JP2012231656A - 鉄道車両用電動機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 反駆動側及び駆動側の軸受部の温度上昇を抑制し、軸受部の寿命低下を軽減できる鉄道車両用電動機を提供することである。
【解決手段】 実施形態の鉄道車両用電動機は、円筒状のフレーム1と、フレーム1の両端部に設置される駆動側と反駆動側のブラケット2a、2bと、ブラケットの内周側に設置される駆動側と反駆動側のベアリングブラケット3a、3bと、フレーム、ブラケット、ベアリングブラケットを長手方向に中心部を貫通するように設けられる回転軸5と、ベアリングブラケットに取り付けられ、回転軸と回転自在に支持する駆動側と反駆動側の軸受7a、7bと、回転軸の外周側に取り付けられる円筒状の回転子6と、回転子の外周側に、エアギャップ15を介してフレームに取り付けられる固定子4と、回転子を長手方向に貫通させる通風孔9と、回転軸の回転子と駆動側のベアリングブラケットの間に取り付けられる円盤上のファン10と、ファンを固定子側からベアリングブラケット側に貫通させる通気孔12とを有している。
【選択図】 図1
【解決手段】 実施形態の鉄道車両用電動機は、円筒状のフレーム1と、フレーム1の両端部に設置される駆動側と反駆動側のブラケット2a、2bと、ブラケットの内周側に設置される駆動側と反駆動側のベアリングブラケット3a、3bと、フレーム、ブラケット、ベアリングブラケットを長手方向に中心部を貫通するように設けられる回転軸5と、ベアリングブラケットに取り付けられ、回転軸と回転自在に支持する駆動側と反駆動側の軸受7a、7bと、回転軸の外周側に取り付けられる円筒状の回転子6と、回転子の外周側に、エアギャップ15を介してフレームに取り付けられる固定子4と、回転子を長手方向に貫通させる通風孔9と、回転軸の回転子と駆動側のベアリングブラケットの間に取り付けられる円盤上のファン10と、ファンを固定子側からベアリングブラケット側に貫通させる通気孔12とを有している。
【選択図】 図1
Description
本発明の実施形態は、鉄道車両用の電動機に関する。
一般に鉄道は、架線から供給される電力を使用して、電動機が駆動装置を介して車輪を回転させることで走行する。
この鉄道車両用の電動機は、回転軸が駆動側と反駆動側の軸受部により回転自在に支持されることで、回転することが可能となっている。そのため、回転に伴い、軸受部分では大量の熱が発生する。その熱を冷却するため、外気からの熱を電動機内に取り入れる電動機構造が開発されている。
しかしながら、フランジ取付型の電動機が駆動装置に直結されると電動機の駆動側端面は駆動装置との結合面で覆われる形となる。この場合、電動機の駆動側端面に入気用、もしくは排気用の通風口を設けることができない。そのため、モータの上部、もしくは下部方向に通風口を設けることになり、駆動側に排気ファンが設けられている場合、駆動側軸受部近くは準密閉状態となり、軸受が風冷却されず、軸受の温度が上昇し、軸受やグリースの劣化、及び寿命低下の原因となるといった問題があった。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、反駆動側及び駆動側の軸受部の温度上昇を抑制し、軸受部の寿命低下を軽減できる鉄道車両用電動機を提供することを目的とする。
実施形態の鉄道車両用電動機は、円筒状のフレームと、フレームの両端部に設置される駆動側と反駆動側のブラケットと、ブラケットの内周側に設置される駆動側と反駆動側のベアリングブラケットと、フレーム、ブラケット、ベアリングブラケットを長手方向に中心部を貫通するように設けられる回転軸と、ベアリングブラケットに取り付けられ、回転軸と回転自在に支持する駆動側と反駆動側の軸受と、回転軸の外周側に取り付けられる円筒状の回転子と、回転子の外周側に、エアギャップを介してフレームに取り付けられる固定子と、回転子を長手方向に貫通させる通風孔と、回転軸の回転子と駆動側のベアリングブラケットの間に取り付けられる円盤上のファンと、ファンを固定子側からベアリングブラケット側に貫通させる通気孔とを有している。
