JP2012251180A - 化学処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】化学処理槽4へのワーク3の搬入時に少なくともワークの上端を把持する搬送クランプ9群を有し、かつ両端を搬送プーリー6によって張設されたエンドレスベルト8に等間隔で取り付けられ、定寸ごとにワークを把持して鉛直状態として搬送すると同時に、ワークの折り返し時に搬送プーリー7と同軸上に設けられ、ワークの幅方向両端を円弧状に保持し、クランプ群の位置を規制する位置規制凹部を設けたワーク支持部材10によって、ワークが位置規制されながら搬送され、化学処理槽4搬出時に搬送クランプ群が順次開放されて巻取装置に巻き取らせるワーク搬送装置を備える化学処理装置。
【選択図】図2
Description
そのようなフレキシブル回路基板の製造に用いられる従来の化学処理装置、即ちめっき装置は、例えば特許文献1に記載されるような装置が用いられてきている。
このような構成によって、化学処理装置の小型化を達成し、かつ生産性が高く、ワークに大きな張力をかけることなく長尺シートに化学処理を施すことを可能にしている。
近年、電子部品の軽量、小型化が強く要望されるようになり、それに用いられる、フレキシブル回路基板も薄くなる傾向があり、化学処理時のワークの安定搬送が重要になってきている。
本発明の化学処理装置は、従来の装置(図5参照)と同様にワーク3の処理面が鉛直面となるようにワークが鉛直状態で供給され、その供給されるワーク3が少なくとも一回は折り返す構造の処理装置である。
そこで、本発明の説明に際して、図1の本発明に係る化学処理装置20を、図5に示す従来の化学処理装置30と同様の形態であるとして説明する。
化学処理として、電解めっき等の電解処理を行う場合は、化学処理槽4内に電解処理用の電極が設けられる。
図2はワーク巻取装置2側から見たものであるが、ワーク供給装置1側から見た場合は、図中において、ワーク巻取装置2がワーク供給装置1に変更された図となる。
図2において、2はワーク巻取装置、3はワーク、3aは巻き取ったワーク(コイル状)、4は化学処理槽、5は当て板、6は巻側搬送プーリー、7は折り返し側搬送プーリー、8はエンドレスベルト、9はクランプ、10はワーク支持部材、12は折り返し側搬送プーリー回転軸、13は巻側搬送プーリー回転軸、14はワーク巻取軸、15は装置架台で、符号5当て板から符号13巻側搬送プーリー回転軸までの部品により本発明に係るワーク搬送装置を形成している。
その後、エンドレスベルト8に支持され、均等な間隔で設けられた複数のクランプ9により上端および下端を把持されたワーク3は化学処理槽4に搬送され、処理に供せられる。
エンドレスベルト8の移動量は、そのエンドレスベルトにマークを設けてセンサーで検出する方法や、搬送プーリーの回転角から求める方法等公知の方法を適宜選択することができる。
折り返し搬送プーリー7の位置でワーク3が方向転換する際に、折り返し搬送プーリー7を同軸にワーク3の鉛直方向の両端部が接するように設けられたワーク支持部材10(図2(b)参照)により、ワーク3は方向転換の際に波打つことなく、円弧状を描いて方向転換を行う事が可能に成る。
ワーク支持部材10は、ワーク3全体を支持するような円柱状の部材の両端にクランプ位置を規制するための凹部が設けられていていれば良いが、ワーク3の化学処理部分はなるべく非接触状態とし、ワーク3に汚れや傷を発生させることを無くすためにワーク支持部材10は、ワーク両端のクランプで把持される幅以下を支持する厚みとする事が望ましい。
ポリイミドフィルム上に導電性金属層を形成した幅540mm、長さ300m、その厚みが125μm、100μm、75μm、50μm、38μm、25μm、12.5μmの7種類のワーク3を、ワーク供給装置に取り付け、本発明に係る化学処理装置を用いてワークの上下端部を把持し、搬送張力を50N、搬送速度0.5m/minでワークを搬送しながら、化学処理槽4にて電流密度3A/cm2でめっき処理を行った。
その結果めっき後のワークにしわも無く良好なめっき処理を行う事ができた。
使用したワーク支持部材10として、直径70cm、高さ550mmの円柱状部材の上下端にクランプ位置規制凹部11を形成したものを用いた以外は、実施例1と同じ条件でめっき処理を行った。
その結果めっき後のワークにしわは生じなかったが、所々、めっき表面に傷状の不良が発生したが、不良部分を取り除くことで製品として用いる事ができた。
図5に記載した従来の化学処理装置を用いた以外は、実施例1と同じ条件でめっき処理を行った。
その結果、ワークの厚みが薄くなるほど、めっき後のワークにしわが生じており、ワーク厚みが50μm以下では、しわがワーク全体に多数発生しており、製品として供する事ができなかった。
2 ワーク巻取装置
3 ワーク
3a 巻き取ったワーク(コイル状)
4 化学処理槽
5 当て板
6 巻側搬送プーリー
7 折り返し側搬送プーリー
8 エンドレスベルト
9 クランプ
10 ワーク支持部材
11 クランプ位置規制凹部
12 折り返し側搬送プーリー回転軸
13 巻側搬送プーリー回転軸
14 ワーク巻取軸
15 装置架台
20 化学処理装置
Claims (3)
- 長尺状シートのワークを供給するワーク供給装置と、前記ワークを巻き取るワーク巻取り装置との間に化学処理槽が配置され、前記ワーク供給装置からワーク巻取装置までのワーク搬送時に少なくとも1か所、ワークの折り返しを行い、前記ワークの化学処理面が鉛直状態で化学処理する化学処理装置であって、
前記化学処理槽へのワークの搬入時に、少なくとも前記ワークの上端を把持する搬送クランプ群を有し、かつ前記クランプ群は両端を巻側搬送プーリーと折り返し側搬送プーリーによって張設されたエンドレスベルトに等間隔で取り付けられて定寸ごとに前記ワークを把持して鉛直状態として搬送すると同時に、ワークの折り返し時に、前記搬送プーリーと同軸上に設けられ、ワークの幅方向両端を円弧状に保持し、前記クランプ群の位置を規制する位置規制凹部を設けたワーク支持部材によって、前記ワークが位置規制されながら搬送され、前記ワークの化学処理槽搬出時に、前記搬送クランプ群が順次開放されて化学処理されたワークを、ワーク巻取装置に巻き取らせるワーク搬送装置が設けられていることを特徴とする化学処理装置。 - 前記ワーク支持部材が、円柱状であることを特徴とする請求項1記載の化学処理装置。
- 前記ワーク支持部材が、円盤状であり、ワークのクランプで把持される幅より、前記ワーク支持部材がワークを支持する幅が小さいことを特徴とする請求項1乃至2記載の化学処理装置。
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CN110699736A (zh) * | 2019-10-24 | 2020-01-17 | 郑杰 | 一种镀镍保护夹具 |
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