JP2012229875A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】仕上がりの良い本格的な蒸し物調理できる加熱調理器を提供する。
【解決手段】加熱室に水蒸気を噴出するスチーム噴出口を臨ませた水蒸気発生手段と、加熱室を加熱するオーブン加熱手段と、操作部と、制御手段と、被調理物を載せる受け皿と受け皿の蓋となるグリル皿蓋からなる蒸し焼き器とを備える加熱調理器において、蒸し焼き器はスチーム噴出口から噴出する水蒸気を導く蒸気口を設け、制御手段は、操作部によって蒸し調理を行う場合は、被調理物を水蒸気で蒸す前に、蒸し焼き器を前記オーブン加熱手段によって加熱し蒸し焼き器の中で前記水蒸気が結露しない温度まで加温し、蒸し焼き器が前記温度に到達した後に、前記オーブン加熱手段で加熱して前記温度を維持しながら、前記水蒸気発生手段を動作して蒸し焼き器の中に水蒸気を噴出するものである。
【選択図】 図14

Description

本発明は、食品を蒸し料理する加熱調理器に関するものである。
従来から、加熱調理器は、電子レンジ調理を行うレンジ加熱手段、オーブン調理を行うオーブン加熱手段、グリル調理を行うグリル加熱手段、スチーム調理を行うスチーム加熱手段の4種類の調理方法を単独もしくは組み合わせて行うことにより多様な調理を行うことができるものが知られている。
また、マイクロ波の吸収によって発熱する発熱体を密着させた調理皿に食品を載せて、マイクロ波によって受け皿の表面を高温にして受け皿に接触している食品の面に焼き色を付けるものも知られている。
近年、加熱調理器においては豊富なオート調理が組み込まれその中で特に、スチーム加熱手段を用いるオート調理が充実してきている。また、中華料理の点心など蒸し物調理をする機会が増えている。そこで、蒸し物調理を効率的に行い、手間を掛けないで調理時間を短縮し、更においしく調理ができる加熱調理器が好まれている。
特許文献1に示すものは、被加熱物を覆う蒸気カバーを設け、水を沸かしつつ発生させた水蒸気を閉じ込めて被加熱物を加熱する加熱調理器が記載されている。
特開2007−187440号公報
本来、蒸し物調理は、事前に湯を沸かして水蒸気が発生した後に蒸籠を載せることで、高温で大量の水蒸気で短時間に被調理物を蒸すことによって美味しく調理できるもので、時間をかけ過ぎると、例えば、小籠包などは加熱するのに時間を長くかけると、皮が具材の水分によって柔らかくなり、最悪の場合、皮が破れて中の汁が洩れてしまう。
上記した特許文献1に示す加熱調理器においては、発生した水蒸気を蒸気カバーに閉じ込め被調理物を加熱しているので、加熱室全体の温度は上昇することは無い。そのため、水蒸気によって満たされる蒸気カバーの内側では、水蒸気は蒸気カバーに接触することで熱が奪われ、蒸気カバー内で水蒸気が結露し、蒸し調理を短時間で調理ができない課題がある。
また、加熱が終了した後に、蒸気カバー内で結露した水滴が滴下して食品を濡らしたり、水滴によって食品の温度を低下させる問題がある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、請求項1では、被調理物を収納する加熱室と、該加熱室の前側を塞ぐドアと、前記加熱室に水蒸気を噴出するスチーム噴出口を臨ませた水蒸気発生手段と、前記加熱室を加熱するオーブン加熱手段と、自動メニューの選択や設定を行う操作部と、前記水蒸気発生手段と前記オーブン加熱手段とを制御する制御手段と、被調理物を載せる受け皿と該受け皿の蓋となるグリル皿蓋からなる蒸し焼き器とを備える加熱調理器において、前記蒸し焼き器は前記スチーム噴出口から噴出する水蒸気を導く蒸気口を設け、前記制御手段は、前記操作部によって蒸し調理を行う場合は、被調理物を水蒸気で蒸す前に、前記蒸し焼き器を前記オーブン加熱手段によって加熱し前記蒸し焼き器の中で前記水蒸気が結露しない温度まで加温し、前記蒸し焼き器が前記温度に到達した後に、前記オーブン加熱手段で加熱して前記温度を維持しながら、前記水蒸気発生手段を動作して前記蒸し焼き器の中に水蒸気を噴出するものである。
