JP2012247899A - 市場評価の調査装置および調査方法 - Google Patents

市場評価の調査装置および調査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】洋服や携帯電話のデザインなどのように明確な尺度をもった数値で測定することが本質的に妥当でない評価対象物について、専門家の主観の混入を可及的に排除しつつ評価主体の自由な意思に基づく評価情報を効率的に取得し、且つ取得した評価情報を特定演算処理により、判り易く画面表示することを可能にした、新規な「市場評価の調査装置および調査方法」を実現すること。
【解決手段】評価対象物の全体画像66の注目部分を、評価主体が自由に画面上を移動して指摘できる部分指標を採用したことで、専門家が予め準備した評価対象部分に縛られることなく一般消費者の目線での着目部分の情報を効率的に取得することが出来、その取得した情報を纏めてグループ化して注目部分の位置と度数を併せて表示76a〜eすることにより、調査結果を容易に把握可能と為し得た。
【選択図】図9

Description

本発明は、製品のデザインなどのように本来数値で一意的且つ定量的に表わすことの出来ない、評価対象物における質的情報を、一般消費者等の評価主体における客観的評価を効率的に収集して解析等することの出来る、従来にない新規な市場調査の調査装置などを提供することにある。
近年、各種製品の性能の高度化や技術の普遍化および情報伝達のグローバル化や高速化等に伴って、製品の成否にかかわる「デザイン」の重要性が増している。ところが、「デザイン」の決定段階や変更段階等において、「デザイン」を評価することが難しい。そもそも製品の外観である「デザイン」は、製品の需要者(多くの場合は一般消費者)によって評価されるべきであり、一般消費者の感性に基づく「デザイン」の評価はデザイナ等の専門家による評価と異なることが多いという事実も、「デザイン」評価が困難であることの大きな理由の一つである。
ところで、従来の「デザイン評価方法」としては、アンケート調査などの定量調査が多く用いられている。この定量調査は、単に予め準備された選択肢に○×を付ける単純な方法だけでなく、一般消費者の言語による回答結果を利用した方法も開発されている。具体的には、例えば「近代的」,「華やか」等といったデザインを評価する多くの評価用語を専門家が予め準備しておいて、これらの評価用語と製品写真を一般消費者に同時に提示し、当該製品がどの程度「近代的」か或いは「華やか」かについて、一般消費者が言語で回答した結果を統計的な演算処理で統合することによってデザインの評価総合点を算出するものが提案されている。
しかしながら、このような改良された定量調査は、特許文献1,2に記載のようにインターネット等のコンピュータネットワークを利用して多数の評価主体による調査結果を効率的に取得できる利点があるものの、一般消費者の感性に基づく調査結果を得ることが難しかった。即ち、「デザイン」は専門家であるデザイナの主体的な意思で創作されるが、それを評価して購入するか否か判断するのは一般消費者の感性によるものであり、専門家と一般消費者との間にはかなり大きな評価のズレが存在している事実がある。それ故、「デザイン」の市場調査では、専門家ではなく、一般消費者の純粋な感性による「デザイン」の評価こそが重要とされる。ところが、一般消費者の純粋な感性による評価を得ようとしても、上述の如き定量調査では、「近代的」や「華やか」等といった「デザイン」を記述する多くの尺度を専門家が事前に準備することによって、一般消費者によるデザイン評価の枠組みを、専門家が考える枠内に制限してしまうことになる。従って、専門家が思いもかけない評価尺度が一般消費者の感性に存在していた場合には、かかる評価尺度による評価結果を、かかる定量調査によって検出することが極めて困難となるのである。
なお、このような定量調査とは別に、グループインタビューやデプスインタビューなどの定性調査も知られている。定性調査は、質問紙等を利用する定量調査と異なり、一般消費者に対して個別やグループでインタビューする方法であり、予め評価用語を準備することなく、一般消費者の自由な言語で「デザイン」の評価である回答を得ることが出来る。ところが、このような定性調査では、専門的な訓練を受けたインタビュアが一般消費者と対面して調査する必要があることに加えて、現実的にもインタビュアが頭の中で整理できる程度に少数の回答者数に限られてしまうという大きな問題がある。また、回答者数が数十名、多くても数百名レベルに制限されることから、再調査した場合の結果の再現性が低く、特に携帯電話や自動車、家電製品等のように対象となる一般消費者数が多い製品の場合には調査結果の客観的信頼性が一層低くなってしまうことが避けられない。しかも、誘導尋問にならないように訓練を受けたインタビュアであっても、インタビュアの主観の混入を完全に防止することが不可能である以上、得られた回答者の意見が、純粋に回答者の感性に基づくものと言い難く、インタビュアによって引き出された意見であるおそれも拭いきれず、かかる点からも調査結果の客観的信頼性に疑問がある。
特開2002−149900号公報 特開2006−244049号公報
ここにおいて、本発明は上述の如き事情を背景として為されたものであって、その解決課題とするところは、洋服や携帯電話のデザインなどのように明確な尺度をもった数値で測定することが本質的に妥当でない評価対象物において、
(i)それを評価するための尺度や用語を事前に準備することなく、専門家の主観の混入を可及的に排除しつつ、評価主体の自由な意思に基づいて質的評価を行った結果を取得することが可能であり、且つ、
(ii)多大な労力や時間を必要とすることなく多人数の評価主体による評価結果を効率的に取得することで、評価結果の高い信頼性と普遍性を実現し、更に、
(iii)得られた評価結果を、わかり易く表示することができる、
新規な「市場評価の調査装置および調査方法」を実現することにある。
かかる課題を解決するために為された「市場評価の調査装置」に係る本発明の第1の態様は、(a)評価対象物の画像を画面に表示する評価対象物表示手段と、(b)前記評価対象物の全体画像を表示した前記画面上で該評価対象物を部分的に指定する部分指標を表示する部分指標表示手段と、(c)該部分指標を前記画面上で移動させて注目部分の位置情報を入力せしめる注目部分入力手段と、(d)前記評価対象物について複数の評価主体によってそれぞれ取得された、前記注目部分入力手段で入力された注目部分位置情報を、記憶する情報記憶手段と、(e)該情報記憶手段に記憶された前記注目部分位置情報を対象として、該注目部分の位置が近いものを纏めてグループ化するグループ化演算手段と、(f)該グループ化演算手段で前記注目位置情報がグループ化されることによって少数化された前記注目部分の位置を前記画面に表示する注目部分位置表示手段と、(g)該注目部分表示手段で前記画面に表示された各注目部分の位置について、各該注目部分のグループに纏められた前記注目部分位置情報の数に応じて該注目部分の位置の表示態様を異ならせる注目部分度数表示手段とを、有する市場評価の調査装置を、特徴とする。
このような本態様に従う構造とされた調査装置においては、上記構成(a)〜(c)を採用したことで、評価主体が自身の感性で注目部分を自由に選択指定することができる。従って、専門家が予め準備した評価対象部分に縛られることなく、一般消費者等の評価主体が評価に際して着目した部分を自由に特定することができ、デザイン上の着目部分について客観的な評価結果を得ることが可能となる。
一方、本態様の調査装置では、上記構成(a)〜(c)を採用して評価主体が自ら選択した着目部分を自由に特定可能としたことと併せて、上記構成(e)〜(f)を採用したことにより、複数の評価主体によって得られる各別の注目部分を効率的に取りまとめ、且つ、評価結果を把握し易い態様で表わすことを可能と為し得た。特に、構成(a)〜(c)により各評価主体が自由に特定可能とされた各注目部分の位置情報は、殆ど同じ位置を示さないこととなるが、構成(e)によりそれら多様な位置情報を効率的に取りまとめて、構成(f)により判り易く画面表示することが出来ると共に、構成(g)により取りまとめられた各評価主体の感性を度数として効果的に反映して把握し易く画面表示することが出来る。
また、本態様の調査装置では、上記構成(a)〜(c)による評価の入力操作を評価主体が自ら行うことが出来ると共に、上記構成(d)〜(g)による評価情報の演算処理と評価結果の出力処理を装置で処理することが出来る。それ故、調査のために必要とされる人手や労力が軽減されることとなり、多数の評価主体による評価結果を効率的に入手および処理することが可能となる。
「市場評価の調査装置」に係る本発明の第2の態様は、前記第1の態様の市場評価の調査装置において、前記評価主体の属性に関する主体属性情報を入力せしめる主体属性入力手段を設けて、該主体属性入力手段で入力された主体属性情報を前記記憶手段に記憶させると共に、該記憶手段に記憶された該主体属性情報を用いて対象とする評価主体を選択する第一の評価主体選択手段と、同じ前記評価対象物について複数の前記評価主体によってそれぞれ取得されて前記記憶手段に記憶された前記注目部分位置情報のなかから、前記第一の評価主体選択手段で選択された前記評価主体によって得られた前記注目部分位置情報を選択する第一の評価情報限定手段とを、設けて、該第一の評価情報限定手段で選択された該注目位置情報を対象として前記グループ化演算手段による処理を実行するものである。
本態様の調査装置では、評価主体の属性として、例えば性別や年齢層、住居地、職業区分、学歴、年収、特定対象についての支出額、趣味などの主体属性情報を利用した調査結果を容易に得ることが可能となる。即ち、第一の評価情報限定手段により、特定の属性をもった評価主体に絞って、市場評価の調査結果を解析してその結果を画面表示させることができることから、評価主体の属性の相違による評価の相違等を容易に且つ効率的に把握することが可能となる。
「市場評価の調査装置」に係る本発明の第3の態様は、前記第1又は第2の態様の市場評価の調査装置において、前記評価対象物に関する全体評価の情報を予め準備した複数の選択肢から選択して入力せしめる全体評価入力手段を設けて、該全体評価入力手段で入力された全体評価情報を前記記憶手段に記憶させると共に、該記憶手段に記憶された該全体評価情報を用いて対象とする評価主体を選択する第二の評価主体選択手段と、同じ前記評価対象物について複数の前記評価主体によってそれぞれ取得されて前記記憶手段に記憶された前記注目部分位置情報のなかから、前記第二の評価主体選択手段で選択された前記評価主体によって得られた前記注目部分位置情報を選択する第二の評価情報限定手段とを、設けて、該第二の評価情報限定手段で選択された該注目位置情報を対象として前記グループ化演算手段による処理を実行するものである。
本態様の調査装置では、評価対象物に関する全体評価として、例えば「全体として好き」と自己判断した評価主体と「全体として嫌い」と自己判断した評価主体とを区別して各別に市場評価の調査結果を解析してその結果を画面表示させることができる。それ故、同じ注目部分であっても、それが「全体として好き」との自己判断に影響を与えた注目部分であるのか、それとも「全体として嫌い」との自己判断に影響を与えた注目部分であるのかといったこと等を区別して評価することも可能となる。
