JP2012240926A - 加温使用用マッサージ用化粧料 - Google Patents

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裕子 松井
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佳奈子 本多
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【課題】使用感に優れる(のび、こくに優れるが、肌へなじみすぎない等)、加温使用のためのマッサージ用化粧料を提供する。
【解決手段】(a)下記式(I)で表される疎水変性ポリエーテルウレタンを1〜1.5質量%、(b)カルボキシビニルポリマーおよび/またはアルキル変性カルボキシビニルポリマーを0.05〜0.5質量%、(c)アクリルアミド系増粘剤を0.1〜0.5質量%含有する、加温使用用マッサージ用化粧料。
Figure 2012240926

〔式(I)中、R1、R2およびR4は、炭素原子数2〜4のアルキレン基、またはフェニルエチレン基を示し;R3はウレタン結合を有していてもよい炭素原子数1〜10のアルキレン基を示し;R5は炭素原子数8〜36の直鎖、分岐または2級のアルキル基を示し;mは2以上の数であり;hは1以上の数であり;kは1〜500の数であり;nは1〜200の数である。〕
【選択図】図1

Description

本発明は、加温して使用するマッサージ用化粧料に関する。さらに詳しくは、特有の粘度挙動を持ち、使用感に優れる(のび、こくに優れるが、肌へなじみすぎない等)、加温使用のためのマッサージ用化粧料に関する。
従来のマッサージ用化粧料は、常温でのマッサージを前提として設計されていたが、近年、加温しながらマッサージを行うと、常温塗布に比べ、高い効果実感が得られることが明らかとなり、加温使用のためのマッサージ用化粧料が開発され始めている。
しかしながら、従来のマッサージ用基剤を加温して使用すると、基剤の粘度が下がりマッサージの際に感触が悪くなることがあり、分離する等の安定性の問題が生じる場合があった。
加温マッサージ用化粧料としては、温度により粘度などの物性が変化する性質を利用して、のびの軽さのコントロール、マッサージ時間のコントロール、マッサージ機器のプローブのフィット感等を際立たせることができるため、温度応答性のある基剤が適していると考えられるが、加温した場合であってもマッサージ用化粧料に求められる使用性、例えば、のびのよさ、適用中のこくに優れること、さらには、肌になじみすぎず、マッサージ時の適度な肌への摩擦感が得られる等の諸条件を満足する必要がある。
化粧料への配合が可能な温度応答性を有する高分子は開発されているが(例えば、特許文献1参照)、従来、加温マッサージに用いられた例はない。また温度応答性高分子と水溶性増粘剤(カルボキシビニルポリマー等)の組み合せの化粧料は知られているが(例えば、特許文献2参照)、加温マッサージ用として用いた場合の効果については知られていない。
特許第3828700号公報 特開2007−291026号公報
本発明は、使用感に優れる(のび、こくに優れるが、肌へなじみすぎない等)、加温使用のためのマッサージ用化粧料を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明者らは、加温使用時の塗布中の感触に着目し、種々の高分子の組合せを検討した結果、特定の疎水変性ポリエーテルウレタンと、カルボキシビニルポリマーおよび/またはアルキル変性カルボキシビニルポリマーと、アクリルアミド系増粘剤を、それぞれ特定の配合量範囲で含有させたマッサージ用化粧料とすることにより、上記目的が達成されることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、(a)下記式(I)で表される疎水変性ポリエーテルウレタンを1〜1.5質量%、(b)カルボキシビニルポリマーおよび/またはアルキル変性カルボキシビニルポリマーを0.05〜0.5質量%、(c)アクリルアミド系増粘剤を0.1〜0.5質量%含有すること加温使用用マッサージ用化粧料を提供する。
Figure 2012240926
〔式(I)中、R1、R2およびR4は、それぞれ独立に炭素原子数2〜4のアルキレン基、またはフェニルエチレン基を示し;R3はウレタン結合を有していてもよい炭素原子数1〜10のアルキレン基を示し;R5は炭素原子数8〜36の直鎖、分岐または2級のアルキル基を示し;mは2以上の数であり;hは1以上の数であり;kは1〜500の数であり;nは1〜200の数である。〕
また本発明は、温度36〜42℃の条件下で用いる、上記マッサージ用化粧料を提供する。
本発明により、使用感に優れる(のび、こくに優れるが、肌へなじみすぎない等)、安定性にも優れる、加温使用のためのマッサージ用化粧料が提供される。
本発明に用いられる疎水変性ポリエーテルウレタン(会合性増粘剤)の説明図である。
以下、本発明について詳述する。
