JP2012242552A - 光コネクタ用フェルール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】筒状のキャピラリ20と、このキャピラリ20の端部に一体に形成されたフランジ部30とを備えて構成され、光ファイバW1の表面を樹脂で被覆してなる光ファイバ心線Wの端末に装着される光コネクタ用フェルール10であって、光ファイバW1を前後方向に挿通可能な光ファイバ挿通孔21と、光ファイバW1を光ファイバ挿通孔21に案内する案内孔22と、接着剤が注入されて貯留される接着剤貯留孔と、光ファイバ挿通孔21の軸心と同軸をなして光ファイバW1を摺接面に誘導する位置決め孔35とが、この順に並んで配置されており、位置決め孔35の孔径は、案内孔22の開口縁の孔径よりも小さい孔径に設定されている。
【選択図】図5
Description
また、フランジ部内に接着剤を注入するディスペンサの針は、通常、光ファイバ心線の線径よりも大きいため、ディスペンサの針をフランジ部内に入れて接着剤を注入する前提構成として、フランジ部内に光ファイバ心線の線径よりも大きい空間を確保しておく必要がある。
このようなフランジ部内の空間を、小径部とこの小径部の後方に設けられた大径部とによって構成する方法が特許文献1に開示されている。このような方法によると、大径部内にディスペンサの針を挿入することでフランジ部内に接着剤を注入することができると共に、小径部によって光ファイバ心線を支持して光ファイバの曲がりを防ぐことができる。
また、フランジ部内に光ファイバ心線の線径よりも大きい空間を形成する用法では、フランジ部内で光ファイバ心線が芯ずれしやすくなって光ファイバに曲がりが発生し、光ファイバの信頼性低下の一因となる。さらに、大きい空間を設けたことによってフランジ部が大型化し、フェルール全体が大型化してしまう。
また、小径部と大径部とが内部に形成されたフランジ部を用いる方法では、小径部にはディスペンサの針が挿入できないため、接着剤を小径部内に完全に充填させることが困難である。このため、小径部内において接着剤中に気泡が混入する虞があり、気泡が残ったまま接着剤が硬化すると不均一に分布する接着剤の硬化収縮の影響で光ファイバが断線する虞がある。
そこで、光ファイバ心線の芯ずれを抑制することを目的としてフランジ部内の空間をできるだけ小さくする方法が検討されている。しかしながら、フランジ部内の空間を小さくした結果、フランジ部内にディスペンサの針を直接挿入することができなくなると、フランジ部内とディスペンサの針とを別途接続する技術が必要になる。このような接続技術を可能にするには、例えば接着剤がフランジ部から漏れ出すことを防ぐためにパッキンを用いる等、特別な工夫が必要になるため、やはり製造コストが高くなる。
また、接着剤貯留孔が接着剤で満たされた状態で光ファイバをフェルールに組み付けるようにしたので、光ファイバをフェルールに組み付けた後に接着剤を注入する場合に比べて、接着剤中に気泡が発生することを抑制することができる。これにより、気泡が残ったまま接着剤が硬化することで光ファイバが断線することを防止できる。
また、接着剤で満たされた接着剤貯留孔を光ファイバが横切ることで光ファイバの表面に接着剤が付着した状態となり、この状態で光ファイバが光ファイバ挿通孔に挿通されるので、光ファイバとキャピラリとを接着剤で接着することができる。これにより、光ファイバとフェルールとの固着力を向上させることできる。
前記位置決め孔の孔径は、前記光ファイバ被覆部の外径と同じ寸法に設定されている構成としてもよい。ここで、「同じ寸法」とは、位置決め孔の孔径と光ファイバ被覆部の外径とが同一の寸法である場合のみならず、位置決め孔の孔径が光ファイバ被覆部の外径よりもやや大きめの寸法である場合も含むことを意味する。
このような構成によると、光ファイバ被覆部が位置決め孔の軸心と同軸に配置され、光ファイバ被覆部と光ファイバとを同軸に配置することができる。したがって、光ファイバが光ファイバ被覆部から光ファイバ挿入孔に向かう途中で屈曲や断線することを抑制することができる。
このような構成によると、セラミックス製のキャピラリから合成樹脂製のフランジ部が脱落することを防止することができる。
また、前記キャピラリ部と前記フランジ部とは一体成形されていてもよい。
本発明の実施形態1について図1乃至図6を参照して説明する。
実施形態1では、光ケーブルの保護材を皮剥ぎすることで露出された光ファイバW1及び光ファイバ心線Wの端末に装着される光コネクタ用フェルール10を例示している。なお、光ファイバ心線Wは、図5に示すように、光ファイバW1の表面を樹脂などの被覆材でコーティングすることで光ファイバW1よりも大径に形成されている。また、光ファイバ心線Wは、本発明の光ファイバ被覆部の一例である。
