JP2012232917A - 液体化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも高輝性粒子1〜20質量%と、皮膜形成性樹脂2〜10重量%と、増粘作用を有するアニオン性高分子化合物0.3〜2重量%と、水とを含有してなる液体化粧料であって、EMD型粘度計におけるずり速度76.8S−1の粘度(25℃)が250〜1000mPa・sの範囲であることを特徴とする液体化粧料。
【選択図】なし
Description
しかしながら、粒子径の大きな色材は、液体化粧料を内蔵する容器を使用した場合、液吐出流路で詰まりが生じ、スムーズに吐出することが困難である。また、色材が沈降してしまうため、沈んだ色材を撹拌するための撹拌ボールや撹拌棒などが必要であった。
これらの液体化粧料等は、今までにない優れたものであるが、本発明とは発明の課題、配合物性などが相違し、区別化できるものである。アイメイクアップ化粧料等を求める消費者のニーズは、撹拌作業の手間を省いた使用性に優れ、更には、粒子径の大きな高輝性色材を、液吐出流路で詰まることなくスムーズに吐出することが出来る、吐出性に優れた液体化粧料が切望されているのが現状である。
しかしながら、本発明においては、上記特許文献3と比較して、界面活性剤と、アクリル酸アルキル共重合体エマルジョンは配合しておらず、特定のアニオン性高分子化合物を配合することで、顔料沈降を無くしたことから再分散させる必要がない。よって、本発明とは発明の課題、配合物性などが相違し、区別化できるものである。
また、特許文献5においては、架橋した直線状ポリ(ビニルアミド/重合可能なカルボン酸)コポリマーであるレオロジー調整剤/ヘアスタイリング樹脂及び同樹脂の製造方法と、長続きするカール保持力を使用者のために示すヘアケア処方物を開示しているが、本発明とは発明の課題、配合物性などが相違し、区別化できるものである。
(1) 少なくとも高輝性粒子1〜20質量%と、皮膜形成性樹脂2〜10重量%と、増粘作用を有するアニオン性高分子化合物0.3〜2質量%と、水とを含有してなる液体化粧料であって、EMD型粘度計におけるずり速度76.8S−1の粘度(25℃)が250〜1000mPa・sの範囲であることを特徴とする液体化粧料。
(2) 増粘作用を有するアニオン性高分子化合物は、(メチルビニルエーテル/マレイン酸)クロスポリマー、〔アクリレーツ/アクリル酸アルキル(炭素数10〜30)〕クロスポリマーから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする上記(1)記載の液体化粧料。
(3) アイメイクアップ化粧料であることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の液体化粧料。
(4) ビヒクル(ベース)色が透明であることを特徴とする上記(1)〜(3)の何れか一つに記載の液体化粧料。
(5) 塗布部を具備した液体塗布具に充填されることを特徴とする上記(1)〜(4)の何れか一つに記載の液体化粧料。
本発明の液体化粧料は、少なくとも高輝性粒子1〜20質量%と、皮膜形成性樹脂2〜10重量%と、増粘作用を有するアニオン性高分子化合物0.3〜2質量%と、水とを含有してなる液体化粧料であって、EMD型粘度計におけるずり速度76.8S−1の粘度(25℃)が250〜1000mPa・sの範囲であることを特徴とするものである。
これらの中でも、金属酸化物被覆ガラス末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末を使用すると、より鮮やかで優れた発色を発揮することができるため好ましい。
なお、本発明(実施例等を含む)における「粒子径」は、顕微鏡により観察し、n=20以上の任意の部分の測定結果の平均粒子径に基づく値である。
これらの高輝性粒子の含有量は、液体化粧料全量に対して、1〜20質量%(以下、単に「%」という)が好ましく、更に好ましくは、2〜10%である。
この高輝性粒子の含有量が1%未満では、高輝性大粒子の効果が不十分となり、一方、20%を超えて含有すると、固形分が高くなり過ぎることから吐出流路の詰まりが生じることとなる。
これらの無機顔料の含有量については特に制限はなく、本発明の化粧料の粘度範囲で任意の量を適宜含有できる。なお、高輝性粒子と無機顔料の他に、必要に応じて、有機顔料、もしくは種々の染料やカーボンブラックを用いることもできる。
