JP2012248923A - 映像切替装置、および映像切替方法 - Google Patents

映像切替装置、および映像切替方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の映像を切替る際のジッタを低減する。
【解決手段】映像切替装置1であって、第1の映像を所定の時間遅延させる第1の遅延手段12と、遅延させた第1の映像から第1のクロックおよび第1のデータを分離する第1の分離手段13と、第2の映像を所定の時間遅延させる第2の遅延手段22と、遅延させた第2の映像から第2のクロックおよび第2のデータを分離する第2の分離手段23と、第1の映像および第2の映像の異常を検出する異常検出手段15と、第1の映像の異常を検出した場合、第1のクロックおよび第1のデータから第2のクロックおよび第2のデータに切替えて出力する切替手段17とを有し、切替手段17による切替え直前の第1のクロックは、第1の遅延手段12により遅延された、異常発生前の第1の映像のクロックである。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の映像を切替えて出力する映像切替装置および映像切替方法に関する。
現用系回線および予備系回線の冗長構成をとる伝送システムにおいて、系切替時にデータが時間軸方向に揺れるショック(ジッタ)が発生する。このため、系間データの位相合せを行い、同期状態で切替を行うとともに、クロック安定化のためPLL(Phase-locked loop)回路を調整するなどして、切替ショックを低減する必要がある。
特許文献1には、古い観測値を用いて再生クロックの周波数制御を行う場合に、再生クロック周波数を安定化させるクロック周波数安定化方法が記載されている。
特開2009−200787号公報
SDI(Serial Digital Interface)などの映像信号は、連続した映像データであるためジッタなど時間軸に厳しい規格が設けられている。
そのため、PLL回路によってシリアルデータの基準となるクロックを安定化し、切替時のショックを時間軸上に散らす形で信号規格に合わせる必要がある。しかしながら、現用系の映像信号のエラーにより予備系の映像信号に系切替を行う場合、エラーによる現用系の異常信号の影響により擾乱したクロックの状態で切替が行われることになり、系切替時において時間軸方向に映像が揺れるショック(ジッタ)が大きくなるという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、映像切替時のジッタを低減する映像切替装置および映像切替方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、複数の映像を切替えて出力する映像切替装置であって、第1の入力手段に入力された第1の映像を所定の時間遅延させる第1の遅延手段と、前記遅延させた第1の映像から第1のクロックおよび第1のデータを分離する第1の分離手段と、第2の入力手段に入力された第2の映像を所定の時間遅延させる第2の遅延手段と、前記遅延させた第2の映像から第2のクロックおよび第2のデータを分離する第2の分離手段と、前記第1の入力手段に入力された第1の映像、および、前記第2の入力手段に入力された第2の映像の異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段が第1の映像の異常を検出した場合、第1のクロックおよび第1のデータから第2のクロックおよび第2のデータに切替えて出力する切替手段と、を有し、前記切替手段による切替え直前の第1のクロックは、前記第1の遅延手段により遅延された、異常発生前の第1の映像のクロックである。
本発明は、複数の映像を切替えて出力する映像切替装置であって、第1の入力手段に入力された第1の映像から第1のクロックおよび第1のデータを分離する第1の分離手段と、前記第1の分離手段で分離された第1のクロックを、所定の時間遅延させる第1の遅延手段と、第2の入力手段に入力された第2の映像から第2のクロックおよび第2のデータを分離する第2の分離手段と、前記第2の分離手段で分離された第2のクロックを、所定の時間遅延させる第2の遅延手段と、前記第1の入力手段に入力された第1の映像、および、前記第2の入力手段に入力された第2の映像の異常を検出する異常検出手段と、前記異常検出手段が第1の映像の異常を検出した場合、第1のクロックおよび第1のデータから第2のクロックおよび第2のデータに切替えて出力する切替手段と、を有し、前記切替手段による切替え直前の前記第1のクロックは、前記第1の遅延手段により遅延された、異常発生前の第1の映像のクロックである。