請求項2では、前記制御手段は、前記操作部によって小籠包を調理するメニューを選択した時の制御工程は、前記加熱室を空の状態で所定の温度に加熱するオーブン予熱工程を実施した後に、前記蒸し調理を実施するものである。
請求項3では、前記制御手段は、前記操作部によって蒸しスイーツを調理するメニューを選択した時の制御工程は、前記蒸し焼き器の中に水蒸気を入れるスチーム工程を実施した後に、前記蒸し調理を実施するものである。
本発明によれば、仕上がりの良い本格的な蒸し物調理することができる、という効果がある。
実施例1の加熱調理器の本体を前方側から見た斜視図。 同加熱調理器の本体を後方側から見た斜視図。 図1のA−A断面図。 同加熱調理器のガラスドアを開いた状態の斜視図。 同加熱調理器の本体から外枠を取り外した状態を前方側から見た斜視図。 同加熱調理器の本体から外枠を取り外した状態を後方側から見た斜視図。 同加熱調理器のグリル皿蓋体単体の表面斜視図。 同加熱調理器の受け皿単体の表面斜視図。 同加熱調理器の受け皿単体の裏面斜視図。 同加熱調理器のグリル皿蓋体と受け皿を組んだ状態の斜視図。 図10のB−B断面図。 同加熱調理器にグリル皿蓋体と受け皿を組んで載置した斜視図。 同加熱調理器の制御手段を表わしたブロック図。 同加熱調理器の小籠包を調理するときの制御方法を表わした説明図。 同加熱調理器の小籠包を調理するときの仕上がり調節と加熱時間の乗数を表わした説明図。 実施例2の加熱調理器の蒸しスイーツを調理するときの制御方法を表わした説明図。 実施例2の加熱調理器の他の蒸しスイーツの加熱時間と所定温度を表わした説明図。
以下に、本発明の具体的内容について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1から図4に示す加熱調理器の本体1は、加熱室28の中に加熱する被調理物を入れ、マイクロ波やヒータ,水蒸気の熱を使用して被調理物を加熱調理するものである。
ドア2は、加熱室28の内部に被調理物を出し入れするために開閉するもので、ドア2を閉めることで加熱室28を密閉状態にし、被調理物を加熱する時に使用するマイクロ波の漏洩を防止し、熱を封じ込め、効率良く加熱することを可能とする。取っ手9は、ドア2に取り付けられ、ドア2の開閉を容易にするもので、手で握りやすい形状になっている。ガラス窓3は、調理中の食品の状態が確認できるようにドア2に取り付けられ、ヒータ等の発熱による高温に耐えるガラスを使用している。
入力手段71は、ドア2の前面下側の操作パネル4に設けられ、マイクロ波で被調理物を加熱するレンジ加熱手段77、加熱室28の上面に設けたヒータで被調理物を加熱するグリル加熱手段12、水蒸気により被調理物を加熱する水蒸気発生手段43、熱風ユニットの熱風や加熱室28の上面と下面に設けたヒータなどで加熱室28を加熱するオーブン加熱手段などの加熱手段を選択し、加熱する時間等の調理条件や自動メニューを入力するための操作部6と、操作部6から入力された内容や調理の進行状態を表示する表示部5とで構成される。
水タンク42は、水蒸気を作るのに必要な水を溜めておく容器であり、本体1の前面下側に設けられ、本体1の前面から着脱可能な構造とすることで給水および排水が容易にできるようになっている。
外枠7は、加熱調理器の本体1の上面と左右側面を覆うキャビネットである。後板10は、前記したキャビネットの後面を形成するものであり、上部に外部排気ダクト18が取り付けられ、前記外部排気ダクト18の取り付けられる内側に、被調理物から排出した蒸気や本体1の内部の部品を冷却した後の冷却風(廃熱)39を排出する排気孔36が設けられている。
また、外部排気ダクト18は、排気孔36を通過した冷却風39を本体1の外に排出するもので、排気は外部排気ダクト18の外部排気口8から排出し、排気の排出方向は本体1の上部方向で且つ前面側に排気する。排気の排出方向を上部方向で且つ前面側に向けることで、背面を壁面に寄せた時でも排気によって壁面を汚すことがないようにしている。