この(メチルビニルエーテル/マレイン酸)クロスポリマー、及び〔アクリレーツ/アクリル酸アルキル(炭素数10〜30)〕クロスポリマー、(アクリル酸/ビニルピロリドン)クロスポリマーは、アルカリ中和によって増粘性が増大する性質を有するものである。
(メチルビニルエーテル/マレイン酸)クロスポリマーの基本骨格となるのは、メチルビニルエーテルと無水マレイン酸のコポリマーを均一にデカジエンで架橋したミクロゲル高分子である。また、〔アクリレーツ/アクリル酸アルキル(炭素数10〜30)〕クロスポリマーは、アクリル酸およびメタアクリル酸から選択される少なくとも一つの第一のモノマー単位と、アクリル酸の炭素数10〜30アルキルエステルおよびメタアクリル酸の炭素数10〜30アルキルエステルから選択される少なくとも一つの第二のモノマー単位から構成される、網状に連結したコポリマーである。更に、(アクリル酸/ビニルピロリドン)クロスポリマーは、アクリル酸とビニルピロリドンとの共重合体である。
中和剤としてのアルカリとしては、特に限定されるものではないが、トリエタノールアミン、アミノメチルプロパノール等のアルカノールアミン類、アンモニア、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等が挙げられる。
好ましくは、塗布性能において、塗布ムラなく均一に塗布できる点から、(メチルビニルエーテル/マレイン酸)クロスポリマー、及び〔アクリレーツ/アクリル酸アルキル(炭素数10〜30)〕クロスポリマーの使用が望ましい。
市販品としては、「スタビリーゼ」シリーズ(アイエスピー・ジャパン社製)、「カーボポール」シリーズ(B.F.グッドリッチ社製)等が挙げられる。
この含有量が0.3%未満では粘度が低く、色材の沈降が発生することとなり、一方、2%を超えて含有すると、粘性が高くなり塗布性能が劣るため、好ましくない。
この粘度が250mPa・s未満では、色材の沈降が生じるため、好ましくなく、一方、1000mPa・sを越えると、粘性が高くなり塗布性能が劣ることとなる。
更に好ましくは、ずり速度3.83s−1、19.20s−1、38.3s−1のときの粘度範囲が下記の範囲となることが望ましい。
3.83s−1:2500〜10000mPa・s、好ましくは、3500〜9000mPa・s
19.20s−1:1000〜3000mPa・s、好ましくは、1100〜2500mPa・s
38.30s−1:500〜1500mPa・s、好ましくは、600〜1300mPa・s
なお、上記粘度範囲の調整は、上記高輝性粒子、皮膜形成性樹脂、増粘作用を有するアニオン性高分子化合、水の各含有量を好適に組み合わせたり、また、増粘剤などを含有せしめて好適に調整することができる。
また、本発明の液体化粧料は、エマルジョンを配合していない水系処方となるので、ビヒクル(ベース)色が透明となるので、意匠性が高く目元周辺のアイライナー用又はアイブロウ用のアイメイクアップ化粧料に好適なものとなる。
特に、この構成の液体化粧料を塗布するものとしては、塗布部を具備した液体塗布具に充填されて使用に供することができる。
用いることができる塗布部を具備した液体塗布具としては、アイライナー用又はアイブロウ用である筆穂、ペン芯や、ゴム、エラストマー、または復元性を有する独立気泡体から構成される塗布部となる塗布体を具備し、液体化粧料を充填する容器を有する塗布具であれば、特に限定されないが、好ましくは、本体内部に液体化粧料である液体化粧料を充填し、加圧により液押圧機構を具備した液体塗布具を有するものが望ましい。
このタイプの液体塗布具は、図1に示すように、液押圧機構10により、液押圧機構10の前方に内蔵された本発明の液体化粧料(以下、単に「液体化粧料」という」)を吐出させる貯留部となる化粧料内蔵容器11の前方に具備された、熱硬化性ゴム又は熱硬化性エラストマー、または、熱可塑性ゴム又は熱可塑性エラストマーで形成した塗布部30を有するものである。
液押圧機構10は、軸本体12後端部に配設された繰り出し部材13を軸本体12に対して周方向に相対回転させることにより容器(貯留部)11内の液体化粧料を繰り出すことにより塗布部30に供給される構成となっている。
