルスチレンオキシド(1mL、7.5mmol)およびNaH(120mg、3mmol)をDMF(4mL)中において120℃で16時間(終夜)加熱して、50mgのラセミ−2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−8−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−p−トリルエタノールをTFA塩として、逆相クロマトグラフィー(C−18、500mm×50mm、移動相A=水中0.05%TFA、B=アセトニトリル中0.05%TFA、勾配:30分間で10%Bから80%B、注入体積5mL)で精製後に得た。
Figure 2012507566
(実施例48)
ラセミ−2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−p−トリルエタノール(化合物53)の調製
2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(400mg、2.1mmol)、4−メチルスチレンオキシド(2.1g、15.7mmol)およびNaH(252mg、6.3mmol)をDMF(5mL)中において120℃で16時間加熱して、75mgのラセミ−2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−p−トリルエタノールをTFA塩として、逆相クロマトグラフィー(C−18、500mm×50mm、移動相A=水中0.05%TFA、B=アセトニトリル中0.05%TFA、勾配:30分間で10%Bから80%B、注入体積5mL)で精製後に得た。
Figure 2012507566
(実施例49)
ラセミ−2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−p−トリルエタノール(化合物44)の調製
2−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(400mg、2.0mmol)、4−メチルスチレンオキシド(2.01g、15mmol)およびNaH(240mg、6mmol)をDMF(6mL)中において120℃で16時間加熱して、120mgのラセミ−2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−p−トリルエタノールをTFA塩として、逆相クロマトグラフィー(C−18、500mm×50mm、移動相A=水中0.05%TFA、B=アセトニトリル中0.05%TFA、勾配:30分間で10%Bから80%B、注入体積5mL)で精製後に得た。
Figure 2012507566
(実施例50)
1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−フェニルプロパン−2−オール(化合物46)の調製
水素化ナトリウム(1〜3当量)をDMF中の2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.0当量)の溶液に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱する。反応混合物を0℃まで冷却し、2−メチル−2−フェニルオキシラン(2〜7.5当量)を5分間かけて滴下する。温度を120℃まで上げ、2時間撹拌する。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcと水との間に分配する。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得る。生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ、1%トリエチルアミン/ヘキサンで不活化)のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、遊離塩基を得る。純粋な化合物をそのシュウ酸塩に変換する。遊離塩基をTHFに溶解させ、1当量のシュウ酸二水和物で処理することによって分析試料を調製する。
(実施例51)
2−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−1−(6−メチルピリジン−3−イル)エタノール(化合物48)の調製
2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.35g、6.65mmol)をDMF(10mL)に溶解させた。NaH(0.9g、19.5mmol)を少しずつ室温で加え、内容物を15分間撹拌した。2−メチル−5−(オキシラン−2−イル)ピリジン(0.9g、6.65mmol)を反応混合物に室温で滴下した。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌し、反応をLCMSで監視した。反応混合物をMeOHでクエンチし、濃縮乾固した。水(20mL)を加え、反応混合物をEtOAc(2×100mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、暗茶色の粗製の油を得た。この生成物をHPLCで精製して、純粋な2−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−1−(6−メチルピリジン−3−イル)エタノールをTFA塩(310mg)として得た。
Figure 2012507566
(実施例52)
2−(8−クロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−1−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)エタノール(化合物50)の調製
水素化ナトリウム(1〜3当量)をDMF中の8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.0当量)の溶液に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱する。反応混合物を0℃まで冷却し、5−アセチル−2−(トリフルオロメチル)ピリジン(2〜7.5当量)を5分間かけて滴下する。温度を120℃まで上げ、2時間撹拌する。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcと水との間に分配する。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得る。生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ、1%トリエチルアミン/ヘキサンで不活化)のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、遊離塩基を得る。純粋な化合物をそのシュウ酸塩に変換する。遊離塩基をTHFに溶解させ、1当量のシュウ酸二水和物で処理することによって分析試料を調製する。
(実施例53)
1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)プロパン−2−オール(化合物52)の調製
DMF(30mL)中の化合物2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.5g、7.5mmol、1当量)およびNaH(252mg、10.5mmol、1.4当量)の混合物を120℃に1時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、DMF(17mL)中の2−メチル−5−(2−メチルオキシラン−2−イル)ピリジン(2.46g、16.5mmol、2.2当量)を12分間かけて滴下した。温度を120℃まで再び上げ、3時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水(5mL)を加え、EtOAc(700mL)で希釈し、有機層を水(3×100mL)および次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮した。化合物をEtOAc中10〜20%MeOHの勾配を使用する230〜400シリカゲルのカラムクロマトグラフィーで精製した。収量:2.3g(87%)。
Figure 2012507566
(実施例54)
2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−(ピリジン−3−イル)エタノール(化合物54)の調製
カルボリン(500mg、2.5mmol)をDMF(5mL)に溶解させた。この溶液にNaH(60%、180mg、4.5mmol)を室温で加え、反応混合物を10〜15分間撹拌し、その後3−(オキシラン−2−イル)ピリジン(450mg、3.7mmol)を加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌し、反応をLCMSで監視した。完了後、反応混合物を氷水に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をHPLCで精製して、420mgの生成物を白色の固体(TFA塩)として得た。TLC(シリカゲル)5:95MeOH:DCM、Rf0.1を得た。
Figure 2012507566
(実施例55)
2−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−(ピリジン−3−イル)エタノール(化合物56)の調製
クロロカルボリン(500mg、2.27mmol)をDMFに溶解させた。NaH(180mg、4.5mmol)を室温で加え、10〜15分間撹拌した。未希釈のエポキシド(450mg、3.7mmol)を室温で滴下した。反応を室温で4時間撹拌し、反応をLCMSで監視した。完了後、反応混合物を氷水に注ぎ、EtOAcで抽出し、乾燥し、濃縮した。残渣をHPLCで精製した。465mgの生成物を白色の固体(TFA塩)として得た。TLC:5%MeOH−DCM、Rf0.1を得た。
Figure 2012507566
(実施例56)
2−(4−フルオロフェニル)−1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)プロパン−2−オール(化合物55)の調製
60mLのTHF中の2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(2.6g、13.1mmol、1当量)およびNaH(55%、750mg、17.2mmol、1.3当量)の混合物を120℃に1時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、DMF(25mL)中の化合物2−(4−フルオロフェニル)−2−メチルオキシラン(4g、26mmol、2当量)を5分間室温で滴下し、次いで120℃で2時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、水(10mL)を加え、次いでEtOAc(800mL)で希釈し、それを水(3×150mL)および次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮した。溶離液としてEtOAc中15%MeOHを使用する230〜400シリカゲル(フラッシュ)のカラムクロマトグラフィーを使用して生成物を精製した。収量:3g(66%)。
Figure 2012507566
(実施例57)
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(4−メトキシフェニル)プロパン−2−オール(化合物57)の調製
水素化ナトリウム(38mg、1.6mmol、1.2当量)をDMF(6mL)中の8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(290mg、1.31mmol、1.0当量)の溶液に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱した。反応混合物を0℃まで冷却し、2−(4−メトキシフェニル)−2−メチルオキシラン(400mg、2.43mmol、1.85当量)を5分間かけて滴下した。温度を120℃まで上げ、2時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAc(60mL)と水(15mL)との間に分配した。有機層を分離し、水層をEtOAc(20mL)で抽出した。合わせた有機層を水および次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得た。生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ、1%トリエチルアミン/ヘキサンで不活化)のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、遊離塩基を得た。純粋な化合物をそのシュウ酸塩に変換した。遊離塩基をTHF(10mL)に溶解させ、1当量のシュウ酸二水和物で処理することによって分析試料を調製した。
Figure 2012507566
(実施例58)
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)プロパン−2−オール(化合物59)の調製
水素化ナトリウム(38mg、1.6mmol、1.2当量)をDMF(6mL)中の8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(290mg、1.31mmol、1.0当量)の溶液に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱した。反応混合物を0℃まで冷却し、2−(3−フルオロ−4メトキシフェニル)−2−メチルオキシラン(400mg、2.2mmol、1.7当量)を5分間かけて滴下した。温度を120℃まで上げ、2時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAc(60mL)と水(15mL)との間に分配した。有機層を分離し、水層をEtOAc(20mL)で抽出した。合わせた有機層を水および次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得た。生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ、1%トリエチルアミン/ヘキサンで不活化)のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、遊離塩基を得た。純粋な化合物をそのシュウ酸塩に変換した。遊離塩基を10mLのTHFに溶解させ、1当量のシュウ酸二水和物で処理することによって分析試料を調製した。
Figure 2012507566
(実施例59)
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)プロパン−2−オール(化合物58)の調製
水素化ナトリウム(1〜3当量)をDMF中の8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.0当量)の溶液に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱する。反応混合物を0℃まで冷却し、2−(トリフルオロメチル)−5−(2−メチルオキシラン−2−イル)ピリジン(2〜7.5当量)を5分間かけて滴下する。温度を120℃まで上げ、2時間撹拌する。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcと水との間に分配する。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を水および次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得る。生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ、1%トリエチルアミン/ヘキサンで不活化)のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、遊離塩基を得る。純粋な化合物をそのシュウ酸塩に変換する。遊離塩基をTHFに溶解させ、1当量のシュウ酸二水和物で処理することによって分析試料を調製する。
(実施例60)
1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(ピリジン−3−イル)プロパン−2−オール(化合物60)の調製
水素化ナトリウム(1〜3当量)をDMF中の2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.0当量)の溶液に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱した。反応混合物を0℃まで冷却し、3−(2−メチルオキシラン−2−イル)ピリジン(2〜7.5当量)を5分間かけて滴下した。温度を120℃まで上げ、2時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcと水との間に分配した。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を水および次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得た。生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ、1%トリエチルアミン/ヘキサンで不活化)のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、遊離塩基を得た。純粋な化合物をそのシュウ酸塩に変換した。遊離塩基をTHFに溶解させ、1当量のシュウ酸二水和物で処理することによって分析試料を調製した。
Figure 2012507566
(実施例61)
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(ピリジン−3−イル)プロパン−2−オール(化合物61)の調製
水素化ナトリウム(1〜3当量)をDMF中の8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.0当量)の溶液に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱した。反応混合物を0℃まで冷却し、3−(2−メチルオキシラン−2−イル)ピリジン(2〜7.5当量)を5分間かけて滴下した。温度を120℃まで上げ、2時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcと水との間に分配した。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を水および次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得た。生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ、1%トリエチルアミン/ヘキサンで不活化)のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、遊離塩基を得た。純粋な化合物をそのシュウ酸塩に変換した。遊離塩基をTHFに溶解させ、1当量のシュウ酸二水和物で処理することによって分析試料を調製した。
Figure 2012507566
(実施例62)
1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(ピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(化合物62)の調製
水素化ナトリウム(1〜3当量)をDMF中の2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.0当量)の溶液に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱した。反応混合物を0℃まで冷却し、4−(2−メチルオキシラン−2−イル)ピリジン(2〜7.5当量)を5分間かけて滴下した。温度を120℃まで上げ、2時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcと水との間に分配した。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を水および次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得た。生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ、1%トリエチルアミン/ヘキサンで不活化)のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、遊離塩基を得た。純粋な化合物をそのシュウ酸塩に変換した。遊離塩基をTHFに溶解させ、1当量のシュウ酸二水和物で処理することによって分析試料を調製した。
Figure 2012507566
(実施例63)
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(ピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(化合物63)の調製
水素化ナトリウム(1〜3当量)をDMF中の8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.0当量)の溶液に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱した。反応混合物を0℃まで冷却し、4−(2−メチルオキシラン−2−イル)ピリジン(2〜7.5当量)を5分間かけて滴下した。温度を120℃まで上げ、2時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcと水との間に分配した。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を水および次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得た。生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ、1%トリエチルアミン/ヘキサンで不活化)のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、遊離塩基を得た。純粋な化合物をそのシュウ酸塩に変換した。遊離塩基をTHFに溶解させ、1当量のシュウ酸二水和物で処理することによって分析試料を調製した。
Figure 2012507566
(実施例64)
1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)エタノール(化合物65)の調製
水素化ナトリウム(1〜3当量)をDMF中の2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.0当量)の溶液に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱する。反応混合物を0℃まで冷却し、3−(トリフルオロメチル)−5−(オキシラン−2−イル)ピリジン(2〜7.5当量)を5分間かけて滴下する。温度を120℃まで上げ、2時間撹拌する。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcと水との間に分配する。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水および次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得る。生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ、1%トリエチルアミン/ヘキサンで不活化)のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、遊離塩基を得る。純粋な化合物をそのシュウ酸塩に変換する。遊離塩基をTHFに溶解させ、1当量のシュウ酸二水和物で処理することによって分析試料を調製する。
(実施例65)
2−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)エタノール(化合物67)の調製
水素化ナトリウム(1〜3当量)をDMF中の8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.0当量)の溶液に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱する。反応混合物を0℃まで冷却し、3−(トリフルオロメチル)−5−(オキシラン−2−イル)ピリジン(2〜7.5当量)を5分間かけて滴下する。温度を120℃まで上げ、2時間撹拌する。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcと水との間に分配する。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水および次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得る。生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ、1%トリエチルアミン/ヘキサンで不活化)のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、遊離塩基を得る。純粋な化合物をそのシュウ酸塩に変換する。遊離塩基をTHFに溶解させ、1当量のシュウ酸二水和物で処理することによって分析試料を調製する。
(実施例66)
2−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)エタノール(化合物69)の調製
水素化ナトリウム(1〜3当量)をDMF中の8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.0当量)の溶液に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱する。反応混合物を0℃まで冷却し、2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)オキシラン(2〜7.5当量)を5分間かけて滴下する。温度を120℃まで上げ、2時間撹拌する。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcと水との間に分配する。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水および次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得る。生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ、1%トリエチルアミン/ヘキサンで不活化)のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、遊離塩基を得る。純粋な化合物をそのシュウ酸塩に変換する。遊離塩基をTHFに溶解させ、1当量のシュウ酸二水和物で処理することによって分析試料を調製する。
(実施例67)
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(6−プロピルピリジン−3−イル)プロパン−2−オール(化合物71)の調製
水素化ナトリウム(1〜3当量)をDMF中の8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.0当量)の溶液に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱する。反応混合物を0℃まで冷却し、5−(2−メチルオキシラン−2−イル)−2−プロピルピリジン(2〜7.5当量)を5分間かけて滴下する。温度を120℃まで上げ、2時間撹拌する。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcと水との間に分配する。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水および次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得る。生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ、1%トリエチルアミン/ヘキサンで不活化)のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、遊離塩基を得る。純粋な化合物をそのシュウ酸塩に変換する。遊離塩基をTHFに溶解させ、1当量のシュウ酸二水和物で処理することによって分析試料を調製する。
(実施例68)
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(3,4−ジフルオロフェニル)プロパン−2−オール(化合物73)の調製
水素化ナトリウム(1〜3当量)をDMF中の8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.0当量)の溶液に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱する。反応混合物を0℃まで冷却し、2−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−メチルオキシラン(2〜7.5当量)を5分間かけて滴下する。温度を120℃まで上げ、2時間撹拌する。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcと水との間に分配する。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水および次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得る。生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ、1%トリエチルアミン/ヘキサンで不活化)のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、遊離塩基を得る。純粋な化合物をそのシュウ酸塩に変換する。遊離塩基をTHFに溶解させ、1当量のシュウ酸二水和物で処理することによって分析試料を調製する。
(実施例69)
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(4−クロロフェニル)プロパン−2−オール(化合物64)の調製
水素化ナトリウム(1〜3当量)をDMF中の8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.0当量)の溶液に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱する。反応混合物を0℃まで冷却し、2−(4−クロロフェニル)−2−メチルオキシラン(2〜7.5当量)を5分間かけて滴下する。温度を120℃まで上げ、2時間撹拌する。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcと水との間に分配する。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水および次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得る。生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ、1%トリエチルアミン/ヘキサンで不活化)のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、遊離塩基を得る。純粋な化合物をそのシュウ酸塩に変換する。遊離塩基をTHFに溶解させ、1当量のシュウ酸二水和物で処理することによって分析試料を調製する。
(実施例70)
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)プロパン−2−オール(化合物66)の調製
水素化ナトリウム(1〜3当量)をDMF中の8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.0当量)の溶液に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱する。反応混合物を0℃まで冷却し、2−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−メチルオキシラン(2〜7.5当量)を5分間かけて滴下する。温度を120℃まで上げ、2時間撹拌する。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcと水との間に分配する。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水および次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得る。生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ、1%トリエチルアミン/ヘキサンで不活化)のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、遊離塩基を得る。純粋な化合物をそのシュウ酸塩に変換する。遊離塩基をTHFに溶解させ、1当量のシュウ酸二水和物で処理することによって分析試料を調製する。
(実施例71)
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(3,4−ジクロロフェニル)プロパン−2−オール(化合物68)の調製
水素化ナトリウム(1〜3当量)をDMF中の8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.0当量)の溶液に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱する。反応混合物を0℃まで冷却し、2−(3,4−ジクロロフェニル)−2−メチルオキシラン(2〜7.5当量)を5分間かけて滴下する。温度を120℃まで上げ、2時間撹拌する。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcと水との間に分配する。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水および次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得る。生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ、1%トリエチルアミン/ヘキサンで不活化)のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、遊離塩基を得る。純粋な化合物をそのシュウ酸塩に変換する。遊離塩基をTHFに溶解させ、1当量のシュウ酸二水和物で処理することによって分析試料を調製する。
(実施例72)
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)プロパン−2−オール(化合物70)の調製
水素化ナトリウム(1〜3当量)をDMF中の8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.0当量)の溶液に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱する。反応混合物を0℃まで冷却し、2−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−2−メチルオキシラン(2〜7.5当量)を5分間かけて滴下する。温度を120℃まで上げ、2時間撹拌する。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcと水との間に分配する。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を水および次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得る。生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ、1%トリエチルアミン/ヘキサンで不活化)のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、遊離塩基を得る。純粋な化合物をそのシュウ酸塩に変換する。遊離塩基をTHFに溶解させ、1当量のシュウ酸二水和物で処理することによって分析試料を調製する。
(実施例73)
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)プロパン−2−オール(化合物72)の調製
水素化ナトリウム(1〜3当量)をDMF中の8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.0当量)の溶液に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱する。反応混合物を0℃まで冷却し、2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−メチルオキシラン(2〜7.5当量)を5分間かけて滴下する。温度を120℃まで上げ、2時間撹拌する。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcと水との間に分配する。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水および次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得る。生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ、1%トリエチルアミン/ヘキサンで不活化)のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、遊離塩基を得る。純粋な化合物をそのシュウ酸塩に変換する。遊離塩基をTHFに溶解させ、1当量のシュウ酸二水和物で処理することによって分析試料を調製する。
(実施例74)
1−(8−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(4−フルオロフェニル)プロパン−2−オール(化合物75)の調製
水素化ナトリウム(1〜3当量)をDMF中の8−フルオロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.0当量)の溶液に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱する。反応混合物を0℃まで冷却し、2−(4−フルオロフェニル)−2−メチルオキシラン(2〜7.5当量)を5分間かけて滴下する。温度を120℃まで上げ、2時間撹拌する。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcと水との間に分配する。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を水および次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得る。生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ、1%トリエチルアミン/ヘキサンで不活化)のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、遊離塩基を得る。純粋な化合物をそのシュウ酸塩に変換する。遊離塩基をTHFに溶解させ、1当量のシュウ酸二水和物で処理することによって分析試料を調製する。
(実施例75)
1−(8−クロロ−2−シクロプロピル−1,2,3,4−テトラヒドロピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(4−フルオロフェニル)プロパン−2−オール(化合物77)の調製
水素化ナトリウム(1〜3当量)をDMF中の8−クロロ−2−シクロプロピル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.0当量)の溶液に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱する。反応混合物を0℃まで冷却し、2−(4−フルオロフェニル)−2−メチルオキシラン(2〜7.5当量)を5分間かけて滴下する。温度を120℃まで上げ、2時間撹拌する。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcと水との間に分配する。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水および次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得る。生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ、1%トリエチルアミン/ヘキサンで不活化)のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、遊離塩基を得る。純粋な化合物をそのシュウ酸塩に変換する。遊離塩基をTHFに溶解させ、1当量のシュウ酸二水和物で処理することによって分析試料を調製する。
(実施例76)
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−フェニルプロパン−2−オール(化合物79)の調製
水素化ナトリウム(1〜3当量)をDMF中の8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.0当量)の溶液に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱した。反応混合物を0℃まで冷却し、2−メチル−2−フェニルオキシラン(2〜7.5当量)を5分間かけて滴下した。温度を120℃まで上げ、2時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcと水との間に分配した。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を水および次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得た。生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ、1%トリエチルアミン/ヘキサンで不活化)のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、遊離塩基を得た。純粋な化合物をそのシュウ酸塩に変換した。遊離塩基をTHFに溶解させ、1当量のシュウ酸二水和物で処理することによって分析試料を調製した。
Figure 2012507566
(実施例77)
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(2,4,6−トリフルオロフェニル)プロパン−2−オール(化合物81)の調製
水素化ナトリウム(1〜3当量)をDMF中の8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.0当量)の溶液に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱する。反応混合物を0℃まで冷却し、2−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−2−メチルオキシラン(2〜7.5当量)を5分間かけて滴下する。温度を120℃まで上げ、2時間撹拌する。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcと水との間に分配する。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水および次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得る。生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ、1%トリエチルアミン/ヘキサンで不活化)のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、遊離塩基を得る。純粋な化合物をそのシュウ酸塩に変換する。遊離塩基をTHFに溶解させ、1当量のシュウ酸二水和物で処理することによって分析試料を調製する。
(実施例78)
3−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(4−フルオロフェニル)ブタン−2−オール(化合物74)の調製
水素化ナトリウム(1〜3当量)をDMF中の8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.0当量)の溶液に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱する。反応混合物を0℃まで冷却し、2−(4−フルオロフェニル)−2,3−ジメチルオキシラン(2〜7.5当量)を5分間かけて滴下する。温度を120℃まで上げ、2時間撹拌する。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcと水との間に分配する。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水および次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得る。生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ、1%トリエチルアミン/ヘキサンで不活化)のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、遊離塩基を得る。純粋な化合物をそのシュウ酸塩に変換する。遊離塩基をTHFに溶解させ、1当量のシュウ酸二水和物で処理することによって分析試料を調製する。
(実施例79)
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(2,4−ジクロロフェニル)プロパン−2−オール(化合物76)の調製
水素化ナトリウム(1〜3当量)をDMF中の8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.0当量)の溶液に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱する。反応混合物を0℃まで冷却し、2−(2,4−ジクロロフェニル)−2−メチルオキシラン(2〜7.5当量)を5分間かけて滴下する。温度を120℃まで上げ、2時間撹拌する。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcと水との間に分配する。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水および次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得る。生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ、1%トリエチルアミン/ヘキサンで不活化)のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、遊離塩基を得る。純粋な化合物をそのシュウ酸塩に変換する。遊離塩基をTHFに溶解させ、1当量のシュウ酸二水和物で処理することによって分析試料を調製する。
(実施例80)
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(4−フルオロフェニル)ブタン−2−オール(化合物78)の調製
水素化ナトリウム(1〜3当量)をDMF中の8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.0当量)の溶液に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱した。反応混合物を0℃まで冷却し、2−エチル−2−(4−フルオロフェニル)オキシラン(2〜7.5当量)を5分間かけて滴下した。温度を120℃まで上げ、2時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcと水との間に分配した。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を水および次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得た。生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ、1%トリエチルアミン/ヘキサンで不活化)のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、遊離塩基を得た。純粋な化合物をそのシュウ酸塩に変換した。遊離塩基をTHFに溶解させ、1当量のシュウ酸二水和物で処理することによって分析試料を調製した。
Figure 2012507566
(実施例81)
3−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)プロパン−2−オール(化合物を80)の調製
水素化ナトリウム(1〜3当量)をDMF中の8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.0当量)の溶液に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱する。反応混合物を0℃まで冷却し、2−(トリフルオロメチル)−2−(4−フルオロフェニル)オキシラン(2〜7.5当量)を5分間かけて滴下する。温度を120℃まで上げ、2時間撹拌する。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcと水との間に分配する。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水および次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得る。生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ、1%トリエチルアミン/ヘキサンで不活化)のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、遊離塩基を得る。純粋な化合物をそのシュウ酸塩に変換する。遊離塩基をTHFに溶解させ、1当量のシュウ酸二水和物で処理することによって分析試料を調製する。
(実施例82)
2−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−シクロプロピル−1−(4−フルオロフェニル)エタノール(化合物82)の調製
水素化ナトリウム(1〜3当量)をDMF中の8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.0当量)の溶液に加え、120℃に1時間撹拌しながら加熱した。反応混合物を0℃まで冷却し、2−シクロプロピル−2−(4−フルオロフェニル)オキシラン(2〜7.5当量)を5分間かけて滴下した。温度を120℃まで上げ、2時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcと水との間に分配した。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を水および次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得た。生成物を5から15%MeOH/EtOAcの勾配を使用するシリカゲル(230〜400メッシュ、1%トリエチルアミン/ヘキサンで不活化)のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、遊離塩基を得た。純粋な化合物をそのシュウ酸塩に変換した。遊離塩基をTHFに溶解させ、1当量のシュウ酸二水和物で処理することによって分析試料を調製した。
Figure 2012507566
(実施例83)
8−クロロ−5−((E)−2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−5−(2−(4−フルオロフェニル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物83および128)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(4−フルオロフェニル)プロパン−2−オール(1g、2.68mmol、1当量)を7mLの25%硫酸と共に2時間還流した。それを室温にし、次いで氷水浴で5℃まで冷却した。KOHの15%水溶液を反応混合物に滴下して、pH9〜10にした。次いでそれをEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を10mLの水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させた。次いでそれをMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用する100〜200シリカゲルを使用してカラム精製して、異性体の混合物(150mg)を得、それをHPLCで分離した。収量:15mgの8−クロロ−5−((E)−2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび25mgの8−クロロ−5−(2−(4−フルオロフェニル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(TFA塩として)。代わりにEtOAc:ヘキサン(80:20)溶離液を使用するシリカゲルクロマトグラフィーで異性体を分離することができる。TLC:EtOAc:ヘキサン(80:20)中3回。
8−クロロ−5−(2−(4−フルオロフェニル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール:
Figure 2012507566
(実施例84)
2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−5−((E)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)プロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−5−(2−(6−メチルピリジン−3−イル)アリル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物85および130)の調製
1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)プロパン−2−オール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製して、2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−5−((E)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)プロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−5−(2−(6−メチルピリジン−3−イル)アリル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールの混合物を得、それをHPLCで分離する。
(実施例85)
5−((E)−2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび5−(2−(4−フルオロフェニル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物87および132)の調製
2−(4−フルオロフェニル)−1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)プロパン−2−オール(4.6g、13.05mmol、1当量)を14mLの25%硫酸水溶液と共に2時間加熱還流した。反応混合物を0〜5℃まで冷却し、15%KOH水溶液でアルカリ性にし、THF:EtOAc(1:1混合物、2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を水(15mL)および次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させた。4.1gの粗生成物を得、それは副異性体として5−((Z)−2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールを含んでいた。溶離液としてEtOAcを使用して230〜400メッシュシリカゲルを使用するフラッシュクロマトグラフィーを繰り返すことによって、この異性体を単離した。収量:500mgの5−((E)−2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび1gの5−(2−(4−フルオロフェニル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールを純粋な生成物として単離した。
5−(2−(4−フルオロフェニル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール:
Figure 2012507566
(実施例86)
8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−((E)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)プロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−(2−(6−メチルピリジン−3−イル)アリル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物89および136)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)プロパン−2−オール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流した。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却した。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下した。反応混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させた。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製して、8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−((E)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)プロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−(2−(6−メチルピリジン−3−イル)アリル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールの混合物を得、それをHPLCで分離した。
8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−(2−(6−メチルピリジン−3−イル)アリル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール:
Figure 2012507566
(実施例87)
8−クロロ−5−((E)−2−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−5−(2−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物84および129)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)プロパン−2−オール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製して、8−クロロ−5−((E)−2−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−5−(2−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールの混合物を得、それをHPLCで分離する。
(実施例88)
2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−5−((E)−2−(ピリジン−3−イル)プロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−5−(2−(ピリジン−3−イル)アリル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物91および131)の調製
1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(ピリジン−3−イル)プロパン−2−オール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製して、2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−5−((E)−2−(ピリジン−3−イル)プロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−5−(2−(ピリジン−3−イル)アリル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールの混合物を得、それをHPLCで分離する。
(実施例89)
8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−((E)−2−(ピリジン−3−イル)プロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−(2−(ピリジン−3−イル)アリル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物86および133)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(ピリジン−3−イル)プロパン−2−オール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流した。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却した。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下した。反応混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させた。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製して、8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−((E)−2−(ピリジン−3−イル)プロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−(2−(ピリジン−3−イル)アリル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールの混合物を得、それをHPLCで分離した。
8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−(2−(ピリジン−3−イル)アリル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール:
Figure 2012507566
(実施例90)
2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−5−((E)−2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)アリル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物88および135)の調製
1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(ピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製して、2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−5−((E)−2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)アリル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールの混合物を得、それをHPLCで分離する。
(実施例91)
8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−((E)−2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)アリル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物90および137)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(ピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製して、8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−((E)−2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)アリル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールの混合物を得、それをHPLCで分離する。
(実施例92)
8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−((E)−2−(4−メトキシフェニル)プロパ−1−エニル)−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−(2−(4−メトキシフェニル)アリル)−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物92および138)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(4−メトキシフェニル)プロパン−2−オール(1当量)を55℃まで水中の硫酸と共に2.5時間加熱する。反応混合物を5〜10℃まで冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を滴下することによって中性にし、次いでEtOAcで抽出する。合わせた有機抽出物を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させて、8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−((E)−2−(4−メトキシフェニル)プロパ−1−エニル)−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−(2−(4−メトキシフェニル)アリル)−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得、それをHPLCで分離する。
(実施例93)
8−クロロ−5−((E)−2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−5−(2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物93および140)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)プロパン−2−オール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流した。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却した。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下した。反応混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させた。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製して、8−クロロ−5−((E)−2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−5−(2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得、それをHPLCで分離した。
8−クロロ−5−(2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール:
Figure 2012507566
(実施例94)
2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−5−((E)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)ビニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物95)の調製
2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−(6−メチルピリジン−3−イル)エタノール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流した。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却した。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下した。反応混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させた。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製した。
(実施例95)
5−((E)−2−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)ビニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物97)の調製
1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)エタノール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製する。
(実施例96)
8−クロロ−5−((E)−2−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)ビニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物99)の調製