「市場評価の調査装置」に係る本発明の第4の態様は、前記第1〜3の何れか1つの態様の市場評価の調査装置において、前記グループ化演算手段において同じグループに纏める前記注目部分位置情報の最大離隔値である閾値を変更するグループ化閾値設定手段を設けたものである。
本態様の調査装置では、例えばグループ化演算手段における閾値を大きく設定して注目部分を大まかに特定したり、かかる閾値を小さく設定して注目部分の相違を細かく観察したりすることで、解析結果のより多様な利用と観察を容易に行うことが可能となる。
「市場評価の調査装置」に係る本発明の第5の態様は、前記第1〜4の何れか1つの態様の市場評価の調査装置において、前記グループ化演算手段において同じグループに纏められた前記注目部分位置情報の数が予め設定された基準数を上回るグループだけを選択して、前記注目部分表示装置において前記注目部分を前記画面に表示する表示グループ選択手段を設けたものである。
本態様の調査装置では、画面表示する注目部分のグループを選択する基準数を調節することにより、例えば基準数を大きくして僅かな評価主体しか注目しない注目部分を無視した解析結果を画面表示して結果の把握を一層容易としたり、或いは基準数を小さくして少数の評価主体の注目部分まで対象として一層細かい評価を可能としたりすることもできる。
「市場評価の調査装置」に係る本発明の第6の態様は、前記第1〜5の何れか1つの態様の市場評価の調査装置において、前記注目部分入力手段において入力された注目部分について、その理由を表す言語を入力せしめる言語情報入力手段を設けると共に、同じ前記評価対象物について複数の前記評価主体によってそれぞれ取得された、該言語情報入力手段で入力された言語情報を、前記情報記憶手段に記憶させる一方、該言語情報入力手段で入力された言語を、前記注目部分と併せて、前記画面に表示する言語表示手段と、前記言語情報入力手段で入力された前記言語のうち、予め設定された基準数を上回る数が入力された言語だけを選択して、前記言語表示手段により前記画面に表示する言語を決定する表示言語選択手段と、前記言語表示手段で前記画面に表示された各言語について、各該言語の入力数に応じて該注目部分の表示態様を異ならせる言語度数情報表示手段とを、設けたものである。
本態様の調査装置では、評価主体の感性による評価結果を、言語という多様な表現手段をもって入力させることで、単に「注目部分」だけを特定する場合に比して極めて詳細な評価情報を入手し、それを反映して市場評価の解析を行うことが可能となる。特に本態様では、前述の「注目部分」の特定操作と同様に、「言語」の入力操作に際しても、インタビュア等の専門家の存在を不要とし、一般消費者等の評価主体が自らの感性により自由に言語を入力することが可能となる。それ故、専門家が予め準備した評価尺度や基準に縛られることなく、一般消費者等の評価主体の感性を素直に反映した言語情報を、評価情報として得ることが可能となる。しかも、本態様では、評価情報として「言語」情報を取得することにより、評価対象の質的評価を一層的確に反映させた質的な評価情報を得て、それを評価結果に反映することが可能となるのである。
「市場評価の調査装置」に係る本発明の第7の態様は、前記第1〜6の何れか1つの態様の市場評価の調査装置において、前記注目部分入力手段において入力された注目部分について、その理由を表す言語を入力せしめる言語情報入力手段と、前記評価対象物について、前記情報記憶手段に記憶された前記注目部分位置情報と、前記言語情報入力手段で取得された該言語情報とを用いて、該注目部分位置情報を行項目および列項目の何れか一方とすると共に該言語情報を行項目および列項目の何れか他方として表した度数分布の各値を要素とした多次元行列を求め、該多次元行列を次元圧縮した表示行列を得る表示行列演算手段と、該表示行列演算手段で得た前記表示行列に基づいて、前記注目部分位置情報に対応する前記評価対象物の各注目部分画像と前記言語情報の各言語とを、座標系に付置して前記画面に表示する座標系付置表示手段とを、設けたものである。
本態様の調査装置では、画像によって表示される注目部分の情報と、言語によって表示される注目部分の情報とを、総合的に取り扱って特定の演算処理を施すことにより、数値等ではなく、それら画像による情報と言語による情報とを併せて同一の座標系に付置して視覚的に展開表示することで、画像による情報と言語による情報とを互いに併せて相互に補うようにして、市場調査の解析結果をより把握し易い態様で表示することが可能となるのである。
特に本態様で画面上に表される座標系は、予め準備された特定の目盛等を持つものでなく、注目部分に関する画像と言語の情報を総合的に取り扱った特定の演算処理の結果として得られるものであって、予め与えられた尺度や指標を持つものでない。それ故、かかる座標系に付置された各注目部分の画像から、評価対象物の各注目部分間でそれらの奥に潜んでいる未知の尺度をもって、適切な位置に付置された言語を参照しつつ、それら各注目部分を客観的且つ視覚的に把握して評価することが可能となるのである。要するに、本態様によって画面上に表示される解析結果は、専門家によって与えられる枠組みや尺度を可及的に排除して、一般消費者等の評価主体の感性に基づく質的評価の結果を表示する究極的な技法によるものなのである。
「市場評価の調査装置」に係る本発明の第8の態様は、前記第7の態様の市場評価の調査装置であって、前記表示行列演算手段において、複数の前記評価対象物についてそれぞれ取得された前記注目部分位置情報と前記言語情報をあわせて一つの前記多次元行列を求め、該多次元行列から前記表示行列を求めるものである。
本態様の調査装置では、複数の評価対象物について、それらの相互間の評価情報を直接に取得する必要なく、各評価対象物毎に得られた評価情報(注目部分位置情報および言語情報を含む)に基づいて、それら相互間の評価結果を、前述の特定の演算処理により求めて、把握し易い態様で画面表示することも可能となる。
「市場評価の調査装置」に係る本発明の第9の態様は、前記第7又は第8の態様の市場評価の調査装置であって、前記表示行列演算手段において、前記多次元行列における前記注目部分位置情報と同じ行又は列の項目に前記評価対象物の全体画像を加えると共に、該多次元行列の要素とされた前記言語情報の各度数の合計値を該全体画像の要素とし、それによって得られた該多次元行列を次元圧縮して前記表示行列を得る一方、前記座標系付置表示手段において、前記注目部分画像および前記言語に加えて該全体画像を前記座標系に付置して前記画面に表示するものである。
本態様の調査装置では、評価対象の全体画像を含んで解析することで、複数の評価対象の相互間の評価結果を、一層把握し易い態様で、画面表示することが可能となる。また、各全体画像を構成する各部分画像が座標系において相対的にどの位置に付置されるかを観察することによって、各部分画像で表される各注目部分が、評価対象の全体評価に対してどのように寄与しているか等を容易に把握することも可能となる。
「市場評価の調査装置」に係る本発明の第10の態様は、前記第9の態様の市場評価の調査装置であって、前記座標系付置表示手段において、前記画面における前記注目部分画像の表示を選択的に非表示とする注目部分画像の表示選択手段を設けたものである。
本態様の調査装置では、例えば一つの座標系に複数の評価対象の評価結果を併せて付置して画面表示するに際して、必要以上に画像が多くなって対象の評価結果を把握し難くなる等といった問題が解消され得る。
「市場評価の調査装置」に係る本発明の第11の態様は、前記第7〜10の何れか1つの態様の市場評価の調査装置において、前記多次元行列における前記注目部分位置情報の前記各項目と該各項目の要素とされた前記言語情報の各言語とを関連付けて前記画面に表示することにより、前記座標系付置表示手段で該画面に表示される前記注目部分画像と各該言語との関連を表示する要素関連表示手段を設けたものである。
本態様の調査装置では、例えば一つの座標系に複数の注目部分についての画像や言語が付置されて表示される場合にも、特定の注目部分について関連する言語を特定して把握し易くすることが可能になる。
一方、「市場評価の調査方法」に係る本発明は、(α)コンピュータが、評価対象物の画像を画面に表示する評価対象物表示工程と、(β)前記コンピュータが、前記評価対象物の全体画像を表示した前記画面上で該評価対象物を部分的に指定する部分指標を表示し、外部入力によって該画面上で移動させられる該部分指標の該画面上の位置情報を取得することにより注目部分の位置情報を取得する注目部分位置情報取得工程と、(χ)前記コンピュータが、該注目部分位置情報取得工程で取得した該注目部分位置情報を情報記憶手段に記憶する記憶工程と、(δ)前記コンピュータが、該情報記憶手段に記憶した前記注目部分位置情報を対象として、該注目部分の位置が近いものを纏めてグループ化する演算処理を実行するグループ化演算工程と、(ε)前記コンピュータが、該グループ化演算工程でのグループ化によって少数化した前記注目部分の位置を前記画面に表示すると共に、各該注目部分のグループに纏められた前記注目部分位置情報の数に応じて該注目部分の位置の表示態様を異ならせることにより各該注目部分に属する度数を表示する表示工程とを、有する市場評価の調査方法を特徴とする。
本発明の調査方法に従えば、前記第1の態様に係る調査装置と同様に、一般消費者等の評価主体が自らの感性に基づいて選択したデザイン上の注目部分を反映して、客観的な評価結果を少ない労力で効率的に得ることが可能となる。
なお、本発明の調査方法では、更に、(φ)前記コンピュータが、前記注目部分についての注目理由を表す言語からなる言語情報を外部から取得する言語情報取得工程と、(γ)前記コンピュータが、該言語情報取得工程で取得した該言語情報を、前記注目部分位置情報取得工程で取得した前記注目部分位置情報と対応つけて情報記憶手段に記憶する記憶工程と、(η)前記コンピュータが、前記情報記憶手段に記憶された前記注目部分位置情報と前記言語情報とを用いて、該注目部分位置情報を行項目および列項目の何れか一方とすると共に該言語情報を行項目および列項目の何れか他方として表した度数分布の各値を要素とした多次元行列を求め、該多次元行列を次元圧縮した表示行列を求める表示行列演算工程と、(ι)前記コンピュータが、該表示行列演算工程で得た前記表示行列に基づいて、前記注目部分位置情報に対応する前記評価対象物の各注目部分画像と前記言語情報の各言語とを、座標系に付置して前記画面に表示する座標系付置表示工程とを、採用することが望ましい。
このように前記(α)〜(ι)の各工程を採用することにより、前記第7の態様に係る調査装置と同様に、画像による情報と言語による情報との相互関係を考慮して解析して得られた座標系であって、評価対象物の各注目部分間でそれらの奥に潜んでいる未知の尺度をもって表された座標系において、それら画像による情報と言語による情報とが適切に付置された画面情報を、市場調査の解析結果として画面上に表示することが出来る。それ故、専門家による枠組みや尺度を可及的に排除して、一般消費者等の評価主体の感性に基づく質的評価の結果を、判り易い態様で表示することができるのである。
さらに、本発明は、上述の如き本発明に係る「市場評価の調査方法」を、コンピュータに実行させるためのプログラムが記載された、コンピュータで読み取り可能な情報記録媒体や、かかる「市場評価の調査方法」を、コンピュータに実行させるためのプログラムも特徴とする。
