JP2012253912A - ロータコアおよびモータ - Google Patents

ロータコアおよびモータ Download PDF

Info

Publication number
JP2012253912A
JP2012253912A JP2011124865A JP2011124865A JP2012253912A JP 2012253912 A JP2012253912 A JP 2012253912A JP 2011124865 A JP2011124865 A JP 2011124865A JP 2011124865 A JP2011124865 A JP 2011124865A JP 2012253912 A JP2012253912 A JP 2012253912A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
caulking pin
rotor
end plate
rotor core
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2011124865A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinari Asano
能成 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2011124865A priority Critical patent/JP2012253912A/ja
Publication of JP2012253912A publication Critical patent/JP2012253912A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

【課題】生産性の高い磁石の抜け防止機構を備えたロータコアを提供する。
【解決手段】ロータ10は、ロータコア11の少なくとも片端に設けられた端板15、16と、一端が端板15、16と一体化され、主部がロータコア11に設けられた貫通孔18内に在るカシメピン17とを備える。一方の端板16に設けられたカシメピン17の先端が、ロータコア11の他方の端の端板15より突出した部分を広げ、または、つぶすことにより、他方の端板17と結合される。
【選択図】図1

Description

本発明はモータ(回転電動機)に用いられるロータコア、およびそのロータコアを備えたモータに関する。
図11はエアコン等に用いられる一般的な圧縮機100の断面図である(例えば、特許文献1)。圧縮機100は密閉容器101と、その内部に配置されたモータ102と圧縮機構103を備えている。圧縮機構103はモータ102により、回転軸104を介して駆動される。
冷媒ガスはアキュームレータ105から吸込管106を通って圧縮機構103に吸入される。圧縮機構103により圧縮された冷媒ガスは、圧縮機構103から吐出され、モータ102のステータ107とロータ108との隙間(ギャップ111)を通り、吐出管109を通って圧縮機100の外部へ吐出される。
密閉容器101の底部には、潤滑油が溜められた油溜部110が設けられる。潤滑油は、油溜部110から、回転軸104に設けられた油通路(図示しない)を通って、圧縮機構103やモータ102の摺動部に移動し、摺動部を潤滑する。
モータ102はステータ107とロータ108を備える。ステータ107とロータ108はギャップ111を隔てて対向する。ステータ107は、ステータコア119と、ステータコア119の、回転軸104方向の両端面に配置されたインシュレータ120と、ステータコア119およびインシュレータ120に共に巻回されたコイル121を有する。ステータコア119は、例えば、薄い電磁鋼板が多数積層されて形成される。
図12に示すように、ロータ108は、ロータコア112と、ロータコア112の磁石孔113に埋設された磁石114と、ロータコア112の回転軸104方向の両端面に取り付けられた上端板115、下端板116を有する。
上端板115と下端板116は、ロータコア112を挟んで、カシメピン孔118を貫通したカシメピン117により固定される。上端板115と下端板116により、ロータコア112からの磁石114の抜けが防止される。
ロータコア112は円筒形であり、例えば、薄い電磁鋼板が多数積層されて形成される。磁石114は平板状の永久磁石である。図12では、4個の磁石114が正方形の4辺となる位置に配置されている。
上端板115と下端板116の主な役割は、ロータコア112からの磁石114の抜け防止であるが、従来の上端板115、下端板116は、通常ロータコア112と同径の大きさである。また、従来は、2枚の端板(上端板115、下端板116)が必要である。また、上端板115および下端板116をカシメにより固定するためには、最低3本(図12では4本)のカシメピン117が必要である。このため、従来は、部品点数が多く、組立てに時間がかかり、生産性が低いという問題がある。