キャピラリ20は、図1及び図2に示すように、円筒形状をなし、キャピラリ20の内部には、図3に示すように、キャピラリ20の軸心に沿って直線状に延びる光ファイバ挿通孔21が前後方向に貫通して形成されている。なお、以下の説明においてはキャピラリ20の軸線方向を前後方向とし、図1における図示左側を前側とする。
光ファイバ挿通孔21は、キャピラリ20の前端からキャピラリ20の後端よりやや前方の位置まで形成されている。光ファイバ挿通孔21には、光ファイバW1が後方から挿入可能に形成されている。また、光ファイバ挿通孔21の後方には、図3に示すように、案内孔22が形成されている。案内孔22は、光ファイバ挿通孔21の後端とキャピラリ20の後端との間に配置されている。また、案内孔22は、光ファイバ挿通孔21の後端開口縁から後方に向かうほど径方向外側に向かうように傾斜したすり鉢状をなす内周面を有している。また、案内孔22の後端開口の開口径は、光ファイバ心線Wの線径の約3倍に設定されている。したがって、光ファイバ挿通孔21に光ファイバW1を挿入する際に、光ファイバW1の軸心が光ファイバ挿通孔21の軸心からややずれた場合でも、光ファイバW1の先端は案内孔22の内周面に摺接することよって光ファイバ挿通孔21の後端開口に案内され、光ファイバW1が光ファイバ挿通孔21に確実に挿入されるようになっている。
フランジ部30は、前後方向略中央部よりも前方部分が前方フランジ部31とされ、前後方向略中央部よりも後方部分が後方フランジ部32とされている。
前方フランジ部31は、その前端から後方に向かってキャピラリ20から離れるように拡幅した形態をなし、後方フランジ部32は、同一幅のまま後方に延びる形態をなしている。また、後方フランジ部32は、前方フランジ部31の後端部分に比べて幅狭とされている。一方、前方フランジ部31は、キャピラリ20の後端部を全周に亘って覆っている。
また、光ファイバ心線嵌合孔35の後端開口部35Aは、すり鉢状をなす形態(後方に向かうほど間口が広くなる形態)とされており、光ファイバ心線嵌合孔35に光ファイバW1や光ファイバ心線Wを挿入する際に、光ファイバW1や光ファイバ心線Wが光ファイバ心線嵌合孔35に案内されるようになっている。
まず、上下方向に型開き可能な上下両金型60,61の内部にキャピラリ20を上下方向から狭持するようにセットすると共に、後方からスライド金型62をスライドさせて型締めする。このとき、キャピラリ20の後端面20Aには、上型60から下方に延びて形成された成形ピン63の前面63Aが全周に亘って密着し、キャピラリ20における案内孔22の後端開口を完全に塞ぐように設定されている。これにより、型締めされた成形金型60,61,62内に成形樹脂が流し込まれてフランジ部30が成形されても、キャピラリ20の案内孔22には、成形樹脂が流れ込まないようになっている。これにより、フランジ部30をキャピラリ20と一体に形成することができる。
まず、光コネクタ用フェルール10が準備できたところで、図示しない光ケーブルの端末の保護材を皮剥ぎし、光ファイバ心線Wを露出させる。また、光ファイバ心線Wの端末を更に除去することで光ファイバW1を露出させる。
次に、フランジ部30の接着剤貯留孔34の上端開口から接着剤Bを注入する。このとき、接着剤貯留孔34の上端開口は、大きく開口して形成されているので、接着剤Bを外部に漏らすことなく、接着剤貯留孔34内に容易に注入することができる。また、接着剤B内に気泡が発生することを抑制できる。
最後に、キャピラリ20の先端から突出した光ファイバW1を切断すると共にこの切断面を研磨することで、光コネクタ用フェルール10に装着された光ケーブルが完成する。
本発明の実施形態2について図7を参照して説明する。
実施形態2の光コネクタ用フェルール100は、実施形態1におけるキャピラリ20とフランジ部30とが合成樹脂にて一体成形されたものであって、実施形態1と共通する構成、作用、および効果については重複するため、その説明を省略する。また、実施形態1と同じ構成については同一の符号を用いるものとする。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、光ファイバ心線嵌合孔35の孔径を光ファイバ心線Wの外径寸法とほぼ同じに構成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、光ファイバ心線嵌合孔の孔径を光ファイバ心線Wの外径寸法の1.2倍や1.5倍の長さ寸法等、任意の長さ寸法に設定してもよい。