機械室20は、加熱室底面28aと本体1の底板21との間の空間部に設けられ、底板21上には食品を加熱するためのマグネトロン33,マグネトロン33に接続された導波管47,制御基板23、その他、後述する各種部品、これらの各種部品を冷却する冷却手段50等が取り付けられている。
加熱室底面28aは、略中央部が凹状に窪んでおり、その中に回転アンテナ26が設置され、マグネトロン33より放射されるマイクロ波は、導波管47,回転アンテナ駆動手段46の出力軸46aが貫通する結合穴47aを通して回転アンテナ26の下面に流入し、前記回転アンテナ26で拡散されて加熱室28内に放射される。回転アンテナ26は、回転アンテナ駆動手段46の出力軸46aに連結されている。
冷却手段50は、底板21に取り付けられた冷却モータにファンが連結されており、この冷却手段50によって送風される冷却風39は、機械室20内の自己発熱するマグネトロン33やインバータ基板22,重量検出手段25等を冷却し、加熱室28の外側と外枠7の間および熱風ケース11aと後板10の間を流れ、外枠7と後板10を冷却しながら排気孔36を通り、外部排気ダクト18の外部排気口8より排出される。
加熱室28の後部には熱風ユニット11が取り付けられ、熱風ユニット11は加熱室奥壁面28bの後部側に熱風ケース11aを設け、加熱室奥壁面28bと熱風ケース11aとの間に熱風ファン32とその外周側に位置するように熱風ヒータ14a、および14bを設け、熱風ケース11aの後側に熱風モータ13を取り付け、そのモータ軸を熱風ケース11aに設けた穴を通して熱風ファン32と連結している。
そして、熱風ユニット11は加熱室奥壁面28bに設けた空気の通り道となる熱風吸気孔31と熱風吹出し孔30を通して連結し、熱風ケース11a内の熱風ファン32を熱風モータ13により回転することで、加熱室28と熱風ユニット11との空気を循環し、熱風ヒータ14a、および14bで循環する空気を加熱する。
また、熱風ユニット11の代わりに、加熱室28の上面と下面にヒータを設けて加熱室28を加熱しても良い。
加熱室28の天面の裏側には、ヒータよりなるグリル加熱手段12が取り付けられている。グリル加熱手段12は、マイカ板にヒータ線を巻き付けて平面状に形成し、加熱室28の天面裏側に押し付けて固定し、加熱室28の天面を加熱して加熱室28内の被調理物を輻射熱によって焼くものである。
また、加熱室底面28aには、複数個の重量検出手段25、例えば前側左右に右側重量検出手段25a,左側重量検出手段25b、後側中央に奥側重量検出手段25cが設けられ、その上にテーブルプレート24が載置されている。テーブルプレート24は、食品を載置するためのもので、ヒータ加熱とマイクロ波加熱の両方に使用できるように耐熱性を有し、かつ、マイクロ波の透過性が良く、衛生面でも問題がない磁器等の材料で成形されている。
加熱室28の後部上方には、加熱室28内の温度を検出する温度検出手段a85が設けられている。前記温度検出手段a85は、グリル加熱手段12及び熱風ユニット11の熱風吹出し孔30から加熱室28内に吹出される熱風の影響を直接受けない位置に設けられている。
スチームユニット43aは水蒸気発生手段43とポンプ手段87により成る。水蒸気発生手段43は、加熱室左側面28cの外側面に取り付けられ、水蒸気を噴出するスチーム噴出口44は加熱室28内に臨ませている。また、水蒸気発生手段43は、アルミの鋳造で作られ、鋳造時にボイラー加熱手段89であるシーズヒータを一体となるように埋め込んでいる。そのヒータの消費電力は600W前後と大きく、水蒸気発生手段43は短時間で水を沸騰できる温度に加熱することができる。
水蒸気発生手段43への水の供給は、ポンプ手段87を駆動することによって水タンク42からパイプ45を通して供給される。供給された水は、パイプ45を通って、水蒸気発生手段43で加熱されて沸騰し、水蒸気となってスチーム噴出口44から加熱室28へ噴出する。
