JP2012233617A - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、水またはアルコールを主成分とする冷媒を用いた空気調和装置において、簡易なシステム制御による信頼性の向上と装置の小型化を両立できるようにすることを目的とする。
【解決手段】空気調和装置1Aは、蒸発器24、圧縮機21、凝縮器22およびリリーフバルブ23がこの順に接続された冷媒回路2と、蒸発器24と第1熱交換器31との間で熱媒体を循環させる第1熱回路4と、凝縮器22と第2熱交換器33との間で熱媒体を循環させる第2循環路5とを備えている。リリーフバルブ23は、凝縮器22から蒸発器24に向かって冷媒液が流れることを可能にするクラッキング圧力を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、水またはアルコールを主成分とする冷媒を用いた空気調和装置に関する。
従来、空気調和装置としては、フロン冷媒や代替フロン冷媒を用いた装置が広く利用されている。しかし、これらの冷媒は、オゾン層破壊や地球温暖化等の問題を有している。そこで、地球環境に対する負荷が極めて小さい冷媒として水を用いた空気調和装置が提案されている。例えば、特許文献1には、そのような空気調和装置として、図8に示すような空気調和装置100が開示されている。
空気調和装置100は、蒸発器111、圧縮機112および凝縮器113がこの順に接続された冷媒回路110を有している。蒸発器111および凝縮器113には水が貯留されている。蒸発器111に貯留された水は、吸熱用循環路120により負荷部121を経由して循環させられる。凝縮器113に貯留された水は、放熱用循環路130により冷却塔131を経由して循環させられる。圧縮機112は、蒸発器111から水蒸気を吸入して圧縮し、圧縮した水蒸気を凝縮器113に吐出する。
特許文献1の空気調和装置100のように冷媒として水を用いた場合、物性上、フロン冷媒や代替フロン冷媒を用いた冷凍サイクルに比べて高圧側圧力Pcと低圧側圧力Peの圧力差が小さくなるため、高精度な膨張弁および複雑な制御が必要になるという課題がある。この課題に対し、特許文献1に記載された空気調和装置100では、高圧側圧力Pcと低圧側圧力Peの圧力差を蒸発器111内の水の水面高さと凝縮器113内の水の水面高さとの間のレベル差Δhにより確保することで、高精度な膨張弁および複雑な制御を不要としている。これにより、冷媒として水を用いた場合のシステム制御を簡易にすることができ、空気調和装置の信頼性が向上する。
特許第4454456号公報
しかしながら、空気調和装置100の全体高さは、上述したレベル差Δh、水が蒸発するのに必要な面積を蒸発器111内に確保するための高さhex、第1循環路120および第2循環路130に設けられたポンプ122,132の必要吸込ヘッド(required NPSH)を確保するための高さhpの和によりほぼ規定される。それ故に、レベル差Δhにより圧力差を確保するためには、空気調和装置100が非常に大型になってしまう。また、負荷部121および冷却塔131の温度が変化した場合にはさらに圧力差が広がることとなり、これをレベル差Δhで吸収するには空気調和装置100をさらに大型にする必要がある。
上記事情に鑑み、本発明は、水またはアルコールを主成分とする冷媒を用いた空気調和装置において、簡易なシステム制御による信頼性の向上と装置の小型化を両立できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、水またはアルコールを主成分とする冷媒を循環させる冷媒回路であって、冷媒液を貯留するとともに内部で冷媒液を蒸発させる蒸発器、冷媒蒸気を圧縮する圧縮機、内部で冷媒蒸気を凝縮させるとともに冷媒液を貯留する凝縮器、および前記凝縮器から前記蒸発器に向かって冷媒液が流れることを可能にするクラッキング圧力を有するリリーフバルブがこの順に接続された冷媒回路と、室内または室外に設置される第1熱交換器と、前記第1熱交換器とは逆に室外または室内に設置される第2熱交換器と、前記蒸発器と前記第1熱交換器との間で熱媒体を循環させる第1熱回路と、前記凝縮器と前記第2熱交換器との間で熱媒体を循環させる第2熱回路と、を備える、空気調和装置を提供する。