以下、実施形態の電動機を図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について図を参照し、詳細に説明する。
第1の実施形態について図を参照し、詳細に説明する。
(構成)
まず、図1を用いて本実施形態の構成を説明する。図1に示すように、電動機100は、円筒状のフレーム1と、フレーム1の反駆動側端部に配置される円盤状のブラケット2aと、駆動側端部に配置されるブラケット2bと、フレーム1とブラケット2a、2bの長手方向中心部を貫通して配置された回転軸5を備えている。フレーム1の両端部には、ブラケット2aを介してベアリングブラケット3aが、ブラケット2bを介してベアリングブラケット3bが取り付けられている。回転軸5は、ベアリングブラケット3aに取り付けられたコロ軸受7a、ベアリングブラケット3bに取り付けられた玉軸受7bによって回転自在に支持されている。フレーム1の内周側には、円筒状の固定子4が固定されており、固定子4の内側にはエアギャップ15を介して回転子6が回転軸5に固定されて設置されている。また、回転子6に隣接し、回転子6側に羽根10aが付けられた円盤状のファン10が回転軸5に固定されている。またファン10には、1乃至複数の通気孔12が設けられている。
まず、図1を用いて本実施形態の構成を説明する。図1に示すように、電動機100は、円筒状のフレーム1と、フレーム1の反駆動側端部に配置される円盤状のブラケット2aと、駆動側端部に配置されるブラケット2bと、フレーム1とブラケット2a、2bの長手方向中心部を貫通して配置された回転軸5を備えている。フレーム1の両端部には、ブラケット2aを介してベアリングブラケット3aが、ブラケット2bを介してベアリングブラケット3bが取り付けられている。回転軸5は、ベアリングブラケット3aに取り付けられたコロ軸受7a、ベアリングブラケット3bに取り付けられた玉軸受7bによって回転自在に支持されている。フレーム1の内周側には、円筒状の固定子4が固定されており、固定子4の内側にはエアギャップ15を介して回転子6が回転軸5に固定されて設置されている。また、回転子6に隣接し、回転子6側に羽根10aが付けられた円盤状のファン10が回転軸5に固定されている。またファン10には、1乃至複数の通気孔12が設けられている。
ブラケット2bには電動機100内に空気を外気から取り込むための入気口8が設けられ、ブラケット2aには電動機100内から空気を外気へと排出するための排気口11が設けられている。回転子6には、回転子6の駆動側と反駆動側を長手方向に貫通するように通風孔9が設けられている。このとき通風孔9は通気孔12の開口部とほぼ同じ位置に対向するように設けられている。
(作用)
次に本実施形態の作用について説明する。
次に本実施形態の作用について説明する。
鉄道車両の走行に伴い回転軸5が回転する。回転軸5が回転するとファン10が回転する。電動機100の動作によりファン10が回転すると、回転の遠心力により電動機100内の空気は排気口11より外気へと排出される。その排出作用は、空気を入気口8より電動機100内へ引き込み、排気口11へ送風する。つまり、図1の矢印で示すように、入気口8から流入した空気が、回転子6の通風孔9および固定子4と回転子6の間のエアギャップ15を通過し、空気の一部はそのまま排気口11より排出され、空気の一部は通気孔12を通って軸受7a周辺部に到達し、ベアリングブラケット3aに沿って上方の排気口11より排出される。このとき通風孔9と、通気孔12の開口部が対面しているため、より多くの空気が通気孔12を通って軸受7a側に到達する。
ファン10に通気孔12を設けることにより、回転子6と固定子4を冷却するだけでなく、回転子6の通風孔9を通過した空気を駆動側軸受7a周辺に取り込むことが可能となる。取り込まれた空気は軸受7a周辺部のベアリングブラケット3aに沿って上方に排出される。これにより、軸受部の風冷却を可能にし、温度上昇による軸受の劣化を軽減させる。
(効果)
以上述べた実施形態の電動機によれば、電動機内のファンに通気孔を設けることで、軸受温度を低減し、軸受・グリースの劣化、及び寿命低下を軽減することが可能となる。