2−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)エタノール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製する。
(実施例97)
5−(3−フルオロ−4−メトキシスチリル)−8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物94)の調製
2−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)エタノール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製する。
(実施例98)
8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−((E)−2−(6−プロピルピリジン−3−イル)プロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−(2−(6−プロピルピリジン−3−イル)アリル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物96および134)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(6−プロピルピリジン−3−イル)プロパン−2−オール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製して、8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−((E)−2−(6−プロピルピリジン−3−イル)プロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−(2−(6−プロピルピリジン−3−イル)アリル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールの混合物を得、それをHPLCで分離する。
(実施例99)
8−クロロ−5−((E)−2−(3,4−ジフルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−5−(2−(3,4−ジフルオロフェニル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物98および142)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(3,4−ジフルオロフェニル)プロパン−2−オール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製して、8−クロロ−5−((E)−2−(3,4−ジフルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−5−(2−(3,4−ジフルオロフェニル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールの混合物を得、それをHPLCで分離する。
(実施例100)
8−クロロ−5−((E)−2−(4−クロロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−5−(2−(4−クロロフェニル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物100および144)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(4−クロロフェニル)プロパン−2−オール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製して、8−クロロ−5−((E)−2−(4−クロロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−5−(2−(4−クロロフェニル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールの混合物を得、それをHPLCで分離する。
(実施例101)
8−クロロ−5−((E)−2−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−5−(2−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物101および139)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)プロパン−2−オール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製して、8−クロロ−5−((E)−2−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−5−(2−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールの混合物を得、それをHPLCで分離する。
(実施例102)
8−クロロ−5−((E)−2−(3,4−ジクロロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−5−(2−(3,4−ジクロロフェニル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物103および141)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(3,4−ジクロロフェニル)プロパン−2−オール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製して、8−クロロ−5−((E)−2−(3,4−ジクロロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−5−(2−(3,4−ジクロロフェニル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールの混合物を得、それをHPLCで分離する。
(実施例103)
8−クロロ−5−((E)−2−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−5−(2−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物105および143)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)プロパン−2−オール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製して、8−クロロ−5−((E)−2−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−5−(2−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールの混合物を得、それをHPLCで分離する。
(実施例104)
8−クロロ−5−((E)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−5−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物107および145)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)プロパン−2−オール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製して、8−クロロ−5−((E)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−5−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールの混合物を得、それをHPLCで分離する。
(実施例105)
8−フルオロ−5−((E)−2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−フルオロ−5−(2−(4−フルオロフェニル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物102および146)の調製
1−(8−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(4−フルオロフェニル)プロパン−2−オール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製して、8−フルオロ−5−((E)−2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−フルオロ−5−(2−(4−フルオロフェニル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールの混合物を得、それをHPLCで分離する。
(実施例106)
8−クロロ−2−シクロプロピル−5−((E)−2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−2−シクロプロピル−5−(2−(4−フルオロフェニル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物104および147)の調製
1−(8−クロロ−2−シクロプロピル−1,2,3,4−テトラヒドロピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(4−フルオロフェニル)プロパン−2−オール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製して、8−クロロ−2−シクロプロピル−5−((E)−2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−2−シクロプロピル−5−(2−(4−フルオロフェニル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールの混合物を得、それをHPLCで分離する。
(実施例107)
8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−((E)−2−フェニルプロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−(2−フェニルアリル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物106および148)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−フェニルプロパン−2−オール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製して、8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−((E)−2−フェニルプロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−(2−フェニルアリル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールの混合物を得、それをHPLCで分離する。
(実施例108)
8−クロロ−5−((E)−2−(2,4,6−トリフルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−5−(2−(2,4,6−トリフルオロフェニル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物108および150)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(2,4,6−トリフルオロフェニル)プロパン−2−オール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製して、8−クロロ−5−((E)−2−(2,4,6−トリフルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−5−(2−(2,4,6−トリフルオロフェニル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールの混合物を得、それをHPLCで分離する。
(実施例109)
8−クロロ−5−((E)−3−(4−フルオロフェニル)ブタ−2−エン−2−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−5−(3−(4−フルオロフェニル)ブタ−3−エン−2−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物109および152)の調製
3−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(4−フルオロフェニル)ブタン−2−オール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製して、8−クロロ−5−((E)−3−(4−フルオロフェニル)ブタ−2−エン−2−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−5−(3−(4−フルオロフェニル)ブタ−3−エン−2−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールの混合物を得、それをHPLCで分離する。
(実施例110)
8−クロロ−5−((E)−2−(2,4−ジクロロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−5−(2−(2,4−ジクロロフェニル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物111および154)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(2,4−ジクロロフェニル)プロパン−2−オール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製して、8−クロロ−5−((E)−2−(2,4−ジクロロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−5−(2−(2,4−ジクロロフェニル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールの混合物を得、それをHPLCで分離する。
(実施例111)
8−クロロ−5−((E)−2−(4−フルオロフェニル)ブタ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−5−(−2−(4−フルオロフェニル)ブタ−2−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物113および156)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(4−フルオロフェニル)ブタン−2−オール(1当量)を25%硫酸(7mL)と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製して、8−クロロ−5−((E)−2−(4−フルオロフェニル)ブタ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−5−(−2−(4−フルオロフェニル)ブタ−2−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールの混合物を得、それをHPLCで分離する。
(実施例112)
8−クロロ−5−((Z)−3,3,3−トリフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物115)の調製
3−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)プロパン−2−オール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製する。
(実施例113)
8−クロロ−5−((E)−2−シクロプロピル−2−(4−フルオロフェニル)ビニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−5−(2−シクロプロピリデン−2−(4−フルオロフェニル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物110および149)の調製
2−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−シクロプロピル−1−(4−フルオロフェニル)エタノール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製して、8−クロロ−5−((E)−2−シクロプロピル−2−(4−フルオロフェニル)ビニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−5−(2−シクロプロピリデン−2−(4−フルオロフェニル)エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールの混合物を得、それをHPLCで分離する。
(実施例114)
5−((E)−2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−ヨード−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび5−(2−(4−フルオロフェニル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−ヨード−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物112および155)の調製
2−(4−フルオロフェニル)−1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−8−ヨード−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)プロパン−2−オール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製して、5−((E)−2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−ヨード−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび5−(2−(4−フルオロフェニル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−8−ヨード−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールの混合物を得、それをHPLCで分離する。
(実施例115)
2−(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−8−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−p−トリルエテン(化合物114)の調製
2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−p−トリルエタノール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製する。
(実施例116)
8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−((E)−2−(ピリミジン−5−イル)プロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−(2−(ピリミジン−5−イル)アリル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物116および151)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(ピリミジン−5−イル)プロパン−2−オール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製して、8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−((E)−2−(ピリミジン−5−イル)プロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−(2−(ピリミジン−5−イル)アリル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールの混合物を得、それをHPLCで分離する。
(実施例117)
2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−8−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−p−トリルエテン(化合物117)の調製
2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−8−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−p−トリルエタノール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製する。
(実施例118)
2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−p−トリルエテン(化合物118)の調製
2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−p−トリルエタノール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製する。
(実施例119)
2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−p−トリルエテン(化合物119)の調製
2−(2−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−p−トリルエタノール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製する。
(実施例120)
2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−5−((E)−2−フェニルプロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−5−(2−フェニルアリル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物121および153)の調製
1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−フェニルプロパン−2−オール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製して、2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−5−((E)−2−フェニルプロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−5−(2−フェニルアリル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールの混合物を得、それをHPLCで分離する。
(実施例121)
2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−5−((E)−2−(ピリジン−3−イル)ビニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物123)の調製
2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−(ピリジン−3−イル)エタノール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製する。
(実施例122)
8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−((E)−2−(ピリジン−3−イル)ビニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物120)の調製
2−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−(ピリジン−3−イル)エタノール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製する。
(実施例123)
8−クロロ−5−((E)−2−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)ビニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物122)の調製
2−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)エタノール(1当量)を25%硫酸と共に2時間還流する。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却する。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下する。反応混合物をEtOAcで抽出する。合わせた有機層を水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させる。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製する。
(実施例124)
5−アリル−8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールの調製
0℃でDMF(15mL)中のNaH(油中60%分散液、240mg、6mmol)の懸濁液に8−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.1g、5mmol)を加え、反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで臭化アリル(0.51mL、6mmol)を加えた。反応混合物を加温させ、25℃で3時間撹拌した。MeOHを加え、反応混合物を蒸発乾固した。残渣をMeOH−DCM勾配を使用するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーで精製した。
Figure 2012507566
(実施例125)
8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−((E)−3−(6−メチルピリジン−3−イル)アリル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物125)の調製
5−アリル−8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(300mg、1.15mmol、1当量)および5−ブロモ−2−メチルピリジン(198mg、1.15mmol、1当量)をTHF(6mL)中の酢酸パラジウム(7.8mg、0.034mmol)、トリフェニルホスフィン(18mg、0.069mmol)およびトリエチルアミン(0.35mL、2当量)と共に100℃まで14時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、THF(10mL)で希釈し、セライト床で濾過し、濃縮した。濃縮物をEtOAc(20mL)に溶解させ、水(5mL)、次いでブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧蒸発させて、粗生成物を得、それをHPLCで精製した。
Figure 2012507566
(実施例126)
5−(4−フルオロシンナミル)−8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物126)の調製
5−アリル−8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、0.76mmol、1当量)および4−フルオロブロモベンゼン(134mg、0.76mmol、1当量)をTHF(5mL)中の酢酸パラジウム(5mg、0.023mmol)、トリフェニルホスフィン(12mg、0.046mmol)およびトリエチルアミン(0.22mL、2当量)と共に100℃まで14時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、THF(10mL)で希釈し、セライト床で濾過し、濃縮した。濃縮物をEtOAc(20mL)に溶解させ、水(5mL)、次いでブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧蒸発させて、粗生成物を得、それをHPLCで精製した。
Figure 2012507566
(実施例127)
8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−((E)−3−(ピリジン−4−イル)アリル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号127)の調製
5−アリル−8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(400mg、1.52mmol、1当量)および4−ブロモピリジン(240mg、1.52mmol、1当量)を10mLのTHF中の酢酸パラジウム(10mg、0.046mmol)、トリフェニルホスフィン(24mg、0.092mmol)およびトリエチルアミン(0.44mL、2当量)と共に100℃まで14時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、THF(10mL)で希釈し、セライト床で濾過し、濃縮した。濃縮物をEtOAc(40mL)に溶解させ、水(10mL)次いでブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧蒸発させて、粗生成物を得、それをHPLCで精製した。
Figure 2012507566
(実施例128)
8−クロロ−5−(2−(3−ピリジル)シクロヘキサ−1−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールの調製
ステップ1:8−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールの合成:
8−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを実施例1に従って調製した。
ステップ2:3−シクロヘキセニルピリジンの合成:
3−シクロヘキセニルピリジンをBarberoら、Tet. Letters(1992年)、33巻(39号):5841〜42頁で概説された通りに得た。
ステップ3:標題化合物の調製:
N−メチル−2−ピロリドン(1.0mL)中の8−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(0.1g、0.45mmol)の溶液に粉末KOH(0.140g、2.5mmol)を加え、10分間室温で撹拌した。4−シクロヘキセニルピリジン(1.25mol)を加え、反応混合物をさらに4時間100℃で撹拌した。反応完了後(TLCで分析して)、反応混合物を水(15mL)で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して、生成物を得た。
(実施例144)
(E)−8−クロロ−5−(2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物83)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(4−フルオロフェニル)プロパン−1−オール(1g、2.68mmol、1当量)を25%硫酸(7mL)と共に2時間還流し、室温まで冷却し、次いで氷水浴中で5℃まで冷却した。KOHの15%水溶液を反応混合物(pH9〜10)に滴下し、次いでEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(10mL)、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させ、MeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用する100〜200シリカゲルを使用してカラムクロマトグラフィーで精製して、異性体の混合物(150mg)を得、それをHPLCで分離した。収量:15mg。
Figure 2012507566
(実施例145)
(E)−5−(2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物87)の調製
2−(4−フルオロフェニル)−1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)プロパン−2−オール(4.6g、13.05mmol、1当量)を25%硫酸水溶液(14mL)と共に2時間加熱還流した。反応混合物を0〜5℃まで冷却し、15%KOH水溶液でアルカリ性にし、THF:EtOAc(1:1混合物、2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を水(15mL)およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させて、粗生成物を得、それを溶離液としてEtOAcを使用してシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーで精製した。
Figure 2012507566
(実施例146)
(E)−8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−(2−(4−メトキシフェニル)プロパ−1−エニル)−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物92)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(4−メトキシフェニル)プロパン−2−オール(500mg、1.3mmol、1当量)を55℃まで水(5mL)中の硫酸(0.375mL)と共に2.5時間加熱し、5〜10℃まで冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を滴下することによって中性にし、次いでEtOAc(2×15mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(10mL)、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧蒸発させて、330mgの生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例147)
(E)−8−クロロ−5−(2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物93)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)プロパン−2−オール(1g、2.48mmol、1当量)を25%硫酸(7mL)と共に2時間還流した。反応混合物を氷水浴中で5℃まで冷却した。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下した。反応混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させた。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製して、異性体の混合物を得、それをHPLCで分離した。
Figure 2012507566
(実施例148)
2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−5−((E)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)ビニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物95)の調製
2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−(6−メチルピリジン−3−イル)エタノール(1g、2.98mmol、1当量)を25%硫酸(7mL)と共に2時間還流した。反応混合物を氷水浴で5℃まで冷却した。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下した。反応混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させた。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)のカラムクロマトグラフィーで精製した。
Figure 2012507566
(実施例149)
(E)−8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物90)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(ピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(1g、2.81mmol、1当量)を25%硫酸(7mL)と共に2時間還流した。反応混合物を氷水浴中で5℃まで冷却した。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下した。反応混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させた。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配、次いでHPLCを使用するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製して、純粋な生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例150)
(E)−8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−(2−(6−メチルピリジン−3−イル)プロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物89)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)プロパン−2−オール(1g、2.70mmol、1当量)を25%硫酸(7mL)と共に2時間還流した。反応混合物を氷水浴中で5℃まで冷却した。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下した。反応混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させた。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製して、異性体の混合物を得、それをHPLCで分離した。
Figure 2012507566
(実施例151)
(E)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物88)の調製
1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(ピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(6g、17.91mmol)をDCM(75mL)に溶解させた。DMF(1mL)を加え、反応混合物を0℃まで冷却した。塩化チオニル(3.89mL、53.73mmol)をDCM(75mL)で希釈し、上記反応混合物に滴下した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応の進行をTLCで監視した(10%MeOH−DCM)。反応が完了したら、反応混合物を蒸発乾固し、残渣を飽和NaHCO水溶液で冷却しながら塩基性化した。生成物をEtOAcで抽出し、有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を2%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製して、1.7gの生成物を遊離塩基として得た。
Figure 2012507566
(実施例152)
(E)−2,8−ジメチル−5−スチリル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物202)の調製
2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(100mg、0.5mmol)、β−ブロモスチレン(91mg、0.55mmol)、CuI(9mg、0.05mmol)、L−プロリン(11mg、0.1mmol)およびリン酸カリウム(212mg、1mmol)を不活性雰囲気下でDMF(3mL)に溶解させ、終夜80℃で加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、水でクエンチし、EtOAcで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製して、35mgの標題化合物を遊離塩基として得た。
Figure 2012507566
(実施例153)
(E)−8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−(2−フェニルプロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物106)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−フェニルプロパン−2−オール(1g、2.82mmol、1当量)を25%硫酸(7mL)と共に2時間還流した。反応混合物を氷水浴中で5℃まで冷却した。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下した。反応混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させた。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製して、異性体の混合物を得、それをHPLCで分離した。
Figure 2012507566
(実施例154)
(E)−8−クロロ−5−(2−シクロプロピル−2−(4−フルオロフェニル)ビニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物110)の調製
2−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−シクロプロピル−1−(4−フルオロフェニル)エタノール(1g、2.51mmol、1当量)を25%硫酸(7mL)と共に2時間還流した。反応混合物を氷水浴中で5℃まで冷却した。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下した。反応混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させた。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製して、異性体の混合物を得、それをHPLCで分離した。
Figure 2012507566
(実施例155)
(Z)−8−クロロ−5−(2−シクロプロピル−2−(4−フルオロフェニル)ビニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物203)の調製
2−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−シクロプロピル−1−(4−フルオロフェニル)エタノール(1g、2.51mmol、1当量)を25%硫酸(7mL)と共に2時間還流した。反応混合物を5℃まで冷却した。KOH(15%水溶液)をpH9〜10まで反応混合物に滴下した。反応混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させた。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製して、異性体の混合物を得、それをHPLCで分離した。
Figure 2012507566
(実施例156)
8−クロロ−5−((1E,3E)−2−(4−フルオロフェニル)ペンタ−1,3−ジエニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物204)の調製
2−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−シクロプロピル−1−(4−フルオロフェニル)エタノール(398g、1mmol)を塩化チオニル(3mL)に溶解させ、5分間室温で撹拌した。溶液を50℃で2時間加熱した。過剰な塩化チオニルを減圧除去し、残渣をN−メチル−2−ピロリドン(3mL)に溶解させた。KOH(472mg、8.4mmol)を加え、反応混合物を100℃で2時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、氷冷水で希釈した。水層をEtOAcで抽出し、有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣を2%MeOH−DCM、次いでHPLCで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。
Figure 2012507566
(実施例157)
(E)−5−(2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物205)の調製
(E)−8−クロロ−5−(2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(0.200g)をMeOHに溶解させ、それを10%Pd−C上40℃および30バールHで水素化した。反応の進行をTLCで監視した。溶媒を蒸発させ、残渣をHPLCで精製した。
Figure 2012507566
(実施例158)
(E)−8−クロロ−5−(2−シクロブチル−2−(4−フルオロフェニル)ビニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物206)の調製
2−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−シクロブチル−1−(4−フルオロフェニル)エタノール(500mg、1.2mmol)を塩化チオニル(5mL)に溶解させ、溶液を室温で3時間撹拌した。過剰な塩化チオニルを減圧除去し、残渣をN−メチル−2−ピロリドン(3mL)に溶解させ、溶液を5分間室温で撹拌した。粉末KOH(637mg、11mmol)を加え、反応混合物を100℃で3時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、水で希釈した。得られた沈殿を濾過し、ヘキサンで洗浄し、次いでHPLCで精製した。
Figure 2012507566
(実施例159)
(E)−4−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−3−(4−フルオロフェニル)−N−メチルブタ−3−エナミド(化合物207)の調製
40%メチルアミン水溶液(1mL)中のエチル4−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−3−(4−フルオロフェニル)ブタ−2−エノエート(50mg、0.123mmol;一般的方法5に従って調製)を終夜100℃で加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、水(5mL)で希釈した。白色の固体が析出し、それを濾過し、真空乾燥した。
Figure 2012507566
(実施例160)
(E)−8−クロロ−5−(2−(4−フルオロフェニル)ヘキサ−1−エニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物208)の調製
1−(8−クロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(4−フルオロフェニル)ヘキサン−2−オール(800mg、1.8mmol)を塩化チオニル(5mL)に溶解させ、溶液を室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮した。残渣をN−メチル−2−ピロリドンに溶解させ、5分間室温で撹拌し、粉末KOH(725mg、1.2mmol)を加え、次いで100℃で3時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、氷水で希釈して、固体生成物を得、それを濾過し、ヘキサンで洗浄した。生成物をHPLCで精製した。
Figure 2012507566
(実施例161)
(E)−4−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−3−(4−フルオロフェニル)ブタ−3−エン酸(化合物209)の調製
エチル4−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−3−(4−フルオロフェニル)ブタ−2−エノエート(50mg、0.123mmol;一般的方法5に従って調製)および40%N,N−ジメチルアミン水溶液(1mL)の混合物を終夜100℃で加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、水(5mL)で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、粗生成物を得、それをエーテルで磨砕して、淡黄色の固体を得た。
Figure 2012507566
(実施例162)
(Z)−8−クロロ−5−(2−(2,4−ジクロロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物111)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(2,4−ジクロロフェニル)プロパン−2−オール(1g、2.36mmol、1当量)を25%硫酸(7mL)と共に2時間還流した。反応混合物を氷水浴中で5℃まで冷却した。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下した。反応混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させた。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製して、異性体の混合物を得、それをHPLCで分離した。
Figure 2012507566
(実施例163)
(E)−8−クロロ−5−(2−(2,4−ジクロロフェニル)プロパ−1−エニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物210)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(2,4−ジクロロフェニル)プロパン−2−オール(1g、2.36mmol、1当量)を25%硫酸(7mL)と共に2時間還流した。反応混合物を氷水浴中で5℃まで冷却した。KOH(15%水溶液)をpH9〜10まで反応混合物に滴下した。反応混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発させた。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製して、異性体の混合物を得、それをHPLCで分離した。
Figure 2012507566
(実施例164)
(E)−8−クロロ−5−(2−(4−クロロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物100)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(4−クロロフェニル)プロパン−2−オール(1g、2.57mmol、1当量)を25%硫酸(7mL)と共に2時間還流した。反応混合物を氷水浴中で5℃まで冷却した。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下した。反応混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させた。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製して、異性体の混合物を得、それをHPLCで分離した。
Figure 2012507566
(実施例165)
(E)−5−(2−(4−クロロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物211)の調製
2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(36mg、0.181mmol)をDMF(4mL)に溶解させた。ヨウ化銅(I)(4mg、0.0181mmol)、L−プロリン(4mg、0.0362mmol)およびリン酸カリウム(77mg、0.362mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−4−クロロベンゼン(50mg、0.2183mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜80℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。収量:90mg
(実施例166)
(Z)−8−クロロ−5−(2−(2−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物212)の調製
8−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、1mmol)をDMF(5mL)に溶解させ、ヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)、L−プロリン(23mg、0.2mmol)およびリン酸カリウム(424mg、2mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−2−フルオロベンゼン(260mg、1.2mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜85℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜1%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。収量:10mg。
Figure 2012507566
(実施例167)
(E)−8−クロロ−5−(2−(2−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物213)の調製
8−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、1mmol)をDMF(5mL)に溶解させた。ヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)、L−プロリン(23mg、0.2mmol)およびリン酸カリウム(424mg、2mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−2−フルオロベンゼン(260mg、1.2mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜85℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜1%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。収量:5mg。
Figure 2012507566
(実施例168)
(E)−5−(2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)プロパ−1−エニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物214)の調製
2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(68mg、0.34mmol)をDMF(3mL)に溶解させた。ヨウ化銅(I)(6.5mg、0.034mmol)、L−プロリン(7.8mg、0.068mmol)およびリン酸カリウム(144mg、0.68mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。4−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−2−フルオロ−1−メトキシベンゼン(100mg、0.408mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜80℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。
Figure 2012507566
(実施例169)
(E)−8−クロロ−5−(2−(3,5−ジクロロフェニル)プロパ−1−エニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物215)の調製
8−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(220mg、1mmol)をDMFに溶解させた。ヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)、L−プロリン(23mg、0.2mmol)およびリン酸カリウム(424mg、2mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−3,5−ジクロロベンゼン(318mg、1.2mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜85℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜5%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。収量:135mg。
Figure 2012507566
(実施例170)
(E)−8−フルオロ−2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物216)の調製
1−(8−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(ピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(1g、2.9mmol)を塩化チオニル(10mL)に溶解させ、溶液を2時間撹拌した。過剰な塩化チオニルを減圧除去し、残渣をN−メチル−2−ピロリドン(6mL)に溶解させ、溶液を5分間室温で撹拌した。粉末KOH(1.7g、31mmol)を加え、反応混合物を100℃で2時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、氷水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣を5%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。
Figure 2012507566
(実施例171)
(E)−2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物217)の調製
1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(ピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(600mg、1.86mmol)を塩化チオニル(8mL)に溶解させ、溶液を1時間撹拌した。過剰な塩化チオニルを減圧除去し、残渣をN−メチル−2−ピロリドン(3mL)に溶解させ、溶液を5分間室温で撹拌した。粉末KOH(690mg、12.32mmol)を加え、反応混合物を100℃で1〜2時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、氷水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣を2%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。
Figure 2012507566
(実施例172)
(E)−5−(2−(3,5−ジクロロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物218)の調製
2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、1mmol)をDMFに溶解させた。ヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)、L−プロリン(23mg、0.2mmol)およびリン酸カリウム(424mg、2mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−3,5−ジクロロベンゼン(318mg、1.2mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜85℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜5%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。遊離塩基をTHF中のシュウ酸(1当量)で処理してシュウ酸塩に変換した。収量:シュウ酸塩として18mg。
Figure 2012507566
(実施例173)
(E)−7−クロロ−2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物219)の調製
SOCl(10mL)中の1−(7−クロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(ピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(1g、2.8mmol)を室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮した。残渣をN−メチル−2−ピロリドン(6mL)に溶解させ、KOH(1.5g、28mmol)を加え、100℃で2時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を水で洗浄し、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー、100〜200メッシュ(5%MeOH−DCMの溶離液)で精製した。
Figure 2012507566
(実施例174)
(Z)−5−(2−(2−クロロ−4,5−ジフルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物220)の調製
2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、1mmol)をDMFに溶解させた。ヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)、L−プロリン(23mg、0.2mmol)およびリン酸カリウム(424mg、2mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゼン(321mg、1.2mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜85℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜5%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。収量:TFA塩として10mg。
Figure 2012507566
(実施例175)
(E)−5−(2−(2−クロロ−4,5−ジフルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物221)の調製
2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、1mmol)をDMFに溶解させた。ヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)、L−プロリン(23mg、0.2mmol)およびリン酸カリウム(424mg、2mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゼン(321mg、1.2mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜85℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜5%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。収量:TFA塩として12mg。
Figure 2012507566
(実施例176)
(E)−6−クロロ−2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物222)の調製
SOCl(6.5mL)中の1−(6−クロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(ピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(650mg、1.8mmol)を室温で2時間撹拌した。反応の進行をTLCおよびH NMRで監視した。反応混合物を減圧濃縮した。残渣をN−メチル−2−ピロリドン(3mL)に溶解させ、KOH(737mg、13.1mmol)を加え、反応混合物を100℃で2時間加熱した。その後それを室温まで冷却し、反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機物を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液5%MeOH−DCM)で精製した。
Figure 2012507566
(実施例177)
5−シクロヘキセニル−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物211)の調製
NMP(3mL)中の2−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)イル)シクロヘキシルメタンスルホネート(0.33g、0.87mmol)の溶液にKOH(0.49g、8.7mmol)を室温で加えた。反応混合物を終夜120℃で加熱した。反応をLCMSで監視した。完了したら、反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、DCM中3%MeOH)で精製して、200mgの所望の生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例178)
(E)−8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−(2−(ピリジン−3−イル)プロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物86)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(ピリジン−3−イル)プロパン−2−オール(1g、2.81mmol、1当量)を25%硫酸(7mL)と共に2時間還流した。反応混合物を氷水浴中で5℃まで冷却した。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下した。反応混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発させた。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製して、異性体の混合物を得、それをHPLCで分離した。
Figure 2012507566
(実施例179)
(E)−6−フルオロ−2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物223)の調製
1−(6−フルオロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(ピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(510mg、1.5mmol)を塩化チオニル(5mL)に溶解させ、室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮した。残渣をN−メチル−2−ピロリドン(3mL)に溶解させ、5分間室温で撹拌した。粉末KOH(616mg、10mmol)を加え、撹拌をさらに10分間続けた。反応混合物を100℃で2時間加熱した。反応の進行をTLCおよびNMRで監視した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出し、水で洗浄し、濃縮して、粗生成物を得、それをHPLCで精製した。
Figure 2012507566
(実施例180)
(Z)−2,8−ジメチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物224)の調製
2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、1mmol)、硫酸銅(50mg、0.2mmol)、1,10−フェナントロリン(72mg、0.4mmol)、リン酸カリウム(425mg、2mmol)および4−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)ピリジン(237mg、1.2mmol)をDMF(10mL)中で混合し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜80℃で加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、セライトで濾過した。濾液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中10%MeOH)で精製して、(E)−2,8−ジメチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(167mg)を茶色の半固体として得、それをHPLCでさらに精製して、生成物をTFA塩として得た。
Figure 2012507566
(実施例181)
(Z)−5−(2−(3−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物225)の調製