本発明の空気調和装置によれば、リリーフバルブを用いることにより、高圧側圧力と低圧側圧力の圧力差によって形成される、蒸発器内の冷媒液の液面高さと凝縮器内の冷媒液の液面高さとの間のレベル差を小さくすることができる。また、リリーフバルブは制御する必要がない。従って、簡易なシステム制御による信頼性の向上と装置の小型化を両立できる。
本発明の第1実施形態に係る空気調和装置の構成図 リリーフバルブの断面図 第1実施形態における高圧側圧力と低圧側圧力の圧力差と蒸発器内および凝縮機内の冷媒液の液面高さとの関係を示すグラフ 本発明の第2実施形態に係る空気調和装置の構成図 第2実施形態の変形例の空気調和装置の構成図 本発明の第3実施形態に係る空気調和装置の構成図 第3実施形態における高圧側圧力と低圧側圧力の圧力差と蒸発器内および凝縮機内の冷媒液の液面高さとの関係を示すグラフ 従来の空気調和装置の構成図
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1に、本発明の第1実施形態に係る空気調和装置1Aを示す。この空気調和装置1Aは、蒸発器24、圧縮機21、凝縮器22およびリリーフバルブ23を含む、冷媒を循環させる冷媒回路2と、蒸発器24と第1熱交換器31との間で熱媒体を循環させる第1熱回路4と、凝縮器22と第2熱交換器33との間で熱媒体を循環させる第2熱回路5と、を備えている。
本実施形態では、放熱回路4および吸熱回路6は冷媒回路2に合流して熱媒体を冷媒に直接接触させる回路であり、冷媒回路2、放熱回路4および吸熱回路6には、同一の冷媒が充填されている。すなわち、冷媒の一部が熱媒体として利用される。この冷媒は、水またはアルコールを主成分とする冷媒であり、冷媒回路2、放熱回路4および吸熱回路6内は、大気圧よりも低い負圧状態になっている。そして、冷媒回路2中で液化した冷媒液の一部が放熱回路4および吸熱回路6を循環する。
冷媒回路2では、蒸発器24、圧縮機21、凝縮器22およびリリーフバルブ23が流路によってこの順に接続されている。本実施形態では、蒸発器24の内部空間が冷媒回路2と第1熱回路4の共通の流路を構成し、凝縮器22の内部空間が冷媒回路2と第2熱回路5の共通の流路を構成している。
蒸発器24は、冷媒液を貯留するとともに内部で冷媒液を蒸発させる。第1熱回路4は、蒸発器24に貯留された冷媒液を第1熱交換器31に送る、第1ポンプ40が設けられた第1送り路41と、第1熱交換器31から蒸発器24に冷媒液を戻す第1戻し路42とを含む。第1熱交換器31は、室内または室外に設置され、送風機32により供給される空気を冷媒液との熱交換により冷却する。蒸発器24内では、第1熱交換器31で加熱された冷媒液が減圧条件下で沸騰する。なお、蒸発器24内に戻る冷媒液は、第1戻し路42の下流端から噴霧されてもよい。
圧縮機2は、冷媒蒸気を圧縮する。圧縮機2は、例えば高い圧力比にも対応可能な遠心型圧縮機であるが、容積型圧縮機であってもよいし、多段式圧縮機であってもよい。また、多段式圧縮機を用いる場合は、低段側と高段側の間に熱交換やインジェクションなどによって冷媒蒸気を冷却する中間冷却手段が設けられていてもよい。
凝縮器22は、内部で冷媒蒸気を凝縮させるとともに冷媒液を貯留する。第2熱回路5は、凝縮器22に貯留された冷媒液を第2熱交換器33に送る、第2ポンプ50が設けられた第2送り路51と、第2熱交換器33から凝縮器22に冷媒液を戻す第2戻し路52とを含む。第2熱交換器33は、第1熱交換器31とは逆に室外または室内に設置され、送風機34により供給される空気を冷媒液との熱交換により加熱する。凝縮器22内では、圧縮機21から吐出された冷媒蒸気が、第2熱交換器33で冷却された冷媒液と直接接触することにより凝縮する。なお、凝縮器22内に戻る冷媒液は、第2戻し路52の下流端から噴霧されてもよい。
