JP2003302556A - 光コネクタ用フェルール - Google Patents

光コネクタ用フェルール

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JP2003302556A
JP2003302556A JP2002110200A JP2002110200A JP2003302556A JP 2003302556 A JP2003302556 A JP 2003302556A JP 2002110200 A JP2002110200 A JP 2002110200A JP 2002110200 A JP2002110200 A JP 2002110200A JP 2003302556 A JP2003302556 A JP 2003302556A
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capillary
wall surface
optical fiber
adhesive
ferrule
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JP2002110200A
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Masayuki Tanaka
雅之 田中
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Furukawa Techno Res Kk
TOHOKU FURUKAWA DENKO KK
Furukawa Research Inc
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Furukawa Techno Res Kk
TOHOKU FURUKAWA DENKO KK
Furukawa Research Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬化した接着剤が光コネクタ用フェルールか
ら抜ける不具合を防止する光コネクタ用フェルールの新
たな構造を提供する 【解決手段】 光ファイバ支持部内壁面とキャピラリ支
持部内壁面とを連通する境界部内壁面とキャピラリ後端
面とで挟まれた領域に接着剤溜めを設け、かつ接着剤溜
め部の外径の最大値がキャピラリ支持部の内径と実質的
に等しい光コネクタ用フェルールを提供する。特に、境
界部内壁面やキャピラリ後端面を実質的に単調に拡径さ
れてなる面とすること、境界部内壁面とキャピラリ後端
面との間のキャピラリ支持部の内壁面を接着剤溜め部の
壁面とすることなどが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバの接続
に用いられる光コネクタ用フェルールに関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の光コネクタ用フェルール
の一例を示す断面図であって、(a)は全体断面図であ
り、(b)は光コネクタ用フェルールに光ファイバが挿
入された状態を示す要部拡大断面図である。
【0003】図5(a)において、光コネクタ用フェル
ールは、キャピラリ1と、キャピラリ1を支持するフラ
ンジ2とを備えている。
【0004】キャピラリ1は、光ファイバ心線先端部の
被覆が除去された光ファイバ素線が挿入される素線貫通
孔1Aと、光ファイバ素線を素線貫通孔1Aに挿入しや
すくするために素線貫通孔1Aの後端部に設けられたテ
ーパ孔部1Bとを有する。
【0005】フランジ2は、キャピラリ1の後部を支持
するキャピラリ支持部2Aと、光ファイバ心線を支持す
る光ファイバ支持部2Bとが境界部内壁面2Cにより連
通されて構成される。光ファイバ支持部2Bは、挿入さ
れた光ファイバ心線を支持する内壁面2Dを備えた心線
貫通孔を有する。
【0006】図5(b)において、3は光ファイバ心
線、4は光ファイバ素線であって、キャピラリ1の素線
貫通孔1Aには光ファイバ素線4が挿入され、フランジ
2の心線貫通孔には光ファイバ心線3が挿入され、光フ
ァイバ心線3の外周面3Aと心線貫通孔2Dの内壁面と
の隙間には公知の方法で接着剤が充填される。接着剤の
充填方法としては、接着剤が塗布された光ファイバ心線
3をフランジ2内に挿入する方法、フランジ2内に接着
剤を塗布した後光ファイバ心線3を挿入する方法、光フ
ァイバ心線外周面3Aと心線貫通孔内壁面2Dとの隙間
に接着剤を注入する方法などがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図5に示さ
れる光コネクタ用フェルールに光ファイバ心線が挿入さ
れた構造において、ヒートサイクル試験や環境温度変化
