JP2012245189A - 内視鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】流体を噴射又は吸引する管路に汚物が付着することを防止するとともに、汚物が付着したとしても容易に剥がれる。
【解決手段】内視鏡挿入部の先端部16aには、観察窓30、送気・送水ノズル22が設けられている。送気・送水ノズル22には、送気・送水チャンネル21が接続される。送気・送水ノズル22は、送気・送水ノズル21から供給される洗浄水又はエアーを観察窓30に噴射して観察窓30の表面に付着した汚物を除去する。送気・送水ノズル22の内壁面22dには、微小突起40が所定の間隔で敷き詰められるように設けられ、内壁面22dに汚物が付着することを防止する。
【選択図】図3

Description

本発明は、流体を噴射又は吸引する管路を備えた内視鏡に関する。
内視鏡は、被検体内へ挿入される挿入部の先端部に、被検体の像光を取り込むための観察窓と、被検体に照明光を照射するための照明窓と、観察窓に向けて流体(洗浄水またはエアー)を噴射する流体噴射ノズルと、吸引口とを備えている。従来、観察窓は、挿入部の先端面から露呈する位置に設けられているのが一般的であり、照明窓、流体噴射ノズル、及び吸引口は、観察窓の周囲に配される。観察窓の表面には、被検体内の体液や汚物が付着するため、流体噴射ノズルの噴射口から洗浄水を噴射して観察窓の汚れを除去し、さらにエアーを噴射して観察窓の表面から洗浄水を吹き飛ばす。また、観察範囲内に体液や粘膜などの汚物、あるいは汚物が含まれる汚水が滞留している場合、吸引口から汚物や汚水を吸引して観察範囲内から除去する。
一方、特許文献1に記載の内視鏡では、観察窓などの表面に撥水性の高い撥水処理層が設けられている。この撥水処理層を設けることによって親水性の汚物付着力を弱め、洗浄水の液滴が残らないようにしている。
特開平7−303600号公報
しかしながら、被検体内の体液や粘膜などの汚物としては、親水性、疎水性のものがあり、撥水処理層を表面に設けただけでは、親水性の汚物について付着を弱めることはできても、疎水性の汚物については付着を弱めることはできない。さらに、内視鏡検査では、被検体の表面に観察窓を近接させて観察を行うこともあり、観察窓の付近に位置する流体噴射ノズル及び吸引口にも汚物が付着することがある。上記特許文献1記載の撥水処理層を流体噴射ノズル及び吸引口に設けたとしても、付着を弱めることができない汚物があり、流体噴射ノズル及び吸引口が詰まるという問題が発生する。また、汚物が強固に付着すると洗浄しても除去できなくなり、内視鏡が使用不可状態となる。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、流体を噴射又は吸引する管路に汚物が付着することを防止するとともに、汚物が付着したとしても容易に剥がすことができる内視鏡を提供することを目的とする。
本発明の内視鏡は、被検体内へ挿入される挿入部の先端部に設けられ、被検体内を観察するための観察窓と、前記被検体内に照明光を照射するための照明窓と、前記先端部に設けられ、流体を噴射、又は吸引するための管路と、前記管路の内壁面に所定の間隔で敷き詰められるように形成される微小突起とを備えることを特徴とする。
前記微小突起は、10μm以上、500μm以下の外径であることが好ましい。また、前記微小突起は、前記内壁面における面積の割合が10%以上、70%以下の割合で形成されていることが好ましい。
さらにまた、前記微小突起は、半球状であることが好ましい。前記微小突起及び内壁面は、一方が親水性の材料からなり、他方が疎水性の材料からなることが好ましい。
前記管路は、流体を噴射するための流体噴射ノズルであることが好ましい。あるいは、前記管路は、流体を吸引するとともに、処置具を挿通させる処置具挿通管路であることが好ましい。
本発明の内視鏡によれば、流体を噴射、又は吸引するための管路の内壁面に所定の間隔で敷き詰められるように微小突起を形成しているから、管路に汚物が付着することを防止するとともに、汚物が付着したとしても容易に剥がすことができる。
電子内視鏡システムの外観斜視図である。 電子内視鏡の先端部の構成を示す斜視図である。 図2のA−A線に沿った断面図である。 流体噴射ノズル周辺の断面図である。 流体噴射ノズルを製造する製造方法を示す説明図である。 流体噴射ノズルを製造する別の製造方法を示す説明図である。 図2のB−B線に沿った断面図である。