特開2008−154309号公報
従来のロータ108では、磁石114の抜け防止のため、上端板115と下端板116をロータコア112の上下端面に、カシメピン117により固定している。このため、従来は、部品点数が多く、組立てに時間がかかり、生産性が低いという問題がある。
本発明の目的は、部品点数が少なく、組立てに時間がかからず、生産性の高い、磁石の抜け防止機構を実現し、その抜け防止機構を備えたロータコア、および、前記のロータコアを備えたモータを実現することである。
(1)本発明のロータはロータコアと端板とカシメピンを備える。ロータコアは、軟磁性材料からなり、回転中心を軸とする略円筒形であって、カシメピンの通る貫通孔を有する。端板はロータコアの軸方向の片端または両端に設けられる。カシメピンの後端はロータコアの一方の端の端板と一体化されている。カシメピンの主部はロータコアの貫通孔を貫通している。カシメピンの先端はロータコアから突出している。
(2)本発明のロータにおいて、カシメピンの先端は、ロータコアの他方の端の端板より突出した部分を広げ、または、つぶすことにより、端板と結合されている。
(3)本発明のロータにおいて、カシメピンの先端はロータコアの他方の端の前記端板と,カシメまたは溶接により結合されている。
(4)本発明のロータにおいて、カシメピンの先端はロータコアに埋設された永久磁石の軸方向の移動を抑制する。
(5)本発明のロータはロータコアと端板と2種のカシメピンを備える。ロータコアは、軟磁性材料からなり、回転中心を軸とする略円筒形であって、カシメピンの通る貫通孔を有する。端板はロータコアの軸方向の両端に設けられる。第1の種類のカシメピンは後端がロータコアの一方の端の端板と一体化され、先端が凸形である。第2の種類のカシメピンは後端がロータコアの他方の端の端板と一体化され、先端が第1の種類のカシメピンの凸形と嵌合する穴を有する。ロータコアの貫通孔内で、第1の種類のカシメピンの先端の凸形と、第2の種類のカシメピンの先端の穴とが嵌合固着している。
(6)本発明のロータにおいて、カシメピンの後端に、外径がロータコアの貫通孔の内径より大きいボスを備える。
(7)本発明のロータにおいて、端板はロータコアに埋設された永久磁石の軸方向の移動を抑制するボスを備える。
(8)本発明のロータにおいて、端板はバランスウェイトを押圧固定する。
(9)本発明のロータにおいて、バランスウェイトの厚さはボスの高さと等しい。
(10)本発明のロータにおいて、カシメピンは端板の一部を絞り加工またはプレス加工することにより形成される。
(11)本発明のロータにおいて、ボスは端板の一部を絞り加工またはプレス加工することにより形成される。
(12)本発明のモータは上記のロータを備える。
本発明により、部品点数が少なく、組立てに時間がかからず、生産性の高い、磁石の抜け防止機構が実現される。また本発明により、前記の磁石の抜け防止機構を備えたロータ、および、前記のロータを備えたモータが実現される。
本発明のロータの平面図と断面図 本発明のロータの平面図と断面図 本発明のロータの平面図と断面図 本発明のロータの平面図と断面図 本発明のロータの平面図と断面図 本発明のロータの平面図と断面図 本発明のロータの平面図と断面図 本発明のロータの平面図と断面図 本発明のロータの平面図と断面図 (a)本発明のロータに用いられるバランスウェイトの平面図と側面図、(b)本発明のロータに用いられるバランスウェイトの平面図と側面図 一般的な圧縮機の断面図 従来のロータの平面図と断面図
図1に示す本発明のロータ10は、ロータコア11と、ロータコア11の磁石孔12に埋設された磁石13と、ロータコア11の回転軸14方向の両端面に取り付けられた上端板15、下端板16を有する。ロータコア11は円筒形であり、例えば、薄い電磁鋼板が多数積層されて形成される。ロータコア11の回転軸14は、円筒形のロータコア11の中心軸部分に設けられる。磁石13は平板状の永久磁石である。図1では、4個の磁石13が正方形の4辺となる位置に配置されている。
下端板16の一部は、絞り加工あるいはプレス加工により、4本のカシメピン17を形成している。カシメピン17は下端板16の主面に垂直であり、ロータコア11のカシメピン孔18を貫通している。カシメピン17の上端は上端板15に設けられた孔を貫通し、上端板15の上面に突出する。カシメピン17は中空であり、上端板15の上面に突出した部分を拡管し、つぶすことによりカシメ固定されている。上端板15と下端板16により磁石13の抜けが防止される。図示しないがカシメの代わりに、カシメピン17の上端にネジを設け、そのネジにナットを締めつけて、上端板15を固定してもよい。