2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、1mmol)をDMFに溶解させた。ヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)、L−プロリン(23mg、0.2mmol)およびリン酸カリウム(424mg、2mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−3−フルオロベンゼン(258mg、1.2mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜85℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜5%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。収量:TFA塩として40mg。
Figure 2012507566
(実施例182)
(E)−5(2(3−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物226)の調製
2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、1mmol)をDMFに溶解させた。ヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)、L−プロリン(23mg、0.2mmol)およびリン酸カリウム(424mg、2mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−3−フルオロベンゼン(258mg、1.2mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜85℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜5%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。収量:TFA塩として6mg。
Figure 2012507566
(実施例183)
(E)−8−クロロ−5−(2−(3,4−ジクロロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物103)の調製
8−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(69mg、0.31mmol)をDMF(5mL)に溶解させた。ヨウ化銅(I)(6mg、0.032mmol)、L−プロリン(7mg、0.063mmol)およびリン酸カリウム(134mg、0.63mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。4−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−1,2−ジクロロベンゼン(100mg、0.378mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜80℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)、次いでHPLCで精製した。収量:TFA塩として13mg。
Figure 2012507566
(実施例184)
(E)−8−フルオロ−5−(2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物102)の調製
1−(8−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(4−フルオロフェニル)プロパン−2−オール(1g、2.80mmol、1当量)を25%硫酸(7mL)と共に2時間還流した。反応混合物を氷水浴中で5℃まで冷却した。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下した。反応混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させた。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製して、異性体の混合物を得、それをHPLCで分離した。
Figure 2012507566
(実施例185)
(E)−7−フルオロ−5−(2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物227)の調製
7−フルオロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、0.98mmol)をDMF(5mL)に溶解させた。ヨウ化銅(I)(18mg、0.09mmol)、L−プロリン(22mg、0.19mmol)およびリン酸カリウム(410mg、1.96mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−4−フルオロベンゼン(250mg、1.17mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜85℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。
Figure 2012507566
(実施例186)
(E)−7−クロロ−5−(2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物228)の調製
7−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(220mg、0.90mmol)をDMF(5mL)に溶解させた。ヨウ化銅(I)(17mg、0.09mmol)、L−プロリン(20mg、0.18mmol)およびリン酸カリウム(380mg、1.8mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−4−フルオロベンゼン(230mg、1.09mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜85℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。
Figure 2012507566
(実施例187)
(E)−5−(2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2−メチル−7−(トリフルオロメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物229)の調製
2−メチル−7−トリフルオロメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、0.78mmol)をDMF(5mL)に溶解させた。ヨウ化銅(I)(14mg、0.078mmol)、L−プロリン(17mg、0.156mmol)およびリン酸カリウム(330mg、1.56mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−4−フルオロベンゼン(200mg、0.94mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜85℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。収量:25mg。
Figure 2012507566
(実施例188)
(E)−8−クロロ−5−(2−(3,4−ジフルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物98)の調製
8−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(79mg、0.36mmol)をDMF(6mL)に溶解させた。ヨウ化銅(I)(8mg、0.036mmol)、L−プロリン(9mg、0.086mmol)およびリン酸カリウム(183mg、0.86mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。4−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−1,2−ジフルオロベンゼン(100mg、0.43mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜80℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。収量:39mg。
Figure 2012507566
(実施例189)
(E)−5−(2−(3,4−ジフルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物230)の調製
2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(72mg、0.36mmol)をDMF(5mL)に溶解させた。ヨウ化銅(I)(7mg、0.036mmol)、L−プロリン(8mg、0.072mmol)およびリン酸カリウム(153mg、0.72mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。4−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−1,2−ジフルオロベンゼン(100mg、0.43mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜80℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。収量:110mg。
Figure 2012507566
(実施例190)
(E)−5−(2−(3,4−ジクロロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物231)の調製
2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(63mg、0.32mmol)をDMF(5mL)に溶解させた。ヨウ化銅(I)(6mg、0.032mmol)、L−プロリン(7mg、0.064mmol)およびリン酸カリウム(136mg、0.64mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で保存した。4−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−1,2−ジクロロベンゼン(100mg、0.38mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜80℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)、次いでHPLCで精製した。収量:TFA塩として11mg。
Figure 2012507566
(実施例191)
(E)−8,9−ジクロロ−5−(2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物232)の調製
8,9−ジクロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、0.78mmol)をDMFに溶解させた。ヨウ化銅(I)(14mg、0.078mmol)、L−プロリン(17mg、0.156mmol)およびリン酸カリウム(330mg、1.56mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−4−フルオロベンゼン(200mg、0.94mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜85℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜5%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。
Figure 2012507566
(実施例192)
(Z)−8−クロロ−5−(2−(3−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物233)の調製
8−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(220mg、1mmol)をDMFに溶解させた。ヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)、L−プロリン(23mg、0.2mmol)およびリン酸カリウム(424mg、2mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−3−フルオロベンゼン(258mg、1.2mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜85℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜5%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。収量:85mg。
Figure 2012507566
(実施例193)
(E)−8−クロロ−5−(2−(3−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物234)の調製
8−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(220mg、1mmol)をDMFに溶解させた。ヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)、L−プロリン(23mg、0.2mmol)およびリン酸カリウム(424mg、2mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−3−フルオロベンゼン(258mg、1.2mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜85℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜5%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。収量:30mg。
Figure 2012507566
(実施例194)
(E)−4−(1−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)プロパ−1−エン−2−イル)フェノール(化合物235)の調製
−78℃でDCM(10mL)中の1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(4−メトキシフェニル)プロパン−2−オール(0.145g、0.39mmol)の撹拌溶液に三臭化ホウ素(5mLのDCM中0.293g)を加えた。反応混合物を−78℃で30分間、次いで25℃で1時間撹拌した。溶液を氷水に注ぎ、飽和NaHCO水溶液で塩基性化し、EtOAcで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発させた。残渣をHPLCで精製して、12mgの生成物をTFA塩として得た。
Figure 2012507566
(実施例195)
(E)−5−(2−(4−メトキシフェニル)プロパ−1−エニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物236)の調製
2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(36.7mg、0.184mmol)をDMF(6mL)に溶解させた。ヨウ化銅(I)(4mg、0.0184mmol)、L−プロリン(4.2mg、0.037mmol)およびリン酸カリウム(78mg、0.37mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−4−メトキシベンゼン(50mg、0.22mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜80℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。収量:45mg。
Figure 2012507566
(実施例196)
(Z)−8−クロロ−5−(2−(2−クロロフェニル)プロパ−1−エニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物237)の調製
8−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(220mg、1mmol)をDMFに溶解させた。ヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)、L−プロリン(23mg、0.2mmol)およびリン酸カリウム(424mg、2mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−2−クロロベンゼン(277mg、1.2mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜85℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜5%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。収量:50mg。
Figure 2012507566
(実施例197)
(E)−8−クロロ−5−(2−(2−クロロフェニル)プロパ−1−エニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物238)の調製
8−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(220mg、1mmol)をDMFに溶解させた。ヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)、L−プロリン(23mg、0.2mmol)およびリン酸カリウム(424mg、2mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−2−クロロベンゼン(277mg、1.2mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜85℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜5%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。収量:20mg。
Figure 2012507566
(実施例198)
(E)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−5−(2−(ピリジン−3−イル)プロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物91)の調製
2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(600mg、3mmol)をDMF(12mL)に溶解させた。ヨウ化銅(I)(114mg、0.6mmol)、L−プロリン(100mg、0.87mmol)およびリン酸カリウム(1.2g、6mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。3−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)ピリジン(0.772g、3.9mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を85℃で2時間および140℃で5時間加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。収量:85mg。
Figure 2012507566
(実施例199)
(Z)−8−メトキシ−2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物239)の調製
1−(8−メトキシ−2−メチル−2,3,4,4a−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(9bH)−イル)−2−(ピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(500mg、1.4mmol)を塩化チオニル(5mL)に溶解させ、室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮した。残渣をN−メチル−2−ピロリドン(4mL)に溶解させ、5分間撹拌した。粉末KOH(798mg、14.2mmol)を加え、撹拌を室温でさらに5分間続けた。反応混合物を100℃で1時間加熱した。反応の進行をTLCおよびNMRで監視した。反応混合物を室温で冷却し、水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、化合物をHPLCで精製した。
Figure 2012507566
(実施例200)
(Z)−8−クロロ−5−(2−(2−クロロ−4,5−ジフルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物240)の調製
8−クロロ−2−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(220mg、1mmol)をDMFに溶解させた。ヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)、L−プロリン(23、0.2mmol)およびリン酸カリウム(424mg、2mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゼン(321mg、1.2mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜85℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜5%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。収量:TFA塩として30mg。
Figure 2012507566
(実施例201)
(E)−8−クロロ−5−(2−(2−クロロ−4,5−ジフルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物241)の調製
8−クロロ−2−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(220mg、1mmol)をDMFに溶解させた。ヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)、L−プロリン(23、0.2mmol)およびリン酸カリウム(424mg、2mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−2−クロロ−4,5−ジフルオロベンゼン(321mg、1.2mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜85℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜5%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。収量:60mg。
Figure 2012507566
(実施例202)
(Z)−5−(2−(2−クロロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物242)の調製
2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、1mmol)をDMFに溶解させた。ヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)、L−プロリン(23mg、0.2mmol)およびリン酸カリウム(424mg、2mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−2−クロロベンゼン(277mg、1.2mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜85℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜5%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。収量:TFA塩として0.37mg。
Figure 2012507566
(実施例203)
(E)−7,8−ジクロロ−2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物243)の調製
塩化チオニル(5mL)中の1−(7,8−ジクロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(ピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(500mg、1.2mmol)の溶液を室温で5時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮した。残渣をN−メチル−2−ピロリドン(5mL)に溶解させ、溶液を室温で5分間撹拌した。粉末KOH(482mg、8.5mmol)を加え、反応混合物を100℃で1時間加熱した。反応の進行をTLCおよびNMRで監視した。完了したら、反応混合物を室温で冷却し、水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、残渣をHPLCで精製した。
Figure 2012507566
(実施例204)
(Z)−7,8−ジクロロ−2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物244)の調製
塩化チオニル(5mL)中の7,8−ジクロロ−5−(2−ヒドロキシ−2−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(500mg、1.2mmol)を室温で5時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮した。残渣をN−メチル−2−ピロリドン(5mL)に溶解させ、溶液を5分間室温で撹拌した。粉末KOH(482mg、8.5mmol)を加え、反応混合物を100℃で1時間加熱した。反応の進行をTLCおよびNMRで監視した。反応混合物を室温で冷却し、水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、残渣をHPLCで精製した。
Figure 2012507566
(実施例205)
(E)−8,9−ジクロロ−2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物245)の調製
8,9−ジクロロ−5−(2−ヒドロキシ−2−(ピリジン−4−イル)プロピル)−2−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(500mg、1.2mmol)を塩化チオニル(5mL)に溶解させ、室温で5時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮した。残渣をN−メチル−2−ピロリドン(5mL)に溶解させ、溶液を5分間室温で撹拌した。粉末KOH(482mg、8.5mmol)を加え、反応混合物を100℃で1時間加熱した。反応の進行をTLCおよびNMRで監視した。完了したら、反応混合物を室温で冷却し、水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、残渣をHPLCで精製した。
Figure 2012507566
(実施例206)
(E)−8−メトキシ−2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物246)の調製
塩化チオニル(5mL)中の1−(8−メトキシ−2−メチル−2,3,4,4a−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(9bH)−イル)−2−(ピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(500mg、1.4mmol)を室温で2時間撹拌した。次いで反応混合物を減圧濃縮した。残渣をN−メチル−2−ピロリドン(4mL)に溶解させ、溶液を5分間室温で撹拌した。粉末KOH(798mg、14.2mmol)を加え、反応混合物を室温で5分間および次いで100℃で1時間撹拌した。反応の進行をTLCおよびNMRで監視した。完了したら、反応混合物を室温で冷却し、水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、残渣をHPLCで精製した。
Figure 2012507566
(実施例207)
(Z)−5−(2−(3,4−ジクロロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物247)の調製
2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、1mmol)をDMFに溶解させた。ヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)、L−プロリン(23mg、0.2mmol)およびリン酸カリウム(424mg、2mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−3,4−ジクロロベンゼン(318mg、1.2mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜85℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜5%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。収量:TFA塩として10mg。
Figure 2012507566
(実施例208)
(E)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−5−(2−(6−メチルピリジン−3−イル)プロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物85)の調製
1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(6−メチルピリジン−3−イル)プロパン−2−オール(1g、2.86mmol、1当量)を25%硫酸(7mL)と共に2時間還流した。反応混合物を氷水浴中で5℃まで冷却した。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下した。反応混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させた。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製し、次いでHPLCでさらに精製した。
Figure 2012507566
(実施例209)
(E)−7,8−ジクロロ−5−(2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物248)の調製
7,8−ジクロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(900mg、3.54mmol)をDMF(5mL)に溶解させた。ヨウ化銅(I)(66mg、0.354mmol)、L−プロリン(81mg、0.69mmol)およびリン酸カリウム(1.5g、7.08mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(2−ブロモビニル)−4−フルオロベンゼン(900mg、4.23mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜80℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜10%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。
(実施例210)
(E)−2−メチル−5−(2−ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−8−(トリフルオロメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物249)の調製
2−メチル−8−(トリフルオロメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(239mg、0.94mmol)およびリン酸カリウム(399mg、1.88mmol)をDMF中で混合し、懸濁液を窒素でパージした。懸濁液を140℃で10分間加熱した。ヨウ化銅(I)(17.86mg、0.094mmol)およびL−プロリン(21.64mg、0.188mmol)、次いでDMF中の4−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)ピリジン(399mg、1.88mmol)の溶液を加えた。内容物を窒素でパージし、終夜140℃で加熱した。内容物を室温まで冷却し、水に注いだ。得られた沈殿を濾過し、乾燥し、溶離液として0〜10%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。化合物をHPLCでさらに精製した。
Figure 2012507566
(実施例211)
(E)−2−メチル−5−(2−(6−メチルピリジン−3−イル)プロパ−1−エニル)−7−(トリフルオロメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物250)の調製
2−メチル−8−(トリフルオロメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(203mg、0.8mmol)をDMF(5mL)に溶解させた。ヨウ化銅(I)(19mg、0.10mmol)、L−プロリン(23mg、0.20mmol)およびリン酸カリウム(424mg、2mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。5−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−2−メチルピリジン(212mg、1mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜85℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜5%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。
Figure 2012507566
(実施例212)
(E)−8−フルオロ−2−メチル−5−(2−(6−メチルピリジン−3−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物251)の調製
8−フルオロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(203mg、0.8mmol)をDMF(5mL)に溶解させた。ヨウ化銅(I)(19mg、0.10mmol)、L−プロリン(23mg、0.20mmol)およびリン酸カリウム(424mg、2mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。5−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−2−メチルピリジン(212mg、1mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜80℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。
Figure 2012507566
(実施例213)
(E)−6−クロロ−2−メチル−5−(2−(6−メチルピリジン−3−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物252)の調製
6−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(203mg、0.8mmol)をDMF(5mL)に溶解させた。ヨウ化銅(I)(19mg、0.10mmol)、L−プロリン(23mg、0.20mmol)およびリン酸カリウム(424mg、2mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。5−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−2−メチルピリジン(212mg、1mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜80℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。
Figure 2012507566
(実施例214)
(E)−7−クロロ−2−メチル−5−(2−(6−メチルピリジン−3−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物253)の調製
7−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(176mg、0.8mmol)をDMF(5mL)に溶解させた。ヨウ化銅(I)(19mg、0.10mmol)、L−プロリン(23mg、0.20mmol)およびリン酸カリウム(424mg、2.00mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。5−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−2−メチルピリジン(212mg、1mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜80℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。
Figure 2012507566
(実施例215)
(E)−2−メチル−5−(2−(6−メチルピリジン−3−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物254)の調製
2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(186mg、0.8mmol)をDMF(5mL)に溶解させた。ヨウ化銅(I)(19mg、0.10mmol)、L−プロリン(23mg、0.20mmol)およびリン酸カリウム(424mg、2mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。5−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−2−メチルピリジン(212mg、1mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜80℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。
Figure 2012507566
(実施例216)
(E)−7,8−ジフルオロ−2−メチル−5−(2−(6−メチルピリジン−3−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物255)の調製
7,8−ジフルオロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(177mg、0.8mmol)をDMF(5mL)に溶解させた。ヨウ化銅(I)(19mg、0.10mmol)、L−プロリン(23mg、0.20mmol)およびリン酸カリウム(424mg、2mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。5−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−2−メチルピリジン(212mg、1mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜80℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。
Figure 2012507566
(実施例217)
(Z)−8−クロロ−5−(2−(3,4−ジクロロフェニル)プロパ−1−エニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物256)の調製
8−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、1mmol)をDMFに溶解させた。ヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)、L−プロリン(24mg、0.2mmol)およびリン酸カリウム(424mg、2mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−4−フルオロベンゼン(318mg、1.2mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜90℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜3%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。収量:TFA塩として13mg。
Figure 2012507566
(実施例218)
(E)−2,3,8−トリメチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物257)の調製
2,3,8−トリメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(107mg、0.5mmol)およびリン酸カリウム(414mg、2mmol)をDMF中で混合し、懸濁液を窒素でパージした。懸濁液を140℃で10分間加熱した。ヨウ化銅(I)(9.5mg、0.05mmol)およびL−プロリン(11.5mg、0.1mmol)、次いでDMF中の4−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)ピリジン(107.83mg、0.55mmol)の溶液を加えた。内容物を窒素でパージし、終夜140℃で加熱した。内容物を室温まで冷却し、水に注いだ。得られた沈殿を濾過し、乾燥し、溶離液として0〜4%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ、アンモニア水溶液で中和)で精製した。化合物をHPLCでさらに精製した。
Figure 2012507566
(実施例219)
(E)−5−(2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,8−トリメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物258)の調製
2,3,8−トリメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(107mg、0.5mmol)をDMFに溶解させた。ヨウ化銅(I)(9.5mg、0.05mmol)、L−プロリン(11.5mg、0.1mmol)およびリン酸カリウム(414mg、2mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(2−ブロモビニル)−4−フルオロベンゼン(107.83mg、0.55mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を100℃で終夜加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜7%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。収量:92mg。
Figure 2012507566
(実施例220)
(E)−2,3,8−トリメチル−5−(2−(6−メチルピリジン−3−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物259)の調製
2,3,8−トリメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(107mg、0.5mmol)をDMFに溶解させた。ヨウ化銅(I)(9.5mg、0.05mmol)、L−プロリン(11.5mg、0.1mmol)およびリン酸カリウム(414mg、2mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。5−(2−ブロモビニル)−2−メチルピリジン(116mg、0.55mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を100℃で終夜加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜7%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。収量:125mg。
Figure 2012507566
(実施例221)
(E)−6−フルオロ−2−メチル−5−(2−(6−メチルピリジン−3−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物260)の調製
6−フルオロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(203mg、0.8mmol)をDMF(5mL)に溶解させた。ヨウ化銅(I)(19mg、0.10mmol)、L−プロリン(23mg、0.20mmol)およびリン酸カリウム(424mg、2mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。5−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−2−メチルピリジン(212mg、1mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜80℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。
Figure 2012507566
(実施例222)
(E)−7−フルオロ−2−メチル−5−(2−(6−メチルピリジン−3−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物261)の調製
7,8−フルオロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(177mg、0.8mmol)をDMF(5mL)に溶解させた。ヨウ化銅(I)(19mg、0.10mmol)、L−プロリン(23mg、0.20mmol)およびリン酸カリウム(424mg、2.00mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。5−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−2−メチルピリジン(212mg、1.00mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜80℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。
Figure 2012507566
(実施例223)
(E)−8−クロロ−5−(2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物262)の調製
8−クロロ−2,3−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(117mg、0.5mmol)をDMFに溶解させた。ヨウ化銅(I)(9.5mg、0.05mmol)、L−プロリン(11.5mg、0.1mmol)およびリン酸カリウム(212mg、1mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−4−フルオロベンゼン(118mg、0.55mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜90℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜7%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。
Figure 2012507566
(実施例224)
(E)−2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−8−(トリフルオロメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物263)の調製
2−メチル−8−(トリフルオロメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(135mg、0.5mmol)をDMFに溶解させた。ヨウ化銅(I)(9.5mg、0.05mmol)、L−プロリン(11.5mg、0.1mmol)およびリン酸カリウム(414mg、2mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。4−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)ピリジン(116mg、0.55mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜90℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜7%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。収量:12mg。
Figure 2012507566
(実施例225)
(Z)−2,8−ジメチル−5−(3−メチル−2−(ピリジン−4−イル)ブタ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物264)の調製
2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(0.08g、0.4mmol)、4−(1−ブロモ−3−メチルブタ−1−エン−2−イル)ピリジン(0.1g、0.44mmol)、リン酸カリウム(0.169g、0.797mmol)、L−プロリン(0.013g、0.113mmol)およびヨウ化銅(I)(0.015g、0.079mmol)をDMF(5mL)中で混合し、窒素でパージした。内容物を室温まで冷却し、水に注いだ。得られた沈殿を濾過し、乾燥し、HPLCで精製した。
Figure 2012507566
(実施例226)
(Z)−8−クロロ−2−メチル−5−(3−メチル−2−(ピリジン−4−イル)ブタ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物265)の調製
8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(500mg、2.27mmol)をDMF(10mL)に溶解させた。ヨウ化銅(I)(86mg、0.452mmol)、L−プロリン(0.075g、0.652mmol)およびリン酸カリウム(0.963g、4.54mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。4−(1−ブロモ−3−メチルブタ−1−エン−2−イル)ピリジン(0.65g、2.87mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を100℃で終夜加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。
Figure 2012507566
(実施例227)
(E)−2−エチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物266)の調製
2−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(150mg、0.65mmol)をDMFに溶解させた。ヨウ化銅(I)(14mg、0.13mmol)、L−プロリン(12mg、0.065mmol)およびリン酸カリウム(275mg、1.3mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。4−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)ピリジン(195mg、0.9mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を85℃で終夜加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。
Figure 2012507566
(実施例228)
(E)−8−イソプロピル−2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物267)の調製
8−イソプロピル−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(150mg、0.65mmol)をDMFに溶解させた。ヨウ化銅(I)(14mg、0.074mmol)、L−プロリン(17mg、0.015mmol)およびリン酸カリウム(340mg、1.48mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。4−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)ピリジン(220mg、0.9mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜85℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。
Figure 2012507566
(実施例229)
(E)−5−(2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2−メチル−8−(トリフルオロメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物268)の調製
2−メチル−8−(トリフルオロメチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(127mg、0.5mmol)をDMFに溶解させた。ヨウ化銅(I)(9.5mg、0.05mmol)、L−プロリン(11.5mg、0.1mmol)およびリン酸カリウム(212mg、1mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−4−フルオロベンゼン(118mg、0.55mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜90℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜3%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。遊離塩基をTHF中のシュウ酸(1当量)で処理してシュウ酸塩に変換した。収量:シュウ酸塩として65mg。
Figure 2012507566
(実施例230)
8−クロロ−5−((Z)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物107)の調製
8−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(220mg、1mmol)をDMFに溶解させた。ヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)、L−プロリン(23mg、0.2mmol)およびリン酸カリウム(424mg、2mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(2−ブロモ−1−メチル−ビニル)−2,4−ジフルオロ−ベンゼン(279mg、1.2mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜85℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜2%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。収量:23mg。
Figure 2012507566
(実施例231)
(E)−2−エチル−8−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物269)の調製
2−エチル−8−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(150mg、0.69mmol)、リン酸カリウム(292.5mg、1.382mmol)、ヨウ化銅(I)(13.11mg、0.069mmol)およびL−プロリン(15.8mg、0.138mmol)をDMF中で混合し、反応混合物を窒素でパージした。内容物を80℃で10分間加熱した。4−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)ピリジン(208mg、1.04mmol)を加え、反応混合物を窒素でパージし、終夜140℃で加熱した。内容物を室温まで冷却し、水に注いだ。得られた沈殿を濾過し、乾燥し、HPLCで精製した。
Figure 2012507566
(実施例232)
(E)−8−エチル−2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物270)の調製
8−エチル−2−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、0.9345mmol)、リン酸カリウム(396mg、1.8mmol)、ヨウ化銅(I)(21mg、0.18mmol)、L−プロリン(17mg、0.09345mmol)および4−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)ピリジン(277mg、1.40mmol)をDMF中で混合し、反応混合物を窒素でパージした。内容物を室温まで冷却し、水に注いだ。得られた沈殿を濾過し、乾燥し、HPLCで精製した。
Figure 2012507566
(実施例233)
(E)−8−tert−ブチル−2−メチル−5−(2−ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物271)の調製
8−tert−ブチル−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(123mg、0.5mmol)をDMFに溶解させた。ヨウ化銅(I)(9.5mg、0.05mmol)、L−プロリン(11.5mg、0.1mmol)およびリン酸カリウム(212mg、1mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。4−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)ピリジン(107.83mg、0.55mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜85℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。収量:12mg。
Figure 2012507566
(実施例234)
(E)−2−イソプロピル−8−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物272)の調製
2−イソプロピル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(114mg、0.5mmol)、リン酸カリウム(212mg、1mmol)、ヨウ化銅(I)(9.5mg、0.05mmol)およびL−プロリン(11.5mg、0.1mmol)をDMF中で混合し、内容物を窒素でパージした。4−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)ピリジン(107.83mg、0.55mmol)を加え、反応混合物を窒素でパージし、終夜140℃で加熱した。内容物を窒素でパージし、終夜140℃で加熱した。内容物を室温まで冷却し、水に注いだ。得られた沈殿を濾過し、乾燥し、溶離液として0〜4%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ、アンモニア水溶液で中和)で精製した。化合物をHPLCでさらに精製した。
Figure 2012507566
(実施例235)
(E)−8−クロロ−2,3−ジメチル−5−(2−(6−メチルピリジン−3−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物273)の調製
8−クロロ−2,3−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(117mg、0.5mmol)をDMFに溶解させた。ヨウ化銅(I)(9.5mg、0.05mmol)、L−プロリン(11.5mg、0.1mmol)およびリン酸カリウム(212mg、1mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。5−(2−ブロモ−1−メチル−ビニル)−2−メチル−ピリジン(107.83mg、0.55mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を85℃で終夜加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜30%EtOAc−ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。
Figure 2012507566
(実施例236)
(Z)−5−(2−2,4−ジフルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物274)の調製
2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、1mmol)をDMFに溶解させた。ヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)、L−プロリン(23mg、0.2mmol)およびリン酸カリウム(424mg、2mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(2−ブロモ−1−メチル−ビニル)−2,4−ジフルオロ−ベンゼン(279mg、1.2mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜85℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜2%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。収量:16mg。
Figure 2012507566
(実施例237)
(E)−8−クロロ−2,3−ジメチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物275)の調製
8−クロロ−2,3−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(117mg、0.5mmol)およびリン酸カリウム(212mg、1mmol)をDMF中で混合し、懸濁液を窒素でパージした。懸濁液を140℃で10分間加熱した。別の丸底フラスコ中で、4−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)ピリジン(107.83mg、0.55mmol)、L−プロリン(11.5mg、0.1mmol)およびヨウ化銅(I)(9.5mg、0.05mmol)をDMF中で混合し、懸濁液を窒素でパージし、90℃で5分間加熱し、その時点でそれは透明な溶液になった。2つの反応フラスコ中の内容物を混合し、反応混合物を終夜90℃で加熱した。内容物を室温まで冷却し、水に注いだ。得られた沈殿を濾過し、乾燥し、溶離液として0〜10%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ、アンモニア水溶液で中和)で精製した。化合物をHPLCでさらに精製した。
Figure 2012507566
(実施例238)
(E)−5−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物276)の調製
2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、1mmol)をDMFに溶解させ、ヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)、L−プロリン(23mg、0.2mmol)およびリン酸カリウム(424mg、2mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(2−ブロモ−1−メチル−ビニル)−2,4−ジフルオロ−ベンゼン(279mg、1.2mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜85℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜2%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。収量:14mg。
Figure 2012507566
(実施例239)
(E)−8−クロロ−5−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物277)の調製
8−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(220mg、1mmol)をDMFに溶解させた。ヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)、L−プロリン(23mg、0.2mmol)およびリン酸カリウム(424mg、2mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(2−ブロモ−1−メチル−ビニル)−2,4−ジフルオロ−ベンゼン(279mg、1.2mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を85℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜2%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。収量:12mg。
Figure 2012507566
(実施例240)
(E)−2,8−ジメチル−5−(2−(ピリジン−2−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物278)の調製
2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(700mg、3.5mmol)をDMFに溶解させた。ヨウ化銅(I)、L−プロリン(0.116g、0.7mmol)およびリン酸カリウム(1.484g、7mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。2−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)ピリジン(1.03g、5.25mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜85℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。
Figure 2012507566
(実施例241)
(E)−2,8−ジメチル−5−(2−(ピリミジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物279)の調製
DCM(2mL)中の1−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール(100mg、0.29mmol)の溶液にDMFを1滴加え、溶液を0℃まで冷却した。1mLのDCM中に希釈した塩化チオニル(0.1mL)を0℃で滴下し、反応を0℃で30分間および室温でさらに2.5時間撹拌した。溶媒を減圧除去し、残渣を氷冷1N NaOH水溶液で塩基性化した。水層をEtOAcで抽出し、有機層を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣をHPLCで精製して、生成物をTFA塩として得た。
Figure 2012507566
(実施例242)
(E)−5−(3,3−ジメチル−2−(ピリジン−4−イル)ブタ−1−エニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物280)の調製
2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(30mg、0.15mmol)をDMFに溶解させた。ヨウ化銅(I)、L−プロリン(4mg、0.03mmol)およびリン酸カリウム(63mg、0.29mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。4−(1−ブロモ−3,3−ジメチルブタ−1−エン−2−イル)ピリジン(43mg、0.18mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜85℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜7%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。
Figure 2012507566
(実施例243)
(Z)−2,8−ジメチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)ブタ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物281)の調製
1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(ピリジン−4−イル)ブタン−2−オール(0.5g、1.43mmol)を乾燥DCM(15mL)に溶解させ、DMFを1滴加えた。溶液を0℃まで冷却し、乾燥DCM(2mL)で希釈した塩化チオニル(0.5g、4.29mmol)を滴下した。撹拌を1時間0℃でおよび次いで室温で2時間続けた。溶液を重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をHPLCで精製した。
Figure 2012507566
(実施例244)
(Z)−8−クロロ−2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)ブタ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物282)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(ピリジン−4−イル)ブタン−2−オール(0.2g、0.542mmol)を乾燥DCM(10mL)に溶解させ、DMFを1滴加えた。溶液を0℃まで冷却し、乾燥DCM(2mL)で希釈した塩化チオニル(0.1mL、1.6mmol)を滴下した。撹拌を1時間0℃でおよび次いで室温で2時間続けた。溶液を重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をHPLCで精製した。