などの熱的負荷などが原因で、光ファイバ心線外周面3
Aと心線貫通孔内壁面2Dとの隙間に充填された接着剤
が硬化後に光ファイバ心線外周面3Aおよび心線貫通孔
内壁面2Dから剥離して光コネクタ用フェルールから抜
ける不具合が発生することがある。この不具合は、光フ
ァイバ心線3が光コネクタ用フェルールから抜ける不具
合に直結するため、発生率を下げる必要がある。
【0008】この問題を解決する手段の一例として、例
えば特開平9−54223号公報に開示された技術があ
る。この技術は、フランジの心線貫通孔に接着剤のアン
カー部を設け、光コネクタフェルールからの光ファイバ
心線の抜けを防止しようとするものである。
【0009】しかし、特開平9−54223号公報に開
示された技術は、接着剤のアンカー部がフランジの心線
貫通孔の内壁面に設けられているもののみであって、こ
の技術だけでは、光コネクタ用フェルールからの光ファ
イバ心線の抜けを機械的負荷の観点から防止する点で不
十分である。たとえば、接着剤が硬化後にアンカー部か
ら剥離した場合には、光ファイバ心線が接着剤とともに
光コネクタ用フェルールから抜けてしまうおそれがあ
る。
【0010】また、アンカー部の形状が複雑な場合は、
接着剤の導入が難しくなり、アンカー部において気泡が
発生しやすくなるため、硬化した接着剤がアンカー部か
ら剥離しやすくなり、光ファイバ心線が接着剤とともに
光コネクタ用フェルールから抜けるおそれがさらに高ま
るという問題点がある。
【0011】そこで、本発明は、上述の課題を解決する
ため、硬化した接着剤が光コネクタ用フェルールから抜
ける不具合を防止する光コネクタ用フェルールの新たな
構造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明における請求項1
の発明は、光ファイバ心線先端部の被覆が除去された光
ファイバ素線が挿入される素線貫通孔を有するキャピラ
リと、前記キャピラリの後部を支持するキャピラリ支持
部および前記光ファイバ心線を支持する光ファイバ支持
部を有するフランジとを備え、さらに前記光ファイバ支
持部の内壁面と前記キャピラリ支持部の内壁面とを連通
する境界部内壁面を備えた光コネクタ用フェルールにお
いて、前記境界部内壁面と前記キャピラリ後端面とで挟
まれた領域に接着剤溜め部が形成され、かつ前記接着剤
溜め部の直径の最大値は前記キャピラリ支持部の内径と
実質的に等しいことを特徴としている。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記境界部内壁面は、前記光ファイバ支持部から前
記キャピラリ支持部に向かって実質的に単調に拡径され
てなる面であることを特徴としている。
【0014】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記キャピラリ後端面は、前記素線貫通孔からみて
実質的に単調に拡径されてなる面であることを特徴とし
ている。
【0015】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3のいずれかの発明において、前記境界部内壁面と前記
キャピラリ後端面との間の前記キャピラリ支持部内壁面
を前記接着剤溜め部の壁面としたことを特徴としてい
る。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を用
いて説明する。
【0017】図1は、本発明の第1の実施形態である光
コネクタ用フェルールに光ファイバ心線が挿入された状
態の一例を示す要部拡大断面図である。
【0018】図1において、11は接着剤溜め部、12
は境界部内壁面、13はキャピラリ後端面である。ここ
で、境界部内壁面12は、例えばテーパ状の面のよう
に、光ファイバ支持部からキャピラリ支持部に向かって
実質的に単調に拡径された面となっており、フランジ2
の心線貫通孔内壁面2Dと境界部内壁面12とは角度θ
1の角をなしている。その他の記号については、図5
(a)と同様であるため説明を省略する。
【0019】図1における接着剤溜め部11は、境界部
内壁面12と、キャピラリ後端面13とで挟まれた領域
に形成される。具体的には、境界部内壁面12、キャピ
ラリ後端面13、光ファイバ心線外周面3Aで包囲され
た箇所に接着剤溜め部11が形成される。
【0020】図1における接着剤溜め部11の形状は、
接着剤の導入が容易であって、接着剤溜め部11におけ
る気泡の発生がほとんどなく、硬化した接着剤が境界部
内壁面12またはキャピラリ後端面13から剥離するお
それがきわめて少ないものである。また、かりに硬化し
た接着剤が境界部内壁面12またはキャピラリ後端面1
3から剥離してもフランジ2の心線貫通孔から抜けない