温度検出手段b88は、水蒸気発生手段43の温度を検出するもので、その検出結果を後述する制御手段151に伝え、ボイラー加熱手段89やポンプ手段87を制御する。
ポンプ手段87は、水タンク42の水を水蒸気発生手段43まで汲み上げるもので、ポンプとポンプを駆動するモータで構成される。水蒸気発生手段43への給水量の調節はモータに供給する電力のON/OFFの比率で決定する。
図7から図10を用いて、本実施例におけるグリル皿蓋と受け皿について説明する。
グリル皿蓋101は、グリル蓋105,蒸気口102,グリル皿蓋取っ手103,蓋パッキン104によって構成されている。
グリル蓋105は、マグネトロン33より放射されるマイクロ波を透過しない金属製の材料により形成され、本実施例では、アルミフッ素PCMにより構成されている。また蒸気口102,グリル皿蓋取っ手103は、グリル蓋105の熱が伝わりにくく、更に加熱室28内の熱による変形等の抑制を図るよう、本実施例ではプラスチック製樹脂にガラス材を混合させた材料により形成する。
蒸気口102は、本体1の内部に設けられた水蒸気発生手段43から噴出される水蒸気をグリル皿蓋101に流入可能な構成となっており、蒸気口102はグリル蓋105と係合され、蒸気口102が係合されているグリル蓋105部は、蒸気口102の内径同形状の楕円形の連通口が設けられている。
グリル皿蓋101の下端周部には蓋パッキン104が設けられている。蓋パッキン104は、受け皿111(後述)からの熱の伝達を抑制する効果があり、本実施例ではシリコンゴム製の材料を使用している。また蓋パッキン104は、グリル蓋105と着脱可能な構成となっていることから、お手入れ時には容易にはずれ、使い勝っての良い構造となっている。
受け皿111は金属皿部112、および4つの脚部113により構成されている。金属皿部112は、マグネトロン33より放射されるマイクロ波を透過しない金属製の材料により形成され、本実施例では、アルミフッ素PCMにより構成されている。金属皿部112の裏面には、マグネトロン33より放射されたマイクロ波を吸収することにより発熱する高周波発熱体120を設ける。高周波発熱体120が発した熱は金属皿部112に伝達され、金属皿部112表面に載置されている被調理物の下部に焼きながら焦げ目を付ける効果がある。金属皿部112は被調理物を載置するものであり、被調理物に含まれる水分等が外部に漏れないよう、外壁が設けられている。また金属皿部112の表面には波状の凹凸部を設け、被調理物の内部に含まれる余分な脂分を排出しながら加熱される。更に金属皿部112の表面には、フッ素コーティングを施し、調理後、被調理物による金属皿部112の焦げ付き等を防止している。
図10はグリル皿蓋101と受け皿111を組み合わせた状態を示し、グリル皿蓋101と受け皿111とを合わせて蒸し焼き器125である。グリル皿蓋101は蓋パッキン104を介して受け皿111に載置されている。しかしグリル皿蓋101と受け皿111とで共振器を構成し、グリル皿蓋101と受け皿111間の寸法を共振点の寸法から外す事で、グリル皿蓋101と受け皿111で構成する空間内(蒸し焼き器125の内部)にはマイクロ波が供給されにくくなっている。
図11は図10のB−B断面図、図12は同加熱調理器にグリル皿蓋体と受け皿を組んで載置した斜視図である。
調理を行う際には、受け皿111の表面上に被調理物である被調理物130を載置し、受け皿111を覆うようにグリル皿蓋101を金属皿部112に載置する。
被調理物130を内在した受け皿111、およびグリル皿蓋101を本体1のテーブルプレート24に載置した状態において、受け皿111とグリル皿蓋101を組み合わせた時のグリル皿蓋101に有する蒸気口102の開口部の位置は、本体1に有するスチーム噴出口44と同位置の高さである。しかも、グリル皿蓋101に有する蒸気口102の開口部先端と、加熱室左側面28cとの位置関係は、受け皿111をテーブルプレート24に載置した状態において、スチーム噴出口44は、蒸気口102の開口部先端にて隠れるような位置関係となっている。