Figure 2012507566
(実施例245)
(E)−2,8−ジメチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)ブタ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物283)の調製
1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(ピリジン−4−イル)ブタン−2−オール(0.5g、1.43mmol)を乾燥DCM(15mL)に溶解させ、DMFを1滴加えた。溶液を0℃まで冷却し、乾燥DCM(2mL)で希釈した塩化チオニル(0.5g、4.29mmol)を滴下した。撹拌を1時間0℃でおよび次いで室温で2時間続けた。溶液を重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をHPLCで精製した。
Figure 2012507566
(実施例246)
(E)−8−クロロ−2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)ブタ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物284)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(ピリジン−4−イル)ブタン−2−オール(0.2g、0.542mmol)を乾燥DCM(10mL)に溶解させ、DMFを1滴加えた。溶液を0℃まで冷却し、乾燥DCM(2mL)で希釈した塩化チオニル(0.1mL、1.6mmol)を滴下した。撹拌を1時間0℃でおよび次いで室温で2時間続けた。溶液を重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をHPLCで精製した。
Figure 2012507566
(実施例247)
(E)−1,2,3,8−テトラメチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物285)の調製
2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,3,8−テトラメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(550mg、2mmol)をDMFに溶解させた。ヨウ化銅(I)L−プロリン(46mg、0.4mmol)およびリン酸カリウム(848mg、4mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。4−(1−ブロモ−3,3−ジメチルブタ−1−エン−2−イル)ピリジン(294mg、3.0mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を終夜85℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。生成物をHPLCでさらに精製した。遊離塩基をTHF中のシュウ酸(1当量)で処理してシュウ酸塩に変換した。収量:シュウ酸塩として8mg。
Figure 2012507566
(実施例248)
(E)−2,8−ジメチル−5−(2−(ピラジン−2−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物287)の調製
DCM(8mL)中の1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(ピラジン−2−イル)プロパン−2−オール(336mg、1.0mmol)の溶液に0℃でDCM(8mL)中の塩化チオニル(594mg、5mmol)の溶液を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌し、揮発物を減圧蒸発させ、残渣をN−メチル−2−ピロリドン(4mL)に溶解させた。KOH(392mg、7.0mmol)を加え、反応混合物を室温で5分間および100℃で30分間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮し、残渣をHPLCで精製した。
Figure 2012507566
(実施例249)
(E)−3−(8−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−イル)プロパン−1−オール(化合物288)の調製
3−(3,4−ジヒドロ−8−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−イル)プロパン−1−オール(500mg、2.04mmol)をDMF(10mL)に溶解させ、この溶液にリン酸カリウム(865mg、4.08mmol)、ヨウ化銅(I)(38.76mg、0.204mmol)およびL−プロリン(46.92mg、0.408mmol)を加えた。反応混合物を10分間撹拌し、DMF(2mL)中の4−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)ピリジン(600mg、3.06mmol)を滴下した。反応混合物を窒素でパージし、終夜85℃で加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを蒸発させ、残渣を水で希釈し、濾過した。固体を0〜10%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ、アンモニア水溶液で中和)で精製した。化合物をHPLCでさらに精製した。
Figure 2012507566
(実施例250)
(E)−8−クロロ−2−メチル−5−(2−(ピリミジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物289)の調製
1−(8−クロロ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−ピリミジン−4−イルプロパン−2−オール(200mg、0.56mmol)をDCM(5mL)に溶解させ、DMFを1滴加えた。溶液を0℃まで冷却し、1mLのDCM中の塩化チオニル(0.2mL)の溶液を滴下した。溶液を室温で30分間および室温で2.5時間撹拌した。揮発物を減圧蒸発させ、残渣を氷冷1N NaOH水溶液(10mL)で塩基性化し、生成物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をHPLCで精製して、14mgの生成物をTFA塩として得た。
Figure 2012507566
(実施例251)
4−(2−イソプロピルオキシラン−2−イル)ピリジン(化合物167)の調製
カリウムtert−ブトキシド(0.098g、0.80mmol)およびヨウ化トリメチルスルホニウム(0.164g、0.8mmol)を室温で混合し、0℃で撹拌した。これに2−メチル−1−(ピリジン−4−イル)プロパン−1−オン(0.100g、0.671mmol)をゆっくりと加えた。反応混合物を0℃で15分間撹拌し、次いで70℃まで加温し、70℃で1時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAc(3 10mL)で抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、4−(2−イソプロピルオキシラン−2−イル)ピリジン(0.1g)を得た。
Figure 2012507566
(実施例252)
4−(2−エチルオキシラン−2−イル)ピリジン(化合物168)の調製
カリウムtert−ブトキシド(0.098g、0.80mmol)およびヨウ化トリメチルスルホニウム(0.164g、0.8mmol)の混合物を0℃で撹拌した。これに2−メチル−1−(ピリジン−4−イル)プロパン−1−オン(0.100g、0.671mmol)をゆっくりとを加えた。反応混合物を0℃で15分間撹拌し、次いで70℃まで加温し、70℃で1時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAc(3×10mL)で抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、4−(2−イソプロピルオキシラン−2−イル)ピリジン(0.1g)を得た。
Figure 2012507566
(実施例253)
4−(2−メチルオキシラン−2−イル)ピリジン(化合物169)の調製
ヨウ化トリメチルスルホニウム(43.8g、210mmol)を100mLのDMFに溶解させ、NaH(19.8g、495mmol)を加えた。反応混合物を5分間撹拌し、20mLのDMSO中の4−アセチルピリジン(20g、165mmol)の溶液を室温で滴下した。添加完了後、反応混合物を室温で2時間撹拌し、その後それを氷水に注いだ。生成物をEtOAcで抽出し、有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。収量:21g。
(実施例253A)
乾燥THF(20ml)中のカリウムtert−ブトキシド(2.22g、19.83mmol)の溶液を0℃で10分間撹拌した(氷−エタノール浴)。ヨウ化トリメチルスルホニウム(4.045g、19.83mmol)を少しずつ0℃で15分間以内に加えた。反応混合物を0℃で30分間撹拌した。4−アセチルピリジン(2g、16.52mmol)を0℃で15分間以内に滴下した。反応混合物を0℃で30分間および室温で3〜4時間撹拌した。反応物が生成物に徐々に変換されるのが、この間にNMR(KMnO溶液で染色したTLCも反応の進行を示した)で監視してみられる。反応混合物をDCMで希釈し、セライトを通して濾過し、濾液を減圧濃縮して(水浴温度35℃、圧力20ミリバール)、生成物(2.1gの暗赤色の油、これはNMRにより純粋であった)を得た。氷水を加え、生成物をDCMで分配し、有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。収量:1.6gの明るい黄色の油。
Figure 2012507566
(実施例254)
4−(2−メチルオキシラン−2−イル)ピリミジン化合物(170)の調製
ヨウ化トリメチルスルホニウム(3.34g、16.3mmol)をDMF(20mL)に溶解させ、室温で5分間撹拌した。水素化ナトリウム(600mg、25mmol)を少しずつ同温で加え、15分間撹拌した。0.5mLのDMSO中の4−アセチルピリミジン(1g、8.1mmol)を滴下し、反応混合物を1時間撹拌した。反応完了後、混合物を氷冷水に注ぎ、エーテル(3×)で抽出した。合わせた有機層を水で数回、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで蒸発させて、600mgの4−(2−メチル−オキシラニル)−ピリミジンを得た。
Figure 2012507566
(実施例255)
(E)−8−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物291)の調製
1−(2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−8−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(ピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(200mg、0.4mmol)を塩化チオニル(2mL)に溶解させ、2時間室温で撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣を氷水中で冷却し、飽和NaHCO水溶液で塩基性化した。生成物をEtOAcで抽出し、有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をHPLCで精製した。収量:195mg。
Figure 2012507566
(実施例256)
(E)−2−シクロプロピル−8−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物292)の調製
1−(2−シクロプロピル−1,2,3,4−テトラヒドロ−8−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(ピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(100mg、0.27mmol)を塩化チオニル(1mL)に溶解させ、1〜2時間室温で撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣を氷水中で冷却し、飽和NaHCO水溶液で塩基性化した。生成物をEtOAcで抽出し、有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をHPLCで精製した。収量:100mg。
Figure 2012507566
(実施例257)
(E)−2,8−ジメチル−5−(2−(ピリミジン−5−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物293)の調製
2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(100mg、0.5mmol)をDMF(3mL)に溶解させ、リン酸カリウム(212mg、1mmol)、ヨウ化銅(I)(9mg、0.05mmol)およびL−プロリン(11mg、0.1mmol)を加えた。5−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)ピリミジン(98mg、0.5mmol)をDMF(2mL)に溶解させ、滴下した。窒素を2分間パージし、反応混合物を85℃で終夜加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、水を得られた残渣に加えた。化合物をEtOAc(3×25mL)で抽出し、有機層を水(3×25mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をHPLCで精製した。収量:TFA塩として7mg。
Figure 2012507566
(実施例258)
(E)−2,8−ジメチル−5−(2−(チオフェン−2−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物294)の調製
2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(50mg、0.25mmol)をDMF(3mL)に溶解させ、リン酸カリウム(106mg、0.5mmol)、ヨウ化銅(I)(4.75mg、0.025mmol)およびL−プロリン(5.75mg、0.05mmol)を加えた。2−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)チオフェン(55mg、0.275mmol)をDMF(2mL)に溶解させ、反応混合物に滴下した。反応混合物を窒素で2分間パージし、85℃で終夜加熱した。DMFを減圧蒸発させ、水を残渣に加えた。生成物をEtOAc(3×25mL)で抽出し、有機層を水(3×25mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をHPLCで精製した。収量:TFA塩として0.4mg。
Figure 2012507566
(実施例259)
1−シクロヘキシル−2−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−1−(4−フルオロフェニル)エタノール(化合物番号171)の調製
活性化削り屑状マグネシウム(480mg、20g/原子)およびヨウ素の2〜3個の結晶を無水条件下で撹拌した。過剰なヨウ素をヒートガンで加熱することにより除去した。削り屑状マグネシウムはここで黄色であった。これにジエチルエーテル(15mL)を0℃で加え、15分間撹拌した(マグネシウムの色が白色になるまで)。これに臭化シクロヘキシル(2.5mL、20mmol)を一定に撹拌しながら滴下した。反応混合物を暗灰色の溶液が得られるまで撹拌した。別のフラスコにTHF中の2−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−1−(4−フルオロフェニル)エタノン(168mg、5mmol)を無水条件下で入れた。調製した臭化シクロヘキシルマグネシウム(5mL)の溶液を滴下した。添加後、混合物を室温にし、室温で2時間撹拌した。反応をTLCおよびNMRで監視した。反応を氷水でクエンチし、生成物をEtOAcに抽出した。有機抽出物を濃縮し、残渣を溶離液として0〜3%MeOH:DCMを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィー(#100〜200メッシュ)で精製した。化合物をHPLCでさらに精製した。
Figure 2012507566
(実施例260)
2−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−1−(4−フルオロフェニル)エタノール(化合物番号172)の調製
活性化削り屑状マグネシウム(480mg、20g/原子)およびヨウ素の2〜3個の結晶を無水条件下で撹拌した。過剰なヨウ素をヒートガンで加熱することにより除去した。削り屑状マグネシウムはここで黄色であった。これにジエチルエーテル(15mL)を0℃で加え、15分間撹拌した(マグネシウムの色が白色になるまで)。これに臭化シクロペンチル(480mg、20g/原子)を一定に撹拌しながら滴下した。反応混合物を暗灰色の溶液が得られるまで撹拌した。別のフラスコにTHF中の出発物質(168mg、5mmol)を無水条件下で入れた。調製した臭化シクロペンチルマグネシウム(5mL)の溶液を滴下した。添加後、混合物を室温にし、室温で2時間撹拌した。反応をTLCおよびNMRで監視した。反応を氷水でクエンチし、生成物をEtOAcに抽出した。有機抽出物を濃縮し、残渣を溶離液として0〜3%MeOH:DCMを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィー(#100〜200メッシュ)で精製した。(注:所望の化合物は生成しなかったが、ケト基の還元が生じた)。
Figure 2012507566
(実施例261)
1−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)プロパン−2−オール(化合物番号173)の調製
フラスコにDMF中の水素化ナトリウム60%(461mg、1.15mmol)を装入し、室温で10分間撹拌した。カルボリン(0.76g、3.8mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−2−メチルオキシラン(1g、5.4mmol)を加え、混合物を室温で終夜撹拌した。氷水を加え、混合物をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層を水(4×)で洗浄し、濃縮し、次いで溶離液として0〜5%MeOH:DCMを使用するシリカゲル(#100〜200メッシュ)で生成物を精製した。
Figure 2012507566
(実施例262)
1−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(4−メトキシフェニル)プロパン−2−オール(化合物番号174)の調製
フラスコにDMF中の水素化ナトリウム60%(0.803mg、20.12mmol)を装入し、室温で10分間撹拌した。カルボリン(1.28g、6.4mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。2−(4−メトキシフェニル)−2−メチルオキシラン(1.5g、9.14mmol)を加え、混合物を室温で終夜撹拌した。氷水を加え、混合物をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層を水(4×)で洗浄し、濃縮し、次いで溶離液として0〜5%MeOH:DCMを使用するシリカゲル(#100〜200メッシュ)で生成物を精製した。
Figure 2012507566
(実施例263)
1−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(4−フルオロフェニル)ブタン−2−オール(化合物番号175)の調製
2−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−1−(4−フルオロフェニル)エタノン(168mg、5mmol)を10mLの無水THFに溶解させた。次いで臭化エチルマグネシウム(1.5mL、0.0015mol)を室温で窒素下において滴下した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応をLCMSで監視した。反応が完了したら、水(3mL)を反応混合物に加え、生成物をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧蒸発させて、粗生成物を得、それをHPLCで精製した。純粋な化合物をTFA塩として単離した。
Figure 2012507566
(実施例264)
2−(8−クロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−1−シクロブチル−1−(4−フルオロフェニル)エタノール(化合物番号177)の調製
8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.5g、6mmol)をDMF(15mL)に溶解させ、5分間撹拌した。次いで水素化ナトリウム(720mg、10mmol)を少しずつ窒素下で加えた。この後に2−シクロブチル−2−(4−フルオロフェニル)オキシラン(1.906g、18mmol)を室温で加え、反応混合物を18時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を氷水に注ぎ、生成物をEtOAcで抽出した。有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して、粗生成物を得、それを溶離液としてDCM中の1%MeOHを使用するシリカゲル(#100〜200メッシュ)カラムクロマトグラフィーで精製した。純粋な化合物をシュウ酸塩に変換した。
Figure 2012507566
(実施例265)
1−(8−クロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(4−フルオロフェニル)ヘキサン−2−オール(化合物番号178)の調製
8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.3g、5mmol)をDMF(10mL)に溶解させ、5分間撹拌した。次いで水素化ナトリウム(709mg、17.7mmol)を少しずつ窒素下で加えた。この後に2−ブチル−2−(4−フルオロフェニル)オキシラン(3.4g、17.7mmol)を室温で加え、反応混合物を18時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を氷水に注ぎ、生成物をEtOAcで抽出した。有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して、粗生成物を得、それを溶離液としてDCM中の1%MeOHを使用するシリカゲル(#100〜200メッシュ)カラムクロマトグラフィーで精製した。純粋な化合物をシュウ酸塩に変換した。
Figure 2012507566
(実施例266)
2−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−1−(ピリジン−4−イル)エタノール(化合物番号180)の調製
水素化ナトリウム(2.4g、100mmol)をヘキサンで洗浄し、真空乾燥した。これにDMF(15mL)を加え、0℃まで冷却した。次いでこれに2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(4g、20mmol)を加え、混合物を0℃で30分間撹拌した。次いで4−オキシラニル−ピリジン(2.90g、23.96mmol)を5mLのDMFに溶解させ、混合物に滴下し、次いでそれを室温で終夜撹拌させた。反応をTLCで監視した。反応混合物を氷水に注ぎ、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。得られた固体物質をヘキサンで洗浄し、EtOHおよびエーテルから結晶化させた。
Figure 2012507566
(実施例267)
1−(8−フルオロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(ピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(化合物番号181)の調製
フラスコにDMF(20mL)中の6−フルオロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.9g、4.5mmol)を装入し、5分間撹拌した。これにNaH(ヘキサン中60%)(1.16g、27.9mmol)を加え、室温で10分間撹拌し、次いで4−(2−メチルオキシラン−2−イル)ピリジン(2.5g、18.6mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。反応の進行をTLCで監視した。混合物を氷水に注ぎ、濾過した。濾液を水で洗浄し、濃縮した。残渣をエーテルから再結晶化させて、純粋な生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例268)
1−(6−クロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(ピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(化合物番号182)の調製
フラスコにDMF(10mL)中の6−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.0g,4.5mmol)を装入し、5分間撹拌した。これにNaH(ヘキサン中60%)(220mg、6.8mmol)を加え、室温で10分間撹拌し、次いで4−(2−メチルオキシラン−2−イル)ピリジン(1.08g、9mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。反応の進行をTLCで監視した。混合物を氷水に注ぎ、濾過した。濾液を水で洗浄し、濃縮した。残渣をエーテルから再結晶化させて、純粋な生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例269)
2−(8−クロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−1−(ピリジン−4−イル)エタノール(化合物番号183)の調製
水素化ナトリウム(2.72g、113.33mmol)をヘキサンで洗浄し、真空乾燥した。これにDMF(15mL)を加え、混合物を0℃まで冷却した。8−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(5g、22.72mmol)を加え、混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで5mLのDMFに溶解させた4−オキシラニル−ピリジン(3.3g、27.27mmol)を滴下した。反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応をTLCで監視した。反応混合物を氷水に注ぎ、生成物をEtOAc(3×)に抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。得られた固体物質をヘキサンで洗浄し、EtOHおよびエーテルから結晶化させた。
Figure 2012507566
(実施例270)
1−(7−クロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(ピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(化合物番号184)の調製
フラスコにDMF(10mL)中の7−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.2g、5.0mmol)を装入し、5分間撹拌した。NaH(ヘキサン中60%)(654mg、16mmol)を加え、混合物を室温で10分間撹拌した。次いで4−(2−メチルオキシラン−2−イル)ピリジン(1.35g、10mmol)を加え、混合物を室温で16時間撹拌した。反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を氷水に注ぎ、濾過した。濾液を水で洗浄し、濃縮した。残渣をエーテルから再結晶化させて、純粋な生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例271)
1−(6−フルオロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(ピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(化合物番号185)の調製
フラスコにDMF(10mL)中の6−フルオロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.2g、5.8mmol)を装入し、5分間撹拌した。NaH(ヘキサン中60%)(705mg、17.6mmol)を加え、混合物を室温で10分間撹拌した。次いで4−(2−メチルオキシラン−2−イル)ピリジン(1.56g、11.6mmol)を加え、混合物を室温で16時間撹拌した。反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を氷水に注ぎ、濾過した。濾液を水で洗浄し、濃縮した。残渣をエーテルから再結晶化させて、純粋な生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例272)
1−(2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(ピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(化合物番号186)の調製
2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(740mg、3.9mmol)をDMFに溶解させ、混合物を5分間撹拌した。NaH(油中60%)(468mg、11.7mmol)を加え、混合物を10分間撹拌し、次いで4−(オキシラン−2−イル)ピリジン(1.0g、7.9mmol)を加え、混合物を室温で3時間撹拌した。反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を氷水に注ぎ、濾過した。濾液を水で洗浄し、濃縮した。残渣をエーテルから再結晶化させて、純粋な生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例273)
4−(1−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェノール(化合物番号187)の調製
−78℃でDCM(10mL)中の1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(4−メトキシフェニル)プロパン−2−オール(0.145g、0.39mmol)の撹拌溶液に三臭化ホウ素(5mLのDCM中0.293g)を加えた。反応混合物を−78℃で30分間、次いで25℃で1時間撹拌した。溶液を氷水に注ぎ、飽和NaHCOを加え、混合物をEtOAcで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧除去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜75%MeOH:DCM)で精製して、生成物をオフホワイト色の固体として得た、20mg。
Figure 2012507566
(実施例274)
1−(8−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(ピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(化合物番号188)の調製
フラスコにDMF(15mL)中の8−メトキシ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1.5g、6.9mmol)を装入し、5分間撹拌した。これにNaH(ヘキサン中60%)(828mg、20mmol)を加え、混合物を室温で10分間撹拌した。4−(2−メチルオキシラン−2−イル)ピリジン(1.89g、13.8mmol)を加え、混合物を室温で16時間撹拌した。反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を氷水に注ぎ、濾過した。濾液を水で洗浄し、濃縮した。残渣をエーテルから再結晶化させて、純粋な生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例275)
1−(7,8−ジクロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(ピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(化合物番号189)の調製
フラスコにDMF(10mL)中の7,8−ジクロロ−2−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1g、3.9mmol)を装入し、5分間撹拌した。これにNaH(ヘキサン中60%)(470mg、11.7mmol)を加え、混合物を室温で10分間撹拌した。4−(2−メチルオキシラン−2−イル)ピリジン(795mg、5.8mmol)を加え、混合物を室温で16時間撹拌した。反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を氷水に注ぎ、濾過した。濾液を水で洗浄し、濃縮した。残渣をエーテルから再結晶化させて、純粋な生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例276)
1−(8,9−ジクロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(ピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(化合物番号190)の調製
フラスコにDMF(10mL)中の7,8−ジクロロ−2−メチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1g、3.9mmol)を装入し、5分間撹拌した。これにNaH(ヘキサン中60%)(470mg、11.7mmol)を加え、混合物を室温で10分間撹拌した。4−(2−メチルオキシラン−2−イル)ピリジン(795mg、5.8mmol)を加え、混合物を室温で16時間撹拌した。反応の進行をTLCで監視した。反応混合物を氷水に注ぎ、濾過した。濾液を水で洗浄し、濃縮した。残渣をエーテルから再結晶化させて、純粋な生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例277)
1−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(4−メトキシフェニル)プロパン−2−オール(化合物番号191)の調製
フラスコにDMF中の水素化ナトリウム60%(0.803mg、20.12mmol)を装入し、室温で10分間撹拌した。これにカルボリン(1.28g、6.4mmol)を加え、再び室温で1時間撹拌した。2−(4−メトキシフェニル)−2−メチルオキシラン(1.5g、9.14mmol)を加え、混合物を室温で終夜撹拌した。氷水を加え、混合物をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層を水(4×)で洗浄し、濃縮した。生成物を溶離液として0〜5%MeOH:DCMを使用するシリカゲル(#100〜200メッシュ)で精製した。この化合物をキラルHPLCによりそのエナンチオマー化合物番号192から分離した。
Figure 2012507566
(実施例278)
1−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(4−メトキシフェニル)プロパン−2−オール(化合物番号192)の調製
フラスコにDMF中の水素化ナトリウム60%(0.803mg、20.12mmol)を装入し、室温で10分間撹拌した。これにカルボリン(1.28g、6.4mmol)を加え、再び室温で1時間撹拌した。2−(4−メトキシフェニル)−2−メチルオキシラン(1.5g、9.14mmol)を加え、混合物を室温で終夜撹拌した。氷水を加え、混合物をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層を水(4×)で洗浄し、濃縮した。生成物を溶離液として0〜5%MeOH:DCMを使用するシリカゲル(#100〜200メッシュ)で精製した。この化合物をキラルHPLCによりそのエナンチオマー化合物番号191から分離した。
Figure 2012507566
(実施例279)
1−(8−クロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−3−メチル−2−(ピリジン−4−イル)ブタン−2−オール(化合物番号193)の調製
0℃で乾燥DMF(5mL)中の水素化ナトリウム(0.261g、50〜60%)の撹拌溶液に8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(0.3g)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物に4−(2−イソプロピルオキシラン−2−イル)ピリジン(2mLのDMF中0.288g)を室温で加えた。12時間撹拌後、反応混合物を氷水で希釈し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。粗生成物をジエチルエーテルで磨砕して、純粋な生成物、90mgを得た。
Figure 2012507566
(実施例280)
1−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−3−メチル−2−(ピリジン−4−イル)ブタン−2−オール(化合物番号194)の調製
0℃で乾燥DMF(5mL)中の水素化ナトリウム(0.192g、50〜60%)の撹拌溶液に2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(0.3g)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物に4−(2−イソプロピルオキシラン−2−イル)ピリジン(2mLのDMF中の0.317g)を室温で加えた。12時間撹拌後、反応混合物を氷水で希釈し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル100〜200メッシュ、5%MeOH:DCM)で精製して、純粋な生成物(50mg)を得た。
Figure 2012507566
(実施例281)
1−(8−クロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(ピリジン−4−イル)ブタン−2−オール(化合物番号195)の調製
フラスコに0℃で乾燥DMF(10mL)中の水素化ナトリウム(0.581g、50〜60%)を装入し、それに8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(0.8g)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌し、次いでこれにDMF(2mL)に溶解させた4−(2−エチルオキシラン−2−イル)ピリジン(0.758g)を加え、室温で12時間撹拌した。反応混合物を氷水で希釈し、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。粗生成物をジエチルエーテルで磨砕して、所望の化合物を得た。
Figure 2012507566
(実施例282)
1−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(ピリジン−4−イル)ブタン−2−オール(化合物番号196)の調製
フラスコに0℃で乾燥DMF(10mL)中の水素化ナトリウム(0.640g、50〜60%)を装入し、これに2,8−ジメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(0.8g)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌し、次いでDMF(2mL)に溶解させた4−(2−エチルオキシラン−2−イル)ピリジン(0.834g)を加え、室温で12時間撹拌した。反応混合物を氷水で希釈し、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。粗生成物をジエチルエーテルで磨砕して、所望の化合物を得た。
Figure 2012507566
(実施例283)
1−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール(化合物番号197)の調製
水素化ナトリウム(200mg、8.33mmol)をヘキサンで洗浄し、真空乾燥した。DMF(4mL)を加えて、懸濁液とした。2mLのDMF中のカルボリン(400mg、2mmol)を滴下し、30分間室温で撹拌した。2mLのDMF中の4−(2−メチル−オキシラニル)−ピリミジン(490mg、3.60mmol)を滴下し、反応混合物を終夜室温で撹拌した。反応完了後、反応混合物を氷冷水でクエンチし、EtOAcで3回抽出した。合わせた有機層を水で数回、次いでブラインで洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を蒸発させ、残渣をヘキサンで洗浄し、エーテル−DCMおよびヘキサンから結晶化させて、350mgの所望の生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例284)
1−(8−クロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(ピリミジン−4−イル)プロパン−2−オール(化合物番号198)の調製
水素化ナトリウム(275mg、11.45mmol)をヘキサンで洗浄し、真空乾燥した。DMF(4mL)を加えて、懸濁液とした。DMF(2mL)に溶解させた2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−8−クロロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(500mg、2.27mmol)を滴下し、反応混合物を30分間室温で撹拌した。DMF(2mL)に溶解させた4−(2−メチル−オキシラニル)−ピリミジン(620mg、4.55mmol)を滴下し、反応混合物を終夜室温で撹拌した。反応の進行をTLCで監視した。混合物を氷冷水でクエンチし、混合物をEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を水(4×20mL)次いでブライン(1×20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を真空蒸発させた。残渣をヘキサンで洗浄し、エーテル:DCMおよびヘキサンから結晶化させた。
Figure 2012507566
(実施例285)
1−(8−クロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(ピラジン−2−イル)プロパン−2−オール(化合物番号199)の調製
目的化合物を一般的方法3に従って調製した。
Figure 2012507566
(実施例286)
1−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(ピラジン−2−イル)プロパン−2−オール(化合物番号200)の調製
目的化合物を一般的方法3に従って調製した。
Figure 2012507566
(実施例287)
1−(8−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(ピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(化合物番号341)の調製
目的化合物を一般的方法3に従って調製した。
Figure 2012507566
(実施例288)
1−(2−シクロプロピル−8−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(ピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(化合物番号342)の調製
目的化合物を一般的方法3に従って調製した。
Figure 2012507566
(実施例289)
1−(6−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(ピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(化合物番号343)の調製
目的化合物を一般的方法3に従って調製した。
Figure 2012507566
(実施例290)
1−(7−イソプロピル−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(ピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(化合物番号344)の調製
目的化合物を一般的方法3に従って調製した。
Figure 2012507566
(実施例291)
2−(ピリジン−4−イル)−1−(2,3,8−トリメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)プロパン−2−オール(化合物番号345)の調製
目的化合物を一般的方法3に従って調製した。
Figure 2012507566
(実施例292)
(E)−8−クロロ−2−メチル−5−(2−(ピリミジン−5−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号346)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(ピリミジン−5−イル)プロパン−2−オール(1g、2.80mmol、1当量)を25%硫酸(7mL)と共に2時間還流した。反応混合物を氷水浴中で5℃まで冷却した。KOH(15%水溶液)をpH9〜10が達成されるまで反応混合物に滴下した。反応混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL)、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空蒸発させた。粗生成物をMeOH−EtOAc(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)、次いで分取HPLCで精製した。
Figure 2012507566
(実施例293)
(E)−5−(2−シクロヘキシルプロパ−1−エニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号320)の調製
2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(100mg、0.5mmol)をDMF(3mL)に溶解させ、リン酸カリウム(212.4mg、1mmol)、ヨウ化銅(I)(9.5mg、0.05mmol)およびL−プロリン(11.51mg、0.1mmol)をそれに加えた。(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)シクロヘキサン(121.8mg、0.6mmol)をDMF(2mL)に溶解させ、滴下した。窒素を2分間パージし、反応混合物を85℃で終夜加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを蒸発させ、水を加えた。得られた沈殿を濾過し、溶離液として0〜3%MeOH:DCMを使用するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。逆相精製を介して化合物をさらに精製した。収量:11mg。
Figure 2012507566
(実施例294)
(E)−2−(8−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−イル)エタノール(化合物番号332)の調製
2−(3,4−ジヒドロ−8−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−イル)エタノール(232mg、1mmol)をDMF(3mL)に溶解させ、リン酸カリウム(424mg、2mmol)、ヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)およびL−プロリン(23mg、0.2mmol)をそれに加えた。4−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)ピリジン(294mg、1.5mmol)をDMF(2mL)に溶解させ、滴下した。窒素を2分間パージし、反応混合物を85℃で終夜加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを蒸発させ、水を加えた。得られた沈殿を濾過し、溶離液として0〜8%MeOH:DCMを使用するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。逆相精製を介して化合物をさらに精製した。収量:115mg。
Figure 2012507566
(実施例295)
(E)−8−クロロ−2−メチル−5−(2−(ピラジン−2−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号333)の調製
DCM(8mL)およびDMF(2滴)中の1−(8−クロロ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−ピラジン−2−イル−プロパン−2−オール(500mg、1.4mmol)の溶液を0〜10℃で撹拌した。塩化チオニル(0.5mL、7.0mmol)をDCM(8mL)中に希釈し、加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空除去して、粗製の泡状固体を得た。固体をNMP(6mL)に溶解させ、5分間撹拌し、粉末KOH(551mg、9.83mmol)を100℃で30分間加熱した。反応完了後、反応混合物を水に注ぎ、EtOAc(100mL×3)で抽出した。有機層を水で洗浄し、真空濃縮して、粗生成物を得、分取HPLCで精製した。
Figure 2012507566
(実施例296)
(E)−7−イソプロピル−2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号334)の調製
1−(7−イソプロピル−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−ピリジン−4−イルプロパン−2−オール(100mg、0.2mmol)をSOCl(1.0mL)に溶解させ、反応を室温で2時間撹拌した。TLCで監視して出発物質の終了後、反応混合物を減圧濃縮し、飽和重炭酸塩を加え、EtOAcで抽出し、有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、逆相クロマトグラフィーで精製した。収量:68mg。
Figure 2012507566
(実施例297)
(E)−8−クロロ−2−メチル−5−(2−(チオフェン−2−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号338)の調製
8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(110mg、0.5mmol)をDMF(3mL)に溶解させ、リン酸カリウム(212.4mg、1mmol)、ヨウ化銅(I)(9.5mg、0.05mmol)およびL−プロリン(11.51mg、0.1mmol)をそれに加えた。2−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)チオフェン(121.8mg、0.6mmol)をDMF(2mL)に溶解させ、滴下した。窒素を2分間パージし、反応混合物を85℃で終夜加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを蒸発させ、水を加えた。得られた沈殿を濾過し、溶離液として0〜3%MeOH:DCMを使用するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。逆相精製を介して化合物をさらに精製した。収量:20mg。
Figure 2012507566
(実施例298)
(E)−8−クロロ−5−(2−シクロヘキシルプロパ−1−エニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号367)の調製
8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(110mg、0.5mmol)をDMF(3mL)に溶解させ、リン酸カリウム(212.4mg、1mmol)、ヨウ化銅(I)(9.5mg、0.05mmol)およびL−プロリン(11.51mg、0.1mmol)をそれに加えた。(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)シクロヘキサン(121.8mg、0.6mmol)をDMF(2mL)に溶解させ、滴下した。窒素を2分間パージし、反応混合物を85℃で終夜加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを蒸発させ、水を加えた。得られた沈殿を濾過し、溶離液として0〜3%MeOH:DCMを使用するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。逆相精製を介して化合物をさらに精製した。収量:35mg。
Figure 2012507566
(実施例299)
(Z)−5−(2−シクロヘキシルプロパ−1−エニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号368)の調製
2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(100mg、0.5mmol)をDMF(3mL)に溶解させ、リン酸カリウム(212.4mg、1mmol)、ヨウ化銅(I)(9.5mg、0.05mmol)およびL−プロリン(11.51mg、0.1mmol)をそれに加えた。(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)シクロヘキサン(121.8mg、0.6mmol)をDMF(2mL)に溶解させ、滴下した。窒素を2分間パージし、反応混合物を85℃で終夜加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを蒸発させ、水を加えた。得られた沈殿を濾過し、溶離液として0〜3%MeOH:DCMを使用するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。逆相精製を介して化合物をさらに精製した。収量:0.45mg。
Figure 2012507566
(実施例300)
(Z)−8−クロロ−5−(2−シクロヘキシルプロパ−1−エニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号369)の調製
8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(110mg、0.5mmol)をDMF(3mL)に溶解させ、リン酸カリウム(212.4mg、1mmol)、ヨウ化銅(I)(9.5mg、0.05mmol)およびL−プロリン(11.51mg、0.1mmol)をそれに加えた。(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)シクロヘキサン(121.8mg、0.6mmol)をDMF(2mL)に溶解させ、滴下した。窒素を2分間パージし、反応混合物を85℃で終夜加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを蒸発させ、水を加えた。得られた沈殿を濾過し、溶離液として0〜3%MeOH:DCMを使用するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。逆相精製を介して化合物をさらに精製した。収量:6mg。
Figure 2012507566
(実施例301)
8−クロロ−2,3−ジメチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号365)の調製
1−(8−クロロ−2、3−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−ピリジン−4−イルプロパン−2−オール(900mg、2.43mmol)を5mLのDCMに溶解させた。これに、塩化チオニル(DCM中2mL)を0℃で滴下し、2.5時間室温で撹拌した。出発物質の終了後(TLC)、過剰な塩化チオニルおよび溶媒を真空蒸発させた。残渣を0℃で重炭酸ナトリウムの飽和溶液で中和し、EtOAc(3回)で抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、720mgの粗製物を得、それを逆相クロマトグラフィーにかけて、80mgの生成物をTFA塩として得た。
Figure 2012507566
(実施例302)
(E)−2−(1−(8−クロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)プロパ−1−エン−2−イル)チアゾール(化合物番号370)の調製
8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(110mg、0.5mmol)をDMF(3mL)に溶解させ、リン酸カリウム(212.4mg、1mmol)、ヨウ化銅(I)(9.5mg、0.05mmol)およびL−プロリン(11.51mg、0.1mmol)をそれに加えた。次いで2−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)チアゾール(122.4mg、0.6mmol)をDMF(2mL)に溶解させ、滴下した。窒素を2分間パージし、反応混合物を85℃で終夜加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを蒸発させ、水を加えた。得られた沈殿を濾過し、溶離液として0〜3%MeOH:DCMを使用するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。逆相精製を介して化合物をさらに精製した。収量:9mg。
Figure 2012507566
(実施例303)
(E)−5−(2−シクロヘキシルプロパ−1−エニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号375)の調製
2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(100mg、0.5mmol)をDMF(3mL)に溶解させた。リン酸カリウム(212.4mg、1mmol)、ヨウ化銅(I)(9.5mg、0.05mmol)およびL−プロリン(11.51mg、0.1mmol)を加えた。DMF(2mL)に溶解させた(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)シクロヘキサン(121.8mg、0.6mmol)をそれに滴下した。窒素を2分間パージし、反応混合物を85℃で終夜加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを蒸発させ、水を反応混合物に加えた。得られた沈殿を濾過し、溶離液として0〜3%MeOH:DCMを使用してシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。逆相HPLCを介して化合物をさらに精製した。収量:11mg。
Figure 2012507566
(実施例304)
(E)−2−(8−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−イル)エタノール(化合物番号376)の調製
2−(3,4−ジヒドロ−8−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−イル)エタノール(232mg、1mmol)をDMF(3mL)に溶解させた。リン酸カリウム(424mg、2mmol)、ヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)およびL−プロリン(23mg、0.2mmol)を加えた。DMF(2mL)に溶解させた4−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)ピリジン(294mg、1.5mmol)を反応混合物に滴下した。窒素を反応混合物中で2分間パージし、それを85℃で終夜加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを蒸発させ、水を反応混合物に加えた。得られた沈殿を濾過し、溶離液として0〜8%MeOH:DCMを使用するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。逆相精製を介して化合物をさらに精製した。収量:115mg。
Figure 2012507566
(実施例305)
(E)−8−クロロ−2−メチル−5−(2−(ピラジン−2−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号377)の調製
DCM(8mL)およびDMF(2滴)中の1−(8−クロロ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリド(4,3−b)インドール−5−イル)−2−ピラジン−2−イル−プロパン−2−オール(500mg、1.4mmol)の溶液を0〜10℃で撹拌した。DCM(8mL)中に希釈した塩化チオニル(0.5mL、7.0mmol)を反応混合物に加え、それを室温で1時間撹拌した。溶媒を真空除去して、粗製の泡状固体を得た。固体をNMP(6mL)に溶解させ、反応混合物を5分間撹拌した。粉末KOH(551mg、9.83mmol)を反応混合物に加え、混合物を100℃で30分間加熱した。反応完了後、反応混合物を水に注ぎ、EtOAc(100mL×3)で抽出した。有機層を水で洗浄し、真空濃縮して、粗生成物を得、それを逆相HPLCで精製した。
Figure 2012507566
(実施例306)
(E)−7−イソプロピル−2−メチル−5−2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号378)の調製
1−(7−イソプロピル−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−ピリジン−4−イルプロパン−2−オール(100mg、0.2mmol)をSOCl(1.0mL)に溶解させ、反応を室温で2時間撹拌した。反応完了後(TLCで監視して)、反応混合物を真空濃縮し、飽和重炭酸塩溶液を加えた。所望の化合物をEtOAcで抽出し、有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮した。粗製の化合物を逆相クロマトグラフィーで精製した。収量:68mg。
Figure 2012507566
(実施例307)
(E)−8−クロロ−2−メチル−5−(2−(チオフェン−2−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号379)の調製
8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(110mg、0.5mmol)をDMF(3mL)に溶解させた。リン酸カリウム(212.4mg、1mmol)、ヨウ化銅(I)(9.5mg、0.05mmol)およびL−プロリン(11.51mg、0.1mmol)を加えた。2−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)チオフェン(121.8mg、0.6mmol)をDMF(2mL)に溶解させ、反応混合物に滴下した。窒素を2分間パージし、反応混合物を85℃で終夜加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを蒸発させ、水を反応混合物に加えた。得られた沈殿を濾過し、溶離液として0〜3%MeOH:DCMを使用してシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。逆相精製を介して化合物をさらに精製した。収量:20mg。
Figure 2012507566
(実施例308)
(E)−8−クロロ−5−(2−シクロヘキシルプロパ−1−エニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号380)の調製
8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(110mg、0.5mmol)をDMF(3mL)に溶解させ、リン酸カリウム(212.4mg、1mmol)、ヨウ化銅(I)(9.5mg、0.05mmol)、L−プロリン(11.51mg、0.1mmol)を加えた。(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)シクロヘキサン(121.8mg、0.6mmol)をDMF(2mL)に溶解させ、それに滴下した。窒素を2分間パージし、反応混合物を85℃で終夜加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを蒸発させ、水を加えた。得られた沈殿を濾過し、溶離液として0〜3%MeOH:DCMを使用してシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。逆相精製を介して化合物をさらに精製した。収量:35mg。
Figure 2012507566
(実施例309)
(Z)−5−(2−シクロヘキシルプロパ−1−エニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号381)の調製
2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(100mg、0.5mmol)をDMF(3mL)に溶解させ、リン酸カリウム(212.4mg、1mmol)、ヨウ化銅(I)(9.5mg、0.05mmol)、L−プロリン(11.51mg、0.1mmol)を加えた。(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)シクロヘキサン(121.8mg、0.6mmol)をDMF(2mL)に溶解させ、滴下した。窒素を2分間パージし、反応混合物を85℃で終夜加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを蒸発させ、水を加えた。得られた沈殿を濾過し、粗製物を溶離液として0〜3%MeOH:DCMを使用してシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。逆相精製を介して化合物をさらに精製した。収量:0.45mg。
Figure 2012507566
(実施例310)
(Z)−8−クロロ−5−(2−シクロヘキシルプロパ−1−エニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号382)の調製
8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(110mg、0.5mmol)をDMF(3mL)に溶解させた。リン酸カリウム(212.4mg、1mmol)、ヨウ化銅(I)(9.5mg、0.05mmol)およびL−プロリン(11.51mg、0.1mmol)を加えた。(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)シクロヘキサン(121.8mg、0.6mmol)をDMF(2mL)に溶解させ、反応混合物に滴下した。窒素を2分間パージし、反応混合物を85℃で終夜加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを蒸発させ、水を加えた。得られた沈殿を濾過し、粗製の化合物を溶離液として0〜3%MeOH:DCMを使用してシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。逆相精製を介して化合物をさらに精製した。収量:6mg。
Figure 2012507566
(実施例311)
(E)−2−(1−(8−クロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)プロパ−1−エン−2−イル)チアゾール(化合物番号383)の調製
8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(110mg、0.5mmol)をDMF(3mL)に溶解させ、リン酸カリウム(212.4mg、1mmol)、ヨウ化銅(I)(9.5mg、0.05mmol)およびL−プロリン(11.51mg、0.lmmol)を加えた。2−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)チアゾール(122.4mg、0.6mmol)をDMF(2mL)に溶解させ、溶液を反応混合物に滴下した。窒素を2分間パージし、反応混合物を85℃で終夜加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを蒸発させ、水を加えた。得られた沈殿を濾過し、粗製の化合物を溶離液として0〜3%MeOH:DCMを使用してシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。逆相精製を介して化合物をさらに精製した。収量:9mg。
Figure 2012507566
(実施例312)
(Z)−8−クロロ−2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号384)の調製
4−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)ピリジン(346mg、1.75mmol)をリン酸カリウム(617mg、2.9mmol)に吸着させ、DMF(5mL)、次いでヨウ化銅(I)(27mg、0.145mmol)およびL−プロリン(33mg、0.29mmol)を加えた。8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(321mg、1.45mmol)を反応混合物に加え、窒素ガスを2分間パージした。反応混合物を100℃で12時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水(20mL)を加えた。化合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。有機層を水(2×50mL)で洗浄し、化合物を溶離液として0〜5%MeOH:DCMを使用してシリカゲル(100〜200メッシュ)を介して精製し、逆相HPLCを介してさらに精製した。収量:46mg。
