JP2012249502A - 閉鎖配電盤 - Google Patents

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Abstract

【目的】盤内アーク事故時に盤内部の圧力を放圧するために動作する放圧板と、この放圧板の動作によって開放された開口部に設置された、アーク事故によって生じた高温高圧ガスを排気するための筒状の金属で構成されたアークガス放出用ダクトを備えた閉鎖配電盤において、アークガス放出用ダクトの内部の損傷を防止する。
【解決手段】アークガス放出用ダクトの内部壁面に樹脂材料を設け、内部を通過する高温のアークガスを樹脂材料から発生するアブレーションガスで冷却することによって、アークガス放出用ダクトの内部の損傷を防止することを特徴とした閉鎖配電盤。
【選択図】 図1

Description

本発明は、閉鎖配電盤に関し、特にアーク事故発生時等におけるガスの放出に関するものである。
閉鎖配電盤においては、小動物の侵入、過電圧、誤操作等により内部アーク事故が発生する。このような事故が発生すると、局部的に過熱し装置内部の圧力が上昇して、装置に機械的または熱的に大きなストレスを与えてしまう。
(従来の内部アーク事故の現象:図7)
先ず、図7に示す従来の構成により、内部アーク事故の現象を説明する。
図7は、従来の閉鎖配電盤の構成を示す断面図である。101はダクト、102は放圧板、103は開放口、104は筐体、105は制御室、106は遮断器室、107は遮断器、108は主母線室、109はケーブル室である。
小動物の侵入等により内部アーク事故が発生する可能性のある部位は、遮断器室106、ケーブル室109、主母線室108である。内部アーク事故発生時には、装置内部の圧力が急上昇し、図中に矢印で示すように、筐体104内部に過大な圧力が加わる。そのため、開放口103に設置された放圧板102が開放され、ダクト101を通じて、アークガスを外部へ放出する(特許文献1参照)。
以上が内部アーク事故の現象の説明である。
(従来のアークガス放出の動作:図8)
続いて、図8に示す従来の構成により、内部アーク事故が発生した場合のアークガスの放出の動作をさらに説明する。
図8は、従来の閉鎖配電盤のアークガスの放出の動作を示す断面図である。110は扉、111はアークガスである。
上述のとおり、内部アーク事故発生時は筐体104内部の圧力が急上昇する。そして、筐体104が破損したり、扉110が開いてしまうことにより、扉110の周囲に高温のアークガス111が放出されるため、大変危険である。
そこで、そのような危険を防止するため、筐体104の開放口103に設置された放圧板102が開放動作を行う。これにより、筐体内部のアークガス111を、開放口103から放出することができる。
さらに、開放口103に設置されたダクト101を通じて、アークガス111を安全な場所まで輸送し、外部へ排出して処理することができる。
以上が内部アーク事故発生時のアークガスの放出の動作の説明である。
特開2007−221878号公報
しかし、このような従来の閉鎖配電盤には、以下のような課題があった。
上述のとおり、閉鎖配電盤の内部が異常に圧力上昇したときには、内部圧力を積極的に放圧し、ダクト1を通じて外部へ放出することになる。
ところが、内部アーク事故によって発生したアークガス111は高温であるため、輸送の途中で、ダクト101を融解して損傷させてしまう。その結果、アークガス111が、安全な場所に到着する前に、ダクト101の損傷箇所から外部に放出されてしまう、という問題があった。
また、場合によっては、特許文献の図7のように、開放口とダクトの間に、衝立と上部カバーなどにより空間部を形成し、そこにいったんガスを入れてからダクトで外部へ放出する構成を採用することがある。
だが、この場合でも、空間部を形成する衝立や上部カバーが融解して損傷し、ガスがその損傷箇所から外部へ放出されてしまう、という問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記の課題を解決するべく、事故で発生したアークガスを安全に外部へ放出できる閉鎖配電盤を提供することである。
前記の目的を達成するために、本発明によれば、内部が複数のコンパートメントに区画され、それぞれの該コンパートメントに回路部品が収納された筐体と、前記コンパートメントに連通する前記筐体の天井部に、前記コンパートメント内の異常圧力によって開放する放圧板と、該放圧板を取り囲む放出部とを備える閉鎖配電盤において、前記放出部の内側に、加熱されるとガスを発生するアブレーション材料で構成された被覆部が形成されていることを特徴とする閉鎖配電盤とする。
