JP2012253501A - 無線通信システム、及びこれに用いる路側通信機、同期方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の無線通信システムは、同期先となる他の路側通信機2を特定する同期先特定部23bと、同期先からの送信信号に含まれるタイムスタンプに基づいて、自機の時刻を補正する時刻補正部23cと、自機の時刻に基づいたタイムスタンプを含む送信信号を、自機に割り当てられたタイムスロットを用いて送信する送信制御部23aとを有する路側通信機2を備えている。送信制御部23aは、送信インターバル直後に送信する送信信号には、当該送信インターバルの間に補正した補正後の時刻に基づくタイムスタンプを含めて送信する。
【選択図】図3
Description
かかる高度道路交通システムは、主として、インフラ側の無線通信装置である複数の路側通信機と、各車両に搭載される無線通信装置である複数の車載通信機とによって構成される。
上記TDMAによるマルチアクセス方式において、送信用タイムスロットは、通常、各通信機それぞれに対して周期的に設定される。このため、各路側通信機は、周期的に設定された自機の送信用タイムスロットを用いて送信を行い、それ以外の時間は、他の路側機又は車載通信機からの送信信号の受信を行う。
これに対して、エア同期では、路側通信機が備えている通信機能を用いて路側通信機同士で時刻情報を通知しあうことで同期を行うことができるので、コスト面で有利であるとともに、簡易な構成で路側通信機間の同期を行うことができる。
両同期方法は、それぞれ上述のような特長を有しているが、各路側通信機が互いに同期するための方法としては、GPS同期とエア同期を併用することが好ましい。
この場合、路側通信機101及び路側通信機102が、相互に時刻補正前の時刻情報を取得し、この時刻情報から認識された時刻ずれに基づいて時刻補正を行うと、互いに同期先の補正前の時刻に一致させようと補正することとなる。すると、相互にローカル時刻の進み遅れが反転してしまい、両者の時刻ずれは解消されないという事態が生じる。
これに対して、前記複数の送信用タイムスロットそれぞれの間には、道路上の移動通信機に割り当てられる移動通信機用タイムスロットが設定されていることが好ましい。
この場合、一の路側通信機は、同期先から送信信号を受信した後、自機が送信信号を送信するまでの間に、少なくとも移動通信機用タイムスロットが介在するので、同期先からの送信信号を受信した後、自機が送信信号を送信するまでの間に、同期先の時刻情報に基づいて自機の時刻を補正するための期間を十分に確保することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る高度道路交通システム(ITS)の全体構成を示す概略斜視図である。なお、本実施形態では、道路構造の一例として、南北方向と東西方向の複数の道路が互いに交差した碁盤目構造を想定している。
図1に示すように、本実施形態の高度道路交通システムは、交通信号機1、路側通信機2、車載通信機3(図3参照)、中央装置4、車載通信機3を搭載した車両5、及び、車両感知器や監視カメラ等よりなる路側センサ6を含む。
中央装置4は、自身が管轄するエリアに含まれる各交差点Jiの交通信号機1及び路側通信機2とLAN(Local Area Network)を構成している。従って、中央装置4は、各交通信号機1及び各路側通信機2との間で双方向通信が可能である。なお、中央装置4は、交通管制センターではなく道路上に設置してもよい。
なお、図1では、図示を簡略化するために、各交差点Jiに信号灯器が1つだけ描写されているが、実際の各交差点Jiには、互いに交差する道路の上り下り用として少なくとも4つの信号灯器が設置されている。
中央装置4は、ワークステーション(WS)やパーソナルコンピュータ(PC)等よりなる制御部を有しており、この制御部は、路側通信機2、路側センサ6からの各種の交通情報の収集・処理(演算)・記録、信号制御及び情報提供を統括的に行う。
具体的には、中央装置4の制御部は、自身のネットワークに属する交差点Jiの交通信号機1に対して、同一道路上の交通信号機1群を調整する系統制御や、この系統制御を道路網に拡張した広域制御(面制御)を行うことができる。