<(a)成分>
本発明に用いられる(a)成分は下記式(I)で表される疎水変性ポリエーテルウレタンである。該コポリマーは会合性増粘剤で、温度応答性を有することが知られている。会合性増粘剤は、親水基部を骨格とし、末端に疎水性部分をもつコポリマーであり、水性媒体中でコポリマーの疎水性部分同士が会合し増粘作用を示すものをいう。このような会合性増粘剤は、図1に示すように水性媒体中でコポリマーの疎水性部分同士が会合し、親水部がループ状、ブリッジ状をなし、増粘作用を示す。
Figure 2012240926
上記式(I)中、R1、R2およびR4は、それぞれ独立に炭素原子数2〜4のアルキレン基、またはフェニルエチレン基を示す。好ましくは炭素原子数2〜4のアルキレン基である。
3はウレタン結合を有していてもよい炭素原子数1〜10のアルキレン基を示す。
5は炭素原子数8〜36、好ましくは12〜24の、直鎖、分岐または2級のアルキル基を示す。
mは2以上の数である。好ましくは2である。
hは1以上の数である。好ましくは1である。
kは1〜500の数である。好ましくは100〜300の数である。
nは1〜200の数である。好ましくは10〜100の数である。
上記式(I)で表される疎水変性ポリエーテルウレタンは、例えば、R1−[(O−R2k−OH]m(ここで、R1、R2、k、mは上記で定義したとおり)で表される1種または2種以上のポリエーテルポリオールと、R3−(NCO)h+1(ここで、R3、hは上記で定義したとおり)で表される1種または2種以上のポリイソシアネートと、HO−(R4−O)n−R5(ここで、R4、R5、nは上記で定義したとおり)で表される1種または2種以上のポリエーテルモノアルコールとを反応させることにより得る方法が好適例として挙げられる。
この場合、式(I)中のR1〜R5は、用いるR1−[(O−R2k−OH]m、R3−(NCO)h+1、HO−(R4−O)n−R5により決定される。上記3者の仕込み比は、特に限定されるものでないが、ポリエーテルポリオールおよびポリエーテルモノアルコール由来の水酸基と、ポリイソシアネート由来のイソシアネート基の比が、NCO/OH=0.8:1〜1.4:1であるのが好ましい。
上記式R1−[(O−R2k−OH]mで表されるポリエーテルポリオール化合物は、m価のポリオールにエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、エピクロルヒドリン等のアルキレンオキシド、スチレンオキシド等を付加重合することによりできる。
ここでポリオールとしては、2〜8価のものが好ましく、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコール等の2価アルコール;グリセリン、トリオキシイソブタン、1,2,3−ブタントリオール、1,2,3−ペンタトリオール、2−メチル−1,2,3−プロパントリオール、2−メチル−2,3,4−ブタントリオール、2−エチル−1,2,3−ブタントリオール、2,3,4−ペンタントリオール、2,3,4−ヘキサントリオール、4−プロピル−3,4,5−ヘプタントリオール、2,4−ジメチル−2,3,4−ペンタントリオール、ペンタメチルグリセリン、ペンタグリセリン、1,2,4−ブタントリオール、1,2,4−ペンタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン等の3価アルコール;ペンタエリスリトール、1,2,3,4−ペンタンテトロール、2,3,4,5−ヘキサンテトロール、1,2,4,5−ペンタンテトロール、1,3,4,5−ヘキサンテトロール等の4価のアルコール;アドニット、アラビット、キシリット等の5価アルコール;ジペンタエリスリトール、ソルビット、マンニット、イジット等の6価アルコール;ショ糖等の8価アルコール等が挙げられる。
また、付加させるアルキレンオキシド、スチレンオキシド等により、R2が決定されるが、特に入手が容易であり、優れた効果を発揮させるためには、炭素原子数2〜4のアルキレンオキシドあるいはスチレンオキシドが好ましい。
付加させるアルキレンオキシド、スチレンオキシド等は単独重合、2種類以上のランダム重合あるいはブロック重合であってよい。付加の方法は通常の方法であってよい。重合度kは1〜500である。R2に占めるエチレン基の割合は、好ましくは全R2の50〜100質量%である。
1−[(O−R2k−OH]mの分子量は500〜10万のものが好ましく、1000〜5万のものが特に好ましい。
上記式R3−(NCO)h+1で表されるポリイソシアネートは、分子中に2個以上のイソシアネート基を有するものであれば特に限定されない。例えば、脂肪族ジイソシアネート、芳香族ジイソシアネート、脂環族ジイソシアネート、ビフェニルジイソシアネート、フェニルメタンのジ−、トリ−、テトライソシアネート等が挙げられる。