また、本発明によれば、上記の構成において、前記アブレーション材料が、ポリマーからなる樹脂であることを特徴とする閉鎖配電盤とする。
また、本発明によれば、上記の構成において、前記アブレーション材料が、直鎖構造樹脂であることを特徴とする閉鎖配電盤とする。
また、本発明によれば、上記の構成において、前記アブレーション材料が、炭素と水素から構成されるポリマーであることを特徴とする閉鎖配電盤とする。
また、本発明によれば、上記の構成において、前記被覆部が、耐熱性樹脂で構成されていることを特徴とする閉鎖配電盤とする。
また、本発明によれば、上記の構成において、前記放出部の内部に、拡散用部材が設置されていることを特徴とする閉鎖配電盤とする。
また、本発明によれば、上記の構成において、前記拡散用部材が、前記放圧板の近傍に設置されていることを特徴とする閉鎖配電盤とする。
また、本発明によれば、上記の構成において、前記拡散用部材が、四角形状であることを特徴とする閉鎖配電盤とする。
また、本発明によれば、上記の構成において、前記拡散用部材が、円錐形状であることを特徴とする閉鎖配電盤とする。
また、本発明によれば、上記の構成において、前記拡散用部材が、V字形状であることを特徴とする閉鎖配電盤とする。
また、本発明によれば、上記の構成において、前記拡散用部材が、前記放出部の内部に複数設置されていることを特徴とする閉鎖配電盤とする。
また、本発明によれば、上記の構成において、前記拡散用部材の表面に、加熱されるとガスを発生するアブレーション材料で構成された被覆部が形成されていることを特徴とする閉鎖配電盤とする。
また、本発明によれば、上記の構成において、前記放出部が、複数の前記放圧板を取り囲んで形成されていることを特徴とする閉鎖配電盤とする。
また、前記の目的を達成するために、本発明によれば、内部が複数のコンパートメントに区画され、それぞれの該コンパートメントに回路部品が収納された筐体と、前記コンパートメントに連通する前記筐体の天井部に、前記コンパートメント内の異常圧力によって開放する放圧板と、該放圧板を取り囲む放出部とを備える閉鎖配電盤において、前記放出部の内部に、拡散用部材が設置されており、該拡散用部材の表面に、加熱されるとガスを発生するアブレーション材料で構成された被覆部が形成されていることを特徴とする閉鎖配電盤とする。
また、本発明によれば、上記の構成において、前記拡散用部材が、前記放圧板の近傍に設置されていることを特徴とする閉鎖配電盤とする。
また、本発明によれば、上記の構成において、前記拡散用部材が、四角形状であることを特徴とする閉鎖配電盤とする。
また、本発明によれば、上記の構成において、前記拡散用部材が、円錐形状であることを特徴とする閉鎖配電盤とする。
また、本発明によれば、上記の構成において、前記拡散用部材が、V字形状であることを特徴とする閉鎖配電盤とする。
また、本発明によれば、上記の構成において、前記拡散用部材が、前記放出部の内部に複数設置されていることを特徴とする閉鎖配電盤とする。
また、本発明によれば、上記の構成において、前記放出部が、複数の前記放圧板を取り囲んで形成されていることを特徴とする閉鎖配電盤とする。
本発明により、閉鎖配電盤において、事故で発生したアークガスを安全に外部へ放出することができる。
本発明の第1の実施例の閉鎖配電盤の放出部等を示す断面図である。 本発明の第2の実施例の閉鎖配電盤の放出部等を示す断面図である。 本発明の第3の実施例の閉鎖配電盤の放出部等を示す断面図である。 本発明の第4の実施例の閉鎖配電盤の放出部等を示す断面図である。 本発明の第5の実施例の閉鎖配電盤の放出部等を示す断面図である。 本発明の第6の実施例の閉鎖配電盤の全体を示す断面図である。 従来の閉鎖配電盤の全体を示す断面図である。 従来の閉鎖配電盤の放出部等を示す断面図である。
実施の形態を以下の実施例で説明する。
(第1の実施例の構成:図1)
最初に、図1により、本発明の第1の実施例の閉鎖配電盤の構成を説明する。
図1は、本発明の第1の実施例の閉鎖配電盤の放出部等を示す断面図である。1はダクト、2は放圧板、3は開放口、4は筐体、5は扉、6は被覆部、7はアークガス、8はアブレーションガスである。
