JP2012233495A - 動力伝達装置の潤滑構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転体の回転によって潤滑油を鉛直方向の上方に送る能力を向上させることができる動力伝達装置の潤滑構造を提供すること。
【解決手段】回転によって潤滑油を鉛直方向の上方に送る第一回転体6と、第二回転体3と、第一回転体の外周と第二回転体の外周とを連通する通路10と、を備え、通路は、第二回転体によって送られる潤滑油を第二回転体の回転方向に沿った流れ方向で受け入れる流入部11a,12aと、流入部が受け入れた潤滑油を第一回転体の回転方向に沿った流れ方向で第一回転体の外周に導く流出部11b,12bとを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、動力伝達装置の潤滑構造に関する。
従来、回転体の回転によって潤滑油を送る技術が提案されている。例えば、特許文献1には、回転部材の回転により貯留部から送り出された潤滑油を貯留するオイル受け部と、回転部材とオイル受け部とを連通する潤滑油の流路を形成するガイド部材とを備える動力伝達装置の技術が開示されている。
特開2010−151261号公報
回転体の回転によって潤滑油を鉛直方向の上方に送る能力を向上させることについて、なお改善の余地がある。
本発明の目的は、回転体の回転によって潤滑油を鉛直方向の上方に送る能力を向上させることができる動力伝達装置の潤滑構造を提供することである。
本発明の動力伝達装置の潤滑構造は、回転によって潤滑油を鉛直方向の上方に送る第一回転体と、第二回転体と、前記第一回転体の外周と前記第二回転体の外周とを連通する通路と、を備え、前記通路は、前記第二回転体によって送られる潤滑油を前記第二回転体の回転方向に沿った流れ方向で受け入れる流入部と、前記流入部が受け入れた潤滑油を前記第一回転体の回転方向に沿った流れ方向で前記第一回転体の外周に導く流出部とを有することを特徴とする。
上記動力伝達装置の潤滑構造において、前記第二回転体は、前記第一回転体よりも鉛直方向上側に位置していることが好ましい。
上記動力伝達装置の潤滑構造において、前記通路は、前記流入部から前記流出部へ向かうに従い鉛直方向下側に向かうことが好ましい。
上記動力伝達装置の潤滑構造において、前記流入部は、前記第二回転体の外周に沿って延在していることが好ましい。
上記動力伝達装置の潤滑構造において、前記流出部は、前記第一回転体の外周に沿って延在していることが好ましい。
上記動力伝達装置の潤滑構造において、前記流出部は、前記第一回転体の中心軸線よりも鉛直方向下側の前記第一回転体の外周に沿って延在していることが好ましい。
本発明に係る動力伝達装置の潤滑構造は、回転によって潤滑油を鉛直方向の上方に送る第一回転体と、第二回転体と、第一回転体の外周と第二回転体の外周とを連通する通路と、を備える。通路は、第二回転体によって送られる潤滑油を第二回転体の回転方向に沿った流れ方向で受け入れる流入部と、流入部が受け入れた潤滑油を第一回転体の回転方向に沿った流れ方向で第一回転体の外周に導く流出部とを有する。よって、本発明に係る動力伝達装置の潤滑構造によれば、回転体の回転によって潤滑油を鉛直方向の上方に送る能力を向上させることができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る動力伝達装置の概略構成を示す図である。 図2は、実施形態に係る動力伝達装置の潤滑構造の要部断面図である。 図3は、車両の後進時における潤滑油の流れを示す図である。 図4は、第二通路を備えた動力伝達装置の概略構成を示す図である。