この塗布具において、軸本体12の前端部12aには、シール部18、継手部材19、先軸20、塗布部30が嵌入により取り付けられる。軸本体12の貯留部11には、液体化粧料が収容され、その貯留部11から繰出された液体化粧料は継手部材19内の流路を通り塗布部30に吐出されて塗布可能になる。また、使用後にキャップ40を塗布部30及び先軸20を覆うように先軸20に装着(嵌着)できるよう形成されている。
更に、図示符号23は、未使用時における塗布部30に向かう液体化粧料の流通路を閉鎖する位置にシール部18、継手部材19、先軸20、塗布部30を位置させるため、前記先軸20後端と軸本体12前端部12aの段状箇所前面との間にリング状部が装着されたストッパーである。このストッパー23は、リング状部の一部が切り離され、その切り離された箇所の反対側に摘み片が一体形成され、摘み片を引くことによって、リング状部が切り離し箇所から拡径して前記先軸20後端と軸本体12の前端部12aとの間から取り外せるものになっている。
a/b<0.9 ………(I)
上記式(I)は、開口部Aの面より先方にはさらに先細り略平面部Iを持った塗布面34の先端を始点に撓ませとき、開口部A下部の液流通路底面31bが開口部Aへ接近する長さの関係を示す式であり、更に好ましくは、0.5≦a/b<0.9とすることが望ましい。
上記式(I)の技術的意義を更に詳述すると、開口部Aの面より先方にはさらに先細り略平面部Iを持った塗布面34の先端を支点にたわませると〔図3(a)参照〕、開口部Aの下部付近で、屈曲点が発生して、開口部A下部の液流通路底面31bが開口部へ接近する。さらに詳しくは、開口部Aの下部の液流通路31cは、液体化粧料内蔵側の開口部A下部から、先細りの略塗布面I方向に斜面が形成され、その角度(α)は160°〜175°となることが好ましい。
この塗布具を用いると塗布時には、前記斜面の始まり付近で屈曲点が発生しやすくなり、この作用で、開口部Aの下部付近で、屈曲点が発生して、開口部A下部の液流通路底面31bが開口部Aへ接近することにより、液流路31cに保持された液体化粧料が、開口部Aから流出して、最初の半球状の液体化粧料に追加して、次の液体化粧料を供給できることで、塗布ラインがより長く描けることとなる。
また、液体化粧料に、特に、本発明の150μm〜500μmの大きな高輝性粒子等を含む場合には、開口部Aの下部の底面が変形しやすく、開口部A下部の液流通路底面31bが開口部Aへ接近するので、大きな粒子が堆積が少なくなるといった効果が得られる。更に、大きな粒子を含む液体化粧料を塗布した部位に再度塗布を繰り返したときも、開口部A下部の液流通路底面31bが開口部Aへ接近しているので、大きな粒子を、開口部Aへ巻き込むことを防止することができる。
1.5mm2<B<3.0mm2 ………(II)
0.5mm2<C<B ………(III)
0.6mm2<S<2.0mm2 ………(IV)
更に、上記式(II)〜(IV)の全てを満たすことにより、美麗な細い塗布ラインを描くことができ、また、塗布部の外形の大きさと比較して、内部の空間が大きく、これらの範囲で塗布部30を形成することで、流路の確保、変形性を効果的に保つことができ、本発明の効果を更に発揮することができるものとなる。
更に、前述の開口部A下部の液流通路底面31bが開口部Aへ接近させる効果を発生させる作用もあり、広い面を塗布する、従来技術のように、開口部Aの面より先方に配置される塗布面の長さHと開口部長径Gの比率が、0.7<(H/G)<1.6の好ましい範囲から外れると、例えば、開口部Aの面より先方に配置される塗布面だけが、撓み、前述の開口部A下部の液流通路底面が開口部Aへ接近させる効果を失うことになる。この場合、塗布ラインを形成する、液体化粧料がなくなり再度液体化粧料を開口部Aから流出させる操作が必要となり煩雑である。また、液体化粧料に大きな粒子を含む場合、前述の開口部A下部の液流通路底面31bが開口部Aへ接近させる効果を失っているので、開口部Aへの大きな粒子の堆積がしやすくなり、繰り返し使用の場合、不具合が発生する場合があるが、上記式(II)〜(IV)の全てを満たすことなどにより、これらの問題も解消するものとなる。