高度道路交通システムにおいて、無線通信システムを構成する、複数の交差点それぞれに設置された複数の路側通信機2は、その周囲を走行する車両の車載通信機3との間で無線通信(路車(車路)間通信)が可能である。また、各路側通信機2は、自己の送信波が到達する所定範囲内に位置する他の路側通信機2とも無線通信(路路間通信)が可能である。
また、同じく無線通信システムを構成する車載通信機3は、路側通信機2との間で無線通信を行うとともに、キャリアセンス方式で他の車載通信機3と無線通信(車車間通信)が可能である。
なお、交通管制センターに設けられた中央装置4は、各路側通信機2と有線での双方向通信が可能であるが、これらの間も無線通信であってもよい。
路側通信機2及び車載通信機3は、同一周波数帯を通信に用いるが、上記のように路側通信機2と車載通信機3の送信時間帯が区別されていることで、路側通信機2による送信信号と、車載通信機3による送信信号との衝突を回避できる。
図2は、本実施形態における路車間通信のタイムスロットの一例を示す概念図である。図2に示すように、路車間通信においては、時間軸方向に並べて配置される無線フレームが用いられている。
この無線フレームは、その時間軸方向の長さが100ミリ秒に設定されており、第一スロットSL1と、第二スロットSL2とを含んで構成されている。
第一スロットSL1は、路側通信機2に割り当てられるタイムスロットであり、この時間帯においては、路側通信機2による無線送信が許容される。一方、第2スロットSL2は、車載通信機3用のタイムスロットであり、この時間帯は車載通信機3による無線送信用として開放するため、路側通信機2は第2スロットSL2では無線送信を行わない。
第一スロットSL1には、それぞれスロット番号i(図2では、i=1〜10)が付されている。このスロット番号iは、無線フレーム内でインクリメント又はデクリメントされる。
路側通信機2には、無線フレームに含まれる複数の第一スロットSL1の内の一つが割り当てられる。路側通信機2はスロット番号iによっていずれのスロットが自機に割り当てられるかを認識することができる。
無線フレームは、上述のように時間軸方向に複数並べて配置されているので、いずれかの路側通信機2に割り当てられる、各スロット番号ごとの第一スロットSL1は、それぞれ、無線フレーム長さを1周期、つまり100ミリ秒を1周期として周期的に配置されている。従って、路側通信機2は、第一スロットSL1を用いた送信を100ミリ秒ごとに行う。
本実施形態のように、路側通信機2同士の位置関係が距離的に近い場合には、互いに異なるスロットが割り当てられる。互いの送信信号によって干渉を生じさせるのを防止するためである。
本実施形態の路側通信機2では、エア同期によって路側通信機2間で同期を行うように構成されている。このエア同期については、後に詳述する。
図3は、路側通信機2と車載通信機3の内部構成を示すブロック図である。
路側通信機2は、無線通信のためのアンテナ20が接続された無線通信部(送受信部)21と、中央装置4と双方向通信する有線通信部22と、これらの通信制御を行うプロセッサ(CPU:Central Processing Unit)等よりなる制御部23と、制御部23に接続されたROMやRAM等の記憶装置よりなる記憶部24とを備えている。
路側通信機2の制御部23は、上記コンピュータプログラムを実行することで達成される機能部として、無線通信部21の送信タイミングを制御する送信制御部23aと、ローカル時刻の同期を行う際の同期先となる他の路側通信機2(以下、単に同期先ともいう)を特定する同期先特定部23bと、前記同期先からの送信信号に含まれる時刻情報に基づいて自機のローカル時刻を補正する時刻補正部23cとを備えている。
a)自機に割り当てられている第一スロットSL1のスロット番号i
b)無線フレーム、又は自機に割り当てられている第一スロットSL1のスロット番号iの開始時刻、及び送信時間
また、送信制御部23aは、路側通信機2間の同期に用いられる時刻情報としてのタイムスタンプTsを送信信号に含めて送信する機能を有している。
このタイムスタンプTsは、自機のローカル時刻における現在の時刻値に対して補正を加えた時刻値を示している。
路側通信機2は、時刻補正部23cが生成するタイムスタンプTsを他の路側通信機2又は車載通信機3に送信することで、他の通信機のローカル時刻を補正させ、エア同期を行う。