Figure 2012507566
(実施例313)
(E)−8−クロロ−2−メチル−5−(2−(5−メチルピラジン−2−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号385)の調製
8−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド(4,3−b)インドール(200mg、0.909mmol)、ヨウ化銅(I)(17.2mg、0.09mmol)、L−プロリン(20.9mg、0.1818mmol)、リン酸三カリウム(385mg、1.818mmol)をDMF(3mL)に装入し、5分間撹拌した。2−(2−ブロモ−1−メチル−ビニル))−5−メチルピラジン(210mg、0.0.999mmol)を加え、窒素ガスを反応混合物に1分間パージした。得られた溶液を室温で5分間撹拌し、次いで90℃で14時間加熱した。反応完了後、DMFを蒸発させ、水を加え、反応混合物を濾過した。粗生成物を逆相HPLCで精製して、40mgの所望の生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例314)
(E)−2,8−ジメチル−5−(2−(5−メチルピラジン−2−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号386)の調製
2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド(4,3−b)インドール(70mg、0.35mmol)、ヨウ化銅(I)(6.6mg、0.035mmol)、L−プロリン(8.05mg、0.07mmol)、リン酸三カリウム(148mg、0.7mmol)をDMF(3mL)に溶解させ、5分間撹拌した。2−(2−ブロモ−1−メチル−ビニル))−5−メチルピラジン(81mg、0.385mmol)を加え、窒素ガスを反応混合物に1分間パージした。反応混合物を室温で5分間撹拌し、次いで90℃で14時間加熱した。反応完了後、DMFを蒸発させた。水を反応混合物に加え、混合物を濾過して、固体粗製物を得、それを逆相HPLCで精製して、20mgの所望の生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例315)
(E)−2,8−ジメチル−5−(2−(チオフェン−3−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号387)の調製
2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(100mg、0.5mmol)をDMF(3mL)に溶解させた。リン酸カリウム(212.4mg、1mmol)、ヨウ化銅(I)(9.5mg、0.05mmol)およびL−プロリン(11.51mg、0.1mmol)を加えた。DMF(2mL)に溶解させた3−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)チオフェン(121.8mg、0.6mmol)を反応混合物に滴下した。窒素を2分間パージし、反応混合物を85℃で終夜加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを蒸発させ、水を反応混合物に加えた。得られた沈殿を濾過し、溶離液として0〜3%MeOH:DCMを使用してシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)を介して精製した。逆相精製を介して化合物をさらに精製した。収量:80mg。
Figure 2012507566
(実施例316)
(E)−8−クロロ−2−メチル−5−(2−(チオフェン−3−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号388)の調製
8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(110mg、0.5mmol)をDMF(3mL)に溶解させた。リン酸カリウム(212.4mg、1mmol)、ヨウ化銅(I)(9.5mg、0.05mmol)およびL−プロリン(11.51mg、0.1mmol)を加えた。DMF(2mL)に溶解させた3−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)チオフェン(121.8mg、0.6mmol)をそれに滴下した。窒素を2分間パージし、反応混合物を85℃で終夜加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを蒸発させ、水を加えた。得られた沈殿を濾過し、溶離液として0〜3%MeOH:DCMを使用してシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)を介して精製した。逆相精製を介して化合物をさらに精製した。収量:110mg。
Figure 2012507566
(実施例317)
(S,E)−2,3,8−トリメチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号389)の調製
この場合により活性な化合物は化合物番号257のキラルHPLC分離により得た。
Figure 2012507566
(実施例318)
(R,E)−2,3,8−トリメチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号390)の調製
この場合により活性な化合物は化合物番号257のキラルHPLC分離により得た。
Figure 2012507566
(実施例319)
(S,E)−8−クロロ−2,3−ジメチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号391)の調製
この場合により活性な化合物は化合物番号275のキラルHPLC分離により得た。
Figure 2012507566
(実施例320)
(R,E)−8−クロロ−2,3−ジメチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号392)の調製
この場合により活性な化合物は化合物番号275のキラルHPLC分離により得た。
Figure 2012507566
(実施例321)
(E)−8−クロロ−5−(2−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号393)の調製
8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(220mg、1mmol)をDMFに溶解させ、水素化ナトリウム(120mg、3mmol)を加えた。反応混合物を10分間撹拌し、2,6−ジメチル−4−(2−メチルオキシラン−2−イル)ピリジン(210.6mg、1.3mmol)を反応混合物に一定に撹拌しながら滴下した。反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を砕いた氷に注ぎ、得られた沈殿を真空濾過し、水およびヘキサンで洗浄して、1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(323mg)を得、それをDCM(3mL)に溶解させ、0℃まで冷却した。塩化チオニル(3mL)を滴下し、反応混合物を室温まで冷却させた。次いで反応混合物を室温で2時間撹拌した。塩化チオニルをDCMとの共沸蒸留により真空蒸発させた。1N NaOH溶液を加えて反応混合物を塩基性化し(pH−12〜13)、化合物をEtOAc(2×30mL)で抽出した。有機層を真空濃縮して、粗製の所望の生成物を得た。逆相HPLCを介して粗製の化合物をさらに精製した。収量:17mg。
Figure 2012507566
(実施例322)
(E)−8−クロロ−2−メチル−5−(2−(2−メチルピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号394)の調製
DCM(12mL)およびDMF(2滴)中の1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(2−メチルピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(150mg、0.4mmol)を0〜10℃で撹拌した。DCM(8mL)中に希釈した塩化チオニル(145mg、1.2mmol)を滴下し、RMを室温で2時間撹拌した。溶媒を除去し、残渣を乾燥して、泡状固体を得た。固体をNMP(2mL)に溶解させ、5分間撹拌した。粉末KOH(141mg、2.52mmol)を反応混合物に加え、それを80℃で1時間加熱した。反応完了後、反応混合物を水に注ぎ、化合物をDCM(3×50mL)で抽出した。有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得、それを逆相HPLCで精製して、20mgの8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−((E)−2−(2−メチルピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールを遊離塩基として得た。遊離塩基をエタノール性HClで処理することによりHCl塩に変換した。
Figure 2012507566
(実施例323)
(E)−4−(8−クロロ−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−イル)−1−(4−フルオロフェニル)ブタン−1−オール(化合物番号395)の調製
4−(8−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−イル)−1−(4−フルオロフェニル)ブタン−1−オール(200mg、0.538mmol)をDMF(5mL)に溶解させた。リン酸カリウム(457mg、2.15mmol)、ヨウ化銅(I)(10.22mg、0.054mmol)およびL−プロリン(12.4mg、0.108mmol)を加え、次いで4−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)ピリジン(158.1mg、0.806mmol)を加えた。窒素ガスを2分間パージし、反応混合物を85℃で終夜加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを蒸発させ、水(20mL)を加え、化合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。有機層を水(2×50mL)で洗浄し、所望の化合物を溶離液として0〜10%MeOH:DCMを使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)を介して精製した。それを逆相HPLCを介してさらに精製した。収量:5.4mg(ジHCL塩)。
Figure 2012507566
(実施例324)
(E)−ベンジル8−クロロ−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−カルボキシレート(化合物番号396)の調製
4−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)ピリジン(237mg、1.2mmol)をDMFに溶解させ、リン酸カリウム(424mg、2mmol)を加え、次いでヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)およびL−プロリン(23mg、0.2mmol)を加えた。ベンジル8−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−カルボキシレート(340mg、1mmol)を加え、窒素ガスを2分間パージした。反応混合物を80℃で終夜加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、水(20mL)を加えた。化合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。有機層を水(2×50mL)で洗浄し、逆相HPLCを介して化合物を精製した。収量:13.4mg。
Figure 2012507566
(実施例325)
(Z)−8−クロロ−5−(2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号397)の調製
1−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−4−フルオロベンゼン(511.2mg、2.4mmol)をDMFに溶解させた。リン酸カリウム(848mg、4mmol)を加え、次いでヨウ化銅(I)(38mg、0.2mmol)およびL−プロリン(46mg、0.4mmol)を加えた。8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(440mg、2mmol)を反応混合物に加え、窒素ガスを2分間パージした。反応混合物を85℃で終夜加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、氷水を加えた。固体の塊を真空濾過し、粗製物を溶離液として0〜3%MeOH:DCMを使用してシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。2つの異性体を逆相HPLCを介してさらに精製し、ピーク1を最終化合物とした。収量:120mg。
Figure 2012507566
(実施例326)
(E)−8−クロロ−2−(3−(2−(4−フルオロフェニル)−1,3−ジオキソラン−2−イル)プロピル)−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号398)の調製
8−クロロ−2−(3−(2−(4−フルオロフェニル)−1,3−ジオキソラン−2−イル)プロピル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−5−((E)−2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール(207mg、0.5mmol)をCuI(9.5mg、0.05mmol)、L−プロリン(11.5mg、0.1mmol)、リン酸カリウム(212mg、1mmol)および4−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)ピリジン(0.285mg、1.44mmol)と共にDMF(5mL)に装入し、窒素ガスを反応混合物に2分間パージした。反応混合物を85℃まで終夜加熱した。氷水(4〜5mL)を加え、固体の塊を濾過して、粗生成物を得、それを溶離液として0〜3%MeOH:DCMを使用してシリカゲル(100〜200メッシュ)によるカラムクロマトグラフィーで精製した。精製した生成物を逆相HPLCでさらに精製した。収量:7mg(シュウ酸塩)。
Figure 2012507566
(実施例327)
(E)−5−(2−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号399)の調製
2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、1mmol)をDMFに溶解させ、水素化ナトリウム(120mg、3mmol)を加えた。反応混合物を10分間撹拌し、2,6−ジメチル−4−(2−メチルオキシラン−2−イル)ピリジン(210.6mg、1.3mmol)をそれに一定に撹拌しながら滴下した。反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を砕いた氷に注ぎ、得られた沈殿を真空濾過し、水およびヘキサンで洗浄して、1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(260mg)を得、それをDCM(3mL)に溶解させ、0℃まで冷却した。塩化チオニル(3mL)をそれに滴下し、反応混合物を室温まで冷却した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。塩化チオニルをDCMとの共沸蒸留により真空蒸発させた。1N NaOH溶液を加えて反応混合物を塩基性化し(pH−12〜13)、EtOAc(40mL×2)で抽出した。有機層を真空濃縮して、所望の生成物を得た。逆相HPLCを介して粗製の化合物をさらに精製した。収量:13mg(HCl塩)。
Figure 2012507566
(実施例328)
(E)−2−(3−メトキシプロピル)−8−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号400)の調製
1−[2−(3−メトキシ−プロピル)−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−5−イル]−2−ピリジン−4−イル−プロパン−2−オール(550mg、1.39mmol)を塩化チオニル(5mL)に溶解させ、室温で1時間撹拌した。反応の進行をTLC/LCMSで監視した。反応完了後、過剰な塩化チオニルを真空蒸発させた。得られた固体の塊を重炭酸ナトリウム水溶液で中和し、所望の化合物をEtOAc(100mL×2)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得、それを溶離液としてMeOH:DCM(0〜10%)を使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)、次いで逆相HPLCで精製して、35mgの2−(3−メトキシ−プロピル)−8−メチル−5−(2−ピリジン−4−イル−プロペニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得た。
Figure 2012507566
(実施例329)
(E)−8−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号401)の調製
乾燥脱気DCM(アミン1mmol当たり2.5mL)中の(E)−2−アリル−8−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールの溶液にアルゴン下で触媒(テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(除去するアリル基当たり0.01モル当量)およびN,N’−ジメチルバルビツール酸(アリル基当たり3当量)を加えた。通常均一な混合物を室温で3〜4時間撹拌した。DCMを真空除去し、エーテルで置き換えた。エーテル性混合物を少量の飽和KCO水溶液で2回抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧蒸発させた。
Figure 2012507566
(実施例330)
(E)−8−クロロ−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号402)の調製
乾燥脱気DCM(アミン1mmol当たり2.5mL)中の(E)−2−アリル−8−クロロ−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールの溶液にアルゴン下で触媒(テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(除去するアリル基当たり0.01モル当量)およびN,N’−ジメチルバルビツール酸(アリル基当たり3当量)を加えた。通常均一な混合物を室温で3〜4時間撹拌した。DCMを真空除去し、エーテルで置き換えた。エーテル性混合物を少量の飽和K2CO3水溶液で2回抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧蒸発させた。
Figure 2012507566
(実施例331)
(E)−2,8−ジメチル−5−(3−(ピリジン−4−イル)ブタ−2−エン−2−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号403)の調製
4−(3−ブロモブタ−2−エン−2−イル)ピリジン(127mg、0.59mmol)をDMF(5mL)に溶解させ、リン酸カリウム(212mg、1mmol)を加え、次いでヨウ化銅(I)(9.5mg、0.05mmol)およびL−プロリン(11.5mg、0.1mmol)を加えた。2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(100mg、0.5mmol)を加え、窒素ガスを2分間パージした。反応混合物を85℃で終夜撹拌した。水を加え、反応混合物を濾過して、固体の塊を真空下で得た。粗生成物を溶離液として0〜10%MeOH:DCMを使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)で精製した。逆相クロマトグラフィーを介して化合物をさらに精製した。収量:5mg(TFA塩)。
Figure 2012507566
(実施例332)
(E)−4−(8−クロロ−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−イル)−2−メチルブタン−2−オール(化合物番号404)の調製
DMF(2.0mL)中の4−(8−クロロ−1,3,4,5−テトラヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル−)2−メチルブタン−2−オール(100mg、0.341mmol)、4−(2−ブロモ−1−メチル−)ビニルピリジン(81mg、0.409mmol)、L−プロリン(8mg、0.069mmol)、ヨウ化銅(I)(7mg、0.036mmol)、リン酸カリウム(144mg、0.677mmol)を一緒に装入し、窒素ガスをそれにパージした。反応混合物を95℃で終夜加熱し、反応をTLC/LCMSで監視した。反応混合物を20mLの水で希釈し、DCM(20mL×3)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得、それを逆相HPLCで精製して、40mgの4−(8−クロロ−3,4−ジヒドロ−5−((E)−2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−イル)−2−メチルブタン−2−オールを遊離塩基として得た。遊離塩基化合物をエタノール性HClで処理することによりHCl塩に変換した。
Figure 2012507566
(実施例333)
(E)−2−アリル−8−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号405)の調製
4−(2−ブロモ−1−メチル−ビニル)−ピリジン(2.5g、13mmol)およびリン酸カリウム(4.2g、20mmol)を5分間撹拌した。DMF(20mL)を加え、溶液を5分間撹拌し、次いでL−プロリン(230mg、2.0mmol)およびヨウ化第一銅(190mg、1.0mmol)を加えた。Nガスを反応混合物に吹き込み、2−アリル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(2.0g、10mmol)を加えた。反応混合物を120℃で16時間加熱した。反応完了後(TLCで監視して)、混合物を真空濃縮し、水で希釈した。化合物をEtOAc(4×100mL)で抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製した[溶離液:DCM中2%MeOH]。
Figure 2012507566
(実施例334)
(E)−2−アリル−8−クロロ−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号406)の調製
100mLスクリューキャップ瓶に、リン酸三カリウム(1.75g、8.25mmol)を入れた。4−(2−ブロモ−1−メチル−ビニル)−ピリジン(1.1g、5.55mmol)を窒素において室温で加えた。DMF(15mL)を加え、窒素をそれに1〜2分間パージした。L−プロリン(140mg、1.21mmol)、ヨウ化銅(235mg、1.21mmol)および2−アリル−8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1g、4.06mmol)を窒素パージしながら1つずつ加えた。スクリューキャップ瓶をきつく閉じ、内容物を120℃に12時間加熱した。反応をTLCで監視した。反応混合物を室温で冷却した。DMFを真空蒸発させ、残渣を水(100mL)で希釈し、化合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(200mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗製物を得、それをクロマトグラフィー(100〜200メッシュシリカゲルおよび溶離液としてDCM中3%MeOH)にかけ、エーテル:ヘキサン(10:90の比)中で再結晶化させて、380mgの2−アリル−8−クロロ−5−(2−ピリジン−4−イル−プロペニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得た。
Figure 2012507566
(実施例335)
8−クロロ−5−(2,2−ジフェニルビニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号407)の調製
DCM(5mL)およびDMF(2滴)中の2−(8−クロロ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1,1−ジフェニル−エタノール(100mg、0.24mmol)の溶液を0〜10℃で撹拌した。塩化チオニル(1.5mL、20.67mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を真空除去して、粗製の黄色の固体を得た。1N NaOH(10mL)を反応混合物に加え、化合物をEtOAc(2×20mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物(100mg)を得、それをシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)[溶離液:0〜2.5%MeOHおよびDCM]で精製して、35mgの生成物を得、それをHCL塩に変換した。
Figure 2012507566
(実施例336)
(Z)−2,8−ジメチル−5−(1−フェニルプロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号408)の調製
ヨードベンゼン(0.5g、2.4mmol)および2,8−ジメチル−5−(プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(588mg、2.4mmol)をトリエタノールアミン(4mL)に装入した。酢酸パラジウム(II)(5mg、0.024mmol)を加え、100℃で14時間撹拌した。反応をTLCおよびLCMSで監視した。反応完了後、水を加えた。所望の化合物をジエチルエーテルで2回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製して、0.3gの生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例337)
5−(2,2−ジフェニルビニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号409)の調製
DCM(5mL)およびDMF(2滴)中の2−(2,8−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1,1−ジフェニル−エタノール(100mg、0.25mmol)の溶液を0〜10℃で撹拌した。塩化チオニル(1.55mL、21.46mmol)を加え、反応混合物を室温で2.5時間撹拌した。溶媒を真空除去して、粗製の黄色の固体を得た。1N NaOH(10mL)を反応混合物に加え、所望の化合物をEtOAc(20mL×2)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物(90mg)を得、それを溶離液0〜3%MeOHおよびDCMを使用してシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製して、15mgの生成物を得、それをHCL塩に変換した。
Figure 2012507566
(実施例338)
(E)−5−(2−(3,5−ジクロロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号410)の調製
1−(2−ブロモ−1−メチル−ビニル)−3,5−ジクロロ−ベンゼン(315mg、1.2mmol)をDMF(2mL)に溶解させ、リン酸カリウム(414mg、2mmol)、次いでCuI(19mg、0.1mmol)、L−プロリン(23mg、0.2mmol)および2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(0.2g、1mmol)を加えた。窒素を反応混合物中で5分間パージし、内容物を85℃で終夜撹拌した。反応混合物を氷水(10mL)に注いで、固体の塊を得、それを真空下で濾別した。得られた残渣を逆相HPLCを介して精製して、所望の生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例339)
(E)−8−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−カルブアルデヒド(化合物番号411)の調製
4−(2−ブロモ−1−メチル−ビニル)−ピリジン(2.5g、13mmol)およびリン酸カリウム(4.2g、20mmol)を5分間撹拌した。DMF(20mL)を加え、内容物を5分間撹拌した。L−プロリン(230mg、2.0mmol)およびヨウ化第一銅(190mg、1.0mmol)を反応混合物に加え、N2を反応混合物に吹き込んだ。2−アリル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(2.0g、10mmol)を加え、内容物を120℃で16時間加熱した。反応完了後(TLCで監視して)、反応混合物を真空濃縮し、水で希釈した。所望の化合物をEtOAc(4×100mL)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得、それをカラムクロマトグラフィーで精製した[溶離液:DCM中2%MeOH]。
Figure 2012507566
(実施例340)
(E)−8−メチル−2−フェネチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号412)の調製
8−メチル−5−(2−ピリジン−4−イル−プロペニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(100mg、0.33mmol)をアセトニトリル(1mL)に溶解させ、(2−ブロモ−エチル)−ベンゼン(62mg、0.33mmol)を反応混合物に加えた。内容物を80℃に2時間加熱した。反応混合物を2時間後室温まで冷却し、飽和重炭酸塩(20mL)で希釈した。所望の化合物をEtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得、それを逆相クロマトグラフィーで精製して、8.7mgの8−メチル−2−フェネチル−5−(2−ピリジン−4−イルプロペニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得た。
Figure 2012507566
(実施例341)
(Z)−5−(2−メトキシ−2−(ピリジン−4−イル)ビニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号413)の調製
2−(2,8−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−ピリジン−4−イル−エタノン(100mg)をDMF(5mL)に溶解させた。水素化ナトリウムを一度に窒素雰囲気下で加え、次いでヨウ化メチルを加えた。内容物を室温で終夜撹拌した。反応をLCMSで監視した。反応混合物を25mLの氷冷水に注ぎ、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水洗し(30mL×2)、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得、それを逆相カラムクロマトグラフィーで精製して、2mgの生成物をTFA塩として得た。
Figure 2012507566
(実施例342)
(E)−4−(8−クロロ−5−(2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−イル)−2−メチルブタン−2−オール(化合物番号414)の調製
DMF(5mL)中の4−(8−クロロ−1,3,4,5−テトラヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル−)2−メチルブタン−2−オール(292mg、1.0mmol)、1−((1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−4−フルオロベンゼン(322mg、1.5mmol)、L−プロリン(23mg、0.2mmol)、ヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)、リン酸カリウム(636mg、3.0mmol)を反応槽に装入し、窒素ガスを反応混合物にパージした。反応混合物を95℃で終夜加熱した。反応をTLC/LCMSで監視した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、所望の化合物をDCM(20mL×3)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗製の化合物を得、それを逆相HPLCで精製して、280mgの所望の生成物を遊離塩基として得た。遊離塩基化合物をエタノール性HClで処理することによりHCl塩に変換した。
Figure 2012507566
(実施例343)
(E)−8−クロロ−2−メチル−5−スチリル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号415)の調製
8−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(20mg、0.09mmol)、(2−ブロモ−ビニル)−ベンゼン(22mg、0.12mmol)、リン酸カリウム(50mg、0.24mmol)、L−プロリン(2mg、0.017mmol)、CuI(2mg、0.01mmol)を室温で乾燥DMF(1mL)中において一緒に撹拌し、N2ガスをそれに5分間パージした。反応混合物をマイクロ波で100℃で5時間加熱し、次いで水で希釈した。所望の化合物をEtOAcで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗製の化合物を得、それをRHPLCで精製して、8−クロロ−2−メチル−5−スチリル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールをオフホワイト色の固体として得た。収量:11mg。
Figure 2012507566
(実施例344)
(Z)−5−(2−(6−ブロモピリジン−3−イル)−2−フルオロビニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号416)の調製
5−エチニル−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(113mg、0.50mmol)、2,5−ジブロモピリジン(100mg、0.42mmol)、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)(8mg、0.012mmol)およびTBAF.3HO(396mg、1.26mmol)の混合物を反応槽に装入し、80℃において5分間マイクロ波で加熱した。反応完了後(TLC&LCMSで監視して)、反応混合物を水(10mL)に注ぎ、所望の化合物をEtOAc(20mL×2)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮し、逆相クロマトグラフィーで精製して、20mgの5−[2−(6−ブロモ−ピリジン−3−イル)−1−フルオロ−ビニル]−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得た。
Figure 2012507566
(実施例345)
(Z)−8−クロロ−2−メチル−5−(2−(3−メチルピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号417)の調製
SOCl(4mL)中の1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−(3−メチルピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(300mg、0.813mmol)を室温で1時間撹拌した。過剰なSOClを真空除去して、8−クロロ−5−[2−クロロ−2−(3−メチルピリジン−4−イル)−プロピル]−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(305mg、0.78mmol)を得、それをNMP(3mL)に溶解させた。粉末KOH(308.14mg、5.50mmol)を加え、内容物を80℃で2時間加熱した。反応の進行をTLCおよびLCMSで監視した。反応完了後、反応混合物を氷冷水に注いだ。水相をEtOAc(500mL)で抽出した。有機層を水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得、それを逆相HPLCにかけて、5mgの所望の生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例346)
(Z)−5−(1−メトキシ−1−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エン−2−イル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号418)の調製
LAH(87mg、52.63mmol)を不活性雰囲気下で乾燥THF(10mL)に溶解させ、10分間撹拌し、8−メチル−5−(2−メチル−1−オキソ−1−(ピリジン−4−イル)プロパン−2−イル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−カルブアルデヒド(0.33g、0.914mmol)を少しずつ加え、室温で1時間撹拌した。反応をTLCで監視した。LAHを0℃において飽和硫酸ナトリウム(水溶液)でクエンチし、反応塊を濾過した。濾液をEtOAcで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固して、0.24gの標題化合物を黄色の粘稠な固体として得た。
Figure 2012507566
(実施例347)
(E)−5−(2−フルオロ−1,2−ビス(6−メチルピリジン−3−イル)ビニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号419)の調製
5−エチニル−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(156mg、0.69mmol)、5−ブロモ−2−メチル−ピリジン(100mg、0.58mmol)、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)(12mg、0.017mmol)およびTBAF.3HO(548mg、1.74mmol)の混合物を反応槽に加え、内容物を80℃において5分間マイクロ波で加熱した。出発物質の終了後(TLC&LCMSで監視して)、反応混合物を水(25mL)に注ぎ、所望の化合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮し、逆相クロマトグラフィーで精製して、27mgの2,8−ジメチル−5−(6−メチル−ピリジン−3−イルエチニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび20mgの5−[1−フルオロ−2,2−ビス−(6−メチル−ピリジン−3−イル)−ビニル]−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得た。
Figure 2012507566
(実施例348)
(E)−5−(2−フルオロ−1,2−ビス(6−メトキシピリジン−3−イル)ビニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号420)の調製
5−エチニル−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(538mg、2.4mmol)、5−ブロモ−2−メトキシ−ピリジン(376mg、2.0mmol)、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)(42mg、0.059mmol)およびTBAF.3HO(1.8g、5.71mmol)の混合物を反応槽に加え、内容物を80℃において5分間マイクロ波で加熱した。反応完了後(TLC&LCMSで監視して)、反応混合物を水(40mL)に注ぎ、所望の化合物をEtOAc(3×40mL)で抽出した。有機層を水(3×30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮し、逆相クロマトグラフィーで精製して、52mgの5−[1−フルオロ−2,2−ビス−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−ビニル]−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび41mgの5−(6−メトキシ−ピリジン−3−イルエチニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得た。
Figure 2012507566
(実施例349)
(E)−5−(3−(4−フルオロフェニル)ブタ−2−エン−2−イル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号421)の調製
1−(3−ブロモブタ−2−エン−2−イル)−4−フルオロベンゼン(250mg、1.2mmol)をDMF(5mL)に溶解させた。リン酸カリウム(424mg、2mmol)、次いでヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)およびL−プロリン(23mg、0.2mmol)を加えた。2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、1mmol)を加え、窒素ガスを反応混合物に2分間パージした。内容物を85℃で終夜撹拌した。水(5mL)を加え、固体の塊を真空濾過して、粗製の化合物を得、それを溶離液として0〜3%MeOH:DCMを使用してシリカゲル(100〜200メッシュ)で精製した。逆相クロマトグラフィーを介して化合物をさらに精製した。収量:6mg。
Figure 2012507566
(実施例350)
(E)−2−(2−フルオロエチル)−8−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号422)の調製
8−メチル−5−(2−ピリジン−4−イル−プロペニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(60mg、0.19mmol)をアセトニトリル(1mL)に溶解させた。炭酸カリウム(82mg、0.9mmol)および1−フルオロ−2−ヨード−エタン(45mg、0.25mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を80℃で1時間加熱した。1時間後、反応混合物を室温まで冷却し、水(10mL)で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、33mgの所望の生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例351)
(E)−4,4’−(1−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−フルオロエテン−1,2−ジイル)ビス(2−フルオロ−N−メチルベンズアミド)(化合物番号423)の調製
5−エチニル−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b)インドール(268mg、1.2mmol)、4−ブロモ−2−フルオロ−N−メチル−ベンズアミド(230mg、1.0mmol)、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)(21mg、0.03mmol)およびTBAF.3HO(945mg、3.0mmol)の混合物を反応槽に加え、内容物を80℃において5分間マイクロ波で加熱した。反応完了後(TLC&LCMSで監視して)、反応混合物を水(25mL)に注ぎ、化合物をEtOAc(3×60mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮し、逆相クロマトグラフィーで精製して、22mgの4−[2−(2,8−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−フルオロ−ビニル]−2−フルオロ−N−メチル−ベンズアミドおよび63mgの生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例352)
(Z)−4−(2−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−1−フルオロビニル)−2−フルオロ−N−メチルベンズアミド(化合物番号424)の調製
5−エチニル−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(268mg、1.2mmol)、4−ブロモ−2−フルオロ−N−メチル−ベンズアミド(230mg、1.0mmol)、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)(21mg、0.03mmol)およびTBAF.3HO(945mg、3.0mmol)の混合物を反応槽に加え、内容物を80℃において5分間マイクロ波で加熱した。反応完了後(TLC&LCMSで監視して)、反応混合物を水(25mL)に注ぎ、化合物をEtOAc(3×60mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮し、逆相クロマトグラフィーで精製して、22mgの4−[2−(2,8−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−フルオロ−ビニル]−2−フルオロ−N−メチル−ベンズアミドおよび63mgの生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例353)
(E)−5−(2−フルオロ−1,2−ジ(ピリジン−4−イル)ビニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号425)の調製
5−エチニル−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(138mg、0.6mmol)、4−ブロモピリジン塩酸塩(100mg、0.51mmol)、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)(10mg、0.015mmol)およびTBAF.3HO(481mg、1.5mmol)の混合物を反応槽に加え、内容物を80℃において(発熱が観察された;温度140℃)5分間マイクロ波で加熱した。反応完了後(TLC&LCMSで監視して)、反応混合物を水(20mL)に注ぎ、飽和重炭酸塩溶液を加えた。所望の化合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。有機層を水(2×20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得、それを逆相HPLCで精製した。
Figure 2012507566
(実施例354)
(Z)−5−(2−フルオロ−2−(ピリジン−4−イル)ビニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号426)の調製
5−エチニル−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(138mg、0.6mmol)、4−ブロモピリジン塩酸塩(100mg、0.51mmol)、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)(10mg、0.015mmol)およびTBAF.3HO(481mg、1.5mmol)の混合物を加え、80℃において(発熱が観察された;温度140℃)5分間マイクロ波で加熱した。反応完了後(TLC&LCMSで監視して)、反応混合物を水(20mL)に注ぎ、飽和重炭酸塩溶液を加えた。所望の化合物をEtOAc(3×20mL)で抽出し、有機層を水(2×20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得、それを逆相HPLCで精製した。
Figure 2012507566
(実施例355)
(E)−1−(8−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−イル)プロパン−2−オン(化合物番号427)の調製
8−メチル−5−(2−ピリジン−4−イル−プロペニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(50mg、0.165mmol)を1mLのアセトニトリルに溶解させた。炭酸カリウム(70mg、0.50mmol)およびクロロアセトン(30mg、0.33mmol)を窒素下で反応混合物に加え、内容物を70℃に2時間加熱した。反応をTLCおよびLCMSで監視した。アセトニトリルを真空蒸発させ、反応混合物を水(10mL)で希釈した。所望の化合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗製の化合物を得、それをカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM中3%MeOH)で精製して、19mgの1−[8−メチル−5−(2−ピリジン−4−イル−プロペニル)−1,3,4,5−テトラヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル]−プロパン−2−オンを得た。
Figure 2012507566
(実施例356)
(E)−2,8−ジメチル−5−(1−フェニルプロパ−1−エン−2−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号428)の調製
DCM(5mL)およびDMF(2滴)中の2−(2,8−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−フェニルプロパン−1−オール(100mg、0.29mmol)の溶液を0〜10℃で撹拌した。塩化チオニル(0.8mL、11.02mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を真空除去して、粗製物を暗茶色の固体として得、それをNMP(2mL)に溶解させ、5分間撹拌した。粉末KOH(167mg、2.99mmol)を反応混合物に加え、内容物を85℃で45分間加熱した。反応完了後、反応混合物を水に注ぎ、所望の化合物をEtOAc(3×100mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物(40mg)を得、それを逆相HPLCで精製して、(Z)−2,8−ジメチル−5−(1−メチル−2−フェニル−ビニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(10mg)および(E)−2,8−ジメチル−5−(1−メチル−2−フェニル−ビニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(12mg)を得、それをそれらの各HCl塩に変換した。
Figure 2012507566
(実施例357)
(Z)−2,8−ジメチル−5−(1−フェニルプロパ−1−エン−2−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号429)の調製
DCM(5mL)およびDMF(2滴)中の2−(2,8−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−フェニルプロパン−1−オール(100mg、0.29mmol)の溶液を0〜10℃で撹拌した。塩化チオニル(0.8mL、11.02mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を真空除去して、粗製物を暗茶色の固体として得、それをNMP(2mL)に溶解させた。内容物を5分間撹拌し、粉末KOH(167mg、2.99mmol)を加え、反応混合物を85℃で45分間加熱した。反応完了後、反応混合物を水に注ぎ、EtOAc(3×100mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物(40mg)を得、それを逆相HPLCで精製して、(Z)−2,8−ジメチル−5−(1−メチル−2−フェニル−ビニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(10mg)および(E)−2,8−ジメチル−5−(1−メチル−2−フェニル−ビニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(12mg)を得、それをそれらの各HCl塩に変換した。
Figure 2012507566
(実施例358)
(Z)−5−(2−フルオロ−2−(6−メトキシピリジン−3−イル)ビニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号430)の調製
5−エチニル−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(285mg、0.00127mol)および5−ブロモ−2−メトキシ−ピリジン(200mg、0.001063mol)、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)(20mg、0.0000285mol)およびTBAF.3HO(1g、0.00317mol)をマイクロ波管に装入した。反応混合物を80℃において5分間マイクロ波で加熱した。次いでそれを室温まで冷却した。反応をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、化合物をEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得、それを中性アルミナ(溶離剤:0〜20%、ヘキサン/EtOAc)上で精製した。2mgの純粋な生成物を液体として得た。
Figure 2012507566
(実施例359)
(E)−5−(2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−N,2−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−アミン(化合物番号431)の調製
酢酸パラジウム(II)(314mg、1.4mmol)および2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル(418mg、1.4mmol)を反応瓶に装入し、それを排出し、窒素で埋め戻した。トルエン(10mL)を窒素下で滴下し、室温で終夜撹拌した。反応塊を0〜30%エーテル:ヘキサンを使用して塩基性アルミナに通し、ペンタンで磨砕して、300mgの帯茶色の固体を得た。8−クロロ−5−(2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(50mg、0.282mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(81.2mg、0.846mmol)およびパラダサイクル[酢酸パラジウム(II)+2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル)(10.7mg、0.0282mmol)]を反応瓶に装入し、それを排出し、窒素で5分間埋め戻した。乾燥トルエン(1mL)を窒素雰囲気下で加えた。最後に、THF中の2Mメチルアミン(0.39mL、0.198mmol)を加え、内容物を100℃で終夜加熱した。反応混合物を濾過し、EtOAc(2×25mL)で洗浄した。濾液を真空濃縮し、逆相クロマトグラフィーで精製して、10mgの遊離塩基を得た。
Figure 2012507566
(実施例360)
(E)−N−ブチル−5−(2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−アミン(化合物番号432)の調製
酢酸パラジウム(II)(314mg、1.4mmol)および2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル(418mg、1.4mmol)を反応瓶に装入し、それを排出し、窒素で埋め戻した。トルエン(10mL)を窒素下で滴下し、室温で終夜撹拌した。反応混合物を0〜30%エーテル:ヘキサンを使用して塩基性アルミナに通し、ペンタンで磨砕して、帯茶色の固体を得た。収量:300mg。8−クロロ−5−(2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(50mg、0.282mmol)、ナトリウムtertブトキシド(81.2mg、0.846mmol)およびパラダサイクル[酢酸パラジウム(II)+2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル)(10.7mg、0.0282mmol)]を反応瓶に装入し、それを排出し、窒素で5分間埋め戻した。乾燥トルエン(1mL)を窒素雰囲気下で加えた。最後に、ブチルアミン(14.43mg、0.197mmol)を加え、内容物を100℃で終夜加熱した。反応混合物を濾過し、沈殿をEtOAc(2×25mL)で洗浄した。濾液を真空濃縮し、逆相クロマトグラフィーで精製して、15mgの遊離塩基を得た。
Figure 2012507566
(実施例361)
(E)−N,2−ジメチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−アミン(化合物番号433)の調製
8−クロロ−2−メチル−5−(2−ピリジン−4−イル−プロペニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(0.050g、0.123mmol)、ナトリウムtertブトキシド(0.140g、0.738mmol)、酢酸パラジウム(0.010g、0.049mmol)および2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’−4’−6’−トリイソプロピルビフェニル(0.031g、0.0735mmol)を反応瓶に装入し、それを排出し、窒素で5分間埋め戻した。乾燥トルエン(2mL)を窒素雰囲気下で加えた。最後に、THF(0.5mL)中の2Mメチルアミンを加え、内容物を100℃で終夜加熱した。反応混合物を濾過し、沈殿をEtOAc(25mL×2)で洗浄した。濾液を真空濃縮し、逆相クロマトグラフィーで精製して、15mgの遊離塩基を得た。
Figure 2012507566
(実施例363)
(E)−4−(1−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)プロパ−1−エン−2−イル)−N−メチルベンズアミド(化合物番号435)の調製
塩化チオニル(1.5mL、20.67mmol)を4−[2−(2,8−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル]−N−メチルベンズアミド(130mg、0.33mmol)の溶液に加え、反応混合物を室温で30分間撹拌した。溶媒を真空除去して、粗製物を泡状固体として得、それをNMP(3mL)に溶解させた。反応混合物を5分間撹拌した。粉末KOH(186mg、3.32mmol)を加え、内容物を80℃で20分間加熱した。反応完了後、反応混合物を水に注ぎ、所望の化合物をEtOAc(3×40mL)で抽出した。有機層を水で洗浄し、真空濃縮して、粗生成物(100mg)を得、それを逆相HPLCで精製して、6.0mgの4−[2−(2,8−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1メチル−ビニル]−N−メチル−ベンズアミドを遊離塩基として得た。
Figure 2012507566
(実施例364)
(E)−4−(1−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)プロパ−1−エン−2−イル)−N,N−ジメチルベンズアミド(化合物番号436)の調製
4−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−N,N−ジメチルベンズアミド(264mg、1mmol)をDMF(2mL)に溶解させた。リン酸カリウム(424mg、2mmol)、次いでヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)およびL−プロリン(23mg、0.2mmol)を加えた。2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、1mmol)を窒素下で2分間加えた。反応混合物を85℃で終夜撹拌した。氷水(5mL)を加え、得られた固体の塊を濾過して、粗製の化合物を得、それを溶離液として0〜7%MeOH:DCMを使用してシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。収量:60mg。
Figure 2012507566
(実施例365)
(E)−2−メチル−8−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号437)の調製
酢酸パラジウム(II)(314mg、1.4mmol)および2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル(418mg、1.4mmol)を反応瓶に装入し、それを排出し、窒素で埋め戻した。トルエン(10mL)を窒素下で滴下し、室温で終夜撹拌した。反応混合物を0〜30%エーテル:ヘキサンを使用して塩基性アルミナに通し、ペンタンで磨砕して、帯茶色の固体を得た。収量:300mg。8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール(100mg、0.29mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(134mg、1.45mmol)、パラダサイクル(酢酸パラジウム(II)+2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル)(26mg、0.058mmol)を反応瓶に装入し、それを排出し、窒素で5分間埋め戻し、乾燥トルエン(2mL)を窒素雰囲気下で加えた。1−メチルピペラジン(37mg、0.37mmol)を加え、100℃で終夜加熱した。反応混合物を濾過し、EtOAc(2×25mL)で洗浄した。濾液を真空濃縮し、逆相クロマトグラフィーで精製した。収量:30mg。
Figure 2012507566
(実施例366)
(Z)−4−(2−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−1−フルオロビニル)チアゾール(化合物番号438)の調製
4−ブロモチアゾール(100mg、0.609mmol)、5−エチニル−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(63mg、0.731mmol)、ジクロロビストリフルオロホスフィンパラジウム(12mg、0.01mmol)およびフッ化テトラブチルアンモニウム三水和物(575mg、1.827mmol)をマイクロ波バイアルに装入し、85℃まで5分間マイクロ波オーブンで加熱した。反応が完了したら(LCMSで観察して)、反応混合物を20mLの水に注ぎ、化合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮した。得られた粗生成物(190mg)を逆相クロマトグラフィーで精製して、7mgの5−(2−フルオロ−2−チアゾール−4−イル−ビニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得た。
Figure 2012507566
(実施例367)
(E)−N−メチル−N−(2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル)アセトアミド(化合物番号439)の調製
2,3,4,5−テトラヒドロ−N,2−ジメチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−アミン(23mg)を丸底フラスコに装入し、無水酢酸(0.7mL)を加えた。内容物を室温で30分間撹拌した。反応混合物を1N NaOHで塩基性化し、化合物をEtOAc(2×25mL)で抽出した。有機層を真空濃縮し、DCM:ヘキサン(1:3)中で再結晶化させて、2.38mgの所望の化合物を得た。
Figure 2012507566
(実施例368)
(E)−N−(2−メトキシエチル)−2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−アミン(化合物番号440)の調製
8−クロロ−2−メチル−5−(2−ピリジン−4−イル−プロペニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(0.100g、0.245mmol)、ナトリウムtertブトキシド(0.283g、2.948mmol)、酢酸パラジウム(0.010g、0.049mmol)および2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’−4’−6’−トリイソプロピルビフェニル(0.031g、0.0735mmol)を反応瓶に装入し、それを排出し、窒素で5分間埋め戻した。乾燥トルエン(2mL)を窒素雰囲気下で加えた。最後に、2−メトキシ−エチルアミン(0.029mL、0.343mmol)を加え、内容物を100℃で終夜加熱した。反応混合物を濾過し、沈殿をEtOAc(2×25mL)で洗浄した。濾液を真空濃縮し、逆相クロマトグラフィーで精製して、15mgの遊離塩基を得た。
Figure 2012507566
(実施例369)
(E)−5−(2−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロパ−1−エニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号441)の調製
5−(−1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−2−メトキシピリジン(50mg、0.25mmol)をDMF(2mL)に溶解させた。リン酸カリウム(106mg、0.5mmol)、次いでヨウ化銅(I)(4mg、0.02mmol)およびL−プロリン(5mg、0.04mmol)を加えた。2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(50mg、0.25mmol)を窒素下で加えた(2分間窒素パージした)。反応混合物を85℃で終夜撹拌した。水(15mL)を加え、化合物をEtOAc(3×30mL)で抽出した。有機層を真空濃縮し、逆相クロマトグラフィーを介して精製した。収量:3.87mg(TFA塩)。
Figure 2012507566
(実施例370)
(E)−5−(2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−N,N,2−トリメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−アミン(化合物番号442)の調製
8−クロロ−5−(2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(100mg、0.282mmol)、ナトリウムtertブトキシド(324mg、2.948mmol)、酢酸パラジウム(12mg、0.049mmol)および2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’−4’−6’−トリイソプロピルビフェニル(31mg、0.0735mmol)を反応瓶に装入し、それを排出し、窒素で5分間埋め戻した。無水トルエン(2mL)を窒素雰囲気下で加えた。最後に、ジメチルアミン塩酸塩(45.13mg、0.564mmol)を反応混合物に加え、内容物を100℃で終夜加熱した。反応混合物を濾過し、EtOAc(2×25mL)で洗浄した。得られた濾液を真空濃縮し、逆相クロマトグラフィーで精製して、34mgの所望の化合物をTFA塩として得た。
Figure 2012507566
(実施例371)
(E)−N−(5−(2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b)インドール−8−イル)−N−メチルアセトアミド(化合物番号443)の調製
5−(2−(4−フルオロフェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−N,2−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−アミン(30mg)を丸底フラスコに装入した。無水酢酸(0.5mL)を加え、内容物を室温で30分間撹拌した。次いで反応混合物を1N NaOHで塩基性化し、EtOAc(2×25mL)で抽出した。有機層を真空濃縮し、逆相カラムクロマトグラフィーを介して精製して、19.38mgの所望の化合物を得た。
Figure 2012507566
(実施例372)
(E)−N−ブチル−2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−アミン(化合物番号444)の調製
8−クロロ−2−メチル−5−(2−ピリジン−4−イル−プロペニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(0.100g、0.245mmol)、ナトリウムtertブトキシド(0.283g、2.948mmol)、酢酸パラジウム(0.010g、0.049mmol)および2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’−4’−6’−トリイソプロピルビフェニル(0.031g、0.0735mmol)を反応瓶に装入し、それを排出し、窒素で5分間埋め戻した。乾燥トルエン(2mL)を窒素雰囲気下で加えた。最後に、N−ブチルアミン(0.034mL、0.343mmol)を反応混合物に加え、内容物を100℃で終夜加熱した。反応混合物を濾過し、沈殿をEtOAc(2×25mL)で洗浄した。濾液を真空濃縮し、逆相クロマトグラフィーで精製して、91mgの所望の化合物をTFA塩として得た。
Figure 2012507566
(実施例373)
(E)−2−メチル−8−(ピペリジン−1−イル)−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号445)の調製