従来のロータ108と比較すると、本発明のロータ10ではカシメピン117を省くことができる。また、従来のロータ108では、下端板116とカシメピン117を結合する工程が必要であったが、本発明のロータ10では、この工程を省くことができる。
図2に示す本発明の他のロータ20は、ロータコア21と、ロータコア21の磁石孔22に埋設された磁石23と、ロータコア21の回転軸24方向の両端面に取り付けられた上端板25、下端板26を有する。ロータコア11は円筒形であり、例えば、薄い電磁鋼板が多数積層されて形成される。磁石23は平板状の永久磁石である。図2では、4個の磁石23が正方形の4辺となる位置に配置されている。
下端板26の一部は、絞り加工あるいはプレス加工により、4本のカシメピン27を形成している。カシメピン27は、ロータコア21のカシメピン孔28を貫通している。カシメピン27の上端は上端板25を貫通し、レーザ溶接部29により上端板25と溶接固定されている。上端板25と下端板26により磁石23の抜けが防止される。
従来のロータ108と比較すると、本発明のロータ20ではカシメピン117を省くことができる。また、従来のロータ108では、下端板116とカシメピン117を結合する工程が必要であったが、本発明のロータ20では、この工程を省くことができる。
図3に示す本発明の他のロータ30は、ロータコア31と、ロータコア31の磁石孔32に埋設された磁石33と、ロータコア31の回転軸34方向の下端面に取り付けられた下端板35を有する。ロータコア31は円筒形であり、例えば、薄い電磁鋼板が多数積層されて形成される。磁石33は平板状の永久磁石である。図3では、4個の磁石33が正方形の4辺となる位置に配置されている。
下端板35の一部は、絞り加工あるいはプレス加工により、4本のカシメピン36を形成している。カシメピン36は、ロータコア31のカシメピン孔37を貫通している。カシメピン36の上端はロータコア31の上面にカシメ部38が突出する。カシメピン36は中空であり、ロータコア31の上面に突出した部分を拡管し、つぶすことによりカシメ固定されている。カシメ部38の一部は磁石33にかかる。カシメ部38と下端板35により、上端板がなくても、磁石33の抜けが防止される。
従来のロータ108と比較すると、本発明のロータ30では上端板115とカシメピン117を省くことができる。また、従来のロータ108では、上端板115とカシメピン117を結合する工程、下端板116とカシメピン117を結合する工程が必要であったが、本発明のロータ30では、これらの工程を省くことができる。
図4に示す本発明の他のロータ40は、ロータコア41と、ロータコア41の磁石孔42に埋設された磁石43と、ロータコア41の回転軸44方向の両端面に取り付けられた上端板45、下端板46を有する。ロータコア41は円筒形であり、例えば、薄い電磁鋼板が多数積層されて形成される。磁石43は平板状の永久磁石である。図4では、4個の磁石43が正方形の4辺となる位置に配置されている。
上端板45の一部は、絞り加工あるいはプレス加工により、4本の上カシメピン47を形成している。上カシメピン47は、ロータコア41のカシメピン孔49の途中まで入り込んでいる。上カシメピン47の先端47aは凸型になっている。
下端板46の一部は、絞り加工あるいはプレス加工により、4本の下カシメピン48を形成している。下カシメピン48は、ロータコア41のカシメピン孔49の途中まで入り込んでいる。下カシメピン48の先端48aは孔を有する。
上カシメピン47の先端47aの凸型と、下カシメピン48の先端48aの孔は、カシメピン孔49の中で、先端48aの孔の中に先端47aの凸型が差し込まれて嵌合固着する。これにより、上カシメピン47と下カシメピン48はカシメピン孔49の中で結合する。上端板45と下端板46により磁石43の抜けが防止される。
従来のロータ108と比較すると、本発明のロータ40ではカシメピン117を省くことができる。また、従来のロータ108では、上端板115とカシメピン117を結合する工程、下端板116とカシメピン117を結合する工程が必要であったが、本発明のロータ40では、これらの工程を省くことができる。
図5に示す本発明の他のロータ50は、ロータコア51と、ロータコア51の磁石孔52に埋設された磁石53と、ロータコア51の回転軸54方向の両端面に取り付けられた上端板55、下端板56を有する。ロータコア51は円筒形であり、例えば、薄い電磁鋼板が多数積層されて形成される。磁石53は平板状の永久磁石である。図5では、4個の磁石53が正方形の4辺となる位置に配置されている。図5の断面図は、左半分はA−A断面図、右半分はB−B断面図である。
