JP2012251512A - 排ガス浄化システム - Google Patents

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Abstract

【課題】高温の排ガスがNOxを除去するための選択還元触媒(SCR)に流入せず、SCRがダメージを受けない排ガス浄化システムを提供することを目的とする。
【解決手段】浄化対象の排ガスを流入させ、排ガスを浄化する排ガス浄化システム1において、流入させた排ガスの上流側から、酸化触媒部2、選択還元触媒部3、粒子状物質燃焼触媒部4を順に配置し、選択還元触媒部3に還元剤を供給する還元剤供給部5を備えたことを特徴とした排ガス浄化システム。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車排ガスの浄化に使用される排ガス浄化システムに関するものである。
従来、この種の排ガス浄化システムは、NOxを除去するために選択還元触媒(SCR)を採用したSCR式排気浄化装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このSCR式排気浄化装置は、コンパクト化を目的として、排気入口から排気出口へ至る排気経路が少なくとも一回折り返されるように内部を仕切ったケーシングと、液体還元剤を前記排気経路の排気中に噴射するノズルと、前記排気経路における前記ノズルよりも排気下流に配置され、前記液体還元剤によりNOxを還元浄化する還元触媒と、前記排気経路における前記ノズルよりも排気上流又は前記還元触媒よりも排気下流に配置され、排気中の粒子状物質(PM:Particulate Matter)を捕集するディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF:Diesel Particulate Filter)と、を含んで構成されている。
国際公開第2007/034630号
このような従来の排ガス浄化システムにおいては、DPFの下流側にSCRを設ける構成となっていたので、DPFでのPM燃焼により昇温された高温の排ガスがSCRに流入することにより、SCRがダメージを受けるという課題を有していた。
通常、都市走行では排ガス温度がDPFに捕集されたススを触媒の作用で分解できる300℃以上になることはあまり無いため定期的にディーゼル燃料を使用して強制的に排ガス温度を上昇させてススを分解する強制燃焼という制御を行っており、この強制燃焼が開始された時点で急に車両が停止したり、エンジンを切ったりした場合、DPF内部でススが分解された熱がDPF内部に滞留し800℃を超える高温になるため、700℃以上の高温に弱いSCR触媒に特に悪影響が出るという課題を有していた。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、高温の排ガスがSCRに流入せず、SCRがダメージを受けない排ガス浄化システムを提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明は、浄化対象の排ガスを流入させ、排ガスを浄化する排ガス浄化システムにおいて、流入させた排ガスの上流側から、酸化触媒部、選択還元触媒部、粒子状物質燃焼触媒部を順に配置し、前記選択還元触媒部に還元剤を供給する還元剤供給部を備えたことを特徴とする排ガス浄化システムとしたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、浄化対象の排ガスを流入させ、排ガスを浄化する排ガス浄化システムにおいて、流入させた排ガスの上流側から、酸化触媒部、選択還元触媒部、粒子状物質燃焼触媒部を順に配置し、前記選択還元触媒部に還元剤を供給する還元剤供給部を備えたことを特徴とする排ガス浄化システムという構成にしたことにより、粒子状物質燃焼触媒部(DPF)でのPM燃焼により昇温された高温の排ガスが選択還元触媒部(SCR)に流入しないため、高温によるダメージ、およびHC吸着、スス堆積による活性劣化を低減できるという効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1の排ガス浄化システムを示す構成図 本発明の実施例1の排ガス浄化フィルタ表面を示す模式図 本発明の実施例1の熱負荷回数とPM燃焼速度の関係を示すグラフ