以下に、本発明の実施形態に係る動力伝達装置の潤滑構造につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1から図4を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、動力伝達装置の潤滑構造に関する。図1は、実施形態に係る動力伝達装置の概略構成を示す図、図2は、実施形態に係る動力伝達装置の潤滑構造の要部断面図、図3は、車両の後進時における潤滑油の流れを示す図である。図2は、図1のA−A断面を示すものである。
図1に示す動力伝達装置1は、車両に搭載されるものであり、例えば、ハイブリッド車両に搭載される。動力伝達装置1は、ケース2、カウンタドライブギア(第二回転体)3、カウンタドリブンギア4、ドライブピニオンギア5、デフリングギア(第一回転体)6および通路10を備える。また、本実施形態の動力伝達装置の潤滑構造1−1は、カウンタドライブギア3、デフリングギア6および通路10を備える。
カウンタドライブギア3は、車両のエンジンと接続されている。カウンタドライブギア3は、遊星歯車機構を介してエンジンおよびモータジェネレータと接続されていてもよい。この場合、エンジン、モータジェネレータ、カウンタドライブギア3は、遊星歯車機構の互いに異なる回転要素と接続される。カウンタドライブギア3は、カウンタドリブンギア4と噛合っている。カウンタドリブンギア4は、ドライブピニオンギア5と同軸上に配置され、かつドライブピニオンギア5と接続されている。ドライブピニオンギア5は、デフリングギア6と噛合っている。エンジンからカウンタドライブギア3に伝達された動力は、カウンタドリブンギア4、ドライブピニオンギア5およびデフリングギア6を介して車両の駆動輪に伝達される。デフリングギア6は、駆動輪の回転と連動して回転する第一回転体である。
矢印Y1は、車両の前進時におけるカウンタドライブギア3の回転方向を示し、矢印Y2は、車両の前進時におけるデフリングギア6の回転方向を示す。カウンタドライブギア3の回転方向Y1と、デフリングギア6の回転方向Y2とは、同方向である。すなわち、カウンタドライブギア3の外周面3aおよびデフリングギア6の外周面6aにおいて、互いに対向する部分の移動方向は、逆方向となっている。前進時において、デフリングギア6は、下半部の外周面6aが車両後側に向けて移動する方向に回転する。同様に、前進時において、カウンタドライブギア3は、下半部の外周面3aが車両後側に向けて移動する方向に回転する。
動力伝達装置1は、各ギア3,4,5,6の回転軸が車両の幅方向に延在するように車両に搭載されている。ケース2内において、カウンタドライブギア3は、カウンタドリブンギア4、ドライブピニオンギア5およびデフリングギア6よりも車両前後方向の前側に配置されている。例えば、カウンタドライブギア3の中心軸線C1は、デフリングギア6の中心軸線C2よりも車両前後方向の前側に位置している。
また、デフリングギア6は、カウンタドライブギア3、カウンタドリブンギア4およびドライブピニオンギア5よりも鉛直方向下側に配置されている。カウンタドライブギア3の中心軸線C1は、デフリングギア6の中心軸線C2よりも鉛直方向上側に位置している。また、カウンタドライブギア3の下端は、デフリングギア6の中心軸線C2よりも鉛直方向上側に位置している。なお、カウンタドライブギア3の径は、デフリングギア6の径よりも小さい。デフリングギア6は、ケース2内の下部に配置されており、ケース2内の下部に貯留される潤滑油を掻き揚げることができる。
ケース2内には、デフリングギア6の外周に沿って油路9が形成されている。油路9は、デフリングギア6の径方向におけるデフリングギア6の外周面6aとケース2の内壁面との隙間、および軸方向におけるデフリングギア6の側面6bとケース2の内壁面との隙間を含む。ケース2において、デフリングギア6の外周面6aと対向する壁面、すなわち車両後側でかつ鉛直方向下側の内壁面は、外周面6aに対応する形状の曲面とされている。これにより、デフリングギア6の外周面6aとケース2の内壁面との間に流路断面積が略一定の油路9が形成される。ケース2の下部に貯留した潤滑油は、デフリングギア6の回転により油路9に流入し、油路9を介して鉛直方向の上方に送られる。