第1熱交換器31および第2熱交換器33としては、例えば、フィンアンドチューブ型熱交換器を用いることができる。第1室内熱交換器31を室内に設置した場合には冷房専用の空気調和装置1Aが得られ、第2室内熱交換器33を室内に設置した場合には暖房専用の空気調和装置1Aが得られる。なお、第1熱交換器31および第2熱交換器33のうちの室外に設置される方は、必ずしも空気と冷媒液との間で熱交換を行うものである必要はなく、例えば工業用水などの液体と冷媒液との間で熱交換を行うものであってもよい。また、第1熱交換器31は放射パネルなどの熱負荷装置であってもよいし、第2熱交換器33は冷却塔や放射パネルなどの熱負荷装置であってもよい。
第1ポンプ40および第2ポンプ50は、運転条件に応じた流量を回転数により制御可能なポンプである。第1ポンプ40および第2ポンプ50は、例えばキャビテーションの発生を防止すべく有効吸込ヘッド(available NPSH:吸込口から液面までの高さ)が必要吸込ヘッド(required NPSH)よりも十分に大きくなるように蒸発器24および凝縮器22の下方に設置されている。
リリーフバルブ23は、一方弁であり、凝縮器22から蒸発器24に向かって冷媒液が流れることを可能にするクラッキング圧力を有する。具体的に、リリーフバルブ23は、図2に示すように、スリーブ11およびキャップ12で構成されるケース内でボール13がバネ14によって内部流路を閉じる位置に押し付けられた構成を有する。すなわち、バネ14の強度によりクラッキング圧力が設定されており、リリーフバルブ23の前後の圧力差によりボール13に作用する力がバネ力以上になった場合に、バネ14の付勢力に抗してボール13が移動して内部流路が開かれる。なお、リリーフバルブ23は、必ずしも図2に示すような構成を有している必要はなく、バネおよびプランジャーによりクラッキング圧力を設定可能な構成を有していてもよい。
次に、本実施形態の空気調和装置1Aの運転動作について説明する。
圧縮機21で圧縮された過熱状態の冷媒蒸気は、凝縮器22において、第2熱交換器33で過冷却された冷媒液と熱交換することで凝縮する。凝縮器22にて液化した冷媒液の一部は、第2ポンプ50により第2熱交換器33へ圧送される。第2熱交換器33に圧送された冷媒液は、ここで空気に放熱した後に凝縮器22に戻る。凝縮器22にて液化した冷媒液の残りは、リリーフバルブ23を経由して、蒸発器24へ導入される。蒸発器24内の冷媒液の一部は、第1ポンプ40により第1熱交換器31に圧送され、ここで空気から吸熱した後に、蒸発器24に戻る。蒸発器24内の冷媒液は、減圧下での沸騰により蒸発し、気化した冷媒蒸気が第1圧縮機21に吸入される。
リリーフバルブ23は、次の式(1)で表される圧力のつり合い条件が満たされるように作動する。すなわち、式(1)の右辺が左辺を上回ったときに、リリーフバルブ23が内部流路を開く。式(1)中、Peは蒸発器24内の冷媒蒸気の圧力[kPa]、Pcは凝縮器22内の冷媒蒸気の圧力[kPa]、Pvはリリーフバルブ23のクラッキング圧力[kPa]、heはリリーフバルブ23からの蒸発器24内の冷媒液の液面高さ[m]、hcはリリーフバルブ23からの凝縮器22内の冷媒液の液面高さ[m]、ρは冷媒液の密度[kg/m3]、gは重力加速度[m/s2]である。
Pe+ρghe/1000+Pv=Pc+ρghc/1000・・・(1)