上述の説明から明らかなように、本発明に係る市場評価の調査装置や調査方法によれば、専門家の主観の混入を可及的に排除しつつ、評価主体の自由な意思に基づいて質的評価を行った結果を効率的に取得し、かかる評価結果の高い信頼性と普遍性を保ちつつ、わかり易く表示することが可能となるのである。
本発明の第一の実施形態としての市場評価の調査装置のハードウェア構成の概略を示すブロック図。 本発明の第一の実施形態の調査装置のハードウェア構成の概略を示すブロック図。 本発明の第一の実施形態の調査装置における情報の取得処理の作動を説明するためのフローチャート。 本発明の第一の実施形態の調査装置における演算解析処理の作動を説明するためのフローチャート。 本発明の第一の実施形態の調査装置におけるグループ化演算処理の作動を説明するためのフローチャート。 本発明の第一の実施形態の調査装置における画面表示の一例を示す説明図。 本発明の第一の実施形態の調査装置における別の画面表示の一例を示す説明図。 本発明の第一の実施形態の調査装置における別の画面表示の一例を示す説明図。 本発明の第一の実施形態の調査装置における別の画面表示の一例を示す説明図。 本発明の第一の実施形態の調査装置における別の画面表示の一例を示す説明図。 本発明の第一の実施形態の調査装置における別の画面表示の一例を示す説明図。 図5に示されたグループ化演算処理においてグループ化閾値(tp)を小さく変更した場合の図9に対応する画面表示を示す説明図。 図5に示されたグループ化演算処理においてグループ化閾値(tp)を大きく変更した場合の図9に対応する画面表示を示す説明図。 図4に示された演算解析処理において注目部分表示の基準数(tn)を小さく変更した場合の図9に対応する画面表示を示す説明図。 図4に示された演算解析処理において注目部分表示の基準数(tn)を大きく変更した場合の図9に対応する画面表示を示す説明図。 本発明の第二の実施形態の調査装置のハードウェア構成の概略を示すブロック図。 本発明の第二の実施形態の調査装置における情報の取得処理の作動を説明するためのフローチャート。 本発明の第二の実施形態の調査装置における演算解析処理の作動を説明するためのフローチャート。 本発明の第二の実施形態の調査装置における画面表示の一例を示す説明図。 本発明の第二の実施形態の調査装置における別の画面表示の一例を示す説明図。 本発明の第二の実施形態の調査装置における画面表示の一例を示す説明図。 本発明の第二の実施形態の調査装置における別の画面表示の一例を示す説明図。 本発明の第三の実施形態の調査装置のハードウェア構成の概略を示すブロック図。 本発明の第三の実施形態の調査装置における情報の取得処理の作動を説明するためのフローチャート。 本発明の第三の実施形態の調査装置における演算解析処理の作動を説明するためのフローチャート。 本発明の第三の実施形態において市場評価の対象とする洋服デザインの幾つかを例示する一覧説明図。 本発明の第三の実施形態の調査装置における演算解析処理の作動を説明するための演算行列を示す説明図。 本発明の第三の実施形態の調査装置における画面表示の一例を示す説明図。 本発明の第三の実施形態の調査装置における別の画面表示の一例を示す説明図。 本発明の第三の実施形態の調査装置における画面表示の一例を示す説明図。 本発明の第三の実施形態の調査装置における別の画面表示の一例を示す説明図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1には、本発明方法を実施するための本発明に従う市場評価の調査装置全体のハードウェア構成の一具体例が、ブロック図として示されている。即ち、本実施形態における調査装置のハードウェアは、例えば一般的なコンピュータシステムを用いて構成されており、中央演算処理装置(CPU)10と、それに接続されたROM,RAM,ハードディスク等の記憶装置12を備えていると共に、CPU10に対して適当なインターフェースを介して接続されたキーボードやマウス等の入力装置14や、プリンタやモニタ等の出力装置16を備えている。そして、CPU10は、予めROMやRAMに記憶された手順に従い、入力装置14から入力される信号や記憶装置12に記憶されたデータを用いて演算処理を実行して、各種の表示等の信号を出力して目的とする解析等の調査処理を実行するようになっている。
なお、図1はハードウェア構成のブロック図であって、具体的構造が限定的解釈されるものでなく、例えばCPU10に対して、入力装置14や出力装置16等がインターネット回線等の通信手段を通じて接続されて信号を入出力するようになっていても良い。また、CPUに対して、入力装置14や出力装置16等が接続されていても良い。
また、図2には、かかる調査装置における機能ブロック図が示されている。即ち、本実施形態の調査装置は、画像によって表される評価対象物の市場評価を解析するものであって、その機能的構成として、各種情報の入力手段としての入力部18,各種情報の演算処理を行う演算手段としての演算部20,入力部18から入力されたり演算部20で求められたりした各種情報を記憶する情報記憶手段としての情報記憶部22,情報記憶部22で記憶されたり演算部20で求められたりした各種情報を画面等に表示する表示手段としての表示部24を備えており、それら各機能部が更に以下を含んでいる。なお、以下に記載の各機能ブロック部は、図1に示されている如きハードウェア構成のコンピュータに適当なソフトウェアを導入することによって実現可能である。
(i)評価対象物の画像データを入力する評価対象物の画像情報入力部26。
(ii)評価対象物の注目部分の位置情報を入力する注目部分入力手段としての注目部分入力部28。
(iii)評価主体の属性情報を入力する主体属性入力手段としての主体属性情報入力部30。
(iv)評価主体を選択して解析対象情報を絞り込むために対象とする主体属性情報を入力する第一の評価主体選択手段としての第一の評価主体選択入力部32。
(v)評価対象物の全体評価を入力する全体評価入力手段としての全体評価入力部34。
(vi)評価主体を選択して解析対象情報を絞り込むために対象とする全体評価情報を入力する第二の評価主体選択手段としての第二の評価主体選択入力部36。
(vii)評価対象物の注目部分の位置情報を纏めてグループ化する際の閾値(tp)を入力するグループ化閾値設定手段としての閾値入力部38。
(viii)グループ化した注目部分の位置を画面表示する際に表示する注目部分を絞り込むための基準数(tn)を入力する注目部分基準数入力部40。
(ix)閾値入力部38で入力された閾値(tp)を参照しつつ、位置が近いものを纏めて注目部分を少数化するグループ化演算手段としてのグループ化演算部42。
(x)第一の評価主体選択入力部32で入力される主体属性情報に基づいて解析対象情報を限定処理する第一の評価情報限定手段としての第一の評価情報限定部44。
(xi)第二の評価主体選択入力部36で入力される全体評価情報に基づいて解析対象情報を限定処理する第二の評価情報限定手段としての第二の評価情報限定部46。
(xii)注目部分基準数入力部40で入力される基準数(tn)を参照しつつ、グループ化演算部42でグループ化された注目部分のなかから表示するものを選択する表示グループ選択手段としての表示グループ選択部48。
(xiii)注目部分入力部28で入力された注目部分の位置を記憶する注目部分位置情報記憶部50。
(xiv)第一の評価主体選択入力部32で入力された主体属性情報を記憶する主体属性情報記憶部52。
(xv)全体評価入力部34で入力された全体評価情報を記憶する全体評価情報記憶部54。
(xvi)グループ化演算部42等で求められた演算結果情報を記憶する演算結果記憶部56。
(xvii)評価対象物の画像情報入力部26で入力された評価対象物を画面に表示する評価対象物表示手段としての評価対象物表示部58。
(xviii)評価対象物表示部58で表示された評価対象の全体画像上で注目部分を指定するための部分指標を画面に表示する部分指標表示手段としての部分指標表示部60。
(xix)表示グループ選択部48で選択された注目部分を画面に表示する注目部分位置表示手段としての注目部分位置表示部62。
(xx)注目部分位置表示部62で画面表示される各注目部分について、グループ化演算部42で纏められた注目部分の数(程度)を表示する注目部分度数表示手段としての注目部分度数表示部64。
以下、図1及び図2に示されている如き構成をもって、例えば汎用のコンピュータで構成された本実施形態の調査装置を用いて、評価対象物としての「女性用洋服デザイン」を解析する一連の処理の作動及び手順を、本発明の第一の実施形態として、図3〜5に示されたフローチャートに従って説明する。
先ず、開始が指示されて解析処理がスタートすると、コンピュータは、図3に示された情報の取得処理を実施する。具体的には、ステップ:S1において、全てのデータを初期化する。続いて、ステップ:S2において、評価対象物の画像情報を取得する。この画像情報の取得は、画像情報入力部26での入力によって行われる。
なお、本実施形態では、評価対象物として女性用洋服デザインを採用したものを例示するが、本発明における評価対象物は、質的評価を必要とする物であって、画像によって特定することが可能であれば良い。例えば、洋服の他にも自動車,テレビ,洋菓子,料理等は勿論、広告やイメージフィルム等のように、画像をもって当該評価対象物を特定でき、当該画像で質的評価の注目部分を選択することができる限りは、本発明に係る調査装置の評価対象物となり得る。
また、本発明で採用される画像情報は、内容が画像データであって、評価対象物のデザインを把握することが出来ると共に、複数の評価対象物が存在する場合にそれらのデザインを相互に区別して特定し得るものであれば良く、例えば写真データの他、グラフィックスソフトで作成したもの等も採用可能である。また、かかる画像データは、動画データであっても良いが、静止画データの方が、取扱いが容易で評価対象物を速やかに把握することが出来ることなどから望ましい。
そして、評価対象物の画像情報を取得したら、続くステップ:S3〜S10において、当該評価対象物についての評価主体による評価情報を取得する。
それには、先ず、ステップ:S3において、評価対象物表示部58により、当該評価対象物の画像を画面に表示させ、ステップ:S4において、当該評価対象物の全体としての評価を取得する。具体的には、例えば図6に示されているように、評価対象物の全体画像66を画面表示して評価主体に示すと共に、全体評価の選択肢として適数個の評価レベルである好感度を示す複数の選択ボタン(本実施形態では、好き、やや好き、やや嫌い、嫌いの4つのボタン)68の何れかを選択して、マウスクリック操作等で選択結果を入力することによって全体評価が取得される。
続くステップ:S5において、注目部分入力部28と部分指標表示部60により、評価対象物における注目部分の位置情報を取得する。具体的には、例えば図7に示されているように、評価対象物の全体画像66を表示した画面上で、当該評価対象物を部分的に指し示すことが出来る部分指標70を表示し、この部分指標70の画面上の位置をマウス操作等で任意に変更可能として、評価主体が部分指標70の位置を自由意思で決定することによって、画面上における当該部分指標の位置情報として取得される。なお、かかる部分指標70は、画面上で評価対象物を部分的に特定し得るものであれば良く、例示の如き円形の部分指標の他、楕円や四角、或いは矢印等も採用可能である。本実施形態の円形の部分指標70では、円の中心点を例えば画面上のピクセル位置で特定することで、注目部分の位置情報として取得することができる。