ため、光ファイバ心線3が光コネクタ用フェルールに支
持された状態を保つことが可能となる。
【0021】なお、図1において、接着剤溜め部11の
直径の最大値は、キャピラリ支持部2Aの内径と等しく
なっているが、これは最も望ましい例であって、接着剤
溜め部11の直径の最大値は、光ファイバ支持部2Bの
心線貫通孔の内径よりキャピラリ支持部2Aの内径に近
いこと、すなわちキャピラリ支持部2Aの内径と実質的
に等しいことが必要である。実際には、接着剤溜め部1
1の直径の最大値は必要に応じて適宜設定することが可
能である。
【0022】図2は、本発明の第2の実施形態である光
コネクタ用フェルールに光ファイバ心線が挿入された状
態の一例を示す要部拡大断面図である。
【0023】図2において、21は接着剤溜め部、22
は素線貫通孔拡径面、23は境界部内壁面である。ここ
で、素線貫通孔拡径面22は、例えばテーパ状の面のよ
うに、素線貫通孔からみて実質的に単調に拡径された面
となっており、キャピラリ1の素線貫通孔1Aと素線貫
通孔拡径面22とは角度θ2の角をなしている。その他
の記号については、図5(a)と同様であるため説明を
省略する。
【0024】図2における素線貫通孔拡径面22が、他
の図面におけるテーパ孔部1Bと異なる点は、素線貫通
孔拡径面22の外径が光ファイバ支持部2Bの心線貫通
孔の内径より大きい点である。そして、図2における接
着剤溜め部21は、キャピラリ後端面に相当する素線貫
通孔拡径面22と、境界部内壁面23とで挟まれた領域
に形成される。具体的には、素線貫通孔拡径面22、境
界部内壁面23、光ファイバ心線外周面3Aで包囲され
た箇所に接着剤溜め部21が形成される。
【0025】図2における接着剤溜め部21の形状は、
図1の接着剤溜め部11の形状と同様、接着剤の導入が
容易であって、接着剤溜め部21における気泡の発生が
ほとんどなく、硬化した接着剤が素線貫通孔拡径面22
または境界部内壁面23から剥離するおそれがきわめて
少ないものである。また、かりに硬化した接着剤が素線
貫通孔拡径面22または境界部内壁面23から剥離して
もフランジ2の心線貫通孔から抜けないため、光ファイ
バ心線3が光コネクタ用フェルールに支持された状態を
保つことが可能となる。
【0026】なお、図2において、接着剤溜め部21の
直径の最大値は、キャピラリ支持部2Aの内径と等しく
なっているが、これは最も望ましい例であって、接着剤
溜め部21の直径の最大値は、光ファイバ支持部2Bの
心線貫通孔の内径よりキャピラリ支持部2Aの内径に近
いこと、すなわちキャピラリ支持部2Aの内径と実質的
に等しいことが必要である。実際には、接着剤溜め部2
1の直径の最大値は必要に応じて適宜設定することが可
能である。
【0027】図3は、本発明の第3の実施形態である光
コネクタ用フェルールに光ファイバ心線が挿入された状
態の一例を示す要部拡大断面図である。
【0028】図3において、31は接着剤溜め部、32
はキャピラリ後端面、33は境界部内壁面、34はキャ
ピラリ支持部内壁面である。その他の記号については、
図5(a)と同様であるため説明を省略する。
【0029】図3における接着剤溜め部31は、キャピ
ラリ後端面32と境界部内壁面33とで挟まれた領域に
形成され、さらに、キャピラリ後端面32と境界部内壁
面33との間のキャピラリ支持部内壁面34もその壁面
となっている。具体的には、キャピラリ後端面32、境
界部内壁面33、キャピラリ支持部内壁面34、光ファ
イバ心線外周面3Aで包囲された箇所に接着剤溜め部3
1が形成される。
【0030】図3における接着剤溜め部31の形状は、
図1の接着剤溜め部11の形状と同様、接着剤の導入が
容易であって、接着剤溜め部31における気泡の発生が
ほとんどなく、硬化した接着剤がキャピラリ後端面3
2、境界部内壁面33、キャピラリ支持部内壁面34か
ら剥離するおそれがきわめて少ないものである。また、
かりに接着剤がキャピラリ後端面32、境界部内壁面3
3、キャピラリ支持部内壁面34から剥離してもフラン
ジ2の心線貫通孔から抜けないため、光ファイバ心線3
が光コネクタ用フェルールに支持された状態を保つこと
が可能となる。
【0031】なお、図3において、キャピラリ後端面3
2と境界部内壁面33との距離は、必要に応じて適宜設
定することが可能である。
【0032】また、キャピラリ1をフランジ2に取り付
ける際には、キャピラリ支持部2Aに必要最小限の段差
または突起を設けること、もしくはキャピラリ1とフラ
ンジ2との位置関係を取り付け時に設定することなどに
より、容易にキャピラリ後端面32と境界部内壁面33
との間のキャピラリ支持部内壁面34を接着剤溜め部3
1の壁面とすることが可能である。
【0033】以上、本発明の代表的な実施形態について