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、本発明の排ガス浄化システム1は、流入させる排ガスの上流側から、酸化触媒部(以下、DOC部と記す)2、選択還元触媒部(以下、SCR部と記す)3、粒子状物質燃焼触媒部(以下、DPF部と記す)4の順に配置して構成され、SCR部3に還元剤として尿素を供給する還元剤供給部5をSCR部3の上流側に備えている。
図1において、DPF部4は、酸素による直接酸化型触媒をコーティングしたフィルタである。
上記構成において、浄化対象のディーゼル排ガスは、まずDOC部2で、HC、COを浄化する。
次のSCR部3では、前段で還元剤供給部5から還元剤として尿素が供給され、加水分解で生成されるアンモニアにより、NOxを還元して無害化する。詳細な反応を化1に示す。
Figure 2012251512
次にDPF部4に流入したディーゼル排ガスは、直接酸化型触媒により、PMに酸素を供給し、PMを低温で燃焼させる。
このような構成によれば、DTI時にSCR部3に高温の排ガスが流入しないため、SCR部3はダメージを受けず、DPF部4から発生するスス堆積による活性劣化も低減することができる。
次に、DPF部4の触媒について説明する。
DPF部4に使用する直接酸化型触媒は、セシウムとバナジウムの複合金属酸化物と、セシウム及びアルカリ土類金属を含む硫酸塩と、から構成している。
セシウム(Cs)とバナジウム(V)の複合金属酸化物(CsV酸化物)は融点が約280〜450℃と低く、溶融塩型排ガス浄化触媒である。一方、Cs及びアルカリ土類金属を含む硫酸塩はいずれも融点が高く、例えばCs2SO4の融点は1010℃である。このような硫酸塩はCsV酸化物と共存すると、硫酸塩とCsV酸化物とが共晶混合物を形成し、硫酸塩は本来より低い温度で溶融する。しかし、硫酸塩自体は本来熱に対して安定であるので、これが共存することでCsV酸化物の移動や蒸散を抑制できる。また、CsV酸化物中のCsが蒸散した場合にも、Csを含む硫酸塩が近傍に存在することでCsV酸化物側へCsが供給されると考えられ、CsV酸化物の結晶構造が不可逆的に変化するのを抑制すると考えられる。
これにより、耐久性を向上した溶融塩型排ガス浄化触媒を提供することができる。
さらに、銅とバナジウムの複合金属酸化物を含む構成とすることにより、より耐久性を向上した溶融塩型排ガス浄化触媒を提供することができる。
銅(Cu)とVの複合金属酸化物(以下、CuV酸化物と記載)は、CsV酸化物と同様に、PMに酸素を供給する役割を果たすが、CsV酸化物より融点が高く、熱的により安定である。また一部の硫酸塩と異なり、水に不溶である。したがって、触媒の他の成分とともにCuV酸化物が共存することで、触媒全体の熱的安定性を向上できる。
また、触媒の配置構成は、銅とバナジウムの複合金属酸化物からなる第一層と、前記第一層の上に、セシウム及びアルカリ土類金属を含む硫酸塩からなる第二層を重ね、前記第一層と前記第二層とが接触する領域において、セシウムとバナジウムの複合金属酸化物及び/又はセシウムとアルカリ土類金属とバナジウムとの複合金属酸化物からなる中間層を形成している。
本発明の排ガス浄化触媒において、PMに酸素を供給し、これを燃焼するのに最も寄与する成分(主活性成分)は、CsV酸化物又はCsとアルカリ土類金属とVとの複合金属酸化物である。一方、これらの成分は触媒を構成する化合物の中で最も融点が低い。触媒を上記の配置構成とすることで、主活性成分はCuV酸化物に担持されるので、溶融してもCuV酸化物との相互作用によって移動が抑制されると考えられる。また、主活性成分に重ねて硫酸塩を担持することで、低融点の主活性成分は高融点の硫酸塩に部分的に覆われ、移動や蒸散が抑制されると考えられる。