8−クロロ−2−メチル−5−(2−ピリジン−4−イル−プロペニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(0.100g、0.245mmol)、ナトリウムtertブトキシド(0.283g、2.948mmol)、酢酸パラジウム(0.010g、0.049mmol)および2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’−4’−6’−トリイソプロピルビフェニル(0.031g、0.0735mmol)を反応瓶に装入し、それを排出し、窒素で5分間埋め戻した。乾燥トルエン(2mL)を窒素雰囲気下で加えた。最後に、ピペリジン(0.0339mL、0.343mmol)を加え、内容物を100℃で終夜加熱した。反応混合物を濾過し、沈殿をEtOAc(2×25mL)で洗浄した。濾液を真空濃縮し、逆相クロマトグラフィーで精製して、25mgの所望の化合物をTFA塩として得た。
Figure 2012507566
(実施例374)
(E)−2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−8−(ピロリジン−1−イル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号446)の調製
8−クロロ−2−メチル−5−(2−ピリジン−4−イル−プロペニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(0.100g、0.245mmol)、ナトリウムtertブトキシド(0.283g、2.948mmol)、酢酸パラジウム(0.010g、0.049mmol)および2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’−4’−6’−トリイソプロピルビフェニル(0.031g、0.0735mmol)を反応瓶に装入し、それを排出し、窒素で5分間埋め戻した。乾燥トルエン(2mL)を窒素雰囲気下で加えた。最後に、ピロリジン(0.033mL、0.343mmol)を反応混合物に加え、内容物を100℃に終夜加熱した。反応混合物を濾過し、沈殿をEtOAc(2×25mL)で洗浄した。濾液を真空濃縮し、逆相クロマトグラフィーで精製して、25mgの所望の化合物をTFA塩として得た。
Figure 2012507566
(実施例375)
(E)−N−シクロプロピル−2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−アミン(化合物番号447)の調製
8−クロロ−2−メチル−5−(2−ピリジン−4−イル−プロペニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(0.100g、0.245mmol)、ナトリウムtertブトキシド(0.283g、2.948mmol)、酢酸パラジウム(0.010g、0.049mmol)および2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’−4’−6’−トリイソプロピルビフェニル(0.031g、0.0735mmol)を反応瓶に装入し、それを排出し、窒素で5分間埋め戻した。乾燥トルエン(2mL)を窒素雰囲気下で加えた。最後に、シクロプロピルアミン(24.3mg、0.343mmol)を反応混合物に加え、内容物を100℃に終夜加熱した。反応混合物を濾過し、沈殿をEtOAc(2×25mL)で洗浄した。濾液を真空濃縮し、逆相クロマトグラフィーで精製して、2.74mgの化合物をシュウ酸塩として得た。
Figure 2012507566
(実施例376)
(E)−N−シクロブチル−2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−アミン(化合物番号448)の調製
8−クロロ−2−メチル−5−(2−ピリジン−4−イル−プロペニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(0.100g、0.245mmol)、ナトリウムtertブトキシド(0.283g、2.948mmol)、酢酸パラジウム(0.010g、0.049mmol)および2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’−4’−6’−トリイソプロピルビフェニル(0.031g、0.0735mmol)を反応瓶に装入し、それを排出し、窒素で5分間埋め戻した。乾燥トルエン(2mL)を窒素雰囲気下で加えた。最後に、シクロブチルアミン(24.3mg、0.343mmol)を反応混合物に加え、内容物を100℃に終夜加熱した。反応混合物を濾過し、沈殿をEtOAc(2×25mL)で洗浄した。濾液を真空濃縮し、逆相クロマトグラフィーで精製して、34mgの所望の化合物をTFA塩として得た。
Figure 2012507566
(実施例377)
(E)−2−(2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イルアミノ)エタノール(化合物番号449)の調製
(2−メトキシ−エチル)−[2−メチル−5−(2−ピリジン−4−イル−プロペニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イル]−アミン(350mg、0.9mmol)をDCMに溶解させ、反応混合物をドライアイス(−78℃)中で冷却した。DCM(3mL)で希釈した三臭化ホウ素(699mg、2.7mmol)を溶液に−78℃で滴下した。この添加の完了後、反応混合物を徐々に室温にし、室温で1時間撹拌した。反応完了後(TLC&LCMSで監視した反応)、反応混合物を真空濃縮し、粗製の化合物を1N NaOH溶液で塩基性化した。化合物をEtOAc(3×60mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗製の化合物を得、それをジエチルエーテル(20mL)中で再結晶化させて、170mgの2−[2−メチル−5−(2−ピリジン−4−イル−プロペニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−イルアミノ]−エタノールを得た。
Figure 2012507566
(実施例378)
(E)−N,N,2−ジメチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−アミン(化合物番号450)の調製
8−クロロ−2−メチル−5−(2−ピリジン−4−イル−プロペニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(0.100g、0.245mmol)、ナトリウムtertブトキシド(0.283g、2.948mmol)、酢酸パラジウム(0.010g、0.049mmol)および2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’−4’−6’−トリイソプロピルビフェニル(0.031g、0.0735mmol)を反応瓶に装入し、それを排出し、窒素で5分間埋め戻した。乾燥トルエン(2mL)を窒素雰囲気下で加えた。最後に、ジメチルアミン塩酸塩(0.040g、0.490mmol)を加え、内容物を100℃で終夜加熱した。反応混合物を濾過し、沈殿をEtOAc(2×25mL)で洗浄した。濾液を真空濃縮し、逆相クロマトグラフィーで精製して、15mgの遊離塩基を得た。
Figure 2012507566
(実施例379)
(Z)−5−(2−フルオロ−2−(チオフェン−2−イル)ビニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号451)の調製
5−エチニル−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(165mg、0.736mmol)、2−ブロモ−チオフェン(100mg、0.613mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(13mg、0.018mmol)およびTBAF.3HO(580mg、mmol)をマイクロ波管に加えた。反応混合物を80℃で5分間加熱した。次いでそれを室温まで冷却した。反応をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、化合物をEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得、それを中性アルミナで精製した(溶離液:0〜10%、ヘキサン/酢酸エチル)。化合物を逆相HPLCにかけて、フルオロ化合物(7mg)を液体として得た。
Figure 2012507566
(実施例380)
(E)−4−(1−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)プロパ−1−エン−2−イル)−2,6−ジフルオロフェノール(化合物番号452)の調製
5−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−1,3−ジフルオロ−2−メトキシベンゼン(223mg、1.2mmol)をDMF(5mL)に溶解させ、リン酸カリウム(424mg、2mmol)、次いでヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)およびL−プロリン(23mg、0.2mmol)を加えた。2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、1mmol)を加え、混合物を窒素で2分間パージした。反応混合物を85℃で終夜撹拌した。水を加え、固体の塊を真空濾過した。粗生成物を溶離液として0〜10%MeOH:DCMを使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)で精製した。収量:52mg。
Figure 2012507566
(実施例381)
(Z)−2,8−ジメチル−5−(2−フェニル−2−(ピリジン−4−イル)ビニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号453)の調製
4−(2−ブロモ−1−フェニルビニル)ピリジン(310mg、1.1mmol)をDMF(5mL)に溶解させ、リン酸カリウム(424mg、2mmol)、次いでヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)およびL−プロリン(23mg、0.2mmol)を加えた。2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、1mmol)を加え、混合物を窒素で2分間パージした。反応混合物を85℃で終夜撹拌した。水を加え、固体の塊を真空濾過した。粗生成物を溶離液として0〜10%MeOH:DCMを使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)で精製した。逆相HPLCを介して化合物をさらに精製した。収量:28mg。
Figure 2012507566
(実施例382)
(E)−8−クロロ−5−(2−(6−メトキシピリジン−3−イル)プロパ−1−エニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号454)の調製
5−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−2−メトキシピリジン(113mg、0.5mmol)をDMF(2mL)に溶解させ、リン酸カリウム(212mg、1mmol)、次いでヨウ化銅(I)(9mg、0.05mmol)およびL−プロリン(11.5mg、0.1mmol)を加えた。8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(110mg、0.5mmol)を加え、混合物を窒素で2分間パージした。反応混合物を85℃で終夜撹拌した。水を加え、固体の塊を真空濾過した。粗生成物を溶離液として0〜4%MeOH:DCMを使用してシリカゲル(100〜200メッシュ)で精製した。逆相HPLCを介して化合物をさらに精製した。収量:15mg。
Figure 2012507566
(実施例383)
(E)−2,8−ジメチル−5−(2−フェニル−2−(ピリジン−4−イル)ビニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号455)の調製
4−(2−ブロモ−1−フェニルビニル)ピリジン(310mg、1.1mmol)をDMF(5mL)に溶解させ、リン酸カリウム(424mg、2mmol)、次いでヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)およびL−プロリン(23mg、0.2mmol)を加えた。2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、1mmol)を加え、混合物を窒素で2分間パージした。反応混合物を85℃で終夜撹拌した。水を加え、固体の塊を真空濾過した。粗生成物を溶離液として0〜10%MeOH:DCMを使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)で精製した。逆相HPLCを介して化合物をさらに精製した。収量:15mg。
Figure 2012507566
(実施例384)
(E)−5−(2−(3,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)プロパ−1−エニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号456)の調製
5−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−1,3−ジフルオロ−2−メトキシベンゼン(223mg、1.2mmol)をDMF(5mL)に溶解させ、リン酸カリウム(424mg、2mmol)、次いでヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)およびL−プロリン(23mg、0.2mmol)を加えた。2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、1mmol)を加え、混合物を窒素で2分間パージした。反応混合物を85℃で終夜撹拌した。水を加え、固体の塊を真空濾過した。粗生成物を溶離液として0〜10%MeOH:DCMを使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)で精製した。収量:63mg。
Figure 2012507566
(実施例385)
(E)−3−(1−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)プロパ−1−エン−2−イル)−N,N−ジメチルベンズアミド(化合物番号457)の調製
塩化チオニル(0.8mL、11.02mmol)を3−[2−(2,8−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル]−N,N−ジメチルベンズアミド(500mg、1.23mmol)の溶液に加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空除去して、粗生成物を泡状固体として得、それをNMP(5mL)に溶解させた。混合物を5分間撹拌し、粉末KOH(553mg、9.87mmol)を加え、混合物を85℃で45分間加熱した。反応完了後、混合物を水に注ぎ、EtOAc(3×30mL)で抽出した。有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物(600mg)を得、それを逆相HPLCで精製して、3−[2−(2,8−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−1−メチル−ビニル]−N,N−ジメチル−ベンズアミド(30mg)を遊離塩基として得た。
Figure 2012507566
(実施例386)
(Z)−3−(1−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)プロパ−1−エン−2−イル)−N,N−ジメチルベンズアミド(化合物番号458)の調製
4−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−N,N−ジメチルベンズアミド(264mg、1mmol)をDMF(5mL)に溶解させ、リン酸カリウム(424mg、2mmol)、次いでヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)およびL−プロリン(23mg、0.2mmol)を加えた。2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、1mmol)を加え、混合物を窒素で2分間パージした。反応混合物を85℃で終夜撹拌した。水を加え、固体の塊を真空濾過した。粗製の化合物を溶離液として0〜7%MeOH:DCMを使用してシリカゲル(100〜200メッシュ)で精製した。収量:60mg。
Figure 2012507566
(実施例387)
(E)−2,8−ジメチル−5−(2−(4−(メチルチオ)フェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号459)の調製
(4−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)フェニル)(メチル)スルファン(241mg、1mmol)をDMF(5mL)に溶解させ、リン酸カリウム(424mg、2mmol)、次いでヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)およびL−プロリン(23mg、0.2mmol)を加えた。2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、1mmol)を加え、混合物を窒素で2分間パージした。反応混合物を85℃で終夜撹拌した。水を加え、固体の塊を真空濾過した。粗製の化合物を溶離液として0〜3%MeOH:DCMを使用してシリカゲル(100〜200メッシュ)で精製した。収量:72mg。
Figure 2012507566
(実施例388)
(E)−8−クロロ−2−メチル−5−(2−フェニル−2−(ピリジン−4−イル)ビニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号460)の調製
4−(2−ブロモ−1−フェニルビニル)ピリジン(310mg、1.1mmol)をDMF(5mL)に溶解させ、リン酸カリウム(424mg、2mmol)、次いでヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)およびL−プロリン(23mg、0.2mmol)を加えた。8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(220mg、1mmol)を加え、混合物を窒素で2分間パージした。反応混合物を85℃で終夜撹拌した。水を加え、固体の塊を真空濾過した。粗製の化合物を溶離液として0〜10%MeOH:DCMを使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)で精製した。逆相HPLCを介して化合物をさらに精製した。収量:20mg(TFA塩)。
Figure 2012507566
(実施例389)
(Z)−8−クロロ−2−メチル−5−(2−フェニル−2−(ピリジン−4−イル)ビニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号461)の調製
4−(2−ブロモ−1−フェニルビニル)ピリジン(310mg、1.1mmol)をDMF(5mL)に溶解させ、リン酸カリウム(424mg、2mmol)、次いでヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)およびL−プロリン(23mg、0.2mmol)を加えた。8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(220mg、1mmol)を加え、混合物を窒素で2分間パージした。反応混合物を85℃で終夜撹拌した。水を加え、固体の塊を真空濾過した。粗製の化合物を溶離液として0〜10%MeOH:DCMを使用するシリカゲル(100〜200メッシュ)で精製した。逆相HPLCを介して化合物をさらに精製した。収量:21mg(TFA塩)。
Figure 2012507566
(実施例390)
(E)−2,8−ジメチル−5−(2−(4−(メチルスルホニル)フェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号462)の調製
1−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−4−(メチルスルホニル)ベンゼン(241mg、0.9mmol)をDMF(2mL)に溶解させ、リン酸カリウム(424mg、2mmol)、次いでヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)およびL−プロリン(23mg、0.2mmol)を加えた。2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、1mmol)を加え、混合物を窒素で2分間パージした。反応混合物を85℃で終夜撹拌した。水を加え、固体の塊を真空濾過した。粗製の化合物を溶離液として0〜3%MeOH:DCMを使用してシリカゲル(100〜200メッシュ)で精製した。収量:140mg。
Figure 2012507566
(実施例392)
4−(8−クロロ−5−(2−ヒドロキシ−2−(ピリジン−4−イル)プロピル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−イル)−1−(4−フルオロフェニル)ブタン−1−オン(化合物番号464)の調製
5mLのDMF中の4−(8−クロロ−1,3,4,5−テトラヒドロ−ピリド(4,3−b)インドール−2−イル)−1−(4−フルオロ(fluro)フェニル)−ブタン−1−オン(500mg、1.35mmol)の溶液に水素化ナトリウム(油中60%分散液)(162mg、4.05mmol)を加え、反応混合物を5分間撹拌した。4−(2−メチルオキサラニル)ピリジン(237g、1.75mmol)を滴下し、反応混合物を再び室温で16時間撹拌した。反応混合物を氷水に注ぎ、化合物をEtOAcで抽出した。有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得、それをシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)[溶離液:4%MeOHおよびDCM)で精製して、180mgの純粋な生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例393)
2−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−1,1−ジフェニルエタノール(化合物番号465)の調製
DMF(8mL)中の2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド(4,3−b)インドール(800g、4.0mmol)の溶液に水素化ナトリウム[油中60%分散液](480mg、12.0mmol)を加え、反応混合物を5分間撹拌した。2,2−ジフェニルオキシラン(1.176g、6.0mmol)を室温で滴下し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を氷水に注ぎ、化合物をEtOAc(3×200mL)で抽出した。有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得た。粗製の化合物をエーテル(50mL)中で結晶化させて、950mgの白色の固体生成物を遊離塩基として得た。100mgの遊離塩基をHCL塩に変換した。
Figure 2012507566
(実施例394)
2−(8−クロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−1,1−ジフェニルエタノール(化合物番号466)の調製
8mLのDMF中の8−クロロ2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド(4,3−b)インドール(800g、3.6mmol)の溶液に水素化ナトリウム[油中60%分散液](436mg、10.9mmol)を加え、反応混合物を5分間撹拌した。2,2−ジフェニルオキシラン(1.06g、5.4mmol)を室温で滴下し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を氷水に注ぎ、所望の化合物をEtOAc(3×200mL)で抽出した。有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得、それをエーテル(50mL)中で結晶化させて、950mgの白色の固体生成物を遊離塩基として得た。100mgの遊離塩基をHCL塩に変換した。
Figure 2012507566
(実施例395)
2−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オール(化合物番号467)の調製
臭化フェニルマグネシウム(THF中の1M溶液)(3.7mL、3.69mmol)をTHF(30mL)中の2−(2,8−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−メチル−プロピオンアルデヒド(200mg、0.73mmol)の撹拌溶液に−70℃で滴下した。内容物を室温で16時間撹拌し、EtOAc(50mL)および水(40mL)で希釈した。層を分離し、水層をEtOAc(2×50mL)で再び抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗製の化合物(300mg)を得、それをシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)[溶離液:DCM中0〜5%MeOH]で精製して、2−(2,8−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オール(120mg)を得、それを分取TLCで再精製して、遊離塩基(25mg)化合物を得た。遊離塩基をHCl塩に変換した。
Figure 2012507566
(実施例396)
2−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−1−フェニルプロパン−1−オール(化合物番号468)の調製
臭化フェニルマグネシウム(THF中の1M溶液)(6.24mL、6.24mmol)を−70℃でTHF(40mL)中の2−(2,8−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−プロピオンアルデヒド(400mg、1.56mmol)の撹拌溶液に滴下した。内容物を室温で16時間撹拌し、EtOAc(75mL)および水(60mL)で希釈した。層を分離し、水層をEtOAc(2×75mL)で再び抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗製の化合物(500mg)を得、それを逆相HPLCで精製して、2−(2,8−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−5−イル)1−フェニル−プロパン−1−オールをTFA塩(65mg)として得た。
Figure 2012507566
(実施例397)
(S)−1−(6−クロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(ピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(化合物番号469)の調製
この場合により活性な化合物は化合物番号182のキラルHPLC分離により得た。
Figure 2012507566
(実施例398)
(R)−1−(6−クロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−2−(ピリジン−4−イル)プロパン−2−オール(化合物番号470)の調製
この場合により活性な化合物は化合物番号182のキラルHPLC分離により得た。
Figure 2012507566
(実施例399)
一定の中間体の調製
1−(2,2−ジブロモビニル)−4−フルオロベンゼンの調製
Figure 2012507566
4−フルオロベンズアルデヒド(1.23g、0.00995mol)をDCM(120mL)に溶解させた。四臭化炭素(6.6g、0.0199mol)およびトリフェニルホスフィン(10.42g、0.0398mol)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。不溶性の物質を濾去し、濾液を減圧濃縮した。カラムクロマトグラフィーを介して残渣を精製して(シリカ100〜200メッシュ中100%ペンタン、カラムの直径−5.0cm、シリカの高さ−ほぼ5インチ)、所望の化合物を黄色の油(1.1g、収率44%)として得た。
5−(2,2−ジブロモビニル)−2−メチルピリジンの調製
Figure 2012507566
6−メチルニコチンアルデヒド(1.0g、0.00826mol)をDCM(100mL)に溶解させた。四臭化炭素(5.48g、0.0165mol)およびトリフェニルホスフィン(8.66g、0.033mol)を溶液に加え、次いで室温で3時間撹拌した。不溶性の物質を濾去し、濾液を減圧濃縮した。カラムクロマトグラフィーを介して残渣を精製して(シリカ100〜200メッシュ中8%EtOAc:ヘキサン、カラムの直径−5.0cm、シリカの高さ−ほぼ5インチ)、所望の化合物を黄色の油(1.6g、収率70%)として得た。
4−(2,2−ジブロモビニル)−2−フルオロ−1−メトキシベンゼンの調製
Figure 2012507566
3−フルオロ−4−メトキシベンズアルデヒド(0.5g、0.00324mol)をDCM(30mL)に溶解させた。四臭化炭素(2.15g、0.0064mol)およびトリフェニルホスフィン(3.4g、0.013mol)を溶液に加え、次いで室温で3時間撹拌した。不溶性の物質を濾去し、濾液を減圧濃縮した。カラムクロマトグラフィーを介して残渣を精製して(シリカ100〜200メッシュ中2%酢酸エチル:ヘキサン)、所望の化合物を黄色の油(0.6g、収率60%)として得た。
5−(2,2−ジブロモビニル)−2−プロピルピリジンの調製
Figure 2012507566
6−プロピルニコチンアルデヒド(0.2g、0.00134mol)をDCM(4mL)に溶解させた。四臭化炭素(0.887g、0.00268mol)およびトリフェニルホスフィン(1.4g、0.00536mol)を溶液に加え、次いで室温で終夜撹拌した。不溶性の物質を濾去した後、濾液を減圧濃縮した。カラムクロマトグラフィーを介して残渣を精製して(シリカ100〜200メッシュ中3%酢酸エチル:ヘキサン、カラムの直径−5.0cm、シリカの高さ−ほぼ5インチ)、所望の化合物を黄色の油(0.05g)として得た。
1−(ブロモエチニル)−4−フルオロベンゼンの調製
Figure 2012507566
1−(2,2−ジブロモ−ビニル)−4−フルオロ−ベンゼン(0.6g、0.00214mol)、カリウムtertブトキシド(0.48g、0.00428mol)およびトルエン(6mL)の混合物を80℃で4時間加熱した。反応完了後、反応混合物を室温まで冷却し、水(15mL)で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して、生成物を黄色の油(0.3g、70%)として得た。
5−(ブロモエチニル)−2−メチルピリジンの調製
Figure 2012507566
5−(2,2−ジブロモビニル)−2−メチルピリジン(0.10.9g、0.00393mol)、カリウムtertブトキシド(0.88g、0.00787mol)およびトルエン(13mL)の混合物を80℃で4時間加熱した。反応完了後、反応混合物を室温まで冷却し、水(15mL)で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して、生成物を黄色の油(0.25g、32.4%)として得た。
4−(ブロモエチニル)−2−フルオロ−1−メトキシベンゼンの調製
Figure 2012507566
1−(2,2−ジブロモ−ビニル)−3−フルオロ−4−メトキシベンゼン(0.5g、0.00161mol)、カリウムtertブトキシド(0.36g、0.00322mol)およびトルエン(6mL)の混合物を80℃で4時間加熱した。完了後、反応混合物を室温まで冷却し、水(15mL)で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して、生成物を黄色の油(0.3g、81%)として得た。
1−(ブロモエチニル)−4−クロロベンゼンの調製
Figure 2012507566
トルエン中の1−クロロ−4−(2,2−ジブロモビニル)ベンゼン(9.60g、32.7mmol)の溶液に室温でカリウムtertブトキシド(7.35g、65.6mmol)を加えた。反応混合物を80℃で3時間加熱した。反応をLCMSおよびTLCで監視した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して、所望の生成物(5.5g)を得た。
5−(ブロモエチニル)−2−プロピルピリジンの調製
Figure 2012507566
5−(2,2−ジブロモビニル)−2−プロピルピリジン(0.8g、0.0026mol)、カリウムtertブトキシド(1.2g、0.0105mol)およびトルエン(14mL)の混合物を80℃で4時間加熱した。反応完了後、反応混合物を室温まで冷却し、水(15mL)で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して、生成物を黄色の油(0.55g)として得た。
2,8−ジメチル−5−((トリイソプロピルシリル)エチニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールの調製
Figure 2012507566
トルエン(200mL)中の2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(10g、0.05mol)および硫酸銅(1.24g、0.005mol)の撹拌溶液に炭酸カリウム(13.8g、0.1mol)および1,10フェナントロリン(1.8g、0.01mol)を加えた。反応混合物を5分間室温で撹拌した。(ブロモエチニル)トリイソプロピルシラン(14.4g、0.055mol)を同温で反応混合物に加えた。添加完了後、反応混合物を終夜80℃で撹拌した。反応をTLCで監視した。反応完了後、混合物を室温まで冷却し、水(500mL)で希釈し、EtOAc(3×500mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧除去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカ100〜200メッシュ中1%MeOH:DCM、カラムの直径−5cm、シリカの高さ−ほぼ5インチ)で精製して、所望の化合物を暗茶色の油(9.5g、収率50%)として得た。
8−クロロ−2−メチル−5−((トリイソプロピルシリル)エチニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールの調製
Figure 2012507566
トルエン(100mL)中8−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(10g、0.0454mol)および硫酸銅(1.13g、0.00454mol)の撹拌溶液に炭酸カリウム(12.5g、0.0909mol)および1,10フェナントロリン(1.6g、0.00909mol)を加えた。反応混合物を5分間室温で撹拌した。ブロモエチニルトリイソプロピルシラン(13.0g、0.0499mol)を同温で反応混合物に加えた。添加完了後、反応混合物を終夜80℃で撹拌した。反応完了後(TLCで監視)、混合物を室温まで冷却し、水(500mL)で希釈し、EtOAc(3×500mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧除去した。生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカ100〜200メッシュ中1%MeOH:DCM、カラムの直径−5cm、シリカの高さ−ほぼ5インチ)で精製して、所望の化合物を暗茶色の油(8.0g、収率44%)として得た。
5−エチニル−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールの調製
Figure 2012507566
THF(100mL)中の2,8−ジメチル−5−((トリイソプロピルシリル)エチニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(10g、0.0236mol)の冷却溶液に0℃でフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(THF中1.0M、49mL、0.0526mol)を15分間かけて加えた。反応混合物を1時間0℃で撹拌し、反応をTLCで監視した。反応完了後、混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して、生成物を茶色の油(9.4g)として得た。
8−クロロ−5−エチニル−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールの調製
Figure 2012507566
THF(100mL)中の8−クロロ−2−メチル−5−((トリイソプロピルシリル)エチニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(8.0g、0.02mol)の冷却溶液に0℃でフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(THF中1.0M、40mL、0.04mol)を15分間かけて加えた。反応混合物を1時間0℃で撹拌し、反応完了後(TLCで監視)、混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して、生成物を茶色の油(7.0g)として得た。
(実施例400)
(E)−1−メチル−4−(1−(8−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)プロパ−1−エン−2−イル)ピリジニウム(化合物番号471)の調製
亜鉛−銅カップル(800mg)をTHFに溶解させ、ヨウ素の結晶を加えた。反応混合物を85℃で茶色が消失するまで撹拌した。2,2,2−トリクロロエチル3,4−ジヒドロ−8−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−カルボキシレート(400mg、0.83mmol)およびヨウ化メチレン(447mg、1.67mmol)の混合物を同温で加え、混合物を85℃で終夜加熱した。反応混合物を真空濾過し、濾液を逆相HPLCで精製して、2,2,2−トリクロロエチル3,4−ジヒドロ−8−メチル−5−(2−(N−メチル−ピリジン−4−イル)プロパ−1−エニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(5H)−カルボキシレート(130mg、TFA塩)を得た。精製した化合物(130mg)に酢酸(2mL)および亜鉛末(35mg)を加えた。反応混合物を室温で2日間撹拌した。MeOH(10mL)を加え、混合物を真空濾過した。濾液残渣を追加のMeOH(2×10mL)で洗浄し、減圧濃縮した。得られた生成物を逆相クロマトグラフィーで精製した。収量:25mg(TFA塩)。
Figure 2012507566
(実施例401)
(E)−3−(1−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)プロパ−1−エン−2−イル)−N−メチルベンズアミド(化合物番号472)の調製
3−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−N−メチルベンズアミド(202mg、0.8mmol)をDMF(5mL)に溶解させ、リン酸カリウム(424mg、2mmol)、次いでヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)およびL−プロリン(23mg、0.2mmol)を加えた。2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、1mmol)を加え、混合物を窒素で2分間パージした。反応混合物を85℃で終夜撹拌した。水を加え、固体の塊を真空濾過した。粗生成物を溶離液として0〜7%MeOH:DCMを使用してシリカ(100〜200メッシュ)上で精製した。収量:101mg。
Figure 2012507566
(実施例402)
(E)−2,8−ジメチル−5−(2−(3−(メチルスルホニル)フェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号473)の調製
1−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−3−(メチルスルホニル)ベンゼン(189mg、0.7mmol)をDMF(5mL)に溶解させ、リン酸カリウム(424mg、2mmol)、次いでヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)およびL−プロリン(23mg、0.2mmol)を加えた。2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、1mmol)を加え、混合物を窒素で2分間パージした。反応混合物を85℃で終夜撹拌した。水を加え、固体の塊を真空濾過した。粗生成物を溶離液として0〜6%MeOH:DCMを使用してシリカ(100〜200メッシュ)上で精製した。収量:158mg。
Figure 2012507566
(実施例403)
(E)−2,8−ジメチル−5−(2−(3−(メチルチオ)フェニル)プロパ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号474)の調製
(3−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)フェニル)(メチル)スルファン(194mg、0.8mmol)をDMF(5mL)に溶解させ、リン酸カリウム(424mg、2mmol)、次いでヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)およびL−プロリン(23mg、0.2mmol)を加えた。2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、1mmol)を加え、混合物を窒素で2分間パージした。反応混合物を85℃で終夜撹拌した。水を加え、固体の塊を真空濾過した。粗生成物を溶離液として0〜4%MeOH:DCMを使用してシリカ(100〜200メッシュ)上で精製した。収量:160mg。
Figure 2012507566
(実施例404)
8−クロロ−5−((4−フルオロフェニル)エチニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号475)の調製
トルエン(5mL)中の8−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(0.2g、0.00090mol)および硫酸銅(0.026g、0.00009mol)の撹拌溶液に炭酸カリウム(0.25g、0.0018mol)および1,10フェナントロリン(0.032g、0.000018mol)を加えた。反応混合物を5分間室温で撹拌した。トルエン(2mL)中の1−ブロモエチニル−4−フルオロ−ベンゼン(0.199g、0.00099mol)の溶液を反応混合物に加えた。添加後、反応混合物を2時間80℃で撹拌した。反応完了後(TLCで監視)、溶媒を減圧除去し、得られた生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカ(100〜200メッシュ)上、溶離液として2%MeOH:DCM、カラムの直径−5.0cm、シリカの高さ−ほぼ5インチ)で精製して、所望の化合物を黄色の油(0.05g、収率16%)として得た。THF中のシュウ酸(1当量)で処理することにより遊離塩基をそのシュウ酸塩に変換した。
Figure 2012507566
(実施例405)
2,8−ジメチル−5−((6−メチルピリジン−3−イル)エチニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号476)の調製
トルエン(4mL)中の2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(0.14g、0.00070mol)および硫酸銅(0.017g、0.00007mol)の撹拌溶液に炭酸カリウム(0.193g、0.0014mol)および1,10−フェナントロリン(0.025g、0.000014mol)を加えた。反応混合物を5分間室温で撹拌した。トルエン(2mL)中の5−(ブロモエチニル)−2−メチルピリジン(0.150g、0.00077mol)の溶液を反応混合物に加えた。添加後、反応混合物を12時間80℃で撹拌した。反応完了後(TLCで監視)、溶媒を減圧除去し、粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製した(シリカ(100〜200メッシュ)上、溶離液として4%MeOH:DCM、カラムの直径−5.0cm、シリカの高さ−ほぼ5インチ)。生成物を分取TLCでさらに精製して、所望の化合物を黄色の油(0.010g、収率4.5%)として得た。2,8−ジメチル−5−((6−メチルピリジン−3−イル)エチニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(0.01g、0.0000317mol)をTHF(1.0mL)に溶解させた。THF(1mL)中のシュウ酸二水和物(0.004g、0.0000317mol)の溶液を加え、30分間室温で撹拌した。沈殿を濾過し、乾燥して、シュウ酸塩を白色の固体(0.006g、収率46.8%)として得た。
Figure 2012507566
(実施例406)
8−クロロ−5−((3−フルオロ−4−メトキシフェニル)エチニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号477)の調製
8−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(100mg、0.45mmol)をトルエン(5mL)に溶解させた。硫酸銅(23mg、0.090mmol)、1,10−フェナントロリン(33mg、0.18mmol)、リン酸カリウム(192mg、0.90mmol)および4−(ブロモエチニル)−2−フルオロ−1−メトキシベンゼン(113mg、0.49mmol)を加え、混合物を窒素でフラッシュした。反応混合物を80℃で終夜(16時間)加熱した。生成物をLCMSで検出した。セライトを通して反応混合物を濾過し、DCMで洗浄した。合わせた有機層を減圧濃縮して、生成物を得、それをシリカゲルおよび溶離液としてヘキサン中60〜80%EtOAcを使用してカラムクロマトグラフィーで精製し、分取TLCで再精製して、生成物を茶色の固体(20mg)として得た。
Figure 2012507566
(実施例407)
5−((4−フルオロフェニル)エチニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号478)の調製
2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、1.00mmol)をトルエン(5mL)に溶解させた。混合物を10分間撹拌し、硫酸銅(24.9mg、0.01mmol)および1,10−フェナントロリン(36mg、0.2mmol)を加え、混合物を10分間さらに撹拌した。これにトルエンに溶解させた1−(ブロモエチニル)−4−フルオロベンゼン化合物(220mg、1.1mmol)を加え、混合物を窒素でパージした。反応混合物を80〜85℃で終夜加熱した。反応の進行をTLCおよびLCMSで監視した。トルエンを減圧蒸発させ、シリカ(100〜200メッシュ)および溶離液として0〜50%酢酸エチル:ヘキサンを使用してカラムクロマトグラフィーで粗生成物を精製した。
Figure 2012507566
(実施例408)
メチル5−((4−フルオロフェニル)エチニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−カルボキシレート(化合物番号479)の調製
メチル2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−カルボキシレート(122mg、0.5mmol)をトルエン(3mL)に溶解させ、10分間撹拌した。炭酸カリウム(138mg、1.0mmol)、硫酸銅(124mg、0.05mmol)および1,10−フェナントロリン(phenanthraline)(18mg、0.1mmol)を加えた。反応混合物を10分間撹拌した。トルエン(2mL)中の1−(ブロモエチニル)−4−フルオロベンゼン(110mg、0.11mmol)の溶液を反応混合物に加え、それを80〜85℃に終夜加熱した。TLC監視により反応物から生成物への10%の変換が示された。そのため、さらなる1−(ブロモエチニル)−4−フルオロベンゼン(110mg、0.5mmol)を加え、加熱を10〜12時間続けた。トルエンを減圧除去して、生成物を得、それをシリカ(100〜200メッシュ)および溶離液として0〜5%DCM:MeOHを使用してカラムクロマトグラフィーで精製した。純粋な化合物をそのシュウ酸塩に変換した。
Figure 2012507566
(実施例409)
8−クロロ−5−((4−クロロフェニル)エチニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号480)の調製
8−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(220mg、1mmol)をトルエン(8〜10mL)に溶解させた。硫酸銅(50mg、0.2mmol)、1,10−フェナントロリン(72mg、0.4mmol)、リン酸カリウム(425mg、2mmol)および1−(ブロモエチニル)−4−クロロベンゼン(237mg、1.1mmol)を加え、混合物を窒素でフラッシュした。反応混合物を80℃で終夜(16時間)加熱した。生成物をLCMSで検出した。セライトを通して混合物を濾過し、DCMで洗浄した。合わせた有機層を真空濃縮して、生成物を得、それをシリカおよび溶離液としてヘキサン中60〜80%EtOAcを使用してカラムクロマトグラフィーで精製して、生成物(120mg)を茶色の半固体として得た。
Figure 2012507566
(実施例410)
5−((4−クロロフェニル)エチニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号481)の調製
2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、1mmol)をトルエン(8〜10mL)に溶解させた。硫酸銅(50mg、0.2mmol)、1,10−フェナントロリン(72mg、0.4mmol)、リン酸カリウム(425mg、2mmol)および1−(ブロモエチニル)−4−クロロベンゼン(237mg、1.1mmol)を加え、混合物を窒素でフラッシュした。反応混合物を80℃で終夜(16時間)加熱した。生成物をLCMSで検出した。セライトを通して混合物を濾過し、DCMで洗浄した。合わせた有機層を真空濃縮して、生成物を得、それをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル−ヘキサン中60〜80%EtOAc)で精製して、生成物(38mg)を黄色の固体として得た。
Figure 2012507566
(実施例411)
5−((4−フルオロフェニル)エチニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−カルボン酸(化合物番号482)の調製
メチル5−((4−フルオロフェニル)エチニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−カルボキシレート(0.280g)をMeOH(10mL)に溶解させ、10%KOH水溶液(5mL)を加えた。反応混合物を50℃で48時間加熱した。反応の進行をTLCおよびLCMSで監視した。溶媒を蒸発させ、残渣を1%HCl水溶液で酸性化した。固体を濾過し、残渣を水(2〜3×)で洗浄した。生成物をヘキサンで洗浄した。生成物を白色の固体として得た。
Figure 2012507566
(実施例412)
5−((4−フルオロフェニル)エチニル)−N,2−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−カルボキサミド(化合物番号483)の調製
5−(4−フルオロ−フェニルエチニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−8−カルボン酸(20mg、0.0044mmol)をDMFに溶解させ、EDCI.HCl(42.17mg、0.22mmol)を加えた。THF(0.0446mL、0.0089mmol)中のメチルアミン(2.0M)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応の進行をTLCおよびLCMSで監視した。DMFを真空蒸発させ、生成物をHPLCで精製した。
Figure 2012507566
(実施例413)
8−クロロ−2−メチル−5−((6−メチルピリジン−3−イル)エチニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号484)の調製
8−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(56mg、0.255mmol)をトルエンに溶解させ、硫酸銅(6.3mg、0.0255mmol)、次いで1,10−フェナントロリン(9.18mg、0.051mmol)および炭酸カリウム(70.38mg、0.51mmol)を加えた。トルエンに溶解させた5−(ブロモエチニル)−2−メチルピリジン(50mg、0.255mmol)を加え、混合物をその中で窒素によりパージした。反応混合物を85℃で終夜加熱した。反応をTLCおよびLCMSで監視した。トルエンを真空濃縮し、残渣を水で洗浄した。粗生成物を溶離液として0〜3%MeOH:DCMを使用するカラムクロマトグラフィーで精製して、生成物を黄色の固体として得た。
Figure 2012507566
(実施例414)
5−((3−フルオロ−4−メトキシフェニル)エチニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号485)の調製
2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(100mg、0.49mmol)をトルエン(5mL)に溶解させ、硫酸銅(24mg、0.099mmol)、次いで1,10−フェナントロリン(35mg、0.19mmol)、リン酸カリウム(0.211mg、0.99mmol)および4−(ブロモエチニル)−2−フルオロ−1−メトキシベンゼン(125mg、0.54mmol)を加え、混合物を窒素でフラッシュした。反応混合物を80℃で終夜(16時間)加熱した。生成物をLCMSで検出した。セライトを通して混合物を濾過し、DCMで洗浄した。合わせた有機層を真空濃縮して、生成物を得、それをカラムクロマトグラフィーで精製し(溶離液としてヘキサン中60〜80%EtOAc)、分取TLCで再精製して、生成物を茶色の固体(13mg)として得た。
Figure 2012507566
(実施例415)
8−クロロ−2−メチル−5−((6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)エチニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号486)の調製
5−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)ピリジン(4.6g、0.02mol)、トリフェニルホスフィン(0.053g、0.00020mol)、トリエチルアミン(1.7mL、0.01227mol)および8−クロロ−5−エチニル−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1g、0.00409mol)の混合物をアセトニトリル(30mL)に溶解させ、マイクロ波により80℃で30分間加熱した。反応をTLCで監視した。反応完了後、混合物を室温まで冷却し、水(100mL)で希釈した。混合物をEtOAc(3×100mL)で抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して、生成物を得た。生成物をカラムクロマトグラフィーで精製し(シリカ(100〜200メッシュ)および溶離液として3%MeOH:DCM、カラムの直径−5cm、シリカの高さ−ほぼ5インチ)、次いで分取TLCでさらに精製して、所望の化合物を黄色の固体(0.06g、収率4%)として得た。生成物(0.02g、0.000051mol)をTHF(1.0mL)に溶解させた。THF(2mL)中のシュウ酸二水和物(0.007g、0.000055mol)の溶液を加え、30分間室温で撹拌した。沈殿を濾過し、乾燥して、シュウ酸塩をオフホワイト色の固体(0.015g、収率60%)として得た。
Figure 2012507566
(実施例416)
8−クロロ−2−メチル−5−((6−プロピルピリジン−3−イル)エチニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号487)の調製
トルエン(15mL)中の8−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(0.2g、0.00090mol)および硫酸銅(0.023g、0.00009mol)の撹拌溶液に炭酸カリウム(0.25g、0.0018mol)および1,10フェナントロリン(0.033g、0.000018mol)を加えた。反応混合物を5分間室温で撹拌した。トルエン(5mL)中の5−(ブロモエチニル)−2−プロピルピリジン(0.221g、0.00099mol)の溶液を反応混合物に加えた。反応混合物を18時間80℃で撹拌した。反応をTLCで監視した。反応完了後、水(30mL)を加え、混合物をEtOAc(3×30mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧除去し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカ(100〜200メッシュ)および溶離液として3%MeOH:DCM、カラムの直径−5.0cm、シリカの高さ−ほぼ5インチ)で精製して、所望の化合物を黄色の油(0.06g、収率18%)として得た。8−クロロ−2−メチル−5−((6−プロピルピリジン−3−イル)エチニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(0.056g、0.000153mol)をTHF(1.0mL)に溶解させた。THF(2mL)中のシュウ酸二水和物(0.02g、0.000153mol)の溶液を加え、30分間室温で撹拌した。沈殿を濾過し、乾燥して、シュウ酸塩をオフホワイト色の固体(0.050g、収率80%)として得た。
Figure 2012507566
(実施例417)
4−((2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)エチニル)−2−フルオロ−N−メチルベンズアミド(化合物番号488)の調製
4−ブロモ−2−フルオロ−N−メチル−ベンズアミド(100mg、0.5mmol)、5−エチニル−2,8−ジメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(123mg、0.5mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(17mg、0.25mmol)およびTBAF.3HO(475mg、1.5mmol)を混合し、80℃で30分間窒素下で撹拌した。反応の進行をTLCおよびLCMSで監視した。混合物を室温まで冷却し、水を加え、EtOAcで抽出した。有機層を水(1×10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた粗生成物をシリカ(100〜200メッシュ)および溶離液として0〜2%MeOH:DCMを使用してカラムクロマトグラフィーで精製した。
Figure 2012507566
(実施例418)
3−((2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−N,N−ジメチルアニリン(化合物番号489)の調製
(3−ブロモ−フェニル)−ジメチルアミン(100mg、0.5mmol)、5−エチニル−2,8−ジメチル−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(123mg、0.5mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(17mg、0.25mmol)およびTBAF.3HO(275mg、1.5mmol)を混合し、80℃で30分間窒素下で撹拌した。反応の進行をTLCおよびLCMSで監視した。混合物を室温まで冷却し、水を加え、EtOAcで抽出した。有機層を水(1×10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮した。粗生成物をシリカゲル(100〜200メッシュ)を使用し、シリカゲルをアンモニア水溶液で中和し、溶離液として0〜2%MeOH:DCMを使用してカラムクロマトグラフィーで精製した。
Figure 2012507566
(実施例419)
2,8−ジメチル−5−(フェニルエチニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号490)の調製
5−エチニル−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(171mg、0.76mmol)、ブロモベンゼン(100mg、0.6mmol)、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)(12mg、0.018mmol)およびTBAF.3HO(567mg、1.8mmol)の混合物を80℃において5分間マイクロ波で加熱した。反応完了後(TLCで監視)、混合物を水(10mL)に注ぎ、EtOAc(2×20mL)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮し、粗生成物をシリカゲル(100〜200メッシュ)および溶離液としてDCM中1%MeOHを使用してカラムクロマトグラフィー、次いで逆相クロマトグラフィーで精製して、8mgの2,8−ジメチル−5−フェニルエチニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得た。
Figure 2012507566
(実施例420)
2,8−ジメチル−5−(チオフェン−3−イルエチニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号491)の調製
5−エチニル−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(165mg、0.736mmol)、3−ブロモチオフェン(100mg、0.613mmol)、TBAF.3HO(580mg、1.84mmol)およびジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(13mg、0.018mmol)の混合物をマイクロ波により80℃で5分間加熱した。反応をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮した。得られた粗生成物をHPLCで精製して、12.2mgの2,8−ジメチル−5−チオフェン−3−イルエチニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得た。
Figure 2012507566
(実施例421)
5−(フラン−3−イルエチニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号492)の調製
5−エチニル−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(180mg、0.81mmol)、3−ブロモフラン(100mg、0.68mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(14mg、0.02mmol)およびTBAF.3HO(642mg、2.0mmol)の混合物を80℃において5分間マイクロ波で加熱した。反応完了後(TLCで監視)、混合物を水(10mL)に注ぎ、EtOAc(3×10mL)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、生成物を得、それを逆相クロマトグラフィーで精製して、10mgの5−フラン−3−イルエチニル−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得た。
Figure 2012507566
(実施例422)
2,8−ジメチル−5−(チオフェン−2−イルエチニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号493)の調製
5−エチニル−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(165mg、0.736mmol)、2−ブロモチオフェン(100mg、0.613mmol)、TBAF.3HO(580mg、1.84mmol)およびジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(13mg、0.018mmol)をマイクロ波バイアルに入れ、マイクロ波により80℃で5分間加熱した。反応をTLCおよびLCMSで監視した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、生成物を得、それを分取HPLCにかけて、20mgの2,8−ジメチル−5−チオフェン−3−イルエチニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得た。
Figure 2012507566
(実施例423)
5−((6−メトキシピリジン−3−イル)エチニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号494)の調製
5−エチニル−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(538mg、2.4mmol)、5−ブロモ−2−メトキシ−ピリジン(376mg、2.0mmol)、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)(42mg、0.059mmol)およびTBAF.3HO(1.8g、5.71mmol)の混合物を80℃で5分間マイクロ波(反応温度は120℃まで上昇)で加熱した。反応完了後(TLC&LCMSで監視)、混合物を水(40mL)に注ぎ、EtOAc(3×40mL)で抽出した。有機層を水(3×30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮した。生成物を逆相クロマトグラフィーで精製して、52mgの5−[1−フルオロ−2,2−ビス−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−ビニル]−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび41mgの5−(6−メトキシ−ピリジン−3−イルエチニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得た。5%のフッ化ビニルも単離した。
Figure 2012507566
(実施例424)
2,8−ジメチル−5−(ピリジン−4−イルエチニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号495)の調製
5−エチニル−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(138mg、0.6mmol)、4−ブロモピリジン塩酸塩(100mg、0.51mmol)、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)(10mg、0.015mmol)およびTBAF.3HO(481mg、1.5mmol)の混合物を50℃で(観察した発熱温度は99℃であった)5分間マイクロ波で加熱した。反応完了後(TLC&LCMSで監視)、混合物を水(20mL)に注ぎ、飽和重炭酸塩を加え、混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。有機層を水(2×20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、170mgの2,8−ジメチル−5−ピリジン−4−イルエチニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得た。
Figure 2012507566
(実施例425)
5−((6−シクロプロピルピリジン−3−イル)エチニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号496)の調製
5−エチニル−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(102mg、0.45mmol)、5−ブロモ−2−シクロプロピル−ピリジン(75mg、0.38mmol)、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)(7mg、0.0114mmol)およびTBAF.3HO(359mg、1.14mmol)の混合物を80℃において5分間マイクロ波で加熱した。反応完了後(TLCで監視)、混合物を水(10mL)に注ぎ、EtOAc(2×20mL)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、粗生成物を得、それを逆相クロマトグラフィーで精製して、9mgの5−(6−シクロプロピル−ピリジン−3−イルエチニル)−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得た。
Figure 2012507566
(実施例426)
2,8−ジメチル−5−((1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)エチニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号497)の調製
5−エチニル−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(166mg、0.74mmol)、5−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール(100mg、0.62mmol)、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)(13mg、0.018mmol)およびTBAF.3HO(586mg、1.86mmol)の混合物を80℃で(観察した発熱温度は120℃であった)5分間マイクロ波で加熱した。反応完了後(TLC&LCMSで監視)、混合物を水(20mL)に注ぎ、飽和重炭酸塩を加えた。混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出し、有機層を水(2×20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、16mgの2,8−ジメチル−5−(3−メチル−3H−イミダゾール−4−イルエチニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得た。
