JP2012234348A - 火災報知設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】通信階層における上位機器から送信された状態要求信号に基づいて、通信階層における下位機器が、自身の機器状態情報を含む状態情報信号を送信する状態収集処理において、感知器Dは、火災を検出すると火災信号を上位機器である無線式中継器B又はリピータ中継器Cに送信し、リピータ中継器Cは、感知器Dからの火災信号又は下位機器であるリピータ中継器により中継された火災信号を受信すると、下位機器に対する状態要求信号の送信を中止するとともに、上位機器に対して火災信号を送信する。
【選択図】図10
Description
ここで無線子機5による無線子機4に対する起動指令の送信時間(呼び出し時間)、及び無線子機4の間欠受信間隔は、それぞれ図6A、Bに示すように、間欠受信P8の間隔(3a)よりも起動指令P7の送信時間(3a+α)を長くしている。従って、無線子機4は1回目の起動指令により起動される。
起動応答を受信した無線子機5は無線子機4に対し、無線子機5からの警報を送信する(手順S34)。この警報を受信した無線子機4は、無線子機5へ了解応答(ACK)を送信する(手順S35)とともに、無線子機3へ起動指令を送信する(手順S36)。了解応答(ACK)を受信した無線子機5は間欠受信動作状態に戻る。」というものがある(例えば、特許文献1参照)。
したがって、下位機器からの異常を知らせる信号を、上位機器がより早期に受信することのできる技術が望まれていた。
まず、本実施の形態に係る火災報知設備について説明する。
図1は、実施の形態に係る火災報知設備のシステム構成図である。図1に示す火災報知設備は、監視対象となる建物に設置され、火災の発生を検知したときにこれを報知するシステムである。
監視対象となる建物の部屋等には、感知器D11、D12、D21、D22、D31、D32、D41、D42、D43(以下、感知器Dと総称する場合がある)が設置されている。
また、無線式中継器B1と感知器D21、D22との間に介在して無線信号を中継するリピータ中継器C1と、無線式中継器B1と感知器D31、D32との間に介在して無線信号を中継するリピータ中継器C2、C3とを備える。以下、リピータ中継器C1、C2、C3をリピータ中継器Cと総称する場合がある。
無線式中継器B1とリピータ中継器C(単数又は複数)は、通信の階層構造をなし、上位の階層から下位の階層へ、あるいは下位の階層から上位の階層へと無線信号を送受信する。なお、本実施の形態における無線式中継器Bとリピータ中継器Cは、本発明における中継器に相当する。
また、各グループにおいては、無線式中継器Bを基点とする複数の通信経路を設けることができる。図1のグループG1の例では、これと直接送受信を行う感知器D11及びD12が通信経路F1、リピータ中継器C1及びこれを介して送受信を行う感知器D21、D22が通信経路F2、リピータ中継器C2、C3及びこれを介して送受信を行う感知器D31、D32が通信経路F3である。また、図1のグループG2の例では、無線式中継器B2と直接送受信を行う感知器D41、D42、D43からなる一つの通信経路F4が設けられている。例えば、各機器間の通信周波数は、グループ毎に同じ設定とすることができるが、これに限定するものではない。
感知器Dは、火災現象に基づく検知対象物の物理量又は物理的変化を検出して、検出内容に応じた状態信号を無線信号として送信する。感知器Dは、例えば、検出した煙濃度に基づくアナログ値又は火災通知信号を無線信号として出力するいわゆる煙感知器、あるいは、検出した周囲温度に基づくアナログ値又は火災通知信号を無線信号として出力するいわゆる熱感知器等の、火災を検出するための感知器である。感知器Dは、無線式中継器Bあるいはリピータ中継器Cとの間で無線信号の送受信が可能である。
登録スイッチ9は、グループ内において無線信号を送受信するのに必要な通信経路等の情報を登録するときに使用されるスイッチである。