遮断器(図示しない)等を収納する筐体4には、側面に扉5が形成されている。筐体4の内部は、遮断器室、制御室、主母線室、ケーブル室(これらは図示しない)ごとに区画されている。
筐体4の天井部には、開放口3が形成されている。開放口3には放圧板2が設けられている。この放圧板2により、開放口3は通常は閉じられている。筐体4の天井部の外側には、放圧板2と開放口3を覆うようにダクト1(放出部)が形成されている。
そして、ダクト1の内側は、被覆部6がコーティングされている。被覆部6は、加熱されるとガスを発生するアブレーション材料(後述)で形成されている。
ここでは、ダクト1の内部をアブレーション材料の被覆部6でコーティングしているが、コーティングではなく、ダクト1の内面部自体をアブレーション材料で形成してもよい。また、ダクト1の全体をアブレーション材料で形成することもできる。ただし、必ずしもダクト1の内側の全面をアブレーション材料で形成する必要はない。
第1の実施例の構成は以上である。
(第1の実施例の動作)
第1の実施例の閉鎖配電盤のアークガス放出時の動作を説明する。
筐体4内部でアーク事故が起こり、高温のアークガス7が発生すると、筐体4内部の圧力上昇を避けるため、放圧板2が開動作を行う。これにより、図1で示した矢印のとおり、アークガス7が開放口3を通って筐体4の外側へ出て、ダクト1に流入する。
アークガス7が、ダクト1の内部を通過する際に、アブレーション材料で形成された被覆部6に接触すると、高温のアークガス7の熱によって気化したアブレーション材料の被覆部6からアブレーションガス8が発生する。このアブレーションガス8により、アークガス7が冷却される。
第1の実施例の動作は以上である。
(アブレーション材料)
ここで、第1および、その他の第2〜6の実施例にも共通する、アブレーション材料について説明する。
アブレーションとは、固体物質の加熱による溶融気化、昇華または熱分解のうち少なくとも1つのプロセスによる急激なガス発生現象をいう。アブレーション材料から発生するアブレーションガスには、冷却作用がある。
アブレーション材料としては、ポリマーからなる樹脂を用いることが好ましく、以下の様々な材料を用いることができる。
例えば、アブレーション材料として、ポリエチレン、ポリプロピレン等の直鎖構造樹脂を用いた場合には、被覆部6が比較的低温で熱分解するため、放出初期の少量のアークガス7の段階であっても、アブレーションガス8を得ることができる。
また、アブレーション材料として、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等の、炭素と水素から構成されるポリマーを用いた場合には、アブレーションガス8として、熱拡散性に優れた水素ガスまたは炭化水素ガスが発生するため、効率的にアークガス7を冷却することができる。
そのほか、アブレーション材料からなる被覆部6を、ポリメチルペンテン、ポリテトラフルオロエチレン等の、耐熱性樹脂で構成することも可能である。かかる構成とすれば、被覆部6に高温のアークガス7が当たっても、被覆部6の熱変形を抑制することができる。
アブレーション材料の説明は以上である。
(第1の実施例の効果)
かくして本発明の第1の実施例によれば、アークガス7が、ダクト1の内部の被覆部6(アブレーション材料)に接触すると、高温のアークガス7の熱によって気化した被覆部6からアブレーションガス8が発生する。
そして、このアブレーションガス8により、アークガス7を冷却することができる。この冷却作用により、アークガス7によるダクト1の融解損傷を防止することができる。
(第2の実施例の構成:図2)
次に、図2により、本発明の第2の実施例の閉鎖配電盤の構成を説明する。
なお、以下、第2〜6の実施例の説明では、第1の実施例と同じ部分についてはその詳細な説明を省略し、異なる点を中心に説明を行う。
図2は、本発明の第2の実施例の閉鎖配電盤の放出部等を示す断面図である。9は拡散部材である。
第1の実施例と異なる点は、ダクト1の内側に、拡散部材9が設置されていることである。拡散用部材9は、平板形状であり、開放口3の近傍に開放口3と対向するように配置されている。ただし、拡散用部材9は、ダクト1内部に配置されていればよいのであり、必ずしも図2のような配置に限定されることはない。
第2の実施例の構成は以上である。
(第2の実施例の動作)
第2の実施例の閉鎖配電盤の動作を説明する。