Figure 2012507566
(実施例427)
4−((2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)エチニル)チアゾール(化合物番号498)の調製
5−エチニル−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(163mg、0.731mmol)、4−ブロモ−チアゾール(100mg、0.60mmol)、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)(12mg、0.01mmol)およびTBAF.3HO(575mg、1.82mmol)の混合物を80℃で(観察した発熱温度は120℃であった)5分間マイクロ波で加熱した。反応完了後(TLC&LCMSで監視)、混合物を水(20mL)に注ぎ、飽和重炭酸塩を加えた。混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出し、有機層を水(3×50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮して、10mgの2,8−ジメチル−5−チアゾール−4−イルエチニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを得た。
Figure 2012507566
(実施例428)
2−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−1−(4−フルオロフェニル)−1−フェニルエタノール(化合物番号176)の調製
2−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−1−(4−フルオロフェニル)エタノン(168mg、0.5mmol)を10mLの無水THFに溶解させた。臭化フェニルマグネシウム(1.5mL、1.5mmol)を室温で窒素雰囲気下において滴下した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。水(3mL)を反応混合物に加え、生成物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧蒸発させて、粗製の化合物を得、それを分取HPLCで精製した。
Figure 2012507566
(実施例429)
8−クロロ−2−メチル−5−(2−(ピリジン−3−イル)シクロヘキサ−1−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号166)の調製
2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、1.0mmol)をDMF(2mL)に溶解させた。水素化ナトリウム(50%)(60mg、2.5mmol)を少しずつ0℃で加え、反応混合物を室温で15分間撹拌した。DMF(2mL)中の5−(1,2−ジブロモシクロヘキシル)−2−メチルピリジン(99mg、1.3mmol)の溶液を10分間かけて滴下し、撹拌をさらに2時間室温で続けた。反応混合物を氷水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発させた。粗生成物を分取TLCで精製して、13mgの標題化合物を得た。
Figure 2012507566
(実施例430)
(E)−8−クロロ−5−(3,3−ジメチル−2−(ピリジン−4−イル)ブタ−1−エニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号286)の調製
8−クロロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(220mg、1mmol)をDMF(3mL)に溶解させた。リン酸カリウム(424mg、2mmol)、ヨウ化銅(I)(19mg、0.1mmol)およびL−プロリン(23mg、0.2mmol)を加えた。DMF(2mL)中の4−(1−ブロモ−3,3−ジメチルブタ−1−エン−2−イル)ピリジン(294mg、1.5mmol)の溶液を滴下し、反応混合物を窒素でパージし、85℃で終夜加熱した。DMFを減圧蒸発させ、反応混合物を水で希釈した。得られた沈殿を濾過し、溶離液として0〜8%MeOH:DCMを使用してシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。化合物をHPLCでさらに精製した。収量:77.03mg。
Figure 2012507566
(実施例431)
2,8−ジメチル−5−(ピリミジン−4−イルエチニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号499)の調製
5−エチニル−2,8−ジメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(100mg、0.466mmol)および4−ブロモピリミジン(126mg、0.797mmol)をトリエチルアミン(1.5mL)に溶解させ、溶液を窒素でパージした。ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(12.5mg、0.017mmol)およびヨウ化銅(6.7mg、0.035mmol)を加え、反応混合物を窒素で再びパージした。反応混合物をマイクロ波で40℃において90分間加熱した。反応混合物を30mLの水でクエンチし、EtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:100〜200メッシュ、溶離液:DCM中0〜10%MeOH)で精製して、25mgの生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例432)
2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−5−(3−(ピリジン−2−イル)プロパ−2−イニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号500)の調製
2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−5−(プロパ−2−イニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール[(p−トリルヒドラジン塩酸塩(600mg、3.7mmol)、臭化プロパルギル(トルエン中80重量%溶液、0.34mL、3.7mmol)、トリエチルアミン(1.5mL、11.3mmol)およびN−メチル−4−ピペリドン塩酸塩(316mg、2.1mmol)の混合物をエタノール(15mL)に溶解させ、80mgの2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−5−(プロパ−2−イニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールをMeOH−DCM勾配)(150mg、0.6mmol)]で溶離するシリカゲル(230〜400メッシュ)クロマトグラフィーで精製後に得、アセトニトリル(5mL)中の2−ブロモピリジン(0.06mL、0.6mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(8mg、0.012mmol)、CuI(1mg、0.006mmol)およびトリエチルアミン(0.01mL、0.071mmol)を80℃で1.5時間加熱して、108mgの2,3,4,5−テトラヒドロ−2,8−ジメチル−5−(3−(ピリジン−2−イル)プロパ−2−イニル)−1H−ピリド[4,3−b]インドールを逆相クロマトグラフィー(C−18、500mm×50mm、移動相A=水中0.05%TFA、B=アセトニトリル中0.05%TFA、勾配:30分間で10%Bから80%B、注入体積5mL)で精製後に得た。
Figure 2012507566
(実施例433)
(E)−エチル4−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−3−フェニルブタ−2−エノエート(化合物番号347)の調製
2−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−1−フェニルエタノン(100mg、3mmol)を3mLのトルエンに溶解させた。(カルブエトキシメチレン)トリフェニルホスホラン(200mg、0.56mmol)を加え、反応混合物を100℃で終夜加熱した。溶媒を減圧除去し、残渣を2%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200)で精製した。
Figure 2012507566
(実施例434)
(Z)−5−(8−クロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−4−(4−フルオロフェニル)ペンタ−3−エン−1−オール(化合物番号348)の調製
2−(8−クロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−1−シクロプロピル−1−(4−フルオロシクロヘキサ−1,2,3,5−テトラエニル)エタノール(1g、25mmol)を10mLの25%硫酸に溶解させ、110℃で4時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、水で希釈し、得られた固体を濾過し、水およびジエチルエーテルで洗浄した。固体を逆相HPLCで精製し、位置異性体の化合物番号349から分離した。
Figure 2012507566
(実施例435)
(E)−5−(8−クロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−4−(4−フルオロフェニル)ペンタ−3−エン−1−オール(化合物番号349)の調製
2−(8−クロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−1−シクロプロピル−1−(4−フルオロシクロヘキサ−1,2,3,5−テトラエニル)エタノール(1g、25mmol)を10mLの25%硫酸に溶解させ、110℃で4時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、水で希釈し、得られた固体を濾過し、水およびジエチルエーテルで洗浄した。固体を逆相HPLCで精製し、位置異性体の化合物番号348から分離した。
Figure 2012507566
(実施例436)
(E)−エチル4−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−3−(4−フルオロフェニル)ブタ−2−エノエート(化合物番号350)の調製
2−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−1−(4−フルオロフェニル)エタノン(500mg、1.5mmol)をトルエンに溶解させた。ホスホラン(1g、2.8mmol)を加え、反応混合物を100℃で終夜加熱した。溶媒を減圧除去し、残渣を0〜100%EtOAc−ヘキサンで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200)で精製した。生成物を逆相HPLCで再精製した。
Figure 2012507566
(実施例437)
(E)−8−クロロ−5−(2−(4−フルオロフェニル)ヘキサ−2−エニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号351)の調製
この生成物を実施例160(化合物番号208)から位置異性体として単離した。
Figure 2012507566
(実施例438)
(E)−4−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−3−(4−フルオロフェニル)ブタ−2−エン酸(化合物番号352)の調製
エチル4−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)−3−(4−フルオロフェニル)ブタ−2−エノエート(100mg、0.246mmol)をNMP(1mL)に溶解させた。粉末KOH(100mg)を加え、反応混合物を100℃で終夜加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、濃HCl(pH5〜6)で酸性化した。生成物を逆相クロマトグラフィーで単離した。
Figure 2012507566
(実施例439)
6−フルオロ−5−(2−(4−フルオロフェニル)アリル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号353)の調製
6−フルオロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、0.98mmol)をDMF(4mL)に溶解させた。ヨウ化銅(I)(18mg、0.098mmol)、L−プロリン(22mg、0.19mmol)およびKPO(416mg、1.96mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−4−フルオロベンゼン(250mg、1.17mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を85℃で終夜加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜5%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。
Figure 2012507566
(実施例440)
6−クロロ−5−(2−(4−フルオロフェニル)アリル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号354)の調製
6−クロロ−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(200mg、0.909mmol)をDMF(4mL)に溶解させた。ヨウ化銅(I)(14mg、0.089mmol)、L−プロリン(20mg、0.173mmol)およびKPO(380mg、1.79mmol)を加え、反応混合物を10分間室温で撹拌した。1−(1−ブロモプロパ−1−エン−2−イル)−4−フルオロベンゼン(250mg、1.17mmol)を滴下し、反応混合物を窒素でパージした。反応混合物を85℃で終夜加熱した(より長い加熱が必要な場合もあった)。DMFを減圧蒸発させ、残渣を水で希釈し、固体を濾過した。固体物質を0〜5%MeOH−DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製した。
Figure 2012507566
(実施例441)
4−(3−(2,8−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−5(2H)−イル)プロパ−1−エン−2−イル)フェノール(化合物番号355)の調製
この生成物を実施例194(化合物番号235)から位置異性体として単離した。
Figure 2012507566
(実施例442)
8−メトキシ−2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号356)の調製
この生成物を実施例199(化合物番号239)および実施例206(化合物番号246)から位置異性体として単離した。
Figure 2012507566
(実施例443)
8−クロロ−2−メチル−5−(3−メチル−2−(ピリジン−4−イル)ブタ−2−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号357)の調製
1−(8−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−メチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−3−メチル−2−(ピリジン−4−イル)ブタン−2−オール(0.668g、1.77mmol)を塩化チオニル(0.32mL、2.5当量)に溶解させ、溶液を室温で12時間撹拌した。揮発物を減圧除去し、残渣を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、生成物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣を5%MeOH:DCMで溶離するシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュ)で精製して、0.120gの生成物を得た。
Figure 2012507566
(実施例444)
2,8−ジメチル−5−(3−メチル−2−(ピリジン−4−イル)ブタ−2−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号358)の調製
1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−2,8−ジメチルピリド[4,3−b]インドール−5−イル)−3−メチル−2−(ピリジン−4−イル)ブタン−2−オール(0.2g、0.55mmol)を乾燥DCMに溶解させ、DMFを1滴加えた。溶液を0℃まで冷却し、乾燥DCM(1mL)に溶解させた塩化チオニル(0.194g、1.65mmol)を加えた。撹拌を1時間0℃および2時間室温で続けた。揮発物を減圧除去し、残渣を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で塩基性化し、生成物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣を逆相HPLCで精製した。
Figure 2012507566
(実施例445)
(Z)−2,8−ジメチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)ブタ−2−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号359)の調製
この生成物を実施例243(化合物番号281)から位置異性体として単離した。
Figure 2012507566
(実施例446)
(Z)−8−クロロ−2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)ブタ−2−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号360)の調製
この生成物を実施例246(化合物番号284)から位置異性体として単離した。
Figure 2012507566
(実施例447)
(E)−2,8−ジメチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)ブタ−2−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号361)の調製
この生成物を実施例245(化合物番号283)から位置異性体として単離した。
Figure 2012507566
(実施例448)
(E)−8−クロロ−2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)ブタ−2−エニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号362)の調製
この生成物を実施例246(化合物番号284)から位置異性体として単離した。
Figure 2012507566
(実施例449)
6−フルオロ−2−メチル−5−(2−(ピリジン−4−イル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号363)の調製
この生成物を実施例179(化合物番号223)から位置異性体として単離した。
Figure 2012507566
(実施例450)
2,8−ジメチル−5−(2−(ピラジン−2−イル)アリル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(化合物番号364)の調製
この生成物を実施例248(化合物番号287)から位置異性体として単離した。
Figure 2012507566
(実施例451)
代表的な化合物に対する特徴づけデータ
実施例に従い調製した代表的な化合物に対する特徴づけデータを表7においてさらに詳述する。
Figure 2012507566
(実施例B1)
ヒスタミン受容体に結合する、本発明の化合物の能力の測定
ヒスタミンH1
放射リガンド結合アッセイにおいて本発明の化合物の活性を評価するため、改質されたトリス−HCl緩衝液(50mMトリス−HCl、pH7.4、2mM MgCl、100mM NaCl、250mMスクロース)中のチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞中に発現したヒト組換え型ヒスタミンH受容体を使用した(De Backer、M.D.ら、Biochem. Biophys. Res. Comm.、第197巻(3):1601頁、1993年)。25℃で180分間、本発明の化合物を1.2nM[H]ピリラミンと共にインキュベートした。1μMピリラミンの存在下、非特異結合を推測した。受容体タンパク質を濾過洗浄し、次いでフィルターをカウントすることによって、[H]ピリラミンの特異結合を求めた。1%DMSOをビヒクルとして用いて、化合物を1μM以下でスクリーニングした。表8において、生化学的アッセイの結果を特異結合のパーセント阻害として提示する。
ヒスタミンH
放射リガンド結合アッセイにおいて本発明の化合物活性を評価するため、50mMホスフェート緩衝液、pH7.4中のチャイニーズハムスター卵巣(CHO)K1細胞に発現するヒト組換え型のヒスタミンH2受容体を使用した(Ruat、M.、Proc. Natl. Acad. Sci. USA.、第87巻(5):1658頁、1990年)。25℃で120分間、本発明の化合物を0.1nM[125I]アミノポテンチジンと共にインキュベートした。3μM Tiotidineの存在下、非特異結合を推測した。受容体タンパク質を濾過洗浄し、次いでフィルターをカウントすることによって、[125I]アミノポテンチジンの特異結合を求めた。1%DMSOをビヒクルとして用いて、化合物を1μM以下でスクリーニングした。表8において、生化学的アッセイの結果を特異結合のパーセント阻害として提示する。
ヒスタミンH
放射リガンド結合アッセイにおいて本発明の化合物の活性を評価するため、改質されたトリス−HCl緩衝液(50mMトリス−HCl、pH7.4、5mM MgCl、0.04%BSA)中のチャイニーズハムスター卵巣(CHO−K1)細胞に発現するヒト組換え型ヒスタミンH受容体を使用する(Yanai Kら Jpn J Pharmacol.、第65巻(2):107頁、1994年、Zhu Yら、Mol Pharmacol.、第59巻(3):434頁、2001年)。25℃で90分間、本発明の化合物を3nM[H]R(−)−α−メチルヒスタミンと共にインキュベートする。1μM R(−)−α−メチルヒスタミンの存在下、非特異結合を推測する。受容体タンパク質を濾過洗浄し、次いでフィルターをカウントすることによって、[H]R(−)−α−メチルヒスタミンの特異結合を求める。1%DMSOをビヒクルとして用いて、化合物を1μM以下でスクリーニングする。本発明の化合物をこの生化学的アッセイで試験し、特異結合のパーセント阻害を求める。
(実施例B2)
イミダゾリンI受容体に結合する、本発明の化合物の能力の測定
中枢イミダゾリンI
放射リガンド結合アッセイにおいて本発明の化合物の活性を評価するため、改質されたトリス−HCl緩衝液(50mMトリス−HCl緩衝液、pH7.4、0.5mM EDTA)中のウィスターラット大脳皮質から得たイミダゾリンI受容体を使用した(Brown、C.M.ら、Br. J. Pharmacol.、第99巻:803頁、1990年)。25℃で30分間、本発明の化合物を2nM[H]イダゾキサンと共にインキュベートした。1μM イダゾキサンの存在下、非特異結合を推測した。受容体タンパク質を濾過洗浄し、次いでフィルターをカウントすることによって、[H]イダゾキサンの特異結合を求めた。1%DMSOをビヒクルとして用いて、化合物を1μM以下でスクリーニングした。本発明の化合物をこの生化学的アッセイで試験し、特異結合のパーセント阻害を求めた。ある化合物は、特異結合の少なくとも約80%の阻害を示した。
Figure 2012507566
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Figure 2012507566
(実施例B3)
アドレナリン受容体に結合する、本発明の化合物の能力の測定
アドレナリン作動性α1A
放射リガンド結合アッセイにおいて本発明の化合物の活性を評価するため、改質されたトリス−HCl緩衝液(50mMトリス−HCl緩衝液、pH7.4、0.5mM EDTA)中のウィスターラット顎下腺から得たラットアドレナリン作動性α1A受容体を使用した(Michel、A.D.ら、Br. J. Pharmacol.、第98巻:883頁、1989年)。25℃で60分間、本発明の化合物を0.25nM[H]プロゾシンと共にインキュベートした。10μMフェントラミンの存在下、非特異結合を推測した。受容体タンパク質を濾過洗浄し、次いでフィルターをカウントすることによって、[H]プロゾシンの特異結合を求めた。1%DMSOをビヒクルとして用いて、化合物を1μM以下でスクリーニングした。本発明の化合物をこの生化学的アッセイで試験し、特異結合のパーセント阻害を求めた。ある化合物は、特異結合の少なくとも約80%の阻害を示した。
アドレナリン作動性α1B
放射リガンド結合アッセイにおいて本発明の化合物の活性を評価するため、改質されたトリス−HCl緩衝液(50mMトリス−HCl緩衝液、pH7.4、0.5mM EDTA)中のウィスターラット肝臓から得たラットアドレナリン作動性α1B受容体を使用した(Garcia−S’ainz、J.A.ら、Biochem. Biophys. Res. Commun.、第186巻:760頁、1992年、Michel A.D.ら、Br. J. Pharmacol.第98:883、1989年)。25℃で60分間、0.25nM[H]プロゾシンと共に本発明の化合物をインキュベートした。10μMフェントラミンの存在下、非特異結合を推測した。受容体タンパク質を濾過洗浄し、次いでフィルターをカウントすることによって、[H]プロゾシンの特異結合を求めた。1%DMSOをビヒクルとして用いて、化合物を1μM以下でスクリーニングした。本発明の化合物をこの生化学的アッセイで試験し、特異結合のパーセント阻害を求めた。ある化合物は、特異結合の少なくとも約80%の阻害を示した。
アドレナリン作動性α1D
放射リガンド結合アッセイにおいて本発明の化合物の活性を評価するため、50mMトリス−HCl緩衝液、pH7.4中のヒト胎仔の腎(HEK−293)細胞に発現するヒト組換え型アドレナリン作動性α1D受容体を使用した(Kenny、B.A.ら、Br. J. Pharmacol.第115(6):981頁、1995年)。25℃で60分間、0.6nM[H]プロゾシンと共に本発明の化合物をインキュベートした。10μMフェントラミンの存在下、非特異結合を推測した。受容体タンパク質を濾過洗浄し、次いでフィルターをカウントすることによって、[H]プロゾシンの特異結合を求めた。1%DMSOをビヒクルとして用いて、化合物を1μM以下でスクリーニングした。表9において、生化学的アッセイの結果を特異結合のパーセント阻害として提示する。
アドレナリン作動性α2A
放射リガンド結合アッセイにおいて本発明の化合物の活性を評価するため、改質されたトリス−HCl緩衝液(50mMトリス−HCl、pH7.4、12.5mM MgCl、2mM EDTA)中の昆虫Sf9細胞に発現するヒト組換え型アドレナリン作動性α2A受容体を使用した(Uhlen Sら、J Pharmacol Exp Ther.第271巻:1558頁、1994年)。25℃で60分間、1nM[H]MK−912と共に本発明の化合物をインキュベートした。MK912は、(2S−トランス)−1,3,4,5’,6,6’,7,12b−オクタヒドロ−l’,3’−ジメチル−スピロ[2H−ベンゾフロ[2,3−a]キノリジン−2,4’(1’H)−ピリミジン]−2’(3’H)−オン塩酸塩である。10μM WB−4101(2−(2,6−ジメトキシフェノキシエチル)アミノメチル−1,4−ベンゾジオキサン塩酸塩)の存在下、非特異結合を推測した。受容体タンパク質を濾過洗浄し、次いでフィルターをカウントすることによって、[H]MK−912の特異結合を求めた。1%DMSOをビヒクルとして用いて、化合物を1μM以下でスクリーニングした。表9において、生化学的アッセイの結果を特異結合のパーセント阻害として提示する。
アドレナリン作動性α2
放射リガンド結合アッセイにおいて本発明の化合物の活性を評価するため、改質されたトリス−HCl緩衝液(50mMトリス−HCl、pH7.4、12.5mM MgCl、1mM EDTA、0.2%BSA)中のチャイニーズハムスター卵巣(CHO−K1)細胞に発現するヒト組換え型アドレナリン作動性α2受容体を使用した(Uhlen.、Sら、Eur J Pharmacol.、第343巻(1):93頁、1998年)。25℃で60分間、2.5nM[H]ローウオルシンと共に本発明の化合物をインキュベートした。10μMプロゾシンの存在下、非特異結合を推測した。受容体タンパク質を濾過洗浄し、次いでフィルターをカウントすることによって、[H]ローウオルシンの特異結合を求めた。1%DMSOをビヒクルとして用いて、化合物を1μM以下でスクリーニングした。表9において、生化学的アッセイの結果を特異結合のパーセント阻害として提示する。
アドレナリン作動性α2
放射リガンド結合アッセイにおいて本発明の化合物の活性を評価するため、改質されたトリス−HCl緩衝液(50mMトリス−HCl、pH7.4、12.5mM MgCl、2mM EDTA)中の昆虫Sf9細胞に発現するヒト組換え型アドレナリン作動性α2受容体を使用した(Uhlen S.ら、J Pharmacol Exp Ther.、第271巻:1558頁、1994年)。25℃で60分間、1nM[H]MK−912と共に本発明の化合物をインキュベートした。10μMWB−4101の存在下、非特異結合を推測した。受容体タンパク質を濾過洗浄し、次いでフィルターをカウントすることによって、[H]MK−912の特異結合を求めた。1%DMSOをビヒクルとして用いて、化合物を1μM以下でスクリーニングした。本発明の化合物をこの生化学的アッセイで試験し、特異結合のパーセント阻害を求めた。ある化合物は、特異結合の少なくとも約80%の阻害を示した。
(実施例B4)
ドーパミン受容体に結合する、本発明の化合物の能力の測定
ドーパミンD2L
放射リガンド結合アッセイにおいて本発明の化合物の活性を評価するため、改質されたトリス−HCl緩衝液(50mMトリス−HCl、pH7.4、1.4mMアスコルビン酸、0.001%BSA、150mM NaCl)中のチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞に発現するヒト組換え型ドーパミンD2L受容体を使用した(Grandy、D.K.ら、Proc. Natl. Acad. Sci. USA.、第86巻:9762頁、1989年、Hayes、G.ら、Mol. Endocrinol.、第6巻:920頁、1992年)。25℃で120分間、0.16nM[H]スピペロンと共に本発明の化合物をインキュベートした。10μMハロペリドールの存在下、非特異結合を推測した。受容体タンパク質を濾過洗浄し、次いでフィルターをカウントすることによって、[H]スピペロンの特異結合を求めた。1%DMSOをビヒクルとして用いて、化合物を1μM以下でスクリーニングした。表9において、生化学的アッセイの結果を特異結合のパーセント阻害として提示する。
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(実施例B5)
セロトニン受容体へ結合する、本発明の化合物の能力の測定
セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)5−HT1A
放射リガンド結合アッセイにおいて本発明の化合物の活性を評価するため、改質されたトリス−HCl緩衝液(50mMトリス−HCl、pH7.4、0.1%アスコルビン酸、0.5mM EDTA、10mM MgSO)中のチャイニーズハムスター卵巣(CHO−K1)細胞に発現するヒト組換え型のセロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)5−HT1A受容体を使用する(Martin GR and Humphrey PPA. Neuropharmacol.、第33巻:261頁、1994年、May JAら、J Pharmacol Exp Ther.、第306巻(1):301頁、2003年)。25℃で60分間、1.5nM[H]8−OH−DPATと共に本発明の化合物をインキュベートする。10μMメテルゴリンの存在下、非特異結合を推測する。受容体タンパク質を濾過洗浄し、次いでフィルターをカウントすることによって、[H]8−OH−DPATの特異結合を求める。1%DMSOをビヒクルとして用いて、化合物を1μM以下でスクリーニングする。本発明の化合物をこの生化学的アッセイで試験し、特異結合のパーセント阻害を求める。
セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)5−HT1B
放射リガンド結合アッセイにおいて本発明の化合物の活性を評価するため、改質されたトリス−HCl緩衝液(50mMトリス−HCl、pH7.4、154mM NaCl、10μM パルギリン、30μM イソプレナリン)中のウィスターラット大脳皮質からのセロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)5−HT1B受容体を使用する(Hoyerら、Eur J Pharmaco.、第118巻:1頁、1985年、Pazosら、Eur J Pharmacol.、第106巻:531頁、1985年)。37℃で90分間、10pM[125I]シアノピンドロールと共に本発明の化合物をインキュベートする。10μMセロトニン(5−HT)の存在下、非特異結合を推測する。受容体タンパク質を濾過洗浄し、次いでフィルターをカウントすることによって、[125I]シアノピンドロールの特異結合を求める。1%DMSOをビヒクルとして用いて、化合物を1μM以下でスクリーニングする。本発明の化合物をこの生化学的アッセイで試験し、特異結合のパーセント阻害を求める。
セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)5−HT2A
放射リガンド結合アッセイにおいて本発明の化合物の活性を評価するため、50mMトリス−HCl緩衝液、pH7.4中のチャイニーズハムスター卵巣(CHO−K1)細胞に発現するヒト組換え型セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)5−HT2A受容体を使用した(Bonhaus、D.W.ら、Br. J. Pharmacol.、第115巻:622頁、1995、Saucier、C.およびAlbert、P.R.、J. Neurochem.、第68巻:1998頁、1997年)。25℃で60分間、0.5nM[H]ケタンセリンと共に本発明の化合物をインキュベートした。1μMミアンセリンの存在下、非特異結合を推測した。受容体タンパク質を濾過洗浄し、次いでフィルターをカウントすることによって、[H]ケタンセリンの特異結合を求めた。1%DMSOをビヒクルとして用いて、化合物を1μM以下でスクリーニングした。表10において、生化学的アッセイの結果を特異結合のパーセント阻害として提示する。
セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)5−HT2B
放射リガンド結合アッセイにおいて本発明の化合物の活性を評価するため、改質されたトリス−HCl緩衝液(50mMトリス−HCl、pH7.4、4mM CaCl、0.1%アスコルビン酸)中のチャイニーズハムスター卵巣(CHO−K1)細胞に発現するヒト組換え型セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)5−HT2B受容体を使用した(Bonhaus、D.W.ら、Br. J. Pharmacol.、第115巻:622頁、1995年)。37℃で60分間、1.2nM[H]リゼルギン酸ジエチルアミド(LSD)と共に本発明の化合物をインキュベートした。10μMセロトニン(5−HT)の存在下、非特異結合を推測した。受容体タンパク質を濾過洗浄し、次いでフィルターをカウントすることによって、[H]LSDの特異結合を求めた。1%DMSOをビヒクルとして用いて、化合物を1μM以下でスクリーニングした。本発明の化合物をこの生化学的アッセイで試験し、特異結合のパーセント阻害を求めた。表10において、生化学的アッセイの結果を特異結合のパーセント阻害として提示する。
セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)5−HT2c
放射リガンド結合アッセイにおいて本発明の化合物の活性を評価するため、改質されたトリス−HCl緩衝液(50mMトリス−HCl、pH7.4、0.1%アスコルビン酸、10μMパージリン)中のチャイニーズハムスター卵巣(CHO−K1)細胞に発現するヒト組換え型セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)5−HT2c受容体を使用した(Wolf、W.A.およびSchutz、J.S.、J. Neurochem.、第69巻:1449頁、1997年)。25℃で60分間、1nM[H]メスレルギンと共に本発明の化合物をインキュベートした。1μMミアンセリンの存在下、非特異結合を推測した。受容体タンパク質を濾過洗浄し、次いでフィルターをカウントすることによって、[H]メスレルギンの特異結合を求めた。1%DMSOをビヒクルとして用いて、化合物を1μM以下でスクリーニングした。表10において、生化学的アッセイの結果を特異結合のパーセント阻害として提示する。
セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)5−HT
放射リガンド結合アッセイにおいて本発明の化合物の活性を評価するため、改質されたトリス−HCl緩衝液(50mMトリス−HCl、pH7.4、1mM EDTA、5mM MgCl)中のヒト胎仔の腎(HEK−293)細胞に発現するヒト組換え型セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)5−HT受容体を使用する(Miller Kら、Synapase.、第11巻:58頁、1992、Boess FGら、Neuropharmacology.、第36巻:637頁、1997年)。25℃で60分間、0.69nM[H]GR−65630と共に本発明の化合物をインキュベートする。10μM MDL−72222の存在下、非特異結合を推測する。受容体タンパク質を濾過洗浄し、次いでフィルターをカウントすることによって、[H]GR−65630の特異結合を求めた。1%DMSOをビヒクルとして用いて、化合物を1μM以下でスクリーニングする。本発明の化合物をこの生化学的アッセイで試験し、特異結合のパーセント阻害を求める。
セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)5−HT
放射リガンド結合アッセイにおいて本発明の化合物の活性を評価するため、50mMトリス−HCl、pH7.4中のDuncan Hartley由来のモルモット線条体からのセロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)5−HT受容体を使用する(Grossman CJ ら、Br J Pharmacol.、第109巻:618頁、1993年)。25℃で30分間、0.7nM[H]GR−113808と共に本発明の化合物をインキュベートする。30μMセロトニン(5−HT)の存在下、非特異結合を推測する。受容体タンパク質を濾過洗浄し、次いでフィルターをカウントすることによって、[H]GR−113808の特異結合を求める。1%DMSOをビヒクルとして用いて、化合物を1μM以下でスクリーニングする。本発明の化合物をこの生化学的アッセイで試験し、特異結合のパーセント阻害を求める。
セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)5−HT5A
放射リガンド結合アッセイにおいて本発明の化合物の活性を評価するため、改質されたトリス−HCl緩衝液(50mMトリス−HCl、pH7.4、10mM MgCl、0.5mM EDTA)中のチャイニーズハムスター卵巣(CHO−K1)細胞に発現するヒト組換え型セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)5−HT5A受容体を使用する(Rees、S.ら、FEBS Lett.、第355巻:242頁、1994年)。37℃で60分間、1.7nM[H]リゼルギン酸ジエチルアミド(LSD)と共に本発明の化合物をインキュベートする。100μMセロトニン(5−HT)の存在下、非特異結合を推測する。受容体タンパク質を濾過洗浄し、次いでフィルターをカウントすることによって、[H]LSDの特異結合を求める。1%DMSOをビヒクルとして用いて、化合物を1μM以下でスクリーニングする。本発明の化合物をこの生化学的アッセイで試験し、特異結合のパーセント阻害を求める。
セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)5−HT
放射リガンド結合アッセイにおいて本発明の化合物の活性を評価するため、改質されたトリス−HCl緩衝液(50mMトリス−HCl、pH7.4、150mM NaCl、2mMアスコルビン酸、0.001%BSA)中のヒトHeLa細胞に発現するヒト組換え型セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)5−HT受容体を使用した(Monsma、F.J. Jr.ら、Mol. Pharmacol.、第43巻:320頁、1993年)。37℃で120分間、1.5nM[H]リゼルギン酸ジエチルアミド(LSD)と共に本発明の化合物をインキュベートした。5μMセロトニン(5−HT)の存在下、非特異結合を推測した。受容体タンパク質を濾過洗浄し、次いでフィルターをカウントすることによって、[H]LSDの特異結合を求めた。1%DMSOをビヒクルとして用いて、化合物を1μM以下でスクリーニングした。表10において、生化学的アッセイの結果を特異結合のパーセント阻害として提示する。
セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)5−HT
放射リガンド結合アッセイにおいて本発明の化合物の活性を評価するため、改質されたトリス−HCl緩衝液(50mMトリス−HCl、pH7.4、10mM MgCl、0.5mM EDTA)中のチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞に発現するヒト組換え型セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)5−HT受容体を使用した(Roth、B.L.ら、J. Pharmacol. Exp. Ther.、第268巻:1403頁、1994年、Shen、Y.ら、J. Biol. Chem.、第268巻:18200頁、1993年)。25℃で2時間の間、5.5nM[H]リゼルギン酸ジエチルアミド(LSD)と共に本発明の化合物をインキュベートした。10μMセロトニン(5−HT)の存在下、非特異結合を推測した。受容体タンパク質を濾過洗浄し、次いでフィルターをカウントすることによって、[H]LSDの特異結合を求めた。1%DMSOをビヒクルとして用いて、化合物を1μM以下でスクリーニングした。表10において、生化学的アッセイの結果を特異結合のパーセント阻害として提示する。
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(実施例B6)
本発明の化合物のセロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)5−HT2Aまたは5−Hアゴニスト/アンタゴニスト活性の測定
機能アッセイにおいて、本発明の化合物のアゴニストまたはアンタゴニスト活性を求めるために、ヒト胎仔の腎(HEK−293)細胞で発現するヒト組換え型セロトニン5−HT2A受容体(Jerman JC、Brough SJ、Gager T、Wood M、Coldwell MC、Smart D and Middlemiss DN、Eur J Pharmacol、第414巻:23〜30頁、2001年)またはCHO細胞で発現するヒト組換え型セロトニン5−HT受容体(Adham、ら J. Pharmacol. Exp. Ther.第287巻:508〜514頁、1998年)を使用した。細胞をDMEM緩衝液中に懸濁し、マイクロプレートに分配した。5−HT2Aアッセイでは、遊離サイトゾルのCa2+イオン濃度に比例して変化する原形質カルシウム蛍光指示薬を、20mM Hepes(pH7.4)を補充したHBSS緩衝液中のプロベネシドと混合し、各ウェルに加え、37℃で30分間、続いて22℃で30分間、細胞と平衡化させた。5−HTアッセイでは、反応生成物はcAMPであり、HTRFで検出した。
5−HT2Aアゴニスト効果を測定するため、本発明の化合物、基準アゴニストまたはHBSS緩衝液(基底対照)を細胞に加え、マイクロプレートリーダーを用いて蛍光強度の変化を測定した。刺激した対照の測定では、100nMでの5−HTを別々のアッセイウェルに加えた。結果を、100nM 5−HTに対する対照反応のパーセントとして表す。標準的な基準アゴニストは、5−HTであり、これを、各実験でいくつかの濃度で試験することによって、濃度反応曲線を作成し、この曲線からEC50値を計算した。
アンタゴニスト効果を測定するため、本発明の化合物、基準アンタゴニストまたはHBSS緩衝液を加え、続いて3nM 5−HT(5−HT2A)、100nM 5−HT(5−HT)またはHBSS緩衝液(基底の対照)を加え、蛍光測定を行った。結果を3nM 5−HTに対する対照反応のパーセント阻害として表す。標準的な基準アンタゴニストは、ケタンセリン(5−HT2A)またはメスレルギン(5−HT)であり、これを、各実験でいくつかの濃度で試験することによって、濃度反応曲線を作成し、この曲線からIC50値を計算した。化合物を、3μM以下で、ビヒクルとしてDMSOを用いてスクリーニングした。アッセイの結果を表11に提示する。
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(実施例B7)
本発明の化合物のセロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)5−HTアゴニスト/アンタゴニスト活性の測定
機能アッセイにおいて本発明の化合物のアゴニストまたはアンタゴニスト活性を求めるために、ヒト組換え型の5−HT受容体をCHO細胞に形質移入し(Kohen、R.、Metcalf、M.A.、Khan、N.、Druck、T.、Huebner、K.、Lachowicz、J.E.、Meltzer、H.Y.、Sibley、D.R.、Roth、B.L.およびHamblin、M.W. Cloning、characterisation and chromosomal localization of a human 5−HT serotonin receptor、J. Neurochem.、第66巻:47頁、1996年)、Homogeneous Time Resolved Fluorescence((HTRF)均一時間分解蛍光測定法)の検出方法を用いて、cAMP産生におけるこれらの効果を測定することによって、本発明の化合物の活性を求める。HEPES 20mM(pH7.4)および500μM IBMXを補充したHBSS緩衝液中に細胞を懸濁し、次いでマイクロプレートに分配し、本発明の化合物または基準アゴニストもしくはアンタゴニストの不在(対照)または存在下で、37℃で45分間インキュベートする。
アゴニスト測定、刺激した対照測定のために、別々のアッセイウェルに、10μM 5−HTが含有されている。インキュベーションに続いて、細胞を溶解し、蛍光アクセプター(D2標識したcAMP)および蛍光供与体(ユウロピウムクリプテートで抗cAMP抗体標識)を加える。60分後、室温で、マイクロプレートリーダーを用いて、この蛍光移動を、lex=337nmおよびlem=620および665nmで測定する。665nmで測定した信号を、620nmで測定したもので割ることによって、cAMP濃度を求める(比率)。
結果を、10μM 5−HTに対する対照反応のパーセントとして表す。標準的な基準アゴニストは、5−HTであり、これを、各実験でいくつかの濃度で試験することによって、濃度反応曲線を作成し、この曲線からEC50値を計算する。
アンタゴニスト測定のため、基準アゴニスト5−HTを最終濃度100nMで加える。基底対照測定に対しては、別々のアッセイウェルは、5−HTを含有しない。37℃での45分間のインキュベーションに続いて、細胞を溶解し、蛍光アクセプター(D2標識したcAMP)および蛍光供与体(ユウロピウムクリプテートで抗cAMP抗体標識)を加える。
60分後、室温で蛍光移動を上述されている通り測定する。結果を、100nM 5−HTに対する対照反応のパーセントとして表す。標準的な基準アンタゴニストはメチオテピンである。
(実施例B8)
化合物のドーパミンD2Lアンタゴニスト活性の測定
機能アッセイにおいて本発明の化合物の、アゴニストまたはアンタゴニスト活性を求めるため、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞中で安定に発現するヒト組換え型ドーパミンD2L受容体を使用した(Senogles SEら、J Biol Chem.、第265巻(8):4507頁、1990年)。本発明の化合物を、膜(0.1mg/mL)および10mM GDPと共に、改質されたHEPES緩衝液(20mM HEPES、pH7.4、100mM NaCl、10mM MgCl、1mM DTT、1mM EDTA)中で20分間プレインキュベートし、30℃でさらに60分間、Scintillation Proximity Assay((SPA)シンチレーション近接アッセイ)ビーズを加えた。0.3nM[35S]GTPγSで反応を開始し、さらに15分間のインキュベーション期間、反応させた。本発明の化合物による1mMドーパミン反応に対して、50%以上(350%)の[35S]GTPγS結合の増加は、起こり得るドーパミンD2L受容体アゴニストの活性を示唆している。10μMドーパミンにより誘発された[35S]GTPγS結合反応の増加の、本発明の化合物による50%以上(350%)の阻害は、受容体アンタゴニスト活性を示唆した。ビヒクルとして0.4%DMSOを用いて、化合物を3μM以下でスクリーニングした。表12において、アッセイの結果を特異結合のパーセント反応として提示する。
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(実施例B9)
本発明の化合物のドーパミンD2Sアンタゴニスト活性の測定
機能アッセイにおいて、本発明の化合物のアゴニストまたはアンタゴニスト活性を求めるために、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞で安定に発現するヒト組換え型ドーパミンD2S受容体を使用した(Gilliland SL および Alper RH. Naunyn−Schmiedeberg’s Archives of Pharmacology.、第361巻:498頁、2000年)。本発明の化合物を、膜(0.05mg/mL)および3μM GDPと共に、改質されたHEPES緩衝液(20mM HEPES、pH7.4、100mM NaCl、10mM MgCl、1mM DTT、1mM EDTA)中で20分間プレインキュベートし、次いで、30℃でさらに60分間、シンチレーション近接アッセイ(SPA)ビーズを加えた。0.3nM[35S]GTPγSで反応を開始し、さらに30分のインキュベーション期間、反応させた。本発明の化合物による100μMドーパミン反応に対して、50%以上(350%)の[35S]GTPγS結合の増加は、起こり得るドーパミンD2S受容体アゴニストの活性を示唆している。3μMドーパミンにより誘発された[35S]GTPγS結合反応の増加の、本発明の化合物による50パーセント以上(350%)の阻害は、受容体アンタゴニスト活性を示唆している。ビヒクルとして0.4%DMSOを用いて、化合物を3μM以下でスクリーニングした。表13において、アッセイの結果を特異結合のパーセント反応として提示する。
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(実施例B10)
ヒスタミンH機能アッセイにおける本発明の化合物のアゴニストまたはアンタゴニスト活性のための測定
機能アッセイにおいて本発明の化合物のアゴニストまたはアンタゴニスト活性を求めるために、ヒト胎仔の腎(HEK−293)細胞に発現するヒト組換え型ヒスタミンH受容体を使用する(Miller、T.R.、Witte、D.G.、Ireland、L.M.、Kang、C.H.、Roch、J.M.、Masters、J.N.、Esbenshade、T.AおよびHancock、A.A. J. Biomol. Screen.、第4巻:249〜258頁、1999年)。細胞をDMEM緩衝液中に懸濁し、次いでマイクロプレートに分配する。原形質カルシウム蛍光指示薬(遊離サイトゾルのCa2+イオン濃度に比例して変化)を、20mM Hepes(pH7.4)を補充したHBSS緩衝液中のプロベネシドと混合し、次いで各ウェルに加え、37℃で30分間、次いで22℃でさらに30分間細胞と平衡させる。アゴニスト効果を測定するため、本発明の化合物、基準アゴニストまたはHBSS緩衝液(基底対照)を細胞に加え、マイクロプレートリーダーを用いて蛍光強度の変化を測定する。刺激された対照測定のために、10μMのヒスタミンを別のアッセイウェルに加える。
結果を、10μMヒスタミンに対する対照反応のパーセントとして表す。標準的な基準アゴニストはヒスタミンであり、これを各実験でいくつかの濃度で試験し、濃度反応曲線を作成し、この曲線からEC50値を計算する。
アンタゴニスト効果を測定するため、本発明の化合物、基準アンタゴニストまたはHBSS緩衝液を加え、続いて300nMヒスタミンまたはHBSS緩衝液(基底対照)を加え、蛍光測定を行う。結果を、300nMヒスタミンに対する対照反応のパーセント阻害として表す。標準的な基準アンタゴニストはケタンセリンであり、これを、各実験でいくつかの濃度で試験し、濃度反応曲線を作成し、この曲線からIC50値を計算する。ビヒクルとしてDMSOを用いて、化合物を3μM以下でスクリーニングする。
(実施例B11)
放射リガンド結合競合アッセイを用いた、本発明の化合物の、5−HT1B受容体での結合活性の測定
本発明の化合物のヒト組換え型セロトニン5−HT1B受容体での結合活性を求めるため、ヒト5−HT1B組換え型受容体を発現するCHO−K1細胞株を増殖させることによって、この調査全体を通して放射リガンド結合アッセイに使用する膜を調製した。5−HT1Bに関する放射リガンド結合競合試験は、96ウェルプレートの各ウェル内に、50μLの試験化合物または基準リガンド(5−HT、Sigma、H−9523)を増加していく濃度で(結合緩衝液中で希釈:50mMトリスpH7.4、12.5mM MgCl、0.1%アスコルビン酸、1mM EDTA、pH7.4)、25μLの[H]5−CT(Amersham、TRK1038、アッセイ緩衝液中で最終濃度0.6nMに希釈)および25μLの5−HT1B膜抽出物(7μg/ウェル)を順次添加することにより、実施した(Master Block、Greiner、786201)。200倍過剰の5−HTとコインキュベーションすることによって、非特異結合を求めた。水浴中で、25℃で60分間プレートをインキュベートし、次いで濾過ユニット(Perkin Elmer)と共に、GF/Bフィルター上で濾過した(Perkin Elmer、6005177、0.5%PEI中、室温で2時間予浸)。フィルター0.5mLの氷冷の水洗緩衝液(50mMトリスpH7.4)で3×洗浄した。50μLのMicroscint20(Packard)を加え、オービタルシェーカー上で15分間プレートをインキュベートし、次いで1分/ウェルの間TopCount(商標)でカウントした。
毎実験日および化合物の試験の前には、基準化合物をいくつかの濃度で2回繰り返して(n=2)試験することによって、用量反応曲線および推定IC50値を得た。こうして得た試験の基準値を同じ受容体から得た過去の値と比較して、実験セッションを検証するために使用した。セッションは、基準値が過去の値から0.5ログ間隔内であることが判明した場合のみ有効であると考えられる。この5−HT1Bアッセイに関しては、基準化合物5−HTは、2.63nMのIC50値を有した(過去のIC50は4.7nM)。反復した測定に関しては、試験で許される最大可変性は、反復した測定の平均のほぼ+/−20%であった。
ヒト5−HT1B受容体の放射リガンド結合競合アッセイにおいて、1つの濃度5μMで、繰り返し、化合物の結合活性を試験した。試験化合物からの用量反応データを、シグモイドの用量反応のモデルに適用した非直線性回帰を用いて、XLfit(IDBS)ソフトウエアで解析した。
表14において、アッセイの結果をパーセント結合平均として提示する。
Figure 2012507566
5−HT1B放射リガンド結合競合アッセイにおいて、0.08、0.31、1.2、4.9、19.5、78.1、312.5、1250、20000および50000nMの濃度で、繰り返し、化合物番号91を再試験した。シグモイドの用量反応モデルに適用した非直線性回帰を用いて、XLfit(IDBS)ソフトウエアで用量反応データを解析した。表15において、アッセイの結果をパーセント結合平均およびIC50として提示する。
Figure 2012507566
(実施例B12)
エクオリン、cAMPおよびGTPγS機能アッセイを用いた、組換え型ドーパミンD2Lおよびセロトニン5−HT2A受容体についての機能活性
エクオリン、GTPγSおよびcAMP機能アッセイで、ヒト組換え型ドーパミンD2Lについての、およびエクオリンでヒト組換え型セロトニン5−HT2A受容体についての、本発明の化合物の機能活性を調査するために、D2Lまたは5−HT2A組換え型受容体、ミトコンドリアのアポイクオリンおよびGa16を発現するCHO−K1細胞株をエクオリンアッセイに使用した。組換え型のD2L受容体を発現するCHO−K1細胞株をcAMPアッセイに使用し、増殖させることによって、GTPγSアッセイ用に使用する膜を調製した。
エクオリンアッセイ手順:エクオリンドーパミンD2L(FAST−0101A)またはセロトニン5−HT2A(FAST−0505A)細胞を、抗生剤なしの培地内で試験から18時間前に成長させ、PBS−EDTA(5mM EDTA)での穏やかなフラッシングにより、引き離し、遠心分離により回収し、「アッセイ緩衝液」中に再懸濁させた(HEPESと共にDMEM/HAMのF12、フェノールレッドなしで+0.1%BSAタンパク質分解酵素は含まない)。室温で少なくとも4時間の間Coelenterazine h(Molecular Probes)と共に細胞をインキュベートした。本発明の化合物の試験の前に、基準化合物を用いた用量反応曲線を実施した。D2L基準アゴニストおよびアンタゴニストは、それぞれクインピロール(Tocris、1061)およびハロペリドール(Tocris、0931)であった。5−HT2A基準アゴニストおよびアンタゴニストは、それぞれa−メチル−5−HT(Sigma、M−110)およびケタンセリン(Tocris、908)であった。アゴニスト試験のため、50μLの細胞懸濁剤を、96ウェルプレート内にプレーティングした50μLの試験化合物または基準アゴニストに注入した。これにより生じる光の放出を、Hamamatsu Functional Drug Screening System 6000(FDSS6000)を用いて記録した。最初の注入から15分のインキュベーションに続いて、アンタゴニスト試験用に、100μLの基準アゴニストを、EC80に相当する濃度で、細胞懸濁液と試験化合物の混合物100μLに注入した。その結果生じた光の放出を、アゴニスト試験用のものと同じルミノメーターを用いて記録した。プレート全体にわたり、異なる実験全体にわたり、記録した光の放出を標定するため(「100%信号」の決定)、ウェルの一部は、100μMジギトニンまたはATP(20μM)の飽和濃度を含有した。プレートはまた、試験バリデーションの間に得たEC100およびEC80と等しい濃度で、基準アゴニストを含有した。ヒトドーパミンD2L受容体(FAST−0101A)およびセロトニン5−HT2A受容体(FAST−0505A)での化合物のアゴニストおよびアンタゴニスト活性を、以下のナノモル濃度で、繰り返して試験した:アゴニスト(nM):10、30、100、300、1000、3000、10000、30000、アンタゴニスト(nM):5、15、50、150、500、1500、5000、15000。
表16において、D2L受容体でのアゴニスト/アンタゴニスト活性の結果を提示する。
Figure 2012507566
表17において、5−HT2A受容体でのアゴニスト/アンタゴニスト活性の結果を提示する。
Figure 2012507566
cAMPアッセイ手順:D2LCHO−K1細胞(FAST−O101C)を、対数増殖期中期まで抗生剤を含まない培養培地で成長させ、PBS−EDTA(5mM EDTA)で引き離し、遠心し、2.1×10細胞/mLの濃度で、アッセイ緩衝液中に再懸濁させた(KRH、1mM IBMX)。試験を96ウェルプレート内で実施した。アゴニスト試験のために、12μLの細胞(2,500細胞/ウェル)を、より高い濃度の6μLの試験化合物または基準アゴニストおよび6μLのフォルスコリン、最終濃度10μM(Calbiochem社製、カタログ番号344270)と混合した。アンタゴニスト試験のために、12μLの細胞(2,500細胞/ウェル)を、6μLの試験化合物または基準アンタゴニストと、より高い濃度で混合した。室温で10分のインキュベーション後、6μLのフォルスコリンのミックスを最終濃度10μMで、基準アゴニストを、EC80に相当する最終濃度で加えた。次いで、室温で30分間、プレートをインキュベートし、抗cAMPクリプテート抗体(K)およびcAMP−D2(D2)を、製造元の仕様に従い調製した(Cis−Bio International(カタログ番号62AM2PEBからのHTRFキット)。12μLのcAMP−D溶液、続いて12μLのK溶液を各ウェルに加えた。次いでプレートをトップシールでカバーし、室温で少なくとも1時間の間、インキュベートした。次いでプレートをRubystar上で解読し、単一の部位モデルを用いて、非線形回帰でデータを解析した。ヒトドーパミンD2L受容体(FAST−0101C)での化合物のアンタゴニスト活性を、以下のナノモル濃度で、繰り返して試験した:アンタゴニスト(nM):5、15、50、150、500、1500、5000、15000。
表18において、D2L受容体のアンタゴニスト活性の結果を提示する。
Figure 2012507566
GTPγSアッセイ手順:アッセイ緩衝液[20mM HEPES pH7.4、100mM NaCl、10μg/mLサポニン、30mM MgCl]、膜[組換え型CHO−K1−D2L膜抽出物を氷上で解凍し、アッセイ緩衝液で希釈することによって、1mg/mL(10μg/10μL)を得る。これを氷上で保持]、GDP[アッセイ緩衝液で希釈することによって、最終濃度3μMを得る]、ビーズ[PVT−WGA(Amersham社製、RPNQ0001)、アッセイ緩衝液中、25mg/mL(0.25mg/10μL)で希釈]、GTPγ35S[(PerkinElmer社製NEG030X)、アッセイ緩衝液中で希釈することによって最終濃度0.1nMを得る]、リガンド[Quinpirol(Tocris、1061)を基準アゴニストとして、ハロペリドール(Tocris、0931)を基準アンタゴニストとして、アッセイ緩衝液中で希釈]。膜をGDPと混合し(容量:容量)、氷上で少なくとも15分間インキュベートした。平行して、反応を開始する直前に、GTPγ[35S]をビーズと混合した(容量:容量)。アゴニスト試験のため、以下の試薬を、Optiplate(Perkin Elmer社製)のウェルに順次加えた:50μLの試験または基準リガンド、20μLの膜:GDPミックス、10μLのアッセイ緩衝液および20μLのGTPγ[35S]:ビーズミックス。アンタゴニスト試験のため、以下の試薬をOptiiplate(Perkin Elmer社製)のウェルに順次加えた:50μLの試験または基準リガンド、20μLの膜:GDPミックス、次いで室温で15分間のインキュベーション後、10μLの基準アゴニストを過去のEC80濃度で、20μLのGTPγ[35S]:ビーズミックスを加えた。プレートをトップシールでカバーし、オービタルシェーカーで2分間混合し、次いで室温で1時間の間インキュベートした。次いで、2000rpmで10分間、プレートを遠心分離にかけ、室温で1時間インキュベートし、1分/ウェルで、Perkin Elmer社製のTopCountリーダーでカウントした。化合物の、ヒトドーパミンD2L受容体(FAST−0101G)でのアンタゴニスト活性を以下のナノモル濃度で、繰り返し試験した:アンタゴニスト(nM):5、15、50、150、500、1500、5000、15000。
表19において、D2L受容体でのアンタゴニスト活性の結果を提示する。
Figure 2012507566
(実施例B13)
本発明の化合物と共に培養したニューロンの神経突起成長の増加
(実施例B13−A)
皮質ニューロンにおける神経突起成長
皮質ニューロンの神経突起成長を刺激する化合物の能力を判定するために、その化合物を試験する。標準的方法を用いることによって皮質ニューロンを単離する。初代ラット皮質ニューロンの単離のため、妊娠17日目の妊娠ラットからの胎児の脳をLeibovitz培地内に調製する(L15、Gibco社製)。この皮質を解剖し、髄膜を除去する。トリプシン(Gibco社製)を使用して、皮質CをDNAse Iで解離する。10%ウシ胎児血清(「FBS」)(Gibco社製)を有する、Dulbeccoの改質されたEagle培地(「DMEM」、Gibco社製)中でピペットを用いて30分間細胞を磨砕し、室温で10分間350×gで遠心分離する。2%B27(Gibco社製)および0.5mM L−グルタミン(Gibco社製)を補充したNeurobasal培地中に細胞を懸濁させる。細胞は、37℃で、5%CO−95%空気雰囲気中、ポリ−L−リジンでコーティングされたプレートの1ウェルにつき30,000個に維持する。接着後、ビヒクル対照または本発明の化合物を異なる濃度で培地に加える。BDNF(50ng/mL)を神経突起成長に対する正の対照として使用する。処置後、培養物をリン酸緩衝食塩水(「PBS」、Gibco社製)中で洗浄し、PBS中のグルタルアルデヒド2.5%に固定させる。細胞は3日間の増殖後固定する。神経突起を有する細胞のいくつかの写真(約80)を、条件ごとにカメラで撮る。Image−Pro Pluse(仏国)のソフトウエアを用いた写真分析により長さ測定を行う。結果を平均(s.e.m)として表す。分散分析(ANOVA)という1つの方法を用いて、データの統計分析を実施する。
ラットの混合した皮質培養物中の神経突起成長
皮質の混合培養物をE18ウィスターラット胎仔から調製した。皮質を解剖し、組織を小片へと切断する。DNaseおよびパパインとの15分間のインキュベーションによって細胞を分離する。細胞を遠心分離(1500rpm、5分)で収集する。組織をピペットで粉末にし、micro−isletプロトコル(25μl培地中20000細胞)を用いて、2mMグルタミン、0,1μg/mLゲンタマイシン、10%熱失活したウシ胎児血清(FBS−HI)および10%熱失活したウマ血清(HS−HI)を補充したMEMを含む、ポリ−L−リジンでコーティングした48ウェルに細胞をプレーティングする。細胞がウェルに結合後、250μl培地をウェルに加える。プレーティングから4時間後、0.5、5および50nMの濃度で試験化合物を含有する新鮮な培地(補充物および5%HS−HIを有するMEM)に培地を変更する。正の対照として、BDNF(50、100および/または150ng/mL)、および/またはNGF(50ng/mLおよび/または100ng/mL)を使用する。インビトロで2日間経過後、細胞の条件付けられた培地を、細胞固定前にプレートから収集する。培地試料を、13000rpm、3分間遠心分離することによって、壊死組織片を排除する。この試料を後の分析用に−20℃で保管する。細胞は、ホルムアルデヒドで固定し、免疫細胞化学用に処理する。条件付けした培地におけるBDNF濃度を、製造元指示書を用いて、BDNF ELISAで求める(Promega社製、BDNF Emax(登録商標)ImmunoAssay System、カタログ番号:G7610)。
30分間にわたり、0.01M PBS中の4%ホルムアルデヒドで培養物を固定し、PBSで一度洗浄する。固定された細胞をまず透過処理し、PBS中に1%ウシ血清アルブミンおよび0.3%トリトンX100を含有する遮断緩衝液での30分間のインキュベーションにより非特異性結合を遮断した。ウサギ抗−MAP−2(希釈1:1000、AB5622、Chemicon社製、遮断緩衝液中)を一次抗体として使用する。+4℃で48時間細胞を一次抗体と共にインキュベートし、PBSで洗浄し、室温で2時間の間、Alexa Fluor568(1:200、A11036、Molecular Probes)に結合した二次抗体ヤギ抗−ウサギIgGと共にインキュベートする。免疫陽性の細胞を、適切なフィルターセットを装備した蛍光顕微鏡で可視化し、高分解能画像キャップチャリングで記録する。フィールドごとの細胞数(ウェルごとに4フィールド)をカウントし、Image Pro Plusソフトウエアを用いて神経突起成長を定量化した。
化合物濃度ごとの使用したウェルの数は、6(n=6)であった。全データを、平均±標準偏差(SD)または標準誤差の平均(SEM)として提示し、差は、p<0.05レベルで統計学的に有意であると考えられる。StatsDirect統計ソフトウエアを用いて統計分析を実施する。群平均間の差は、一元配置ANOVA、続いてDunnet検定(ビヒクル処置群との比較)を用いて解析する。
(実施例B13−B)
ラット混合皮質培養物における神経突起成長
本発明の化合物を、ラット混合ニューロン培養物における神経突起成長へのこれらの効果について評価した。培養物をE18ウィスターラット胎仔上に調製し、本発明の化合物ならびに正の対照(BDNFおよびNGF)を、プレーティングから4時間後培養物に挿入した。蛍光二次抗体を有するMAP−2抗体を用いて、免疫細胞化学用にホルマリン固定した細胞を処理した。画像分析ソフトウエアを用いて神経突起成長を定量化し、未処理および処置した培養物中の細胞数、神経突起の量および長さを解析した。
混合した皮質培養物をE18ウィスターラット胎仔(National Animal Center、Kuopio、Finland)から調製した。皮質を解剖し、組織を小さい小片に切断した。DNaseおよびパパインとの15分間のインキュベーションで細胞を分離した。細胞を遠心分離(1500rpm、5分)で収集した。組織を粉末にし、2g/Lグルコース、2mMグルタミン、10μg/mLゲンタマイシン、10%HS−HI、および10%熱失活したウシ胎児血清(FBS−HI)を補充したMEM中、ポリ−L−リジン−コーティングした48−ウェルプレート上に細胞をプレーティングし、+37℃で、5%C0/95%空気中に維持した。プレーティングから4時間後の、試験化合物番号83(0.5、5、50nM)および正の対照(BDNFを50ng/mL、NGFを75ng/mL)をMEM+補充物+5%HS−HI中、ウェル上にピペットで取った。48時間+37℃で、5%C0/95%空気で細胞をインキュベートした。細胞を4%ホルムアルデヒドで固定し、PBSで2回洗浄した。一次MAP−2抗体(Chemicon社製、1:1000)と共に一晩、+4℃で、細胞をインキュベートした。洗浄後、室温で2時間の間、AlexaFluor568ヤギ抗−ウサギ二次抗体(Molecular Probes、1:200)と共に、細胞を、インキュベートした。洗浄後、適切なフィルターセットを装備したOlympus IX71顕微鏡を用いて、デジタル画像を撮った。ImagePro Plus−ソフトウエアを用いて、細胞数ならびに突起の量および長さを解析した。