デフリングギア6は、駆動輪の回転と連動して回転してケース2内の潤滑油を鉛直方向上方に送る。ケース2内には、キャッチタンク7が配置されている。キャッチタンク7は、ケース2内における各ギア3,4,5,6よりも鉛直方向上側に配置されている。キャッチタンク7の内部は、ケース2の内壁面から突出するリブ8によってケース2内の下方の空間と仕切られている。デフリングギア6の回転によって鉛直方向上方に送られた潤滑油は、キャッチタンク7の開口部を介してキャッチタンク7に流入する。キャッチタンク7内の潤滑油は、モータジェネレータや各ギア等の被潤滑部に供給され、各部を潤滑・冷却する。
デフリングギア6等の回転体によって潤滑油を掻き揚げることにより各部に潤滑油を供給する場合のデフリングギア6による潤滑油の供給能力を向上できることが望ましい。ケース2内に貯留された潤滑油をデフリングギア6の回転によって鉛直方向上側に送り出す場合、流れのない、あるいは流速の小さな潤滑油に対してデフリングギア6によって速度を与える必要がある。このため、一定以上の車速でなければデフリングギア6によって送り出される潤滑油がキャッチタンク7まで届かない状態や、キャッチタンク7に対して十分な流量の潤滑油を供給できない状態となることがある。低車速であってもデフリングギア6の回転によってキャッチタンク7に潤滑油を供給できることや、デフリングギア6の回転によって十分な流量でキャッチタンク7に潤滑油を供給できることなど、デフリングギア6の回転によってキャッチタンク7に対して潤滑油を供給する能力を向上できることが望まれている。
本実施形態の動力伝達装置の潤滑構造1−1は、カウンタドライブギア3の外周とデフリングギア6の外周とを連通する通路10を備えている。通路10は、カウンタドライブギア3からの飛散油や攪拌油をデフリングギア6の外周に導く。通路10によって初速のある潤滑油がデフリングギア6に導入されることで、デフリングギア6による潤滑油の掻き揚げ性能が向上する。なお、カウンタドライブギア3およびデフリングギア6の外周とは、例えば、カウンタドライブギア3であれば、少なくとも外周面3aを含み、さらに、側面3bにおける径方向外側の部分を含むことができる。同様に、デフリングギア6の外周は、少なくとも外周面6aを含み、さらに、側面6bにおける径方向外側の部分を含むことができる。
通路10は、第一リブ11および第二リブ12を有する。第一リブ11および第二リブ12は、それぞれケース2に形成されている。具体的には、第一リブ11および第二リブ12は、ケース2におけるカウンタドライブギア3およびデフリングギア6の側面3b,6bと対向する内壁面、すなわち、カウンタドライブギア3およびデフリングギア6の軸方向においてカウンタドライブギア3およびデフリングギア6と対向する壁面に形成されている。第一リブ11および第二リブ12は、例えば、板状である。なお、本明細書では、「軸方向」とは、特に記載した場合を除きカウンタドライブギア3およびデフリングギア6の軸方向を示すものとする。
第一リブ11は、通路10の底面をなすものであり、カウンタドライブギア3の外周面3aおよびデフリングギア6の外周面6aとそれぞれ対向している。第一リブ11は、例えば、カウンタドライブギア3およびデフリングギア6の軸方向においてギア3,6を挟んで互いに対向するケース2の一対の内壁面(以下、単に「側壁面」と記載する。)の一方と他方とを接続している。言い換えると、第一リブ11は、ケース2内の空間をカウンタドライブギア3およびデフリングギア6側の第一領域31と、カウンタドライブギア3およびデフリングギア6側とは反対側の第二領域32とに仕切っている。