本実施形態の空気調和装置1Aによれば、リリーフバルブ23を用いることにより、高圧側圧力Pcと低圧側圧力Peの圧力差によって形成される、蒸発器24内の冷媒液の液面高さと凝縮器22内の冷媒液の液面高さとの間のレベル差Δhを小さくすることができる。また、リリーフバルブ23は制御する必要がなく、前後の圧力差によって自動的に開閉する。すなわち、冷媒回路2における冷媒の循環がリリーフバルブ23のクラッキング圧力によって制御される。従って、簡易なシステム制御による信頼性の向上と装置の小型化を両立できる。
例えば、図8に示す従来の空気調和装置100では、低圧側圧力Peが1kPa、高圧側圧力Pcが10kPaの運転条件下では、図3に示すように、蒸発器24内の冷媒液の液面高さと凝縮器22内の冷媒液の液面高さとの間のレベル差Δhは0.92mとなる。これに対し、本実施形態においてリリーフバルブ23のクラッキング圧力Pvを4.5kPaに設定した場合は、式(1)より、蒸発器24内の冷媒液の液面高さと凝縮器22内の冷媒液の液面高さとの間のレベル差Δhは0.46mと、リリーフバルブ23がない場合の半分になる。
ところで、本実施形態では、図3に示すように、高圧側圧力Pcと低圧側圧力Peの圧力差が小さな運転条件下では、凝縮器22内の冷媒液の液面が蒸発器23内の冷媒液の液面よりも高くなって、それらの間に逆のレベル差Δhが形成される。そこで、運転条件が変化したときのレベル差Δhの変動幅を最小にするには、リリーフバルブ23のクラッキング圧力Pvを、低圧側圧力Peと高圧側圧力Pcの圧力差の1/2(Pv=(Pc−Pe)/2)に設定すればよい。
<変形例>
前記実施形態では、第1熱回路4および第2熱回路5が冷媒回路2に合流して熱媒体を冷媒に直接接触させる回路であったが、第1熱回路4および第2熱回路5は、冷媒回路2に合流せずに熱媒体を冷媒に間接的に接触させる回路であってもよい。この場合は、蒸発器24および凝縮器22を、例えばシェルアンドチューブ式熱交換器とすればよい。
(第2実施形態)
図4に、本発明の第2実施形態に係る空気調和装置1Bを示す。この空気調和装置1Bは、室内の冷房と暖房とが切り替え可能な構成を有している。具体的には、第1熱回路4および第2熱回路5に、第1四方弁71および第2四方弁72が設けられている。空気調和装置1Bのその他の構成は、第1実施形態の空気調和装置1Aと同じである。
より詳しくは、第1熱回路4の第1送り路41における第1ポンプ40よりも下流側部分は第2熱回路5の第2送り路51における第2ポンプ50よりも下流側部分と交わっており、その交わった位置に第1四方弁71が配置されている。さらに、第1熱回路4の第1戻し路42は第2熱回路5の第2戻し路52と交わっており、その交わった位置に第2四方弁72が配置されている。
第1四方弁71は、本発明の第1切換手段に相当し、実線矢印の向きに冷媒液を流す第1状態と破線矢印の向きに冷媒液を流す第2状態との間で切り換えられる。第1状態では、第1四方弁71は、第1ポンプ40から圧送される冷媒液を第1熱交換器31に導くとともに、第2ポンプ50から圧送される冷媒液を第2熱交換器33に導く。第2状態では、第1四方弁71は、第1ポンプ40から圧送される冷媒液を第2熱交換器33に導くとともに、第2ポンプ50から圧送される冷媒液を第1熱交換器31に導く。
第2四方弁72は、本発明の第2切換手段に相当し、実線矢印の向きに冷媒液を流す第1状態と破線矢印の向きに冷媒液を流す第2状態との間で切り換えられる。第1状態では、第2四方弁72は、第1熱交換器31から流出する冷媒液を蒸発器24に導くとともに、第2熱交換器33から流出する冷媒液を凝縮器22に導く。第2状態では、第2四方弁72は、第1熱交換器31から流出する冷媒液を凝縮器22に導くとともに、第2熱交換器33から流出する冷媒液を蒸発器24に導く。
例えば、第1熱交換器31を室外に設置し、第2熱交換器33を室内に設置した場合には、第1四方弁71および第2四方弁72をそれぞれ第1状態に切り換えることにより室内の暖房を行うことができ、第1四方弁71および第2四方弁72をそれぞれ第2状態に切り換えることにより室内の冷房を行うことができる。