上端板55の一部は、絞り加工あるいはプレス加工により、上端板55の主面に垂直な4本の上カシメピン57を形成している。上カシメピン57は、ロータコア51のカシメピン孔58の途中まで入り込んでいる。上カシメピン57の先端57aは凸型のものと孔のものがある。図5のロータ50の場合は、平面図上で12時と6時の位置にある上カシメピン57の先端57aは凸型であり、3時と9時の位置にある上カシメピン57の先端57aは孔である。
下端板56の一部は、絞り加工あるいはプレス加工により、下端板56の主面に垂直な4本の下カシメピン59を形成している。下カシメピン59は、ロータコア51のカシメピン孔58の途中まで入り込んでいる。下カシメピン59の先端59aは凸型のものと孔のものがある。図5のロータ50の場合は、平面図上で12時と6時の位置にある下カシメピン59の先端59aは孔であり、3時と9時の位置にある下カシメピン59の先端59aは凸型である。
上カシメピン57の先端57aの凸型(または孔)と、下カシメピン59の先端59aの孔(または凸型)は、カシメピン孔58の中で嵌合固着する。これにより、上カシメピン57と下カシメピン59はカシメピン孔58の中で結合する。上端板55と下端板56により磁石53の抜けが防止される。
本発明のロータ50における上端板55と下端板56は、実際は同一形状である。図5に即して言うと、上端板55を回転軸54を中心に90°回転させてから裏返すと、下端板56となる。従って、1種類の端板を上端板55と下端板56のどちらにも用いることができる。(図4に示す本発明のロータ40では、上端板45と下端板46は形状が異なるため、共用することができない)。
従来のロータ108と比較すると、本発明のロータ50ではカシメピン117を省くことができる。また、従来のロータ108では、上端板115とカシメピン117を結合する工程、下端板116とカシメピン117を結合する工程が必要であったが、本発明のロータ50では、これらの工程を省くことができる。
図6に示す本発明の他のロータ60は、ロータコア61と、ロータコア61の磁石孔62に埋設された磁石63と、ロータコア61の回転軸64方向の両端面に取り付けられた上端板65、下端板66を有する。ロータコア61は円筒形であり、例えば、薄い電磁鋼板が多数積層されて形成される。磁石63は平板状の永久磁石である。図6では、4個の磁石63が正方形の4辺となる位置に配置されている。
上端板65の一部は、絞り加工あるいはプレス加工により、上端板65の主面に垂直な4本の上カシメピン67を形成している。上カシメピン67は、ロータコア61のカシメピン孔69の途中まで入り込んでいる。上カシメピン67の先端67aは凸型になっている。
下端板66の一部は、絞り加工あるいはプレス加工により、下端板66の主面に垂直な4本の下カシメピン68を形成している。下カシメピン68は、ロータコア61のカシメピン孔69の途中まで入り込んでいる。下カシメピン68の先端68aは孔を有する。
上カシメピン67の先端67aの凸型と、下カシメピン68の先端68aの孔は、カシメピン孔69の中で嵌合固着する。これにより、上カシメピン67と下カシメピン68はカシメピン孔69の中で結合する。上端板65と下端板66により磁石63の抜けが防止される。
本発明のロータ60においては、上カシメピン67は根元にボス65aを有する。ボス65aの外径はカシメピン孔69の内径より大きいため、上端板65とロータコア61の間にボス65aの高さに等しい隙間65bができる。その結果、上端板65は、オイルセパレータの機能も有するようになる。
従来のロータ108と比較すると、本発明のロータ60ではカシメピン117を省くことができる。また、従来のロータ108では、上端板115とカシメピン117を結合する工程、下端板116とカシメピン117を結合する工程が必要であったが、本発明のロータ60では、これらの工程を省くことができる。また従来は必要であったオイルセパレータ(図示しない)が不要となる。
図7に示す本発明の他のロータ70は、ロータコア71と、ロータコア71の磁石孔72に埋設された磁石73と、ロータコア71の回転軸74方向の両端面に取り付けられた上端板75、下端板76を有する。ロータコア71は円筒形であり、例えば、薄い電磁鋼板が多数積層されて形成される。磁石73は平板状の永久磁石である。図7では、4個の磁石73が正方形の4辺となる位置に配置されている。
上端板75の一部は、絞り加工あるいはプレス加工により、上端板75の主面に垂直な4本の上カシメピン77を形成している。上カシメピン77は、ロータコア71のカシメピン孔79の途中まで入り込んでいる。上カシメピン77の先端77aは凸型になっている。
下端板76の一部は、絞り加工あるいはプレス加工により、下端板76の主面に垂直な4本の下カシメピン78を形成している。下カシメピン78は、ロータコア71のカシメピン孔79の途中まで入り込んでいる。下カシメピン78の先端78aは孔を有する。