第一リブ11は、第一構成部11a、第二構成部11bおよび第三構成部11cを有する。第一構成部11aは、カウンタドライブギア3の外周面3aと対向する。第一構成部11aは、カウンタドライブギア3の径方向において外周面3aとの間に所定の幅の隙間を有している。第一構成部11aは、外周面3aに沿って延在している。第一構成部11aは、カウンタドライブギア3の径方向の外側に向けて湾曲しており、例えば、軸方向視における形状が円弧形状である。本実施形態では、第一構成部11aは、カウンタドライブギア3の外周面3aにおける車両前側でかつ中心軸線C1よりも鉛直方向下側の領域と対向している。
第二構成部11bは、デフリングギア6の外周面6aと対向する。第二構成部11bは、デフリングギア6の径方向において外周面6aとの間に所定の幅の隙間を有している。第二構成部11bは、外周面6aに沿って延在している。第二構成部11bは、デフリングギア6の径方向の外側に向けて湾曲しており、例えば、軸方向視における形状が円弧形状である。第二構成部11bは、デフリングギア6における車両前側でかつ鉛直方向下側の外周面6aと対向している。一例として、第二構成部11bの上端の高さ位置は、デフリングギア6の中心軸線C2と同様かわずかに下側の位置とし、第二構成部11bの下端の高さ位置は、デフリングギア6の下端6cと同様の位置とすることができる。第二構成部11bの下端は、油路9の流入口9aに向けられており、流入口9aに潤滑油を導く。言い換えると、第二構成部11bは、デフリングギア6の回転方向Y2に沿った流れ方向でデフリングギア6の掻き揚げ始点に潤滑油を流し込む。
第二構成部11bの下端と、ケース2の底面との間には、隙間が形成されており、当該隙間は、第一領域31と第二領域32との間の潤滑油の流通を許容する。この隙間は、車両の走行時に第二領域32から第一領域31への潤滑油の流れを適度に抑制し、第一領域31のオイルレベルを第二領域32のオイルレベルよりも低くするように構成されていることが好ましい。
第三構成部11cは、第一構成部11aと第二構成部11bとを接続している。第三構成部11cは、第一構成部11aおよび第二構成部11bとは反対側に湾曲している。すなわち、第一構成部11aおよび第二構成部11bが、カウンタドライブギア3の中心軸線C1とデフリングギア6の中心軸線C2とを結ぶ仮想線分(断面線A−A)に対して、離間する方向に湾曲していることに対して、第三構成部11cは、当該仮想線分に対して接近する方向に湾曲している。第三構成部11cは、例えば、軸方向視における形状が円弧形状である。第一構成部11aと第三構成部11cとの接続部、および第二構成部11bと第三構成部11cとの接続部は、それぞれ第一リブ11の変曲点となっている。
第二リブ12は、軸方向と直交する方向において第一リブ11と互いに対向している。通路10の潤滑油の流れ方向(符号F1参照)と直交する方向における第一リブ11と第二リブ12との間隔は、例えば、一定とすることができる。第二リブ12は、側壁面からケース2の内方に向けて軸方向に突出している。第二リブ12は、カウンタドライブギア3の側面3bと対向する第一構成部12aと、第一構成部12aからデフリングギア6に向けて延在する第二構成部12bとを有する。第一構成部12aは、第一リブ11の第一構成部11aと互いに対向しており、かつ第一構成部11aの湾曲形状と対応する湾曲形状を有している。第一構成部12aは、カウンタドライブギア3の外周面3aに沿って延在している。
第二構成部12bは、第一リブ11の第三構成部11cと互いに対向しており、かつ第三構成部11cの湾曲形状と対応する湾曲形状を有している。軸方向視における第二構成部12bの形状は、例えば、円弧形状である。第二構成部12bは、軸方向視において、デフリングギア6の外周面6aの円弧と第二構成部12bの円弧とが外接するように、あるいは交わるように配置されている。第二構成部12bとデフリングギア6の外周面6aとのデフリングギア6の径方向における間隔は、第二構成部12bの先端へ向かうに従い減少している。