図1に示すように、電子内視鏡システム10は、電子内視鏡11、プロセッサ装置12、光源装置13、送気・送水装置14、及び吸引ポンプ15などから構成されている。送気・送水装置14は、光源装置13に内蔵され、エアーの送気を行う周知の送気装置(ポンプなど)14aと、光源装置13の外部に設けられ、洗浄水を貯留する洗浄水タンク14bから構成されている。電子内視鏡11は、被検者の体内に挿入される可撓性の挿入部16と、挿入部16の基端部分に連接された操作部17と、プロセッサ装置12及び光源装置13に接続されるコネクタ18と、操作部17とコネクタ18との間を繋ぐユニバーサルコード19とを有する。コネクタ18は複合タイプのコネクタであり、プロセッサ装置12、及び光源装置13、送気・送水装置14がそれぞれ接続されている。
挿入部16は、その先端に設けられ、被検体内撮影用の撮像素子としてのCCD型イメージセンサ(図3参照。以下、CCDという)39等が内蔵された先端部16aと、先端部16aの基端に連設された湾曲自在な湾曲部16bと、湾曲部16bの基端に連設された可撓性を有する可撓管部16cとからなる。以下、挿入部16の先端側を単に「先端側」といい、挿入部16の基端側を単に「基端側」という。
プロセッサ装置12は、光源装置13と電気的に接続され、電子内視鏡システム10の動作を統括的に制御する。プロセッサ装置12は、ユニバーサルコード19や挿入部16内に挿通された伝送ケーブルを介して電子内視鏡11に給電を行い、CCD39の駆動を制御する。また、プロセッサ装置12は、伝送ケーブルを介してCCD39から出力された撮像信号を取得し、各種画像処理を施して画像データを生成する。プロセッサ装置12で生成された画像データは、プロセッサ装置12にケーブル接続されたモニタ20に観察画像として表示される。
挿入部16及び操作部17の内部には、送気・送水チャンネル21(図3参照)が配されており、送気・送水チャンネル21は、先端部16aに設けられた送気・送水ノズル(流体噴射ノズル)22(図2〜図4参照)に接続している。また、送気・送水チャンネル21は、ユニバーサルコード19を通って送気・送水装置14に接続される。
操作部17には、注射針や高周波メスなどが先端に配された各種処置具が挿通される処置具入口23と、送気・送水ボタン24、吸気ボタン25と、湾曲操作ノブ26などが設けられている。送気・送水ボタン24によって送気操作を行うと、送気装置14aが発生するエアーが送気・送水ノズル22に送られ、送水操作を行うと、送気装置14aが発生するエアーの圧力によって洗浄水タンク14bから洗浄水が送気・送水ノズル22に送られる。送気・送水ノズル22は、送気・送水チャンネル21を介して供給されたエアー、洗浄水を選択的に噴射する。
また、処置具入口23には、後述する処置具挿通チャンネル36(図7参照)が接続されている。処置具入口23は、処置具を挿入するとき以外は栓(図示せず)により塞がれている。また、処置具挿通チャンネル36からは、吸引通路36aが分岐している。この吸引通路36aは吸引ボタン25に接続している。吸引ボタン25には、連結チューブ27を介して吸引ポンプ15が接続されている。吸引ボタン25によって吸引操作を行うと、吸引ポンプ15が発生する負圧により吸引が行われ、遮断操作を行うと負圧が遮断されて吸引が停止する。
また、湾曲操作ノブ26が操作されると、挿入部16内に挿設されたワイヤが押し引きされることにより、湾曲部16bが上下左右方向に湾曲動作する。これにより、先端部16aが体腔内の所望の方向に向けられる。
図2、及び図3に示すように、先端部16aは、先端部本体28、この先端部本体28の先端側に装着されるキャップ状の先端保護キャップ29、観察窓30、第1及び第2の照明窓31,32、処置具出口33(吸引口)、及び送気・送水ノズル22を備える。先端部本体28は、送気・送水ノズル22や、後述する対物レンズユニット37、処置具挿通チャンネル36などの各部品を保持する貫通孔28a〜28cが挿入部16の軸方向に沿って形成されている。先端部本体28の後端は、湾曲部16bを構成する先端側の湾曲駒34に連結されている。