また、ステップ:S6において、主体属性情報入力部30により、評価主体の属性情報を取得する。具体的には、例えば図8に示されているように、評価主体の属性に関する質問72a〜cを画面表示し、評価主体自身が、当該質問に対する回答を言語や選択ボタン74a〜c等で入力することによって、評価主体の属性情報を取得する。
そして、ステップ:S7〜S8の判定とループ処理を実行することで、同じ評価対象物について、上記ステップ:S4〜S6による全体評価情報,注目部分位置情報および主体属性情報の取得を、全ての評価主体について実施する。
さらに、評価対象物が複数ある場合には、ステップ:S9〜S10の判定とループ処理を実行することで、全ての評価対象物について、上記ステップ:S3〜S8による各評価主体についての全体評価情報,注目部分位置情報および主体属性情報の取得を、全ての評価主体について実施する。なお、本実施形態では、評価対象物の数が一つの場合について説明することとし、ステップ:S9〜S10によるループ処理は行わないで終了する。
また、図3に示された情報の取得処理の実行で取得された全体評価情報や注目部分位置情報,主体属性情報は、情報記憶部22の全体評価情報記憶部54,注目部分位置情報記憶部52,主体属性情報記憶部52に記憶される。
続いて、上述の情報の取得処理によって取得された情報を用い、図4に示された演算解析処理が実行される。具体的には、ステップ:T1で演算データを初期化してから、ステップ:T2〜T4において、その後のグループ化演算で必要とされる情報を取得する。具体的には、ステップ:T2において、閾値(tp)入力部38により、注目部分の位置を同じと見做す程度(同一の領域)を決定する閾値を取得し、ステップ:T3において、第一の評価主体選択入力部32により、調査及び解析の対象とする評価主体を絞り込むための主体属性を決定する主体属性の選択値を取得し、ステップ:T4において、第二の評価主体選択入力部36により、調査及び解析の対象とする評価主体を絞り込むための全体評価の結果を決定する全体評価情報の選択値を取得する。
すなわち、ステップ:T3で取得される主体属性の選択値によれば、例えば女性だけを対象とする調査結果で得られた情報を用いて解析したり、特定の年齢層だけを対象とする調査結果で得られた情報を用いて解析したりすることや、更に、女性を対象とした場合と男性を対象とした場合とで解析結果の相違を得ること等も可能となる。また、ステップ:T4で取得される全体評価の選択値によれば、例えば評価対象物を全体評価として「好き」と感じた評価主体を対象として得られた情報を用いて解析したり、「嫌い」と感じた評価主体を対象として得られた情報を用いて解析したり、或いは「好き又はやや好き」と感じた評価主体を対象として得られた情報を用いて解析したりすることが可能となる。
このような解析対象とする情報の絞り込みの後、ステップ:T5において、注目部分位置情報記憶部50に記憶された注目部分位置情報を用い、解析対象として選択された評価主体によって得られた注目部分位置を対象とした注目位置情報のグループ化演算を実行する。
このグループ化演算は、詳細には例えば図5に示されたフローチャートに従って処理される。即ち、ステップ:U1で、対象とした注目位置情報として、ステップ:S5で入力された各注目部分の位置情報を取得する。この位置情報は、図7に示されている如き円等の部分指標70を用いた場合には当該部分指標70の面積中心の座標値として取得することができる。そして、ステップ:U2で、取得した全ての注目位置情報を用いて、最も近い距離(dp)で離隔する二つの注目部分を選択する。続くステップ:U3で、当該選択した二つの注目部分間の距離(dp)が、予めステップ:T2で入力されて指定された閾値(tp)よりも大きいか否かを判定し、dp>tpでなければ、それら二つの注目部分の位置の相違が同一視してよい程度の小差であると判定して、ステップ:U4でそれら二つの注目部分の位置を同一視して結合する。
この結合では、二つの注目部分の位置の重心を座標値として新たな注目部分の位置を設定すると共に、当該位置には二つの注目部分が存在するものとして注目部分の数(度数)を設定する。なお、結合されることにより、結合前の二つの注目部分は削除される。そして、結合によって設定された新たな注目部分を含む全ての注目位置情報を対象としてステップ:U1〜U4を実行することにより、閾値(tp)以下で近接位置した注目部分が存在しなくなるまでグループ化の演算処理を繰り返す。これにより、注目部分が纏められ、閾値(tp)の大きさを反映した適当な大きさの集団としてのグループである新たな注目部分の適数が設定される。なお、グループ化の演算処理が進むにつれて、相互に結合される二つの注目部分の度数が増加するが、当該度数を重みとして結合後の注目部分の座標値が決定される。具体的には、度数(結合数)が10の注目部分Aと度数(結合数)が2の注目部分Bとを結合して新たな注目部分Cを得る場合には、Aの座標とBの座標を結ぶ直線上でAからの距離が1/5(Bからの距離が4/5)となる点が新たな注目部分Cの位置(座標)とされると共に、当該注目部分Cの度数が12とされる。
このようにしてグループ化の演算処理が完了したら、図4の続くステップ:T6において、グループ化が完了した全ての注目部分についてそれぞれ位置(座標値)と度数(結合数)の情報を取得して、情報記憶部22の演算結果記憶部56に記憶する。
次に、ステップ:T7において、注目部分基準数入力部40により、演算結果を画面表示する注目部分の絞り込みの程度を決定する注目部分表示の基準数(tn)を取得する。そして、続くステップ:T8において、この注目部分表示の基準数(tn)を参照しつつ、上述のグループ化の演算処理で求められた各注目部分の度数から表示態様を決定して、表示対象となる注目部分とその表示態様を決定し、ステップT9において、演算解析処理の結果(即ち、市場評価の調査結果)として画面表示する。
すなわち、上述のステップ:T5でのグループ化の演算処理では、複数の注目部分について位置的にほぼ同じであるものを纏めて同一視することとなるが、位置が離れていればたとえ度数が1(一人だけが入力した注目部分)であっても、結合されずに残る。しかし、市場評価の調査に際しては、そのように度数が極めて小さいものは評価対象とする価値がないことが多く、それを解析結果として画面表示すると反対に調査結果の判断が歪められるおそれがある。そこで、ステップ:T8において、予め設定された基準数(tn)より度数が小さい注目部分については、これを調査結果としては画面表示せずに無視できるようになっている。
また、基準数(tn)以上の度数を有する注目部分でも、その度数の大小によって市場評価の重要性が相違することとなる。それ故、ステップ:T8では、画面に複数の注目部分を表示する際に、当該表示が、各注目部分の度数を反映した態様で行われるように処理される。具体的には、例えば評価対象物の全体画像上の特定領域を○や□等の枠で囲むことによって各注目部分を画面表示する場合に、当該枠内の濃度や明度、彩度、鮮明度、透明度等を各注目部分の度数に応じて段階的に相違させることや、当該枠内に度数を数字で具体的に表示すること等が考えられる。因みに、図9に示された本実施形態では、評価対象物の全体画像66に、○枠からなる注目指標76a〜fを重ねて表示することで各注目部分を画面上で特定していると共に、各注目部分に属する人数(度数)に応じて注目指標76a〜fの○枠太さを異ならせる(度数が大きい程に太くする)ことで表示している。これにより、画面を見る者が、注目部分の色彩や明度等を正確に認識しつつ、各注目部分間の重要度(度数)の相違を感覚的に目視で容易に認識できる。
このように、第一の実施形態としての市場調査の解析装置および解析方法に従えば、評価主体である一般消費者が自分の感覚のみによって気になる部分(注目部分)を自由に指摘することが可能である。それ故、予め回答の選択範囲を準備する従来のアンケート等の定量調査と異なり、回答主体の感性による評価結果を直接的に反映させた調査結果を得ることができる。しかも、評価主体の回答は、インターネット回線等を利用することで、極めて多数のコンピュータや携帯端末等を活用して入手することが出来る。それ故、回答収集量が制限される従来のデプスインタビュー等の定性調査と異なり、数千や数万を超えた評価主体による回答も容易に且つ効率的に反映させた調査結果を得ることが可能となる。また、解析演算によって処理された評価結果は、画面上に、注目部分の位置と度数(数)を同時に表示させることが可能であり、評価結果の認識や利用にも優れている。
また、本実施形態では、回答を得る際に主体属性情報と全体評価情報とを併せて取得していることから、これらの情報を用いて評価主体を選択し、選択した特定の評価主体を対象とした評価結果を得たり、異なる評価主体による評価結果を相互に対比等することも可能となる。
具体的には、前記図9に例示された評価結果の画面は、ステップ:T5のグループ化演算に際して、ステップ:T3において主体属性情報の選択値として全ての評価主体を対象とする値が入力された場合であって、ステップ:T4において評価対象の全体評価が「好き」又は「やや好き」である評価主体の回答を対象として処理したものである。一方、かかるステップ:T5のグループ化演算では、ステップ:T3,T4で入力される選択値を変更設定することで、主体属性や全体評価を任意の範囲に設定したうえで、その範囲の評価主体による回答だけを対象として演算処理することができる。
因みに、ステップ:T3における主体属性情報の選択値の入力を画面上のボタン78による選択操作で行わせると共に、その選択結果を反映したステップ:T5での演算処理による評価結果を同一画面上に表示させることも可能であり、その具体例を図10〜11に例示する。即ち、図10は、ステップ:T3において主体属性の選択値を「女性」に限定した場合の評価結果を画面に表したものであり、一方、図11は、ステップ:T3において主体属性の選択値を「男性」に限定した場合の評価結果を画面に表したものである。
さらに、本実施形態では、取得された市場評価情報を用いた解析演算で調査結果を画面表示する処理を実行する際に、二つの閾値が用いられている。その一つが「位置同一視を制御するためにステップ:T2で取得される閾値(tp)」であり、もう一つが「回答者数を制御するためにステップ:T7で取得される閾値である基準数(tn)」である。前者の閾値(tp)は、多数の評価主体が自由に選んだ注目部分の中心座標が、どの位の誤差範囲なら[ 同一の部位] を選んだと見なすかの閾値であり、後者の基準数(tn)は、評価主体数中でどのくらいの比率の人が選んだ部位を評価結果として画面表示するかを制御するための閾値である。
因みに、ステップ:T2における閾値(tp)の入力を画面上のダイアログボックス80へ行わせると共に、その入力値を反映したステップ:T5での演算処理による評価結果を同一画面上に表示させることも可能であり、その具体例を図12〜13に例示する。即ち、図12は、ステップ:T2において閾値(tp)を「10ピクセル」に設定した場合の評価結果を画面に表したものであり、一方、図13は、ステップ:T2において閾値(tp)を「25ピクセル」に設定した場合の評価結果を画面に表したものである。なお、閾値(tp)は二つの注目部分の離隔距離(中心点間距離)であるが、本実施形態では、デジタル画像を扱うプログラム上でピクセル数で処理している。