図2に示すように、第二リブ12は、カウンタドライブギア3に対して軸方向の両側に配置されている。第二リブ12において、第一構成部12aの先端12cは、カウンタドライブギア3を挟んで軸方向において互いに対向している。また、第二リブ12において、第二構成部12bの先端12d,12eは、軸方向において互いに対向している。先端12eは、軸方向におけるカウンタドライブギア3の位置とデフリングギア6の位置とが異なることに対応した傾斜部である。先端12dは、デフリングギア6の側面6bに対応するものである。
図1に示すように、本実施形態の第二リブ12では、第二構成部12bは、第一構成部12aからデフリングギア6の外周面6aの近傍まで延在している。第二構成部12bは、軸方向視においてデフリングギア6の側面6bと重なる部分を有していない。なお、第二構成部12bは、デフリングギア6の側方まで延伸されて、デフリングギア6の側面6bと対向するように設けられてもよい。
通路10において、第一リブ11の第一構成部11aおよび第二リブ12の第一構成部12aは、流入部として機能する。流入部は、カウンタドライブギア3によって送られる潤滑油をカウンタドライブギア3の回転方向に沿った流れ方向で受け入れるものである。第一構成部11a,12aは、それぞれカウンタドライブギア3の外周面3aの形状に対応して湾曲している。よって、第一構成部11a,12aは、カウンタドライブギア3から飛散する潤滑油やカウンタドライブギア3が攪拌する潤滑油をカウンタドライブギア3の回転方向に沿った流れ方向で受け入れることができる。言い換えると、第一構成部11a,12aは、カウンタドライブギア3から離れてカウンタドライブギア3の接線方向に移動する潤滑油をその移動方向に沿って受け入れる流入部である。符号F1は、カウンタドライブギア3の回転方向Y1に沿った流れ方向で流入した潤滑油の通路10内の流れ方向(以下、単に「前進時の流れ方向F1」と記載する。)を示す。
第一構成部11a,12aが受け入れた潤滑油は、通路10によってデフリングギア6の外周に導かれる。通路10において、第一リブ11の第二構成部11bおよび第二リブ12の第二構成部12bは、流入部が受け入れた潤滑油をデフリングギア6の回転方向Y2に沿った流れ方向でデフリングギア6の外周に導く流出部として機能する。流出部としての第二構成部11b,12bは、前進時の流れ方向F1において第一構成部11a,12aよりも下流側に位置している。つまり、カウンタドライブギア3の外周から通路10に流入した潤滑油は、流入時の流速によって、また次々に潤滑油が通路10に流入することによって、大きな流速でデフリングギア6の外周に流出する。
カウンタドライブギア3によって通路10に送り込まれた潤滑油は、通路10を重力によって流下する場合の流速よりも大きな流速を有したまま通路10から流出する。これにより、通路10によって、初速を持った潤滑油がデフリングギア6に導入される。通路10からデフリングギア6の外周に導かれる潤滑油は、速度を持っているため、ケース2の下部に滞留している潤滑油よりもデフリングギア6の回転方向において大きな運動エネルギーを持っている。よって、デフリングギア6の回転によって鉛直方向上方に潤滑油を送る能力が向上する。
また、通路10の第二構成部11b,12bは、デフリングギア6の回転方向Y2に沿った流れ方向でデフリングギア6の外周に潤滑油を導く。第一リブ11の第二構成部11bは、デフリングギア6の外周面6aと対向していることから、第二構成部11bに沿って流れる潤滑油の流れ方向は、デフリングギア6の回転方向Y2に沿った潤滑油の流れ方向と一致する。これにより、第二構成部11bは、デフリングギア6の回転を妨げることを抑制しつつデフリングギア6の外周に潤滑油を導くことができる。