以上述べた実施形態の電動機によれば、電動機内のファンに通気孔を設けることで、軸受温度を低減し、軸受・グリースの劣化、及び寿命低下を軽減することが可能となる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について図2を参照し、詳細に説明する。尚、図1と同一の構成をとるものについては、同符号を付して説明を省略する。
第2の実施形態について図2を参照し、詳細に説明する。尚、図1と同一の構成をとるものについては、同符号を付して説明を省略する。
本実施形態は、第1の実施形態とは、ファン10にフィン13を追加した点が異なっている。以下、その点について詳細に説明する。
(構成)
通気孔12を設けたファン10のベアリングブラケット3a側の面にフィン13を設ける。
通気孔12を設けたファン10のベアリングブラケット3a側の面にフィン13を設ける。
(作用)
回転軸5の回転に伴い、ファン10と連動してフィン13が回る。フィン13が回転すると、フレーム2aとベアリングブラケット3aとファン10付近の空気は外側、排気口11方向に押し出される。フレーム2aとベアリングブラケット3aとファン10付近の空気が排気口11方向に押し出されることにより、ベアリングブラケット3aと回転軸5、ファン10で囲まれた空気は上方向、フィン13方向に誘引される。ベアリングブラケット3aと回転軸5、ファン10で囲まれた空気が上方向に誘引されることにより、回転子6側から通気孔12を通ってベアリングブラケット3a側へとより多くの空気が流入することになる。そのため、軸受7a周りの空気の流動を促進し、風冷却効果を高める。
回転軸5の回転に伴い、ファン10と連動してフィン13が回る。フィン13が回転すると、フレーム2aとベアリングブラケット3aとファン10付近の空気は外側、排気口11方向に押し出される。フレーム2aとベアリングブラケット3aとファン10付近の空気が排気口11方向に押し出されることにより、ベアリングブラケット3aと回転軸5、ファン10で囲まれた空気は上方向、フィン13方向に誘引される。ベアリングブラケット3aと回転軸5、ファン10で囲まれた空気が上方向に誘引されることにより、回転子6側から通気孔12を通ってベアリングブラケット3a側へとより多くの空気が流入することになる。そのため、軸受7a周りの空気の流動を促進し、風冷却効果を高める。
(効果)
以上述べた少なくともひとつの実施形態の電動機によれば、電動機内のファンに通気孔を設けることで、軸受温度を低減し、軸受・グリースの劣化、及び寿命低下を軽減することが可能となる。
以上述べた少なくともひとつの実施形態の電動機によれば、電動機内のファンに通気孔を設けることで、軸受温度を低減し、軸受・グリースの劣化、及び寿命低下を軽減することが可能となる。
また、当該ファンの軸受側にフィンを設けることにより、より多くの空気流動を促し、軸受周りの冷却効果を高めることになる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について図3を参照し、詳細に説明する。尚、図1乃至2と同一の構成をとるものについては、同符号を付して説明を省略する。
第3の実施形態について図3を参照し、詳細に説明する。尚、図1乃至2と同一の構成をとるものについては、同符号を付して説明を省略する。
本実施形態は、第1の実施形態とは、ブラケットに排出口を設けた点が異なっている。以下、その点について詳細に説明する。
(構成)
ブラケット2aのベアリングブラケット3aとファン10の間の面の開口部から外気へと通ずる排出口14を設ける。
ブラケット2aのベアリングブラケット3aとファン10の間の面の開口部から外気へと通ずる排出口14を設ける。
(作用)
図3の矢印で示すように、回転軸5の回転に伴い、ファン10が回転する。ファン10が回転すると、電動機100内の空気は排気口11へと誘引され、外気へと排出される。排気口11への排出に伴い、入気口8から空気が流入される。電動機100内の空気の一部は、通気孔12を通ってフレーム2aとベアリングブラケット3a、回転軸5、ファン10で構成される空間へと流入する。流入した空気はベアリングブラケット3aとファン10に沿って上方へ上り、排出口14から排出される。