次に、本加熱調理器の制御手段を表わしたブロック図である図13を用いて加熱調理器のシステムの動作について説明する。
電源76は、加熱調理器の本体1を動作させるためのものである。熱風ユニット11は、熱風吸気孔31,熱風吹出し孔30を備える加熱室奥壁面28b外側に設けた熱風ケース11aの後側に熱風モータ13を備え、熱風ケース11aの穴を通してそのモータ軸に熱風ファン32を設け、熱風ファン32の外周側に熱風ヒータ14a、および14bを設け、加熱室28に熱風を循環して供給する。
レンジ加熱手段77は、マグネトロン33とマグネトロン33を駆動するための電源を作るインバータ回路を搭載したインバータ基板22である。インバータ回路は入力手段71より入力された加熱パワーに応じた電源を作りマグネトロン33に供給する。グリル加熱手段12は、加熱室28の天面の裏側に設けられたヒータよりなり、加熱室28の天面を加熱して加熱室28内の被調理物を輻射熱によって焼くものである。冷却手段50は、底板21に取り付けられた冷却モータにファンが連結されており、この冷却手段50によって送風される冷却風39は、機械室20内の自己発熱するマグネトロン33やインバータ基板22,重量検出手段25等を冷却する。回転アンテナ駆動手段46は、回転アンテナ26を駆動するためのモータで、同期モータと回転数を減速するためのギヤが一体になっているものである。重量検出手段25は、テーブルプレート24に載置された被調理物の重量を測定するものである。温度検出手段a85は、加熱室28に取り付けられ、加熱室28内の温度を検出し、制御手段151によってグリル加熱手段12のヒータの電力を調整するものである。スチームユニット43aは水蒸気発生手段43とポンプ手段87により成る。水蒸気発生手段43は、水を加熱するヒータからなるボイラー加熱手段89と、水蒸気発生手段43の温度を検出する温度検出手段b88から構成し、制御手段151は温度検出手段b88の検出結果からボイラー加熱手段89やポンプ手段87を制御する。
71は入力手段で、ここでは、操作部6と表示部5を示す。151は制御手段で、制御基板23に搭載され、入力手段71から入力のあった内容に従い、食品を加熱調理するように動作させるもので、各検知手段から食品の状態や加熱室の状態を検知し、その後各加熱手段や駆動手段を必要に応じて動作させるものである。
本実施例は、以上の構成からなり、次に動作について被調理物130として小籠包を蒸す場合の動作例を説明する。
被調理物130の小籠包を図11に示すように受け皿111に並べてグリル皿蓋101で覆って待機する。それは、加熱室28を一定の温度に予熱した後に図12に示すように蒸気口102をスチーム噴出口44に向けて加熱室28のテーブルプレート24に載置するためである。
小籠包の加熱は事前に確認されている工程が制御手段151に自動メニューとして入力され、加熱時間は重量検出手段25によって検出された重量に応じて調整されるようになっている。
加熱は入力手段71により既に入力されているオート調理の中から小籠包の蒸し調理を選択し、加熱開始用ボタン(図示なし)を押すことで加熱が開始する。
小籠包の加熱は図14に示す制御工程200で進行する。制御工程200は、オーブン予熱工程201,予熱終了後待機工程202,オーブン工程203,スチーム+オーブン工程204の4段階の工程を行う制御である。
蒸し調理は、オーブン工程203とスチーム+オーブン工程204である。概ね、小籠包9個の加熱時間は、オーブン予熱工程201が約6分、オーブン工程203とスチーム+オーブン工程204を合わせた加熱時間は約15分である。
オーブン予熱工程201は、制御手段151にて、熱風ユニット11の熱風で加熱室28を加熱する工程であり、熱風ユニット11は加熱室奥壁面28bに設けた熱風吸気孔31と熱風吹出し孔30から空気を循環して加熱室28を所定温度(約150℃)に加熱する。約6分で所定温度(約150℃)に加熱してオーブン予熱工程201を終了する。