本実施形態においても、蒸発器24内の冷媒液の液面高さと凝縮器22内の冷媒液の液面高さとの間のレベル差Δhを小さくすることができ、さらに冷媒回路2における冷媒の循環がリリーフバルブ23のクラッキング圧力によって制御されるため、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
<変形例>
前記実施形態では、本発明の第1切換手段および第2切換手段として第1四方弁71および第2四方弁72が用いられていたが、本発明の第1切換手段および第2切換手段はこれに限られるものではない。例えば、図5に示すように、第1切換手段および第2切換手段は、三方弁を用いて構成することも可能である。
具体的には、第1切換手段は、第1送り路41における第1ポンプ40よりも下流側部分に配設された第1三方弁73、第2送り路51における第2ポンプ50よりも下流側部分に配設された第2三方弁74、第1三方弁73から第2送り路52における第2三方弁74よりも下流側部分につながる第1連絡路81、および、第2三方弁74から第1送り路41における第1三方弁73よりも下流側部分につながる第2連絡路82で構成されていてもよい。第2切換手段は、第1戻し路42に配設された第3三方弁75、第2戻し路52に配設された第4三方弁76、第3三方弁75から第2戻し路52における第4三方弁76よりも下流側部分につながる第3連絡路83、および、第4三方弁76から第1戻し路42における第3三方弁75よりも下流側部分につながる第4連絡路84で構成されていてもよい。
(第3実施形態)
図6に、本発明の第3実施形態に係る空気調和装置1Cを示す。この空気調和装置1Cでは、冷媒回路2が、リリーフバルブ23と蒸発器24の間に、並列回路を構成する一対の分流路25を有している。また、蒸発器24には、圧縮機21に吸入される冷媒蒸気の圧力である低圧側圧力Peを検出する低圧検出手段として第1圧力センサ61が設けられており、凝縮器22には、圧縮機21から吐出された冷媒蒸気の圧力である高圧側圧力Pcを検出する高圧検出手段として第2圧力センサ62が設けられている。空気調和装置1Cのその他の構成は、第1実施形態の空気調和装置1Aと同じである。
一対の分流路25の一方には電磁開閉弁26が設けられており、他方には第2のリリーフバルブ27が設けられている。第2のリリーフバルブ27は、第1実施形態で説明したリリーフバルブ23と同様の構成であり、リリーフバルブ23のクラッキング圧力Pvよりも大きなクラッキング圧力Pv2を有している。
本実施形態では、高圧側圧力Pcと低圧側圧力Peの圧力差が最大値の1/2以下の低負荷運転領域においては、リリーフバルブ23のクラッキング圧力Pvにより、凝縮器22から蒸発器24への冷媒液の戻りが規制され、かつ、凝縮器22内の冷媒液の液面と蒸発器24内の冷媒液の液面高さの間のレベル差Δhの変動幅が小さく抑えられることが可能となっている。一方、高圧側圧力Pcと低圧側圧力Peの圧力差が最大値の1/2以上の高負荷運転領域においては、第2のリリーフバルブ27のクラッキング圧力Pv2により、凝縮器22から蒸発器24への冷媒液の戻りが規制され、かつ、凝縮器22内の冷媒液の液面と蒸発器24内の冷媒液の液面高さの間のレベル差Δhの変動幅が小さく抑えられることが可能となっている。
例えば、低負荷運転領域において開閉するリリーフバルブ23のクラッキング圧力Pvは、高圧側圧力Pcと低圧側圧力Peの圧力差の最大値の1/4に設定される。また、高負荷運転領域において開閉する第2のリリーフバルブ27のクラッキング圧力Pv2は、圧力差の最大値の3/4に設定される。電磁開閉弁26は、運転時に第2圧力センサ62により検出される高圧側圧力Pcと第1圧力センサ61により検出される低圧側圧力Peとの間の圧力差が、最大値の1/2(リリーフバルブ23のクラッキング圧力Pvと第2のリリーフバルブ27のクラッキング圧力Pv2との間にある所定の圧力)よりも小さいときに開かれ、最大値の1/2よりも大きいときに閉じられる。なお、圧力差が最大値の1/2と等しいときは、電磁開閉弁26は、開かれてもよいし閉じられてもよい。