説明したが、上記第1ないし第3の実施形態は、組み合
わせて用いることも可能である。その例を図4に示す。
【0034】図4(a)は、第1および第2の実施形態
を組み合わせた場合の要部拡大断面図、図4(b)は、
第1ないし第3の実施形態を組み合わせた場合の要部拡
大断面図である。
【0035】図4(a)において、41は接着剤溜め
部、42は境界部内壁面、43は素線貫通孔拡径面であ
る。境界部内壁面42は図1における境界部内壁面12
と、素線貫通孔拡径面43は図2における素線貫通孔拡
径面22とそれぞれ同様のものである。ここで、フラン
ジ2の心線貫通孔内壁面2Dと境界部内壁面42とは角
度θ3の角をなしており、キャピラリ1の素線貫通孔1
Aと素線貫通孔拡径面43とは角度θ4の角をなしてい
る。
【0036】そして、図4(a)における接着剤溜め部
41は、境界部内壁面42と、キャピラリ後端面に相当
する素線貫通孔拡径面43とで挟まれた領域に形成され
る。具体的には、境界部内壁面42、素線貫通孔拡径面
43、光ファイバ心線外周面3Aで包囲された箇所に接
着剤溜め部41が形成される。
【0037】図4(b)において、44はキャピラリ支
持部内壁面である。キャピラリ支持部内壁面44は図3
におけるキャピラリ支持部内壁面34と同様のものであ
る。
【0038】そして、図4(b)における接着剤溜め部
41は、境界部内壁面42と、キャピラリ後端面に相当
する素線貫通孔拡径面43とで挟まれた領域に形成さ
れ、さらにキャピラリ支持部内壁面44が接着剤溜め部
41の壁面となっている。具体的には、境界部内壁面4
2、素線貫通孔拡径面43、キャピラリ支持部内壁面4
4、光ファイバ心線外周面3Aで包囲された箇所に接着
剤溜め部41が形成される。ここで、フランジ2の心線
貫通孔内壁面2Dと境界部内壁面42とは角度θ5の角
をなしており、キャピラリ1の素線貫通孔1Aと素線貫
通孔拡径面43とは角度θ6の角をなしている。
【0039】なお、本発明の光コネクタ用フェルールの
実施の形態は、図1ないし図4に示された具体的な実施
形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載さ
れた範囲内で適宜変更が可能であることはいうまでもな
い。
【0040】評価結果 本発明の各実施形態による光コネクタ用フェルールと、
従来の光コネクタ用フェルールとの比較を行い、温度サ
イクル試験後の接着剤の抜け(接着剤がフランジから抜
け出す現象)の有無を評価した。
【0041】(光ファイバ心線についての条件)光ファ
イバ心線は、直径約0.125mmの光ファイバ素線に
被覆を施して直径約0.9mmとしたものであって、そ
の外周面を含む被覆の材質は熱可塑性ポリエーテルエス
テルエラストマー(商品名「ハイトレル」:米国デュポ
ン社の商標)とした。
【0042】(フェルールについての共通の条件)いわ
ゆるSCフェルールであって、フェルールの材質は、キ
ャピラリをジルコニアセラミックとし、フランジはSU
Sとした。また、フェルール全体の長さは約16mm、
フランジの長さは約8mm、キャピラリ支持部の長さは
約2.5mm、フランジの心線貫通孔内径は約1.1m
m、キャピラリの外径は約2.5mmとした。
【0043】(フェルールについての個別の条件)角度
θ1〜θ6はいずれも45°とし、図3におけるキャピ
ラリ後端面32と境界部内壁面33との距離は約0.5
mm、図4(b)における境界部内壁面42と素線貫通
孔拡径面43との距離の最小値は約0.5mmとした。
【0044】(接着剤についての条件)接着剤として
は、常温硬化型のエポキシ樹脂系接着剤を用いた。
【0045】(試験条件)温度サイクル試験は、Bellco
re GR-326-CORE に示された方法により、−40℃〜+
85℃の温度範囲で21サイクルさせた。各サンプルは
それぞれ100個とした。評価結果を表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】表1のとおり、本発明の各実施形態の光コ
ネクタ用フェルールにおいて、接着剤が光コネクタ用フ
ェルールから抜けてしまう不具合はなかったが、従来の
光コネクタ用フェルールにおいては、接着剤の抜けが発
生していた。
【0048】なお、上記評価に用いた評価対象はあくま
でも一例であって、例えば光ファイバ心線については、
その被覆材料はナイロン、シリコン樹脂、紫外線硬化型
樹脂などでもよく、その外径は特に問わない。また、フ
ェルールの材質も上述したものに限らず、さらにフェル
ールの形状についても、特許請求の範囲に記載された範
囲内で適宜変更が可能である。さらに、接着剤について
も、フェルールや光ファイバ心線の被覆の材質などに応
じて、熱硬化型樹脂、紫外線硬化型樹脂などを使い分け