脂肪族ジイソシアネートとしては、例えば、メチレンジイソシアネート、ジメチレンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジプロピルエーテルジイソシアネート、2,2−ジメチルペンタンジイソシアネート、3−メトキシヘキサンジイソシアネート、オクタメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルペンタンジイソシアネート、ノナメチレンジイソシアネート、デカメチレンジイソシアネート、3−ブトキシヘキサンジイソシアネート、1,4−ブチレングリコールジプロピルエーテルジイソシアネート、チオジヘキシルジイソシアネート、メタキシリレンジイソシアネート、パラキシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート等が挙げられる。
芳香族ジイソシアネートとしては、例えば、メタフェニレンジイソシアネート、パラフェニレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、ジメチルベンゼンジイソシアネート、エチルベンゼンジイソシアネート、イソプロピルベンゼンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、1,4−ナフタレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、2,6−ナフタレンジイソシアネート、2,7−ナフタレンジイソシアネート等が挙げられる。
脂環族ジイソシアネートとしては、例えば、水添キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等が挙げられる。
ビフェニルジイソシアネートとしては、例えば、ビフェニルジイソシアネート、3,3’−ジメチルビフェニルジイソシアネート、3,3’−ジメトキシビフェニルジイソシアネート等が挙げられる。
フェニルメタンのジイソシアネートとしては、例えば、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、2,2’−ジメチルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、ジフェニルジメチルメタン−4,4’−ジイソシアネート、2,5,2’,5’−テトラメチルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、シクロヘキシルビス(4−イソシオントフェニル)メタン、3,3’−ジメトキシジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、4,4’−ジメトキシジフェニルメタン−3,3’−ジイソシアネート、4,4’−ジエトキシジフェニルメタン−3,3’−ジイソシアネート、2,2’−ジメチル−5,5’−ジメトキシジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、3,3’−ジクロロジフェニルジメチルメタン−4,4’−ジイソシアネート、ベンゾフェノン−3,3’−ジイソシアネート等が挙げられる。
フェニルメタンのトリイソシアネートとしては、例えば、1−メチルベンゼン−2,4,6−トリイソシアネート、1,3,5−トリメチルベンゼン−2,4,6−トリイソシアネート、1,3,7−ナフタレントリイソシアネート、ビフェニル−2,4,4’−トリイソシアネート、ジフェニルメタン−2,4,4’−トリイソシアネート、3−メチルジフェニルメタン−4,6,4’−トリイソシアネート、トリフェニルメタン−4,4’,4’’−トリイソシアネート、1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、1,8−ジイソシアネート−4−イソシアネートメチルオクタン、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアネート、ビシクロヘプタントリイソシアネート、トリス(イソシアネートフェニル)チオホスフェート等が挙げられる。
また、これらのポリイソシアネート化合物のダイマー、トリマー(イソシアヌレート結合)で用いられてもよく、また、アミンと反応させてビウレットとして用いてもよい。
さらに、これらのポリイソシアネート化合物と、ポリオールを反応させたウレタン結合を有するポリイソシアネートも用いることができる。ポリオールとしては、2〜8価のものが好ましく、前述のポリオールが好ましい。なお、R3−(NCO)h+1として3価以上のポリイソシアネートを用いる場合は、このウレタン結合を有するポリイソシアネートが好ましい。
上記式HO−(R4−O)n−R5で表されるポリエーテルモノアルコールは、直鎖および分岐鎖または2級の1価アルコールのポリエーテルであれば特に限定されない。このような化合物は、直鎖および分岐鎖または2級の1価アルコールにエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、エピクロルヒドリン等のアルキレンオキシド、スチレンオキシド等を付加重合することにより得ることができる。