また、制御部23は、無線通信部21が受信した車両情報S3を、いったん記憶部24に一時的に記憶させ、有線通信部22を介して中央装置4に転送するとともに、無線通信部21を介してブロードキャスト送信する機能も有している。
車載通信機3は、無線通信のためのアンテナ30に接続された通信部(送受信部)31と、この通信部31に対する通信制御を行うプロセッサ等よりなる制御部32と、この制御部32に接続されたROMやRAM等の記憶装置よりなる記憶部33とを備えている。
記憶部33は、制御部32が実行する通信制御のためのコンピュータプログラムや、各通信装置2,3の通信機ID等を記憶している。
従って、車載通信機3の通信部31は、所定の搬送波周波数の受信レベルを常時感知しており、その値がある閾値以上である場合は無線送信を行わず、当該閾値未満になった場合にのみ無線送信を行うようになっている。
さらに、制御部32は、路側通信機2からの送信信号に含まれるタイムスタンプTsを取得することで、自機のローカル時刻を補正し、路側通信機2のローカル時刻に同期するエア同期の機能も有している。
上記のように、本実施形態の無線通信システムでは、路側通信機2が生成するタイムスタンプTsを取得した各通信機2,3が当該タイムスタンプTsを用いてローカル時刻を補正し、路路間及び路車間におけるエア同期を行う。
タイムスタンプTsは、上述のように、路側通信機2の時刻補正部23cによって生成され、自機が送信する送信信号に含めて送信される。
図4は、路側通信機2が行うエア同期の処理を示すフローチャートである。なお、車載通信機3も図4と同様の処理手順によってエア同期を行う。
図4に示すように、エア同期を行う路側通信機2は、まず、自機のローカル時刻を一致させる対象となる同期先となりうる路側通信機2を検索する(ステップS1)。路側通信機2の制御部23は、自機以外の他の路側通信機2からの送信信号を受信し、自機の近傍に位置する他の路側通信機2を検索する。制御部23は、検索した他の路側通信機2からの送信信号のSINR等の受信品質を求める。
制御部23は、上記検索を例えば、数無線フレーム分の期間、繰り返し行う。これにより、制御部23は、検索した他の路側通信機2の送信信号の平均的な受信品質を求めることができる。
上記のように、同期先特定部23bは、他の路側通信機2の送信信号の受信品質に基づいて同期先を特定するので、より通信状態の良好な路側通信機2を同期先として特定でき、より確実にエア同期を行うことができる。
タイムスタンプTsを取得すると、制御部23の時刻補正部23cは、このタイムスタンプTsを用いて、同期のために自機のローカル時刻を補正する(ステップS4)。
制御部23の時刻補正部23cは、同期先からの送信信号を受信してからその送信信号に含まれるタイムスタンプTsを取得するためのアナログ処理及びデジタル処理等に必要な処理時間(タイムスタンプTsを取得するまでの遅延時間)を、タイムスタンプTsにより示される時刻値に加算することで補正し、補正時刻値Taを生成する。
そして、時刻補正部23cは、ステップS3においてタイムスタンプTsを取得したタイミングが補正時刻値Taで表される時刻値となるように、自機のローカル時刻を補正する。
2) 送信側が電波送信する時点B
3) 受信側が電波受信する時点C
4) 受信側の制御部23aにプリアンブルが到達する時点D
5) 受信側の制御部23aがタイムスタンプTsを取得する時点E
時点Aから時点Bまでの「送信遅延時間」は、送信側の制御部23によるデジタル信号処理や、無線通信部21におけるアナログフィルタの遅延等により生じるものであり、送信側において、回路特性をもとにした計算や事前に測定を行うことによって予測可能である。この時間は、例えば実機では5μ秒程度である。
送信側の路側通信機2は、時点Aの現在時刻値に「送信遅延時間」を加算することで、現在時刻値を補正したタイムスタンプTsを生成する。
従って、送信側の路側通信機2の座標等の位置情報を、タイムスタンプTsに付加して送信すれば、受信側において、送信側の位置と受信側の位置までの距離に基づいて、伝送遅延時間を算出することができる。
また、路側通信機2の位置を特定する情報としては、上記座標のような位置を直接特定するものだけでなく、例えば路側通信機2の通信機IDのような識別情報であってもよい。この場合、受信側において、その通信機IDと対応する位置情報を記憶しておけば、当該通信機IDから送信側の位置を求めることができる。