上カシメピン77の先端77aの凸型と、下カシメピン78の先端78aの孔は、カシメピン孔79の中で嵌合固着する。これにより、上カシメピン77と下カシメピン78はカシメピン孔79の中で結合する。上端板75と下端板76により磁石73の抜けが防止される。
本発明のロータ70においては、上カシメピン77は根元に第1ボス75a、第2ボス75bを有する。第1ボス75aの外径はカシメピン孔79の内径より大きいため、上端板75とロータコア71の間に第1ボス75aの高さに等しい隙間75cができる。その結果、上端板75は、オイルセパレータの機能も有するようになる。第2ボス75bは磁石73を押さえる位置にあるので、より確実に磁石73の抜けが防止される。
従来のロータ108と比較すると、本発明のロータ70ではカシメピン117を省くことができる。また、従来のロータ108では、上端板115とカシメピン117を結合する工程、下端板116とカシメピン117を結合する工程が必要であったが、本発明のロータ70では、これらの工程を省くことができる。また従来は必要であったオイルセパレータ(図示しない)が不要となる。
図8に示す本発明の他のロータ80は、ロータコア81と、ロータコア81の磁石孔82に埋設された磁石83と、ロータコア81の回転軸84方向の両端面に取り付けられた上端板85、下端板86を有する。ロータコア81は円筒形であり、例えば、薄い電磁鋼板が多数積層されて形成される。磁石83は平板状の永久磁石である。図8では、4個の磁石83が正方形の4辺となる位置に配置されている。
上端板85の一部は、絞り加工あるいはプレス加工により、上端板85の主面に垂直な4本の上カシメピン87を形成している。上カシメピン87は、ロータコア81のカシメピン孔89の途中まで入り込んでいる。上カシメピン87の先端87aは凸型になっている。
下端板86の一部は、絞り加工あるいはプレス加工により、下端板86の主面に垂直な4本の下カシメピン88を形成している。下カシメピン88は、ロータコア81のカシメピン孔89の途中まで入り込んでいる。下カシメピン88の先端88aは孔を有する。
上カシメピン87の先端87aの凸型と、下カシメピン88の先端88aの孔は、カシメピン孔89の中で嵌合固着する。これにより、上カシメピン87と下カシメピン88はカシメピン孔89の中で結合する。上端板85と下端板86により磁石83の抜けが防止される。
本発明のロータ80においては、上カシメピン87は根元にボス85aを有する。ボス85aの外径はカシメピン孔89の内径より大きいため、上端板85とロータコア81の間にボス85aの高さに等しい隙間85bができる。隙間85bを埋めるようにバランスウェイト81aが設置される(バランスウェイト81aの厚さとボス85aの高さが等しい)。バランスウェイト81aは、モータの軸の先端が偏芯して圧縮部を構成するとき、偏芯によるアンバランスをキャンセルするためのものである。バランスウェイト81aには、上カシメピン87が貫通する孔が設けられている。図8のロータ80では、バランスウェイト81aは、3本の上カシメピン87によりロータコア81に固定される。バランスウェイト81aは磁石83を押さえているので、より確実に磁石83の抜けが防止される。
従来のロータ108と比較すると、本発明のロータ80ではカシメピン117を省くことができる。また、従来のロータ108では、上端板115とカシメピン117を結合する工程、下端板116とカシメピン117を結合する工程が必要であったが、本発明のロータ80では、これらの工程を省くことができる。また従来は必要であったバランスウェイト(図示しない)の固定部材(図示しない)が、上カシメピン87と兼用できるため不要となる。また従来は必要であったバランスウェイト(図示しない)の固定工程が不要となる。
図9に示す本発明の他のロータ90は、ロータコア91と、ロータコア91の磁石孔92に埋設された磁石93と、ロータコア91の回転軸94方向の両端面に取り付けられた上端板95、下端板96を有する。ロータコア91は円筒形であり、例えば、薄い電磁鋼板が多数積層されて形成される。磁石93は平板状の永久磁石である。図8では、4個の磁石93が正方形の4辺となる位置に配置されている。
上端板95の一部は、絞り加工あるいはプレス加工により、上端板95の主面に垂直な4本の上カシメピン97を形成している。上カシメピン97は、ロータコア91のカシメピン孔99の途中まで入り込んでいる。上カシメピン97の先端97aは凸型になっている。
下端板96の一部は、絞り加工あるいはプレス加工により、下端板96の主面に垂直な4本の下カシメピン98を形成している。下カシメピン98は、ロータコア91のカシメピン孔99の途中まで入り込んでいる。下カシメピン98の先端98aは孔を有する。