低負荷運転領域においては、リリーフバルブ23のクラッキング圧力Pvに関する圧力のつり合いにより、蒸発器24内の冷媒液の液面高さと凝縮器22内の冷媒液の液面高さとの間のレベル差Δhは、圧力差が最大値の1/2の時に最大となる。ここで、もしこのままの回路状態で圧力差が上昇すると、蒸発器24内の冷媒液の液面高さは上昇し、凝縮器22内の冷媒液の液面高さは低下するため、レベル差Δhはさらに大きくなってしまう。そこで、電磁開閉弁26を閉に制御することにより、第2のリリーフバルブ27のクラッキング圧力Pv2に関する圧力のつり合いによりレベル差Δhを低下させる。
例えば、低圧側圧力Peが1kPa、高圧側圧力Pcが10kPa、リリーフバルブ23のクラッキング圧力Pvが2.25kPa、第2のリリーフバルブ27のクラッキング圧力Pv2が6.75kPaである場合、図7に示すように、蒸発器24内の冷媒液の液面高さと凝縮器22内の冷媒液の液面高さとは、レベル差Δh=0.33mでつり合うことになる。
本実施形態においても、蒸発器24内の冷媒液の液面高さと凝縮器22内の冷媒液の液面高さとの間のレベル差Δhを小さくすることができ、さらに冷媒回路2における冷媒の循環がリリーフバルブ23または第2のリリーフバルブ27のクラッキング圧力によって制御されるため、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
<変形例>
前記実施形態では、第1圧力センサ61および第2圧力センサ62により低圧側圧力Peおよび高圧側圧力Pcが検出されていたが、本発明の低圧検出手段および高圧検出手段はこれに限られるものではない。例えば、低圧側圧力Peは、圧縮機21入口の蒸発温度から求めてもよい。つまり、本発明の低圧検出手段は、蒸発器24内の冷媒液もしくは冷媒蒸気の温度または冷媒回路2における蒸発器24と圧縮機21の間の冷媒蒸気の温度を検出する蒸発温度センサ、および前記蒸発温度センサにより検出される温度を圧力に換算する演算部で構成されていてもよい。また、高圧側圧力Pcは、圧縮機21出口の凝縮温度から求めてもよい。つまり、本発明の高圧検出手段は、凝縮器22内の冷媒蒸気もしくは冷媒液の温度を検出する凝縮温度センサ、および前記凝縮温度センサにより検出される温度を圧力に換算する演算部で構成されていてもよい。これにより、高価な圧力センサを用いずに、サーミスタや熱電対等の安価な温度センサを用いて低圧側圧力PLおよび高圧側圧力PHを検出することが可能になる。
また、一対の分流路25が構成する並列回路は、1段だけでなく複数段設けられていてもよい。例えば、並列回路をn(n≧1)段設ける場合に、m段目の並列回路におけるリリーフバルブのクラッキング圧力Pvmは、次の式(2)により決定すればよい。式中、ΔPmaxは、高圧側圧力Pcと低圧側圧力Peの圧力差の最大値[kPa]である。
Pvm=ΔPmax/(2n)+ΔPmax(m−1)/n・・・(2)
なお、n個の電磁開閉弁の制御については、運転時に高圧検出手段により検出される高圧側圧力Pcと低圧検出手段により検出される低圧側圧力Peとの間の圧力差をΔP[kPa]としたときに、ΔP≧(または>)ΔPmax/n+ΔPmax(m−1)/nとなる1段目からm段目までの電磁開閉弁をすべて開とし、残り(m+1段目からn段目までの電磁開閉弁)を閉とする(ただし、n=1の場合は、前記実施形態のとおり)。
本発明の空気調和装置は、家庭用エアコン、業務用エアコン等に有用である。
1A,1B 空気調和装置
2 冷媒回路
21 圧縮機
22 凝縮器
23 リリーフバルブ
24 蒸発器
25 分流路
26 電磁開閉弁
27 第2のリリーフバルブ