オーブン予熱工程201において、加熱室28を予め所定温度(約150℃)の高温にすることにより、次工程に備えるものである。
次に予熱終了後待機工程202は、予熱が終了したことを報知した後、制御手段151にて、熱風ユニット11の熱風で加熱室28を所定温度(約150℃)に維持する工程である。
予熱が終了した工程中に、図11に示すように予め被調理物130の小籠包を受け皿111に並べてグリル皿蓋101で覆って小籠包を内材した蒸し焼き器125を、ドア2を開いて、図12に示すように蒸気口102をスチーム噴出口44に向けて加熱室28のテーブルプレート24に載置する。そしてドア2を閉める。
この予熱終了後待機工程202中にドア2を開いた後、ドア2を閉めると、本体1に設けたドアスイッチ(図示せず)で制御手段151が被調理物130を加熱室28に載置したものと判定し、次工程に進む。
次にオーブン工程203は、制御手段151にて、熱風ユニット11の熱風で、被調理物130の小籠包を内在した蒸し焼き器125を載置した加熱室28を特定温度(約100℃)に到達するように加熱する工程である。
予熱終了後待機工程202でドア2を開いて被調理物130の小籠包を内在した蒸し焼き器125を加熱室28に載置したときに、加熱室28の中の熱気が放出し、それに加えて略室温約20℃にある小籠包を内在した蒸し焼き器125が加熱室28の中に載置されるので、加熱室28の温度が約100℃よりも下がっている。
この工程で、加熱室28の空気を加熱して、蒸し焼き器125の受け皿111とグリル皿蓋101を外から加熱して、蒸し焼き器125の内側面を100℃より高くすることが目的である。
それは、オーブン工程203をせずにスチームを加えてしまうと、蒸し焼き器125の内側面に水蒸気が付着して結露水となり、加熱室28に比べて蒸し焼き器125の内側面の面積が少ないので、一度結露水が付着すると結露水が乾燥できる間もなく、結露水が溜まっていく。そして、水分が付着すると水は温まり難いので、蒸し焼き器125の内部の温度が上がり難くなり、加熱時間が長くなり、そして加熱調理に大きなエネルギーが必要になることを防止するためである。
最後に、加熱室28が特定温度(約100℃)に到達すると、スチーム+オーブン工程204を行う。スチーム+オーブン工程204は、制御手段151にて、熱風ユニット11の熱風で、被調理物130の小籠包を内在した蒸し焼き器125を載置した加熱室28を所定温度(約150℃)に維持し、そして蒸し焼き器125の蒸気口102にスチームユニット43aでスチーム噴出口44から水蒸気を連続して噴出して、小籠包を水蒸気で加熱して蒸す工程である。被調理物130の表面部分、特に皮の部分を集中的に蒸し、その後、徐々に内部の具を蒸して、ゼラチンで固めたスープを温めて溶かすものである。
スチーム+オーブン工程204状態時において、小籠包が内在している蒸し焼き器125の内部は、スチーム噴出口44から噴出された水蒸気で充満される。充満された水蒸気は、小籠包の皮、および内部の具を蒸し、一部は加熱室28内部を循環する熱風で外側から加熱された蒸し焼き器125の内面側によりで熱せられて、熱を発している状態となっている。この時、蒸し焼き器125の内面側温度は水蒸気の温度(約100℃)以上に熱せられ水は溜まらずに水蒸気となり小籠包の皮、および内部の具を蒸す。
これは、一般に小籠包の皮の主成分である小麦デンプンは糊化が進行する温度は50〜60℃と言われていることに基づき、更に、皮を寄せて重なる部分にも火が通るように、加熱調理開始直後から、皮の小麦デンプンが糊化を進行させて、被調理物130の表面部分、特に皮の部分を蒸す時間を短縮し、更に、皮のもっちりとした食感を向上させ、パサパサと乾燥させることがないようにするものである。そして、小籠包の特徴である具のスープのゼラチンが溶けているようにするものである。
また制御手段151により、テーブルプレート24の底部に設けられた重量検知手段25によってグリル皿蓋101に載置された小籠包の重量を測定し、オーブン工程203,スチーム+オーブン工程204の時間を調整することが可能となる。