リピータ中継器Cは、無線式中継器Bと感知器Dとの間に介在し、無線信号の中継を行う。すなわち、リピータ中継器Cは、無線式中継器Bと感知器Dとの間で互いに電波が届かない場合に、この電波の届く範囲を拡大する。図1のグループG1に示すリピータ中継器C2、C3のように、無線式中継器Bと感知器Dとの間に2台以上のリピータ中継器Cを設けて中継させることも可能である。
なお、リピータ中継器Cに例えば図2の火災感知器Dに示すような火災検出回路7や煙や熱等を感知するセンサを設け、リピータ中継器Cが火災検出機能を有する構成としてもよい。
無線式中継器Bは、感知器D及びリピータ中継器Cとの間で無線信号を送受信し、感知器Dあるいはリピータ中継器Cからの無線信号を火災受信機Aに伝送する機能を有する。
無線式中継器Bは、制御回路21、定電圧回路3、電圧検出回路4、送受信回路5、アンテナ6、表示灯回路8、登録スイッチ9、受信機I/F回路22、電源線用端子20a、信号線用端子20bを備える。無線式中継器Bは、前述の感知器Dやリピータ中継器Cのように電池駆動ではなく、火災受信機Aと電源線用端子20aとを接続する電源線を介して火災受信機AからDC電源を供給される。また、火災受信機Aと信号線用端子20bとが信号線(伝送線CL)で接続されており、無線式中継器Bは受信機I/F回路22を介して火災受信機Aと信号を送受信する。また、制御回路21の動作内容及び記憶素子21aに記憶される情報が一部異なるが、その他の構成については感知器Dやリピータ中継器Cと基本的に同様である。
火災報知設備100の主要な動作の一つ目は、火災監視である。具体的には、各感知器Dは、自身の監視領域において火災発生の有無を監視する。そして、感知器Dが火災による煙や熱などの環境の変化を検知すると、この検知情報が、リピータ中継器Cを介してあるいは直接、無線式中継器Bに無線信号(火災信号)により伝えられる。さらに無線式中継器Bから火災受信機Aに対し、検知情報が伝えられる。火災受信機Aは、火災の検知情報を受信すると、図示しない音響警報装置を制御して火災報知を行わせるとともに、図示しない防火戸や排煙機、シャッター等を作動させて延焼を防ぐ。
また、火災報知設備100の主要な動作の二つ目は、状態収集処理である。火災報知設備100においては、これを構成する各機器に電池切れや無線通信不良が生じると、火災通知が行えなくなってしまう。このような不具合が生じないようにするため、各機器の状態(電池状態や無線通信機能の状態など)を所定周期で収集する状態収集処理を行う。
無線式中継器B及びリピータ中継器Cは、火災受信機Aと感知器Dとの間に介在し、これらの間で行われるべき無線通信を中継する中継器として機能する。
グループIDは、図1に示すグループ毎に固有に割り当てられるIDである。このグループIDは、無線式中継器B、リピータ中継器C、及び感知器Dのすべての機器に対して設定されている。
自己アドレスは、各機器に固有に割り当てられた通信アドレスであり、無線式中継器B、リピータ中継器C、及び感知器Dのすべての機器に対して設定されている。
下位機器アドレスは、通信階層において自身の直近下位に位置する機器のアドレスである。ここで、下位とは、各機器に対して火災受信機Aから遠い側をいう。例えば、図1のグループG1において、リピータ中継器C2の下位機器はリピータ中継器C3であり、リピータ中継器C3の下位機器は感知器D31、D32である。この下位機器アドレスは、無線式中継器B及びリピータ中継器Cに対して設定されている。
まず、上位機器となる無線式中継器Bとリピータ中継器Cは、通信経路を登録するための動作モードとして登録モードというモードを有している。また、下位機器となるリピータ中継器Cと感知器Dは、通信経路の登録を要求する登録要求信号の送信が可能である。
このような構成において、登録モード状態の上位機器(無線式中継器B又はリピータ中継器C)に対し、下位機器(リピータ中継器C又は感知器D)から自身のアドレスを含む登録要求信号が送信されると、上位機器は、登録要求信号に含まれるアドレスを自身の下位機器アドレスとして設定するとともに、その下位機器に対して自己アドレスを含む登録信号を送信する。この登録信号を受信した下位機器(リピータ中継器C又は感知器D)は、登録信号に含まれるアドレスを自身の上位機器アドレスとして設定する。このような処理を通信経路を構成する各機器について行うことにより、その通信経路が確立される。なお、登録モードへの移行や登録要求信号の送信は、登録スイッチ9を使用者に操作されることによって実行される。また、この登録処理は、火災報知設備100を新たに設置する際に行う他、火災報知設備100を設置した後に機器を増設する場合にも行うことができる。