ることが可能である。
【0049】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、光コネ
クタ用フェルールにおいて、キャピラリ後端面と境界部
内壁面とで挟まれた領域に接着剤溜め部を設けたことに
より、硬化した接着剤が光コネクタ用フェルールから抜
ける不具合をほぼ完全に防止することが可能となる。
【0050】また、境界部内壁面を光ファイバ支持部か
らキャピラリ支持部に向かって実質的に単調に拡径され
てなる面とすること、キャピラリ後端面を素線貫通孔か
らみて実質的に単調に拡径されてなる面とすること、境
界部内壁面とキャピラリ後端面との間のキャピラリ支持
部の内壁面を接着剤溜め部の壁面とすることなどによ
り、硬化した接着剤が光コネクタ用フェルールから抜け
る不具合をほぼ完全に防止することが可能な光コネクタ
用フェルールを容易に得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態である光コネクタ用
フェルールに光ファイバ心線が挿入された状態の一例を
示す要部拡大断面図である。
【図2】 本発明の第2の実施形態である光コネクタ用
フェルールに光ファイバ心線が挿入された状態の一例を
示す要部拡大断面図である。
【図3】 本発明の第3の実施形態である光コネクタ用
フェルールに光ファイバ心線が挿入された状態の一例を
示す要部拡大断面図である。
【図4】 (a)は、第1および第2の実施形態を組み
合わせた場合の要部拡大断面図であり、(b)は、第1
ないし第3の実施形態を組み合わせた場合の要部拡大断
面図である。
【図5】 従来の光コネクタ用フェルールの一例を示す
断面図であって、(a)は全体断面図であり、(b)は
光コネクタ用フェルールに光ファイバが挿入された状態
を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 キャピラリ 1A 素線貫通孔 1B テーパ孔部 2 フランジ 2A キャピラリ支持部 2B 光ファイバ支持部 2C 境界部内壁面 2D 心線貫通孔内壁面 3 光ファイバ心線 3A 光ファイバ心線外周面 4 光ファイバ素線 11、21、31、41 接着剤溜め部 12、42 境界部内壁面 13、32 キャピラリ後端面 22、43 素線貫通孔拡径面 23、33 境界部内壁面 34、44 キャピラリ支持部内壁面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ心線先端部の被覆が除去され
    た光ファイバ素線が挿入される貫通孔を有するキャピラ
    リと、前記キャピラリの後部を支持するキャピラリ支持
    部および前記光ファイバ心線を支持する光ファイバ支持
    部を有するフランジとを備え、さらに前記光ファイバ支
    持部の内壁面と前記キャピラリ支持部の内壁面とを連通
    する境界部内壁面を備えた光コネクタ用フェルールにお
    いて、前記境界部内壁面と前記キャピラリ後端面とで挟
    まれた領域に接着剤溜め部が形成され、かつ前記接着剤
    溜め部の直径の最大値は前記キャピラリ支持部の内径と
    実質的に等しいことを特徴とする光コネクタ用フェルー
    ル。
  2. 【請求項2】 前記境界部内壁面は、前記光ファイバ支
    持部から前記キャピラリ支持部に向かって実質的に単調
    に拡径されてなる面であることを特徴とする、請求項1
    記載の光コネクタ用フェルール。
  3. 【請求項3】 前記キャピラリ後端面は、前記貫通孔か
    らみて実質的に単調に拡径されてなる面であることを特
    徴とする、請求項1記載の光コネクタ用フェルール。
  4. 【請求項4】 前記境界部内壁面と前記キャピラリ後端
    面との間の前記キャピラリ支持部の内壁面を前記接着剤
    溜め部の壁面としたことを特徴とする、請求項1ないし
    請求項3のいずれかに記載の光コネクタ用フェルール。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007531005A (ja) * 2004-03-26 2007-11-01 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 熱可塑性接着剤を備えたスモールフォームファクタの光コネクタ
JP2012242552A (ja) * 2011-05-18 2012-12-10 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 光コネクタ用フェルール

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