図3の矢印で示すように、回転軸5の回転に伴い、ファン10が回転する。ファン10が回転すると、電動機100内の空気は排気口11へと誘引され、外気へと排出される。排気口11への排出に伴い、入気口8から空気が流入される。電動機100内の空気の一部は、通気孔12を通ってフレーム2aとベアリングブラケット3a、回転軸5、ファン10で構成される空間へと流入する。流入した空気はベアリングブラケット3aとファン10に沿って上方へ上り、排出口14から排出される。
ファン10の回転子6側の機内冷却風と、ファン10の軸受7a側の軸受周辺冷却風が完全に分離した状態で電動機100外へ排出される。これにより、機内冷却風と、軸受周辺冷却風の衝突がより少ない状態となり、排気口11および排出口14から円滑に空気が排出されることになる。
(効果)
以上述べた少なくともひとつの実施形態の電動機によれば、電動機内のファンに通気孔を設け、当該ファンにフィンを設けることにより、軸受温度を低減し、軸受・グリースの劣化、及び寿命低下を軽減することが可能となる。
以上述べた少なくともひとつの実施形態の電動機によれば、電動機内のファンに通気孔を設け、当該ファンにフィンを設けることにより、軸受温度を低減し、軸受・グリースの劣化、及び寿命低下を軽減することが可能となる。
さらに、排出時の乱流が起こりにくくなるため、電動機内の空気の円滑な排出が可能となる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態について図4を参照し、詳細に説明する。尚、図1乃至3と同一の構成をとるものについては、同符号を付して説明を省略する。
第4の実施形態について図4を参照し、詳細に説明する。尚、図1乃至3と同一の構成をとるものについては、同符号を付して説明を省略する。
本実施形態は、第1の実施形態とは、ファン10に仕切り板16を設けた点が異なっている。以下、その点について詳細に説明する。
(構成)
ファン10の羽根10aが取り付けられている側面に、羽根10aと通気孔12の間に環状の仕切り板16に設けた。仕切り板16の取付位置と通風孔9の開口部の回転子4側の位置はほぼ同等となっている。また、仕切り板16は板状のものを複数枚使用し取り付けることも可能である。また、仕切り板16は通気孔12の羽根10a側の上方向だけでなく、回転軸5側の下方向にも設けることも可能である。
ファン10の羽根10aが取り付けられている側面に、羽根10aと通気孔12の間に環状の仕切り板16に設けた。仕切り板16の取付位置と通風孔9の開口部の回転子4側の位置はほぼ同等となっている。また、仕切り板16は板状のものを複数枚使用し取り付けることも可能である。また、仕切り板16は通気孔12の羽根10a側の上方向だけでなく、回転軸5側の下方向にも設けることも可能である。
(作用)
入気口8から電動機100内に流入した空気は、電動機100の反駆動側の空間から固定子4・回転子6間のエアギャップ15と通風孔9を通過し、駆動側の空間へ流れる。その際、通風孔9を通過した空気は、通風孔9を通過する流れのまま仕切り板16により通気孔12から、ファン10、ブラケット2a、ベアリングブラケット3a、回転軸5から構成される空間へ流入する。
入気口8から電動機100内に流入した空気は、電動機100の反駆動側の空間から固定子4・回転子6間のエアギャップ15と通風孔9を通過し、駆動側の空間へ流れる。その際、通風孔9を通過した空気は、通風孔9を通過する流れのまま仕切り板16により通気孔12から、ファン10、ブラケット2a、ベアリングブラケット3a、回転軸5から構成される空間へ流入する。
つまり、入気口8から機内に流入した空気のうち、一般に、エアギャップ15を通るよりも温度が低い傾向にある回転子6の通風孔9を通過した空気は、仕切り板16に導かれることで、軸受7aの周辺へ直接ぶつかることになり、軸受7a周辺部の冷却効率が向上する。
(効果)
以上述べた少なくともひとつの実施形態の電動機によれば、電動機内のファンに通気孔を設けることにより、軸受温度を低減し、軸受・グリースの劣化、及び寿命低下を軽減することが可能となる。
以上述べた少なくともひとつの実施形態の電動機によれば、電動機内のファンに通気孔を設けることにより、軸受温度を低減し、軸受・グリースの劣化、及び寿命低下を軽減することが可能となる。