先端保護キャップ29は、先端部本体28の先端側を覆う先端板部29aと、先端部本体28の外周面を覆う円筒部29bとからなる。湾曲部16bの外周面を覆う外皮層35が先端部本体28まで延在し、外皮層35の先端と円筒部29bの後端とが突き合わされて端部同士が接着剤などにより固着されている。
先端板部29aには、先端側から視たとき、観察窓30、第1及び第2の照明窓31,32、送気・送水ノズル22、及び処置具挿通チャンネル36を露呈させる貫通孔29c〜29gが形成されている。照明窓31,32は、観察窓30を間に挟んで対称な位置に配されている。
観察窓30は、対物レンズユニット37を構成する最先端側の対物レンズであり、カバーガラスを兼ねるものである。観察窓30を含む対物レンズユニット37の光学系は、鏡胴38に保持される。鏡胴38は、観察窓30の外周面の基端側を保持する。観察窓30は、外周面の先端側が先端保護キャップ29の貫通孔29cに嵌合する。鏡胴38は、先端部本体28の貫通孔28aに嵌合するとともに、先端面が先端保護キャップ29の先端板部29aに突き当たって取り付けられている。
対物レンズユニット37の奥には、CCD39が取り付けられている。CCD39は、例えばインターライントランスファ型のCCDからなり、対物レンズユニット37の光学系によって取り込まれた被検体像が撮像面に結像される。なお、撮像素子としては、CCD39に限らず、CMOSでもよい。
照明窓31,32は、照射レンズを兼ねており、被検体内の被観察部位に光源装置13からの照明光を照射する。これらの照明窓31,32は、裏面側にライトガイド(図示せず)の出射端が面している。ライトガイドは、多数の光ファイバーを束ねて先端側に口金を外嵌し、外周面にチューブを被覆して形成されたものである。このライトガイドは、挿入部16、操作部17、ユニバーサルコード19、及びコネクタ18の内部を通っており、光源装置13からの照明光を照明窓31,32に導く。
送気・送水ノズル22は、先端側の噴射筒部22aと、基端側の接続筒部22bとが一体に形成されている。接続筒部22bは、送気・送水チャンネル21の先端側外周面に嵌合して送気・送水チャンネル21に接続される。また、接続筒部22b及び送気・送水チャンネル21は、先端部本体28の貫通孔28bに嵌合している。噴射筒部22aは、接続筒部22bから先端の噴射口22cへ滑らかに曲折された筒状に形成されており、先端保護キャップ29の貫通孔29fを通して外部に露呈している。
送気・送水ノズル22の内壁面22dには、複数の微小突起40が形成されている。図4に示すように微小突起40は、千鳥配置で敷き詰めるように形成されている。なお、微小突起40の配置はこれに限らず、内壁面22dにおいて微小突起40が所定の間隔D1で配置されていればよい。なお、ここでいう「所定の間隔」とは、微小突起40がほぼ所定の間隔D1で配置されていることを含むものである。このように微小突起40を配置することで、内壁面22dでは、微小突起40の間に水分が残りやすいので、従来の送気・送水ノズルのように凹凸がなく平坦な内壁面よりも、送気・送水ノズル22の内壁面22dに親水性、疎水性いずれの汚物であっても付着し難くなり、且つ汚物が付着した場合でも、付着した汚物が剥がれやすい。微小突起40は、内壁面22dの先端から1cmまでの範囲に少なくとも設ける。なお、これに限らず、内壁面22dの先端から基端まで全面に設けてもよい。
微小突起40は、半球状に形成されていることが好ましい。符号R1は、微小突起40の外径(直径)、符号H1は微小突起40の高さを示す。微小突起40の外径R1及び高さH1は、10μm以上、500μm以下とすることが好ましい。また、微小突起40は、内壁面22dにおける面積の割合が10%以上、70%以下とすることが好ましい。微小突起40を配置する所定の間隔D1は、微小突起40の外径よりも大きいことが好ましい。微小突起40の外径R1及び高さH1は、全て均一に形成してもよく、10μm以上、500μm以下の範囲内で様々な寸法のものを混在させるように形成してもよい。
送気・送水ノズル22は、例えば、以下のように製造される。先ず図5(A)に示すように、薄い帯状材本体51の片面に所定の間隔で敷き詰めるように微小突起52が配置された帯状材50を形成する。帯状材50は、可撓性を有する樹脂からなり、微小突起52と一体に形成される。微小突起52は、送気・送水ノズル22の微小突起40に相当する。