これにより、耐久性を向上した溶融塩型排ガス浄化触媒を提供することができる。
また、セシウムとバナジウムの複合金属酸化物が、Cs2411であることが好ましい。
Cs2411は種々あるCsV酸化物の中では融点が高く(446℃)、Cs及びアルカリ土類金属を含む硫酸塩の共存下で800℃以上の高温に曝されても安定して存在できる。それと同時に、硫酸塩の共存下においてもPMに対して高い酸素供給能力を発揮し、十分なPM燃焼性能を発揮できる。
これにより、耐久性を向上した溶融塩型排ガス浄化触媒を提供することができる。
なおCuが含まれる場合、CsV酸化物としてCs2411に酸化銅(CuO)が導入されたCs2CuV412でも良い。
また、銅とバナジウムの複合金属酸化物が、CuV26及び/又はCu227であることが好ましい。
CuV26及びCu227は、種々あるCuV酸化物の中では熱安定性が高く、本発明のCuV酸化物として好適である。
これにより、耐久性を向上した溶融塩型排ガス浄化触媒を提供することができる。
また、アルカリ土類金属が、マグネシウムであることが好ましい。
MgSO4は水に易溶で、ほぼ任意の割合でCs2SO4とMgSO4の混合水溶液が調製可能である。更に、他の触媒成分CuやVの塩とも高濃度の混合水溶液を調製することが可能である。したがって、実際に触媒を調製する際やフィルタにコーティングする製造工程が容易になる。また融点は1185℃と非常に高く、本発明のアルカリ土類金属硫酸塩として好適である。触媒中のMgは主にMgSO4、またはCsとMgの複合硫酸塩として存在する。また、CsV酸化物に導入されても良い。
これにより、耐久性を向上した溶融塩型排ガス浄化触媒を提供することができる。
また、上記排ガス浄化触媒が二酸化チタンに担持されており、排ガス浄化触媒の重量が、二酸化チタンの重量に対して、1〜50%であることが好ましい。
本発明の排ガス浄化触媒は溶融塩型触媒であり、白金族金属触媒や他の固体酸化物触媒のように担体の表面積や表面の微細な凹凸構造がPM燃焼性能に大きく影響しないと考えられる。
しかし高比表面積の触媒担体に本発明の触媒を担持することで、担体の微細な凹凸が液相となった触媒の意図しない移動を抑制すると考えられる。特にTiO2は本発明の触媒成分と反応しないので、意図しない副生成物が生成せず、触媒活性を低下させないので、好ましい。
触媒の担持量がTiO2の50重量%を越えると、担体の微構造を完全に覆ってしまい、触媒の流出を抑制する効果が小さくなると考えられる。逆に1重量%以下になるとPMとの接触効率が低下し、PM燃焼性能を十分発揮できなくなると考えられる。したがって触媒の担持量はTiO2の重量の1〜50%とするのが好ましい。
これにより、耐久性を向上した溶融塩型排ガス浄化触媒を提供することができる。
また、上記排ガス浄化触媒が、塩基性担体に担持されていることが好ましい。
本発明の排ガス浄化触媒を塩基性担体に担持することで、触媒が液相となっても、触媒と塩基性担体の相互作用により、触媒が担体に保持され続けると考えられる。したがって、触媒の意図としない移動を抑制できる。塩基性担体としては、酸化マグネシウム、酸化マグネシウムアルミニウム、二酸化ジルコニウムの内の一つ以上を含むことが好ましい。
これにより、耐久性を向上した溶融塩型排ガス浄化触媒を提供することができる。
次に、DPF部4に上記触媒を使用することによる、貴金属使用量の低減効果を説明する。
DPF部4に本発明の直接酸化型触媒を使用することにより、PMを触媒中の酸素で直接分解できるため、DOC部2でNOxをNO2に変換する必要がなく、DPF部4自体に貴金属を使用しないとともに、DOC部2での貴金属使用量を低減できる。
以下、本発明の触媒の実施例について説明する。
第1工程:チタニアゾルにSiC製DPFを含浸し、乾燥後、800℃で加熱して、TiO2を塗布した。
第2工程:硫酸銅と酸化硫酸バナジウムを溶かした水溶液に前記DPFを含浸し、乾燥後、800℃で加熱してCuV酸化物を塗布した。