また、ファン10の通気孔付近に仕切り板を設けることで、電動機100内の空気を誘導し、冷却効率を向上させることが可能となる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態について図5を参照し、詳細に説明する。尚、図1乃至4と同一の構成をとるものについては、同符号を付して説明を省略する。
第5の実施形態について図5を参照し、詳細に説明する。尚、図1乃至4と同一の構成をとるものについては、同符号を付して説明を省略する。
本実施形態は、第1の実施形態とは、ファンに凸部を設けた点が異なっている。以下、その点について詳細に説明する。
(構成)
本実施形態では、図5に示すように、ファン10の軸受7a側の側面10bに、通気孔12の上側から排気口11方向に向かって凸部17を複数設ける。
本実施形態では、図5に示すように、ファン10の軸受7a側の側面10bに、通気孔12の上側から排気口11方向に向かって凸部17を複数設ける。
(作用)
ファン10の軸受7a側の表面積を増加することにより、軸受7aから発生する熱をファン10へ伝達する伝導率を促進させ、軸受7a部の温度低減効果を高める。
ファン10の軸受7a側の表面積を増加することにより、軸受7aから発生する熱をファン10へ伝達する伝導率を促進させ、軸受7a部の温度低減効果を高める。
(効果)
以上述べた少なくともひとつの実施形態の電動機によれば、電動機内のファンに通気孔を設けることにより、軸受温度を低減し、軸受・グリースの劣化、及び寿命低下を軽減することが可能となる。
以上述べた少なくともひとつの実施形態の電動機によれば、電動機内のファンに通気孔を設けることにより、軸受温度を低減し、軸受・グリースの劣化、及び寿命低下を軽減することが可能となる。
また、ファン10に凸部を設けることにより、さらに冷却効率を向上させることが可能となる。
(第6の実施形態)
第6の実施形態について図6を参照し、詳細に説明する。尚、図1乃至5と同一の構成をとるものについては、同符号を付して説明を省略する。
第6の実施形態について図6を参照し、詳細に説明する。尚、図1乃至5と同一の構成をとるものについては、同符号を付して説明を省略する。
(構成)
本実施形態では、ファン10に設けられた通気孔12の位置を、回転子6の通風孔9の位置と合致するように配置する(回転軸5の中心を基点とした位置)。例えば図6に示すように、回転子6には6個の通風孔9a、9b、9c、9d、9e、9fが設けられる。それぞれの通風孔9の中心点と中止点の間の角度はθとする。また、回転軸5の中心から通風孔9の開口部の中点までの長さをhとする。
本実施形態では、ファン10に設けられた通気孔12の位置を、回転子6の通風孔9の位置と合致するように配置する(回転軸5の中心を基点とした位置)。例えば図6に示すように、回転子6には6個の通風孔9a、9b、9c、9d、9e、9fが設けられる。それぞれの通風孔9の中心点と中止点の間の角度はθとする。また、回転軸5の中心から通風孔9の開口部の中点までの長さをhとする。
ファン10には6個の通気孔12a、12b、12c、12d、12e、12fが設けられる。それぞれの通気孔12の中心点と中心点の間の角度はθとする。また、回転軸5の中心から通気孔12の開口部の中点までの長さをhとする。通気孔12の穴の径は、回転子6の通風孔9の径よりも大きくする。
(作用)
ファン10、および回転子6はどちらも回転軸5に連動して同時に回転するため、通気孔12の位置を通風孔9の位置と合致させることで、通風孔9から通気孔12への空気の流動がよりスムーズに行われやすくなる。また、通気孔12の穴の径を、回転子6の通風孔9の径よりも大きくすることで、通風孔9を通過した後、通気孔12に入るまでに分散した空気をより多く取り入れることができる。これにより軸受部周辺に取り込まれる風量を増加させ、風冷却効果を高める。
ファン10、および回転子6はどちらも回転軸5に連動して同時に回転するため、通気孔12の位置を通風孔9の位置と合致させることで、通風孔9から通気孔12への空気の流動がよりスムーズに行われやすくなる。また、通気孔12の穴の径を、回転子6の通風孔9の径よりも大きくすることで、通風孔9を通過した後、通気孔12に入るまでに分散した空気をより多く取り入れることができる。これにより軸受部周辺に取り込まれる風量を増加させ、風冷却効果を高める。