図12に示された「10ピクセル」の閾値設定による結果表示と、図13に示された「25ピクセル」の閾値設定による結果表示を、図9に示された「20ピクセル」の閾値設定による結果表示を参照して比較すると、閾値(tp)を下げることで図12に示されているように一層細かい位置の差を区別して、注目指標の○枠76がより多く表示されて、注目指標の相違が一層細かく表示されることがわかる。一方、閾値(tp)を上げると、図13に示されているように近い注目指標の○枠同士が更に統合されて、注目指標の○枠76が少なく纏められて、注目指標の相違がより大まかに示されることがわかる。即ち、図9と図13を比べると、図9中の二つの注目指標76bと76cが互いに統合されて、一つの太い(換言すればより多数の回答者をプールした)注目指標とされており、その位置も二つの注目指標76bと76cの間に移動している。要するに、どのくらい細かな分解能で、注目部分(本実施形態では、好まれる部位)を観察したいのか、その基準を閾値の変更で任意にコントロールできるのである。
また、ステップ:T7における基準数(tn)の入力を画面上のダイアログボックス82へ行わせると共に、ステップ:T8での画面表示処理に際してかかる基準数を反映することで同一画面上に調査結果を表示させることも可能であり、その具体例を図14〜15に例示する。即ち、図14は、ステップ:T7において基準数(tn)を全評価主体のうちで「3%」以上の者が注目部分として選択したものを対象とするように設定した場合の評価結果を画面に表したものであり、一方、図15は、ステップ:T7において基準数(tn)を「10%」以上に設定した場合の評価結果を画面に表したものである。
図14に示された「3%」の基準数設定による結果表示と、図15に示された「10%」の基準数設定による結果表示を、図9に示された「5%」の基準数設定による結果表示を参照して比較すると、基準数(tn)を下げることで図14に示されているように、当初の5%に設定された図9に比して、図9上の各注目指標76は全てそのままで、更に多くの注目指標76が追加して表示されることと、それら追加表示された注目指標76が何れも図9で表示されていた何れの注目指標76よりも細い(換言すればより少数の回答者をプールした)ことがわかる。一方、基準数(tn)を上げると、図15に示されているように、当初の5%に設定された図9に示されていた注目指標76のうちの幾つかが非表示とされていることと、それら非表示とされた注目指標76は残存表示されている何れの注目指標76よりも細いことがわかる。
なお、図12〜14では、閾値(tp)や基準数(tn)の指定を、画面上のダイアログボックス80,82への数値入力で行うようにしたものの一例を示したが、例えば画面上に表示したスライダーコントロールのような態様で行うようにしても良い。また、かかるスライダーコントロールの操作と、該スライダーコントロールで指定された値を反映した演算処理や画像処理の結果の画面表示に反映させることにより、スライダーコントロールの操作レバーをスライドさせると略リアルタイムで画面上の調査結果を表す画像(複数の注目指標76)が変化するようにしても良い。
次に、本発明の第二の実施形態としての市場評価の調査装置および調査方法を、図16〜22を参照しつつ、説明する。本実施形態は、前記第一の実施形態の調査装置および調査方法において、更に言語情報を取得して演算処理を実行することで、かかる言語情報も反映した調査結果を得るようにしたものである。従って、第一の実施形態と同様な構成部分については、図面上に第一の実施形態と同一の符合を付することにより重複した説明を省略する。
すなわち、本実施形態の調査装置は、図16に示されたハードウェア構成の概略図から明らかなように、第一の実施形態の調査装置に比して、入力部18において、言語情報入力手段としての言語情報入力部84,表示言語の基準数の入力手段としての言語基準数入力部86,注目部分の表示選択手段としての注目部分表示選択入力部88を追加的に備えており、演算部20において、表示言語選択手段としての表示言語選択部90を追加的に備えており、情報記憶部22において、言語情報記憶部92を追加的に備えており、表示部24において、言語表示手段としての言語表示部94,言語度数表示手段としての言語度数表示部96,要素関連表示手段としての要素関連表示部98を追加的に備えている。
そして、図17〜18のフローチャートに示されているように、本実施形態では、第一の実施形態に比して、入力部18で入力された言語情報についても演算部20で演算を行った結果を表示部24において画面表示する言語情報処理の一連の作動を追加的に行うようになっている。
より詳細には、先ず図17に示された情報の取得処理に際して、各評価主体について注目部分の位置情報を取得する(ステップ:S5)と共に、当該注目部分に関する評価や意見等のコメントを言語情報として取得する(ステップ:S5−1)。なお、言語の種類は、日本語である必要はなく、英語や独語等の他国語、或いは複数の国の言語等であっても良い。また、言語情報は、取扱いが容易でデータ量も少ないこと等からテキストデータが好適に採用される。更に、言語情報は、複数の「語」から構成されることで、評価対象物の質的情報を表わすものであって、例えば、単に複数の「語」からなる単語の集合を対象としても良いし、複数の「語」の組み合わせからなる語句や文章などを含めて対象としても良い。
具体的には、例えば図19に示されているように、評価対象物の全体画像66を表示した画面において、マウス操作等で評価主体が注目部分を指し示して位置情報を入力するための部分指標70を表示すると共に、言語を入力するダイアログボックス100を適数個(本実施形態では3個)表示して、かかるダイアログボックス100への言語の入力を評価主体に促すことによって行われる。
また、このステップ:S5−1で入力された言語情報は、情報記憶部22の言語情報記憶部92に記憶されると共に、図18に示された演算解析処理に際して、各注目部分毎に集計され、各言語情報の度数(全ての評価主体による言語毎の入力集計数)を反映した状態で、調査結果として画面表示される。即ち、図18に示されているように、ステップ:T2〜T7において注目部分の位置情報の演算処理を行うのとは別に、先ずステップ:T7−1において、入力された言語情報を、ステップ:T5でグループ化された注目位置毎に集計して、グループ化された各注目部分について入力された各言語の度数(即ち、何人の評価主体が当該同じ言語を入力したかの数)を集計する。続いて、ステップ:T7−2において、言語基準数入力部86により、調査結果画面において表示する言語の絞り込みの程度を決定する言語表示の基準数(閾値)を取得する。更に、ステップ:T8において、第一の実施形態と同様に表示対象となる注目部分の位置および度数の表示態様を決定すると共に、ステップ:T8−1において、表示対象とされた各注目部分について併せて表示する言語とその度数の表示態様を決定する。また、ステップT9において、演算解析処理の結果(即ち、市場評価の調査結果)を表す画面上で、評価対象物の全体画像と共に、注目指標によって注目部分の位置と度数を表示すると共に、当該注目部分に対応する言語と度数も併せて表示する。
具体的には、例えば図20に示されているように、評価対象物の全体画像66を表示した画面において、第一の実施形態と同様に○枠からなる適数個の注目指標76a〜fを重ねて表示して各注目部分の位置を画面上で特定すると共に、各注目部分に属する人数(度数)に応じて各注目指標76a〜fの○枠太さを異ならせる。それに加えて、各注目指標76a〜fについて入力された言語情報を対象として、ステップ:T7−2で入力された言語表示の基準数に応じた適数個の言語102a〜fだけを画面表示する。
なお、かかる言語表示の基準数による表示言語の絞り込みは、画面表示する最低限の言語数を予め設定しておくこと等による他、例えば第一の実施形態に例示したステップ:T7での注目部分表示の基準数(tn)と同様に、全評価主体のうちで当該同一の言語を入力した割合(%)を数字で入力したり、スライダー操作で入力すること等によって処理することが可能である。
また、全評価主体における当該言語の入力割合の程度を画面上で容易に認識できるように表示しても良い。具体的には、例えば図20に示されているように、言語の入力割合(%)が大きい程、画面に表示する文字のフォントを大きく表示することによって、当該文字の入力割合を表すことができる。その他、言語の入力割合に応じて、文字やその表示領域における濃度や明度、彩度、鮮明度、透明度等を相互に異ならせることによって、言語の入力割合の程度を画面表示することも可能である。
更にまた、本実施形態では、要素関連表示部98(図16)により、各注目部分と各言語とが相互に関連付けされて画面表示されるようになっており、画面表示された各言語が、どの注目部分に対応するかを認識し易くされている。具体的には、例えば図20に示されているように、各注目部分76a〜fについて、それぞれに対応する言語102a〜fの表示領域を連結表示する関連付線104a〜fが併せて画面表示されているようになっている。かかる関連付線104a〜fにより、例えば注目部分76が多数表示されていたり、画面上の表示スペース等の理由から注目部分76と対応する言語102とが離れて表示されていたり等する場合でも、注目部分76と言語102との関連付けを間違うことが防止されて、画面表示から調査結果を容易に把握等することが可能となる。
なお、要素関連表示部98による各注目部分と各言語との相互の関連付け表示の具体的態様は、図20に限定されない。例えば、複数の注目部分76a〜fを表す画面上の○枠の色や濃度等を相互に異ならせると共に、それに対応した色や濃度をもって、各注目部分76a〜fに対応した各言語102a〜fを表示したり、各注目部分76a〜fに対応した各言語102a〜fの表示領域を囲む枠体を表示したりすること等によっても実現可能である。
また、本実施形態でも、前記第一の実施形態と同様な機能を併せ備えていることは前述のとおりであり、例えば図21に示されているように、画面上に表示された選択用のボタン78による主体属性の選択操作を可能とし、その選択結果を反映して市場評価の対象(演算処理の対象とする情報)を適宜に変更することで各種の調査結果を得ることができる。即ち、図20は男女を問わず全ての評価主体を対象として取得された情報を解析した調査結果を表示する画面の一例であり、一方、図21は、そのなかから女性の評価主体だけを対象として取得された情報だけを解析した調査結果を表示した画面の一例である。
さらに、本実施形態では、注目部分表示選択入力部88(図16)により、着目したい特定の注目部分だけを選択する入力を行うことによって、当該注目部分に対して入力された言語だけを画面表示することも可能とされている。具体的には、例えば特定の注目部分76cだけを画面上のポインタ操作で選択することにより、図22に例示されているように、当該注目部分76cに対応する言語102cだけを表示し、選択されていない他の注目部分に対応する言語情報の表示を画面から消すことができる。これにより、例えば注目部分の画面表示数や、各注目部分に対応する言語の画面表示数が多かったり、画面が小さかったりして、言語による情報把握が難しい場合でも、特定の注目部分に対応する言語だけを選択表示することで言語情報の把握を容易とすることも可能となる。