上カシメピン97の先端97aの凸型と、下カシメピン98の先端98aの孔は、カシメピン孔99の中で嵌合固着する。これにより、上カシメピン97と下カシメピン98はカシメピン孔99の中で結合する。上端板95と下端板96により磁石93の抜けが防止される。
本発明のロータ90においては、上カシメピン97は根元にボス95aを有する。ボス95aの外径はカシメピン孔99の内径より大きいので、上端板95とロータコア91の間にボス95aの高さに等しい隙間95bができる。隙間95bを埋めるように上バランスウェイト91aが設置される(上バランスウェイト91aの厚みとボス95aの高さは等しい)。上バランスウェイト91aには、上カシメピン97が貫通する孔が設けられている。図9のロータ90では、上バランスウェイト91aは、3本の上カシメピン97によりロータコア91に固定される。
本発明のロータ90においては、下カシメピン98は根元にボス96aを有する。ボス96aの外径はカシメピン孔99の内径より大きいので、下端板96とロータコア91の間にボス96aの高さに等しい隙間96bができる。隙間96bを埋めるように下バランスウェイト91bが設置される(下バランスウェイト91bの厚みとボス96aの高さは等しい)。下バランスウェイト91bには、下カシメピン98が貫通する孔が設けられている。図9のロータ90では、下バランスウェイト91bは、3本の下カシメピン98によりロータコア91に固定される。上バランスウェイト91aと下バランスウェイト91bは磁石93を押さえているので、より確実に磁石93の抜けが防止される。なお、実際は、バランスウェイトの厚さは、上バランスウェイト91aと下バランスウェイト91bとで異なる。
従来のロータ108と比較すると、本発明のロータ90ではカシメピン117を省くことができる。また、従来のロータ108では、上端板115とカシメピン117を結合する工程、下端板116とカシメピン117を結合する工程が必要であったが、本発明のロータ80では、これらの工程を省くことができる。また従来は必要であったバランスウェイト(図示しない)の固定部材(図示しない)が、上カシメピン97、下カシメピン98と兼用できるため不要となる。また従来は必要であったバランスウェイト(図示しない)の固定工程が不要となる。
図10は本発明のロータに用いられるバランスウェイトの例である。図10(a)は、本発明のロータ80に用いられたバランスウェイト81a、ロータ90に用いられた上バランスウェイト91a、下バランスウェイト91bの平面図と側面図である。本発明のロータ80において、バランスウェイト81aは、平面図上で12時、3時、6時の位置の3本の上カシメピン87によりロータコア81に固定される。しかし平面図上で9時の位置の上カシメピン87はバランスウェイト81aを固定していない。上端板85の水平を保つため、9時の位置の上カシメピン87には、バランスウェイト81aの厚みと高さが等しいボス85aが設けられる。本発明のロータ90においても、同様の理由により、平面図上で9時の位置の上カシメピン97にはボス95a、9時の位置の下カシメピン98にはボス96aが設けられる。
図10(b)に示すバランスウェイト81bを本発明のロータ80に用いると、平面図上で12時、3時、6時、9時の全位置が、上カシメピン87により固定されるので、ボス85aを設ける必要がなくなる。同様に、バランスウェイト81bを本発明のロータ90に用いると、ボス95a、96aを設ける必要がなくなる。さらにバランスウェイト81bは、9時の位置でも磁石を押さえているため、磁石の抜け防止がより確実となる。
本発明のロータは、PMモータ、シンクロナスリラクタンスモータ、スイッチドリラクタンスモータに好適に用いられる。
10 ロータ
11 ロータコア
12 磁石孔
13 磁石
14 回転軸
15 上端板
16 下端板
17 カシメピン
18 カシメピン孔
20 ロータ
21 ロータコア
22 磁石孔
23 磁石
24 回転軸
25 上端板
26 下端板
27 カシメピン
28 カシメピン孔
29 レーザ溶接部
30 ロータ
31 ロータコア
32 磁石孔
33 磁石
34 回転軸
35 下端板
36 カシメピン
37 カシメピン孔
38 カシメ部
40 ロータ
41 ロータコア
42 磁石孔
43 磁石
44 回転軸
45 上端板
46 下端板
47 上カシメピン
47a 上カシメピンの先端
48 下カシメピン
48a 下カシメピンの先端
49 カシメピン孔
50 ロータ
51 ロータコア
52 磁石孔
53 磁石
54 回転軸
55 上端板
56 下端板
57 上カシメピン
57a 上カシメピンの先端
58 カシメピン孔
59 下カシメピン
59a 下カシメピンの先端
60 ロータ