本発明は、複数の映像を切替えて出力する映像切替方法であって、映像切替装置は、第1の映像および第2の映像を、それぞれ入力する入力ステップと、前記入力ステップで入力された第1の映像および第2の映像の異常を検出する異常検出ステップと、前記入力ステップで入力された第1の映像および第2の映像を、それぞれ所定の時間、遅延させる遅延ステップと、前記遅延ステップで遅延させた第1の映像から第1のクロックおよび第1のデータを分離するとともに、前記遅延ステップで遅延させた第2の映像から第2のクロックおよび第2のデータを分離する分離ステップと、前記異常検出ステップで第1の映像の異常を検出した場合、第1のクロックおよび第1のデータから第2のクロックおよび第2のデータに切替えて出力する切替ステップと、を行い、前記切替ステップによる切替え直前の第1のクロックは、前記遅延ステップで遅延された、異常発生前の第1の映像のクロックである。
本発明は、複数の映像を切替えて出力する映像切替方法であって、映像切替装置は、第1の映像および第2の映像を、それぞれ入力する入力ステップと、前記入力ステップで入力された第1の映像および第2の映像の異常を検出する異常検出ステップと、前記入力ステップで入力された第1の映像から第1のクロックおよび第1のデータを分離するとともに、前記入力ステップで入力された第2の映像から第2のクロックおよび第2のデータを分離する分離ステップと、前記分離ステップで分離された第1のクロックおよび第2のクロックを、それぞれ所定の時間、遅延させる遅延ステップと、前記異常検出ステップで第1の映像の異常を検出した場合、第1のクロックおよび第1のデータから第2のクロックおよび第2のデータに切替えて出力する切替ステップと、を行い、前記切替ステップによる切替え直前の第1のクロックは、前記遅延ステップで遅延された、異常発生前の第1の映像のクロックである。
本発明によれば、映像切替時のジッタを低減する映像切替装置および映像切替方法を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る映像切替装置の構成図である。 通過形遅延回路の構成図である。 反射形遅延回路の構成図である。 映像切替装置の実装例である映像伝送システムを示す図である。 映像切替装置の実装例である映像信号発生器を示す図である。 第1の実施形態の信号切替時のクロックを説明するための説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る映像切替装置の構成図である。 比較例の映像切替装置の構成図である。 比較例の信号切替時のクロックを説明するための説明図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る映像切替装置の構成図である。
本実施形態の映像切替装置1は、2系統の映像信号(例えば、現用系および予備系)を入力し、いずれかの系の映像信号を選択し、切替えて出力するものである。図示する映像切替装置1は、第1の映像信号が入力される入力部11と、信号遅延部12と、データ/クロック分離部13(分離手段)と、遅延調整メモリ14とを有する。
入力部11は、例えば、映像伝送回線、映像発生器などから入力された第1の映像信号(例えば、現用系の映像信号)を受け付け、信号遅延部12に出力するとともに、異常検出部15に出力する。信号遅延部12は、第1の映像信号を所定の時間、遅延させ、データ/クロック分離部13に出力する。
データ/クロック分離部13は、遅延された第1の映像信号をシリアル信号からパラレル信号に変換し、その際に映像信号からクロック(同期信号)とデータ(映像データ)とを分離(抽出)する。分離したクロックは、データ・クロック選択部17に出力され、分離されたデータは、遅延調整メモリ14に出力される。遅延調整メモリ14は、他系のデータと同期をとるためのメモリであって、遅延差調整部16の制御にしたがって当該メモリ14に記憶されたデータをデータ・クロック選択部17に出力する。
また、映像切替装置1は、第2の映像信号(例えば、予備系の映像信号)が入力される入力部21と、信号遅延部22と、データ/クロック分離部23と、遅延調整メモリ24とを有する。この第2の映像信号用の各部21〜24は、上記第1の映像信号用の各部11〜14と同様であるため、ここでは説明を省略する。
また、映像切替装置1は、異常検出部15と、遅延差調整部16と、データ・クロック選択部17(切替手段)と、クロック安定部18と、データ/クロック結合部19とを有する。
異常検出部15は、入力部11に入力される第1の映像信号、および入力部21に入力される第2の映像信号のエラーを検出する。例えば、HD−SDI規格の場合、映像エラーの検出方法としては、誤り検出符号(CRC等)が用いられる。この誤り検出符号を用いたエラー検出は、一定の信号量を演算することによりエラーが発生しているか否かが検知されるため、エラーが発生した箇所から実際にエラーが検出できるまでには、所定の時間を要する。例えば、29.97フレーム/秒の場合、エラー検出に要する最長時間は約26マイクロ秒である。異常検出部15は、エラーを検出すると、切替制御情報をデータ・クロック選択部17に送出する。