ここでいう直鎖アルコールとは、下記式(II)で表される。
6−OH (II)
また、ここでいう分岐鎖アルコールとは、下記式(III)で表される。
Figure 2012240926
また、2級アルコールとは、下記式(IV)で表される。
Figure 2012240926
したがって、R5は、上記式(II)〜(IV)において水酸基を除いた基である。上記式(II)〜(IV)においてR6、R7、R8、R10およびR11は炭化水素基またはフッ素炭素基であり、例えば、アルキル基、アルケニル基、アルキルアリール基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基等である。
アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ターシャリブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ターシャリペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、2−エチルヘキシル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、イソトリデシル、ミリスチル、パルミチル、ステアリル、イソステアリル、イコシル、ドコシル、テトラコシル、トリアコンチル、2−オクチルドデシル、2−ドデシルヘキサデシル、2−テトラデシルオクタデシル、モノメチル分岐−イソステアリル等が挙げられる。
アルケニル基としては、例えば、ビニル、アリル、プロペニル、イソプロペニル、ブテニル、ペンテニル、イソペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、テトラデセニル、オレイル等が挙げられる。
アルキルアリール基としては、フェニル、トルイル、キシリル、クメニル、メシチル、ベンジル、フェネチル、スチリル、シンナミル、ベンズヒドリル、トリチル、エチルフェニル、プロピルフェニル、ブチルフェニル、ペンチルフェニル、ヘキシルフェニル、ヘプチルフェニル、オクチルフェニル、ノニルフェニル、α−ナフチル、β−ナフチル基等が挙げられる。
シクロアルキル基、シクロアルケニル基としては、例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、メチルシクロペンチル、メチルシクロヘキシル、メチルシクロヘプチル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、メチルシクロペンテニル、メチルシクロヘキセニル、メチルシクロヘプテニル基等が挙げられる。
上記式(III)において、R9は炭化水素基、またはフッ化炭素基であり、例えば、アルキレン基、アルケニレン基、アルキルアリーレン基、シクロアルキレン基、シクロアルケニレン基等である。
また、R5は、炭化水素基またはフッ化炭素基であり、そのうちアルキル基であることが好ましく、さらにその合計の炭素原子数が8〜36が好ましく、12〜24が特に好ましい。
また、付加させるアルキレンオキシド、スチレンオキシド等は、単独重合、2種以上のランダム重合あるいはブロック重合であってよい。付加の方法は通常の方法であってよい。重合度nは0〜1000であり、好ましくは1〜200、さらに好ましくは10〜200が良い。また、R4に占めるエチレン基の割合が、好ましくは、好ましくは全R4の50〜100重量%、さらに好ましくは、65〜100重量%であると、本発明の目的に良好な会合性増粘剤が得られる。
上記式(I)で表されるコポリマーを製造する方法としては、通常のポリエーテルとイソシアネートとの反応と同様にして、例えば、80〜90℃で1〜3時間加熱し、反応せしめて得ることができる。
また、R1−[(O−R2k−OH]mで表されるポリエーテルポリオール(A)と、R3−(NCO)h+1で表されるポリイソシアネート(B)と、HO−(R4−O)n−R5で表されるポリエーテルモノアルコール(C)とを反応させる場合には、式(I)の構造のコポリマー以外のものも副生することがある。例えば、ジイソシアネートを用いた場合、主生成物としては式(I)で表されるC−B−A−B−C型のコポリマーが生成するが、その他、C−B−C型、C−B−(A−B)x−A−B−C型等のコポリマーが副生することがある。この場合、特に式(I)型のコポリマーを分離することなく、式(I)型のコポリマーを含む混合物の状態で本発明に使用することができる。
本発明では(a)成分として、市販品を用いてもよい。市販品としては、例えば「アデカノールGT−700」(旭電化工業(株)製)等が挙げられる。
(a)成分の配合量は、本発明化粧料中、1〜1.5質量%である。1質量%未満では(a)成分添加効果が認められず、一方、1.5質量%超では高い増粘効果がみられ、マッサージ料として好ましくない傾向となる。
<(b)成分>