このフレームフォーマットでは、プリアンブルとシグナルの再生時間はそれぞれ固定長である。よって、ヘッダの先頭から、データ領域の時刻情報(タイムスタンプTs)が格納されている部分までの時間t1を求めれば、上記「再生遅延時間」を求めることができる。
この補正時刻値Taは、同期先の路側通信機2の時点Aのローカル時刻(現在時刻値)に基づいて補正した時刻値である。また、同期を行おうとしている路側通信機2は、この補正時刻値Taに対応する時点Eのタイミングを把握できるので、当該路側通信機2の時刻補正部23cは、時点Eが補正時刻値Taとなるように、自機のローカル時刻を補正することで、同期先の路側通信機2のローカル時刻とほぼ一致させることができる。
上記図4では、路側通信機2が、同期先となる他の路側通信機2を特定して同期を行う一般的な処理の態様を示したが、本実施形態の無線通信システムでは、各路側通信機2が自律的に同期先を特定するため、二つの路側通信機2間で互いを同期先として特定し、同期を行う場合がある。
図7で示す、路側通信機2A,2Bは、それぞれ互いに隣接して設置されており、第一スロットSLの割り当てが、図2中の路側通信機2A,2Bと同様に設定されている。つまり、路側通信機2Aにはスロット番号2、路側通信機2Bにはスロット番号1の第一スロットSL1が割り当てられている。
図7及び図2に示すように、路側通信機2A,2Bは、無線フレーム長さを一周期として、周期的に送信信号の送信を交互に行う。よって、路側通信機2A,2Bによる送信信号の送信においては、送信信号を送信してから次の送信信号を送信するまでの間に、送信インターバルIが設けられる。
図7では、両路側通信機2A,2Bは、同期先の検索の結果、互いを同期先に特定する(ステップS15,S16)。
これを受信した路側通信機2Aは(ステップS18)、当該送信信号に含まれるタイムスタンプTsを取得し、時刻補正を行う(ステップS19)。
次いで、路側通信機2Aは、補正後の時刻に基づいてタイムスタンプTsを生成し、このタイムスタンプTsを送信信号に含めて送信信号を送信する(ステップS20)。
さらに、路側通信機2Aの送信制御部23aは、送信インターバルIの直後に送信する送信信号には、先の送信インターバルIの間に補正した補正後の時刻に基づくタイムスタンプTsを含めて送信する(ステップS20)。
次いで、路側通信機2Bは、補正後の時刻に基づいてタイムスタンプTsを生成し、このタイムスタンプTsを送信信号に含めて送信信号を送信する(ステップS23)。
上記構成の無線通信システムによれば、路側通信機2が、送信インターバルIの間に、同期先からタイムスタンプTsを含む送信信号を受信すると、そのタイムスタンプTsに基づいて自機の時刻の補正を行う時刻補正部23cと、送信インターバルIの直後に送信する送信信号には、当該送信インターバルIの間に補正した補正後の時刻に基づくタイムスタンプTsを含めて送信する送信制御部23aとを備えているので、仮に、二つの路側通信機2が互いを同期先として特定した場合であっても、一の路側通信機2が取得する同期先である他の路側通信機2からのタイムスタンプTsは、他の路側通信機2からの送信信号を受信する前に一の路側通信機2が送信したタイムスタンプTsに基づいて補正されている。このため、一の路側通信機2は、他の路側通信機2の補正後の時刻に基づいて自機の時刻を補正することができ、両方の路側通信機2が、互いの補正前のタイムスタンプTsに基づいて自機の時刻を補正することで、相互間の時刻ずれを解消することができなくなるといった事態を回避することができる。この結果、複数の路側通信機2の間で相互に同期を行ったとしても、確実に相互の時刻ずれを解消することができる。
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されることはない。上記実施形態では、路側通信機2Aにスロット番号2の第一スロットSL1、路側通信機2Bにスロット番号1の第一スロットSL1が割り当てられている場合、つまり、二つの路側通信機2にそれぞれ割り当てられている第一スロットSL1が隣接している場合を例示したが、よりスロット番号が離れている第一スロットSL1が割り当てられていても、上記同様の手順でエア同期を行うことができ、確実に相互の時刻ずれを解消することができる。