なお、帯状材本体51を親水性の樹脂で形成し、微小突起52を疎水性の樹脂で形成することが好ましい。これにより、送気・送水ノズル22は、微小突起40が疎水性、その他の内壁面22dが親水性となる。
そして、図5(B)に示すように、微小突起52が形成された面を内側にして帯状材50を芯材55に巻き付ける。芯材55は、送気・送水ノズル22の内径および曲がり具合に合わせて形成されている。このとき、巻き付けた帯状材50が重なり合う部分に接着剤を塗布する。このように芯材55に巻き付けた状態で接着剤を乾燥させた後、芯材55を引き抜くことにより帯状材50から屈曲したパイプ状の送気・送水ノズル22の形状に形成される。また、この後さらに、帯状材50の表面(微小突起52が配置される面とは反対側の面)に樹脂などを塗布して硬化させ、送気・送水ノズル22に剛性を持たせるようにしてもよい。
なお、送気・送水ノズル22の製造方法は、上記の方法に限定されるものではなく、例えば図6に示すように、送気・送水ノズル22を2つの成形部品56,57から構成し、これらの成形部品56,57を貼り合わせて形成してもよい。この場合、成形部品56,57には、送気・送水ノズル22の内壁面22dに相当する面56a,57aに微小突起40が一体に形成され、面56a,57aが対面するように成形部品56,57が貼り合わされる。なお、この製造方法で送気・送水ノズル22を製造する場合も、微小突起40を疎水性、その他の内壁面22dを親水性とすることが好ましい。
図7に示すように、処置具挿通チャンネル36(処置具挿通管路)は、先端部本体28の貫通孔28c、及び先端キャップ29の貫通孔29gに嵌合するとともに、操作部17の処置具入口23に連通している。この処置具挿通チャンネル36の内周面先端側は、処置具出口33となっており、処置具入口23から処置具挿通チャンネル36の内部に挿通された各種処置具は、その先端が処置具出口33から露呈される。処置具挿通チャンネル36では、上述した吸引ボタン25の操作によって処置具出口33から汚物や汚水の吸引が行われる。
処置具挿通チャンネル36の内壁面36aには、送気・送水ノズル22の内壁面22dと同様に複数の微小突起41が形成されている。微小突起41は、千鳥配置で敷き詰めるように形成されている。なお、これに限らず、内壁面36aにおいて微小突起41が所定の間隔D2で配置されていればよい。なお、ここでいう「所定の間隔」とは、微小突起41がほぼ所定の間隔D2で配置されていることを含むものである。これにより、処置具挿通チャンネル36の内壁面36aに汚物が付着し難くなり、且つ汚物が付着した場合でも、付着した汚物が剥がれやすい。
処置具挿通チャンネル36の微小突起41は、微小突起40と同様に半球状に形成されていることが好ましい。符号R2は、微小突起41の外径(直径)を、符号H2は微小突起41の高さを示す。微小突起41の外径R2及び高さH2は、10μm以上、500μm以下とすることが好ましい。また、微小突起41は、内壁面36aにおける面積の割合が10%以上、70%以下とすることが好ましい。さらにまた、微小突起41を配置する所定の間隔D2は、微小突起41の外径よりも大きいことが好ましい。
処置具挿通チャンネル36を製造する場合も、送気・送水ノズル22と同様に、微小突起が一体に形成された帯状材を芯材に巻き付けてパイプ状に形成する方法や、微小突起が一体に形成された2つの成形部品を貼り合わせて形成する方法で製造することができる。なお、処置具挿通チャンネル36は、送気・送水ノズル22と同様に、微小突起41を疎水性、その他の内壁面36aを親水性とすることが好ましい。また、微小突起が一体に形成された帯状材を芯材に巻き付けて処置具挿通チャンネル36を形成する場合、送気・送水ノズル22と同様に、帯状材本体を親水性の樹脂で形成し、微小突起を疎水性の樹脂で形成することが好ましい。
電子内視鏡11を用いた内視鏡検査中に,送気・送水ノズル22や、処置具挿通チャンネル36に汚物が進入した場合、上述したように内壁面22d,36aに微小突起40,41が設けられているので、親水性、疎水性いずれの汚物であっても付着し難くなっている。さらに、送気・送水ノズル22では、内壁面22dに汚物が付着したとしても、剥がれやすくなっており、内視鏡検査中に流体(エアー又は洗浄水)が噴射されると、付着した汚物は流体によって流されることが多い。また、処置具挿通チャンネル36でも、内壁面36aに汚物が付着したとしても、送気・送水チャンネル22と同様に、剥がれやすくなっており、吸引された水分やエアーが通過することにより、付着した汚物は流されることが多い。