次に、火災報知設備100における送受信処理の概要について説明する。
火災報知設備100における無線信号の主要な送受信処理は、(1)状態収集処理、(2)火災通知処理、である。
状態収集処理は、無線式中継器Bが、自身と無線信号の送受信を行う機器(リピータ中継器C、感知器D)の状態情報(例えば、電池状態等)を収集する処理である。無線式中継器Bは、自身の下位機器に対してその機器自身の状態情報を送信するよう要求する状態要求信号を送信し、この状態要求信号を受信した機器は、さらに自身の下位機器に対して状態要求信号を送信する。この状態要求信号は、その通信経路の末端に至るまで中継され、末端の機器である感知器Dは、自身の状態情報を含む信号を状態情報信号として上位機器に対して送信する。この状態情報信号を受信した上位機器は、受信した信号に対して自身の状態情報を含む信号を付加し、その信号を状態情報信号として上位機器へと送信する。この状態情報信号は、通信経路の最上位機器である無線式中継器Bに至るまで順に送信される。そして、無線式中継器Bは、下位機器から収集した状態情報信号を自ら状態判定して、必要があれば、その状態情報信号に含まれる情報を火災受信機Aに送信する。
これは、感知器Dが検知した火災情報に基づく無線信号を、無線式中継器Bを介して火災受信機Aに対して送信する処理である。信号の流れは、感知器D、リピータ中継器C(介在する場合のみ)、無線式中継器B、火災受信機A、という通信経路の下位機器から上位機器までの順となる。なお、本実施の形態では説明のため、感知器Dが上位機器に対して送信する火災情報に基づく無線信号を「火災通知信号」とし、リピータ中継器Cが上位機器に対して転送する火災情報に基づく無線信号を「火災転送信号」として使い分けるが、これら双方とも本発明における「火災信号」に相当する。
また、無線式中継器B、リピータ中継器C、及び感知器Dは、基本的には所定時間おきに他の機器からの無線信号の受信を行う間欠受信を行っている。本実施の形態では、無線式中継器Bの間欠受信間隔をTB、リピータ中継器Cの間欠受信間隔をTC、感知器Dの間欠受信間隔をTDとする。
次に、本実施の形態に係る火災報知設備100で用いられる通信電文について説明する。ここで説明する通信電文は、上述の(1)状態収集処理、(2)火災通知処理において用いられる通信電文である。
実施の形態の火災報知設備100では、送受信処理の種類((1)状態収集処理又は(2)火災通知処理)と、送信元機器の種別、及び受信元機器の種別によって、使用する通信電文が定められている。まずは、各通信電文を具体的に説明する。
図5に示す通信スロット110は、送信元(無線式中継器B又はリピータ中継器C)からリピータ中継器C、あるいは、送信元(リピータ中継器C又は感知器D)から無線式中継器B又はリピータ中継器Cに信号を伝送する送信スロット111と、他の機器からの信号を受信する連続受信スロット112から構成される。
送信スロット111の長さは、無線式中継器Bの間欠受信間隔TB及びリピータ中継器Cの間欠受信間隔TCの長さよりも長くなるよう設定されており、無線式中継器Bとリピータ中継器Cが送信スロット111のうちのいずれかの基本フレーム101を受信できるようになっている。
なお、送信スロット111による送信を開始する前には、送信前CS(送信前キャリアセンス)を行い、他の機器が無線信号を送信中でないことを確認した後に送信を開始する。
ブロック通信120では、無線信号を送信する送信期間(送信スロット121、123、125)と、無線信号を送信しない送信休止期間(連続受信スロット122、124、126)とを交互に繰り返す。