上述の如き本発明の第二の実施形態としての市場調査の解析装置および解析方法に従えば、評価主体である一般消費者が自分の感覚のみによって気になる部分(注目部分)を自由に指摘することで、専門家等による影響を可及的に回避して一般消費者の素直な感性を反映した評価情報を効率的に取得することが出来、それを反映した調査結果を、容易に且つ効率的に認識把握できる態様で画面表示することができる等といった、第一の実施形態と同様な技術的効果が発揮され得る。
それに加えて、本実施形態では、評価主体による評価対象物の評価情報として、第一の実施形態と同じ全体評価情報と注目部分情報に加えて、言語情報も併せて取得している。そして、取得した言語情報を各注目部分毎に集計して、入力数が多い言語情報を画面表示することによって、調査結果に反映しており、それによって、評価主体の評価対象物に対する感覚を言語をもって把握して評価結果をより的確に知得することが可能とされている。
特に本実施形態では、評価対象物を評価する言語情報として、従来のアンケート等のように予め準備されたり方向付けされたりした言語ではなく、単に評価対象物の全体画像を表示しただけの状態で何等の制限を設けることなく評価主体が自己の自由な感性に従って表現するままの言語を採用したことに大きな特徴がある。このように自由に表現された言語を対象として、その共通性をとることで、専門家でない一般消費者における素直な感性を、調査結果として把握することが可能となるのである。
しかも、本実施形態では、一般消費者の自由な注目部分の指摘と当該注目部分に関する自由な言語表現による感性の表現とによって、定性的調査に匹敵する質的信頼性を確保しつつ、コンピュータを利用した情報収集と演算処理で極めて多数の一般消費者を対象とすることによって、定量的調査に匹敵する情報量をもって量的乃至は客観的な信頼性を担保することが可能であり、かかる点において極めて大きな価値をもつのである。
さらに、本実施形態では、注目部分と関連つけて画面表示した各言語について、その入力数の程度(度数)が併せて画面表示され得ることから、調査結果の表示画面を見る者が、評価対象物の各注目部分を正確に把握しつつ、各注目部分間の重要度(度数)の相違と併せて理解することができる。それ故、各注目部分によって一般消費者が抱いた抽象的且つ主観的な感覚を、言語を媒体として理解し、その理解の正確さと深さを、当該注目部分について入力された各言語の度数を指標として感覚的に認識することが可能となる。
なお、本実施形態では、図19〜22において、全体評価として「好き」と回答した評価主体について、「好きな部分」を注目部分として位置情報取得すると共に、「好きな理由」を言語情報として取得し、それらの収集情報に基づいて解析処理を行った調査結果を例示したが、同様に、全体評価として「嫌い」と回答した評価主体について、「嫌いな部分」を注目部分として位置情報取得すると共に、「嫌いな理由」を言語情報として取得し、それらの収集情報に基づいて解析処理を行った調査結果を得ることも可能である。そのような調査結果は、例えばデザインの改善等の場合において有益な情報となる。また、同様に、全体評価として「やや好き」や「やや嫌い」等の中間評価層を対象としたり、「好き」と「やや好き」の両方を含めて二択的に評価主体を対象として解析処理等を行うことも可能である。
また、言語情報の入力に際して、評価主体の労力負担問題も懸念されるが、本人実施形態では、その点も考慮して各評価主体が回答し易いようになっている。即ち、最初に評価対象物の全体画像66を評価主体に見せ、その段階で当該評価対象物についての「好き嫌い」程度の自己感覚の評価は行い易いことに着目して、全体評価の結果取得を始めの段階のステップ(S4)で行っており、その上で、特に好きな部分(注目部分)に、評価主体本人の手(操作)でフォーカスしてもらっている(S5)。それから、改めて、当該フォーカスした部分について、その理由等を問うようにして文字入力をしてもらうことで、評価主体の文字入力が比較的容易に行えるようにしているのである。即ち、全体画像のなかの「好きな部位」や「嫌いな部位」を答えることなら比較的容易であり、その「好きな部位」や「嫌いな部位」を自分で特定した後なら、当該部位を評価する言葉も自然と出やすくなるからである。
さらに、本実施形態では、言語情報の取得(ステップ:S5−1)に際して、本実施形態では評価主体の自由な言語を入力可能とするが、このように全く自由な言語入力の手法で言語情報を収集した場合でも、同一の評価対象を示す画像66を見た状況下で入力される言語には、特に評価主体が数千人を超える規模の調査を行った場合、定量的に処理できる水準の列挙率が存在することが本発明者によって確認済みである。その場合に、より効率的に且つ的確に処理できる言語情報を取得する目的から、図19に例示されているように、入力される言語情報の文字数の上限を規定することが有効である。本実施形態では、12文字以下の文字列で表されるキーワード形式によって、3つの文字情報を画面上のダイアログボックスにそれぞれ入力するようになっている。
また、回答数(評価主体数)が少なかったり、入力される文字数が多かったり等の理由で、同じ文字列(言語)の列挙率が低い場合もある。そのような場合に、類義語辞書のデータを利用して、入力された言語について同義語を統一表記することも可能であるが、評価主体の感性を忠実に反映するという評価結果の精度からは、必ずしも好適な手法でない。それよりも、形態素解析手段を利用することが好適である。形態素解析手段そのものは、従来から公知であり、例えば日本語の形態素解析システムとして汎用のパソコン上で作動するソフトウエアとして、例えば、京都大学工学部の長尾研究室と奈良先端科学技術大学院大学の松本研究室等の著作に係る「JUMAN」や「CHASEN」等が入手可能であり、そのような公開されている各種の形態素解析システムを利用することができるから、ここではその詳細な説明を省略する。尤も、形態素解析システムを利用して本実施形態の言語を取得するに際しては、「助詞」等の特定の品詞だけを対象から除外することが望ましい。助詞等は、評価対象物の質的情報を構成しないからである。
さらに、本発明の第三の実施形態としての市場評価の調査装置および調査方法を、図23〜31を参照しつつ、説明する。本実施形態は、前記第二の実施形態の調査装置および調査方法において、評価対象を複数とすると共に、それら複数の評価対象について取得した全体評価情報や言語情報を要素とした演算行列(データ行列)を生成し、かかる演算行列を特異値分解して次元圧縮することで、2次元の画面上に各情報を特定の位置関係をもって付置して表示することにより、調査結果を可視的情報として提供するものである。なお、第二の実施形態と同様な構成部分については、重複した説明を省略する。
すなわち、本実施形態の調査装置は、図23に示されたハードウェア構成の概略図から明らかなように、第二の実施形態の調査装置に比して、演算部20において、演算行列を生成して演算処理する表示行列演算手段としての行列演算部106,座標系に付置して画面表示する画像や言語の情報を選択的に決定する座標系付置決定部108を追加的に備えており、表示部24において、座標系付置表示手段としての座標系付置表示部110を追加的に備えている。
そして、本実施形態では、第二の実施形態と同様に、図24のフローチャートに従って全体画像、注目部分や言語等の各種情報の取得処理を実行した後、図25のフローチャートに従って演算解析処理を実行する。かかる演算解析処理において、第二の実施形態では、図18中のステップ:T2〜T7−2で取得した注目部分や言語等の情報に基づいて、続くステップ:T8〜T9で注目部分の位置を画面表示すると共に対応する言語を各注目部分に関連付けて画面表示していたが、本実施形態では、図24に示されているように、ステップ:T2〜T7−2での情報取得は同様であるが、その後に、単に注目部分の位置と対応する言語を画面表示するのではなく、ステップ:V1〜V4において特定の演算処理を実行することにより、取得した注目部分や言語の情報を画面上に表示される次元領域における特定位置を求めて付置することで画面表示する(ステップ:T9)ようになっている。
また、本実施形態に従う情報の演算解析処理は、一つ又は二つの評価対象物を対象とする市場評価の調査よりも、三〜数十までの複数の評価対象物について同時に市場評価を調査する場合に好適に採用されることから、以下の説明では、図24のフローチャートに表されているように、評価対象物として、複数(例えば10とか20)種類の洋服デザインを対象として同時に市場評価を調査する場合の処理を例示する。
より詳細には、図24に示された情報の取得処理において、ステップ:S2で、評価対象とされる全て(n個)の洋服デザインの画像情報を取得し、続くステップ:S2−2で、それら全評価対象物の画像を画面に一覧表示する。具体的には、例えば図26に示されているように、複数の評価対象物の画像として、複数種類の洋服デザインの画像112(1)〜112(n)が、画面表示される。なお、洋服デザインの画像の数(n)が多い場合や、画像が大きい場合等には、複数の画面に亘って一覧表示しても良い。
ここにおいて、n種類の全ての評価対象物(洋服デザイン)について、全ての評価主体に評価して貰って情報収集しても良いが、洋服デザインの数(n)が多すぎる場合には評価主体の負担が大きすぎる等の問題がある。そこで、本実施形態では、ステップ:S2−1で全ての洋服デザインを一覧表示し、続くステップ:S2−2で、それらの中から評価主体が好きなものを幾つか(例えば5つ)選んで選択情報を入力し、選択されたa個の洋服デザインだけを、当該評価主体における評価対象物として設定する。
このように選択されたa個の洋服デザインを評価対象物として、ステップ:S3〜S5−3において、それぞれの評価対象物としての各洋服デザインについて、第二の実施形態と同様に、全体評価情報や注目部分情報、言語情報を取得する。そして、a個の洋服デザインの全てについて各情報を取得した後、ステップ:S6で当該評価主体の属性情報を取得して、当該評価主体による情報取得を完了する。
その後、S7〜S8でのループ処理により、複数の評価主体の全員について、上記ステップ:S2−1〜S6を実行することにより、各評価主体による情報取得を実行する。
このようにして取得された評価情報は、例えば自然人である分析者が読み込んで解釈することも不可能ではないが、評価対象物の数が多くなると分析者に極めて多大な労力と時間が必要となると共に、分析者の個人的な主観が分析結果に入りこむことを回避できない。そこで、本実施形態では、図25に示されたフローチャートに従い、取得した評価情報に対して線形代数による演算処理を施すことで解析結果を画面上の可視的情報として表示するものである。なお、このように相互に何等かの質的関係をもった多数の情報である要素を、相互の関連性を反映して低次元の座標系に付置することで可視的情報を得る手法の原理は、本出願人が先に出願して特許査定を受けた特許第3335602号に詳述されている(特に[0042]〜[0045])が、本発明に適用した一実施形態として、以下に具体的に例示説明する。
具体的には、図25のステップ:ST1〜T7−2において、第二の実施形態と同様に、注目部分位置のグループ化処理等を実行すると共に、ステップ:V1〜V4において、各種取得情報に基づいて画面上の可視的情報を生成する。即ち、ステップV1において、図27に示されているデータ行列114を生成する。このデータ行列114は、注目部分位置情報である注目部分の各位置を表す部分画像を行項目とすると共に、言語情報である言語を列項目として表した度数分布の各値を要素とした多次元行列である。特に本実施形態では、注目部分位置情報と同じ行の項目に評価対象物の全体画像も加えられており、多次元行列の要素とされた言語の各度数の合計値が全体画像の要素とされている。