遅延差調整部16は、他系のデータとの間で発生する伝送遅延などのずれを調整する。すなわち、遅延差調整部16は、各遅延調整メモリ14、24のデータを、データ・クロック選択部17に出力するタイミングを制御する。
データ・クロック選択部17は、異常検出部15からの切替制御情報に応じて、出力するデータおよびクロックを、他系のデータおよびクロックに切替える。例えば、入力部11に入力された第1の映像信号のデータおよびクロックが選択され、クロック安定部18およびデータ/クロック結合部19に出力されている状態において、異常検出部15が第1の映像信号のエラーを検出し、切替制御情報を送出した場合、データ・クロック選択部17は、第1の映像信号から第2の映像信号に切替えて、第2の映像信号から分離されたデータおよびクロックをクロック安定部18およびデータ/クロック結合部19にそれぞれ出力する。
クロック安定部18は、入力されたクロックを安定させ、データ/クロック結合部19に出力する。データ/クロック結合部19は、入力されたクロックとデータとを結合し、シリアル信号に変換して出力する。
図2および図3は、図1に示す信号遅延部(遅延回路)12、22の構成図である。
本実施形態の信号遅延部は、マイクロ秒を超える比較的長時間の保持(遅延)が必要であることから、光ファイバーを映像信号を遅延させるための遅延線として用いることとする。信号遅延部には、遅延線に映像信号を通過させる通過形遅延回路、または遅延線の一端を全反射端とした遅延線に映像信号を反射させる反射形遅延回路を用いることが考えられる。
図2は、通過形遅延回路の一例を示す図である。図示する通過形遅延回路は、映像信号を電気信号から光信号に変換するE/O変換器51と、光ファイバー52と、映像信号を光信号から電気信号に変換するO/E変換器53とを備える。映像信号は、光ファイバー52を通過することにより、光ファイバーの長さに応じて所定の時間遅延される。
例えば、HD−SDIの映像信号のCRC演算範囲時間は、約26マイクロ秒であり、屈折率1.5の光ファイバを用いた場合、約26マイクロ秒遅延させるのに必要な光ファイバーの長さは、概ね5.2Kmとなる。本実施形態の信号遅延部は、CRC演算範囲時間以上、映像信号を遅延させる。
図3は、反射形遅延回路の一例を示す図である。図示する反射形遅延回路は、映像信号を電気信号から光信号に変換するE/O変換器61と、光サーキュレータ62と、一端を全反射端64とした光ファイバー63と、映像信号を光信号から電気信号に変換するO/E変換器65とを備える。E/O変換器61から出力された信号は、光サーキュレータ62により光ファイバー63を出力され、全反射端64で反射されて光サーキュレータ62に入力される。光サーキュレータ62は、光ファイバー63から入力された信号をO/E変換器65に出力する。映像信号は、全反射端64により光ファイバー63を双方向に通過することで、光ファイバー63の長さに応じて所定の時間遅延される。
図3の反射形遅延回路の光ファイバー63の長さは、図2と同じ遅延時間とする場合、図2の通過形遅延回路の光ファイバー52の長さの約1/2となる。例えば、HD−SDIの映像信号のCRC演算範囲時間は、約26マイクロ秒であり、屈折率1.5の光ファイバを用いた場合、約26マイクロ秒遅延させるのに必要な光ファイバーの長さは、概ね2.6Kmとなる。
図4および図5は、図1で説明した映像切替装置1の実装例を示すものである。図4は、遠隔の2地点間31、33で、現用系伝送路(現用系回線)と予備系伝送路(予備系回線)の冗長構成を有する映像伝送システムに、本実施形態の映像切替装置1を用いた例である。図4に示す例では、演奏所などの映像発生地点31で撮像された映像が、伝送路分岐装置32により現用系伝送路と、予備系伝送路とに分岐され、各伝送路を介して送信地点または中継地点32の映像切替装置1(伝送路切替装置)に伝送される。映像切替装置1には、現用系伝送路の映像と予備系伝送路の映像の両方が入力され、映像切替装置1は、通常は、現用系伝送路からの映像をアンテナなどに出力するが、現用系伝送路で障害が発生した場合、映像切替装置1は、無瞬断で予備系伝送路からの映像に切替えて出力する。