(2)上記実施形態では、キャピラリ20の外面に凹状をなす被係止部23を設け、前方フランジ部31に凸状の係止部33を係止させることで、キャピラリ20からフランジ部30を脱落させない構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、キャピラリ20の外面に突部を設け、フランジ部30に突部が嵌合可能な凹部を設けることで、キャピラリ20からフランジ部30を脱落させない構成としてもよい。
(4)上記実施形態では、フランジ部30を合成樹脂によって構成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、フランジ部を金属によって構成してもよい。
(5)上記実施形態では、光ファイバ被覆部を光ファイバ心線Wとし、位置決め孔を光ファイバ心線嵌合孔35として構成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、光ファイバ被覆部を光ファイバコードとし、位置決め孔を光ファイバコードが嵌合可能な嵌合孔として構成してもよい。
(6)上記実施形態では、接着剤貯留孔34をキャピラリ20とフランジ部30とによって構成しているものの、本発明によると、接着剤貯留孔をフランジ部30のみで構成してもよい。この場合、案内孔をフランジ部側に設けてもよい。
(7)上記実施形態1では、キャピラリ20をセラミックによって構成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、キャピラリ20を合成樹脂によって一次成形し、二次成形によってフランジ部30を構成してもよい。
(8)上記実施形態2では、キャピラリ20とフランジ部30とを合成樹脂にて一体成形した構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、キャピラリ20とフランジ部30とをセラミックや金属によって一体成形してもよい。
20:キャピラリ
21:光ファイバ挿通孔
22:案内孔
22A:摺接面
23:被係止部
30:フランジ部
33:係止部
34:接着剤貯留孔
35:光ファイバ心線嵌合孔(位置決め孔)
B :接着剤
W :光ファイバ心線(光ファイバ被覆部)
W1:光ファイバ
Claims (4)
- 筒状のキャピラリと、このキャピラリの端部に一体に形成されたフランジ部とを備えて構成され、光ファイバの表面を樹脂で被覆してなる光ファイバ被覆部の端末に装着される光コネクタ用フェルールであって、
前記キャピラリの内部に設けられ、前記光ファイバを挿通可能な光ファイバ挿通孔と、
この光ファイバ挿通孔に連通して設けられ、前記光ファイバの先端が摺接することで前記光ファイバを前記光ファイバ挿通孔に案内するすり鉢状の案内孔と、
この案内孔に連通すると共に前記光ファイバの挿入方向と交差する方向に開設され、この開設部分から接着剤が注入されて貯留される接着剤貯留孔と、
この接着剤貯留孔に連通し前記光ファイバ挿通孔の軸心と同軸をなす配置で設けられ、前記光ファイバの先端を前記案内孔に誘導する位置決め孔とが、この順に並んで配置されており、
前記位置決め孔の孔径は、前記案内孔の入口側の孔径よりも小さい孔径に設定されていることを特徴とする光コネクタ用フェルール。 - 前記位置決め孔の孔径は、前記光ファイバ被覆部の外径と同じ寸法に設定されていることを特徴とする請求項1記載の光コネクタ用フェルール。
- 前記キャピラリはセラミックス製であり、前記フランジ部は前記キャピラリの端部を合成樹脂で覆うように形成されており、
前記キャピラリの端部における前記フランジ部に覆われた部分には、前記フランジ部に設けられた係止部と前記キャピラリの軸線方向に係止可能な被係止部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の光コネクタ用フェルール。 - 前記キャピラリ部と前記フランジ部とは一体成形されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の光コネクタ用フェルール。
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- 2011-05-18 JP JP2011111672A patent/JP5655703B2/ja active Active
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