放圧板2の開動作により開放口3を通ってダクト1に流入したアークガス7は、拡散用部材9に衝突する。これにより、例えば、図2の矢印のとおり、アークガス7が分散される。そのため、ダクト1の一部に集中的にアークガス7が吹き付けられることがない。
なお、図2の矢印によるアークガス7の流れは、あくまで例示である。開放口3から流入したアークガス7は、その吹き付け力の強弱などにより、様々な流れ経路となり得る。
第2の実施例の動作は以上である。
(第2の実施例の効果)
かくして本発明の第2の実施例によれば、ダクト1の内部に設置された拡散用部材9によって、アークガス7が拡散させられる。そのため、ダクト1の一部に集中的に吹き付けられることがなく、吹き付け箇所を分散させて、ダクト1内部の広範囲でアブレーションガス8を発生させることができる。
従って、アークガス7に対する冷却作用を向上させ、ダクト1の融解損傷をさらに防止することができる。
(第3の実施例の構成:図3)
続いて、図3により、本発明の第3の実施例の閉鎖配電盤の構成を説明する。
図3は、本発明の第3の実施例の閉鎖配電盤の放出部等を示す断面図である。
第2の実施例と異なる1つ目の点は、拡散用部材9の形状である。拡散用部材9は、円錐形状である。その配置は、開放口3の近傍であり、その頂点が開放口3と対向するように配置されている。ただし、拡散用部材9は、ダクト1内部に配置されていればよいのであり、必ずしも図3のような配置に限定される必要はない。
2つ目の点は、拡散用部材9がアブレーション材料でコーティングされている点である。ただし、コーティングではなく、拡散用部材9自体がアブレーション材料で形成されていてもよい。
第3の実施例の構成は以上である。
(第3の実施例の動作)
第3の実施例の閉鎖配電盤の動作を説明する。
放圧板2の開動作により開放口3を通ってダクト1に流入したアークガス7は、円錐形状の拡散用部材9に衝突する。拡散用部材9は円錐形状であるため、この頂点に衝突したアークガス7はより多方向へ拡散する。例えば、図3の矢印の流れのとおりとなる。そのため、よりダクト1の一部に集中的にアークガス7が吹き付けられることがなく、アークガス7の拡散が可能となる。
なお、図3の矢印によるアークガス7の流れは、あくまで例示である。開放口3から流入したアークガス7は、その吹き付け力の強弱などにより、様々な流れ経路となり得る。
第3の実施例の動作は以上である。
(第3の実施例の効果)
かくして本発明の第3の実施例によれば、ダクト1の内部に設置された円錐形状の拡散用部材9によって、アークガス7がより多様な方向へ拡散させられる。そのため、ダクト1の一部に集中的に吹き付けられることがなく、吹き付け箇所をさらに分散させて、ダクト1内部のより広範囲でアブレーションガス8を発生させることができる。
従って、アークガス7に対する冷却作用をより向上させ、ダクト1の融解損傷をさらに防止することができる。
また、拡散用部材9にもアブレーション材料がコーティングされているため、より多くのアブレーションガス8を発生させることができる。
従って、アークガス7に対する冷却作用をより向上させ、ダクト1の融解損傷をさらに防止することができる。
(第4の実施例の構成:図4)
引き続いて、図4により、本発明の第4の実施例の閉鎖配電盤の構成を説明する。
図4は、本発明の第4の実施例の閉鎖配電盤の放出部等を示す断面図である。
第3の実施例と異なる点は、拡散用部材9の形状である。拡散用部材9は、V字形状である。その配置は、開放口3の近傍であり、その頂点が開放口3と対向するように配置されている。ただし、拡散用部材9は、ダクト1内部に配置されていればよいのであり、必ずしも図4のような配置に限定される必要はない。
なお、第3の実施例と同様、拡散用部材9は、アブレーション材料でコーティングされている。ただし、コーティングではなく、拡散用部材9自体がアブレーション材料で形成されていてもよい。
第4の実施例の構成は以上である。
(第4の実施例の動作)
第4の実施例の閉鎖配電盤の動作を説明する。
放圧板2の開動作により開放口3を通ってダクト1に流入したアークガス7は、V字形状の拡散用部材9に衝突する。拡散用部材9はV字形状であるため、この頂点に衝突したアークガス7は、より多方向へ拡散する。例えば、図4の矢印の流れのとおりとなる。そのため、よりダクト1の一部に集中的にアークガス7が吹き付けられることがなく、アークガス7の拡散が可能となる。