図5は、現用系のクロック発生器41と、予備系のクロック発生器42と、現用系の映像信号発生部43と、予備系の映像信号発生部44とを有する映像信号発生器に本実施形態の映像切替装置1を用いた例である。映像切替装置1(映像切替部)には、現用系の映像信号発生部43が発生した映像と、予備系の映像信号発生部44が発生した映像の両方が入力される。映像切替装置1は、通常は、現用系の映像信号発生部43からの映像を試験信号として出力するが、現用系の映像信号発生部43で障害が発生した場合、映像切替装置1は、無瞬断で予備系の映像信号発生部44からの映像に切替えて出力する。
図6は、本実施形態における信号切替時のクロックを説明するための説明図である。図6のa〜fに示す信号またはクロックの周波数は、図1に示すa〜fの箇所の信号またはクロックの周波数にそれぞれ対応するものである。
図1で説明したように、本実施形態では、入力された各映像信号は、異常検出部15に出力されると同時に、各信号遅延部12、22に出力される。これにより、本実施形態では、映像信号から分離したデータとクロックが、データ・クロック選択部17に到着するタイミングと、異常検出部15が映像信号の異常を検出するタイミングとに時間差を持たせたものである。
この構成により、入力された映像信号にエラーがあり、クロックが擾乱し得る状態であっても、映像信号が信号遅延部12、22を通過している間にエラーを検出し、切替制御情報をデータ・クロック選択部17に送出することが可能となるため、エラーにより擾乱したクロックがデータ・クロック選択部17に到達する前に、切替を行うことができる。
図6において、aは入力部11に入力される第1の映像信号であり、bは入力部21に入力される第2の映像信号である。各エラー検出点は、異常検出部15が所定の信号量を演算してエラーを検出する(すなわち、エラーの発生有無を検出する)、検出ポイントである。
図6に示す例では、エラー検出点Aからエラー検出点Bの間に第1の映像信号aで発生したエラーは、エラー検出点Aからエラー検出点Bの間の信号を演算することで、エラー検出点Bの時点で検出される。したがって、異常検出部15は、エラー検出点Bでエラーを検出し、第1の映像信号を第2の映像信号に切替えるための切替制御信号をデータ・クロック選択部17に送出する。
なお、エラー検出点Bからエラー検出点Cの間に発生したエラーは、エラー検出点Bからエラー検出点Cの間の信号を演算することで、エラー検出点Cの時点で検出される。
図6のcは、データ/クロック分離部13から出力される第1の映像信号から分離したクロックの周波数を示したものである。このクロックは、信号遅延部12によりCRC演算範囲分以上、遅延しているため、エラー検出点Aからエラー検出点Bの間の信号aは、切替点A’から切替点B’の間のクロックcに対応する。信号にエラーが発生すると、データ/クロック分離部13で分離されるクロックの周波数が図示するように擾乱する。
ここで、異常検出部15が切替制御信号を送出するタイミングは、前述のとおりエラー検出点B(切替点A’)である。このエラー検出点B(切替点A’)のクロックcは、エラー検出点Aの信号aに対応し、エラーが発生する以前の信号であるため、周波数が安定した状態のクロックが分離される。
図6のdは、データ/クロック分離部23から出力される第2の映像信号から分離したクロックの周波数を示したものであり、第2の映像信号bでエラーが発生していないため、安定した状態である。
本実施形態では、映像信号のエラーを検知して切替を行う場合であっても、クロックの擾乱が発生する以前の双方のクロックが安定した状態で切替えられる。このため、図6のeに示すように、データ・クロック選択部17から出力される切替点A’以前のクロックcから、切替点A’以降のクロックdへの切替ショック(周波数の変化、ずれ)がほとんど発生しない。
このように、クロック安定部18に入力されるクロックeは、切替点A’での切替ショックがほとんど発生していないため、本実施形態のクロック安定部18では、PLL回路のわずかな調整で、図6のfに示すような安定したクロックを出力することができる。すなわち、時間軸方向に映像が揺れるジッタを低減することができる。
<第2の実施形態>
図7は、本発明の第2の実施形態に係る映像切替装置の構成図である。
本実施形態の映像切替装置1Aは、第1の映像信号用の信号遅延部12Aをデータ/クロック分離部13とデータ・クロック選択部17との間に配置するとともに、第2の映像信号用の信号遅延部22Aをデータ/クロック分離部23とデータ・クロック選択部17との間に配置した点において、第1の実施形態の映像切替装置1(図1参照)と異なり、その他については第1の実施形態と同様である。
すなわち、第1の実施形態では、入力部11、21とデータ/クロック分離部13、23との間に信号遅延部12、22を配置し、映像信号から分離されるデータおよびクロックの両方を遅延させることとしたが、第2の実施形態では、信号遅延部12A、22Aを上記のように配置することで、クロックのみを信号遅延部12A、22Aで遅延させ、データは遅延されずにデータ・クロック選択部17に出力される。