また図15に示すように、入力手段71による仕上がり調節(図示せず)で、仕上がり調節の段階に合わせて、加熱時間の乗数が設定され、仕上がりを調節することができる。本実施例では、仕上がり調節は中の場合を示し、乗数は1で加熱時間は約15分である。例えば弱にした場合乗数は0.8で加熱時間は約12分、また、強にした場合乗数は1.15で総加熱時間は約17.25分である。
以上、本実施例によれば、仕上がりの良い本格的な蒸し焼き料理を調理することが可能となる。特に、小籠包の調理に好適である。
蒸しスイーツの調理に対応した実施例2の加熱調理器について説明する。なお、実施例1と同等の構成などについては説明を省略することとする。
実施例2では、蒸しスイーツの例として、ここでは草もちを例として説明する。草もちの加熱は図16に示す制御工程300で進行する。制御工程300は、スチーム工程301,オーブン工程302,スチーム+オーブン工程303の4段階の工程を行う制御である。
蒸し調理は、オーブン工程302とスチーム+オーブン工程303である。草もち12個での時間は、概ね、スチーム工程301の加熱時間t1が約2分30秒で、オーブン工程203とスチーム+オーブン工程204を合わせた加熱時間t2は約23分である。
予め被調理物130の草もちを図11に示すように受け皿111に並べてグリル皿蓋101で覆って待機していた蒸し焼き器125を図12に示すように蒸気口102をスチーム噴出口44に向けて加熱室28のテーブルプレート24に載置する。そしてドア2を閉めて開始する。
スチーム工程301は、制御手段151にて、スチームユニット43aにより草もちを水蒸気加熱して蒸す加熱工程であり、被調理物130の表面部分、特に皮の部分を集中的に蒸すものである。
スチーム工程301状態時において、草もちが内在している蒸し焼き器125の内部は、スチーム噴出口44から噴出された水蒸気で充満される。充満された水蒸気は、草もちの皮を蒸し、一部は結露水となって受け皿111に溜まり、皮がパサパサと乾燥するのを防止するものである。
次にオーブン工程302は、制御手段151にて、熱風ユニット11の熱風で、被調理物130の草もちを内在した蒸し焼き器125を載置した加熱室28を特定温度(約100℃)に到達するように加熱する工程である。
熱風ケース11a内の熱風ファン32を回転することで、加熱室28と熱風ユニット11との空気を循環し、熱風ヒータ14a、および14bで循環する空気を加熱して、加熱室28を特定温度(約100℃)に到達するように加熱する。
この工程で、加熱室28の空気を加熱して、蒸し焼き器125の受け皿111とグリル皿蓋101を外から加熱して、蒸し焼き器125の内側面を100℃より高くすることが目的である。
それは、既にスチーム工程301で、蒸し焼き器125内に充満した水蒸気や、蒸し焼き器125内部に付着した結露水や溜まった水がある状態で水分を多く含む雰囲気で蒸し焼き器125の外側を加熱することが、草もちには必要である。
蒸し焼き器125の内部の温度を上げて結露水や溜まった水を加熱して水蒸気として無くし、湿り気を多く含んだ暖かい時間を経過させることにより、表面を乾かさずにじっくりと厚い皮を加熱するものである。
最後に、加熱室28が特定温度(約100℃)に到達すると、スチーム+オーブン工程204を行う。スチーム+オーブン工程303は、制御手段151にて、熱風ユニット11の熱風で、被調理物130の草もちを内在した蒸し焼き器125を載置した加熱室28を所定温度(約150℃)に維持し、そして蒸し焼き器125の蒸気口102にスチームユニット43aでスチーム噴出口44から、水蒸気を断続して噴出して、草もちを水蒸気で加熱して蒸す加熱工程である。それは、熱風ユニット11の熱風ヒータ14がONしている間はスチームユニット43aを動作して噴出し、熱風ヒータ14がOFFしている間はスチームユニット43aを動作せず噴出を休止して、熱風ヒータ14のON/OFFに同期してスチームユニット43aを噴出する。被調理物130の表面部分、特に皮の部分を集中的に蒸すものである。