なお、図4の矢印によるアークガス7の流れは、あくまで例示である。開放口3から流入したアークガス7は、その吹き付け力の強弱などにより、様々な流れ経路となり得る。
第4の実施例の動作は以上である。
(第4の実施例の効果)
かくして本発明の第4の実施例によれば、ダクト1の内部に設置されたV字形状の拡散用部材9によって、アークガス7がより多様な方向へ拡散させられる。そのため、ダクト1の一部に集中的に吹き付けられることがなく、吹き付け箇所をさらに分散させて、ダクト1内部のより広範囲でアブレーションガス8を発生させることができる。
従って、アークガス7に対する冷却作用をより向上させ、ダクト1の融解損傷をさらに防止することができる。
また、拡散用部材9にもアブレーション材料がコーティングされているため、より多くのアブレーションガス8を発生させることができる。
従って、アークガス7に対する冷却作用をより向上させ、ダクト1の融解損傷をさらに防止することができる。
(第5の実施例の構成:図5)
続けて、図5により、本発明の第5の実施例の閉鎖配電盤の構成を説明する。
図5は、本発明の第5の実施例の閉鎖配電盤の放出部等を示す断面図である。
第4の実施例と異なる点は、ダクト1の内面である。第5の実施例では、ダクト1の内面には被覆部(アブレーション材料)が形成されていない。アブレーション材料は、拡散用部材9にコーティングされているだけである(被覆部6)。
なお、第5の実施例では、拡散用部材9の形状がV字形状であるが、これに限定されることはなく、平板形状や円錐形状でもよい。
第5の実施例の構成は以上である。
(第5の実施例の動作)
第5の実施例の閉鎖配電盤の動作を説明する。
放圧板2の開動作により開放口3を通ってダクト1に流入したアークガス7は、V字形状の拡散用部材9に衝突して拡散する。そのため、ダクト1の一部に集中的にアークガス7が吹き付けられることがなく、アークガス7の拡散が可能となる。
なお、図5の矢印によるアークガス7の流れは、あくまで例示である。開放口3から流入したアークガス7は、その吹き付け力の強弱などにより、様々な流れ経路となり得る。
第5の実施例の動作は以上である。
(第5の実施例の効果)
かくして本発明の第5の実施例によれば、ダクト1の内部に設置されたV字形状の拡散用部材9によって、アークガス7がより多様な方向へ拡散させられる。そのため、ダクト1の一部に集中的に吹き付けられることがなく、吹き付け箇所をさらに分散させることができる。
さらに、拡散用部材9には被覆部6(アブレーション材料)が形成されているため、そこから発生するアブレーションガス8により、アークガス7を冷却し、ダクト1の融解損傷を防止することができる。
(第2〜5の実施例における複数設置)
なお、第2〜5の実施例では、拡散用部材9をそれぞれ1つのみ設置しているが、ダクト1の内部に複数設置することもできる。
この場合には、アークガス7をより多様な方向へ拡散することができ、また、アブレーションガス8をより広範囲で発生させることができるため、冷却作用をより向上させることができる。
(第6の実施例の構成:図6)
続けて、図6により、本発明の第6の実施例の閉鎖配電盤の構成を説明する。
図6は、本発明の第6の実施例の閉鎖配電盤の全体を示す断面図である。
なお、ここでは、ダクト1の内部の構成(被覆部や拡散用部材等)の記載は省略している。
第1〜5の実施例と異なる点は、複数の放圧板2および開放口3を包含するかたちで、ダクト1が設置されている点である。
第6の実施例の構成は以上である。
(第6の実施例の動作)
第6の実施例の動作を説明する。
複数の放圧板2の開動作により、複数の開放口3からそれぞれ放出されるアークガスは、まとめてダクト1の内部に放出される。
ダクト1の内部では、内面に被覆部や拡散用部材(いずれも図示しない)が形成されているため、アークガスの拡散や冷却が行われる。
(第6の実施例の効果)
かくして本発明の第6の実施例によれば、一つのダクト1の内部に複数の開放口3からのアークガスをまとめて包含して、拡散や冷却を行うことができるため、内部でより拡散や冷却作用を進めることができ、ダクト1の融解損傷をさらに防止することができる。
また、一つのダクトでよいため、コスト面でもメリットがある。
(その他実施例について)
上記実施形態は好ましい実施例について述べたものであり、本発明の趣旨を逸脱することなく、当分野において通常の知識を有する者により、種々の変形実施例が可能なことは勿論である。即ち、筐体や扉、放圧板や開放口、ダクト、被覆部、拡散用部材等の寸法や各部分の形状等は、設置現場の要求および状況等に応じて種々変更されるべきものである。