このように、クロックのみを遅延させた第2の実施形態においても、図6で説明したように第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、第2の実施形態の信号遅延部12A、22Aは、第1の実施形態の信号遅延部12、22(図2、図3参照)と同様である。
<比較例>
次に、第1および第2の実施形態の比較例の映像切替装置について説明する。
図8は、比較例の映像切替装置9の構成図である。図8に示すように、比較例の映像切替装置9は、入力された映像信号を遅延させる信号遅延部を設けていない。
図9は、比較例の信号切替時のクロックを説明するための説明図である。図9のa’〜f’に示す信号またはクロックの周波数は、図8に示すa’〜f’の箇所の信号またはクロックの周波数にそれぞれ対応するものである。
この比較例の映像切替装置9において、図9のa’に示すように、第1の映像信号にエラーが発生しているものとする。このエラーにより、図9のc’に示すように、データ/クロック分離部で分離されるクロックに乱れ(擾乱)が生じる。
一方、異常検出部は、エラー検出点Aからエラー検出点Bの間で発生したエラーを、エラー検出点Bの時点で検出し、エラー検出点Bで第1の映像信号から第2の映像信号に切替えるための切替制御信号をデータ・クロック選択部に送出する。すなわち、エラーが発生している時点で、直ちに切替制御信号をデータ・クロック選択部に送出することができない。
そのため、切替制御信号が送出され、データ・クロック選択部がクロックを切替えるエラー検出点Bの時点では、図9のc’に示すように、エラーにより分離されるクロックの周波数に乱れ(擾乱)が生じている。
この状態で、図9のb’に示すエラーのない第2の信号から分離した、図9のd’に示すクロックに切替えた場合、乱れたクロックと安定したクロックとの周波数のずれが、図9のe’に示すように急峻な周波数の変化となって現れてしまう。すなわち、実際に切替を行うエラー検出点Bでは、乱れたクロックと正常クロックとの差分が、切替後の映像信号のジッタとして現れることになる。
このような、急峻な変化を伴ったクロックは、そのままでは映像信号のジッタ規格を超えてしまうか、あるいはエラーとなり映像を出力できない可能性がある。そのため、比較例のクロック安定部では、PLL回路の時定数を調整して時間軸方向に切替ショックを拡散し、映像信号の規格を満たすように安定化させる必要がある。しかしながら、図9のf’に示すように、クロック安定部による安定化は、低周波域の信号の揺らぎに変換されるため、このようなクロックを用いて出力される映像信号に揺らぎが生じてしまう。また、切替を複数回繰り返す場合には、揺らぎが増幅し、信号破綻してしまう可能性もある。
これに対して、上記説明した本実施形態の映像切替装置1、1A(図1、図7参照)では、信号遅延部を用いてエラー検出に要する時間以上、映像信号またはクロックを遅延させる。これにより、本実施形態では、エラーのある映像信号を切替える場合であっても、エラーの発生以前の安定したクロックの状態で切替を行うことができるため、切替ショック(ジッタ)を低減することができ、時間軸方向に映像が揺れるジッタを低減することができる。
また、本実施形態では、このように切替ショックが小さいため、比較例の映像切替装置9のクロック安定部のように、PLL回路の時定数を調整して時間軸方向に切替ショックを拡散し、映像信号の規格を満たすような複雑なPLL回路や制御回路が不要になり、単純な回路構成で、ジッタの少ない安定した無瞬断切替を実現することができる。
また、本実施形態では、切替を複数回繰り返した場合であっても、ジッタの少ない安定した無瞬断切替を実現することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
1、1A:映像切替装置
11、21:入力部
12、22、12A、22A:信号遅延部
13、23:データ/クロック分離部
14、24:遅延調整メモリ
15:異常検出部
16:遅延差調整部
17:データ・クロック選択部
18:クロック安定部
19:データ/クロック結合部

Claims (8)

  1. 複数の映像を切替えて出力する映像切替装置であって、
    第1の入力手段に入力された第1の映像を所定の時間遅延させる第1の遅延手段と、
    前記遅延させた第1の映像から第1のクロックおよび第1のデータを分離する第1の分離手段と、
    第2の入力手段に入力された第2の映像を所定の時間遅延させる第2の遅延手段と、
    前記遅延させた第2の映像から第2のクロックおよび第2のデータを分離する第2の分離手段と、
    前記第1の入力手段に入力された第1の映像、および、前記第2の入力手段に入力された第2の映像の異常を検出する異常検出手段と、