換言すれば、図27に示されたデータ行列114では、各行に列挙された「その部位を好きな理由」の言語について、各注目部分ごとに、その理由が何名から列挙されたかの人数(度数)を要素として格納した行列である。また、[A全体] の列には[A1]から[A6]までの人数の合計値が要素として入っている。要するに、当該洋服デザインにおいて注目部分とされた全ての部分を統合したものを全体としている。そして、このデータ行列114を特異値分解(singular value decomposition)することで、複数の洋服デザイン間の関係を2次元空間上に整理して表示することが可能となる。
すなわち、データ行列114においては、複数の評価対象物および注目部分の相互間での相関関係に基づいて、複数の評価対象物および注目部分と多数の言語(形態素)との関連性を全体として表わす多次元行列としての関連行列とされている。そして、このデータ行列を次元圧縮して得られる表示行列は、適数の次元軸(本実施形態では二次元)を座標軸としてもった座標系で表わされる表現空間上の表示行列に変換されて、この表現空間としての座標系において、複数の評価対象物および注目部分と多数の言語とが、それらの質的情報の関連性の少なくとも一部を、座標系における物理的な位置関係に置き換えた状態で、表示されることとなる。
ここにおいて、かかるデータ行列114は、極めて多くの特徴次元軸を有する高次なものであることから、これを関連性の本質を変更しないで低次の次元軸を有する表現空間、好ましくは2次元又は3次元の表現空間に射影するために、上記の特異値分解(S.V.D.)を利用した手法を採用するのである。即ち、データ行列114は、評価対象物および注目部分を特定し得る画像データを列項目とすると共に、それら画像データについて取得された言語の全てを行項目とし、各画像データに関連付けられた言語の度数分布の各値を要素として得られるものであるから、このデータ行列114は、評価対象物および注目部分の数に対応する画像データの数だけの列の数と、各注目部分について取得された全ての言語の種類の数だけの行の数とをもって生成されるのである。なお、かかるデータ行列では、行項目と列項目を交換しても解析結果に影響はない。そして、かかる関連行列を次元圧縮するに際しては、先ず、関連行列をI行J列の行列:Xとすると、下式の如く、この関連行列:Xの各要素:xijを、その総和:Nで除した要素:pijを有するプロファイル行列:Pを求める。
次いで、このプロファイル行列:Pの各要素:pijに対して、下式の如く、カイ自乗変換と類似の処理を施すことにより、該プロフィール行列の各要素を期待値に対する乖離度に基づいて変換した要素:aijを有する処理行列:Aを得る。
そして、このようにして得られた処理行列:Aに対して、特異値分解を施す。即ち、上述の如き前処理によって得られた行列を、I行J列の処理行列:Aとすると、この処理行列:Aは、下式のように特異値分解することが出来る。
A = UDVT
なお、UはI行k列の行列であり、Dはk行k列の対角行列であり、VはJ行k列の行列であり、添字:T は転置行列を示す。また、この式において、行列UにおけるI次元のk個の列ベクトルを(u1 ,u2 ,u3 ・・・uk )とし、行列VにおけるJ次元のk個の列ベクトルを(v1 ,v2 ,v3 ・・・vk )とすると共に、行列Dの対角要素(d11,d22,d33・・・dkk)を、d1 ≧d2 ≧d3 ≧・・・≧dk とすると、下式が成立する。なお、行列Dの対角要素は、d1 ≧d2 ≧d3 ≧・・・≧dk >0となっており、また、そうすることは容易である。
従って、上式から、行列:Aが行列Qの線形和となり、大きな特異値に対応する固有ベクトルが行列:Aをよく表すこととなる。それ故、特異値を上位から適当数だけ取り込むことによって、前述の如き多数の特徴次元数を有する高次のデータ行列114から、特徴次元数が少ない表現空間に変換せしめた低次の表示行列:U* ,V* を得ることが出来るのである。
そして、このようにして求められた表示行列のデータは、情報記憶部22の演算結果記憶部56に記憶される。なお、このようにして得られた表示行列には、必要に応じて各次元軸方向の相対的な重み付けの調整による後処理を施すことも可能である。具体的には、適当な次元数で得られた表示行列:U* ,V* に対して、各次元軸方向に適当な重み付けがされた行列を乗算することによって、調節することも可能である。かかる重み付けとしては、例えば各次元軸に対応する特異値が好適に採用され得る。
また、ステップ:V1〜V2での演算処理で表示行列を求め、かかる表示行列に基づいて各要素を座標系に付置して画面表示するに際して、全ての要素を表示することも可能であるが、表示要素が多すぎる場合には画面表示やその把握に支障がでるおそれもある。その場合には、ステップ:V3において、画面表示する要素(画像や部分画像、言語)を適宜に絞り込むことが望ましい。例えば、ステップ:T7やT7−2で取得した基準数に基づいて、当該基準数以上の度数を有する注目部分画像や言語だけを画面表示するようにしても良い。
このようにして、ステップ:T9において画面表示される調査結果は、例えば図28や図29に示されるものとなる。即ち、行列演算で得られた表示行列に基づいて、評価対象物である全体画像および注目部分画像と当該注目部分画像に関連して入力された言語との各情報が、それらの相互関連性を反映する表現空間上の位置として、表示される。その表示は、例えば、上述の特異値分解で次元圧縮した表示行列における各次元軸を座標軸とする低次元(本実施形態では2次元)の直交座標系において、表示行列の各要素として表わされる座標値で特定される位置に各画像と各言語(形態素)を視認可能に表示せしめることによって行なわれる。なお、表示装置としては、2次元または3次元の直交座標系を視認可能に表示し得るプリンタやディスプレイ等が適宜に採用される。また、表示するに際しては、座標系上で表示すべき対象として選択した略全ての画像と言語が一覧できるようにすことが望ましい。
従って、上述の如くして演算処理で生成された表示行列を調査結果として画面表示することで、多数の洋服デザイン112(1〜n)を整理するための概念空間を自動的に生成し、複数の洋服デザイン間の関係と理由項目としての言語との関連を直感的に理解できる形で可視化することができるのである。その際、どのような座標軸(どのような意味をもった座標軸)にすれば洋服デザインを適切に分類できるか等といったことを、人間が考える必要が全くないのである。
因みに、図28に示された調査結果画面を観察すると、似たような理由で好かれる洋服デザインが、中央原点からみて似たような方向に整理されていることがわかる。例えば左右方向は、左側の[シャープ] な洋服デザインと右側の[かわいい]
タイプの洋服デザインを区分する方向のようであり、左の[引き締まった][かっこいい] デザインと、右の[ふわふわ][やわらかい] テイストとの対比ともいえそうである。また、上下は、上が[おしゃれ] で[大人っぽい] のに対し、下は[元気] で[キュート] な若々しさのイメージのようである。そうすると、この画面表示は、洋服デザインに関して、どのようなバラエティがあり得るかを、時計回りの角度の違いで整理しているものとして把握することができそうである。
このようにして、本実施形態に従えば、個々の洋服デザインの評価にとどまらない「複数の洋服デザイン間の関係の構造」を、何等かの事前知識や参照情報を必要とせず、行列Aのデータだけから可視化することが可能になるのである。
また、図28の表示画面には、各洋服デザインの部分を表示していないが、行列Aの列には各部分が含まれているので、この空間内における各部分の位置も計算されている。一例として、洋服デザイン(評価対象物)112(1)で評価主体(回答者)が選んだ6つの注目部分76a〜f(図20参照)を、画面表示すると図29のようになる。
かかる図29を観察すると、全体画像112(1)の右上に注目部分である脚部位図76fがあるなど、物理的な注目部分の配置(通常、頭は上で脚は下である)とは関係なく各注目部分76a〜fが表示されている。これは、上述の説明から明らかなように、各注目部分76a〜fはその部分が表すイメージの位置に布置されているからである。へそ周りの3枚の注目部分図76a,d,cは、左側、即ち[シャープ] で[引き締まった] 方向にあることがわかる。要するに、[洋服デザイン112(1)] のうち、へそ周りの部分だけに注目すれば、より[シャープ] な印象が強まることがわかる。他方、ソックスのひざの赤いリボンの注目部分76dは下側で[キュート] [元気] な若さを表し、首周りの注目部分76eは少しだけ右側、即ち[やわらかい] 方向を表現している。要するに、同じ一つの洋服デザインでも、部位ごとにイメージが少しずつ異なり、それらの総合されたものとして、評価対象である[洋服デザインA]112(1)[全体]の位置が決まっている様子がわかる。尤も、これは、行列Aの編成時に[A1]〜[A6]の合計値を[A全体] の列に格納したので、[A全体] の位置が[A1]〜[A6]の重心位置となるのは当然の帰結である(部分の線形和)。このことは、ピカソが、対象を基本的な要素に分解した上でそれを概念により再構成してキュビズムを実現したのと同様に、各部位図は洋服デザインのバラエティを整理した2次元空間上で、それぞれの概念を表す位置に再構成されているものと捉えれば、理解し易いと思われる。その際、キュビズム絵画を描くには高い資質を持った画家が必要だが、本発明の概念空間マップは、データ行列から演算によって論理的且つ自動的に生成されているのである。しかも、予め準備したのは各洋服デザインの全体写真だけであり、その[どの部分] を注目部分として切り取るか、更に、その注目部分を好きな[理由] の列挙も、全て回答者( 一般消費者) の自由意志に任されているのである。
続いて、評価対象物の一つである[洋服デザインE] 112(n)の部分図の配置を表示したものが、図30である。
先ほどの図29に示された[ 洋服デザインA] 112(1)の場合と比べて、比較的狭い範囲に全ての注目部分の画像(図)が収まっていることがわかる。このことから、[洋服デザインA] 112(1)では、へそ周りやひざのリボンなど異なるイメージの部分を組合せて全体が完成していたが、今度の[洋服デザインE] 112(n)では、各注目部分がほぼ似通った印象であることがわかる。このように、一つの洋服デザインについて、それが多数の異なる印象を抱かせる要素(部分)の組み合わせから構成されたものなのか、あるいは、似た印象を抱かせる要素(部分)の組合せから構成されたものなのかといった違いまでも、調査結果の表示画面上に可視化され得るのである。
かかる図30に示された画面表示において、強いていうなら赤い靴[E4]の部分だけは少し左側、即ち[シャープ] 側に配置されていることから、靴だけは少し異なったイメージで、この靴が一様な洋服デザインのアクセント役を果たしている様子も、容易に読み取ることが出来る。