加熱室28の温風で高温となった蒸し焼き器125の蒸気口102にスチームユニット43aによりスチーム噴出口44から水蒸気を噴出して、草もちを水蒸気加熱して蒸す加熱工程であり、被調理物130の表面部分、特に皮の部分を集中的に蒸し、その後、徐々に内部の具を蒸すものである。
スチーム+オーブン工程204状態時において、草もちが内在している蒸し焼き器125の内部は、スチーム噴出口44から噴出された水蒸気で充満される。充満された水蒸気は、草もちを蒸し、一部は加熱室28内部を循環する熱風で外側から加熱された蒸し焼き器125の内面側によりで熱せられて、熱を発している状態となっている。この時、蒸し焼き器125の内面側温度は水蒸気の温度(約100℃)以上に熱せられ水は溜まらずに水蒸気となり草もちの皮を蒸す。
また制御手段151により、テーブルプレート24の底部に設けられた重量検知手段25によってグリル皿蓋101に載置された草もちの重量を測定し、スチーム工程301の加熱時間、オーブン工程203とスチーム+オーブン工程204の合算の加熱時間を調整することが可能となる。
蒸しスイーツの制御工程300により、栗蒸し羊羹,蒸しプリンも調理でき、その場合の加熱時間と所定温度を図17に示す。
以上、本実施例によれば、仕上がりの良い本格的な蒸し焼き料理を調理することが可能となる。特に、草もちの調理に好適である。
1 本体
6 操作部
11 熱風ユニット
13 熱風モータ
14a,14b 熱風ヒータ
15,151 制御手段
24 テーブルプレート
25 重量検出手段
28 加熱室
33 マグネトロン
42 水タンク
43 水蒸気発生手段
43a スチームユニット
44 スチーム噴出口
101 グリル皿蓋
102 蒸気口
104 蓋パッキン
105 グリル蓋
111 受け皿
112 金属皿部
113 脚部
120 高周波発熱体
125 蒸し焼き器
200,300 制御工程
201 オーブン予熱工程
202 予熱終了後待機工程
203,302 オーブン工程
204,303 スチーム+オーブン工程
301 スチーム工程

Claims (3)

  1. 被調理物を収納する加熱室と、該加熱室の前側を塞ぐドアと、前記加熱室に水蒸気を噴出するスチーム噴出口を臨ませた水蒸気発生手段と、前記加熱室を加熱するオーブン加熱手段と、自動メニューの選択や設定を行う操作部と、前記水蒸気発生手段と前記オーブン加熱手段とを制御する制御手段と、被調理物を載せる受け皿と該受け皿の蓋となるグリル皿蓋からなる蒸し焼き器とを備える加熱調理器において、前記蒸し焼き器は前記スチーム噴出口から噴出する水蒸気を導く蒸気口を設け、前記制御手段は、前記操作部によって蒸し調理を行う場合は、被調理物を水蒸気で蒸す前に、前記蒸し焼き器を前記オーブン加熱手段によって加熱し前記蒸し焼き器の中で前記水蒸気が結露しない温度まで加温し、前記蒸し焼き器が前記温度に到達した後に、前記オーブン加熱手段で加熱して前記温度を維持しながら、前記水蒸気発生手段を動作して前記蒸し焼き器の中に水蒸気を噴出することを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記制御手段は、前記操作部によって小籠包を調理するメニューを選択した時の制御工程は、前記加熱室を空の状態で所定の温度に加熱するオーブン予熱工程を実施した後に、前記蒸し調理を実施することを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. 前記制御手段は、前記操作部によって蒸しスイーツを調理するメニューを選択した時の制御工程は、前記蒸し焼き器の中に水蒸気を入れるスチーム工程を実施した後に、前記蒸し調理を実施することを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
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