(効果)
以上述べた少なくともひとつの実施形態の電動機によれば、電動機内のファンに通気孔を設け、軸受温度を低減し、軸受・グリースの劣化、及び寿命低下を軽減することが可能となる。
以上述べた少なくともひとつの実施形態の電動機によれば、電動機内のファンに通気孔を設け、軸受温度を低減し、軸受・グリースの劣化、及び寿命低下を軽減することが可能となる。
また、通風孔と通気孔の開口部の位置を合わせることで空気の流動がよりスムーズになり、冷却効率が上昇する。
(第7の実施形態)
第7の実施形態について図7を参照し、詳細に説明する。尚、図1乃至6と同一の構成をとるものについては、同符号を付して説明を省略する。
第7の実施形態について図7を参照し、詳細に説明する。尚、図1乃至6と同一の構成をとるものについては、同符号を付して説明を省略する。
本実施形態は、第1の実施形態とは、ファンの通気孔の形状が異なっている。以下、その点について詳細に説明する。
(構成)
図7(a)に示すように、本実施形態ではファン10に設けられた通気孔12において、回転子6側の開口部の径を、軸受7a側の開口部の径より大きくした形状とする。
図7(a)に示すように、本実施形態ではファン10に設けられた通気孔12において、回転子6側の開口部の径を、軸受7a側の開口部の径より大きくした形状とする。
また、図7(b)に示すように、通気孔12の開口部について、回転子6側の入り口角部を丸めた形状とする。
(作用)
図7(a)に示す構成により、通気孔12が取り込む空気の量が増大する。ブラケット2a軸受部側に導入される空気の量が増加すると、より多くの空気が回転軸5と、ベアリングブラケット3a、ブラケット2a、ファン10で囲まれた空間へと流入し、その大量の空気により、空気が排気口11方向へと押し出される。そのため、空気がより効率的に排出することになる。また図7(b)に示す構成により、ファン10表面の壁に沿って移動していた空気は、そのまま表面を沿って通気孔12に取り込まれることになる。そのため、通気孔12の開口部での乱流が起こりにくくなる。
図7(a)に示す構成により、通気孔12が取り込む空気の量が増大する。ブラケット2a軸受部側に導入される空気の量が増加すると、より多くの空気が回転軸5と、ベアリングブラケット3a、ブラケット2a、ファン10で囲まれた空間へと流入し、その大量の空気により、空気が排気口11方向へと押し出される。そのため、空気がより効率的に排出することになる。また図7(b)に示す構成により、ファン10表面の壁に沿って移動していた空気は、そのまま表面を沿って通気孔12に取り込まれることになる。そのため、通気孔12の開口部での乱流が起こりにくくなる。
(効果)
以上述べた少なくともひとつの実施形態の電動機によれば、電動機内のファンに通気孔を設け、軸受温度を低減し、軸受・グリースの劣化、及び寿命低下を軽減することが可能となる。
以上述べた少なくともひとつの実施形態の電動機によれば、電動機内のファンに通気孔を設け、軸受温度を低減し、軸受・グリースの劣化、及び寿命低下を軽減することが可能となる。
また、通気孔の回転子6側の開口部の径を、通気孔の軸受側の開口部の径よりも大きくすることや通気孔の開口部に丸みをもたすことで、通常の両端が同じな開口部を有する通気孔よりもより多くの空気を取り込むことが可能となり、軸受の周辺部品の冷却効率を高めることになる。
上記で説明された全ての実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定するものではない。そのため、駆動側の構成を反駆動側に備えるなど、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 フレーム
2 ブラケット
2a 駆動側ブラケット
2b 反駆動側ブラケット
3 ベアリングブラケット
3a 駆動側ベアリングブラケット
3b 反駆動側ベアリングブラケット
4 固定子
5 回転軸
6 回転子
7 軸受
7a コロ軸受
7b 玉軸受
8 入気口
9 通風孔
9a 通風孔
9b 通風孔
9c 通風孔