(b)成分はカルボキシビニルポリマーおよび/またはアルキル変性カルボキシビニルポリマーである。
本発明に用いられるカルボキシビニルポリマーは、アクリル酸重合体を主とする酸性ポリマーであり、市販のものを用いることができる。具体的には、例えば、ハイビスワコー103、同104、同105(和光純薬工業(株)製)、カーボポール(carbopol)シリーズのカーボポール934、同940、同941、同980、同981、同2984、同5984等(NOVEON社製)、ジュンロン(Junlon)PWシリーズのジュンロンPW−110、PW―111(日本純薬(株)製)、シンタレン(Synthalen)シリーズ(3V Sigma社製)のシンタレンK、同L、同M等が挙げられる。
また、本発明に用いられるアルキル変性カルボキシビニルポリマーは、(ポリアクリル酸/アクリル酸アルキル)コポリマー、(アクリル酸/メタクリル酸アルキル)コポリマー等として知られるもので、市販品として、例えば、カーボポール(Carbopol)1342、同1382、同ETD2020、同Ultrez21、Ultrez20ポリマー、ペミュレン(Pemulen)TR−1、同TR−2(Noveon社製)などが挙げられ、これらを好適に用いることができる。
カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマーは水溶性高分子であるが、本発明では水溶性高分子の中から特にカルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマーを用いることにより、(a)成分との組み合せによる増粘効果を奏することができる。(b)成分は1種または2種以上を用いることができる。
(b)成分の配合量は、本発明化粧料中、0.05〜0.5質量%である。0.05質量%未満では(b)成分添加効果が認められず、一方、0.5質量%超では、(b)成分の効果が大きく認められ、(a)成分との組み合せ効果が認められにくくなる。
<(c)成分>
(c)成分としてのアクリルアミド系増粘剤としては、特に限定されるものでないが、本発明ではビニルピロリドン/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)共重合体、ジメチルアクリルアミド/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)共重合体、アクリルアミド/アクリル酸/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)共重合体、ポリアクリルアミドとポリアクリル酸(塩)の混合物、アクリル酸ナトリウム/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)共重合体、アクリルアミド/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)共重合体、ポリアクリルアミド、アクリルアミド/アクリル酸(塩)共重合体、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)のホモポリマー、ビニルホルムアミド/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)共重合体等が好適例として挙げられる。ただしこれら例示に限定されるものでない。上記において塩としては、アルカリ金属塩(例えばリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩等)、アルカリ土類金属塩(例えばカルシウム塩、マグネシウム塩等)、アンモニウム塩、有機アミン類塩(例えばモノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等)などが好適例として挙げられる。(c)成分は1種または2種以上を用いることができる。
本発明では特に、アクリル酸ナトリウム/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム塩共重合体が好ましく用いられる。
(c)成分は市販品を好適に用いることができる。例えば、アクリル酸ナトリウム/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム塩共重合体としては、「SIMULGEL EG」(Sepic社製)、「FLOCARE ET30」(SNF社製)、「SIMLUGEL EPG」(Sepic社製)、「Viscolam AT64」(Lamberti社製)、「Viscolam AT64 P」(Lamberti S.p.A社製)等が挙げられる。