また、単純に吐出させるには、液量を多く設定し開口部Aを大きく設計すれば液体化粧料の供給量および液体化粧料の大きな粒子を含む場合の大きな粒子の堆積の課題は回避される場合も得られる可能性はあるが、塗布ライン等が引けない、多量に付着する、塗布ライン開始点がわからない、鏡を見て化粧動作等をするとき塗布具に隠れて、不具合が発生するなどの問題が発生するものとなるが、上記式(II)〜(IV)の全てを満たすことなどにより、これらの問題も解消するものとなる。更にまた、塗布面の長さHを薄肉(塗布面の厚さFを例えば、0.5〜1.2mm)にすることで、開口部Aより先の塗布面の長さが短く、開口部の下部付近で、屈曲点が発生しやすい構造とすることで、断面C付近の液流路下部が変形しやすく、液が塗出しやすくなる。
(B+C)/D>0.5 ………(V)
更にまた、先軸20から吐出部分において開口部Aの面より先方にはさらに先細り略平面部Iを有する塗布面34を除いた部分の、外径体積Yと、略相似形の液流通路の体積Xの比が下記式(VI)を満たすことが好ましい〔図3(b)参照〕。
X/Y>0.4 ………(VI)
上記式(V)及び/又は式(VI)を満たすことにより、塗布部の外形の大きさと比較して、内部の空間を更に大きくでき、これらの範囲〔上記式(V)及び/又は式(VI)、更に上記式(II)〜(IV)を含めた上記式(V)及び/又は式(VI)〕で塗布部30を形成することで、流路の更なる確保、変形性が相乗的にかつ効果的に保つことができ、本発明の液体化粧料を効果的に塗布することができるものとなる。
更に好ましい塗布部としては、成形性、塗布性、使用性等の点から、液状シリコーンゴムを用いてLIM成形法(液状射出成形法、Liquid Injection Moldingと称する成形法)で塗布部を一体成形、または、スチレン系エラストマーで一体成形することができる。
この図1〜図3(後述する図4を含む)形態の液体塗布具において、上記式(I)〜(V)等における値は、下記のとおりである。
開口部A下部の液流通路底面31bとの距離a:0.16mm、撓ませる前の開口部Aと開口部A下部の液流通路底面との距離b:0.37mm、a/b=0.43
塗布部30内部の液流通路の断面積B:2.54mm2、開口部Aに接合する液流通路断面積C:0.74mm2、開口部Aの面積S:0.94mm2、(B+C)/D=0.86
外径体積Y:14.4mm3、液流通路の体積X:9mm3、X/Y=0.63
また、図3(b)中のH=1.2mm、G=1.6mm、H/G=0.75、D=3.8mm、E=1.2mm、F=0.7mm、角度(α)は170°であった。また、この構造特性の塗布部30は、液状シリコーンゴム(KE1940、信越化学社製)を用いてLIM成形法で成形したものである。
特に、塗布部30において、開口部32の面より先方の先細り略平面部Iを有する塗布面34の先端を始点に、2mm撓ませた際に、上記式(I)を満たす塗布部を用いたものでは、開口部の面より先方にはさらに先細り略平面部を持った塗布面の先端を支点にたわませると、開口部の下部付近で、屈曲点が発生して、開口部下部の液流通路底面が開口部へ接近し、塗布時には、前期斜面の始まり付近で屈曲点が発生しやすくなり、この作用で、開口部Aの下部付近で、屈曲点が発生して、開口部A下部の液流通路底面が開口部Aへ接近することにより、液流路に保持された化粧料が、開口部Aから流出して、最初の半球状の化粧料に追加して、化粧料を供給できることで、ラインがより長く描けることができ、大きな粒子を含む場合にも、開口部Aの下部の底面が変形しやすく、開口部A下部の液流通路底面が開口部Aへ接近するので、大きな粒子が堆積が少なくなるといった効果が得られ、また、大きな粒子を含む化粧料を塗布した部位に再度塗布を繰り返したときも、開口部A下部の液流通路底面が開口部Aへ接近しているので、大きな粒子を、開口部Aへ巻き込むことを防止できるものとなる。
また、塗布体30の開口部32、塗布面34の周囲面の面取り処理をそれぞれ施してもよいものである。
更に、上記形態の液体塗布具の液押圧機構として、図1に示す、回転式繰出タイプとなる塗布具を用いたが、例えば、図4に示す、ノック式繰出タイプとなる塗布具を用いても良いものである。
この実施形態に係るノック式繰出タイプの塗布具は、図4に示すように、軸本体12後端部に配設されたノック部材50を軸方向前方に押圧することにより貯留部11内の液体化粧料を繰り出すことができるものであって、使用者のノック操作によるノック部材50の押圧の力をカム機構により回転の力に変換するノック機構部60と、軸本体12に固定したネジ体61と、ネジ体61に螺合させたネジ棒62とを有し、そのノック機構部60が変換した回転の力でネジ棒62を回転させることによってネジ体61を介して該ネジ棒62を前進させて前記液体化粧料を繰出すものである。また、ノック部材50の押圧による力を回転の力に変換するノック機構部60は、第1及び第2のカム面を有する回転体63と、第1の固定カム面を有するネジ体61、第2の固定カム面を有するカム体65とを主な構成要素とするものである。