第3工程:Cs2SO4とMgSO4を溶かした水溶液に前記DPFを含浸し、乾燥後、800℃で加熱して、CsとMgの硫酸塩を塗布した。また、CuV酸化物と硫酸塩が接する領域では、加熱によりCsV酸化物が生成する。
以上の工程により、CsとVの複合金属酸化物と、Cs及びMgを含む硫酸塩と、さらにCuとVの複合金属酸化物を含む排ガス浄化触媒を、DPFに塗布し、実施例1の排ガス浄化フィルタを作製した。
なお前記第2工程では、CuV26、Cu227を主とするCuV酸化物が生成する。
なお前記第3工程では、Cs2411を主とするCsV酸化物が生成する。CsV酸化物は、前記第3工程の含浸後にCuV酸化物と硫酸塩が接する領域で生成するので、本発明ではCsV酸化物が中間層を形成すると説明している。
図2にDPFに塗布された触媒の様子を模式的に示す。前記第1工程において、DPF4上にTiO2層6が形成される。前記第2工程において、TiO2層6に重ねてCuV酸化物7が塗布される。前記第3工程において、TiO2層6及びCuV酸化物7に重ねて、硫酸塩8が塗布される。その際、図2の破線で示した、CuV酸化物7と硫酸塩8が接する領域では、中間層9としてCsV酸化物が生成する。
なお、実際には塗布したTiO2や触媒成分がDPF上で均一な膜や層構造を形成することはほとんどなく、図1のCuV酸化物7と硫酸塩8のように重なる部分と重ならない部分がある。
(比較例1)
第1工程:チタニアゾルにSiC製DPFを含浸し、乾燥後、800℃で加熱して、TiO2を塗布した。
第2工程:酸化硫酸バナジウムとCs2SO4を溶かした水溶液に前記DPFを含浸し、乾燥後、800℃で加熱してCsV酸化物及びCs2SO4を塗布した。
以上の工程により、CsとVの複合金属酸化物と、Cs2SO4を含む排ガス浄化触媒を、DPFに塗布し、比較例1の排ガス浄化フィルタを作製した。
(評価例1)
実施例1又は比較例1のDPFにPMを一定量堆積させ、これらのDPFを、エンジンベンチ試験装置を用いて、ディーゼルエンジンの排ガス経路に設置した。排ガス温度を15分間500℃に制御し、堆積したPMを燃焼させた。試験前後の各DPFの重量を測定することで、燃焼したPMの重量を算出した。燃焼したPMの重量を燃焼時間15分で割って、PM燃焼速度(g/分)を算出し、これをDPFのPM燃焼性能の指標とした。
次に、各DPFを、エンジンベンチ試験装置を用いて、繰り返し高温排ガスに暴露した。高温排ガスへの暴露(熱負荷)1回毎に、上記の方法でPM燃焼速度を算出し、DPFの性能を確認した。その結果を図3に示す。
比較例1は2回の熱負荷によってPM燃焼速度が大幅に小さくなり、性能の低下が確認された。一方、実施例1は繰り返し熱負荷を与えてもほとんど燃焼速度は変化せず、高い耐久性を持つことが確認できた。
これは、主活性種のCs2411に、熱に対して安定なCs2SO4やMgSO4が共存することで、Cs2411の移動や蒸散、結晶構造の破壊を抑制したと考えられる。また、水に不溶で、かつ比較的熱に対して安定なCuV酸化物が共存したことも、耐久性向上に寄与したと考えられる。
なお、実施例1ではCsやVを溶かした水溶液を用いてDPFに触媒を塗布したが、予め触媒成分を担体材料に担持し、触媒粉末を作製した後、前記触媒粉末を分散したスラリーを用いて、DPFに触媒を塗布しても良い。その際、担体としてTiO2を用いると、TiO2は触媒成分と反応しないので、意図しない副生成物が生成せず、触媒活性を低下させないので、好ましい。また、高比表面積の触媒担体に本発明の触媒を担持することで、担体の微細な凹凸が液相となった触媒の意図しない移動を抑制すると考えられる。高比表面積を持つTiO2としては、例えば、光触媒用のアナタース型TiO2は、比表面積が約300m2/g程度の物が市販されている。
またその担持量は、排ガス浄化触媒の重量が、TiO2の重量に対して、1〜50%であることが好ましい。触媒の担持量が50重量%を越えるような場合、その触媒粉末の調製自体が困難になるとともに、TiO2の微構造を完全に覆ってしまい、触媒の流出を抑制する効果が小さくなると考えられる。逆に1重量%以下になるとPMとの接触効率が低下し、PM燃焼性能を十分発揮できなくなると考えられる。