また、本実施形態では、表示画面上で、当該赤い靴[E4]の表示箇所をクリック等の選択操作すると、図31に示されているように、この注目部分を好きな理由として挙げられた言語の上位項目の幾つかが、上位のものほど大きなフォントで、表示されるようになっている。要するに、表示箇所のクリック操作が画面表示内容(本実施形態では、言語情報を表示するか否か)の選択操作入力とされており、当該操作入力がされることによって、選択された注目部分に対応する言語が画面表示されるようになっている。
この言語情報を観察することにより、[サンダル][かわいい][色] などの理由の線形和で、この赤い靴の注目部分図(画像)ができている(付置されている)ことがわかる。この表示により、[かわいい] が、画面表示された概念空間中でより右側の意味をもち、また[サンダル] はより下側の特性を持った要素であることまでも可視化できている。即ち、第二の実施形態における調査結果の表示画面(図22等参照)でも、注目部分が持つ意味(言語)に加えて、各理由の持つ重要度の相違(入力者数の多少)を認識することが可能とされていたが、本実施形態では、更に、各注目部分が持つ意味(言語)の背景までも客観的に可視化することが可能となるのである。
以上、本発明の実施形態について詳述してきたが、本発明は当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を加えた態様で実施され得るものであり、また、そのような各種の態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の技術的範囲に含まれる。
26:評価対象物の画像情報入力部、28:注目部分入力部、30:主体属性情報入力部、32:第一の評価主体選択入力部、34:全体評価入力部、36:第二の評価主体選択入力部、38:閾値入力部、40:注目部分基準数入力部、42:グループ化演算部、44:第一の評価情報限定部、46:第二の評価情報限定部、48:表示グループ選択部、50:注目部分位置情報記憶部、52:主体属性情報記憶部、54:全体評価情報記憶部、56:演算結果記憶部、58:評価対象物表示部、60:部分指標表示部、62:注目部分位置表示部、64:注目部分度数表示部

Claims (15)

  1. 評価対象物の画像を画面に表示する評価対象物表示手段と、
    前記評価対象物の全体画像を表示した前記画面上で該評価対象物を部分的に指定する部分指標を表示する部分指標表示手段と、
    該部分指標を前記画面上で移動させて注目部分の位置情報を入力せしめる注目部分入力手段と、
    前記評価対象物について複数の評価主体によってそれぞれ取得された、前記注目部分入力手段で入力された注目部分位置情報を、記憶する情報記憶手段と、
    該情報記憶手段に記憶された前記注目部分位置情報を対象として、該注目部分の位置が近いものを纏めてグループ化するグループ化演算手段と、
    該グループ化演算手段で前記注目位置情報がグループ化されることによって少数化された前記注目部分の位置を前記画面に表示する注目部分位置表示手段と、
    該注目部分表示手段で前記画面に表示された各注目部分の位置について、各該注目部分のグループに纏められた前記注目部分位置情報の数に応じて該注目部分の位置の表示態様を異ならせる注目部分度数表示手段と
    を、有することを特徴とする市場評価の調査装置。
  2. 前記評価主体の属性に関する主体属性情報を入力せしめる主体属性入力手段を設けて、該主体属性入力手段で入力された主体属性情報を前記記憶手段に記憶させると共に、
    該記憶手段に記憶された該主体属性情報を用いて対象とする評価主体を選択する第一の評価主体選択手段と、
    同じ前記評価対象物について複数の前記評価主体によってそれぞれ取得されて前記記憶手段に記憶された前記注目部分位置情報のなかから、前記第一の評価主体選択手段で選択された前記評価主体によって得られた前記注目部分位置情報を選択する第一の評価情報限定手段と
    を、設けて、該第一の評価情報限定手段で選択された該注目位置情報を対象として前記グループ化演算手段による処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の市場評価の調査装置。
  3. 前記評価対象物に関する全体評価の情報を予め準備した複数の選択肢から選択して入力せしめる全体評価入力手段を設けて、該全体評価入力手段で入力された全体評価情報を前記記憶手段に記憶させると共に、
    該記憶手段に記憶された該全体評価情報を用いて対象とする評価主体を選択する第二の評価主体選択手段と、
    同じ前記評価対象物について複数の前記評価主体によってそれぞれ取得されて前記記憶手段に記憶された前記注目部分位置情報のなかから、前記第二の評価主体選択手段で選択された前記評価主体によって得られた前記注目部分位置情報を選択する第二の評価情報限定手段と
    を、設けて、該第二の評価情報限定手段で選択された該注目位置情報を対象として前記グループ化演算手段による処理を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の市場評価の調査装置。
  4. 前記グループ化演算手段において同じグループに纏める前記注目部分位置情報の最大離隔値である閾値を変更するグループ化閾値設定手段を設けた請求項1〜3の何れか1項に記載の市場評価の調査装置。
  5. 前記グループ化演算手段において同じグループに纏められた前記注目部分位置情報の数が予め設定された基準数を上回るグループだけを選択して、前記注目部分表示装置において前記注目部分を前記画面に表示する表示グループ選択手段を設けた請求項1〜4の何れか1項に記載の市場評価の調査装置。
  6. 前記注目部分入力手段において入力された注目部分について、その理由を表す言語を入力せしめる言語情報入力手段を設けると共に、
    同じ前記評価対象物について複数の前記評価主体によってそれぞれ取得された、該言語情報入力手段で入力された言語情報を、前記情報記憶手段に記憶させる一方、
    該言語情報入力手段で入力された言語を、前記注目部分と併せて、前記画面に表示する言語表示手段と、
    前記言語情報入力手段で入力された前記言語のうち、予め設定された基準数を上回る数が入力された言語だけを選択して、前記言語表示手段により前記画面に表示する言語を決定する表示言語選択手段と、
    前記言語表示手段で前記画面に表示された各言語について、各該言語の入力数に応じて該注目部分の表示態様を異ならせる言語度数情報表示手段と
    を、設けた請求項1〜5の何れか1項に記載の市場評価の調査装置。
  7. 前記注目部分入力手段において入力された注目部分について、その理由を表す言語を入力せしめる言語情報入力手段と、
    前記評価対象物について、前記情報記憶手段に記憶された前記注目部分位置情報と、前記言語情報入力手段で取得された該言語情報とを用いて、該注目部分位置情報を行項目および列項目の何れか一方とすると共に該言語情報を行項目および列項目の何れか他方として表した度数分布の各値を要素とした多次元行列を求め、該多次元行列を次元圧縮した表示行列を得る表示行列演算手段と、
    該表示行列演算手段で得た前記表示行列に基づいて、前記注目部分位置情報に対応する前記評価対象物の各注目部分画像と前記言語情報の各言語とを、座標系に付置して前記画面に表示する座標系付置表示手段と
    を、設けた請求項1〜6の何れか1項に記載の市場評価の調査装置。
  8. 前記表示行列演算手段において、複数の前記評価対象物についてそれぞれ取得された前記注目部分位置情報と前記言語情報をあわせて一つの前記多次元行列を求め、該多次元行列から前記表示行列を求める請求項7に記載の市場評価の調査装置。
  9. 前記表示行列演算手段において、前記多次元行列における前記注目部分位置情報と同じ行又は列の項目に前記評価対象物の全体画像を加えると共に、該多次元行列の要素とされた前記言語情報の各度数の合計値を該全体画像の要素とし、それによって得られた該多次元行列を次元圧縮して前記表示行列を得る一方、
    前記座標系付置表示手段において、前記注目部分画像および前記言語に加えて該全体画像を前記座標系に付置して前記画面に表示することを特徴とする請求項7又は8に記載の市場評価の調査装置。
  10. 前記座標系付置表示手段において、前記画面における前記注目部分画像の表示を選択的に非表示とする注目部分画像の表示選択手段を設けた請求項9に記載の市場評価の調査装置。
  11. 前記多次元行列における前記注目部分位置情報の前記各項目と該各項目の要素とされた前記言語情報の各言語とを関連付けて前記画面に表示することにより、前記座標系付置表示手段で該画面に表示される前記注目部分画像と各該言語との関連を表示する要素関連表示手段を設けた請求項7〜10の何れか1項に記載の市場評価の調査装置。
  12. コンピュータが、評価対象物の画像を画面に表示する評価対象物表示工程と、
    前記コンピュータが、前記評価対象物の全体画像を表示した前記画面上で該評価対象物を部分的に指定する部分指標を表示し、外部入力によって該画面上で移動させられる該部分指標の該画面上の位置情報を取得することにより注目部分の位置情報を取得する注目部分位置情報取得工程と、
    前記コンピュータが、該注目部分位置情報取得工程で取得した該注目部分位置情報を情報記憶手段に記憶する記憶工程と、
    前記コンピュータが、該情報記憶手段に記憶した前記注目部分位置情報を対象として、該注目部分の位置が近いものを纏めてグループ化する演算処理を実行するグループ化演算工程と、
    前記コンピュータが、該グループ化演算工程でのグループ化によって少数化した前記注目部分の位置を前記画面に表示すると共に、各該注目部分のグループに纏められた前記注目部分位置情報の数に応じて該注目部分の位置の表示態様を異ならせることにより各該注目部分に属する度数を表示する表示工程と
    を、有することを特徴とする市場評価の調査方法。
  13. 前記コンピュータが、前記注目部分についての注目理由を表す言語からなる言語情報を外部から取得する言語情報取得工程と、
    前記コンピュータが、該言語情報取得工程で取得した該言語情報を、前記注目部分位置情報取得工程で取得した前記注目部分位置情報と対応つけて情報記憶手段に記憶する記憶工程と、
    前記コンピュータが、前記情報記憶手段に記憶された前記注目部分位置情報と前記言語情報とを用いて、該注目部分位置情報を行項目および列項目の何れか一方とすると共に該言語情報を行項目および列項目の何れか他方として表した度数分布の各値を要素とした多次元行列を求め、該多次元行列を次元圧縮した表示行列を求める表示行列演算工程と、
    前記コンピュータが、該表示行列演算工程で得た前記表示行列に基づいて、前記注目部分位置情報に対応する前記評価対象物の各注目部分画像と前記言語情報の各言語とを、座標系に付置して前記画面に表示する座標系付置表示工程と
    を、有する請求項12に記載の市場評価の調査方法。
  14. 請求項12又は13に記載の市場評価の調査方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムが記載された、コンピュータで読み取り可能な情報記録媒体。
  15. 請求項12又は13に記載の市場評価の調査方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
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