以上のように、電子内視鏡11では、送気・送水ノズル22、処置具挿通チャンネル36には、内壁面22d,36aに微小突起40,41が設けられているため、親水性、疎水性いずれの汚物であっても付着し難くなっており、また内壁面22d,36aに汚物が付着したとしても剥がれやすくなっている。さらに、内視鏡検査後に、送気・送水ノズル22、処置具挿通チャンネル36の内壁面22d,36aに汚物が残っていたとしても、内壁面22d,36aから汚物が剥がれやすくなっているため、洗浄することで容易に汚物を除去することができる。
なお、上記実施形態では、微小突起40,41を半球状に形成しているが、これに限らず、例えば四角錐状、円錐状に形成してもよい。また、上記実施形態では、送気・送水ノズル22及び処置具挿通チャンネル36の内壁面22d,36aに微小突起40,41を形成しているが、本発明はこれに限らず、内壁面22d,36aを凹凸形状に形成してもよい。この場合、均一な寸法の凸部及び凹部を所定の間隔で形成してもよいし、様々な寸法の凹部、凸部を形成した凹凸形状しにしてもよく、例えば梨地状の凹凸形状にしてもよい。また、上記実施形態では、送気・送水ノズル22及び処置具挿通チャンネル36の微小突起40,41を疎水性とし、その他の内壁面22d,36aを親水性としているが、本発明はこれに限らず、微小突起を親水性、その他の内壁面を疎水性としてもよい。また、この場合、例えば、帯状材本体を疎水性の樹脂で形成し、微小突起を親水性の樹脂で形成し、上記実施形態と同様の方法で送気・送水ノズル22及び処置具挿通チャンネル36を形成する。
上記実施形態においては、撮像素子を用いて被検体の状態を撮像した画像を観察する電子内視鏡を例に上げて説明しているが、本発明はこれに限るものではなく、光学的イメージガイドを採用して被検体の状態を観察する内視鏡にも適用することができる。
以下、実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明の内容がこれらに限定されるものではない。この実施例1では、上記第1実施形態の構成を有する送気・送水ノズル22に、体内の汚物と同様の粒子径と粘性を有するペースト材として、豚レバーを小さく刻んだ物を詰まらせた。なお、ペースト材としてはこれに限らず、例えば苺の種を含むジャムなどを使用してもよい。この実施例1で用いる送気・送水ノズル22としては、内径が1mm、微小突起40が半球状で、微小突起40の外径R1を10μmとし、且つ内壁面22dに対して微小突起40を配置する面積の割合を50%にした。そして、ペースト材を詰まらせた状態で送気・送水ノズル22に洗浄水を送り込み、ペースト材の排出状態を調べた。送気・送水ノズル22に送り込む液体圧は、送気・送水装置から送気・送水ノズル22に送り込む一般的な液体圧である。
微小突起40の外径R1を100μmとした以外は、実施例1と同じ構成で送気・送水ノズル22を形成し、同じ条件でペースト材を詰まらせて排出状態を調べた。
微小突起40の外径R1を200μmとした以外は、実施例1と同じ構成で送気・送水ノズル22を形成し、同じ条件でペースト材を詰まらせて排出状態を調べた。
微小突起40の外径R1を500μmとした以外は、実施例1と同じ構成で送気・送水ノズル22を形成し、同じ条件でペースト材を詰まらせて排出状態を調べた。
内壁面22dにおける微小突起40を配置する面積の割合を10%した以外は、実施例1と同じ構成で送気・送水ノズル22を形成し、同じ条件でペースト材を詰まらせて排出状態を調べた。
内壁面22dにおける微小突起40を配置する面積の割合を70%した以外は、実施例1と同じ構成で送気・送水ノズル22を形成し、同じ条件でペースト材を詰まらせて排出状態を調べた。
微小突起40の形状を四角錐とした以外は、実施例1と同じ構成で送気・送水ノズル22を形成し、同じ条件でペースト材を詰まらせて排出状態を調べた。
[比較例1]
比較例1は、微小突起40の外径を2μmとした以外は、実施例1と同じ構成で送気・送水ノズル22を形成し、同じ条件でペースト材を詰まらせて排出状態を調べた。