9d 通風孔
9e 通風孔
9f 通風孔
10 ファン
11 排気口
12 通気孔
12a 通気孔
12b 通気孔
12c 通気孔
12d 通気孔
12e 通気孔
12f 通気孔
13 フィン
14 排出口
15 エアギャップ
16 仕切り板
17 凸部
2 ブラケット
2a 駆動側ブラケット
2b 反駆動側ブラケット
3 ベアリングブラケット
3a 駆動側ベアリングブラケット
3b 反駆動側ベアリングブラケット
4 固定子
5 回転軸
6 回転子
7 軸受
7a コロ軸受
7b 玉軸受
8 入気口
9 通風孔
9a 通風孔
9b 通風孔
9c 通風孔
9d 通風孔
9e 通風孔
9f 通風孔
10 ファン
11 排気口
12 通気孔
12a 通気孔
12b 通気孔
12c 通気孔
12d 通気孔
12e 通気孔
12f 通気孔
13 フィン
14 排出口
15 エアギャップ
16 仕切り板
17 凸部
Claims (7)
- 円筒状のフレームと、
前記フレームの両端部に設置される駆動側と反駆動側のブラケットと、
前記ブラケットの内周側に設置される駆動側と反駆動側のベアリングブラケットと、
前記フレーム、前記ブラケット、前記ベアリングブラケットを長手方向に中心部を貫通するように設けられる回転軸と、
前記ベアリングブラケットに取り付けられ、前記回転軸と回転自在に支持する駆動側と反駆動側の軸受と、
前記回転軸の外周側に取り付けられる円筒状の回転子と、
前記回転子の外周側に、エアギャップを介して前記フレームに取り付けられる固定子と、
前記回転子を長手方向に貫通させる通風孔と、
前記回転軸の前記回転子と前記駆動側のベアリングブラケットの間に取り付けられる円盤上のファンと、
前記ファンを前記固定子側から前記ベアリングブラケット側に貫通させる通気孔と、
有する鉄道車両用電動機。 - 前記ファンにおいて、
前記ファンの前記駆動側のベアリングブラケット側の側面の外周側に板状のフィンを設けた請求項1記載の鉄道車両用電動機。 - 前記駆動側のブラケットにおいて、
前記ファンと前記ベアリングブラケットの間に位置する前記駆動側のブラケットの側面に設けられた開口部と、
前記開口部を外気へと通じさせる排出口と、
を有する請求項1乃至2記載の鉄道車両用電動機。 - 前記ファンと前記通風孔において、
前記ファンの回転子側側面で、前記通風孔の開口部上側に板状の仕切り板を設けたこと請求項1乃至3のいずれか1項記載の鉄道車両用電動機。 - 前記ファンにおいて、
前記ファンの駆動側のベアリングブラケット側の側面に凸部を設けた1乃至4のいずれか1項記載の鉄道車両用電動機。 - 前記通気孔において、
前記通気孔の回転子側の開口部が、駆動側のベアリングブラケット側の開口部よりも大きい請求項1乃至5のいずれか1項記載の鉄道車両用電動機。 - 前記通気孔において、
前記通気孔の回転子側の開口部の口角部を丸めた形状とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の鉄道車両用電動機。
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JP2011100186A JP2012231656A (ja) | 2011-04-27 | 2011-04-27 | 鉄道車両用電動機 |
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-
2011
- 2011-04-27 JP JP2011100186A patent/JP2012231656A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPWO2022137416A1 (ja) * | 2020-12-24 | 2022-06-30 | ||
WO2022137416A1 (ja) * | 2020-12-24 | 2022-06-30 | 三菱電機株式会社 | 電動機 |
JP7337290B2 (ja) | 2020-12-24 | 2023-09-01 | 三菱電機株式会社 | 電動機 |
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