この形態では、未使用時では環状薄膜18aがシール部18の内部に液流路を密封しており、塗布部30側に液体化粧料が流れ込まないようになっている。一方、使用時は、上記第1実施形態と同様に、ユーザーがストッパー23を軸本体12から引き抜き、先軸20を後端側に押し込むことにより、継手部材19の後端細径部が環状薄膜18aに突き当たって環状薄膜18aの外周状に形成した切り欠き溝(断面V字溝)18bにより環状薄膜18aがシールボール受け部18の内径部から一部外れて、当該貯留部11内の液体化粧料が継手部材19の内径部から塗布部30の液流路内に流入して、塗布部30にその内部から供給されて、対象部に塗布可能になるものである。
下記表1及び表2に示す配合処方の液体化粧料(配合単位:質量%、全量100質量%)を調製し、各成分を混合し、室温下、3時間撹拌して、各表に示す液体化粧料を得た。
このようにして得た各液体化粧料について、下記方法により粘度を測定すると共に、耐水・耐摩擦性、顔料沈降状態、塗布部の詰まりや吐出性能について評価した。
得られた液体化粧料を用いて、EMD型粘度計(東機産業社製)、25℃、標準コーンローター20rpm、ずり速度3.83s−1、19.20s−1、38.3s−1、76.8s−1のときの各粘度を測定した。
耐水・耐摩擦性については、液体化粧料を手の甲に塗布し、10分間自然乾燥させた後に、塗布部に流水をあて、指で擦過し、塗布物の落ち具合を目視と指先の感触について下記評価基準で官能評価した。
評価基準:
○:塗布部の剥がれがなく、良好である。
△:部分的に塗布部の剥がれがある。
×:塗布部がほとんど剥がれてしまう。
図1に準拠する液体塗布具(液体化粧料の充填量:1.4ml)を用いて、50℃、3ヶ月間、倒立の状態で放置することにより、顔料の沈降状態を目視にて観察し、下記評価基準で評価した。
評価基準:
○:顔料の沈降が全く見られない。
△:軽微な顔料沈降が起こり、上澄み液の部分が2mm未満 生じる。
×:顔料沈降が起こり、上澄み液の部分が2mm以上 生じる。
図1に準拠する液体塗布具(液体化粧料の充填量:1.4ml)を用いて、25℃、3日間、キャップレスの状態で放置することにより、過酷条件における、内容液の吐出性を下記評価基準で評価した。
評価基準:
○:液吐出流路内で内容液が詰まることなく、正常に吐出される。
△:詰まりは生じていないが、塗布ムラが生じる。
×:液吐出流路内で詰まりを生じて塗布出来ない。
12 軸本体
13 繰り出し部材
17 ピストン体
18 シール部
19 継手部材
20 先軸
30 塗布体
31 液流通路
32 開口部
34 塗布面
Claims (5)
- 少なくとも高輝性粒子1〜20質量%と、皮膜形成性樹脂2〜10重量%と、増粘作用を有するアニオン性高分子化合物0.3〜2質量%と、水とを含有してなる液体化粧料であって、EMD型粘度計におけるずり速度76.8S−1の粘度(25℃)が250〜1000mPa・sの範囲であることを特徴とする液体化粧料。
- 増粘作用を有するアニオン性高分子化合物は、(メチルビニルエーテル/マレイン酸)クロスポリマー、〔アクリレーツ/アクリル酸アルキル(炭素数10〜30)〕クロスポリマーから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1記載の液体化粧料。
- アイメイクアップ化粧料であることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体化粧料。
- ビヒクル(ベース)色が透明である請求項1〜3の何れか一つに記載の液体化粧料。
- 塗布部を具備した液体塗布具に充填されることを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の液体化粧料。
Priority Applications (4)
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