31 第1熱交換器
33 第2熱交換器
4 第1熱回路
40 第1ポンプ
41 第1送り路
42 第1戻し路
5 第2熱回路
50 第2ポンプ
51 第2送り路
52 第2戻し路
61 第1圧力センサ(低圧検出手段)
62 第2圧力センサ(高圧検出手段)
71 第1四方弁(第1切換手段)
72 第2四方弁(第2切換手段)

Claims (5)

  1. 水またはアルコールを主成分とする冷媒を循環させる冷媒回路であって、冷媒液を貯留するとともに内部で冷媒液を蒸発させる蒸発器、冷媒蒸気を圧縮する圧縮機、内部で冷媒蒸気を凝縮させるとともに冷媒液を貯留する凝縮器、および前記凝縮器から前記蒸発器に向かって冷媒液が流れることを可能にするクラッキング圧力を有するリリーフバルブがこの順に接続された冷媒回路と、
    室内または室外に設置される第1熱交換器と、
    前記第1熱交換器とは逆に室外または室内に設置される第2熱交換器と、
    前記蒸発器と前記第1熱交換器との間で熱媒体を循環させる第1熱回路と、
    前記凝縮器と前記第2熱交換器との間で熱媒体を循環させる第2熱回路と、
    を備える、空気調和装置。
  2. 前記冷媒回路は、前記リリーフバルブと前記蒸発器との間に、並列回路を構成する一対の分流路を有しており、
    前記一対の分流路の一方に電磁開閉弁が設けられ、他方に前記リリーフバルブのクラッキング圧力よりも大きなクラッキング圧力を有する第2のリリーフバルブが設けられている、
    請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記圧縮機に吸入される冷媒蒸気の圧力である低圧側圧力を検出する低圧検出手段と、
    前記圧縮機から吐出された冷媒蒸気の圧力である高圧側圧力を検出する高圧検出手段と、をさらに備え、
    前記電磁開閉弁は、前記高圧検出手段により検出される高圧側圧力と前記低圧検出手段により検出される低圧側圧力との間の圧力差が、前記リリーフバルブのクラッキング圧力と前記第2のリリーフバルブのクラッキング圧力との間にある所定の圧力よりも小さいときに開かれ、前記圧力差が前記所定の圧力よりも大きいときに閉じられる、請求項2に記載の空気調和装置。
  4. 前記第1熱回路を循環する前記熱媒体は、前記蒸発器に貯留された冷媒液であり、
    前記第1熱回路は、前記蒸発器から前記第1熱交換器に冷媒液を送る、第1ポンプが設けられた第1送り路と、前記第1熱交換器から前記蒸発器に冷媒液を戻す第1戻し路とを含み、
    前記第2熱回路を循環する前記熱媒体は、前記凝縮器に貯留された冷媒液であり、
    前記第2熱回路は、前記凝縮器から前記第2熱交換器に冷媒液を送る、第2ポンプが設けられた第2送り路と、前記第2熱交換器から前記凝縮器に冷媒液を戻す第2戻し路とを含む、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  5. 前記第1送り路および前記第2送り路に設けられ、前記第1ポンプから圧送される冷媒液を前記第1熱交換器に導き、前記第2ポンプから圧送される冷媒液を前記第2熱交換器に導く第1状態と、前記第1ポンプから圧送される冷媒液を前記第2熱交換器に導き、前記第2ポンプから圧送される冷媒液を前記第1熱交換器に導く第2状態との間で切り換えられる第1切換手段と、
    前記第1戻し路および前記第2戻し路に設けられ、前記第1熱交換器から流出する冷媒液を前記蒸発器に導き、前記第2熱交換器から流出する冷媒液を前記凝縮器に導く第1状態と、前記第1熱交換器から流出する冷媒液を前記凝縮器に導き、前記第2熱交換器から流出する冷媒液を前記蒸発器に導く第2状態との間で切り換えられる第2切換手段と、
    をさらに備える、請求項4に記載の空気調和装置。
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