[比較例2]
微小突起40の外径を700μmとした以外は、実施例1と同じ構成で送気・送水ノズル22を形成し、同じ条件でペースト材を詰まらせて排出状態を調べた。
[比較例3]
内壁面22dにおける微小突起40を配置する面積の割合を5%した以外は、実施例1と同じ構成で送気・送水ノズル22を形成し、同じ条件でペースト材を詰まらせて排出状態を調べた。
[比較例4]
内壁面22dにおける微小突起40を配置する面積の割合を80%した以外は、実施例1と同じ構成で送気・送水ノズル22を形成し、同じ条件でペースト材を詰まらせて排出状態を調べた。
なお、以下の表1では、排出状態として、ペースト材が残らず非常に良好(◎)、ほとんど残らず良好(○)、ペースト材は残るが洗浄すれば容易に除去することができ使用可(△)、ペースト材の付着が強く洗浄が困難であり使用不可(×)という評価結果を示す。
Figure 2012245189
表1に示すように、微小突起40の外径R1を10μm,100μm,200μm,500μmとした実施例1〜4の送気・送水ノズル22では、評価結果が全て使用可以上であり、特に実施例2では、非常に良好だった。これに対して、微小突起40の外径R1を2μm、700μmとした比較例1,2では、使用不可だった。以上により、汚物が付着し難く、また付着したとしても剥がれやすい送気・送水ノズル22は、微小突起40の外径が10以上、500μm以下であることを確認した。
また、内壁面22dにおける微小突起40を配置する面積の割合を50%にした実施例1〜4、10%にした実施例5、70%にした実施例6では、評価結果が全て使用可以上だった。これに対して、内壁面22dにおける微小突起40を配置する面積の割合を5%,80%にした比較例3,4では評価結果が使用不可だった。以上により、汚物が付着し難く、また付着したとしても剥がれやすい送気・送水ノズル22は、内壁面22dにおける微小突起40を配置する面積の割合が10%以上、70%以下であることを確認した。
さらにまた、微小突起40が半球状である実施例2の評価結果が非常に良好であるのに対して、微小突起40が四角錐状で他の条件が実施例2と同じ実施例7の評価結果が使用可に留まったことから、微小突起40の形状が四角錐状よりも半球状のほうが効果的であることを確認した。
10 電子内視鏡システム
11 電子内視鏡
16 挿入部
16a 先端部
21 送気・送水チャンネル
22 送気・送水ノズル
22d,36a 内壁面
30 観察窓
31,32 照明窓
36 処置具挿通チャンネル
40,41 微小突起

Claims (7)

  1. 被検体内へ挿入される挿入部の先端部に設けられ、被検体内を観察するための観察窓と、
    前記被検体内に照明光を照射するための照明窓と、
    前記先端部に設けられ、流体を噴射、又は吸引するための管路と、
    前記管路の内壁面に所定の間隔で敷き詰められるように形成される微小突起とを備えることを特徴とする内視鏡。
  2. 前記微小突起は、10μm以上、500μm以下の外径であることを特徴とする請求項1記載の内視鏡。
  3. 前記微小突起は、前記内壁面における面積の割合が10%以上、70%以下の割合で形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の内視鏡。
  4. 前記微小突起は、半球状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の内視鏡。
  5. 前記微小突起及び内壁面は、一方が親水性の材料からなり、他方が疎水性の材料からなることを特と特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の内視鏡。
  6. 前記管路は、流体を噴射するための流体噴射ノズルであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の内視鏡。
  7. 前記管路は、流体を吸引するとともに、処置具を挿通させる処置具挿通管路であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の内視鏡。
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