なお、第二構成部11bとデフリングギア6の外周面6aとの径方向の隙間の大きさは、第二構成部11bの先端へ向かうに従い小さくなるようにしてもよい。言い換えると、第二構成部11bとデフリングギア6の外周面6aとの間の油路の流路断面積が、デフリングギア6の回転方向Y2に沿った潤滑油の流れ方向の下流側へ向かうに従い減少するようにしてもよい。これとは逆に、第二構成部11bとデフリングギア6の外周面6aとの径方向の隙間の大きさは、第二構成部11bの先端へ向かうに従い大きくなるようにしてもよい。
第二リブ12の第二構成部12bは、デフリングギア6の回転方向Y2に沿った潤滑油の流れ方向の下流側へ向かうに従い外周面6aに対して接近している。これにより、通路10から流出する潤滑油は、第二構成部12bによって、デフリングギア6の回転方向Y2に沿った流れ方向でデフリングギア6の外周に導かれる。このように、通路10によって潤滑油が整流されてデフリングギア6の外周に流し込まれる。このため、デフリングギア6がキャッチタンク7に潤滑油を送り込むことができる車速が低車速化する。また、通路10によってデフリングギア6の外周に対してデフリングギア6の回転方向Y2に沿った流れ方向で潤滑油が流し込まれることで、デフリングギア6における潤滑油の攪拌損失が低下する。なお、第二構成部11b,12bは、潤滑油をデフリングギア6の接線方向に流し込むことができる形状および配置であることが好ましい。
このように、本実施形態の動力伝達装置の潤滑構造1−1は、カウンタドライブギア3の回転により速度を与えられた潤滑油をデフリングギア6の回転方向に沿った流れ方向でデフリングギア6の外周に導くことで、デフリングギア6の回転によって鉛直方向上側に潤滑油を送る性能を向上させることができる。通路10は、油路9の流入口9aに対してデフリングギア6の回転方向Y2に沿って初速のある潤滑油を導入する。よって、本実施形態の動力伝達装置の潤滑構造1−1は、油路9の潤滑油の流速を向上させることができ、デフリングギア6の回転による潤滑油の供給能力を向上させることができる。また、カウンタドライブギア3の回転速度は、デフリングギア6の回転速度よりも大きい。よって、カウンタドライブギア3の回転によって送られる潤滑油がデフリングギア6の外周に導かれることによって、デフリングギア6による掻き揚げ効率を大きく向上させることが可能である。
また、カウンタドライブギア3の回転速度とデフリングギア6の回転速度とは関連しており、デフリングギア6の回転速度が高い場合は、カウンタドライブギア3の回転速度も高くなる。よって、高車速で走行する場合、低車速で走行する場合よりも、カウンタドライブギア3からデフリングギア6に導かれる潤滑油の速度が大きくなり、デフリングギア6の回転によって鉛直方向上方に潤滑油を送る能力が大きくなる。
また、通路10は、流入部としての第一構成部11a,12aから流出部としての第二構成部11b,12bへ向かうに従い鉛直方向下側に向かうように傾斜している。これにより、通路10を流れる潤滑油の流速が重力によって増加する。よって、デフリングギア6の回転によって潤滑油を鉛直方向上方に送る能力が向上する。
また、通路10は、リバース時にデフリングギア6の周辺の潤滑油を排出することができる。図3に示すように、車両の後進時のカウンタドライブギア3の回転方向Y3およびデフリングギア6の回転方向Y4は、それぞれ前進時の回転方向Y1,Y2とは反対方向である。よって、後進時には、デフリングギア6の回転によって送られる潤滑油が通路10に流入する。符号F2は、デフリングギア6の回転方向Y4に沿った流れ方向で流入した潤滑油の通路10内の流れ方向(以下、単に「後進時の流れ方向F2」と記載する。)を示す。通路10内を後進時の流れ方向F2に流れた潤滑油は、後進時の流れ方向F2の下流側の開口部、すなわち通路10の鉛直方向上側の開口部から流出する。また、通路10内の潤滑油は、カウンタドライブギア3の回転によって、符号F3で示すように車両前側に向けて通路10外に排出される。