使用した化合物濃度ごとのウェルの数は6であった(n=6)。以下の濃度の化合物番号83を調査した(0.5、5、50nM)。StatsDirect統計ソフトウエアを用いて統計分析を実施した。一元配置ANOVAに続いてDunnet検定(ビヒクル処置群との比較)を用いて値を解析した。平均+標準偏差(SD)として結果を提示し、差は、P<0.05レベルで統計学的に有意であると考えられる。結果を図14に示す。
平均突起+ブランチ数:主要突起から生じる突起のブランチ数を解析し、平均突起+ブランチ数として調査した。50nMの化合物番号83は、分枝の突起数が有意に増加し、BDNFおよびNGFも増加した。
(実施例B14)
スコポラミン処置したラットにおける、化合物の、認識、学習および記憶を強化する能力を評価するためのインビボモデルの使用
(実施例B14−A)
EnnaceurおよびDelacourにより開発されたラットにおける2つのトライアル物体認識パラダイムを偶発性短期記憶モデルとして使用した。Ennaceur、A.、およびDelacour、J.(1988年)、Behav. Brain Res. 第31号:47〜59頁。このパラダイムは、齧歯類の自発的探索活性に基づき、規定学習または強化を含まない。新規物体認識パラダイムは、老化およびコリン作動性機能不全の作用に感受性を有する。例えば、Scali、C.ら、(1994年)、Neurosci. Letts.、第170巻:117〜120頁、およびBartolini、L.ら、(1996年)、Biochem. Behav.第53巻:277〜283巻を参照されたい。
体重220〜300グラムの、6〜7週齡のオスのスプラーグドーリーラットを、Centred’ Elevage(Rue Janvier、B.P.55、Le Genest−Saint−Isle 53940、France)から得た。動物を2から4匹の群にして、ポリプロピレンケージ(フロア面積1032cm)内に入れ標準的な条件下:室温(22±2℃)、12時間明/12時間暗のサイクルで、食物および水は自由に与える。実験開始から少なくとも5日前には、動物を環境条件に順応させておき、尾に消えないマーカーで番号をつける。
実験アリーナは、濃青色に塗った正方形の木のボックス(60cm×60cm×40cm)で、15cm×15cmの黒色の正方形を透明なプレキシグラスフロアの下に有する。このアリーナおよびアリーナ内側に配置されている物体は、各トライアルとトライアルの間に水で洗浄し、ラットが残したあらゆる匂いの痕跡を排除する。約60luxのボックス内で均一に薄暗い光が生じるよう、天井に向けられたハロゲンランプのみで照射されている暗室にこのアリーナを配置する。検定の前日、動物は、2つの物体(馴化)の存在下、3分間にわたり実験アリーナを自由に探索することが許される。検定する動物は、検定から少なくとも30分前には実験部屋内に配置する。
新規物体認識検定は、120分間または24時間の間隔で分割される2つのトライアルから構成される。例えば抗コリン薬スコポラミンなど記億を乱す薬剤が使用される場合、トライアルとトライアルの間隔は120分間が好ましい。あるいは、新規物体認識作業課題に対する自然忘却について効果を調査する場合には、24時間のトライアルとトライアルの間隔を使用する。第1の、または習得トライアル(T)の間、ラットをアリーナに配置し、そこには2つの同一の物体を予め配置しておいた。4分間の遮断時間をおいて、各動物が15秒の物体探索を完了するまでに必要とされる時間を測定する。探索とは、物体から2センチメートル(「cm」)未満の距離に鼻を向ける、および/または物体に触れることと考えられる。第2トライアル、または検定トライアル(T)の間、第1トライアルで提示した物体のうちの1つを、未知のまたは新規な物体と置き換え、第2の馴染みの物体をその場に残す。ラットを3分間、アリーナに戻し、両方の物体の探索を測定する。ラットの自発運動活性(透明なプレキシグラスフロアの下から見える格子線をラットが横ぎった回数)をTおよびTの間の点数をつける。実験の最後には、腹腔内に過量のペントバルビタールを与えることでラットを屠殺する。
以下のパラメータを、新規物体認識作業課題の一部として測定する:(1)Tの間に15秒の物体探索を達成するのに必要とされる時間、(2)Tの間の自発運動活性(線を横ぎった回数)、(3)T(TFamliar)の間に、馴染みの物体を能動的に探索するのに費やした時間、(4)T(TNovel)の間に、新規な物体を能動的に探索するのに費やした時間、および(5)Tの間の自発運動活性(線を横ぎった回数)。Tの間の新規な物体の能動的な探索に費やした時間と、Tの間の馴染みの物体の能動的な探索に費やした時間との差(ΔTNovel−TFamliar)を評価する。各群の中で、TNovel−TFamliarが5秒以上の動物の%も導き出し、良い学習者の%として記載する。
物体探索の最低レベルを満たしていない動物は、自発的探索が生まれつき低レベルであるとして調査から排除する。したがって、少なくとも5秒間物体を探索するラットのみ(TNovel+TFamliar>5秒)がこの調査に含まれている。
動物をランダムに14の群に割り当てる。本発明の化合物および対照を以下の通り動物の群に投与する:精製水または生理食塩水をビヒクルとして用いて、0.25mg/mLの濃度で、化合物の溶液を毎日新しく調製する。ドネペジルを正の対照として使用し、スコポラミンを、毎日新しく調製する生理食塩水(5mL/kg)の単一溶液中で同時に投与する。スコポラミンは、Sigma Chemical Co.(カタログ番号S−1875、St. Quentin Fallavier、France)から購入し、0.06mg/mLの濃度で生理食塩水に溶解する。
習得トライアル(T)から40分前に、ドネペジルまたはそのビヒクルおよびスコポラミンを腹腔内に投与する。習得トライアル(T)の25分前に、すなわち、スコポラミン投与から5分後に、化合物またはこれらのビヒクルを経管栄養により投与する。用量は、腹腔内投与の化合物については5mL/kg体重であり、経口投与の化合物については10mL/kgである。
本発明の化合物に対する認識得点および良い学習者の%を求める。
(実施例B14−B)
EnnaceurおよびDelacourにより開発されたラットにおける2つのトライアル物体認識パラダイムを偶発性短期記憶モデルとして使用した。Ennaceur、A.、and Delacour、J. (1988)、Behav. Brain Res. 第31巻:47〜59頁。このパラダイムは、齧歯類の自発的探索活性に基づき、規定学習または強化を含まない。新規物体認識パラダイムは、老化およびコリン作動性機能不全の作用に感受性を有する。例えば、Scali、C.ら、(1994年)、Neurosci. Letts.、第170巻:117〜120頁、およびBartolini、L.ら、(1996年)、Biochem. Behav.第53巻:277〜283巻を参照されたい。
174〜186匹のオスのSprague Dawleyラット(Centred’ Elevage R.Janvier、B.P.55、53940 LeGenest−Saint−Isle、F.)を用いて実験を行った。143〜146匹のラットが実験手順に記載した包含基準を満たした。加えて、24サテライト動物を薬物動態学的分析に使用した。実験開始時点でのラット(主要調査および薬物動態学的調査)の体重は、233〜283g(6〜7週齡)であった。動物を2〜4匹の群にして、ポリプロピレンケージ内に入れ(フロア面積=1032cm)標準的な条件下:室温(22±2℃)、湿度測定(55±10%)、明/暗サイクル(12時間/12時間)、空気交換:15〜20量/時間、水および食物(SAFE A04)を自由に与えた。ラットは、実験から少なくとも5日前には、環境条件に順応させておく。ラットは尾に消えないマーカーで番号をつける。
化合物番号88または90(0.003、0.01、0.03、0.1、0.3および1mg/mLの濃度)の溶液を、ビヒクルとして注入用に、水中での5%PEG200中に調製した。各溶液は、各投薬日に新しく調製する。化合物番号88または90の用量は、二塩酸塩で表される。補正要素は必要ではない。ドネペジル塩酸塩を注射用に水に溶解する。ドネペジルの用量は塩酸塩で表される。PEG200を注射用に水に溶解する。用量は、経口の投与経路に対して10mL/kg体重であり、腹腔内経路の投与に対して5mL/kg体重である。各溶液は、各投薬日に新しく調製した。
実験アリーナは、濃青色に塗った正方形の木のボックス(60cm×60cm×40cm)で、15cm×15cmの黒色の正方形を透明なプレキシグラスフロアの下に有する。このアリーナおよび物体は、各トライアルとトライアルの間に水で洗浄し、ラットが残したあらゆる匂いの痕跡を排除する。約60luxのボックス内で均一に薄暗い光が生じるよう、天井に向けられたハロゲンランプのみで照射されている暗室にこのアリーナを配置する。検定動物は、検定から少なくとも30分前には実験部屋内に配置した。検定前日、ラットは、2つの物体(馴化)の存在下、3分間ボックスを自由に探索することが許された。
ラットには、24時間のトライアルとトライアルとの間隔をあけて、2つのトライアルを行った。第1トライアル(習得トライアル、T)の間、ラットを2つの同一の物体を含有するアリーナに配置し、4分間の遮断時間をおいて、各動物が15秒の物体探索を完了するまでに必要とされる時間を測定した。探索とは、物体から2cm未満の距離に鼻を向ける、および/または物体に触れることと考えられる。第2トライアル(検定トライアル、T)については、第1トライアルで提示した物体の1つを未知の物体(新規な物体)と置き換え、ラットを3分間、アリーナに戻し、両方の物体の探索を測定した。TおよびTの両方について、ラットの自発運動活性の点数をつけた。物体探索の最低レベルの判定基準を調査に使用することによって、自発的探索が生まれつき低レベルの動物は除外した。つまり、検定トライアルの間に、物体探索の最低レベルである5秒を有する動物のみ(新規+馴染み=5秒)を調査に含めた。
番号18の群を用いて、以下の群を構成するようラットを無作為抽出した:1)ビヒクル(水中5%PEG200)p.o.、2)化合物番号88または90(0.03mg/kg)p.o.、3)化合物番号88または90(0.1mg/kg)p.o.、4)化合物番号88または90(0.3mg/kg)、p.o.、5)化合物番号88または90(1mg/kg)p.o.、6)化合物番号88または90(3mg/kg)p.o.、7)化合物番号88または90(10mg/kg)p.o.、8)ドネペジル1mg/kg i.p.ビヒクル、化合物番号88または90またはTから30分前にドネペジルを投与した。これは臨床的投与経路を意図することから、投与の経口経路を使用して化合物番号88または90の顕著な効果を評価した。
以下のパラメータを測定した:1)T(秒)で15秒の物体探索を達成するのに必要な時間、2)Tでの自発運動活性(線を横ぎった回数)、3)T(秒)=TFでの馴染みの物体に対する能動的な探索に費やした時間、4)T(秒)=TNで、新規な物体に対する能動的な探索に費やした時間、5)Tでの自発運動活性(線を横ぎった回数)。
全パラメータは、SASソフトウエア(バージョン8.2)を用いて分析した。αレベル0.05で統計検定を実施した。以下のパラメータを計算した:1)デルタ(Δ=TN−TF)を計算し、T(TN)の間に新規な物体の能動的な探索に費やした時間と、T(TF)の間に馴染みの物体の能動的な探索に費やした時間との差を表す、2)式[(TN−TF)/(TN+TF)×100]に従い認識指数(RI)を計算し、Tの間に新規な物体を探索した時間と、Tの間に馴染みの物体を探索した時間との差を、Tの間に両方の物体を探索した全時間のパーセンテージとして表す。個々のデータならびに記述統計(n、平均、SD、SEM、Min、中央値およびmax)を群ごとに提示する表、および各群のグラフを完成した。加えて、Tの間の「良い学習者」のパーセンテージを提示するグラフを完成した。動物は、TN−TF値=5秒を示した場合、「良い学習者」とみなされた。
各実験に対して、Tでの15秒の物体探索を達成するのに必要な時間、Tでの自発運動活性、Tでの自発運動活性およびRIを以下の通り分析した:1)独立した試料に対する両側性のスチューデントのt検定を用いた、ビヒクル対ドネペジルの比較、2)一元配置ANOVA(群)を用いて、ビヒクル対化合物番号88または90の用量の比較を実施した。グループ効果が有意であると判明された場合、Dunnett検定を使用して各投与対ビヒクルを検定した。
各実験に対して、T(TN)での新規な物体の能動的な探索に費やした時間と、T(TF)での馴染みの物体の能動的な探索に費やした時間との間の差(Δ=TN−TF)を評価し、以下で分析した:1)独立した試料に対する両側性のスチューデントのt検定を用いた、ビヒクル対ドネペジルの比較、2)一元配置ANOVA(群)を用いて、ビヒクル対化合物番号88または90の用量の比較。グループ効果が有意であると判明された場合、Dunnett検定を使用して各投与対ビヒクルを検定した、3)グループ内分析:2つ一組にした試料に対し両側性のスチューデントのt検定を用いた、各群内のΔの調査。
動物が15秒の能動的な物体探索を達成するのに必要な時間により、作業課題の習得(Tの持続時間)を評価した。Tの間での、新規な物体(TN)および馴染みの物体(TF)の能動的な探索に費やした時間の評価により(Δ=TN−TF)、および以下の式[(TN−TF)/(TN+TF)×100]に従い計算した認識指数(RI)の評価により、記憶力を評価した。加えて、Tの間の各実験群においてN−F値=5秒を示す動物のパーセンテージを評価し、これらの動物は、「良い学習者」とみなされた。TおよびTの間に線を横断した回数の平均により、動物の自発運動活性を評価した。ラットが、4分間の遮断時間をとり、15秒の能動的な物体探索を完了するまで、習得トライアル(T)を実施した。Tの間に4分間の遮断時間を超えるラットは調査から除外した。加えて、物体探索の最低レベルの判定基準を調査に使用することによって、Tの間の探索が低レベルの動物は除外した。つまり、物体探索の最低レベルである5秒を有する動物のみ(TN+TF=5秒)を調査に含めた。
での化合物番号88の物体探索に対する効果の結果を図3Aおよび3Bに示す。Tでの化合物番号90の物体探索に対する効果の結果を図4Aおよび4Bに示す。
これらの結果は、単回の経口投与に続いて、0.03、0.1、0.3、1、3および10mg/kgでの化合物番号88と、0.03、0.1、0.3、1および3mg/kgでの化合物番号90とが、自然忘却の状況下で、2つのトライアル物体認識の記憶作業課題のラットモデルにおいて、認識の強化活性を示したことを実証した。より具体的には、Tの30分前に実施した、0.03、0.1、0.3、1、3および10mg/kgでの化合物番号88の単回の経口投与と、0.03、0.1、0.3、1および3mg/kgでの化合物番号90の単回の経口投与とが、自然忘却の開始を遅らせることができた。調査で正の基準化合物として使用したドネペジル(1mg/kg、i.p)は、これらの実験条件において明らかな認識促進活性を示した。
習得トライアル(T)の間、物体認識の作業課題を課された動物は、同じ物体の両方の複製を合計15秒の間探索しなければならなかった。したがって、Tの持続時間は、それぞれ個々に依存する。薬理学的な薬剤による処置に続くTの持続時間の有意な変化は、作業課題に対する動機づけ要素および/または注意要素についてのこの薬剤の効果を示し得た。Tの持続時間の統計学的に有意な効果は、0.03、0.1、0.3、1、3および10mg/kgでの化合物番号88と、0.03、0.1、0.3、1および3mg/kgでの化合物番号90には観察されなかった。したがって、本発明の実験条件では、0.03、0.1、0.3、1、3および10mg/kgでの化合物番号88、および0.03、0.1、0.3、1および3mg/kgでの化合物番号90は、ラット行動の動機づけ要素および/または注意要素を改変しなかった。
この作業課題における記憶力の評価は、Tの間に両種類の物体(新規および馴染み)に費やした時間の分析と一致し、認識記憶は、動物が、両方の物体を判別する能力により評価した。より正確には、記憶力は、検定トライアル(Δ=TN−TF)の間に、新規な物体を探索するのに費やした時間(TN)と、馴染みのものを探索するのに費やした時間(TF)との比較により評価した。
調査の実験条件では、自然忘却状況の評価は、ラットが物体の価値(新規対馴染みの)を忘れるくらい十分に長いITIを用いた検定トライアルの間の物体探索の分析に一致した。本発明の実験条件(ITI=24時間)では、ビヒクル−処置したラットは、低い記憶力を示し、新規と馴染みのものをほとんど同じように探索したことによって、自然忘却の実験条件の有効性が実証された。ラットにドネペジルを投与する場合、これらのラットは、両方の物体を判別することができ、したがって明らかな認識強化活性を実証した。
の30分前に実施した、化合物番号88または90(0.03、0.1、0.3、1、3または10mg/kg)の単回の経口投与の、認識記憶に対する効果を、自然忘却の状況で評価した。10mg/kgでの化合物番号88または90の認識促進活性に関して、化合物番号88または90で処置したラットのほとんどが第1トライアルでの包含判定基準に到達せず、自発運動活性の低下を示し、この群(n=2)に含まれていた動物の数が少ないことから、実験から結論を引き出せなかった。TN−TFおよびRI値で示されているように、0.03、0.1、0.3、1、3および10mg/kgでの化合物番号88で処置したラットの記憶力、および0.03、0.1、0.3、1および3mg/kgでの化合物番号90で処理した記憶力が改善されたことを結果が示した。0.1(化合物第90)、0.3(化合物第88)および1mg/kg(一元配置ANOVAを用いた包括的比較、これに続くDunnett検定)の投与に対するビヒクルと比較して、この効果は、統計的意義の閾値に到達した。加えて、良い記憶力を示すラット、すなわち「良い学習者」の動物(Δ=5秒)の数により、0.03、0.1、0.3、1、3および10mg/kgでの化合物番号88、および0.03、0.1、0.3、1および3mg/kgでの化合物番号90およびドネペジルの認識強化活性が確認された。最大の認識強化活性は、0.03、0.1、0.3、1、3および10mg/kgでの化合物番号88、および0.1、0.3および1mg/kgでの化合物番号90の経口投与後に観察された。
0.03、0.1、0.3、1、3および10mg/kgでの化合物番号88、または3mg/kgまでの用量の化合物番号90またはドネペジル(1mg/kg)での、Tの30分前に実施した処置は、TおよびTの間に評価された自発運動活性について統計学的に有意な効果がなかった。しかし、より高い用量の化合物第90(10mg/kg)は、自発運動活性を減少させた。
単回の経口投与に続いて、0.03から3mg/kgでの化合物番号90は、自然忘却の開始を遅らせることで2つのトライアル物体認識作業課題において明らかな認識強化活性を示し、最大の効力は、0.1〜1mg/kgの間で得られたという結論が出ている。化合物番号90は、スコポラミン、0.3mg/kgの存在下で検定した場合、活性を有することをさらに示した。
(実施例B15)
統合失調症の処置ならびに/または予防ならびに/または開始および/もしくは発現を遅延させる化合物の能力を決定するインビボモデルの使用(PCP処置した動物における機能亢進)
統合失調症のインビボモデルを使用することによって、本明細書中に記載されている化合物の、統合失調症の処置ならびに/または予防ならびに/または開始および/もしくは発現を遅延させる能力を判定することができる。
本明細書中に記載されている1つまたは複数の化合物の、統合失調症の処置ならびに/または予防ならびに/または開始および/もしくは発現を遅延させる活性を検定するための1つの代表的モデルでは、フェンシクリジン(PCP)を使用するが、これを動物(例えば、非霊長類(ラット)または霊長類(サル))に投与することで、統合失調のヒトに見られるものと同様の機能不全をもたらす。Jentschら、1997年、Science、第277巻:953〜955頁およびPierceyら、1988年、Life Sci.第43巻(4):375〜385頁)を参照されたい。標準的実験プロトコルをこの動物モデルまたは他の動物モデルに使用することもできる。あるプロトコルは、PCP誘導した機能亢進を含む。
Jackson Laboratories(Bar Harbor、Maine)からのオスのC57B1/6Jマウスを使用した。マウスは週齢6週のものを受け取った。受け取り時に、マウスには独自の識別番号(尾にマーク)を割り当て、群にしてOPTIMICE換気したケージ内に4マウス/ケージを入れた。すべての動物を残りの調査期間にわたり、4匹の群としてケージに入れて置いた。検定から少なくとも2週間前にすべてのマウスをコロニー部屋に順応させ、順次平均週齢8週齢で検定した。順応期間中、マウスを定期的に検査し、手で触れ、十分な健康および適合性を確認した。動物は、12時間/12時間明/暗サイクルで維持した。室温を20〜23℃の間で維持し、相対湿度30%〜70%で維持した。調査が持続している期間中、食物および水を自由に与えた。各検定では、動物は、投与群の間でランダムに割り当てた。
以下の化合物をこの調査に使用した:1)化合物番号83.88、90(0.03、0.1、0.3、1、3、10および30mg/kg)を滅菌水中の5%PEG−200に溶解し、PCP注入から30分前、p.o.投与した、2)クロザピン(1.0mg/kg)を10%DMSO中に溶解し、フェンシクリジン(PCP)注入から30分前にi.p.投与し、3)PCP(5.0mg/kg)を滅菌水に溶解し、検定直前の60分前にi.p.投与した。すべての化合物は、10mL/kgの用量で投与した。
オープンフィールド(OF)検定は、自発運動行動を評価する、すなわちマウスの自発運動活性をベースラインで、薬理学的な薬剤への反応として測定する。オープンフィールドチャンバーは、水平および垂直方向の活動を測定するための、赤外線フォトビーム(16×16×16)で包囲された、Plexiglas正方形チャンバー(27.3×27.3×20.3cm、Med Associates Inc.、St Albans、VT)である。分析は、赤外線フォトビームが、フィールドの中央および周辺での活動の測定ができるよう、オープンフィールドを中央と周辺ゾーンに分割するように構成した。マウスが移動することによる水平ビームの中断から移動した距離を測定する一方で、立ち上がり活性を垂直ビームの中断で測定した。マウス(投与群当たり10から12匹の動物)を、検定前に実験部屋の状態に少なくとも1時間順応させるため、活動実験部屋に入れる。8匹の動物を各実験で検定した。マウスにはビヒクル(例えば、10%DMSOまたは5%PEG200および1%Tween80)、化合物番号90、クロザピン(正の対照、1mg/kg ip)を投与し、30分間OFチャンバーに配置し、続いてこれらに水またはPCPのいずれかを注射し、60分間のセッションの間OFチャンバーに戻した。各OF検定セッションの終了時には、OFチャンバーをよく洗浄した。
データを分散分析(ANOVA)で解析し、続いて適切であれば、Fisher検定でpost−hoc比較した。PCP注射前の検定の最初の30分間にベースラインの活動を測定した。PCP注射に続いてPCP−誘導した活動を60分間に測定した。平均から標準偏差の2倍を超えて上下した統計異常値を最終分析から除去した。p<0.05の場合、効果は有意と考えられた。
結果:全移動距離(中央+周辺):90分間に渡るOF検定での全移動距離についてのクロザピンおよび化合物番号88、90または83の効果の時間経過を図1、2および10A/Bにそれぞれ提示する。ANOVAでは、各ケースで有意な処置効果が見出された。
全立ち上がり(中央+末梢):90分間に渡る全立ち上がり検定についてのクロザピンおよび化合物番号83の効果を、図11A/B/C/Dに提示する。ANOVAでは、有意な処置効果が見出された。
(実施例B16)
統合失調症の処置、予防ならびに/または開始および/もしくは発現を遅延させる化合物の能力を判定するためのインビボモデル使用(アンフェタミ処置した多動性動物)
適切な製造元(例えばJackson Laboratories、Bar Harbor、Maine)からのオスのマウス(様々な系統、例えば、C57B1/6J)を使用した。マウスは通常6週齢で受け取った。検定から少なくとも2週間前にマウスをコロニー部屋に順応させた。順応期間中、マウスを定期的に検査し、手で触れ、秤量し、十分な健康および適合性を確認し、12時間/12時間明/暗サイクルで維持した。室温は、20〜23℃の間で維持し、相対湿度は、30%〜70%の間で維持した。調査が持続している期間中、食物および水を自由に与えた。各検定では、動物は、投与群の間でランダムに割り当てた。
オープンフィールド検定(OF)を使用して運動活性を評価した。オープンフィールドチャンバーは、赤外線フォトビーム源(16×16×16)で包囲された、plexiglas正方形チャンバー(27.3×27.3×20.3cm、Med Associates Inc.、St Albans、VT)である。包囲物はOFチャンバーの中央および周辺での活動の測定ができるよう、オープンフィールドを中央と周辺ゾーンに分割するように構成され、フォトセルビームをセットした。水平な活動(移動距離)および垂直の活動(立ち上がり)を連続ビームの中断から測定した。
検定日に、処置開始前少なくとも1時間の順応のため動物を実験部屋に入れた。動物には、ビヒクル、ハロペリドール(正の対照、0.1mg/kg ip)または本発明の化合物を投与し、OFに配置した。試験化合物の各動物への投与時間を記録した。ベースラインの活動を30分間記録し、これに続いてマウスにアンフェタミン(4mg/kg)または水を与え、および60分間のセッションの間OFチャンバーに戻した。各オープンフィールド検定セッションの終了時には、OFチャンバーをよく洗浄した。
通常、各群10から12匹のマウスを検定した。試験化合物の用量は、通常は0.01mg/kgから60mg/kgの範囲であった。
データを分散分析(ANOVA)で解析し、続いて適切であれば、Fisher検定とのpost−hoc比較した。アンフェタミン注射の前の検定の最初の30分間にベースライン活性を測定した。アンフェタミン注射に続いてアンフェタミン−誘導した活性を60分間に測定した。平均から標準偏差の2倍を超えて上下した統計異常値を最終分析から除去した。p<0.05の場合、効果は有意と考えられた。アンフェタミン投与に続く、全移動距離および全立ち上がりを、化合物で処置した群およびビヒクルで処置した群および正の対照ハロペリドールの間で比較した。
結果:全移動距離(中央+周辺):90分間に渡るOF検定での全移動距離についてのアンフェタミンおよび化合物番号83の効果の時間経過を図12に提示する。ANOVAでは、有意な処置効果が見出された。
全立ち上がり(中央+末梢):90分間に渡る全立ち上がり数検定についてのアンフェタミンおよび化合物番号83の効果を、図13A/Bに提示する。ANOVAでは、有意な処置効果が見出された。
(実施例B17)
統合失調症の処置、予防ならびに/または開始および/もしくは発現を遅延させるための化合物の能力を判定するためのインビボの条件回避反応(CAR)モデルの使用
(実施例B17−A)
現在認可されているすべての抗精神病薬(定型および非定型)は、ラットにおける条件回避反応(CAR)行動を選択的に抑制する能力を有することが公知である。この証拠により、CARは、新規な化合物の抗精神病活性を評価する主要な検定の1つとなっている。
0.1、0.3、1、3、10および20mg/kg、p.o.などを含めた濃度での、その条件回避反応モデルにおける化合物番号83、88および90の効果をオスのウィスターラットにおいて評価した。リスペリドン(0.3mg/kg、s.c)を本調査において正の基準化合物として使用した。
各検定セッション用に、動物は、4分間の馴化期間の間、電気の流れる格子フロアを有するシャトルボックス内に最初に配置した。次いで、20〜30秒の間でランダムにトライアルとトライアルの間隔をあけた30トライアルをラットに施した。ラットが位置する区画に提示された光の存在下、各トライアルは10秒の光刺激(条件刺激、CS)、続いて10秒の電気フットショック(無条件刺激、US)で構成された。トライアルの最初の10秒の間に、動物がもう一方の区画に移動した場合、光を停止し(ショックは送達しなかった)、この反応を回避反応として記録した。フットショックの間にラットが区画を変更した場合、この光およびそのショックを停止し、反応を無条件反応として記録した。10秒の明期(CS)の間および10秒のショック+明期(US+CS)の間に、このラットが区画を変更しなかった場合、エスケープ不履行を記録した。反応がトライアルとトライアルの間隔の間に行われた場合、この反応を、トライアルとトライアルの食い違いとして記録した。訓練は、1週間につき5日、一日あたり30トライアルの1セッションを、ラットが少なくとも2つの連続した毎日のセッションで、能力判定基準である80%の回避反応に到達するまで実施した。この能力判定基準に到達すると、各動物には順次ビヒクル(15%HPBCD、p.o)、化合物番号83、88または90(0.1、0.3、1、3、10および20mg/kg、p.o)およびリスペリドン(0.3mg/kg、s.c)を投与した。最小の48時間のウォッシュアウト期間を2つの処置の間に設けた。ウォッシュアウト期間の間、少なくとも80%の回避能力を取り戻すまで動物を訓練した。
Friedman二元配置ANOVAを用いて、ランクにより統計分析を実施し、続いてWilcoxonの符号付順位検定により、ビヒクル対照処置したラットと対比させて試験化合物の各用量を検定した。
回避反応について、異なる濃度での化合物番号83、88および90の効果をまとめた結果をパーセンテージ回避対プレテストとして、図9に一緒に提示した。化合物番号83、88および90に対する事象の数に基づく個々の回避反応結果を図16、17および18にそれぞれ提示する。
ビヒクルと比較した場合、リスペリドン(0.3mg/kg、s.c)は、回避反応の数を有意に減少させ(−61%対処置前)、7/12の動物においてエスケープ不履行の数がわずかではあるが、有意に増加し(4±1エスケープ不履行対0±0処置前のエスケープ不履行)、トライアルとトライアルの間の食い違いの数が有意に減少し(−69%対前処置)、したがってこの実験の有効性を証明した。ビヒクルと比較して、化合物番号83、88および90は、それぞれ、処置前と比較して回避反応の数を有意におよび用量依存的に減少させた。
(実施例B18)
統合失調症の陰性症状の動物モデル:亜慢性PCP−誘導した社会的相互作用障害
ヒトならびに実験動物に投与したフェンシクリジン(PCP)は、陰性症状および認知障害を含めた、統合失調症の症状の完全スペクトルを誘発する。統合失調症の主要な症状は、陰性症状の一部として、社会的孤立/引きこもりが考えられる。ラットでのPCPを用いた亜慢性処置は、ケージ侵入ラットとの相互作用時間の不足として測定した場合、社会的引きこもりという明らかな兆候の発生をもたらす。
Harlan(Indiana)からのオスのSprague Dawleyラット(到着時約150g)をこの調査に使用した。受け取り時、ラットをグループに分け換気したOPTIラットケージ内に入れた。ラットを、残りの調査期間にわたり、2〜3/ケージに群で入れた。順応期間の間、ラットは定期的に検査し、手で触れ、秤量し、十分な健康および適合性を確認した。ラットは、7:00a.mに光を当て12時間/12時間明/暗サイクルで維持した。室温を20〜23℃の間で維持し、相対湿度を30%〜70%の間で維持した。調査が持続している期間中、固形飼料および水を自由に与えた。動物を投与群にまたがってランダムに割り当て、年齢を釣り合わせた。動物は、検定日と検定日の間はそっとしておく。
以下の化合物を使用した。1)化合物番号88または90(0.3、1および3mg/kg、p.o)を3%TweenおよびPBS中に溶解し、検定から30分前に投与し、2)PCP(2mg/kg、s.c)を生理食塩水中に溶解し、毎日2回、検定日から前の5日間にわたり投与し、3)クロザピン(2.5mg/kg、i.p)を生理食塩水中の5%PEG:5% Tween 80中に溶解し、検定から30分前に投与した。全化合物は、1mL/kgの用量で投与した。
検定前の5日間、ラットに、毎日2回、PCP(2mg/kg、s.c)または生理食塩水(s.c)のいずれかを注射した。第6日に、それ以降は、ビヒクル、クロザピンまたは化合物番号90での30分間の前処置に続き、同じ処置を受けた、互いに馴染みのない一対のラットを、白色plexiglasオープンフィールドアリーナ(24’’×17’’×8’’)に入れ、6分間互いに相互作用させた。社会的相互作用(「SI」)として以下が挙げられる:もう一方のラットを嗅ぐ動作、もう一方のラットの毛づくろいする、またはもう一方のラットの上に上がる、下にもぐる、または回りに行く、もう一方のラットを追跡する、またはもう一方のラットの肛門性器の部位を探索する。受動性の接触および攻撃的接触は、社会的相互作用の指標とは考えられていない。6分間検定の間にラットが互いに相互作用するのに費やした時間を、訓練されたオブザーバーによる記録した。社会的相互作用チャンバーは、異なるラット間では、よく洗浄した。
データを分散分析(ANOVA)で解析し、続いて適切であれば、post−hoc分析(例えば、Fischer、Dunnett)を行った。p<0.05の場合、効果は有意と考えられた。
相互作用時間についての化合物番号88の効果を図5に示す。一元配置ANOVAでは、有意な処置効果が判明した。PCPでの慢性処置は、ラットの社会的相互作用時間を有意に減少させた。この効果は、非定型の抗精神病性クロザピンの前処置ならびに化合物番号88により減弱された(0.3、1および3mg/kg)。
30分間の前処置時間の間、3mg/kgでの化合物番号90の投与でホームケージにおける軽度の鎮静が見られた。相互作用時間についての化合物番号90の効果を図6に示す。一元配置ANOVAにより、有意な処置効果が判明した。PCPでの慢性処置は、ラットの社会的相互作用を減少させた。この効果は、非定型の抗精神病のクロザピンならびに化合物番号90(1mg/kg)の前処置で完全に逆行した。0.3および3mg/kgで、化合物番号90は、PCPの長期投与により誘導される社会的相互作用時間の不足を有意に減弱させた。この効果は、これらの用量で部分的な逆転を示唆する対照のベルには達しなかった。
(実施例B19)
錐体外路症候群(EPS)の動物モデル:マウスバール検定におけるカタレプシーの測定
抗精神病薬が、動物およびヒトにおいて、錐体外路症候群(EPS)を誘発することは公知である。EPSの予測であると考えられる動物モデルは、マウスバール検定であり、これは、薬理学的な薬剤に対すカタレプシー反応を測定する。
Jackson Laboratories(Bar Harbor、Maine)からのオスのC57B1I6Jマウスを使用した。マウスは、週齢6週のものを受け取った。受取り時に、マウスに独自の識別番号を割り当て(尾にマーク)グループに分け、換気したOptiMICEケージ内に4マウス/ケージを入れた。すべての動物を残りの調査期間にわたり、4匹の群としてケージに入れて置いた。検定から少なくとも2週間前にすべてのマウスをコロニー部屋に順応させ、順次平均週齢8週のものを検定した。順応期間中、マウスを定期的に検査し、手で触れ、秤量し、十分な健康および適合性を確認した。動物は、12時間/12時間明/暗サイクルで維持した。室温は20〜23℃の間で維持し、相対湿度を30%および70%で維持した。検定の期間中、固形飼料および水を自由に与えた。各検定では、動物は、投与群をまたがってランダムに割り当てた。
以下の化合物をこの調査に使用した。1)化合物番号83、88または90(0.03、0.1、0.3、1、3、10、30)をPBS中の3%Tweenに溶解し、10mL/kgの用量で経口的に投与し、2)ハロペリドール(2mg/kg)を10%DMSO中に溶解し、10mL/kgの用量でi.p.投与した。
Plexiglasプラットフォームから2インチ上に高く上げた水平金属バーにマウスの前面足を置き、トライアル当たり30秒まで時間を記録した。動物の前足をプラットフォームに戻すか、または30秒後に検定を終了した。検定を3回繰り返し、3つのトライアルの平均をカタレプシーの強度指数として報告した。抗精神病薬、例えばハロペリドールなどは、副作用として硬直を引き起こす。ハロペリドールで処置した動物は、数分間動かずに棒を握っていることになる。検定の前、マウスは、実験部屋条件に対して少なくとも1時間の順応のため活動実験の部屋に入れた。いずれかのビヒクルを注入後、化合物番号83、88または90、またはハロペリドール、カタレプシーを3つの時間点:30分、1時間、および3時間、で評価した。各トライアルの後で、装置を70%エタノールでよく洗浄した。
データを分散分析(ANOVA)で解析し、続いて適切であれば、Fisher検定でPost−hoc比較した。p<0.05の場合、効果は有意と考えられた。
化合物番号83のカタレプシーに対する効果を図15に示す。ANOVAで有意な処置効果が判明した。ハロペリドール(2mg/kg)は、マウスのカタレプシーを増加させた。化合物番号83(30mg/kg)は鎮静を引き起こした。マウスは、ストラウブ尾を示し、調査が持続している間はへばりつく姿勢のままであった。マウスはまたケージが動いた直後、振戦の短い発症を示した。バーの上に置くと、マウスは、眠り込むか、または踏ん張ることができない状態のいずれかとなろう。化合物番号83(10mg/kg)はまた鎮静を引き起こしたが、程度は低かった。ストラウブ尾も示したが、3時間の時間点で減少した。
カタレプシーについての化合物番号88の効果を図7に示す。ANOVAでは、有意な処置効果が判明した。ハロペリドール(2mg/kg)は、マウスのカタレプシーを増加させた。化合物番号88(30mg/kg)は鎮静を引き起こした。マウスは、調査が持続している間はへばりつく姿勢のままであった。バーの上に置くと、マウスは、眠り込むか、または踏ん張ることができない状態のいずれかとなろう。化合物番号88では他のいかなる効果も観察されなかった。
カタレプシーについての化合物番号90の効果を図8に示す。ANOVAでは有意な処置効果が判明した。ハロペリドール(2mg/kg)は、マウスのカタレプシーを増加させた。化合物番号90(30mg/kg)は高レベルの鎮静を引き起こした。マウスは、ストラウブ尾を示し、調査が持続している間はへばりつく姿勢のままであった。マウスはまた、ケージが動いた直後、振戦の短い発症を示した。バーの上に置くと、マウスは、眠り込むか、または踏ん張ることができない状態のいずれかとなろう。化合物番号90(10mg/kg)はまた鎮静を引き起したが、程度は低く、これによってバーを握る能力が増加した。ストラウブ尾も示したが、3時間の時間点で減少した。
(実施例B20)
化合物の注意/覚醒状態を強化および衝動性を減少させる能力を判定するための5つの選択系列の反応作業課題の使用
注意および衝動性は、いくつかの疾患状態の特徴である。ヒトに使用される連続性能テスト(CPT)は、注意欠陥多動性障害、統合失調症および軽度の認識障害を含めた、いくつかの障害における注意不足を検出することが可能である。CPTの前臨床上の類似物は、5−選択系列の反応時間作業課題(5CSRTT)である。このオペラント系テストでは、ラットは注意深くなければならず、ラットは、開口のうちの1つの短時間の刺激光の出現に対して、5つの開口を監視しながら、反応を抑える。5CSRTTにおける刺激光の短時間の照射は、ヒトのCPTの「正しい」という文字の出現と同じである。刺激光を観察する上で、ラットは、食物の報酬を受け取るためには対応する開口に鼻を突き出さなければならない。5CSRTTは、反応の正確さ、スピード、衝撃性および強迫性反応を含め、CPTと同様の行動反応の測定を可能とする。この調査では、テストパラメータを変更して薬剤テストを実施し、その結果、早過ぎる反応が増加した。この早過ぎる反応は、衝動性を示すと仮定され、すなわち、不適当な反応を抑えることができないことを示し、アトモキセチンへの感受性を示した。
13匹のオスのロングエバンスラット(275〜300g)を、Harlan Laboatories、Indianapolis、INから得た。この調査のための検定する時点で、ラットは、約16〜18週齢であった。到着時に、ラットに独自の識別番号を割り当てるが(尾にマーク)。ラットをOptiRATケージに単独で入れ、食物制限レジメンの開始前の7日間で順応させた。ラットは、同週齢の自由摂取対照の身体重量の85%に維持し、約10〜20gのラット固形飼料を毎日与えた。検定中以外は水を自由に提供された。動物を12時間/12時間の明/暗サイクルで維持し(0700ESTで照射)、室温を22±2℃で維持し、相対湿度を約50%で維持した。すべての動物は、調査の開始の前に、検査し、手で触れ、秤量することによって、十分な健康および適合性を確認し、検定に伴う非特異性のストレスを最小限に抑えた。その5CSRTTセッションを動物の明サイクル段階の間に実施した。すべての実験および手順は、Institutional Animal Care and Use Committee of Psycho Genics, Inc.で認可された。
装置は、格子フロア(幅31.5cm、奥行き25.0cm、高さ33.0cm)を有する、10のアルミニウムおよびPlexiglasチャンバーからなり、これらは、音響減衰キャビネット内に収納されていた。各キャビネットは、低レベルのノイズの換気扇が装着され、これはまた外部ノイズを遮断するためにも役立った。各チャンバーの左の壁は、凹面であり、5つの開口が均等な間隔で設置され、フロアから約2.5cmのところに位置した。各開口は、標準的な3 W LEDを含有し、これが刺激光として機能した。反対側の壁は、食物マガジンを含有し、これは、フロアから約3.0cmのところに位置した。各チャンバーは、天井パネルの中央に位置する3W室内光で照射された。各テストセッションの後、装置を70%エタノールで洗浄した。
以下の化合物をこの調査に使用した:1)化合物番号90を生理食塩水中に溶解し、検定から30分前に、0.1、0.3および1.0mg/kg(1mL/kg体重)で、p.o.投与し、2)基準化合物アトモキセチン(1.0mg/kg)を生理食塩水中に溶解し、検定から30分前に、1mL/kg体重でi.p.投与した。
訓練:動物は、刺激光の照射に対して5つの開口を監視するよう訓練した。室内光の照射し、マガジンへ食物の報酬を供給することで、各セッションを開始した。食物ペレットを得るためにラットがマガジンを開放した時点で第1トライアルが開始した。トライアルとトライアルの間隔(ITI)の後、刺激光の1つを500m秒の間照射した。ラットは、刺激光照射の間またはその5秒以内のいずれかに照射された開口に鼻を突き出さなければならない。このような反応は、正しい反応として定義され、食物ペレットの供給により報酬が与えられた。ペレットの収集により次のトライアルを開始した。非照射の開口(不正確な反応)での鼻突き出し反応または5秒限定の維持(失敗したトライアル)後の鼻突き出しにより、トライアルの終了となり、室内光は消灯され、休止期間が課されることとなった。
検定:高レベルの正確さ(少なくとも75%が正しい、1セッション当たり少なくとも50トライアルを完了)で5CSRTTの習得後、薬剤検定を開始した。動物をテスト化合物(様々な投与、適切なビヒクル)、ビヒクルおよび正の対照(アトモキセチン1mg/kg ip)で処置した。薬剤テストセッションの間、ITIの持続時間を10、7、5または4秒の間で変更し、4つのトライアルを群で提示した(それぞれが、無作為の順序で、各ITI持続時間で、1トライアルを含有した)。60分経過したらセッションを終了した。すべてのラットは、対象動物内での無作為順序の計画に従い、すべての薬物療法を受ける。薬剤テストは、毎週水曜日と金曜日に実施したが、以前のテストセッションで最低50トライアルに対して少なくとも75%正しいトライアルを実施した場合にのみ実施した。
テストセッションの間に得た指標は:(1)正しいトライアルのパーセント、正しいトライアルの数×100、これを正しいおよび誤ったトライアルの総数で割ったものとして定義、(2)失敗したトライアル、5秒限定の維持を超えた反応、または反応不可として定義、(3)正しい潜伏、刺激の照射後、正しい反応を行うためにかかった時間として定義、(4)マガジン内潜伏、正しい反応を行った後で食物ペレットを収集するためにマガジンに入るためにかかった時間として定義、(5)早過ぎる反応、ITIの間に行われた鼻突き出し反応の総数として定義、および(6)固執性反応、最初の鼻突き出し後に行われた追加の反応の総数として定義。
これらの結果は、化合物番号90は、今回のテストで、ラットの衝動性様行動および固執性様行動を減少させることを示し、半有効量には、0.3〜1.0mg/kgp.o.間であった。
(実施例B21)
高架式十字迷路(EPM)テストを用いて、化合物の抗不安薬効果を検定するための動物モデル
この調査は、C57B1/6Jマウスの高架式十字迷路(EPM)テストを用いて、化合物番号90の抗不安薬特性を検定することを目的とした。
Jackson Laboratories(Bar Harbor、Maine)からのオスのC57B1/6Jマウスをオープンフィールド調査に使用した。6週齢のマウスを受け取った。受け取った時点で、マウスに独自の識別番号を割り当て(尾にマーク)、OPTIマウス換気したケージ内に4マウス/ケージを入れた。すべての動物を残りの調査期間にわたり、4匹の群としてケージに入れて置いた。検定から約2週間前にすべてのマウスをコロニー部屋に順応させ、順次平均8週齢で検定した。順応期間中、マウスおよびラットを定期的に検査し、手で触れ、秤量することによって、十分な衛生および適合性を確認した。動物は、12時間/12時間明/暗サイクルで維持した。室温を20〜23℃の間で維持し、相対湿度30%〜70%で維持した。調査が持続している期間中、固形飼料および水を自由に与えた。各テストでは、動物は、投与群をまたがってランダムに割り当てた。調査完了後、すべての動物を安楽死させた。
以下の化合物をこの調査に使用した:1)テスト前、化合物番号90(0.03、0.1、および1mg/kg)を5%PEG200/HO中に溶解し、10mL/kg 30分の用量で、経口的に投与し、2)ジアゼパム(2.5mg/kg)を、45%ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン中に溶解し、テスト前、10mL/kg 30分の用量で経口的に投与した。
高架式十字迷路テストは、不安を評価した。迷路(Hamilton Kinder)は、正方形の中央プラットフォーム(6×6cm)を有する、十字を形成する、2つの閉鎖したアーム(14.5時間×5w×35cm長さ)および2つの開放したアーム(6w×351cm)からなる。すべて目で見える表面は、黒色アクリルでできている。迷路の各アームをフロアから56cm上の支持カラムに配置した。帯電防止性の黒色ビニルカーテン(高さ7’)でEPMを包囲することによって、5’×5”の囲いを作る。動物を検定前の実験部屋にに入れて少なくとも1時間順応させた。5分間の実験のため、閉鎖したアームの方向に向けた高架式十字迷路の中央にマウスを配置した。すべての動物を1度検定した。かかった時間、移動した距離、各アームへの侵入をコンピュータで自動的に記録した。マウスごとに、EPMをよく洗浄した。
データを、分散分析(ANOVA)を用いて解析し、続いて適切であれば、FisherのLSD post hoc分析を行った。p<0.05の場合、効果は有意と考えられた。
化合物番号90は、ビヒクルと比較して、検定したいずれの用量でも、EPMテストにおいて、いかなる抗不安薬様効果も発揮しなかった。
全体を通して、すべての参照、例えば公開、特許、特許出願および公開特許出願は、その全体が、本明細書中に参照により組み込まれている。
前述の発明は、明瞭な理解を目的として、図解および実施例を用いて詳細に記載されているが、ある些細な変化および変更でも実行されることは、当業者であれば明らかである。したがって、明細書および実施例は、本発明の範囲を制限するものと解釈してはならない。

Claims (57)

  1. 式(V)の化合物:
    Figure 2012507566
    またはその塩もしくは溶媒和物
    (式中、
    は、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、ペルハロアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキル、C〜Cペルハロアルコキシ、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニルまたはカルボニルアルキレンアルコキシであり、
    各R2aおよびR2bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR2aおよびR2bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
    各R3aおよびR3bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ニトロ、置換もしくは非置換のアミノ、ヒドロキシル、アルコキシ、アシルオキシ、アシルアミノ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルであるか、またはR3aおよびR3bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
    各X、X、XおよびX10は、独立して、N、CHまたはCRであり、
    各mおよびqは、独立して、0または1であり、
    各Rは、独立して、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、カルボニルアルコキシ、チオール、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアラルキル、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、カルボニルアルキレンアルコキシ、アルキルスルホニルアミノまたはアシルであり、
    各R8a、R8b、R8cおよびR8dは、独立して、H、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、C〜Cペルハロアルキル、カルボキシ、カルボニルアルコキシであるか、またはジェミナルRと一緒になって、式−OCHCHO−の部分を形成するか、またはこれが結合している炭素およびジェミナルRと一緒になって、シクロアルキル部分もしくはカルボニル部分を形成し、
    各R10aおよびR10bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR10aおよびR10bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
    各R11およびR12は、独立して、H、ハロ、アルコキシ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキル、C〜Cペルハロアルキル、カルボキシ、またはカルボニルアルコキシであり、
    Figure 2012507566
    の結合は、EもしくはZのいずれかの二重結合配置の存在を示すか、またはR11およびR12は、一緒になって結合を形成し、
    Qは、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、アルコキシ、アシルオキシ、置換もしくは非置換のアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアルコキシ、シアノ、アルキニル、カルボキシ、カルボニルアルコキシまたはアシルアミノであり、
    ただし、X、XおよびX10がそれぞれCHであり、各R2a、R2b、R3a、R3b、R10aおよびR10bが水素である場合、R11およびR12のうちの少なくとも1つは、水素以外であり、R11およびR12は、一緒になって結合を形成しない)。
  2. 次式を有する請求項1に記載の化合物
    Figure 2012507566
    またはその塩もしくは溶媒和物。
  3. 11が、HまたはC〜Cアルキルであり、R12が、ハロ、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、ペルハロアルキル、C〜Cペルハロアルコキシ、またはC〜Cアルコキシである、請求項1〜2に記載の化合物。
  4. 12が、H、C〜CアルキルまたはC〜Cペルハロアルキルである、請求項3に記載の化合物。
  5. 式(VII)の化合物
    Figure 2012507566
    またはその塩もしくは溶媒和物
    (式中、
    は、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、ペルハロアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキル、C〜Cペルハロアルコキシ、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニルまたはカルボニルアルキレンアルコキシであり、
    各R2aおよびR2bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR2aおよびR2bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
    各R3aおよびR3bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ニトロ、置換もしくは非置換のアミノ、ヒドロキシル、アルコキシ、アシルオキシ、アシルアミノ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルであるか、またはR3aおよびR3bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
    各X、X、XおよびX10は、独立して、N、CHまたはCRであり、
    各mおよびqは、独立して、0または1であり、
    各Rは、独立して、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアラルキル、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、カルボニルアルキレンアルコキシ、アルキルスルホニルアミノまたはアシルであり、
    各R8a、R8b、R8cおよびR8dは、独立して、H、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、C〜Cペルハロアルキル、カルボキシ、カルボニルアルコキシであるか、またはジェミナルRと一緒になって、式−OCHCHO−の部分を形成するか、またはこれが結合している炭素およびジェミナルRと一緒になって、シクロアルキル部分もしくはカルボニル部分を形成し、
    各R10aおよびR10bは、独立して、H、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR10aおよびR10bは、これらが結合している炭素と一緒になって、カルボニル部分もしくはシクロアルキル部分を形成し、
    各R11aおよびR12aは、独立して、H、ヒドロキシル、アルコキシ、ハロ、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、C〜Cペルハロアルキル、カルボキシ、またはカルボニルアルコキシであり、またはR11aおよびR12aは、一緒になって結合を表し、
    11bおよびR12bは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cシクロアルケニルまたは置換もしくは非置換のヘテロシクリル部分を形成し、
    Qは、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、アルコキシ、アシルオキシ、置換もしくは非置換のアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアルコキシ、シアノ、アルキニル、カルボキシ、カルボニルアルコキシまたはアシルアミノである)。
  6. mが0であり、qが0である、請求項1から5のいずれかに記載の化合物。
  7. 、X、XおよびX10がCHまたはCRである、請求項1から6のいずれかに記載の化合物。
  8. 、X、XおよびX10のうちの少なくとも1つがNである、請求項1から6のいずれかに記載の化合物。
  9. 、X、XおよびX10のうちの2つがNである、請求項1から6のいずれかに記載の化合物。
  10. 、X、XおよびX10のうちの少なくとも1つがCRである、請求項1から6のいずれかに記載の化合物。
  11. 各Rが、独立して、H、ハロ、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、置換もしくは非置換のヘテロシクリルまたは置換もしくは非置換のアリールである、請求項1から10のいずれかに記載の化合物。
  12. Qが、置換もしくは非置換のピリジル、フェニル、ピリミジニル、ピラジニル、イミダゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、フラニル、ピロリルまたはチオフェニル基である、請求項1から11のいずれかに記載の化合物。
  13. 各R11aおよびR12aが、独立して、H、ハロ、C〜Cアルキル、またはC〜Cペルハロアルキルである、請求項5から12のいずれかに記載の化合物。
  14. 11aおよびR12aが、一緒になって、結合を形成する、請求項5から12のいずれかに記載の化合物。
  15. 11bおよびR12bが、これらが結合している炭素原子と一緒になって、場合によって置換されているシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル環を形成する、請求項5から14のいずれかに記載の化合物。
  16. 11bおよびR12bが、これらが結合している炭素原子と一緒になって、場合によって置換されているシクロプロピル環を形成する、請求項15に記載の化合物。
  17. 11bおよびR12bが、これらが結合している炭素原子と一緒になって、場合によって置換されているシクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニルまたはシクロヘキセニル環を形成する、請求項16に記載の化合物。
  18. が、H、ハロ、非置換もしくは置換のアルキル、アルコキシ、ペルハロアルコキシ、ペルハロアルキル、置換されたアミノ、またはアシルである、請求項1から17のいずれかに記載の化合物。
  19. が、H、F、Cl、I、CH、エチル、tert−ブチル、メトキシ、CF、トリフルオロメトキシ、イソプロピル、シクロプロピル、−COCH、−COH、−CONHCH、−NHCH、−N(CH、−NH(n−ブチル)、−NH(シクロブチル)、−NHCHCHOH、−N(CH)COCH、−NHCHCHOCH、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、またはN−メチルピペラジン−4−イルである、請求項18に記載の化合物。
  20. が、H、CH、CF、Cl、Fまたは−NHCHである、請求項19に記載の化合物。
  21. は、置換もしくは非置換のアルキル、ペルハロアルキルまたはアシルである、請求項1から18のいずれかに記載の化合物。
  22. が、CH、エチル、シクロプロピル、tert−ブチル、アリル、−CHCHF、−CHCHF、−CHCF、−CHCHOH、−CHCHCHOH、−CHCHPh、−CHCHC(CHOH、−CHCOCH、−CHCHCHCO(4−F−フェニル)、−CHCHCHCH(OH)(4−F−フェニル)、−COBn、−CHCHC(−OCHCHO−)(4−F−フェニル)、または−CHCHCHOCHである、請求項21に記載の化合物。
  23. が、CH、−CHCHF、−CHCFまたは−CHCHCH(CHOHである、請求項22に記載の化合物。
  24. 式(I−E)の化合物:
    Figure 2012507566
    (式中、
    は、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、ペルハロアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のアラルキル、C〜Cペルハロアルコキシ、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニルまたはカルボニルアルキレンアルコキシであり、
    各X、X、XおよびX10は、独立して、N、CHまたはCRであり、
    各Rは、独立して、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のC〜Cアルキニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアラルキル、チオアルキル、置換もしくは非置換のアミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、カルボニルアルキレンアルコキシ、アルキルスルホニルアミノまたはアシルであり、
    Qは、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のヘテロシクリル、置換もしくは非置換のアミノ、アルコキシ、アミノアシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、アミノカルボニルアルコキシまたはアシルアミノである)
    またはその塩もしくは溶媒和物。
  25. 、XおよびX10が、それぞれCHであり、Xが、CRである、請求項24に記載の化合物。
  26. 、XおよびX10が、それぞれCHであり、Xが、CRであり、ここで、Rは、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、または置換もしくは非置換のアミノである、請求項25に記載の化合物。
  27. が、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、またはペルハロアルキルである、請求項26に記載の化合物。
  28. が、メチル、2−フルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、または3−ヒドロキシ−3−メチル−ブタ−1−イルであり、Rが、CF、CH、FまたはClである、請求項27に記載の化合物。
  29. Qが、置換されたアリールまたは置換もしくは非置換のヘテロアリールである、請求項28に記載の化合物。
  30. Qが、置換されたフェニル、または置換もしくは非置換のピリジル、またはピリミジルである、請求項29に記載の化合物。
  31. Qが、4−フルオロフェニル、4−メトキシフェニル、3−フルオロ−4−メトキシフェニル、4−メチルカルバモイル、4−ジメチルカルバモイル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、6−メチルピリジン−3−イル、6−トリフルオロメチルピリジン−3−イル、またはピリミジン−4−イルである、請求項30に記載の化合物。
  32. 式(J−1)の化合物
    Figure 2012507566
    (式中、
    は、置換もしくは非置換のC〜Cアルキルまたはペルハロアルキルであり、
    12は、ハロ、置換もしくは非置換のC〜Cアルキル、置換もしくは非置換のC〜Cアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のヘテロアリール、ペルハロアルキル、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシであり、
    Qは、置換もしくは非置換のアリール、または置換もしくは非置換のヘテロアリールである)
    またはその塩もしくは溶媒和物。
  33. が、メチル、2−フルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、または3−ヒドロキシ−3−メチル−ブタ−1−イルであり、Rが、CF、CH、FまたはClであり、R12が、F、CH、エチル、ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、tert−ブチル、CF、フェニル、ピリジン−4−イル、−CHCOH、−CHCONHCH、またはメトキシであり、Qが、4−フルオロフェニル、4−メトキシフェニル、3−フルオロ−4−メトキシフェニル、4−メチルカルバモイル、4−ジメチルカルバモイル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、6−メチルピリジン−3−イル、6−トリフルオロメチルピリジン−3−イル、またはピリミジン−4−イルである、請求項32に記載の化合物。
  34. 式(H−1)または(H−2)の化合物
    Figure 2012507566
    (式中、
    は、CH、−CHCHF、−CHCF、または−CHCHC(CHOHであり、
    4aは、HまたはFであり、
    4cは、H、CH、CF、Cl、F、CF、または−NHCHであり、
    9bは、HまたはFであり、
    9cは、F、CF、OCH、−CONH(CH)、または−CON(CHである)
    またはその塩もしくは溶媒和物。
  35. がCHであり、R4aがHであり、R4cが、CH、Cl、Fまたは−NHCHであり、R9bがHまたはFであり、R9cが、F、OCH、−CONH(CH)または−CON(CHである、請求項34に記載の化合物。
  36. がCHであり、R4aがHであり、R4cが、CH、Cl、Fまたは−NHCHであり、R9bがHであり、R9cがFまたはOCHである、請求項34に記載の化合物。
  37. 式(H−3)または(H−4)の化合物:
    Figure 2012507566
    (式中、
    は、CH、−CHCHF、−CHCF、または−CHCHC(CHOHであり、
    4aは、HまたはFであり、
    4cは、H、CH、CF、Cl、F、または−NHCHである)
    またはその塩もしくは溶媒和物。
  38. がCHであり、R4aがHであり、R4cが、CH、Cl、Fまたは−NHCHである、請求項37に記載の化合物。
  39. がCHであり、R4aがHであり、R4cが、CH、Cl、Fである、請求項37に記載の化合物。
  40. 式(H−5)または(H−6)の化合物:
    Figure 2012507566
    (式中、
    は、CH、−CHCHF、−CHCF、または−CHCHC(CHOHであり、
    4aは、HまたはFであり、
    4cは、H、CH、CF、Cl、F、または−NHCHであり、
    9cは、H、F、CH、CF、OCH、−CONH(CH)、または−CON(CHである)
    またはその塩もしくは溶媒和物。
  41. がCHであり、R4aがHであり、R4cが、CH、Cl、Fまたは−NHCHであり、R9cが、H、F、またはCHである、請求項40に記載の化合物。
  42. がCHであり、R4aがHであり、R4cが、CH、Cl、Fであり、R9cがHまたはCHである、請求項40に記載の化合物。
  43. 式(H−7)または(H−8)の化合物:
    Figure 2012507566
    (式中、
    は、CH、−CHCHF、−CHCF、または−CHCHC(CHOHであり、
    4aは、HまたはFであり、
    4cは、H、CH、CF、Cl、F、または−NHCHである)
    またはその塩もしくは溶媒和物。
  44. がCHであり、R4aがHであり、R4cが、CH、Cl、Fまたは−NHCHである、請求項43に記載の化合物。
  45. がCHであり、R4aがHであり、R4cが、CH、Cl、Fである、請求項43に記載の化合物。
  46. Figure 2012507566
    からなる群から選択される化合物。
  47. 個体における認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害またはニューロン障害を処置する方法であって、それを必要とする個体に、請求項1から46のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩の有効量を投与するステップを含む方法。
  48. 個体におけるヒスタミン受容体を調節する方法であって、それを必要とする個体に、請求項1から46のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与するステップを含む方法。
  49. 請求項1から46のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物。
  50. 認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害またはニューロン障害の処置のための薬物の製造における、請求項1から46のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩の使用。
  51. 請求項1から46のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩と、認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害またはニューロン障害の処置における使用のための指示書とを含むキット。
  52. 認知障害、または認識機能障害に伴う少なくとも1つの症状を引き起こすことを特徴とする障害を処置する方法であって、それを必要とする個体に、請求項1から46のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩の低用量を投与するステップを含む方法。
  53. (i)精神病性障害、(ii)認知の改善も必要な個体における精神病性障害または(iii)少なくとも1つの精神病性症状、および認識機能障害に伴う少なくとも1つの症状を引き起こすことを特徴とする障害を処置する方法であって、それを必要とする個体に、請求項1から46のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩の高用量を投与するステップを含む方法。
  54. 認知障害、または認識機能障害に伴う少なくとも1つの症状を引き起こすことを特徴とする障害の処置のための薬物の製造における、請求項1から46のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩の低用量の使用。
  55. (i)精神病性障害、(ii)認知の改善も必要な個体における精神病性障害、または(iii)少なくとも1つの精神病性症状、および認識機能障害に伴う少なくとも1つの症状を引き起こすことを特徴とする障害の処置のための薬物の製造における、請求項1から46のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩の高用量の使用。
  56. 請求項1から46のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩の低用量と、認知障害、または認識機能障害に伴う少なくとも1つの症状を引き起こすことを特徴とする障害の処置における前認識効果を達成するための指示書とを含むキット。
  57. 請求項1から46のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩の高用量と、(i)認知障害、または認識機能障害に伴う少なくとも1つの症状を引き起こすことを特徴とする障害の処置における前認識効果、ならびに(ii)精神病性障害、認知の改善も必要な個体における精神病性障害、または少なくとも1つの精神病性症状、および認識機能障害に伴う少なくとも1つの症状を引き起こすことを特徴とする障害の処置における抗精神病性効果を達成するための指示書とを含むキット。
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