担体にはTiO2の他に、酸化マグネシウム、酸化マグネシウムアルミニウム、二酸化ジルコニウムと言った塩基性担体を用いるのも良い。本発明の排ガス浄化触媒を塩基性担体に担持することで、触媒が液相となっても、触媒と塩基性担体の相互作用により、触媒が担体に保持され続けると考えられる。したがって、触媒の意図としない移動を抑制できる。
また、フィルタにSiC製DPFを使用する場合に限っては、担体にSiO2を使用するのも良い。SiCは塗布した触媒が化学的に結合する場所が少なく、触媒層とフィルタ基材との結合力が小さい。したがって、高温で大流量の排ガスが流通する際、触媒層の剥離のおそれがある。触媒担体としてSiO2を使用すると、SiO2とSiC表面とはなじみが良いので、高分散で剥離しにくい担体層が形成される。その結果、触媒層の剥離が抑制される。SiO2に対する触媒の担持量としては、上記と同じく1〜50重量%とすれば良い。
本発明にかかる排ガス浄化システムは、高温の排ガスがSCRに流入せず、SCRがダメージを受けない排ガス浄化システムであるので、ディーゼルエンジンからの排ガスを浄化するシステムとして有用である。
1 排ガス浄化システム
2 酸化触媒部(DOC部)
3 選択還元触媒部(SCR部)
4 粒子状物質燃焼触媒部(DPF部)
5 還元剤供給部
6 TiO2
7 CuV酸化物
8 硫酸塩
9 中間層

Claims (11)

  1. 浄化対象の排ガスを流入させ、排ガスを浄化する排ガス浄化システムにおいて、
    流入させた排ガスの上流側から、酸化触媒部、選択還元触媒部、粒子状物質燃焼触媒部を順に配置し、前記選択還元触媒部に還元剤を供給する還元剤供給部を備えたことを特徴とする排ガス浄化システム。
  2. 前記粒子状物質燃焼触媒部の触媒が酸素により粒子状物質を直接酸化する触媒である請求項1に記載の排ガス浄化システム。
  3. 前記粒子状物質燃焼触媒部の触媒がセシウムとバナジウムの複合金属酸化物と、セシウム及びアルカリ土類金属を含む硫酸塩と、からなる触媒である請求項1または2に記載の排ガス浄化システム。
  4. さらに、銅とバナジウムの複合金属酸化物を含むことを特徴とする請求項3に記載の排ガス浄化システム。
  5. 銅とバナジウムの複合金属酸化物からなる第一層と、前記第一層の上に、セシウム及びアルカリ土類金属を含む硫酸塩からなる第二層を重ね、前記第一層と前記第二層とが接触する領域において、セシウムとバナジウムの複合金属酸化物及び/又はセシウムとアルカリ土類金属とバナジウムとの複合金属酸化物からなる中間層を形成することを特徴とする請求項4に記載の排ガス浄化システム。
  6. 前記セシウムとバナジウムの複合金属酸化物が、Cs2411であることを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の排ガス浄化システム。
  7. 前記銅とバナジウムの複合金属酸化物が、CuV26及び/又はCu227であることを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の排ガス浄化システム。
  8. 前記アルカリ土類金属が、マグネシウムであることを特徴とする請求項3乃至7のいずれかに記載の排ガス浄化システム。
  9. 請求項3乃至8のいずれかに記載の排ガス浄化触媒が二酸化チタンに担持されており、前記排ガス浄化触媒の重量が、前記二酸化チタンの重量に対して、1〜50%であることを特徴とする排ガス浄化システム。
  10. 請求項3乃至8のいずれかに記載の排ガス浄化触媒が、塩基性担体に担持されていることを特徴とする排ガス浄化システム。
  11. 前記塩基性担体が、酸化マグネシウム、酸化マグネシウムアルミニウム、二酸化ジルコニウムの内の一つ以上を含むことを特徴とする請求項10に記載の排ガス浄化システム。
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