61 ロータコア
62 磁石孔
63 磁石
64 回転軸
65 上端板
65a ボス
65b 隙間
66 下端板
67 上カシメピン
67a 上カシメピンの先端
68 下カシメピン
68a 下カシメピンの先端
69 カシメピン孔
70 ロータ
71 ロータコア
72 磁石孔
73 磁石
74 回転軸
75 上端板
75a 第1ボス
75b 第2ボス
75c 隙間
76 下端板
77 上カシメピン
77a 上カシメピンの先端
78 下カシメピン
78a 下カシメピンの先端
79 カシメピン孔
80 ロータ
81 ロータコア
81a バランスウェイト
81b バランスウェイト
82 磁石孔
83 磁石
84 回転軸
85 上端板
85a ボス
85b 隙間
86 下端板
87 上カシメピン
87a 上カシメピンの先端
88 下カシメピン
88a 下カシメピンの先端
89 カシメピン孔
90 ロータ
91 ロータコア
91a 上バランスウェイト
91b 下バランスウェイト
92 磁石孔
93 磁石
94 回転軸
95 上端板
95a ボス
95b 隙間
96 下端板
96a ボス
96b 隙間
97 上カシメピン
97a 上カシメピンの先端
98 下カシメピン
98a 下カシメピンの先端
99 カシメピン孔
100 圧縮機
101 密閉容器
102 モータ
103 圧縮機構
104 回転軸
105 アキュームレータ
106 吸込管
107 ステータ
108 ロータ
109 吐出管
110 油溜部
111 ギャップ
112 ロータコア
113 磁石孔
114 磁石
115 上端板
116 下端板
117 カシメピン
118 カシメピン孔
119 ステータコア
120 インシュレータ
121 コイル

Claims (12)

  1. 回転中心を軸とする略円筒形の、軟磁性材料からなり、貫通孔を有するロータコアと、
    前記ロータコアの前記軸方向の片端または両端に設けられた端板と、
    後端が前記ロータコアの一方の端の前記端板と一体化され、主部が前記ロータコアの前記貫通孔を貫通し、先端が前記ロータコアから突出したカシメピンとを備えたロータ。
  2. 前記カシメピンの先端が、前記ロータコアの他方の端の前記端板より突出した部分を広げ、または、つぶすことにより、前記端板と結合された請求項1に記載のロータ。
  3. 前記カシメピンの先端が、前記ロータコアの他方の端の前記端板と,カシメまたは溶接により結合された請求項2に記載のロータ。
  4. 前記カシメピンの先端が、前記ロータコアに埋設された永久磁石の前記軸方向の移動を抑制する請求項1に記載のロータ。
  5. 回転中心を軸とする略円筒形の、軟磁性材料からなり、貫通孔を有するロータコアと、
    前記ロータコアの前記軸方向の両端に設けられた端板と、
    後端が前記ロータコアの一方の端の前記端板と一体化され、先端が凸形であるカシメピンと、
    後端が前記ロータコアの他方の端の前記端板と一体化され、先端が前記凸形と嵌合する穴を有するカシメピンを備え、
    前記ロータコアの前記貫通孔内で、前記カシメピンの先端の前記凸形と、前記カシメピンの先端の前記穴とが嵌合固着したロータ。
  6. 前記カシメピンの後端に、外径が前記ロータコアの貫通孔の内径より大きいボスを備えた請求項5に記載のロータ。
  7. 前記端板が、前記ロータコアに埋設された永久磁石の前記軸方向の移動を抑制するボスを備えた、請求項5または6に記載のロータ。
  8. 前記端板がバランスウェイトを押圧固定する請求項6に記載のロータ。
  9. 前記バランスウェイトの厚さが前記ボスの高さと等しい請求項8に記載のロータ。
  10. 前記カシメピンが、前記端板の一部を絞り加工またはプレス加工することにより形成された請求項1〜9のいずれかに記載のロータ。
  11. 前記ボスが、前記端板の一部を絞り加工またはプレス加工することにより形成された請求項6〜10のいずれかに記載のロータ。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載されたロータを備えたモータ。
JP2011124865A 2011-06-03 2011-06-03 ロータコアおよびモータ Withdrawn JP2012253912A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011124865A JP2012253912A (ja) 2011-06-03 2011-06-03 ロータコアおよびモータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011124865A JP2012253912A (ja) 2011-06-03 2011-06-03 ロータコアおよびモータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012253912A true JP2012253912A (ja) 2012-12-20