その他、ビニルホルムアミド/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸アンモニウム塩共重合体としては、「Aristoflex AVC−1」(Clariant社製)等が挙げられ、アクリルアミド/アクリル酸/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム塩共重合体としては、「Acudyne SCP」(Rohm&Haas社製)等が挙げられ、アクリルアミド/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム塩共重合体としては、「S 600」(Sepic社製)等が挙げられ、ポリアクリルアミドとしては、「Sepigel 305」(Sepic社製)、「Sepigel 501」(Sepic社製)等が挙げられ、ビニルピロリドン/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸アンモニウム塩共重合体としては、「Aristoflex AVC」(Clariant社製)等が挙げられ、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸アンモニウム塩のホモポリマーとしては、「Gransil APK−1」(Grant Industries社製)、「SilDerm Formulating Base」(Active Concepts LLC社製)、「SilDerm Formulating Base IF」(Active Concepts LLC社製)等が挙げられ、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム塩のホモポリマーとしては、「Simulgel 800」(Sepic社製)、「Viscolam AT 100」(Lamberti社製)等が挙げられ、ジメチルアクリルアミド/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム塩共重合体等が挙げられる。ただしこれら例示に限定されるものでない。
(c)成分の配合量は、化粧料全量に対して0.1〜0.5質量%である。0.1質量%未満では(c)成分添加効果が認められず、一方、0.5質量%超では(c)成分の効果が大きく認められ、(a)成分または(b)成分との組み合せ効果が認められにくくなる。
上記(a)〜(c)成分を必須成分として含む本発明マッサージ用化粧料は、加温した後、皮膚へ塗布してマッサージする。加温温度は38〜42℃程度が好ましい。マッサージ用化粧料の加温手段は特に限定されるものでないが、エステティックサロンや美容医療分野、家庭用美容機器などとして用いられる皮膚への加温用温熱プローブを用いたり、温熱マスクなどを用いて加温することができる。本発明のマッサージ用化粧料は、適度な温度応答性にコントロールされていることから、加温温度に応じて皮膚へののび、こくに優れ、また、なじみすぎず、マッサージがしやすいという使用感にも優れるという優れた効果を奏する。
本発明のマッサージ用化粧料には、本発明を損なわない範囲で、通常、化粧料に配合し得る添加成分、例えば、保湿剤、防腐剤、粉体、色素、香料、pH調整剤等を、本発明の目的、効果を損なわない範囲内で適宜配合することができる。
本発明のマッサージ用化粧料の使用部位の制限はないが、顔色改善を目的にする場合、ボディ用化粧料として用いて、全身の血行促進により改善することも可能であるが、直接的に作用し効果が高いスキンケア用として顔面に使用することが好ましい。マッサージは手で行ってもよく、あるいは機器(プローブ等)を用いて行ってもよい。本発明のマッサージ用化粧料として、ローション、乳液、クリーム、軟膏等の剤形での使用が可能である。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれによってなんら限定されるものではない。配合量は特記しない限りすべて質量%である。
なお本実施例において、以下に示す成分は下記化合物を用いた。
・疎水変性ポリエーテルウレタン(*1):上記式(I)に示すコポリマー(ただし式中、R1、R2、R4はそれぞれエチレン基、R3=ヘキサメチレン基、R5=2−ドデシルドデシル基、h=1、m=2、k=120、n=20)(「アデカノールGT−700」;旭電化工業(株)製)を用いた。
・カルボキシビニルポリマー(*2):「カーボポール981」(Noveon社製)を用いた。
・アルキル変性カルボキシビニルポリマー(*3):「PEMULEN−TR2」(Noveon社製)を用いた
・アクリル酸ナトリウム/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム塩共重合体(*4):「SIMUGEL EG」(Sepic社製)を用いた。
(実施例1〜2、比較例1〜6)
下記表1に示す組成の試料を調製した。この試料を用いて、常温、加温(37℃程度)でマッサージを行い、それぞれ下記評価項目について、下記評価基準により評価した。結果を表1に示す。
[のび]
専門パネル(女性10名)に各試料を使用してもらい、マッサージ施術時におけるのびについて官能評価した。
(評価)
○:のびがよい
○△:ややのびがよい
△:ややのびが悪い
×:のびが悪い。
[こく]