そこで、本実施のブロック通信120では、送信スロット121、連続受信スロット122、送信スロット123の合計時間が、感知器Dの間欠受信間隔TD(7秒)以下であり、かつ、連続受信スロット122(図6における区間T1)の7秒後が送信スロット125に含まれるようにしている。このようにすることで、すべての感知器Dが、送信スロット121、123、125のいずれかで送信された無線信号を受信できるようにしている。すなわち、例えば、ある感知器Dの間欠受信タイミングが、連続受信スロット122に含まれていた場合でも、その感知器Dは、次の間欠受信タイミングにおいて送信スロット125で送信された無線信号を受信することができる。
各感知器Dは、送信スロット121、123、125で送信されたいずれかの基本フレーム101を受信すると、受信した基本フレーム101に含まれるフレーム番号に基づいて、その送信スロット(送信スロット121、123、125のいずれか)が終了するまで待機する。そして、予め各感知器Dの記憶素子1aに記憶された感知器返送スロット129の各エリアのタイミングに関する情報に基づいて、感知器Dは、感知器返送スロット129のエリアのうち、自身に割り当てられた機器番号に対応したエリア(時間帯)に対して、無線信号を送信する。例えば、機器番号5番の感知器Dは、感知器返送スロット129の5番目のエリアに対して無線信号を送信する。このように、感知器Dによって受信の時間帯(感知器Dの送信時間帯)を定めておくことで、複数の感知器Dによって信号が同時に送信されることにより電文が破壊されることを抑制することができる。また、1回のブロック通信120で複数の感知器Dからの無線信号を受信できるので、受信に要する時間を短縮することができる。
このように、各感知器Dは、信号を受信した送信スロット(送信スロット121、123、125のいずれか)に続く連続受信スロット(連続受信スロット122、124、126のいずれか)において、短縮フレーム102を送信する。
図7に示す通信スロット130は、リピータ中継器Cから他のリピータ中継器C又は無線式中継器Bに対して信号を伝送する送信スロット131と、他の機器からの信号を受信する連続受信スロット132から構成される。
この送信スロット131は、無線式中継器Bあるいはリピータ中継器Cに対して無線信号を送るものである。したがって、送信スロット131の長さは、無線式中継器Bの間欠受信間隔TB及びリピータ中継器Cの間欠受信間隔TCの長さよりも長くなるよう設定されており、無線式中継器Bとリピータ中継器Cが送信スロット131のうちのいずれかの連送フレーム103を受信できるようになっている。
なお、送信スロット131による送信を開始する前には、送信前CS(送信前キャリアセンス)を行い、他の機器が無線信号を送信中でないことを確認した後に送信を開始する。
次に、(1)状態収集処理、及び(2)火災通知処理について、これらの処理で使用される通信電文を含めてさらに説明する。
図8は、実施の形態に係る状態収集処理を説明する図である。なお、図8では、図1に示す無線式中継器B1と無線通信を行う通信経路のうち、通信経路F1(感知器D11、D12の通信経路)と、通信経路F3(リピータ中継器C2、C3、感知器D31、32の通信経路)を例に説明する。
(S301)無線式中継器B1は、通信経路F1に属する機器のうち、記憶素子に記憶されている下位機器アドレスに対し、状態要求信号を送信する。この例では、無線式中継器B1の通信経路F1における下位機器は感知器D11、D12であるので、無線式中継器B1は、状態要求信号を、ブロック通信120(図6(A))にて送信する。
一方、感知器D11、D12は、間欠受信間隔TDで間欠受信を行っており、無線式中継器B1がブロック通信120の送信スロット121、123、125のいずれかで送信した状態要求信号を受信する。この例では、感知器D12は送信スロット123で送信された状態要求信号を受信し、感知器D11は送信スロット125で送信された状態要求信号を受信したものとする。
(S303)感知器D11は、状態要求信号を受信すると、短縮フレーム102により自身の状態情報を含む状態情報信号を送信する。より具体的には、無線式中継器B1の、連続受信スロット126の感知器返送スロット129の自身の機器番号に対応するエリアにおいて(図6)、状態情報信号を送信する。感知器D12が送信した状態情報信号は、無線式中継器B1により受信される(ステップS301)。