通路10から流出する潤滑油は、第一リブ11よりも車両前側の領域、すなわちデフリングギア6側とは反対側の第二領域32に流出する。言い換えると、カウンタドライブギア3およびデフリングギア6を収納するギア室(第一領域31)の潤滑油は、通路10を介してギア室の外部(第二領域32)に排出される。これにより、車両の後進時にギア室の潤滑油を通路10を介して排出することが可能となる。後進時のギア室のオイルレベルを低下させることが可能となり、カウンタドライブギア3およびデフリングギア6の攪拌損失が低減される。
なお、通路10から流出する潤滑油が車両後側のギア室へ向かわないように、第一リブ11の上端11dの位置は、カウンタドライブギア3の中心軸線C1よりも鉛直方向下側であることが好ましい。
なお、本実施形態では、通路10がケース2の内壁面に形成された第一リブ11および第二リブ12を有し、第一リブ11および第二リブ12が潤滑油の流路を形成しているが、これに限定されるものではない。例えば、通路10は、ケース2内に配置されるケース2とは別体の部材、例えばダクト状の部材であってもよい。また、カウンタドライブギア3によって送られる潤滑油を受け入れる流入部と、受け入れた潤滑油をデフリングギア6の外周に導く流出部とは別構造であってもよい。
なお、本実施形態では、潤滑油を鉛直方向の上方に送る第一回転体がデフリングギア6であり、第二回転体がカウンタドライブギア3である場合を例に説明したが、第一回転体および第二回転体は、それぞれこれに限定されるものではない。また、動力伝達装置1は、車両に搭載されるものには限定されない。少なくとも二つの回転体を有する動力伝達装置に対して本実施形態を適用可能である。また、本実施形態では、デフリングギア6の回転によって送られる潤滑油がキャッチタンク7を介して各部に供給されたが、これに限定されるものではなく、デフリングギア6によって送られる潤滑油がキャッチタンク7を介さずに被潤滑部に供給されてもよい。
なお、図4に示すように、各部の潤滑油を回収してデフリングギア6の外周に導く第二通路20がケース2内に設けられてもよい。図4は、第二通路を備えた動力伝達装置の概略構成を示す図である。動力伝達装置の潤滑構造1−2は、第二通路20を備える。第二通路20は、第一リブ21および第二リブ22を有する。第一リブ21および第二リブ22は、それぞれケース2の側壁面に形成されたリブである。第一リブ21および第二リブ22は、例えば、デフリングギア6を挟んで軸方向において互いに対向する一対の側壁面の一方と他方とを接続している。
第一リブ21は、ケース2内の空間をデフリングギア6側の第一領域31と、デフリングギア6側と反対側の第二領域32とに仕切っている。第一リブ21は、デフリングギア6よりも車両前側に配置されている。第一リブ21は、車両前後方向の前側から後側へ向かうに従い鉛直方向下側に向かう傾斜を有している。
第一リブ21は、第一構成部21a、第二構成部21bおよび第三構成部21cを有する。第一構成部21aは、第一リブ21における最も車両前側に位置する部分である。第一構成部21aは、鉛直方向下側に向けて湾曲している。第二構成部21bは、デフリングギア6の外周面6aと対向している。第二構成部21bは、上記第一リブ11の第二構成部11bと同様のものとすることができる。第三構成部21cは、第一構成部21aと第二構成部21bとを接続している。第三構成部21cは、第一構成部21aおよび第二構成部21bとは反対側に湾曲している。
第二リブ22は、第一構成部22aおよび第二構成部22bを有する。第二構成部22bは、第一リブ21の第三構成部21cと互いに対向している。第二構成部22bは、鉛直方向下側から上側へ向かうに従い車両前側へ向かうように傾斜している。第一構成部22aは、第二構成部22bとは反対方向へ傾斜するように折り返されている。すなわち、第一構成部22aは、鉛直方向下側から上側へ向かうに従い車両後側へ向かうように傾斜している。