1 ダクト(放出部)
2 放圧板
3 開放口
4 筐体
5 扉
6 被覆部
7 アークガス
8 アブレーションガス
9 拡散用部材

Claims (20)

  1. 内部が複数のコンパートメントに区画され、それぞれの該コンパートメントに回路部品が収納された筐体と、
    前記コンパートメントに連通する前記筐体の天井部に、前記コンパートメント内の異常圧力によって開放する放圧板と、
    該放圧板を取り囲む放出部とを備える閉鎖配電盤において、
    前記放出部の内側に、加熱されるとガスを発生するアブレーション材料で構成された被覆部が形成されていることを特徴とする閉鎖配電盤。
  2. 請求項1に記載の閉鎖配電盤において、
    前記アブレーション材料が、ポリマーからなる樹脂であることを特徴とする閉鎖配電盤。
  3. 請求項1または2に記載の閉鎖配電盤において、
    前記アブレーション材料が、直鎖構造樹脂であることを特徴とする閉鎖配電盤。
  4. 請求項1または2に記載の閉鎖配電盤において、
    前記アブレーション材料が、炭素と水素から構成されるポリマーであることを特徴とする閉鎖配電盤。
  5. 請求項1ないし4に記載の閉鎖配電盤において、
    前記被覆部が、耐熱性樹脂で構成されていることを特徴とする閉鎖配電盤。
  6. 請求項1ないし5に記載の閉鎖配電盤において、
    前記放出部の内部に、拡散用部材が設置されていることを特徴とする閉鎖配電盤。
  7. 請求項6に記載の閉鎖配電盤において、
    前記拡散用部材が、前記放圧板の近傍に設置されていることを特徴とする閉鎖配電盤。
  8. 請求項6または7に記載の閉鎖配電盤において、
    前記拡散用部材が、四角形状であることを特徴とする閉鎖配電盤。
  9. 請求項6または7に記載の閉鎖配電盤において、
    前記拡散用部材が、円錐形状であることを特徴とする閉鎖配電盤。
  10. 請求項6または7に記載の閉鎖配電盤において、
    前記拡散用部材が、V字形状であることを特徴とする閉鎖配電盤。
  11. 請求項6ないし10に記載の閉鎖配電盤において、
    前記拡散用部材が、前記放出部の内部に複数設置されていることを特徴とする閉鎖配電盤。
  12. 請求項6ないし11に記載の閉鎖配電盤において、
    前記拡散用部材の表面に、加熱されるとガスを発生するアブレーション材料で構成された被覆部が形成されていることを特徴とする閉鎖配電盤。
  13. 請求項1ないし12に記載の閉鎖配電盤において、
    前記放出部が、複数の前記放圧板を取り囲んで形成されていることを特徴とする閉鎖配電盤。
  14. 内部が複数のコンパートメントに区画され、それぞれの該コンパートメントに回路部品が収納された筐体と、
    前記コンパートメントに連通する前記筐体の天井部に、前記コンパートメント内の異常圧力によって開放する放圧板と、
    該放圧板を取り囲む放出部とを備える閉鎖配電盤において、
    前記放出部の内部に、拡散用部材が設置されており、
    該拡散用部材の表面に、加熱されるとガスを発生するアブレーション材料で構成された被覆部が形成されていることを特徴とする閉鎖配電盤。
  15. 請求項14に記載の閉鎖配電盤において、
    前記拡散用部材が、前記放圧板の近傍に設置されていることを特徴とする閉鎖配電盤。
  16. 請求項14または15に記載の閉鎖配電盤において、
    前記拡散用部材が、四角形状であることを特徴とする閉鎖配電盤。
  17. 請求項14または15に記載の閉鎖配電盤において、
    前記拡散用部材が、円錐形状であることを特徴とする閉鎖配電盤。
  18. 請求項14または15に記載の閉鎖配電盤において、
    前記拡散用部材が、V字形状であることを特徴とする閉鎖配電盤。
  19. 請求項14ないし18に記載の閉鎖配電盤において、
    前記拡散用部材が、前記放出部の内部に複数設置されていることを特徴とする閉鎖配電盤。
  20. 請求項14ないし19に記載の閉鎖配電盤において、
    前記放出部が、複数の前記放圧板を取り囲んで形成されていることを特徴とする閉鎖配電盤。
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