なお、図1の例では、通信経路F1の状態収集処理が終了した後には通信経路F2の状態収集処理を行うが、通信経路F2における処理内容は通信経路F3の処理内容に含まれているため、ここでは説明を省略し、以下、通信経路F3の状態収集処理を説明する。
一方、リピータ中継器C2は、間欠受信間隔TCで間欠受信を行っており、無線式中継器B1が送信スロット111で送信した状態要求信号を受信する。
無線式中継器B1は、リピータ中継器C2がリピータ中継器C3宛に送信した状態要求信号を連続受信スロット112にて受信し(S304の破線矢印参照)、これにより、状態要求信号が相手に正常に受信されたことを認識する。なお、図示しないが、ステップS304の連続受信スロット112にて、リピータ中継器C2により送信された状態要求信号を受信できない場合には、無線式中継器B1は、通信異常等何らかの異常が発生したものと判断し、状態要求信号を再送する。
一方、リピータ中継器C3は、間欠受信間隔TCで間欠受信を行っており、リピータ中継器C2がステップS305で送信した状態要求信号を受信する。
リピータ中継器C2は、リピータ中継器C3が送信した状態要求信号を連続受信スロット112にて受信し(S305の破線矢印参照)、これにより、状態要求信号が相手に正常に受信されたことを認識する。なお、図示しないが、ステップS305の連続受信スロット112にて、リピータ中継器C3により送信された状態要求信号を受信できない場合には、リピータ中継器C2は、通信異常等何らかの異常が発生したものと判断し、状態要求信号を再送する。
一方、感知器D31、D32は、間欠受信間隔TDで間欠受信を行っており、リピータ中継器C3が送信スロット121、123、125のいずれかで送信した状態要求信号を受信する。この例では、感知器D32は送信スロット123で送信された状態要求信号を受信し、感知器D31は送信スロット125で送信された状態要求信号を受信したものとする。
(S308)感知器D31は、状態要求信号を受信すると、短縮フレーム102により自身の状態情報を含む状態情報信号を送信する。より具体的には、無線式中継器B1の、連続受信スロット126の感知器返送スロット129の自身の機器番号に対応するエリアにおいて(図6)、状態情報信号を送信する。感知器D31が送信した状態情報信号は、リピータ中継器C3により受信される(ステップS306)。
ここで、ステップS309で送信される連送フレーム103は、ステップS306で受信した感知器D31、D32からの状態情報信号に含まれる状態情報を感知器情報201に含むとともに、リピータ中継器C3自身の状態情報をリピータ中継器情報202に含んでいる。すなわち、リピータ中継器C3から送信される状態情報信号には、リピータ中継器C3の下位機器である感知器D31、D32及びリピータ中継器C3の状態情報が含まれている。
一方、リピータ中継器C2は、間欠受信間隔TCで間欠受信を行っており、リピータ中継器C3がステップS309で送信した状態情報信号を受信する。
ここで、ステップS310で送信される連送フレーム103の感知器情報201には感知器D31、D32の状態情報を含み、リピータ中継器情報202にはリピータ中継器C3、C2の状態情報を含んでいる。すなわち、リピータ中継器C2は、下位機器から受信した状態情報信号に対して自身の状態情報を付加した信号を、状態情報信号として送信する。
一方、無線式中継器B1は、間欠受信間隔TBで間欠受信を行っており、リピータ中継器C2がステップS310で送信した状態要求信号を受信する。
リピータ中継器C2は、無線式中継器B1により送信された受信応答信号をステップS310の連続受信スロット132において受信し、これにより、状態情報信号が相手に正常に受信されたことを認識する。なお、図示しないが、ステップS310の連続受信スロット132にて、無線式中継器B1により送信された受信応答信号を受信できない場合には、リピータ中継器C2は、通信異常等何らかの異常が発生したものと判断し、状態情報信号を再送する。