つまり、第二通路20の上部は、鉛直方向上側へ向かうに従い第一リブ21と第二リブ22とが車両前後方向において離間する漏斗状の開口部を有している。第一リブ21の第一構成部21aおよび第二リブ22の第一構成部22aは、キャッチタンク7から滴下する潤滑油や動力伝達装置1の各部の潤滑を終えた潤滑油を回収する。第一構成部21a,22aによって回収された潤滑油は、第二通路20内において重力によって加速され、デフリングギア6の外周に導かれる。第一リブ21の第二構成部22bは、デフリングギア6の外周面6aに沿って延在しており、デフリングギア6の回転方向Y2に沿った流れ方向でデフリングギア6の外周に潤滑油を導く。また、第二リブ22の第二構成部22bは、デフリングギア6の回転方向Y2に沿った流れ方向でデフリングギア6の外周に潤滑油を導く。よって、第二通路20は、デフリングギア6の回転によって潤滑油を鉛直方向上方に送る能力を向上させることができる。
また、第一リブ21の第二構成部21bは、上記の第一リブ11の第二構成部11bと同様に、デフリングギア6の下端6c、すなわちデフリングギア6の掻き揚げ始点に向けて潤滑油を流し込む。よって、油路9における潤滑油の流速が増加し、デフリングギア6の回転によって潤滑油を鉛直方向上方に送る能力が向上する。
なお、上記の通路10は、更に、第二通路20と同様に上方から滴下する潤滑油や各部を潤滑し終えた潤滑油を回収する開口部を備えるようにしてもよい。例えば、通路10は、カウンタドライブギア3によって送られる潤滑油を受け入れる流入部(第一構成部11a,12a)と、上方から滴下する潤滑油を回収する開口部(第一構成部21a,22a)とを備え、流入部を介して流入する潤滑油と当該開口部から流入する潤滑油とを合流させてデフリングギア6の外周に導くようにしてもよい。
第二通路20は、第一リブ21および第二リブ22が潤滑油の流路を形成することに代えて、ケース2とは別体のダクト等とされてもよい。
上記の実施形態に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
1−1,1−2 動力伝達装置の潤滑構造
1 動力伝達装置
2 ケース
3 カウンタドライブギア
6 デフリングギア
10 通路
11 第一リブ
12 第二リブ
31 第一領域
32 第二領域

Claims (6)

  1. 回転によって潤滑油を鉛直方向の上方に送る第一回転体と、
    第二回転体と、
    前記第一回転体の外周と前記第二回転体の外周とを連通する通路と、
    を備え、
    前記通路は、前記第二回転体によって送られる潤滑油を前記第二回転体の回転方向に沿った流れ方向で受け入れる流入部と、前記流入部が受け入れた潤滑油を前記第一回転体の回転方向に沿った流れ方向で前記第一回転体の外周に導く流出部とを有する
    ことを特徴とする動力伝達装置の潤滑構造。
  2. 前記第二回転体は、前記第一回転体よりも鉛直方向上側に位置している
    請求項1に記載の動力伝達装置の潤滑構造。
  3. 前記通路は、前記流入部から前記流出部へ向かうに従い鉛直方向下側に向かう
    請求項1または2に記載の動力伝達装置の潤滑構造。
  4. 前記流入部は、前記第二回転体の外周に沿って延在している
    請求項1から3のいずれか1項に記載の動力伝達装置の潤滑構造。
  5. 前記流出部は、前記第一回転体の外周に沿って延在している
    請求項1から4のいずれか1項に記載の動力伝達装置の潤滑構造。
  6. 前記流出部は、前記第一回転体の中心軸線よりも鉛直方向下側の前記第一回転体の外周に沿って延在している
    請求項5に記載の動力伝達装置の潤滑構造。
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