3 車載通信機
23 制御部
23a 送信制御部(送信部)
23b 同期先特定部
23c 時刻補正部
SL1 第一スロット(送信用タイムスロット)
SL2 第二スロット(移動通信機用タイムスロット)
Claims (5)
- 時分割により設定された複数の送信用タイムスロットが、複数の路側通信機それぞれに割り当てられ、前記路側通信機は、当該路側通信機間の同期に用いられる時刻情報を送信信号に含めて送信する無線通信システムであって、
前記路側通信機は、
同期先となる他の路側通信機を特定する同期先特定部と、
前記同期先となる他の路側通信機からの送信信号に含まれる前記時刻情報に基づいて、自機の時刻を補正する補正部と、
自機の時刻に基づいた前記時刻情報を含む送信信号を、自機に割り当てられた前記送信タイムスロットを用いて送信する送信部と、を備えており、
前記補正部は、前記送信部が前記時刻情報を含む前記送信信号を送信してから次に前記時刻情報を含む送信信号を送信するまでの送信インターバルの間に、前記同期先となる他の路側通信機から前記時刻情報を含む送信信号を受信すると、当該送信インターバルの間に、受信した前記時刻情報に基づく、自機の時刻の補正を行い、
前記送信部は、前記送信インターバル直後に送信する送信信号には、当該送信インターバルの間に補正した補正後の時刻に基づく前記時刻情報を含めて送信することを特徴とする無線通信システム。 - 前記複数の送信用タイムスロットそれぞれの間には、道路上の移動通信機に割り当てられる移動通信機用タイムスロットが設定されている請求項1に記載の無線通信システム。
- 前記同期先特定部は、前記複数の路側通信機それぞれの送信信号を複数回受信して得られる受信品質に基づいて前記同期先となる他の路側通信機を特定する請求項1又は2に記載の無線通信システム。
- 時分割により設定された複数の送信用タイムスロットが割り当てられるとともに、同期に用いられる時刻情報を送信信号に含めて送信する路側通信機であって、
同期先となる他の路側通信機を特定する同期先特定部と、
前記同期先となる他の路側通信機からの送信信号に含まれる前記時刻情報に基づいて、自機の時刻を補正する補正部と、
自機の時刻に基づいた前記時刻情報を含む送信信号を、自機に割り当てられた前記送信タイムスロットを用いて送信する送信部と、を備えており、
前記補正部は、前記送信部が前記時刻情報を含む前記送信信号を送信してから次に前記時刻情報を含む送信信号を送信するまでの送信インターバルの間に、前記同期先となる他の路側通信機から前記時刻情報を含む送信信号を受信すると、当該送信インターバルの間に、受信した前記時刻情報に基づく、自機の時刻の補正を行い、
前記送信部は、前記送信インターバル直後に送信する送信信号には、当該送信インターバルの間に補正した補正後の時刻に基づく前記時刻情報を含めて送信することを特徴とする路側通信機。 - 時分割により設定された複数の送信用タイムスロットが、複数の路側通信機それぞれに割り当てられ、前記路側通信機は、当該路側通信機間の同期に用いられる時刻情報を送信信号に含めて送信する無線通信システムの同期方法であって、
同期先となる他の路側通信機を特定する同期先特定ステップと、
前記同期先となる他の路側通信機からの送信信号に含まれる前記時刻情報に基づいて、時刻を補正する補正ステップと、
自機の時刻に基づいた前記時刻情報を含む送信信号を、自機に割り当てられた前記送信タイムスロットを用いて送信する送信ステップと、を備え、
前記補正ステップは、前記送信ステップによって前記時刻情報を含む前記送信信号を送信してから次に前記時刻情報を含む送信信号を送信する次の送信ステップまでの送信インターバルの間に、前記同期先となる他の路側通信機から前記時刻情報を含む送信信号を受信すると、当該送信インターバルの間に、受信した前記時刻情報に基づく、自機の時刻の補正を行うものであり、
前記送信ステップは、前記送信インターバル直後に送信する送信信号には、当該送信インターバルの間に補正した補正後の時刻に基づく前記時刻情報を含めて送信することを特徴とする同期方法。
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