なお、リピータ中継器Cが自らの「無応答」を含めた状態情報信号を送信せずに、無線式中継器Bが記憶素子21aに保存された下位機器アドレス(機器番号)に基づいて下位機器の状態を判断してもよい。
図9は、火災通知処理を説明する図である。なお、図9(A)は、図1に示す無線式中継器B1と無線通信を行う通信経路のうち、通信経路F1(感知器D11、D12の通信経路)を示し、図9(B)は、通信経路F3(リピータ中継器C2、C3、感知器D31、32の通信経路)を示している。以下、火災通知処理について、図9と、前述の図5〜図7を参照して説明する。なお、図1の通信経路F2の処理内容については、これと同様の処理が通信経路F3と処理内容に含まれているため、ここでは説明を省略する。
(S401)感知器D12は、火災発生を検知すると、通信スロット110の送信スロット111(図5)により、火災検知情報を含む火災通知信号を、記憶素子1aに記憶された上位機器アドレス宛に送信する。この例では、感知器D12の上位機器は無線式中継器B1であるので、感知器D12は、無線式中継器B1に対して火災通知信号を送信する。感知器D12は、送信スロット111により火災通知信号を送信した後は、受信機能を起動して連続受信スロット112の受信待機状態に移行する。
一方、無線式中継器B1は、間欠受信間隔TBで間欠受信を行っており、感知器D12がステップS401で送信した火災通知信号を受信する。
感知器D12は、無線式中継器B1により送信された受信応答信号をステップS401の連続受信スロット112において受信し、これにより、火災通知信号が相手に正常に受信されたことを認識する。なお、図示しないが、ステップS401の連続受信スロット112にて、無線式中継器B1により送信された受信応答信号を受信できない場合には、感知器D12は、通信異常等何らかの異常が発生したものと判断し、火災通知信号を再送する。
(S501)感知器D31は、火災発生を検知すると、通信スロット110の送信スロット111(図5)により、火災通知信号を、記憶素子1aに記憶された上位機器アドレス宛に送信する。この例では、感知器D31の上位機器はリピータ中継器C3であるので、感知器D31は、リピータ中継器C3に対して火災通知信号を送信する。感知器D31は、送信スロット111により火災通知信号を送信した後は、受信機能を起動して連続受信スロット112の受信待機状態に移行する。
一方、リピータ中継器C3は、間欠受信間隔TCで間欠受信を行っており、感知器D31がステップS501で送信した火災通知信号を受信する。
このリピータ中継器C3が送信した火災転送信号は、感知器D31が、連続受信スロット112において受信し(S501の破線矢印参照)、感知器D31はこの火災転送信号の受信により、自身が送信した火災転送信号が正常にリピータ中継器C3に受信されたことを認識する。
一方、間欠受信間隔TCで間欠受信を行っているリピータ中継器C2も、リピータ中継器C3により送信された火災転送信号を受信する。
このリピータ中継器C2が送信した火災転送信号は、リピータ中継器C3が、連続受信スロット112において受信し(S502の破線矢印参照)、リピータ中継器C3はこの火災転送信号の受信により、自身が送信した火災転送信号が正常にリピータ中継器C2に受信されたことを認識する。
一方、間欠受信間隔TBで間欠受信を行っている無線式中継器B1も、リピータ中継器C2により送信された火災転送信号を受信する。
リピータ中継器C2は、連続受信スロット112において無線式中継器B1からの受信応答信号を受信し、これにより、自身が送信した火災転送信号が正常に無線式中継器B1に受信されたことを認識することができる。
ステップS306Aに示すように、リピータ中継器C3は、状態要求信号を、ブロック通信120の送信スロット121(図6(A))にて送信する。
一方、火災を検知した感知器D32は、ステップS510に示すように、火災通知信号を送信する前に送信前キャリアセンスを行う。この送信前キャリアセンスにおいて、感知器D32は、ステップS306Aでリピータ中継器C3が送信している無線信号(状態要求信号)を受信したものとする。ここで、ステップS306Aのブロック通信120において基本フレーム101が送信されているため、感知器D32は、火災通知信号を送信できない。