Family

ID=47526168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011124865A Withdrawn JP2012253912A (ja) 2011-06-03 2011-06-03 ロータコアおよびモータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012253912A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110556993A (zh) * 2018-05-31 2019-12-10 株式会社艾科赛迪 旋转电机
CN114175459A (zh) * 2019-07-31 2022-03-11 日本电产株式会社 马达部件、马达以及马达部件的制造方法
DE102022133515A1 (de) 2022-12-15 2024-06-20 Valeo Powertrain Gmbh Rotor für eine elektrische Maschine

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110556993A (zh) * 2018-05-31 2019-12-10 株式会社艾科赛迪 旋转电机
JP2019213291A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 株式会社エクセディ 回転電機
JP7141249B2 (ja) 2018-05-31 2022-09-22 株式会社エクセディ 回転電機
CN110556993B (zh) * 2018-05-31 2024-04-30 株式会社艾科赛迪 旋转电机
CN114175459A (zh) * 2019-07-31 2022-03-11 日本电产株式会社 马达部件、马达以及马达部件的制造方法
DE102022133515A1 (de) 2022-12-15 2024-06-20 Valeo Powertrain Gmbh Rotor für eine elektrische Maschine

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101106293B (zh) 电机和电动压缩机
WO2014155938A1 (ja) 多気筒回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP6062233B2 (ja) 電動機、及び、電動機一体型圧縮機
JP6037361B2 (ja) 永久磁石埋込型電動機、圧縮機及び冷凍空調装置
WO2015045027A1 (ja) 永久磁石埋込型電動機、圧縮機及び冷凍空調装置
KR20090122257A (ko) 압축기
US10879760B2 (en) Permanent-magnet-embedded electric motor for compressor, compressor, and refrigeration cycle device
US20210336504A1 (en) Stator, motor, and compressor
WO2011010565A1 (ja) 回転子
JP2012253912A (ja) ロータコアおよびモータ
JP2010252511A (ja) モータ、圧縮機及び空気調和機
JP2020530887A (ja) ポンプ部品、圧縮機及びエアコン
JP2009525017A (ja) 軟磁性粉末材料で作成されたステータ及びロータを有するモータ
JP5720445B2 (ja) 回転電機
JP2006271104A (ja) 密閉型圧縮機用モータ
WO2017065032A1 (ja) 圧縮機
JP2011099377A (ja) 冷媒圧縮機
JP2010148161A (ja) 電動機及びそれを搭載した冷媒圧縮機
JP2010041851A (ja) 固定子とケーシングとの固定構造及びそれを備えた圧縮機
JP2011102543A (ja) 圧縮機
JP5375534B2 (ja) 圧縮機およびその製造方法
JP5070106B2 (ja) 圧縮機
EP3940230B1 (en) Compressor
JP5146263B2 (ja) ロータ、モータおよび圧縮機
JP2012036822A (ja) 圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20140805