専門パネル(女性10名)に各試料を使用してもらい、マッサージ施術時におけるこくについて官能評価した。
(評価)
○:こくがある
○△:ややこくがある
△:ややこくがない
×:こくがない。
[マッサージのしやすさ]
専門パネル(女性10名)に各試料を使用してもらい、マッサージ用プローブの動かしやすさについて官能評価した。
(評価)
○:プローブが動かしやすい
○△:ややプローブが動かしやすい
△:ややプローブが動かしにくい
×:プローブが動かしにくい。
[なじみにくさ]
専門パネル(女性10名)に各試料を使用してもらい、マッサージ施術時、なじみすぎないかどうかについて官能評価した。
(評価)
○:なじみすぎない
×:なじむ。
[施術時の使用性の評価(施術プローブのフィット感)]
専門パネル(女性10名)に各試料を使用してもらい、マッサージ時の施術プローブのフィット感について官能評価した。
(評価)
○:フィット感がある
×:フィット感がない。
Figure 2012240926
表1に示す結果から明らかなように、本発明品である実施例1〜2の試料を加温して用いた場合、のび、こく、マッサージのしやすさ、なじみにくさ、プローブのフィット感のいずれの評価項目においても優れた効果を奏することができた。
一方、(a)成分を含むが(b)、(c)成分を含まない比較例2では、のび・こく感はいいが、マッサージのしやすさ、なじみ難さ、プローブのフィット感がよくない結果が得られた。(b)成分を含むが、(a)成分、(c)成分を含まない比較例4では温度応答性がなく、なじみにくさ以外の、のび・こく、マッサージのしやすさ、プローブのフィット感がよくない結果が得られた。(c)成分を含むが(a)成分、(b)成分を含まない比較例6では、温度応答性がなく、プローブのフィット感がよくない結果が得られた。
本発明の加温使用のためのマッサージ用化粧料は、のび、こくに優れるが、肌へなじみすぎない等の使用感に優れる。

Claims (5)

  1. (a)下記式(I)で表される疎水変性ポリエーテルウレタンを1〜1.5質量%、(b)カルボキシビニルポリマーおよび/またはアルキル変性カルボキシビニルポリマーを0.05〜0.5質量%、(c)アクリルアミド系増粘剤を0.1〜0.5質量%含有する、加温使用用マッサージ用化粧料。
    Figure 2012240926
    〔式(I)中、R1、R2およびR4は、それぞれ独立に炭素原子数2〜4のアルキレン基、またはフェニルエチレン基を示し;R3はウレタン結合を有していてもよい炭素原子数1〜10のアルキレン基を示し;R5は炭素原子数8〜36の直鎖、分岐または2級のアルキル基を示し;mは2以上の数であり;hは1以上の数であり;kは1〜500の数であり;nは1〜200の数である。〕
  2. 上記式(I)中、R1、R2およびR4は、それぞれ独立に炭素原子数2〜4のアルキレン基を示し、R3はウレタン結合を有していてもよい炭素原子数1〜10のアルキレン基を示し、R5は炭素原子数12〜24の直鎖、分岐または2級のアルキル基を示し、mは2であり、hは1であり、kは100〜300の数であり、nは10〜100の数である、請求項1記載のマッサージ用化粧料。
  3. (c)成分がビニルピロリドン/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)共重合体、ジメチルアクリルアミド/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)共重合体、アクリルアミド/アクリル酸/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)共重合体、ポリアクリルアミドとポリアクリル酸(塩)の混合物、アクリル酸ナトリウム/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)共重合体、アクリルアミド/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)共重合体、ポリアクリルアミド、アクリルアミド/アクリル酸(塩)共重合体、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)のホモポリマー、ビニルホルムアミド/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)共重合体の中から選ばれる1種または2種以上である、請求項1または2記載のマッサージ用化粧料。
  4. 温度36〜42℃の条件下で用いる、請求項1〜3のいずれか1項に記載のマッサージ用化粧料。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のマッサージ用化粧料を、36℃〜42℃に制御された温熱機器、加温用プローブを用いて皮膚に適用する美容方法。
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