なお、上記のように限定しなくてもよく、連続受信スロット122、124、126のいずれかのタイミングで送信すればよい。
このリピータ中継器C3が送信した火災転送信号は、感知器D32が、連続受信スロット112の火災転送信号用エリア113において受信し(S511の破線矢印参照)、感知器D32はこの火災転送信号の受信により、自身が送信した火災通知信号が正常にリピータ中継器C3に受信されたことを認識する。リピータ中継器C3が送信する火災転送信号を受信できない場合には、感知器D32は、火災通知信号がリピータ中継器C3に正常に受信されていないものと認識してステップS511の処理を繰り返し、火災転送信号を受信した場合には火災通知信号の送信を中止する。
図11では、図8に示したステップS309においてリピータ中継器C3が状態情報信号を送信している最中に、感知器D32が火災を検知した状況を示している。
ステップS520に示すように、火災を検知した感知器D32は、火災通知信号を送信する前に送信前キャリアセンスを行う。この送信前キャリアセンスにおいて、感知器D32は、ステップS309Aでリピータ中継器C3が送信している無線信号を受信したものとする。ここで、ステップS309Aでは連送フレーム103が送信されているので、感知器D32は、送信前キャリアセンスで連送フレーム103を受信するために火災通知信号を送信できない。そして、感知器D32は、送信前キャリアセンスで受信した連送フレーム103のフレーム番号に基づいて、送信スロット131が終了するまで待機する。そして、ステップS521に示すように、連続受信スロット132の火災通知信号用エリア134のタイミングになると、感知器D32は、連続受信スロット132の火災通知信号用エリア134に対し、火災信号を送信する。このように、感知器Dは、送信する信号の種別によって、受信側機器の対応するエリアに対して信号を送信する。このように、信号の種別によって受信の時間帯(送信側機器における送信時間帯)を定めておくことで、複数の種類の信号が同時に送信されることにより電文が破壊されることを抑制することができる。また、送信する信号の種別によって受信側機器における受信のエリア(時間帯)を分けたので、重要性の高い火災信号の送信を優先することができ、火災信号を早期伝達することができる。
Claims (3)
- 火災現象に基づく環境変化を検出するとともに無線信号を送受信する感知器と、
前記感知器を監視制御する火災受信機と、
前記感知器と前記火災受信機との間に介在し、複数の通信階層を構成して無線信号を中継する1又は複数の中継器と、を備え、
通信階層における上位機器から送信された状態要求信号に基づいて、通信階層における下位機器が、自身の機器状態情報を含む状態情報信号を送信する状態収集処理を行う火災報知設備であって、
前記状態収集処理において、
前記感知器は、火災を検出すると火災信号を上位機器である前記中継器に送信し、
前記中継器は、前記感知器から送信された前記火災信号又は下位機器である前記中継器により中継された前記火災信号を受信すると、下位機器に対する前記状態要求信号の送信を中止するとともに、上位機器に対して前記火災信号を送信する
ことを特徴とする火災報知設備。 - 前記状態収集処理において、
前記中継器は、
送信期間と送信休止期間とが交互に所定回数繰り返されてなる送信パターンにより前記状態要求信号を送信するとともに、前記送信休止期間においては受信機能を起動し、
前記送信休止期間において下位機器からの前記火災信号を受信すると、次の前記送信期間における状態要求信号の送信を中止する
ことを特徴とする請求項1記載の火災報知設備。 - 前記火災報知設備において前記中継器は複数設けられ、
前記中継器は、自身の下位機器である中継器のさらに下位機器である前記感知器から送信された前記火災信号を受信した場合には、自身の上位機器に対して前記火災信号を送信する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の火災報知設備。
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