    前記異常検出手段が第1の映像の異常を検出した場合、第1のクロックおよび第1のデータから第2のクロックおよび第2のデータに切替えて出力する切替手段と、を有し、
    前記切替手段による切替え直前の第1のクロックは、前記第1の遅延手段により遅延された、異常発生前の第1の映像のクロックであること
    を特徴とする映像切替装置。
  2. 複数の映像を切替えて出力する映像切替装置であって、
    第1の入力手段に入力された第1の映像から第1のクロックおよび第1のデータを分離する第1の分離手段と、
    前記第1の分離手段で分離された第1のクロックを、所定の時間遅延させる第1の遅延手段と、
    第2の入力手段に入力された第2の映像から第2のクロックおよび第2のデータを分離する第2の分離手段と、
    前記第2の分離手段で分離された第2のクロックを、所定の時間遅延させる第2の遅延手段と、
    前記第1の入力手段に入力された第1の映像、および、前記第2の入力手段に入力された第2の映像の異常を検出する異常検出手段と、
    前記異常検出手段が第1の映像の異常を検出した場合、第1のクロックおよび第1のデータから第2のクロックおよび第2のデータに切替えて出力する切替手段と、を有し、
    前記切替手段による切替え直前の前記第1のクロックは、前記第1の遅延手段により遅延された、異常発生前の第1の映像のクロックであること
    を特徴とする映像切替装置。
  3. 請求項1または2記載の映像切替装置であって、
    前記第1の遅延手段および前記第2の遅延手段は、光ファイバーを有すること
    を特徴とする映像切替装置。
  4. 請求項1または請求項2記載の映像切替装置であって、
    前記第1の遅延手段および前記第2の遅延手段は、一端を全反射端とする光ファイバーを有すること
    を特徴とする映像切替装置。
  5. 複数の映像を切替えて出力する映像切替方法であって、
    映像切替装置は、
    第1の映像および第2の映像を、それぞれ入力する入力ステップと、
    前記入力ステップで入力された第1の映像および第2の映像の異常を検出する異常検出ステップと、
    前記入力ステップで入力された第1の映像および第2の映像を、それぞれ所定の時間、遅延させる遅延ステップと、
    前記遅延ステップで遅延させた第1の映像から第1のクロックおよび第1のデータを分離するとともに、前記遅延ステップで遅延させた第2の映像から第2のクロックおよび第2のデータを分離する分離ステップと、
    前記異常検出ステップで第1の映像の異常を検出した場合、第1のクロックおよび第1のデータから第2のクロックおよび第2のデータに切替えて出力する切替ステップと、を行い、
    前記切替ステップによる切替え直前の第1のクロックは、前記遅延ステップで遅延された、異常発生前の第1の映像のクロックであること
    を特徴とする映像切替方法。
  6. 複数の映像を切替えて出力する映像切替方法であって、
    映像切替装置は、
    第1の映像および第2の映像を、それぞれ入力する入力ステップと、
    前記入力ステップで入力された第1の映像および第2の映像の異常を検出する異常検出ステップと、
    前記入力ステップで入力された第1の映像から第1のクロックおよび第1のデータを分離するとともに、前記入力ステップで入力された第2の映像から第2のクロックおよび第2のデータを分離する分離ステップと、
    前記分離ステップで分離された第1のクロックおよび第2のクロックを、それぞれ所定の時間、遅延させる遅延ステップと、
    前記異常検出ステップで第1の映像の異常を検出した場合、第1のクロックおよび第1のデータから第2のクロックおよび第2のデータに切替えて出力する切替ステップと、を行い、
    前記切替ステップによる切替え直前の第1のクロックは、前記遅延ステップで遅延された、異常発生前の第1の映像のクロックであること
    を特徴とする映像切替方法。
  7. 請求項5または6記載の映像切替方法であって、
    前記遅延ステップは、第1の映像および第2の映像を所定の長さの光ファイバーにそれぞれ通過させることで、第1の映像および第2の映像を遅延させること
    を特徴とする映像切替方法。
  8. 請求項5または6記載の映像切替方法であって、
    前記遅延ステップは、第1の映像および第2の映像を、一端を全反射端とする光ファイバーでそれぞれ反射させることで、第1の映像および第2の映像を遅延させること
    を特徴とする映像切替方法。
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